JP2019150401A - 加熱調理方法及びその加熱調理方法を実行可能な加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
Description
天面壁と、互いに対向する一対の側壁と、背面壁と、底面壁とにより囲まれる空間であり、前面が開口した調理庫と、
前記調理庫の開口を開閉する扉と、
前記調理庫内に配置され、被調理物が載置される底面部を有する調理用プレートと、
前記調理用プレートの底面部及び前記調理庫の底面壁の間に配置されている複数の下部加熱部と、前記調理庫内において前記下部加熱部よりも上方に配置されている上部加熱部と、を有する加熱部と、を備え、
前記底面部は、複数の底面領域に区画されており、各底面領域と複数の下部加熱部のそれぞれとが対応付けられており、
各底面領域の底面温度をそれぞれ測定する複数の温度検出器と、を備える加熱調理器における加熱調理方法であって、
各温度検出器が測定した各底面領域の各底面温度に基づいて、各底面領域に対応する各下部加熱部での加熱量を調整する点にある。
また、底面領域の底面温度を個別制御できるため、異なる調理温度の複数の被調理物を一の調理用プレートに載置して一度に調理できる。
前記複数の温度検出器それぞれが測定した各底面領域の底面温度の平均温度に対して、一の温度検出器が測定した一の底面領域の底面温度が低い場合には、当該一の底面領域に対応する一の下部加熱部での加熱量が増加するように調整され、
前記平均温度に対して、一の温度検出器が測定した一の底面領域の底面温度が高い場合には、当該一の底面領域に対応する一の下部加熱部での加熱量が減少するように調整される点にある。
調理用プレートの少なくとも一の底面領域に対応して設定された設定温度に対して、当該一の底面領域に対応する一の温度検出器が測定した底面温度が低い場合には、当該一の底面領域に対応する下部加熱部での加熱量が増加するように調整され、
前記設定温度に対して、当該一の底面領域に対応する一の温度検出器が測定した底面温度が高い場合には、当該一の底面領域に対応する下部加熱部での加熱量が減少するように調整される点にある。
天面壁と、互いに対向する一対の側壁と、背面壁と、底面壁とにより囲まれる空間であり、前面が開口した調理庫と、
前記調理庫の開口を開閉する扉と、
前記調理庫内に配置され、被調理物が載置される底面部を有する調理用プレートと、
前記調理用プレートの底面部及び前記調理庫の底面壁の間に配置されている複数の下部加熱部と、前記調理庫内において前記下部加熱部よりも上方に配置されている上部加熱部と、を有する加熱部と、を備え、
前記底面部は、複数の底面領域に区画されており、各底面領域と複数の下部加熱部のそれぞれとが対応付けられており、
各底面領域の底面温度をそれぞれ測定する複数の温度検出器と、
各温度検出器が測定した各底面領域の各底面温度に基づいて、各底面領域に対応する各下部加熱部での加熱量を調整する制御部と、
を備える点にある。
また、底面領域の底面温度を個別制御できるため、異なる調理温度の複数の被調理物を一の調理用プレートに載置して一度に調理できる。
本発明の実施形態に係る加熱調理器10について、図面を参照して説明する。まずは、加熱調理器10を備える加熱調理ユニット1の全体構成について、図1を用いて説明する。
加熱調理ユニット1は、ユニット本体2と、ユニット本体2の上面を形成し、耐熱性の例えば耐熱ガラスからなるトッププレート3とを備えている。
トッププレート3の上面には、ガスを燃料とした3つのコンロバーナ4が設けられている。3つのコンロバーナ4は異なる火力であり、例えば、前左側には小火力バーナ4Aが配置されており、前右側には大火力バーナ4Bが配置されている。また、小火力バーナ4Aと大火力バーナ4Bとの間で後側には、中火力バーナ4Cが配置されている。各コンロバーナ4には、鍋等の被加熱物を載置するための五徳5が設けられている。また、各コンロバーナ4それぞれを操作するためのバーナ操作部6がユニット本体2の右側に設けられている。各バーナ操作部6を押し操作及び回転操作等することにより、各コンロバーナ4の点火、消火及び火力調節等が可能である。
次に、加熱調理器10の構成について図1〜図5を用いて以下に説明する。
加熱調理器10は、図1に示すように、ユニット本体2の前側から後側に至る概ね直方体状の空間からなる調理庫20を備えている。調理庫20は、全面に開口23を有しており、扉13によって開閉可能となっている。この扉13は、図2、図3に示すように、扉13に取り付けられた長尺状のレール部19が調理庫20に対して引き出し又は挿入されることで、開口23を開閉する。また、扉13にはプレート支持部18が取り付けられており、プレート支持部18によって、被調理物Fを載置可能な調理用プレート17が支持されている。そして、レール部19の摺動によって、調理用プレート17が調理庫20に対して引き出し又は挿入される。以下に、各部の構成について説明する。
概ね直方体状の調理庫20は、図3及び図5に示すように、いずれも金属製である、上部の天面壁25aと、左右一対の側壁25bと、後側の側壁である背面壁25cと、天面壁25aに対向する下部の底面壁25dとを含む。そして、調理庫20は、天面壁25a、一対の側壁25b、背面壁25c及び底面壁25dにより囲まれる直方体状の空間により形成されており、前面に開口23が形成されている。
なお、上部加熱部33及び下部ヒータ31は、底面部17aを設定温度にするために、所定出力に調整されるように構成されていればよく、その形状等は限定されない。
図1に示すように、加熱調理器10は、調理庫20の開口23を開閉可能な扉13を備えている。扉13は、開口23を覆う大きさで板状に形成されており、扉13の前側には調理者が扉13を操作するための把手15が設けられている。また、扉13には、調理庫20内を目視可能なように、耐熱ガラス製の窓13aが設けられている。
図2に示すように、扉13の後面下部には、扉13の左右方向の幅と概ね同一の板状のレール取付板16が扉13の後面に沿って設けられている。このレール取付板16には、後述のレール部19の上部に位置するプレート支持部18が取り付けられている。プレート支持部18は、レール部19の上部において、レール取付板16の左右両端から後方に向かって延びるとともに、その左右後端において左右方向に連結されて形成されている。このプレート支持部18に、図2、図3に示す調理用プレート17が載置される。よって、扉13が前方に引き出されると、プレート支持部18とともに調理用プレート17も前方に引き出される。
なお、底面部17aは、前述の通り、左側下部ヒータ31Lに対応している左側底面部17aLと、右側下部ヒータ31Rに対応している右側底面部17aRとを含む。
レール取付板16には、前述のプレート支持部18の下部において、左右両端から後方に向かって延びる一対のレール部19がさらに取り付けられている。レール部19は、固定レール19aと、固定レール19aに対して摺動する可動レール19bとを有する。可動レール19bは、レール取付板16に連結されており、扉13の下部において扉13の左右両端を支持する。一方、固定レール19aは、調理庫20内のうち、後述するレール空間21に固定部材(図示せず)によって固定されている。
図1、図3等に示すように、上述のレール部19を収納可能なレール空間21は、調理庫20の下部の左右両端それぞれに隣接して設けられている。そして、レール空間21は、側壁25bと、底面壁25dと、次に説明する水平壁25b1及び鉛直下部壁25b2とに囲まれる空間により形成されている。
また、図3では、切欠開口αは鉛直下部壁25b2を貫通して形成されている。しかし、切欠開口αには、赤外線センサSから放射される赤外線を透過するガラス等の透過部材が配置されていてもよい。透過部材が配置されている場合、調理用プレート17等から落下した水分及び油等の液体等が赤外線センサSに付着するのを阻止できる。
図3に示すように、調理用プレート17の底面部17aの底面温度を測定するために赤外線センサSが設けられている。赤外線センサSは、加熱された調理用プレート17の底面部17aから放射される赤外線強度を、調理用プレート17に接触することなく検出することで、赤外線強度に基づいて調理用プレート17の底面温度を測定できる。
なお、水平壁25b1と鉛直下部壁25b2とにより調理庫20内に段差はできるものの、この段差はレール部19が収納される段差であり、局所的な凹凸ではないため調理庫20内の清掃は容易である。
制御部41は、左側赤外線センサSLと、左側底面部17aLと、左側下部ヒータ31Lとを対応付けて記憶している。同様に、制御部41は、右側赤外線センサSRと、右側底面部17aRと、右側下部ヒータ31Rとを対応付けて記憶している。
そして、制御部41は、左側赤外線センサSLが検出した左側底面部17aLの底面温度に基づいて、左側下部ヒータ31Lの加熱量を調整する。例えば、左側底面部17aLに対応する左側調理庫20Lの温度がある設定温度Aに設定されているとする。この場合、設定温度Aに対して左側底面部17aLの底面温度が低い場合には、制御部41は、電源(図示せず)から供給する電力を制御して左側下部ヒータ31Lの加熱量を大きくし、左側底面部17aLの温度を高める。一方、設定温度Aに対して左側底面部17aLの底面温度が高い場合には、制御部41は、電源(図示せず)から供給する電力を制御して左側下部ヒータ31Lの加熱量を小さくし、左側底面部17aLの温度を低める。
同様に、制御部41は、右側赤外線センサSRが検出した右側底面部17aRの底面温度に基づいて、右側調理庫20Rが所定の設定温度となるように右側下部ヒータ31Rの加熱量を調整する。
例えば、一の被調理物F1が左側底面部17aLに載置され、一の調理温度T1に設定される。一方、他の被調理物F2が右側底面部17aRに載置され、他の調理温度T2に設定される。制御部41は、左側底面部17aLの底面温度が一の調理温度T1となるように、当該左側底面部17aLに対応する左側下部ヒータ31Lを制御する。例えば、左側底面部17aLの底面温度が一の調理温度T1よりも低い場合には、制御部41は、左側底面部17aLに対応する左側下部ヒータ31Lでの加熱量を増加させ、一の調理温度T1となるように調整する。逆に、左側底面部17aLの底面温度が一の調理温度T1よりも高い場合には、制御部41は、左側下部ヒータ31Lでの加熱量を減少させ、一の調理温度T1となるように調整する。
また、制御部41は、右側底面部17aRの底面温度が他の調理温度T2となるように、当該右側底面部17aRに対応する右側下部ヒータ31Rを制御する。
このように各底面部17aL、17aRごとに調理温度を個別に制御できることで、調理温度の異なる複数の被調理物Fを一度に調理可能である。
制御部41は、複数の赤外線センサそれぞれが測定した各底面部17aの底面温度の平均温度を算出し、各底面部17aの底面温度と平均温度との比較結果に基づいて、該当する下部ヒータ31を制御する。例えば、底面部17aに左側底面部17aL及び右側底面部17aRが含まれる場合には、制御部41は、左側底面部17aLの底面温度及び右側底面部17aRの底面温度から平均温度を算出する。そして、制御部41は、例えば、左側底面部17aLの底面温度が平均温度よりも低い場合には、左側底面部17aLに対応する左側下部ヒータ31Lでの加熱量が増加するように調整する。逆に、制御部41は、例えば、左側底面部17aLの底面温度が平均温度よりも高い場合には、左側底面部17aLに対応する左側下部ヒータ31Lでの加熱量が減少するように調整する。
(1)上記実施形態では、レール空間21内に設けられた左側及び右側赤外線センサSL、SRによって、調理用プレート17の左側及び右側底面部17aL、17aRそれぞれの底面温度を測定している。そして、制御部41は、左側底面部17aLの底面温度に基づいて左側下部ヒータ31Lを制御し、右側底面部17aRの底面温度に基づいて右側下部ヒータ31Rを制御している。
なお、ここでは、底面部17aを4つの領域に区画したが、領域の数及び各領域の形状はこれに限定されない。例えば、底面部17aは、個別制御される複数の下部ヒータ31の数及びそれぞれの形状に対応するように区画することができる。
以下では、複数の下部ヒータ31が、底面壁25dと調理用プレート17との間に設けられている。そして、各下部ヒータ31に対応して、複数の赤外線センサSが底面壁25dに設けられている。このような例として、以下に一例として3つの例を示す。
そして、例えば、中心線C2上であり、かつ左側下部ヒータ31Lと中心線C1との間には左側赤外線センサSLが配置されており、中心線C2上であり、かつ右側下部ヒータ31Rと中心線C1との間には右側赤外線センサSRが配置されている。また、例えば、中心線C1上であり、かつ前側下部ヒータ31Fと中心線C2との間には前側赤外線センサSFが配置されており、中心線C1上であり、かつ後側下部ヒータ31Bと中心線C2との間には後側赤外線センサSBが配置されている。
その他、上述の図7〜図12等において示した加熱調理器10においても、制御部41は調理者から異なる温度制御を行う範囲の入力を受け付けてもよい。
ただし、このような鉛直下部壁25b2の傾斜角度は、調理用プレート17等から落下した水分及び油等の液体等が、鉛直下部壁25b2に設けられた切欠開口αを介して赤外線センサSに付着しないような角度であるのが好ましい。
17 :調理用プレート
17a :底面部
20 :調理庫
25a :天面壁
25b :側壁
25c :背面壁
25d :底面壁
31 :下部ヒータ
S :赤外線センサ
Claims (4)
- 天面壁と、互いに対向する一対の側壁と、背面壁と、底面壁とにより囲まれる空間であり、前面が開口した調理庫と、
前記調理庫の開口を開閉する扉と、
前記調理庫内に配置され、被調理物が載置される底面部を有する調理用プレートと、
前記調理用プレートの底面部及び前記調理庫の底面壁の間に配置されている複数の下部加熱部と、前記調理庫内において前記下部加熱部よりも上方に配置されている上部加熱部と、を有する加熱部と、を備え、
前記底面部は、複数の底面領域に区画されており、各底面領域と複数の下部加熱部のそれぞれとが対応付けられており、
各底面領域の底面温度をそれぞれ測定する複数の温度検出器と、を備える加熱調理器における加熱調理方法であって、
各温度検出器が測定した各底面領域の各底面温度に基づいて、各底面領域に対応する各下部加熱部での加熱量を調整する、加熱調理方法。 - 前記複数の温度検出器それぞれが測定した各底面領域の底面温度の平均温度に対して、一の温度検出器が測定した一の底面領域の底面温度が低い場合には、当該一の底面領域に対応する一の下部加熱部での加熱量が増加するように調整され、
前記平均温度に対して、一の温度検出器が測定した一の底面領域の底面温度が高い場合には、当該一の底面領域に対応する一の下部加熱部での加熱量が減少するように調整される、請求項1に記載の加熱調理方法。 - 調理用プレートの少なくとも一の底面領域に対応して設定された設定温度に対して、当該一の底面領域に対応する一の温度検出器が測定した底面温度が低い場合には、当該一の底面領域に対応する下部加熱部での加熱量が増加するように調整され、
前記設定温度に対して、当該一の底面領域に対応する一の温度検出器が測定した底面温度が高い場合には、当該一の底面領域に対応する下部加熱部での加熱量が減少するように調整される、請求項1に記載の加熱調理方法。 - 天面壁と、互いに対向する一対の側壁と、背面壁と、底面壁とにより囲まれる空間であり、前面が開口した調理庫と、
前記調理庫の開口を開閉する扉と、
前記調理庫内に配置され、被調理物が載置される底面部を有する調理用プレートと、
前記調理用プレートの底面部及び前記調理庫の底面壁の間に配置されている複数の下部加熱部と、前記調理庫内において前記下部加熱部よりも上方に配置されている上部加熱部と、を有する加熱部と、を備え、
前記底面部は、複数の底面領域に区画されており、各底面領域と複数の下部加熱部のそれぞれとが対応付けられており、
各底面領域の底面温度をそれぞれ測定する複数の温度検出器と、
各温度検出器が測定した各底面領域の各底面温度に基づいて、各底面領域に対応する各下部加熱部での加熱量を調整する制御部と、
を備える加熱調理器。
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JP2018038972A Active JP7023140B2 (ja) | 2018-03-05 | 2018-03-05 | 加熱調理方法及びその加熱調理方法を実行可能な加熱調理器 |
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Citations (4)
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US4307285A (en) * | 1979-01-08 | 1981-12-22 | General Electric Company | Toaster/oven with removable cooking chamber side liners |
JPS5711618A (en) * | 1980-06-26 | 1982-01-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Electric cooker |
JPH0423091U (ja) * | 1990-06-15 | 1992-02-25 | ||
JP2016154633A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 日立アプライアンス株式会社 | 加熱調理器 |
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2018
- 2018-03-05 JP JP2018038972A patent/JP7023140B2/ja active Active
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US4307285A (en) * | 1979-01-08 | 1981-12-22 | General Electric Company | Toaster/oven with removable cooking chamber side liners |
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