JP2019152640A - リニアポジションセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットの移動量が大きくなったとしても、1つの検出部によってターゲットの位置を検出することができるリニアポジションセンサを提供する。【解決手段】ターゲット400には、第1磁極401と第2磁極402とが交互に設けられている。また、第1磁極401と第2磁極402とが交互に配置される配置方向は、ターゲット400の移動方向に対して傾斜している。これにより、第1磁極401及び第2磁極402は移動方向に対して斜めにレイアウトされている検出部122は、ターゲット400の移動に伴って、配置方向に交互に配置される第1磁極401及び第2磁極402から受ける磁界の変化に基づいて、位相が異なる複数の検出信号を生成する。信号処理部123は、検出部122から複数の検出信号を取得し、複数の検出信号に基づいてターゲット400の位置を示す位置信号を取得する。【選択図】図15

Description

本発明は、リニアポジションセンサに関する。
従来より、光学式の検出素子を用いてターゲットの位置を検出する装置が、例えば特許文献1で提案されている。検出素子は、光源、固定スリット、固定スリットを透過した光を受光する受光部を備えている。ターゲットには、光の反射部と非反射部とが交互に連続したパターンが設けられている。このため、光源から発せられた光の一部は、検出対象の反射部で反射し、固定スリットに達する。
固定スリットには、ターゲットのスリットパターンと同一のピッチ距離で反射部と非反射部とが交互に連続して設けられている。したがって、固定スリットに対してターゲットが相対的に移動すると、受光部において検出される光量は、周期的に変化して明暗が繰り返される。この明暗の繰り返しの回数をカウントすることにより、ターゲットの移動量の測定が可能になっている。
特開2016−205854号公報
ここで、磁気式の検出素子によってターゲットの位置を検出する方式が知られている。この方式では、凹凸形状や磁極の配置方向に移動するターゲットに対し、検出部が凹凸形状や磁極から受ける磁界の変化に基づいてターゲットの位置を検出する。つまり、検出部は、凹凸形状や磁極の配置方向に移動するターゲットのうち、凹凸形状や磁極の配列範囲の位置を検出する。
しかしながら、ターゲットの移動量が大きい場合、ターゲットが検出部の検出可能範囲を逸脱してしまう。言い換えると、検出部がターゲットを検出できる範囲には、限界がある。この場合、検出部はターゲットの位置を検出することができない。
なお、複数の検出部を配置することで検出可能範囲を広げることが考えられる。しかし、複数の検出部を設置するスペースが必要である。また、複数の検出部を備える構成であるので、検出装置のコストが上がってしまう。
本発明は上記点に鑑み、ターゲットの移動量が大きくなったとしても、1つの検出部によってターゲットの位置を検出することができるリニアポジションセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1磁極(401)と第2磁極(402)とが交互に設けられたターゲット(400)の移動方向における位置を検出するリニアポジションセンサであって、以下の構成を含んでいる。
リニアポジションセンサは、ターゲットの移動に伴って、第1磁極及び第2磁極から受ける磁界の変化に基づいて、位相が異なる複数の検出信号を生成する検出部(122)を含んでいる。
また、リニアポジションセンサは、検出部から複数の検出信号を取得し、複数の検出信号に基づいてターゲットの位置を示す位置信号を取得する信号処理部(123)を含んでいる。
そして、第1磁極と第2磁極とが交互に配置される配置方向が移動方向に対して傾斜していることにより、第1磁極及び第2磁極は移動方向に対して斜めにレイアウトされている。
これによると、第1磁極と第2磁極とが交互に配置される配置方向とターゲットの移動方向とが一致する場合よりも、移動方向における第1磁極から隣の第1磁極までの距離、あるいは第2磁極から第2磁極までの距離を長くすることができる。したがって、ターゲットの移動量が大きくなったとしても、1つの検出部によってターゲットの位置を検出することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るリニアポジションセンサの外観図である。 磁気抵抗素子を用いた磁気検出方式を構成する部品の分解斜視図である。 図2に示された各部品の平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 バイアス磁石が設けられた構成の断面図である。 ホール素子を用いた磁気検出方式を構成する部品を示した平面図である。 図6のVII−VII断面図である。 リニアポジションセンサの回路構成を示した図である。 図8に示された回路構成の信号処理の内容を示した図である。 極中心から極中心までの動作範囲の一例を示した図である。 極中心から極中心までの動作範囲の一例を示した図である。 極間中心から極間中心までの動作範囲の一例を示した図である。 極間中心から極間中心までの動作範囲の一例を示した図である。 板部材とゴム磁石で構成されたターゲットを示した斜視図である。 図14のターゲットの移動に伴って生成される信号を示した図である。 センサチップの一面を配置方向に平行に配置した場合を示した図である。 ターゲットの移動量に対する位置信号を示した図である。 比較例として、配置方向と移動方向とが一致する場合を示した図である。 変形例として、板部材の上にブロック磁石が固定されたターゲットを示した図である。 変形例として、各磁極の中央部を突出させたターゲットの斜視図である。 第2実施形態に係るターゲットを示した図である。 第3実施形態に係るターゲットを示した図である。 回転体の回転角度に対する位置信号を示した図である。 第4実施形態に係るシフトバイワイヤシステムの概略図である。 シフトバイワイヤシステムのブロック図である。 ディテントを示した平面図である。 ディテントの位置を検出する内容を示した図である。 マニュアルバルブの斜視図である。 マニュアルバルブの位置を検出する内容を示した図である。 第5実施形態に係るターゲットの平面図である。 配置方向に対する傾斜角度θ1を説明するための図である。 磁極幅を揃える内容を説明するための図である。 磁極の境界位置を調整する内容を説明するための図である。 2極分の磁極幅を回転中心の位置を中心として45°の回転角度範囲で回転させる内容を説明するための図である。 回転中心の位置を中心とした回動方向に対して各磁極が斜めにレイアウトされる内容を説明するための図である。 図30のターゲットの移動に伴って生成される信号を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係るリニアポジションセンサは、第1磁極と第2磁極とが交互に設けられた検出対象の移動方向における位置を検出するセンサである。以下、リニアポジションセンサを単にセンサと言う。
図1に示されるように、センサ100は、検出対象として、一方向に移動するターゲットの移動量を検出する。すなわち、センサ100は、ターゲットの現在の位置を検出する。具体的には、センサ100は、ターゲットの移動量に比例する信号を検出することで、ターゲットの位置を取得する。
センサ100は、PPS等の樹脂材料が樹脂成形されたことによって形成されたケース101を備えている。ケース101は、ターゲット側の先端部102、周辺機構に固定されるフランジ部103、ハーネスが接続されるコネクタ部104を有している。先端部102の内部にセンシング部分が設けられている。
また、先端部102がターゲットの検出面に対して所定のギャップを持つように、センサ100がフランジ部103を介して周辺機構に固定される。したがって、ターゲットがセンサ100に対して移動する。なお、ターゲットの移動方向は直進や往復に限られず、回転や特定の角度内での往復等でも良い。
センサ100は、磁気抵抗素子を用いた磁気検出方式、または、ホール素子を用いた磁気検出方式を採用することができる。磁気抵抗素子を用いた磁気検出方式の場合、図2に示されるように、センサ100は、モールドIC部105及びキャップ部106を備えている。モールドIC部105は、キャップ部106に差し込まれる。これらは、ケース101の先端部102に収容される。
図3の平面模式図及び図4の断面模式図に示されるように、モールドIC部105及びキャップ部106は一体化される。モールドIC部105の主な部分は、キャップ部106の中空部に位置する。キャップ部106は、モールドIC部105の位置を固定する。
モールドIC部105は、リードフレーム107、処理回路チップ108、センサチップ109、及びモールド樹脂部110を有している。リードフレーム107は、板状のアイランド部111及び複数のリード112〜115を有している。アイランド部111の平面部は、ターゲットに対するギャップ方向に平行に配置されている。
複数のリード112〜115は、電源電圧が印加される電源端子112、グランド電圧が印加されるグランド端子113、信号を出力するための第1出力端子114及び第2出力端子115に対応している。つまり、各リード112〜115は、電源用、グランド用、及び信号用の4本である。各リード112〜115の先端にはターミナル116がそれぞれ接続されている。ターミナル116は、ケース101のコネクタ部104に位置する。また、ターミナル116がハーネスに接続される。
なお、本実施形態では、複数のリード112〜115のうちのグランド用のリード113はアイランド部111に一体化されている。アイランド部111と全てのリード112〜115とが完全に分離されていても良い。
処理回路チップ108及びセンサチップ109は、接着剤等によってアイランド部111に実装されている。処理回路チップ108は、センサチップ109の信号を処理する回路部が構成されている。センサチップ109は、外部から磁界の影響を受けたときに抵抗値が変化する磁気抵抗素子を含んでいる。磁気抵抗素子は、例えばAMR、GMR、TMRである。各リード112〜115と処理回路チップ108とは、ワイヤ117を介して電気的に接続されている。処理回路チップ108とセンサチップ109とは、ワイヤ118を介して電気的に接続されている。
モールド樹脂部110は、アイランド部111、各リード112〜115の一部、処理回路チップ108、及びセンサチップ109を封止している。モールド樹脂部110は、キャップ部106の中空部に固定される形状に成形されている。
なお、図5に示されるように、アイランド部111のうちセンサチップ109側とは反対側にバイアス磁石119が設けられていても良い。バイアス磁石119はセンサチップ109にバイアス磁界を印加する。
磁気抵抗素子を用いた磁気検出方式による検出信号について説明する。キャップ部106は、ターゲットに対して所定のギャップを持って配置される。そして、キャップ部106に対してターゲットが移動すると、ターゲットの移動方向の中心で検出信号が最大となる。ギャップが大きくなると検出信号の振幅が小さくなり、ギャップが小さくなると検出信号の振幅が大きくなる。この検出信号を利用して、ターゲットの位置を検出することができる。なお、後述するが、検出信号は複数の磁気抵抗素子の出力によって生成される。
ホール素子を用いた磁気検出方式を採用した場合、図6の平面模式図及び図7の断面模式図に示されるように、モールドIC部105は、キャップ部106に差し込まれて固定される。また、モールドIC部105は、リードフレーム107、ICチップ120、及びモールド樹脂部110を有している。
リードフレーム107のアイランド部111は、平面部がターゲットの移動方向に対して平行になるように配置される。一方、各リード112〜115は、ターゲットの移動方向に対して垂直になるように配置される。グランド用のリード113がアイランド部111に直角に一体化されている。各リード112〜115の先端にはターミナル116がそれぞれ接続されている。
ICチップ120は、複数のホール素子と信号処理回路部とが形成されている。つまり、ホール素子を用いた磁気検出方式では1チップ構成になっている。各リード112〜115とICチップ120とは、ワイヤ121を介して電気的に接続されている。モールド樹脂部110は、キャップ部106の中空部に固定される形状に成形されている。
ホール素子を用いた磁気検出方式による検出信号について説明する。例えば2つのホール素子がICチップ120に設けられている場合、キャップ部106に対してターゲットが移動すると、各ホール素子の位置に対応して各検出信号が最大となる。ギャップと検出信号の振幅との関係は磁気抵抗素子を用いた磁気検出方式と同じである。ターゲットの移動に応じた周期的な信号を利用して、ターゲットの位置を検出することができる。
本実施形態では、上記の磁気検出方式のうち磁気抵抗素子を用いた方式を採用する。磁気ベクトルを検出する磁気抵抗素子は、ギャップのずれによる精度誤差をキャンセルできるメリットがある。また、センサチップ109に発生する応力の影響を低減あるいはキャンセルできるメリットがある。よって、高精度な検出が可能である。
次に、センサチップ109及び処理回路チップ108に構成された回路構成について説明する。図8に示されるように、センサ100とECU200とがハーネス300を介して電気的に接続されている。上述のように、モールドIC部105は4本のリード112〜115を有しているので、ハーネス300は4本の配線によって構成されている。
ECU200は、電源部201、制御部202、及びグランド部203を備えた電子制御装置である。電源部201は、センサ100に電源電圧を供給する回路部である。制御部202は、センサ100から入力する位置信号に応じて予め決められた制御を行う回路部である。なお、制御部202は、各出力端子114、115に対応した回路部として構成されていても良い。グランド部203はセンサ100のグランド電圧を設定する回路部である。
センサ100は、検出部122及び信号処理部123を備えている。検出部122は、センサチップ109に設けられている。信号処理部123は、処理回路チップ108に設けられている。検出部122及び信号処理部123は、ECU200から供給される電源電圧及びグランド電圧に基づいて動作する。
検出部122は、第1検出部124及び第2検出部125を有している。第1検出部124は、ターゲットの位置に対応した第1検出信号を出力するように構成されている。第2検出部125は、ターゲットの位置に対応した第2検出信号を出力するように構成されている。各検出部124、125は、同じ構成であり、同じ検出信号を出力する。
図9に示されるように、各検出部124、125は、ターゲットの移動に伴って抵抗値が変化する第1磁気抵抗素子126、第2磁気抵抗素子127、及び第3磁気抵抗素子128の3つの素子を有している。なお、図9では1つの検出部を図示している。
ターゲットの移動方向において、第2磁気抵抗素子127が第1磁気抵抗素子126と第3磁気抵抗素子128との間に位置するように各々が配置されている。つまり、第2磁気抵抗素子127が第1磁気抵抗素子126と第3磁気抵抗素子128とに挟まれるように配置されている。なお、モールドIC部105にバイアス磁石119が設けられた構成では、各磁気抵抗素子126〜128にバイアス磁界が印加される。
各磁気抵抗素子126〜128は、電源とグランドとの間に2つの磁気抵抗が直列接続されたハーフブリッジ回路として構成されている。各磁気抵抗素子126〜128は、ターゲットの移動に伴って2つの磁気抵抗が磁界の影響を受けたときの抵抗値の変化を検出する。また、各磁気抵抗素子126〜128は、当該抵抗値の変化に基づいて、2つの磁気抵抗の中点の電圧を波形信号としてそれぞれ出力する。
また、各検出部124、125は、各磁気抵抗素子126〜128の他に、第1〜第4オペアンプを備えている。第1磁気抵抗素子126の中点電位をV1と定義すると共に、第2磁気抵抗素子127の中点電位をV2と定義すると、第1オペアンプは、V1−V2を演算してその結果をR1として出力するように構成された差動増幅器である。また、第3磁気抵抗素子128の中点電位をV3と定義すると、第2オペアンプは、V2−V3を演算してその結果をR2として出力するように構成された差動増幅器である。
第3オペアンプは、第1オペアンプからR1(=V1−V2)を入力すると共に第2オペアンプからR2(=V2−V3)を入力し、R2−R1を演算してその結果をS1(=(V2−V3)−(V1−V2))として出力するように構成された差動増幅器である。
第4オペアンプは、第1磁気抵抗素子126から中点電位V1を入力すると共に、第3
磁気抵抗素子128から中点電位V3を入力し、V1−V3を演算してその結果をS2として出力するように構成された差動増幅器である。
このように、各検出部124、125は、各磁気抵抗素子126〜128の出力から信号S1(=(V2−V3)−(V1−V2))及び信号S2(=V1−V3)を生成及び取得するように構成されている。信号S1及び信号S2が検出信号となる。つまり、各検出部124、125は、位相が異なる複数の検出信号を生成する。各検出部124、125は、信号S1及び信号S2を複数の検出信号として信号処理部123に出力する。
なお、上記の信号の処理は、磁気抵抗素子がセンサチップ109に3つ設けられた構成の場合である。磁気抵抗素子がセンサチップ109に2つや4つ以上設けられた場合には素子の数に応じた処理が行われる。
図8の信号処理部123は、検出部122から入力される信号を処理する回路部である。信号処理部123は、第1処理部129、第2処理部130、冗長判定部131を備えている。
第1処理部129は、第1検出部124から第1検出信号を入力し、第1検出信号に基づいてターゲットの位置を取得する。第2処理部130は、第2検出部125から第2検出信号を入力し、第2検出信号に基づいてターゲットの位置を取得する。
第2処理部130は、位置信号を反転させて出力する。よって、検出部122や信号処理部123に異常が無ければ、第1処理部129の位置信号と第2処理部130の位置信号とを足し合わせると一定値になる。
ここで、第1検出部124及び第1処理部129が第1系統を構成する。また、第2検出部125及び第2処理部130が第2系統を構成する。つまり、各検出部124、125及び各処理部129、130によって2重系が構成されている。
冗長判定部131は、第1処理部129によって取得された位置と第2処理部130によって取得された位置とが一致するか否かを判定する回路部である。2系統の信号処理結果が一致する場合、信号処理部123は、各位置信号をそのまま出力する。2系統の信号処理結果が一致しない場合、各系統のいずれか一方または両方に異常が発生している可能性がある。この場合、信号処理部123は、異常を示す異常信号をECU200に出力する。
信号処理をまとめると、例えば図9の内容となる。アナログ処理は、複数の検出信号を生成する処理である。なお、検出部122は温度を検出する機能を有していても良い。温度情報Tempは温度補正に用いられる。また、「Sin」及び「Cos」は後述する正弦信号及び余弦信号である。
アナログ処理されたアナログ信号はマルチプレクサ(MUX)を介してA/Dコンバータ(ADC)でデジタル信号に変換される。デジタル信号は逆正接信号を生成するために演算処理される。アナログ処理及び演算処理では、メモリに記憶された調整値が適宜利用される。演算処理によって取得された位置信号は、DAC、SENT、PWM等の出力形式に従ってECU200に出力される。
なお、演算処理は信号処理部123で行われる。よって、A/Dコンバータ(ADC)やメモリは信号処理部123に設けられている。アナログ処理は検出部122及び信号処理部123のどちらで行われても良い。以上が、本実施形態に係るセンサ100の構成で
ある。
次に、ターゲット及び動作範囲について説明する。図10〜図13に示されるように、ターゲット400は、第1磁極401と第2磁極402とが移動方向に交互に設けられている。第1磁極401はN極である。第2磁極402はS極である。この関係は逆転していても良い。検出部122はターゲット400に対してギャップを持って固定されている。ターゲット400が検出部122に対して移動方向に移動する。
図10及び図11に示されるように、検出部122は、極中心から隣の極中心までの動作範囲の位置を検出する。動作範囲は、ターゲット400の移動範囲である。図10は、検出部122が、第2磁極402において移動方向の幅中心から隣の第2磁極402の幅中心までの位置を検出する場合を示している。図11は、検出部122が、第1磁極401の幅中心から隣の第1磁極401の幅中心までの位置を検出する場合を示している。
図12及び図13に示されるように、検出部122は、極間中心から隣の極間中心までの動作範囲の位置を検出する。図12は、検出部122が、第2磁極402と第1磁極401との極間中心から隣の極間中心までの位置を検出する場合を示している。図13は、検出部122が、第1磁極401と第2磁極402との極間中心から隣の極間中心までの位置を検出する場合を示している。
続いて、ターゲット400の具体的な構成について説明する。図14に示されるように、ターゲット400は、磁性体の板部材403の上に設けられたゴム磁石404の一部に第1磁極401及び第2磁極402が着磁されたものである。ゴム磁石404は、第1磁極401及び第2磁極402がレイアウトされた一面405を有する。磁化方向はゴム磁石404の板面に垂直な方向である。なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、板部材403及びゴム磁石404が特許請求の範囲の「本体部」に対応する。
ゴム磁石404には、第2磁極402、第1磁極401、及び第2磁極402の3つが着磁されている。ここで、第1磁極401と第2磁極402とが交互に配置される方向を配置方向と定義する。配置方向は、ゴム磁石404の一面405に平行な方向のうちの一方向である。そして、配置方向が移動方向に対して傾斜していることにより、第1磁極401及び第2磁極402は移動方向に対して斜めにレイアウトされている。
第1磁極401及び第2磁極402は、配置方向に直交すると共に一面405に平行な方向に直線状にレイアウトされている。配置方向は移動方向に対して傾斜しているが、直交していない。配置方向と移動方向とが一致していないので、ターゲット400が移動方向に移動したときの移動量は、配置方向に移動したときの移動量よりも大きくなる。つまり、配置方向と移動方向とが一致する場合よりも、実質的に、ターゲット400の移動量を大きくすることができる。
図15の上段に示されるように、センサチップ109の一面132が移動方向に対して垂直に向けられた場合について説明する。磁気抵抗素子126〜128はセンサチップ109の一面132に配置される。また、ターゲット400は、図10に示された各磁極401、402を有する。
そして、ターゲット400が移動方向に移動すると、検出部122は第2磁極402の一端部から第1磁極401の中央部を介して隣の第2磁極402の他端部を横切る。これにより、検出部122は、ターゲット400の移動に伴って、第1磁極401及び第2磁極402から受ける磁界の変化に基づいて、位相が異なる信号S1及び信号S2を生成す
る。
信号S1は、正弦関数を示す正弦信号である。信号S2は、余弦関数を示す余弦信号である。つまり、信号S1と信号S2とは1/4周期の位相差がある。検出部122は、正弦信号及び余弦信号を取得し、複数の検出信号として信号処理部123に出力する。
信号処理部123は、検出部122から複数の検出信号を取得し、複数の検出信号に基づいてターゲット400の位置を示す位置信号を取得する。具体的には、図15の中段に示されるように、信号処理部123は、ターゲット400の位置に対応した正弦信号及び余弦信号を取得する。また、信号処理部123は、(余弦信号の信号値)/(正弦信号の信号値)を演算する。これにより、図15の下段に示されるように、逆正接関数を示すと共にターゲット400の移動量に応じて信号値が一定の増加率で増加する逆正接信号が得られる。信号処理部123は、この逆正接信号を位置信号として取得する。
図16の上段に示されるように、センサチップ109の一面132を各磁極401、402の配置方向に平行に配置しても良い。この場合、図15に示された場合よりも、センサチップ109が各磁極401、402から受ける磁界を検出しやすくなる。よって、波形信号、正弦信号、余弦信号、逆正接信号の精度が良くなるので、ターゲット400の位置の正確度を向上させることができる。
図17に示されるように、信号処理部123は第1位置信号(O1)と、この第1位置信号(O1)を反転させた第2位置信号(O2)をECU200に出力する。
比較例として、図18に示されるように、各磁極401、402の配置方向とターゲット400の移動方向とが一致する場合、第2磁極402から隣の第2磁極402までの配列距離とターゲット400の移動量とが一致する。このため、ターゲット400は配列距離を超えた移動ができないので、ターゲット400の移動量の検出は当該配列距離の範囲内に限定されてしまう。
すなわち、ターゲット400の移動量に対してより直線性の高い信号を得ようとすると、磁極401、402が大きい形状でないときれいな信号が得られない。そのため。ターゲット400の移動量を大きくしたくても磁極401、402の大きさが決まってしまう。よって、図18の比較例では、ターゲット400の移動量に対して制約を設けなければならない。
これに対し、本実施形態では、各磁極401、402の配置方向をターゲット400の移動方向に対して傾斜させている。このため、移動方向における第2磁極402から隣の第2磁極402までの配列距離よりも、第2磁極402から第2磁極402までの距離を長くすることができる。図11の例では、移動方向における第1磁極401から隣の第1磁極401までの距離を長くすることができる。したがって、ターゲット400の移動量が大きくなったとしても、ターゲット400が1つの検出部122の検出可能範囲を逸脱することなく、ターゲット400の位置を検出することができる。
以上のように、ターゲット400の移動方向に対して各磁極401、402が斜めに配置されているので、ターゲット400の移動量の制約を無くすことができる。また、ターゲット400を斜めに配置した角度と同じように、センサチップ109の一面132も図16に示されるように斜めに配置するとなお良い。
また、信号の差動を取る際に各磁気抵抗素子126〜128の間隔を広く取る必要がある。しかしながら、配置方向を移動方向に対して傾けることにより、ターゲット400の
各磁極401、402の極幅を狭めることができる。よって、センサチップ109及び検出部122の体格を小さくすることができるというメリットもある。
変形例として、各磁極401、402は3つ以上配置されていても良い。位置の検出範囲は極中心から隣の極中心あるいは極間中心から隣の極間中心であるが、交互に配置される磁極401、402の数を増やすことで、検出部122が端の磁極401、402から受ける磁界と中央の磁極401、402から受ける磁界とを均一にすることができる。なお、均一とは完全に均一でなくても、均一に近づいていれば良い。
変形例として、図19に示されるように、ターゲット400は、板部材403の上にブロック磁石406が貼り付けられたものでも良い。この場合、板部材403の表面が、各磁極401、402がレイアウトされた一面405に対応する。磁化方向は板部材403の板面に垂直な方向である。なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、板部材403が特許請求の範囲の「本体部」に対応する。
変形例として、図20に示されるように、ターゲット400は、配置方向における第1磁極401の中央部分及び第2磁極402の中央部分が突出した波形状を有していても良い。ターゲット400の波形状は、例えば正弦関数の曲面である。これによると、第1磁極401の中央部分と第2磁極402の中央部分とを繋ぐ磁界の歪みを緩和することができる。このため、理想的な正弦関数を示す正弦信号及び理想的な余弦関数を示す余弦信号が得られる。したがって、正弦信号及び余弦信号から取得される逆正接信号の直線性を得ることができ、ひいてはターゲット400の位置の検出精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図21に示されるように、ターゲット400は、回転軸407及び回転板408を備えている。回転板408は、回転軸407の側面409に固定されていると共に回転軸407の中心軸に直交する一面410を有する。回転板408は、扇形状の板部材である。
この構成では、移動方向は、回転軸407の中心軸を中心とした回動方向である。また、各磁極401、402の配置方向は、回転軸407の中心軸から回転軸407の径方向に離れた位置411を中心として回転軸407の中心軸に直交する方向である。つまり、配置方向は、位置411を中心とした径方向である。
そして、各磁極401、402は、回転軸407の中心軸から径方向に離れた位置を中心として回転板408の一面410に円弧状にレイアウトされている。各磁極401、402の形態は、図14に示された着磁でも良いし、図19に示されたブロック磁石406でも良い。
図21の破線は、検出部122の軌跡である。各磁極401、402が移動方向に沿って配置された場合よりも広い範囲の位置を検出することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図22に示されるように、ターゲット400は、外周面412を有する回転体413として構成されている。この構成では、移動方向は、回転体413の回動方向である。
そして、各磁極401、402は、回転体413の外周面412に回転体413の回転軸を中心とした螺旋状にレイアウトされている。各磁極401、402の形態は、着磁やブロック磁石のどちらでも良い。各磁極401、402が螺旋状にレイアウトされているので、配置方向も螺旋方向に一致している。
例えば、回転体413の外周面412に8極の磁極401、402が着磁された構成では、極中心から隣の極中心までが90°の回転角度に対応する。よって、図23に示されるように、位置信号は、90°毎に一定の増加率で信号値が増加する信号となる。つまり、1回転で4回分の信号が出力される。もちろん、1回転を検出するのではなく、90°の範囲内で位置を検出しても良い。
変形例として、磁極401、402の数を6極に設定しても良い。この場合、位置信号は、120°毎に一定の増加率で信号値が増加する信号となる。このように、極数は適宜設定される。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態に係るターゲット400は、車両のシフトポジションの動作に連動して移動する可動部品である。具体的には、ターゲット400は、図24及び図25に示された車両のシフトバイワイヤシステム500に適用される。
シフトバイワイヤシステム500では、ShBWECU501が車両のシフター502の情報を取得してアクチュエータ503を制御する。アクチュエータ503には扇形状のディテント504が固定されている。ディテント504にはマニュアルバルブ505及びパーキングロッド506が固定されている。マニュアルバルブ505はトランスミッション507に接続されている。パーキングロッド506は、パーキング機構部508に接続されている。そして、センサ100は、例えば、ディテント504の位置やマニュアルバルブ505の位置を検出するために用いられる。
なお、シフトバイワイヤシステム500では、モータ・エンコーダ509、TCU510、ソレノイド511、ポンプ512等が備えられている。ShBWECU501は、センサ100から位置を示すレンジ情報を取得し、モータ・エンコーダ509及びTCU510を制御する。TCU510は、トランスミッションコントローラであり、ソレノイド511を制御する。
センサ100がディテント504の位置を検出する場合、図26に示されるように、ディテント504がターゲット400となる。よって、ディテント504には各磁極401、402がレイアウトされた磁石414が固定されている。ディテント504にターゲット400が固定されていても良い。図27に示されるように、センサ100はディテント504の磁石414に対向するようにハウジング513に固定されている。これにより、ディテント504がアクチュエータ503によって回転させられた際に、センサ100はディテント504の回転位置を検出する。
センサ100がマニュアルバルブ505の位置を検出する場合、図28に示されるように、ターゲット400はマニュアルバルブ505に固定される。ターゲット400には各磁極401、402がレイアウトされた磁石415が固定されている。また、図29に示されるように、センサ100はターゲット400の磁石415に対向するようにハウジング513に固定されている。これにより、ディテント504を介してマニュアルバルブ505が移動した際に、センサ100はマニュアルバルブ505の位置を検出する。図25は、マニュアルバルブ505の位置を検出する構成が示されていると言える。
シフトポジションが操作された場合、センサ100によってディテント504やマニュアルバルブ505の位置を検出することで、シフトポジションの位置を検出することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1〜第4実施形態と異なる部分について説明する。図30に示されるように、ターゲット400は第1磁極401及び第2磁極402がレイアウトされた一面416を有する板状である。また、ターゲット400の一面416における第1磁極401と第2磁極402との各境界線417は、インボリュート曲線になるようにレイアウトされている。
インボリュート曲線は、円の開放端の軌跡を表現する曲線である。インボリュート曲線は、x=α(−sinθ+θcosθ)、y=α(cosθ+θsinθ)によって表される。αは、各境界線417の半径である。αは、境界線417毎に異なる。
各磁極401、402の配置方向は、回転中心の位置418を中心として一面416に平行な方向である。各磁極401、402の境界線417がインボリュート曲線によって規定されるので、配置方向は一概に決まらない。回転中心の位置418を中心として一面416に平行な放射方向をみると、どの放射方向においても各磁極401、402は交互に配置されている。
ターゲット400の移動方向は、当該ターゲット400から離れた回転中心の位置418を中心として一面416に平行な方向である。つまり、ターゲット400の移動方向は、回転中心の位置418を中心とした回動方向である。センサ100は予め設定されたターゲット400の回転角度範囲における回転位置を検出する。
続いて、ターゲット400の回転位置を各磁極401、402の境界線417をインボリュート曲線とした理由について説明する。
まず、図31に示されるように、ターゲット400がセンサチップ109に対して各磁極401、402の配置方向に移動すると、移動量は直線長さA1になる。配置方向に対して角度θ1だけ傾斜すると、移動量は直線長さA1よりも長い直線長さB1になる。これは、回転中心の位置418を中心として回転した場合でも同じである。すなわち、円弧長さB2が円弧長さA2よりも長くなる。
ここで、円弧長さA2は、回転中心の位置419を中心として回転する。円弧長さA2と円弧長さB2との回転半径は同じである。したがって、各円弧長さと各直線長さの比は一致する。
具体的に、測定径をφ50、各磁極401、402の磁極幅を4.8mmとすると、円弧長さA2によって測定可能な回転角度範囲は22.139°である。φ50の測定径を維持しつつ、回転角度範囲を例えば45°まで延長させることを考える。つまり、45°の回転角度で360°の電気角となるように設計することを考える。
4.8mmの磁極幅を維持したまま、回転角度範囲を45°とするためには、45°÷22.139°=2.03の比となる。よって、直線長さA1と直線長さB1との成す角度θ1は60.488°となる。
続いて、各磁極401、402の各磁極幅を揃えることを考える。直線長さB1は各磁極401、402の配置方向に対して傾斜している。そこで、図32に示されるように、直線長さB1を直線長さA1に揃える。つまり、1極分の磁極幅が4.8mmであるので、2極分の磁極幅は9.6mmである。よって、直線長さB1を直線長さA1である9.6mmに縮める。
したがって、図33に示されるように、直線長さB1を直線長さA1に縮めつつ、直線長さB1における各磁極401、402の長さを縮小する。これにより、各磁極401、402の配置方向に対して角度θ1傾斜した方向に2極分の磁極幅420を割り当てる。
そして、図34に示されるように、図33で得られた2極分の磁極幅420を、回転中心の位置418を中心とした45°の回転角度範囲で回転させる。また、45°の回転角度範囲外の余剰磁極を追加してターゲット400を設計する。余剰磁極とは、位置の検出に必要な磁極以外の磁極である。図30の例では、3つの余剰磁極が設けられている。これにより、位置の検出に必要な各磁極401、402によって発生する磁界が均一になる。
図34に示された各磁極401、402の境界を繋ぐと、その境界が描く曲線がインボリュート曲線になる。なお、図31〜図34を説明するために使用した測定径や回転角度範囲の数値は一例である。
各磁極401、402の境界線417がインボリュート曲線になっていることで、図35に示されるように、回転中心の位置418を中心とした回動方向に対して、各磁極401、402が斜めにレイアウトされる。また、ターゲット400が回動方向に移動すると、ターゲット400は、第2磁極402の磁極中心から第1磁極401を介して隣の第2磁極402の磁極中心まで移動する。
このとき、ターゲット400の軌跡は、第2磁極402の磁極中心から隣の第1磁極401までの第1磁極幅421と、第1磁極401の第2磁極幅422と、第1磁極401から隣の第2磁極402の磁極中心までの第3磁極幅423と、に分割される。各磁極401、402の境界線417がインボリュート曲線になっていることで、第1磁極幅421と第3磁極幅423とが同じ長さになる。また、第1磁極幅421と第3磁極幅423との和が第2磁極幅422と同じになる。
上記のターゲット400により、図36の上段及び下段に示されるように、信号処理部123は、ターゲット400の回転位置に対応した正弦信号及び余弦信号を取得する。図36の上段は正弦信号を示すsinθの信号波形、図36の下段は余弦信号を示すcosθの信号波形を示している。図36のように、理想に近い正弦関数を示す正弦信号及び理想に近い余弦関数を示す余弦信号が得られる。
したがって、正弦信号及び余弦信号から取得される逆正接信号の直線性を得ることができ、ひいてはターゲット400の回転位置の検出精度を向上させることができる。また、ターゲット400の移動量を大きくすることができる。
ここで、ターゲット400の回転角度範囲は45°±20°であることが望ましい。ターゲット400が搭載されるシステムによっては、25°の回転角度範囲しか確保できない機構が想定される。また、大きな回転角度範囲である65°を確保できる機構もある。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示されたセンサ100の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、センサ100の用途は車両用に限られず、可動部品の位置を検出するものとして産業用ロボットや製造設備等にも広く利用できる。また、センサ100は冗長機能を備えていなくても良い。この場合、リード112〜115は3本である。
上記各実施形態では、複数の検出信号は、信号S1及び信号S2、すなわち正弦信号及び余弦信号であったが、これは一例である。例えば、各磁気抵抗素子126〜128のV1〜V3を複数の検出信号としても良い。この場合、信号処理部123が正弦信号及び余弦信号を取得する。つまり、正弦信号及び余弦信号は、検出部122で取得されても良いし、信号処理部123で取得されても良い。
100 リニアポジションセンサ
122 検出部
123 信号処理部
400 ターゲット
401 第1磁極
402 第2磁極

Claims (8)

  1. 第1磁極(401)と第2磁極(402)とが交互に設けられたターゲット(400)の移動方向における位置を検出するリニアポジションセンサであって、
    前記ターゲットの移動に伴って、前記第1磁極及び前記第2磁極から受ける磁界の変化に基づいて、位相が異なる複数の検出信号を生成する検出部(122)と、
    前記検出部から前記複数の検出信号を取得し、前記複数の検出信号に基づいて前記ターゲットの位置を示す位置信号を取得する信号処理部(123)と、
    を含み、
    前記第1磁極と前記第2磁極とが交互に配置される配置方向が前記移動方向に対して傾斜していることにより、前記第1磁極及び前記第2磁極は前記移動方向に対して斜めにレイアウトされているリニアポジションセンサ。
  2. 前記ターゲットは、前記第1磁極及び前記第2磁極がレイアウトされた一面(416)を有し、
    前記移動方向は、回転中心の位置(418)を中心として前記一面に平行な回動方向であり、
    前記第1磁極及び前記第2磁極は、前記一面における前記第1磁極と前記第2磁極との境界線(417)がインボリュート曲線になるようにレイアウトされている請求項1に記載のリニアポジションセンサ。
  3. 前記ターゲットは、前記第1磁極及び前記第2磁極がレイアウトされた一面(405)を有すると共に前記移動方向に移動する本体部(403、404)を含み、
    前記配置方向は、前記本体部の前記一面に平行な方向のうちの一方向であり、
    前記第1磁極及び前記第2磁極は、前記配置方向に直交すると共に前記一面に平行な方向に直線状にレイアウトされている請求項1に記載のリニアポジションセンサ。
  4. 前記ターゲットは、前記配置方向における前記第1磁極の中央部分及び前記第2磁極の中央部分が突出した波形状を有する請求項3に記載のリニアポジションセンサ。
  5. 前記ターゲットは、回転軸(407)と、前記回転軸の側面(409)に固定されていると共に前記回転軸の中心軸に直交する一面(410)を有する回転板(408)と、を含み、
    前記移動方向は、前記回転軸の中心軸を中心とした回動方向であり、
    前記配置方向は、前記回転軸の中心軸から前記回転軸の径方向に離れた位置(411)を中心として前記回転軸の中心軸に直交する方向であり、
    前記第1磁極及び前記第2磁極は、前記回転軸の中心軸から前記径方向に離れた位置を中心として前記回転板の前記一面に円弧状にレイアウトされている請求項1に記載のリニアポジションセンサ。
  6. 前記ターゲットは、外周面(412)を有する回転体(413)として構成されており、
    前記移動方向は、前記回転体の回動方向であり、
    前記第1磁極及び前記第2磁極は、前記回転体の前記外周面に前記回転体の回転軸を中心とした螺旋状にレイアウトされている請求項1に記載のリニアポジションセンサ。
  7. 前記検出部は、前記複数の検出信号として、正弦関数を示す正弦信号及び余弦関数を示す余弦信号を取得し、
    前記信号処理部は、前記検出部から前記正弦信号及び前記余弦信号を取得し、前記正弦信号及び余弦信号に基づいて逆正接関数を示すと共に前記ターゲットの移動量に応じた逆正接信号を生成し、前記逆正接信号を前記位置信号として取得する請求項1ないし6のいずれか1つに記載のリニアポジションセンサ。
  8. 前記ターゲットは、車両のシフトポジションの動作に連動して移動する可動部品である請求項1ないし7のいずれか1つに記載のリニアポジションセンサ。
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