JP2019149902A - シンクロナスリラクタンスモータ - Google Patents

シンクロナスリラクタンスモータ Download PDF

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Abstract

【課題】回転磁界の利用率を高めることで、従来よりも高いトルクを得ることが可能なシンクロナスリラクタンスモータを提供する。【解決手段】シンクロナスリラクタンスモータ1は、アキシャルギャップ型であり、出力軸3を中心に、ロータ突極4a,4b,4c,4dが周方向に等間隔で配設されたロータ4と、ロータ4と向き合うようにしてステータ突極5a,5b,5cが周方向に等間隔で配設されたステータ5と、ステータ突極5a,5b,5cを各々周回するように集中巻された巻線6a,6b,6cを備えており、ロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、ステータ突極の数が6n、且つ、巻線の相数が3であり、三相交流電流を通電する構成である。【選択図】図2

Description

本発明は、シンクロナスリラクタンスモータとその駆動方法に関する。
シンクロナスリラクタンスモータ(Synchronous Reluctance Synchronous Motor、略称はSRSM)は、巻線が巻回されたステータ(固定子)と、強磁性の鉄芯等からなるロータ(回転子)とを備え、交流電源から正弦波電流を各相の前記巻線に各々通電することで生じるリラクタンストルクによって回転する構成である。特に、ロータとステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっている構成(アキシャルギャップ型)は、ロータとステータとの間の隙間がラジアルギャップとなっている構成(ラジアルギャップ型)と比較して空間利用率を高められるため、駆動トルクを2倍程度にできるという特徴がある。
従来のシンクロナスリラクタンスモータは、ステータのスロット数が6、ロータの突極数が4の3相6/4型が知られている。(特許文献1:特開平11−206083号公報参照)。ここで、ステータのスロット数はステータの突極数と一致する。
特開平11−206083号公報
特許文献1に記載の従来のシンクロナスリラクタンスモータは、回転磁界が利用されない領域が出来るため、トルクが低いという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、従来のシンクロナスリラクタンスモータと比べて、回転磁界の利用率を高めることで、従来よりも高いトルクを得ることが可能なシンクロナスリラクタンスモータとその駆動方法を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明のシンクロナスリラクタンスモータは、出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっており、前記ロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が6n、且つ、前記巻線の相数が3であり、前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっており、三相交流電流を通電する構成であることを特徴とする。
本発明によれば、アキシャルギャップ型とすることで空間利用率が高められるとともに、回転磁界の利用率が高められる構成となり、従来のシンクロナスリラクタンスモータよりも高いトルクを得ることができる。
一例として、前記ロータ突極の数が4の場合、前記ステータ突極の数は12となる。前記ロータ突極の数が6の場合、前記ステータ突極の数は18となる。前記ロータ突極の数が8の場合、前記ステータ突極の数は24となる。なお、前記ロータ突極の数と前記ステータ突極の数との比が1:3であれば、上記以外に、前記ロータ突極の数を8以上とすることも可能である。
本発明のシンクロナスリラクタンスモータの駆動方法は、ロータにおけるロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、ステータにおけるステータ突極の数が6n、且つ、巻線の相数が3であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きで集中巻され、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっているシンクロナスリラクタンスモータを駆動するに際し、三相交流電源から正弦波電流を前記巻線に各々通電して前記ステータ突極を励磁し、前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と対向配置された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記ロータの所定回転方向の隣側に配設された第3突極と、前記ステータ突極のうち励磁され前記第3突極と対向配置された第4突極と、によって磁気回路を形成することを特徴とする。
本発明によれば、空間利用率を高めたアキシャルギャップ型の三相モータであるシンクロナスリラクタンスモータにおいて、三相交流を各相の巻線に通電して回転磁界の利用率を高められるので、ロータ極数が同一の場合、従来技術のモータよりも大きな電力を投入して、従来よりも高いトルクを得ることができる。
本発明によれば、空間利用率を高めるとともに、回転磁界の利用率を高めることができ、従来のシンクロナスリラクタンスモータよりも高いトルクを得ることが可能なアキシャルギャップ型のシンクロナスリラクタンスモータが実現できる。
図1は本発明の第1の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータの例を斜め上方から見た概略の斜視図である。 図2は図1のII−II線断面図である。 図3は図2のIII−III線断面図である。 図4は図2のIV−IV線断面図である。 図5Aは図3のV−V線断面図であり、図5Bは図3のV−V線断面図の他の例である。 図6は第1の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータを模式的に示す縦断面図である。 図7は第1の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータの各ステータ突極における磁界強度を表形式で示す図である。 図8は第1の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータの他の例を模式的に示す縦断面図である。 図9は第1の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータの他の例を模式的に示す縦断面図である。 図10は本発明の第2の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータをステータの下方から見た概略の断面図である。 図11は図10のXI−XI線断面図である。 図12は第2の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータを模式的に示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は第1の実施形態のアキシャルギャップ型のシンクロナスリラクタンスモータ1の例を示す概略の斜視図である。本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータ1は、出力軸3(シャフト)の中心をZ方向に通るP1−P1線を中心として、ロータ4とステータ5とが互いに向かい合って配設されている。
ここで、シンクロナスリラクタンスモータ1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。シンクロナスリラクタンスモータ1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
一例として、ロータ4とステータ5とは、圧粉鉄心の成型体からなる。一例として、出力軸3は、鋼材からなる。ここで、圧粉鉄心は、破砕した鉄基材料を樹脂でコーティングし、それを圧力により成型したものであり、構造上、磁束が作用しても渦電流が発生しない特長がある。
図2はアキシャルギャップ型のシンクロナスリラクタンスモータ1のII−II線断面図である。図3はZ方向矢印の側のロータ4を示すIII−III線断面図である。図4はZ方向矢印と反対側のステータ5を示すIV−IV線断面図である。この例では、ロータ4は、出力軸3のP1−P1線を中心としてロータ突極4a,4b,4c,4dが周方向に等間隔で配設されており、また、ステータ5は、出力軸3のP1−P1線を中心としてロータ4と向き合うようにしてステータ突極5a,5b,5cが周方向に等間隔で配設されている。ロータ突極4aとロータ突極4bとロータ突極4cとロータ突極4dとは、P1−P1線を中心に回転対称となる位置に配設されている。また、ステータ突極5aとステータ突極5bとステータ突極5cとは、P1−P1線を中心に回転対称となる位置に配設されている。そして、ステータ突極5a,5b,5cを各々周回するように集中巻された巻線6a,6b,6cを備えている。
図2に示すように、ロータ4におけるヨーク41と、ステータ5におけるヨーク51とは、軸方向に対向配置されている。
図2の例では、ロータ4の外径と、ステータ5の外径とは等しい。または、ロータ4の外径は、ステータ5の外径の0.97倍以上1.03倍以内に設定される。
図3と図4の例では、ロータ4の極数は4であり、ステータ5の極数は12であり、巻線相数は3である。ここで、ステータ5のスロット数はステータ5の突極数と一致する。
ステータ突極5a,5b,5cにおける隣り合う突極は、巻線6a,6b,6cの巻回方向が互いに逆向きとなっている。例えば、ステータ突極5aにおける巻線6aの巻回方向と、ステータ突極5bにおける巻線6bとの巻回方向とは、逆向きとなっている。巻線6aと巻線6cとの巻回方向についても同様であり、また、巻線6bと巻線6cとの巻回方向についても同様である。そして、各巻線6a,6b,6cは、同一相は直列接続となっている。
図6に示すように、ロータ4におけるロータ突極4a,4b,4c,4dと、ステータ5におけるステータ突極5a,5b,5cとには、軸方向に、所定の隙間G1が設けられている。この隙間G1はエアギャップであり、ロータ突極4a,4b,4c,4dの軸方向の厚さの0.2倍以下、且つ、ステータ突極5a,5b,5cの軸方向の厚さの0.2倍以下に設定される。これにより、十分な突極性を確保できる。
図4に示すように、ステータ突極5aとステータ突極5bとの極間、ステータ突極5aとステータ突極5cとの極間、および、ステータ突極5bとステータ突極5cとの極間は、ステータ極の径方向の辺が、互いに平行となっており、一定幅となっている。これにより、各巻線6a,6b,6cの巻線スペースを確保している。
図2〜図4において、Z方向矢印の反対方向となる平面視にて、または、軸方向に視て、各ステータ突極5a,5b,5cは、各ロータ突極4a,4b,4c,4dに重なる大きさであり、且つ、はみ出ない大きさである。つまり、平面視で、各ステータ突極5a,5b,5cのZ方向矢印の側の面(各ロータ突極4a,4b,4c,4dとの対向面)は、各ロータ突極4a,4b,4c,4dのZ方向矢印と反対の側の面(各ステータ突極5a,5b,5cとの対向面)に覆われる形状となっている。各ロータ突極4a,4b,4c,4dと、各ステータ突極5a,5b,5cとは、平面視で、扇形状となっている。これにより、磁路を短くして回転磁界を効率よく発生させることができる。
図5Aは図3のV−V線断面図であり、また、図5Bは図3のV−V線断面図の他の例である。ロータ4における各ロータ突極4a,4b,4c,4dの径方向の側面と、ロータ4におけるヨーク41との境界部42は肉盛形状となっている。図5Aの例では、境界部42は、直角三角形状となるように肉盛されている。また、図5Bの例では、境界部42は、円弧形状となるように肉盛されている。これにより、磁気抵抗を低減して回転磁界を効率よく発生させることができる。
図7は本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータ1の各ステータ突極5a,5b,5cにおける磁界強度を表形式で示す図である。ステータ5の極数は12であり、便宜上、各ステータ突極5a,5b,5cに順に対応する符号s01〜s12を付与している。各位相は、三相交流電流の周期(周波数)と対応しており、時間の経過に置き換えることができる。三相交流電流の電流値の変化は、磁界強度の変化と一対一で対応しており、ここでは、磁界強度の最大値を1.0として正規化して表している。三相交流電源は、120度ずつ位相をずらした正弦波電流が巻線6a,6b,6cに各々通電される。通電によってステータ突極5a,5b,5cは励磁される。図7に示すとおり、合成磁界の最大値(1.0若しくは1.0に近い値)は位相(時間)とともに、ステータ突極5c(s12)→ステータ突極5b(s11)→ステータ突極5a(s10)→ステータ突極5c(s09)の位置若しくはその近傍で合成磁界が最大値となる位置に移動する。つまり、三相交流電流の周波数に合わせて合成磁界が回転する。よって、出力軸3が回転する。
三相交流電源と巻線6a,6b,6cとの結線は、既知のデルタ結線、または既知のスター結線が適用できる。
図6は本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータ1におけるロータ4とステータ5との互いの関係を模式的に示す縦断面図である。図6の例では、通電によって、ステータ突極5a,5b,5cのうち励磁されたステータ突極5a(第1突極)と、ロータ突極4a,4b,4c,4dのうちステータ突極5a(第1突極)と対向配置されたロータ突極4a(第2突極)と、ロータ突極4a,4b,4c,4dのうちロータ4の所定回転方向の隣側に配設されたロータ突極4b(第3突極)と、ステータ突極5a,5b,5cのうち励磁されロータ突極4b(第3突極)と対向配置されたステータ突極5b(第4突極)と、によって磁気回路M1が形成される。ロータ突極4bおよびロータ突極4c、ロータ突極4cおよびロータ突極4a、についても同様である。
この構成によれば、アキシャルギャップ型とすることで空間利用率を高めるとともに、回転磁界の利用率を高めることができ、従来のシンクロナスリラクタンスモータよりも高いトルクを得ることが可能な構成となる。
上記の例では、ロータ4の極数を4とし、ステータ5の極数を12としている。上記以外の例としては、例えば、ロータ4の極数を6とし、ステータ5の極数を18とする場合がある。また例えば、ロータ4の極数を8とし、ステータ5の極数を24とする場合がある。なお、ロータ4の極数とステータ5の極数との比が1:3であれば、上記以外の構成とすることも可能である。
図8と図9は、本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータ1の他の例を模式的に示す縦断面図である。これらの例は、アウターロータ型となっており、ここでは、ステータ5を挟んで軸方向の両側に、ロータ4が2つ配設されている構成である。2つのロータ4のロータ突極4a,4b,4c,4dは、ステータ5を間にして、互いに向かい合う位置に配設されている。これらの構成について、以下に説明する。
図8は、出力軸3の中心に対して図6の構成を反転させたものを、図6の構成と合体させた構成となっており、2つのステータ5のヨーク51を互いに背中合わせに接合したものである。ロータ4とステータ5とは、圧粉鉄心の成型体からなる。通電によって、各ヨーク51を同じ方向に向かう磁気回路M1が形成される。この構成によれば、2つのステータ5に対して、別々に電力投入できるので、図6の構成の2倍の出力にすることができる。また、筐体は1つでよいので、図6の構成よりも容積率が高くなる。なお、ステータ5のヨーク51は一体構造体とする場合がある。また、上記の例はアウターロータ型となっているが、この例に限られず、インナーロータ型とすることも可能である。
図9は、図8の構成からヨーク51を省いて、各ステータ突極5a,5b,5cを同相となるように組み合わせて一体構造体としたものである。ロータ4は、圧粉鉄心の成型体からなる。ステータ5は、圧粉鉄心の成型体、若しくは無方向性の電磁鋼板からなる。通電によって、各ヨーク41を互いに逆向きとなる方向に向かう磁気回路M1が形成される。この構成によれば、ヨーク51を省いたことで、磁気回路M1の磁路が大幅に短くなり、回転磁界の利用率を高めることができる。また、巻線6a,6b,6cの巻回数を減らすことができる。よって、部品コストを大幅に削減できる。この構成では、電力投入は、図6の構成の場合と同じになるので、原理上、トルクは大きくなる反面、出力は変化しない。よって、回転数が比較的小さくて大きなトルクを必要とする洗濯機等のモータ用途に適している。なお、上記の例はアウターロータ型となっているが、この例に限られず、インナーロータ型とすることも可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のアキシャルギャップ型のシンクロナスリラクタンスモータ1は、ロータ4の極間に永久磁石7a,7b,7c,7dが配設されている構成である。図10と図11とに示すように、第2の実施形態は、出力軸3を中心にロータ突極4a,4b,4c,4dが周方向に等間隔で配設されているとともに、出力軸3を中心に永久磁石7a,7b,7c,7dが周方向に等間隔で配設されている。図10の例では、ロータ突極4a、永久磁石7b、ロータ突極4b、永久磁石7c、ロータ突極4c、永久磁石7d、ロータ突極4d、永久磁石7a、の順に周方向に配設されている。ステータ5におけるステータ突極5a,5b,5cと巻線6a,6b,6cとの配置構成は、図4と同様である。第2の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
ロータ4において周方向に隣り合う永久磁石7aと永久磁石7bとは、磁極の方向が互いに逆向きとなっている。永久磁石7bと永久磁石7cとについても同様に、磁極の方向が互いに逆向きとなっている。永久磁石7cと永久磁石7dとについても同様に、磁極の方向が互いに逆向きとなっている。永久磁石7dと永久磁石7aとについても同様に、磁極の方向が互いに逆向きとなっている。
図11は図10のXI−XI線断面図である。永久磁石7a,7b,7c,7dは、接着剤による接着固定、ボルト固定、ネジ固定、その他既知の固定方法でヨーク41に固定される。
永久磁石7a,7b,7c,7dの材質は、希土類磁石、ネオジム磁石、アルニコ磁石、合金磁石、またはフェライト磁石が適用される。一例として、永久磁石7a,7b,7c,7dをネオジム磁石とした場合、フェライト磁石とした場合に比べて、低速回転でのトルクが大きくなり、また、耐熱性に優れる。一方、高速回転時に発生する逆起電力を抑えるための弱め磁束制御を行う。一例として、永久磁石7a,7b,7c,7dをフェライト磁石とした場合、ネオジム磁石とした場合に比べて、高速回転時に発生する逆起電力が小さいので、弱め磁束制御等の特殊な制御は特段設けなくてもよい。
図12は第2の実施形態のシンクロナスリラクタンスモータ1を模式的に示す図であり、ロータ4およびステータ5を展開して示す図である。ステータ5の極数は12であり、便宜上、各ステータ突極5a,5b,5cに順に対応する符号s01〜s12を付与している。ここでは、磁界強度を下向き矢印で示す磁力F1,F5,F6,F7,F11,F12と、上向き矢印で示す磁力F2,F3,F4,F8,F9,F10とで表している。三相交流電源からの正弦波電流が巻線6a,6b,6cに各々通電されると、通電によってステータ突極5a,5b,5cは励磁される。
ここで、永久磁石7aは、ステータ突極s02およびステータ突極s03と反発し合うとともに、ステータ突極s11およびステータ突極s12と吸引し合う。同様に、永久磁石7bは、ステータ突極s05およびステータ突極s06と反発し合うとともに、ステータ突極s02およびステータ突極s03と吸引し合う。同様に、永久磁石7cは、ステータ突極s08およびステータ突極s09と反発し合うとともに、ステータ突極s05およびステータ突極s06と吸引し合う。同様に、永久磁石7dは、ステータ突極s11およびステータ突極s12と反発し合うとともに、ステータ突極s08およびステータ突極s09と吸引し合う。その結果、永久磁石7a,7b,7c,7dの磁力F1,F4,F7,F10は、リラクタンストルクと同じ方向に作用し、シンクロナスリラクタンスモータ1のトルクを強める。したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態よりも高いトルクを得ることが可能となる。或いは、巻線6a,6b,6cの巻回数を第1の実施形態よりも減らすことができる。
図10の例では、永久磁石7a,7b,7c,7dは平面視で、扇形状となっている。これに限定されず、永久磁石7a,7b,7c,7dは、出力軸3を中心に回転対称形状となっており、且つ、永久磁石7aおよび永久磁石7cの磁極の方向と、永久磁石7bおよび永久磁石7dの磁極の方向とが互いに逆向きとなっていればよい。
図11の例では、永久磁石7a,7b,7c,7dと、各ステータ突極5a,5b,5cとは、側面視で面一となっている。これに限定されず、永久磁石7a,7b,7c,7dが各ステータ突極5a,5b,5cよりもZ方向矢印の側に凹んでいる場合がある。
上記の例では、ロータ4の極数が4、ステータ5の極数が12、ロータ4の極間に各々永久磁石が配設される構成である。上記以外の例としては、例えば、ロータ4の極数が6、ステータ5の極数が18、ロータ4の極間に各々永久磁石が配設される構成とする場合がある。また例えば、ロータ4の極数が8、ステータ5の極数が24、ロータ4の極間に各々永久磁石が配設される構成とする場合がある。なお、ロータ4の極数とステータ5の極数との比が1:3であれば、上記以外の構成とすることも可能である。なお、上記の例はアウターロータ型となっているが、この例に限られず、インナーロータ型とすることも可能である。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータは、動力用モータに適しており、また、ステッピングモータとしても活用できる。
1 シンクロナスリラクタンスモータ
3 出力軸
4 ロータ
4a、4b、4c、4d ロータ突極
5 ステータ
5a、5b、5c ステータ突極
6a、6b、6c 巻線
M1 磁気回路
本発明のシンクロナスリラクタンスモータは、出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータと前記ステータとは、軸方向に対向配置されており、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっており、前記ロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が6n、且つ、前記巻線の相数が3であり、前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっており、三相交流電流を通電する構成であり、前記ステータ突極は、軸方向に視て前記ロータ突極に重なってはみ出ない大きさであるとともに、前記ステータ突極の前記ロータ突極との対向面は、前記ロータ突極の前記ステータ突極との対向面に覆われる形状となっており、前記ロータ突極と前記ステータ突極とは平面視で扇形状となっていることを特徴とする。
前記ロータにおけるヨークと前記ロータにおける前記ロータ突極の径方向の側面との境界部は、軸と交差する方向の断面視にて円弧形状となるように肉盛されていることが好ましい。
前記ステータが2つ配設されており、前記ステータを挟んで軸方向の両側前記ロータが2つ配設されており、前記ステータにおけるヨークは互いに背中合わせに接合されており、前記ロータと前記ステータとは、いずれも圧粉鉄心の成型体からなることが好ましい。
本発明のシンクロナスリラクタンスモータは、出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータと前記ステータとは、軸方向に対向配置されており、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっており、前記ロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が6n、且つ、前記巻線の相数が3であり、前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっており、三相交流電流を通電する構成であり、前記ステータ突極は、軸方向に視て前記ロータ突極に重なってはみ出ない大きさであるとともに、前記ステータ突極の前記ロータ突極との対向面は、前記ロータ突極の前記ステータ突極との対向面に覆われる形状となっており、前記ロータ突極と前記ステータ突極とは平面視で扇形状となっており、前記ステータが2つ配設されており、前記ステータを挟んで軸方向の両側に前記ロータが2つ配設されており、前記ステータにおけるヨークは互いに背中合わせに接合されており、前記ロータと前記ステータとは、いずれも圧粉鉄心の成型体からなることを特徴とする。
前記ロータにおけるヨークと前記ロータにおける前記ロータ突極の径方向の側面との境界部は、軸と交差する方向の断面視にて円弧形状となるように肉盛されていることが好ましい。

Claims (6)

  1. 出力軸を中心にロータ突極が周方向に等間隔で配設されたロータと、前記出力軸を中心にステータ突極が周方向に等間隔で配設されたステータと、前記ステータ突極を各々周回するように集中巻された巻線とを備え、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっており、
    前記ロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、前記ステータ突極の数が6n、且つ、前記巻線の相数が3であり、
    前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きとなっており、三相交流電流を通電する構成であること
    を特徴とするシンクロナスリラクタンスモータ。
  2. 軸方向に視て、前記ステータ突極は前記ロータ突極に重なってはみ出ない大きさであること
    を特徴とする請求項1記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  3. 前記ロータにおけるヨークと、前記ステータにおけるヨークとは、軸方向に対向配置されていること
    を特徴とする請求項1または2記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  4. 前記ロータにおける前記ヨークと前記ロータにおける前記ロータ突極の径方向の側面との境界部は肉盛形状となっていること
    を特徴とする請求項3記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  5. 前記ステータを挟んで軸方向の両側に、前記ロータが2つ配設されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  6. ロータにおけるロータ突極の数が2n(nは2以上の自然数)、ステータにおけるステータ突極の数が6n、且つ、巻線の相数が3であり、各前記ステータ突極における隣り合う突極は、前記巻線の巻回方向が互いに逆向きで集中巻され、前記ロータと前記ステータとの間の隙間がアキシャルギャップとなっているシンクロナスリラクタンスモータを駆動するに際し、
    三相交流電源から正弦波電流を前記巻線に各々通電して前記ステータ突極を励磁し、
    前記ステータ突極のうち励磁された第1突極と、前記ロータ突極のうち前記第1突極と対向配置された第2突極と、前記ロータ突極のうち前記ロータの所定回転方向の隣側に配設された第3突極と、前記ステータ突極のうち励磁され前記第3突極と対向配置された第4突極と、によって磁気回路を形成すること
    を特徴とするシンクロナスリラクタンスモータの駆動方法。
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