JP2019146930A - 脳室穿刺用ダイレータ装置 - Google Patents

脳室穿刺用ダイレータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイレータが穿刺用チューブの前端から突出しないようにできて、脳損傷を抑えることができる脳室穿刺用ダイレータ装置を提供する。【解決手段】脳室穿刺用チューブ5と、拡張用ダイレータ6と、シース4とを具えている。ダイレータ6は、前端開口部と後端開口部の間に脳室穿刺チューブの外径より大口径の孔からなる脳室穿刺用チューブストッパ可動腔8が軸線方向に長く形成されている。脳室穿刺用チューブにストッパ可動腔内を脳室穿刺用チューブとともに動くストッパ20が固着されている。ストッパ20は、ストッパ可動腔の後端側に形成した係止部に係止すると、脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から突出せず、ダイレータの前端側に形成した係止部に係止すると、脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から脳室の穿刺に適する所定長さ突出する位置に設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、脳室穿刺用ダイレータ装置の改良に関するものである。
神経内視鏡による脳手術では、神経内視鏡操作時に起こり得る脳実質の損傷を防ぐため、脳内に透明シースを留置した後、そのシース内腔に神経内視鏡や吸引管を挿入し手術を行う。この透明シースは既に数種類が製品化されている。また出願人も、先に特許文献1に記載したようなダイレータ装置を提案した。
特許文献1のダイレータ装置は、特許請求の範囲の請求項1に記載の通り、脳室穿刺用チューブと、この穿刺用チューブに相対的にスライド可能に外挿された拡張用ダイレータと、このダイレータと穿刺用チューブを所定位置で固定可能な固定機構と、前記ダイレータに相対的にスライド可能に外挿されたシースとを具え、前記穿刺用チューブの前端部に前記ダイレータの前端と係合してダイレータが前記チューブの前端から突出しないようにする係合部を設けたものである。これにより、誘導したダイレータが脳室穿刺チューブより突出することがなく、安全に脳室内へシースを留置することができ、シース挿入時の組織損傷を低減することができるというものである。
ところで、特許文献1のダイレータ装置は、穿刺用チューブの前端部にダイレータが穿刺用チューブの前端から突出しないようにダイレータの前端と係合する係合部を設けたものであるが、この係合部に万が一製造不良(接着不良)が発生すると、該係合部が脳室内へ滑脱する可能性があり、滑脱すると脳に損傷を与えてしまうという問題がある。また、穿刺用チューブの前端部は該チューブの外径と同じ径であることが穿刺時の脳損傷を抑えるには望ましいが、特許文献1のダイレータ装置は、前端部にチューブの外径より大きい径の係合部が設けられていることから、これも適えにくいという問題もあった。
特許第5248659号公報
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決して、係合部(ストッパ)が脳室内へ滑脱することがなく、しかも穿刺用チューブの前端部を該チューブの外径より大きくすることもなく、ダイレータが穿刺用チューブの前端から突出しないようにできて、脳損傷を抑えることができる脳室穿刺用ダイレータ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、脳室穿刺用チューブと、この穿刺用チューブに相対的にスライド可能に外挿された前後端開口の拡張用ダイレータと、このダイレータに相対的にスライド可能に外挿されたシースとを具え、前記シースを脳室へ留置するための脳室穿刺用ダイレータ装置であって、前記ダイレータは、前端開口部と後端開口部の間に脳室穿刺チューブの外径より大口径の孔からなる脳室穿刺用チューブストッパ可動腔が軸線方向に長く形成され、前記脳室穿刺用チューブに前記ストッパ可動腔内を脳室穿刺用チューブとともに動くストッパが固着され、このストッパは、ストッパ可動腔の後端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から突出せず、ダイレータの前端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から脳室の穿刺に適する所定長さ突出する位置に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、ダイレータは、後端部に後端開口部を覆うように接続された大径コネクタを有し、このコネクタには脳室穿刺用チューブとダイレータの動きを摩擦抵抗で抑止して保持する機構が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、抑止保持機構は、脳室穿刺用チューブに挿通してコネクタに配置されたOリングと、該Oリングを保持する保持部材とから構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、ダイレータの前端側が徐々に径が小さくなった径小部に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、シースの後端部にはシースが過度に脳室に押し込まれるのを防ぐための脳表ストッパが設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置に用いられる内視鏡用の透明シースであって、外周面の軸方向にその前端から後端に向けて深度目盛を施してなることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1ないし5に記載の発明によれば、ダイレータは、前端開口部と後端開口部の間に脳室穿刺チューブの外径より大口径の孔からなる脳室穿刺用チューブストッパ可動腔が軸線方向に長く形成され、前記脳室穿刺用チューブに前記ストッパ可動腔内を脳室穿刺用チューブとともに動くストッパが固着され、このストッパは、ストッパ可動腔の後端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から突出せず、ダイレータの前端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から脳室の穿刺に適する所定長さ突出する位置に設けられているので、誘導したダイレータが脳室穿刺チューブの前端より突出することがなく、安全に脳室内へシースを留置することができる。したがって、脳損傷を抑えることができ、術者が安心して使用することができる。また、ストッパもストッパ可動腔内に配置されているため、従来課題となっていた係合部(ストッパ)の脳室内への滑脱もなくなる。しかも穿刺用チューブの前端部に従来のような径大の係合部を設ける必要もないから、穿刺時の脳損傷の発生という問題もなくすことができる、という優れた効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、深度目盛によりシースがどれだけ脳内に挿入されているかがわかり、視認性が易くなる。
この発明の一実施の形態である脳内穿刺用ダイレータ装置を示す全体概略図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。 同上のダイレータ装置の断面図である。 同上のダイレータ装置を構成する脳室穿刺用チューブ付きダイレータの断面図である。 同上のダイレータの作用説明用の断面図である。 作用説明図である。 作用説明図である。 作用説明図である。 作用説明図である。 作用説明図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る脳室穿刺用ダイレータ装置について、説明する。
図1ないし4において1は脳室穿刺用ダイレータ装置であり、このダイレータ装置1は、脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2と、金属スタイレット3と、透明シース4とを具えている。脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2は、脳室穿刺用チューブ5と、拡張用ダイレータ6とからなっている。そして、それぞれ前後端が開口した、脳室穿刺用チューブ5と、拡張用ダイレータ6と、透明シース4とが順次に外挿されて軸方向にスライド可能な構成になっている。
脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2の穿刺用チューブ5上をスライドする拡張用ダイレータ6の前端部は前端に向けて徐々に径小になった径小部7に形成されている。径小部7の軸方向の長さは、脳実質への穿刺抵抗や脳幹までの距離を考慮し好ましい値に設定される。また、拡張用ダイレータ6は、その前後端開口と連通した内腔を有し、この内腔の後端(端末)側より所定の長さにわたりチューブ5の外径より大口径の孔からなる穿刺用チューブストッパ可動腔8が形成されている。ストッパ可動腔8は後端側がダイレータ6の後端開口と同径の孔部8aとなっており、前端部付近が径小に絞られた孔部8bに、さらにその前側がダイレータ6の前端開口と連通するチューブ5の外径より僅かに大きい孔部8cとなっていて、これらが繋がっており、孔部8cでチューブ5をスライド可能に支承している。ストッパ可動腔8は、この例では、その孔部8aの軸方向長さL1が80mm程度、内径が6mm程度となっている。
拡張用ダイレータ6の後端部には大径コネクタ10が螺合により取り付けられている。コネクタ10にはダイレータ6側から段差により大小径からなる孔部11が形成され、さらに該孔部より後端側にチューブ5の外径より僅かに大きい孔部12が形成されている。そして、孔部11の大径内周面にはめねじ13が形成され、該めねじには、ダイレータ6の後端部において同様に段差により大小径部が形成され、該大径部の外周面に形成されたおねじ15が段差同士を当接させた状態で螺合されている。前記孔部12は、内径が2.1mm〜2.4mm程度となっている。
17は孔部12の前端側に内装されたゴム製Oリングであり、該Oリング17内にはチューブ5が摩擦力によって係合した状態で嵌挿されている。すなわち、Oリング17とチューブ5は適度の摩擦力によって接しており、使用者がダイレータ6を押し込むとダイレータ6はスライドするが、チューブ5の端末を持って本装置1を垂直に立ててもダイレータ6のスライドは起きないようになっている。また、18はOリング用の保持部材であり、Oリング17とダイレータ6の後端面間に挟まれた状態で配置されている。Oリング17と保持部材18は、チューブ5とダイレータ6の動きを摩擦抵抗で抑止して保持する機構を構成するものである。この抑止保持機構はあくまでも一例を示すものであり、これ以外の機構としてもよい。
拡張用ダイレータ6は、この例では、外径が5mm〜15m、好ましくは9mm程度で、全長が90mm〜200mm、好ましくは125mm程度のダイレータ本体を有している。ダイレータ本体の前端部は前記のように径小部7に形成されているが、その長さはこの例では15mm程度である。ダイレータ6は、フッ素樹脂、ポリエチレン、ナイロン等、医療用として適する材質であれば、任意の材質のものを使用することができる。
穿刺用チューブ5には、該チューブより外径が大きくて円筒状を呈し、従来の係合部に相当するダイレータ用ストッパ20が嵌挿して固着されている。ストッパ20は、この例では、外径が5mm程度、長さが5mm程度となっていて、ダイレータ6のストッパ可動腔8内をチューブ5と一体に移動可能となっているが、その後端がダイレータ6の後端側に配置されている保持部材18(係止部)に当接して係止すると、図4に示すようにチューブ5の前端がダイレータ6の前端開口近くに位置してチューブ5全体がダイレータ6から突出しない状態になる一方、前端が孔部8bとの境の角壁21(係止部)に当接して係止するようになると、図3に示すようにチューブ5がダイレータ6の前端開口部から脳室の穿刺に適する所定長さ突出するようになっている。この例では、この突出長さはストッパ20のストロークの長さであり、この例では70mm程度にしている。なお、前記保持部材18と角壁21は係止部の一例であって、これ以外の構成とすることも可能であることは勿論である。
前記のような構成にすることにより、ダイレータ6をスライドさせる際にダイレータ6がチューブ5の前端から突出して脳組織に接触し損傷するのを防ぐことが可能となるとともに、ストッパ20も従来の係合部のようにダイレータ6の外に配置されることなくダイレータ6の可動腔8内にあって、該腔内を動くだけであるため、脳室内へ滑脱するようなことがない。また、ダイレータ6を中空にしてストッパ20が移動できる空間として、可動腔8を設けた構造としているため、ストッパ20で脳内の血管をひっかけて損傷させるリスクも低減できる。
大径コネクタ10の後端側となるチューブ5の後端部には、スタイレット接続固定用端末コネクタ23が設けられている。コネクタ23には、コネクタ10側から段差により大小径からなる孔部24が形成され、さらに該孔部より後端側に大径の孔部25が形成されている。孔部25にはスタイレット把持部26の前端面から突出した接続用突部27がコネクタ10の孔部25に挿脱可能に嵌挿されている。そして、コネクタ23の前端面がコネクタ10の後端面に当接した状態で、図3に示すようにストッパ20は前記角壁21(係止部)の近くに位置し、チューブ5の前端側がダイレータ6の前端開口より所定長さ突出する。チューブ5は、ウレタン、シリコーン、ナイロン等、医療用として適する材質であれば、任意の材質のものを使用することができるし、金属も可能である。
脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2を示す図2において、穿刺用チューブ5は、この例では、外径が1〜4mm、好ましくは2mm程度で、全長が150〜430mm、好ましくは200mm程度のチューブ本体を有している。例えばチューブ5の外径を2mmとすると、端末コネクタ23の孔部24の内径は2.1mm〜2.4mm、ストッパ可動腔8の内径は6.0mmとするのが好ましい。しかして、チューブ5に外挿したダイレータ6は、後方にスライドさせたときは端末コネクタ23により、前方にスライドさせたときにはストッパ20とダイレータ大径コネクタ10の係合によりダイレータ6が突出することを防止できるようになっている。
大径コネクタ10と端末コネクタ23を係合させたときにダイレータ6からチューブ5を何mm突出させるかについて設計(60mm〜170mm)し、そこからダイレータ6内のストッパ可動腔8の長さとチューブ5のストッパ20位置を計算することでストッパ20とダイレータ端末コネクタ10の係合時に、チューブ5の先端面とダイレータ6前端面を面一とすることが可能となる。
金属スタイレット3は、全長がチューブ5と同程度のスタイレット本体を有している。スタイレット本体の外径はチューブ5の内径より僅かに小さくなっていて該チューブ5内を前後にスライド可能になっている。スタイレット本体の後端部には、前記のように把持部26が設けられ、該把持部に設けた接続用突部27をチューブ5の後端部に設けたコネクタ11の孔部25に嵌挿することにより接続固定が可能である。また、スタイレット3は、この例では金属としているが、剛性があり、挿入によりチューブ5に対して曲がらない真直性を付与できるものであれば、必ずしも金属でなくともよく、各種の材質のものを使用することが可能である。
拡張ダイレータ6には透明シース4がスライド可能に外挿されている。透明シース4は、この例では、外径が5〜15mm、好ましくは10mm程度で、全長が70〜180mm、好ましくは90mm程度のチューブ状のシース本体を有している。シース本体の内径はダイレータ6の外径より僅かに大きくなっていてダイレータ6上を前後にスライド可能になっている。シース本体は、この例では透明となっているが、必要により半透明としてもよいし、あるいは非透明又は非半透明としてもよい。
シース本体の後端部には内視鏡を使用して手術する際、内視鏡が留置している透明シース4に接触しシースが過度に脳室に押し込まれるのを防ぐための径大の脳表ストッパ30がスライド可能に外挿されて設けられている。31は脳表ストッパ30がシース本体の後端から抜けないようにシース本体の後端を外向き拡開状に湾曲させて形成された係止部である。脳表ストッパ30はシース本体とは摩擦力によって係合した状態で外挿されているが、所定の摩擦力が得られない事情がある場合等には、図示しているようにその外周面に全周にわたり窪み32や突隆33を設け、該窪み32に糸等を引き掛けて締付け、所定の摩擦力を得るようにすることも可能である。シース4は、ポリエチレン、ナイロン等、医療用として適する材質であれば、任意の材質のものを使用することができる。
なお、前記シース4は一例であり、例えば脳表ストッパ30のようなものを設けずにシース4の後端部に脳表ストッパ30に相当するストッパ部をシース本体に一体に設けた構造としてもよい。また、シース4では前端部の外周面に前方に向けて徐々に小径となるテーパを付していない形状としたが、該テーパを付してセット時にダイレータ6の径小部7に連なるような構成としてもよく、このようなテーパを付すと、ダイレータ6とともに脳室に挿入されるシース4の挿入も抵抗が少なくスムーズに行えるようになる。さらに、図示していないが、シース4の外周面の軸方向にシースの前端から後端に向けてシースの深度目盛を施し、シースがどれだけ脳内に挿入されているか目視できるようにしてもよい。深度目盛としては、例えばシース4の外周面のセンターに方形で黒ベタ表示として設けた基準マークと正像の数字、及び鏡像の数字で構成することができる。
次に、ダイレータ装置1を組み付ける手順について説明する。図2の状態の脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2においては、スタイレット付き把持部26の突部27をコネクタ23の孔部25に、スタイレット3がチューブ5の内腔に入るようにコネクタ23の差し込み口から挿し込む。チューブ5の内腔に入ったスタイレット6は、そのままチューブ5内を進み、コネクタ23の前端面とコネクタ10の後端面が当接すると、図1の組み付け完了の状態となる。
ダイレータ6とチューブ5の作用について、簡単に以下に説明する。図2からシース4を省いて示すのが、図3であり、この図面ではストッパ可動腔8内にあるストッパ20が角壁21の近くに位置している。前記図2の状態からコネクタ10とコネクタ23が突き合うようにダイレータ6とチューブ5を相対的にスライドさせると、ストッパ20がダイレータ6の後端側に動き、保持部材18に当接すると、図4に示すようにチューブ5の前端がダイレータ6の孔部8cに入り込んだ状態となる。
次に、使用例について図5以下を参照して説明する。まず穿刺用チューブ5を脳表の表面側から脳室40に穿刺する。図5はその穿刺した状態を示す。チューブ5を脳室40に穿刺した後、端末コネクタ23からスタイレット把持部26の突部27を抜き出して固定を外し、図6に示すようにスタイレット3をチューブ5内から引き抜く。この引き抜きに際し、チューブ5が正確に脳室40に穿刺されているか確認を行う必要があるが、その確認は、チューブ5から髄液が流出するかどうかで判断する。
次に、ダイレータ6をチューブ5に沿わせて誘導し、チューブ5のストッパ20が保持部材18に接触して当接するまでスライドさせてダイレータ6を脳室40内へ挿入する。このとき、ダイレータ6はチューブ5より突出することがない。そのため、挿入時の脳の損傷を防ぐことができる。図7はダイレータ6をスライドさせて脳室40内へ挿入した状態を示す。
ダイレータ6を脳室40内へ挿入後、ダイレータ6に外挿してある透明シース4が動かないようにそれだけ残して静かにチューブ5及びダイレータ6を引き抜く。これにより、脳室40内には透明シース4だけが留置される。図8は透明シース4を留置させた状態を示す。しかる後、図9に示すように留置された透明シース4の内腔に内視鏡50を挿入し手術を行う。
前記のようにして1回の脳室穿刺で透明シース4を脳室40に留置することができ、シース留置作業の迅速かつ効率化を図ることができる。また、穿刺に際してダイレータ6がチューブ5から突出するのを、ストッパ可動腔8内をチューブ5とともに動くストッパ20で阻止することができるので、脳組織の損傷が起こるのも防止することができる。
チューブ5の前端部にX線透視用のマーカを設けてもよく、またチューブ5やダイレータ6の外周面にはその挿入深度の目印としての深度目盛を設けてもよい。また、シース4は前記したように必ずしも透明でなくともよいが、その内腔に内視鏡50を通して脳室を覗くことから透明な材料であることが好ましい。その他、本実施の形態の図面で示した脳室穿刺用チューブ付きダイレータ2の構成各部材などはあくまでも一例を挙げたにすぎず、特許請求の範囲の解釈に際して、該例のものに限定されることがないことは言うまでもない。
1 脳室穿刺用ダイレータ装置
2 脳室穿刺用チューブ付きダイレータ
3 金属スタイレット
4 透明シース
5 脳室穿刺用チューブ
6 拡張用ダイレータ
7 径小部
8 穿刺用チューブストッパ可動腔
10 大径コネクタ
17 ゴム製Oリング
18 保持部材
20 ストッパ
23 端末コネクタ
26 スタイレット把持部
30 脳表ストッパ
40 脳室
50 内視鏡

Claims (6)

  1. 脳室穿刺用チューブと、この穿刺用チューブに相対的にスライド可能に外挿された前後端開口の拡張用ダイレータと、このダイレータに相対的にスライド可能に外挿されたシースとを具え、前記シースを脳室へ留置するための脳室穿刺用ダイレータ装置であって、
    前記ダイレータは、前端開口部と後端開口部の間に脳室穿刺チューブの外径より大口径の孔からなる脳室穿刺用チューブストッパ可動腔が軸線方向に長く形成され、前記脳室穿刺用チューブに前記ストッパ可動腔内を脳室穿刺用チューブとともに動くストッパが固着され、このストッパは、ストッパ可動腔の後端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から突出せず、ダイレータの前端側に形成した係止部に係止すると、前記脳室穿刺用チューブがダイレータの前端開口部から脳室の穿刺に適する所定長さ突出する位置に設けられていることを特徴とする脳室穿刺用ダイレータ装置。
  2. 請求項1に記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、ダイレータは、後端部に後端開口部を覆うように接続された大径コネクタを有し、このコネクタには脳室穿刺用チューブとダイレータの動きを摩擦抵抗で抑止して保持する機構が設けられていることを特徴とする脳室穿刺用ダイレータ装置。
  3. 請求項2に記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、抑止保持機構は、脳室穿刺用チューブに挿通してコネクタに配置されたOリングと、該Oリングを保持する保持部材とから構成されていることを特徴とする脳室穿刺用ダイレータ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、ダイレータの前端側が徐々に径が小さくなった径小部に形成されていることを特徴とする脳室穿刺用ダイレータ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置において、シースの後端部にはシースが過度に脳室に押し込まれるのを防ぐための脳表ストッパが設けられていることを特徴とする脳室穿刺用ダイレータ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の脳室穿刺用ダイレータ装置に用いられる内視鏡用の透明シースであって、外周面の軸方向にその前端から後端に向けて深度目盛を施してなることを特徴とするシース。
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