JP2019150225A - 中敷きおよび履物 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈筋を使って身体を上手く動かす能力を高めて体のバランスを良くすることができる中敷きおよび履物を提供する。【解決手段】足底21に対応した中敷き本体10の足長軸Aに直行し、最長幅間隔線wの中間点oを支点として、前記最長幅間隔線wを直径とする範囲11に、中敷き本体10の厚みよりも薄い凹部12と、中敷き本体10の厚みよりも厚い凸部13とが陰陽模様を形成するように設けられ、前記凹部12は前記最長幅間隔線wよりも踵H側に形成され、前記凸部13は前記最長幅間隔線wよりもつま先T側に形成され、前記凹部12は、前記最長幅間隔線wの半径を直径とする半円分だけ、母趾G側の範囲が凸部側に拡張され、前記最長幅間隔線wの半径を直径とする半円分だけ、小趾L側の範囲が縮小され、前記凸部13は、前記半円分だけ、母趾G側の範囲が縮小され、前記半円分だけ、小趾L側の範囲が凹部12側に拡張された中敷き1。【選択図】 図1

Description

本発明は、履物と、履物内に入れて使用する中敷きとに関するものである。
一般に、足裏の屈筋は、踵外側から母趾球に力を伝えていくようになっており、裸足で歩くと、踵(後方外側)から母趾球(前方内側)に力が伝わり、しなる形で遅れて小趾(前方外側)が着地する。しかし、靴を履いて歩く場合には、靴底が板状になっているので、踵(後方外側)から小趾(前方外側)へ、そして小趾(前方外側)から母趾(前方内側)へという流れで力が伝わってしまい、踵部と小趾部分とにしか荷重が載らない人が多く、屈筋が上手く機能できず、身体、特に脚の疲労や怪我に悩まされている人が多い。
そこで、靴を長時間履いた際の疲労を軽減するためのものとして、中足骨の骨頭に対応する箇所に突起を形成し、当該突起による中足骨の骨頭の刺激により屈筋の働きを高めるとともに、母趾および小趾の踏ん張りを高めることが行われている。
従来より、このような中足骨の骨頭を刺激するものとしては、例えば、中足骨の骨頭に該当する位置に中足骨バーを形成するとともに、母趾の付け根部分にその形状に合わせたボールジョイント対応部を穿設した靴が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−290642号公報
上記靴においては、中足骨バーは、足の幅方向に直線状に盛り上げて形成されて、中足骨に対応することが前提となっており、ボールジョイント対応部は、母趾の付け根部分の形状に合わせて穿設して形成されており、母趾の付け根部分に対応することとなっている。
しかし、実際のところ、人の足の形状は、エジプト型、ギリシャ型、スクェア型といった形状に区別されていたりして、千差万別であるため、ボールジョイント対応部に母趾の付け根部分を対応させても、中足骨バーは、全ての足指の中足骨の骨頭に対応していない。また、上記従来の靴のように、母趾の付け根部分の形状に合わせて穿設された孔の場合、母趾球が固定され過ぎてしまい、母趾からの感覚を上手くフィードバックすることができない。
また、本来であれば、中足骨バーは、中足骨の骨頭部分に当たるようにして使用しなければならないが、一般の使用者は、中足骨の先にあり、地面から浮いている基節骨下の空間の方が納まりが良いため、この部分に中足骨バーを納めた状態で靴を履こうとしてしまう。この場合、短趾屈筋は、中節骨に停止しているため、基節骨下の空間に納まったとしても、感覚受容器を通じて中足骨バーからの刺激を受けることができるが、短小趾屈筋や短母趾屈筋は中足骨側の基節骨に停止しているため、基節骨下の空間に納まってしまうと、中足骨バーからの刺激を受けることができず、結果、短趾屈筋の働きだけが高められてしまい、母趾荷重が得られ難くなり、中足骨バー本来の機能が発揮できなくなってしまうどころか、小趾荷重を高めてしまうこととなる。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、屈筋を使って身体を上手く動かす能力を高めて体のバランスを良くすることができる中敷きおよび履物を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の中敷きは、足底に対応した中敷き本体において、足長軸に直行し、かつ、最も幅が広い部分間を結ぶ最長幅間隔線の中間点を支点として、前記最長幅間隔線を直径とする円の範囲に、中敷き本体の厚みよりも薄く凹設された凹部と、中敷き本体の厚みよりも厚く凸設された凸部とが陰陽模様を形成するように設けられ、前記凹部は前記最長幅間隔線よりも踵側に形成され、前記凸部は前記最長幅間隔線よりもつま先側に形成され、前記凹部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が凸部側に拡張され、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が縮小され、前記凸部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が縮小され、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が凹部側に拡張されたものである。
前記凹部は、当該凹部よりも踵側の中敷き本体との境界部分からつま先側に移行するにしたがって段階的に中敷き本体の厚みから凹部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成されたものであってもよい。
前記凸部の拡張された小趾側の範囲には、つま先側から踵側に移行するにしたがって段階的に凸部の厚みから凹部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成されたものであってもよい。
前記凸部は、当該凸部よりもつま先側の中敷き本体との境界部分から踵側に移行するにしたがって段階的に中敷き本体の厚みから凸部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成されたものであってもよい。
前記凹部および凸部は、最長幅間隔線を基準とした凹部および凸部の位置から、最長幅間隔線の中間点を支点として20度内旋した位置までの範囲の所望の内旋位置に設けられたものであってもよい。
前記凹部は、当該凹部よりも踵側の中敷き本体が全て凹部と同じ厚みとなされたものであってもよい。
前記凸部は、当該凸部よりもつま先側の中敷き本体が全て凸部と同じ厚みとなされたものであってもよい。
前記凹部は、前記凸部と前記中敷き本体とが凹部よりも厚い同じ厚みとなされて、中敷き本体に凹部のみが設けられてなるものであってもよい。
前記凸部は、前記凹部と前記中敷き本体とが凸部よりも薄い同じ厚みとなされて、中敷き本体に凸部のみが設けられてなるものであってもよい。
前記凹部は、前記最長幅間隔線の母趾側の半径を直径とする円の中心部に、突起部が形成されたものであってもよい。
前記凸部は、前記最長幅間隔線の小趾側の半径を直径とする円の中心部に、窪み部が形成されたものであってもよい。
上記課題を解決するための本発明の履物は、足底が当接される当接面が、前記請求項1ないし11の何れか一に記載の中敷きと同じ構成で形成されたものである。
以上述べたように、本発明によると、足底に対応した中敷き本体の最も幅が広い部分間を結ぶ最長幅間隔線の中間点を支点として、前記最長幅間隔線を直径とする円の範囲に陰陽模様の凹部と凸部とを設け、前記凹部は前記最長幅間隔線よりも踵側に形成し、前記凸部は前記最長幅間隔線よりもつま先側に形成し、前記凹部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が凸部側に拡張し、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が縮小し、前記凸部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が縮小し、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が凹部側に拡張しているので、この中敷きを使用すると、使用者の足底は、凸部のある小趾側に対して凹部のある母趾側が低くなり、当該凹部に母趾球が落ち込む。したがって、使用者は、母趾側に荷重が加わり易くなる。しかも、当該凹部と凸部との境界部分の段差によって、各足趾の中足骨の骨頭を圧迫し、それによって生じる神経反射により各足趾の末端が屈曲し易くなって地面に対する支持力が向上する。また、これにより、使用者は、屈筋群が使用し易くなり、効率良く身体を動かすことができるとともに、屈筋群の機能向上によって、伸筋群に偏った運動が改善され、ボディバランスが向上する。また、母趾は、凹部の拡張された範囲に納まっても踵方向には十分なスペースがあるので、母趾の位置を過度に決めてしまうことにならず、しかも、小趾は、凸部の拡張された範囲が十分にあるので、当該凸部を基節骨下の空間に納めてしまうようなことにならず、前記した中足骨の骨頭を圧迫することによる神経反射によって各足趾の屈筋を使い易くすることができる。
(a)は本発明に係る中敷きを示す平面図、(b)は同図(a)におけるI-I線断面図である。 本発明に係る他の中敷きを示す平面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの凹部と中敷き本体との間におけるテーパ面を説明する平面図、および同平面図のIIIa-IIIa線断面図、(b)はテーパ面の他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のIIIb-IIIb線断面図、(c)はテーパ面のさらに他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のIIIc-IIIc線断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの凸部と中敷き本体との間におけるテーパ面を説明する平面図、および同平面図のIVa-IVa線断面図、(b)はテーパ面の他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のIVb-IVb線断面図、(c)はテーパ面のさらに他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のIVc-IVc線断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの凸部と凹部との間におけるテーパ面を説明する平面図、および同平面図のVa-Va線断面図、(b)はテーパ面の他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のVb-Vb線断面図、(c)はテーパ面のさらに他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のVc-Vc線断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの他の実施の形態を示す平面図および同平面図のVIa-VIa線断面図、(b)は中敷きの他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のVIb-VIb線断面図、(c)は中敷きのさらに他の実施の形態を示す平面図、および同平面図のVIc-VIc線断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの他の実施の形態を示す平面図、(b)は同平面図のVII-VII線断面図、(c)は同平面図のVII-VII線断面図におけるさらに他の実施の形態を示す断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きの他の実施の形態を示す平面図、(b)は同平面図のVIII-VIII線断面図、(c)は同平面図のVIII-VIII線断面図におけるさらに他の実施の形態を示す断面図である。 (a)は本発明に係る中敷きのさらに他の実施の形態を示す平面図、(b)は同平面図のIXb-IXb線断面図、(c)は同平面図のIXc-IXc線断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は中敷き1の全体構成の概略を示し、図2ないし図9は当該中敷き1の他の実施の形態を示している。
すなわち、本発明の中敷き1は、使用者(図示省略)の足2の足底21に対応した中敷き本体10において、足長軸Aに直行し、最も幅が広い部分間を結ぶ最長幅間隔線wの中間点oを支点として、当該最長幅間隔線wを直径とする円の賦形範囲11に、陰陽模様の凹部12と凸部13とが形成されてなるものである。
中敷き本体10は、使用者の足2の足底21に対応して、当該使用者が履く靴3の内部に挿入することができる大きさに形成されており、使用者の足2の大きさに合わせて、子供用、女性用、男性用に分かれており、サイズ毎に複数の大きさ違いのものが用意されている。中敷き本体10のつま先部14および踵部15は、靴3にあわせて切断することで、サイズ調整できるようになされている。中敷き本体10は、凹部12および凸部13を除き、全体が約2mmの均一の厚みに形成されている。この中敷き本体10としては、EVA、ウレタン、ポリエステルなどの樹脂材料の発泡体で構成されたものであってもよいし、天然繊維または合成繊維からなる織布または不織布と、前記発泡体とを複合して構成したものであってもよいし、コルクなどの天然材料を立体賦形して構成したものであってもよい。
中敷き本体10は、当該中敷き本体10を使用した状態で、使用者の足2の小趾L側の外郭線に対応する部分が、踵Hから小趾Lにかけて略直線となるように形成されているのに対して、母趾G側の外郭線に対応する部分はアーチ部分から母趾G側に向かうにしたがって内側に約20度屈曲し、母趾球Bに相当する部分で最も幅が広くなり、その後、小趾Lおよび母趾Gから、つま先Tにかけて先細りになる形状に形成されている。
賦形範囲11は、上記中敷き本体10の最も幅が広い部分間を結ぶ最長幅間隔線wの中間点oを支点として、当該最長幅間隔線wを直径とする範囲に、陰陽模様の凹部12と凸部13とを形成して構成されている。
凹部12は、賦形範囲11のうち、最長幅間隔線wよりも踵H側の空間に、中敷き本体10よりも1mm低く凹設されて形成されている。ただし、この凹部12は、最長幅間隔線wの中間点oよりも内側の半径部分、すなわち母趾G側の最長幅間隔線wの半径部分からつま先T側に、当該半径を直径とする半円分だけ拡張されている。また、凹部12は、最長幅間隔線aの中間点oよりも外側の半径部分、すなわち小趾L側の最長幅間隔線wの半径部分から踵H側に、当該半径を直径とする半円分だけ縮小されている。
一方、賦形範囲11の残りには、凸部13が形成されている。すなわち、凸部13は、賦形範囲11のうち、最長幅間隔線wよりもつま先T側の空間に、中敷き本体10よりも2mm高く凸設されて形成されている。ただし、この凸部13は、最長幅間隔線wの中間点oよりも外側の半径部分、すなわち小趾L側の最長幅間隔線wの半径部分から踵H側に、当該半径を直径とする半円分だけ拡張されている。また、凸部13は、最長幅間隔線wの中間点oよりも内側の半径部分、すなわち母趾G側の最長幅間隔線wの半径部分からつま先T側に、当該半径を直径とする半円分だけ縮小されている。
なお、凹部12および凸部13は、最長幅間隔線wを基準に形成されているが、図2に示すように、母趾G側が内側に約20度屈曲しているのに合わせて、この最長幅間隔線wから20度内旋した内旋角度αの位置での内旋最長幅間隔線w1を基準に、凹部12および凸部13を形成したものであってもよいし、最長幅間隔線wから内旋最長幅間隔線w1の範囲までの所望の内旋角度αの位置を基準にして凹部12および凸部13を形成したものであってもよい。
また、凹部12は、当該凹部12の全ての範囲において中敷き本体10よりも1mm低く形成されたものであってもよいし、図3に示すように、最も踵H側に近い部分からつま先T方向に20mm以内の所望の範囲において、徐々に低く凹設されるようなテーパ面12aが形成されたものであってもよい。この際、凹部12のうち、均一の深さに凹設された最深部12bと、テーパ面12aとの境界部分は、最長幅間隔線wと平行するものであってもよいし(図3(a)参照)、平行せず斜めに傾斜するように境界線を形成するものであってもよいし(図3(b)参照)、これらの線が直線ではなく円弧状となるように形成されたものであってもよい(図3(c)参照)。
さらに、凸部13は、当該凸部13の全ての範囲において中敷き本体10よりも2mm高く形成されたものであってもよいし、図4に示すように、最もつま先T側に近い部分から踵H方向に10mm以内の所望の範囲において、徐々に高く凸設されるようなテーパ面13aが形成されたものであってもよい。この際、凸部13のうち、均一の高さに凸設された最高部13bと、テーパ面13aとの境界部分は、最長幅間隔線wと平行するものであってもよいし(図4(a)参照)、平行せず斜めに傾斜するように境界線を形成するものであってもよいし(図4(b)参照)、これらの線が直線ではなく円弧状となるように形成されたものであってもよい(図4(c)参照)。
また、凸部13は、図5に示すように、当該凸部13の踵H側に拡張された部分の最も踵H側に近い部分からつま先T方向に10mm以内の所望の範囲において、徐々に高く凸設されるようなテーパ面13cが形成されたものであってもよい。この際、凸部13のうち、均一の高さに凸設された最高部13bと、テーパ面13cとの境界部分は、最長幅間隔線wと平行するものであってもよいし(図5(a)参照)、平行せず斜めに傾斜するように境界線を形成するものであってもよいし(図5(b)参照)、これらの線が直線ではなく円弧状となるように形成されたものであってもよい(図5(c)参照)。
次に、このようにして構成される中敷き1の使用方法について説明する。
まず、中敷き1は、使用する靴3の中底に合わせてつま先部14および踵部15を切断してから、当該靴3の内部に敷設する。
この時、靴3を履いた際に、使用者の足2の母趾球Bの位置が、凹部12から拡張された部分に納まり、当該凹部12と、凸部13との境界線の段差に、母趾球Bの前端部分が引っかかるように調整して靴3の内部に中敷き1を敷設する。
この靴3を履くと、前記したように、母趾球Bが凹部12に納まり、当該母趾球Bの前端部分が凹部12と凸部13との境界線の段差に引っ掛かり、母趾Gの中足骨の骨頭Pが、この段差によって圧迫される。この圧迫による反射により、使用者2は、短母趾屈筋が意識し易くなり、母趾Gに力が入りやすくなる。
また、前記したように母趾球Bが凹部12に納まっても、踵Hの方向には、最長幅間隔線wを直径とする半円分の自由度があるので、母趾球Bを固定し過ぎてしまうようなことにはならない。
さらに、この状態で、使用者の第二趾以降の小趾L側は、凹部12と凸部13との段差によって第二趾以降の中足骨の骨頭が圧迫され、当該第二趾以降の足趾が踏ん張り易くなるとともに、小趾L側に向かうにしたがって、足趾が凸部13に乗り上げることとなる。特に、凸部13は、最長幅間隔線wの中間点oよりも外側の半径部分、すなわち小趾L側の最長幅間隔線wの半径部分から踵H側に、当該半径を直径とする半円分だけ拡張しており、小趾L側の凸部13の面積を大きく形成しているので、母趾Gが設けられることとなる中敷き本体10よりも高い凸部13の上に小趾Lが乗り上げることとなり、使用者の荷重は、凸部13よりも低い凹部12にある母趾球Bに乗りやすくなる。したがって、母趾Gから小趾Lにかけて力が入りやすくなり踏ん張りが効くようになると同時に母趾球B側に荷重を加えやすくなるので、小趾Lに偏りがちであったボディバランスの崩れを、矯正することができる。しかも、使用者の第二趾以降の小趾L側は、凸部13を拡張しており十分なスペースがあるので、当該凸部13を基節骨の下に納めてしまうようなことにはならず、圧迫による反射によって、短小趾屈筋が意識しやすくなり、前記した母趾Gとともに、小趾Lにも力が入り易くなる。
また、図3ないし図5に示すように、テーパ面12a,13a,13cを設けた中敷き1の場合は、中足骨の骨頭の圧迫のための凹部12と凸部13との間の段差以外の直接的に関係の無い部分の段差をなめらかにすることができるので、足裏の感覚受容器が不用意に反応して意図しない反射活動が行われることを防止することができる。
なお、本実施の形態において、中敷き1は、中敷き本体10の厚みを基準として厚みが薄くなった凹部12と厚みが厚くなった凸部13とを形成しているが、中足骨の骨頭の圧迫のための凹部12と凸部13との間の段差以外の直接的に関係の無い部分の段差を無くして、図6に示すように、凹部12よりも踵側の中敷き本体10を、凹部12と同じ厚みとなるように拡張して拡張凹部120を形成してもよいし(図6(a)(b)参照)、凸部13よりもつま先側の中敷き本体10を、凸部13と同じ厚みとなるように拡張して拡張凸部130を形成しても良い(図6(a)(c)参照)。例えば、ハイヒールのように、つま先Tよりも踵Hが高くなって既につま先T側に荷重がかかり易くなっているような靴3に適用するような場合、この中敷き1は好適である。
また、図7に示すように、凸部13は、当該凸部13以外の部分全体を凹部12と同じ厚みに形成し(図7(b)参照)、または中敷き本体10と同じ厚みに形成し(図7(c)参照)、中敷き本体10に凸部13のみが形成されるようにしたものであってもよい。
この場合、中敷き本体10の厚みに凸部13のみを形成した中敷き1と比較して、凹部12の厚みに凸部13のみを形成した中敷き1の方は、段差が大きくなるため、使用者の足2の足底21に加わる刺激が大きくなるが、この段差は、使用者の年齢、性別、感覚受容器の反応、ボディバランスの崩れ具合等の各要素を考慮して適宜調節した好適な段差のものを使用することが好ましい。
同じく、図8に示すように、凹部12は、当該凹部12以外の部分全体を凸部13と同じ厚みに形成し(図8(b)参照)、または中敷き本体10と同じ厚みに形成し(図8(c)参照)、中敷き本体10に凹部12のみが形成されるようにしたものであってもよい。この場合も、中敷き本体10の厚みに凹部12のみを形成した中敷き1と比較して、凸部13の厚みに凹部12のみを形成した中敷き1の方は、段差が大きくなるが、前記した使用者の各要素を考慮して適宜調節した好適な段差のものを用いることが好ましい。
したがって、本発明において、中敷き本体10の厚みは2mm、凹部12の厚みは1mm、凸部の厚みは4mmとしているが、これらの厚みは、特に限定されるものではなく、前記した各要素に応じて適宜調節されたものが用いられる。
また、本実施の形態において、中敷き1は、凹部12に使用者の足2の母趾球Bが納まり、当該母趾球Bの前端部分が凹部12と凸部13との段差に引っ掛かることで、足2の位置が決まるが、図9に示すように、当該凹部12の最長幅間隔線aの中間点oよりも内側のつま先T側に拡張された半円の中心部分に、当該凹部12よりも高くなった突起部12cが設けられていてもよい。この場合、母趾球B付近の感覚受容器が突起部12cを感じることにより、使用者は、足2が納まる位置を把握し易くなる。ただし、突起部12cは、最も厚みのある凸部13の厚み以下の厚みとなるように形成されることが好ましい。
同様に、この足2が納まった状態で、小趾Lは、凸部13に乗り上げて傾くため、母趾球B側に荷重を加えやすくなるが、当該凸部13の最長幅間隔線aの中間点oよりも外側の踵H側に拡張された半円の中心部分に、当該凸部13の厚みよりも低くなった窪み部13dが設けられていてもよい。この場合、小趾L付近の感覚受容器が窪み部13dを感じることにより、使用者は、小趾Lで踏ん張る時に、短小趾屈筋を意識しやすくなり、その結果、力を入れやすくなる。
なお、上記実施の形態において、中敷き1は、靴3の中底に合わせたものを靴3の内部に敷設するようになされているが、予めこのように構成された中敷き1が設けられた靴3を構成するものであってもよい。この場合、靴3の種類としては、草履、スリッパ、サンダル、ハイヒール、スニーカー、ブーツ、長靴、革靴、各種スポーツ用シューズなど、中敷き1に、少なくとも自重の一部が加わる履物であれば、特に限定されるものではない。
1 中敷き
10 中敷き本体
11 賦形範囲(範囲)
12 凹部
12a テーパ面
12c 突起部
13 凸部
13a テーパ面
13c テーパ面
13d 窪み部
14 つま先部
15 踵部
2 足
21 足底
3 靴(履物)
A 足長軸
w 最長幅間隔線
w1 内旋最長幅間隔線
o 中間点
T つま先
H 踵
G 母趾
L 小趾
B 母趾球
P 中足骨の骨頭

Claims (12)

  1. 足底に対応した中敷き本体において、足長軸に直行し、かつ、最も幅が広い部分間を結ぶ最長幅間隔線の中間点を支点として、前記最長幅間隔線を直径とする円の範囲に、中敷き本体の厚みよりも薄く凹設された凹部と、中敷き本体の厚みよりも厚く凸設された凸部とが陰陽模様を形成するように設けられ、
    前記凹部は前記最長幅間隔線よりも踵側に形成され、前記凸部は前記最長幅間隔線よりもつま先側に形成され、
    前記凹部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が凸部側に拡張され、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が縮小され、
    前記凸部は、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、母趾側の範囲が縮小され、前記最長幅間隔線の半径を直径とする半円分だけ、小趾側の範囲が凹部側に拡張されたことを特徴とする中敷き。
  2. 前記凹部は、当該凹部よりも踵側の中敷き本体との境界部分からつま先側に移行するにしたがって段階的に中敷き本体の厚みから凹部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成された請求項1に記載の中敷き。
  3. 前記凸部の拡張された小趾側の範囲には、つま先側から踵側に移行するにしたがって段階的に凸部の厚みから凹部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成された請求項1または2に記載の中敷き。
  4. 前記凸部は、当該凸部よりもつま先側の中敷き本体との境界部分から踵側に移行するにしたがって段階的に中敷き本体の厚みから凸部の厚みへと厚みが変化するテーパ面が形成された請求項1ないし3の何れか一に記載の中敷き。
  5. 前記凹部および凸部は、最長幅間隔線を基準とした凹部および凸部の位置から、最長幅間隔線の中間点を支点として20度内旋した位置までの範囲の所望の内旋位置に設けられたものである請求項1ないし4の何れかに記載の中敷き。
  6. 前記凹部は、当該凹部よりも踵側の中敷き本体が全て凹部と同じ厚みとなされた請求項1、3、4の何れか一に記載の中敷き。
  7. 前記凸部は、当該凸部よりもつま先側の中敷き本体が全て凸部と同じ厚みとなされた請求項1、2、3の何れか一に記載の中敷き。
  8. 前記凹部は、前記凸部と前記中敷き本体とが凹部よりも厚い同じ厚みとなされて、中敷き本体に凹部のみが設けられてなる請求項1または2に記載の中敷き。
  9. 前記凸部は、前記凹部と前記中敷き本体とが凸部よりも薄い同じ厚みとなされて、中敷き本体に凸部のみが設けられてなる請求項1または4に記載の中敷き。
  10. 前記凹部は、前記最長幅間隔線の母趾側の半径を直径とする円の中心部に、突起部が形成された請求項1ないし8の何れか一に記載の中敷き。
  11. 前記凸部は、前記最長幅間隔線の小趾側の半径を直径とする円の中心部に、窪み部が形成された請求項1ないし7,9の何れか一に記載の中敷き。
  12. 足底が当接される当接面が、前記請求項1ないし11の何れか一に記載の中敷きと同じ構成で形成されたことを特徴とする履物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021186282A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 株式会社Gold Gravity Japan インナーソール、または履物

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