JP2019155548A - インパクト工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持ピンの交換に手間が掛からないインパクト工具を提供する。【解決手段】インパクトレンチは、モータと、モータにより回転されるハンマと、モータにより回転され、ハンマにより打撃されるアンビル18と、を備えている。アンビル18は、その回転軸に交わる貫通孔122と、貫通孔122に配置され、貫通孔122から突出可能であるピン124と、を有している。貫通孔122は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブ130を有している。円柱状のピン124は、貫通孔122から突出する側(上側)に形成された膨出部142を有していると共に、スリーブ130を通過するように配置されている。膨出部142とスリーブ130との間には、コイルバネ126が設けられている。又、コイルバネ126と反対側においてスリーブ130と接触可能な止め輪128が、ピン124に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、インパクトレンチ等のインパクト工具に関する。
特開2017−159416号公報(特許文献1)に示されるように、ソケット体が装着される工具装着部が出力軸の先端部に形成された電動工具が知られている。
この工具装着部は、回転軸方向と直交する方向に四角形の断面を有し、回転軸方向に所定の長さを有している。工具装着部には、回転軸方向と直交する方向に貫通孔が形成されており、貫通孔には、保持ピンがばね部材により付勢された状態で収容されている。保持ピンは、装着されたソケット体の孔に入り込み、ソケット体の脱落を防止する。
かような工具装着部のソケット体脱落防止機構は、貫通孔に保持ピン及びばね部材が入れられた後、ブッシュが圧入されて形成される。
特開2017−159416号公報
以上のソケット体脱落防止機構では、保持ピンの修理時等における交換において、圧入されたブッシュが貫通孔内から取り出される必要があり、手間が掛かる。
又、工具装着部に貫通孔が形成されるため、底のある穴が形成される場合に比べて、工具装着部の強度が低い。
そこで、本発明の主な目的は、保持ピンの交換に手間が掛からないインパクト工具を提供することである。
又、本発明の別の主な目的は、ソケット装着部の強度がより高いインパクト工具を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータにより回転されるハンマと、前記モータにより回転され、前記ハンマにより打撃されるアンビルと、を備えており、前記アンビルは、その回転軸に交わる貫通孔と、前記貫通孔に配置され、前記貫通孔から突出可能である抜け止め部材と、を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記貫通孔は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブを有しており、前記抜け止め部材は、円柱状のピンであり、前記貫通孔から突出する側に形成された膨出部を有していると共に、前記スリーブを通過するように配置されており、前記膨出部と前記スリーブとの間には、弾性体が設けられており、前記弾性体と反対側において前記スリーブと接触可能な止め輪が、前記ピンに固定されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記貫通孔には、前記貫通孔の内面に対して径方向内方に突出するようにブッシュ又は外ネジリングが入れられており、前記抜け止め部材は、円柱状のピンであり、前記貫通孔から突出する側に形成された膨出部を有していると共に、前記ブッシュ又は前記外ネジリングを通過するように配置されており、前記膨出部と前記ブッシュ又は前記外ネジリングとの間には、弾性体が設けられており、前記弾性体と反対側において前記ブッシュ又は前記外ネジリングと接触可能な止め輪が、前記ピンに固定されていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、モータと、前記モータにより回転されるハンマと、前記モータにより回転され、前記ハンマにより打撃されるアンビルと、を備えており、前記アンビルは、その回転軸に交わる有底穴と、前記有底穴に配置され、前記有底穴から突出可能である抜け止め部材と、を有しており、前記抜け止め部材は、前記有底穴の底部に保持される弾性体により、前記有底穴から突出する方向に付勢されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記有底穴には、前記有底穴の内面に対して径方向内方に突出するようにブッシュ又は外ネジリングが入れられており、前記抜け止め部材は、円柱状のピンであって、径方向外方に突出するフランジ部を有しており、前記弾性体は、前記フランジ部と前記有底穴の底との間に配置されており、前記フランジ部は、前記弾性体と反対側において前記ブッシュ又は前記外ネジリングと接触可能であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記有底穴は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブを有しており、前記抜け止め部材は、円柱状のピンであって、径方向外方に突出するフランジ部を有しており、前記弾性体は、前記フランジ部と前記有底穴の底との間に配置されており、前記フランジ部は、圧縮により前記スリーブ内を通過可能であり、前記弾性体と同じ側において前記圧縮の解除又は緩和がなされて前記スリーブと接触可能となることを特徴とするものである。
本発明の主な効果は、保持ピンの交換に手間が掛からないインパクト工具が提供されることである。
又、本発明の別の主な効果は、ソケット装着部の強度がより高いインパクト工具が提供されることである。
本発明の第1形態に係るインパクトレンチの右側面図である。 図1の中央縦断面図である。 (a)は図1のアンビルの上面図であり、(b)は(a)の中央縦断面図であり、(c)は(b)の前部拡大図である。 本発明の第2形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。 本発明の第3形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。 本発明の第4形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。
以下、本発明の実施の形態が、適宜図面に基づいて説明される。
当該形態における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況、あるいは部材又は部分の動作等により変化することがある。
[第1形態]
図1は、本発明の第1形態に係るインパクト工具の一例である充電式のインパクトレンチ(電動工具,回転打撃工具)1の右側面図である。図2は、インパクトレンチ1の中央縦断面図である。尚、図2において、トリガ8、メインスイッチ本体部9、ネジ30、バッテリ52は、断面ではなく右側面が示されている。又、図1において、右が前となり、上が上となる。
インパクトレンチ1は、その外郭を形成するハウジング2を有している。
インパクトレンチ1は、中心軸を前後方向とする円柱状の本体部4と、本体部4の下部から下方へ突出するように形成されたグリップ部6を有する。
グリップ部6は、使用者が把持する部分であり、グリップ部6の上端部前側には、使用者による指先で引く操作が可能であるトリガ8が設けられている。トリガ8は、メインスイッチ本体部9から突出している。トリガ8は、下部を引くとメインスイッチ本体部9において右回転(正転)側に切り替わり、上部を引くとメインスイッチ本体部9において左回転(逆転)側に切り替わるように、メインスイッチ本体部9と連結されている。
インパクトレンチ1の本体部4には、後側から順に、モータ10、遊星歯車機構12、キャリアとしてのスピンドル14、弾性体であるコイル状のスプリング15、ハンマ16、及び出力部としてのアンビル18が、同軸に収納されている。
モータ10は、インパクトレンチ1の駆動源であり、その回転が遊星歯車機構12により減速された後、スピンドル14に伝達される。そして、スピンドル14の回転力は、アンビル18に達する。スピンドル14の回転力は、適宜ハンマ16(打撃機構)によって回転打撃力に変換され、スピンドル14とハンマ16の間に渡されるスプリング15の緩衝を受けつつ、アンビル18に伝えられる。アンビル18は、回転力あるいは回転打撃力を受けて軸周りに回転する部分である。
本体部4におけるハウジング2は、モータ10が保持されるモータハウジング20と、モータハウジング20の前方に配置され、ハンマ16が入れられるハンマケース22と、ハンマケース22の前部外側に嵌められる、前方へ縮径した筒状のカバー26と、を含む。
モータハウジング20は、モータ10の外側から、トリガ8の上側、ないしはグリップ部6の外郭にわたっており、モータ10の前部側において開口している。モータハウジング20は、半割有底筒状の左モータハウジング20a及び右モータハウジング20bを含む。
モータハウジング20の後部には、複数の吸気口28が開けられている。
又、右モータハウジング20bには、それぞれ左右方向に延びるネジ孔が複数開けられており、左モータハウジング20aの後部であって対応するネジ孔に向かい合う部分には、それぞれネジボスが設けられている。それぞれの対応するネジ孔とネジボスには、右方からネジ30が入れられており、左モータハウジング20a及び右モータハウジング20bが互いに組み付けられる。又、モータハウジング20におけるモータ10前側の開口部に隣接する側面には、複数の排気口32が開けられている。
ハンマケース22は、前部が後部に対して縮径された筒状であり、その後端部がモータハウジング20の開口部の前側に配置されている。
モータハウジング20の開口部には、前後方向のネジ穴を有する複数のネジ穴部34が周方向に間隔をおいて設けられていると共に、ハンマケース22におけるこれらに対応する部分には、それぞれ前後方向のネジボス部36が形成されている。互いに重なるネジ穴部34及びネジボス部36に共通して、ネジ38が前方から入れられている。ネジ38並びにネジ穴部34及びネジボス部36は、右上,右下,左上,左下の4箇所に配置されている。
一方、グリップ部6におけるモータハウジング20の上部内であって、トリガ8の上側には、スピンドル14の前側を含む前方を照射可能なライト42が設けられている。ライト42は、ここではLEDであり、モータハウジング20に保持されている。
又、グリップ部6におけるモータハウジング20内の下部内には、ライト42のオンオフを切り替えるライトスイッチ44が保持されている。ライト42とライトスイッチ44とは、図示されないリード線により、互いに電気的に接続されている。グリップ部6におけるモータハウジング20の下後部には、ライトスイッチ44を操作するためのライトスイッチアクセス孔46が開けられている。
グリップ部6におけるモータハウジング20の下端部には、グリップ部6の他の部分に対して主に前方に広がったバッテリ装着部50が形成されている。
バッテリ装着部50の下端部には、図示されないレバーにより着脱可能にバッテリ52が装着されている。バッテリ52は、ここでは18V(ボルト)のリチウムイオンバッテリである。バッテリ52は、バッテリ装着部50の前方から後方にスライド移動させることで、バッテリ装着部50に取り付けることができる。
モータ10は、ブラシ付きDCモータであり、モータケース60と、前端部及び後端部が露出する状態でモータケース60に入れられるモータ軸62と、を備えている。
モータ10は、モータケース60を止める左右方向の複数(2本)のネジ64により、モータハウジング20に保持されている。
モータ軸62の前端部には、歯が形成されている(ピニオン)。モータ軸62は、モータケース60外に配置された前の軸受66及び後の軸受67により、自身の中心軸の周りで回転可能に支持されている。後の軸受67は、モータハウジング20に保持される。
モータ軸62の前の軸受66とモータケース60との間には、冷却用のファン68が配置されている。ファン68は、遠心ファンであり、モータ軸62に対して固定されている。ファン68の放射方向外方に、各排気口32が位置しており、ファン68の風は、効率的に排出される。
遊星歯車機構12は、前方に開いた碗状のインターナルギヤ70と、その内方に配置された複数(3個)の遊星歯車72と、各遊星歯車72に対して固定される軸74を有する。
インターナルギヤ70は、ハンマケース22の後端部の開口部内に配置されており、内面に、各遊星歯車72と噛み合う内歯を有している。インターナルギヤ70は、モータハウジング20及びハンマケース22の間に挟まれている。
インターナルギヤ70の後部中央において孔が開けられており、その内側には、モータ軸62の前の軸受66が保持されている。
各遊星歯車72は、上下左右に広がる。
1個の遊星歯車72の中心に対して、1本の前後方向の軸74が通されている。
スピンドル14は、円柱状であり、後部内に、後面中央から前方に延びるスピンドル穴80を有している。
スピンドル14は、その後部であって後端部の前側において、中空のキャリア部82を備えている。キャリア部82は、スピンドル14の他の部分に対して、径方向外方(上下左右)に突出しており、径が他の部分より大きくなっている。キャリア部82は、スピンドル穴80につながっている。キャリア部82は、インターナルギヤ70内に配置されている。スピンドル14の後端部は、軸受66の前側においてインターナルギヤ70に回転可能に支持されている。
各遊星歯車72の径方向内側の部分は、キャリア部82内に入っている。各遊星歯車72の軸74は、前後方向に延びて遊星歯車72を回転可能に支持する状態で、キャリア部82内(キャリア部82の前壁と後壁の間)において渡され、キャリア部82に保持される。キャリア部82を有するスピンドル14は、軸74を介して遊星歯車72を保持している。
スピンドル穴80内には、モータ軸62の先端部が入っている。モータ軸62の歯は、各遊星歯車72と噛み合う。
キャリア部82の前側には、ワッシャ84が固定されている。
ワッシャ84は、前面周辺部において、スプリング15のリング状に形成された後端を受け止めている。
ハンマ16は、後面から前方へ筒状に窪む窪み92を有しており、窪み92には、スプリング15の前部が入っている。窪み92の底(前端)には、複数のボール94及びハンマワッシャ96を介して、スプリング15のリング状に形成された前端が配置されている。
ハンマ16とスピンドル14の前部との間には、打撃時にハンマ16を主に前後方向に案内する一対(図2では上下)のボール98が介装されている。ハンマ16は、前後方向で移動可能に、ハンマケース22内に配置される。
ハンマ16は、遊星歯車機構12及びスピンドル14を介して、モータ10により回転される。
インパクトレンチ1では、ハンマ16、各ボール94、ハンマワッシャ96及び各ボール98(並びにスプリング15)により、打撃機構が構成される。尚、ハンマ16が打撃機構と捉えられても良い。
アンビル18は、円柱状であり、軸方向を前後方向としてハンマケース22内に配置される。
アンビル18は、後端部において、放射方向にそれぞれ延びる一対(図2では上下)の延設部100を有している。
各延設部100の後面には、ハンマ16の前端部が接触可能である。
各延設部100の前方には、各延設部100を受け止め可能なアンビルリング102が設けられている。アンビルリング102は、ハンマケース22の前部内壁に取り付けられる。
アンビルリング102の前側には、アンビル18を軸周りに回転自在に支持するメタルベアリング103が設けられている。メタルベアリング103は、アンビル18の中央部を支持する。メタルベアリング103は、ハンマケース22の前部内壁に取り付けられる。
又、アンビル18の後部中央には、後面から前方への穴であるアンビル穴104が開けられており、アンビル穴104には、回転打撃力を伝達可能な状態で、スピンドル14の前端部が入れられている。
アンビル18の前部は、ハンマケース22及びカバー24から突出している。
アンビル18の前端部は、四角柱状(断面正方形状)に形成されており、先端工具としてのソケット110を受け入れるソケット取付部112を有している。
ソケット110は、円筒状であり、軸方向を前後方向としてアンビル18の前端部に取り付けられる。
ソケット110は、前部内にボルト又はナット(図示略)を入れる断面六角形状の前穴114を有しており、後部内にアンビル18の前端部を入れる断面四角形状の後穴116を有している。
又、ソケット110は、後穴116に交わる(直交する)ソケット孔118を備えている。
図3にも示されるソケット取付部112は、ソケット脱落防止機構120を備えている。
ソケット脱落防止機構120は、ソケット取付部112に径方向(図では上下方向)に設けられた貫通孔122と、ソケット110のソケット取付部112からの抜けを防止する抜け止め部材としての円柱状のピン124と、弾性体であるコイルバネ126と、止め輪128と、を有している。
ソケット脱落防止機構120は、アンビル18と共に回転する。以下、便宜上、ソケット脱落防止機構120は、図示された状態において説明される。
貫通孔122は、上下方向(アンビル18の中心軸に直交する方向)に延びており、下部中央に、他の内壁に対して径方向内方にリング状に突出したスリーブ130を有している。
貫通孔122の上下端部の開口部は、面取りされている。
ピン124は、ピン本体部140と、ピン本体部140の上端部に形成された、他の部分に対して径方向外方に膨らむ膨出部142と、ピン本体部140の下端部に形成された、他の部分に対して径方向内方にリング状に窪む溝部144と、を備えている。
ピン本体部140の外径は、スリーブ130の内径と同様(当該内径より僅かに小さい)である。膨出部142の外径は、貫通孔122の内径と同様(当該内径より僅かに小さい)である。
ピン124は、貫通孔122内に上下動可能に入れられている。ピン124は、スリーブ130を通過するように配置されている。
コイルバネ126の内径は、ピン本体部140の外径以上である。又、コイルバネ126の内径は、膨出部142の外径未満である。
コイルバネ126は、ピン本体部140の外側に配置され、膨出部142とスリーブ130との間に配置されている。
止め輪128は、金属製で、いわゆるE型であり(Eリング)、ピン本体部140の溝部144に入り込んでいて、ピン本体部140に固定されている。
止め輪128の外径は、スリーブ130の内径より大きい。
止め輪128は、スリーブ130の下方に配置されている。
ピン124は、コイルバネ126により膨出部142を介して上方に付勢されており、通常、膨出部142の上部が貫通孔122の上端から上方へ突出する状態となっている。このとき、止め輪128が、スリーブ130におけるコイルバネ126と反対側の面に接触しており、ピン124の貫通孔122からの脱出が阻止されている。
又、ソケット取付部112がソケット110の後穴116を相対的に通過する際には、後穴116が膨出部142を付勢力に抗して下方に押し、ピン124が貫通孔122内に退く。
そして、貫通孔122がソケット孔118と並ぶと、ピン124が、コイルバネ126の付勢力により上方に復帰して、ソケット孔118に入り、ソケット110の脱落が防止される。
又、取り付けられたソケット110が前方に比較的に強く引かれると、ソケット孔118が貫通孔122から離れ、ピン124がソケット110の後穴116により押されて、ピン124のソケット孔118に対する係合が解かれて、ソケット110がソケット取付部112から取り外される。
ソケット脱落防止機構120は、例えば次のように形成される。
即ち、ピン本体部140の外側にコイルバネ126が配置された状態で、又溝部144がスリーブ130の下側に達する状態で、ピン124が貫通孔122内に入れられる。
次いで、止め輪128が溝部144に固定される。
又、破損等によりピン124が交換される場合、形成と逆の手順でピン124が外される。
即ち、止め輪128が溝部144から取り外され、ピン124がコイルバネ126と共に貫通孔122から抜き出される。
次いで、第1形態のインパクトレンチ1の動作例が説明される。
使用者は、使用したい種類に係るソケット110をソケット取付部112に取り付ける。取り付けられたソケット110は、ソケット脱落防止機構120により、ソケット取付部112からの抜けが防止される。
そして、使用者がグリップ部6を把持してトリガ8の下部(上部)を引くと、メインスイッチ本体部9における切替により、バッテリ装着部50に装着されたバッテリ52からモータ10への給電がなされ、モータ軸62が正転(逆転)する。
モータ軸62の回転により、ファン68が回転し、各吸気口28から各排気口32への空気の流れが形成される。この際、空気の流れによって、モータ10を始めとするインパクトレンチ1の内部機構が冷却される。
又、モータ軸62の回転力は、遊星歯車機構12により減速されたうえで、スピンドル14に伝わる。
遊星歯車機構12における減速は、モータ軸62の回転力によってインターナルギヤ70内を自転しながら走る各遊星歯車72が、軸74を介してスピンドル14に回転力を伝達することにより行われる。
スピンドル14は、アンビル18を回転させると共に、アンビル18において所定閾値以上のトルクを受けた場合にハンマ16を前後に揺動(打撃)するように案内する。打撃時には、スプリング15による緩衝作用がハンマ16(及びスピンドル14)に働く。
アンビル18に伝わった回転力あるいは打撃力は、アンビル18に取り付けられたソケット110に及び、ソケット110に入れられたボルト又はナットに作用する。
以上のインパクトレンチ1は、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ16と、モータ10により回転され、ハンマ16により打撃されるアンビル18と、を備えており、アンビル18は、その回転軸に交わる貫通孔122と、貫通孔122に配置され、貫通孔122から突出可能であるピン124と、を有している。よって、ピン124は貫通孔122から簡単に取り出すことができ、インパクトレンチ1においてピン124の交換に手間が掛からない。
又、貫通孔122は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブ130を有しており、円柱状のピン124は、貫通孔122から突出する側(上側)に形成された膨出部142を有していると共に、スリーブ130を通過するように配置されており、膨出部142とスリーブ130との間には、コイルバネ126が設けられており、コイルバネ126と反対側においてスリーブ130と接触可能な止め輪128が、ピン124に固定されている。よって、ピン124は止め輪128を外すだけで貫通孔122から簡単に取り出すことができ、インパクトレンチ1においてピン124の交換に手間が掛からない。
尚、本発明の第1形態は上記形態及びその変更例に限定されず、例えば次のような変更が適宜更に施されても良い。
ピン124は、角柱状又は楕円柱状であっても良い。抜け止め部材は、ボール状であっても良い。
ソケット孔118は、後穴116に直交しなくても良い。
貫通孔122は、アンビル18の中心軸に直交せずに交わっても良い。
止め輪128は、E型以外であっても良く、樹脂製等であっても良い。
モータ軸62の先端部の歯は、モータ軸62と一体とされず、モータ軸62の先端部に別体のピニオンギヤが取り付けられることで設けられても良い。
モータ10は、ACモータであっても良いし、ブラシレスモータであっても良い。又、ファン68は、モータケース60よりも後方に配置されても良い。
バッテリ52は、14.4V(最大20V),25.2V,28V,36V等の18〜36Vの任意のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、14.4V未満あるいは36Vを超える電圧のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、他の種類のバッテリを用いても良い。又、モータ10に対し、バッテリ52による給電に代えて、電源に接続するコードによる給電がなされても良い。
ハンマケース22に代えてギヤケースが設けられ、ハンマ16及びアンビル18が省略されて、先端工具を保持する先端工具保持部が出力軸の前部に固定されることにより、充電式の振動ドライバドリルとされても良い。
ハンマケース22とモータハウジング20とが統合されたり、グリップ部6の外郭であるグリップハウジングとモータハウジング20におけるモータの外方の部分とを別体が分けられたりする等、ハウジングの区分の数が増減されても良い。又、各種ギヤの設置数が増減されても良い。スイッチレバーのスイッチの形式が、トリガ8以外のものとされても良い。モータ軸62前の軸受66が、直接モータハウジング20あるいはハンマケース22に固定されても良い。その他、各種部材の数及び配置、材質、大きさ、形式等は、適宜変更されても良い。
本発明は、インパクトレンチ以外のインパクト工具に適用することができる。
[第2形態]
図4は、本発明の第2形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。
第2形態のインパクトレンチは、第1形態のインパクトレンチ1と、ソケット取付部を除き同様に成る。インパクトレンチ1と同様に成る部材及び部分には、同じ符号が付されて、適宜説明が省略される。
第2形態に係るインパクトレンチのソケット取付部212におけるソケット脱落防止機構220は、貫通孔222と、ブッシュ231と、第1形態と同様のピン124、コイルバネ126及び止め輪128と、を有する。尚、ソケット脱落防止機構220は、第1形態と同様、便宜上図示の状態で説明され、以下同様である。
貫通孔222は、上部に対して下部が拡径するように形成されている。貫通孔222の上部の内径は、ピン124の膨出部142の外径と同様である(僅かに小さい)。貫通孔222における前後左右に広がるリング状の面を含む拡径境界部230の下側には、円筒状のブッシュ231が圧入されている。
ブッシュ231の外径は、貫通孔222の内径程度である。ブッシュ231は、貫通孔222の内面から径方向内方に突出する状態となる。
ブッシュ231の内径は、第1形態のスリーブ130の内径と同様に、止め輪128の外径より小さい。
コイルバネ126は、ブッシュ231と膨出部142との間に配置される。
ピン124は、コイルバネ126により膨出部142を介して上方に付勢されており、通常、膨出部142の上部が貫通孔222の上端から上方へ突出する状態となっている。このとき、止め輪128が、ブッシュ231におけるコイルバネ126と反対側の面(下面)に接触しており、ピン124の貫通孔222からの脱出が阻止されている。
又、ソケット取付部112がソケット110の後穴116を相対的に通過する際には、後穴116が膨出部142を付勢力に抗して下方に押し、ピン124が貫通孔222内に退く。
そして、貫通孔222がソケット孔118と並ぶと、ピン124が、コイルバネ126の付勢力により上方に復帰して、ソケット孔118に入り、ソケット110の脱落が防止される。
又、取り付けられたソケット110が前方に比較的に強く引かれると、ソケット孔118が貫通孔222から離れ、ピン124がソケット110の後穴116により押されて、ピン124のソケット孔118に対する係合が解かれて、ソケット110がソケット取付部212から取り外される。
ソケット脱落防止機構220は、例えば次のように形成される。
即ち、まず、貫通孔222にブッシュ231が圧入される。次に、ピン本体部140の外側にコイルバネ126が配置された状態で、又溝部144がブッシュ231の下側に達する状態で、ピン124が貫通孔222内に入れられる。
続いて、止め輪128が溝部144に固定される。
又、破損等によりピン124が交換される場合、形成と逆の手順でピン124が外される。
即ち、止め輪128が溝部144から取り外され、ピン124がコイルバネ126と共に貫通孔222から抜き出される。このとき、圧入されたブッシュ231は、取り出す必要がない。
第2形態のインパクトレンチは、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ16と、モータ10により回転され、ハンマ16により打撃されるアンビル18と、を備えており、アンビル18は、その回転軸に交わる貫通孔222と、貫通孔222に配置され、貫通孔222から突出可能であるピン124と、を有している。よって、ピン124は貫通孔222から簡単に取り出すことができ、インパクトレンチ1においてピン124の交換に手間が掛からない。
又、貫通孔222には、貫通孔222の内面に対して径方向内方に突出するブッシュ231が入れられており、円柱状のピン124は、貫通孔222から突出する側(上側)に形成された膨出部142を有していると共に、ブッシュ231を通過するように配置されており、膨出部142とブッシュ231との間には、コイルバネ126が設けられており、コイルバネ126と反対側においてブッシュ231と接触可能な止め輪128が、ピン124に固定されている。よって、ピン124は止め輪128を外すだけで貫通孔122から簡単に取り出すことができ、インパクトレンチ1においてピン124の交換に手間が掛からない。
尚、本発明の第2形態は、第1形態と同様な変更例を適宜有する。
又、ブッシュ231は、接着されても良いし、接着され且つ圧入されても良い。
ブッシュ231は、円筒状であってその外曲面にネジ山又はネジ溝が形成された外ネジリングとされても良い。この場合、貫通孔222における拡径境界部230の下側には、外ネジリングのネジ山又はネジ溝と噛み合うネジ溝又はネジ山が形成されており、外ネジリングは、拡径境界部230の下側にねじ込まれてネジ止めされる。
[第3形態]
図5は、本発明の第3形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。
第3形態のインパクトレンチは、第1形態のインパクトレンチ1と、ソケット取付部を除き同様に成る。インパクトレンチ1と同様に成る部材及び部分には、同じ符号が付されて、適宜説明が省略される。
第3形態に係るインパクトレンチのソケット取付部312におけるソケット脱落防止機構320は、有底穴322と、抜け止め部材としての円柱状のピン324と、ブッシュ331と、第1形態と同様のコイルバネ126と、を有する。
有底穴322は、ソケット取付部312の上面から下方へ、ソケット取付部312の下面に達せず貫通しない状態で延びており、ソケット取付部312の下部内において底(下端)を有している。有底穴322の底面を上面とする底肉部323の下面は、ソケット取付部112の下面と一連である。
有底穴322は、下部(底部)に対して上部(表側部)が拡径するように形成されている。有底穴322の上端部の開口部は、面取りされている。
ピン324は、中央部において他の部分に対して径方向外方に突出するように設けられたフランジ部340と、その上側の外側部342と、フランジ部340の下部から円柱状に下方に突出したバネ受け部344と、を有する。
フランジ部340の外径は、有底穴322の下部の内径程度である(当該内径より僅かに小さい)。
バネ受け部344の外径は、コイルバネ126の内径程度である(当該内径より僅かに小さい)。
コイルバネ126は、フランジ部340の下側と有底穴322の下端(底)との間に配置され、有底穴322の下部に保持される。バネ受け部344は、コイルバネ126の内側に入り、コイルバネ126の所定程度以上の変形に抵抗して、コイルバネ126の姿勢を保持する。
ブッシュ331は、円筒状であり、その外径は、有底穴322の上部の内径程度である(当該内径より僅かに大きい)。ブッシュ331は、有底穴322の上部に圧入されており、有底穴322における前後左右に広がるリング状の面を含む拡径境界部330の上側に配置されている。ブッシュ331は、有底穴322の内面から径方向内方に突出する状態となる。
ブッシュ331の内径は、フランジ部340の外径より小さい。フランジ部340は、ブッシュ331の下方に配置されており、コイルバネ126と反対側(上面)において、ブッシュ331の下面と接触可能である。
ブッシュ331の内径は、外側部342の外径と同程度である(当該外径より僅かに大きい)。外側部342の一部は、ブッシュ331の径方向内方に配置されている。
ピン324は、コイルバネ126によりフランジ部340を介して上方に付勢されており、通常、外側部342の上部が有底穴322の上端から上方へ突出する状態となっている。このとき、フランジ部340の上面が、ブッシュ331におけるコイルバネ126と同じ側の面(下面)に接触しており、ピン324の有底穴322からの脱出が阻止されている。
又、ソケット取付部112がソケット110の後穴116を相対的に通過する際には、後穴116が外側部342を付勢力に抗して下方に押し、ピン324が有底穴322内に退く。
そして、有底穴322がソケット孔118と並ぶと、ピン324が、コイルバネ126の付勢力により上方に復帰して、ソケット孔118に入り、ソケット110の脱落が防止される。
又、取り付けられたソケット110が前方に比較的に強く引かれると、ソケット孔118が貫通孔322から離れ、ピン324がソケット110の後穴116により押されて、ピン324のソケット孔118に対する係合が解かれて、ソケット110がソケット取付部312から取り外される。
ソケット脱落防止機構320は、例えば次のように形成される。
即ち、まず、有底穴322の下部にコイルバネ126が入れられる。
次いで、バネ受け部344の外側にコイルバネ126の上端部が配置された状態で、又フランジ部340が有底穴322の下部に達する状態で、ピン324が有底穴322内に入れられる。
続いて、有底穴322にブッシュ231が圧入される。
第3形態のインパクトレンチは、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ16と、モータ10により回転され、ハンマ16により打撃されるアンビル18と、を備えており、アンビル18は、その回転軸に交わる有底穴322と、有底穴322に配置され、有底穴322から突出可能であるピン324と、を有しており、ピン324は、有底穴322の底部(下部)に保持されるコイルバネ126により、有底穴322から突出する方向(上方)に付勢されている。よって、コイルバネ126で付勢されたピン324によりソケット110の脱落が防止され、又ソケット取付部に貫通孔が設けられる場合に比べてソケット取付部312の強度がより高くなる。従って、ソケット110が確実に取り付けられ、且つ強度に優れたインパクトレンチが提供される。
又、有底穴322には、有底穴322の内面に対して径方向内方に突出するようにブッシュ331が入れられており、円柱状のピン324は、径方向外方に突出するフランジ部340を有しており、コイルバネ126は、フランジ部340と有底穴322の底(下端)との間に配置されており、フランジ部340は、コイルバネ126と反対側(上面)においてブッシュ331と接触可能である。よって、ソケット110の脱落が防止され、強度に優れたインパクトレンチが、シンプルな構成で提供される。
尚、本発明の第3形態は、第1形態及び第2形態と同様な変更例を適宜有する。
特に、ブッシュ331は、接着されても良いし、接着され且つ圧入されても良い。
ブッシュ331は、円筒状であってその外曲面にネジ山又はネジ溝が形成された外ネジリングとされても良い。この場合、有底穴322における拡径境界部330の上側には、外ネジリングのネジ山又はネジ溝と噛み合うネジ溝又はネジ山が形成されており、外ネジリングは、拡径境界部330の上側にねじ込まれてネジ止めされる。
又、バネ受け部344は、省略されても良い。
[第4形態]
図6は、本発明の第4形態に係るインパクトレンチの図3(c)相当図である。
第4形態のインパクトレンチは、第3形態のインパクトレンチと、ソケット取付部を除き同様に成る。第3形態のインパクトレンチと同様に成る部材及び部分には、同じ符号が付されて、適宜説明が省略される。
第4形態に係るインパクトレンチのソケット取付部412におけるソケット脱落防止機構420は、有底穴422と、抜け止め部材としての円柱状のピン424と、第1形態と同様のコイルバネ126と、を有する。
有底穴422は、ソケット取付部312の上面から下方へ、ソケット取付部312の下面に達せず貫通しない状態で延びており、ソケット取付部412の下部内において底(下端)を有している。有底穴322の底面を上面とする底部の下面は、ソケット取付部112の下面と一連である。
有底穴422は、上部(表側部)に対して下部(底部)が拡径するように形成されている。有底穴422の上部は、下部に対して径方向内方に突出するスリーブ430となっている。スリーブ430の下面は、前後左右に広がるリング状となっている。又、有底穴422の上端部の開口部は、面取りされている。
ピン424は、樹脂製であり、中央部において他の部分に対して径方向外方に突出するように設けられたフランジ部440と、その上側の外側部342と、フランジ部440の下部から円柱状に下方に突出したバネ受け部344と、を有する。
フランジ部440は、下方へ行くに従い縮径する下窄まりの形状を呈しており、上面の外径より下面の外径の方が小さくなっている。フランジ部440の上面の外径は、有底穴322の下部の内径程度である(当該内径より僅かに小さい)。フランジ部440の上面は、有底穴422におけるスリーブ430の下面と接触している。
フランジ部440の下面の外径は、コイルバネ126の内径より大きい。
コイルバネ126は、フランジ部440の下側と有底穴422の下端(底)との間に配置され、有底穴422の下部に保持される。
ピン424は、コイルバネ126によりフランジ部440を介して上方に付勢されており、通常、外側部342の上部が有底穴422の上端から上方へ突出する状態となっている。このとき、フランジ部440の上面が、有底穴322のスリーブ430におけるコイルバネ126と同じ側の面(下面)に接触しており、ピン424の有底穴422からの脱出が阻止されている。
又、ソケット取付部112がソケット110の後穴116を相対的に通過する際には、後穴116が外側部342を付勢力に抗して下方に押し、ピン424が有底穴422内に退く。
そして、有底穴422がソケット孔118と並ぶと、ピン424が、コイルバネ126の付勢力により上方に復帰して、ソケット孔118に入り、ソケット110の脱落が防止される。
又、取り付けられたソケット110が前方に比較的に強く引かれると、ソケット孔118が貫通孔422から離れ、ピン424がソケット110の後穴116により押されて、ピン424のソケット孔118に対する係合が解かれて、ソケット110がソケット取付部412から取り外される。
ソケット脱落防止機構420は、例えば次のように形成される。
即ち、まず、有底穴422の下部にコイルバネ126が入れられる。
次いで、ピン424が、有底穴422のスリーブ430内を経て下部内に入れられる。ピン424のフランジ部440は、スリーブ430内への進入時、一時的に圧縮される。その圧縮による抵抗力に抗してピン424が下方に押されると、フランジ部440はスリーブ430を通過して、有底穴422の拡大された下部に到達する。かようなピン424の押し込みは、フランジ部440が下窄まり形状であるため、容易に行える。
フランジ部440は、有底穴422の下部に到達すると、圧縮の解除がなされて弾性により元の大きさに戻り、フランジ部440の上部の外径は、スリーブ430の内径より大きくなる。又、バネ受け部344は、コイルバネ126の上端部内に入る。
第4形態のインパクトレンチは、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ16と、モータ10により回転され、ハンマ16により打撃されるアンビル18と、を備えており、アンビル18は、その回転軸に交わる有底穴422と、有底穴422に配置され、有底穴422から突出可能であるピン424と、を有しており、ピン424は、有底穴422の底部(下部)に保持されるコイルバネ126により、有底穴422から突出する方向(上方)に付勢されている。よって、コイルバネ126で付勢されたピン424によりソケット110の脱落が防止され、又ソケット取付部に貫通孔が設けられる場合に比べてソケット取付部412の強度がより高くなる。従って、ソケット110が確実に取り付けられ、且つ強度に優れたインパクトレンチが提供される。
又、有底穴422は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブ430を有しており、円柱状のピン424は、径方向外方に突出するフランジ部440を有しており、コイルバネ126は、フランジ部440と有底穴422の底との間に配置されており、フランジ部440は、圧縮によりスリーブ430内を通過可能であり、コイルバネ126と同じ側においてスリーブ430通過時の圧縮の解除又は緩和がなされてスリーブ430と接触可能となる。よって、ソケット110の脱落が防止され、強度に優れたインパクトレンチが、シンプルな構成で提供される。
尚、本発明の第4形態は、第1形態ないしは第3形態と同様な変更例を適宜有する。
又、フランジ部440は、下窄まり形状に形成されなくても良い。
更に、フランジ部440は、有底穴422の下部に到達した際に圧縮の解除あるいは緩和がなされて、上部の外径が、元の大きさまで完全に戻らないものの、フランジ部440の内径より大きくなるようなものであっても良い。
1・・インパクトレンチ(インパクト工具,回転打撃工具)、10・・モータ、16・・ハンマ(打撃機構)、18・・アンビル(出力部)、110・・ソケット、112,212,312,412・・ソケット取付部、120,220,320,420・・ソケット脱落防止機構、122,222・・貫通孔、124,324,424・・ピン(抜け止め部材)、126・・コイルバネ(弾性体)、128・・止め輪、130,430・・スリーブ、142・・膨出部、231,331・・ブッシュ、322,422・・有底穴、340,440・・フランジ部。

Claims (6)

  1. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記モータにより回転され、前記ハンマにより打撃されるアンビルと、
    を備えており、
    前記アンビルは、
    その回転軸に交わる貫通孔と、
    前記貫通孔に配置され、前記貫通孔から突出可能である抜け止め部材と、
    を有する
    ことを特徴とするインパクト工具。
  2. 前記貫通孔は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブを有しており、
    前記抜け止め部材は、円柱状のピンであり、前記貫通孔から突出する側に形成された膨出部を有していると共に、前記スリーブを通過するように配置されており、
    前記膨出部と前記スリーブとの間には、弾性体が設けられており、
    前記弾性体と反対側において前記スリーブと接触可能な止め輪が、前記ピンに固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインパクト工具。
  3. 前記貫通孔には、前記貫通孔の内面に対して径方向内方に突出するようにブッシュ又は外ネジリングが入れられており、
    前記抜け止め部材は、円柱状のピンであり、前記貫通孔から突出する側に形成された膨出部を有していると共に、前記ブッシュ又は前記外ネジリングを通過するように配置されており、
    前記膨出部と前記ブッシュ又は前記外ネジリングとの間には、弾性体が設けられており、
    前記弾性体と反対側において前記ブッシュ又は前記外ネジリングと接触可能な止め輪が、前記ピンに固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインパクト工具。
  4. モータと、
    前記モータにより回転されるハンマと、
    前記モータにより回転され、前記ハンマにより打撃されるアンビルと、
    を備えており、
    前記アンビルは、
    その回転軸に交わる有底穴と、
    前記有底穴に配置され、前記有底穴から突出可能である抜け止め部材と、
    を有しており、
    前記抜け止め部材は、前記有底穴の底部に保持される弾性体により、前記有底穴から突出する方向に付勢されている
    ことを特徴とするインパクト工具。
  5. 前記有底穴には、前記有底穴の内面に対して径方向内方に突出するようにブッシュ又は外ネジリングが入れられており、
    前記抜け止め部材は、円柱状のピンであって、径方向外方に突出するフランジ部を有しており、
    前記弾性体は、前記フランジ部と前記有底穴の底との間に配置されており、
    前記フランジ部は、前記弾性体と反対側において前記ブッシュ又は前記外ネジリングと接触可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載のインパクト工具。
  6. 前記有底穴は、他の部分に対して径方向内方に突出するスリーブを有しており、
    前記抜け止め部材は、円柱状のピンであって、径方向外方に突出するフランジ部を有しており、
    前記弾性体は、前記フランジ部と前記有底穴の底との間に配置されており、
    前記フランジ部は、圧縮により前記スリーブ内を通過可能であり、前記弾性体と同じ側において前記圧縮の解除又は緩和がなされて前記スリーブと接触可能となる
    ことを特徴とする請求項4に記載のインパクト工具。
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