JP2019151383A - 発泡シートを含む包装材料 - Google Patents

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【課題】発泡シートと基材シートとを貼り合わせた包装材料であって、高い生産性で製造でき、しかも、優れた緩衝性や断熱性を有する包装材料を提供すること。【解決手段】発泡シート3と基材シート1とをホットメルト樹脂層2で貼り合わせる。この際、ホットメルト樹脂層2を線状パターンとし、面積率を10〜90%とする。また、ホットメルト樹脂層2の厚みを5〜100μmとする。ホットメルト樹脂層で貼り合わせて構成しているため、発泡シートの気泡が潰れることがなく、発泡シート本来の緩衝性や断熱性を生かすことができるばかりでなく、ホットメルト樹脂層が線状パターンで、面積率が10〜90%であるため、このホットメルト樹脂層の存在しない残余の90〜10%の領域では基材シートと発泡シートとの間に空隙が存在し、この空隙が緩衝性や断熱性をさらに向上させる。【選択図】図1

Description

本発明は発泡シートを含む包装材料に関する。
発泡シートとは、例えば、ポリオレフィン樹脂等の樹脂に発泡剤を混練し、製膜すると共に発泡剤を発泡させて、シート内部に多数の気泡を生成させたものである。
このような発泡シートは、内部の気泡の働きにより弾力性を有し、このため、外力が加えられた際にこの外力を緩衝する機能を有する。また、その気泡の働きによって断熱性を発揮する。このため、この発泡シートは、外力によって損傷し易い内容物や、冷蔵を要する内容物の包装袋に使用されている。
特許文献1はこのような包装材料に関するもので、この包装材料は発泡シートの表裏に基材シートとシーラント層とを貼り合わせたものである。このうち、発泡シートと基材シートとは次のような方法で貼り合わせている。すなわち、まず、基材シートとして二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その片面にポリオレフィン樹脂を溶融押出しコーティングする。次に、この押出し樹脂層上に発泡シートを重ね、加熱加圧して貼り合わせる(熱ラミネート法)。
しかしながら、この方法では、ラミネート速度が遅く、このため、生産性に劣るという問題があった。
なお、発泡シートと基材シートとを貼り合わせる方法としては、サンドラミネート法、ドライラミネート法、ホットメルト法等が考えられる。
サンドラミネート法は、発泡シートと基材シートとの間に溶融した熱接着性樹脂を押出し、この熱接着性樹脂が高温状態に維持されている間、すなわち、接着力を維持している間に押圧して貼り合わせる方法である。しかしながら、この方法では、熱接着性樹脂の熱によって発泡シートの表面が溶融して気泡が潰れて厚みが薄くなるため、発泡シートの緩衝性や断熱性が低下してしまう。
また、ドライラミネート法は、発泡シートと基材シートとのいずれか一方にウレタン系接着剤を塗布し、この接着剤の溶剤を乾燥除去した後、他方のシートを重ねて、貼り合わせる方法である。しかしながら、発泡シートの材質がポリオレフィン樹脂である場合には、これをウレタン系接着剤で接着することが困難である。このため、発泡シートと基材シートとをドライラミネート法で貼り合わせる場合には、発泡シートの表面をあらかじめ表面処理しておく必要がある。例えば、コロナ放電処理等の表面酸化処理である。しかしながら、前述のように発泡シートは多数の気泡を有するもので、その表面には気泡に基づく凹凸が形成されているから、表面処理自体が困難なのである。
一方、ホットメルト法は発泡シートと基材シートとをホットメルト樹脂で貼り合わせるもので、発泡シートと基材シートとのいずれか一方に溶融したホットメルト樹脂を塗布し、次に他方のシートを重ねて、貼り合わせる方法である。この方法によれば、気泡が潰れることもなく、また、高い接着強度で両シートを貼り合わせることができる。
しかしながら、このホットメルト法によっても十分な緩衝性と断熱性とを有する包装材料を得ることができなかった。
国際公開第2017/111109号パンフレット
そこで、本発明は、発泡シートと基材シートとを貼り合わせた包装材料であって、高い生産性で製造でき、しかも、優れた緩衝性や断熱性を有する包装材料を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材シートと発泡シートとをホットメルト樹脂層で貼り合わせて構成される包装材料であって、
前記ホットメルト樹脂層が網状の線状パターンを有すると共に、その面積率が20〜80%であり、
かつ、その厚みが20〜200μmである、
ことを特徴とする包装材料である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記ホットメルト樹脂層が、180℃における粘度が2000〜25000mPa・sのホットメルト樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装材料である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記発泡シートの材質がポリオレフィン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装材料である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記ホットメルト樹脂が合成ゴムを主体とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料である。
次に、請求項5に記載の発明は、さらに前記発泡シート側にシーラント層が貼り合わされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装材料である。
次に、請求項6に記載の発明は、前記発泡シートとシーラント層がホットメルト樹脂層で貼り合わせていることを特徴とする請求項5に記載の包装材料である。
本発明によれば、基材シートと発泡シートとを厚み5〜100μmのホットメルト樹脂層で貼り合わせて構成しているため、これら両シートを十分な強度で効率良く貼り合せることができる。そのため、その生産性に優れている。なお、後述する比較例5,6から分かるように、ホットメルト樹脂層の厚みが5μmに満たない場合には接着強度が劣り、100μmを超える場合には生産性が劣る。
また、本発明の包装材料は、基材シートと発泡シートとをホットメルト樹脂層で貼り合わせて構成しているため、発泡シートの気泡が潰れることがなく、発泡シート本来の緩衝性や断熱性を生かすことができるばかりでなく、次に述べる理由により、一層優れた緩衝性や断熱性を発揮する。
すなわち、本発明の包装材料においては、ホットメルト樹脂層が網状の線状パターンで、面積率が20〜80%であるため、このホットメルト樹脂層の存在しない残余の80〜20%の領域では基材シートと発泡シートとの間に空隙が存在する。この空隙が緩衝性や断熱性をさらに向上させるのである。なお、後述する比較例7,8から分かるように、ホットメルト樹脂層の面積率が20%に満たない場合、あるいは、80%を越える場合には、いずれも、緩衝性や断熱性の向上が十分ではない。
図1は本発明の包装材料の具体例の要部断面図である。 図2は本発明の包装材料の具体例の拡大要部平面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体例を説明する。図面の図1は本発明の包装材料の具体例の要部断面図であり、図2はその拡大要部平面図である。
これらの図から分かるように、本発明の包装材料10は基材シート1、ホットメルト樹脂層2、及び発泡シート3を必須の構成要素とするもので、基材シート1と発泡シート3とは網状の線状パターンを有するホットメルト樹脂層2で貼り合わされている。このほか、包装袋を製袋するため、発泡シート3側にシーラント層5が貼り合わされていることが望ましい。発泡シート3とシーラント層5とは、ホットメルト樹脂層2と同じ材質のホットメルト樹脂層4で貼り合わせることが可能である。
基材シート1としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムなどを使用することができる。
また、発泡シート3としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂を材質とする発泡樹脂シートを使用することができる。発泡シートの発泡倍率は、5〜50倍程度であり、好ましくは18〜50倍程度であり、より好ましくは18〜32倍程度である。発泡倍率が18〜50倍程度である場合には開封性、シール適性及び柔軟性に優れ、発泡倍率が18〜32倍程度である場合には開封性等に加えて突刺し強度及び加工適性に優れている。なお、発泡倍率とは、(発泡前の樹脂の密度)/(発泡後の樹脂の密度)の値として表される。
次に、ホットメルト樹脂層2は、基材シート1と発泡シート3とを強固に接着する役割を有するものである。また、このホットメルト樹脂層2を部分的に形成することにより、このホットメルト樹脂層2の存在しない領域で基材シート1と発泡シート3との間に空隙2xを形成することができる。この空隙2xの存在により、包装材料10の緩衝性や断熱性をさらに向上させることができる。
このため、ホットメルト樹脂層2は線(ファイバー)状パターンで、面積率を20〜80%とすることが必要である。ホットメルト樹脂層の面積率が20%に満たない場合、あるいは、80%を越える場合には、いずれも、緩衝性や断熱性の向上が十分ではない。望ましくは50〜70%である。
また、ホットメルト樹脂層2がこのように線(ファイバー)状パターンで20〜80%の面積率を有するものであるため、その厚みを20μm以上とする必要がある。厚みが20μmに満たない場合には接着強度が劣り、剥離(デラミ)を生じ易い。なお、厚みが200μmを超えると貼りあわせ速度が低下し、生産性が劣ることから、ホットメルト樹脂層2の厚みは200μm以下であることが必要である。
このようなパターンのホットメルト樹脂層2は、基材シート1又は発泡シート3を走行させながら、溶融したホットメルト樹脂をノズルから押出してコーティングすることによって形成することができる。例えば、多数のノズルを並べ、これら多数のノズルを回転させながらそれぞれのノズルからホットメルト樹脂を押出すことにより、螺旋状(スパイラル状)の線状ホットメルト樹脂を形成し、この線状ホットメルト樹脂を前記基材シート1又は発泡シート3に接触することにより、面積率20〜80%の網状のホットメルト樹脂層2を形成することができる。なお、こうしてホットメルト樹脂層2を形成した後、このホットメルト樹脂層2が接着力を維持している間に他方のシートを重ねて貼り合せればよい。
このホットメルト樹脂層2を構成するホットメルト樹脂としては、180℃における粘度が2000〜25000mPa・sのものが望ましい。180℃における粘度が2000mPa・sに満たない場合には、その粘度が低いために、コーティングした際に広がってしまい、面積率を10〜90%とすることが困難である。このため、包装材料は十分な緩衝性や断熱性を発揮することができない。一方、180℃における粘度が25000mPa・sを超える場合には、その粘度が高いために、ノズル詰まりを起こすおそれがある。
このようなホットメルト樹脂としては、スチレン−ブタジエンゴム等の合成ゴムを主体とするものが使用できる。例えば、東洋アドレ(株)社製のホットメルト樹脂である。
次に、シーラント層5としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、ポリプロピレン(PP)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を材質とするシートを使用することができる。
このシーラント層5と発泡シート3とはホットメルト樹脂層4を介して貼り合せることができる。ホットメルト樹脂層4の材質、形成方法は、ホットメルト樹脂層2の場合と同様でよい。また、ホットメルト樹脂層4は全面の設けてもよいが、ホットメルト樹脂層2と同様に、面積率20〜80%の線状パターンとすることも可能である。
(実施例1)
基材シート1として、厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムを使用した。また、発泡シート3として、厚さ1.0mmの発泡したポリエチレンシートを使用した。
また、ホットメルト樹脂として、東洋アドレ(株)社製のホットメルト樹脂を使用した。180℃における粘度は4650mPa・sである。このホットメルト樹脂を溶融状態でノズルから押出した。なお、ノズルは多数並べられており、これら多数のノズルを回転させながら押出すことにより、ホットメルト樹脂を螺旋状に押出した。そして、これら多数のノズルから押出された線状のホットメルト樹脂を、走行する基材シート1に接触させて、ホットメルト樹脂層2を形成した。その厚みは20μm、面積率は20%である。
次に、このホットメルト樹脂層2が接着力を維持している間に発泡シート3を重ねて、両者を貼り合わせた。
そして、その発泡シート3側にシーラント層5を貼り合わせて包装材料10を製造した。なお、シーラント層5としては、厚さ30μmのLLDPEシートを使用し、ホットメルト樹脂層2と同様に、線状のホットメルト層4を介して貼り合わせた。
(実施例2)
ホットメルト樹脂層2の面積率を50%とした他は、実施例1と同様に基材シート1と発泡シート3とを貼り合わせ、かつ、シーラント層5を貼り合わせて、包装材料10を製造した。
(実施例3)
ホットメルト樹脂層2の面積率を80%とした他は、実施例1と同様に基材シート1と発泡シート3とを貼り合わせ、かつ、シーラント層5を貼り合わせて、包装材料10を製造した。
(比較例1)
この例は、ホットメルト樹脂層2を使用する代わりに、サンドラミネート法によって基材シート1と発泡シート3とを貼り合わせたものである。発泡シート3とシーラント層5もサンドラミネート法によって貼り合わせた。なお、基材シート1、発泡シート3及びシーラント層5は実施例と同じものを使用した。
すなわち、押出し樹脂としてLDPEを使用し、このLDPEを溶融して押出し機から15μmの厚みに押出し、この両側に基材シート1と発泡シート3とを重ね、押圧して貼り合わせた。
続いて、同じLDPEを溶融して押出し機から15μmの厚みに押出し、その発泡シート3側とシーラント層5とを重ね、押圧して貼り合わせることにより、包装材料を製造した。
(比較例2)
この例は、ホットメルト樹脂層2を使用する代わりに、熱ラミネート法によって基材シート1と発泡シート3とを貼り合わせたものである。発泡シート3とシーラント層5も熱ラミネート法によって貼り合わせた。なお、基材シート1、発泡シート3及びシーラント層5は実施例と同じものを使用した。
すなわち、まず、押出し樹脂としてLDPEを使用し、このLDPEを溶融して押出し機から15μmの厚みに押出し、基材シート1に積層した。
次に、前記押出し樹脂(LDPE)の面に発泡シート3を重ね、熱圧して貼り合わせた。
そして、次に、その発泡シート3の面にシーラント層5を重ね、熱圧して貼り合わせることにより、包装材料を製造した。
(比較例3)
この例は、180℃の粘度が2000mPa・sに満たないホットメルト樹脂を使用した例である。すなわち、ホットメルト樹脂として、180℃の粘度が1990mPa・sのホットメルト樹脂を使用して包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同様である。
(比較例4)
この例は、180℃の粘度が25000mPa・sを超えるホットメルト樹脂を使用した例である。すなわち、ホットメルト樹脂として、180℃の粘度が25010mPa・sのホットメルト樹脂を使用して包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同様である。
(比較例5)
この例は、ホットメルト樹脂層2の厚みを5μm未満とした例である。すなわち、ホットメルト樹脂層2の厚みを4μmとして包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同
様である。
(比較例6)
この例は、ホットメルト樹脂層2の厚みを100μmを越える厚みとした例である。すなわち、ホットメルト樹脂層2の厚みを101μmとして包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同様である。
(比較例7)
この例は、ホットメルト樹脂層2の面積率を10%未満とした例である。すなわち、ホットメルト樹脂層2の厚みを9%として包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同様である。
(比較例8)
この例は、ホットメルト樹脂層2の面積率を90%を越える面積率とした例である。すなわち、ホットメルト樹脂層2の面積率を91%として包装材料を製造した。その他の条件は実施例と同様である。
(評価)
実施例及び比較例1〜8の包装材料について、それぞれ、ラミネート適性、生産性、緩衝性及び断熱性の評価を行った。各評価項目の基準は次のとおりである。
まず、ラミネート適性については、基材シート1と発泡シート3とのラミネート強度が0.5N以上の場合を「○」と評価した。また、ラミネート強度が0.5N未満の場合は「×」である。
次に、生産性については、基材シート1と発泡シート3とが十分な速度で貼り合わせでき、しかも、不具合なく加工できた場合を「○」と評価した。また、その貼り合わせ速度が遅い場合を「×」と評価した。
この結果を表1に示す。
Figure 2019151383
なお、比較例1では、押出し樹脂の熱により発泡シート3の気泡が潰れて緩衝性や断熱性を損なったため、ラミネート適性を「×」と評価した。
また、比較例3では、発泡シート3の気泡は潰れなかったものの、ホットメルト樹脂の粘度が低いために、ホットメルト樹脂層2の面積が広がり、十分な緩衝性や断熱性が得られないため、ラミネート適性を「×」と評価した。
比較例4では、ホットメルト樹脂の粘度が高いためにノズルが目詰まりを起こし、そもそも貼り合わせができなかった。このため、ラミネート適性を「×」と評価した。
比較例5では、ホットメルト樹脂層2の厚みが薄く、剥離(デラミ)を生じたため、ラミネート適性を「×」と評価した。
また、比較例2では、熱ラミネートの速度を上げることができず、このため、生産性を「×」と評価した。
また、比較例6では、ホットメルト樹脂層2の厚みが厚く、このため、貼り合わせの速度を上げることができず、このため、生産性を「×」と評価した。
次に、緩衝性については、次のような方法で評価した。すなわち、実施例及び比較例7,8の包装材料を使用して、包装袋を製袋し、この包装袋中にコンパクトディスク入りのプラスチックケースを収容密封した。そして、この包装体を東京から大阪まで輸送し、破損の有無を調べた。この試験を、それぞれ、50個の包装体について行い、全ての包装体でプラスチックケースにヒビが生じていないものを「○」と評価し、一個でもヒビが生じたものについては「×」と評価した。
また、断熱性については、次のような方法で評価した。すなわち、まず、実施例及び比較例7,8の包装材料を使用して、包装袋を製袋し、この包装袋に1kgの保冷剤とデータロガー(T and D社製:おんどとり)を密封した。こうして保冷剤を密封した包装体の内部は、保冷剤の収容直後から温度低下を生じ、その温度が最低温度を示した後、温度上昇を開始する。そして、この温度上昇によって、一定の温度(通常は外気温度に等しい)に達する。そこで、保冷剤を密封してから一定の前記温度(25℃)に達するまでの時間を保冷時間として、この保冷時間が300min以上の場合を「○」と評価し、300minに満たない場合を「×」と評価した。
なお、比較例1〜6については、前述のとおり、ラミネート適性と生産性とのいずれかが「×」の評価であったため、緩衝性及び断熱性の評価を省略した。
この結果を表2に示す。
Figure 2019151383
(考察)
以上の結果から、基材シートと発泡シートとを貼り合わせるに際し、ホットメルト樹脂層を使用し、しかも、その面積率を80%以下の網状の線状パターンとすると共に、その厚みを2〜200μmとすることにより、ラミネート適性と生産性とを向上させることができることが理解できる。なお、面積率を80%以下の線状パターンを形成するためには、ホットメルト樹脂層が、180℃における粘度が2000〜25000mPa・sのホットメルト樹脂で構成されていることが望ましいことも理解できる。粘度が低いとホットメルト樹脂層2の面積率が広がり、粘度が高いとノズルが目詰まりを起こすのである。
そして、このような条件下で、しかも、その面積率を20〜80%の範囲内とすることにより、緩衝性と断熱性とをさらに向上させることができると理解できる。
1:基材シート 2:ホットメルト樹脂層 3:発泡シート 4:ホットメルト樹脂層 5:シーラント層
10:包装材料

Claims (6)

  1. 基材シートと発泡シートとをホットメルト樹脂層で貼り合わせて構成される包装材料であって、
    前記ホットメルト樹脂層が網状の線状パターンを有すると共に、その面積率が20〜80%であり、
    かつ、その厚みが20〜200μmである、
    ことを特徴とする包装材料。
  2. 前記ホットメルト樹脂層が、180℃における粘度が2000〜25000mPa・sのホットメルト樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
  3. 前記発泡シートの材質がポリオレフィン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装材料。
  4. 前記ホットメルト樹脂が合成ゴムを主体とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料。
  5. さらに前記発泡シート側にシーラント層が貼り合わされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装材料。
  6. 前記発泡シートとシーラント層がホットメルト樹脂層で貼り合わせていることを特徴とする請求項5に記載の包装材料。
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