JP2019147175A - 接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパッタによる接合装置の動作異常を抑制するとともに、溶接品質を向上させることができる接合装置を提供する。【解決手段】接合装置100は、チップ23に対して第1方向X1および第2方向X2に相対移動可能である絶縁筒部30を備える。絶縁筒部30は、部品の被保持部を保持するための保持部40をチップ23の第1方向X1側の端部331とともに構成する開口部35と、第1方向X1側の端部331において開口部35の周囲に形成された当接部37とを有し、チップ23に対して第2方向X2に相対移動することで、保持部40に保持された被保持部をチップ23によって押圧させる。当接部37は、保持部40に被保持部が保持された状態において、第1方向X1側の端部372が被保持部よりも第1方向X1側に位置しているとともに、絶縁筒部30の内側と外側とを連通させる連通部373を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、接合対象物に部品を溶接する接合装置に関する。
従来、鋼板のような接合対象物に、部品(例えば、プロジェクションナット)を溶接する接合装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に開示された接合装置の先端部の側面断面図である。図6Aに示すように、絶縁筒1004の先端部には、部品1050を収容する収容凹部1011が形成されている。収容凹部1011の深さは、収容された部品1050の一部が収容凹部1011から突出するように設定されている。このため、部品1050を接合対象物1022に溶接する際、絶縁筒1004の先端部は接合対象物1022に接触せず、絶縁筒1004の先端部と接合対象物1022との間に隙間Cが形成される。
また、絶縁筒1004の先端部には、排気溝1012が形成されている。排気溝1012は、空気噴出経路1019から収容凹部1011に噴出される空気を絶縁筒1004の外側に排出する。このため、部品1050を接合対象物1022に溶接する際に発生する溶融金属(スパッタ)SPは、空気噴出経路1019から噴出される空気により、隙間Cおよび排気溝1012を介して絶縁筒1004の外側へ排出される(図6Aの矢印を参照)。
特開2017―60988号公報
ところで、近年、自動車部品等を軽量化するため、例えば鋼板とアルミニウム合金板のような異材をリベット等の部品で接合する技術が開発されている。図6Bは、特許文献1に開示された接合装置を用いて、鋼板SWに鋼製リベットRを溶接し、アルミニウム合金板AWと鋼板SWを接合する状態を示している。
図6Bに示すように、収容凹部1011に収容されるリベットRの頭部RHの厚みは、プロジェクションナットよりも薄くなっている(図6A参照)。このため、リベットRを鋼板SWに溶接する際、絶縁筒1004の先端部がアルミニウム合金板AWに接触することとなり、絶縁筒1004の先端部とアルミニウム合金板AWとの間に隙間を形成することができない。また、絶縁筒1004の先端部に形成された排気溝1012は、収容凹部1011に収容されるリベットRの頭部RHによって塞がれている。このため、空気噴出経路1019から噴出された空気を絶縁筒1004の外側へ排出する経路が塞がれることとなり、スパッタSPを絶縁筒1004の外側へ排出する能力が低下する。
また、鋼板SWにリベットRを溶接する場合には、プロジェクション溶接やスポット溶接を行う場合と比較してスパッタSPがより多く発生する。
このため、特許文献1に開示された接合装置を用いて、鋼板SWにリベットRを溶接する場合、溶接時に噴出するスパッタSPは、絶縁筒1004の外側に排出されずに、絶縁筒1004と電極1007の間に入り込む場合がある(図6Bの矢印を参照)。絶縁筒1004と電極1007の間にスパッタSPが入り込むと、接合装置に動作異常が生じる場合や、溶接品質が不安定になる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、部品を溶接する際に発生するスパッタを排出する経路を確保することにより、スパッタによる接合装置の動作異常を抑制するとともに、溶接品質を向上させることができる接合装置を提供することである。
本発明の接合装置は、接合対象物に部品を溶接する接合装置であって、本体と、前記本体から第1方向に延びている電極と、前記電極を被覆しており、前記電極に対して前記第1方向および該第1方向と反対の第2方向に相対移動可能である絶縁筒部と、を備え、前記絶縁筒部は、前記部品の被保持部を保持するための保持部を前記電極の前記第1方向側の端部とともに構成する開口部と、前記第1方向側の端部において前記開口部の周囲に形成された当接部とを有し、前記電極に対して前記第2方向に相対移動することで、前記保持部に保持された前記被保持部を前記電極によって押圧させ、前記当接部は、前記保持部に前記被保持部が保持された状態において、前記第1方向側の端部が前記被保持部よりも前記第1方向側に位置しているとともに、前記絶縁筒部の内側と外側とを連通させる連通部を有していることを特徴とする。
このように構成することにより、当接部の第1方向側の端部は、保持部に被保持部が保持された状態において、被保持部よりも第1方向側に位置しており、連通部は、開口部の内側と開口部の外側とを連通させている。このため、部品を溶接する際に発生するスパッタを外部へ排出させる経路を確保することができ、スパッタによる接合装置の動作異常を抑制することができるとともに、溶接品質を向上させることができる。
第1実施形態に係る接合装置の概略構成を示す側面断面図である。 接合装置の保持部および当接部付近を拡大した図である。 接合装置の動作状態を示す側面拡大断面図である。 接合装置の動作状態を示す側面拡大断面図である。 第2実施形態に係る接合装置の保持部および当接部付近を拡大した図である。 従来の接合装置を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、自動車の車体製造工程で用いられる接合装置に本発明を適用している。
―第1実施形態―
図1は、第1実施形態に係る接合装置100の概略構成を示す側面断面図である。本実施形態の接合装置100は、接合対象物に部品を溶接する場合に用いられる可動電極であり、固定電極200(図3参照)と協動して接合対象物に部品を溶接する。接合装置100は、進退駆動手段(図示せず)によって進退する支持部材2に支持されている。以下の図では、接合装置100が延びている方向の一方を第1方向X1とし、第1方向X1と反対の方向を第2方向X2とする。
接合対象物は例えば、アルミニウム合金板や鋼板であり、部品は例えばリベットのように接合対象物に溶接されるものである。本実施形態では、アルミニウム合金板AWと鋼板SWをリベットRで接合する場合について説明する。
リベットRは、円形の頭部RHおよび頭部RHよりも小径の胴部RBを有し、頭部RHに対して胴部RBが垂直に設けられた形状を有している(図2および図3参照)。アルミニウム合金板AWと鋼板SWが重ねられた状態で、アルミニウム合金板AWに設けられた下穴HにリベットRの胴部RBを挿通させ、胴部RBが鋼板SWに溶接されることにより、アルミニウム合金板AWと鋼板SWとが接合される(図3および図4参照)。
まず、図1を用いて接合装置100の概略構成について説明する。図1に示すように、接合装置100は、本体10および絶縁筒部30を備えている。
本体10は、接合装置100の基体をなす部分である。本体10は、電極11、保護筒部13、連結部15を有している。
電極11は、第1電極111および第2電極113を有している。これら電極111,113は一体化されている。
第1電極111は、略円筒形状を有しており、第1方向X1に延びている。第1電極111の側部には、凹部116が形成されている。第1電極111の第1方向X1側の端部には、段部117が形成されている。
第2電極113は、直径が第1電極111よりも小さい略円筒形状を有している。第2電極113は、第1電極111の第1方向X1側の端部から第1電極111と同軸に第1方向X1に延びている。第2電極113の第1方向X1側の端部には開口部118が形成されている。電極11の内部には冷却水路21が形成されている。
保護筒部13は、電極11の外側を被覆する部材である。保護筒部13は、略円筒形状を有しており、第1方向X1に延びている。保護筒部13の長さは、電極11よりもやや短く設定されており、第1電極111の全部と第2電極113の一部を被覆している。保護筒部13は、第1電極111の側部に密着している。保護筒部13と第2電極113との間には空間が形成されている。保護筒部13の第1方向X1側の端部には、第2電極113および絶縁筒部30を突出させる開口部131が形成されている。開口部131の外側には、絶縁筒部30の位置を規定するための位置決め部133が形成されている。保護筒部13の側部には、第1電極111の凹部116に対応する位置に貫通孔135が形成されている。
保護筒部13の側部には、空気供給経路137が設けられている。空気供給経路137には、空気供給部14が取り付けられている。空気供給部14は、供給ホース(図示せず)を介して圧縮空気供給装置(図示せず)に接続されている。圧縮空気供給装置から供給された圧縮空気は、絶縁筒部30と第2電極113との間の空間に噴出され、リベットRを溶接する際に発生するスパッタSPを絶縁筒部30から排出させる。スパッタSPの排出については後に詳細に説明する。
連結部15は、電極11および保護筒部13を連結する部材である。連結部15の内側には凸部151が設けられている。保護筒部13の貫通孔135を介して、凸部151が第1電極111の凹部116に嵌合されることにより、電極11および保護筒部13が連結されている。連結部15は、ボルト153によって保護筒部13に固定されている。
電極11の端部にはチップ23が着脱可能に取り付けられ、電気的に接続されている。チップ23は、リベットRに接触する部材であり、リベットRを溶接する際にリベットRを加圧および通電する。
絶縁筒部30は、硬質の絶縁素材で形成された略円筒形状の部材である。絶縁筒部30は、電極11の第2電極113およびチップ23を被覆するように設けられており、第2電極113に対して摺動可能である。このため、絶縁筒部30は、第2電極113に対して第1方向X1および第2方向X2に相対移動可能である。絶縁筒部30は、第1筒部31、第2筒部33、開口部35、および当接部37を有している。
第1筒部31は、略円筒形状を有しており、第1方向X1に延びている。第1筒部31は、電極11を被覆するように設けられており、保護筒部13と第2電極113との間の空間に収容されている。
第2筒部33は、直径が第1筒部31よりも小さい略円筒形状を有している。第2筒部33は、第1筒部31の第1方向X1側の端部から第1筒部31と同軸に第1方向X1に延びている。第2筒部33は、保護筒部13の開口部131から第1方向X1に突出しており、電極11およびチップ23を被覆するように設けられている。
第1筒部31の第2方向X2側の端部311は、電極11の段部117と間隔をおいて対向している。端部311と段部117の間には、圧縮された状態のコイルバネ39が配置されている。コイルバネ39の弾性力により、絶縁筒部30は、第1方向X1に付勢されている。第1筒部31の第1方向X1側の端部には、段部317が形成されており、保護筒部13に形成された位置決め部133に当接することで、電極11に対する絶縁筒部30の位置が決定されている。また、絶縁筒部30に第2方向X2の押圧力が加わることで、絶縁筒部30は、コイルバネ39の弾性力に抗して、電極11に対して第2方向X2に相対移動可能である。
開口部35は、第2筒部33の第1方向X1側の端部331に形成されている。開口部35は、リベットRの頭部RHを保持するための保持部40をチップ23の第1方向X1側の端部である押圧面231とともに構成する(図2参照)。リベットRの頭部RHは、本発明における部品の被保持部に相当する。第2筒部33の端部331付近には、磁石355が配置されている。磁石355は、保持部40に差し込まれたリベットRを保持部40内に保持する。
当接部37は、第2筒部33の端部331において開口部35の周囲に形成されている。当接部37は、リベットRを溶接する際に発生するスパッタSPを絶縁筒部30から排出しやすくするために設けられている。当接部37の構成については後に詳細に説明する。
図2は、接合装置100の保持部40および当接部37付近を拡大した図である。図2Aは、保持部40および当接部37付近を拡大した側面断面図であり、図2Bは、保持部40および当接部37付近を第1方向X1側からみた拡大図である。
図2Aに示すように、開口部35は、リベットRの頭部RHを保持するための保持部40をチップ23の押圧面231とともに構成している。具体的には、第2筒部33に対するチップ23の位置は、チップ23の押圧面231が第2筒部33の端部331よりも第2方向X2側に位置するように位置決めされており、開口部35の内周面351および押圧面231によって保持部40が構成されている。保持部40の深さは、第1方向X1における押圧面231と端部331の距離L1であり、距離L1は、リベットRの頭部RHを保持できる距離に設定されている。距離L1は、本実施形態では、リベットRが保持部40に保持された状態における頭部RHの第1方向X1の長さ(頭部RHの厚さ)よりも長く(深く)設定されているが、距離L1と頭部RHの厚さを同程度としてもよく、距離L1を頭部RHの厚さよりも短く(浅く)設定してもよい。
リベットRを溶接対象物に溶接する接合過程においては、絶縁筒部30がチップ23に対して第2方向X2に相対移動することで、リベットRの頭部RHが保持部40から押し出される。このとき、開口部35の内周面351は、相対的に第1方向X1に向けて移動するリベットRの頭部RHを案内する。
図2Aおよび図2Bに示すように、当接部37は、第2筒部33の端部331に設けられている。当接部37は、突起部371および連通部373を有している。
図2Aに示すように、保持部40にリベットRの頭部RHが保持された状態において、突起部371の端部372は、リベットRの頭部RHよりも第1方向X1側に位置している。図2Bに示すように、突起部371は、略円柱形状を有しており開口部35の周囲に形成されている。本実施形態では、等間隔に4本の突起部371が設けられている。突起部371は、絶縁筒部30と一体に形成されてもよく、絶縁筒部30に対して別部材を取り付けることにより突起部371を形成してもよい。また、突起部371は複数設けられていればよく、2本あるいは3本、または5本以上であってもよい。また、突起部371の形状は、円柱形状に限られない。
連通部373は、隣接する突起部371の間に形成されている。連通部373は、絶縁筒部30の内側と外側とを連通させている。具体的には、溶接する際に、突起部371を溶接対象物(例えばアルミニウム合金板AWあるいは鋼板SW)に当接させると、連通部373は溶接対象物と端部331との間の間隙となり、絶縁筒部30の内側と外側とを連通させる。溶接の際に空気供給部14から供給される圧縮空気は、絶縁筒部30とチップ23の間隙を通って保持部40に入り、連通部373から絶縁筒部30の外部に排出される。リベットRを溶接する際に発生するスパッタSPは、圧縮空気とともに連通部373から絶縁筒部30の外部に排出される。
突起部371の高さ、すなわち第1方向X1の長さL2は、大きいほど連通部373が広くなり、スパッタSPを排出させやすくなる。しかしながら、長さL2が所定値を上回ると、接合過程でリベットRが溶接されていない段階において、リベットRの頭部RHが保持部40から押し出された状態となり、リベットRが開口部35の内周面351に案内されずにリベットRの姿勢が不安定になる場合がある。このため、長さL2は、接合過程においてリベットRの姿勢を安定させるように、リベットRが溶接される段階まで、リベットRが開口部35の内周面351に案内される長さにすることが好ましい。
突起部371は、開口部35から離れた位置に設けることが好ましい。突起部371を開口部35から離れた位置に設けることにより、突起部371の間の連通部373が広がるため、スパッタSPを絶縁筒部30から外部に排出させやすくなる。
次に、接合装置100を用いてアルミニウム合金板AWと鋼板SWとをリベットRで接合する場合について説明する。図3および図4は、接合装置100の動作状態を示す側面拡大断面図である。
図3に示すように、可動電極である接合装置100が固定電極200と対向するように配置され、接合装置100と固定電極200の間にアルミニウム合金板AWと鋼板SWが重ねられた状態で配置される。アルミニウム合金板AWには下穴Hが形成されており、接合装置100の保持部40には、リベットRが保持されている。
接合過程が開始されると、接合装置100が第1方向X1に移動してアルミニウム合金板AWに接近し、当接部37の突起部371がアルミニウム合金板AWに接触する。接合装置100がさらに第1方向X1に押圧されることで、絶縁筒部30がチップ23に対して第2方向X2に相対移動し、リベットRの頭部RHが保持部40から押し出される。
図4に示すように、接合装置100がさらに第1方向X1に押圧されることで、アルミニウム合金板AWの下穴HにリベットRの胴部RBが挿通され、リベットRはチップ23と鋼板SWの間で挟み付けられる。その状態で、チップ23と固定電極200の間に溶接電流が通電されることで、鋼板SWにリベットRが溶接され、アルミニウム合金板AWと鋼板SWが接合される。
接合装置100がリベットRに対して加圧および通電をする際に、空気供給部14から圧縮空気が供給される。当接部37の突起部371がアルミニウム合金板AWに接触することで、圧縮空気の経路である連通部373は確保されているため、保持部40に供給された圧縮空気は、連通部373から絶縁筒部30の外部に排出される。リベットRを溶接する際に発生するスパッタSPは、圧縮空気により、絶縁筒部30の内側から連通部373を介して絶縁筒部30の外側に排出される(図4参照)。このため、スパッタSPが絶縁筒部30と電極11(チップ23)の間に入り込みにくくなる。
以上説明した実施形態1に係る接合装置100によれば、突起部371の端部372は、保持部40にリベットRの頭部RHが保持された状態において、頭部RHよりも第1方向X1側に位置しており、連通部373は、絶縁筒部30の内側と外側とを連通させている。このため、リベットRを溶接する際に発生するスパッタSPを絶縁筒部30の外側へ排出させる経路を確保することができ、スパッタSPによる接合装置100の動作異常を抑制することができるとともに、溶接品質を向上させることができる。
―第2実施形態―
実施形態2に係る接合装置100Aは、当接部37Aの構成が実施形態1に係る接合装置100の当接部37の構成と異なっている。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図5は、第2実施形態に係る接合装置100Aの保持部40および当接部37A付近を拡大した図である。図5Aは、保持部40および当接部37A付近を拡大した側面断面図であり、図5Bは、保持部40および当接部37A付近を第1方向X1側からみた拡大図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、当接部37Aは、第2筒部33の端部331に設けられている。当接部37Aは、突起部371Aおよび連通部373Aを有している。
図5Bに示すように、第2筒部33の端部331には、開口部35の中心から放射状に8本の溝375が形成されている。連通部373Aは溝375によって構成されている。隣接する連通部373Aの間の部分、すなわち溝375が形成されていない部分は、突起部371Aを構成している。
図5Aに示すように、保持部40にリベットRの頭部RHが保持された状態において、突起部371Aの端部331は、リベットRの頭部RHよりも第1方向X1側に位置している。本実施形態では、突起部371Aは等間隔に8本設けられているが、突起部371Aは複数設けられていればよく、8本未満あるいは9本以上であってもよい。
―他の実施形態―
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本実施形態では、溶接する部品はリベットRであるとして説明したが、部品はリベットRに限定されない。接合装置は、プロジェクションナットなど他の部品の接合に用いるものにも適用可能である。
本実施形態では、接合対象物としてアルミニウム合金板AWと鋼板SWの異材を接合する場合について説明したが、接合対象物は限定されない。接合対象物は、例えば同種の材料の接合であってもよく、アルミニウム合金や鋼以外のものであってもよい。
接合装置100の構造は本実施形態に限定されない。例えば、冷却水の経路を設けて電極の冷却能力を向上させるようにしてもよい。
本発明は、接合対象物に部品を溶接する接合装置に適用可能である。
100 接合装置
10 本体
11 電極
30 絶縁筒部
35 開口部
37 当接部
371 突起部
373 連通部
40 保持部
R リベット(部品)
RH 頭部(被保持部)

Claims (1)

  1. 接合対象物に部品を溶接する接合装置であって、
    本体と、
    前記本体から第1方向に延びている電極と、
    前記電極を被覆しており、前記電極に対して前記第1方向および該第1方向と反対の第2方向に相対移動可能である絶縁筒部と、
    を備え、
    前記絶縁筒部は、前記部品の被保持部を保持するための保持部を前記電極の前記第1方向側の端部とともに構成する開口部と、前記第1方向側の端部において前記開口部の周囲に形成された当接部とを有し、前記電極に対して前記第2方向に相対移動することで、前記保持部に保持された前記被保持部を前記電極によって押圧させ、
    前記当接部は、前記保持部に前記被保持部が保持された状態において、前記第1方向側の端部が前記被保持部よりも前記第1方向側に位置しているとともに、前記絶縁筒部の内側と外側とを連通させる連通部を有している、
    ことを特徴とする接合装置。
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