JP2019152576A - 柱状物体状態検出装置、柱状物体状態検出方法、柱状物体状態検出処理プログラム - Google Patents

柱状物体状態検出装置、柱状物体状態検出方法、柱状物体状態検出処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】柱状物体の状態を容易かつ高精度に求める。【解決手段】実施形態における柱状物体状態検出装置は、柱状物体の状態を検出する装置であって、柱状物体の所定の複数の高さにおける柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得する取得手段と、取得手段により取得した中心軸データの座標値の配列に対するカーブフィッティングにより、取得手段により取得した中心軸データの座標値を補正する補正近似式を計算する近似式計算手段と、近似式計算手段により計算した補正近似式を用いて、中心軸データの座標値を補正する補正手段とを有する。【選択図】図3

Description

この発明は、屋外に設置された管理対象となる柱状物体の状態を検出する柱状物体状態検出装置、柱状物体状態検出方法、柱状物体状態検出処理プログラムに関する。
従来、屋外に設置された管理対象となる柱状物体、例えばポール(電柱等)、樹木等の状態、例えば形状を計測するために、様々な走査装置が用いられている。例えば、(1)カメラにより画像を取得し、この取得した画像内の距離で上記の計測を行う、(2)測量機器を用いて物体表面上の複数の点を直接計測する、(3)レーザスキャナを用いて取り込まれた点群データから立体データを生成して上記の計測を行う、などの手法がある。
しかし、これらの手法は、いずれも対象となる物体の近距離に走査装置を配置して、この装置を作業者が操作をする必要があった。また、3Dスキャナおよびレーザスキャナにより点群データを取得するには、例えば数分〜数十分の走査時間がかかる、などの課題がある。
一方、検査車両に3次元レーザスキャナ(3Dレーザ測量機)、カメラ、GPS(Global Positioning System)受信機、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)、およびオドメータ(Odometer:走行距離計)を搭載し、検査車両が路上を走行しながら周囲の建物、道路、橋梁などを含む屋外構造物の3次元測量を網羅的に行い、当該屋外構造物の表面上の多数の点の3次元(XYZ)座標を収集することにより、屋外構造物の3次元形状を取得するモービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:MMS)が知られている(例えば非特許文献1を参照)。
このシステムは、屋外構造物の表面に当てるレーザ光により、その照射された地点の絶対的な3次元座標を、MMSが有する測定誤差及びGPS受信機の測定誤差の範囲にて3次元点群データとして取得する。これにより、点群データを取得するための走査時間を短縮することが可能となる。
また、このMMSを用いて取得した点群データより物体の立体データを生成し、この立体データより設備の状態を検出する方法が知られている(例えば特許文献1を参照)。この方法より、物体の立体データを生成し、この物体の形状、例えば電柱の中心軸の傾き、たわみ等の形状に関するデータを自動で生成することが可能となる。
特開2015−078849号公報 特開2015−224980号公報
"三菱モービルマッピングシステム 高精度GPS移動計測装置"、[online]、三菱電機株式会社、[平成30年1月11日検索]、インターネット<URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/mms/> "バーム・ステーション"、[online]、アイサンテクノロジー株式会社、[平成30年1月22日検索]、インターネット<URL:http://www.aisantec.co.jp/products-services/atstation/baumstation.html>
ところが、MMSは検査車両の走行により走査を行うものであることから、カーブ、路面状態等における車両姿勢の急激な変化により、点群データの3次元座標情報の精度が劣化することがある。このように精度が劣化した点群データを用いた立体データは、このデータが示す物体の形状においても誤差を含む。
また、上記の精度の劣化は、上記のカーブ、路面状態の他、衛星可視状態等の様々な要因が複合して発生するものであり、取得した点群データならびに生成した立体データの精度が高いか低いかの判断を正しく行なうことが出来ない。
さらには、屋外の地物は、例えば電柱は樹木等により遮蔽されることで、点群データおよび画像データに欠落が生じ、該当部分についての立体データを生成することができないので、物体の形状が把握できない。
また、点群データ自体を、他の測量等による補正データを用いて補正する手法もあるが、この手法を実施するには、補正データを取得するために計測現場に機器を設置して測定を行なう等の作業が必要となり、本来の目的であった、走査時間を短縮させることが出来ない。
現場での測量を行わずに、取得した点群データと画像データの双方を用いて位置座標のずれを作業者が把握することも可能であるが、この場合も、画像データは点群データほどの高精度な3次元座標情報を有しないことから、位置座標のずれを補正するためには作業者の熟練が要求される。
上記の特許文献2のように、取得した点群情報を元に、立体データの形状を推定しようとする技術もある。ただしこの技術では、立体データの形状を推定および補正するために点群データが必要となるため、点群データを用いずに計測した物体、例えば上記の非特許文献2に開示されるような専用の装置を用いて取得した形状を補正には使えない。また、点群データのデータ量は膨大であるため、このデータの保存容量が大きく、立体データの推定および補正のための計算時間も大きくなってしまう。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、新たな点群データまたは画像データを用いずとも、柱状物体の状態を容易かつ高精度に求めることができるようにした柱状物体状態検出装置、柱状物体状態検出方法、柱状物体状態検出処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明の一実施形態における柱状物体状態検出装置の第1の態様は、柱状物体の状態を検出する装置であって、前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値の配列に対するカーブフィッティングにより、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値を補正する補正近似式を計算する近似式計算手段と、前記近似式計算手段により計算した補正近似式を用いて、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値を補正する補正手段と、を備えるようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第2の態様は、第1の態様において、前記柱状物体の表面上の点における3次元座標を表す3次元点群データから、前記柱状物体を3次元モデル化した3次元モデルデータを抽出する抽出手段をさらに備え、前記取得手段は、前記抽出手段により抽出した3次元モデルデータに基づいて、前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得するようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第3の態様は、第1の態様において、前記近似式計算手段が、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値の配列と、当該配列に対する、複数種別の関数のそれぞれに基づく前記カーブフィッティングの結果との差分に基づいて、前記補正近似式の適切な種別を選択し、前記選択した種別に応じた前記カーブフィッティングにより前記補正近似式を計算するようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第4の態様は、第1の態様において、前記近似式計算手段が、前記3次元点群データの計測の状態を示すパラメータに基づいて、前記補正近似式の適切な種別を選択し、前記選択した種別に応じた前記カーブフィッティングにより前記補正近似式を計算するようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第5の態様は、第1の態様において、前記取得手段により取得した中心軸データにおける座標値は、前記柱状物体の所定の高さの中心点の座標値が欠落した座標値であって、前記近似式計算手段により計算した補正近似式に基づいて、前記補正手段により補正した中心軸データの座標値のうち、前記欠落した座標値を補完する補完手段をさらに有するようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第5の態様は、第1の態様において、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値と、当該座標値に対して前記補正手段により補正した後の座標値との差分に基づいて、前記補正手段による中心軸データの補正の精度を計算する精度計算手段をさらに有するようにしたものである。
この発明の柱状物体状態検出装置の第7の態様は、第1の態様において、前記柱状物体の3次元モデルデータに対し、垂直軸と、前記柱状物体の所定の第1の高さまでの高さの中心点近傍を通る直線である基準軸とをそれぞれ設定し、前記垂直軸と前記基準軸との間の角度を前記柱状物体の中心軸の傾きとして算出し、前記補正手段により補正した中心軸データが示す、前記柱状物体の所定の第2の高さに対応する中心点の座標と、前記基準軸における前記第2の高さの箇所との間の距離を前記柱状物体の3次元モデルデータの中心軸のたわみとして算出する算出手段をさらに有するようにしたものである。
本発明の一実施形態における、柱状物体状態検出装置が行う柱状物体状態検出方法の一つの態様は、柱状物体の状態を検出する柱状物体状態検出装置が行う柱状物体状態検出方法であって、前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得し、前記取得した中心軸データの座標値の配列に対するカーブフィッティングにより、前記取得した中心軸データの座標値を補正する補正近似式を計算し、前記計算した補正近似式を用いて、前記取得した中心軸データの座標値を補正するようにしたものである。
本発明の一実施形態における柱状物体状態検出処理プログラムの一つの態様は、第1乃至第7の態様のいずれか1つにおける柱状物体状態検出装置の前記各手段としてプロセッサを機能させるものである。
この発明の一実施形態における柱状物体状態検出装置の第1および第2の態様によれば、新たな点群データまたは画像データを用いずとも、中心軸データの座標値を補正することができる。
上記の柱状物体状態検出装置の第3および第4の態様によれば、補正近似式の適した種別を選択することができる。
上記の柱状物体状態検出装置の第5の態様によれば、中心軸データの欠落している座標値を補完することができる。
上記の柱状物体状態検出装置の第6の態様によれば、中心軸データの補正の精度を計算することができる。
上記の柱状物体状態検出装置の第7の態様によれば、新たな点群データまたは画像データを用いずとも、中心軸の傾きとたわみをそれぞれ求めることができる。
すなわち、本発明によれば、屋外に設置された管理対象となる柱状物体の状態を示すデータの補正のために新たな点群データまたは画像データを用いずとも、柱状物体の状態を容易かつ高精度に求めることが可能になる。
この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の一例としての概略構成図。 測量機器による柱状物体の計測について説明する図。 この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の詳細な構成の一例を示すブロック図。 3D柱状モデルから中心軸データを取得することを説明する図。 この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の詳細な構成を示すブロック図。 柱状物体状態検出の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 補正近似式計算処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 補正近似式計算処理の手順と処理内容の一例を示す図。 中心軸座標補正処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 補正近似式計算処理の手順と処理内容の変形例を示す図。 補正近似式計算処理の手順と処理内容の変形例を示す図。 中心軸データの補正前と補正後の差分の一例を表形式で示す図。 中心軸座標補完処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 補正量精度計算処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 補正量精度計算処理による補正の精度の一例を示す図。 補正量精度計算処理による補正の精度の一例を示す図。 傾き・たわみ算出処理にかかる、各種の定義について示す図。 傾き・たわみ算出処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャート。 傾き・たわみ算出処理による算出結果の一例を示す図。 表示部による表示結果の一例を示す図。 表示部による表示結果の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、この発明に係わる一実施形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の一例としての概略構成図である。
この検出装置は、検査車両MBに搭載されるもので、3Dレーザ測量機としての3次元レーザスキャナ1と、カメラ2と、GPS受信機3と、慣性計測装置としてのIMU4と、走行距離計としてのオドメータ5と、記憶媒体11と、演算装置12とを備え、柱状物体をモデル化した柱状モデルの中心軸データを生成するための元計測データ(補正前の計測データ)を取得する。記憶媒体11は、不揮発性メモリなどの記憶装置により実現できる。3次元レーザスキャナ1、カメラ2、GPS受信機3は複数台搭載することも可能である。
検出装置は、検査車両MBの走行中に3次元レーザスキャナ1、カメラ2、GPS受信機3、IMU4、オドメータ5により周囲の3次元測量を行い、これらの測量の結果を示す点群データを保存装置としての記憶媒体11に格納することで、クロージャ(Closure)7、ケーブル8、ポール9、樹木10、信号機10a、交通標識10b,10c等を含む柱状物体の表面上の点における3次元座標を表す3次元点群データ(以下、点群データと称することがある)と、この柱状物体の外観の画像データとして取得する。つまり、3次元レーザスキャナ1、カメラ2、GPS受信機3、IMU4およびオドメータ5は、3次元点群データを計測する計測部である。複数のポール9にはケーブル8が引き通されており、各ポール9間のケーブル8にはクロージャ7が取り付けられることがある。
図2は、測量機器による柱状物体の計測について説明する図である。
本発明が適用可能な計測の形態は、図1に示した検査車両MBを用いた形態に限られず、図2に示した測量機器(例えば非特許文献2を参照)により、柱状物体の中心軸Cとなる数箇所の座標を計測し、この計測結果を記憶媒体11に格納するような形態にも適用可能である。
図3は、この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
GPS受信機3は、図示しない複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して検査車両MBの位置座標(緯度経度高度)を算出する。
3次元のレーザスキャナ1は、上記GPS受信機3により算出された位置座標と連動して、クロージャ7、ケーブル8、ポール9、樹木10、信号機10a、交通標識10b,10cなどの柱状物体の表面上の複数点の位置座標データ、つまり上記GPS受信機3により検出された位置座標を反映した3次元(X,Y,Z)の位置座標データを取得する。取得された3次元の位置座標データは、計測時刻を表す情報と関連付けられて記憶媒体11に記憶される。
カメラ2は、上記柱状物体を含む領域を撮影する。この撮影により得られた画像データは、撮影時刻と、上記GPS受信機3により検出された位置座標と関連付けられて記憶媒体11に記憶される。なお、上記IMU4およびオドメータ5からそれぞれ出力された検査車両MBの加速度データおよび検査車両MBの走行距離データは、計測時刻、カメラ2により撮影した画像データおよび上記位置座標と関連付けられて記憶媒体11に記憶される。なお、ここまでの構成は、背景技術で述べたMMSにより実現することができる。
演算装置12は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)、プログラムメモリ、および演算用メモリなどを備えたコンピュータとして構成することができ、この実施形態を実施するために必要な機能として、抽出処理部13と、演算部14と、データベースであるDB15と、表示部16とを有する。抽出処理部13、演算部14は、プログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現できる。DB15は、不揮発性メモリなどの記憶装置により実現でき、表示部16は液晶ディスプレイなどにより実現できる。なお、演算装置12はハードウェアで構成することもできるが、後述するフローチャートに示された手順を備えるプログラムを、媒体もしくは通信回線を介して周知のコンピュータにインストールして、このコンピュータとDB15との組み合わせ、又はDB15を有するコンピュータなどによっても実現可能である。
なお、DB15は、演算装置12内に設けずに記憶媒体11に設けてもよく、さらには検出装置以外のクラウドサーバまたはローカルサーバ等に設けてもよい。この場合検出装置は、通信部により、クラウドサーバまたはローカルサーバのDB15から通信ネットワークを介して、このDB15に格納されるデータを取得する。
抽出処理部13は、3Dモデル抽出部13aおよび取得部13bを有する。
3Dモデル抽出部13aは、記憶媒体11に格納された点群データより柱状物体を3Dモデル化した3D柱状モデルデータを作成する。この3D柱状モデルデータは、柱状物体の3次元形状を表す3次元オブジェクトと当該3次元オブジェクトの3次元座標情報とを含む。
取得部13bは、3Dモデル抽出部13aにより作成した3D柱状モデルデータから、柱状物体の一定の高さごとの中心点の座標値の配列である中心軸データを取得する。柱状物体が円柱状の物体であるとき、取得部13bは、3D柱状モデルデータから、当該円柱状の物体の一定の高さごとの半径の配列を取得してもよい。
また、演算部14は、補正近似式計算処理部14a、中心軸座標補正処理部14b、中心軸座標補完処理部14c、補正量精度計算処理部14d、傾き・たわみ量算出処理部14eを有する。
補正近似式計算処理部14aは、中心軸データを補正するための補正近似式(以下、近似式と称することがある)を計算する。中心軸座標補正処理部14bは、計算された近似式より、中心軸データの座標を補正する。中心軸座標補完処理部14cは、中心軸データの座標値が、柱状物体の一定の高さごとの中心点の座標値の配列であって、いずれかの高さの中心点の座標が欠落している場合に、計算された近似式より、中心軸データにおける上記の欠落している座標値を類推することで、これを補完する。この欠落は、例えば検査車両MBからみて柱状物体の遮蔽物が存在するなどの影響により生ずるものである。補正量精度計算処理部14dは、計算された近似式による補正後の中心軸座標と元の中心軸座標とを比較して補正量を計算する。
抽出処理部13における点群データからの3D柱状モデルデータの作成、ならびに、中心軸のデータの取得には、例えば特開2017−156179号公報などに開示された既知の手法を用いることができる。
図4は、3D柱状モデルから中心軸データを取得することを説明する図である。
取得部13bは、図4で示す、中心軸座標の配列としての中心軸データを取得する。中心軸データは、3D柱状モデルに対して、柱状モデルの一定の高さ毎の中心点の座標値(x, y, z)の配列として中心軸を定義したデータである。例えば、補正近似式計算処理部14aは、柱状モデルの最下面の中心点の3次元座標(x, y, z)を(x = 10mm, y = 20mm, z = 30mm)とし、40mm刻みの高さ(z)で中心軸データを生成する場合には、各高さ(z)の中心点の3次元座標(x, y, z)は、例えば、{(10, 20, 30), (10.1, 20.5, 70), (10.5, 22, 110), …}となる。
この中心軸データの座標は、絶対座標、もしくは、柱状物体の最下面の中心点からの相対座標として定義することができる。そのため、中心軸座標が絶対座標として定義された場合には、補正近似式計算処理部14aは、この座標を柱状物体の各高さの中心点の座標から最下面の中心点の座標までとの相対値に置き換えることで、相対座標値での中心軸データを生成することができる。例えば絶対座標が上記の例であれば、補正近似式計算処理部14aは、各高さの中心点の座標と最下面の中心点の座標値(10, 20, 30)との差分を求め、下記のような相対座標で中心軸座標の配列を生成する。
{(0, 0, 0), (0,1, 0,5, 40), (0.5, 2.0, 80), …}
例えば、3D柱状モデルデータが高さ10mの電柱を示すのであれば、この電柱の柱状モデル中心軸データは、250個の中心点座標の配列であるとして定義することができる。
図5は、この発明の一実施形態に係る柱状物体状態検出装置の詳細な構成を示すブロック図である。
図5に示した例では、図3に示した例と比較して、3次元レーザスキャナ1、カメラ2、IMU4、オドメータ5に代えて、測量機器21を備える。また、図5に示した演算装置12は、図3に示した構成と比較して、抽出処理部13を有しない。
測量機器21は、電柱等の柱状物体の水平方向の中心点の座標を直接計測することが可能である。測量機器はレーザ光を用いる物や、他画像データを取得して計測する物も有り、画像を使用する場合は、画像処理装置22は、測量機器21が計測した結果をもとに、柱状物体の外観を画像データとして取得する。図5に示した例では、図3に示した抽出処理部13を必要とせず、画像処理装置22が中心軸データを直接生成する。
しかしながら、中心点を計測するには手間がかかるため、計測対象が10mの電柱であるときに、中心点データを数点〜十数点程度の中心点座標の配列として生成することが一般的である。本実施形態では、後述する中心軸座標補完処理を行なうことにより、このような少ない数の中心点座標を有する中心軸データに対しても適用可能である。
図6は、柱状物体状態検出の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、演算部14の補正近似式計算処理部14aは、中心軸データに基づいて中心軸の補正近似式を計算する補正近似式計算処理を行なう(S1)。この補正近似式を元に、中心軸座標補正処理部14bは、中心軸座標の補正処理を行なう(S2)。さらに、中心軸座標補完処理部14cは、S1で計算された補正近似式を用いて、中心軸座標補完処理を行なう(S3)。
補正量精度計算処理部14dは、S1で計算された補正近似式を用いて補正量精度計算処理を行なう(S4)。そして最後に、傾き・たわみ量算出処理部14eは、柱状モデルの傾き・たわみ量算出処理を行なう(S5)。なお、上記の補正量精度計算処理は、上記の傾き・たわみ量算出処理とは独立して実行可能である。つまり、補正量精度計算処理を行なわなくとも傾き・たわみ量算出処理を実行可能である。S1〜S5の処理の詳細は後述する。
図7および図8は、補正近似式計算処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
相対座標の中心軸データは、3次元座標(x, y, z)からなる中心点座標の配列(以下、配列O)であるため、まず、この配列Оを座標(z, x)の配列X、および座標(z, y)の配列Yに分割する(S11)。
例えば、柱状モデルの最下面からの絶対座標(x, y, z)の配列の具体例が
(171972489, -69308685, 8735), (171972490, -69308684, 8775), (171972490, -69308682, 8815), (171972491, -69308681, 8855), …
であるとき、この絶対座標に対応する、最下面からの相対座標(x, y, z)の配列Оの具体例は、
(0, 0, 0), (1, 1, 40), (1, 3, 80), (2, 4, 120), …
である。
そして、この配列Оを配列Xと配列Yへ分割したときの、座標(z, x)の配列Xの具体例は、
(0,0), (40,1), (80,1), (120,2), …
である。また、座標(z, y)の配列Yの具体例は、
(0,0), (40,1), (80,3), (120,4), …
である。
次に、補正近似式計算処理部14aは、配列Xについて、座標(z, x)のzを横軸、xを縦軸とみなし、配列Xの各座標値に対し最も良く当てはまる曲線(関数)を求める、カーブフィッティングを行なう。カーブフィッティングは、例えば最小二乗法により、配列の各座標値に当てはめる最適な多項式関数(x=az^3+bz^2+cz+d)を推定することが挙げられる。ここで用いる曲線を求める手法については上記の多項式関数または最小二乗法に限るものではなく、配列Xに対して適切に当てはまる曲線を定義できれば良い。
同様に、補正近似式計算処理部14aは、配列Yの座標(z, y)のzを横軸、yを縦軸とみなし、配列Yの各座標値に対し最も良く当てはまる曲線を求める、カーブフィッティングを行なう(S12)。
そして、補正近似式計算処理部14aは、S12で求めた結果に基づいて、配列Xのx座標を補正する補正近似式としての最適関数Gx、ならびに配列Yのy座標を補正する補正近似式としての最適関数Gyを個別に導出する(S13)。
最適関数Gx、Gyの具体例は、例えば以下の式(1),(2)の形式でそれぞれ表現される。
Gx:X = -0.061z^3 + 2.507z^2 + 12.660z + 0.137 …式(1)
Gy:Y = -0.059z^3 + 1.460z^2 + 23.809z − 0.950 …式(2)
一般に電柱の高さは10数メートルであるのに対し、この電柱の柱状モデルにおける中心軸の変位は10数センチメートル程度であるため、最適関数Gx、Gyの上記の具体例のzの値は、実際の配列の値(40等)を1000分の1にした値としている。
ここで、補正近似式計算処理部14aによる処理の別の例を説明する。図8に示した例では、補正近似式計算処理部14aは、相対座標の中心軸データ(x, y, z)に対して、上記の3次元座標の配列Оを(z, sqrt(x^2+y^2))で表現される2次元座標(z,d)の配列Dに統合したデータを、最下面の中心点からの変位量の配列のデータとして生成する(S11a)。
上記の配列Оの統合先である、座標(z, d)の配列Dの具体例は、
(0, 0), (40, sqrt(2)), (80, sqrt(10)), (120, sqrt(20)), …
である。
補正近似式計算処理部14aは、配列Dの座標(z, d)のzを横軸、dを縦軸とみなし、配列Dの各座標値に対し最も良く当てはまる曲線を求める、カーブフィッティングを行なう(S12a)。
補正近似式計算処理部14aは、これら求めた曲線に基づいて、配列Dのd座標、つまり変位量の補正近似式である最適関数Gdを導出する(S13a)。
なお、本実施形態では、補正近似式計算処理部14aは、各配列の全長に対してカーブフィッティングを行なっているが、例えばたわみ等の計算に必要となる5mより下の高さのみの配列を用いてカーブフィッティングを行なうなどして、カーブフィッティングの高さ方向(z)の範囲を変えることも可能である。
図9は、中心軸座標補正処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
中心軸座標補正処理部14bは、補正近似式計算処理部14aで求めた最適関数Gx,Gyの各高さ(z)へ元の配列O(配列X、配列Y)のz値を代入することで(S21)、配列Xのx座標、配列Yのy座標の補正後の座標をそれぞれ取得することが出来る(S22)。
この補正後のx座標、y座標を配列X´のx´座標、配列Y´のy´座標とそれぞれ定義した場合、例えば上記の配列Oは補正後の配列O´へと変換される。例えば補正前の座標(x, y, z)を有する中心点座標は、補正後の座標(x´, y´, z) (= (Gx(z), Gy(z), z))を有する中心点座標へと変換される。
補正前の座標(z, x)の配列Xの具体例が、上記のように
(z, x), (0, 0), (40, 1), (80, 1), (120, 2), …
で、補正前の座標(z, y)の配列Yの具体例が、上記のように
(0, 0), (40, 1), (80, 3), (120, 4), …
であるとき、補正後の座標(z, x´)の配列X´の具体例は、
(0, 0), (40, 0.65), (80, 1.17), (120, 1.69), …
であり、補正後の(z, y´)の配列Y´の具体例は、
(0, 0), (40, 0.00), (80, 0.96), (120, 1.93), …
である。
そして、これらの配列X´、Y´の座標を3次元座標(x´, y´, z)に戻した、補正後の配列O´の具体例は、
(0, 0, 0), (0.65, 0.00, 40), (1.17, 0.96, 80), (1.69, 1.93, 120), …
である。
このように補正された中心軸データの配列O´は、図1や図2で示した計測において生じる誤差やゆらぎが軽減されたデータである。
図10および図11は、補正近似式計算処理の手順と処理内容の変形例を示す図である。以下では、補正前の配列が上記の配列X、Yであって、導出する関数が最適関数Gx、Gyである場合(図7参照)について説明するが、上記のように補正前の配列が上記の配列Dであって、導出する関数が最適関数Gdである場合(図8参照)についても適用できる。
まず、図10に示した処理を補正近似式計算処理の手順と処理内容の第1の変形例として説明する。この処理は、図7で説明した処理に対し、補正近似式の複数の種別から最適な種別を選択する処理を追加したものである。
この処理では、まず、上記のS11と同様に、補正近似式計算処理部14aは、相対座標の中心軸データの配列Оを座標(z, x)の配列X、座標(z, y)の配列Yに分割する(S11b)。
次に、補正近似式計算処理部14aは、配列X、配列Yの各座標値に対する、複数の種別のそれぞれに応じた補正近似式、例えば二次多項式、三次多項式、スプライン関数などへの曲線あてはめであるカーブフィッティングを種別ごとに行なう(S12b)。
その後に、補正近似式計算処理部14aは、種別の選択の対象である座標値の配列と、当該カーブフィッティングにより当てはめた曲線との差分を補正近似式の種別ごとに求める。例えば、補正近似式計算処理部14aは、補正後の配列X´の座標x´と補正前の配列Xの座標xにおいて、柱状モデルの各点(k=1〜n)における上記の差分量を下記の式(3)のx´−xに代入することでRMS値を補正近似式の種別ごとに算出する。
補正近似式計算処理部14aは、配列Yにおいても同様にRMS値を補正近似式の種別ごとに求める(S13b)。RMS値が最も小さい種別に対応する補正近似式が補正前データを精度良く近似するので、補正近似式計算処理部14aは、この、RMS値が最も小さい種別の補正近似式を補正近似式の最適な種別として選択する(S14b)。ここでいう種別の選択とは、最適な補正近似式の種別が例えば上記の二次多項式、三次多項式、スプライン関数のいずれであるかを選択することであり、この種別に応じた具体的な最適関数Gxおよび最適関数Gyを計算することは含まない。ここにおいて、選択の基準は上記のRMS値に限られず、例えば決定係数(R-squared)などを用いてもよい。
そして、補正近似式計算処理部14aは、選択した種別による上記のカーブフィッティングの結果に応じて、x座標の最適関数Gxならびにy座標の最適関数Gyを個別に導出する(S15b)。
次に、図11に示した処理を補正近似式計算処理の手順と処理内容の第2の変形例として説明する。この処理は、図7で説明した処理に対し、点群データを取得する際の検査車両MBによる各種計測の状態を示すパラメータを用いて、最適な補正近似式を選択する処理を追加したものである。
この処理では、まず、上記のS11と同様に、補正近似式計算処理部14aは、相対座標の中心軸データの配列Оを(z, x)の配列X、(z, y)の配列Yに分割する(S11c)。
次に、補正近似式計算処理部14aは、検査車両MBの各種測定機器のデータを取得し、このデータを基に、例えば点群データをMMSにて計測する場合において、測定時の検査車両MBの姿勢角の変化および車速、柱状物体までの距離などのパラメータを算出する。次に、補正近似式計算処理部14aは、この算出したパラメータを参照し(S12c)、各パラメータの値と閾値との比較に応じて、補正近似式の候補、例えば二次多項式、三次多項式、スプライン関数から、補正近似式の最適な種別を選択する(S13c)。パラメータの大きさの閾値は、補正近似式の関数の選択の基準となる値であり、実験的に決められたパラメータである。
例えば、地物の例として1本の電柱の点群データを計測する際の、検査車両MBの水平回転の変位量のパラメータとして70°以上の変位があった場合には、中心軸のデータの歪みが大きくなることが想定される。このことから、補正近似式計算処理部14aは、次数の低い二次多項式を補正近似式として選択することで、補正前の中心軸データに対して必要以上にフィッティングしないようにする。
上記の選択した種別に応じて、補正近似式計算処理部14aは、配列Xの各座標値に対し最も良く当てはまる曲線と、配列Yの各座標値に対し最も良く当てはまる曲線とをそれぞれ求める、カーブフィッティングを行なう(S14c)。
そして、上記のS13と同様に、補正近似式計算処理部14aは、これら求めた曲線に基づいて、配列Xのx座標の補正近似式としての最適関数Gx、ならびに配列Yのy座標の補正近似式としての最適関数Gyを個別に導出する(S15c)。
図12は、中心軸データの補正前と補正後の差分の一例を表形式で示す図である。
図12では、フィールドの4本の電柱の点群データに対して検査車両MBの水平回転角度が70°以上で計測された中心軸データの補正前のたわみ値と補正後のたわみ値との差分を、補正近似式の候補としての二次多項式、三次多項式、スプライン関数との間で比較した例を示す。この例では、各種近似式のうち二次多項式を用いたときの差分が最小となることから、この条件下においては二次多項式が最適な補正近似式として選択されることが望ましいことが分かる。なお、これらの検査車両MBのパラメータは近似式の選択に用いるとともに、補正量精度計算処理部14dにおいて中心軸データの精度を推量する指標としても活用可能である。例えば同一の柱状物体を検査車両MBにて近距離(数メートル)、および遠距離(数十メートル)でそれぞれ計測した場合には近距離の場合の方が中心軸データの精度が高い傾向があるなど、中心軸データの精度の推量が可能である。中心軸データの精度が高い傾向がある別の例としては、柱状物体を検査車両MBにて車速変化または姿勢角変化を少なくして計測した場合が挙げられる。
図13は中心軸座標補完処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
上記の中心軸座標補正処理においては、配列Oに存在する高さ座標zを用いて補正後の座標を算出した。
これに対し、中心軸座標補完処理においては、上記の補正近似式計算処理で求めた最適関数Gx,Gyを中心軸座標の補完関数として用い、上記の一定の高さごとの座標値のうち欠落している座標値を内挿し、補完後の中心軸データとして算出する。
具体的には、例えば、補正後かつ補完前の配列O´における座標(z, x´)の配列X´の具体例が、
(z, x´), (0, 0), (40, 0.65), (120, 1.69), …
で、補正後かつ補完前の座標(z, y´)の配列Y´の具体例が、
(0, 0), (40, 0.00), (120, 1.93), …
である、つまり、それぞれのz座標値が柱状物体の等間隔の高さ、例えば40mm毎の高さ(0,40,80,120…)のいずれかであって、z座標値0,40,120…に対して中心点の座標値(x座標値、y座標値)が存在する一方で、上記の40mm毎の高さのz座標値のうち、中心点の座標値(x座標値、y座標値)が欠落しているz座標値(z=80,…)が存在する場合、中心軸座標補完処理部14cは、この欠落しているz座標値を、補正近似式計算処理で求めた関数Gx,Gyのz値へそれぞれ代入して(S31)、欠落している高さについての、補完後の配列X´のx´座標,補完後の配列Y´のy´座標をそれぞれ導出する(S32)。
補完後の配列O´における座標(z, x´)の配列X´の具体例は、
(0, 0), (40, 0.65), (80, 1.17), (120, 1.69), …
となり、補正後の座標(z, y´)の配列Y´の具体例は、
(0, 0), (40, 0.00), (80, 0.96), (120, 1.93), …
となる。
つまり、座標(z, x´)の(80, 1.17)と座標(z, y´)の(80, 0.96)とがそれぞれ補完される。
このようにx´,y´座標を補完することにより、欠落している中心点を適切に類推することができる。なお、中心軸座標補正処理および中心軸座標補完処理は順次実施してもよいし同時に実施してもよい。
図14は、補正量精度計算処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。補正量精度計算処理部14dは、補正前の座標値と、補正近似式計算処理において導出した最適関数Gx,Gyにより生成した、補正後の座標値との差分量を計算する。例えば、補正量精度計算処理部14dは、配列Xにおいて、ある高さにおける補正前のx座標値と、補正後の配列Xに´おいて同じ高さにおけるx´座標値との差分量を高さごとに求める。配列Yにおいても同様に計算できる(S41)。導出した最適関数がGdである場合も同様である。
補正量精度計算処理部14dは、S41で求めた、各点(k=1〜n)の補正前のx座標値をxとして補正後のx´座標値をx´としたときの差分量を上記の式(3)のx´−xに代入してRMS値を算出する。配列Yにおいても同様に計算できる(S42)。配列が配列Dである場合も同様である。ここにおいて、差分量はRMS値に限られず、例えば決定係数(R-squared)などでも良い。このRMS値は大きいほど補正の量が大きいことを示す。すなわち、補正前の中心軸データの各高さにおけるゆらぎが大きく、結果としての補正量が大きいことが分かる。
図15および図16は、補正量精度計算処理による補正の精度の一例を示す図である。図15に示した例では、x座標についてのRMS値RMS(X)、y座標についてのRMS値RMS(Y)がいずれも1.0付近であり、補正前のグラフの線L1と補正後のグラフの線L2は大きく剥離していない。すなわち計測データおよびこのデータから生成された中心軸データの精度が高いことを示す。
一方で、図16に示した例ではRMS(X)が7付近であり、補正前のグラフの線L3と補正後のグラフの線L4とが大きく剥離していることが読み取れる。補正前データを見ても分かるとおり、本データは計測時に誤差が大きく発生しているデータであり、RMS値は、中心軸データの精度を推量する指標として十分活用可能である。
次に、傾き・たわみ算出処理について説明する。図17は、傾き・たわみ算出処理にかかる、各種の定義について示す図である。
傾き・たわみ算出処理の説明のために、図17に示すように、柱状物体の垂直軸、傾斜軸、基準軸、中心軸、たわみ、傾きを以下のように定義する。
垂直軸: 垂直な線(鉛直線)
傾斜軸: 柱状物体における一番高い位置にある断面円の中心軸座標と地面(最下面)の中心軸座標とを結んだ直線
基準軸:地面(柱状物体の最下面)から2mの高さまでの、柱状物体の水平方向の中心点近傍を通る直線を延長したもの
中心軸: 各円の中心を結んだ軸(高さ4cm毎)
たわみ:地面から5メートルの高さでの基準軸と中心軸との距離
傾き: 垂直軸と基準軸の角度
図18は、傾き・たわみ算出処理の手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
傾き・たわみ算出処理は、傾き・たわみ量算出処理部14eが、傾き・たわみを有する柱状物体から、傾きの成分、および、たわみの成分を個別に算出する処理である。ここでは、補正前の配列が上記の配列X、Yであって、導出する関数が最適関数Gx、Gyである場合について説明するが、上記のように補正前の配列が上記の配列Dであって、導出する関数が最適関数Gdである場合についても適用できる。
具体的には、傾き・たわみ量算出処理部14eは、補正後の座標(x´, y´, z)を有する中心軸座標のデータを取得する(S51)。
そして、傾き・たわみ量算出処理部14eは、この取得したデータにおいて、例えば地面からの高さ0mmから2000mmまでの中心軸データを利用して、配列X、配列Yに対する線形関数による直線当てはめである、直線フィッティングを行なう(S52)。
この直線に基づいて、傾き・たわみ量算出処理部14eは、最小二乗法などにより、一次多項式(例えばx=ax+b、y=cx+d)を最適関数Bx,Byとしてそれぞれ求める(S54)。
傾き・たわみ量算出処理部14eは、この最適関数Bx,Byの直線を、S51で取得したデータで示される柱状モデルの基準軸と定義し、この基準軸と垂直軸との間の角度を、S51で取得したデータで示される柱状モデルの中心軸の傾きと定義する(S54)。
次に、傾き・たわみ量算出処理部14eは、補正後の中心点データで示される、地面から高さ5000mmの地点での中心点の座標(x´, y´, z)と、S54で求めた基準軸(最適関数Bx,Byの直線)における高さ5000mmに対応する箇所との距離を算出し、この距離を、S51で取得したデータで示される柱状モデルの中心軸のたわみとして定義する(S55)。この傾き・たわみ算出処理において、補正前の元データではなく補正後のデータを用いるので、より精度の高い傾き・たわみ算出が可能となる。
図19は、傾き・たわみ算出処理による算出結果の一例を示す図である。
また、図2に示すような測量機器21を用いた場合は、中心軸データの数が少ないが、図19のように中心軸座標補完処理を行なうことで、例えば地面から2mまでの傾き、および、地面から5m地点のたわみ値を精度よく算出することが可能となり、測量機器21による中心軸データから、精度を高めた傾きおよびたわみをそれぞれ算出することが出来る。
図19に示すL5(実線)は、最適関数Gdを用いて抽出した補正後の中心軸データである。図19に示すL6(点線)は、基準軸、例えば最適関数Gdを用いて描画した基準軸である。
図19に示す縦軸Lは、同じ高さにおける、最下面の中心点を鉛直に延ばした直線と中心軸との間の、平面上の距離である。
図19に示す横軸DZは、最下面を0としたときの高さzである。
図20および図21は、表示部による表示結果の一例を示す図である。
表示部16は、演算部14が求めた各種結果を図20に示すようにグラフで表示する機能部を備える。図20に示すL7(黒丸点の集合)は、計測した中心軸データのプロットであり、図20に示すL8(点線)は基準軸である。
表示部16は、例えば以下のような各種結果を文字形式で表示することもできる。
・柱状物体の識別名称(例:二中央支R2R5-1)
・最適関数Gd(例:Gd:y = 0.055z^3 − 0.176z^2 + 39.699z + 1.132)
・断面数(配列の要素の数)(例:278)
・高さ(zの最大値と最小値との差)(例:11109)
・断面数*断面の間隔(例:40mm)/高さ*100(高さ当たりで計測できる箇所の多さ)(例:100.1%)
・柱高(柱状物体の高さ)(例:14.0)
・断面数*断面の間隔(例:40mm)/(柱長*(5/6)*0.85)(実際の柱状物体の形状の計測の精度の高さ)(例:100.0%)
・RMS値(例:1.3)
・傾き(例:2.6°)
・たわみ(2D)(最適関数Gdを使用して求めたたわみ値)(例:0.3)
・たわみ(3D)(最適関数Gx、Gyを使用して求めたたわみ値)(例:0.7)
・R2(最適関数Gdを使用して求めた決定係数)(例:1.00)
・RMS(X)(例:1.1)
・RMS(Y)(例:1.3)
・M傾き(補正近似式による補正を行わない場合の傾き)(例:2.6°)
・Mたわみ(3D)(補正を行わない場合のたわみ)(例1.2)
・最大変異量(i番目のz座標とi+1番目のz座標の差(変異量)の最大のもの)(例:6.1)
・変異量標準偏差(最大変異量の標準偏差)(例:1.2)
・地際推定(計測対象の柱状物体の付近の路面高さ)(例:17046)
・最下点(計測対象の最下面の中心点(最小のzの値)(例:17075.0)
・車両距離(検査車両MBからの柱状物体までの距離)(例:3.3)
・GPS時刻(計測時の時刻)(例:104801.5)
表示部16に表示されるデータはDB15に格納され、このDB15から読み出されて表示部16表示される。この表示により、オペレータは各種情報を一元的に視認し、数値だけでは判別が難しい、中心軸データの欠落箇所の確認および補正前のデータのずれのイメージを容易に把握することが可能となるとともに、各種データの比較が可能となる。
図21に示すL9(黒丸点の集合)は、図1で示された構成で計測されたデータに基づく、中心軸データの補正後の値のプロットであり、図21に示すL10(点線)は、図1で示された構成で求められた基準軸である。
また、図21に示すL11(実線)は、図2で示された構成で計測されたデータに基づく、中心軸データの補正後の値のプロットであり、図21に示すL12(点線)は、図2で示された構成で求められた基準軸である。このように、異なる計測機器との間で中心軸データを比較することができる。
また、表示部16は、異なる計測機器に限らず、同一計測機器による複数回の計測結果の表示も行なうことができる。これにより、単一の測定データの補正処理だけではなく、機器間、あるいは、測定間の誤差の比較を行うことが可能となり、測定方法の評価に活用することも可能となる。
以上のように、この発明の一実施形態では、柱状物体の中心軸を補正近似式により補正する。これにより、柱状物体の中心軸の座標位置が自動で補正される。
また、遮蔽物などの影響により柱状物体の中心軸データの一部が欠落しているときに、欠落していない中心軸データを用いて求めた補正近似式を用いて、欠落部分を補完する処理をさらに行なう。これにより、中心軸データにおける欠落部分が自動で補完される。
補正後の中心軸データと補正前の中心軸データを比較することで、補正の精度の善し悪しを計算する。これにより、追加の現場検証等を必要とせず、補正した中心軸データの精度が高いか低いかの判断を行なうことが出来る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、各実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルまたはデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
1…3次元レーザスキャナ、2…カメラ、3…GPS受信機、5…オドメータ、7…クロージャ、8…ケーブル、9…ポール、10…樹木、10a…信号機、10b,10c…交通標識、11…記憶媒体、12…演算装置、13…抽出処理部、13a…3Dモデル抽出部、13b…取得部、14…演算部、14a…補正近似式計算処理部、14b…中心軸座標補正処理部、14c…中心軸座標補完処理部、14d…補正量精度計算処理部、14e…傾き・たわみ量算出処理部、15…DB、16…表示部、21…測量機器、22…画像処理装置。

Claims (9)

  1. 柱状物体の状態を検出する装置であって、
    前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した中心軸データの座標値の配列に対するカーブフィッティングにより、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値を補正する補正近似式を計算する近似式計算手段と、
    前記近似式計算手段により計算した補正近似式を用いて、前記取得手段により取得した中心軸データの座標値を補正する補正手段と、
    を備える、柱状物体状態検出装置。
  2. 前記柱状物体の表面上の点における3次元座標を表す3次元点群データから、前記柱状物体を3次元モデル化した3次元モデルデータを抽出する抽出手段、
    をさらに備え、
    前記取得手段は、
    前記抽出手段により抽出した3次元モデルデータに基づいて、前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得する、
    請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  3. 前記近似式計算手段は、
    前記取得手段により取得した中心軸データの座標値の配列と、当該配列に対する、複数種別の関数のそれぞれに基づく前記カーブフィッティングの結果との差分に基づいて、前記補正近似式の適切な種別を選択し、
    前記選択した種別に応じた前記カーブフィッティングにより前記補正近似式を計算する、
    請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  4. 前記近似式計算手段は、
    前記3次元点群データの計測の状態を示すパラメータに基づいて、前記補正近似式の適切な種別を選択し、
    前記選択した種別に応じた前記カーブフィッティングにより前記補正近似式を計算する、
    請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  5. 前記取得手段により取得した中心軸データにおける座標値は、前記柱状物体の所定の高さの中心点の座標値が欠落した座標値であって、
    前記近似式計算手段により計算した補正近似式に基づいて、前記補正手段により補正した中心軸データの座標値のうち、前記欠落する座標値を補完する補完手段、
    をさらに備える請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  6. 前記取得手段により取得した中心軸データの座標値と、当該座標値に対して前記補正手段により補正した後の座標値との差分に基づいて、前記補正手段による中心軸データの補正の精度を計算する精度計算手段、
    をさらに備える請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  7. 前記柱状物体の3次元モデルデータに対し、垂直軸と、前記柱状物体の所定の第1の高さまでの高さの中心点近傍を通る直線である基準軸とをそれぞれ設定し、
    前記垂直軸と前記基準軸との間の角度を前記柱状物体の中心軸の傾きとして算出し、
    前記補正手段により補正した中心軸データが示す、前記柱状物体の所定の第2の高さに対応する中心点の座標と、前記基準軸における前記第2の高さの箇所との間の距離を前記柱状物体の3次元モデルデータの中心軸のたわみとして算出する算出手段、
    をさらに備える請求項1に記載の柱状物体状態検出装置。
  8. 柱状物体の状態を検出する柱状物体状態検出装置が行う柱状物体状態検出方法であって、
    前記柱状物体の所定の複数の高さにおける前記柱状物体の水平方向の中心点の座標値の配列である中心軸データを取得し、
    前記取得した中心軸データの座標値の配列に対するカーブフィッティングにより、前記取得した中心軸データの座標値を補正する補正近似式を計算し、
    前記計算した補正近似式を用いて、前記取得した中心軸データの座標値を補正する、
    柱状物体状態検出方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の柱状物体状態検出装置の前記各手段としてプロセッサを機能させる柱状物体状態検出処理プログラム。
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