JP2019152051A - 開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法 - Google Patents

開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動で動作する開閉装置を用いて西日や朝日などの日差し等を効率よく自動的に遮ることができるようにする。【解決手段】窓シャッターが設置されている開口部の外側開口面の方位情報と住所情報に基づいて窓シャッターの開閉動作を自動制御する。住所情報から取得される日の出時刻と日の入り時刻と、方位情報に基づいて、夏の西日が入る西向きの開口面に設置されたものについては、西日対策として、日の入り時刻の約3時間前から日没までを半閉とし、日没後に全閉させる。夏の朝日が入る東向きの開口面に設置されたものについては、朝日対策として、日の出時刻から約2時間までは全閉を維持し、その後に半開とし、さらに、その1時間後に全開させる。西日及び朝日対策を実行する時期は月単位又は日単位で設定できる。実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定する。【選択図】 図13

Description

本発明は、家屋、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の窓や出入口などの開口部に設置される開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法に係り、特に電動で動作する開閉装置をその設置位置に関する情報に応じて効率的に制御できるようにした開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法に関する。
ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置されたシャッターやドアなどの開閉装置には、その開閉停の各動作を電動で行う電動シャッターや電動ドアが使用されることが多い。このように電動で開閉停の各動作を行うものは、その動作を遠隔操作によって制御するための無線方式の無線リモコン送信装置を備えるものがある。無線リモコン送信装置には、壁スイッチ型や携帯型などのようにその用途に応じたものが種々用意されている。携帯型の無線リモコン装置の場合、使用者はその開閉装置の利用者毎に複数台購入して携帯する必要があり、使用者に経済的な負担を与えることとなる。
最近では、特許文献1〜3に記載のもののような、建物用電動シャッター、被操作機器、携帯通信端末などを、インターネットを介して接続して構成されるホームネットワークシステムが提案されている。
特許文献1に記載のホームネットワークシステムは、建物に取付け又は設置される家電などの被操作機器を、建物内の内部ネットワークを介して接続するものであって、同じくこの内部ネットワークに接続される室内操作端末から被操作機器を操作するだけでなく、インターネットなどの外部ネットワークに接続される携帯通信端末などの遠隔操作端末からも被操作機器を遠隔操作することができるようにしたものである。
特許文献2に記載のホームネットワークシステムは、携帯通信端末などの遠隔操作端末から建物内の被操作機器をインターネット経由で遠隔操作すると共に建物の施錠状態などをセンサで監視し、その異常検出に応じて、携帯通信端末に防犯異常通知を送信できるようにしたものである。
特許文献3に記載のホームネットワークシステムは、シャッターの手動開放を検出する手動開放検出手段と、この手動開放検出に応じて、所定の被操作機器を動作させる機器連動部とを備え、シャッターが不審者によって手動開放された場合、それに応じて、照明器具、ラジオなどの被操作機器を自動的に動作させるようにしたものである。
特開2002−152856号公報 特開2001−309067号公報 特開2004−110559号公報
特許文献1〜3に記載のようなホームネットワークシステムを用いた従来の開閉制御システムは、携帯電話などの遠隔操作端末がインターネットを介して建物内の内部ネットワークに接続されることによって、被操作機器である開閉装置の手動開放を遠隔地にて検知することができ、また被操作機器である開閉装置をインターネット経由にて遠隔操作することができるように構成されている。
このようなホームネットワークシステムを用いた開閉制御システムにおいては、開閉装置を日の出及び日の入りの時刻に応じて開閉装置を自動的に開閉制御するように構成されたものが提案されている。
しかしながら、このシステムでは所定の時刻になった時点で宅内の全ての開閉装置をほぼ同時に開閉制御しているため、例えば西側に設置された開閉装置については西日を遮るために他の開閉装置よりも早めに半閉又は閉鎖させることが好ましく、また、東向き側に設置された開閉装置については朝日を遮るために他の開閉装置よりも遅めに半開又は全開させることが好ましい。そのために一々手動で操作する必要があり、遠隔による自動制御の優位性を十分発揮することができなかった。また、別のタイマを設定して早めに閉鎖させるという制御を行うことも可能であるが、個々の開閉装置毎にタイマ設定を行わなければならず、設定に手間取っていた。さらに、夏至と冬至とでは、それぞれ日の出日の入りに時間が大幅に異なるため、季節ごとにタイマの設定を行う必要があり、設定自体を煩わしくしていた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、電動で動作する開閉装置を用いて日差し等を効率よく自動的に遮ることのできる開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法を提供することにある。
本発明に係る開閉装置の第1の特徴は、開口部に設けられる開閉体手段と、前記開閉体手段の動作を電動にて制御する制御手段と、操作子の操作に応じた制御信号を前記制御手段に出力する操作子手段とを備える開閉装置において、前記制御手段は、前記開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することにある。
開閉体手段は、窓シャッター装置、ガレージシャッター装置、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などであり、これらの開閉体手段が建物の内外の複数個所に設けられている。開閉体手段には、開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整の各動作を指示するための操作子であって、その窓種別に応じたものを備える操作子手段と、この操作子手段の操作に応じて開閉体手段の開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整の各動作を制御する制御手段が設けられている。
この発明では、開閉装置が開口部に設置されるときに、その開口部の外側開口面の向き(方位情報)、すなわち8方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西)若しくは16方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西、北北東、東北東、北北西、西北西、南南東、東南東、南南西、西南西)、並びに開閉装置が設置された建物の住所情報が予め与えられている。なお、これ以外に方位を表す方式として、32方位方式、北を基準とした角度で表現した360°式、東西南北を基準とし、その基準から時計回りの方向への差を角度で表した90°式などを用いてもよい。制御手段は、外側開口面の方位情報と、住所情報から取得される日の出日の入りのほぼ正確な時刻とに基づいて開閉装置の開閉動作の自動制御を綿密に実行する。例えば、夏の西日が入る西向きの開口面に設置された開閉装置については、西日対策の時間帯を、日の入り時刻の約3時間前から日没までとし、この時間帯には開閉装置を半閉し、日没後に全閉するというように西日を遮るような動作を実行させる。また夏の朝日が入る東向きの開口面に設置された開閉装置については、朝日対策の時間帯として、日の出時刻から8時頃までの時間帯は半開、その後全開にさせるこというように朝日を遮るような動作を実行させる。本明細書中では、西日の入る時間帯に西日を遮るために開閉装置を半閉又はその採光量を少なめにすることを西日対策といい、朝日の入る時間帯に朝日を遮るために開閉装置を半閉又はその採光量を少なめにすることを朝日対策という。また、半開(又は半閉)には、4分の1開状態(4分の3閉状態)や4分の3開状態(4分の1閉状態)、3分の1開状態(3分の2閉状態)や3分の2開状態(3分の1閉状態)のことを含むものとする。
本発明に係る開閉装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉装置において、前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する場合は、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することにある。
これは、制御手段に予め記憶された方位情報が西向きに該当する場合は、日の入り時刻に応じた西日対策を実行するようにしたものである。ここで西向きに該当する場合とは、8方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西)において、西、北西及び南西のように西の文字を含む方位情報が該当する。16方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西、北北東、東北東、北北西、西北西、南南東、東南東、南南西、西南西)においては、西、北西、南西、北北西、西北西、南南西、西南西のように西の文字を含む方位情報が該当する。なお、この場合、北北西、南南西を除いた、北西と南西の間の方位情報を西向きとしてもよいし、西北西と南西の間、西と南西の間の方位を西向きとしてもよい。このように西向きに該当する方位は、ユーザーが適宜設定可能とする。
本発明に係る開閉装置の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の開閉装置において、前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する場合は、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することにある。
これは、制御手段に予め記憶された方位情報が東向きに該当する場合は、日の出時刻に応じた朝日対策を実行するようにしたものである。ここで東向きに該当する場合とは、8方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西)において、東、北東及び南東のように東の文字を含む方位情報が該当する。16方位(東、西、南、北、北東、北西、南東、南西、北北東、東北東、北北西、西北西、南南東、東南東、南南西、西南西)においては、東、北東、南東、北北東、東北東、南南東、東南東のように東の文字を含む方位情報が該当する。なお、この場合、北北東、南南東を除いた、北東と南東の間の方位情報を東向きとしてもよいし、東北東と南東の間、東と南東の間の方位を東向きとしてもよい。このように東向きに該当する方位は、ユーザーが適宜設定可能とする。
本発明に係る開閉装置の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載の開閉装置において、前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定可能としたことにある。
これは、西日対策及び朝日対策を実行する期間を日差しの強い夏の時期だけにするか、春夏秋の時期にするかを、月単位又は日単位で設定できるようにしたものである。春夏秋冬の季節用語で選択した場合、春は3月から5月、夏は6月から8月、秋は9月から11月、冬は12月〜2月までとなり、月単位で選択可能となる。夏の前後1月のような設定も可能である。また、夏至(6月21日)から冬至(12月22日)までのように日単位で設定することもできる。
本発明に係る開閉装置の第5の特徴は、前記第3又は第4の特徴に記載の開閉装置において、前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することにある。
これは、開閉装置が西日対策及び朝日対策を実行するか否かの可否をその実行前の気象条件、例えば天気の状態に応じて決定するようにしたものである。例えば、西日対策及び朝日対策は、天気が晴れの場合に行う必要性が高いので、天気が晴れの場合にのみ実行し、それ以外の雨、曇りなどの気象条件の場合は西日対策及び朝日対策を実行しないものとした。
この発明は、シャッターの設置位置の情報、季節に関する情報、シャッターの向きに関する情報に加え、シャッターの高さの情報を入手して使用するようにしてもよい。これによって、さらに的確にシャッターの開閉制御ができ、日射遮蔽の効果を高めつつ、室内を明るくすることができる。このシャッターの高さの情報は、具体的なシャッターHを入力してもよいし、掃き出し窓、腰窓などおおよそのサイズを用いるようにしてもよい。その高さ情報から算出した時間だけ、シャッターを全閉若しくは全開位置から動作させるようにする。この発明は、日射遮蔽の効果以外にも、冬場においては日差しを積極的に取り込むことができる。
本発明に係る開閉制御システムの第1の特徴は、複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段と、前記複数の開閉体手段毎に設けられ、前記開閉体手段の動作を制御する複数の子機制御手段と、前記複数の子機制御手段毎に設けられ、操作子の操作に応じて前記動作に対応した制御信号を出力する複数の操作子手段と、前記複数の子機制御手段に通信回線を介して接続され、前記動作に対応した制御信号を送信する親機制御手段とを備えた開閉制御システムにおいて、前記複数の開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記複数の開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することにある。
これは、複数の開閉体手段にそれぞれ設けられた複数の子機制御手段に親機制御手段を接続し、親機制御手段から開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整などの各動作に対応した制御信号を子機制御手段に出力して、複数の開閉体手段を個別又は全体的(一斉)に制御できるように構成した開閉制御システムに関するものであり、複数の開閉体手段の中で、設置されている開口部の外側開口面の方位情報が制御対象に合致するものについては、その方位情報と住所情報に基づいて開閉体手段の開閉動作を自動制御するようにしたものであり、前記開閉装置の第1の特徴に対応した開閉制御システムの発明である。
本発明に係る開閉制御システムの第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することにある。
これは、前記開閉装置の第2の特徴に対応した開閉制御システムの発明である。
本発明に係る開閉制御システムの第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することにある。
これは、前記開閉装置の第3の特徴に対応した開閉制御システムの発明である。
本発明に係る開閉制御システムの第4の特徴は、前記第3の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定できることにある。
これは、前記開閉装置の第4の特徴に対応した開閉制御システムの発明である。
本発明に係る開閉制御システムの第5の特徴は、前記第3又は第4の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することにある。
これは、前記開閉装置の第5の特徴に対応した開閉制御システムの発明である。
本発明に係る開閉制御システムの第6の特徴は、前記第1から第5までのいずれか1の特徴に記載の開閉制御システムにおいて、前記親機制御手段に接続されることによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して、前記複数の開閉体手段の動作を制御できるように構成された携帯通信端末手段を備えることにある。
親機制御手段には、制御可能な子機制御手段の設置場所や開閉体手段の窓種別、設置方位等に関する情報が予め設定してあるので、親機制御手段に携帯通信端末手段を接続すると、これらの開閉体手段に関する情報が親機制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御用アプリケーションソフトが起動されると、親機制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて開閉体手段の開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日及び朝日対策などの各動作を制御可能な開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日対策及び朝日対策などの操作ボタンが画面に表示されるようになる。操作者は、携帯通信端末手段の画面に表示された開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日対策及び朝日対策などの操作ボタン等を操作することによって、携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続されている各子機制御手段すなわち開閉体手段の開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日対策及び朝日対策などの各動作を制御することができるようになる。
携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続する方式として、汎用の携帯通信端末手段に内蔵されている近距離無線通信インターフェイス(例えば、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)など)を採用し、この通信インターフェイスを介して携帯通信端末を親機制御手段に接続し、携帯通信端末手段をリモコン装置スイッチとして利用できるようにした。携帯通信端末手段は、アプリケーションソフトの起動によって開閉体手段の開閉停制御用のリモコン操作スイッチとして機能する、例えば携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能付きの電子書籍リーダー、通信機能付きの携帯ゲーム機等の携帯通信端末手段をアプリケーションソフトによってリモコン装置スイッチとして機能させる。また、多機能端末でなく、リモコン操作スイッチとして機能するアプリケーションソフトに特化した端末でもよい。
また、親機制御手段と携帯通信端末手段との間をアクセスポイントを介して接続することも可能である。すなわち、有線LANと無線LANを相互接続する役割を持つアクセスポイントを親機制御手段に接続し、このアクセスポイントに、Wi−Fiを介して携帯通信端末手段を接続する。親機制御手段はアクセスポイントに接続されているので、インターネットなどのネットワーク手段を介して、携帯通信端末手段を外部から親機制御手段に接続することができるようになり、親機制御手段からの情報に基づいて携帯通信端末手段で各開閉体手段を遠隔操作することができるようになる。携帯通信端末手段は、アクセスポイントに対して接続要求を行い、アクセスポイントはこの接続要求を受けた際に携帯通信端末手段の固有情報が登録情報と一致している場合にネットワーク手段を介して接続することができるので、開閉体手段の開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整などの各動作を携帯通信端末手段によって遠隔で操作することができる。
さらに、前記複数の子機制御手段と前記親機制御手段との間を特定小電力の無線方式によって接続してもよい。特定小電力無線方式の到達距離が約50[m]と比較的長いので、建物内に開閉体手段を増設した場合に、配線等を行う必要がなく、増設時にフレキシブルに対応でき、子機制御手段すなわち開閉体手段の増設等を容易に行うことができるようになる。
また、前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段と、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された送受信子機手段とをそれぞれ備え、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の前記動作が制御されるようにしてもよい。
建物内に設けられた複数の開閉体手段において、複数の子機制御手段とそれに対応した複数の操作子手段との間は、それぞれ同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて接続されている。従って、開閉体手段に対応する操作子手段を操作することによって、親機制御手段とは無関係に開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。このように構成された開閉制御システムにおいて、親機制御手段を増設し、操作子手段と同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて子機制御手段と親機制御手段とを接続しようとすると、複数の子機制御手段全てに親機制御手段を識別するための特別の機能を付与しなければならず、面倒である。ここでは、操作子手段に接続される開閉制御手段を備えた子機制御手段に、周波数帯の異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって親機制御手段に接続されるように構成された送受信子機手段を別途設け、開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日対策及び朝日対策などの各動作に対応した制御信号をこの送受信子機手段経由にて開閉制御手段に出力し、複数の開閉体手段の開閉停、途中停止、換気量若しくは採光量調整又は西日対策及び朝日対策などの各動作を、親機制御手段又はこの親機制御手段に接続された携帯通信端末手段を用いて制御できるようにした。
本発明に係る開閉制御方法の第1の特徴は、複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の各動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段及び操作子手段を用いて制御すると共に前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段に通信回線を介して接続された親機制御手段を用いて制御する開閉制御方法において、前記複数の開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記複数の開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することにある。
これは、前記開閉装置及び前記開閉制御システムの第1の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明に係る開閉制御方法の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉制御方法において、前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することにある。
これは、前記開閉装置及び前記開閉制御システムの第2の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明に係る開閉制御方法の第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴に記載の開閉制御方法において、前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することにある。
これは、前記開閉装置及び前記開閉制御システムの第3の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明に係る開閉制御方法の第4の特徴は、前記第3の特徴に記載の開閉制御方法において、前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定できることにある。
これは、前記開閉装置及び前記開閉制御システムの第4の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明に係る開閉制御方法の第5の特徴は、前記第3又は第4の特徴に記載の開閉制御方法において、前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することにある。
これは、前記開閉装置及び前記開閉制御システムの第5の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明に係る開閉制御方法の第6の特徴は、前記第1から第5までのいずれか1の特徴に記載の開閉制御方法において、前記親機制御手段に携帯通信端末を接続することによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して前記複数の開閉体手段の各動作を前記携帯通信端末側で制御できるようにしたことにある。
これは、前記開閉制御システムの第6の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
本発明の開閉装置、開閉制御システム及び開閉制御方法によれば、電動で動作する開閉装置を用いて日差し等を効率よく自動的に遮ることができ、省電力の効果を高めることができるという効果を奏する。
本発明の開閉制御システムの概略構成を示す図である。 図1の開閉制御システムにおいて、リモコン操作スイッチが実行するリモコン処理、制御盤及びマイクがHA制御盤及びリモコン操作との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。 図1の開閉制御システムにおいて、HA制御盤が制御盤及び携帯通信端末との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。 図1の開閉制御システムにおいて、携帯通信端末がHA制御盤との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。 図3の音声認識に従って操作指示信号を出力する音声認識処理の一例を示す図である。 携帯通信端末の表示画面の一例を示す図である。 開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトの操作画面の一例として、シャッター一覧画面、シャッター設定画面及びグループ設定画面を示す図である。 第2グループの選択画面、第3グループの選択画面及びグループ設定画面を示す図である。 シャッター一覧画面の変化の状態を示す図である。 開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトの操作画面の一例として、タイマ設定可能なシャッター一覧画面、建物内全シャッターのタイマ選択画面及び建物内全シャッターのおひさまタイマ設定画面を示す図である。 図10のおこのみタイマ設定画面の一例を示す図である。 西日条件設定画面の一例を示す図である。 朝日条件設定画面の一例を示す図である。
以下添付図面に従って本発明に係る開閉制御システムの好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では開閉体手段として上下に開閉制御されるシャッター装置群を例に説明する。図1は、本発明の開閉制御システムの概略構成を示す図である。図1におけるシャッター装置群は、建物区画である各部屋のそれぞれの開口部となる窓に設けられる窓シャッター装置1〜4で構成される。窓シャッター装置1〜4は、基本的にシャッターケース、シャッターカーテン、ガイドレール、モータ、シャッター駆動回路、制御盤、送受信機、リモコン操作スイッチ、マイクなどから構成される。なお、図1では、モータ、シャッター駆動回路、送受信機、リモコン操作スイッチやこれ以外の構成部品となる巻取シャフトやチェーンなどについてはシャッターケース内に設けられているので、図示を省略してある。
シャッターケースはそれぞれの開口部の上方に設けられている。ガイドレールは、シャッターカーテンの両端部に接するようにガレージの開口部及び窓の両端側に設けられ、まぐさ部から床面及び窓枠下まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材で構成されている。シャッターカーテンは、このガイドレールの各案内溝に沿って上昇下降し、開口部及び窓の開閉停の各動作を行う。図示していない巻取りシャフトは、シャッターケース内の両端に設けられているブラケット間に回転軸が軸支(軸架、横架)されることによって回動可能に設けられ、シャッターカーテンを巻き取ったり巻き戻したりする。図示していないチェーンは、モータの回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取りシャフトの回転軸に設けられた従動スプロケットとをシャッターケース内で連結している。従って、モータの回転駆動力はチェーンを介して巻取りシャフト側に伝達され、モータが回転すると、チェーンを介して巻取りシャフトが回転し、シャッターカーテンの開閉停の各動作が制御されるようになっている。
シャッター駆動回路は、図示していないが、それぞれのシャッターケース内に設けられている。シャッター駆動回路は、マイクロコンピュータ構成になっており、電源ラインを介して外部から電力が供給されている。シャッター駆動回路は、制御盤11,21,31,41からの制御信号に基づいて、モータの回転を制御してシャッターカーテンの開閉停の各動作を制御している。図1では、制御盤11,21,31,41は、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの制御信号を受信するアンテナを備えている。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンを備えたシャッター装置専用の無線方式の操作子である。
窓シャッター装置1の制御盤11とリモコン操作スイッチ12とは所定の周波数帯で接続され、所定のIDを介して1対1で接続されるようになっている。窓シャッター装置2〜4も同じくリモコン操作スイッチ22,32,42に対して特定の周波数帯で接続され、所定のIDを介して1対1で接続される。なお、図示していないが、窓シャッター装置1〜4には、リモコン操作スイッチ12,22,32,42以外にも有線の操作子をそれぞれの開口部近傍に備えていてもよい。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開閉停の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号を制御盤11,21,31,41に送信する。各制御盤11,21,31,41は、これらの操作状態に対応した制御信号に応じて、シャッターカーテンの開閉停の各動作を制御する。
制御盤11,21,31,41のアンテナは、HA制御盤50との間で特定小電力無線によって接続され、ホームオートメーションシステムを構築している。このHA制御盤50には、Wi−Fi接続されるアクセスポイント(Wireless LAN access point)を内蔵している。なお、このアクセスポイントについては図示を省略してある。このアクセスポイントに携帯電話、PHS、スマートフォン(多機能型携帯電話)、PDA等の携帯型の端末(携帯通信端末70)が接続可能となっている。携帯通信端末70は、通常の通話機能だけでなく、タッチパネル式の表示画面を備え、各種アプリケーションの起動に応じて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42の各ボタンと同等の機能を備えたリモコン操作スイッチが表示画面上に表示され、これらの各ボタンを操作することによって、リモコン操作スイッチとして機能するようになっている。
制御盤11,21,31,41のアンテナとリモコン操作スイッチ12,22,32,42との間を接続する特定の周波数帯と、HA制御盤50との間を接続する特定の周波数帯は、同じであってもよいし、異なるものであってもよい。HA制御盤50およびアクセスポイントの設置(配置)位置について、この実施の形態においては、少なくともどちらかは(好ましくは両者とも)どのシャッターケース内にも収容されておらず、シャッターケース外に設置されている。さらに、HA制御盤50およびアクセスポイントの設置(配置)位置がいずれかのシャッターケース(すなわち、このシャッターケースを備えているシャッター装置)の近傍に設置されているために、例えば目視等やその他の理由により、その高低が判断できる場合には、設置や保守の容易性等を考慮すると、当該シャッターケースよりも下方の位置に設置することが好ましい。勿論、例えばシャッターケース内部等であっても、通信が可能な範囲でかつシャッターカーテンの開閉や巻き取り等の移動動作と干渉しない位置であればその設置位置は任意である。
携帯通信端末70のタッチパネル式の表示画面には、通話を含む複数のアプリケーションを起動するための各種アイコンが表示されており、所望のアイコンをタッチ操作することによって所望のアプリケーションを起動することができるように構成されている。携帯通信端末70は、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信機能を備えているが、この実施の形態では、HA制御盤50のアクセスポイントにWi−Fiで接続されるように構成されている。
HA制御盤50は、制御盤11,21,31,41に接続されることによって、窓シャッター装置1〜4の仕樣、制御盤11,21,31,41の仕樣及びそれぞれの宅内における設置位置等がHA制御盤50内のメモリに設定される。例えば、図1では、窓シャッター装置1は、2階の子ども部屋の東向きに設置されている。窓シャッター装置2は2階の寝室の西向きに設置されている。窓シャッター装置3は1階のリビングの南向きに設置されている。窓シャッター装置4は、1階の和室の東向きに設置されている。従って、HA制御盤50は、これらの窓シャッター装置1〜4の各設置位置情報を次のようにテキストデータと共に記憶する。窓シャッター装置1については、「2階」、「子ども部屋」及び「東向き」の情報、窓シャッター装置2については、「2階」、「寝室」及び「西向き」の情報、窓シャッター装置3については、「1階」、「リビング」及び「南向き」の情報、窓シャッター装置4については、「1階」、「和室」及び「東向き」のキストデータがそれぞれ記憶される。なお、テキストデータに代えて、それぞれ対応する記号や文字を記憶するようにしてもよい。例えば、窓シャッター装置1の場合は「2CE」、窓シャッター装置2の場合は「2BW」、窓シャッター装置3の場合は「1LS」、窓シャッター装置4の場合は「1JE」の記号をそれぞれ記憶してもよい。ここで、「C」はチャイルドルーム、「E」及び「W」は方位、「L」はリビング、「J」は和室を意味する。また、子供部屋が複数存在する場合には、それぞれの子供部屋に子供の名前のテキストデータなどを分かり易いように記憶してもよい。
このように、HA制御盤50に割り当てられた各名称及び設置位置情報は、アクセスポイントを介して携帯通信端末70に送信されるので、携帯通信端末70をHA制御盤50に別途登録する必要もなく、アクセスポイントに携帯通信端末70を接続するだけで、携帯通信端末70を用いて窓シャッター装置1〜4の開閉停の各動作を適宜制御することができる。また、この名称及び設置位置情報は音声認識の際に使用されるので、音声認識時の精度を向上させることができる。
一方、マイク13,23,33,43は、窓シャッター装置1〜4の近傍に設置され、部屋内の音声を集音し、集音した音声信号を制御盤11,21,31,41経由にて、HA制御盤50に送信する。図1では、マイク13,23,33,43から直接HA制御盤50に音声信号が送信されているように示してあるが、実際は制御盤11,21,31,41を介して、HA制御盤50へ音声信号が送信されている。音声信号は、マイク13,23,33,43から制御盤11,21,31,41を介してHA制御盤50に送信されているので、HA制御盤50は、音声信号がどの制御盤から送信されたのかを記録し、どの部屋のマイク13,23,33,43が音声を集音したのかを認識することができる。一方、音声信号がマイク13,23,33,43以外のマイク又は携帯通信端末70のマイクなどから送信された場合は、音声の発音された位置を特定することができない。なお、HA制御盤50が実行する音声認識処理の詳細については後述する。
図2は、図1の開閉制御システムにおいて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42が実行するリモコン処理、制御盤11,21,31,41及びマイク13,23,33,43がHA制御盤50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,42との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。図3は、図1の開閉制御システムにおいて、HA制御盤50が制御盤11,21,31,41及び携帯通信端末70との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。図4は、図1の開閉制御システムにおいて、携帯通信端末70がHA制御盤50との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。
図2において、通信回線1a,2a,3a,4aは、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からそれぞれに対応する制御盤11,21,31,41への送信を示す。図2及び図3において、通信回線3a,3bは、制御盤11,21,31,41からHA制御盤50への送信を示し、通信回線5b,5cは、HA制御盤50からそれぞれの制御盤11,21,31,41への送信を示す。図3及び図4において、通信回線5a,5dは、HA制御盤50から携帯通信端末70への送信を示し、通信回線7a,7bは、携帯通信端末70からHA制御盤50への送信を示す。
図2において、リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、それぞれ対応する通信回線1a,2a,3a,4aを介して制御盤11,21,31,41に、開閉停の操作ボタンに対応した操作信号を送信する。通信回線1a,2a,3a,4aを介して操作信号を受信した制御盤11,21,31,41は、受信した操作信号のIDを確認して一致する場合にのみその操作信号に対応した処理を実行する。なお、図2では、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号が制御盤11,21,31,41にのみ送信されるように示してある。これは、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの送信信号の周波数帯と制御盤11,21,31,41の受信信号の周波数帯とが異なるからである。
次に、制御盤11,21,31,41がHA制御盤50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号に基づいて実行する送受信処理について説明する。
ステップS21では、制御盤11,21,31,41が、それぞれの制御対象である開閉体の状態(開閉停)の変化時又はマイク13,23,33,43が区画(部屋)内の音声を集音した場合に、その状態を状態信号として通信回線3aを介してHA制御盤50に送信する。このステップS21には、マイク13,23,33,43が区画(部屋)内の音声を集音した場合、その集音した音声信号をマイク13,23,33,43が直接、通信回線を介してHA制御盤50に送信する場合を含む。
ステップS22では、操作信号に含まれるIDが一致するか否かの判定を行い、一致する(yes)場合は、ステップS23に進み、一致しない(no)場合はリターンする。このステップS22における操作信号は、制御盤11,21,31,41が通信回線1a,2a,3a,4aを介して受信したリモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号と、制御盤11,21,31,41が通信回線5b,5cを介して受信したHA制御盤50からの操作信号との両方を含む。
ステップS23では、受信した操作信号に含まれるIDの一致した制御盤11,21,31,41が、その操作信号に対応した開閉停又は開閉の各動作の処理を実行する。このIDには、個別IDと共通IDを含むものとし、個別IDは制御対象である開閉体にそれぞれ割り当てられるものであり、共通IDは、HA制御盤50からの操作信号に含まれるものであり、全シャッター共通に割り当てられるものである。従って、共通IDを含む操作信号を制御盤11,21,31,41が受信した場合は、全ての制御盤11,21,31,41がその操作信号に対応した開閉の各動作の処理を実行する。なお、共通IDを設けずに、全てのシャッターを一斉(同時)に操作する場合は、それぞれの個別IDを含んだ操作信号を送受信機からシャッターの台数分送信するように設定してもよい。
ステップS24では、開閉停又は開閉の各動作の処理が終了したか否かの判定を行い、終了した(yes)場合はステップS25に進み、終了していない(no)場合はステップS23にリターンし、操作信号に対応した処理を継続する。
ステップS25では、受信した操作信号が通信回線1a,2a,3a,4aを介したリモコン操作スイッチ12,22,32,42からのものであるのか否かを判定し、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号(yes)の場合は直ちにリターンし、HA制御盤50からの操作信号(no)の場合は、ステップS26に進む。
ステップS26では、各制御盤11,21,31,41は操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を通信回線3b経由にて、HA制御盤50に送信する。
図3において、HA制御盤50は、制御盤11,21,31,41から送信される状態信号を通信回線3a経由で、操作終了信号を通信回線3b経由でそれぞれ受信する。また、HA制御盤50は、携帯通信端末70から送信されるアクセス信号を通信回線7a経由で、全/個別のシャッターに関する操作指示信号を通信回線7b経由でそれぞれ受信する。
ステップS30では、制御盤11,21,31,41から通信回線3aを介して受信した状態信号に基づいて、窓シャッター装置1〜4の状態を記録する。
ステップS31では、マイク13,23,33,43から制御盤11,21,31,41経由にて受信した音声信号に音声認識処理を実行し、その音声認識処理の結果に従って、認識結果に対応する窓シャッター装置1〜4へ操作指示信号を出力する。
ステップS32では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信したアクセス信号に応じて、ステップS30の処理にて状態記録済の窓シャッター装置1〜4などの全シャッターの状態に関する状態信号を携帯通信端末70に通信回線5aを介して送信する。
ステップS33では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して操作指示信号を受信したか否かを判定し、操作指示信号を受信していない(no)場合は、直ちにリターンし、操作指示信号を受信した(yes)場合は、その受信した操作指示信号が全シャッターに関するものか個別のシャッターに関するものかを判定し、個別のシャッターに関する場合はステップS34に進み、全てのシャッターに関するものの場合はステップS35に進む。ここでの操作指示信号を受信した場合には、音声認識処理によって操作指示信号が特定された場合を含む。
ステップS34では、個別のシャッターに関する操作信号を制御盤11,21,31,41に通信回線5bを介して送信する。通信回線5bを介して送信される個別のシャッターに関する操作信号には、前述の個別IDを含むので、この個別IDに対応した制御盤11,21,31,41(窓シャッター装置1〜4)がステップS23の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS35では、全てのシャッターに関する操作信号を制御盤11,21,31,41に通信回線5cを介して送信する。通信回線5cを介して送信される全てのシャッターに関する操作信号には、前述の共通IDを含むように構成している場合には、これを受信した全ての制御盤11,21,31,41(窓シャッター装置1〜4)がステップS23の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS36では、制御盤11,21,31,41から通信回線3bを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS37に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS37では、HA制御盤50は、操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を携帯通信端末70に通信回線5dを介して送信する。
図4において、携帯通信端末70は、HA制御盤50から送信される状態信号を通信回線5a経由で、操作終了信号を通信回線5d経由でそれぞれ受信する。また、携帯通信端末70は、開閉体用のリモコン操作スイッチとして機能するアプリケーションソフトの起動に応じて、通信回線7aを介して、アクセス信号をHA制御盤50に送信する。
ステップS41では、HA制御盤50から通信回線5aを介して受信した状態信号に基づいて、制御可能な窓シャッター装置1〜4のそれぞれの開閉停の状態を携帯通信端末70の表示画面に表示する。
ステップS42では、窓シャッター装置1〜4などの全てのシャッターに対する操作指示信号又は個別のシャッターに対する操作指示信号を通信回線7b経由でHA制御盤50へ送信する。
ステップS43では、HA制御盤50から通信回線5dを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS44に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS44では、操作指示したシャッターの開閉停の各状態を携帯通信端末70の表示画面に表示してリターンする。
図5は、図3の音声認識に従って操作指示信号を出力する音声認識処理の一例を示す図である。図5において、制御盤11,21,31,41は、マイク13,23,33,43によって集音された部屋内の音声に基づいた音声信号を通信回線3b経由にてHA制御盤50へ送信する。
ステップS51では、制御盤11,21,31,41から音声信号が入力されたか否かの判定を行い、入力された(yes)場合は次のステップS52に進み、そうでない(no)場合はリターンする。
ステップS52では、入力した音声信号に対して音声認識処理を実行する。この音声認識処理は、入力した音声信号と予め記録された操作者の記録音声とを比較し、比較結果に基づいて制御対象と制御動作を認識して、制御対象レジスタ及び制御動作レジスタに記録する。例えば、図1に示すように2階子ども部屋で「シャッターを開けて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「シャッター」、制御動作「開ける」が認識される。2階寝室で、「1階リビングシャッターを閉めて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「1階リビングシャッター」、制御動作「閉める」が認識される。また、1階リビングで、「全てのシャッターを閉めて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「全シャッター」、制御動作「閉める」が認識される。
ステップS53では、ステップS52の音声認識の結果、制御対象が正確に特定できたか否かの判定を行い、特定できた(yes)場合はステップS56に進み、特定できない(no)場合はステップS54に進む。例えば、上述の2階子ども部屋における音声信号「シャッターを開けて!」の認識結果である、制御対象「シャッター」は、どこのシャッターであるのかその制御対象を正確に特定できないので、noと判定される。一方、2階寝室における音声信号「1階リビングシャッターを閉めて!」の認識結果である、制御対象「1階リビングシャッター」、すなわち制御対象が窓シャッター3であると正確に特定できているので、yesと判定される。また、1階リビングにおける音声信号「全てのシャッターを閉めて!」の認識結果である、制御対象「全シャッター」、すなわち制御対象が窓シャッター1〜4であると正確に特定できているので、yesと判定される。
ステップS54では、ステップS52の音声認識処理の結果だけでは、制御対象を正確に特定できなかったので、マイク位置を特定できるか否かの判定を行い、マイク位置を特定できる(yes)場合はステップS55に進み、特定できない(no)場合はリターンする。例えば、上述の2階子ども部屋における音声信号「シャッターを開けて!」の音声認識では、制御対象「シャッター」だけでは、どのシャッターを制御するのか、その制御対象を正確に特定することができない。この音声信号「シャッターを開けて!」は、制御盤11を介してHA制御盤50に送信されているので、マイク13からの音声信号と判断できるので、制御対象は1階子ども部屋の窓シャッター1と特定することができる。マイク位置を特定できない場合とは、例えば、マイクがHA制御盤50に接続されている場合、または、携帯通信端末70のマイクを通して音声信号が入力された場合などが対応する。
ステップS55では、音声信号に対応するマイクの位置が特定されているので、それに基づいて制御対象を特定し、制御対象レジスタに記録する。なお、1階子ども部屋に複数の窓シャッターが存在する場合には、制御対象を特定することが困難なので、このような場合には、「どのシャッターを閉めますか?」などの音声で操作者に確認をとるようにするとよい。このとき設置位置情報、すなわち西側の窓、東側の窓などのようにその設置箇所を指定することによって、制御対象を容易に特定することができる。
ステップS56では、ステップS52の音声認識の結果、制御動作が正確に特定できたか否かの判定を行い、特定できた(yes)場合はステップS57に進み、特定できない(no)場合はステップS58に進む。例えば、上述の2階子ども部屋における音声信号「シャッターを開けて!」の場合、その認識結果は、制御動作「開ける」であり、2階寝室における音声信号「1階リビングシャッターを閉めて!」の場合、その認識結果は、制御動作「閉める」であり、1階リビングにおける音声信号「全てのシャッターを閉めて!」の場合、その認識結果は、制御動作「閉める」であると正確に特定できているので、yesと判定される。
ステップS57では、音声信号に対応する制御動作が特定されたので、制御対象レジスタ及び制御動作レジスタに対応した操作信号を出力する。例えば、上述の2階子ども部屋における音声信号「シャッターを開けて!」の場合、制御盤11に窓シャッター1を開動作させるための開信号を出力し、2階寝室における音声信号「1階リビングシャッターを閉めて!」の場合、制御盤31に窓シャッター3を閉動作させるための閉信号を出力し、1階リビングにおける音声信号「全てのシャッターを閉めて!」の場合、制御盤11,21,31,41に窓シャッター1〜4を閉動作させるための閉信号を出力する。
ステップS58では、ステップS52の音声認識処理の結果、制御動作を正確に特定できなかったので、「シャッターを閉めますか?開けますか?」などの音声で操作者に制御できなかったことを案内する。これによって、操作者は正確な発音を行うことでその開閉動作を音声にて制御することができる。
図6は、携帯通信端末の表示画面の一例を示す図である。図7は、開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトの操作画面の一例として、シャッター一覧画面、シャッター設定画面及びグループ設定画面を示す図である。図8は、第2グループの選択画面、第3グループの選択画面及びグループ設定画面を示す図である。図9は、シャッター一覧画面の変化の状態を示す図である。
図6において、携帯通信端末61は、開閉体制御用リモコンのアプリケーションが起動された初期状態を示す画面の一例である。携帯通信端末61の初期状態画面には、「個別シャッター」、「全シャッター」、「建物内シャッター」、「ガレージシャッター」などの選択ボタンが表示される。ここでは、図1とは別に、操作可能な個別シャッターとして建物内に5台のシャッターが設置され、建物外に1台のガレージシャッターが設置されている場合について説明する。「個別シャッター」の選択ボタンは、ガレージシャッター装置及び窓シャッター装置の中から選択したものを個別に制御する場合に選択されるものである。「全シャッター」の選択ボタンは、制御可能な全てのシャッター装置を同時に制御する場合に選択されるものである。「建物内シャッター」の選択ボタンは、建物内に設置される窓シャッター装置を同時に制御する場合に選択されるものである。「ガレージシャッター」の選択ボタンは、ガレージシャッター装置のみを制御する場合に選択されるものである。
図6において、携帯通信端末62は、初期状態画面の表示された携帯通信端末61の「個別シャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末62には、図1に示した開閉制御可能な装置名として、「ガレージシャッター」、「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」、「2階寝室」及び「2階子供部屋」などの選択ボタンが表示される。
図6において、携帯通信端末63は、携帯通信端末62に表示された開閉制御可能な装置名の「ガレージシャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末63の表示画面上部には、現在制御対象である装置名「ガレージシャッター」が表示され、その下側に開閉停の各操作ボタンが表示される。
図6において、携帯通信端末64は、携帯通信端末62に表示された開閉制御可能な装置名の「2階寝室」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末64の表示画面上部には、現在制御対象である装置名「2階寝室」が表示され、その下側に開閉停の各操作ボタン、半開又は半閉用の途中停止用ボタン、及び換気量又は採光量を調整するための換気採光用の操作ボタンが表示される。
この換気採光用操作ボタンは、2階寝室の窓シャッターの種類がスリットタイプなので、これに対応して採光量を調整するために表示されるスリットタイプのシャッター固有の操作ボタンである。また、シャッターの種類がブラインドタイプの場合にも同様に、換気量を調整するための「換気採光」の操作ボタンが携帯通信端末64のように、表示されることになる。従って、シャッターの種類がスタンダードタイプの場合には、この「換気採光」の操作ボタンは表示されずに、携帯通信端末63のように、開閉停又は途中停止の各操作ボタンのみが表示されることになる。なお、スタンダードタイプの場合でも「換気採光」の操作ボタンを表示してもよい。
図6では、個別シャッター、全シャッター、建物内シャッター及びガレージシャッターなどのように、個別シャッターを予めグループ化した場合を例に説明したが、操作者が携帯通信端末の開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトを操作して操作可能な個別シャッターの1又は複数を任意にグループ化して制御する場合について説明する。
図7は、開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトの操作画面の一例として、シャッター覧画面、シャッター設定画面及びグループ設定画面を示す図である。図8は、第2グループの選択画面、第3グループの選択画面及びグループ設定画面を示す図である。図9は、シャッターの一覧画面の変化の様子を示す図である。
図7において、携帯通信端末71は、開閉体制御用リモコンアプリケーションによって操作可能なシャッターの一覧画面の一例を示すものであり、図6の携帯通信端末62に対応する画面である。建物内の5台のシャッターには、それぞれの設置個所に対応した名称が設定されている。それぞれの名称は、各操作子の表示欄にある通り、「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」である。図1では、1階のリビングには1台の窓シャッターが設置されているが、ここではリビングに南向きと西向きの2台の窓シャッターが設置されているものとして説明する。
図7において、携帯通信端末71の「建物内全シャッター」操作子のグループ名表示欄の下側には、それが第1グループであって、その登録台数が5台であることが示されている。「1階リビング・和室」操作子のグループ表示欄の下側には、それが第2グループであって、その登録台数が3台であることが示されている。個別シャッター「ガレージシャッター」、「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各操作子表示欄の下側には、そのシャッターのIDがそれぞれ示されている。個別シャッターのIDの右側に登録されているグループ番号がそれぞれ表示されるようにしてもよい。
これらの各表示欄の右側の長方形は、シャッターの開閉状態を示すものであり、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の操作子表示欄の右端にある二つの長方形を横並びにした図は、窓の図形を模式的に表したもので、その表示欄に対応するシャッターが現在全開状態にあることを示す。「1階リビング・和室」、「ガレージシャッター」、「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」の操作子表示欄の右端にある横縞模様の長方形は、シャッターにおけるスラットからなるシャッターカーテン形状を模式的に表したもので、その表示欄に対応するシャッターが現在全閉状態にあることを示す。「建物内全シャッター」の操作子表示欄の右端にある長方形の横並び図に三角形の横縞模様が重なった図は、グループ内のシャッターに開状態と閉状態が混在していることを模式的に示す。
「ガレージシャッター」及び「2階寝室」の操作子表示欄の右側には、人マークが表示されている。これは、「ガレージシャッター」及び「2階寝室」の窓シャッターが人感センサを備えていることを示す。図7では、人マークの四角は点線で示され、人模様もグレーで示されており、人感センサが現在人検知状態にないことを示している。人感センサが人検知状態にある場合は、人マークの四角は実線となり、人模様も黒塗り等で表示される。
これらの各表示欄の左側の正方形は、携帯通信端末71で操作対象を選択するためのボックスであり、選択状態にある場合にボックス内にチェックマークが表示される。携帯通信端末71では、第2グループ「1階リビング・和室」のボックスが選択されているので、第2グループ「1階リビング・和室」に対応する「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」のボックスにもチェックマークがそれぞれ表示されている。この携帯通信端末71のシャッター一覧画面の状態で、ボックス内にチェックマークが表示されている「1階リビング・和室」、「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」の操作子表示欄又はその右側の長方形を選択操作することによって、図6の携帯通信端末63,63のような開閉停の各操作ボタン、半開又は半閉用の途中停止用ボタン、及び換気量又は採光量を調整するための換気採光用の操作ボタンが表示され、それぞれの操作が可能となる。
図7の携帯通信端末71のシャッター一覧画面の右上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に切り替わる。携帯通信端末72のシャッター設定画面には、一斉操作可能なグループを設定するための「グループ設定」操作子と、シャッターの開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作をタイマにて自動化するための「タイマ設定」操作子と、気象事象に応じてシャッター装置の開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作を自動化するための「気象条件設定」操作子と、他の開閉装置よりも早めに半閉又は全閉させて西日を遮るための「西日条件設定」操作子と、他の開閉装置よりも遅めに半開又は全開させて朝日を遮るための「朝日条件設定」操作子が表示されている。携帯通信端末72のシャッター設定画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末71のシャッター一覧画面に戻すことができる。
携帯通信端末72のシャッター設定画面の操作子表示欄の「グループ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末73のグループ設定画面に切り替わる。携帯通信端末73のシャッター設定画面には、現在設定されているグループに対応した第1グループの「建物内全シャッター」操作子と第2グループの「1階リビング・和室」操作子と、新たにグループを設定するための「新規グループ」操作子が表示されている。携帯通信端末73のグループ設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末73のグループ設定画面の操作子表示欄の「1階リビング・和室」操作子を選択操作することによって、図8の携帯通信端末81の第2グループの選択画面に切り替わる。携帯通信端末81の選択画面には、選択可能な個別シャッター「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各名称と、その右側に長円形と円形との組み合わせからなるスライドキーが表示されている。スライドキーの円形が長円形の右端に位置している場合がオン(選択)状態であり、左端に位置している場合がオフ(非選択)状態である。携帯通信端末81の選択画面では、個別シャッター「リビング南向き」、「リビング西向き」及び「1階和室」が選択状態にあり、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が非選択状態にある。スライドキーを適宜選択することによって、この組み合わせを自由に変更することができる。また、携帯通信端末81の選択画面の下側のグループ名入力欄には、現在設定されているグループ名が表示されている。このグループ名入力欄を選択して、グループ名を適宜変更することができる。携帯通信端末81の第2グループの選択画面の左上にある「グループ」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末73のグループ設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末73のグループ設定画面の操作子表示欄の「新規作成グループ」操作子を選択操作することによって、図8の携帯通信端末82の第3グループの選択画面に切り替わる。携帯通信端末82の選択画面には、選択可能な個別シャッター「リビング南向き」、「リビング西向き」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各名称と、スライドキーが表示される。ここで、第3グループに組み入れる個別シャッターのスライドキーを選択設定する。携帯通信端末82の選択画面では、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が選択状態にある。また、携帯通信端末82の選択画面の下側のグループ名入力欄に、「2階寝室・子ども部屋」を新たなグループ名として入力する。これによって、第3グループとして、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が新たにグループとして設定される。携帯通信端末82の第3グループの選択画面の左上にある「グループ」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末83のグループ設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末83のグループ設定画面には、携帯通信端末73のグループ設定画面に表示されていなかった第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子が新たに表示されている。「2階寝室・子ども部屋」操作子のグループ表示欄の下側には、それが第3グループであって、登録台数が2台であることが示されている。携帯通信端末83のグループ設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に戻すことができる。
図9の携帯通信端末91は、上述の新規グループ設定後のシャッター一覧画面を示す。携帯通信端末91のシャッター一覧画面には、第1グループの「建物内全シャッター」操作子と、第2グループの「1階リビング・和室」操作子と、新たに設定された第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子と、5台の個別シャッターの各操作子がそれぞれ表示されている。すなわち、携帯通信端末91のシャッター一覧画面は、携帯通信端末71の第2グループの「1階リビング・和室」操作子と「リビング南向き」操作子の間に、第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子が新たに挿入されたものである。第2グループの「1階リビング・和室」と、第3グループの「2階寝室・子ども部屋」とは、それぞれ異なるシャッターで構成されているが、それぞれのシャッターがグループ間で重複して設定されてもよい。
携帯通信端末91のシャッター一覧画面において、第3グループ「2階寝室・子ども部屋」のボックスが選択されると、それに伴って第3グループ「2階寝室・子ども部屋」に対応する「2階寝室」、「2階子ども部屋」のボックスにもチェックマークが表示される。この携帯通信端末91のシャッター一覧画面の状態で、ボックス内にチェックマークが表示されている「2階寝室・子ども部屋」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の操作子表示欄又はその右側の長方形を選択操作して、シャッターの閉動作を実行することによって、携帯通信端末92のシャッター一覧画面となる。この携帯通信端末92のシャッター一覧画面は、全てのシャッターが閉状態にあることを示している。なお、第3グループ「2階寝室・子ども部屋」の閉動作は、「2階寝室」の操作子表示欄の人マークが点線、人模様がグレーの人感センサが現在人検知状態にない場合に可能であり、人感センサが人検知状態にある場合は、「2階寝室」の窓シャッターの閉動作を実行しない。
携帯通信端末93のシャッター一覧画面は、「2階子ども部屋」のシャッターが何らかの通信障害、例えばWi−Fi接続の不具合又は特定省電力無線の不具合などによって、「2階子ども部屋」のシャッターに対して開閉停の状態及び開閉停の動作を実行することができない状態にあることを示している。この通信障害は、開閉停の状態を示す長方形の個所にWi−Fi記号を表示することによって実現している。携帯通信端末93では、「建物内全シャッター」、「2階寝室・子ども部屋」、「2階子ども部屋」のそれぞれにWi−Fi記号が表示されている。このような通信障害が発生している場合でも、通信障害に対応するシャッター以外については、開閉停の各動作を実行することができる。なお、「2階寝室」の操作子表示欄の右側の長方形は、シャッターが半開又は半閉状態にあることを示す図形である。
次に生活シーン及び設置場所(住所)に合わせて窓シャッターなどの開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作をタイマ機能及び設置場所における季節ごとの日の出日の入りの時刻に応じて自動化する場合について説明する。この実施の形態では、任意にグループ化したシャッター又は個別のシャッターに対して、それぞれ開閉、半開閉、換気量、採光量などをタイマ設定すると共に設置場所における季節ごとの日の出日の入りの時刻を考慮して、自動的に開閉動作を行う場合について説明する。
図10は、開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトの操作画面の一例として、タイマ設定可能なシャッター一覧画面、建物内全シャッターのタイマ選択画面及び建物内全シャッターのおひさまタイマ設定画面を示す図である。図11は、図10のおこのみタイマ設定画面の一例を示す図である。
図10の携帯通信端末101は、開閉体制御用リモコンアプリケーションによってタイマ設定可能なシャッター一覧画面の一例を示す。図7の携帯通信端末72のシャッター設定画面の操作子表示欄の「タイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面に切り替わる。携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面には、操作可能な第1グループに対応した「建物内全シャッター」操作子と、第2グループに対応した「1階リビング・和室」操作子と、第3グループに対応した「2階寝室・子供部屋」操作子と、5台の個別シャッターに対応した各操作子がそれぞれ表示されている。携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面の操作子表示欄の「建物内全シャッター」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末102の建物内全シャッタータイマ選択画面に切り替わる。携帯通信端末102のタイマ選択画面には、選択可能な「おひさまタイマ設定」操作子と、「おこのみタイマ設定」操作子が表示されている。携帯通信端末102のタイマ選択画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面に戻すことができる。なお、携帯通信端末101と携帯通信端末102の表示画面は、逆の順番で表示されるようにしてもよい。すなわち、携帯通信端末62のシャッター設定画面の操作子表示欄の「タイマ設定」操作子を選択操作することによって携帯通信端末102のタイマ選択画面が先に表示され、その後、「おひさまタイマ設定」又は「おこのみタイマ設定」を選択することによって、携帯通信端末101のタイマ設定シャッター一覧画面が表示されるようにしてもよい。
携帯通信端末102のタイマ選択画面の操作子表示欄の「おひさまタイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末103のおひさまタイマ設定画面に切り替わる。携帯通信端末103のおひさまタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態を示す「日の出」、「日の入り」、「住所(郵便番号)」、「繰り返し」及び「対象シャッター」に対応する操作子がそれぞれ表示されている。
携帯通信端末103の「日の出」操作子の下側には、おひさまタイマによる建物内全シャッターの全開動作が有効であり、栃木県小山市の現時点(1月10日)における日の出時刻例が6時53分であることが示されている。携帯通信端末103の「日の入り」操作子の下側には、おひさまタイマによる建物内全シャッターの全閉動作が有効であり、その日の入り時刻例として16時43分であることが示されている。携帯通信端末103の「住所(郵便番号)」操作子の下側には、おひさまタイマの日の出、日の入り時刻の対応する住所(郵便番号)の一例として栃木県小山市上石塚の郵便番号323−0063が示されている。ガレージシャッター1についてもタイマ設定にて全開・全閉時間を設定することができるが、車へのいたずら防止など防犯の観点から通常はタイマ設定を行わない方が好ましい。
携帯通信端末103の「繰り返し」操作子の下側には、現在設定のおひさまタイマの繰り返し周期例として毎日が選択されていることが示されている。携帯通信端末103の「対象シャッター」操作子の下側には、現在、3台のシャッターが選択されていることが示されている。携帯通信端末103のおひさまタイマ設定画面の各操作子を選択操作することによって、設定の有効/無効、住所(郵便番号)、繰り返し周期、対象シャッター等を適宜選択設定することができる。携帯通信端末103のおひさまタイマ設定画面の左上にある「選択」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末102のタイマ選択画面に戻すことができる。
携帯通信端末102のタイマ選択画面の操作子表示欄の「おこのみタイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末111〜113のおこのみ設定画面に切り替わる。携帯通信端末111のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態を示す「日の出」、「全開」、「日の入り」、「全閉」及び「全閉維持」に対応する操作子が表示されている。
携帯通信端末111の「日の出」操作子の下側には、おひさまタイマによる半開動作が有効であることが示されている。また、携帯通信端末111の「日の入り」操作子の下側には、おひさまタイマによる半閉動作が有効であることが示されている。携帯通信端末111のおこのみタイマ設定画面のようにおひさまタイマ設定によって「日の出」時刻に半開動作、「日の入り」時刻に半閉動作のように、半閉又は半閉の動作が設定された場合には、その「日の出」時刻(6時53分)の1時間経過後(7時53分)に全開動作を実行するための「全開」操作子と、「日の入り」時刻(16時43分)の1時間経過後(17時43分)に全閉動作を実行するための「全閉」操作子が自動的に設定されるようになっている。
携帯通信端末111の「全開」操作子には、日の出時刻から1時間経過時の全開時間「7:53」の文字と、操作子上側に「日の出後に全開」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末111の「全閉」操作子には、日の入り時刻から1時間経過時の全閉時間「17:43」と、操作子上側に「日の入り後に全閉」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末111の「全閉維持」操作子には、「全閉状態を維持する時間」の文字と、その全閉を維持する時間帯を表す「22:00〜05:00」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字が設定されている。全閉状態を維持する時間は、グループ又は個別にシャッターがこの時間帯に操作され、開状態又は半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に閉鎖する時間帯のことである。すなわち、全閉後であってもグループ又は個別にシャッターを操作することができるので、この時間帯にシャッターが全開、半開若しくは半閉状態にある場合は、防犯の観点からシャッターを全閉するようにした。
なお、操作者は、これらの各表示欄の左側の正方形のボックスを選択することによって、全開動作又は全閉動作の有効/無効をグループ又は個別のシャッターに対して適宜選択することができる。ただし、「全閉維持」操作子については、ボックスの選択では無効を設定することはできず、パスワードなどを入力しないとその状態を変更することができないようになっている。携帯通信端末111のおこのみタイマ設定画面の左上にある「選択」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末102のタイマ選択画面に戻すことができる。
また、携帯通信端末111では、おひさまタイマ設定によって「日の出」時刻に半開動作、「日の入り」時刻に半閉動作のように設定された場合に、その「日の出」時刻の1時間経過後(7時53分)に全開動作を実行するための「全開」操作子と、「日の入り」時刻の1時間経過後(17時43分)に全閉動作を実行するための「全閉」操作子が自動的に設定される場合を説明したが、この全閉動作実行までの時間は任意に設定可能である。
さらに、携帯通信端末111では、「全閉維持」操作子について説明したが、全開状態を維持する時間帯を設定可能な「全開維持」操作子を設けてもよい。例えば、全開を維持する時間帯を任意に設定可能としてもよい。例えば、10:00〜14:00の間は、全開状態を維持するものとし、この時間帯にグループ又は個別にシャッターが操作され、全閉、半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に全開する。すなわち、全開後であってもグループ又は個別のシャッターを操作して、全閉、半閉若しくは半開状態にすることができるが、シャッターが全閉、半開若しくは半閉状態にあっても所定の時間帯に限り、全開状態を維持するためである。
携帯通信端末112のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態として、「日の出」、「全開」、「日の入り」、「全閉」、「換気量」及び「全閉維持」に対応する操作子が表示されている。携帯通信端末112では、携帯通信端末111の「全開」操作子及び「全閉」操作子の設定が変更され、さらに、「換気量」操作子が新たに設定されている。
携帯通信端末112の「全開」操作子には、全開する時間「7:00」の文字と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日である平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末112の「全閉」操作子には、全閉する時間「19:30」と、操作子上側に「閉鎖時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末112の「換気量」操作子には、換気量を示す「50%」の文字と、換気する時間帯「22:00〜05:00」を示す文字と、操作子上側に「換気量」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末112の「全閉維持」操作子は、携帯通信端末111と同じである。
携帯通信端末113のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態として、「日の出」、「半開」、「全開」、「日の入り」、「半閉」、「全閉」及び「採光量」に対応する操作子が表示されている。なお、携帯通信端末112の「換気量」及び「全閉維持」に対応する操作子は下側に隠れて表示されていないが、画面をスクロールすることで表示可能となっている。
携帯通信端末113では、「日の出」操作子及び「日の入り」操作子については、ボックスが非選択で無効に設定されている。これは、操作者が自分の好みに応じて個々の開閉装置毎にタイマ設定を行うためである。携帯通信端末113では、「全開」操作子及び「全閉」操作子は、携帯通信端末112のものと同じである。携帯通信端末113では、「半開」、「半閉」及び「採光量」の各操作子が新たに設定されている。携帯通信端末113の「半開」操作子は、「日の出」操作子に代わって半開動作を制御するものであり、半開する時間「7:00」の文字と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日の平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末113の「全開」操作子には、全開する時間「8:00」と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日である平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末113の「半閉」操作子は、「日の入り」操作子に代わって半閉動作を制御するものであり、半閉する時間「19:30」と、操作子上側に「半閉時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末113の「全閉」操作子には、全閉する時間「21:00」と、操作子上側に「閉鎖時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末112の「採光量」操作子には、採光量を示す「50%」の文字と、採光する時間帯「10:00〜15:00」を示す文字と、操作子上側に「採光量」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末72のシャッター設定画面の操作子表示欄の「気象条件設定」操作子を選択操作することによって、気象条件の各種設定画面が表示される。「気象条件設定」操作子によって設定可能な気象事象には、気象情報(風速・天気など)、台風情報、竜巻注意情報、降灰予報、黄砂情報、紫外線情報、降雨率、花粉情報、地震速報又は放射能飛散量などが該当する。図1の実施の形態では、気象情報の中の風速を風速計で測定し、それに基づいてシャッターの開閉動作を制御する場合について説明したが、風速以外の気象情報などについてはHA制御盤50がインターネット経由にて情報を取得することによって対応することができる。
グループ設定、タイマ設定、気象設定の設定値は、携帯通信端末70とHA制御盤50との間の通信によりHA制御盤50に保存され、HA制御盤50は、保存された設定値に基づいた制御を行う。タイマ設定に基づく制御や気象設定に基づく制御はHA制御盤50により自動的に行われ、タイマ制御はHA制御盤50に内蔵された時計機能により所定の時刻になると自動的に実施され、また気象制御も設定された所定の気象事象の情報がインターネットから得られた際に自動的に実施される。
それぞれのシャッターがグループ設定に基づいた一斉動作をする為には、HA制御盤50がシャッターの数だけ個別に操作信号を送信してもよいが、より好ましくは、記憶されたグループ設定が変更された時点で自動的にグループ毎のIDを対象のシャッターの制御盤11,21,31,41に登録(及び必要に応じて非対象のシャッターの制御盤機から抹消)しておき、そのIDを付与した操作信号を送信するようにするとよい。
なお、気象条件設定は防災に関係することが多く、一般的には気象条件設定がタイマ設定より優先されるようにすることが好ましいため、気象条件設定で設定された所定の気象事象が発生した場合には気象条件設定に基づくシャッターの開閉動作を制御することと合わせて、所定の気象事象が解除・解消されたとHA制御盤50が認識するまでタイマ設定(おひさまタイマ設定、おこのみタイマ設定)は一時的に無効化することが好ましい。
所定の気象事象が解除・解消されたとHA制御盤50が認識することは、取得する気象情報からHA制御盤50が自動的に判断するようにしてもよいし、ユーザーが携帯通信端末70を操作することで通信を介して手動でHA制御盤50に認識させるようにしてもよい。また、気象条件設定で設定された所定の気象事象が発生した場合には解除・解消されるまで、携帯通信端末70からHA制御盤50に送られてくる各シャッターに対する開閉操作指示信号をHA制御盤50が一時遮断もしくは保留しその旨の表示が携帯通信端末70の画面に表示されるようにしてもよい。
西向き側に設置された開閉装置については西日を遮るために他の開閉装置よりも早めに半閉又は閉鎖させることが好ましく、また、東向き側に設置された開閉装置については朝日を遮るために他の開閉装置よりも遅めに半開又は全開させることが好ましいが、携帯通信端末113に示すように「おこのみ設定」によって操作者が自分の好みに応じて個々の開閉装置毎にタイマ設定を行うことができる場合には、一々手動で設定操作を行うことが可能である。しかしながら、遠隔による自動制御の優位性を十分発揮するためには、西側に設置された開閉装置については、他のものよりも数時間早めに半閉又は閉鎖させるという制御、東側に設置された開閉装置については、他のものよりも数時間遅めに半開又は全開させるという制御を自動的に行うようにする。また、夏至と冬至とでは、それぞれ日の出日の入りに時間が大幅に異なるため、該当する日の日の出時刻及び日の入り時刻に応じて半開若しくは全開、又は半閉若しくは全閉の時間を適宜設定してもよい。
上述のように開閉装置である窓シャッターの設置方位(東西南北)は予め記憶されているので、住所(郵便番号)と季節に応じた綿密な自動制御を行うことができる。例えば、夏の西日が入る時間帯になると、西向きのシャッター、上述の説明では、半閉し、日没後に全開させることで、西日を遮ることができ、他のシャッターは日没で全閉させることができる。また夏の朝は、東や東南向きシャッターは日の出から8時頃は半開、その後全開にさせることで、朝の日差しを遮ることができる。設置方位の記憶は、サーバーもしくはワイヤレス通信機で行うこともできる。
図12は、西日条件設定画面の一例を示す図である。携帯通信端末72のシャッター設定画面の操作子表示欄の「西日条件設定」操作子を選択操作することによって、図12の携帯通信端末121に示すような西日条件設定可能な窓シャッターの一覧表示画面に切り替わる。携帯通信端末121の西日条件設定可能な窓シャッターの一覧表示画面には、現在西向き側に設置され、西日設定の対象である「リビング西向き」に関する操作子と、「2階寝室」に関する操作子と、新たに西日設定の対象に登録するための「新規登録」に関する操作子が表示されている。携帯通信端末121の西日条件設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に戻すことができる。
図12の携帯通信端末121に表示されている操作子は、窓シャッターの設置方位に基づいて抽出された西向き側設置の開閉装置と任意に追加された窓シャッターの一覧である。この携帯通信端末121では任意に登録されたものは存在しないので、西日設定の対象である「リビング西向き」操作子と「2階寝室」操作子がそれぞれ表示されている。携帯通信端末121の「リビング西向き」操作子及び「2階寝室」操作子に表示されている「標準」の文字は、西日条件として標準のものが設定されていることを示す。
携帯通信端末121の操作子表示欄の「リビング西向き」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末122の「リビング西向き」の西日条件の設定画面に切り替わる。携帯通信端末122の設定画面には、「リビング西向き」の窓シャッターに設定されている標準の西日条件を示す「日の入り」、「半閉」、「全閉」、「全閉維持」及び「気象条件」に対応する操作子が表示されている。
携帯通信端末122の「日の入り」操作子の下側には、西日設定が有効であることを示す「西日有効」の文字と、栃木県小山市の6月時点における日の入り時刻が19時02分であることが示されている。携帯通信端末122の「半閉」操作子には、日の入り時刻の約3時間前(標準時間)の16時02分に半閉動作を毎日行うことが示されている。また、携帯通信端末122の「全閉」操作子には、日の入り時刻(19時02分)の1時間経過後(20時02分)に全開動作を毎日行うことが示されている。携帯通信端末122の「全閉維持」操作子には、「全閉状態を維持する時間」の文字と、その全閉を維持する時間帯を表す「22:00〜05:00」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字が表示されている。携帯通信端末122の「気象条件」操作子には、西日対策を実行する気象条件として晴天時が設定されていることを示す「晴天時」の文字が表示されている。携帯通信端末122の「季節条件」操作子には、西日対策を実行する季節として夏を含むその前後1月が設定されていることを示す「夏の前後1月」の文字が表示されている。携帯通信端末122の西日条件設定画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末121の一覧画面に戻すことができる。
携帯通信端末122の「半閉」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末123の「西日対策時間帯」の設定画面に切り替わる。携帯通信端末123の「西日対策時間帯」の設定画面には、西日対策として設定可能な日の入り時刻の何時間前に半閉動作を行うのか、その時間帯を示す文字と、それらを選択可能なボックスがそれぞれ表示されている。図12では、西日対策として標準(日の入り時刻の3時間前)が選択状態にあり、そのボックス内にチェックマークが付与されている。西日対策として「早め」が選択された場合には、日の入り時刻の4時間前に半閉動作を行い、「かなり早め」が選択された場合には、日の入り時刻の5時間前に半閉動作を行い、「非常に早め」が選択された場合には、日の入り時刻の6時間前に半閉動作を行う。逆に、西日対策として「遅め」が選択された場合には、日の入り時刻の2時間前に半閉動作を行い、「かなり遅め」が選択された場合には、日の入り時刻の1時間前に半閉動作を行う。
携帯通信端末123の「採光量」操作子には、西日対策時における採光量を示す「50%」の文字が表示されている。これは、半閉なので、採光量は50%となっている。従って、この「採光量」操作子を選択操作することによって、採光量を適宜選択可能な選択画面が表示されるので、そこで適宜採光量を選択することができる。この採光量も全開の100%から全閉の0%までを随時選択設定することができ、採光量をそれぞれ西日対策時の時間毎に変化させることも可能である。例えば、西日対策の最初の2時間は採光量75%、日の入り時刻1時間前には、採光量25%のように、時間と共に採光量を適宜変化させるようにしてもよい。
携帯通信端末122の「全閉維持」操作子を選択操作することによって、「全閉状態を維持する時間」を適宜変更する設定画面に切り替わる。なお、全閉状態を維持する時間は、上述したように、グループ又は個別にシャッターがこの時間帯に操作され、開状態又は半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に閉鎖する時間帯のことなので、ここでは、現在選択中の「リビング西向き」の窓シャッターに関しての時間帯を変更することができる。
携帯通信端末122の「気象条件」操作子を選択操作することによって、現在選択中の「リビング西向き」の窓シャッターに関して、その西日対策を実行する際の気象条件として、天気(例えば、晴天、曇り、雨等)を選択する設定画面が表示される。携帯通信端末122では、西日対策を実行する天気として晴天時が選択されている。
携帯通信端末122の「季節条件」操作子を選択操作することによって、現在選択中の「リビング西向き」の窓シャッターに関して、その西日対策を実行する際の季節条件として、春夏秋冬の季節用語で選択する設定画面又は5月から9月までのように、月単位で選択する設定画面が表示される。なお、夏至(6月21日)から冬至(13月22日)までのように日単位で設定できるようにしてもよい。携帯通信端末122では、西日対策を実行する季節として夏を含むその前後1月が選択されている。夏は6月から8月の3ヶ月なので、ここではその前後1月の5月から9月が選択されていることになる。「季節条件」操作子の表示が「春夏秋」の場合は、3月から11月の9カ月間が選択されたことを示す。また、季節毎に西日対策時間を設定することも可能である。例えば、春及び秋の季節は、遅めの対策時間(日の入り時刻の2時間前)とし、冬はかなり遅めの対策時間(日の入り時刻の1時間前)のように季節ごとに設定可能とする。さらに、方位情報に応じて、西日対策時間を調整してもよい。方位情報が西の場合の西日対策時間に対して、方位情報が南西の場合には西日対策時間を早めにしてもよいし、方位情報が北西の場合には西日対策時間を遅めにしてもよい。
図13は、朝日条件設定画面の一例を示す図である。携帯通信端末72のシャッター設定画面の操作子表示欄の「朝日条件設定」操作子を選択操作することによって、図13の携帯通信端末131に示すような朝日条件設定可能な窓シャッターの一覧表示画面に切り替わる。携帯通信端末131の朝日条件設定可能な窓シャッターの一覧表示画面には、現在東向き側に設置され、朝日設定の対象である「2階子供部屋」に関する操作子と、「1階和室」に関する操作子と、新たに朝日設定の対象に登録するための「新規登録」に関する操作子が表示されている。携帯通信端末131の朝日条件設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末72のシャッター設定画面に戻すことができる。
図13の携帯通信端末131に表示されている操作子は、窓シャッターの設置方位に基づいて抽出された東向き側設置の開閉装置と任意に追加された窓シャッターの一覧である。この携帯通信端末131では任意に登録されたものは存在しないので、朝日設定の対象である「2階子供部屋」操作子と「1階和室」操作子がそれぞれ表示されている。携帯通信端末131の「2階子供部屋」操作子及び「1階和室」操作子に表示されている「標準」の文字は、朝日条件として標準のものが設定されていることを示す。
携帯通信端末131の操作子表示欄の「2階子供部屋」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末132の「2階子供部屋」の朝日条件の設定画面に切り替わる。携帯通信端末132の設定画面には、「2階子供部屋」の窓シャッターに設定されている標準の朝日条件を示す「日の出」、「半開」、「全開」、「全閉維持」及び「気象条件」に対応する操作子が表示されている。
携帯通信端末132の「日の出」操作子の下側には、朝日設定が有効であることを示す「朝日有効」の文字と、栃木県小山市の6月時点における日の出時刻が6時53分であることが示されている。携帯通信端末132の「半開」操作子には、日の出時刻の約2時間後(標準時間)の8時53分に半開動作を毎日行うことが示されている。また、携帯通信端末132の「全開」操作子には、日の出時刻(6時53分)の4時間経過後(10時53分)に全開動作を毎日行うことが示されている。携帯通信端末132の「全開維持」操作子には、「全開状態を維持する時間」の文字と、その全開を維持する時間帯を表す「10:00〜16:00」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字が表示されている。携帯通信端末132の「気象条件」操作子には、朝日対策を実行する気象条件として晴天時が設定されていることを示す「晴天時」の文字が表示されている。携帯通信端末132の「季節条件」操作子には、朝日対策を実行する季節として夏を含むその前後1月が設定されていることを示す「夏の前後1月」の文字が表示されている。携帯通信端末132の朝日条件設定画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末131の一覧画面に戻すことができる。
携帯通信端末132の「半開」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末133の「朝日対策時間帯」の設定画面に切り替わる。携帯通信端末133の「朝日対策時間帯」の設定画面には、朝日対策として設定可能な日の出時刻の何時間後に半開動作を行うのか、その時間帯を示す文字と、それらを選択可能なボックスがそれぞれ表示されている。図13では、朝日対策として標準(日の出時刻の2時間後)が選択状態にあり、そのボックス内にチェックマークが付与されている。朝日対策として「遅め」が選択された場合には、日の出時刻の2時間30分後に半開動作を行い、「かなり遅め」が選択された場合には、日の出時刻の3時間後に半開動作を行い、「非常に遅め」が選択された場合には、日の出時刻の4時間後に半開動作を行う。逆に、朝日対策として「早め」が選択された場合には、日の出時刻の1時間30分後に半開動作を行い、「かなり早め」が選択された場合には、日の出時刻の1時間後に半開動作を行う。
携帯通信端末133の「採光量」操作子には、朝日対策時における採光量を示す「50%」の文字が表示されている。これは、半開なので、採光量は50%となっている。従って、この「採光量」操作子を選択操作することによって、採光量を適宜選択可能な選択画面が表示されるので、そこで適宜採光量を選択することができる。この採光量も全開の100%から全閉の0%までを随時選択設定することができ、採光量をそれぞれ朝日対策時の時間毎に変化させることも可能である。例えば、朝日対策の最初の1時間は採光量25%、日の出時刻3時間経過後には、採光量75%のように、時間と共に採光量を適宜変化させるようにしてもよい。
携帯通信端末132の「全開維持」操作子を選択操作することによって、「全開状態を維持する時間」を適宜変更する設定画面に切り替わる。なお、全開状態を維持する時間は、上述したように、グループ又は個別にシャッターがこの時間帯に操作され、全閉状態又は半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に全開する時間帯のことなので、ここでは、現在選択中の「2階子供部屋」の窓シャッターに関しての時間帯を変更することができる。
携帯通信端末132の「気象条件」操作子を選択操作することによって、現在選択中の「2階子供部屋」の窓シャッターに関して、その朝日対策を実行する際の気象条件として、天気(例えば、晴天、曇り、雨等)を選択する設定画面が表示される。携帯通信端末132では、朝日対策を実行する天気として晴天時が選択されている。
携帯通信端末132の「季節条件」操作子を選択操作することによって、現在選択中の「2階子供部屋」の窓シャッターに関して、その朝日対策を実行する際の季節条件として、春夏秋冬の季節用語で選択する設定画面又は5月から9月までのように、月単位で選択する設定画面が表示される。なお、夏至(6月21日)から冬至(13月22日)までのように日単位で設定できるようにしてもよい。携帯通信端末132では、朝日対策を実行する季節として夏を含むその前後2月が選択されている。夏は6月から8月の3ヶ月なので、ここではその前後2月の4月から10月が選択されていることになる。「季節条件」操作子の表示が「春夏秋」の場合は、3月から11月の9カ月間が選択されたことを示す。また、季節毎に朝日対策時間を設定することも可能である。例えば、春及び秋の季節は、早めの対策時間(日の出時刻の1時間30分後)とし、冬はかなり早めの対策時間(日の出時刻の1時間後)のように季節ごとに設定可能とする。さらに、方位情報に応じて、朝日対策時間を調整してもよい。方位情報が東の場合の朝日対策時間に対して、方位情報が南東の場合には朝日対策時間を遅めにしてもよいし、方位情報が北東の場合には朝日対策時間を早めにしてもよい。上述の実施の形態では、シャッターの設置位置の情報、季節に関する情報、シャッターの向きに関する情報に加え、シャッターの高さの情報を入手して使用するようにしてもよい。これによって、さらに的確にシャッターの開閉制御ができ、日射遮蔽の効果を高めつつ、室内を明るくすることができる。このシャッターの高さの情報は、具体的なシャッターHを入力してもよいし、掃き出し窓、腰窓などおおよそのサイズを用いるようにしてもよい。その高さ情報から算出した時間だけ、シャッターを全閉若しくは全開位置から動作させるようにする。この発明は、日射遮蔽の効果以外にも、冬場においては日差しを積極的に取り込むことができる。
上述の実施の形態では、図1に示すように、携帯通信端末70がHA制御盤50のWi−Fi接続用のアクセスポイント(Wireless LAN access point)を介して接続されている場合は、携帯通信端末70を用いて窓シャッター装置1〜4の開閉停、途中停止及び換気採光の各動作を制御することができるが、携帯通信端末70とHA制御盤50のアクセスポイントとの間の距離が離れており、Wi−Fi接続を行うことができない場合は、HA制御盤50のアクセスポイントをフレッツISDN、CATV、ADSL、FTTHなどの公衆回線にてインターネットに接続し、このインターネットを経由してHA制御盤50のアクセスポイントに携帯通信端末70が接続されるようにすることによって、遠隔操作にて窓シャッター装置1〜4を制御することができる。
上述の実施の形態では、HA制御盤50のアクセスポイントが一箇所に設けられた場合について説明したが、建物内の複数個所にアクセスポイントを設置してもよい。この場合、窓シャッター装置1〜4内にアクセスポイントを設けてもよいし、建物内のLAN端子にアクセスポイントを設けてもよい。
上述の実施の形態では、HA制御盤50と制御盤11,21,31,41との間は、特定小電力の無線方式にて接続したが、建物内のLAN回線を介して接続してもよい。また、上述の実施の形態では、HA制御盤50がアクセスポイントの機能を内蔵している場合について説明したが、HA制御盤50とアクセスポイントが別途設けられていてもよい。携帯通信端末70を用いて、それぞれの窓シャッター装置1〜4を一斉又は個別にタイマを設定して、タイマ操作を実行できるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、HA制御盤50が全体を制御する場合について説明したが、HA制御盤50とホームセキュリティシステムとを連動させて、外出中であることをHA制御盤50が検出した場合には、人感センサ及び風速計に対応した自動閉鎖処理を実行しないようにしてもよい。また、HEMSに外出中であることを示す外出モードを設定し、このHEMSと連動させることによって、外出モード中のみ人感センサ及び気象事象(例えば風速計)による自動閉鎖を有効となるようにしてもよい。
上述の実施の形態では述べていないが、外出先からの遠隔操作や気象情報などのデータやタイマ設定などに基づいて自動的に閉鎖するような場合に、閉鎖前に開閉装置から視覚的(表示手段など)及び/又は音声的(スピーカなど)な報知手段を用いてその周囲に注意喚起を促すようにしてもよい。このような報知手段は、人感センサと共に開閉装置に併設してもよいし、全ての開閉装置に併設してもよい。
上述の実施の形態では、ガレージシャッターについては車へのいたずら防止など防犯の観点からタイマ設定による開閉動作や途中停止動作を行わない場合について説明したが、自動閉鎖の場合、途中停止動作を実行するようにしてもよい。すなわち、自動でガレージシャッターが閉鎖すると、ガレージ内に人が閉じ込められる可能性があるので、ガレージシャッターの場合は、途中停止動作を実行する。これによって、ガレージ内に人が居た場合は、シャッターが途中停止することによって閉鎖処理が実行されたことを認知することが可能となり、閉じ込めを防止することができる。
上述の実施の形態では、リモコン操作スイッチや携帯通信端末に半開又は半閉用の途中停止用ボタンを1つ備えた場合について説明したが、開ボタンと閉ボタンの両方を所定時間押し続けることで、半開又は半閉用の途中停止用ボタンが操作されたとみなして、同様の処理を実行してもよい。
上述の実施の形態では、シャッターカーテンが開動作又は閉動作実行中に途中停止用ボタンが操作された場合は、その開動作又は閉動作を継続的に実行し、全閉後又は全開後に半開又は半閉位置までシャッターカーテンを移動させて途中停止させる場合について説明したが、半開位置又は半閉位置で途中停止用ボタンが再度操作された場合は、半開動作時間の約半分の時間だけ開動作又は閉動作を実行し、4分の3開状態又は4分の3閉状態となるように制御してもよい。また、途中停止用ボタンは半開位置又は半閉位置に停止させるボタンであるが、4分の1開状態(4分の3閉状態)、4分の3開状態(4分の1閉状態)、3分の1開状態(3分の2閉状態)、3分の2開状態(3分の1閉状態)に対応したボタンをそれぞれリモコン操作スイッチに設けたり、携帯通信端末に表示したりしてもよい。
上述の実施の形態では、上下昇降方式で繰り出されるシャッターカーテンを例に説明したが、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。また、開閉装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
上述の実施の形態では、シャッターカーテンが上下昇降方式で繰り出される開閉装置を例に説明したため、開口部の開口寸法を高さ寸法としたが、横引き方式で繰り出される開閉装置の場合、開口寸法は横幅寸法とするとよい。また、開口部全域を完全に閉鎖しないオーニング、垂れ幕装置などの場合は、繰り出しストローク長さを開口部の開口寸法に置き換えて入力できるようにしてもよい。
携帯通信端末用のアプリケーションソフトは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションソフトを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示するようにしてもよい。開閉装置の周辺に監視カメラや人感センサなどを設置し、カメラの撮影画像や人感センサの感知情報等に基づいて開閉停、途中停止及び換気採光の各動作の可否等を制御するようにしてもよい。
上述の実施の形態で携帯通信端末70として説明した携帯通信端末手段は、アプリケーションソフトによって同様な処理・通信を実施できれば必ずしも携帯して持ち運ぶことを前提としたものでなくてもよく、ふだん据置きで使用したり移動式ながら大型なものなど携帯式でないものであってもよい。例えば、情報表示・操作機能を備えたリビングのテレビや自動車装備のカーナビゲーション装置など通信機能付き機器を、アプリケーションソフトによってHA制御盤50と通信しリモコン操作スイッチとして機能できればよい。また、携帯通信端末手段やアプリケーションソフトはクラウド上で仮想的に動作されるものとしてもよく、例えば携帯通信端末手段は、Webページとして表示されるアプリケーションソフトによってリモコン操作スイッチとして機能させるインターネット上のサイト(具体的な処理やHA制御盤50との通信はサイトを運営処理するサーバー機器が行う)であってもよい。なお、HA制御盤50との通信にインターネットを経由する場合は、HA制御盤50をインターネットに接続させておく。HA制御盤50をインターネットに接続するには上述のようにアクセスポイント経由で接続すればよい。
1,2,3,4…窓シャッター装置
11,21,31,41…制御盤
12,22,32,42…リモコン操作スイッチ
13,23,33,43…マイク
1a,2a,3a,3b,4a…通信回線
5a,5b,5c,5d,7a,7b…通信回線
50…HA制御盤
70…携帯通信端末

Claims (17)

  1. 開口部に設けられる開閉体手段と、
    前記開閉体手段の動作を電動にて制御する制御手段と、
    操作子の操作に応じた制御信号を前記制御手段に出力する操作子手段とを備える開閉装置において、
    前記制御手段は、前記開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置において、
    前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する場合は、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載の開閉装置において、
    前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する場合は、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項3に記載の開閉装置において、
    前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定可能としたことを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項3又は4に記載の開閉装置において、
    前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することを特徴とする開閉装置。
  6. 複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段と、
    前記複数の開閉体手段毎に設けられ、前記開閉体手段の動作を制御する複数の子機制御手段と、
    前記複数の子機制御手段毎に設けられ、操作子の操作に応じて前記動作に対応した制御信号を出力する複数の操作子手段と、
    前記複数の子機制御手段に通信回線を介して接続され、前記動作に対応した制御信号を送信する親機制御手段とを備えた開閉制御システムにおいて、
    前記複数の開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記複数の開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することを特徴とする開閉制御システム。
  7. 請求項6に記載の開閉制御システムにおいて、
    前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することを特徴とする開閉制御システム。
  8. 請求項6又は7に記載の開閉制御システムにおいて、
    前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することを特徴とする開閉制御システム。
  9. 請求項8に記載の開閉制御システムにおいて、
    前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定できることを特徴とする開閉制御システム。
  10. 請求項8又は9に記載の開閉制御システムにおいて、
    前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することを特徴とする開閉制御システム。
  11. 請求項6から10までのいずれか1に記載の開閉制御システムにおいて、
    前記親機制御手段に接続されることによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して、前記複数の開閉体手段の動作を制御できるように構成された携帯通信端末手段を備えることを特徴とする開閉制御システム。
  12. 複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の各動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段及び操作子手段を用いて制御すると共に前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段に通信回線を介して接続された親機制御手段を用いて制御する開閉制御方法において、
    前記複数の開閉体手段が設置されている前記開口部の外側開口面の方位情報及び前記複数の開閉体手段が設置されている住所情報に基づいて前記開閉体手段の開閉動作を自動制御することを特徴とする開閉制御方法。
  13. 請求項12に記載の開閉制御方法において、
    前記外側開口面の方位情報が西向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の入り時刻に応じた西日対策を実行することを特徴とする開閉制御方法。
  14. 請求項12又は13に記載の開閉制御方法において、
    前記外側開口面の方位情報が東向きに該当する開閉体手段については、前記住所情報に基づいて取得される日の出時刻に応じた朝日対策を実行することを特徴とする開閉制御方法。
  15. 請求項14に記載の開閉制御方法において、
    前記西日対策及び前記朝日対策を実行する時期を月単位又は日単位で設定できることを特徴とする開閉制御方法。
  16. 請求項14又は15に記載の開閉制御方法において、
    前記西日対策及び前記朝日対策の実行の可否を実行前の気象条件に応じて決定することを特徴とする開閉制御方法。
  17. 請求項12から16までのいずれか1に記載の開閉制御方法において、
    前記親機制御手段に携帯通信端末を接続することによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して前記複数の開閉体手段の各動作を前記携帯通信端末側で制御できるようにしたことを特徴とする開閉制御方法。
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