JP2019143505A - リザーブタンク - Google Patents

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智也 早川
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高晴 永利
将孝 南川
Masataka Minamikawa
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純一 末松
真志 柴田
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Abstract

【課題】温度領域の異なる複数の冷却系統のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクにおいて、タンク部間相互の温度影響を低減する。【解決手段】温度領域が相対的に高いエンジン冷却水を貯留する第1タンク部11と、温度領域が相対的に低いインタークーラ冷却水を貯留する第2タンク部12とを隣接して一体形成したリザーブタンク1である。第1タンク部11と第2タンク部12との間に、これら第1および第2タンク部11,12を構成する部材よりも熱伝導率の低い断熱層として空気層ALを介在させる。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されるリザーブタンクに関し、特に、異なる冷却系統の冷却液を貯留する複数のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクに関するものである。
水冷式エンジン等を搭載した車両では、温度上昇に伴う冷却液の体積膨張を吸収して、冷却系統(回路)を循環する冷却液量を一定に保ち、また、冷却液に不可避的に含まれる残留エアを抜き(気液分離)、更には、冷却系統を循環する冷却液量の点検や管理を容易に行うために、冷却系統にリザーブタンクを設けることが従来から知られている。
また、最近では、過給機を用いてダウンサイジングターボ化されたエンジンの増加に伴い、高負荷運転時等に気筒内に導入される空気の充填効率を高めるべく、過給された高温の吸入空気の温度を下げるための水冷式インタークーラを搭載した車両が増えつつある(例えば特許文献1)。
特開2017−72092号公報
ところで、上記特許文献1には、エンジン冷却水をラジエータで冷却し、インタークーラ冷却水をサブラジエータで冷却することしか言及されていないが、エンジン冷却水とインタークーラ冷却水とは温度領域が異なることから、エンジン冷却系統とインタークーラ冷却系統の両方にリザーブタンク(エンジン冷却用リザーブタンクおよびインタークーラ冷却用リザーブタンク)を設けることが好ましい。
もっとも、リザーブタンクを2つ設けると、コストが嵩むという問題があり、また、リザーブタンクは通常エンジンコンパートメント内に配置されるところ、2つのリザーブタンクをエンジンコンパートメント内に配置すると、他の車載機器の配置スペースが制限されるという問題もある。
そこで、エンジン冷却用タンク部とインタークーラ冷却用タンク部とを隣接して一体形成したリザーブタンクを採用することで、エンジンコンパートメント内におけるスペースの有効活用とコスト低減とを図ることが考えられる。
しかしながら、エンジン冷却用タンク部とインタークーラ冷却用タンク部とを隣接して一体形成したリザーブタンクでは、温度領域が相対的に低いインタークーラ冷却水が、温度領域が相対的に高いエンジン冷却水の影響を受けて高温化するため、インタークーラ冷却系統における冷却性能が低下し、延いてはエンジン出力が低下するという問題がある。
なお、このような問題は、水冷式エンジンおよび水冷式インタークーラを備える車両に限らず、例えばハイブリッド車両における水冷式エンジンと水冷式インバータといったように、温度領域の異なる2以上の冷却系統の冷却液をそれぞれ貯留する複数のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクを用いる場合一般について生じる問題である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温度領域の異なる複数の冷却系統のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクにおいて、タンク部間相互の温度影響を低減する技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るリザーブタンクでは、相隣接するタンク部同士の間に、相対的に熱伝導率の低い断熱層を設けることで、タンク部間相互の温度影響を低減するようにしている。
具体的には、本発明は、温度領域の異なる冷却系統の冷却液をそれぞれ貯留する複数のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクを対象としている。
そして、このリザーブタンクは、上記複数のタンク部のうち相隣接するタンク部の間に、当該タンク部を構成する部材よりも熱伝導率の低い断熱層を介在させたことを特徴とするものである。
なお、本発明において、「複数のタンク部のうち相隣接するタンク部の間」とは、例えば、タンク部A、タンク部Bおよびタンク部Cをこの順で隣接して一体形成した場合における、タンク部Aとタンク部Bとの間、および、タンク部Bとタンク部Cとの間を意味する。
この構成によれば、複数のタンク部を隣接して一体形成することで、エンジンコンパートメント内におけるスペースの有効活用とコスト低減とを図ることができる。
加えて、相隣接するタンク部の間に、タンク部を構成する部材よりも熱伝導率の低い断熱層を介在させることで、温度領域が相対的に低い冷却液が、温度領域が相対的に高い冷却液の影響を受けるのを抑えることができ、これにより、温度領域が相対的に低い冷却系統における冷却性能が低下するのを確実に抑制することができる。
また、上記リザーブタンクでは、上記断熱層は、上記相隣接するタンク部の間に設けられた空間によって形成される空気層であることが好ましい。
熱伝導率は、一般的に、固体、液体、気体の順に低くなるところ、この構成によれば、相隣接するタンク部の間に空気層を設けるという簡単な構成で、タンク部間相互の温度影響を確実に低減することができる。
さらに、上記リザーブタンクでは、上記空間は、外部と連通していることが好ましい。
仮に、相隣接するタンク部の間に設けられた密閉空間によって空気層を形成した場合には、密閉空間内の空気が膨張と収縮を繰り返すことで、リザーブタンクに圧が繰り返し作用するところ、この構成によれば、相隣接するタンク部の間に設けられた空間と外部とを連通させることで、空気が膨張しても圧が外部に逃げるため、空気の膨張・収縮による影響を抑えることができる。
また、上記リザーブタンクでは、上記断熱層は、上記相隣接するタンク部の間に挟まれた断熱材で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、断熱材として例えば空気よりも熱伝導率の低いものを採用することで、温度領域が相対的に低い冷却液が、温度領域が相対的に高い冷却液の影響を受けるのをより一層確実に抑えることができる。
以上説明したように、本発明に係るリザーブタンクによれば、隣接して一体形成された、温度領域の異なる複数の冷却系統のタンク部間相互の温度影響を低減することができる。
本発明の実施形態に係るリザーブタンクを模式的に示す背面図である。 エンジン用ラジエータに取り付けられたリザーブタンクを模式的に示す図である。 リザーブタンクを模式的に示す平面図である。 リザーブタンクを模式的に示す側面図である。 図3のV−V線の矢視断面図である。 リザーブタンクを簡略化して示す図である。 変形例1に係るリザーブタンクを簡略化して示す図である。 変形例2に係るリザーブタンクを簡略化して示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、図中における、矢印Upは上方を、矢印Frは前側(車両前後方向前側)を、矢印Rhは右側(車幅方向右側)を、矢印Lfは左側(車幅方向左側)をそれぞれ示している。
−リザーブタンク−
図1は本実施形態に係るリザーブタンク1を模式的に示す背面図であり、図2はエンジン用ラジエータ41に取り付けられたリザーブタンク1を模式的に示す図である。このリザーブタンク1は、過給機(図示せず)を用いてダウンサイジングターボ化されたエンジン(図示せず)を備える車両に搭載されるものであり、図2に示すように、エンジン用ラジエータ41に取り付けられて、エンジンコンパートメント(図示せず)内に配置されている。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、リザーブタンク1を車載した状態における姿勢を基準として前後上下左右を規定している。一例として、上面21とは、リザーブタンク1を車載した状態における上方を向く面であり、また、前側側面23とは、リザーブタンク1を車載した状態における前側を向く面である。
リザーブタンク1は、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等といった透明または半透明の樹脂からなり、図1に示すように、エンジン冷却水(冷却液)を貯留するタンク本体部2と、タンク本体部2に形成された第1および第2冷却水注入部14,15を加圧・密閉するように、これら第1および第2冷却水注入部14,15にそれぞれ着脱可能に取り付けられる第1および第2タンクキャップ5,6と、図2に示すようにタンク本体部2をエンジン用ラジエータ41に取り付けるための第1〜第3取付け部7,8,9(図4参照)と、を備えている。
図3はリザーブタンク1を模式的に示す平面図であり、図4は側面図であり、図5は図3のV−V線の矢視断面図である。タンク本体部2は、二分割構造になっていて、図3および図4に示すように、前側部材3と後側部材4とを前後方向に接続することで内部に空間を有する立体形状に形成されている。
タンク本体部2は、図1、図3および図4に示すように、上面21と、下面22と、上面21の前側の端部から下方に延びる前側側面23と、上面21の後側の端部から下方に延びる後側側面24と、上面21の右側の端部から下方に延びる第1右側側面25と、第1右側側面25の下端部から左側に後退して下方に延びる第2右側側面26と、上面21の左側の端部から下方に延びる第1左側側面27と、第1左側側面27の下端部から下方に行くほど右側に湾曲して延びる第2左側側面28と、を有する多面体形状に形成されている。
ところで、ダウンサイジングターボ化されたエンジンを備える本実施形態の車両には、高負荷運転時等に気筒内に導入される空気の充填効率を高めるべく、過給された高温の吸入空気の温度を下げるための水冷式のインタークーラ(図示せず)が搭載されている。ここで、エンジン冷却水の温度(例えば最高105℃)とインタークーラ冷却水の温度(例えば最高90℃)とは異なるため、エンジン冷却用およびインタークーラ冷却用という2つの冷却系統のリザーブタンクが必要になるところ、本実施形態では、エンジンコンパートメント内におけるスペースの有効活用とコスト低減を図るべく、エンジン冷却用およびインタークーラ冷却用という2つの冷却系統のタンク部11,12を隣接して一体化したリザーブタンク1を採用している。
具体的には、タンク本体部2は、図5に示すように、エンジン冷却水を貯留する第1タンク部11と、当該第1タンク部11の車幅方向右側に隣接して一体化された、インタークーラ冷却水を貯留する第2タンク部12と、これら第1タンク部11と第2タンク部12とを仕切る内壁部13と、を有している。第1タンク部11および第2タンク部12の内部には、図5に示すように、多数のリブ16,17が設けられており、これにより、第1タンク部11および第2タンク部12の内部に複数の内部空間11a,12aがそれぞれ形成されるとともに、リザーブタンク1に剛性が付与されるようになっている。なお、第1タンク部11の内部に形成された複数の内部空間11aは、連通孔(図示せず)によって連通しており、エンジン冷却水は複数の内部空間11aを順次通過するようになっている。同様に、第2タンク部12の内部に形成された複数の内部空間12aは、連通孔(図示せず)によって連通しており、インタークーラ冷却水は複数の内部空間12aを順次通過するようになっている。
第1タンク部11は、上面21の左側部分(内壁部13よりも左側の部分)と、下面22の左側部分と、前側側面23の左側部分と、後側側面24の左側部分と、第1左側側面27と、第2左側側面28とで(より正確にはこれらの面をそれぞれ構成する壁部で)囲われている。上面21(より正確には上面21を構成する壁部)には、その左側部分に第1タンク部11にエンジン冷却水を注入するための第1冷却水注入部14が形成されている。第1冷却水注入部14は、上述の如く、着脱可能に取り付けられる第1タンクキャップ5によって加圧・密閉されており、これにより、第1タンク部11内の圧が高められてエンジン冷却水の沸騰が抑えられるようになっている。
エンジン冷却水は、エンジンに供給された後、エンジン用ラジエータ41とリザーブタンク1とに分流される。リザーブタンク1に分流されたエンジン冷却水は、後側側面24の左側部分に形成された第1流入部11bから第1タンク部11内に流入して、リブ16によって仕切られた複数の内部空間11aを通った後、下面22の左側部分に形成された第1流出部11cから流出し、エンジン用ラジエータ41から流出したエンジン冷却水と合流した後、再びエンジンに供給されるようになっている。これにより、温度上昇に伴うエンジン冷却水の体積膨張を吸収して、エンジン冷却系統(回路)を循環する冷却水の量を一定に保つことができるとともに、複数の内部空間11aを通る過程でエンジン冷却水の流速が減速されることで、エンジン冷却水に不可避的に含まれる残留エアを抜くこと(気液分離)が可能となっている。
リザーブタンク1は、このような冷却液量を一定に保つ機能や気液分離機能の他、冷却液量の点検や管理を容易にするという機能をも有している。より詳しくは、リザーブタンク1における第1および第2タンク部11,12を囲う側面である後側側面24おける第1タンク部11に対応する部位には、冷却液量の上限を表す「Full」および下限を表す「Low」といった文字と共に、エンジン冷却水の液量確認用目盛(以下、F−Lラインともいう)31が設けられており、作業者が半透明のリザーブタンク1を介して透けて見えるエンジン冷却水の液面とF−Lライン31とを見比べることで、エンジン冷却水量の点検や管理を容易に行えるようになっている。
なお、前側側面23における第1タンク部11に対応する部位には、図3に示すように、その一部をタンク本体部2内側(後側)に後退させた後退面30が、上面21に連なるように形成されており、かかる後退面30にもエンジン冷却水用のF−Lラインが設けられている。このように、上面21に連なるように後退面30を形成することで、仮にリザーブタンク1の前側側面23に遮蔽物が近接している場合でも、リザーブタンク1の上方や斜め上方から後退面30(F−Lライン)を視認することが可能になっている。
一方、第2タンク部12は、上面21の右側部分(内壁部13よりも右側の部分)と、下面22の右側部分と、前側側面23の右側部分と、後側側面24の右側部分と、第1右側側面25と、第2右側側面26とで(より正確にはこれらの面をそれぞれ構成する壁部で)囲われている。上面21には、その右側部分に第2タンク部12にインタークーラ冷却水を注入するための第2冷却水注入部15が形成されている。第2冷却水注入部15は、上述の如く、着脱可能に取り付けられる第2タンクキャップ6によって加圧・密閉されている。
なお、上面21には、内壁部13に対応する位置に車両前後方向に延びる凹条部21aが形成されているとともに、かかる凹条部21aを挟んで、第2タンク部12に対応する右側部分が、第1タンク部11に対応する左側部分よりも一段低くなっている。これにより、エンジン冷却水およびインタークーラ冷却水を注入する作業者に、リザーブタンク1が2つの冷却系統のタンク部11,12を一体形成したものであることを注意喚起して、片方のタンク部への冷却水の注入忘れが回避されるようになっている。
インタークーラ冷却水は、インタークーラに供給された後、下面22の右側部分に形成された第2流入部12bから第2タンク部12内に流入して、リブ17によって仕切られた複数の内部空間12aを通った後、前側側面23の右側部分に形成された第2流出部12cからインタークーラ用ラジエータ(図示せず)に供給されるようになっている。これにより、温度上昇に伴うインタークーラ冷却水の体積膨張を吸収して、インタークーラ冷却系統(回路)を循環する冷却水の量を一定に保つことができるとともに、複数の内部空間12aを通る過程でインタークーラ冷却水に不可避的に含まれる残留エアを抜くこと(気液分離)が可能となっている。
また、リザーブタンク1における第2タンク部12を囲う側面である第1右側側面25には、F−Lライン32が形成されており、作業者が半透明のリザーブタンク1を介して透けて見えるインタークーラ冷却水の液面とF−Lライン32とを見比べることで、インタークーラ冷却水量の点検や管理を容易に行えるようになっている。
以上のように構成されたリザーブタンク1は、前側側面23の左端の上端部に設けられた第1取付け部7、前側側面23の右端部に設けられた第2取付け部8、および、前側側面23の右端の下端部に設けられた第3取付け部9が、エンジン用ラジエータ41の後側でラジエータシュラウド(図示せず)にボルト締結されることで、エンジン用ラジエータ41に三点支持で取り付けられている。リザーブタンク1は、図2に示すように、エンジン用ラジエータ41の後側における右端の上端部に取り付けられていて、湾曲した第2左側側面28が、エンジンによって駆動するファン42を覆うファンシュラウド43に沿うように配置されている。
−内壁部−
上述の如く、本実施形態では、エンジン冷却用の第1タンク部11とインタークーラ冷却用の第2タンク部12とを隣接して一体形成したリザーブタンク1を採用することで、エンジンコンパートメント内におけるスペースの有効活用とコスト低減とを図っている。しかしながら、このようなリザーブタンク1では、温度領域が相対的に低いインタークーラ冷却水が、温度領域が相対的に高いエンジン冷却水の影響を受けて高温化するため、インタークーラ冷却系統における冷却性能が低下し、延いてはエンジン出力が低下する場合が想定される。
そこで、本実施形態に係るリザーブタンク1では、相隣接する第1タンク部11と第2タンク部12との間に、タンク部11,12を構成する部材よりも熱伝導率の低い断熱層を介在させることで、タンク部11,12間相互の温度影響を低減するようにしている。具体的には、本実施形態のリザーブタンク1では、相隣接する第1タンク部11と第2タンク部12との間に、空気層ALを介在させるようにしている。
より詳しくは、内壁部13は、図5に示すように、第1タンク部11の右側を区画する第1内壁部13Aと、当該第1内壁部13Aと車幅方向に間隔を空けて設けられ、第2タンク部12の左側を区画する第2内壁部13Bと、を有している。なお、図5では、第1内壁部13Aおよび第2内壁部13Bを黒塗りで強調して示している。これにより、図6に簡略化して示すように、第1タンク部11と第2タンク部12との間には、前側側面23を構成する壁部と、後側側面24を構成する壁部と、上面21を構成する壁部と、下面22を構成する壁部と、第1内壁部13Aと、第2内壁部13Bと、で前後上下左右が囲まれた空間Sが形成されており、かかる空間Sによって空気層ALが形成されている。
ここで、熱伝導率は、一般的に、固体、液体、気体の順に低くなるところ、このように、第1タンク部11と第2タンク部12との間に空気層ALを設けることで、第1タンク部11と第2タンク部12とを直接隣接させた場合に比して、タンク部11,12間相互の温度影響を確実に低減することができる。
これにより、本実施形態のリザーブタンク1によれば、エンジン冷却用の第1タンク部11とインタークーラ冷却用の第2タンク部12とを隣接して一体形成することで、エンジンコンパートメント内におけるスペースの有効活用とコスト低減とを図りつつ、温度領域が相対的に低いインタークーラ冷却水が、温度領域が相対的に高いエンジン冷却水の影響を受けて高温化するのを確実に抑えることができる。したがって、インタークーラ冷却系統における冷却性能が低下することでエンジン出力が低下するのを確実に抑制することができる。
なお、本実施形態のリザーブタンク1では、図5に示すように、第1内壁部13Aは、第1タンク部11内に形成されたリブ16と繋がっており、且つ、第2内壁部13Bは、第2タンク部12内に形成されたリブ17と繋がっていることから、リザーブタンク1内に空気層ALを設けても、リザーブタンク1の剛性が確保されるようになっている。
<変形例>
次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を用い、便宜上、その詳細な説明を省略する。
−変形例1−
本変形例は、空間Sを外部と連通させた点が、上記実施形態と異なるものである。以下、実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7は変形例1に係るリザーブタンク1Aを模式的に示す図である。このリザーブタンク1Aでは、図7に示すように、上面21を構成する壁部(凹条部21aの底部)に、リザーブタンク1Aの外部と空間Sとを連通する空気孔21bが貫通形成されているとともに、下面22を構成する壁部に、リザーブタンク1Aの外部と空間Sとを連通する空気孔22aが貫通形成されている。
このように、第1タンク部11と第2タンク部12との間に設けられた空間Sと外部とを連通させることで、空間S内の空気が膨張しても圧が外部に逃げるため、空間S内の空気の膨張・収縮による影響を抑えることができる。したがって、空間S内の空気が膨張と収縮を繰り返すことで、リザーブタンク1Aに圧が繰り返し作用するのを抑制することができる。
−変形例2−
本変形例は、第1タンク部11と第2タンク部12との間に断熱材50を介在させた点が、上記実施形態と異なるものである。以下、実施形態と異なる点を中心に説明する。
図8は変形例2に係るリザーブタンク1Bを模式的に示す図である。このリザーブタンク1Bでは、図8に示すように、第1内壁部13Aと第2内壁部13Bとの間の空間Sに、断熱材50を充填している。このような断熱材50としては、多数の気泡を有するとともに、空気よりも断熱性能の高いガスを気泡の中に閉じ込めた、繊維系断熱材やプラスチック系断熱材を挙げることができる。
このように、第1タンク部11と第2タンク部12との間に、空気よりも断熱性能の高い断熱材50を介在させることで、インタークーラ冷却水がエンジン冷却水の影響を受けて高温化するのをより一層確実に抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、2つの冷却系統の冷却液をそれぞれ貯留する2つのタンク部11,12を隣接して一体形成したリザーブタンク1に本発明を適用したが、これに限らず、3つ以上の冷却系統の冷却液をそれぞれ貯留する3つ以上のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、左右に隣接するようにタンク部を一体化したが、相隣接するタンク部の間に断熱層を介在させるのであれば、これに限らず、例えば、上下に隣接するようにタンク部を一体化してもよいし、前後に隣接するようにタンク部を一体化してもよい。
さらに、上記実施形態では、透明または半透明の樹脂製のリザーブタンク1に本発明を適用したが、リザーブタンク1の材質は特に限定されず、例えば金属製のリザーブタンクに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、ダウンサイジングターボ化されたエンジンと水冷式インタークーラとを搭載した車両に本発明を適用したが、水冷式の機器を備える車両であれば、これに限らず、例えばハイブリッド車両においてエンジンとインバータ等とを冷却する場合や、例えば電気自動車等において2以上の機器を水冷式で冷却する場合に、本発明を適用してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、相離接するタンク部間相互の温度影響を低減することができるので、温度領域の異なる複数の冷却系統のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクに適用して極めて有益である。
1 リザーブタンク
11 第1タンク部
12 第2タンク部
50 断熱材
AL 空気層
S 空間

Claims (4)

  1. 温度領域の異なる冷却系統の冷却液をそれぞれ貯留する複数のタンク部を隣接して一体形成したリザーブタンクであって、
    上記複数のタンク部のうち相隣接するタンク部の間に、当該タンク部を構成する部材よりも熱伝導率の低い断熱層を介在させたことを特徴とするリザーブタンク。
  2. 上記請求項1に記載のリザーブタンクにおいて、
    上記断熱層は、上記相隣接するタンク部の間に設けられた空間によって形成される空気層であることを特徴とするリザーブタンク。
  3. 上記請求項2に記載のリザーブタンクにおいて、
    上記空間は、外部と連通していることを特徴とするリザーブタンク。
  4. 上記請求項1に記載のリザーブタンクにおいて、
    上記断熱層は、上記相隣接するタンク部の間に挟まれた断熱材で構成されていることを特徴とするリザーブタンク。
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