JP2019150257A - 生体情報測定プローブの製造方法、生体情報測定プローブ - Google Patents

生体情報測定プローブの製造方法、生体情報測定プローブ Download PDF

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光 鈴木
尚裕 金山
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尚裕 金山
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Abstract

【課題】正確な生体情報の収集が可能で、生体への影響の少ない生体情報収集プローブの製造方法及び生体情報収集プローブを提供する。【解決手段】基板20の一方の面に発光部21と受光部22を配置するステップと、第1の被覆材30aに第1の貫通孔31の開口を発光部21より小さく形成するステップと、第1の被覆材30aに第2の貫通孔32の開口を受光部22より小さく形成するステップと、第1の貫通孔31及び第2の貫通孔32に発光部21及び受光部22を挿入し、基板20の一方の面を第1の被覆材30aにて覆うステップと、基板20の反対側の面を第2の被覆材30bにて覆うステップと、第1の被覆材30aと第2の被覆材30bを基板20に固定するステップからなることを特徴とする生体情報測定プローブ1の製造方法。【選択図】 図1

Description

本発明は、生体情報の測定に用いて好適な生体情報測定プローブに関する。
近赤外線分光(NIRS:Near−Infrared Spectroscopy)装置やパルスオキシメータなどに接続され、特定の波長の光を照射して生体組織を透過した透過光を受光して生体情報を非侵襲的に収集する生体情報収集プローブが知られている(特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の生体情報収集プローブでは、発光部と受光部が配置された回路基板が、板状のパッド部とカバー部の間に挟まれて、接着剤等によってそれぞれ固定されている。このパッド部は、発光部と受光部が配置されている側である回路基板の表面を覆うものであり、その発光部と受光部に対応する部分には、それぞれ貫通孔が設けられている。そして、回路基板の発光部及び受光部は、それらの貫通孔の内側に配置されている。このパッド部は、光を透過しない光不透過性素材からなるものであるため、発光部から生体組織を透過せずに受光部に向かって照射される光は、発光部と受光部の間にあるパッド部によって遮光される。このため、受光部が生体組織を透過した透過光以外の光を受光してしまい、収集した生態情報が不正確になってしまうことが防がれている。
特表2016−500290号公報
上述の特許文献1に記載された技術では、それぞれの貫通孔の開口が、その内側に配置される発光部や受光部よりも大きく形成されている。このため、発光部及び受光部の側面と、貫通孔の内側の面との間に隙間があき、発光部から受光部に向かって照射された光が十分に遮光されずに受光部に入射され、収集した生体情報が不正確になってしまう場合があるという問題があった。また、受光部の側面方向から入射される光が十分に遮光されずに透過光以外の光が受光部に入射され、収集した生体情報が不正確となってしまう場合があるという問題もあった。更に、パッド部と回路基板を固定するための接着剤等が使用中に溶出したり、あるいは貫通孔の内側にはみ出したりして、測定対象である生体組織に悪影響を及ぼしたり、あるいは生体情報の正確な収集の妨げになってしまう畏れがあるという問題もあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、より正確な生体情報の収集が可能で、生体への影響の少ない生体情報収集プローブの製造方法及び生体情報収集プローブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の生体情報測定プローブの製造方法は、組織に光を照射し、前記組織を透過した透過光を受光して生体情報を収集する生体情報収集装置に接続される生体情報測定プローブの製造方法であって、柔軟性のある板状の基板の一方の面の先側に、発光部と受光部を所定の間隔で配置し、前記発光部及び前記受光部を前記基板に電気的に接続するステップと、前記発光部及び前記受光部が配置された前記基板の一方の面を覆う柔軟性を有した光不透過性の第1の被覆材の前記発光部に対応する部分に、前記発光部を挿入するための第1の貫通孔を設けるステップであって、前記基板の一方の面の側から見た前記第1の貫通孔の開口を、前記基板の一方の面の側から見た前記発光部の大きさより小さく形成するステップと、前記第1の被覆材の前記受光部に対応する部分に、前記受光部を挿入するための第2の貫通孔を設けるステップであって、前記基板の一方の面の側から見た前記第2の貫通孔の開口を、前記基板の一方の面の側から見た前記受光部の大きさより小さく形成するステップと、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔にそれぞれ前記発光部及び前記受光部を挿入し、前記基板の一方の面の少なくとも一部を前記第1の被覆材にて覆うステップと、前記基板の一方の面とは反対側の他方の面の少なくとも一部を第2の被覆材にて覆うステップと、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材を前記基板に固定するステップとからなることを特徴とする。
この様にされた生体情報測定プローブの製造方法では、柔軟性のある第1の被覆素材に、受光部及び発光部よりも小さな開口の貫通孔がそれぞれ形成される。そして、貫通孔の開口を広げ、発光部及び受光部が貫通孔の内側に挿入される。この様にされると、発光部の側面は、第1の被覆素材に設けられた貫通孔の内側の面に密着する。このため、発光部の側面が光不透過性素材にて覆われることになり、生体組織に向かう方向とは異なる方向に照射される光が第1の被覆素材によって遮光される。受光部の側面も同様に、その側面が第1の被覆素材にて覆われるため、生体組織以外の方向から受光部に入射する光が遮光される。また、第1の被覆素材は、その貫通孔が押し広げられて発光部及び受光部が挿入されるため、貫通孔の内側の側面と発光部との間の摩擦、及び貫通孔の内側の側面と受光部との摩擦、更には貫通孔が元の大きさに戻ろうとする力によって、発光部及び受光部に固定される。
前記固定するステップは、前記第1の被覆材で前記基板を覆った際に前記基板から突出する第1の突出部と、前記第2の被覆材で前記基板を覆った際に前記基板から突出する第2の突出部を相互に接合するステップであることを特徴とすることが好ましい。
この様にすることで、第1の被覆材及び第2の被覆材は、基板の外側を囲む様に接合されて基板に固定される。
上記発明において前記固定するステップは、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材を溶着することを特徴とすることが好ましい。このようにすることで、第1の被覆材と第2の被覆材は、接着剤等を用いることなく接合されて基板に固定される。
本発明の生体情報測定プローブは、組織に光を照射し、前記組織を透過した透過光を受光して生体情報を収集する生体情報収集装置に接続される生体情報測定プローブであって、柔軟性のある板状の基板部と、前記基板部の一方の面の先側に配置された発光部と、前記発光部と隣接し所定の間隔で配置された受光部と、前記基板部の先側とは反対の元側に設けられた前記生体情報収集装置に接続される接続部と、前記基板の一方の面を覆う柔軟性を有した第1の被覆材と、前記基板の他方の面を覆う第2の被覆材とを備え、前記発光部は、前記第1の被覆材の前記発光部に対応する部分に設けられた第1の貫通孔の内側に配置されており、前記受光部は、前記第1の被覆材の前記受光部に対応する部分に設けられた第2の貫通孔の内側に配置されており、少なくとも前記発光部の前記受光部に向かう面、あるいは前記受光部の前記発光部に向かう面のいずれか一方が前記第1の被覆材と接触することを特徴とする。
この様にされた生体情報測定プローブでは、発光部の受光部側の側面が、光不透過性の第1の被覆材と接触し、発光部の側面から受光部に向って直接照射される光が遮光される。あるいは、受光部の発光部側の側面が光不透過性の第1の被覆材と接触し、発光部の側から受光部に入射される光が遮光される。
上記発明においては、前記発光部の前記受光部に向かう面とは異なる他の面が、前記第1の貫通孔において前記第1の被覆材と接触していることを特徴とすることが好ましい。このようにすることにより、測定対象である生体組織に向かう方向とは異なる方向に照射される光が遮光され、受光部が透過光以外の光を検出することが防がれる。
上記発明においては、前記受光部の前記発光部に向かう面とは異なる他の面が前記第2の貫通孔において前記第1の被覆材と接触していることを特徴とすることが好ましい。このようにすることにより、生体組織から受光部に向かう方向以外の光が遮光され、受光部が透過光以外の光を受光することが防がれる。
上記発明においては、前記第1の被覆材は前記基板よりも広く、前記基板を覆った際に前記基板から突出する第1の突出部を備え、前記第2の被覆材は前記基板よりも広く、前記基板を覆った際に前記基板から突出する第2の突出部を備え、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材は、前記基板を挟み、前記第1の突出部及び前記第2の突出部において相互に接合されていることを特徴とすることが好ましい。このようにすることにより、第1の被覆材と第2の被覆材が、基板部の外側を囲む様に接合されて基板に固定される。
上記発明においては、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材は、前記基板の前記先側から前記元側までを覆うことを特徴とすることが好ましい。このようにすることにより、基板全体が被覆材によって保護されるとともに、生体情報の測定に影響を及ぼす外部からのノイズの混入も防がれる。
上記発明においては、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材の前記元側の部分は、前記接続部と隣接するコネクタ部と一体となっていることが好ましい。このようにすることで、取扱が容易で耐久性にも優れた生体情報測定プローブとなる。
上記発明においては、前記基板の一方の面、あるいは前記基板の他方の面のいずれか一方の面の側に前記発光部及び前記受光部と前記接続部を電気的に接続する電気回路部が設けられていることを特徴とすることが好ましい。このようにすることで、より安価な生体情報プローブとすることができる。また、多層基板を用いた場合に必要となる各層の回路基板を電気的に接続するためのスルーホール等の構造を基板に設ける必要がないため、耐久性のある生体情報プローブとすることができる。
上記発明においては、前記受光部は、前記基板の所定の位置に配置された第1の受光部と、前記第1の受光部とは異なる位置に配置された第2の受光部からなり、前記第2の貫通孔は、前記第1の受光部と前記第2の受光部に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とすることが好ましい。このようにすることで生体組織の酸素飽和度等が測定可能な生体情報測定プローブが提供される。
本発明の生体情報収集プローブの製造方法によれば、柔軟性のある第1の被覆材に発光部及び受光部よりも小さな開口の貫通孔を設け、その開口を押し広げて貫通孔の内側にそれぞれ発光部及び受光部を挿入して配置する。この様にすると、発光部及び受光部の側面は、第1の被覆材と接触して覆われることになる。このため、受光部が、生体組織を透過した透過光以外の光を検出してしまうことが防がれて、正確な生体情報の収集が可能な生体情報収集プローブを提供することが可能となる。また、この貫通孔によって第1の被覆材を基板に固定できるため、測定対象である生体組織と接触する部分に接着材等を用いる必要がない。このため、生体対象に悪影響を与える畏れの少ない、生物学的安全性に優れた生体情報測定プローブを提供することが可能となる。
本発明による生体情報測定プローブの一実施形態の一例を示す斜視図である。 図2(a)は、本発明による生体情報測定プローブの本体部の一例を示す正面図である。図2(b)は、本発明による生体情報測定プローブの本体部の一例を示す側面図である。図2(c)は、本発明による生体情報測定プローブの本体部の一例を示す背面図である。 図3(a)は、本発明による生体情報測定プローブの先側部分の一例を示す図である。図3(b)は、本発明による生体情報測定プローブの先側部分の他の一例を示す図である。 図4(a)は、本発明による生体情報測定プローブの先側部分の一例を示す断面図である。図4(b)は、本発明による生体情報測定プローブの先側部分の一例を示す断面図である。 図5(a)は、本発明による生体情報測定プローブの元側部分の一例を示す正面図である。図5(b)は、本発明による生体情報測定プローブの元側部分の一例を示す側面図である。図5(c)は、本発明による生体情報測定プローブの元側部分の一例を示す背面図である。 図6(a)は、本発明による生体情報測定プローブが接続される生体情報収集装置の接続コネクタの一例を示す正面断面図である。図6(b)は、本発明による生体情報測定プローブが接続される生体情報収集装置の接続コネクタの一例を示す側面断面図である。図6(c)は、本発明による生体情報測定プローブが接続される接続コネクタを生体情報測定プローブの挿入方向から見た矢視図である。 図7(a)は、本発明による生体情報測定プローブの本体部の先側部分の一例を示す図である。図7(b)は、本発明による生体情報測定プローブの被覆材の先側部分の一例を示す図である。 図8(a)は、本発明による生体情報測定プローブの他の一例を示す斜視図である。図8(b)は、本発明による他の一例の生体情報測定プローブが使用者の指に装着されている様子を示す図である。
この発明の一実施形態に係る生体情報測定プローブ1について、主に図1から図8を参照しながら説明する。なお、以降において特に断りのない限り、前後、左右、上下、及び裏表の方向は図中に示した方向とする。
1.構成の説明
はじめに生体情報測定プローブ1の構成について説明を行う。
本実施形態に係る生体情報測定プローブ1は、測定対象の生体組織に異なる波長の近赤外等の光を照射し、生体組織を透過した透過光を収集して生体組織の酸素濃度などの生体に関する情報を測定するNIRS(Near−Infrared Spectroscopy)用のプローブである。この生体情報測定プローブ1は使用者の指に装着して使用するものであり、測定の際には、使用者の指に装着された生体情報測定プローブ1の所定の部分を、測定対象である生体組織の表面に接触させて生体情報の収集を行う。この生体情報測定プローブ1は、収集された信号を処理して表示する生体情報測定装置200(図示せず)に接続して使用される。
生体情報測定プローブ1は、本体部10、及びコネクタ部40から主に構成されており、本体部10は、プローブを使用者の指に固定するための装着部50に固定されている(図1参照。)。本体部10は、略長方形の柔軟性を有した板状の部分であり、FPC基板20と被覆材30a及び被覆材30b(以降において被覆材30aと被覆材30bを総称して「被覆材30」とも記載する。)から主に構成されている。このFPC基板20、及び被覆材30はいずれも柔軟性を有した素材からできているため、用途に応じて本体部10を任意の角度及び方向に屈曲させて使用することができる。
FPC基板20は、薄膜状に加工された柔軟性のある導電体を、絶縁性の薄く柔らかいフィルム素材にて挟んだ公知の回路基板(Flexible Printed Circuits)である。本実施形態では、このFPC基板20の厚さが0.05〜0.2mm程度である例に適用して以降の説明を行うが、任意の方向に容易に屈曲させることができる程度の厚さであれば、上記以外の厚さであっても構わない。
FPC基板20は、略長方形の形状をしており、その後側(以降において「元側」とも記載する。)には、略台形に形成された台形部23が形成されている。この台形部23は、詳細は後述するコネクタ部40が設けられる部分である。また、台形部23の元側に隣接して長方形の接続部24が形成されている。この接続部24は、生体情報測定装置200の接続コネクタ部100に接続される部分である。この接続部24の表面には、接続コネクタ部100と電気的に接続される複数の接続端子25が設けられている(図2(a)参照。)。接続端子25は、導電性のある部材からなり、FCP基板20に設けられた図示されていない電気回路(以降において「回路パターン」とも記載する)の所定の部分に電気的に接続されている。なお、本実施形態における接続部24及び接続端子25が、特許請求の範囲における接続部とされている。
FPC基板20の表面の前側(以降において「先側」とも記載する。)には、受光部22a、受光部22b(以降において受光部22aと受光部22b総称して「受光部22」とも記載する。)、及び発光部21が設けられている。なお、発光部21及び受光部22は、それぞれFCP基板20に設けられた図示されていない回路パターンに半田付けなどの公知の方法で電気的に接続され、FPC基板20に固定されている。なお、本実施形態では、FPC基板20の表面に近い側に単層の回路パターンが設けられている例に適用して以降の説明を行う。
発光部21は、図示されていない生体情報測定装置200からの制御信号に従って、生体組織に向って照射される光を発光する公知の発光デバイスである。本実施形態では、発光部21が、異なる波長の近赤外の光を発光する2つのLEDを備えた発光デバイス(半導体素子)である例に適用して以降の説明を行う。なお発光部21は、使用用途に応じ、上記以外の光を発光するLEDを備えたデバイスであってもよい。また、発光部21は、上記とは異なる数のLEDを備えたものであってもよい。また発光部21は、異なる波長の光を発光する複数の発光デバイスから構成されていてもよく、あるいは他の公知の発光デバイスからなるものであってもよい。また、本実施形態では、発光部21が、その厚さが0.9〜1.0mmの略直方体をしている例に適用して以降の説明を行うが、発光部21は上記以外の厚さの直方体であってもよく、あるいは他の形状をしたものであってもよい。
受光部22a及び受光部22bは、発光部21から照射され、測定対象の生体組織を透過した透過光を主に受光し、電気信号として出力する光検出デバイス(半導体デバイス)である。具体的には、受光部22は、生体組織からの透過光を受光し、受光した光に関する情報を電気信号として出力する半導体素子である。本実施形態では、受光部22が、それぞれ0.65mm程度の厚さの略立方体の半導体素子である例に適用して以降の説明を行うが、受光部22の厚さは上記以外の厚さであってもよく、あるいは異なる形状のデバイスであってもよい。また、受光部22aと受光部22bが異なる大きさのデバイスであってもよい。更に受光部22は、他の公知の受光デバイスであっても構わない。
受光部22aと受光部22bは、生体情報測定プローブ1の用途に応じた所定の距離でそれぞれFPC基板20に配置されている。換言すれば、発光部21、受光部22a、及び受光部22bは、用途に応じた所定の間隔で配置されている。例えば、浅い位置にある生体組織、換言すれば表面からの距離が短い位置にある生体組織の生体情報を主に収集することを目的とする生体情報測定プローブ1の発光部21と受光部22aの間の距離、及び発光部21と受光部22bの間の距離は、深い位置にある生体組織、換言すれば表面からの距離が離れた位置にある生体組織の生体情報を収集する生体情報測定プローブ1の発光部21と受光部22aの間の距離、及び発光部21と受光部22bの間の距離と比べ、それぞれ短い距離となっている(図3(a)及び図3(b)参照。)。
FPC基板20の、発光部21及び受光部22が配置される表側の面は、被覆材30aによってその元側から先側までが覆われている。また、FPC基板20の裏側の面は、被覆材30bによってその元側から先側までが覆われている(以降において被覆材30aと被覆材30bを総称して「被覆材30」とも記載する。)。換言すれば、FPC基板20は、被覆材30aと被覆材30bの間に挟まれて、表面及び裏面の元側から先側までが覆われている。
被覆材30は、略長方形の形状に成形された柔軟性のある非導電性で、且つ光を透過させない性質(以降において「光不透過性」とも記載する。)を有した部材からできている。本実施形態では被覆材30が、非導電性で、且つ光不透過性の性質を備えた素材であるエラストマー製のシート材からできている例に適用して以降の説明を行う。なお被覆材30は、柔軟性があり、非導電性及び光不透過性の性質を備えた他の公知の素材が用いられたものであっても構わない。本実施形態では、被覆材30a及び被覆材30bが、0.9〜1.0mm程度の厚さを有するシート材である例に適用して以降の説明を行うが、少なくとも被覆材30aの厚さが、発光部21の厚さ以上であれば上記以外の厚さであってもよい。また被覆材30aと被覆材30bが異なる厚さであってもよい。更に、被覆材30a及び被覆材30bは、発光部21及び受光部22の周囲を囲む先側の部分が光不透過性を有した素材からできていれば、他の部分は光を透過する素材からできていてもよい。なお本実施形態における被覆材30aが、特許請求の範囲における第1の被覆材とされている。また、被覆材30bが、特許請求の範囲における第2の被覆材とされている。
被覆材30aの先側の、発光部21、受光部22a及び受光部22bに対応する部分には、貫通孔31、貫通孔32a、及び貫通孔32bがそれぞれ設けられている。貫通孔31は、被覆材30aにてFPC基板20を覆った際に、その内側に発光部21が配置される部分である。なお、発光部21のFPC基板20の表面と交わる方向に延びる側面は、貫通孔31の内側の面と接触している(図4(a)参照)。ここで発光部21の側面と貫通孔31の内側の面が接触している状態とは、発光部21の側面が貫通孔31の内側の面と接触し、発光部21から生体組織に向かう方向以外に照射された光が、受光部22によって受光されることのない程度まで被覆材30aによって遮光される状態をいう。本実施形態では、発光部21の側面全体が、貫通孔31の内側の面と接触している例に適用して以降の説明を行うが、生体組織に向かう方向以外に照射された光が受光部22によって検知されることのない程度まで遮光されるのであれば、発光部21の側面の一部が貫通孔31の内側と接触していてもよい。また、生体組織に向かう方向以外に照射された光が受光部22によって検知されることのない程度まで遮光されるのであれば、少なくとも受光部22に向かう側の側面が貫通孔31の内側の面と接触していればよく、例えば先側の側面や、左右の側面が貫通孔31の内側と接触していなくてもよい(図4(b)参照。)。
貫通孔32aは、被覆材30aにてFPC基板20を覆った際に、その内側に受光部22aが配置される部分であり、貫通孔32bは、被覆材30bにてFPC基板20を覆った際に、その内側に受光部22bが配置される部分である。なお以降において、貫通孔32a及び貫通孔32bを総称して「貫通孔32」とも記載する。
受光部22aの各側面は、貫通孔32aの内側に配置された状態で、貫通孔32aの内側の面と接触している。ここで受光部22aの側面が貫通孔32aの内側の面と接触している状態とは、受光部22aの側面が貫通孔32aの内側の面と接触し、主に受光部22aの側面方向から入射される透過光以外の光が、受光部22aによって検知されない程度まで遮光されている状態をいう。同様に受光部22bは、貫通孔32bの内側に配置された状態で、貫通孔32bの内側の面と接触している。なお本実施形態では、受光部22の側面全体が貫通孔32の内側の面と接触している例に適用して以降の説明を行うが、透過光以外の光が、受光部22によって検知されない程度まで遮光されるのであれば、受光部22の側面の一部が貫通孔32の内側の面と接触していてもよい。また、受光部22は、透過光以外の光が受光部22によって検知されない程度まで遮光されるのであれば、少なくとも発光部21に向かう側の側面が、貫通孔32の内側の面と接触していればよく、例えば先側の側面や、左右の側面が、貫通孔32の内側の面と接触していなくてもよい(図4(b)参照。)。なお、本実施形態における貫通孔31が、特許請求の範囲における第1の貫通孔とされている。また、本実施形態における貫通孔32が、特許請求の範囲における第2の貫通孔とされている。
被覆材30aと被覆材30bは、それぞれその左右方向の幅が、FPC基板20の左右方向の幅W(図2(a)参照。)よりも広く形成されている。またその前後方向の長さは、FPC基板20の台形部23の先側の辺からFPC基板20の先端までの長さL(図2(a)参照。)よりも長く形成されている。即ち被覆材30は、FPC基板20を挟むように覆った際に、その一部がFPC基板20の左右の辺、及びFPC基板20の先側の辺から突出してはみ出すように、FPC基板20よりも大きく形成されている。以降において、この被覆材30のFPC基板20の左右の辺、及び先側の辺からはみ出す部分を、「突出部」とも記載する。なお、本実施形態における被覆材30aの突出部が、特許請求の範囲における第1の突出部と、被覆材30bの突出部が、特許請求の範囲における第2の突出部とされている。
被覆材30aと被覆材30bは、この突出部においてFPC基板20の左右の辺、及び先側の辺に沿ってFPC基板20の外側で相互に溶着されている。即ち被覆材30aと被覆材30bは、その間にFPC基板20を挟み袋状に溶着されている。このようにされると、被覆材30は、その間にあるFPC基板20に固定され、左右方向、及び元側にずれることが防がれる。また、被覆材30aは貫通孔31及び貫通孔32において発光部21及び受光部22に固定されているため、被覆材30は、FPC基板20から先側の方向にずれてしまうことも防がれている。換言すれば、被覆材30aと被覆材30bの間からFPC基板20が抜けてしまうことが防がれて、被覆材30はFPC基板20に固定されている。
FPC基板20の元側には、コネクタ部40が設けられている。このコネクタ部40は、前述のFPC基板20の台形部23を覆う非導電性の素材からなる部分であり、生体情報測定プローブ1を接続コネクタ100に着脱する際に使用者によって保持される部分である。また、コネクタ部40の元側からは、支持部41が、接続コネクタ100に挿入される方向に向かって延びている(図5(b)参照。)。この支持部41の表側の面には、FPC基板20の接続部24が固定されている。
支持部41は、接続部24と共に接続コネクタ100の接続口102(図6(b)参照。)に挿入され、接続部24を裏側から支え、接続端子25と接続コネクタ100の内側にある接続面101(図6(a)参照。)との電気的な接続を支持する部分である。なお、接続面101は、接続コネクタ100の内側にある基板部104の接続端子25と対応するそれぞれの位置の表面に設けられた導電性のある部材からなる部分である。本実施形態では、接続面101が、基板部104の図示されていない銅箔からなる回路に形成された接触面、即ち回路を構成する導電性のある部分が露出する様に形成された部分である例に適用して説明を行うが、接続端子25と電気的な接続が可能なものであれば、他の公知の形状をした接続端子などが設けられたものであってもよい。
支持部41の裏側の面には、半球の形状をした凸部42が突出して設けられている。この凸部42は、支持部41が接続口102に挿入された際に、接続コネクタ100の内側にある凹部103と嵌合し、支持部41が接続コネクタ100から容易に抜けてしまうことを防ぐためのものである。また、凸部42は使用者が支持部41の表裏を誤った向きで接続光102に挿入してしまうことを防ぐためのものでもある。具体的には、接続コネクタ100には、接続口102から凹部103に至る略直線状の溝部105が設けられているため、支持部41を挿入する際に、凸部42と溝部105の向きを合わせて挿入することで、支持部41の表裏を誤って接続口102に挿入してしまうことが防がれる。なお、凸部42、凹部103及び溝部105は、支持部41が接続コネクタ100から容易に抜けてしまうことが防がれ、あるいは支持部41の誤挿入を防ぐことができる形状であれば、他の形状をしたものであってもよい。
装着部50は、本体部10を使用者の指に所定の状態で固定する部分である。本実施形態では、装着部50が、ゴムなどの伸縮性のある素材からなる、公知の指サックと同様の形状をしている例に適用して以降の説明を行う。
装着部50の内側の面である内面51の所定の場所に、表側の面が内面51と向かい合う様にして、本体部10が固定されている。換言すれば、FPC基板20に配置された発光部21及び受光部22が、装着部50の外側を向くように本体部10が配置されて、内面51の所定の場所に固定されている。装着部50の発光部21と対応する部分には、図示されていない貫通穴52が設けられている。この貫通穴52は、発光部21からの光の照射の妨げとならない程度の大きさの開口を有している。また、装着部50の受光部22と対応する部分には、図示されていない貫通穴53がそれぞれ設けられている。この貫通穴53は、受光部22が光を受光する際に妨げにならない程度の大きさの開口を有している。なお、この貫通穴52及び貫通穴53は、発光部21及び受光部22を保護するために、生体情報の収集の妨げとならない光を透過する素材によってその開口が覆われていてもよい。
装着部50の内径は、使用者の指の太さと略同一となっている。このため、使用者が、装着部50の開口部から自身の指を挿入すると、装着部50の内面51が指の表面と接触し、装着部50が使用者の指に固定される。即ち、装着部50と共に本体部10が使用者の指に固定されることになる。具体的には、使用者は、発光部21及び受光部22を自身の指の指腹の位置に配置される様にして、自身の指を装着部50の内側に挿入する。この様にすると、発光部21及び受光部22が使用者の指腹に配置され、本体部10が使用者の指に固定される。使用者は、装着部50が装着された指の所定の部分で測定対象の生体組織の表面を触ることで、測定対象の生体情報を収集することができる。なお、FPC基板20の裏側から入射する光は、被覆材30bによって遮光される。このため、使用者の指を透過した光を発光部21が受光してしまい、収集した生体情報が不正確になってしまうことが防がれている。
なお、本体部10を固定するための装着部は、他の形状をしたものであってもよい。例えば装着部は、布や柔軟性のある他の公知の素材からなるシート材が、図8(a)に示す様な略Y字状に形成されたシート材60であってもよい。本体部10は、その表側の面がシート材60の表側の面と向かい合う様に配置され、シート材60の所定の箇所に固定される。なお、シート材60の発光部21及び受光部22に対応する部分には、図示されていない貫通穴が設けられおり、生体情報の収集の妨げにならない様になっている。シート材60の表側の面には、貼付、引き剥がしが自在な粘着剤が塗布されおり、使用者の指に貼り付けて固定することができる。なお使用の際には、二股に分かれている巻き付け部61a、61bと先部62を使用者の指に巻き付けて使用者の指に固定する(図8(b)参照。)。
また装着部は、その一方の面に粘着部が設けられ、使用目的に応じて任意の形状に形成された図示されていないシート材であってもよい。この場合には、本体部10の裏側の面が、シート材の表側の面の所定の位置に固定されている。使用の際には、発光部21及び受光部22が測定対象となる生体組織の表面を向く様に本体部10を配置し、シート材の表面の粘着部を生体組織の表面に貼り付けて本体部10を生体組織の表面に固定する。
2.製造方法の説明
続いて生体情報測定プローブ1の製造方法について説明を行う。
(1)FPC基板への部品の取り付け
はじめにFPC基板20の先側の所定の箇所に、発光部21、受光部22a、及び受光部22bを配置し、それぞれをFPC基板20の図示されていない回路パターンに半田付けなどの公知の方法で電気的に接続して固定する(発光部及び受光部を基板に電気的に接続するステップ)。なお、発光部21及び受光部22と回路パターンとの電気的な接続及び固定は、他の公知の方法によって行われてもよい。
(2)被覆材の成形
続いてエラストマー製のシート部材を所定寸法に裁断し、長方形の被覆材30a及び被覆材30bを形成する。具体的には、FPC基板20の左右方向の幅Wよりも約3mm程度幅広く、FPC基板20の前後方向の長さLよりも1.5mm程度長い略長方形状にシート部材を成形する。なお、被覆材30a及び被覆材30bの寸法は上記に限定される訳ではなく、FPC基板20を挟んだ状態で被覆材30aと被覆材30bを接合できる程度にFPC基板20からはみ出す大きさであれば他の寸法であってもよい。また、予め所定の寸法に形成されたエラストマー製のシート部材を用いてもよい。
(3)貫通孔の成型
被覆材30aの先側の発光部21に対応する部分に、発光部21よりも小さな開口の貫通孔31を形成する(第1の貫通孔を設けるステップ)。具体的には、例えば角筒体の金型などを用いて被覆材30aを打ち抜くなどの方法によって、左右方向の幅v、前後方向の長さxの略長方形の貫通孔31を形成する。なお、貫通孔31の形成は、他の公知の方法によって行われてもよい。本実施形態では、貫通孔31の開口の左右方向の幅vが、FPC基板20の表面側から見た発光部21の左右方向の幅dよりも0.2mm程度短く、貫通孔31の前後方向の長さxが、発光部21の前後方向の長さeよりも0.2mm程度短い長さである例に適用して以降の説明を行う(図7(a)及び図7(b)参照。)。なお貫通孔31の開口は、開口を押し広げて発光部21を挿入することができ、少なくとも発光部21の受光部22側の側面が被覆材30aと接触する状態となるのであれば、上記以外の形状や大きさであってもよい。
同様に被覆材30aの先側の受光部22a及び受光部22bに対応する部分に、受光部22a及び受光部22bよりも小さな開口の貫通孔32a及び貫通孔32bを設ける(第2の貫通孔を設けるステップ)。具体的には、被覆材30aの所定の箇所を角筒体の金型などを用いて被覆材30aを打ち抜くなどの方法によって、左右方向の幅y、及び前後方向の長さzの略長方形状の貫通孔32a及び貫通孔32bを形成する。本実施形態では、貫通孔32a及び貫通孔32bの開口の左右方向の幅yが、受光部22a及び受光部22bの左右方向の幅fよりも0.2mm程度短く、開口の前後方向の長さzが、受光部22a及び受光部22bの前後方向の長さgよりも0.2mm程度短い寸法である例に適用して以降の説明を行う(図7(a)及び図7(b)参照。)。なお貫通孔32a及び貫通孔32bの開口は、それぞれその開口を押し広げて受光部22a及び受光部22bを挿入することができ、少なくとも受光部22の発光部21側の側面がそれぞれ被覆材30aと接触する状態となるのであれば、上記以外の形状や大きさであってもよい。
(4)被覆材の取り付け
発光部21及び受光部22が設けられたFPC基板20に被覆材30を取り付ける。具体的には、FPC基板20の表側の面を被覆材30aによって覆う(第1の被覆材にて覆うステップ)。この際、被覆材30aの貫通孔31に発光部21を挿入し、貫通孔32に受光部22をそれぞれ挿入してFPC基板20の表側の面を覆う。
なお、貫通孔31の開口は発光部21よりも小さく形成されているため、その開口を押し広げながら発光部21を挿入する。この様にすると、発光部21の各側面が貫通孔31の内側において被覆材30aとそれぞれ接触する。更に、発光部21の各側面は、押し広げられた貫通孔31の開口が元の大きさに戻ろうとする力を受ける。
同様に、貫通孔32の開口を押し広げながら受光部22を貫通孔32の内側にそれぞれ挿入する。この様にすると、受光部22の各側面は、貫通孔32の内側において被覆材30aとそれぞれ接触する。更に発光部21の各側面は、押し広げられた貫通孔31の開口が元の大きさに戻ろうとする力による受ける。
続けてFPC基板20の裏側の面を被覆材30bによって覆う(第2の被覆材にて覆うステップ)。被覆材30a及び被覆材30bは、それぞれFPC基板20よりも大きく形成されているため、被覆材30の端の部分がFPC基板20の左右の辺及び先側の片から突出してはみ出した状態となる。
(5)被覆材の接合
被覆材30aと被覆材30bのFPC基板20からはみ出した突出部を接合する(第1の被覆材と第2の被覆材を基板に固定するステップ)。具体的には、超音波シーラー器具等を用いて、FPC基板20の左右の辺、及び先側の辺に沿って、被覆材30aと被覆材30bの突出部をそれぞれ溶着する。なお、他の公知の方法により被覆材30aと被覆材30bを溶着してもよく、接着剤などを用いるなどして被覆材30aと被覆材30bを接着してもよい。また、被覆材30aと被覆材30bを溶着した後に、被覆材30の端の部分を切断等して所定の形状に形成してもよい。
(6)コネクタの形成
FPC基板20の元側にコネクタ部40を設ける。具体的には、台形部23の表側を覆うコネクタ部材44と、台形部23の裏側を覆う裏側コネクタ部材45にて台形部23を挟み、それぞれを接合してコネクタ部40を形成してFPC基板20に固定する。更に、コネクタ部材44あるいはコネクタ部45のいずれかから接続コネクタ100への挿入方向に延びる支持部41の表側の面に接続部24を固定する。なお、コネクタ部材44とコネクタ部材45の間に、被覆材30a及び被覆材30bの元側の部分を挟み込み、被覆材30とコネクタ部40が一体となる様に形成してもよい。あるいは台形部23の部分を覆う程度まで被覆材30a及び被覆材30bの長さを長くするとともに、台形部23の部分を覆う部分の厚さを他の部分よりも厚くして、台形部23の部分を覆う被覆材30a及び被覆材30bの部分を、金型等の公知の器具を用いて加工することでコネクタ部40を被覆材30と一体に成形してもよい。
(7)装着部の取り付け
本体部10の先側(即ちFPC基板20の先側)に、装着部50を取り付ける。装着部50は、使用用途に応じて任意の形状に形成されたものが使用可能である。このため、予め準備された様々な形態の装着部に本体部10を固定するだけで、用途に応じた装着部を備えた生体情報測定プローブ1を容易に製造することが可能となる。本実施形態では、円筒形状の指サックの形状をした装着部50に本体部10を取り付ける例に適用して説明すると、装着部50の内面51の所定の箇所に、本体部10の表面が内面51と向かいあう様にして、本体部10を固定する。なお、装着部50の発光部21及び受光部22に対応する部分には、それぞれ貫通穴52及び貫通穴53が設けられており、本体部10を固定する際には、発光部21及び受光部22を、それぞれ貫通穴52及び貫通穴53の位置に合わせて固定する。なお、発光部21及び受光部22を保護するために、貫通穴52及び貫通穴53に、生体情報の収集の妨げにならない特性を有した光を透過する素材を充填してもよい。なお、本体部10は、用途に応じて様々な形状の装着部に取り付けて使用することができる。
上記からなる生体情報測定プローブ1の製造方法、及び生体情報測定プローブ1によれば、発光部21及び受光部22よりも小さな開口の貫通孔31及び貫通孔32が、被覆材30aに設けられている。このため、受光部22の側面が光不透過性の素材である被覆材30aと接触して覆われて、受光部22の側面方向に入射する光が遮光される。生体組織からの透過光は、主に受光部22の表側の面に向かって入射されるものであるため、この様にすることで受光部22が、透過光以外の光を受光してしまうことが効果的に防がれる。また、発光部21の側面も、被覆材30aと接触して覆われるため、発光部21の側面から、生体組織を透過せずに受光部22に直接照射される光が遮光される。また、少なくとも発光部21の受光部22a側の側面と貫通孔31の内側の面との間、及び受光部22aの発光部21側の側面と貫通孔32aの内側の面との間に隙間を空けずに発光部21及び受光部22aが配置されていることから、それぞれ向かいあう発光部21の側面と受光部22aの側面との間に、光不透過性の素材である被覆材30aが隙間なく配置されている。このため、隙間を空けて発光部21及び受光部22を配置した場合と比べ、発光部21の受光部22a側の側面と、受光部22aの発光部21側の側面との間に配置されている光不透過性の被覆材30aの長さが長くなっている。従って、生体組織を透過せずに発光部21に直接照射される光が、より効果的に遮光され、より正確な生体情報の収集が可能な生体情報測定プローブ1を提供することが可能となる。また、発光部21と受光部22のすべの側面を被覆材30aに接触させて覆われているため、生体組織を透過せずに発光部21に直接照射される光を更に効率よく遮光することができ、より正確な生体情報の収集が可能な生体情報測定プローブ1を提供することが可能となっている。
また貫通孔31、及び貫通孔32は、その開口が押し広げられて発光部21及び受光部22が挿入される。このため、貫通孔31の内側の面と発光部21との摩擦、及び貫通孔32の内側の面と受光部22との摩擦、及び押し広げられた貫通孔31及び貫通孔32が元の大きさに戻ろうとする力によって、被覆材30aは、発光部21及び受光部22に固定される。また、被覆材30aと被覆材30bを、FPC基板20の外側を囲む様に接合して、FPC基板20に固定している。このため、被覆材30aと被覆材30bを、特に発光部21及び受光部22が配置される部分において接着材を用いることなくFPC基板20に固定できる。このため、使用中に接着材等が溶出してしまい生体対象に悪影響を与えたり、はみ出した接着材等が生体情報の収集に悪影響を与えたりするなどの畏れのない、生物学的安全性に優れた生体情報測定プローブ1を提供することが可能となる。
更に上記からなる生体情報測定プローブ1の製造方法では、被覆材30aと被覆材30bを溶着して固定している。このため、接着材などを用いることなく、公知の溶着器具を用いるだけの簡易な方法で安価に生体情報測定プローブ1を製造することができる。
また、生体情報測定プローブ1のFPC基板20は、その全体が被覆材30にて覆われている。このため、FPC基板20は外部からの衝撃から保護されると共に、FPC基板20が過度に折り曲げられてしまって破断等してしまうことからも防がれている。また被覆材30は、非導電性の素材でもあることから、静電気など外部からの電撃から保護される他、電磁波など外来ノイズが混入してしまうことが防がれる。このため、外部からの衝撃に強く、正確な生体情報の収集が可能な生体情報測定プローブ1が提供することが可能となる。
また、本体部10の元側の部分には、コネクタ部40が被覆材30と一体となって設けられているため、生体情報測定プローブ1を接続コネクタ100に接続する際に、背接続する力がFPC基板20等に直接加わることが防がれている。このため、耐久性のある生体情報測定プローブ1を提供することが可能となっている。
また、本体部10のFPC基板20には、その一方の側にのみ電気回路が設けられている。一般に、FPC基板の両側に電気回路を設けたりするなどして、FPC基板に多層の電気回路を設けた場合には、各層の回路基板を電気的に接続するためのスルーホールを設ける必要がある。このスルーホールは、各層の基板に穴を貫通させて各回路を電気的に接続するものであるため、FPC基板20を屈曲させた場合には、その貫通穴に負荷が集中して接続回路が切断してしまうなど、故障の原因となる畏れがある。しかしながら、本体部10のFPC基板20には、そのような畏れのある多層基板は設けられていないため、耐久性のある生体情報測定プローブ1を提供することが可能となっている。
また、生体情報測定プローブ1は、異なる波長の近赤外の光を発光する2つのLEDが備えた発光部21と、所定の距離で配置された受光部22a及び受光部22bが配置されている。このため、生体組織の酸素飽和度等をより精度よく測定可能な生体情報測定プローブ1が提供されている。
さらに本発明の生体情報測定プローブ1は、任意の形状の装着部に取り付けて使用することが可能である。従って本体部10を、使用目的に応じた形状に予め形成された装着部に固定するだけの簡単な作業で、用途に応じた装着部を備えたプローブを簡易に製造することが可能となっている。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、被覆材30が本体部10の元側から先側までを覆う例に適用して説明したが、被覆材30が本体部10の先側の発光部21及び受光部22が配置されている部分のみを覆う様にしてもよい。また、本発明を上記の実施形態に適用したものに限られることなく、上記の実施形態に他の公知の構成や製造ステップを組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定するものではない。
1・・・生体情報測定プローブ 10・・・本体部 20・・・FPC基板
21・・・受光部 22・・・発光部 23・・・台形部
24・・・接続端子 25・・・接続端子 30・・・被覆材
31・・・貫通孔 32・・・貫通孔 40・・・コネクタ部
41・・・支持部 42・・・凸部 44・・・コネクタ部
45・・・コネクタ部 50・・・装着部 51・・・内面
100・・・接続コネクタ 101・・・接続面 102・・・接続口
103・・・凹部 104・・・基板部 105・・・溝部
200・・・生体情報測定装置

Claims (11)

  1. 組織に光を照射し、前記組織を透過した透過光を受光して生体情報を収集する生体情報収集装置に接続される生体情報測定プローブの製造方法であって、
    柔軟性のある板状の基板の一方の面の先側に、発光部と受光部を所定の間隔で配置し、前記発光部及び前記受光部を前記基板に電気的に接続するステップと、
    前記発光部及び前記受光部が配置された前記基板の一方の面を覆う柔軟性を有した光不透過性の第1の被覆材の前記発光部に対応する部分に、前記発光部を挿入するための第1の貫通孔を設けるステップであって、前記基板の一方の面の側から見た前記第1の貫通孔の開口を、前記基板の一方の面の側から見た前記発光部の大きさより小さく形成するステップと、
    前記第1の被覆材の前記受光部に対応する部分に、前記受光部を挿入するための第2の貫通孔を設けるステップであって、前記基板の一方の面の側から見た前記第2の貫通孔の開口を、前記基板の一方の面の側から見た前記受光部の大きさより小さく形成するステップと、
    前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔にそれぞれ前記発光部及び前記受光部を挿入し、前記基板の一方の面の少なくとも一部を前記第1の被覆材にて覆うステップと、
    前記基板の一方の面とは反対側の他方の面の少なくとも一部を第2の被覆材にて覆うステップと、
    前記第1の被覆材と前記第2の被覆材を前記基板に固定するステップと、
    からなることを特徴とする生体情報測定プローブの製造方法。
  2. 前記固定するステップは、
    前記第1の被覆材で前記基板を覆った際に前記基板から突出する第1の突出部と、前記第2の被覆材で前記基板を覆った際に前記基板から突出する第2の突出部を相互に接合するステップであることを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定プローブの製造方法。
  3. 前記固定するステップは、前記第1の被覆材と前記第2の被覆材を溶着することを特徴とする請求項2に記載の生体情報測定プローブの製造方法。
  4. 組織に光を照射し、前記組織を透過した透過光を受光して生体情報を収集する生体情報収集装置に接続される生体情報測定プローブであって、
    柔軟性のある板状の基板部と、
    前記基板部の一方の面の先側に配置された発光部と、
    前記発光部と隣接し所定の間隔で配置された受光部と、
    前記基板部の先側とは反対の元側に設けられた前記生体情報収集装置に接続される接続部と、
    前記基板の一方の面を覆う柔軟性を有した第1の被覆材と、
    前記基板の他方の面を覆う第2の被覆材と、
    を備え、
    前記発光部は、前記第1の被覆材の前記発光部に対応する部分に設けられた第1の貫通孔の内側に配置されており、
    前記受光部は、前記第1の被覆材の前記受光部に対応する部分に設けられた第2の貫通孔の内側に配置されており、
    少なくとも前記発光部の前記受光部に向かう面、あるいは前記受光部の前記発光部に向かう面のいずれか一方が前記第1の被覆材と接触することを特徴とする、
    生体情報測定プローブ。
  5. 前記発光部の前記受光部に向かう面とは異なる他の面が、前記第1の貫通孔において前記第1の被覆材と接触していることを特徴とする請求項4に記載の生体情報測定プローブ。
  6. 前記受光部の前記発光部に向かう面とは異なる他の面が前記第2の貫通孔において前記第1の被覆材と接触していることを特徴とする、
    請求項4又は請求項5に記載の生体情報測定プローブ。
  7. 前記第1の被覆材は前記基板よりも広く、前記基板を覆った際に前記基板から突出する第1の突出部を備え、
    前記第2の被覆材は前記基板よりも広く、前記基板を覆った際に前記基板から突出する第2の突出部を備え、
    前記第1の被覆材と前記第2の被覆材は、前記基板を挟み、前記第1の突出部及び前記第2の突出部において相互に接合されていることを特徴とする
    請求項4から請求項6のいずれかに記載の生体情報測定プローブ。
  8. 前記第1の被覆材と前記第2の被覆材は、前記基板の前記先側から前記元側までを覆うことを特徴とする
    請求項4から請求項7のいずれかに記載の生体情報測定プローブ。
  9. 前記第1の被覆材と前記第2の被覆材の前記元側の部分は、前記接続部と隣接するコネクタ部と一体となっている特徴とする請求項8に記載の生体情報測定プローブ。
  10. 前記基板の一方の面、あるいは前記基板の他方の面のいずれか一方の面の側に前記発光部及び前記受光部と前記接続部を電気的に接続する電気回路部が設けられていることを特徴とする請求項4から請求項9のいずれかに記載の生体情報測定プローブ。
  11. 前記受光部は、前記基板の所定の位置に配置された第1の受光部と、前記第1の受光部とは異なる位置に配置された第2の受光部からなり、前記第2の貫通孔は、前記第1の受光部と前記第2の受光部に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4から請求項10のいずれかに記載の生体情報測定プローブ。
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