JP2019156591A - フィルム繰り出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、フィルムロールのフィルム残量を精度よく算出することができるフィルム繰り出し装置を提供することにある。【解決手段】フィルム繰り出し装置40では、取得したフィルムロール50のロール径RDに対して、それに対応するフィルム残量データを予め記憶しているので、ロール径RDを取得するたびに従来の計算式で計算する従来方式に比べて残量精度が高い。特に、実測データに基づいて推定した計算式を用いるので、取得したフィルムロール50のロール径RDに対するフィルム残量の算出精度が高い。【選択図】図7
Description
本発明は、フィルム繰り出し装置に関する。
従来、フィルム繰り出し装置のフィルムロールのフィルム残量は、例えば、特許文献1(特開平7−304561号公報)に開示されているように、フィルムロールの外径を検出し、その検出値と、入力されるフィルムの厚みと、及びフィルムロールのロール芯径とから演算によって求められている。
しかしながら、使用時のフィルムの伸びなどにより演算値と実際の残量との間に齟齬が生じ、オペレータによるフィルムロール取り換え段取りが円滑に進まない虞がある。
本発明の課題は、フィルムロールのフィルム残量を精度よく算出することができるフィルム繰り出し装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係るフィルム繰り出し装置は、フィルムを巻いたフィルムロールからフィルムを繰り出すフィルム繰り出し装置において、外径取得部と、残量計算部とを備えている。外径取得部は、フィルムロールの外径を取得する。残量計算部は、外径取得部が取得した外径に対して、フィルムロールに残るフィルム量であるフィルム残量を計算する。残量計算部は、フィルムロールの外径に対応するフィルム残量をデータとして予め記憶している。
このフィルム繰り出し装置では、取得したフィルムロール外径に対して、それに対応するフィルム残量データを予め記憶しているので、フィルムロール外径を取得するたびに従来の計算式で計算する従来方式に比べて残量精度が高い。
本発明の第2観点に係るフィルム繰り出し装置は、第1観点に係るフィルム繰り出し装置であって、フィルムロールを特定する入力部をさらに備えている。
このフィルム繰り出し装置では、商品が異なれば使用するフィルムロールも異なるので、フィルムロールを特定する入力部があることによって、装置の使い勝手がよくなる。
本発明の第3観点に係るフィルム繰り出し装置は、第2観点に係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が、入力部によって特定されるフィルムロールの初期外径を予め記憶している。
このフィルム繰り出し装置では、初期外径を入力する手間が省けるので、使い勝手がよい。
本発明の第4観点に係るフィルム繰り出し装置は、第2観点に係るフィルム繰り出し装置であって、フィルムロールは商品ごとに設定されている。入力部から商品を特定する情報が入力されることによって、商品に対応するフィルムロールが特定される。
このフィルム繰り出し装置では、フィルムロールをも特定する手間が省けるので、使い勝手がよい。
本発明の第5観点に係るフィルム繰り出し装置は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が、特定された商品の一個当たりに必要なフィルム長さを決定する。さらに、残量計算部は、フィルム長さ、及びフィルム残量から商品を生産することができる回数である残回数を算出する。
このフィルム繰り出し装置では、商品を生産することができる残回数がわかることによって、フィルムロールのエンドまでの時間を把握することができるので、生産に支障が出ないように、フィルムロールの交換準備を適切な時期に行うことができる。
本発明の第6観点に係るフィルム繰り出し装置は、第1観点に係るフィルム繰り出し装置であって、フィルムロールは商品ごとに設定されている。残量計算部は、新規のフィルムロールの使用を開始してからフィルムロールを使い切るまでの間、外径取得部がフィルムロールの外径を取得するごとに、取得した外径と、外径を取得した時点における商品の生産量とをデータとして記憶している。さらに、残量計算部は、次にフィルムロールを使用する際、外径取得部が取得した外径に対応するフィルム残量を、当該データに基づいて計算する。
このフィルム繰り出し装置では、実測データに基づいているので、従来のようなフィルムの伸びなどの誤差要因が考慮されていない計算式に基づく算出値よりも精度が高い。
本発明の第7観点に係るフィルム繰り出し装置は、第1観点に係るフィルム繰り出し装置であって、フィルムロールは商品ごとに設定されている。残量計算部は、新規のフィルムロールの使用を開始してからフィルムロールを使い切るまでの間、外径取得部がフィルムロールの外径を取得するごとに、取得した外径と、外径を取得した時点における商品の生産量とをデータとして記憶する。さらに、残量計算部は、外径取得部が取得した外径に対応するフィルム残量を計算するための複数の変数と定数を含む計算式を、データに基づいて推定する。
このフィルム繰り出し装置では、実測データに基づいて推定した計算式を用いるので、取得したフィルムロール径に対するフィルム残量の精度が高い。
本発明の第8観点に係るフィルム繰り出し装置は、第7観点に係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が、フィルムロール毎に計算式のパラメータを決定する。
本発明の第9観点に係るフィルム繰り出し装置は、第7観点に係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が、商品サイズが同一、且つフィルムの絵柄のみが異なる商品には、計算式を兼用する。このフィルム繰り出し装置では、計算式の兼用により実測の手間を省くことができる。
本発明の第10観点に係るフィルム繰り出し装置は、第8観点に係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が計算式のパラメータを更新する。
このフィルム繰り出し装置では、残量計算部が、外径取得部が取得した外径と、その外径を取得した時点における商品の生産量とをデータとして記憶しているので、直近の実測データに基づいてパラメータを更新することができる。
本発明の第11観点に係るフィルム繰り出し装置は、第1観点に係るフィルム繰り出し装置であって、残量計算部が、特定されたフィルムロールについて、フィルムロールの外径に対応するフィルム残量を実測したか否かを判定し、その判定結果を告知する。
このフィルム繰り出し装置は、未測定のフィルムロールについては、フィルムロールの使用開始から最終までのデータが必要であるので、実測の有無を告知することで、オペレータに注意喚起することができる。
本発明に係るフィルム繰り出し装置では、取得したフィルムロール外径に対して、それに対応するフィルム残量データを予め記憶しているので、フィルムロール外径を取得するたびに従来の計算式で計算する従来方式に比べて残量精度が高い。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)計量包装システムの構成
図1は、本発明の一実施形態に係るフィルム繰り出し装置を含む計量包装システム1の構成図である。なお、図1には、Z軸方向を鉛直方向、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が付されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィルム繰り出し装置を含む計量包装システム1の構成図である。なお、図1には、Z軸方向を鉛直方向、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が付されている。
図1において、計量包装システム1は、被包装物X(例えば、ポテトチップスのような食品等)を一定量計り取るとともに、この一定量の被包装物Xを包装するため、組合せ計量機2と、縦型製袋包装機3とを含んでいる。
(2)組合せ計量機2
組合せ計量機2は、一定量の被包装物Xを計り取るとともに、下方に配設された縦型製袋包装機3に計量された被包装物Xを供給する。図1に示すように、組合せ計量機2は、分散フィーダ21と、トラフ22と、プールホッパ23と、計量ホッパ24と、集合シュート25とを備えている。
組合せ計量機2は、一定量の被包装物Xを計り取るとともに、下方に配設された縦型製袋包装機3に計量された被包装物Xを供給する。図1に示すように、組合せ計量機2は、分散フィーダ21と、トラフ22と、プールホッパ23と、計量ホッパ24と、集合シュート25とを備えている。
(2−1)分散フィーダ21およびトラフ22
組合せ計量機2に計量対象となる被包装物Xが供給されると、この供給された被包装物Xは、分散フィーダ21の中央部付近に落下させられる。分散フィーダ21の周縁には複数のトラフ22が設けられている。
組合せ計量機2に計量対象となる被包装物Xが供給されると、この供給された被包装物Xは、分散フィーダ21の中央部付近に落下させられる。分散フィーダ21の周縁には複数のトラフ22が設けられている。
また、分散フィーダ21およびトラフ22には、加振装置(図示省略)からの振動が付与されている。これにより、分散フィーダ21に供給された被包装物Xは、各トラフ22を経由して落下し、対応するプールホッパ23に貯留される。
(2−2)プールホッパ23および計量ホッパ24
複数のプールホッパ23それぞれは、対応する計量ホッパ24の上方に配設されており、計量ホッパ24に供給する被包装物Xを一時的に貯留する。また、複数の計量ホッパ24それぞれは、対応するプールホッパ23から供給される被包装物Xの重量を計量する重量検出器(例えばロードセル:図示省略)有している。
複数のプールホッパ23それぞれは、対応する計量ホッパ24の上方に配設されており、計量ホッパ24に供給する被包装物Xを一時的に貯留する。また、複数の計量ホッパ24それぞれは、対応するプールホッパ23から供給される被包装物Xの重量を計量する重量検出器(例えばロードセル:図示省略)有している。
(2−3)集合シュート25および計量機コントロールユニット20
計量機コントロールユニット20は、各計量ホッパ24に貯留される被包装物Xの重量値を検出する。そして、計量機コントロールユニット20は、各重量値の組合せによって得られる総和のうち所望値に最も近い組合せを演算するとともに、この組合せに対応する計量ホッパ24から集合シュート25に向けて被包装物Xを排出させる。
計量機コントロールユニット20は、各計量ホッパ24に貯留される被包装物Xの重量値を検出する。そして、計量機コントロールユニット20は、各重量値の組合せによって得られる総和のうち所望値に最も近い組合せを演算するとともに、この組合せに対応する計量ホッパ24から集合シュート25に向けて被包装物Xを排出させる。
これにより、集合シュート25に排出された一定量の被包装物Xは、縦型製袋包装機3に供給される。
また、計量機コントロールユニット20は、被包装物Xが排出されて空となった計量ホッパ24に被包装物Xを補充するため、対応するプールホッパ23から計量ホッパ24に向けて被包装物Xを供給させる。
(3)縦型製袋包装機3
縦型製袋包装機3は、図1に示すように、組合せ計量機2の下方に配設されており、組合せ計量機2から排出されて落下する被包装物XをフィルムF(例えば、プラスチックで形成されたフィルム)によって袋詰する装置である。
縦型製袋包装機3は、図1に示すように、組合せ計量機2の下方に配設されており、組合せ計量機2から排出されて落下する被包装物XをフィルムF(例えば、プラスチックで形成されたフィルム)によって袋詰する装置である。
縦型製袋包装機3は、チューブ31と、フォーマ32と、プルダウンベルト33と、縦シール装置34と、横シール装置35と、フィルム繰り出し装置40とを有している。
(3−1)チューブ31およびフォーマ32
チューブ31とフォーマ32とは、フィルム繰り出し装置40から供給されるフィルムFを筒状に成形する成形機構である。チューブ31は、略円筒形状の部材であり、その上下端は開口している。フォーマ32は、チューブ31を取り囲むように配設されている。
チューブ31とフォーマ32とは、フィルム繰り出し装置40から供給されるフィルムFを筒状に成形する成形機構である。チューブ31は、略円筒形状の部材であり、その上下端は開口している。フォーマ32は、チューブ31を取り囲むように配設されている。
チューブ31とフォーマ32との間にフィルムFが繰り入れられると、この繰り入れられたフィルムFはチューブ31に巻き付けられて略筒状に成形される。
なお、チューブ31の上端開口部からチューブ31内には、組合せ計量機2からの被包装物Xが投入される。
(3−2)プルダウンベルト33および縦シール装置34
プルダウンベルト33および縦シール装置34は、チューブ31およびフォーマ32の下方に配設される。プルダウンベルト33は、チューブ31に巻き付けられたフィルムFを矢印AR1方向(フィルムFの流れ方向:Z軸と略平行な方向)に搬送する。
プルダウンベルト33および縦シール装置34は、チューブ31およびフォーマ32の下方に配設される。プルダウンベルト33は、チューブ31に巻き付けられたフィルムFを矢印AR1方向(フィルムFの流れ方向:Z軸と略平行な方向)に搬送する。
また、縦シール装置34は、チューブ31に巻き付けられたフィルムFの重なり部分を矢印AR1方向に沿って熱圧着し、縦シールする。
(3−3)横シール装置35
横シール装置35は、フィルムFを溶着して切断する。横シール装置35の一対のシールジョー35aの回動動作が同期することにより、筒状のフィルムFは、一方のシールジョー35aと他方のシールジョー35aとの間に挟み込まれて熱圧着される。
横シール装置35は、フィルムFを溶着して切断する。横シール装置35の一対のシールジョー35aの回動動作が同期することにより、筒状のフィルムFは、一方のシールジョー35aと他方のシールジョー35aとの間に挟み込まれて熱圧着される。
これにより、フィルムFは、Y軸と略並行な矢印AR2方向(フィルムFの幅方向)に溶着されて横シールされるとともに、フィルムFは、その溶着部から切断される。
(3−4)包装機コントロールユニット30
包装機コントロールユニット30は、プログラムや変数等を格納するメモリ30aと、メモリ30aに格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU30bとを備えている。
包装機コントロールユニット30は、プログラムや変数等を格納するメモリ30aと、メモリ30aに格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU30bとを備えている。
したがって、CPU30bは、メモリ30aに格納されているプログラムに従って、横シール装置35およびフィルム繰り出し装置40等の動作制御を所定のタイミングで実行することができる。また、包装機コントロールユニット30は、計量機コントロールユニット20と電気的に接続されている。したがって、両コントロールユニット20、30の間で制御信号の送受信が行われることにより、例えば、組合せ計量機2および縦型製袋包装機3の動作を同期させることができる。
縦型製袋包装機3において被包装物Xが充填された袋Bは、縦型製袋包装機3の下流側工程に配置されているシールチェッカー(図示省略)、重力チェッカー(図示省略)によってシール状況、重量のチェックが行われる。そして、そのチェックが完了した良品の袋Bは、箱詰ユニット(図示省略)おいてダンボール箱等に箱詰される。
(3−5)フィルム繰り出し装置40
図2は、フィルム繰り出し装置40の正面図である。また、図3は、ダンサーローラバー付近の斜視図である。フィルム繰り出し装置40は、フィルムFを縦シール装置34および横シール装置35等の使用側に供給する装置である。
図2は、フィルム繰り出し装置40の正面図である。また、図3は、ダンサーローラバー付近の斜視図である。フィルム繰り出し装置40は、フィルムFを縦シール装置34および横シール装置35等の使用側に供給する装置である。
図2において、フィルム繰り出し装置40は、フィルムロール50と、ダンサーローラバー45と、制御部70とを備えている。
フィルムロール50には、シート状の長尺物としてのフィルムFが巻装される。フィルムロール50は、モータ52から付与される駆動力により、回転軸50aを中心に回動することができる。
したがって、モータ52からの駆動力によってフィルムロール50が矢印R1方向に回転させられると、フィルムロール50から使用側にフィルムFが繰り出される。また、フィルムロール50が矢印R2方向に回転させられると、フィルムロール50にフィルムFが巻き取られる。
以下、本実施の形態において、フィルムロール50が矢印R1方向および矢印R2方向に回転することを、それぞれ「正回転する」および「逆回転する」という。
回転軸50aには、フィルムロール50の回転量を検知可能なエンコーダ51が取り付けられている。このエンコーダ51による検知結果に基づいて、フィルムロール50の角度変位が検出される。
ダンサーローラバー45は、フィルムFと接触しつつ回動することにより、フィルムロール50から繰り出されたフィルムFの張力を調整するテンションローラである。図2に示すように、ダンサーローラバー45は、フィルムFの供給方向SDから見て、フィルムロール50の下流側であって、縦シール装置34および横シール装置35の上流側に配設される。
図3に示すように、ダンサーローラバー45の長手方向両端部には、ダンサーローラバー45の回動軸49に沿って伸びるシャフト46(46a、46b)が設けられている。
また、各シャフト46は、対応するローラガイド47(47a、47b)のスリット48(48a、48b)に挿通される。ここで、各スリット48は、ローラガイド47に設けられた開口部であり、略Z軸方向(上下方向)に沿って延伸する。このスリット48により、ダンサーローラバー45の移動は上下方向に規制される。
したがって、フィルムロール50から繰り出されるフィルムFの繰り出し速度とプルダウンベルト33によるフィルムFの搬送速度とが不一致となり、フィルムFが供給路上で弛む場合であっても、ダンサーローラバー45が下方向に移動してフィルムFに張力が付与され、この弛みが吸収される。
そのため、このような速度不一致が生じた場合であっても、フィルム繰り出し装置40から使用側に良好にフィルムFを供給することができる。
制御部70は、フィルム繰り出し装置40の動作を制御する。図2に示すように、制御部70は、角度変位検出部81と、モータ駆動制御部82と、移動変位検出部84と、ロール外径取得部85と、原点サーチ制御部86とを有している。
角度変位検出部81は、信号線を介してエンコーダ51と接続されている。したがって、角度変位検出部81は、エンコーダ51によって検知されたフィルムロール50の回転量検知結果に基づいて、フィルムロール50の角度変位を検出することができる。
モータ駆動制御部82は、例えば、ダンサーローラバー45の上下方向の高さ位置Zに基づき、モータ52のトルク制御および速度制御等を実行する。これにより、フィルムロール50に巻装されたフィルムFは、フィルムロール50から使用側に向けて適切に供給される。
移動変位検出部84は、変位検知部60の検知結果に基づいてダンサーローラバー45の移動変位を検出する。図3に示すように、変位検知部60は、バネ部材61と、ロードセル62とを有している。
バネ部材61は、ロードセル62に付勢力を与える付勢部であり、ダンサーローラバー45の移動方向(上下方向)AR3と略平行に設けられている。バネ部材61の一端部は可動側であるダンサーローラバー45のシャフト46aに、他端部は固定側であるロードセル62にそれぞれ取り付けられている。
また、ロードセル62は、バネ部材61から付与される付勢力を、対応した電気量(電気抵抗値)に変換して計測する。ロードセル62は、フィルム繰り出し装置40の所定部位63に取り付けられている。
したがって、ロードセル62によってダンサーローラバー45の高さ位置Zに対応した電気抵抗値が検知されるとともに、移動変位検出部84が、この検知結果(電気抵抗値)に基づいてバネ部材61の伸縮量を演算することにより、ダンサーローラバー45の昇降量(移動変位)が検出される。
ロール外径取得部85は、角度変位検出部81によって検出されるフィルムロール50の角度変位と、移動変位検出部84によって検出される移動変位とに基づいてフィルムロール50のロール外径を演算する。以下、フィルムロール50のロール外径をロール径RDと称する。
原点サーチ制御部86は、フィルムロール50の回動動作を制御することにより、ダンサーローラバー45の高さ位置Zを原点サーチ開始位置Z0から基準位置Z1に移動させて復帰させる処理を実行する。
(4)ロール径RDの演算
図4は、原点サーチ時において、フィルムロール50の外径であるロール径RDを演算する手法の一例を説明するための図である。なお、原点サーチは、例えば、縦型製袋包装機3の電源投入時や再起動時に実行される。
図4は、原点サーチ時において、フィルムロール50の外径であるロール径RDを演算する手法の一例を説明するための図である。なお、原点サーチは、例えば、縦型製袋包装機3の電源投入時や再起動時に実行される。
また、原点サーチ開始前の時点において、ダンサーローラバー45の高さ位置Zは開始位置Z0まで下降しているものとする。また、基準位置Z1は予め実験等により定められる。
原点サーチでは、まず、フィルムロール50を矢印R2方向に逆回転させることによって、フィルムロール50にフィルムFを巻き取る。これにより、ダンサーローラバー45は開始位置Z0から矢印AR3方向に上昇する。
また、フィルムロール50が逆回転させられている間、角度変位検出部81によってフィルムロール50の角度変位が、移動変位検出部84によってダンサーローラバー45の移動変位が、それぞれ監視される。そして、ダンサーローラバー45の移動変位がDHとなり、ダンサーローラバー45の高さ位置Zが基準位置Z1まで上昇すると、フィルムロール50の回転が停止させられて、原点サーチ処理が終了する。
また、原点サーチ時には、原点サーチ開始時から完了時におけるフィルムロール50の角度変位α(rad)が角度変位検出部81によって検出される。ロール外径取得部85は、移動変位DHと角度変位αとを数式に代入することにより、フィルムロール50のロール径RDを演算する。
すなわち、本実施の形態では、原点サーチとともに、フィルム繰り出し装置40のロール径RDを
RD=4×DH/α (1)式
によって演算することができる。
RD=4×DH/α (1)式
によって演算することができる。
(5)フィルムFの残量演算
本実施の形態のフィルム繰り出し装置40は、ダンサーローラバー45の原点サーチを実行しつつ、フィルムロール50のロール径RDを(1)式を用いて演算することができるので、原点サーチが完了した時点において、フィルム繰り出し装置40は、ロール径RDからフィルムFの残量を把握することが可能となる。
本実施の形態のフィルム繰り出し装置40は、ダンサーローラバー45の原点サーチを実行しつつ、フィルムロール50のロール径RDを(1)式を用いて演算することができるので、原点サーチが完了した時点において、フィルム繰り出し装置40は、ロール径RDからフィルムFの残量を把握することが可能となる。
そのため、原点サーチ完了時点においてフィルムF残量が所定値以下となり、フィルムFの残量が少ないと判断される場合、フィルムF補充処理を縦型製袋包装機3の使用者に促すことが可能となり、使用側に供給中にフィルムFがなくなるといった問題を未然に防止することができる。
但し、本実施形態では、初めて使用する新規のフィルムロールの場合と、使用するのが2回目以降のフィルムロールの場合とで、フィルムFの残量の演算方法が異なるので、以下、初期と2回目以降とに分けて説明する。
(5−1)新規のフィルムロールの場合
新規のフィルムロールを使用する場合、ロール径RDと残量との相関データが皆無であるので、制御部70は、予め準備されている既存の計算式に基づき残量を算出しつつ、それに並行して、演算したロール径RDとそのロール径RDを取得した時点の実際の製袋数をデータとして蓄積する。
新規のフィルムロールを使用する場合、ロール径RDと残量との相関データが皆無であるので、制御部70は、予め準備されている既存の計算式に基づき残量を算出しつつ、それに並行して、演算したロール径RDとそのロール径RDを取得した時点の実際の製袋数をデータとして蓄積する。
(5−1−1)従来型計算式に基づく残量計算
(1)式によって演算されたフィルムロール50のロール径RDと、入力したフィルムFの厚みt及び巻芯直径dに基づき、フィルムロール50に巻かれたフィルムFの巻数nを、
n=(D−d)/2t (2)式
から求めた上、フィルムFの残り長さlを
l=πΣ{d+(2i−1)t} (3)式
から演算し、その値を表示器に出力する。
(1)式によって演算されたフィルムロール50のロール径RDと、入力したフィルムFの厚みt及び巻芯直径dに基づき、フィルムロール50に巻かれたフィルムFの巻数nを、
n=(D−d)/2t (2)式
から求めた上、フィルムFの残り長さlを
l=πΣ{d+(2i−1)t} (3)式
から演算し、その値を表示器に出力する。
また、このフィルムFの残り長さlと、入力したフィルムFの単位長さLと、単位時間当りの包装物成形数量Nに基づき、残りのフィルムFが無くなるまでの時間Tを
T=1/L・N (4)式
から演算する。
T=1/L・N (4)式
から演算する。
さらに、フィルムFの残り長さlと、入力したフィルムFの単位長さLのデータをもとに、残りのフィルムFから製袋可能な数(残回数)fを
「f=1/L」 (5)式
から演算する。
「f=1/L」 (5)式
から演算する。
本実施形態では、このように構成された装置において、今有る仕様に従った包装物を成形する場合には、はじめに、これに対応するフィルムロール50を回転軸50aに装着した上、操作パネル90上のデータ入力部88を操作して、RAM72に、使用するフィルムFの厚みtと、1つの包装物に必要なフィルムFの長さLと、この包装機が成形し得る単位時間当りの包装物成形数量Nと、フィルムロール50の巻芯径の各データを入力する。
そしてこの状態で包装機を作動させると、フィルムロール50は、モータ52に駆動されて回転しつつフィルムFを繰出し、この際のフィルム繰り出し速度、つまり回転軸50aの角度変位は、回転軸50aに結合したエンコーダ51により検出されて制御部70に入力される。
このため、制御部70では、入力部から入力した単位フィルム長さLと、単位時間当りの包装物成形数量Nの各データと、回転軸50aの角度変位をもとに、その時々のフィルムロール50のロール径RDを(1)式により演算し、また、この演算したフィルムロール50の外径と、データ入力部88から入力したフィルムFの厚みt及び巻芯径の各データとから、(3)式を用いてフィルムFの残り長さlを演算し、さらに、この演算したフィルムFの残り長さlと、入力部から入力したフィルムFの単位長さLと、単位時間当りの包装物成形数量Nの各データをもとに、(4)式から残りのフィルムFが無くなるまでの時間を演算し、さらに、このフィルムFの残り長さlとデータ入力部88から入力したフィルムFの単位長さLに関するデータをもとに、(5)式から製袋可能な数(残回数)fを演算して、これらを操作パネル90の表示画面に出力して表示する。以後、(2)式から(5)式を総称して従来型残回数計算式という。
(5−1−2)ロール径RDに対するフィルム残量のデータ蓄積
図5は、ロール径RDと製袋数量との関係を示すグラフである。図5において、横軸は製袋数量、すなわち生産された商品の数量である。縦軸はロール径RDであり、ロール径RDの単位はcmとする。
図5は、ロール径RDと製袋数量との関係を示すグラフである。図5において、横軸は製袋数量、すなわち生産された商品の数量である。縦軸はロール径RDであり、ロール径RDの単位はcmとする。
制御部70は、縦型製袋包装機の作動と連動して、フィルムロール50のモータ52を回転させてフィルムFを繰り出すが、その際、制御部70は、ロール径RDを得るため、回転軸50aの角度変位を、回転軸50aに結合したエンコーダ51により検出する。
なお、ロール径RDは、「(4)ロール径RDの演算」で説明した方法によって得られる。図5のポイントPiは、フィルムロールが取り替えられた直後であり、そのフィルムロールのフィルムによって商品は生産されていないので、未使用状態のフィルムロールのロール径RDはDmaxである。
図5には、商品が500個生産されるごとに(500個製袋されるごとに)取得されたロール径RDの結果がプロットされている。また、プロットの個数は商品500個毎に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。例えば、フィルム残量は終わりに近づくほど、高い精度が要求されるので、商品の生産数量が一定量を超えた時点以降は、例えば100個生産されるごとにロール径RDを取得して、プロットしてもよい。なお、ここで挙げた数字は、例示であり、これらに限定されるものではない。
本実施形態では、製袋数が2500個を超えたときから、製袋数が100個増加するごとにロール径RDがプロットすることができるように、ロール径RDを取得している。
なお、「フィルム残量」は、残りのフィルムの長さを表すものと解釈することもできるが、より実用的には、現状の設定でこのまま生産を続けた場合の残りの生産回数である「残り回数」、或いは、現状の設定でこのまま生産を続けた場合の残りの製袋することができる回数である「残り製袋可能回数」、或いは、現状の能力でこのまま生産を続けた場合にかかる時間である「残り時間」、を表すものと解釈することができる。
(5−2)データが蓄積されているフィルムロールの場合
図6は、図5に記載のデータに基づいて作成された、ロール径RDと残回数との関係を示す曲線である。図6において、曲線は2次曲線であり、横軸がロール径RD、縦軸が残回数である。
図6は、図5に記載のデータに基づいて作成された、ロール径RDと残回数との関係を示す曲線である。図6において、曲線は2次曲線であり、横軸がロール径RD、縦軸が残回数である。
ここで、残回数とは、上記に説明した「残り回数」および「残り製袋可能回数」の総称であり、より具体的に言えば、フィルムロール50のロール径RDが取得された時点においてフィルムロール50に残っているフィルムFから製袋可能な回数であり、すなわち、ロール径RDの取得時点からフィルムが無くなるまでの間に生産可能な商品数量である。
1つのフィルムロール50から実際に製袋された数量と、その数量の増加にしたがって減少していく実際のロール径RDのデータが記憶されているので、1つのフィルムロール50により実際に製袋された全数量から、ロール径RDが取得された時点までの製袋数量を減算することによって、残されたフィルムから製袋可能な回数である「残回数」を算出することができる。
図6の2次曲線は、残回数をロール径RDに対応させてプロットし、最小二乗法により2次関数を推定し、グラフ化したものである。
したがって、次に同じフィルムロールを使用するときは、取得したロール径RDから上記2次関数に基づいて残回数を演算することができる。以後、説明の便宜上、この2次関数を、実測型残回数計算式という。
(6)フィルム繰り出し装置40の動作
図7は、フィルム繰り出し装置40の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、フィルムロール50が回転軸50aに装着された後の動作を示している。
図7は、フィルム繰り出し装置40の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、フィルムロール50が回転軸50aに装着された後の動作を示している。
(ステップS1)
制御部70は、ステップS1において、フィルムロール50を特定する情報の入力の有無を判定する。フィルムロール50を特定する情報とは、例えば、生産する商品の包装に使用するフィルムFの品番を含むバーコードがフィルムロール50に表示されているので、そのバーコードをスキャンすることによって入力することができる。
制御部70は、ステップS1において、フィルムロール50を特定する情報の入力の有無を判定する。フィルムロール50を特定する情報とは、例えば、生産する商品の包装に使用するフィルムFの品番を含むバーコードがフィルムロール50に表示されているので、そのバーコードをスキャンすることによって入力することができる。
また、商品ごとに使用されるフィルムFが一対一で対応しているので、商品名、又は商品コードを入力することによって、フィルムロール50を特定することができる。
なお、フィルムロール50の駆動には、フィルムFの厚みt、1つの包装物に必要なフィルムFの長さLと、この包装機が成形し得る単位時間当りの包装物成形数量Nと、フィルムロール50の巻芯径の各データを入力する必要があるが、本実施形態では、フィルムロール50の特定によって、t、L、Nは自動的に入力される。
制御部70は、フィルムロール50を特定する情報の入力があったと判定したときは、ステップS2へ進む。
(ステップS2)
次に、制御部70は、ステップS2において、特定されたフィルムロール50について、所定データが蓄積されているか否かを判定する。所定データとは、「(5−1−2)ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」で説明したデータである。
次に、制御部70は、ステップS2において、特定されたフィルムロール50について、所定データが蓄積されているか否かを判定する。所定データとは、「(5−1−2)ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」で説明したデータである。
制御部70は、RAM72にアクセスして、所定データが蓄積されているか否かを確認し、所定データが蓄積されている場合にはステップS3Aに進み、所定データが蓄積されていない場合にはステップ3Bに進む。
(ステップS3A)
次に、制御部70は、ステップS3Aにおいて、特定されたフィルムロールの「ロール径RDに対するフィルム残量」から推定された「実測型残回数計算式」を読み込む。
次に、制御部70は、ステップS3Aにおいて、特定されたフィルムロールの「ロール径RDに対するフィルム残量」から推定された「実測型残回数計算式」を読み込む。
(ステップS3B)
一方、制御部70は、ステップS3Bに進んだ場合、「(5−1−1)従来型計算式に基づく残量計算」で説明した計算式である、「従来型残回数計算式」を読み込む。
一方、制御部70は、ステップS3Bに進んだ場合、「(5−1−1)従来型計算式に基づく残量計算」で説明した計算式である、「従来型残回数計算式」を読み込む。
(ステップS4)
次に、制御部70は、ステップS4において、縦型製袋包装機3の作動と連動して、フィルムロール50のモータ52を回転させてフィルムFを繰出する。この際、制御部70は、回転軸50aの角度変位を、回転軸50aに結合したエンコーダ51により検出する。
次に、制御部70は、ステップS4において、縦型製袋包装機3の作動と連動して、フィルムロール50のモータ52を回転させてフィルムFを繰出する。この際、制御部70は、回転軸50aの角度変位を、回転軸50aに結合したエンコーダ51により検出する。
さらに、制御部70は、「(5−1−2)ロール径RDに対するフィルム残量のデータ蓄積」で説明した通り、商品が一定数(例えば、500個)生産されるごとに取得されたロール径RDの結果を記憶していく。ロール径RDは、「(4)ロール径RDの演算」で説明した方法によって得られる。
(ステップS5)
次に、制御部70は、ステップS5において、ロール外径取得部85から得られたロール径RDを、ステップS3A又はステップS3Bで読み込んだ残回数計算式に代入し、残回数を算出する。
次に、制御部70は、ステップS5において、ロール外径取得部85から得られたロール径RDを、ステップS3A又はステップS3Bで読み込んだ残回数計算式に代入し、残回数を算出する。
算出は、残量計算部として機能する制御部70のCPU71を介して行われる。算出された残回数は、操作パネル90の表示画面に表示される。
オペレータは、表示画面に表示された「残回数」から次のフィルムロームへの交換時期を見積もることができる。
なお、制御部70は、残回数が少なくなっているにもかかわらず、オペレータが気が付いていないことを防止するため、残回数が閾値以下(例えば、600回以下)になった時点で、警報を用いて知らせてもよい。
(ステップS6)
次に、制御部70は、ステップS6において、フィルムロール50がロールエンドとなったか否かを判定する。フィルムロール50がロールエンドになると、ダンサーローラバー45が上下しなくなり、ロードセル62の出力が閾値以下となるので、ロールエンドになったと、判定することができる。
次に、制御部70は、ステップS6において、フィルムロール50がロールエンドとなったか否かを判定する。フィルムロール50がロールエンドになると、ダンサーローラバー45が上下しなくなり、ロードセル62の出力が閾値以下となるので、ロールエンドになったと、判定することができる。
(ステップS7)
次に、制御部70は、ステップS7において、従来型残回数計算式を使用したか否かを判定する。制御部70は、従来型残回数計算式を使用したと判定したときはステップS8Aへ進み、そうでない場合はステップS8Bへ進む。
次に、制御部70は、ステップS7において、従来型残回数計算式を使用したか否かを判定する。制御部70は、従来型残回数計算式を使用したと判定したときはステップS8Aへ進み、そうでない場合はステップS8Bへ進む。
(ステップS8A)
次に、制御部70は、ステップS8Aにおいて、先のステップS4で記憶した「ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」から、このフィルムロール50に対する実測型残回数計算式を推定し、そのフィルムロール50と推定した実測型残回数計算式とを紐付けて記憶する。
次に、制御部70は、ステップS8Aにおいて、先のステップS4で記憶した「ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」から、このフィルムロール50に対する実測型残回数計算式を推定し、そのフィルムロール50と推定した実測型残回数計算式とを紐付けて記憶する。
以後、このフィルムロール50を使用するときは、データ入力部88によってフィルムロール50を特定すれば、記憶された実測型残回数計算式が適用される。
(ステップS8B)
一方、制御部70がステップS8Bに進んだ場合は、既に記憶している実測型残回数計算式について、先のステップS4で記憶した「ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」から推定した実測型残回数計算式へ更新するか否かを判定し、決定する。
一方、制御部70がステップS8Bに進んだ場合は、既に記憶している実測型残回数計算式について、先のステップS4で記憶した「ロール径RDに対するフィルム残量のデータ」から推定した実測型残回数計算式へ更新するか否かを判定し、決定する。
更新条件は、例えば、先のステップS4におけるデータ取りの際の製袋包装機のエラー停止の頻度が先のデータ取りのときよりも少ない、などが挙げられる。
以上のように、フィルム繰り出し装置40は、ロール径RDからフィルムFの残量を把握することが可能となるため、フィルムFの残量が少ないと判断される場合、補充処理を縦型製袋包装機3のオペレータに促すことが可能となり、生産途中にフィルムロール50がなくなるといった問題を未然に防止することができる。
(7)特徴
(7−1)
フィルム繰り出し装置40では、取得したフィルムロール50のロール径RDに対して、それに対応するフィルム残量データを予め記憶しているので、ロール径RDを取得するたびに従来の計算式で計算する従来方式に比べて残量精度が高い。
(7−1)
フィルム繰り出し装置40では、取得したフィルムロール50のロール径RDに対して、それに対応するフィルム残量データを予め記憶しているので、ロール径RDを取得するたびに従来の計算式で計算する従来方式に比べて残量精度が高い。
(7−2)
フィルム繰り出し装置40では、商品が異なれば使用するフィルムロール50も異なるので、フィルムロール50を特定するデータ入力部88があることによって、装置の使い勝手がよくなる。
フィルム繰り出し装置40では、商品が異なれば使用するフィルムロール50も異なるので、フィルムロール50を特定するデータ入力部88があることによって、装置の使い勝手がよくなる。
(7−3)
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、データ入力部88によって特定されるフィルムロール50の初期外径を予め記憶しているので、初期外径を入力する手間が省けるので、使い勝手がよい。
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、データ入力部88によって特定されるフィルムロール50の初期外径を予め記憶しているので、初期外径を入力する手間が省けるので、使い勝手がよい。
(7−4)
フィルム繰り出し装置40では、フィルムロール50は商品ごとに設定されており、データ入力部88から商品を特定する情報が入力されることによって、商品に対応するフィルムロール50が特定されることによって、フィルムロール50をも特定する手間が省けるので、使い勝手がよい。
フィルム繰り出し装置40では、フィルムロール50は商品ごとに設定されており、データ入力部88から商品を特定する情報が入力されることによって、商品に対応するフィルムロール50が特定されることによって、フィルムロール50をも特定する手間が省けるので、使い勝手がよい。
(7−5)
フィルム繰り出し装置40では、商品を生産することができる残回数がわかることによって、フィルムロール50のロールエンドまでの時間を把握することができるので、生産に支障が出ないように、フィルムロール50の交換準備を適切な時期に行うことができる。
フィルム繰り出し装置40では、商品を生産することができる残回数がわかることによって、フィルムロール50のロールエンドまでの時間を把握することができるので、生産に支障が出ないように、フィルムロール50の交換準備を適切な時期に行うことができる。
(7−6)
フィルム繰り出し装置40では、実測データに基づいているので、従来のようなフィルムFの伸びなどの誤差要因が考慮されていない計算式に基づく算出値よりも精度が高い。
フィルム繰り出し装置40では、実測データに基づいているので、従来のようなフィルムFの伸びなどの誤差要因が考慮されていない計算式に基づく算出値よりも精度が高い。
(7−7)
フィルム繰り出し装置40では、実測データに基づいて推定した計算式を用いるので、取得したフィルムロール50のロール径RDに対するフィルム残量の算出精度が高い。
フィルム繰り出し装置40では、実測データに基づいて推定した計算式を用いるので、取得したフィルムロール50のロール径RDに対するフィルム残量の算出精度が高い。
(7−8)
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、フィルムロール50毎に計算式のパラメータを決定する。
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、フィルムロール50毎に計算式のパラメータを決定する。
(7−9)
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、商品サイズが同一、且つフィルムの絵柄のみが異なる商品には、計算式を兼用することができるので、計算式の兼用により実測の手間を省くことができる。
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、商品サイズが同一、且つフィルムの絵柄のみが異なる商品には、計算式を兼用することができるので、計算式の兼用により実測の手間を省くことができる。
(7−10)
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、ロール外径取得部85が取得したロール径RDと、そのロール径RDを取得した時点における商品の生産量とをデータとして記憶しているので、直近の実測データに基づいて更新することができる。
フィルム繰り出し装置40では、残量計算部として機能するCPU71が、ロール外径取得部85が取得したロール径RDと、そのロール径RDを取得した時点における商品の生産量とをデータとして記憶しているので、直近の実測データに基づいて更新することができる。
(7−11)
フィルム繰り出し装置40は、未測定のフィルムロール50については、フィルムロール50の使用開始から最終までのデータが必要であるので、実測の有無を告知することで、オペレータに注意喚起することができる。
フィルム繰り出し装置40は、未測定のフィルムロール50については、フィルムロール50の使用開始から最終までのデータが必要であるので、実測の有無を告知することで、オペレータに注意喚起することができる。
40 フィルム繰り出し装置
50 フィルムロール
71 CPU(残量計算部)
85 ロール外径取得部(外径取得部)
88 データ入力部(入力部)
F フィルム
50 フィルムロール
71 CPU(残量計算部)
85 ロール外径取得部(外径取得部)
88 データ入力部(入力部)
F フィルム
Claims (11)
- フィルムを巻いたフィルムロールから前記フィルムを繰り出すフィルム繰り出し装置において、
前記フィルムロールの外径を取得する外径取得部と、
前記外径取得部が取得した外径に対して、前記フィルムロールに残るフィルム量であるフィルム残量を計算する残量計算部と、
を備え、
前記残量計算部は、前記フィルムロールの外径に対応するフィルム残量をデータとして予め記憶している、
フィルム繰り出し装置。 - 前記フィルムロールを特定する入力部をさらに備える、
請求項1に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、前記入力部によって特定される前記フィルムロールの初期外径を予め記憶している、
請求項2に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記フィルムロールは商品ごとに設定されており、
前記入力部から商品を特定する情報が入力されることによって、前記商品に対応するフィルムロールが特定される、
請求項2に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、特定された商品の一個当たりに必要なフィルム長さを決定し、
さらに前記残量計算部は、前記フィルム長さ、及び前記フィルム残量から前記商品を生産することができる回数である残回数を算出する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記フィルムロールは商品ごとに設定されており、
前記残量計算部は、新規のフィルムロールの使用を開始してから前記フィルムロールを使い切るまでの間、前記外径取得部が前記フィルムロールの外径を取得するごとに、取得した前記外径と、前記外径を取得した時点における前記商品の生産量とを前記データとして記憶し、
さらに前記残量計算部は、次に前記フィルムロールを使用する際、前記外径取得部が取得した外径に対応するフィルム残量を、前記データに基づいて計算する、
請求項1に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記フィルムロールは商品ごとに設定されており、
前記残量計算部は、新規のフィルムロールの使用を開始してから前記フィルムロールを使い切るまでの間、前記外径取得部が前記フィルムロールの外径を取得するごとに、取得した前記外径と、前記外径を取得した時点における前記商品の生産量とを前記データとして記憶し、
さらに前記残量計算部は、前記外径取得部が取得した外径に対応するフィルム残量を計算するための複数の変数と定数を含む計算式を、前記データに基づいて推定する、
請求項1に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、前記フィルムロール毎に前記計算式のパラメータを決定する、
請求項7に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、商品サイズが同一、且つ前記フィルムの絵柄のみが異なる商品には、前記計算式を兼用する、
請求項7に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、前記計算式のパラメータを更新する、
請求項8に記載のフィルム繰り出し装置。 - 前記残量計算部は、特定されたフィルムロールについて、前記フィルムロールの外径に対応するフィルム残量を実測したか否かを判定し、その判定結果を告知する、
請求項1に記載のフィルム繰り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018046988A JP2019156591A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | フィルム繰り出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018046988A JP2019156591A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | フィルム繰り出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019156591A true JP2019156591A (ja) | 2019-09-19 |
Family
ID=67994439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018046988A Pending JP2019156591A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | フィルム繰り出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019156591A (ja) |
-
2018
- 2018-03-14 JP JP2018046988A patent/JP2019156591A/ja active Pending
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