JP2019149251A - 電池の製造方法及び電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取体の同一電極から導出した2本の集電タブを電池外装缶に接続している電池において、集電体タブの内タブと外タブとの接合外れの発生を低減した、電池の製造方法を提供する。【解決手段】正極板及び負極板のいずれか一方の極板の外周側に接続される外タブを、絶縁板上において巻取体の内径方向に折り曲げる工程と、絶縁板の穴に挿入された内タブを巻取体の内径方向に折り曲げて、先に折り曲げられた外タブと当接させる工程と、巻取体を絶縁板と共に電池外装缶内に収容する工程と、レーザビームにより、電池外装缶と折り曲げられた内タブとを貫通溶接させ、かつ、折り曲げられた前記内タブと折り曲げられた外タブとを非貫通溶接させる工程と、を備える電池の製造方法である。【選択図】図4

Description

本開示は、電池の製造方法及び電池に関する。
電池内部の電気抵抗を下げて入出力特性を向上させるために、正極板、セパレータ及び負極板が巻かれた巻取体の負極板から導出した2本以上の集電タブを電池外装缶に接続させた電池がある。例えば、特許文献1にはこのような電池が記載されている。
特許文献1に記載されている電池の製造方法を、図14を用いて説明する。特許文献1の電池は、2本の集電タブ(リード)が電池外装缶105に接続されている。巻取体104の内側に配置された集電タブを内タブ112a、外側に配置された集電タブを外タブ112bと称す。
内タブ112aの方が巻取体104の中心側である内側にあるため、内タブ112aを巻取体104の内径方向に折り曲げても、内タブ112aは外タブ112bと干渉しない。逆に、外タブ112bを巻取体104の内径方向に折り曲げると、外タブ112bは内タブ112aと干渉してしまう。そこで、外タブ112bと内タブ112aが干渉しないように、内タブ112aを折り曲げてから、次に、外タブ112bを折り曲げている。これにより、電池外装缶105と外タブ112bとが接触し、外タブ112bと内タブ112aとが接触している構造となっている。
さらに、巻取体104が挿入された電池外装缶105の外側からレーザビーム114を照射して、外タブ112bと内タブ112aを電池外装缶5に溶接部113で溶接している。電池外装缶105と外タブ112bとが貫通溶接され、且つ、外タブ112bと内タブ112aとが非貫通溶接されている。
特開2015−162326号公報(図1)
しかしながら、巻取体104の負極から導出した集電タブを電池外装缶105に接続している電池において、例えば信頼性試験でかける負荷の数倍以上の激しい負荷をかけると、溶接部113の集電タブが外れる場合がある。内タブ112aと外タブ112bとの接合強度は、外タブ112bと電池外装缶105との接合強度よりも弱い。これにより、溶接部113において、接合強度が弱い内タブ112aと外タブ112bとの接合外れが生じる場合がある。
従って、本開示は、前記課題を解決するものであり、内タブと外タブとの接合外れの発生を低減した電池の製造方法、及び、接合外れの発生を低減した電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本開示の態様にかかる電池の製造方法は、
正極板及び負極板がセパレータを介して捲回されて構成され、前記正極板及び前記負極板のいずれか一方の極板の外周側に接続される外タブと、前記極板の内周側に接続される内タブと、をそれぞれ有する巻取体を準備する工程と、
前記内タブを絶縁板の穴に挿入し、前記絶縁板を前記外タブおよび前記内タブが突出する前記巻取体の端部側に配置する工程と、
前記外タブを、前記絶縁板上において前記巻取体の内径方向に折り曲げる工程と、
前記絶縁板の前記穴に挿入された前記内タブを前記巻取体の内径方向に折り曲げて、先に折り曲げられた前記外タブと当接させる工程と、
前記巻取体を前記絶縁板と共に電池外装缶内に収容する工程と、
レーザビームにより、前記電池外装缶と折り曲げられた前記内タブとを貫通溶接させ、かつ、折り曲げられた前記内タブと折り曲げられた前記外タブとを非貫通溶接させる工程と、を備える。
また、前記目的を達成するために、本開示の態様にかかる電池は、
正極板及び負極板がセパレータを介して捲回されて構成され、前記正極板及び前記負極板のいずれか一方の極板の外周側に接続される外タブと、前記極板の内周側に接続される内タブと、をそれぞれ有する巻取体と、
前記内タブが挿入される穴を有し、前記外タブおよび前記内タブが突出する前記巻取体の端部側に配置された絶縁板と、
前記巻取体を前記絶縁板と共に収容する電池外装缶と、を備え、
前記外タブは、前記巻取体の内径方向に折り曲げられて前記絶縁板と当接し、
前記内タブは、前記絶縁板の前記穴を通過して前記巻取体の内径方向に折り曲げられ、
前記内タブが前記外タブと当接し、且つ、前記内タブが前記電池外装缶と当接するように、前記外タブと前記内タブと前記電池外装缶とが溶接された溶接部を備え、
前記溶接部は、前記電池外装缶と前記内タブとを貫通し、前記外タブを非貫通とするように形成されている。
以上のように、本開示の前記態様によれば、内タブと外タブとの接合外れを低減した電池の製造方法及び接合外れを低減した電池を実現することができる。
従来の実施の形態における電池の構成を模式的に示す縦断面図 従来の実施の形態における集電体と電池外装缶との溶接部の縦断面図 従来の実施の形態における集電体と電池外装缶との溶接部の縦断面図 本開示の第1の実施の形態における電池の構成を模式的に示す縦断面図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法の流れを示すフローチャート 外タブと内タブとが接合されている負極板の平面図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第1の実施の形態における集電体と電池外装缶との溶接部の縦断面図 本開示の第1の実施の形態における集電体と電池外装缶との溶接部の縦断面図 巻取体における内タブと外タブとの位置関係を示す説明図 巻取体における内タブと外タブとの位置関係を示す説明図 巻取体における内タブと外タブとの位置関係を示す説明図 巻取体において内タブの必要長さを示す説明図 巻取体において内タブの必要長さを示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の構成を模式的に示す縦断面図 タブ折り曲げ長さを説明する部分縦断面図 タブ折り曲げ長さを説明する部分縦断面図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における電池の製造方法を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における外タブと内タブとの位置関係を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における外タブと内タブとの位置関係を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における外タブと内タブとの位置関係を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における外タブと内タブとの位置関係を示す説明図 本開示の第3の実施の形態における外タブと内タブとの位置関係を示す説明図 従来の電池の要部を示す部分縦断面図
まず、従来の製造方法により製造された電池の問題点について、図1、図2A、及び図2Bを参照して、より詳細に説明する。従来の製造方法では、高負荷をかけると、負極の集電タブの接合外れが発生する場合がある。図1は、負極板に2つの集電タブを有する、従来の電池の縦断面図であり、図2A及び図2Bは、従来の電池の要部を簡潔に示している断面図である。なお、本明細書において、電池の正極外部端子側を上方、電池外装缶の缶底側を下方として説明する。
図1及び図2Aに示すように、電池外装缶105の中に巻取体104が収納されている。この巻取体104の下には、中央部に円形の穴が開いた円形状の下部絶縁板108がある。この下部絶縁板108は、負極外部端子である電池外装缶105、及び、負極集電タブ(内タブ112a、外タブ112b)と巻取体104の正極板101とが接触しないようにするための絶縁板である。この下部絶縁板108の下に内タブ112aが、その下に外タブ112bがある。この外タブ112bの下に電池外装缶5の缶底がある。内タブ112aが先に折り曲げられ、次に、外タブ112bが折り曲げられている。電池外装缶105と外タブ112bとが貫通溶接されており、外タブ112bと内タブ112aとが非貫通溶接されている。以下、タブの折り曲げ部からタブの溶接部までの長さ(Ls)を『タブ接合長さ』と称する。
近年、電池には、より高い信頼性(強い接合強度)が必要とされてきている。電池を激しい負荷による信頼性試験にかけると、電池外装缶105内の巻取体104には、上下方向、及び、回転方向に力がかかり、内タブ112a、外タブ112b、及び電池外装缶105の溶接部分に負荷がかかる。例えば、図2Bでは極端に示しているが、落下試験において、特に、巻取体104が電池外装缶105から飛び出す方向(図2B上では上方向)に力がかかる。実際、巻取体104は飛び出す方向に動いている。
外タブ112bのタブ接合長さLsは長く(例えば10mm)、内タブ112aのタブ接合長さLsは外タブ112bのタブ接合長さLsよりも短い(例えば2mm)。これにより、巻取体104が外へ飛び出した時には、内タブ112aと外タブ112bとの接合部分への負荷が非常に大きくなる。また、回転方向に対しても、外タブ112bのタブ接合長さLsが長いので、外タブ112bがしなって溶接部113への負荷を和らげるが、タブ接合長さLsが短い内タブ112aでは、内タブ112aがしならないため、回転負荷が強くかかる。具体的には、内タブ112aと外タブ112bとの接合部には、約30Nmmの外部負荷がかかる。
溶接部113の形成は、レーザビーム114を電池外装缶105の外側から照射して、電池外装缶105と外タブ112bと内タブ112aとを同時に接合している。そのため、外タブ112bは貫通溶接して、電池外装缶105と内タブ112aに接合されており、外タブ112bと電池外装缶105との接合幅も広いため、外タブ112bと電池外装缶105と接合強度も強くなっている。具体的には、35〜40Nmmの接合強度がある。
一方、内タブ112aは、巻取体104の内部へのスパッタ混入を防止するために、非貫通溶接となっている。また、その溶接部113の溶融深さは、レーザビーム114のレーザ出力と照射時間とを調節することにより、内タブ112aを貫通溶接しないように制御している。このように、内タブ112aは、外タブ112bとしか接合されておらず、また、内タブ112aと外タブ112bとの接合幅も狭いので、内タブ112aと外タブ112bとの接合強度も小さくなっている。具体的には、20〜25Nmmの接合強度しかない。上述したように、内タブ112aの接合部分へは約30Nmmの外部負荷がかかるが、内タブ112aと外タブ112bとの接合強度が20〜25Nmmしかないため、内タブ112aと外タブ112bとの接合部分で接合外れが発生する場合がある。
(第1の実施の形態)
以下、本開示の第1の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本開示の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。更に、他の実施の形態との組合せも可能である。
まず、図3を参照する。図3は、本開示の第1の実施の形態における電池Bt1の構成を模式的に示した縦断面図である。
図3に示すように、電池Bt1において、正極板1と負極板2とがセパレータ3を介して巻き取られた巻取体4が、電池外装缶5内に上部絶縁板7と下部絶縁板8とで挟み込まれた状態で電解液とともに収容されている。下部絶縁板8は、例えば、円形であり、捲回された巻取体4の最外周のセパレータ3の下端部と接触する程度の大きさを有する。電池外装缶5の開口部は、ガスケット6を介して封口板10で封口されている。巻取体4のいずれか一方の極板(例えば、正極板1)から導出された正極集電タブ11は、封口板10に溶融部9を介してレーザ接合されている。封口板10と電気的に接続された、金属製のキャップ15は、正極外部端子となる。また、他方の極板(例えば、負極板2)から導出された負極集電タブ12と電池外装缶5とが、溶接部13を介して電池外装缶5とレーザ接合されている。
このような電池Bt1の製造方法を、図4も参照して説明する。図4は、第1の実施の形態の電池Bt1を製造する流れを示すフローチャートである。
まず、工程S1では、巻取体4を準備する。正極板1に正極集電タブ11の一端を、負極板2に内タブ12a及び外タブ12bのそれぞれの一端を、所定の位置に接続する。次に、巻取機において、これらの正極板1及び負極板2を、セパレータ3を介して捲回して巻取体4を形成する。
図5に示すように、負極板2に対して、内タブ12aの一端を接続し、内タブ12aから間隔Lだけ離れた所に、外タブ12bの一端を接続させる。そして、この負極板2と正極板1とをセパレータ3を介して、矢印Yの方向に巻いていく。巻き始めにある内タブ12aは巻取体4の内周側(中心側)に、巻き終わりにある外タブ12bは巻取体4の外周側に配置される。
第1の実施の形態では、電池Bt1の機構設計として、図6Aに示すように、巻取体4において、内タブ12aと外タブ12bとが互いに直交する角度に巻き取られるように、負極板2上の内タブ12aと外タブ12bとの間隔Lが設定されている。負極板2に、負極集電タブ12を複数本備えることで、電池Bt1内部の電気抵抗を下げ、急速充電性能、急速放電性能を高めることができる。なお、直交する角度とは、例えば、90°±10°または270°±10°の範囲の角度をいう。
次に、巻取体4の完成後から、負極集電タブ12の折り曲げ、電池外装缶5とのレーザ接合までを、図6A〜図6Dも参照しながら詳細に説明する。図6A〜図6Dにおいて、上方の図は巻取体4を負極集電タブ側から見た平面図であり、下方の図は巻取体4の簡略な断面図である。
図6Aに示すように、巻取体4から負極集電タブ12がそれぞれ突き出ている。以下、巻取体4の直径方向内側にある負極集電タブ12を内タブ12a、直径方向外側にある負極集電タブ12を外タブ12bと称す。第1の実施の形態では、この内タブ12aと外タブ12bとは、回転方向(捲回方向)に対して、直交する位置関係にある。言い換えると、平面視において、外タブ12bから巻取体4の中心を通って内タブ12aへ至る角度が直角(90°±10°または270°±10°)である。
次に、S2工程では、図6Bに示すように、円板状で中央部に丸穴Ucが開いた下部絶縁板8を、その丸穴Ucに巻取体4から突出した内タブ12aを挿入して、下部絶縁板8を外タブ12bおよび内タブ12aが突出する巻取体4の端部側に配置する。
次に、S3工程では、図6Cに示すように、外タブ12bを、下部絶縁板8の外側から下部絶縁板8の面に沿って、巻取体4の内径方向に向けて折り曲げる。
次に、S4工程では、図6Dに示すように、下部絶縁板8の丸穴Ucから突出する内タブ12aを巻取体4の内径方向に向けて折り曲げる。また、折り曲げた内タブ12aを、先に折り曲げた外タブ12bと当接させる。内タブ12aと外タブ12bとが、直交する位置関係にあるため、お互いのタブが物理的に干渉することはない。
次に、S5工程では、巻取体4を長手方向に反転させ、図6Eに示すように、外タブ12b及び内タブ12aが底側に位置するように電池外装缶5に挿入する。すなわち、巻取体4を電池外装缶5内に収容する。
次に、S6工程では、図6Fに示すように、電池外装缶5の底側(図面上では下側)から、レーザビーム14を照射して、電池外装缶5と内タブ12aと外タブ12bとを同時に溶接する。電池外装缶5側に位置する内タブ12aは貫通溶接し、電池外装缶5と外タブ12bとの間で接合されている。一方、外タブ12bは非貫通溶接で、内タブ12aと接合されている。巻取体4の内部に溶融時のスパッタが入らないように、巻取体4の最内側にある外タブ12bは非貫通溶接にしている。この後の、電池Bt1の製造方法は、従来と同様であるので、説明を省略する。
次に、第1の実施の形態の製造方法による電池Bt1は、激しい負荷による信頼性試験(落下試験、振動試験等)で、負極集電タブ12の接合外れが発生しにくい理由について説明する。
第1の実施の形態の製造方法による電池Bt1における、内タブ12aと外タブ12bと電池外装缶5の接合部の縦断面説明図を図7A、図7Bに示す。図7Aにおいて、本来は、内タブ12aと外タブ12bとは直交する位置関係であるが、理解しやすいように、内タブ12aと外タブ12bとを対向する位置(180°反対側)に配置して図示している。図7Aに示しているように、内タブ12aは貫通溶接しており電池外装缶5と外タブ12bとに接合されている。一方、外タブ12bは非貫通溶接しており内タブ12aと接合されている。
電池外装缶5とタブ接合長さLsの短い内タブ12aとの接合部分へは大きな負荷がかかるが、内タブ12aとタブ接合長さLsの長い外タブ12bの接合部分へは内タブ12aほど負荷はかからない(図7B参照)。
一方、第1の実施の形態の電池Bt1では、内タブ12aは貫通溶接して、電池外装缶5と外タブ12bとに接合されており、内タブ12aと電池外装缶5との接合幅が広いため、接合強度が35〜40Nmmある。一方、外タブ12bは、巻取体4の内部へのスパッタ混入を防止するため非貫通溶接となっており、内タブ12aとしか接合されておらず、また、内タブ12aと外タブ12bとの接合幅も狭いため、接合強度は、20〜25Nmmしかない。
しかしながら、上述したように、内タブ12aと電池外装缶5との接合部分へは約30Nmmの外部負荷がかかるが、内タブ12aと電池外装缶5との接合強度が35〜40Nmmあるため、内タブ12aと電池外装缶5との接合部分で接合外れが発生しない。また、接合強度が弱い外タブ12bには大きな外部負荷がかからないため、内タブ12aと外タブ12bとの接合部分で接合外れが発生しにくい。
以上述べたように、第1の実施の形態にかかる電池Bt1の製造方法によれば、正極板1及び負極板2がセパレータ3を介して捲回されて構成され、負極板2の極板の外周側に接続される外タブ12bと、外タブ12bが接続された負極板2の内周側(中心側)に接続される内タブ12aとをそれぞれ有する巻取体4を準備する工程S1と、内タブ12aを下部絶縁板8の丸穴Ucに挿入し、下部絶縁板8を外タブ12bおよび内タブ12aが突出する巻取体4の端部側に配置する工程S2と、外タブ12bを、下部絶縁板8上において巻取体4の内径方向に折り曲げる工程S3と、下部絶縁板8の丸穴Ucに挿入された内タブ12aを巻取体4の内径方向に折り曲げて、先に折り曲げられた外タブ12bと当接させる工程S4と、巻取体4を下部絶縁板8と共に電池外装缶5内に収容する工程S5と、レーザビーム14により、電池外装缶5と折り曲げられた内タブ12aとを貫通溶接させ、かつ、折り曲げられた内タブ12aと折り曲げられた外タブ12bとを非貫通溶接させる工程S6と、を有する。
また、実施の形態にかかる電池Bt1によれば、正極板1及び負極板2がセパレータ3を介して捲回されて構成され、負極板2の極板の外周側に接続される外タブ12bと、外タブ12bが接続された極板の内周側(中心側)に接続される内タブ12aと、をそれぞれ有する巻取体4と、内タブ12aが挿入される丸穴Ucを有し、外タブ12bおよび内タブ12aが突出する巻取体4の端部側に配置された下部絶縁板8と、巻取体4を下部絶縁板8と共に収容する電池外装缶5と、を備え、外タブ12bは、巻取体4の内径方向に折り曲げられて下部絶縁板8と当接し、内タブ12aは、下部絶縁板8の丸穴Ucを通過して巻取体4の内径方向に折り曲げられ、内タブ12aが外タブ12bと当接し、且つ、内タブ12aが電池外装缶5と当接するように、外タブ12bと内タブ12aと電池外装缶5とが溶接された溶接部13を備え、溶接部13は、電池外装缶5と内タブ12aとを貫通し、外タブ12bを非貫通とするように形成されている。
このように、第1の実施の形態の電池Bt1の製造方法及び電池Bt1は、巻取体4から突出している集電タブの外タブ12bを先に折り曲げ、次に、内タブ12aを折り曲げ、電池外装缶内5に収容している。電池外装缶5の外側からレーザビーム14を用いて、電池外装缶5と内タブ12aと外タブ12bとを、同時にレーザ接合させる。これにより、電池Bt1の激しい負荷による信頼性試験(落下試験、振動試験など)において、内タブ12aと外タブ12bとの接合部分が外れにくく、且つ、内タブ12aと電池外装缶5との接合部分も外れにくい、信頼性の高い電池Bt1を実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態における電池の巻取体の形成方法について説明する。まず、第1の実施の形態における巻取体4から突出した内タブ12aと外タブ12bとの回転方向(捲回方向)に対する相対角度精度について説明する。
正極板1、及び、負極板2の厚みバラツキ、巻き取る時のテンションのバラツキなどにより、巻き取り後の巻取体4の内タブ12aと外タブ12bとの回転方向の相対角度を精度良く合わせることが困難である。例えば、図6Aに示すような内タブ12aと外タブ12bとが直交する角度を狙っても、巻取体4では、最終的に最大で、図8A、図8Bに示すような角度にずれてしまうことがある。つまり、図8Cに示すように、外タブ12bの位置に対して、内タブ12aの回転方向の角度ばらつきは、±45°程度となってしまう。なお、外タブ12bと内タブ12aとのなす角度は、平面視で、外タブ12bから巻取体4の中心を経て内タブ12aに至る角度のことである。
第2の実施の形態における電池の巻取体の形成方法では、巻取体4の内タブ12aと外タブ12bとの回転方向に対する相対角度を測定し、その相対角度が所定の相対角度範囲に入っていれば良品とし、入っていなければ不良品とする。一方、その相対角度が良品角度範囲内であるが、目標とする相対角度からずれていれば、そのずれ角度を負極板2に対する長さ方向のずれ量として換算し、次の巻取り条件(内タブ12aと外タブ12bの接合位置)にフィードバックさせる。
具体的には、負極板2の内タブ12aと外タブ12bとの間隔Lにそのずれ量を足すまたは差し引いて、内タブ12aと外タブ12bとを接合させることにより、目標とする相対角度に近づけることができる。例えば、内タブ12aと外タブ12bとを互いに直交する位置角度に設定すると、内タブ12aと外タブ12bとが互いに干渉しないので、外タブ12bを折り曲げ、次に、内タブ12aを折り曲げることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の電池の製造方法及び電池について説明する。第2の実施の形態を実施するためには、外タブ12bと内タブ12aとの位置合わせのために高精度な巻取機が必要となり、設備のコスト高になる。また、内タブ12aと外タブ12bとの相対角度検査後に、規定の相対位置を満たさない不良品が発生し、歩留まりが悪化する可能性がある。そこで、第3の実施の形態において、従来の巻取機を用いても、つまり、内タブ12aと外タブ12bとの回転方向の角度バラツキが±45°以内であれば対応できる電池、及び、その製造方法を示す。
また、従来の内タブの折り曲げでは、図9Aに示すように、内タブ112aを折り曲げた後、その内タブ112aの先端位置は巻取体4の巻き芯穴、及び下部絶縁板108の中心に設けられた丸穴Urより長くさせる必要がある。もし、内タブ112aの先端が巻取体4の巻き芯穴、及び丸穴Urを越えなければ、外タブ112bや電池外装缶105の缶底と接合できなくなる。また、内タブ112aの先端が巻取体4の巻き芯穴、及び丸穴Urより長い時でも、内タブ112aの折り曲げ時に、内タブ112aの先端が丸穴Ur、及び巻取体104の巻き芯穴に入り込み、巻取体104の内部にあるセパレータ103を突き破り、正極板101と接触し短絡するという不良が発生してしまう(図9B参照)場合がある。
この不良を防止するために、タブ折り曲げ長さ(タブの折り曲げ部からタブ先端までの長さ)が、折り曲げ後に、丸穴Ur、及び巻取体104の巻き芯穴を越えて十分に長くなるように、負極板102に接合する内タブ112aの長さ方向の接合位置を調整している。また、当然、外タブ112bのタブ折り曲げ長さは、内タブ112aのタブ折り曲げ長さよりも長くなっている。
そのため、従来の形態では、内タブ112aと外タブ112bを折り曲げる際に、互いの物理的干渉を防ぐため、先に、内タブ112aを折り曲げ、次に、外タブ112bを折り曲げている。例えば、図8A、図8Bの事例では、内タブ12aを先に折り曲げないと、外タブ12bを折り曲げることができない。
また、第1の実施の形態における下部絶縁板108の中央部に設けられた丸穴Ucについて説明する。巻取体4から出ている外タブ12bは、下部絶縁板8の外側から巻取体4の巻き芯方向に向かって折り曲げることができる。一方、内タブ12aは巻取体4の巻き芯近傍から突出しているので、この内タブ12aを通すための穴が下部絶縁板8に必要となる。さらに、下部絶縁板8の配置方向が制限されることなく内タブ12aを取り出すために、その中央部に丸穴Ucが開いている。
図10は、本開示の第3の実施の形態における電池Bt3の構成を模式的に示した断面図である。図1の第1の実施の形態における電池Bt1の構成と異なる点は、下部絶縁板8aの形状、内タブ12aと外タブ12bとの位置関係、及び、外タブ12bの長さである。したがって、以下に記載された事項以外の点については、第1の実施の形態と共通である。
第3の実施の形態における下部絶縁板8aには、その中央部に丸穴Ucは開いておらず、中央部から離れた所にスリット状の穴Usが開いている。また、第1の実施の形態において、内タブ12aと外タブ12bとの位置関係は直交する(90°の)位置関係にあるが、一方、第3の実施の形態における内タブ12aと外タブ12bとの位置関係は略対向する(180°反対側の)位置関係にある。以下、タブの折り曲げ部からタブ先端までの長さを『タブ折り曲げ長さ』と呼ぶことにする。図11Aは、第1の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeを説明するための簡略化された部分縦断面図であり、図11Bは、第3の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeを説明するための簡略化された部分縦断面図ある。
図11A、図11Bにおいて、各寸法を以下のように定義する。
A:巻取体4の外径/2、
B:巻き芯径/2、
C:下部絶縁板8aの穴径/2−巻き芯径/2、
D:電池外装缶5の内径−下部絶縁板8aの外径、
E:スリット状の穴Usと内タブ12aとのクリアランス。
次に、これらの寸法を使うと、図11Aに示す第1の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeの寸法範囲は、
A+B+C+D<Le<2×A
となる。
また、図11Bに示す第3の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeの寸法範囲は、
A+B−E<Le<A+B+E
となる。
例えば、具体的な数値を上げると、巻取体4の外径はφ20mmであるので、A=10mmとなる。また、巻芯径はφ3mmであり、下部絶縁板8の穴径はφ5mmであるので、B=1.5mm、C=1mmとなる。また、電池外装缶5の内径はφ21mmであり、下部絶縁板8の外径はφ19mmであるので、D=2mmとなる。一方、スリット状の穴Usと内タブ12aとのクリアランスは0.5mmとなっている。
以上の寸法から、第1の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeの寸法範囲は、14.5〜20mmとなる。一方、第3の実施の形態における外タブ12bのタブ折り曲げ長さLeの寸法範囲は、11〜12mmとなる。
第3の実施の形態における電池Bt3の製造方法について図4を参照して以下に説明する。第1の実施の形態における電池Bt1の製造方法と同様の工程はその説明を簡略にする。第3の実施の形態においても、工程S1において、巻取体を準備する。
次に、第3の実施の形態における巻取体4の完成後から、負極集電タブ12の折り曲げ、電池外装缶5とのレーザ接合までを、図12A〜図12Fをさらに参照しながら詳細に説明する。図12A〜図12Fにおいて、巻取体4を上方側から見た外観図を上方に配置し、巻取体4の断面図を下方に配置して、それぞれの位置関係が理解できるように示している。
図12Aに示すように、巻取体4には負極集電タブ12としての内タブ12a、及び外タブ12bが突出している。第3の実施の形態では、この内タブ12aと外タブ12bとは、回転方向に対して、略対向(180°反対側に位置)する位置関係にある。
第3の実施の形態の工程S2において、円板状で中央部から離れた所にスリット状の穴Usが開いた下部絶縁板8aを、図12Bに示すように、そのスリット状の穴Usに内タブ12aを挿入して巻取体4の上に置く。第3の実施の形態においては、内タブ12aの位置に応じて下部絶縁板8aを回転させてスリット状の穴Usの位置合わせをして巻取体4に置く。
次に、工程S3において、図12Cに示すように、外タブ12bを巻取体4の内径方向に向かって折り曲げる。この時、外タブ12bの『タブ折り曲げ長さ』が適切な長さに制御されているため、外タブ12bの先端が巻き芯穴径の位置(最終的に接合される位置)を覆い、且つ、内タブ12aと接触しない長さになっている。下部絶縁板8aの中央部には、従来例、及び第1の実施の形態のような丸穴Ucがないので、巻取体4の内部に外タブ12bが入り込むこともない。
次に、工程S4において、図12Dに示すように、内タブ12aを巻取体4の内径方向に向かって折り曲げる。外タブ12bの先端が、内タブ12aより巻取体4の巻き芯方向に対して内側にあるため、内タブ12aと外タブ12bとが、物理的に干渉することはなく、折り曲げることができる。
次に、工程S5において、図12Eに示すように、上記巻取体4を長手方向に反転させ、電池外装缶5に挿入する。すなわち、巻取体4を電池外装缶5内に収容する。
次に、工程S6において、図12Fに示すように、電池外装缶5の底側(図面上では下側)から、レーザビーム14を照射して、電池外装缶5と内タブ12aと外タブ12bとを同時に接合する。内タブ12aは貫通溶接し、電池外装缶5と外タブ12bとの間で接合されている。一方、外タブ12bは非貫通溶接で、内タブ12aと接合されている。また、巻取体4の内部に溶融時のスパッタが入らないように、巻取体4の最内側にある外タブ12bは非貫通溶接にしている。
次に、図12A及び図12Dを参照して、第3の実施の形態における内タブ12aと外タブ12bとの回転方向(捲回方向)に対する相対角度について述べる。例えば、図12Aは外タブ12bと内タブ12aとの相対角度が、設計値通りに、つまり、平面視で外タブ12bに対して内タブ12aが180°対向する角度にある場合であり、図12Dは、外タブ12bと内タブ12aを折り曲げた後の状態である。
更に、図13A〜図13Dに示すように、外タブ12bに対して内タブ12aが180°±90°の角度関係にある場合でも、外タブ12bを内タブ12aに干渉することなく先に折り曲げ、その後、内タブ12aを折り曲げることができる。つまり、第3の実施の形態による巻取り方法では、現状の巻取機の内タブ12a、外タブ12bそれぞれの角度ばらつき±45°以上の相対角度の余裕度があり、巻取機で巻き取られた巻取体4を全て良品として取り扱うことができる。
以上、第3の実施の形態によれば、外タブ12bに対して内タブ12aの相対角度が180°±90°の関係にある場合(図13E参照)、電池単体として第1の実施の形態と同じ効果が得られる。つまり、電池Bt3の激しい負荷による信頼性試験(落下試験、振動試験など)において、内タブ12aと外タブ12bとの接合部分が外れることなく、且つ、内タブ12aと電池外装缶5との接合部分も外れることがない、信頼性の高い電池Bt3を実現することができる。
本開示による各実施の形態において、負極集電タブ12である内タブ12a及び外タブ12bの材質として、主に、ニッケル、銅、及び、銅とニッケルのクラッド材が使われている。特に、車載用電池においては、内タブ12a及び外タブ12bに大電流が流れるので、銅とニッケルのクラッド材が広く使われる。ニッケルタブでは電気抵抗が高く、大電流が流れると溶断する。また、銅タブでは、銅の母材自身の強度が弱く、機械的な負荷がかかった際に切断されてしまう。一方、レーザ溶接においては、レーザの波長に対して銅は吸収率が低く(反射率が高い)、ニッケルは吸収率が高い(反射率が低い)ので、金属材料的には、ニッケル材の方が溶融しやすい。
内タブ12a及び外タブ12bという2つのタブ構成においては、内タブ12aのタブ導通長さ(巻取体4の接合位置から電池外装缶5の接合位置までの長さ)が比較的短いので、内タブ12aの電気抵抗も全体として大きくならず、ニッケルタブを使用することができる。一方、外タブ12bは、タブ導通長さが比較的長いため、銅とニッケルのクラッド材が使われる。
しかし、従来の電池では、内タブ12aが巻取体4側にあり、電池外装缶5の底側からレーザビーム14を照射して、電池外装缶5と外タブ12bと内タブ12aとを同時に接合する場合、内タブ12aがニッケルタブであると、外タブ12bを貫通してきたレーザビーム14が、吸収率の高い材料であるニッケル材の内タブ12aで吸収され、内タブ12aが直ぐに貫通し、巻取体4の内部にスパッタが入ってしまうという問題が発生する。
一方、本開示による各実施の形態における電池では、電池外装缶5と内タブ12aとが接合されており、更に、内タブ12aと外タブ12bとが接合されている。巻取体4に近い外タブ12bは銅とニッケルのクラッド材であるので、レーザビーム14が外タブ12bを貫通しにくい。さらに、電池外装缶5と当接している内タブ12aがニッケル材であるので、レーザビーム14を吸収しやすいので、低いレーザ出力で電池外装缶5と外タブ12bと内タブ12aとを同時に接合することができる。つまり、レーザ発振器自身の定格レーザ出力も下げることができ、本製造設備のコストダウンを図ることができる。また、電池外装缶5へ照射されるレーザ出力が低くなるので、電池外装缶5の外側へ発生するスパッタ量も削減することができる。
以上、内タブ12a及び外タブ12bと2つのタブ構成で説明してきたが、3つ以上のタブ構成に対しても有効である。例えば、一番内側の内タブを最も電池外装缶5側に、一番外側の外タブを最も巻取体4側に、配置するように折り曲げれば良い。
本開示は、上記実施の形態のものに限らず、次のように変形実施することができる。
(1)上記実施の形態において、密閉型の電池が記載されていたが、これに限られず、開放型の電池であってもよい。本開示が適用される密閉型の電池は、その種類に特に制限はなく、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、又は、ニッカド電池などにも適用することができる。また、円筒型二次電池に限らず、角形二次電池、又は、一次電池にも適用してもよい。
(2)上記実施の形態において、負極板2に内タブ12aと外タブ12bとの2つの集電タブを接続していたが、これに限られない。正極板1に2つの集電タブを接続し、正極集電タブ11として上記実施の形態を採用してもよい。
本開示の電池の製造方法、及び電池は、二次電池、一次電池に適用することができる。
1 正極板
2 負極板
3 セパレータ
4 巻取体
5 電池外装缶
6 ガスケット
7 上部絶縁板
8、8a 下部絶縁板
9 溶融部
10 封口板
11 正極集電タブ
12 負極集電タブ
12a 内タブ
12b 外タブ
13 溶接部
14 レーザビーム
15 キャップ
Uc 丸穴
Us 穴

Claims (11)

  1. 正極板及び負極板がセパレータを介して捲回されて構成され、前記正極板及び前記負極板のいずれか一方の極板の外周側に接続される外タブと、前記極板の内周側に接続される内タブと、をそれぞれ有する巻取体を準備する工程と、
    前記内タブを絶縁板の穴に挿入し、前記絶縁板を前記外タブおよび前記内タブが突出する前記巻取体の端部側に配置する工程と、
    前記外タブを、前記絶縁板上において前記巻取体の内径方向に折り曲げる工程と、
    前記絶縁板の前記穴に挿入された前記内タブを前記巻取体の内径方向に折り曲げて、先に折り曲げられた前記外タブと当接させる工程と、
    前記巻取体を前記絶縁板と共に電池外装缶内に収容する工程と、
    レーザビームにより、前記電池外装缶と折り曲げられた前記内タブとを貫通溶接させ、かつ、折り曲げられた前記内タブと折り曲げられた前記外タブとを非貫通溶接させる工程と、
    を備える電池の製造方法。
  2. 前記絶縁板の前記穴は、前記絶縁板の中心に設けられている、
    請求項1に記載の電池の製造方法。
  3. 前記絶縁板の前記穴は、前記絶縁板の中心をずらして設けられたスリットである、
    請求項1に記載の電池の製造方法。
  4. 前記巻取体において、前記外タブに対して前記内タブが直交する角度に位置している、
    請求項1または2に記載の電池の製造方法。
  5. 前記外タブに対して前記内タブの成す角度が、180°±90°の範囲にある、
    請求項3に記載の電池の製造方法。
  6. 正極板及び負極板がセパレータを介して捲回されて構成され、前記正極板及び前記負極板のいずれか一方の極板の外周側に接続される外タブと、前記極板の内周側に接続される内タブと、をそれぞれ有する巻取体と、
    前記内タブが挿入される穴を有し、前記外タブおよび前記内タブが突出する前記巻取体の端部側に配置された絶縁板と、
    前記巻取体を前記絶縁板と共に収容する電池外装缶と、を備え、
    前記外タブは、前記巻取体の内径方向に折り曲げられて前記絶縁板と当接し、
    前記内タブは、前記絶縁板の前記穴を通過して前記巻取体の内径方向に折り曲げられ、
    前記内タブが前記外タブと当接し、且つ、前記内タブが前記電池外装缶と当接するように、前記外タブと前記内タブと前記電池外装缶とが溶接された溶接部を備え、
    前記溶接部は、前記電池外装缶と前記内タブとを貫通し、前記外タブを非貫通とするように形成されている、
    電池。
  7. 前記絶縁板の前記穴は、前記絶縁板の中心に設けられている、
    請求項6に記載の電池。
  8. 前記絶縁板の前記穴は、前記絶縁板の中心をずらして設けられたスリットである、
    請求項6に記載の電池。
  9. 前記巻取体において、前記外タブに対して前記内タブが直交する角度に位置している、
    請求項6または7に記載の電池。
  10. 前記巻取体において、前記外タブに対して前記内タブの成す角度が180°±90°の範囲にある、
    請求項8に記載の電池。
  11. 前記内タブがニッケルで構成され、前記外タブが銅とニッケルのクラッド材で構成される、
    請求項6から10のいずれか1つに記載の電池。
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