JP2019143561A - Dpf洗浄用管体 - Google Patents
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同装置は、ディーゼル機関の排気ガス中に含まれるPM(微粒子物質)を捕集するようケース内にDPFを収納固定したDPF組立体を、垂直方向に配向してあり、エンジン側排気管に流入口(排気ガスの流入口)を接続し、マフラー側排気管に流出口(排気ガスの流出口)を接続している。また、流入口側と排気口側には開閉可能なキャップ部材が備えられている。両キャップ部材を開き、上部の流出口側から洗浄剤を注ぐと、同洗浄剤はDPFを通過して同DPF内部を洗浄し、流入口から排出される。
本発明は、現実的に現在使用されているDPFまたはDPF組立体を車両から取外すことなく外部から洗浄するDPF洗浄用管体を提供する。
上記構成による本発明において、DPFが介在される排気管経路における上流側には、管体が同排気管経路に対して挿通されている。同管体の排気管経路外における開口には蓋が装着されており、通常時は、この蓋を取り付けることで排気管経路が外部に連通することはない。DPFを洗浄するときは、上記蓋を外し、水道用ホースなどで外部の水道栓に接続する。水道栓から水道用ホースを介して水道水を供給する。同管体の排気管経路内における先端開口はDPFの側に配向されているため、水道水は管体の先端開口からDPFの側に向けて噴出される。噴出された水道水は、DPFを通過することでDPFに付着している微少な窒素酸化物などを洗い流す。さらに、エンジンをかけることで排気管経路を通過する排気がDPFを通過するため、水道水の勢いを加勢する。これにより水道水はより勢いよくDPFを通過し、DPF内を洗浄できる。
さらに、上記排気管経路における連通穴を覆って締結可能なバンドを備え、前記管体はこのバンドを貫通して固定される構成としても良い。
上記構成において、バンドに固定されている管体を排気管経路の連通穴に挿入し、この状態でバンドを排気管経路における連通穴を覆うようにして締結する。すると、バンドを介して管体が排気管経路に固定され、かつ、排気管経路の連通穴も塞がれる。
これにより、管体を排気管経路に挿通させて固定できる。
上記構成において、管体における上記排気管経路内の先端開口は概ね塞がれているが、先端とその近辺に複数の孔を形成してあるので、排気管経路の外側の開口から水道水を流入させると、管体の先端の孔から如雨露のように噴出される。
この他、例えば、前記管体における上記排気管経路内の先端に洗浄液の拡散機構を形成するようにしてもよいし、DPFが介在される排気管経路における上流側には、開閉可能な排水口を形成するようにしてもい。排水口の一例として、前記排水口は、下方にU字状に湾曲させた部位に形成してもよい。
図1は、本発明の一実施形態にかかるDPF洗浄用管体が装着された排気経路を概略図により示している。同排気経路は上面図として描写している。
同図において、排気管10はエンジンからマフラーへ通じる管であり、エンジンから排出される排気ガスが排気管を通過してマフラーへ送られ、マフラーで消音されて外部空間へと排気される。
DPF22は一般的にはセラミックで構成されるフィルタであり、微少な連通路が形成されており、排気ガスは通過し、PMが捕集され、自動で除去される仕組みとなっている。
従来は、強制再生を行っても目詰まりが解消しない場合は、DPF組立体を分解してDPFを取り出し、スチームや水道水、各種の洗浄液を使用して目詰まりを解消させていた。その後、洗浄して再度組み立て、DPF組立体として排気管の所定位置に装着し直していた。
DPF洗浄用管体30は、DPF22を収容するDPF組立体20が介在される排気管10の経路における上流側に装着されている。このDPF洗浄用管体30は、管体31と、バンド32と、蓋33とから構成されている。
バンド32は、筒状の排気管10を挟み込む一対のバンド片32a,32bを備えている。それぞれのバンド片32a,32bは、筒状の排気管10を挟み込む半円筒部位32a1,32b1と、同反円筒部位の上端と下端から径方向に突出するブラケット部位32a2,32b2とから構成されている。一対のバンド片32a,32bは、互いに反対方向に対面させた状態でブラケット部位32a2,32b2とをボルトとナットで互いに近接するように締め付けて固定される。
使用時には、まず、蓋33を開き、水道栓に取り付けたホースを差し込んで水を流す。すると、排気管10の内部における管体31の先端開口31aからDPF22の側に向けて水道水が吹き付けられる。この状態で、さらにエンジンを作動させると排気ガスの勢いによって水道水は勢いよくDPF22に吹き付けられる。さらに、回転数を上げていくと、排気ガスと共に水道水はDPF22の微少な連通路を通過し、このときに同連通路に詰まっている微小粒子を洗い流して連通路の掃除を行う。
例えば、2週間に1度くらいの頻度で、車の所有者が洗浄する。頻度はエンジンチェックランプが点灯する頻度が分かっていれば、それよりも短い頻度で行うと良い。また、洗車するときには、水道栓にホースをつなぐことも多いので、その機会を利用してホースの一端を管体31の開口31bに接続して洗浄すればよい。
このようにして通常時から洗浄を怠らないようにすれば、エンジンチェックランプの点灯頻度は大幅に減り、修理費の負担軽減に役立つ。
この変形例は、先に説明した管体31の先端部分を加工したものである。この管体131における排気管10内での先端開口131aは閉じられている。しかし、単に開口部位を閉じているのではなく、先端部分とその周囲に微少な孔131a1を多数形成してある。この孔131a1は例えば1mm程度であればよい。先端面に5つ〜7つくらい形成し、先端面につながる筒部にも3〜4列程度で多数の孔131a1を形成しておく。
むろん、孔131a1の大きさや数は適宜変更して良いし、先端の開口を平面で閉じるのではなく、半球面で閉じ、半球面に孔131a1を形成しておいて、水道水が広い面に噴き出されるようにしても良い。
なお、DPF洗浄用管体30を使用することで排気管10内に水がたまる懸念があるが、エンジンをかけることで排気管10内の水はすべて吹き飛ばされるので、かかる懸念を考慮する必要はなかった。
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
Claims (4)
- DPFが介在される排気管経路における上流側で、管体が同排気管経路に対して挿通され、同管体の前記排気管経路内における先端開口は前記DPFの側に配向され、同管体の前記排気管経路外における開口には脱着可能な蓋が装着されるDPF洗浄用管体。
- 前記排気管経路には連通穴が形成され、同連通穴から前記管体を挿入することを特徴とする請求項1に記載のDPF洗浄用管体。
- 前記排気管経路における連通穴を覆って締結可能なバンドを備え、前記管体はこのバンドを貫通して固定されていることを特徴とする請求項2に記載のDPF洗浄用管体。
- 前記管体における前記排気管経路内の先端開口を塞ぎつつ、先端とその近辺に複数の孔を形成してあることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のDPF洗浄用管体。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57163113A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-07 | Tsuchiya Mfg Co Ltd | Disposing method of particles in exhaust gas |
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JP2006105150A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Caterpillar Inc | フィルタ修理システム |
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2018
- 2018-02-22 JP JP2018029352A patent/JP6634460B2/ja active Active
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