JP2019148244A - 車載発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスの供給効率、および、第1デバイスの配置効率に優れ、さらに、部品点数を低減でき、振動などによる破損を抑制できる車載発電システムを提供すること。【解決手段】エンジン11と、エンジン11から排ガスを排出させるための排気管15と、排気管15内に配置され、排ガスが供給されることで電気分極する第1デバイス3と、第1デバイス3から電力を取り出すための第2デバイス4とを備え、第2デバイス4が、第1デバイス3を固定するための筒状の内側電極5と、内側電極5に対向配置される外側電極6とを備え、第1デバイス3が、可撓性を有する板状の高分子誘電体であり、一方面において内側電極5に湾曲状態で支持され、他方面において外側電極6を介して排ガスに曝露されるように、内側電極5と外側電極6との間に介在される。【選択図】図1

Description

本発明は、車載発電システム、詳しくは、自動車などの車両に搭載される車載発電システムに関する。
従来、自動車エンジンなどの内燃機関や、ボイラー、空調設備などの熱交換器、発電機、モータなどの電動機関、照明などの発光装置などの各種エネルギー利用装置では、例えば、排熱、光などとして、多くの熱エネルギーが放出および損失されている。
近年、省エネルギー化の観点から、放出される熱エネルギーを回収し、エネルギー源として再利用することが要求されている。
そのようなシステムとして、例えば、温度が経時的に上下する熱源と、その熱源の温度変化に応じて、ピエゾ効果、焦電効果、ゼーベック効果などにより電気分極する第1デバイス(誘電体など)と、第1デバイスから電力を取り出すため、第1デバイスを挟むように対向配置される第2デバイス(電極など)とを備える発電システムが提案されている。
また、その発電システムを自動車などに積載することが提案されており、さらに、そのような場合において、筒状の第1デバイス(誘電体など)と筒状の第2デバイスとを、交互に積層配置することにより、多層構造の筒状部材を形成し、それらを排気管の内部に配置することが、提案されている(例えば、特許文献1(図5)参照。)。
特開2015−070747号公報
一方、上記の発電システムのように、筒状の第1デバイスと筒状の第2デバイスとが交互に積層される場合、得られる多層構造の筒状部材においては、最外面および最内面のみが排ガスに曝露される。そのため、第1デバイスに対する排ガスの供給効率が十分ではなく、発電効率の向上が要求される。
この点、複数の第1デバイスを薄板状に形成して、厚み方向において互いに間隔を隔てるように治具で固定することにより、すべての第1デバイスの両面を排ガスに曝露することも検討される。
しかし、そのような場合には、第1デバイスに対する排ガスの供給効率には優れるものの、排気管内における第1デバイスの配置効率(占有率)が低下するため、発電効率が低下する場合がある。さらに、このような場合には、各第1デバイスを固定するための治具が別途必要になるため、部品点数が多くなる。
また、通常、上記の発電システムでは、第1デバイスとして薄板状のセラミックスが使用される。しかるに、薄板状のセラミックスが使用される場合、発電システムを自動車などに積載すると、走行中の振動などによりセラミックスに破損を生じる場合がある。
本発明は、排ガスの供給効率、および、第1デバイスの配置効率に優れ、さらに、部品点数を低減でき、振動などによる破損を抑制できる車載発電システムである。
本発明[1]は、エンジンと、前記エンジンから排ガスを排出させるための排気管と、前記排気管内に配置され、排ガスが供給されることで電気分極する第1デバイスと、前記第1デバイスから電力を取り出すための第2デバイスとを備え、前記第2デバイスが、前記第1デバイスを固定するための筒状の内側電極と、前記内側電極に対向配置される外側電極とを備え、前記第1デバイスが、可撓性を有する板状の高分子誘電体であり、一方面において前記内側電極に湾曲状態で支持され、他方面において前記外側電極を介して前記排ガスに曝露されるように、前記内側電極と前記外側電極との間に介在される、車載発電システムを含んでいる。
本発明の車載発電システムでは、第1デバイスが、一方面において内側電極に支持されながら、他方面において外側電極を介して排ガスに曝露される。そのため、複数の第1デバイスと、複数の第2デバイスとが交互に積層される場合に比べ、第1デバイスに対する排ガスの供給効率に優れ、発電効率に優れる。
また、本発明の車載発電システムでは、第1デバイスが、可撓性を有する板状の高分子誘電体であるため、第1デバイスとしてセラミックスなどを使用する場合に比べ、振動などによる破損を抑制することができる。また、第1デバイスを、内側電極に沿った湾曲状態で支持することができるため、第1デバイスの配置効率(占有率)に優れる。
さらに、本発明の車載発電システムでは、内側電極が、第1デバイスを固定するための固定治具としても兼用されるため、部品点数を低減することができる。
図1は、本発明の車載発電システムの一実施形態の概略構成図である。 図2は、第1デバイスおよび第2デバイスを排ガスの流れ方向上流側から見た断面図である。
1.車載発電システム
図1および図2において、自動車10は、車載発電システム1を備えている。
車載発電システム1は、エンジン11を有する内燃機関2と、エンジン11から排ガスを排出させるための排気管15と、エンジン11から排出され、温度が経時的に上下する排ガスが供給されることにより電気分極する第1デバイス3と、第1デバイス3から電力を取り出すための第2デバイス4とを備えている。
エンジン11は、自動車10に動力を出力する装置であって、例えば、単気筒型または多気筒型(例えば、2気筒型、4気筒型、6気筒型)が採用されるとともに、その各気筒において、多サイクル方式(例えば、2サイクル方式、4サイクル方式、6サイクル方式など)が採用される。図1には、4気筒型のエンジン11を示す。また、以下において、各気筒で4サイクル方式が採用される場合について、説明する。
排気管15は、エキゾーストマニホールド17、触媒搭載部12およびエキゾーストパイプ13を備えている。
エキゾーストマニホールド17は、エンジン11の気筒から排出される排気ガスを収束するために設けられる排気多岐管であって、エンジン11の各気筒に接続される複数(4つ)の上流側分岐管18と、それら上流側分岐管18の下流側において、各上流側分岐管18を1つに統合する集気管19とを備えている。
このようなエキゾーストマニホールド17では、上流側分岐管18の上流側端部が、それぞれ、エンジン11の各気筒に接続されるとともに、上流側分岐管18の下流側端部と集気管19の上流側端部とが接続されている。また、集気管19の下流側端部は、触媒搭載部12の上流側端部に接続されている。
触媒搭載部12は、例えば、触媒担体およびその担体上にコーティングされる触媒を備えており、エンジン11(内燃機関2)から排出される排気ガスに含まれる炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)などの有害成分を浄化するために、エキゾーストマニホールド17の下流側端部に接続されている。
エキゾーストパイプ13は、触媒搭載部12において浄化された排ガスを外気に排出するために設けられており、上流側端部が触媒搭載部12に接続されるとともに、下流側端部が外気に開放されている。
これにより、エンジン11から排出される排ガスは、触媒搭載部12を通過し、外気に放出可能とされている。
また、エキゾーストパイプ13の流れ方向途中には、配置空間33(破線参照)が備えられている。
配置空間33は、エキゾーストパイプ13に連通するように介装される、エキゾーストパイプ13と略同径の円柱空間である。詳しくは後述するように、配置空間33の内側には、複数の第1デバイス3が配置されている(図2参照)。
なお、図1においては、複数の第1デバイス3を簡略化し、1つの第1デバイス3のみを示している。
第1デバイス3は、内燃機関2(エンジン11)から排出され、温度が経時的に上下する排ガスが供給されることにより、温度が経時的に上下され、電気分極するデバイスである。
このような第1デバイス3として、より具体的には、可撓性を有する板状の高分子誘電体が使用される。高分子誘電体は、ピエゾ効果および/または焦電効果により電気分極するポリマー材料である。
ここでいう電気分極とは、結晶の歪みにともなう正負イオンの変位により誘電分極し電位差が生じる現象、例えばピエゾ効果、および/または、温度変化により誘電率が変化し電位差が生じる現象、例えば焦電効果などのように、材料に起電力が発生する現象と定義する。
ピエゾ効果は、応力または歪みが加えられたときに、その応力または歪みの大きさに応じて電気分極する効果(現象)である。
ピエゾ効果により電気分極するポリマー材料(以下、ピエゾ性高分子誘電体と称する。)は、例えば、その周囲が固定部材により固定され、排ガスに接触(曝露)されるように、配置空間33内に配置される。そして、ピエゾ性高分子誘電体は、排ガスの経時的な温度変化により、加熱または冷却され、これにより、膨張または収縮する。このとき、ピエゾ性高分子誘電体は、固定部材により体積膨張が抑制されているため、ピエゾ性高分子誘電体は、固定部材に押圧され、ピエゾ効果(圧電効果)、または、キュリー点付近での相変態により、電気分極する。これにより、詳しくは後述するが、第2デバイス4を介して、ピエゾ性高分子誘電体から電力が取り出される。
焦電効果は、例えば、絶縁体(誘電体)などを加熱および冷却する時に、その温度変化に応じて絶縁体が電気分極する効果(現象)であって、第1効果および第2効果を含んでいる。第1効果は、絶縁体の加熱時および冷却時において、その温度変化により自発分極し、絶縁体の表面に、電荷を生じる効果とされている。また、第2効果は、絶縁体の加熱時および冷却時において、その温度変化により結晶構造に圧力変形が生じ、結晶構造に加えられる応力または歪みにより、圧電分極を生じる効果(ピエゾ効果、圧電効果)とされている。
このような焦電効果により電気分極するポリマー材料(以下、焦電性高分子誘電体と称する。)は、例えば、排ガスに接触(曝露)されるように、配置空間33内に配置される。このような場合において、焦電性高分子誘電体は、排ガスの経時的な温度変化により、加熱または冷却され、その焦電効果(第1効果および第2効果を含む)により、電気分極する。これにより、詳しくは後述するが、第2デバイス4を介して、焦電性高分子誘電体から電力が取り出される。
高分子誘電体として、より具体的には、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデンおよびトリフロロエチレンの共重合体(PVDF−TrFE)などが挙げられる。これら高分子誘電体は、単独使用または2種類以上併用することができる。
高分子誘電体として、発電効率の観点から、好ましくは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)が挙げられる。
高分子誘電体のキュリー点は、例えば、50℃以上、好ましくは、80℃以上であり、例えば、300℃以下、好ましくは、150℃以下である。
また、高分子誘電体の比誘電率は、例えば、5以上、好ましくは、100以上、より好ましくは、1000以上である。
このような車載発電システム1では、高分子誘電体の比誘電率が高いほど、エネルギー変換効率が高く、高電圧で電力を取り出すことができる。また、高分子誘電体の比誘電率が上記下限未満であれば、エネルギー変換効率が低く、得られる電力の電圧が低くなる場合がある。
また、高分子誘電体は、所定厚みの板状に形成される。これにより、可撓性を有する板状の第1デバイス3が得られる。第1デバイス3は、具体的には、排ガスの流れ方向において長手の矩形状に形成されている。
第1デバイス3(高分子誘電体)の厚みは、例えば、50×10−3mm以上、好ましくは、5×10−3mm以上であり、例えば、500×10−3mm以下、好ましくは、100×10−3mm以下である。
なお、可撓性とは、屈曲耐性(測定法:耐屈曲試験/JIS C 5016(1994))が、例えば、250回以上、好ましくは、500回以上であると定義される。
このような第1デバイス3は、排気管15内、具体的には、エキゾーストパイプ13に介装される配置空間33内において、後述する内側電極5および後述する外側電極6の間に介在されている。これにより、第1デバイス3は、後述する内側電極5および後述する外側電極6を介して、排ガスに接触(曝露)可能とされている。
第2デバイス4は、第1デバイス3から電力を取り出すために設けられる部材であって、図2に示されるように、第1デバイス3を排気管15内に固定するための筒状の内側電極5と、内側電極5に対して対向配置される外側電極6と、それら内側電極5および外側電極6に接続される導線(図示せず)とを備えている。
内側電極5は、第1デバイス3から電力を取り出すために設けられる筒状の電極であって、例えば、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、ステンレス、マグネシウム、黄銅などの金属材料から形成されている。
また、内側電極5は、好ましくは、振動の伝導性に優れた金属から形成される。そのような金属としては、例えば、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、ステンレス、マグネシウム、黄銅などが挙げられる。
内側電極5が、振動の伝導性に優れた金属から形成されていれば、ピエゾ効果による発電効率の向上を図ることができる。
さらに、内側電極5は、好ましくは、熱膨張性に優れた金属から形成される。そのような金属としては、例えば、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、ステンレス、マグネシウム、黄銅などが挙げられる。
内側電極5が、熱膨張性に優れた金属から形成されていれば、ピエゾ効果による発電効率の向上を図ることができる。
なお、内側電極5の熱膨張率は、例えば、10×10−6/K以上、好ましくは、15×10−6/K以上であり、例えば、50×10−6/K以下、好ましくは、30×10−6/K以下である。
また、内側電極5の厚みは、例えば、5mm以上、好ましくは、1mm以上であり、例えば、10mm以下、好ましくは、5mm以下である。
このような内側電極5は、排気管15よりも小径に形成されており、排気管15の配置空間33内において、その長手方向が排ガスの流れ方向に沿うように配置されている。
内側電極5の数は、特に制限されず、単数(1つ)であってもよく、また、複数(2つ以上)であってもよい。好ましくは、内側電極5は、複数(2つ以上)設けられる。
内側電極5が複数設けられる場合、各内側電極5は、互いに大きさ(径)が異なる円筒部材として形成され、配置空間33内において同心円状に配置され、図示しないボルトや軸棒などにより固定される。
そして、内側電極5の外周面には、複数の第1デバイス3が、互いに周方向に間隔を隔てて貼着および固定される。これにより、内側電極5は、第1デバイス3を固定するための固定治具として兼用される。
外側電極6は、第1デバイス3から電力を取り出すために設けられる薄板状(シート状)の電極であって、例えば、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、ステンレス、マグネシウム、黄銅などの金属材料から形成されている。
外側電極6の厚みは、内側電極5の厚みよりも小さく、例えば、5×10−3mm以上、好ましくは、1×10−3mm以上であり、例えば、10×10−3mm以下、好ましくは、5×10−3mm以下である。
このような外側電極6は、径方向に投影したときに第1デバイス3の他方面(第1デバイス3が内側電極5と接触する一方面に対する他方面)と同一形状に形成されており、第1デバイス3に追従するように、第1デバイス3の他方面において、接触配置されている。
これにより、第1デバイス3が、一方面を後述する内側電極5により支持され、他方面を後述する外側電極6により被覆されるように、内側電極5と外側電極6との間に介在されている。
より具体的には、このような車載発電システム1では、上記した内側電極5の外周面に、第1デバイス3(高分子誘電体)の一方面が貼着される。
第1デバイス3の一方面と、内側電極5の外周面とを貼着する方法としては、特に制限されず、公知の接着剤などが用いられる。
これにより、第1デバイス3は、断面視において内側電極5に沿った円弧形状を有するような湾曲状態で、内側電極5に支持される。
また、第1デバイス3の他方面には、外側電極6の一方面が貼着される。第1デバイス3の他方面と、外側電極6の一方面とを貼着する方法としては、特に制限されず、公知の接着剤などが用いられる。
これにより、第1デバイス3は、上記した湾曲状態で、内側電極5と外側電極6との間に介在される。
また、車載発電システム1では、好ましくは、1つの内側電極5に対して、複数(例えば、4つ)の第1デバイス3が設けられる。このような場合、複数の第1デバイス3は、互いに周方向に間隔を隔てて内側電極5に配置される。
これにより、周方向に隣接する各第1デバイス3間には、排ガスが通過可能な空隙(空間)が形成され、第1デバイス3の側面が排ガスに曝露可能とされている。
また、内側電極5が複数設けられる場合、径方向内側に配置される内側電極5に、第1デバイス3および外側電極6が積層されており、さらに、その径方向外側において、他の内側電極5が配置される。
このような場合において、外側電極6の他方面(外側電極6が第1デバイス3と接触する一方面に対する他方面)と、その外側電極6の径方向外側において対向する内側電極5との間には、排ガスが通過可能な空隙(空間)が形成され、外側電極6の他方面が排ガスに曝露可能とされている。
さらに、図示しないが、内側電極5および外側電極6には導線が接続されており、図1において破線で示されるように、その導線を介して、第1デバイス3と、公知のバッテリー9とが電気的に接続されている。
また、必要に応じて、第1デバイス3とバッテリー9との間には、昇圧器(図示せず)、交流/直流変換器(AC−DCコンバーター)(図示せず)などが介在されていてもよい。
2.発電方法
以下において、上記した車載発電システム1を用いた発電方法について、詳述する。
この車載発電システム1では、エンジン11の駆動により、各気筒において、ピストンの昇降運動が繰り返され、吸気工程、圧縮工程、爆発工程および排気工程が順次実施され、その温度が経時的に上下される。これにより、燃料が燃焼され、動力が出力されるとともに、高温の排気ガスが、各気筒の内部を排気工程において通過する。
このとき、エンジン11の熱が、排気ガスを介して伝達され、排気ガスの温度(各気筒の内部温度)は、排気工程において上昇する。一方、その他の工程(吸気工程、圧縮工程、爆発工程)では、排気ガス量が低減されるので、排気ガスの温度(各気筒の内部温度)は下降する。このように、排気ガスの温度は、排気工程において上昇し、吸気工程、圧縮工程および爆発工程において下降し、つまり、経時的に上下する。
そして、このようにしてエンジン11の各気筒から排出される排ガスは、エキゾーストマニホールド17の各上流側分岐管18に導入され、集気管19において集気されることにより、温度が幾分平滑化される。その後、排ガスは、触媒搭載部12を通過するとともに触媒により浄化され、エキゾーストパイプ13に供給される。
なお、エキゾーストパイプ13における排ガスの温度は、例えば、自動車10の運転状態(エンジン11の駆動状態)などに応じて、経時的に上下する。
具体的には、自動車10では、エンジン11の駆動および停止が経時的に繰り返され、これにより、自動車10の走行および停止が制御される。
このような場合、エンジン11の駆動時には、エンジン11の温度は高温状態とされ、また、エンジン11の停止時には、エンジン11の温度は低温状態とされる。
また、エンジン11の温度は、例えば、自動車10の走行時における負荷(車両重量、路面の傾斜度合など)や、車速、アクセル開度、エンジン11の回転数、吸気系における吸気圧および吸入空気量、燃料流量、さらには、空燃比(吸入空気量/燃料流量)などによっても変化し、経時的に上下する。
このとき、エンジン11の熱が排ガスを介して伝達されるため、排ガスの温度(エキゾーストパイプ13の内部温度)は、エンジン11の状態に応じて、経時的に上下する。
このような車載発電システム1において、エンジン11(内燃機関2)および排ガスの温度は、高温状態における温度が、例えば、200〜1200℃、好ましくは、700〜900℃であり、低温状態における温度が、上記の高温状態における温度未満、より具体的には、例えば、100〜800℃、好ましくは、200〜500℃であり、高温状態と低温状態との温度差が、例えば、10〜600℃、好ましくは、20〜500℃である。
そして、この車載発電システム1では、上記したように、エキゾーストパイプ13の配置空間33内に、第1デバイス3が配置されている。
そのため、エンジン11(内燃機関2)から排出される排ガスが、エキゾーストパイプ13の配置空間33内に導入されると、第1デバイス3に排ガスが供給される。
これにより、第1デバイス3の表面が、外側電極6を介して間接的に排ガスに接触(曝露)され、また、第1デバイス3の側面が、直接的に排ガスに接触(曝露)される。これにより、第1デバイス3が加熱および/または冷却される。
そして、これにより、第1デバイス3を、周期的に高温状態または低温状態にすることができ、第1デバイス3を、例えば、ピエゾ効果、焦電効果などにより、電気分極させることができる。
そのため、この車載発電システム1では、第2デバイス4(内側電極5および外側電極6)を介して、各第1デバイス3から電力を周期的に変動する波形(例えば、交流、脈流など)として、取り出すことができる。
その後、この方法では、例えば、図1において点線で示すように、上記により得られた電力を、必要により第2デバイス4に接続される昇圧器(図示せず)で昇圧し、交流/直流変換器(図示せず)において直流電圧に変換した後、バッテリー9に蓄電する。
バッテリー9に蓄電された電力は、自動車10や、自動車10に搭載される各種電気部品の動力などとして、適宜、用いることができる。
3.作用・効果
上記の車載発電システム1では、第1デバイス3が、一方面において内側電極5に支持されながら、他方面において外側電極6を介して排ガスに曝露される。そのため、複数の第1デバイス3と、複数の第2デバイス4とが交互に積層される場合に比べ、第1デバイス3に対する排ガスの供給効率に優れ、発電効率に優れる。
また、上記の車載発電システム1では、第1デバイス3が、可撓性を有する板状の高分子誘電体であるため、第1デバイス3としてセラミックスなどを使用する場合に比べ、振動などによる破損を抑制することができる。また、第1デバイス3を、内側電極5に沿った湾曲状態で支持することができるため、第1デバイス3の配置効率(占有率)に優れる。
さらに、上記の車載発電システム1では、内側電極5が、第1デバイス3を固定するための固定治具としても兼用されるため、部品点数を低減することができる。
加えて、上記の車載発電システム1において、内側電極5として、振動の伝導性に優れた金属や、熱膨張性に優れた金属を用いると、自動車10の振動や、第1デバイス3および内側電極5の熱膨張によるピエゾ効果を効率的に得ることができ、発電効率の向上を図ることができる。
なお、上記した説明では、エキゾーストパイプ13に第1デバイス3を配置したが、例えば、エキゾーストマニホールド17に第1デバイス3を配置することもできる。このような場合、第1デバイス3を上流側分岐管18に配置してもよく、また、下流側の集気管19に配置してもよい。
1 車載発電システム
2 内燃機関
3 第1デバイス
4 第2デバイス
5 内側電極
6 外側電極
11 エンジン
15 排気管

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンから排ガスを排出させるための排気管と、
    前記排気管内に配置され、排ガスが供給されることで電気分極する第1デバイスと、
    前記第1デバイスから電力を取り出すための第2デバイスと
    を備え、
    前記第2デバイスが、
    前記第1デバイスを固定するための筒状の内側電極と、前記内側電極に対向配置される外側電極とを備え、
    前記第1デバイスが、可撓性を有する板状の高分子誘電体であり、
    一方面において前記内側電極に湾曲状態で支持され、他方面において前記外側電極を介して前記排ガスに曝露されるように、前記内側電極と前記外側電極との間に介在される
    ことを特徴とする、車載発電システム。
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