JP2019150329A - 歩行評価システムおよび歩行評価方法 - Google Patents

歩行評価システムおよび歩行評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩行評価の信頼性を向上させることができる歩行評価システムを提供する。【解決手段】本発明による歩行評価システム200は、被験者の歩行データを取得する歩行データ取得部1と、歩行データ取得部1により取得された歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出部205と、係数を記憶した係数記憶部206と、抽出部205により抽出された歩行パラメータと、係数記憶部206に記憶された係数とに基づいて、歩行評価モデルから被験者の歩行評価値を算出する評価値算出部207と、を備えている。係数記憶部206に記憶された係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行評価基準値とに基づいて、歩行評価モデルから得られた値である。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行データから歩行評価を行うための歩行評価システムおよび歩行評価方法に関する。
高齢者の増加に伴い、足腰の運動機能の低下による運動器症候群(ロコモティブシンドローム;以下ロコモ)は社会問題となっている。そこで、病院だけでなく、生活に密着した地域でのロコモ予防により、健康寿命の延伸、医療費の削減が期待されている。ロコモ対策には、歩数の量的な増加のみならず歩き方の歩行の質的向上が求められており、個人の歩行がどのような状態であるかを歩行評価することが重要である。
歩行に問題がある場合には、理学療法士などの専門家が、所定の指標(例えば、リズムや勢い、安定性等)に基づいて目視診断を行って歩行評価を行う。しかしながら、病院以外の介護施設や地域包括ケアシステムの通いの場となっている公民館、フィットネスクラブなどでは、高齢者数に対し専門家数が圧倒的に不足し、個々の歩行機能を詳細に把握できず納得のいく診断が得られにくいという問題がある。また病院でも、歩行評価の指標の統一化がなされていないケースもあり、目視での確認では、評価のばらつきが生じている。
一方、被験者の歩行データを取得して分析し、歩行が正常に行われているか否かを判断することができるシステムが知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
このうち、特許文献1においては、足部圧力と膝部の慣性感圧素子の三次元角度情報から膝関節トルクに基づいた歩行分析結果を算出する歩行分析システムが開示されている。特許文献2においては、足部の加速度、傾斜、角速度センサから、蹴り足、テンポ、足の高度、歩幅のうちのいずれか1つ以上を評価する歩行評価装置が開示されている。特許文献3においては、足部の加速度から周波数スペクトル分布を算出し、第1ピーク、第2ピークとの関係性により健常歩行か否かを判定する歩行評価装置が開示されている。特許文献4では、腰部加速度データから歩行速度、歩幅、歩調を算出し、転倒リスクを判別する歩行解析システムが開示されている。
特開2017−144237号公報 特開2009−000391号公報 特開2013−059489号公報 特開2009−261595号公報
しかしながら、特許文献1〜4に開示された方法では、被験者の歩行データから得られる特定の歩行パラメータに着目して歩行評価を行っている。一方、被験者の歩行の目視診断では、特定のパラメータではなく、所定の指標を採用して歩行評価を行っている。このため、目視診断時に採用する指標に基づいて歩行評価を行うシステムを開発することで、歩行評価のばらつきを抑制し、歩行評価の信頼性を向上させることが望まれている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、歩行評価の信頼性を向上させることができる歩行評価システムおよび歩行評価方法を提供することを目的とする。
本発明は、
被験者の歩行データから歩行評価を行うための歩行評価システムであって、
前記被験者の歩行データを取得する歩行データ取得部と、
前記歩行データ取得部により取得された前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出部と、
係数を記憶した係数記憶部と、
前記抽出部により抽出された前記歩行パラメータと、前記係数記憶部に記憶された前記係数とに基づいて、歩行評価モデルから前記被験者の歩行評価値を算出する評価値算出部と、を備え、
前記係数記憶部に記憶された前記係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから得られた値である、歩行評価システム、
を提供する。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記評価基準者の前記歩行評価基準値を入力する入力部と、
前記抽出部により前記評価基準者の前記歩行データから抽出された前記歩行パラメータと、前記入力部により入力された前記歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから前記係数を算出する係数算出部と、を更に備え、
前記係数記憶部に記憶された前記係数は、前記係数算出部により算出された値である、ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記評価基準者の前記歩行評価基準値は、専門家により決定された値である、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記評価値算出部により算出された前記歩行評価値に基づいて、前記被験者の歩行評価結果を表示する表示部を更に備える、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記歩行評価モデルは、重回帰モデルまたはロジスティック回帰モデルである、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記評価値算出部により算出された前記歩行評価値に基づいて前記被験者の歩行を判定する判定部を更に備える、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記歩行評価モデルは、重回帰モデルであり、
前記評価値算出部は、複数の前記歩行評価値を算出し、
前記判定部は、前記評価値算出部により算出された複数の前記歩行評価値の和に基づいて前記被験者の歩行を判定する、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記歩行評価基準値は、修正歩行異常性尺度で規定された歩行の異常性を表わす点数に相当する値である、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記歩行評価基準値は、修正歩行異常性尺度で規定された歩行の異常性を表わす点数であって、複数の指標に基づく点数を加算した値である、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記抽出部は、立脚期に関連付けられた歩行パラメータと、遊脚期に関連付けられた歩行パラメータとを抽出する、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価システムにおいて、
前記抽出部は、ヒールロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、アンクルロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、フォアフットロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、を抽出する、
ようにしてもよい。
また、本発明は、
被験者の歩行データから歩行評価を行うための歩行評価方法であって、
前記被験者の歩行データを取得するデータ取得ステップと、
前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出ステップと、
前記歩行パラメータと、係数記憶部に記憶された係数とに基づいて、歩行評価モデルから前記被験者の歩行評価値を算出する評価値算出ステップと、を備え、
前記係数記憶部に記憶された前記係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから得られた値である、歩行評価方法、
を提供する。
上述した歩行評価方法において、
前記評価基準者の歩行データを取得するデータ取得ステップと、
前記評価基準者の前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出ステップと、
前記評価基準者の歩行を目視して、前記歩行評価基準値を決定する決定ステップと、
前記評価基準者の前記歩行パラメータと、前記歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから前記係数を算出する係数算出ステップと、を更に備え、
前記係数記憶部に記憶された前記係数は、前記係数算出ステップにおいて算出された値である、
ようにしてもよい。
上述した歩行評価方法において、
前記決定ステップにおいて、前記歩行評価基準値の決定は、専門家が前記評価基準者の歩行を目視して行う、
ようにしてもよい。
本発明によれば、歩行評価の信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態における歩行評価システムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す歩行評価システムで用いられる修正歩行異常性尺度を説明するための表である。 図3は、図1に示す歩行データ取得部の一例を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態における歩行評価方法を示すフローチャートである。 図5は、図3の歩行データ取得部から取得される歩行データを示すグラフである。 図6は、図5で得られた歩行データから歩行パラメータを抽出する方法を説明するための図である。 図7は、歩行時の足裏圧力を説明するための図である。 図8は、図1に示す表示部における被験者の歩行評価結果の表示例を示す図である。 図9は、図12に示す歩行評価結果の他の表示例を示す図である。 図10は、実施例1におけるセンサ構成を説明するための表である。 図11は、実施例1において得られた歩行データのGars基準値を示す表である。 図12は、実施例1において得られた自由度調整済み決定係数、RMSEおよび正答率を示す表である。 図13は、実施例2おいて得られた再現率および正答率を示す表である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図9を参照して、本発明の実施の形態における歩行評価システムおよび歩行評価方法について説明する。図1に示すように、本実施の形態における歩行評価システム200は、歩行評価モデルを用いて、被験者の歩行データから歩行評価を行うためのシステムである。なお、図1は、歩行評価システム200のブロック図を示しているが、各ブロックを結ぶ線は、情報の流れを示すことを意図して描かれている。
本実施の形態では、人の歩行に異常があるか否かを評価するための尺度の一例として、修正歩行異常性尺度(Modified Gait Abnormality Rating Scale:GARS−M)を用いる。修正歩行異常性尺度については、例えば、小林まり子、外5名、“地域高齢者における動画観察による歩行異常性尺度の評価者間信頼性”(理学療法学 2012年、第39巻、第7号、397頁〜403頁)に記載されている。GARS−Mでは、図2に示す7つの指標(Gars1〜Gars7)の修正歩行異常性尺度に基づいて付与された歩行の異常性を点数で表わす。点数は、0点〜3点で付けられて、点数が大きい方が異常度が深刻になることを表わしている。通常、点数は整数で付けられ、4段階の評価になっている。
一般的には、理学療法士などの専門家は、被験者の歩行評価を行う際、被験者の歩行を目視診断し、GARS−Mの7つの指標の評価を行って点数を決定している。本実施の形態による歩行評価システム200は、これらの7つの指標(Gars1〜Gars7)の各々で点数に相当する数値(歩行評価値)を自動的に算出することで、被験者の歩行評価を行う。ここで、専門家とは、歩行評価について専門知識を有する者をいう。専門家の例としては、理学療法士、義肢装具士、リハビリテーション科専門医、整形外科医が挙げられるが、歩行評価についての専門知識を有していれば、これらの者に限られることはない。
図1に示すように、歩行評価システム200は、歩行データ取得部(データ取得装置)1と、システム本体201と、を備えている。このうちシステム本体201は、データ受信部202と、データ記憶部203と、モデル記憶部204と、抽出部205と、係数記憶部206と、評価値算出部207と、入力部208と、係数算出部209と、判定部210と、表示部211と、を備えている。システム本体201は、例えば、パーソナルコンピュータで構成することができる。
歩行データ取得部1は、被験者および評価基準者の歩行データを取得するように構成されている。歩行データ取得部1は、後述するように少なくとも1つのセンサを有しており、歩行データ取得部1を装着した被験者(または評価基準者)が歩行すると、センサの計測値から被験者の歩行データが得られるようになっている。歩行データ取得部1の詳細については後述する。
データ受信部202は、歩行データ取得部1から送信される歩行データを受信するように構成されている。データ受信部202は、無線または有線の通信手段を有し、所定の通信方式で歩行データ取得部1と通信を行う。
データ記憶部203は、データ受信部202が受信した歩行データを記憶するように構成されている。すなわち、被験者から取得された歩行データが記憶されるとともに、評価基準者から取得された歩行データが記憶される。
モデル記憶部204は、後述する評価値算出部207および係数算出部209で用いられる歩行評価モデルが記憶されるように構成されている。歩行評価モデルについては後述する。
抽出部205は、歩行データ取得部1により取得された歩行データから複数の歩行パラメータ(特徴量)を抽出するように構成されている。抽出部205は、立脚期に関連付けられた歩行パラメータと、遊脚期に関連付けられた歩行パラメータとを抽出してもよい。このうち立脚期については、ヒールロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、アンクルロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、フォアフットロッカー期に関連付けられた歩行パラメータとを抽出するようにしてもよい。
より具体的には、抽出部205は、図5に示すような曲げデータ、圧力データおよび加速度データから、歩行パラメータを抽出する。例えば、後述するMP曲げデータから、ヒールロッカー期、アンクルロッカー期およびフォアフットロッカー期におけるMP曲げ計測値の最小値や最大値、レンジ値、傾き等を算出する。歩行パラメータの抽出方法の詳細については後述する。
評価値算出部207は、抽出部205により抽出された複数の歩行パラメータと、係数記憶部206に記憶された複数の係数とに基づいて、歩行評価モデルから被験者の歩行評価値(以下、Gars値と記す)を算出するように構成されている。評価値算出部207は、上述したモデル記憶部204に記憶された歩行評価モデルを用いて、Gars1〜Gars7の各々でGars値を算出する。
歩行評価モデルは、歩行パラメータと係数とからGars値を算出する。歩行評価モデルは回帰分析の手法を採用してGars値を算出するようにしてもよく、歩行評価モデルの例としては、単回帰モデルや重回帰モデル、ロジスティック回帰モデルが挙げられる。本実施の形態では、重回帰モデルを例にとって説明する。
重回帰モデルは、以下の式(1)で示される。
Figure 2019150329
ここで、x〜xは、説明変数としての各歩行パラメータ(例えば、ヒールロッカー期におけるMP曲げの最小値等)である。a〜aは係数(より詳細には、偏回帰係数)であるが、aは、定数項とも呼ばれる。yは、目的変数としてのGars値(歩行評価値)であり、0〜3の範囲での任意の値(整数以外の値を含む)をとる。すなわち、本実施の形態では、評価値算出部207は、式(1)のx〜xに評価対象の被験者に関連付けられた歩行パラメータを代入するとともに、式(1)のa〜aに係数記憶部206に記憶された係数を代入して、Gars値を算出する。算出されたGars値は、GARS−Mで規定された歩行の異常性を表わす点数に相当する値になる。Gars値は、Gars1〜Gars7の各々について算出される。すなわち、係数は、後述するように、Gars1〜Gars7の各指標に関連付けられて記憶されているため、Gars値として算出するGars指標に対応する係数を用いて、所望のGars指標に対応するGars値が算出される。
係数記憶部206は、上述した歩行評価モデルで用いられる複数の係数を記憶するように構成されている。各係数は、Gars1〜Gars7の各指標に関連付けられるとともに、対応する歩行パラメータに関連付けられている。係数記憶部206は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)、メモリ装置、メモリカード(例えば、SDカードなど)、またはUSBメモリ等の記憶媒体を含んでいる。係数記憶部206は、上述したデータ記憶部203およびモデル記憶部204と共通の記憶媒体によって構成されていてもよい。
係数記憶部206に記憶された係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行パラメータを取得する際に得られた歩行評価基準値とに基づいて、上述した歩行評価モデルから得られた値である。歩行評価基準値とは、被験者とは異なる評価基準者の歩行を目視診断した専門家により決定された点数であって、歩行評価システム200における歩行評価値(Gars値)の基準値となる値である。この値を本明細書では、Gars基準値と記す。このような係数の算出は、後述する係数算出部209で行われる。
係数算出部209は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、専門家により決定されたGars基準値(歩行評価基準値)とに基づいて、上記式(1)に示す歩行評価モデルから係数を算出するように構成されている。係数算出部209は、上述したモデル記憶部204に記憶された歩行評価モデルを用いて、Gars1〜Gars7の各々で係数を算出する。すなわち、係数算出部209は、上記式(1)のyに、予め目視診断した専門家により決定された各評価基準者のGars基準値を代入するとともに、式(1)のx〜xに当該評価基準者に関連付けられた歩行パラメータを代入して、係数を算出する。係数は、Gars1〜Gars7の各々について算出される。算出された係数は、Gars1〜Gars7と関連付けられて、係数記憶部206に記憶されている。
入力部208は、専門家により決定されたGars基準値を入力するように構成されている。入力部208は、例えば、キーボード、マウス、またはタッチパネル等の入力デバイスを含んでいる。
判定部210は、評価値算出部207により算出されたGars値に基づいて、被験者の歩行を判定するように構成されている。より具体的には、判定部210は、評価値算出部207により算出された複数のGars値の和を算出し、Gars値の和に基づいて被験者の歩行を判定する。例えば、Gars1〜Gars7の各々において算出されたGars値を合計し、得られたGars値の和が、判定基準値である9点を超えるか否かが判定部210により判定される。Gars値の和が9点を超える場合、判定部210は、被験者の歩行が異常であり、転倒リスクが高いと判定する。一方、Gars値の和が9点以下である場合、判定部210は、被験者の歩行に異常がなく、転倒リスクは低いと判定する。なお、判定基準点数は、転倒リスクが高くなるとみなせる点数を設定すればよく、9点であることに限られることはない。
表示部211は、評価値算出部207により算出されたGars値に基づいて、被験者の歩行評価結果を表示するように構成されている。
例えば、図8に示すように、歩行評価結果としてGars値から算出される偏差値をレーダーチャートで表示するようにしてもよい。図8は、Gars1〜Gars5に対応するGars値を表示した例を示している。ここで、「リズム」はGars1に対応し、「勢い」はGars2に対応し、「安定性」はGars3に対応し、「接地性」はGars4に対応し、「可動域」はGars5に対応する。ここでは、Gars1〜Gars5に対応するGars値を、それぞれ80点を平均としたときの偏差値で示している。偏差値は、上述した判定部210で算出するようにしてもよい。
また、例えば、図9に示すように、歩行評価結果としてGars値の偏差値を星マークの数で表示するようにしてもよい。図9は、Gars1〜Gars5の各々で算出されたGars値を、星マークで表示した例を示している。
さらに、例えば、図8にも図9にも示されていないが、上述した判定部210による被験者の歩行の判定結果を表示するようにしてもよい。この場合、判定部210により得られたGars値の和が9点を超える場合には、被験者の転倒リスクが高い旨を表示し、Gars値の和が9点以下である場合には、被験者の転倒リスクは低い旨を表示する。
表示部211は、任意の表示デバイスを含んでいてもよい。例えば、システム本体201がパーソナルコンピュータで構成されている場合には、パーソナルコンピュータに付属または組み込まれるLCDディスプレイまたはCRT(陰極線管)ディスプレイ等の表示デバイスを含んでいてもよい。または、例えば、携帯情報端末(携帯電話、スマートホン、タブレット端末等)のLCD(液晶表示ディスプレイ)若しくはOLED(有機ELディスプレイ)等の表示デバイスを含んでいてもよい。
次に、本実施の形態における歩行データ取得部1について説明する。ここでは一例として、特開2018−011890号公報に開示された歩行データ取得部1を適用する例について図3を用いて概略的に説明する。歩行データ取得部1の構成は、被験者(または評価基準者)の歩行データを取得することができれば、図3に示す構成に限られることはない。例えば、特開2018−011890号公報に開示された他の実施の形態の構成を採用してもよく、この公報に開示された構成以外の構成を採用してもよい。あるいは、歩行データ取得部1は、加速度センサを有する携帯端末やタブレット端末等で構成されていてもよい。携帯端末やタブレット端末であっても、加速度センサにより計測された加速度を計測時間に関連付けられて加速度データを作成することができる。さらには、データ取得部1は、被験者(または評価基準者)の足Fに取り付けられた圧力センサ等のセンサを有し、センサにより計測された計測値を計測時間に関連付けられて歩行データを作成可能に構成されていれば、任意の構成を適用することができる。
図3に示す歩行データ取得部1は、被験者の足Fに装着可能な装身具10と、曲げ計測部20と、圧力計測部30と、を備えている。本実施の形態では、装身具10が靴下11である例を示しているが、靴やインソールなどであってもよい。曲げ計測部20および圧力計測部30は、装身具10としての靴下11に取り付けられている。
曲げ計測部20は、被験者の足FのMP関節軸の周りの屈曲度を計測するMP曲げセンサ21と、足首部Aの屈曲度を計測する距腿曲げセンサ22と、を有している。各曲げセンサ21、22により計測された屈曲度は計測時間と関連付けられて、歩行データの一例である曲げデータ(図5、図6参照)が作成される。
圧力計測部30は、被験者の足裏圧力を計測する。図3に示す圧力計測部30は、被験者の足Fの裏側において踵部の圧力を計測する踵圧力センサ31と、被験者の足Fの裏側においてMP関節部の圧力を計測するMP圧力センサ32と、被験者の足Fの裏側において母趾(足指部の一例)の圧力を計測する足指圧力センサ33と、を有している。各センサ31〜33により計測された圧力は計測時間と関連付けられて、歩行データの一例である圧力データ(図5、図6参照)が作成される。
図3に示す歩行データ取得部1は、被験者の下腿部Lの加速度を計測する加速度センサ40(加速度計測部)を更に備えている。加速度センサ40は、ボックス12内に収容されて、ベルト13によって取り付けられている。この加速度センサ40は、3軸方向の加速度を計測可能に構成されており、下腿部Lの上下方向加速度、前後方向加速度および左右方向(足Fの内外方向)加速度を計測する。加速度センサ40により計測された加速度は計測時間と関連付けられて、歩行データの一例である上下方向加速度データ、前後方向加速度データおよび左右方向加速度データ(図5参照)が作成される。
上述のようにして作成された各歩行データは、歩行データ取得部1の出力部(図示せず)から出力されて、上述したシステム本体201のデータ受信部202に送信される。歩行データ取得部1は、データ受信部202に対応するように無線または有線の通信手段を有し、所定の通信方式で通信を行う。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、被験者の歩行データから歩行評価を行うための歩行評価方法について、主として図4を用いて説明する。なお、歩行評価システム200のデータ記憶部203には、各種の処理の実行を制御するプログラムが記憶されており、システム本体201は、このプログラムを読み出して実行することにより、歩行評価システム200の動作を制御して、以下に示す歩行評価方法が実現される。歩行データ取得部1の動作は、データ記憶部203に記憶されたプログラムによって制御されてもよいが、このプログラムとは独立して、歩行データ取得部1は自身に記憶された独自のプログラムを実行して動作が制御されるようにしてよい。
被験者の歩行評価値を算出する前に、評価基準者の歩行データから歩行評価モデルの係数を算出して係数記憶部206に記憶させる。すなわち、歩行評価モデルの係数を、被験者とは異なる複数の評価基準者の歩行データから算出する。評価基準者の人数(または評価基準者から得る歩行データ数)は、被験者の歩行評価精度や歩行評価モデルの係数の精度に応じて決定することができる。
まず、装着ステップS101として、例えば図3に示す歩行データ取得部1が、評価基準者に装着される。この場合、評価基準者の両方の足Fに各センサが取り付けられた歩行データ取得部1の靴下11が装着される。また、上述したボックス12が取り付けられたベルト13が、評価基準者の下腿部Lに巻き付けられる。
装着ステップS101の後、データ取得ステップS102として、評価基準者に装着された歩行データ取得部1により評価基準者の歩行データを取得する。
具体的には、まず、各曲げセンサおよび加速度センサの基準値が計測される。この場合、評価基準者は、立位姿勢で10秒程度静止する。この状態で計測された計測値が、各曲げセンサおよび加速度センサのゼロ点(計測基準値)としてそれぞれ設定される。圧力センサは、歩行データ取得部1を評価基準者に装着する前にゼロ点設定されるようにしてもよい。
次に、評価基準者の歩行データを計測する。この場合、評価基準者が、例えば10m程度の歩行を行う。この間、各センサにより計測された計測値が計測時間に関連付けられて歩行データが作成される。作成された歩行データは歩行データ取得部1の記憶部(図示せず)に記憶される。
計測終了後、歩行データ取得部1の記憶部に記憶された歩行データがデータ受信部202に送信(出力)される。このようにして、図5に示すような評価基準者の歩行データを取得することができる。図5には、歩行データの例として、踵圧力データ(波形A)、MP圧力データ(波形B)、足指圧力データ(波形C)、MP曲げデータ(波形D)、距腿曲げデータ(波形E)、左右方向加速度データ(波形F)、前後方向加速度データ(波形G)、上下方向加速度データ(波形H)が示されている。
評価基準者が歩行している間、決定ステップS103として、理学療法士である専門家が評価基準者の歩行を目視診断して、評価基準者のGars基準値(歩行評価基準値)を決定する。この場合、評価基準者の歩行を目視診断した専門家が、Gars1〜Gars7の各々において0点〜3点の範囲で点数を整数で付ける。各点数は、Gars1〜Gars7毎にGars基準値として入力部208に入力される。なお、決定ステップS103は、評価基準者の歩行の様子を動画撮影し、その後に動画を専門家が目視診断して、Gars基準値を決定するようにしてもよい。この場合においても、決定したGars基準値は、入力部208に入力される。
データ取得ステップS102の後、抽出ステップS104として、取得された評価基準者の歩行データから、抽出部205により歩行パラメータを抽出する。
この場合、まず、歩行データを、図5および図6に示すように、歩行パラメータを抽出するための複数の期間に区分けする。より具体的には、歩行データを、(1)ヒールロッカー期、(2)アンクルロッカー期、(3)フォアフットロッカー期、(4)前半遊脚期、(5)後半遊脚期に区分けする。歩行パラメータを抽出する方法について以下に説明する。
1歩行周期は、足Fが床面に接地している立脚期と、足Fが床面から離れている遊脚期と、に区分けされる。このうち立脚期は、図6に示すように、(1)ヒールロッカー期(立脚初期)と、(2)アンクルロッカー期(立脚中期)と、(3)フォアフットロッカー期(立脚終期)とに区分けされる。遊脚期は、(4)前半遊脚期と(5)後半遊脚期とに区分けされる。なお、図6では、横軸に、1歩行周期を100%とする無次元時間を示し、縦軸に、各センサで計測された計測値を無次元数で示している。図6では、一例として、図6(a)において踵圧力データを示し、図6(b)においてはMP圧力データを示し、図6(c)においてMP曲げデータを示し、図6(d)において距腿曲げデータを示している。
ヒールロッカー期は、図7に示すように、床面に踵部100が接地してから、MP関節部101が床面に接地するまでの期間である。より具体的には、ヒールロッカー期は、踵部100の圧力が正の値になった時点(踵接地時点T1)から、MP関節部101の圧力が正の値になった時点(MP接地時点T2)までの期間となる。通常、MP接地時点T2では、母趾102は接地しておらず、母趾102の圧力はゼロである。ヒールロッカー期では、図7に示すように、主として踵部100を軸にして、足Fの全体が床面に接地する方向に足Fおよび下腿部Lが回転するように変形する。
アンクルロッカー期は、MP関節部101が床面に接地してから、踵部100が床面から離れるまでの期間である。より具体的には、アンクルロッカー期は、MP関節部101の圧力が正の値になった時点(MP接地時点T2)から、踵部100の圧力がゼロになった時点(踵離地時点T3)までの期間となる。通常、踵離地時点T3では、MP関節部101は接地し、MP関節部101の圧力は正の値になる。アンクルロッカー期では、図7に示すように、主として足首部Aの距腿関節軸103を中心にして、足Fの全体が床面に接地されながら、下腿部Lが前側に回転するように足首部Aが変形する。
フォアフットロッカー期は、踵部100が床面から離れてから、母趾102が床面から離れるまでの期間である。より具体的には、フォアフットロッカー期は、踵部100の圧力がゼロになった時点(踵離地時点T3)から、母趾102の圧力がゼロになった時点(足指離地時点T4)までの期間となる。通常、足指離地時点T4では、MP関節部101が離地し、MP関節部101の圧力はゼロになる。フォアフットロッカー期では、図7に示すように、主としてMP関節軸を中心にして、足指部が床面に接地されながら、踵部100が持ち上げられる方向に足Fが回転するように変形する。
歩行データを上述した各期間に区分けする場合、踵圧力データ、MP圧力データおよび足指圧力データから、ヒールロッカー期、アンクルロッカー期およびフォアフットロッカー期が定められる。この場合、踵圧力データから、踵部100の圧力がゼロから正の値になる踵接地時点T1が特定される。また、MP圧力データから、MP関節部101の圧力がゼロから正の値になるMP接地時点T2が特定される。そして、踵圧力データから、踵部100の圧力が正の値からゼロになる踵離地時点T3が特定され、足指圧力データのグラフから、母趾102の圧力が正の値からゼロになる足指離地時点T4が特定される。これらの特定された時点T1〜T4により、図6に示すように、(1)ヒールロッカー期、(2)アンクルロッカー期、(3)フォアフットロッカー期を定めることができる。
そして、(4)前半遊脚期および(5)後半遊脚期を定めることができる。すなわち、足指離地時点T4から次の踵接地時点T1までの期間が遊脚期となる。この遊脚期を半分に(中間時点T5で)区分けし、(4)前半遊脚期と(5)後半遊脚期とを定めることができる。
そして、歩行データに関する歩行パラメータとして、各期間における最小値、最大値、レンジ値および当該期間における波形の傾き等が算出される。このうちレンジ値は、当該期間における最大値と最小値との差である。傾きは、当該期間の始期における値と終期における値との差を、始期から終期までの時間で除算した値である。
ところで、図5に示すように、歩行データ取得部1で取得された歩行データには、上述した各期間が複数現れている。このため、ヒールロッカー期における歩行パラメータを算出する場合には、複数のヒールロッカー期のうちの一のヒールロッカー期における波形から歩行パラメータを算出してもよい。あるいは、複数のヒールロッカー期の波形から加算平均波形や標準偏差値波形を作成し、加算平均波形または標準偏差値波形から歩行パラメータを算出するようにしてもよい。また、歩行データ取得部1を被験者の両足Fに装着している場合には、右足および左足のそれぞれについて歩行パラメータを算出する。すなわち、右足に関して歩行パラメータを算出するとともに、左足に関して歩行パラメータを算出してもよい。また、右足の歩行パラメータと左足の歩行パラメータとの平均値を歩行パラメータとして算出してもよい。さらには、右足の歩行パラメータと左足の歩行パラメータとの変動係数を歩行パラメータとして算出してもよい。他の期間における歩行パラメータについても同様である。このようにして、歩行データから複数の歩行パラメータを抽出することができる。
抽出ステップS104の後、係数算出ステップS105として、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、入力部208に入力されたGars基準値とに基づいて、係数算出部209により歩行評価モデルから係数を算出する。より具体的には、Gars1に関し、一の評価基準者の歩行パラメータを、歩行評価モデルを示す上記式(1)のx〜xに代入するとともに、当該評価基準者のGars1についてのGars基準値を、上記式(1)のyに代入する。これを評価基準者毎に行うことにより、Gars1に関連付けられた係数a〜aが算出される。この係数の算出を、Gars1〜Gars7の各々で行い、Gars1〜Gars7に関連付けられた係数a〜aがそれぞれ算出される。
係数算出ステップS105の後、記憶ステップS106として、算出された係数a〜aが係数記憶部206に記憶される。すなわち、記憶ステップS106において記憶される係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行パラメータを取得する際に得られたGars基準値とに基づいて、歩行評価モデルから得られた値になる。
このようにして歩行評価モデルの各係数が係数記憶部206に記憶された後、以下のようにして被験者の歩行評価を行うことができる。
まず、装着ステップS201として、図3に示す歩行データ取得部1が被験者に装着される。この歩行データ取得部1の装着は、上述した評価基準者の装着ステップS101と同様にして行うことができる。
装着ステップS201の後、データ取得ステップS202として、被験者に装着された歩行データ取得部1により、被験者の歩行データを取得する。すなわち、評価基準者の歩行データを取得した際に用いたセンサと同じ計測項目(圧力、曲げ、加速度)を計測するセンサで、被験者の歩行データを取得する。この歩行データの取得は、上述した評価基準者のデータ取得ステップS102と同様にして行うことができる。
データ取得ステップS202の後、抽出ステップS203として、抽出部205により被験者の歩行データから歩行パラメータを抽出する。この歩行パラメータの抽出は、上述した評価基準者の抽出ステップS104と同様にして行うことができる。
抽出ステップS203の後、評価値算出ステップS204として、抽出された歩行パラメータと、係数記憶部206に記憶された係数とに基づいて、評価値算出部207により歩行評価モデルから被験者のGars値を算出する。より具体的には、Gars1に関し、被験者の歩行パラメータを、歩行評価モデルを示す上記式(1)のx〜xに代入するとともに、係数記憶部206に記憶されたGars1に関連付けられた係数を、上記式(1)のa〜aに代入する。このことにより、Gars1についてのGars値としてyの値が算出される。このGars値の算出を、Gars2〜Gars7の各々で行い、Gars1〜Gars7に対応した7つのGars値がそれぞれ算出される。
評価値算出ステップS204の後、判定ステップS205として、評価値算出ステップS204において算出されたGars値に基づいて、判定部210により被験者の歩行を判定する。ここでは、Gars1〜Gars7のGars値の和を算出し、このGars値の和に基づいて、被験者の歩行を判定する。例えば、上述したように、Gars値の和が9点を超える場合、被験者の転倒リスクが高いと判定し、Gars値の和が9点以下である場合、被験者の転倒リスクが低いと判定してもよい。
判定ステップS205の後、表示ステップS206として、被験者のGars値に基づいて、被験者の歩行評価結果を表示部211に表示する。例えば、図8または図9に示すように、歩行評価結果を表示してもよい。あるいは、判定部210による判定結果を表示部211に表示するようにしてもよい。
次に、本実施の形態による効果について説明する。
本実施の形態によれば、被験者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、係数記憶部206に記憶された係数とに基づいて、歩行評価モデルから被験者のGars値(歩行評価値)が算出される。係数記憶部206に記憶された係数は、被験者とは異なる評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行データを取得する際に決定されたGars基準値(歩行評価基準値)とに基づいて、歩行評価モデルから得られた値になっている。すなわち、評価基準者のGars基準値には、目視診断を行う際の所定の指標(ここではGars1〜Gars7のうちのいずれかの指標)に基づいた点数を採用することができ、歩行評価モデルから得られる被験者の歩行評価値を、当該指標に基づいた点数に相当する数値(すなわち、Gars値)にすることができる。このことにより、目視診断時に採用する指標に基づいた被験者の歩行評価を得ることができる。また、そのようは歩行評価を、係数記憶部206に記憶された係数に基づいて行うことができるため、歩行評価の統一化を図ることができ、歩行評価のばらつきを抑制することができる。この結果、歩行評価の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、評価基準者のGars基準値が入力されて、当該評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、入力されたGars基準値とに基づいて、歩行評価モデルの係数が算出される。このことにより、本実施の形態による歩行評価システム200は、歩行評価モデルの係数の算出と、被験者のGars値の算出とを行うことができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、評価基準者のGars基準値は、専門家により決定された値になっている。このことにより、被験者のGars値を、専門家による診断を織り込んだ値にすることができる。すなわち、専門家による診断を織り込んでいるために、専門家の診断が織り込まれていない場合よりも精度の良い被験者のGars値を提供することができ、歩行評価の信頼性をより一層向上させることができる。
より具体的には、本実施の形態による歩行評価モデルでは、専門家により予め決定された評価基準者のGars基準値に基づいて被験者の歩行評価を行っている。このことにより、歩行評価の指標として、専門家による診断が織り込まれたGars基準値を用いることができる。このため、歩行評価の指標の信頼性を向上させることができ、被験者の歩行評価の精度をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態による歩行評価モデルでは、専門家により決定された評価基準者のGars基準値が係数記憶部206に記憶されている。このことにより、被験者の歩行診断を行う際に専門家がいなくても(言い換えると、専門知識を持っていなくても)、専門家による診断が織り込まれた歩行評価を行うことができる。このため、信頼性を向上させた歩行評価を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、算出されたGars値に基づいて被験者の歩行評価結果が表示される。このことにより、被験者の歩行評価結果を迅速かつ容易に知ることができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、歩行評価モデルは、重回帰モデルになっている。重回帰モデルは、計算を単純化させることができるという利点と、説明変数(歩行パラメータ)の選択を試すことができるという利点と、を有している。また、重回帰モデルは、目的変数に寄与する説明変数の影響度合いや原因を容易に検討することができるという利点も有している。このことにより、被験者の歩行の改善指導に役立てることができる。例えば、Gars1に関して、あるパラメータの影響度合いが高いことが示された場合には、このパラメータで示される数値を高めるように被験者の歩行を指導することができる。この場合、当該被験者のGars1の点数を低くすることができ、その結果として歩行を改善させることができる。
また、本実施の形態によれば、算出されたGars値に基づいて被験者の歩行が判定される。このことにより、被験者の歩行の異常の有無を迅速かつ容易に知ることができ、利便性を向上させることができる。例えば、Gars1〜Gars7に対応するGars値の和に基づいて、被験者の歩行が判定されてもよく、この場合には、被験者の歩行の異常の有無に関する総合的な判定結果を迅速かつ容易に知ることができる。
また、本実施の形態によれば、評価基準値は、修正歩行異常性尺度(GARS−M)で規定された歩行異常性尺度を示す値になっている。この修正歩行異常性尺度は、専門家個人による評価のバラツキが少ない尺度になっているため、評価基準値の決定が、専門家個人(例えば、経験の浅い専門家など)によってばらつくことを抑制することができる。このため、歩行評価の信頼性をより一層向上させることができる。なお、評価基準値の決定の際に専門家個人による評価のバラツキを低減するためには、例えば、複数の専門家により決定された評価基準値の平均値から、係数を算出するようにしてもよい。
また、本実施の形態によれば、歩行データから抽出される歩行パラメータは、立脚期に関連付けられた歩行パラメータと、遊脚期に関連付けられた歩行パラメータと、を含んでいる。このことにより、被験者の歩行の改善指導の際、Gars値への影響度合いが高いパラメータが、立脚期に関しているのか、遊脚期に関しているのかを特定することができる。このため、歩行の改善指導ポイントを絞ることができ、適格な指導を行うことが可能になる。
また、本実施の形態によれば、歩行データから抽出される歩行パラメータは、フォアフットロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、アンクルロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、フォアフットロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、を含んでいる。このことにより、被験者の歩行の改善指導の際、Gars値への影響度合いが高いパラメータが、どのロッカー期に関しているのかを特定することができる。このため、歩行の改善指導ポイントをより一層絞ることができ、適格な指導を行うことが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による歩行評価システム200および歩行評価方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
(変形例)
なお、上述した本実施の形態においては、歩行評価モデルが重回帰モデルである例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、歩行評価モデルは、ロジスティック回帰モデルであってもよい。
ロジスティック回帰モデルは、以下の式(2)で示される。
Figure 2019150329
説明変数x〜x、係数a〜aおよび目的変数yは、上述した式(1)と同様であるが、ロジスティック回帰モデルでは、目的変数yは、0〜1の値をとる。このため、専門家の目視診断により決定されるGars基準値は、0点〜1点の点数を整数で付けることする。例えば、専門家の目視診断によりGars基準値が0点と決定された場合には、異常が無いという診断になるためGars基準値を0点とし、専門家の目視診断によりGars基準値が1点〜3点と決定された場合には、比較的小さなものも含めて異常があるという診断になるためGars基準値を1点としてもよい。しかしながら、専門家の目視診断によるGars基準値が1点以下の場合に式(2)に代入するGars基準値を0点とし、目視診断によるGars基準値が2点以上の場合に式(2)に代入するGars基準値を1点としてもよく、任意である。歩行評価モデルとして、この式(2)を式(1)の代わりに用いることにより、同様にして被験者の歩行評価を行うことができ、このような変形例によれば、ロジスティック曲線を利用したモデルとなるために、目的変数yを0〜1の範囲内の数値とすることができ、歩行評価モデルの計算上都合が良く、また算出された歩行評価値が異常度の割合を示す数値となるために被験者の異常度合い(レベル)を推測しやすくすることができる。
更に、歩行評価モデルは、重回帰モデルやロジスティック回帰モデルであることに限られない。例えば、歩行評価モデルには、決定木、サポートベクタマシン(SVM)、ランダムフォレスト(RF)等を適用してもよい。
また、上述した本実施の形態においては、Gars1〜Gars7(Gars指標)の各々において評価基準者のGars基準値を決定し、Gars1〜Gars7の各々において被験者のGars値を算出する例について説明した。しかしながら、Gars1〜Gars7の7つの指標に加えて(または代えて)、他の指標として、Gars1〜Gars7の各々のGars基準値の和を、目的変数としてもよい。この場合、Gars1〜Gars7の各々のGars基準値の和を式(1)のyに代入して、当該指標に関連付けられた係数a〜aが算出される。この係数と、被験者の歩行データから抽出された歩行パラメータとに基づいて上記式(1)から被験者のGars値の和が算出される。この場合、被験者の歩行の異常の有無に関する総合的な判定結果を迅速かつ容易に知ることができる。
上述した本発明によれば、歩行評価の信頼性を向上させることができる歩行評価システムおよび歩行評価方法を提供することができる。このため、本発明は産業上利用可能な発明である。例えば、本発明は、電気機器産業、ソフトウェア産業、靴下製造業、靴製造業、インソール製造業、医療やリハビリテーション分野などの様々な分野で利用可能である。
上述した本実施の形態による歩行評価システム200および歩行評価方法による歩行評価の適合度および精度を調べた。以下に示す実施例においては、単なる例として、2つのセンサ構成で歩行データを取得して、歩行評価モデルの適合度および精度を調べた例について説明する。上述したように、本発明による歩行評価システムおよび歩行評価方法は、多様な特徴を持つ歩行データから歩行パラメータを抽出して係数を求めることにより歩行評価の信頼性を向上させることができる。このため、本発明による歩行評価システムおよび歩行評価方法は、以下に示すセンサ構成に制限されるものではなく、任意のセンサ構成で、歩行評価の信頼性を向上させることができる。
(実施例1)
実施例1では、歩行評価モデルが重回帰モデルである場合の、歩行評価モデルの適合度および精度を調べた。実施例1では、歩行データ取得部1のセンサを、図10に示すような第1センサ構成で構成した場合と、第2センサ構成で構成した場合とで、歩行データをそれぞれ取得した。第1センサ構成で使用した曲げセンサは、図3に示すMP曲げセンサ21と距腿曲げセンサ22とし、圧力センサは、図3に示す踵圧力センサ31とMP圧力センサ32と足指圧力センサ33とした。各センサ構成で使用した歩行パラメータの個数は、図10に示すようになった。
実施例1では、29人の男性と29人の女性から歩行データを取得し、各センサ構成において101個の歩行データを得た。101個の歩行データには、各被験者の右足および左足の少なくとも一方の歩行データが含まれている。各々の歩行データに対して理学療法士である専門家により歩行診断を行い、Gars基準値を決定した。Gars基準値の分類は、図11に示すようになった。
各センサ構成に関連付けられた歩行データをランダムにサンプリングして、3/4の歩行データを評価基準者の歩行データとして歩行評価モデルの係数を算出するために用いた。残りの1/4の歩行データを被験者の歩行データとしてGars値を算出するために用いた。
上述した本実施の形態で説明した算出方法と同様にして、Gars値を算出した。算出されたGars値に基づいて、各センサ構成における自由度調整済み決定係数を算出した。この算出には、統計ソフトウェア(SPSS Statistics ver.17.0)を用いた。より具体的には、以下の式を用いて自由度調整済み決定係数を算出した。
Figure 2019150329
Figure 2019150329
ここで、
Figure 2019150329
は、自由度調整済み決定係数である。Rは、決定係数であり、Gars値の分散に対する予測値の分散の割合を示す。
は、評価基準者のGars基準値であり、
Figure 2019150329
は、予測値(すなわち、歩行評価モデルで得られたGars値)であり、
Figure 2019150329
は、予測値の平均値であり、
Figure 2019150329
は、Gars基準値の平均値である。
また、nは歩行データ数(サンプル数)であり、pは独立変数の数(本実施例ではモデルで選択された歩行パラメータ数)である。
自由度調整済み決定係数は、Gars1〜Gars7毎に算出し、それらの平均値を図12に示す。
図12に示すように、第1センサ構成および第2センサ構成における自由度調整済み決定係数はいずれも0.5を超えた。自由度調整済み決定係数が0.5を超えると、一般にモデルの適合度は良いとされている(例えば、“SPSSで学ぶ医療系多変量データ解析”(東京出版)、2008、P52参照)。このことから、この歩行評価システム200および歩行評価方法は良好な適合度を有していると考えられる。
また、算出されたGars値に基づいて、各センサ構成における平均二乗誤差平方根(RMSE)を算出した。この算出には、以下の式を用いた。
Figure 2019150329
ここで、xは歩行評価モデルで得られたGars値であり、yは評価基準者のGars基準値である。
平均二乗誤差平方根は、Gars1〜Gars7毎に算出し、それらの平均値を図12に示す。
図12に示すように、第1センサ構成および第2センサ構成における平均二乗誤差平方根はいずれも0.5を下回った。平均二乗誤差平方根が0.5を下回ると、算出されたGars値を整数化するために四捨五入した際に、整数化されたGars値が、1点以上ずれることを回避できる。すなわち、四捨五入によってGars値の精度が低下することを防止できる。このため、この歩行評価システム200および歩行評価方法は良好な精度を有していると考えられる。
さらに、算出されたGars値に基づいて、各センサ構成における正答率(Accuracy)を求めた。より具体的には、歩行評価モデルから得られたGars値と、専門家のGars基準値(真値)から混合行列を作成し、以下の式から求めた。
Figure 2019150329
ここで、TPは、真陽性(True Positive)のデータ数であり、TNは、真陰性(True Negative)のデータ数であり、FPは、偽陽性(False Positive)のデータ数であり、FNは、偽陰性(False Negative)のデータ数である。また、算出されたGars値は、それを四捨五入してGars基準値と比較することで、TP、TN、FP、FNのいずれに属するかを決定した。
正答率は、Gars1〜Gars7毎に算出し、それらの平均値を図12に示す。
図12に示すように、第1センサ構成および第2センサ構成における正答率はいずれも0.8を超えた。このため、この歩行評価システム200および歩行評価方法は良好な精度を有していると考えられる。
(実施例2)
実施例2では、歩行評価モデルがロジスティック回帰モデルである場合の、歩行評価の適合度および精度を調べた。実施例2で使用した歩行データ、歩行データ取得部1のセンサ構成および歩行パラメータは、実施例1と同様とした。
実施例2においても、評価基準者の歩行データには、実施例1で用いた歩行データを用い、被験者の歩行データには、実施例1で用いた歩行データを用いた。
上述した変形例と同様にして、Gars値を算出した。算出されたGars値に基づいて、各センサ構成における再現率(Recall)を求めた。より具体的には、歩行評価モデルから得られたGars値と、専門家のGars基準値(真値)から混合行列を作成し、以下の式から求めた。
Figure 2019150329
ここで、TP、FNは、実施例1と同様である。
再現率は、Gars1〜Gars7毎に算出し、それらの平均値を図13に示す。
図13に示すように、第1センサ構成および第2センサ構成における再現率はいずれも0.7を超えた。このため、この歩行評価システム200および歩行評価方法は良好な精度を有していると考えられる。
さらに、算出されたGars値に基づいて、各センサ構成における正答率(Accuracy)を求めた。正答率は、実施例1と同様にして求めた。
正答率は、Gars1〜Gars7毎に算出し、それらの平均値を図13に示す。
図13に示すように、第1センサ構成および第2センサ構成における正答率はいずれも0.8を超えた。このため、この歩行評価システム200および歩行評価方法は良好な精度を有していると考えられる。
1 歩行データ取得部
200 歩行評価システム
205 抽出部
206 係数記憶部
207 評価値算出部
208 入力部
209 係数算出部
210 判定部
211 表示部

Claims (14)

  1. 被験者の歩行データから歩行評価を行うための歩行評価システムであって、
    前記被験者の歩行データを取得する歩行データ取得部と、
    前記歩行データ取得部により取得された前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出部と、
    係数を記憶した係数記憶部と、
    前記抽出部により抽出された前記歩行パラメータと、前記係数記憶部に記憶された前記係数とに基づいて、歩行評価モデルから前記被験者の歩行評価値を算出する評価値算出部と、を備え、
    前記係数記憶部に記憶された前記係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから得られた値である、歩行評価システム。
  2. 前記評価基準者の前記歩行評価基準値を入力する入力部と、
    前記抽出部により前記評価基準者の前記歩行データから抽出された前記歩行パラメータと、前記入力部により入力された前記歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから前記係数を算出する係数算出部と、を更に備え、
    前記係数記憶部に記憶された前記係数は、前記係数算出部により算出された値である、請求項1に記載の歩行評価システム。
  3. 前記評価基準者の前記歩行評価基準値は、専門家により決定された値である、請求項1または2に記載の歩行評価システム。
  4. 前記評価値算出部により算出された前記歩行評価値に基づいて、前記被験者の歩行評価結果を表示する表示部を更に備えた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  5. 前記歩行評価モデルは、重回帰モデルまたはロジスティック回帰モデルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  6. 前記評価値算出部により算出された前記歩行評価値に基づいて、前記被験者の歩行を判定する判定部を更に備えた、請求項1〜5のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  7. 前記歩行評価モデルは、重回帰モデルであり、
    前記評価値算出部は、複数の前記歩行評価値を算出し、
    前記判定部は、前記評価値算出部により算出された複数の前記歩行評価値の和に基づいて前記被験者の歩行を判定する、請求項6に記載の歩行評価システム。
  8. 前記歩行評価基準値は、修正歩行異常性尺度で規定された歩行の異常性を表わす点数である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  9. 前記歩行評価基準値は、修正歩行異常性尺度で規定された歩行の異常性を表わす点数であって、複数の指標に基づく点数を加算した値である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  10. 前記抽出部は、立脚期に関連付けられた歩行パラメータと、遊脚期に関連付けられた歩行パラメータとを抽出する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  11. 前記抽出部は、ヒールロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、アンクルロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、フォアフットロッカー期に関連付けられた歩行パラメータと、を抽出する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の歩行評価システム。
  12. 被験者の歩行データから歩行評価を行うための歩行評価方法であって、
    前記被験者の歩行データを取得するデータ取得ステップと、
    前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出ステップと、
    前記歩行パラメータと、係数記憶部に記憶された係数とに基づいて、歩行評価モデルから前記被験者の歩行評価値を算出する評価値算出ステップと、を備え、
    前記係数記憶部に記憶された前記係数は、評価基準者の歩行データから抽出された歩行パラメータと、当該評価基準者の歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから得られた値である、歩行評価方法。
  13. 前記評価基準者の歩行データを取得するデータ取得ステップと、
    前記評価基準者の前記歩行データから歩行パラメータを抽出する抽出ステップと、
    前記評価基準者の歩行を目視して、前記歩行評価基準値を決定する決定ステップと、
    前記評価基準者の前記歩行パラメータと、前記歩行評価基準値とに基づいて、前記歩行評価モデルから前記係数を算出する係数算出ステップと、を更に備え、
    前記係数記憶部に記憶された前記係数は、前記係数算出ステップにおいて算出された値である、請求項12に記載の歩行評価方法。
  14. 前記決定ステップにおいて、前記歩行評価基準値の決定は、専門家が前記評価基準者の歩行を目視して行う、請求項13に記載の歩行評価方法。
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