JP2019154566A - ベンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】公的な場所におけるベンチや椅子は、昼間は何ら不自由なく腰掛けとして使用でき、夜間の使用が迷惑となる場合等、その使用を妨げる。
【解決手段】折れ曲がり可能に連結された少なくとも2枚の板材から構成された座面1,1と、2枚の板材1,1に連結されて座面1,1を折れ曲がった方向に付勢する弾性部材2と、座面1,1を折れ曲がった状態に固定するためのロック機構とを有するベンチ。ベンチ自体が雨滴による座面の水溜まりを防ぐ構造を有し、なおかつ昼間は不自由なく利用することが出来るが、夜間などの所定時間の使用は禁止することが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベンチ自体が雨滴による座面の水溜まりを防ぐ構造を有し、なおかつ昼間は不自由なく利用することが出来るが、夜間などの所定時間の使用は禁止することが出来る新しいベンチに関するものである。
従来、屋外環境に設置されるベンチについて種々の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1には、脚部の上部に固定した下座板と、下座板とほぼ同面積を有する上座板とを備え、上座板は奥端部を回動中心として、下座板の上面を被覆する倒伏位置と背凭れ部の前面に凭れ掛けさせる立起位置との間で起伏自在に取り付けられているベンチであり、雨上がり後にベンチの座面が濡れている場合でも、上座板を回動させるだけで、座る場所に濡れていない座面(下座板)を現出させることが出来るベンチが開示されている。
特開2003-250654
しかし、このベンチは雨上がりに座面を持ち上げて水を落とし、その座面を背面に固定しなければならない点で手間がかかる。また、夜間の横臥を防止し、パブリックエリアの占有を禁ずるといった点では全く機能を有していない。
そこで本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みて為されたものであり、通常は雨滴の溜まらないような構造をしているが、腰掛けとして利用したい時は上から座るだけで簡単にその機能を取り戻し、なおかつロック機構を設けることで任意の時間帯は腰掛けとしての利用を禁ずるようなベンチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るベンチは、折れ曲がり可能に連結された少なくとも2枚の板材から構成された座面と、少なくとも1枚の板材に連結されて座面を折れ曲がった方向に付勢する弾性部材と、座面を折れ曲がった状態で固定するためのロック機構とを備えることを特徴とするものである。
前記ロック機構は、座面を折れ曲がった状態で固定するだけでなく、さらに平坦な状態で固定してもよい。
また、前記ロック機構は、一方の板材の裏側に取り付けられた突起と、2枚の板材が屹立姿勢における一方の板材の突起の下方にて台座に取り付けられている中空シリンダーとその中空シリンダーを上下移動させる電磁石とを有することができる。
また、前記ロック機構は、滑動する座面の先端に設けられた駆動片と、当該駆動片に駆動され、回転自在のシャフトに取り付けられた被駆動部材と、前記シャフトに結合され平坦姿勢を保持する第1のロック爪とを備え、前記駆動片には、前記シャフトの回転に伴って前記第1のロック爪と嵌合する位置に第1のロック穴が形成されていてもよい。
さらに、前記ロック機構は、前記シャフトを覆う筒体をさらに備え、前記シャフト及び前記筒体には、前記被駆動部材が前記シャフトの略鉛直下方に位置する状態で対向する対向穴が形成されていてもよい。
また、前記ロック機構は、前記シャフトに結合され前記屹立姿勢を保持する第2のロック爪をさらに備え、前記駆動片には、前記シャフトの回転に伴って、前記第2のロック爪と嵌合する位置に第2のロック穴がさらに形成されており、かつ、前記第1のロック爪と前記第2のロック爪とは、前記被駆動部材を挟んで、共通のシャフト周りに取り付けられていてもよい。
以上において、折れ曲がり可能に連結された2枚の板材の大きさが異なり、板材の折れ曲がりに角度差を設け、大座面で緩斜面に、小座面で急斜面にすることで屹立の頂端が着座者の臀部にこないような形状を形成してもよい。
また、設定時間帯のみ電磁石に電流を流すことで限られた時間のみ屹立姿勢を保ち、横臥を禁止するタイマーを有してもよい。
また、前記ロック機構のON・OFFに伴ってライトが点灯するリミットスイッチを有してもよい。
通常は弾性部材の弾性力によって連結された座面が折れ曲がった屹立姿勢を保っているため、雨滴が溜まらず雨上がりでも快適に座ることが出来る。
ベンチにはロック機構が備わっているため、例えば座面を屹立姿勢でロックすることで、ロックが掛けられている間はベンチの使用を制限することが出来る。
第1実施形態における、人が座っていない又は夜間ロックが掛けられている状態図(屹立姿勢)。 第1実施形態における、人が座っていて体重により座面が平らな状態図(平坦姿勢)。 第1実施形態における、座面裏および台座の電磁石を用いたロック機構の例。 第2実施形態における、屹立姿勢の状態図。 第2実施形態における、シャフトおよびシャフトを覆う筒の断面図。 台実施形態に係るベンチの構成を示す模式図である。
<第1実施形態>
発明の第1実施形態のベンチは、図1の屹立姿勢に示すように折れ曲がり可能に連結された少なくとも2枚の板材から構成された座面1と、2枚の板材に連結されて座面を折れ曲がった方向に付勢するスプリング2と、座面を所定の姿勢で固定するためのロック機構と、座面をその上でスライド可能に支持する台座3と、台座3の端に取り付けられた背凭れ4とを有する。
普段はスプリングの付勢力により座面が折れ曲がって凸状(屹立姿勢)になっているため、雨滴や塵が座面に溜まることなく滑り落ちていく。屹立姿勢とは側面視で略三角形状の姿勢を指す。ロック機構が作用していない状態では、人などある一定の重さを持つ物体が載ることで座面が平ら(平坦姿勢)になり椅子として機能する。平坦姿勢とは側面視で略平板状の姿勢を指す。ロック機構が作用すると、座面が屹立姿勢で維持されるので座面に人が座ることはできない。ロック機構をタイマーや照度センサーで制御することにより、夜間等のある時刻を経過すると自動的にロックがかかり、ベンチを使用出来なくすることが可能となる。
座面を構成する2枚の板材は、例えば蝶番により側辺(長い側辺)同士が連結されているために、同一平面を形成する平坦姿勢と、2枚が重なる方向に蝶番を起点として折曲がった屹立姿勢とを変位することができる。2枚の板材の側辺(短い側辺)にはスプリングの端部がそれぞれ連結されている。このため、スプリングにより2枚の板材には常に折れ曲がる屹立姿勢方向に付勢力(弾性力)が作用する。
ロック機構は、図3に示すように、一方の板材の裏側に取り付けられた突起5と、中空シリンダー6とその中空シリンダー6を上下移動させる電磁石(不図示)である。図1のように、中空シリンダー6と電磁石は2枚の板材が屹立姿勢における一方の板材の突起5の下方にて台座に取り付けられている。
電磁石をONにして電流を流すことで、図3の右側に示すように中空シリンダー6が上方に移動して突起が中空シリンダー6に挿入される。この結果、板材はスライド移動できなくなり座面が屹立姿勢でロック(固定)される。電磁石をOFFにすると、図3の左側に示すようにシリンダー6が下方に移動して突起5がシリンダーから解放されるためにロックが解除される。
座面表面は撥水性の高い材質、例えば、フッ化樹脂で形成することが望ましく、そうすることで雨滴が座面に溜まることなく滑り落ちていき、いつでも綺麗な座面に座ることが出来る。
このベンチは人が座っていない通常の状態ではスプリングの弾性力によって図1のように屹立姿勢になっている。ロック機構の電磁石がOFFのときは、折れ曲がった状態が固定(ロック)はされていないために、座面表面に荷重がかかることで座面がスライドし、平坦姿勢にすることが出来る。それゆえ、この上に人が座ると体重でスプリングが伸びきり、図2のように表面が平らになって上に座ることが可能となり、人が立ち上がると元通りに折れ曲がる。反対にロック機構の電磁石をONにすると、折れ曲がった状態が維持されるために座面に荷重がかかっても平坦にすることができず、座面に人が座ることができなくなる。
電磁石のON/OFFを制御するタイマーや制御器を設けることでロック機構を任意の時間に作動させることが出来る。タイマーにより、設定時間帯外は電磁石に電流が流れないようにすることでロックはかからないため、不自由なくベンチとして利用できる。設定時間帯(主に夜間)になると、タイマー機能により磁石に電流が流れて中空シリンダーに突起が挿入されて座面はロックされ、座面を平坦姿勢にすることは出来なくなる。この結果、ベンチには座ることも横臥することも不可能となる。
設定時間帯にはロックがかかりベンチ自体が使用できなくなるため、公園などの近隣に住宅がある敷地に設置することで、深夜に若者がたむろって騒ぐ、といった夜間の集いの場になることを防ぐ。また、座面が折れ曲がったベンチに寝転がることは容易ではないため、夜間に路上生活者や酔っ払いが横臥するのを妨ぐことも出来る。映画館や駅にも倒伏可能な椅子は存在するが、それらはいずれも一度手で座面を倒してから座る必要がある。これに対して本発明では、ベンチに上から載るだけで体重により座面が平坦になる。また、本発明は特定の時間帯に限りベンチの使用を制限することが可能な点で優れている。
ロック解除の時間帯になると、通常のベンチとしての機能を取り戻す。外部のコンピュータによりインターネットなどの通信回線を通じて所望のタイミングでロック機構を制御しても良いし、前記具体例ではロック機構として電磁石を用いたものを例示したが、これに代えて圧電素子やモーター駆動のアクチュエータなどの変位素子を用いても良い。
<第2実施形態>
本実施の形態に係るベンチは、屹立・平坦両姿勢のいずれかを選択的に保持することにより、屹立姿勢のみならず平坦姿勢でのロックも可能にするものである。具体的には、図4に模式的に示すように、折れ曲がり可能に連結された少なくとも2枚の板材(大座面7、小座面8)から構成された座面と、2枚の板材(大座面7、小座面8)に連結されて座面を折れ曲がった方向に付勢するスプリング2と、座面を所定の姿勢で固定するためのロック機構と、座面をその上でスライド可能に支持する台座3と、台座3の端に取り付けられた背凭れ4とを有する。
本実施形態の場合、第1実施形態と異なり、二枚の板材が同面積ではなく、背凭れ側の板材(小座面8)が手前側の板材(大座面7)よりも奥行が狭く、小面積である。すなわち、蝶番が背凭れ側に位置している。このような構造によると、滑動部位が背凭れ側に集中しているため、服を巻き込むような心配が無い。また、大座面7が緩斜面、小座面8が急斜面というように角度差が付くことで、第1実施形態のような二等辺三角形状の屹立姿勢を敢えて崩し、着座者の臀部が接続部に挟まることを未然に防いで座り心地のさらなる向上を図っている(本例では、三角形の頂部が、着座者の臀部よりも後方に位置するような屹立姿勢を形成している)。
さらに、本実施の形態において、小座面8の幅方向(滑動方向と直交する方向)両端部の先端には、所定の位置にロック穴13が設けられた方形平板状の駆動片9,9が小座面8と一体に突出形成されている。
また、一対の駆動片9,9の滑動方向に対応する位置には、当該駆動片9,9により駆動される一対の方形状のパネル(被駆動部材)10,10が、回転シャフト11と一体に回転自在に形成されている。同様に、回転シャフト11には、駆動片9,9の上方に、対応する一対のロック爪12,12が回転シャフト11と一体に回転自在に形成されている。
なお、本実施の形態において、ロック穴(第1のロック穴)13は、座面が平坦姿勢となったときに、ロック爪(第1のロック爪)12と嵌合するような位置に形成されている。
そして、大座面7の一辺が土台と結合しており、人が座ったとき駆動片9が滑動することで大座面7および小座面8が平らになる。座面の滑動に伴って駆動片9がパネル(被駆動部材)10を押し、シャフト11を回転させることでロック爪(第1のロック爪)12が駆動片9に設けられた穴(第1のロック穴)13に刺さり、座面を平坦姿勢でロックすることができる。さらに、図5右側に示すようにシャフト11にはそれを覆う筒体14(板材16に固定されているため、筒体14は回動しない)が設けられており、シャフト11及び筒体14には、丁度図4の屹立姿勢(パネル10がシャフト11の略鉛直下方に位置する状態)で、位置が対応(対向)するような対向ロック穴15が設けられており、この対向ロック穴15に棒などを貫通(挿入)させることでシャフト11(パネル10)の回動を阻止してパネル10をストッパーとして機能させることにより、座面を屹立姿勢でロックさせることができる。
また、第1実施形態における電磁石で制御するシリンダーを用いたロック機構を第2実施形態で採用することもできる。この場合、当該シリンダーにより平坦姿勢でロックがかかった状態の第1のロック穴13に刺さった第1のロック爪12を下から押し上げて平坦姿勢のロック解除を可能とするのみならず、当該シリンダー自体を屹立姿勢のロック機構(ストッパー)として兼用することができる。
<第3実施形態>
本実施形態に係るベンチは、異なる姿勢を保持するロック部材を共通のシャフト周りに配置することにより、容易に機械化・自動化を可能とするものである。
すなわち、第2実施形態では、ロック穴13に刺さったロック爪12を自力で下から押し上げるなどして平坦姿勢のロック解除を行なう必要があったが、これを自動で行ない、かつ屹立姿勢のロックにも繋がる動作を可能にしたのが、図6に示す第3実施形態である。
具体的には、平坦姿勢を保持する第1のロック爪12、屹立姿勢を保持する第2のロック爪19及び被駆動部材であるパネル10を共通のシャフト20に取り付けたものであり、第1のロック爪12と第2のロック爪19とは、パネル10を挟んで、共通シャフト20周りに対向配置されている。また、土台表面を滑動する駆動片9には、第2のロック爪19と嵌合して屹立姿勢をロックする第2のロック穴18がさらに形成されている。
このように構成した本実施形態に係るベンチでは、座面が屹立している状態から人間が座り、平坦姿勢でのロックが為されるまでの機構は第2実施形態と同様であるが、例えば、背凭れ側にある17の部材に内蔵されたモーターがシャフトを反対方向(図6で云う時計回り)に回転させることで、平坦姿勢のロックを自動で解除することができる。さらに、土台表面を滑動する駆動片9には平坦姿勢のロックを行なう際とは別に穴18が設けられており、17に内蔵されたモーターを駆動させ、シャフト20が図6での時計回りに回転することで、シャフト20に結合した爪19が駆動片9の下側から刺さり、今度は屹立姿勢をロックすることができるようになる。モーターを駆動させ、シャフト20を回転させる範囲を調節することによって、単に平坦姿勢のロックを解除させる場合、あるいは平坦姿勢のロック解除かつ屹立姿勢でのロックまでも完了させる場合、というように目的に合わせて使い分けることが可能となる。なお、例えば、操作ハンドル等を別途設け、かかる操作ハンドルを共通軸20に接続して、操作者(管理者)が共通軸20を手動操作(回転)することにより、屹立姿勢、平坦姿勢のロック/解除を適宜現場で行うように構成しても勿論よい。
<その他の変形形態>
その他の機械式のロック機構としては例えば、ロックが作用する部分にも弾性部材(スプリングなど)の弾性力を用いる手法が挙げられる。図3で示したスライドする座面裏に設けられた突起か、それの受け口となる円筒状の部品を、スプリングによる伸び縮みが可能な構造に変更する。通常それらは縮んだ状態で、伸びようとする弾性力がかかっているが、板などの障害を設けることでそれらが噛み合わないようにしておく。ゆえに昼間はスムーズに座面がスライドするが、夜間など設定時刻になった時、人力で板などの障害を抜き取るか、あるいはモーターのようなものを稼働させて障害を取り除くことで、それまで妨げられていた弾性力が解放され、部品同士が噛み合い、ロックがかかるようになる。
このような機械式のロック機構を使用して、例えば駅や公園のベンチで管理者が一定時刻になるとすべてのベンチに平坦化しないようにロック(鍵)を掛けることが出来る。電磁石を用いる場合に比べて手間がかかるが、低コストで本発明のベンチを作製することが可能となる。前述の電磁石や機械式以外にも、ロック機構としては油圧式や圧縮空気を用いた手法なども挙げることが出来る。
ロック機構の制御としてタイマーを用いる代わりに照度センサーなどのセンサーを用いた自動制御でもよい。例えば、照度センサーが日の出による明るさを検知したときに、ロック機構を作動させ、日暮れにより暗くなった時にはロック機構を解除することが出来る。
縦方向に分割して折り曲げるベンチも開発できる。また、基本構造では折り曲がる座面の枚数は2枚だが、これを4枚に増やして2枚目3枚目の接合部分が土台表面をスライドする機構にしてやると、折り曲がる座面が2枚の時に比べて、より細かい凹凸を形成することができ、座面に寝転がるのが非常に困難になるため、横臥を妨げる点に関して優れたベンチとなり得る。また、折り曲がる座面の枚数を増やすことは、スライドする際の稼働ストロークを少なくさせられる点で、座面を構成する各々の板にかかる負担を軽減させることが可能となる。したがって座面枚数が2枚の時ほど頑強な材料を選ぶ必要が無く、また各々の部品も小さくて済むようになり、コストを抑えることが出来る。座面枚数は偶数個ずつ増やすことが可能で、いずれの場合も適切な板同士の接合箇所に土台表面を滑動する部位を設ける必要がある。
また、座面全体に傾斜を設ける必要が無いため、座面を構成する板の大きさを部位ごとに変え、凸状に折れ曲がる部分を小さくまとめ、最低限ベンチに寝転がることだけを妨げるようにする、といった工夫も出来る。
ベンチ表面の材質を変更することも出来る。屋外にこのベンチを設置する場合、雨滴による座面の水溜まりを解消することに特化するため、座面表面に撥水加工を施したり、使用する場所が雪の降る地域である場合、座面にヒーターを内蔵することで雪を溶かしつつ、撥水加工と座面の傾斜によって、いつでも乾燥した快適な座面を提供することが出来る。反対に、屋内でこのベンチを使用する場合、雨滴の影響は考える必要が無く、夜間の横臥禁止という点に特化すればよい。屋外での撥水加工に対して、座面の接合部分に衣服を挟まぬよう表面にソフトカバーを敷くことで、より使いやすいベンチとなる。
ベンチの一部にライトを埋め込み、使用できない時間帯は赤いランプを点灯させる、といった機能を持たせることも可能である。タイマー機能で、例えば、第1実施形態のロックがかかる際の作動部分にリミットスイッチのような機構を設けて、ロックがかかって屹立姿勢になっている状態ではライトを含んだ回路がONに、特にロックがかかっていない状態では回路がOFFになるようにする。この機能によってベンチを目にした人が、ベンチを使用できるか否かを一目で判断できるようになる。
上記実施形態では、コイルスプリングを用いた例を示したが、コイルスプリングに限らず、板バネやゴムなどの弾性を有する任意の部材(弾性部材)を使用することができる。また、弾性部材の板材への連結方法は上記実施形態に限らず、少なくとも二枚の板材を折れ曲がった状態に付勢することができる任意の連結構造を採用することができる。例えば、コイルスプリングの一端を一方の板材の裏に接続し、他端を床やベンチの底板などに固定してもよい。こうすることで、他方の板材は一方の板材と蝶番で連結しているので、二つの板材は山形に折れ曲がることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨に逸脱しない範囲において多様な変更もしくは改良を加え得るものである。例えば、不等辺三角形の座面形状等を第1実施形態に適用する等、上述の各実施形態を適宜組み合わせても当然良い。
1 板材(座面)
2 スプリング(通常の長さ)
2’ スプリング(伸びて弾性力が発生)
3 土台
4 背凭れ
5 座面裏に取り付けられた突起
6 上下する電磁石付きシリンダー
7 大座面
8 小座面
9 座面駆動片
10 パネル
11 シャフト
12 つめ
13 9に設けられた穴
14 11を覆う筒
15 11および14を貫通する穴
16 14を固定する板材
17 モーターを内蔵する部材
18 屹立姿勢をロックするための穴
19 18に下側から刺さるつめ

Claims (9)

  1. 折れ曲がり可能に連結された少なくとも2枚の板材から構成された座面と、少なくとも1枚の板材に連結されて座面を折れ曲がった方向に付勢する弾性部材と、座面を折れ曲がった状態で固定するためのロック機構とを備えることを特徴とするベンチ。
  2. 前記ロック機構は、一方の板材の裏側に取り付けられた突起と、2枚の板材が屹立姿勢における一方の板材の突起の下方にて台座に取り付けられている中空シリンダーとその中空シリンダーを上下移動させる電磁石とを有することを特徴とする請求項1に記載のベンチ。
  3. 前記ロック機構は、座面を平坦な姿勢でも固定する機能を有する請求項1に記載のベンチ。
  4. 前記ロック機構は、滑動する座面の先端に設けられた駆動片と、当該駆動片に駆動され、回転自在のシャフトに取り付けられた被駆動部材と、前記シャフトに結合され平坦姿勢を保持する第1のロック爪とを備え、前記駆動片には、前記シャフトの回転に伴って前記第1のロック爪と嵌合する位置に第1のロック穴が形成されていることを特徴とする請求項1または3に記載のベンチ。
  5. 前記ロック機構は、前記シャフトを覆う筒体をさらに備え、前記シャフト及び前記筒体には、前記被駆動部材が前記シャフトの略鉛直下方に位置する状態で対向する対向穴が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のベンチ。
  6. 前記ロック機構は、前記シャフトに結合され前記屹立姿勢を保持する第2のロック爪をさらに備え、前記駆動片には、前記シャフトの回転に伴って、前記第2のロック爪と嵌合する位置に第2のロック穴がさらに形成されており、かつ、前記第1のロック爪と前記第2のロック爪とは、前記被駆動部材を挟んで、共通のシャフト周りに取り付けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のベンチ。
  7. 折れ曲がり可能に連結された2枚の板材の大きさが異なり、板材の折れ曲がりに角度差を設け、大座面で緩斜面に、小座面で急斜面にすることで屹立の頂端が着座者の臀部にこないような形状を形成していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のベンチ。
  8. 設定時間帯のみ電磁石に電流を流すことで限られた時間のみ屹立姿勢を保ち、横臥を禁止するタイマーを有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のベンチ。
  9. 前記ロック機構のON・OFFに伴ってライトが点灯するリミットスイッチを有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のベンチ。
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