JP2019147502A - 車両構造 - Google Patents

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【課題】外部から侵入する水の車内側への広がりを防止できて、フロアパネルの排水孔から効果的に排水できる車両構造を提供する。【解決手段】車両構造1は、車両10の側方のスライドドア100とフロアパネル2とロッカ4と箱状体5と壁部材6とブラケット8と排水孔21とを備える。ロッカ4は、車両10の内側に形成される内側貫通孔43を有する。箱状体5は、上面貫通孔53が形成され、内側貫通孔43から車内側に張り出す張出部51を有する。壁部材6は、上方開口部61を有し、張出部51の周囲を囲むようにフロアパネル2に固定される。ブラケット8は、上方開口部61を覆い、上面貫通孔53を介してスライド機構72に接続されてスライド機構72を駆動させる電動機71を張出部51の上面に配置する。排水孔21は、壁部材6内のフロアパネル2に形成されて水を車外に排水する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の前後にスライド自在なスライドドアを車両の側方に備える車両構造に関する。特に、外部から侵入する水の車内側への広がりを防止できて、フロアパネルの排水孔から効果的に排水できる車両構造に関する。
車両の前後にスライド自在なスライドドアを車両の側方に備える車両構造として、特許文献1の車両のスライドドア装置を備える車両が知られている。このスライド装置を備える車両は、フロアパネルとロッカとクロスメンバと箱状支持体(箱状体)とドア駆動ユニットとを有する。
フロアパネルは、車室の下面を形成する。ロッカは、車体の側壁の下部に前後方向に長く延びてドア開口の下縁を形成する。このロッカは、長手方向の各部がインナパネルとアウタパネルとを接合して中空閉断面構造とされている。ロッカのインナパネル(車内側の面)には、貫通孔(内側貫通孔)が形成されていて、アウタパネルには、ドアの下端部の内側に開くように車体の幅方向の外側に向かって開く開口(外側開口部)が形成されている。クロスメンバは、車体の幅方向に延びて、フロアパネルとロッカとに結合される。箱状支持体は、その内部にドア駆動ユニットの一部を収納するもので、前後方向に延びてロッカ内に収納される部分(収納部)と、ロッカの貫通孔から車内側に延出される一端部(張出部)とを有する。ロッカ内に収納される部分は、ロッカの上記開口の縁に結合されて、車体の幅方向の外側に向かって開く開口(外側挿通口)が形成されている。一端部の上面には、貫通孔(上面貫通孔)が形成されている。ドア駆動ユニットは、駆動ユニット本体部と駆動力伝達部とを有する。駆動ユニット本体部は、箱状支持体の一端部に取り付けられる電動機を有する。駆動力伝達部は、箱状支持体の一端部からロッカ内に収納される部分の車両後方に亘って収納されて、電動機の駆動力をスライドドアに伝達してスライドドアを前後にスライドさせる。
特開2013−226874号公報
ロッカの内側貫通孔と箱状体の張出部との間は、完全に封止することが難しく、隙間が形成されている。箱状体の張出部をロッカ内から内側貫通孔を通して車内側に張り出させるために内側貫通孔は張出部よりも大きく形成されているからである。また、スライドドアの下端とロッカのアウタパネルとの間には、隙間が形成されている。
雨量の多い地域や冠水路などの悪路を走行した際、跳ね上げられた水がフロアパネルに侵入することがある。具体的には、ロッカの下方のインナパネルとアウタパネルとの間を通ってロッカの内側貫通孔と箱状体との隙間からフロアパネルに侵入したり、スライドドアの下端とロッカのアウタパネルとの隙間を通って箱状体の外側挿通口から箱状体内に侵入し、箱状体内から張出部の上面貫通孔を通ってフロアパネルに侵入したりすることがある。
フロアパネルには、通常、車外に排水するための排水孔が形成されているが、走行中の振動や走行路の傾きなどによっては、水が排水孔に流れず、効果的に排水できないことがある。そうすると、車内部にまで水が広がる虞があり、より一層排水できなくなる。
本発明の目的の一つは、外部から侵入する水の車内側への広がりを防止できて、フロアパネルの排水孔から効果的に排水できる車両構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両構造は、
車両の前後にスライド自在なスライドドアを前記車両の側方に備える車両構造であって、
前記車両の下面を形成するフロアパネルと、
前記スライドドアの下端部の内側と前記フロアパネルとの間で前記車両の前後方向に沿って前記フロアパネルに固定され、前記スライドドアの下端部の内側に開口する外側開口部と、前記車両の内側に形成される内側貫通孔とを有する筒状のロッカと、
前記内側貫通孔から車内側に張り出し、上方に開口する上面貫通孔が形成された上面を有する張出部と、前記ロッカ内に収納されて前記張出部の内部空間に連通する収納空間を形成すると共に、前記外側開口部に重なるように開口する外側挿通口が形成される収納部とを有し、前記スライドドアをスライドさせるスライド機構を前記張出部から前記収納部の後方に亘って収納する箱状体と、
前記張出部の前記上面に臨む上方開口部を有し、前記張出部の周囲を囲むように前記フロアパネルに固定される壁部材と、
前記上方開口部を覆い、前記上面貫通孔を介して前記スライド機構に接続されて前記スライド機構を駆動させる電動機を前記張出部の前記上面に配置するブラケットと、
前記壁部材内の前記フロアパネルに形成されて前記水を車外に排水する排水孔とを備える。
上記車両構造は、外部から侵入する水の車内側への広がりを防止できて、排水孔から効果的に排水できる。詳しい水の侵入経路は後述するが、張出部の周囲を囲むようにフロアパネルに固定される壁部材により、ロッカの内側貫通孔や箱状体の張出部の上面貫通孔から侵入した水が壁部材よりも車内側に進出することを防止できる。また、壁部材の上方開口部を覆うブラケットにより、水が壁部材の上方開口部から壁部材の外側(車内側)へ進出することを防止できる。特に、壁部材内のフロアパネル上に侵入した水が車両の走行時の振動などで跳ね上げられても、ブラケットにより壁部材内に落とすことができて、水が上方開口部から壁部材の外側へ飛び出すことを抑制できる。従って、侵入した水を壁部材内に留めておくことができるため、壁部材内のフロアパネルに形成された排水孔に水が流れ易い。
実施形態1に係る車両構造を備える車両の側面図である。 実施形態1に係る車両構造の概略を示す斜視図である。 図2の(III)−(III)切断線で切断した車両構造の概略を示す断面図である。
本発明の車両構造の実施形態1を、図1〜図3を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「UP」は車両の上方、「LWR」は下方、「RH」は右側、「LH」は左側、「FR」は前方、「RR」は後方を示す。
《実施形態1》
〔車両構造〕
実施形態1に係る車両構造1は、車両10の前後にスライド自在なスライドドア100を車両10の側方に備える(図1)。このスライドドア100は、車両10の後方に設けられ、電動でスライドさせるパワースライドドアである。この車両構造1は、フロアパネル2と、車両10の内側に形成される内側貫通孔43を有するロッカ4と、上面貫通孔53(図3)が形成され、内側貫通孔43から車内側に張り出す張出部51を有する箱状体5とを備える(図2、図3)。車両構造1の特徴の一つは、上方開口部61を有し、張出部51の周囲を囲むようにフロアパネル2に固定される壁部材6と、上方開口部61を覆うブラケット8と、フロアパネル2の特定の箇所に形成される排水孔21とを備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。
[フロアパネル]
フロアパネル2は、車両10の下面を形成する(図2,図3)。フロアパネル2は、例えは、所定の形状に成形した鋼板などで構成される。本例ではフロアパネル2の上面のセンタピラー130付近には、フロアパネル2を補強するクロスメンバ3が固定されている。このクロスメンバ3の配置箇所は、本例では後述の内側貫通孔43よりも前方側であるが、内側貫通孔43よりも後方側でもよい。クロスメンバ3は、車幅方向に延びる長尺状の部材であり、本例では板材で構成されている。クロスメンバ3の形状(断面形状)は、ハット形状である。クロスメンバ3は、車幅方向に延びる長尺状の部材であり、本例では板材で構成されている。このクロスメンバ3には、更に、ロッカ4と壁部材6とが固定されている(図2)。フロアパネル2には、排水孔21が設けられている(図3)。
(排水孔)
排水孔21は、車両10の外部からフロアパネル2上に侵入した水(後述)を車両10の外に排出する孔であり、フロアパネル2の上下面を貫通する貫通孔である。排水孔21の数は、単数でも複数でもよい。少なくとも一つの排水孔21の形成箇所は、壁部材6内のフロアパネル2である。より具体的には、排水孔21の形成箇所は、壁部材6内のフロアパネル2におけるサイドメンバ120よりも車外側(ロッカ4側)である。それにより、詳しい侵入経路は後述するが、ロッカ4の内側貫通孔43と箱状体5との隙間(図3)から侵入する水をできるだけ車内側へ進出させることなく排出できる。
[ロッカ]
ロッカ4は、車両10の側部におけるドア開口110の下縁を形成する(図1〜図3)。ロッカ4は、スライドドア100の下端部の内側とフロアパネル2との間で車両10の前後方向に沿ってフロアパネル2に固定される長尺状の本体部41を有する(図2,図3)。本体部41は、インナパネル4iとアウタパネル4oとを中空筒状に接合して形成されている(図3)。この本体部41には、外側開口部42と内側貫通孔43とが形成されている。
外側開口部42は、車両10の外側から箱状体5を本体部41内(ロッカ4内)に収納するための開口である(図3)。外側開口部42は、本体部41のアウタパネル4oにスライドドア100の下端部の内側に開口するように設けられる。この外側開口部42は、ドア開口110の下縁の略全長に亘る領域に形成されている(図1)。
内側貫通孔43は、箱状体5の張出部51を挿通させて車内側に張り出させるための孔である(図2、図3)。内側貫通孔43は、本体部41のインナパネル4iにフロアパネル2の上方に開口するように形成されている。内側貫通孔43の形状は矩形状であり、その大きさは張出部51よりも一回り大きい程度である。
[箱状体]
箱状体5は、スライドドア100を前後にスライドさせる後述のドア駆動ユニット7(図3)に備わるスライド機構72を収納する(図2,図3)。この箱状体5は、上板5uと下板5dとを中空筒状に接合して形成されており、ロッカ4内に収納される収納部55と、ロッカ4の内側貫通孔43から車内側に張り出す張出部51とを有する。この張出部51から収納部55の後方(図2紙面右側、図3紙面手前側)に亘って、スライド機構72が収納されている。
収納部55は、ロッカ4内で張出部51の内部空間に連通する収納空間を形成する(図3)。この収納部55は、ロッカ4の長手に沿って長尺状に形成されている。収納部55は、ロッカ4に接合されている。収納部55の車外側には、ロッカ4の外側開口部42に重なるように開口する外側挿通口57を有する。外側挿通口57の開口縁は、本例ではロッカ4の外側開口部42の開口縁に接合されている。外側挿通口57は、スライドドア100の下端部の内側に連結されてスライドドア100を支持する支持アーム101を箱状体5内に挿通させる。
張出部51は、ロッカ4の内側貫通孔43から車内側に張り出す(図3)。張出部51は、その内部空間が収納部55の収納空間に連通するように、収納部55における車両10の前方側かつ車内側に一連に形成されている。本例の張出部51は、実質的に宙に浮いていて、フロアパネル2との間に空間を形成している。張出部51の上面(上板5u)には、後述のドア駆動ユニット7に備わる電動機71を張出部51内のスライド機構72に接続するための上面貫通孔53が形成されている。
[壁部材]
壁部材6は、張出部51の周囲を囲むようにフロアパネル2に固定されている。この壁部材6により、フロアパネル2上に侵入した水が壁部材6よりも車内側へ広がることを防止できる。具体的には、図3の黒塗りの下向き矢印で示すように、ロッカ4の内側貫通孔43と箱状体5との間、及び箱状体5の張出部51の上面貫通孔53の少なくとも一方から侵入する水の車内側、即ち壁部材6で囲まれる内側からその外側への進出を防止できる。それにより、侵入した水を壁部材6内に留めておくことができるので、壁部材6内のフロアパネル2に設けた排水孔21に水が流れ易く、排水孔21から効果的に排水できる。
水のフロアパネル2への侵入は、雨量の多い地域や冠水路などの悪路を走行した際に水が跳ね上げられたりすることで生じる。具体的には、水は、スライドドア100の下端とロッカ4のアウタパネル4oとの隙間を通って箱状体5の外側挿通口57から箱状体5内に侵入し、箱状体5内から張出部51の上面貫通孔53を通ってフロアパネル2上に進出する。或いは、水は、ロッカ4の下方におけるインナパネル4iとアウタパネル4oとの間を通って、ロッカ4の内側貫通孔43と箱状体5との隙間からフロアパネル2上に進出する。
壁部材6のフロアパネル2に対する固定箇所は、張出部51の前方側、車内側、及び後方側の三方を一連に囲むように、張出部51よりも前方側から車内側を通って後方側に亘る領域が挙げられる。壁部材6のフロアパネル2への固定は、溶接が好適に利用できる。
本例の壁部材6は、フロアパネル2の他に、クロスメンバ3とロッカ4とに固定されている。そのため、車両10の側面衝突時におけるフロアパネル2の変位を抑制できる。ロッカ4に内側貫通孔43が形成されていることでロッカ4の剛性が低下するが、張出部51の周囲を囲むようにフロアパネル2とクロスメンバ3とロッカ4とに固定されていることで、側面衝突時、壁部材6がフロアパネル2の変位、特に車両前後方向への変位を抑制できることで、フロアパネル2の車内側への変位を抑制できるからである。特に、本例のようにセンタピラー130付近に壁部材6が設けられていることで、センタピラー130の車内側への進出を抑制し易いため、フロアパネル2の変位を効果的に抑制し易い。
壁部材6のロッカ4に対する固定箇所は、内側貫通孔43の周囲を囲む領域、即ち、内側貫通孔43の前方と上方と後方との三方を一連に囲むように、内側貫通孔43よりも前方側から上方側を通って後方側に亘る領域が好ましい。そうすれば、内側貫通孔43の周囲を補強できる。壁部材6のロッカ4への固定は、溶接が好適に利用でき、壁部材6のクロスメンバ3への固定は、溶接の他、ボルトなどの締付部材が好適に利用できる。
壁部材6の上面には、張出部51の上面に臨む上方開口部61が設けられている。上方開口部61の大きさは、後述の電動機71の大きさよりも大きいことが好ましい。そうすれば、壁部材6が設けられていても、電動機71を張出部51の上面に配置し易くできる。この壁部材6の上面には、電動機71の上方を覆う後述のカバー部材9(図3)が固定さていてもよい。また、壁部材6の上面は、乗員が座るシートの取り付け箇所として利用することもできる。
[ブラケット]
ブラケット8は、壁部材6の上方開口部61を覆う(図2、図3)。それにより、水が壁部材6の上方開口部61から壁部材6の外側(車内側)へ進出することを防止できる。車両10の走行中の振動などにより、図3の黒塗りの上向き矢印で示すように壁部材6内のフロアパネル2上に侵入した水が跳ね上げられても、その水をブラケット8の下面で壁部材6内に落とすことができて、水が上方開口部61から壁部材6の外(車内側)へ飛び出すことを抑制できるからである。また、箱状体5の外側挿通口57を通って箱状体5内に侵入した水が跳ねることで箱状体5の上面貫通孔53を通って箱状体5の外へ飛び出しても、その水をブラケット8の下面で壁部材6内に落とすことができて、水が上方開口部61から壁部材6の外(車内側)へ飛び出すことを抑制できるからである。
ブラケット8は板状部材で構成され、ブラケット8の形状は上方開口部61の輪郭形状に沿った形状が挙げられる。ブラケット8の大きさは、上方開口部61を覆う領域が大きいほど、箱状体5の外に飛び出す水が壁部材6の外側へ進出することを防止できる。ブラケット8の大きさは、本例のように上方開口部61の略全域を覆う程度でもよいし、上方開口部61との間に隙間が形成される程度でもよい。ブラケット8と上方開口部61との隙間には、別途、パッキンなどのシール部材80(二点鎖線で示す)を配置してもよい。
ブラケット8は、電動機71を張出部51の上面に配置する。ブラケット8は、電動機71の下面と張出部51の上面との間に介在されて、電動機71と張出部51の両方に固定されている。電動機71及び張出部51とブラケット8との固定は、ボルトなどの締付部材を用いることができる。別体の電動機71と駆動力伝達機構73とを接続する際、予め電動機71とブラケット8とを接続しておけば、電動機71の駆動力伝達機構73への接続は、ブラケット8を張出部51の上面に固定することで容易に行える。
[その他]
(ドア駆動ユニット)
ドア駆動ユニット7は、スライドドア100をスライドさせるもので、本例では電動機71とスライド機構72とを有する(図3)。電動機71は、スライドドア100をスライドさせるための駆動力を発生させる。スライド機構72は、電動機71の駆動力をスライドドア100に伝達する駆動力伝達機構73と、スライドドア100を車両10の前後方向に案内するスライドレール74と、スライドレール74に対してスライド自在なローラ75とを有する。駆動力伝達機構73は、例えば、ベルト、ワイヤー、ケーブル、リンクなどを有する。駆動力伝達機構73によるスライドドア100への駆動力の伝達は、支持アーム101を介して行うことができる。スライドレール74は、箱状体5の張出部51から収納部55の後方に亘って収納されている。ローラ75は、支持アーム101の先端側に接続されていて、駆動力伝達機構73により駆動力が支持アーム101に伝達されることでスライドレール74に対してスライドする。そうして支持アーム101を介してスライドドア100がスライドする。
電動機71と駆動力伝達機構73とは、本例では別体としているが、一体のアセンブリとしてもよい。電動機71と駆動力伝達機構73とを本例のように別体とすれば、駆動力伝達機構73の箱状体5内への収納を行ない易い。別体であれば、駆動力伝達機構73を周辺スペースを広くとれる車外側から箱状体5内に収納できるからである。電動機71と駆動力伝達機構73とを一体のアセンブリとすれば、電動機71が比較的大きいため、車外側から箱状体5内に収納できず、スペースの狭い車内側から配置する必要がある。駆動力伝達機構73は、比較的長いため、スペースの狭い車内側から箱状体5内へ収納するのは非常に煩雑になり易い。電動機71と駆動力伝達機構73とが別体の場合、電動機71は、車内側から箱状体5の張出部51の上面に配置して張出部51の上面貫通孔53を介して張出部51内の駆動力伝達機構73に接続できる。電動機71は、駆動力伝達機構73と別体であることで、そのサイズや種類の変更を容易に行える。本例の電動機71は、ブラケット8を介して張出部51の上面に配置されている。
(カバー部材)
カバー部材9は、電動機71の上方を覆う(図2二点鎖線、図3)。カバー部材9を備えることで、乗員が電動機71を踏むことを防止できる。その上、乗員が水をこぼしたりした際に、水が電動機71に掛かることを防止できる。カバー部材9は、電動機71の上方を跨いで、クロスメンバ3(図2)と壁部材6の上面とに固定される。カバー部材9の大きさは、電動機71の上面全域を覆う大きさとすることが好ましい。
〔作用効果〕
実施形態1に係る車両構造1は、外部から侵入する水の車内側への広がりを防止できて、フロアパネル2の排水孔21から効果的に排水できる。壁部材6が張出部51の周囲を囲むようにフロアパネル2に固定されることで、ロッカ4の内側貫通孔43や箱状体5の張出部51の上面貫通孔53から侵入した水が壁部材6よりも車内側に進出することを防止できる。ブラケット8が壁部材6の上方開口部61を覆うことで、壁部材6内のフロアパネル2上に侵入した水が跳ね上げられたり、箱状体5内に侵入した水が上面貫通孔53を通って箱状体5の外へ飛び出たりしても、その水をブラケット8の下面で壁部材6内に落とすことができるため、上方開口部61から壁部材6の外側(車内側)へ進出することを防止できる。従って、壁部材6とブラケット8とにより、侵入した水を壁部材6内に留めておけるため、壁部材6内のフロアパネル2に形成された排水孔21に水が流れ易い。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両構造
2 フロアパネル
21 排水孔
3 クロスメンバ
4 ロッカ
4i インナパネル
4o アウタパネル
41 本体部
42 外側開口部
43 内側貫通孔
5 箱状体
5u 上板
5d 下板
51 張出部
53 上面貫通孔
55 収納部
57 外側挿通口
6 壁部材
61 上方開口部
7ドア駆動ユニット
71 電動機
72 スライド機構
73 駆動力伝達機構
74 スライドレール
75 ローラ
8 ブラケット
80 シール部材
9 カバー部材
10 車両
100 スライドドア
101 支持アーム
110 ドア開口
120 サイドメンバ
130 センタピラー

Claims (1)

  1. 車両の前後にスライド自在なスライドドアを前記車両の側方に備える車両構造であって、
    前記車両の下面を形成するフロアパネルと、
    前記スライドドアの下端部の内側と前記フロアパネルとの間で前記車両の前後方向に沿って前記フロアパネルに固定され、前記スライドドアの下端部の内側に開口する外側開口部と、前記車両の内側に形成される内側貫通孔とを有する筒状のロッカと、
    前記内側貫通孔から車内側に張り出し、上方に開口する上面貫通孔が形成された上面を有する張出部と、前記ロッカ内に収納されて前記張出部の内部空間に連通する収納空間を形成すると共に、前記外側開口部に重なるように開口する外側挿通口が形成される収納部とを有し、前記スライドドアをスライドさせるスライド機構を前記張出部から前記収納部の後方に亘って収納する箱状体と、
    前記張出部の前記上面に臨む上方開口部を有し、前記張出部の周囲を囲むように前記フロアパネルに固定される壁部材と、
    前記上方開口部を覆い、前記上面貫通孔を介して前記スライド機構に接続されて前記スライド機構を駆動させる電動機を前記張出部の前記上面に配置するブラケットと、
    前記壁部材内の前記フロアパネルに形成されて前記水を車外に排水する排水孔とを備える車両構造。
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