JP2019151273A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ること。【解決手段】自動変速機ATの変速制御装置において、自動変速機コントローラ20に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部20aを設ける。熱保護制御部20aは、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定され、次回のアップシフトにてクラッチ温度がクラッチ温度閾値を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能加速度と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能加速度とを算出する。第1可能加速度と第2可能加速度のうち高い方の駆動力による変速モード選択する。ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、エンジントルクダウン制御を行う。【選択図】図4
Description
本発明は、連続変速プロテクションと呼ばれ、連続変速時に摩擦係合要素を熱的負荷から保護する自動変速機の変速制御装置に関する。
従来、変速を判断したときは、摩擦係合要素の現在の熱的負荷を算出するとともに、次変速で発生する摩擦係合要素の発熱状態を予測し、現在の熱的負荷状態と次変速の発熱状態に基づいて次変速の許可又は禁止を決定する自動変速機の変速制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来装置にあっては、次変速がダウンシフトであるとき、ダウンシフトが禁止されると、駆動力が不足して運転者の駆動力要求に応えることができない場合がある。その場合にダウンシフトを許可すると、運転者の駆動力要求に応えることができても、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護をすることができない、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、走行用駆動源から駆動輪までの駆動力伝達系に搭載され、摩擦係合要素の架け替えにより複数の変速段を自動変速する自動変速機と、自動変速機の変速を制御する変速制御手段と、を備える。
この自動変速機の変速制御装置において、変速制御手段に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部を設ける。
熱保護制御部は、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えるかどうかを予測判断する。
次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力とを算出する。
第1可能駆動力と第2可能駆動力のうち高い方の駆動力による変速モードであるダウンシフト許可変速モード又はダウンシフト禁止変速モードを選択する。
ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行用駆動源の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行う。
この自動変速機の変速制御装置において、変速制御手段に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部を設ける。
熱保護制御部は、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えるかどうかを予測判断する。
次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力とを算出する。
第1可能駆動力と第2可能駆動力のうち高い方の駆動力による変速モードであるダウンシフト許可変速モード又はダウンシフト禁止変速モードを選択する。
ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行用駆動源の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行う。
このように、可能駆動力が大きい変速モードを優先し、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合にトルクダウンにより放熱時間を確保することで、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることができる。
以下、本発明の自動変速機の変速制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1の変速制御装置は、前進7速後退1速の有段式による自動変速機を搭載したエンジン車に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機のパワートレーン構成」、「自動変速機の変速制御構成」、「連続変速時の熱保護制御処理構成」に分けて説明する。
実施例1の変速制御装置は、前進7速後退1速の有段式による自動変速機を搭載したエンジン車に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機のパワートレーン構成」、「自動変速機の変速制御構成」、「連続変速時の熱保護制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機を搭載したエンジン車の駆動系及び制御系を示す。以下、全体システム図である。
図1は、実施例1の変速制御装置が適用された自動変速機を搭載したエンジン車の駆動系及び制御系を示す。以下、全体システム図である。
エンジン車の駆動系は、図1に示すように、走行用駆動源としてのエンジンEngと、摩擦係合要素(クラッチ/ブレーキ)の架け替えにより複数の変速段を自動変速する自動変速機ATと、を備えている。
自動変速機ATは、前進7速後退1速によるステップATと呼ばれる有段式自動変速機である。この自動変速機ATには、エンジンEngの駆動力が、ロックアップクラッチLU/Cを有するトルクコンバータTCを介して入力軸Inputから入力される。そして、4つの遊星ギヤと7つの摩擦係合要素とによって回転数が変速され、出力軸Outputから駆動輪50へ出力される。また、トルクコンバータTCのポンプインペラと同軸上にオイルポンプOPが設けられ、エンジンEngの駆動力によって回転駆動され、オイルを加圧する。
エンジン車の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ10(ECU)と、自動変速機コントローラ20(ATCU)と、コントロールバルブユニット30(CVU)と、を備えている。そして、エンジンコントローラ10と自動変速機コントローラ20(変速制御手段)は、CAN通信線40を介して接続され、センサ情報や制御情報等を双方向通信により共有している。
エンジンコントローラ10は、主にエンジンEngの駆動状態制御を行う制御手段である。エンジンコントローラ10には、運転者のアクセルペダル操作量をあらわすアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ1と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ2と、が接続されている。このエンジンコントローラ10では、エンジン回転数Neやアクセル開度APOに基づいて燃料噴射量やスロットル開度を調整することで、エンジン回転数NeやエンジントルクTeを制御する。また、自動変速機コントローラ20から連続変速中にトルクダウン要求フラグを入力すると、燃料噴射量やスロットル開度を調整することで、エンジントルクTeを低下するトルクダウン制御を行う。
自動変速機コントローラ20は、主に自動変速機ATの変速制御を行う変速制御手段であり、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部20aが設けられている。自動変速機コントローラ20には、第1キャリアPC1の回転数を検出する第1タービン回転数センサ3と、第1リングギヤR1の回転数を検出する第2タービン回転数センサ4とが接続されている。さらに、出力軸Outputの回転数(=車速VSP)を検出する出力軸回転数センサ5(車速センサ)と、運転者のセレクトレバーにより選択されたレンジ位置を検出するインヒビタスイッチ6と、変速機油温(ATF油温)を検出するATF油温センサ7と、が接続されている。
自動変速機コントローラ20の熱保護制御部20aからは、連続変速時、ダウンシフト許可変速モードが選択されると、エンジンEngのトルクダウン要求フラグが、CAN通信線40を介してエンジンコントローラ10に出力される。
コントロールバルブユニット30は、自動変速機コントローラ20からの制御指令に基づいて、各摩擦係合要素の締結/解放を制御するソレノイドバルブや油路を有して構成される。
[自動変速機のパワートレーン構成]
以下、図1に基づいて自動変速機ATのパワートレーン構成を説明する。
自動変速機ATは、変速ギヤとして、入力軸Input側から出力軸Output側までの軸上に、順に第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2による第1遊星ギヤセットGS1及び第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4による第2遊星ギヤセットGS2が配置されている。また、油圧制御される摩擦係合要素として、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第4ブレーキB4が配置されている。さらに、機械的に締結/空転するワンウェイクラッチとして、第1ワンウェイクラッチF1と第2ワンウェイクラッチF2が配置されている。
以下、図1に基づいて自動変速機ATのパワートレーン構成を説明する。
自動変速機ATは、変速ギヤとして、入力軸Input側から出力軸Output側までの軸上に、順に第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2による第1遊星ギヤセットGS1及び第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4による第2遊星ギヤセットGS2が配置されている。また、油圧制御される摩擦係合要素として、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第4ブレーキB4が配置されている。さらに、機械的に締結/空転するワンウェイクラッチとして、第1ワンウェイクラッチF1と第2ワンウェイクラッチF2が配置されている。
第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛み合う第1ピニオンP1を支持する第1キャリアPC1と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み合う第2ピニオンP2を支持する第2キャリアPC2と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3,R3に噛み合う第3ピニオンP3を支持する第3キャリアPC3と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第4遊星ギヤG4は、第4サンギヤS4と、第4リングギヤR4と、両ギヤS4,R4に噛み合う第4ピニオンP4を支持する第4キャリアPC4と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
入力軸Inputは、第2リングギヤR2に連結され、エンジンEngからの回転駆動力を、トルクコンバータTC等を介して入力する。出力軸Outputは、第3キャリアPC3に連結され、出力回転駆動力を、ファイナルギヤ等を介して駆動輪50に伝達する。
第1リングギヤR1と第2キャリアPC2と第4リングギヤR4とは、第1連結メンバM1により一体的に連結される。第3リングギヤR3と第4キャリアPC4とは、第2連結メンバM2により一体的に連結される。第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とは、第3連結メンバM3により一体的に連結される。
第1遊星ギヤセットGS1は、第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2とを、第1連結メンバM1と第3連結メンバM3とによって連結することで、4つの回転要素を有して構成される。また、第2遊星ギヤセットGS2は、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4とを、第2連結メンバM2によって連結することで、5つの回転要素を有して構成される。
第1遊星ギヤセットGS1では、トルクが入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力され、入力されたトルクは第1連結メンバM1を介して第2遊星ギヤセットGS2に出力される。第2遊星ギヤセットGS2では、トルクが入力軸Inputから直接第2連結メンバM2に入力されると共に、第1連結メンバM1を介して第4リングギヤR4に入力され、入力されたトルクは第3キャリアPC3から出力軸Outputに出力される。
第1クラッチC1(インプットクラッチI/C)は、入力軸Inputと第2連結メンバM2とを選択的に断接するクラッチである。第2クラッチC2(ダイレクトクラッチD/C)は、第4サンギヤS4と第4キャリアPC4とを選択的に断接するクラッチである。第3クラッチC3(H&LRクラッチH&LR/C)は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とを選択的に断接するクラッチである。
第2ワンウェイクラッチF2は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4の間に配置されている。これにより、第3クラッチC3が解放され、第3サンギヤS3よりも第4サンギヤS4の回転数が大きい時、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とは独立した回転数を発生する。よって、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4が第2連結メンバM2を介して接続された構成となり、それぞれの遊星ギヤが独立したギヤ比を達成する。
第1ブレーキB1(フロントブレーキF/B)は、第1キャリアPC1の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。また、第1ワンウェイクラッチF1は、第1ブレーキB1と並列に配置されている。第2ブレーキB2(ローブレーキLOW/B)は、第3サンギヤS3の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。第3ブレーキB3(2346ブレーキ2-3-4-6/B)は、第1サンギヤS1及び第2サンギヤS2を連結する第3連結メンバM3の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。第4ブレーキB4(リバースブレーキREV/B)は、第4キャリアPC3の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。
[自動変速機の変速制御構成]
図2は、実施例1の自動変速機ATにおいて変速段ごとの各摩擦係合要素の締結状態を示す締結作動表である。なお、図2において、○印は当該摩擦係合要素が締結状態となることを示し、(○)印はエンジンブレーキが作動するコースト時に当該摩擦係合要素が締結状態となることを示し、無印は当該摩擦係合要素が解放状態となることを示す。
図2は、実施例1の自動変速機ATにおいて変速段ごとの各摩擦係合要素の締結状態を示す締結作動表である。なお、図2において、○印は当該摩擦係合要素が締結状態となることを示し、(○)印はエンジンブレーキが作動するコースト時に当該摩擦係合要素が締結状態となることを示し、無印は当該摩擦係合要素が解放状態となることを示す。
自動変速機ATによる隣接する変速段間のアップシフト時やダウンシフト時においては、締結していた1つの摩擦係合要素を解放し、解放していた1つの摩擦係合要素を締結するという架け替え変速を行う。この架け替え変速により、下記のように、前進7速で後退1速の変速段を実現する。
即ち、アクセル踏み込みによるドライブ時の「1速段」では、第2ブレーキB2が締結状態で、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「1速段」では、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3と第1ブレーキB1と第2ブレーキB2が締結状態となる。
アクセル踏み込みによるドライブ時の「2速段」では、第2ブレーキB2及び第3ブレーキB3が締結状態で、第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「2速段」では、第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3が締結状態となる。
「3速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第2クラッチC2が締結状態となる。「4速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。
「5速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。「6速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。「7速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1ブレーキB1、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
「5速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。「6速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。「7速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1ブレーキB1、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
アクセル踏み込みによるドライブ時の「後退速段」では、第4ブレーキB4が締結状態で、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「後退速段」では、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第4ブレーキB4が締結状態となる。
図3は、実施例1の自動変速機ATにおいて変速制御で用いられる変速マップの一例を示す変速マップ図である。なお、図3に示す変速マップは、自動変速機コントローラ20のメモリに予め記憶設定されていて、実線はアップシフト線を示し、点線はダウンシフト線を示す。
Dレンジの選択時には、出力軸回転数センサ5(=車速センサ)からの車速VSPと、アクセル開度センサ1からのアクセル開度APOに基づき決まる運転点(VSP,APO)が、変速マップ上において存在する位置を検索する。そして、運転点(VSP,APO)が動かない、或いは、運転点(VSP,APO)が動いても図3の変速マップ上で1つの変速段領域内に存在したままであれば、そのときの変速段をそのまま維持する。
一方、運転点(VSP,APO)が動いて図3の変速マップ上でアップシフト線を横切ると、横切る前の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段から横切った後の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段へのアップシフト指令を出力する。また、運転点(VSP,APO)が動いて図3の変速マップ上でダウンシフト線を横切ると、横切る前の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段から横切った後の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段へのダウンシフト指令を出力する。
[連続変速時の熱保護制御処理構成]
図4は、実施例1の自動変速機コントローラ20の熱保護制御部20aにて実行される連続変速時の熱保護制御処理の流れを示す。以下、連続変速時の熱保護制御処理構成をあらわす図4の各ステップについて説明する。なお、Dレンジの選択中に変速制御処理が実行される。
図4は、実施例1の自動変速機コントローラ20の熱保護制御部20aにて実行される連続変速時の熱保護制御処理の流れを示す。以下、連続変速時の熱保護制御処理構成をあらわす図4の各ステップについて説明する。なお、Dレンジの選択中に変速制御処理が実行される。
ステップS1では、スタートに続き、自動変速機ATでの変速が連続的に繰り返される連続変速時であるか否かを判断する。YES(連続変速時)の場合はステップS3へ進み、NO(非連続変速時)の場合はステップS2へ進む。
ここで、「連続変速時」は、例えば、アップシフト又はダウンシフトによる変速が設定時間以内の間隔にて複数回連続的に繰り返されることにより判断する。一方、「非連続変速時」は、例えば、アップシフト又はダウンシフトが終了してから次の変速が開始されるまでの時間間隔が所定時間を超えることにより判断する。
ステップS2では、ステップS1での非連続変速時であるとの判断、或いは、ステップS5でのクラッチ温度≦クラッチ温度閾値であるとの判断に続き、変速マップと運転点(VSP,APO)を用いた通常の変速制御(通常変速モード)を実行し、リターンへ進む。
ここで、「通常の変速制御」とは、変速禁止等を行うことなく、運転点(VSP,APO)が変速マップのダウンシフト線を横切るとダウンシフト指令を出力し、運転点(VSP,APO)が変速マップのアップシフト線を横切るとアップシフト指令を出力する制御をいう。
ステップS3では、ステップS2での連続変速時であるとの判断に続き、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されるか否かを判断する。YES(アップ→ダウン→アップへの移行である)の場合はステップS4へ進み、NO(アップ→ダウン→アップへの移行でない)の場合はステップS1へ戻る。
ここで、「アップ→ダウン→アップへの移行」は、変速マップ上で現在の運転点(VSP,APO)がどのような移動軌跡をたどるかを、車速変化とアクセル開度変化から予測する。そして、予測した運転点(VSP,APO)の移動軌跡が、今回のアップシフトの直後に、ダウンシフト線を横切り、次にアップシフト線を横切ると予測されると、アップ→ダウン→アップへの移行であると想定する。
ステップS4では、ステップS3でのアップ→ダウン→アップへの移行であるとの判断に続き、アップシフトに関与する摩擦係合要素の温度であるクラッチ温度(摩擦係合要素温度)を推定し、ステップS5へ進む。
ここで、「クラッチ温度の推定」は、今回のアップシフト終了時点でのクラッチ温度推定値に、アップシフト後の低下温度とダウン1回分の上昇温度とダウンシフト後の低下温度とアップ1回分の上昇温度を加味して算出する。なお、「低下温度」は、クラッチ温度とATF油温の温度差と放熱時間などによる放熱量の大きさにより決まる。「上昇温度」は、伝達トルクと差回転とイナーシャフェーズ時間などによる発熱量の大きさにより決まる。
ステップS5では、ステップS4でのクラッチ温度の推定に続き、アップシフトに関与する摩擦係合要素のうち最も高いクラッチ温度が、クラッチ温度閾値を超えているか否かを判断する。YES(クラッチ温度>クラッチ温度閾値)の場合はステップS6へ進み、NO(クラッチ温度≦クラッチ温度閾値)の場合はステップS2へ進む。
ここで、「クラッチ温度閾値」は、閾値を超えるクラッチ温度状態が継続すると、温度負荷によりいずれはクラッチ焼き付きやクラッチ焼損にまでに至るおそれがあるとされる温度に設定される。
ステップS6では、ステップS5でのクラッチ温度>クラッチ温度閾値であるとの判断に続き、ダウンシフトの許可を想定したときのダウンシフト後の第1可能加速度(第1可能駆動力)を算出し、ステップS7へ進む。
ここで、「第1可能加速度」は、図5に示すように、ダウンシフトの許可を想定したとき、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までの必要放熱時間と放熱可能車速とに基づいて算出される。即ち、図5のブロックB1では、現在のクラッチ温度とクラッチ温度閾値とダウン1回分の上昇温度とアップ1回分の上昇温度を入力する。そして、ブロックB1の枠内に記載されるように、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までにクラッチ温度をクラッチ温度閾値以下に抑える必要放熱時間が算出される。ブロックB2では、現在の車速とダウン後のアップ車速を入力する。そして、ブロックB2の枠内に記載されるように、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までの車速幅である放熱可能車速が算出される。図5のブロックB3では、放熱可能車速を必要放熱時間により除算することで、ダウンシフト後の第1可能加速度が算出される。
ステップS7では、ステップS6でのダウンシフト後の第1可能加速度の算出に続き、ダウンシフトの禁止を想定したときのダウンシフト禁止での第2可能加速度(第2可能駆動力)を算出し、ステップS8へ進む。
ここで、「第2可能加速度」は、図6に示すように、ダウンシフトの禁止を想定したときに駆動輪50へ伝達される駆動力のうち加速余裕分により実現可能な加速度として算出される。即ち、図6のブロックB4では、全開エンジン性能と走行抵抗と車両諸元とダウンシフト禁止時の自動変速機ATのギヤ比を入力する。そして、アクセル全開でのエンジン性能とギヤ比により駆動輪50へ伝達される駆動力を算出し、走行抵抗と車両諸元に基づいて駆動負荷を算出する。そして、駆動輪50へ伝達される駆動力のうち、駆動負荷を差し引いた分を加速余裕分とし、加速余裕分により実現可能な車両加速度として第2可能加速度が算出される。
ステップS8では、ステップS7でのダウンシフト禁止での第2可能加速度の算出に続き、第1可能加速度が第2可能加速度を超えているか否かを判断する。YES(第1可能加速度>第2可能加速度)の場合はステップS9へ進み、NO(第1可能加速度≦第2可能加速度)の場合はステップS11へ進む。
ステップS9では、ステップS8での第1可能加速度>第2可能加速度であるとの判断に続き、第1可能加速度と第2可能加速度のうち高い方の加速度による変速モードであるダウンシフト許可変速モードを選択し、ステップS10へ進む。
ステップS10では、ステップS9でのダウンシフト許可変速モードの選択に続き、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、エンジンEng(走行用駆動源)からの出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行い、リターンへ進む。
ここで、「トルクダウン制御」は、ダウンシフトの終了後、次回のアップシフトが開始されるアップシフト車速に到達するまでの車両加速を抑え、ダウンシフト終了時の変速段を保って放熱時間を確保するために行われる制御である。このため、ダウンシフト許可変速モードが選択されると開始されるが、少なくとも許可されたダウンシフトが終了してから次回のアップシフトを開始するまでの放熱区間を含む区間にて実行される。そして、トルクダウン制御でのトルクダウン量は、図5のブロックB1で算出される必要放熱時間を確保するのに必要なトルクダウン量とされる。さらに、必要放熱時間を確保するトルクダウン量は、走行抵抗と駆動力により補正される。
ステップS11では、ステップS8での第1可能加速度≦第2可能加速度であるとの判断に続き、第1可能加速度と第2可能加速度のうち高い方の加速度による変速モードであるダウンシフト禁止変速モードを選択し、リターンへ進む。
次に、作用を説明する。
実施例1の作用を、「連続変速時の熱保護制御の課題と課題解決手法」、「連続変速時の熱保護制御処理作用」、「連続変速時の熱保護制御作用」に分けて説明する。
実施例1の作用を、「連続変速時の熱保護制御の課題と課題解決手法」、「連続変速時の熱保護制御処理作用」、「連続変速時の熱保護制御作用」に分けて説明する。
[連続変速時の熱保護制御の課題と課題解決手法]
まず、車速の上昇にしたがってアップシフトするオートアップシフトにより、図7に示すように、1→2アップシフトしても、1→2アップシフトでは2−3のクラッチは発熱しない。
まず、車速の上昇にしたがってアップシフトするオートアップシフトにより、図7に示すように、1→2アップシフトしても、1→2アップシフトでは2−3のクラッチは発熱しない。
しかし、その後、図7に示すように、2−3アップシフト→3−2ダウンシフト→2−3アップシフト→3−2ダウンシフト→2−3アップシフトしたとする。この場合、自動変速機ATでの変速が連続的に繰り返される連続変速時と判断される。
比較例においては、クラッチ温度が高くなった2−3アップシフトの後、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、次回のアップシフトにてクラッチ温度がクラッチ温度閾値を超えるかどうかが予測判断される。そして、図7の破線特性に示すように、次回のアップシフトにてクラッチ温度がクラッチ温度閾値を超えると予測判断される場合、次のダウンシフトを禁止する熱保護制御が実行され、クラッチ温度を低下させる制御とされていた。
しかし、次回のアップシフトにてクラッチ温度がクラッチ温度閾値を超えるとの予測判断により一義的に次のダウンシフトを禁止する熱保護制御が実行されると、駆動力が不足して運転者の駆動力要求に応えることができない場合がある。その場合にダウンシフトを許可する、つまり、予測にしたがってダウンシフトし、その後、アップシフトに移行すると、運転者の駆動力要求に応えることができても、クラッチ温度がクラッチ温度閾値を超え、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護をすることができない、という課題がある。
(A) 上記課題に対し、本発明者は、ダウンシフトを許可しても、ダウンシフト終了からアップシフト開始までの放熱時間をエンジントルクダウンにより確保し、クラッチ温度を低下させておく。このように、ダウンシフト許可とトルクダウンを併用すると、次回のアップシフトにてクラッチ温度閾値までの上昇を抑えることができることを知見した。そして、ダウンシフト時の車速とアップシフト車速との車速差分が小さい場合には、ダウンシフトを禁止した方が、トルクダウンを併用する必要があるダウンシフト許可よりも車両加速度(駆動力)が出ることを知見した。
(B) そこで、本発明者は、上記課題と知見した技術に着目し、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力とダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力のうち高い方の駆動力による変速モードを選択する。そして、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、エンジンEngからの出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行うことで、アップ車速に到達するまでの放熱時間を確保することとした。
このように、駆動力を優先する変速モードの選択としつつ、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、放熱時間の確保による熱保護を実現する課題解決手法を採用した。この結果、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることができる。
このように、駆動力を優先する変速モードの選択としつつ、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、放熱時間の確保による熱保護を実現する課題解決手法を採用した。この結果、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることができる。
(C) 第1可能駆動力として、ダウンシフトの許可を想定したときの必要放熱時間と放熱可能車速とに基づいて第1可能加速度を算出する。第2可能駆動力として、ダウンシフトの禁止を想定したときに駆動輪50へ伝達される駆動力のうち加速余裕分により実現可能な第2可能加速度を算出するようにした。ここで、必要放熱時間は、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までにクラッチ温度をクラッチ温度閾値以下に抑えるのに必要な放熱時間である。放熱可能車速は、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までの車速幅である。
このように第1可能駆動力を第1可能加速度に置き換えた理由は、ダウンシフトの許可を想定したとき、必要放熱時間を含めて算出する必要があり、必要放熱時間を含めた場合に加速度の算出が容易であることによる。この結果、第1可能駆動力と第2可能駆動力という駆動力情報を、第1可能加速度と第2可能加速度という加速度情報の形に置き換えて容易に精度良く取得することができる。
このように第1可能駆動力を第1可能加速度に置き換えた理由は、ダウンシフトの許可を想定したとき、必要放熱時間を含めて算出する必要があり、必要放熱時間を含めた場合に加速度の算出が容易であることによる。この結果、第1可能駆動力と第2可能駆動力という駆動力情報を、第1可能加速度と第2可能加速度という加速度情報の形に置き換えて容易に精度良く取得することができる。
(D) ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、トルクダウン制御でのトルクダウン量を、クラッチ温度により決められる必要放熱時間を確保するトルクダウン量とすることとした。
この理由は、図5のブロックB1で算出される必要放熱時間を確保するトルクダウン量にすると、次回のアップシフトでのクラッチ温度の上昇をクラッチ温度閾値以下に抑えることができることによる。この結果、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、次回のアップシフトでのクラッチ温度の上昇がクラッチ温度閾値以下に抑えられ、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護機能を向上させることができる。
この理由は、図5のブロックB1で算出される必要放熱時間を確保するトルクダウン量にすると、次回のアップシフトでのクラッチ温度の上昇をクラッチ温度閾値以下に抑えることができることによる。この結果、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、次回のアップシフトでのクラッチ温度の上昇がクラッチ温度閾値以下に抑えられ、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護機能を向上させることができる。
(E) 必要放熱時間を確保するトルクダウン量を、走行抵抗と駆動力により補正することとした。
即ち、必要放熱時間を確保するトルクダウン量は、クラッチ温度のみを考慮して算出されたもので、走行抵抗や駆動力(自動変速機ATのギヤ比)は考慮されていない。よって、例えば、走行抵抗が高い登り坂走行時に平坦路と同じトルクダウン量にすると、アッシフト車速に到達するまでの放熱時間が過剰になるため、登り坂走行時には、トルクダウン量を小さくする補正を行う必要がある。例えば、駆動力が高いローギヤ比走行時に駆動力が低いハイギヤ比走行時と同じトルクダウン量にすると、アッシフト車速に到達するまでの放熱時間が不足するため、ローギヤ比走行時には、トルクダウン量を大きくする補正を行う必要がある。この結果、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行抵抗と駆動力の大きさにかかわらず、適正な放熱時間に調整することができる。
即ち、必要放熱時間を確保するトルクダウン量は、クラッチ温度のみを考慮して算出されたもので、走行抵抗や駆動力(自動変速機ATのギヤ比)は考慮されていない。よって、例えば、走行抵抗が高い登り坂走行時に平坦路と同じトルクダウン量にすると、アッシフト車速に到達するまでの放熱時間が過剰になるため、登り坂走行時には、トルクダウン量を小さくする補正を行う必要がある。例えば、駆動力が高いローギヤ比走行時に駆動力が低いハイギヤ比走行時と同じトルクダウン量にすると、アッシフト車速に到達するまでの放熱時間が不足するため、ローギヤ比走行時には、トルクダウン量を大きくする補正を行う必要がある。この結果、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行抵抗と駆動力の大きさにかかわらず、適正な放熱時間に調整することができる。
[連続変速時の熱保護制御処理作用]
以下、実施例1における連続変速時の熱保護制御処理作用を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
以下、実施例1における連続変速時の熱保護制御処理作用を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、非連続変速時であると判断されると、ステップS1→ステップS2→リターンへと進む流れが繰り返される。連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されるが、クラッチ温度≦クラッチ温度閾値であるときは、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS2→リターンへと進む流れが繰り返される。何れの場合もステップS2では、変速マップと運転点(VSP,APO)を用いた通常の変速制御が実行される。
連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定され、且つ、次回のアップシフトでクラッチ温度>クラッチ温度閾値が予測されたとする。このときは、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7へと進む。ステップS6では、ダウンシフトの許可を想定したときのダウンシフト後の第1可能加速度が算出される。ステップS7では、ダウンシフトの禁止を想定したときのダウンシフト禁止での第2可能加速度が算出される。そして、ステップS7からステップS8へ進み、ステップS8では、第1可能加速度が第2可能加速度を超えているか否かが判断される。
次に、第1可能加速度>第2可能加速度と判断されると、ステップS8からステップS9→ステップS10へと進む。ステップS9では、第1可能加速度と第2可能加速度のうち高い方の加速度による変速モードであるダウンシフト許可変速モードが選択される。ステップS10では、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、エンジンEngからの出力トルクを低下させるトルクダウン制御が行われる。
さらに、第1可能加速度≦第2可能加速度と判断されると、ステップS8からステップS11へと進む。ステップS11では、第1可能加速度と第2可能加速度のうち高い方の加速度による変速モードであるダウンシフト禁止変速モードが選択される。
このように、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定され、且つ、次回のアップシフトでクラッチ温度>クラッチ温度閾値が予測されたとする。このとき、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能加速度と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能加速度が算出される。
そして、第1可能加速度>第2可能加速度であるときは、連続変速時の熱保護制御として、ダウンシフト許可変速モードが選択され、同時にエンジンEngからの出力トルクを低下させるトルクダウン制御が行われる。一方、第1可能加速度≦第2可能加速度であるときは、連続変速時の熱保護制御として、ダウンシフト禁止変速モードが選択される。
[連続変速時の熱保護制御作用]
以下、図8及び図9に基づいて連続変速時の熱保護制御作用を説明する。なお、図8及び図9において、実線特性が変速モードとして「通常変速モード(ダウンシフト許可)」を選択したときの車速特性Avspとクラッチ温度特性Atempである。破線特性が変速モードとして「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」を選択したときの車速特性Bvspとクラッチ温度特性Btempである。1点鎖線特性が変速モードとして「ダウンシフト禁止」を選択したときの車速特性Cvspとクラッチ温度特性Ctempである。
以下、図8及び図9に基づいて連続変速時の熱保護制御作用を説明する。なお、図8及び図9において、実線特性が変速モードとして「通常変速モード(ダウンシフト許可)」を選択したときの車速特性Avspとクラッチ温度特性Atempである。破線特性が変速モードとして「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」を選択したときの車速特性Bvspとクラッチ温度特性Btempである。1点鎖線特性が変速モードとして「ダウンシフト禁止」を選択したときの車速特性Cvspとクラッチ温度特性Ctempである。
まず、図8に基づいてアクセル踏み込み操作される時刻t1での車速VSPからアップシフトVSP(=アップシフト車速)までの車速差分Dが大きいときの作用を説明する。
変速モードが「通常変速モード(ダウンシフト許可)」である場合、クラッチ温度特性Atempは、時刻t1にて踏み込みダウンシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、ダウンシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。そして、車速VSPがアップシフトVSPに到達する時刻t3になると、オートアップシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、アップシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。車速特性Avspは、時刻t1から時刻t3までの間にアップシフトVSPに到達する車速上昇勾配による加速度を示し、時刻t3以降は加速度が緩やかになる。
変速モードが「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」である場合、クラッチ温度特性Btempは、時刻t1にて踏み込みダウンシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、ダウンシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。そして、車速VSPがアップシフトVSPに到達する時刻t4になると、オートアップシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、アップシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。車速特性Bvspは、エンジントルクダウンに伴って時刻t1から時刻t4までの間にアップシフトVSPに到達する車速上昇勾配による加速度を示す。
変速モードが「ダウンシフト禁止」である場合、クラッチ温度特性Ctempは、時刻t1でダウンシフトが禁止されるためにアップシフトもせず、放熱によりクラッチ温度が時間の経過にしたがって低下する。車速特性Cvspは、ダウンシフト禁止に伴って車速上昇勾配による加速度を示す。
このように3つのクラッチ温度特性Atemp,Btemp,Ctempをみると、クラッチ温度特性Atempは、矢印Fの枠内特性に示すように、時刻t3にてクラッチ温度閾値を超えてしまい、熱保護機能が得られない。しかし、クラッチ温度特性Btempの場合は時刻t1〜t4の放熱時間が確保され、クラッチ温度特性Ctempの場合は時刻t1〜t5の放熱時間が確保され、クラッチ温度がクラッチ温度閾値以下に抑えられる。次に、熱保護機能が得られない車速特性Avspを除いて2つの車速特性Bvsp,Cvspを比較すると、変速モードが「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」である場合の車速特性Bvspが、変速モードが「ダウンシフト禁止」である場合の車速特性Cvspより高加速度特性を示す。よって、アクセル踏み込み操作時刻t1での車速VSPからアップシフトVSPまでの車速差分Dが大きいときは、変速モードとして、駆動力確保機能と熱保護機能が両立する「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」が選択される。
次に、図9に基づいてアクセル踏み込み操作される時刻t1での車速VSPからアップシフトVSPまでの車速差分Eが小さいときの作用を説明する。
変速モードが「通常変速モード(ダウンシフト許可)」である場合、クラッチ温度特性Atempは、時刻t1にて踏み込みダウンシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、ダウンシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。そして、車速VSPがアップシフトVSPに到達する時刻t2になると、オートアップシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、アップシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。車速特性Avspは、時刻t1から時刻t2までの間にアップシフトVSPに到達する車速上昇勾配による加速度を示し、時刻t2以降は加速度が緩やかになる。
変速モードが「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」である場合、クラッチ温度特性Btempは、時刻t1にて踏み込みダウンシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、ダウンシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。そして、車速VSPがアップシフトVSPに到達する時刻t4になると、オートアップシフトによる発熱でクラッチ温度が上昇し、アップシフト終了による放熱でクラッチ温度は低下する。車速特性Bvspは、エンジントルクダウンに伴って時刻t1から時刻t4までの間にアップシフトVSPに到達する車速上昇勾配による加速度を示す。
変速モードが「ダウンシフト禁止」である場合、クラッチ温度特性Ctempは、時刻t1でのダウンシフトが禁止されるためにアップシフトもせず、放熱でクラッチ温度が時間の経過にしたがって低下する。車速特性Cvspは、ダウンシフト禁止であるが車速差分Eが小さいことで時刻t1から車速上昇勾配による加速度を示す。
このように3つのクラッチ温度特性Atemp,Btemp,Ctempをみると、クラッチ温度特性Atempは、矢印Gの枠内特性に示すように、時刻t2にてクラッチ温度閾値を超えてしまい、熱保護機能が得られない。しかし、クラッチ温度特性Ctempの場合は時刻t1〜t3の放熱時間が確保され、クラッチ温度特性Btempの場合は時刻t1〜t4の放熱時間が確保され、クラッチ温度がクラッチ温度閾値以下に抑えられる。次に、熱保護機能が得られない車速特性Avspを除いて2つの車速特性Bvsp,Cvspを比較すると、変速モードが「ダウンシフト禁止」である場合の車速特性Cvspが、変速モードが「ダウンシフト許可&エンジントルクダウン」である場合の車速特性Bvspより高加速度特性を示す。よって、アクセル踏み込み操作時刻t1での車速VSPからアップシフトVSPまでの車速差分Eが小さいときは、変速モードとして、駆動力確保機能と熱保護機能が両立する「ダウンシフト禁止」が選択される。
次に、効果を説明する。
実施例1の自動変速機ATの変速制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の自動変速機ATの変速制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 走行用駆動源(エンジンEng)から駆動輪50までの駆動力伝達系に搭載され、摩擦係合要素の架け替えにより複数の変速段を自動変速する自動変速機ATと、自動変速機ATの変速を制御する変速制御手段(自動変速機コントローラ20)と、を備える。
この自動変速機ATの変速制御装置において、変速制御手段(自動変速機コントローラ20)に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部20aを設ける。
熱保護制御部20aは、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度(クラッチ温度)が温度閾値(クラッチ温度閾値)を超えるかどうかを予測判断する。
次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度(クラッチ温度)が温度閾値(クラッチ温度閾値)を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力(第1可能加速度)と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力(第2可能加速度)とを算出する。
第1可能駆動力(第1可能加速度)と第2可能駆動力(第2可能加速度)のうち高い方の駆動力による変速モードであるダウンシフト許可変速モード又はダウンシフト禁止変速モードを選択する。
ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行用駆動源(エンジンEng)からの出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行う。
このため、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることができる。
この自動変速機ATの変速制御装置において、変速制御手段(自動変速機コントローラ20)に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部20aを設ける。
熱保護制御部20aは、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度(クラッチ温度)が温度閾値(クラッチ温度閾値)を超えるかどうかを予測判断する。
次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度(クラッチ温度)が温度閾値(クラッチ温度閾値)を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力(第1可能加速度)と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力(第2可能加速度)とを算出する。
第1可能駆動力(第1可能加速度)と第2可能駆動力(第2可能加速度)のうち高い方の駆動力による変速モードであるダウンシフト許可変速モード又はダウンシフト禁止変速モードを選択する。
ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行用駆動源(エンジンEng)からの出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行う。
このため、連続変速時、駆動力不足の防止と摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護との両立を図ることができる。
(2) 熱保護制御部20aは、第1可能駆動力として、ダウンシフトの許可を想定したとき、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までに摩擦係合要素温度(クラッチ温度)を温度閾値(クラッチ温度閾値)以下に抑える必要放熱時間と、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までの車速幅である放熱可能車速とに基づいて第1可能加速度を算出する。
第2可能駆動力として、ダウンシフトの禁止を想定したときに駆動輪50へ伝達される駆動力のうち加速余裕分により実現可能な第2可能加速度を算出する。
このため、(1)の効果に加え、第1可能駆動力と第2可能駆動力という駆動力情報を、第1可能加速度と第2可能加速度という加速度情報の形に置き換えて容易に精度良く取得することができる。
第2可能駆動力として、ダウンシフトの禁止を想定したときに駆動輪50へ伝達される駆動力のうち加速余裕分により実現可能な第2可能加速度を算出する。
このため、(1)の効果に加え、第1可能駆動力と第2可能駆動力という駆動力情報を、第1可能加速度と第2可能加速度という加速度情報の形に置き換えて容易に精度良く取得することができる。
(3) 熱保護制御部20aは、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、トルクダウン制御でのトルクダウン量を、摩擦係合要素温度(クラッチ温度)により決められる必要放熱時間を確保するトルクダウン量とする。
このため、(2)の効果に加え、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、次回のアップシフトでの摩擦係合要素温度(クラッチ温度)の上昇が温度閾値(クラッチ温度閾値)以下に抑えられ、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護機能を向上させることができる。
このため、(2)の効果に加え、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、次回のアップシフトでの摩擦係合要素温度(クラッチ温度)の上昇が温度閾値(クラッチ温度閾値)以下に抑えられ、摩擦係合要素の熱負荷状態からの保護機能を向上させることができる。
(4) 熱保護制御部20aは、必要放熱時間を確保するトルクダウン量を、走行抵抗と駆動力により補正する。
このため、(3)の効果に加え、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行抵抗と駆動力の大きさにかかわらず、適正な放熱時間に調整することができる。
このため、(3)の効果に加え、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、走行抵抗と駆動力の大きさにかかわらず、適正な放熱時間に調整することができる。
以上、本発明の自動変速機の変速制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、熱保護制御部20aとして、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能加速度と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能加速度を算出する例を示した。しかし、熱保護制御部としては、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力(又は第1加速余裕分駆動力)と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力(又は第2加速余裕分駆動力)を算出する例としても良い。
実施例1では、熱保護制御部20aとして、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、トルクダウン制御でのトルクダウン量を、クラッチ温度により決められる必要放熱時間を確保するトルクダウン量とする例を示した。しかし、熱保護制御部としては、ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、トルクダウン制御でのトルクダウン量を、アップシフトVSPまでの目標加速度が達成されるようにトルクダウン量を制御する例としても良い。
実施例1では、本発明の変速制御装置を、前進7速の自動変速機ATを搭載したエンジン車に適用する例を示した。しかし、本発明の変速制御装置は、走行用駆動源としてエンジンとモータが搭載されたハイブリッド車やモータが搭載された電気自動車に対しても適用することができる。自動変速機としても、前進7速以外の有段変速機であっても良い。要するに、走行用駆動源から駆動輪までの駆動力伝達系に、複数の変速段が自動変速される自動変速機が搭載された車両であれば適用できる。
Eng エンジン(走行用駆動源)
AT 自動変速機
TC トルクコンバータ
Input 入力軸
Output 出力軸
1 アクセル開度センサ
2 エンジン回転数センサ
3 第1タービン回転数センサ
4 第2タービン回転数センサ
5 出力軸回転数センサ(車速センサ)
6 インヒビタスイッチ
7 ATF油温センサ
10 エンジンコントローラ
20 自動変速機コントローラ
20a 熱保護制御部
30 コントロールバルブユニット
40 CAN通信線
50 駆動輪
AT 自動変速機
TC トルクコンバータ
Input 入力軸
Output 出力軸
1 アクセル開度センサ
2 エンジン回転数センサ
3 第1タービン回転数センサ
4 第2タービン回転数センサ
5 出力軸回転数センサ(車速センサ)
6 インヒビタスイッチ
7 ATF油温センサ
10 エンジンコントローラ
20 自動変速機コントローラ
20a 熱保護制御部
30 コントロールバルブユニット
40 CAN通信線
50 駆動輪
Claims (4)
- 走行用駆動源から駆動輪までの駆動力伝達系に搭載され、摩擦係合要素の架け替えにより複数の変速段を自動変速する自動変速機と、
前記自動変速機の変速を制御する変速制御手段と、
を備える自動変速機の変速制御装置において、
前記変速制御手段に、連続変速時に摩擦係合要素を熱負荷状態から保護する変速制御を行う熱保護制御部を設け、
前記熱保護制御部は、連続変速によるアップシフト時、次変速としてダウンシフトから次回のアップシフトへの移行が想定されると、前記次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えるかどうかを予測判断し、
前記次回のアップシフトにて摩擦係合要素温度が温度閾値を超えると予測判断される場合、ダウンシフトの許可を想定したときの第1可能駆動力と、ダウンシフトの禁止を想定したときの第2可能駆動力とを算出し、
前記第1可能駆動力と前記第2可能駆動力のうち高い方の駆動力による変速モードであるダウンシフト許可変速モード又はダウンシフト禁止変速モードを選択し、
前記ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、前記走行用駆動源の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を行う
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項1に記載された自動変速機の変速制御装置において、
前記熱保護制御部は、前記第1可能駆動力として、ダウンシフトの許可を想定したとき、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までに摩擦係合要素温度を温度閾値以下に抑える必要放熱時間と、ダウンシフト終了から次回のアップシフト開始までの車速幅である放熱可能車速とに基づいて第1可能加速度を算出し、
前記第2可能駆動力として、ダウンシフトの禁止を想定したときに前記駆動輪へ伝達される駆動力のうち加速余裕分により実現可能な第2可能加速度を算出する
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項2に記載された自動変速機の変速制御装置において、
前記熱保護制御部は、前記ダウンシフト許可変速モードを選択した場合、前記トルクダウン制御でのトルクダウン量を、摩擦係合要素温度により決められる前記必要放熱時間を確保するトルクダウン量とする
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 請求項3に記載された自動変速機の変速制御装置において、
前記熱保護制御部は、前記必要放熱時間を確保するトルクダウン量を、走行抵抗と駆動力により補正する
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114135662A (zh) * | 2021-10-31 | 2022-03-04 | 重庆青山工业有限责任公司 | 用于防止dct离合器温度过高的换挡控制方法 |
CN114811033A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-07-29 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种自动变速器坡道动态干预换挡控制方法 |
-
2018
- 2018-03-06 JP JP2018039245A patent/JP2019151273A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114135662A (zh) * | 2021-10-31 | 2022-03-04 | 重庆青山工业有限责任公司 | 用于防止dct离合器温度过高的换挡控制方法 |
CN114811033A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-07-29 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种自动变速器坡道动态干预换挡控制方法 |
CN114811033B (zh) * | 2022-05-13 | 2023-04-11 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种自动变速器坡道动态干预换挡控制方法 |
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