JP2019144113A - 情報処理装置、管理装置、端末装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、管理装置、端末装置及び情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過去の走行実績時における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出す。【解決手段】利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、履歴情報における実績情報を一覧にした表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。こうして実績情報の一覧が表示部960に表示された後に、利用者が特定の印象事象情報を指定した入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を一覧の実績情報から抽出した表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置、管理装置、端末装置、情報処理方法及び情報処理プログラム、並びに、当該情報処理プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体に配置されるナビゲーション装置が広く普及している。こうしたナビゲーション装置には、誘導案内機能に加えて、利用者の利便性を向上させる多くの機能が備えられている。当該利便性を向上させる機能の一つとして、走行履歴情報から利用者の所望する目的地等の検索を行うものがあり、当該検索を行うための様々な技術が提案されている。
かかる提案技術の一つとして、過去に設定した目的地や検索した施設などの履歴情報の数が増えてきたときに、ユーザの所望とする履歴情報を見つける時間を短縮することを可能にしたものがある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、過去に検索された施設に関する情報及び当該検索が行われた時刻、並びに、過去に目的地に設定された施設に関する情報及び当該設定が行われた時刻を、履歴情報として記憶手段に記憶する。そして、当該履歴情報を、当該検索及び設定が行われた時刻及び施設のジャンルに従って分類し、日付情報を行とし、施設のそれぞれを列として、行列表示を行うようにしている。
特許第4394426号公報
上述した従来例の技術では、検索及び設定が行われた時刻及び施設のジャンルに従って履歴情報を分類表示するため、記憶手段に登録した履歴情報の数が多くなったとしても、利用者の所望とする目的地や検索した施設を容易に見つけ出すことを可能にしている。しかしながら、利用者が、過去に設定した目的地や検索した施設の名称を思い出せない場合には、従来例の技術を使用したとしても、利用者が所望とする目的地や検索した施設を、多くの履歴情報の中から見つけ出すことは困難となることがある。こうした場合に、過去の走行実績期間における利用者にとっての印象情報をキーにして、走行実績の検索を行うことができれば、利用者が、所望とする過去に設定した目的地や検索した施設等の走行実績を見つけ出すことが可能となり、利用者の利便性を大いに向上させることができる。
このため、過去の走行実績期間における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と;前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出し、前記抽出された実績情報を表示部に表示させる表示制御部と;を備えることを特徴とする情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と;前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出する抽出部と;前記抽出された実績情報を送信する送信部と;を備えることを特徴とする管理装置である。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の管理装置から送信された実績情報を受信する受信部と;前記実績情報の表示部への表示を制御する端末表示制御部と;を備えることを特徴とする端末装置である。
請求項13に記載の発明は、記憶制御部と、表示制御部とを備える情報処理装置において使用される情報処理方法であって、前記記憶制御部が、過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御工程と;前記表示制御部が、前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出し、前記抽出された実績情報を表示部に表示させる表示制御工程と;を備えることを特徴とする情報処理方法である。
請求項14に記載の発明は、情報処理装置が有するコンピュータに、請求項13に記載の情報処理方法を実行させる、ことを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項15に記載の発明は、情報処理装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項14に記載の情報処理プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る端末装置及び管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例に係る情報処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図3の記憶ユニットに記憶される履歴情報の内容を説明するための図である。 図3の情報処理装置による検索用情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。 図5の実績情報と印象情報との対応付け処理を説明するためのフローチャートである。 図3の情報処理装置による検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理を説明するためのフローチャートである。 表示ユニットに表示される実績情報の表示例を説明するための図である。 図3の情報処理装置による検索用情報を利用した経路探索処理を説明するためのフローチャートである。 図3の情報処理装置による検索用情報を利用した報知処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る情報処理システムにおける端末装置及び案内装置の位置付けを説明するためのブロック図である。 図11の端末装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図11の管理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図13の記憶ユニットに記憶される車両別履歴情報の内容を説明するための図である。 図13の管理装置による検索用情報の生成処理を説明するためのフローチャートである。 図13の管理装置による検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理を説明するためのフローチャートである。 図13の管理装置による検索用情報を利用した経路探索処理を説明するためのフローチャートである。 図13の管理装置による検索用情報を利用した報知処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施例に係る情報処理システムにおける端末装置及び案内装置の位置付けを説明するためのブロック図である。 図19の管理装置の構成を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る情報処理装置700の構成がブロック図にて示されている。情報処理装置700は、移動体MV内に配置される。第1実施形態では、移動体MVには、情報処理装置700に加えて、位置検出部910と、走行動作検出部920と、音出力部950と、表示部960とが配置されている。
上記の位置検出部910は、GPS(Global Positioning System)受信機等を備えて構成されている。位置検出部910は、複数のGPS衛星から送られた電波の受信結果に基づいて、移動体MVの現在位置及び現在時刻を検出する。そして、位置検出部910は、検出された移動体MVの現在位置及び現在時刻の情報を情報処理装置700へ送る。
上記の走行動作検出部920は、移動体MVの現在の走行動作を検出する。走行動作検出部920は、移動体MVの加速度を検出する加速度センサと、移動体MVの前方画像を撮影するカメラデバイスと、記憶素子とを備え、ドライブレコーダとして構成されている。
当該ドライブレコーダは、カメラデバイスで撮影した前方画像をリングバッファとして構成されるバッファ記憶素子に逐次記憶する。そして、加速度センサにより検出された移動体MVの加速度の絶対値が所定の上限値を超えると、ドライブレコーダは、移動体MVが急減速するようなリスクに遭遇したと判断して、当該上限値を超えた前後のバッファ記憶素子に記憶された画像を、不揮発性の記憶素子に保存するようになっている。
走行動作検出部920は、移動体MVの前方画像が不揮発性の記憶素子に保存されるとき、すなわち、リスク遭遇時に、移動体MVの加速度の情報を情報処理装置700へ送る。
上記の音出力部950は、スピーカを備えて構成されている。音出力部950は、情報処理装置700から送られた出力音データを受ける。そして、音出力部950は、当該出力音データに対応する出力音を再生出力する。
上記の表示部960は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えて構成されている。表示部960は、情報処理装置700から送られた表示データを受ける。そして、表示部960は、当該表示データに対応する画像を表示する。
《情報処理装置700の構成》
上記の情報処理装置700の構成について、説明する。
情報処理装置700は、図1に示されるように、記憶部710Aと、走行情報取得部720と、状況情報取得部730とを備えている。また、情報処理装置700は、記憶制御部750Aと、処理制御部770とを備えている。
上記の記憶部710Aは、不揮発性の記憶素子を備えて構成される。当該記憶部710Aには、地図情報及び履歴情報が記憶される。記憶部710Aには、記憶制御部750A及び処理制御部770がアクセス可能となっている。
地図情報には、道路の形状をリンクやノード(交差点等)で表す道路形状データ、建物、河川、地表面(フィーチャ)等を表す背景データ、POI(Point Of Interests)データ等が含まれている。
履歴情報には、複数の過去の走行履歴に関する検索用情報が含まれている。当該検索用情報は、移動体MVの過去の走行に関連する実績情報(走行日時+走行実績情報)と、当該走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報となっている。ここで、過去の走行に関連する実績情報としては、例えば、過去に走行した経路や、当該経路の目的地が挙げられる。
また、走行に関連する利用者にとっての印象事象情報としては、例えば、目的地に到着したときの気象情報が挙げられる。ここで、気象情報には、天候情報、気温情報等が含まれている。また、当該印象事象情報としては、走行時に遭遇したリスク情報が挙げられる。当該リスク情報には、例えば、移動体MVの加速度情報から導出された、停止せずに急減速を行ったことや、急停止を行ったことを示す移動体MVの走行動作の情報、及び、当該急減速や急停止を行った位置(以下、「リスク遭遇位置」とも記す)の情報が含まれている。
当該履歴情報は、記憶制御部750Aが生成し、記憶部710A内に格納する。
上記の走行情報取得部720は、位置検出部910から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を取得する。そして、走行情報取得部720は、移動体MVの現在位置及び現在時刻の情報を記憶制御部750Aへ送る。また、走行情報取得部720は、移動体MVの現在位置の情報を処理制御部770へ送る。
また、走行情報取得部720は、走行動作検出部920から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度を取得する。そして、走行情報取得部720は、当該加速度の情報を記憶制御部750Aへ送る。
上記の状況情報取得部730は、ネットワーク500を介して、不図示の情報サーバから、現在の走行環境状況を定期的に受信して取得する。そして、状況情報取得部730は、走行環境状況の情報を記憶制御部750Aへ送る。第1実施形態では、現在の走行環境状況は、移動体MVの現在位置周辺における現在の気象情報となっている。
上記の記憶制御部750Aは、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受ける。こうして移動体MVの現在位置及び現在時刻を受けると、記憶制御部750Aは、当該現在時刻(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710A内に格納し、走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Aは、状況情報取得部730から送られた現在の気象情報を定期的に受ける。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710A内に格納する。ここで、記憶制御部750Aは、定期的に受ける気象情報の内容に変更がある場合には、生成中の実績情報に対応付ける気象情報の内容を更新するようになっている。
また、記憶制御部750Aは、実績情報の生成中に、走行情報取得部720から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度を受けたときには、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作(停止せずに急減速を行った、又は、急停止を行った等の走行動作)を導出する。引き続き、記憶制御部750Aは、当該導出された移動体MVの走行動作の情報及びリスクに遭遇した位置(リスク遭遇位置)を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
上記の処理制御部770は、利用者が不図示の入力部を操作し、当該入力部に実績情報の一覧表示を指定した入力が行われると、一覧表示指令を受ける。当該一覧表示指令を受けると、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、実績情報における目的地を一覧にした表示情報を生成する。かかる表示情報を生成すると、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
利用者が、入力部を更に操作し、当該入力部に特定の印象事象情報を指定した入力が行われると、処理制御部770は、抽出表示指令を受ける。当該抽出表示指令を受けると、処理制御部770は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を記憶部710Aから抽出した表示情報を生成する。かかる表示情報を生成すると、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。なお、処理制御部770は、抽出された実績情報を走行日時の新しい順に並べた表示情報を生成するようになっている。
また、処理制御部770は、出発地(現在位置を出発地とした場合には、現在位置)及び目的地等を指定した経路探索指令を受けると、記憶部710A内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。引き続き、処理制御部770は、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
ここで、探索された経路が複数存在する場合には、処理制御部770は、当該複数の経路を地図上に表示するようになっている。そして、利用者が、特定の印象事象情報を指定した経路抽出指定の入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、当該探索された複数の経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、探索された複数の経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
また、処理制御部770は、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置を受ける。そして、処理制御部770は、記憶部710A内に記憶された履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVがリスク遭遇位置を走行する際に、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。かかる報知情報を生成すると、処理制御部770は、報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。
すなわち、処理制御部770は、表示制御部、探索部及び報知制御部としての機能を果たすようになっている。処理制御部770による処理の詳細については、後述する。
<動作>
上記のように構成された情報処理装置700の動作について、記憶制御部750A及び処理制御部770による処理に主に着目して説明する。
《検索用情報の生成処理》
まず、検索用情報の生成処理について、説明する。
検索用情報の生成処理に際しては、記憶制御部750Aが、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置の時間変化に基づいて、移動体MVが移動を開始したか否かの移動開始判定処理を行う。当該移動開始判定処理の結果が肯定的になると、記憶制御部750Aは、移動体MVの現在位置を出発地位置として、現在時刻(日時)とともに、記憶部710A内に格納する。そして、記憶制御部750Aは、位置検出部910から送られた現在位置(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710Aに格納し、走行に関連する実績情報を生成する。
かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Aは、状況情報取得部730から送られた現在の気象情報を受ける。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710A内に格納する。ここで、記憶制御部750Aは、気象情報を定期的に受けて、気象情報の内容に変更がある場合に、検索用情報における気象情報の内容を更新する。
また、実績情報の生成中に、記憶制御部750Aは、走行情報取得部720から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度の情報を受けると、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作を導出する。引き続き、記憶制御部750Aは、当該走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
こうした検索用情報の生成と並行して、記憶制御部750Aは、移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVが所定の停止状態となったか否かの停止判定処理を行う。停止判定処理の結果が否定的であった場合には、記憶制御部750Aは、検索用情報の生成処理を継続する。
停止判定処理の結果が肯定的になると、記憶制御部750Aは、移動体MVの現在位置を目的地位置として、今回の検索用情報の生成処理を終了する。
《検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理》
次に、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理について、説明する。
検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理は、利用者が入力部を操作し、入力部に実績情報の一覧表示を指定した入力を行うことにより開始する。かかる指定が行われると、一覧表示指令が処理制御部770へ送られる。当該一覧表示指令を受けると、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、履歴情報における実績情報を読み取り、実績情報における目的地を一覧にした表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、実績情報の一覧が表示部960に表示される。
こうして実績情報の一覧が表示部960に表示された後、利用者が入力部を操作し、特定の印象事象情報を指定した入力を行うと、抽出表示指令が処理制御部770へ送られる。当該抽出表示指令を受けると、処理制御部770は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を一覧の実績情報から抽出した表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報が、走行日時の新しい順に並べられて表示部960に表示される。
例えば、利用者が指定した印象事象情報が「晴れ」であった場合には、目的地の天候が「晴れ」の実績情報が表示部960に表示される。また、例えば、利用者が指定した印象事象情報が「気温10〜15度」であった場合には、目的地の気温が「気温10〜15度」の実績情報が表示部960に表示される。また、例えば、利用者が指定した印象事象情報が「急停止」であった場合には、「急停止」を行った実績情報が表示部960に表示される。
《検索用情報を利用した経路探索処理》
次いで、検索用情報を利用した経路探索処理について、説明する。
検索用情報を利用した経路探索処理は、利用者が入力部を操作し、入力部に出発地及び目的地等を指定した経路探索指定を入力することにより開始する。かかる指定が行われると、経路探索指令が処理制御部770へ送られる。当該経路探索指令を受けると、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、記憶部710A内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。こうして経路が探索されると、処理制御部770は、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、探索された経路が表示部960に表示される。
探索された経路が表示部960に表示された後に、利用者が入力部を操作し、入力部に特定の印象情報を指定した入力を行うと、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、当該探索された経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、探索された経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、利用者が指定した印象事象情報に対応する探索された経路が、表示部960に表示される。
《検索用情報を利用した報知処理》
次いで、検索用情報を利用した報知処理について、説明する。
検索用情報を利用した報知処理に際しては、処理制御部770は、記憶部710A内に記憶された履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。当該接近判定処理の結果が否定的であった場合には、処理制御部770は、当該判定処理を繰り返す。
一方、接近判定処理の結果が肯定的になると、処理制御部770は、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。この結果、移動体MVがリスク遭遇位置を走行する際に、表示部960及び音出力部950を利用して、リスク遭遇時の走行動作が報知される。
以上説明したように、第1実施形態では、記憶制御部750Aが、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受けると、当該現在時刻(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710A内に格納し、走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Aは、状況情報取得部730から送られた現在の気象情報を定期的に受ける。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710A内に格納する。
また、実績情報の生成中に、走行情報取得部720から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度を受けたときには、記憶制御部750Aは、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作を導出する。引き続き、記憶制御部750Aは、当該導出された移動体MVの走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Aは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
また、第1実施形態では、利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、一覧表示指令を受ける。当該一覧表示指令を受けると、処理制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、履歴情報における実績情報を一覧にした表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
こうして実績情報の一覧が表示部960に表示された後に、利用者が特定の印象事象情報を指定した入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、抽出表示指令を受ける。当該抽出表示指令を受けると、処理制御部770は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を一覧の実績情報から抽出した表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
このため、利用者が所望とする実績情報(目的地)を思い出せない場合であっても、印象事象情報をキーにして、利用者は、所望の実績情報(目的地)を見つけ出すことが可能となる。
したがって、第1実施形態によれば、過去の走行実績期間における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる。
また、第1実施形態では、出発地及び目的地を指定した経路探索指令を受けると、処理制御部770は、記憶部710A内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。このため、リスクに遭遇していない経路を探索することができる。
また、探索された経路が表示部960に表示された後に、利用者が特定の印象事象情報を指定した入力を入力部に対して行うと、処理制御部770は、当該探索された経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御部770は、探索された経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
このため、探索された経路の中から、利用者が所望とする経路を思い出せない場合であっても、印象事象情報をキーにして、利用者は、所望の経路を見つけ出すことが可能となる。
また、第1実施形態では、処理制御部770は、記憶部710A内に記憶された履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、走行情報取得部720から送られた移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。接近判定処理の結果が肯定的になると、処理制御部770は、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。そして、処理制御部770は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。
このため、移動体MVがリスクに遭遇した位置を走行する場合に、利用者がより注意を払った運転を行うことを期待することができる。
<第1実施形態の変形>
上記の第1実施形態に対しては、様々な変形を行うことができる。
例えば、上記の第1実施形態では、情報処理装置700が、情報処理装置700の外部の位置検出部910から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を取得するようにした。これに対し、位置検出部910として利用できる資源が外部に存在しない場合には、位置検出部910の機能を果たす資源を、情報処理装置700が備えるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、情報処理装置700が、情報処理装置700の外部の走行動作検出部920から送られた走行動作の情報を取得するようにした。これに対し、走行動作検出部920として利用できる資源が外部に存在しない場合には、走行動作検出部920の機能を果たす資源を、情報処理装置700が備えるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、情報処理装置700により生成された出力音データを、情報処理装置700の外部の音出力部950を利用して表示するようにした。これに対し、音出力部950として利用できる資源が外部に存在しない場合には、音出力部950の機能を果たす資源を、情報処理装置700が備えるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、情報処理装置700により生成された表示データを、情報処理装置700の外部の表示部960を利用して表示するようにした。これに対し、表示部960として利用できる資源が外部に存在しない場合には、表示部960の機能を果たす資源を、情報処理装置700が備えるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理により、実績情報における目的地を表示したが、実績情報における経路を表示するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、記憶制御部は、状況情報取得部から送られた現在の気象情報を定期的に受けて、定期的に受ける気象情報の内容に変更がある場合に、生成中の実績情報に対応付ける気象情報の内容を更新するようにした。これに対し、記憶制御部は、走行の開始時の気象情報を実績情報に対応付けて記憶部に記憶させ、走行の開始時の気象情報と、走行目的地到着時の気象情報とが異なる場合に、走行目的地到着時の気象情報を実績情報に対応付けて記憶部に記憶させるようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、実績情報を一覧表示した後に、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を抽出表示するようにしたが、実績情報の一覧表示を省略して、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を抽出表示するようにしてもよい。
なお、上記の第1実施形態における情報処理装置700の走行情報取得部720、状況情報取得部730、記憶制御部750A及び処理制御部770の一部又は全部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の機能の一部又は全部の機能を果たすようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る情報処理システムが備える端末装置810及び管理装置820の構成がブロック図にて示されている。図2に示されるように、端末装置810は、移動体MV内に配置される。端末装置810は、移動体MVに配置された位置検出部910、走行動作検出部920、音出力部950及び表示部960と接続されている。また、管理装置820は、移動体MV外に配置される。そして、端末装置810と管理装置820とは、ネットワーク500を介して、通信可能となっている。
なお、管理装置820は、端末装置810と同様に構成された他の端末装置とも通信可能となっているが、図2においては、端末装置810のみが代表的に示されている。
《端末装置810の構成》
図2に示されるように、端末装置810は、送信情報取得部811と、送信部812とを備えている。また、端末装置810は、受信部813と、端末処理制御部814を備えている。
上記の送信情報取得部811は、位置検出部910から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受ける。そして、送信情報取得部811は、移動体MVの現在位置及び現在時刻の情報を送信部812へ送る。また、送信情報取得部811は、走行動作検出部920から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度を受ける。そして、送信情報取得部811は、移動体MVの加速度の情報を送信部812へ送る。
また、送信情報取得部811は、利用者が不図示の入力部を操作して入力した各種の指定に対応する指令を受ける。そして、送信情報取得部811は、当該指令の情報を送信部812へ送る。こうした指令には、実績情報を一覧表示する一覧表示指令、一覧表示された実績情報の中から利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を抽出する抽出表示指令、出発地及び目的地等を指定した経路探索指令、又は、探索された経路の中から利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路を抽出する経路抽出指令が含まれている。
上記の送信部812は、送信情報取得部811から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受ける。そして、送信部812は、移動体MVの現在位置及び現在時刻の情報を、ネットワーク500を介して、管理装置820へ送信する。また、送信部812は、送信情報取得部811から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度の情報を受ける。そして、送信部812は、当該加速度の情報を、ネットワーク500を介して、管理装置820へ送信する。
また、送信部812は、利用者が指定した各種指定に対応する指令を受ける。そして、送信部812は、当該指令の情報を、ネットワーク500を介して、管理装置820へ送信する。なお、送信部812から送信される情報には、端末装置810の識別子(以下、「装置ID」とも記す)が指定されるようになっている。
上記の受信部813は、管理装置820から、ネットワーク500を介して送られた、実績情報を一覧表示する表示情報、一覧表示された実績情報の中から利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を表示する表示情報、又は、探索された経路を表示する表示情報を受ける。そして、受信部813は、当該表示情報を、端末処理制御部814へ送る。
また、受信部813は、管理装置820から、ネットワーク500を介して送られた報知情報を受ける。そして、受信部813は、当該報知情報を端末処理制御部814へ送る。
上記の端末処理制御部814は、受信部813から送られた表示情報を受ける。そして、端末処理制御部814は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。また、端末処理制御部814は、受信部813から送られた報知情報を受ける。そして、端末処理制御部814は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。
すなわち、端末処理制御部814は、端末表示制御部としての機能を果たすようになっている。
《管理装置820の構成》
図2に示されるように、管理装置820は、記憶部710Bと、記憶制御部750Bとを備えている。また、管理装置820は、受信部821と、管理処理制御部822と、送信部823とを備えている。
上記の記憶部710Bは、不揮発性の記憶素子を備えて構成される。当該記憶部710Bには、上述した第1実施形態の記憶部710Aと比べて、履歴情報に代えて移動体別履歴情報が記憶される点が異なっている。記憶部710Bには、記憶制御部750B及び管理処理制御部822がアクセス可能となっている。
移動体別履歴情報には、装置IDに関連付けられた移動体ごとの履歴情報が含まれている。
上記の受信部821は、端末装置810から、ネットワーク500を介して送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受信する。そして、受信部821は、移動体MVの現在位置及び現在時刻の情報を記憶制御部750Bへ送る。また、受信部821は、移動体MVの現在位置の情報を管理処理制御部822へ送る。
また、受信部821は、端末装置810から、ネットワーク500を介して送られた、リスク遭遇時における移動体MVの加速度の情報を受信する。そして、受信部821は、移動体MVの加速度の情報を記憶制御部750Bへ送る。
さらに、受信部821は、ネットワーク500を介して、不図示の情報サーバから、現在の走行環境状況を定期的に受信して取得する。そして、受信部821は、走行環境状況の情報を記憶制御部750Bへ送る。第2実施形態では、現在の走行環境状況は、移動体MVの現在位置周辺における現在の気象情報となっている。
また、受信部821は、端末装置810から、ネットワーク500を介して送られた、利用者が指定した各種指定に対応する指令を受信する。そして、受信部821は、当該指令を管理処理制御部822へ送る。
上記の記憶制御部750Bは、受信部821から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を受ける。こうして移動体MVの現在位置及び現在時刻を受けると、記憶制御部750Bは、装置IDに関連付けて、当該現在時刻(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710B内に格納し、走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Bは、受信部821から送られた現在の気象情報を定期的に受ける。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710B内に格納する。ここで、記憶制御部750Bは、定期的に受ける気象情報の内容に変更がある場合には、生成中の実績情報に対応付ける気象情報の内容を更新するようになっている。
また、記憶制御部750Bは、実績情報の生成中に、受信部821から送られたリスク遭遇時における移動体MVの加速度の情報を受けたときには、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作(停止せずに急減速を行った、又は、急停止を行った等の走行動作)を導出する。引き続き、記憶制御部750Bは、当該導出された移動体MVの走行動作の情報及びリスクに遭遇した位置(リスク遭遇位置)を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
上記の管理処理制御部822は、受信部821から送られた一覧表示指令を受けると、記憶部710Bにアクセスして、装置IDの実績情報を一覧にした表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。
また、管理処理制御部822は、受信部821から送られた抽出表示指令を受けると、利用者が指定した印象事象情報に対応する装置IDの実績情報を記憶部710Bから抽出した表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。なお、管理処理制御部822は、抽出された実績情報を走行日時の新しい順に並べた表示情報を生成するようになっている。
また、管理処理制御部822は、受信部821から送られた経路探索指令を受けると、記憶部710B内に記憶された地図情報及び装置IDの履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。引き続き、管理処理制御部822は、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。
さらに、管理処理制御部822は、受信部821から送られた経路抽出指令を受けると、記憶部710Bにアクセスして、当該探索された経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、探索された複数の経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。
すなわち、管理処理制御部822は、抽出部としての機能を果たすようになっている。
また、管理処理制御部822は、受信部821から送られた移動体MVの現在位置を受ける。そして、管理処理制御部822は、記憶部710B内に記憶された装置IDの履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVがリスク遭遇位置を走行する際に、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該報知情報を送信部823へ送る。
管理処理制御部822による処理の詳細については、後述する。
上記の送信部823は、管理処理制御部822から送られた表示情報を受ける。そして、送信部823は、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810へ送信する。
また、送信部823は、管理処理制御部822から送られた報知情報を受ける。そして、送信部823は、当該報知情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810へ送信する。
<動作>
上記のように構成された端末装置810と管理装置820とを備える情報処理システムの動作について、端末装置810及び管理装置820による処理に主に着目して説明する。
《検索用情報の生成処理》
まず、検索用情報の生成処理について、説明する。
検索用情報の生成処理に際しては、管理装置820の記憶制御部750Bが、端末装置810から送信された移動体MVの現在位置の時間変化に基づいて、移動体MVが移動を開始したか否かの移動開始判定処理を行う。当該移動開始判定処理の結果が肯定的になると、記憶制御部750Bは、移動体MVの現在位置を出発地位置として、現在時刻(日時)とともに、記憶部710B内に格納する。そして、記憶制御部750Bは、位置検出部910から送られた現在位置(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710Bに格納し、装置IDに関連付けられた走行に関連する実績情報を生成する。
かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Bは、受信部821から送られた現在の気象情報を受ける。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710B内に格納する。ここで、記憶制御部750Bは、気象情報を定期的に受けて、気象情報の内容に変更がある場合に、検索用情報における気象情報の更新を行うようにしている。
また、実績情報の生成中に、記憶制御部750Bは、端末装置810から送信されたリスク遭遇時における移動体MVの加速度の情報を受けると、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作を導出する。引き続き、記憶制御部750Bは、当該走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
こうした検索用情報を生成と並行して、記憶制御部750Bは、端末装置810から送信された移動体MVの現在位置に基づき、移動体MVが所定の停止状態となったか否かの停止判定処理を行う。停止判定処理の結果が否定的であった場合には、記憶制御部750Bは、検索用情報の生成処理を継続する。
停止判定処理の結果が肯定的になると、記憶制御部750Bは、移動体MVの現在位置を目的地位置として、今回の検索用情報の生成処理を終了する。
《検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理》
次に、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理について、説明する。
検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理は、利用者が入力部を操作し、入力部に実績情報の一覧表示を指定した入力を行うことにより開始する。かかる指定が行われると、一覧表示指令が、ネットワーク500を介して、端末装置810から管理装置820へ送信され、当該一覧表示指令が管理処理制御部822へ送られる。当該一覧表示指令を受けると、管理処理制御部822は、記憶部710Bにアクセスして、履歴情報における装置IDに関連付けられた実績情報を読み取り、実績情報における目的地を一覧にした表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。引き続き、送信部823が、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810の受信部813へ送信する。
表示情報を受信した受信部813は、当該表示情報を端末処理制御部814へ送る。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、実績情報の一覧が表示部960に表示される。
こうして実績情報の一覧が表示部960に表示された後、利用者が入力部を操作し、特定の印象事象情報を指定した入力を行うと、抽出表示指令が、ネットワーク500を介して、端末装置810から管理装置820へ送信され、当該抽出表示指令が管理処理制御部822へ送られる。当該抽出表示指令を受けると、管理処理制御部822は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を一覧の実績情報から抽出した表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。引き続き、送信部823が、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810の受信部813へ送信する。
表示情報を受信した受信部813は、当該表示情報を端末処理制御部814へ送る。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報が、走行日時の新しい順に並べられて表示部960に表示される。
《検索用情報を利用した経路探索処理》
次いで、検索用情報を利用した経路探索処理について、説明する。
検索用情報を利用した経路探索処理は、利用者が入力部を操作し、入力部に出発地及び目的地等を指定した経路探索指定を入力することにより開始する。かかる指定が行われると、経路探索指令が、ネットワーク500を介して、端末装置810から管理装置820へ送信され、当該経路探索指令が管理処理制御部822へ送られる。当該経路探索指令を受けると、管理処理制御部822は、記憶部710Bにアクセスして、記憶部710B内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。こうして経路が探索されると、管理処理制御部822は、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。引き続き、送信部823が、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810の受信部813へ送信する。
表示情報を受信した受信部813は、当該表示情報を端末処理制御部814へ送る。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、探索された経路が表示部960に表示される。
探索された経路が表示部960に表示された後、利用者が入力部を操作し、入力部に特定の印象事象情報を指定した経路抽出指定の入力を行うと、経路抽出指令が、ネットワーク500を介して、端末装置810から管理装置820へ送信され、当該経路抽出指令が管理処理制御部822へ送られる。当該経路抽出指令を受けると、管理処理制御部822は、記憶部710Bにアクセスして、当該探索された経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、探索された経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該表示情報を送信部823へ送る。引き続き、送信部823が、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810の受信部813へ送信する。
表示情報を受信した受信部813は、当該表示情報を端末処理制御部814へ送る。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。この結果、利用者が指定した印象事象情報に対応する探索された経路が、表示部960に表示される。
《検索用情報を利用した報知処理》
次いで、検索用情報を利用した報知処理について、説明する。
検索用情報を利用した報知処理に際しては、管理装置820の管理処理制御部822が、端末装置810から送信された移動体MVの現在位置に基づき、記憶部710B内に記憶された履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、移動体MVがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。当該接近判定処理の結果が否定的であった場合には、管理処理制御部822は、当該判定処理を繰り返す。
一方、接近判定処理の結果が肯定的になると、管理処理制御部822は、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。そして、管理処理制御部822は、当該報知情報を送信部823へ送る。引き続き、送信部823が、当該報知情報を、ネットワーク500を介して、端末装置810の受信部813へ送信する。
報知情報を受信した受信部813は、当該報知情報を端末処理制御部814へ送る。そして、端末処理制御部814が、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。この結果、移動体MVがリスク遭遇位置を走行する際に、表示部960及び音出力部950を利用して、リスク遭遇時の走行動作が報知される。
以上説明したように、第2実施形態では、管理装置820の記憶制御部750Bが、端末装置810から送信された移動体MVの現在位置及び現在時刻を受けると、当該現在時刻(日時)及び移動体MVの現在位置を、定期的に記憶部710B内に格納し、装置IDに関連付けた走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、記憶制御部750Bは、受信部821から送られた現在の気象情報を定期的に受ける。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶部710B内に格納する。
また、実績情報の生成中に、端末装置810から送信されたリスク遭遇時における移動体MVの加速度を受けたときには、記憶制御部750Bは、当該移動体MVの加速度の時間変化から移動体MVの走行動作を導出する。引き続き、記憶制御部750Bは、当該導出された移動体MVの走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、記憶制御部750Bは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
また、第2実施形態では、利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力部に対して行うと、一覧表示指令が、端末装置810の送信部812から管理装置820の受信部821へ送信され、当該一覧表示指令が管理処理制御部822へ送られる。当該一覧表示指令を受けると、管理処理制御部822は、記憶部710Bにアクセスして、履歴情報における装置IDに関連付けられた実績情報を一覧にした表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置810の端末処理制御部814に送られる。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
こうして実績情報の一覧が表示部960に表示された後に、利用者が特定の印象事象情報を指定した入力を入力部に対して行うと、抽出表示指令が、端末装置810の送信部812から管理装置820の受信部821へ送信され、当該抽出表示指令が管理処理制御部822へ送られる。当該抽出表示指令を受けると、管理処理制御部822は、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を一覧の実績情報から抽出した表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置810の端末処理制御部814に送られる。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
このため、利用者が所望とする実績情報(経路、目的地)を思い出せない場合であっても、印象事象情報をキーにして、利用者は、所望の実績情報を見つけ出すことが可能となる。
したがって、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、過去の走行実績期間における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる。
また、第2実施形態では、出発地及び目的地を指定した経路探索指令が、端末装置810から管理装置820へ送信されると、管理装置820の管理処理制御部822は、記憶部710B内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。このため、リスクに遭遇していない経路を探索することができる。
また、探索された経路が表示部960に表示された後に、利用者が特定の印象事象情報を指定した経路抽出指定の入力を入力部に対して行うと、経路抽出指令が、端末装置810から管理装置820の管理処理制御部822へ送られる。当該経路抽出指令を受けると、管理処理制御部822は、当該経路が探索された経路の中に、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果、探索された経路の中から、利用者が指定した印象事象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置810の端末処理制御部814に送られる。そして、端末処理制御部814が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示部960へ送る。
このため、探索された経路の中から、利用者が所望とする経路を思い出せない場合であっても、印象事象情報をキーにして、利用者は、所望の経路を見つけ出すことが可能となる。
また、第2実施形態では、管理装置820の管理処理制御部822が、端末装置810から送信された移動体MVの現在位置に基づき、記憶部710B内に記憶された履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、移動体MVがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。接近判定処理の結果が肯定的になると、管理処理制御部822は、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。こうして生成された報知情報は、ネットワーク500を介して、端末装置810の端末処理制御部814に送られる。そして、端末処理制御部814は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示部960へ送るとともに、出力音データを生成して音出力部950へ送る。
このため、移動体MVがリスクに遭遇した位置を走行する場合に、利用者がより注意を払った運転を行うことを期待することができる。
<第2実施形態の変形>
上記の第2実施形態に対しては、様々な変形を行うことができる。
例えば、上記の第2実施形態では、端末装置810が、端末装置810の外部の位置検出部910から送られた移動体MVの現在位置及び現在時刻を取得するようにした。これに対し、位置検出部910として利用できる資源が外部に存在しない場合には、位置検出部910の機能を果たす資源を、端末装置810が備えるようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、端末装置810が、端末装置810の外部の走行動作検出部920から送られた走行動作の情報を取得するようにした。これに対し、走行動作検出部920として利用できる資源が外部に存在しない場合には、走行動作検出部920の機能を果たす資源を、端末装置810が備えるようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、端末装置810により生成された出力音データを、端末装置810の外部の音出力部950を利用して表示するようにした。これに対し、音出力部950として利用できる資源が外部に存在しない場合には、音出力部950の機能を果たす資源を、端末装置810が備えるようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、端末装置810により生成された表示データを、端末装置810の外部の表示部960を利用して表示するようにした。これに対し、表示部960として利用できる資源が外部に存在しない場合には、表示部960の機能を果たす資源を、端末装置810が備えるようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理により、実績情報における目的地を表示したが、実績情報における経路を表示するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、記憶制御部は、状況情報取得部から送られた現在の気象情報を定期的に受けて、定期的に受ける気象情報の内容に変更がある場合には、生成中の実績情報に対応付ける気象情報の更新を行った。これに対し、記憶制御部は、走行の開始時の気象情報を実績情報に対応付けて記憶部に記憶させ、走行の開始時の気象情報と、走行目的地到着時の気象情報とが異なる場合に、走行目的地到着時の気象情報を実績情報に対応付けて記憶部に記憶させるようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、実績情報を一覧表示した後に、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を抽出表示するようにしたが、実績情報の一覧表示を省略して、利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を抽出表示するようにしてもよい。
なお、上記の第2実施形態における端末装置810の送信情報取得部811及び端末処理制御部814の一部又は全部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の機能の一部又は全部を実現するようにしてもよい。また、管理装置820の記憶制御部750B及び管理処理制御部822の一部又は全部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の機能の一部又は全部を実現するようにしてもよい。これらのプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
以下、本発明の実施例を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例を、図3〜図10を参照して説明する。
<構成>
図3には、第1実施例に係る情報処理装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。情報処理装置100は、移動体としての車両CR内に配置される。第1実施例では、車両CRには、音出力ユニット240と、表示ユニット250と、入力ユニット260と、GPS(Global Positioning System)受信ユニット270と、センサユニット280と、撮影ユニット290とが配置され、これらが情報処理装置100に接続されている。
上記の音出力ユニット240は、スピーカを備えて構成される。音出力ユニット240は、情報処理装置100から送られた出力音データを受ける。そして、音出力ユニット240は、当該出力音データに対応する出力音を出力する。
上記の表示ユニット250は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えて構成される。表示ユニット250は、情報処理装置100から送られた表示データを受ける。そして、表示ユニット250は、当該表示データに対応する画像を表示する。
上記の入力ユニット260は、情報処理装置100の本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット250に設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。
当該入力ユニット260を利用者が操作することにより、情報処理装置100の動作内容の設定や動作指令の入力が行われる。例えば、走行実績の表示指定、前方画像の撮影指定、経路探索指定等の利用者による入力が、入力ユニット260を利用して行われる。入力ユニット260への入力内容は、入力データとして、情報処理装置100へ送られる。
上記のGPS受信ユニット270は、複数のGPS衛星から送信された電波の受信結果に基づいて、車両CRの現在位置を算出する。また、GPS受信ユニット270は、GPS衛星から送出された日時情報に基づいて、現在時刻を計時する。これらの現在位置および現在時刻に関する情報は、GPSデータとして情報処理装置100へ送られる。
上記のセンサユニット280は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ、傾斜センサ等を備えて構成されている。センサユニット280が備える各種センサによる検出結果は、センサデータとして情報処理装置100へ送られる。また、第1実施例では、加速度センサによる検出結果は、加速度情報として撮影ユニット290へ送られる。
上記の撮影ユニット290は、車両CRの前方画像を撮影するカメラデバイスと、記憶素子とを備えて構成されている。第1実施例では、当該撮影ユニット290と、センサユニット280の加速度センサとにより、ドライブレコーダとしても構成されている。
当該ドライブレコーダは、カメラデバイスで撮影した前方画像をリングバッファとして構成されるバッファ記憶素子に逐次記憶する。そして、加速度センサにより検出された車両CRの加速度の絶対値が所定の上限値を超えると、ドライブレコーダは、車両CRが急減速するようなリスクに遭遇したと判断して、当該上限値を超えた前後のバッファ記憶素子に記憶された画像を、不揮発性の記憶素子に保存するとともに、情報処理装置100へ送るようになっている。また、ドライブレコーダは、車両CRの前方画像が不揮発性の記憶素子に保存されるとき、すなわち、リスクに遭遇した時(以下、「リスク遭遇時」とも記す)に、車両CRの加速度の情報を情報処理装置100へ送る。
また、撮影ユニット290は、情報処理装置100から送られた撮影指令を受けると、バッファ記憶素子に記憶した現時点における車両CRの前方画像を情報処理装置100へ送る。
《情報処理装置100の構成》
上記の情報処理装置100の構成について、説明する。
情報処理装置100は、図3に示されるように、処理制御ユニット110と、記憶ユニット120Aとを備えている。また、情報処理装置100は、無線通信ユニット130を備えている。
上記の処理制御ユニット110は、情報処理装置100の全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。処理制御ユニット110については、後述する。
上記の記憶ユニット120Aは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、情報処理装置100において利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、地図情報MPI、履歴情報DHA等が含まれている。記憶ユニット120Aには、処理制御ユニット110がアクセスできるようになっている。
上記の地図情報MPIには、道路の形状をリンクやノード(交差点等)で表す道路形状データ、建物、河川、地表面(フィーチャ)等を表す背景データ、POI(Point Of Interests)データが含まれている。
上記の履歴情報DHAには、図4に示されるように、複数の過去の走行履歴に関する検索用情報#p(p=1,…)が含まれている。当該検索用情報#pには、走行日時#p、出発地#p及び目的地#pを含む経路#pの走行実績情報、目的地の気象情報#p(天候#p,気温#p)、走行時に遭遇したリスク情報#p1,…、走行時に撮影された画像情報#p1,…が含まれている。ここで、目的地の気象情報#p、リスク情報#p1,…、画像情報#p1,…は、印象情報となっている。当該履歴情報DHAは、処理制御ユニット110が生成し、記憶ユニット120A内に格納する。
ここで、リスク情報#pk(k=1,…)には、停止せずに急減速を行ったことや、急停止を行ったことを示す車両CRの走行動作の情報、及び、当該急減速や急停止を行ったリスク遭遇位置の情報が含まれている。また、画像情報#pk(k=1,…)には、静止画や動画の画像データ、及び、休憩地駐車場や目的地駐車場等の撮影場所の情報が含まれている。
図3に戻り、上記の無線通信ユニット130は、不図示のアンテナ等を備えて構成されている。無線通信ユニット130は、気象情報等を提供する不図示の情報サーバから、車両CRが走行している地域の現在の気象情報(天候情報、気温情報)を定期的に受信する。そして、無線通信ユニット130は、当該気象情報を処理制御ユニット110へ送る。
次に、処理制御ユニット110について説明する。当該処理制御ユニット110は、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。処理制御ユニット110が様々なプログラムを実行することにより、情報処理装置100としての各種機能が実現されるようになっている。
処理制御ユニット110は、センサユニット280から送られたセンサデータ及びGPS受信ユニット270から送られたGPSデータに基づいて、記憶ユニット120A中の地図情報MPI等を適宜参照し、マップマッチングの手法を用いて、精度良く現在位置を検出するようになっている。
また、処理制御ユニット110は、無線通信ユニット130から送られた、車両CRが走行している地域の現在の気象情報を定期的に受ける。また、処理制御ユニット110は、リスク遭遇時に、ドライブレコーダから、車両CRの加速度の情報及び前方画像の撮影結果を受ける。さらに、処理制御ユニット110は、撮影指令によりカメラデバイスが撮影した前方画像の撮影結果を受ける。そして、処理制御ユニット110は、これらの情報に基づいて、検索用情報を生成する。
また、処理制御ユニット110は、利用者が入力ユニット260を操作して入力した走行実績の一覧表示指定又は抽出表示指定に対応する指令を受けると、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理を実行する。また、処理制御ユニット110は、利用者が入力ユニット260を操作して入力した経路探索に関する指定に対応する指令を受けると、検索用情報を利用した経路探索処理を実行する。さらに、処理制御ユニット110は、車両CRの現在位置に基づき、検索用情報を利用した報知処理を実行する。
こうした処理制御ユニット110による処理の詳細については、後述する。
なお、処理制御ユニット110が実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
<動作>
以上のようにして構成された情報処理装置100の動作について、処理制御ユニット110による検索用情報の生成処理、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理、検索用情報を利用した経路探索処理、及び、検索用情報を利用した報知処理に主に着目して説明する。
なお、センサユニット280C及びGPS受信ユニット270は、既に動作を開始しており、検出結果を情報処理装置100へ送っているものとする。
《検索用情報の生成処理》
まず、検索用情報の生成処理について、説明する。
検索用情報の生成処理に際しては、図5に示されるように、まず、ステップS11において、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、車両CRが走行を開始したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。
ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。ステップS12では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置を、今回の走行実績の出発地位置とする。そして、処理制御ユニット110は、記憶ユニット120Aにアクセスして、現在時刻(日時)を出発時刻とする実績情報の生成を開始する。
引き続き、ステップS13において、処理制御ユニット110が、「実績情報と印象情報との対応付け処理」を行う。かかるステップS13の処理の詳細については、後述する。そして、ステップS13の処理が終了すると、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、車両CRが走行を終了したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、処理はステップS13へ戻る。
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。ステップS15では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置を、今回の走行実績の目的地位置とする。そして、処理制御ユニット110は、現在時刻(日時)を到着時刻として、今回の検索用情報の生成を終了する。
(実績情報と印象情報との対応付け処理)
上述したステップS13における「実績情報と印象情報との対応付け処理」について、説明する。
この「実績情報と印象情報との対応付け処理」は、図6に示されるように、まず、ステップS21において、処理制御ユニット110が、情報サーバから送信された、車両CRが走行している地域の現在の気象情報(天候情報、気温情報)を取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、処理は後述するステップS24へ進む。
ステップS21における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS21:Y)には、処理はステップS22へ進む。ステップS22では、処理制御ユニット110が、今回取得した気象情報の内容が、印象情報として実績情報と対応付けられている気象情報の内容と同じであるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS24へ進む。
ステップS22における判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理はステップS23へ進む。ステップS23では、処理制御ユニット110は、今回取得した気象情報を、生成中の実績情報と対応付ける。なお、今回の検索用情報の生成に際して、実績情報に対応付けられている気象情報が存在しない場合には、ステップS22における判定の結果は、否定的となるようになっている。
引き続き、ステップS24において、処理制御ユニット110が、ドライブレコーダから送られたリスク情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS24:Y)には、処理は後述するステップS26へ進む。
ステップS24における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS24:Y)には、処理はステップS25へ進む。ステップS25では、処理制御ユニット110が、今回取得したリスク情報を、生成中の実績情報と対応付ける。この後、処理はステップS26へ進む。
ステップS26では、処理制御ユニット110が、撮影ユニット290から送られた画像情報を取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS26:N)には、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は上述した図5のステップS14へ進む。
ステップS26における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS26:Y)には、処理はステップS27へ進む。ステップS27では、処理制御ユニット110が、今回取得した画像情報を、生成中の実績情報と対応付ける。処理制御ユニット110が取得する画像情報には、画像データ、及び、休憩地駐車場や目的地駐車場等の撮影場所の情報が含まれている。
また、かかる実績情報と画像情報との対応付けに際して、画像情報に人物の顔や他車両のナンバープレート等のプライバシー情報が含まれている場合には、処理制御ユニット110は、プライバシー保護の観点からプライバシー情報に係る画像部分を表示しないように加工処理を行うようになっている。
こうして生成中の実績情報と画像情報との対応付けが行われると、ステップS27の処理が終了する。ステップS27の処理が終了すると、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は上述した図5のステップS14へ進む。
《検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理》
次に、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理について、説明する。
検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理に際しては、図7に示されるように、まず、ステップS31において、処理制御ユニット110が、一覧表示指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
ステップS31における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。ステップS32では、処理制御ユニット110が、記憶ユニット120Aにアクセスして履歴情報DHAを読み取り、実績情報における目的地と、当該目的地と対応付けられた印象情報の一覧を表示する表示情報を生成する。
引き続き、ステップS33において、処理制御ユニット110が、表示情報に基づいて表示データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット250へ送る。この結果、目的地の一覧が、対応付けられた実績情報とともに、表示ユニット250に表示される。この後、処理はステップS34へ進む。
ステップS34では、処理制御ユニット110が、抽出表示指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、ステップS34の処理が繰り返される。
ステップS34における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS34:Y)には、処理はステップS35へ進む。ステップS35では、処理制御ユニット110が、一覧表示された情報の中から、利用者が指定した印象情報を含む情報を抽出した表示情報を生成する。
引き続き、ステップS36において、処理制御ユニット110が、表示情報に基づいて表示データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット250へ送る。この結果、利用者が指定した印象情報を含んだ目的地の情報が、表示ユニット250に表示される。この後、処理はステップS31へ戻る。
図8(A)には、ステップS33における処理により表示される目的地の一覧情報の例が示されている。また、図8(B)には、ステップS36における処理により表示される抽出情報の例が示されている。この例では、利用者が指定した印象情報は「雪」となっている。
《検索用情報を利用した経路探索処理》
次いで、検索用情報を利用した経路探索処理について、説明する。
検索用情報を利用した経路探索処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS41において、処理制御ユニット110が、経路探索指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、ステップS41の処理が繰り返される。
ステップS41における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS41:Y)には、処理はステップS42へ進む。ステップS42では、処理制御ユニット110が、記憶ユニット120Aにアクセスして、地図情報MPI及び履歴情報DHAに含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。この後、処理はステップS43へ進む。
ステップS43では、処理制御ユニット110が、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。引き続き、ステップS44において、処理制御ユニット110が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。この結果、探索された経路が表示ユニット250に表示される。この後、処理はステップS45へ進む。
ステップS45では、処理制御ユニット110が、経路抽出指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS45:N)には、ステップS45の処理が繰り返される。
ステップS45における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS45:Y)には、処理はステップS46へ進む。ステップS46では、処理制御ユニット110が、記憶ユニット120Aを参照して、探索された経路の中に、利用者が指定した印象情報(例えば、「天気:雪」)に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS46:N)には、処理はステップS41へ戻る。
ステップS46における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS46:Y)には、処理はステップS47へ進む。ステップS47では、処理制御ユニット110が、探索された経路の中から、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。
引き続き、ステップS48において、処理制御ユニット110が、表示情報に基づいて表示データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット250へ送る。この結果、利用者が指定した印象情報に付けられた探索された経路が、表示ユニット250に表示される。この後、処理はステップS41へ戻る。
《検索用情報を利用した報知処理》
次いで、検索用情報を利用した報知処理について、説明する。
検索用情報を利用した報知処理に際しては、図10に示されるように、まず、ステップS51において、処理制御ユニット110が、記憶ユニット120A内に記憶された履歴情報DHAを参照して、車両CRの現在位置に基づき、車両CRがリスク遭遇位置に接近しているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、ステップS51の処理が繰り返される。
ステップS51における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS51:Y)には、処理はステップS52へ進む。ステップS52では、処理制御ユニット110が、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。引き続き、ステップS53において、処理制御ユニット110が、報知情報に基づいて表示データを生成して表示ユニット250へ送るとともに、出力音データを生成して音出力ユニット240へ送る。この結果、車両CRがリスク遭遇位置を走行する際に、表示ユニット250及び音出力ユニット240を利用して、リスク遭遇時の走行動作が報知される。この後、処理はステップS51へ戻る。
以上説明したように、第1実施例では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置及び現在時刻を受けると、当該現在時刻(日時)及び車両CRの現在位置を、定期的に記憶ユニット120A内に格納し、走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、処理制御ユニット110は、外部の情報サーバから送信された現在の気象情報を定期的に取得する。そして、処理制御ユニット110は、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶ユニット120A内に格納する。
また、実績情報の生成中に、ドライブレコーダから送られたリスク遭遇時における車両CRの加速度を受けたときには、処理制御ユニット110は、当該加速度の時間変化から車両CRの走行動作を導出する。引き続き、処理制御ユニット110は、当該導出された車両CRの走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、処理制御ユニット110は、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
また、実績情報の生成中に、撮影ユニット290から送られた車両CRの前方画像の撮影結果を取得すると、処理制御ユニット110は、生成中の実績情報と、取得した画像情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。ここで、画像情報には、画像データ、及び、休憩地駐車場や目的地駐車場等の撮影場所の情報が含まれている。
また、かかる実績情報と画像情報との対応付けに際して、画像情報に人物の顔や他車両のナンバープレート等のプライバシー情報が含まれている場合には、処理制御ユニット110は、プライバシー保護の観点からプライバシー情報に係る画像部分を表示しないように加工処理を行うようになっている。
また、第1実施例では、利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、処理制御ユニット110は、一覧表示指令を受ける。当該一覧表示指令を受けると、処理制御ユニット110は、記憶ユニット120Aにアクセスして、検索用情報を一覧にした表示情報を生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
こうして検索用情報の一覧が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象情報を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、処理制御ユニット110は、抽出表示指令を受ける。当該抽出表示指令を受けると、処理制御ユニット110は、利用者が指定した印象情報に対応付けられた検索用情報を一覧の検索用情報から抽出した表示情報を生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、利用者が所望とする実績情報(目的地)を思い出せない場合であっても、印象情報をキーにして、利用者は、所望の実績情報(目的地)を見つけ出すことが可能となる。
したがって、第1実施例によれば、過去の走行実績期間における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる。
また、第1実施例では、出発地及び目的地を指定した経路探索指令を受けると、処理制御ユニット110は、記憶ユニット120A内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。このため、リスクに遭遇していない経路を探索することができる。
また、探索された経路が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象情報を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、処理制御ユニット110は、当該探索された経路の中に、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御ユニット110は、探索された経路の中から、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、探索された経路の中から、利用者が所望とする経路を思い出せない場合であっても、印象情報をキーにして、利用者は、所望の経路を見つけ出すことが可能となる。
また、第1実施例では、処理制御ユニット110は、記憶ユニット120A内に記憶された履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、車両CRの現在位置に基づき、車両CRがリスク遭遇位置に接近しているか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的になると、処理制御ユニット110は、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示ユニット250へ送るとともに、出力音データを生成して音出力ユニット240へ送る。
このため、車両CRがリスクに遭遇した位置を走行する場合に、利用者がより注意を払った運転を行うことを期待することができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例を、図11〜図18を参照して説明する。
<構成>
図11には、第2実施例に係る情報処理システムが備える端末装置300と管理装置400Bの配置関係が示されている。
図11に示されるように、端末装置300は、車両CR内に配置されるようになっている。車両CRには、上述した第1実施例の場合と同様に、音出力ユニット240と、表示ユニット250と、入力ユニット260と、GSP受信ユニット270と、センサユニット280と、撮影ユニット290とが配置され、端末装置300に接続されている。なお、上述した第1実施例の場合と同様に、撮影ユニット290と、センサユニット280の加速度センサとにより、ドライブレコーダとしても構成されている。
管理装置400Bは、車両CRの外に配置される。そして、端末装置300と管理装置400Bとは、ネットワーク500を介して、通信可能となっている。
なお、管理装置400Bは、端末装置300と同様に構成された他の端末装置とも通信可能となっているが、図11においては、端末装置300のみが代表的に示されている。
《端末装置300の構成》
図12には、端末装置300の概略的な構成がブロック図にて示されている。図12に示されるように、端末装置300は、端末処理制御ユニット310と、記憶ユニット320とを備えている。また、端末装置300は、無線通信ユニット330を備えている。
上記の端末処理制御ユニット310は、端末装置300の全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。当該端末処理制御ユニット310は、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。端末処理制御ユニット310が様々なプログラムを実行することにより、端末装置300としての各種機能が実現されるようになっている。
端末処理制御ユニット310は、GPS受信ユニット270から送られたGPSデータを取得し、取得されたGPSデータに基づいて、現在位置及び現在時刻を特定する。そして、端末処理制御ユニット310は、無線通信ユニット330を利用し、特定された現在位置及び現在時刻を、端末送信データとして、ネットワーク500を介して管理装置400Bへ送信する。
また、無線通信ユニット330は、ドライブレコーダから、リスク遭遇時における車両CRの加速度の情報及び前方画像の撮影結果を受ける。さらに、無線通信ユニット330は、撮影指令によりカメラデバイスが撮影した前方画像の撮影結果を受ける。そして、端末処理制御ユニット310は、無線通信ユニット330を利用し、これらの情報を端末送信データとして、ネットワーク500を介して管理装置400Bへ送信する。
また、端末処理制御ユニット310は、利用者が入力ユニット260を操作して入力した走行実績の一覧表示指定又は抽出表示指定に対応する指令を受けると、当該指令の情報を端末送信データとして、ネットワーク500を介して管理装置400Bへ送信する。また、端末処理制御ユニット310は、利用者が入力ユニット260を操作して入力した経路探索に関する指定に対応する指令を受けると、当該指令の情報を端末送信データとして、ネットワーク500を介して管理装置400Bへ送信する。なお、端末送信データには、端末装置300の識別子(以下、「装置ID」とも記す)が指定されるようになっている。
さらに、端末処理制御ユニット310は、サーバ送信データとして管理装置400Bから送信され、ネットワーク500を介して無線通信ユニット330が受信した表示情報を受ける。そして、端末処理制御ユニット310は、受信した表示情報を表示するために行われる、表示ユニット250を利用した表示を行うための制御を行う。
また、端末処理制御ユニット310は、サーバ送信データとして管理装置400Bから送信され、ネットワーク500を介して無線通信ユニット330が受信した報知情報を受ける。そして、端末処理制御ユニット310は、受信した報知情報を表示するために行われる、表示ユニット250を利用した表示を行うための制御、及び、報知情報を音出力するための行われる、音出力ユニット240を利用した音出力を行うための制御を実行する。
なお、端末処理制御ユニット310が実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
上記の記憶ユニット320は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、端末装置300において利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット320には、端末処理制御ユニット310がアクセスできるようになっている。
上記の無線通信ユニット330は、端末処理制御ユニット310から送られた端末送信データを受ける。そして、無線通信ユニット330は、当該端末送信データを、ネットワーク500を介して管理装置400Bへ送信する。
また、無線通信ユニット330は、管理装置400Bからネットワーク500を介して送信されたサーバ送信データを受信する。そして、無線通信ユニット330は、当該サーバ送信データを端末処理制御ユニット310へ送る。
《管理装置400Bの構成》
図13には、管理装置400Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。図13に示されるように、管理装置400Bは、管理処理制御ユニット410Bと、記憶ユニット120Bと、外部通信ユニット430とを備えている。
上記の管理処理制御ユニット410Bは、管理装置400Bの全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。管理処理制御ユニット410Bについては、後述する。
上記の記憶ユニット120Bは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、管理装置400Bにおいて利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット120Bには、上述した第1実施例の記憶ユニット120Aと比べて、履歴情報DHAに代えて車両別履歴情報CDHが記憶されている点が異なっている。記憶ユニット120Bには、管理処理制御ユニット410Bがアクセスできるようになっている。
上記の車両別履歴情報CDHは、図14に示されるように、装置IDj(j=1,…)に関連付けられた履歴情報DHBjとなっている。ここで、履歴情報DHBjは、上述した履歴情報DHAと同様の構成の情報となっている。当該履歴情報DHBjは、管理処理制御ユニット410Bが生成し、記憶ユニット120B内に格納する。
図13に戻り、上記の外部通信ユニット430は、端末装置300からネットワーク500を介して送信された端末送信データを受信する。そして、外部通信ユニット430は、当該端末送信データを管理処理制御ユニット410Bへ送る。
また、外部通信ユニット430は、管理処理制御ユニット410Bから送られたサーバ送信データを受ける。そして、外部通信ユニット430は、当該サーバ送信データを、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
また、外部通信ユニット430は、ネットワーク500を介して、気象情報等を提供する不図示の情報サーバから、車両CRが走行している地域の現在の気象情報(天候情報、気温情報)を定期的に受信する。そして、外部通信ユニット430は、当該気象情報を管理処理制御ユニット410Bへ送る。
次に、管理処理制御ユニット410Bについて説明する。当該管理処理制御ユニット410Bは、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。管理処理制御ユニット410Bが様々なプログラムを実行することにより、管理装置400Bとしての各種機能が実現されるようになっている。
管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた車両CRの現在位置及び現在時刻を受ける。また、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた、車両CRが走行している地域の現在の気象情報を定期的に受ける。また、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた、リスク遭遇時における車両CRの加速度の情報及び前方画像の撮影結果を受ける。さらに、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた撮影結果を受ける。そして、管理処理制御ユニット410Bは、これらの情報に基づいて、装置IDに関連付けて、検索用情報を生成する。
また、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた、走行実績の一覧表示指定又は抽出表示指定に対応する指令を受けると、装置IDに関連付けられた検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430を利用し、当該表示制御処理により生成された表示情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
また、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた、経路探索に関する指定に対応する指令を受けると、装置IDに関連付けられた検索用情報を利用した経路探索処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430を利用し、当該経路探索処理により生成された表示情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
また、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430から送られた車両CRの現在位置に基づき、装置IDに関連付けられた検索用情報を利用した報知処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Bは、外部通信ユニット430を利用し、当該報知処理により生成された報知情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
こうした管理処理制御ユニット410Bによる処理の詳細については、後述する。
なお、管理処理制御ユニット410Bが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
<動作>
以上のようにして構成された端末装置300と管理装置400Bとを備える情報処理システムの動作について、端末装置300及び管理装置400Bによる処理に主に着目して説明する。
なお、センサユニット280C及びGPS受信ユニット270は、既に動作を開始しており、検出結果を端末装置300へ送っているものとする。また、端末装置300は、車両CRの現在位置及び現在時刻の情報を、管理装置400Bへ送信しているものとする。
《検索用情報の生成処理》
まず、検索用情報の生成処理について、説明する。
検索用情報の生成処理に際しては、図15に示されるように、まず、ステップS61において、管理装置400Bの管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、車両CRが走行を開始したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS61:N)には、ステップS61の処理が繰り返される。
ステップS61における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS61:Y)には、処理はステップS62へ進む。ステップS62では、管理処理制御ユニット410Bが、車両CRの現在位置を、今回の走行実績の出発地位置とする。そして、管理処理制御ユニット410Bは、記憶ユニット120Bにアクセスして、現在時刻(日時)を出発時刻とする、装置IDに関連付けられた実績情報の生成を開始する。
引き続き、ステップS63において、管理処理制御ユニット410Bが、第1実施例におけるステップS13と同様の処理を行って、実績情報と印象情報との対応付け処理を行う。
次いで、ステップS64において、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、車両CRが走行を終了したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS64:N)には、処理はステップS63へ戻る。
ステップS64における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS64:Y)には、処理はステップS65へ進む。ステップS65では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置を、今回の走行実績の目的地位置とする。そして、管理処理制御ユニット410Bは、現在時刻(日時)を到着時刻として、今回の検索用情報の生成を終了する。
《検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理》
次に、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理について、説明する。
検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理に際しては、図16に示されるように、まず、ステップS71において、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された一覧表示指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS71:N)には、ステップS71の処理が繰り返される。
ステップS71における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS71:Y)には、処理はステップS72へ進む。ステップS72では、管理処理制御ユニット410Bが、記憶ユニット120Bにアクセスして、装置IDに関連付けられた履歴情報DHBを読み取り、実績情報における目的地と、当該目的地と対応付けられた印象情報の一覧を表示する表示情報を生成する。
引き続き、ステップS73において、管理処理制御ユニット410Bが、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置300へ送信する。
当該表示情報を受信した端末装置300では、端末処理制御ユニット310が、表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。この結果、目的地の一覧が、対応付けられた実績情報とともに、表示ユニット250に表示される。
ステップS73の処理が終了すると、処理はステップS74へ進む。ステップS74では、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された抽出表示指令を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS74:N)には、ステップS74の処理が繰り返される。
ステップS74における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS74:Y)には、処理はステップS75へ進む。ステップS75では、管理処理制御ユニット410Bが、一覧表示された情報の中から、利用者が指定した印象情報を含む情報を抽出した表示情報を生成する。
引き続き、ステップS76において、管理処理制御ユニット410Bが、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置300へ送信する。
当該表示情報を受信した端末装置300では、端末処理制御ユニット310が、表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。この結果、利用者が指定した印象情報を含んだ目的地の情報が、表示ユニット250に表示される。
ステップS76の処理が終了すると、処理はステップS71へ戻る。
《検索用情報を利用した経路探索処理》
次いで、検索用情報を利用した経路探索処理について、説明する。
検索用情報を利用した経路探索処理に際しては、図17に示されるように、まず、ステップS81において、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された経路探索指令を受信したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、ステップS81の処理が繰り返される。
ステップS81における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS81:Y)には、処理はステップS82へ進む。ステップS82では、管理処理制御ユニット410Bが、記憶ユニット120Bにアクセスして、地図情報MPI及び装置IDに関連付けられた履歴情報DHBに含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、指定内容に従った当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。この後、処理はステップS83へ進む。
ステップS83では、管理処理制御ユニット410Bが、探索された経路を地図上に表示する表示情報を生成する。引き続き、ステップS84において、管理処理制御ユニット410Bが、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置300へ送信する。
当該表示情報を受信した端末装置300では、端末処理制御ユニット310が、表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。この結果、探索された経路が表示ユニット250に表示される。
ステップS84の処理が終了すると、処理はステップS85へ進む。ステップS85では、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された経路抽出指令を受信したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS85:N)には、ステップS85の処理が繰り返される。
ステップS85における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS85:Y)には、処理はステップS86へ進む。ステップS86では、管理処理制御ユニット410Bが、記憶ユニット120Bを参照して、探索された経路の中に、装置IDに関連付けられ、かつ、利用者が指定した印象情報(例えば、「天気:雪」)に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS86:N)には、処理はステップS81へ戻る。
ステップS86における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS86:Y)には、処理はステップS87へ進む。ステップS87では、管理処理制御ユニット410Bが、探索された経路の中から、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。
引き続き、ステップS88において、管理処理制御ユニット410Bが、当該表示情報を、ネットワーク500を介して、端末装置300へ送信する。当該表示情報を受信した端末装置300では、端末処理制御ユニット310が、表示情報に基づいて表示データを生成する。そして、端末処理制御ユニット310は、当該表示データを表示ユニット250へ送る。この結果、利用者が指定した印象情報に付けられた探索された経路が、表示ユニット250に表示される。
ステップS88の処理が終了すると、処理はステップS81へ戻る。
《検索用情報を利用した報知処理》
次いで、検索用情報を利用した報知処理について、説明する。
検索用情報を利用した報知処理に際しては、図18に示されるように、まず、ステップS91において、管理処理制御ユニット410Bが、記憶ユニット120B内に記憶された装置IDに関連付けられた履歴情報DHBを参照して、端末装置300から送信された車両CRの現在位置に基づき、車両CRがリスク遭遇位置に接近しているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS91:N)には、ステップS91の処理が繰り返される。
ステップS91における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS91:Y)には、処理はステップS92へ進む。ステップS92では、管理処理制御ユニット410Bが、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。引き続き、ステップS93において、管理処理制御ユニット410Bが、当該報知情報を、ネットワーク500を介して、端末装置300へ送信する。当該報知情報を受信した端末装置300では、端末処理制御ユニット310が、報知情報に基づいて表示データを生成して表示ユニット250へ送るとともに、出力音データを生成して音出力ユニット240へ送る。この結果、車両CRがリスク遭遇位置を走行する際に、表示ユニット250及び音出力ユニット240を利用して、リスク遭遇時の走行動作が報知される。
ステップS93の処理が終了すると、処理はステップS91へ戻る。
以上説明したように、第2実施例では、管理装置400Bの管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された車両CRの現在位置及び現在時刻を受けると、当該現在時刻(日時)及び車両CRの現在位置を、定期的に記憶ユニット120B内に格納し、装置IDに関連付けた走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、管理処理制御ユニット410Bは、外部の情報サーバから送信された現在の気象情報を定期的に取得する。そして、管理処理制御ユニット410Bは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶ユニット120B内に格納する。
また、実績情報の生成中に、端末装置300から送信されたリスク遭遇時における車両CRの加速度を受けたときには、管理処理制御ユニット410Bは、当該加速度の時間変化から車両CRの走行動作を導出する。引き続き、管理処理制御ユニット410Bは、当該導出された車両CRの走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、管理処理制御ユニット410Bは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
また、実績情報の生成中に、端末装置300から送信された車両CRの前方画像の撮影結果を取得すると、管理処理制御ユニット410Bは、生成中の実績情報と、取得した画像情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。ここで、画像情報には、画像データ、及び、休憩地駐車場や目的地駐車場等の撮影場所の情報が含まれている。
また、かかる実績情報と画像情報との対応付けに際して、画像情報に人物の顔や他車両のナンバープレート等のプライバシー情報が含まれている場合には、管理処理制御ユニット410Bは、プライバシー保護の観点からプライバシー情報に係る画像部分を表示しないように加工処理を行うようになっている。
また、第2実施例では、利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、一覧表示指令が、端末装置300から管理装置400Bへ送信され、当該一覧表示指令が管理処理制御ユニット410Bへ送られる。当該一覧表示指令を受けると、管理処理制御ユニット410Bは、記憶ユニット120Bにアクセスして、装置IDに関連付けられた検索用情報を一覧にした表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
こうして検索用情報の一覧が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象事報を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、抽出表示指令が、端末装置300から管理装置400Bへ送信され、当該抽出表示指令が管理処理制御ユニット410Bへ送られる。当該抽出表示指令を受けると、管理処理制御ユニット410Bは、利用者が指定した印象情報に対応する実績情報を一覧の検索用情報から抽出した表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、利用者が所望とする実績情報(経路、目的地)を思い出せない場合であっても、印象情報をキーにして、利用者は、所望の実績情報を見つけ出すことが可能となる。
したがって、第2実施例によれば、上述した第1実施例と同様に、過去の走行実績期間における利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる。
また、第2実施例では、出発地及び目的地を指定した経路探索指令が、端末装置300から管理装置400Bへ送信されると、管理処理制御ユニット410Bは、記憶ユニット120B内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。このため、リスクに遭遇していない経路を探索することができる。
また、探索された経路が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象情報を指定した経路抽出指定の入力を入力ユニット260に対して行うと、経路抽出指令が、端末装置300から管理装置400Bの管理処理制御ユニット410Bへ送られる。当該経路抽出指令を受けると、管理処理制御ユニット410Bは、当該経路が探索された経路の中に、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果、探索された経路の中から、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、探索された経路の中から、利用者が所望とする経路を思い出せない場合であっても、印象情報をキーにして、利用者は、所望の経路を見つけ出すことが可能となる。
また、第2実施例では、管理処理制御ユニット410Bが、端末装置300から送信された車両CRの現在位置に基づき、記憶ユニット120B内に記憶された履歴情報に含まれる装置IDに関連付けられた検索用情報のリスク情報を参照して、車両CRがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。接近判定処理の結果が肯定的になると、管理処理制御ユニット410Bは、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。こうして生成された報知情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示ユニット250へ送るとともに、出力音データを生成して音出力ユニット240へ送る。
このため、車両CRがリスクに遭遇した位置を走行する場合に、利用者がより注意を払った運転を行うことを期待することができる。
[第3実施例]
次いで、本発明の第3実施例を、図19及び図20を参照して説明する。
<構成>
図19には、第3実施例に係る情報処理システムが備える端末装置300と管理装置400Cの配置関係が示されている。
図19に示されるように、第3実施例の情報処理システムは、上述した第2実施例の情報処理システムと比べて、管理装置400Bに代えて管理装置400Cを備える点が異なっている。以下、この相違点に主に着目して、説明を行う。
なお、管理装置400Cは、端末装置300と同様に構成された他の端末装置とも通信可能となっているが、図19においては、端末装置300のみが代表的に示されている。
《管理装置400Cの構成》
図20には、管理装置400Cの概略的な構成がブロック図にて示されている。図20に示されるように、管理装置400Cは、上述した第2実施例の管理装置400Bと比べて、管理処理制御ユニット410Bに代えて管理処理制御ユニット410Cを備える点、及び、記憶ユニット120Bに代えて記憶ユニット120Cを備える点が異なっている。
上記の管理処理制御ユニット410Cは、管理装置400Cの全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。管理処理制御ユニット410Cについては、後述する。
上記の記憶ユニット120Cは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、管理装置400Cにおいて利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット120Cには、上述した第2実施例の記憶ユニット120Bと比べて、車両別履歴情報CDHに代えて履歴情報DHCが記憶されている点が異なっている。記憶ユニット120Cには、管理処理制御ユニット410Cがアクセスできるようになっている。
上記の履歴情報DHCは、上述した履歴情報DHBjと同様の構成の情報となっているが、当該履歴情報DHCの内容は、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された走行に関する情報(走行日時、走行位置)、リスク遭遇時における車両の加速度の情報及び前方画像の撮影結果、並びに、撮影画像情報により生成された、複数の過去の走行履歴に関する検索用情報となっている。当該履歴情報DHCは、管理処理制御ユニット410Cが生成し、記憶ユニット120C内に格納する。
次に、管理処理制御ユニット410Cについて説明する。当該管理処理制御ユニット410Cは、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。管理処理制御ユニット410Cが様々なプログラムを実行することにより、管理装置400Cとしての各種機能が実現されるようになっている。
管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた車両CRの現在位置及び現在時刻を受ける。また、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた、車両CRが走行している地域の現在の気象情報を定期的に受ける。また、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた、リスク遭遇時における車両CRの加速度の情報及び前方画像の撮影結果を受ける。さらに、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた撮影結果を受ける。そして、管理処理制御ユニット410Cは、これらの情報に基づいて、検索用情報を生成する。
また、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた、走行実績の一覧表示指定又は抽出表示指定に対応する指令を受けると、検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430を利用し、当該表示制御処理により生成された表示情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
また、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた、経路探索に関する指定に対応する指令を受けると、検索用情報を利用した経路探索処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430を利用し、当該経路探索処理により生成された表示情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
また、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430から送られた車両CRの現在位置に基づき、検索用情報を利用した報知処理を実行する。そして、管理処理制御ユニット410Cは、外部通信ユニット430を利用し、当該報知処理により生成された報知情報を、サーバ送信データとして、ネットワーク500を介して端末装置300へ送信する。
なお、管理処理制御ユニット410Cが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
<動作>
以上のようにして構成された端末装置300と管理装置400Cとを備える情報処理システムの動作について、管理装置400Cによる処理に主に着目して説明する。
《検索用情報の生成処理》
管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cによる検索用情報の生成処理は、装置IDとの関連付けを行わずに、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された情報から検索用情報を生成することを除いて、上述した管理処理制御ユニット410Bによる検索用情報の生成処理と同様にして行われる。
《検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理》
管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cによる検索用情報を利用した実績情報の表示制御処理は、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された情報から生成された検索用情報を利用することを除いて、上述した管理処理制御ユニット410Bによる実績情報の表示制御処理と同様にして行われる。
《検索用情報を利用した経路探索処理》
管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cによる検索用情報を利用した経路探索処理は、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された情報から生成された検索用情報を利用することを除いて、上述した管理処理制御ユニット410Bによる経路探索処理と同様にして行われる。
《検索用情報を利用した報知処理》
管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cによる検索用情報を利用した報知処理は、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された情報から生成された検索用情報を利用することを除いて、上述した管理処理制御ユニット410Bによる報知処理と同様にして行われる。
以上説明したように、第3実施例では、管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cが、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された車両の現在位置及び現在時刻を受けると、当該現在時刻(日時)及び車両の現在位置を、定期的に記憶ユニット120C内に格納し、走行に関連する実績情報を生成する。かかる実績情報の生成中に、管理処理制御ユニット410Cは、外部の情報サーバから送信された現在の気象情報を定期的に取得する。そして、管理処理制御ユニット410Cは、生成中の実績情報と、気象情報とを対応付けた検索用情報を生成し、記憶ユニット120C内に格納する。
また、実績情報の生成中に、端末装置300を含む様々な端末装置から送信されたリスク遭遇時における車両の加速度を受けたときには、管理処理制御ユニット410Cは、当該加速度の時間変化から車両の走行動作を導出する。引き続き、管理処理制御ユニット410Cは、当該導出された車両の走行動作の情報及びリスク遭遇位置を含むリスク情報を生成する。そして、管理処理制御ユニット410Cは、生成中の実績情報と、リスク情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。
また、実績情報の生成中に、端末装置300を含む様々な端末装置から送信された車両の前方画像の撮影結果を取得すると、管理処理制御ユニット410Cは、生成中の実績情報と、取得した画像情報とを対応付けて、検索用情報の内容を更新する。ここで、画像情報には、画像データ、及び、休憩地駐車場や目的地駐車場等の撮影場所の情報が含まれている。
また、かかる実績情報と画像情報との対応付けに際して、画像情報に人物の顔や他車両のナンバープレート等のプライバシー情報が含まれている場合には、管理処理制御ユニット410Cは、プライバシー保護の観点からプライバシー情報に係る画像部分を表示しないように加工処理を行うようになっている。
また、第3実施例では、利用者が走行実績の一覧表示を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、一覧表示指令が、端末装置300から管理装置400Cへ送信され、当該一覧表示指令が管理処理制御ユニット410Cへ送られる。当該一覧表示指令を受けると、管理処理制御ユニット410Cは、記憶ユニット120Cにアクセスして、検索用情報を一覧にした表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
こうして検索用情報の一覧が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象事報を指定した入力を入力ユニット260に対して行うと、抽出表示指令が、端末装置300から管理装置400Cへ送信され、当該抽出表示指令が管理処理制御ユニット410Cへ送られる。当該抽出表示指令を受けると、管理処理制御ユニット410Cは、利用者が指定した印象情報に対応する実績情報を一覧の検索用情報から抽出した表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、様々な利用者の印象情報をキーにして、利用者は、所望の実績情報を見つけ出すことが可能となる。例えば、利用者が印象情報として「雪」を指定した場合には、天候が雪のときに走行できた経路を利用者が見つけることができる。
したがって、第3実施例によれば、過去の走行実績期間における様々な利用者の印象情報を利用して、走行実績情報から、利用者が所望する走行実績情報を容易に見つけ出すことができる。
また、第3実施例では、出発地及び目的地を指定した経路探索指令が、端末装置300から管理装置400Cへ送信されると、管理処理制御ユニット410Cは、記憶ユニット120C内に記憶された地図情報及び履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、当該出発地から目的地までのリスク遭遇位置を回避する経路を探索する。このため、リスクに遭遇していない経路を探索することができる。
また、探索された経路が表示ユニット250に表示された後に、利用者が特定の印象情報を指定した経路抽出指定の入力を入力ユニット260に対して行うと、経路抽出指令が、端末装置300から管理装置400Cの管理処理制御ユニット410Cへ送られる。当該経路抽出指令を受けると、管理処理制御ユニット410Cは、当該経路が探索された経路の中に、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路が存在するか否かを判定する。当該判定の結果、探索された経路の中から、利用者が指定した印象情報に対応付けられた経路のみを表示する表示情報を生成する。こうして生成された表示情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310が、当該表示情報に基づいて表示データを生成し、表示ユニット250へ送る。
このため、探索された経路の中から、様々な利用者の印象情報をキーにして、利用者は、所望の経路を見つけ出すことが可能となる。
また、第3実施例では、管理処理制御ユニット410Cが、端末装置300から送信された車両CRの現在位置に基づき、記憶ユニット120C内に記憶された履歴情報に含まれる検索用情報のリスク情報を参照して、車両CRがリスク遭遇位置に接近しているか否かの接近判定処理を行う。接近判定処理の結果が肯定的になると、管理処理制御ユニット410Cは、リスク遭遇時の走行動作を報知する報知情報を生成する。こうして生成された報知情報は、ネットワーク500を介して、端末装置300の端末処理制御ユニット310に送られる。そして、端末処理制御ユニット310は、当該報知情報に基づいて表示データを生成して表示ユニット250へ送るとともに、出力音データを生成して音出力ユニット240へ送る。
このため、車両CRが、様々な車両がリスクに遭遇した位置を走行する場合に、利用者がより注意を払った運転を行うことを期待することができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1〜第3実施例においては、実績情報に対応付ける印象情報を、天気情報、リスク情報、画像情報としたが、更に、「○○旅行中」や「△△への帰省中」といった情報を実績情報に対応付けるようにしてもよい。
また、上記の第3実施例では、端末装置は、管理装置に検索用情報を提供するとともに、管理装置から履歴情報を利用した検索用情報の抽出情報、経路情報、報知情報の提供を受けることとした。これに対し、情報処理システムにおいて、管理装置に検索用情報の提供のみを行う端末装置と、管理装置から履歴情報を利用した検索用情報の抽出情報、経路情報、報知情報の提供のみを受ける端末装置とが含まれるようにしてもよい。
また、上記の第1〜第3実施例については、上述した第1及び第2実施形態に対する変形と同様の変形を適宜施すことができる。
100 … 情報処理装置
110 … 処理制御ユニット(記憶制御部、表示制御部、探索部、報知
制御部)
120A,120B … 記憶ユニット(記憶部)
250 … 表示ユニット(表示部)
300 … 端末装置
310 … 端末処理制御ユニット(端末表示制御部)
330 … 無線通信ユニット(受信部)
400B … 管理装置
410B … 管理処理制御ユニット(記憶制御部、抽出部)
430 … 外部通信ユニット(送信部)
710A,710B … 記憶部
750A,750B … 記憶制御部
770 … 処理制御部(表示制御部、探索部、報知制御部)
810 … 端末装置
813 … 受信部
814 … 端末処理制御部(端末表示制御部)
820 … 管理装置
822 … 管理処理制御部(抽出部)
823 … 送信部
960 … 表示部

Claims (15)

  1. 過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と;
    前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出し、前記抽出された実績情報を表示部に表示させる表示制御部と;
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記実績情報には、走行日時の情報が含まれ、
    前記表示制御部は、前記抽出された実績情報を前記走行日時の新しい順に並べて前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記印象事象情報は、気象情報である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記気象情報は、走行目的地到着時の気象情報である、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶制御部は、前記走行時の気象情報を定期的に取得し、前記定期的に取得された気象情報の内容に変更があった場合には、前記変更された気象情報を前記記憶部に記憶させる、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記記憶制御部は、
    前記走行の開始時の気象情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記走行の開始時の気象情報と、前記走行目的地到着時の気象情報とが異なる場合には、前記走行目的地到着時の気象情報を前記記憶部に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記印象事象情報は、前記走行時に遭遇したリスク情報である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載に情報処理装置。
  8. 前記リスク情報には、リスク遭遇時の走行動作の情報が含まれる、ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記リスク情報には、リスクに遭遇した位置の情報が更に含まれ、
    前記位置を走行する際に、前記リスク遭遇時の走行動作を報知させる制御を行う報知制御部を更に備える、ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記リスク情報には、リスクに遭遇した位置の情報が更に含まれ、
    経路探索を行う探索部を更に備え、
    前記探索部は、前記位置を回避する経路を探索する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理装置。
  11. 過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と;
    前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出する抽出部と;
    前記抽出された実績情報を送信する送信部と;
    を備えることを特徴とする管理装置。
  12. 請求項11に記載の管理装置から送信された実績情報を受信する受信部と;
    前記実績情報の表示部への表示を制御する端末表示制御部と;
    を備えることを特徴とする端末装置。
  13. 記憶制御部と、表示制御部とを備える情報処理装置において使用される情報処理方法であって、
    前記記憶制御部が、過去の走行に関連する実績情報と、前記走行に関連する利用者にとっての印象事象情報とを対応付けた情報を記憶部に記憶させる記憶制御工程と;
    前記表示制御部が、前記利用者が指定した印象事象情報に対応する実績情報を前記記憶部から抽出し、前記抽出された実績情報を表示部に表示させる表示制御工程と;
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  14. 情報処理装置が有するコンピュータに、請求項13に記載の情報処理方法を実行させる、ことを特徴とする情報処理プログラム。
  15. 情報処理装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項14に記載の情報処理プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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