JP2019148863A - 情報処理装置および情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、撮像装置で撮影処理が行われた際に自動的に通信装置へ転送される通信システムにおいて、通信装置の空き容量が少なくなった場合に、撮影画像が転送されない課題について、ユーザが簡単に撮影画像を再転送できるようにすることを目的とする。【解決手段】通信装置における記録媒体の空き容量が閾値より少なくなった場合、ユーザへ転送済みリストの中から削除すべき画像、未転送リストの中から取り込むべき画像を選択してもらうようにする。【選択図】図6

Description

本発明は、特に、複数のアプリケーションを用いて処理を行うために用いて好適な情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、スマートフォンの登場によって、画像や動画を活用したり、コミュニケーションしたりする機会が増えている。その機会の増加に伴って、ユーザは、より綺麗な画像・動画を記録しておきたいという欲求を満たすために、スマートフォンに組み込まれているカメラで撮影した画像や動画だけなく、デジタルカメラで撮影した画像や動画もスマートフォンで活用することを期待されている。
そのデジタルカメラにある画像をスマートフォンへ簡単に転送する手段の一つとして、デジタルカメラがアクセスポイントとして動作するAPモードとなり、それにスマートフォンを接続し、スマートフォン操作でカメラ内の画像データを取り込むといった方法がある。画像を取り込む際に、スマートフォンの空き容量が少ない場合は、取り込みを開始したタイミングでエラー通知を表示し、ユーザが手動でスマートフォン内のデータを消去し、再度取り込みを実行しなくてはならない。
ところで、特許文献1には、画像の属性情報に基づいて削除候補画像を前もって自動的に決定し、スマートフォンの空き容量が閾値より少なくなった場合に、削除候補画像のうちどれを削除すべきかユーザへ通知し、ユーザ操作の手番を少なくする方法が開示されている。
また特許文献2には、スマートフォンの空き容量が少ない場合に、スマートフォン上で受信する画像を限られた空き容量の中で選択させる方法が開示されている。
特開2010−165010号公報 特開平11−331531号公報
最近では、カメラとスマートフォンが接続した状態で、カメラを操作して撮影を行うと、自動的にカメラからスマートフォンへ画像を転送する機能なども出てきている。
このような撮影した際に自動的に転送する機能においては、スマートフォンの保存容量が少なくなった場合に、ユーザが気づかずにすべての撮影画像が転送エラーとなってしまう。撮影した画像に関してスマートフォンへ取り込むためには、スマートフォンの空き容量を増やした後で、スマートフォンを操作して再度選択して取り込必要があるため、ユーザにとっては操作が煩わしいものとなっている。
上記課題を解決するために、本願に係る発明の1つは、
撮像装置と通信装置からなる通信システムにおいて、撮像装置は、通信装置と通信を行う手段と、撮影されたタイミングで画像転送要求を送信する手段と、画像を転送する手段を有し、通信装置は、撮像装置と通信を行う手段と、画像転送要求を受信する手段と、画像取得要求を送信し、画像を受信する手段と、空き容量を判断する手段と、画像を削除する手段と、未転送リストを生成する手段を有し、通信装置の空き容量が一定量より少なくなった場合に、通信装置は、画像転送要求を受信しても、画像取得要求は行わず、未転送リストを生成する。通信装置は、受信済みの画像と未転送リストの画像に関して領域を分けて表示し、ユーザへ削除対象と取り込み対象を同時に選択させる。
本発明によれば、情報処理装置において、撮影自動転送中に端末の空き容量が少なくなった場合に、所望の転送失敗画像を部分的に取り込むことができる。
本発明の実施形態におけるシステム構成例を説明するための図である。 本発明の実施形態における撮像装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施形態における通信機器のソフトウェア構成例を示す図である。 本発明の実施形態における撮像装置の撮影処理をトリガーに撮像装置から通信機器へ転送を行う処理手順を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施形態における通信機器の記録媒体の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順を説明するための図である。 本発明の実施形態における通信機器の記録媒体の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順を説明するための図である。 本発明の実施形態における通信機器の記録媒体の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順を説明するための図である。 本発明の実施形態における通信機器の記録媒体の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順を説明するためのUI図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施の形態を適宜組み合せることも可能である。
[第1の実施形態]
<デジタルカメラの構成>
図1(a)は、本実施形態の通信装置の一例であるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは通信装置の一例としてデジタルカメラについて述べるが、通信装置はこれに限られない。例えば通信装置は携帯型のメディアプレーヤや、いわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
制御部101は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラ100の各部を制御する。なお、制御部101が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部102は、例えば、光学レンズユニットと絞り・ズーム・フォーカスなど制御する光学系と、光学レンズユニットを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)が利用される。撮像部102は、制御部101に制御されることにより、撮像部102に含まれるレンズで結像された被写体光を、撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。本実施形態のデジタルカメラ100では、画像データは、DCF(Design Rule for Camera File System)の規格に従って、記録媒体110に記録される。
不揮発性メモリ103は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部101で実行される後述のプログラム等が格納される。
作業用メモリ104は、撮像部102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部106の画像表示用メモリ、制御部101の作業領域等として使用される。
操作部105は、ユーザがデジタルカメラ100に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部105は例えば、ユーザがデジタルカメラ100の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、撮影を指示するためのレリーズスイッチ、画像データの再生を指示するための再生ボタンを含む。さらに、後述の接続部111を介して外部機器との通信を開始するための専用の接続ボタンなどの操作部材を含む。また、後述する表示部106に形成されるタッチパネルも操作部105に含まれる。なお、レリーズスイッチは、SW1およびSW2を有する。レリーズスイッチが、いわゆる半押し状態となることにより、SW1がONとなる。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備を行うための指示を受け付ける。また、レリーズスイッチが、いわゆる全押し状態となることにより、SW2がONとなる。これにより、撮影を行うための指示を受け付ける。
表示部106は、撮影の際のビューファインダー画像の表示、撮影した画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部106は必ずしもデジタルカメラ100が内蔵する必要はない。デジタルカメラ100は内部又は外部の表示部106と接続することができ、表示部106の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体110は、撮像部102から出力された画像データを記録することができる。記録媒体110は、デジタルカメラ100に着脱可能なよう構成してもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ100は少なくとも記録媒体110にアクセスする手段を有していればよい。
接続部111は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態のデジタルカメラ100は、接続部111を介して、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。例えば、撮像部102で生成した画像データを、接続部111を介して外部装置に送信することができる。なお、本実施形態では、接続部111は外部装置とIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LANで通信するためのインターフェースを含む。制御部101は、接続部111を制御することで外部装置との無線通信を実現する。なお、通信方式は無線LANに限定されるものではなく、例えば赤外通信方式も含む。接続部111は第1の無線通信手段の一例である。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100の接続部111は、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントとして動作するAPモードと、インフラストラクチャモードにおけるクライアントとして動作するCLモードとを有している。そして、接続部111をCLモードで動作させることにより、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、インフラストラクチャモードにおけるCL機器として動作することが可能である。
デジタルカメラ100がCL機器として動作する場合、周辺のAP機器に接続することで、AP機器が形成するネットワークに参加することが可能である。
また、接続部111をAPモードで動作させることにより、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、APの一種ではあるが、より機能が限定された簡易的なAP(以下、簡易AP)として動作することも可能である。
デジタルカメラ100が簡易APとして動作すると、デジタルカメラ100は自身でネットワークを形成する。デジタルカメラ100の周辺の装置は、デジタルカメラ100をAP機器と認識し、デジタルカメラ100が形成したネットワークに参加することが可能となる。
また、APモードとCLモードは、近距離通信無線部112を介した近距離無線通信を用いて携帯電話200によって書き込まれた情報を基に判断することで、切り替えることが可能である。近距離無線通信部112は、例えば、無線通信のためのアンテナ部と無線信号を処理するための変復調回路から構成され、主にTargetとしてふるまう。
近距離無線通信部112は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することでISO/IEC 18092の規格(いわゆるNFC:Near Field Communication)に従った非接触近距離無線通信を実現する。近距離無線通信部112は通信を確立した上で、他のデバイスからデータ読み出し要求を受けると、不揮発性メモリ103に格納されているデータに基づき、データを出力する。一方、近距離無線通信部112は、他のデバイスからデータ書き込み要求を受けると、データを受信し、そのデータを不揮発性メモリ103へ格納する。
また、近距離無線通信部112は、暗号化通信機能を搭載しており、近距離無線通信にて読み込みコマンドや、書き込みコマンドに対して、暗号化や復号化を行う機能を有している。これにより、不揮発性メモリ103に格納されているデータに対してアクセス制御を行うことができる。例えば、不揮発性メモリ103のデータを書き込み専用に設定することや、読み込み専用に設定することが可能である。また、この暗号化通信機能に用いられる秘密鍵は、不揮発性メモリ103に暗号化された状態で格納されている。
なお、近距離無線通信部112の暗号化方式は、AES(Advanced Encryption Standard)やDES(Data Encrypion Standard)といった、共通鍵暗号方式である。
なお、本実施例では、暗号化通信機能により、不揮発性メモリ103を読み込み専用に設定している前提で説明する。そのため、本実施例では、近距離無線通信部112を介して、不揮発性メモリ103のデータを書き換える場合、不揮発性メモリ103に暗号化されて格納されている暗号鍵と同様の暗号鍵を用いて書き込みコマンドを生成し、暗号化通信を行う必要がある。
不揮発性メモリ103に格納されているデータはNDEF(NFC Data Exchange Format)に準拠しており、例えば、無線通信にてデジタルカメラと連携するアプリケーションを特定できるようなデータや、デジタルカメラ100が簡易APモードとなる場合のデータ(SSIDやパスワード)などを格納している。
なお、データを格納する場所は不揮発性メモリ103に限定するものではない。例えば、近距離無線通信部112内に不揮発性メモリを設け、データを格納する構成にしてもよい。
なお、不揮発性メモリ103に格納されているデータは、NDEFに限られるものではないことに留意する。例えば、NFCフォーラムにて定義されているタグフォーマットに準拠した上でバイナリデータを用いて独自に定義し、格納してもよい。
なお、近距離無線通信部112を用いて携帯電話200と接続させる場合、必ずしも近距離無線通信部112と近距離無線通信部212を接触させる必要はない。互いの近距離無線通信部112と近距離無線通信部212は、一定の距離だけ離れていても通信することができるため、互いの機器を接続するためには、近距離無線通信可能な範囲まで近づければよい。以下の説明では、この近距離無線通信可能な範囲まで近づけることを、近接させる、と記載する。
また、互いの近距離無線通信部112と近距離無線通信部212が近距離無線通信不可能な範囲にあれば、通信は開始されない。また、互いの近距離無線通信部112と近距離無線通信部212が近距離無線通信可能な範囲にあって、デジタルカメラ100と携帯電話200が通信接続されている際に、互いの近距離無線通信部112と近距離無線通信部212が近距離無線通信不可能な範囲に離れてしまった場合は、処理が実行されない。なお、近距離無線通信部112が実現する非接触近接通信はNFCに限られるものではなく、他の無線通信を採用してもよい。例えば、近距離無線通信部112が実現する非接触近接通信として、ISO/IEC 14443の規格に従った非接触近接通信を採用してもよい。
本実施形態では、接続部111により実現される通信の通信速度は、後述の近距離無線通信部112により実現される通信の通信速度よりも速い。また、接続部111により実現される通信は、近距離無線通信部112による通信よりも、通信可能な範囲が広い。その代わり、近距離無線通信部112による通信では、通信可能な範囲の狭さにより通信相手を限定することができるため、接続部111により実現される通信で必要な暗号鍵の交換等の処理を必要としない。すなわち、接続部111を用いるよりも手軽に通信することができる。上記のようにデジタルカメラ100を動作させるためのプログラムは不揮発性メモリ103に保持されているものとする。
次に、デジタルカメラ100の外観について説明する。図1(b)、図1(c)はデジタルカメラ100の外観の一例を示す図である。レリーズスイッチ105aや再生ボタン105b、方向キー105c、タッチパネル105dは、前述の操作部105に含まれる操作部材である。また、表示部106には、撮像部102による撮像の結果得られた画像が表示される。また、本実施形態のデジタルカメラ100は、カメラ筺体の側面に近距離無線通信部112のアンテナ部分を有する。この近距離無線通信部112同士を一定の距離に近づけることにより、他の機器上にデジタルカメラ100と通信を行うような対応アプリケーションを起動することができる。
以上がデジタルカメラ100の説明である。
<携帯電話200の内部構成>
図2は、本実施形態の情報処理装置の一例である携帯電話200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは情報処理装置の一例として携帯電話について述べるが、情報処理装置はこれに限られない。例えば情報処理装置は、無線機能付きのデジタルカメラ、タブレットデバイス、あるいはパーソナルコンピュータなどであってもよい。
制御部201は、入力された信号や、後述のプログラムに従って携帯電話200の各部を制御する。なお、制御部201が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部202は、撮像部202に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。撮像した画像データはバッファメモリに蓄えられた後、制御部201にて所定の演算を行い、記録媒体210に記録される。
不揮発性メモリ203は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ203には、制御部201が実行する基本的なソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、このOSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションが記録されている。また、本実施形態では、不揮発性メモリ203には、デジタルカメラ100と通信するためのアプリケーション(以下アプリ)が格納されている。
作業用メモリ204は、表示部206の画像表示用メモリや、制御部201の作業領域等として使用される。
操作部205は、携帯電話200に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部205は例えば、ユーザが携帯電話200の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、表示部206に形成されるタッチパネルなどの操作部材を含む。
表示部206は、画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部206は必ずしも携帯電話200が備える必要はない。携帯電話200は表示部206と接続することができ、表示部206の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体210は、撮像部202から出力された画像データを記録することができる。記録媒体210は、携帯電話200に着脱可能なよう構成してもよいし、携帯電話200に内蔵されていてもよい。すなわち、携帯電話200は少なくとも記録媒体210にアクセスする手段を有していればよい。
接続部211は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態の携帯電話200は、接続部211を介して、デジタルカメラ100とデータのやりとりを行うことができる。本実施形態では、接続部211はアンテナであり、制御部101は、アンテナを介して、デジタルカメラ100と接続することができる。なお、デジタルカメラ100との接続では、直接接続してもよいしアクセスポイントを介して接続してもよい。データを通信するためのプロトコルとしては、例えば無線LANを通じたPTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)を用いることができる。なお、デジタルカメラ100との通信はこれに限られるものではない。例えば、接続部211は、赤外線通信モジュール、Bluewtooth(登録商標)通信モジュール、WirelessUSB等の無線通信モジュールを含むことができる。
近距離無線通信部212は、他デバイスとの非接触近接無通信を実現するための通信ユニットである。近距離無線通信部212は、無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するための変復調回路や通信コントローラから構成される。
近距離無線通信部212は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することでISO/IEC 18092の規格(いわゆるNFC:Near Field Communication)に従った非接触近接通信を実現する。本実施例では、近距離無線通信部212は、NFCの規格で定義されているカードリーダモード、カードライタモードおよびP2Pモードで動作し、主にInitiatorとしてふるまう。
公衆網接続部213は、公衆無線通信を行う際に用いられるインターフェースである。携帯電話200は、公衆網接続部213を介して、他の機器と通話することができる。この際、制御部201はマイク214およびスピーカ215を介して音声信号の入力と出力を行うことで、通話を実現する。本実施形態では、公衆網接続部213はアンテナであり、制御部101は、アンテナを介して、公衆網に接続することができる。なお、接続部211および公衆網接続部213は、一つのアンテナで兼用することも可能である。
以上が携帯電話200の説明である。
(動作概要)
次に、図4を参照しながら、撮像装置1の撮影処理をトリガーに、通信機器2へ画像を逐次転送する処理について説明する。
図4(a)は、本実施形態において、ユーザが撮像装置1と通信機器2上のカメラ接続アプリを操作して無線接続を確立し、撮像装置1の撮影処理をトリガーに撮像装置1から通信機器2へ転送を行う処理手順を説明するためのシーケンス図である。
まず、T401では、撮像装置1と通信機器2との無線通信接続が確立される。なお、撮像装置1は、簡易APを立ち上げ、通信機器2はそのAPへ接続し、無線通信を確立する。 T402では、撮像装置1の制御部101は、無線LAN部111を介して、通信機器2へカメラの設定を通知する。設定はカメラのAF値やTV値などの撮影パラメータなどの設定情報を通知する。本実施例では、このタイミングで撮像装置1の自動転送機能に関する設定状況についても通知する。
ここで、自動転送機能について説明する。自動転送機能は、撮像装置1において撮影処理が行われたタイミングで、無線通信を介して通信機器2へ撮影画像を転送する機能である。自動転送設定値は撮像装置1の作業用メモリ104に格納され、自動転送を「する」か「しない」かが記憶される。また、「オリジナル」か「縮小」かの自動転送する際の画像サイズに関しても記憶される。これら自動転送設定値は撮像装置1の操作部105を操作することで可能となっている。
以上から、T402では、自動転送機能の設定値である、自動転送「する」/「しない」のいずれかと、転送する際の画像サイズ「オリジナル」/「縮小」のいずれかが撮像装置1から通信機器2へ通知される。
T403では、撮像装置1から通知を受けた通信機器2の制御部201が、自動転送設定に関する応答として、「許可」/「拒否」のいずれかを無線LAN部211を介して送信する。この応答は、通信機器2上のカメラ接続アプリの状態応じて、自動転送を受け入れるか受け入れないかを示すものであり、例えば、カメラ接続アプリがフォアグラウンドの場合は、自動転送「許可」として送信し、一方バックグラウンドの場合は、自動転送「不可」として送信する。通信機器2の制御部201はカメラ接続アプリの状態変化を検知し、その都度撮像装置1へ応答を送信する。
T404では、ユーザが撮像装置1を操作し、操作部105のレリーズスイッチを押下する。
T405では、撮像装置1の制御部101は、撮像部102から出力された画像データを記録媒体110へ書き込む。
T406では、撮像装置1の制御部101は、無線LAN部111を介して撮影転送通知を送信する。この撮影転送通知には、撮像装置1の記録媒体110において、一意に特定可能な画像データのIDが含まれる。
T407では通信機器2の制御部201は、無線LAN部211を介して撮像装置1からの撮影転送通知を受信し、通知から取得した画像データIDを転送リストへ追加する。なお、転送リストは通信機器2の作業用メモリ204に配置され、FIFO(First In First Out)で動作するリストである。
T408では、通信機器2の制御部201は、転送リストの先頭から画像データIDを取り出し、その画像データIDを元に無線LAN部211を介して撮像装置1へ転送要求を送信する。
T409では、撮像装置1の制御部101は、通信機器2から無線LAN部111を介して受信した、転送要求の応答として、指定された画像データIDに対応する画像データを記録媒体110から取り出し、無線LAN部111を介して画像データを送信する。
T410では、通信機器2の制御部201は、無線LAN部211を介して撮像装置1からの画像データを受信し、記録媒体210へ記録する。
以上が撮像装置1の撮影処理をトリガーに撮像装置1から通信機器2へ転送を行う処理手順である。なお、T406における撮影転送通知とT409における画像データ転送は非同期で行われる処理であり、T405の処理が完了、もしくはT408の転送要求を受け付けたタイミングによってT406、T409の処理が決定される。
(通信機器の処理手順)
次に、図5A〜図5C、図6を用いて、本実施例のおける通信機器2の記録媒体210の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順について説明する。
図5Aは通信機器2が、無線LAN部211を介して、撮像装置1から撮影転送通知(図4 におけるT406)を受信したタイミングが開始となっている。
ステップS501では、通信機器2の制御部201は、記録媒体210の空き容量が閾値Tより大きいか判断する。制御部201が記録媒体210の空き容量が閾値Tより大きいと判断した場合は、ステップS502へ処理を進める。一方、制御部201が記録媒体210の空き容量が閾値T以下と判断した場合は、ステップS504へ処理を進める。
なお、閾値Tは、通信機器2の作業用メモリ204に配置されているが、カメラ接続アプリが値を固定値として定義し、アプリの起動と同時に値を作業用メモリ204に書き込んでも良いし、カメラ接続アプリに閾値Tを変更可能なUIを設け、ユーザ操作で指定した値を作業用メモリ204に書き込んでも良い。
ステップS502では、通信機器2の制御部201は、撮像装置1からの撮影転送通知から取得した画像データIDを転送リストへ追加する。ステップS503では、通信機器2の制御部201は転送リストの先頭から画像データIDを取り出し、その画像データIDを元に無線LAN部211を介して撮像装置1へ転送要求を送信する。
ステップS504では、通信機器2の制御部201は、撮像装置1からの撮影転送通知から取得した画像データIDを未転送リストへ追加する。ステップS505では、通信機器2の制御部201は、表示部206に図6(a)に表示するような画像整理画面を表示し、図5Bに示すS551へ処理を進める。なお、画像整理画面は、撮像装置1から既に取り込み済みである画像の領域(以下、取込済領域601)と未だ転送されていない画像の領域(以下、未転送領域602)に分けて表示される。それぞれの領域において領域内に表示できない画像については、ユーザがスクロール操作を行うことで表示を行うことができる。
また、取込済領域601では、記録媒体201に記録されている画像からサムネイル画像を抜き出して表示する。一方、未転送領域602に関しては、領域に表示している画像の分だけ、撮像装置1へサムネイル画像取得要求を行い、その画像データを記録媒体201へ記録することで表示する。ユーザが未転送領域602をスクロールして、表示されていない未転送サムネイル画像を表示する場合は、表示領域から非表示領域へ遷移する画像を記録媒体201から消去してから、表示する未転送サムネイル画像について撮像装置1へ取得要求を行う。
ステップS551では、通信機器2の制御部201は、ユーザが取込済領域、もしくは未転送領域602の領域上のサムネイル画像をタップされたかを判断する。制御部201がサムネイル画像をタップされたと判断した場合は、図5Cに示すステップS552へ処理を進める。一方、制御部201がタップされていないと判断した場合は、ステップS559へ処理を進める。
ステップS552では、通信機器2の制御部201は、タップされた画像に関して、既に選択済みであるかどうかを判断する。制御部201が選択済みでないと判断する場合はステップS553へ処理を進める。一方、制御部201が選択済みであると判断する場合はステップS557へ処理を進める。
ステップS553では、通信機器2の制御部201は、記録媒体201の予定空き容量を算出する。このとき、取込済領域上の画像を選択した場合は、選択した画像の容量分を記録媒体201の空き容量から加算する。一方、未転送領域上の画像を選択した場合は、選択した画像の容量分を記録媒体201の空き容量から減算する。なお、選択した画像に関する画像サイズは、画像のExif情報から取得し、算出している。
ステップS554では、通信機器2の制御部201は、ステップS553で算出した予定空き容量が作業用メモリ204に記録されている閾値Tより大きいか判断する。制御部201が閾値Tより大きいと判断した場合は、ステップS555へ処理を進める。一方、制御部201が閾値T以下と判断した場合は、ステップS556へ処理を進める。
ステップS555では、通信機器2の制御部201は、表示更新を行う。ステップS552にて選択した画像が未選択画像の場合は、選択した画像に関して選択済マーク606を重畳表示し、取込済領域情報607を更新する。図6(c)に示す例では、取込済画像を1枚選択し、その画像のサイズは3.2MBであることから、3.2MB空き容量が生じる予定であると取込済領域607の表示を更新している。また、3.2MB空き容量が生じた分だけ、未転送領域情報の使用可能容量を加算し、22.5MBと表示を更新している。同様に、ユーザが未転送画像領域上の画像を選択した場合は、選択した対象へ選択済マーク606をつけ、未転送領域情報608を更新する。図6(c)に示す例では、未転送画像を1枚選択し、その画像のサイズは2.9MBであることから、2.9MB空き容量が生じる予定であると未転送領域608の表示を更新している。
一方、ステップS552にて選択した画像が選択済画像の場合は、選択した画像上に重畳表示されている選択済マーク606を非表示にする。また、選択した画像が取込済領域の場合は、取込済領域607に表示する空き予定の数値を選択した画像の容量分だけ減算して表示する。
例えば、図6(c)に示す取込済領域の選択済み画像をユーザがタップすると、選択した画像の容量3.2MB分だけ減算するため、「0枚削除予定 (0.0MB空き予定)」と取込済領域情報を更新する。同様に、選択した画像が未転送領域の場合は、未転送領域608に表示する空き予定の数値を選択した画像の容量分だけ加算して表示する。例えば、図6(c)に示す未転送領域の選択済み画像をユーザがタップすると、選択した画像の容量2.9MB分だけ加算するため、「0枚選択中 (22.5MB中 0.0MB予定)」と未転送領域情報を更新する。
ステップS556では、通信機器2の制御部201は、図6(b)に示すように、ステップS551にて選択した画像によって、予定空き容量がなくなったメッセージ605を表示する。
ステップS557では、通信機器2の制御部201は、選択された取込済画像が0枚より大きいか判断する。制御部201が0枚より大きいと判断した場合は、ステップS558へ処理を進める。一方制御部201が0枚であると判断した場合はステップS551へ処理を戻す。
ステップS559では、通信機器2の制御部201は、図6(a)に示す、中止ボタン603が押下されたかどうか判断する。制御部201が押下されたと判断した場合は、画像整理画面を閉じ、処理を終了する。一方、制御部201が押下されていないと判断した場合は、ステップS560へ処理を進める。
ステップS560では、通信機器2の制御部201は、図6(a)に示す、実行ボタン604が押下されたかどうか判断する。制御部201が押下されたと判断した場合は、ステップS561へ処理を進める。一方、制御部201が押下されていないと判断した場合は、ステップS551へ処理を戻す。なお、実行ボタン604はステップS558にて実行ボタン604を有効にしない限りは、ユーザが押下しても処理を無視するものとする。
ステップS561では、通信機器2の制御部201は、図6(d)に示すように削除中であるメッセージ609を表示しながら、取込済領域にて選択した画像に関して記録媒体201から削除を行う。
ステップS562では、通信機器2の制御部201は、未転送領域の選択枚数が0枚より大きいか判断する。制御部201が0枚より大きいと判断した場合はステップS563へ処理を進める。一方、制御部201が0枚であると判断した場合は、画像転送画面を閉じて処理を終了する。
ステップS563では、通信機器2の制御部201は、未転送領域にて選択した画像に関して、撮像装置へ転送要求を開始し、画像の取り込みを実行する。この処理はステップS503と同等である。なお、取込を実行する際は、図6(e)に示すように画像取り込み画面を表示する。実行中の画像に関しては領域608へ表示し、進捗をプログレス609にて表示する。また、選択した未転送画像に関してはリスト領域612へリスト表示を行い、各画像に関して画像名611を表示する。取込完了した画像に関しては取込済アイコン613を表示し、取込実行中の画像に関しては実行中アイコン614を表示する。なお、取込実行中にキャンセルボタン610を押下すると取込実行はキャンセルされる。一方、すべて取込済の場合は、画面が閉じられる。
以上、本実施例のおける通信機器2の記録媒体210の容量が特定の閾値に達した場合の処理手順を説明した。
なお、本実施例では、ステップS501にて取込済画像の枚数によらず、記録媒体201の空き容量のみを判断して、未転送リストへ追加すると説明したが、取込済画像が1枚以上ある場合などといった取込済画像の枚数を条件として追加してもよい。
また、ステップS551からステップS563の処理が終了した際に、図6(a)、(e)に示すような画像整理画面や画像取込画面を閉じるように処理しても良い。
また、図6(a)に示すような画像整理画面を表示している場合は、通信機器2の制御部201は、無線LAN部211を介して自動転送設定に関して、「拒否」を送信し、撮像装置からの撮影転送通知を受信しないようにしても良いし、撮影転送通知を受信したタイミングで画像整理画面にてユーザが選択した画像をリセットしても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 デジタルカメラ
101 制御部
102 撮像部

Claims (4)

  1. 撮像装置と通信装置からなる通信システムにおいて、
    撮像装置は、通信装置と通信を行う手段と、
    撮影されたタイミングで画像転送要求を送信する手段と、
    画像を転送する手段を有し、
    通信装置は、撮像装置と通信を行う手段と、
    画像転送要求を受信する手段と、
    画像取得要求を送信し、画像を受信する手段と、
    空き容量を判断する手段と、
    画像を削除する手段と、
    未転送リストを生成する手段を有し、
    通信装置の空き容量が閾値より少なくなった場合に、通信装置は、画像転送要求を受信しても、画像取得要求は行わず、未転送リストを生成する。通信装置は、受信済みの画像と未転送リストの画像に関して領域を分けた画像整理画面表示し、ユーザへ削除対象と取り込み対象を同時に選択させる。
  2. 前記画像整理画を表示している間に、前記撮像装置からの画像転送要求を受信した場合は、前記未転送リストへ追加することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記画像整理画面における前記未転送リストの表示に関して、ユーザの操作によって非表示領域から表示領域へ移動する画像に関しては、前記撮像装置へサムネイル画像取得要求を送信し、受信したサムネイル画像を記録媒体に格納して表示し、表示領域から非表示領域へ移動する画像に関しては記録媒体から削除することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記閾値をユーザへ決定させることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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