JP2019142845A - マトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】MMP産生抑制作用を有する組成物を提供すること。【解決手段】バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、生体のマトリックスメタロプロテアーゼの産生を抑制するための新規な組成
物に関する。
マトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix metalloproteinase以下 「MMP」と略記する)は、メタロプロテアーゼ(活性中心に金属イオンが配座しているタンパク質分解酵素の総称)の一群であり、その活性中心には亜鉛イオン(Zn++)やカルシウムイオン(Ca++)が含まれるたんぱく質分解酵素である。コラーゲンやプロテオグリカン、エラスチンなどから成る細胞外マトリックスの分解をはじめとし、細胞表面に発現するタンパク質の分解、生理活性物質のプロセシングなどその作用は多岐にわたるといわれている。
特に皮膚の老化や関節炎の障害などにMMPが関与することが知られており、MMPの阻害作用を示す物質の探索が積極的に行なわれている。本出願人もMMP阻害作用を有する物質の探索を行なっており、タイソウ、ゼニアオイ、サボテン、ケイヒ、サーチ、ニンジン、ビワ、シークワシャー、ハス、ホソバヤマジソなどの植物由来のエキスに、強いMMP阻害作用を見いだし、すでに特許出願を行なっている(特許文献1)。
また、本出願人は、長年にわたり、コラーゲンの加水分解によって得られるコラーゲンペプチドを含有する組成物の研究を行い、多様な生理活性を見いだし、これを特許出願(特許文献2〜4)している。
特許文献2には、Gly−Pro−Hypのアミノ酸配列を有するコラーゲンペプチドを含む組成物に生体コラーゲン合成促進作用を見出し、生体コラーゲン合成促進剤として使用することが記載されている。
特許文献3には、コラーゲントリペプチドとシリマリン及びリンゴ抽出物を有効成分とするコラーゲンゲル収縮剤の発明が記載されている。
また、特許文献4には、コラーゲントリペプチドを含むティラピアの皮のプロテアーゼ加水分解物に強いメラニン産生抑制作用を見いだし、これをメラニン産生抑制剤とすることが記載されている。
しかしコラーゲンペプチドに何らかのMMP産生抑制作用が存在することは知られていない。
一方、バラ科バラ属の植物の花弁又はつぼみのエキスに様々な作用を見いだし、これを化粧品や健康食品に配合できることが知られている。特許文献5には、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる少なくとも1種のバラ科バラ属の植物のつぼみ又は花弁を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスを有効成分とする抗菌作用組成物や飲食品が記載されている。
特許文献6には、特許文献5と同様のエキスであって、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる少なくとも1種のバラ科植物のつぼみ又は花弁を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスが記載されている。そして、このエキスに抗インフルエンザウィルス作用を見いだし、これを有効成分とする抗インフルエンザウィルス剤及びこれを配合した飲食品の発明が記載されている。
特開2005−008539号公報 特許第3802721号公報 特許第5572406号公報 特開2016−185908号公報 特許第4633226号公報 特開2002−145790号公報
本発明者は、コラーゲンペプチドの研究をする過程で、コラーゲンペプチドとバラ科バラ属の植物の花弁及び/またはつぼみのエキスを含有する組成物がMMP産生を抑制することを見いだし、本発明をなした。特に、コラーゲンペプチドは、単独ではMMP産生を抑制する作用を持たないが、驚くべきことにバラ科バラ属の植物の花弁及び/またはつぼみのエキスと併用すると、極めて強いMMP産生抑制作用を示すという、全く新しい知見を得た。
すなわち、本発明は、MMP産生抑制作用を有する組成物を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(2)コラーゲンペプチドが、トリペプチドを10〜20質量%含有するものである(1)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(3)バラ科バラ属の植物が、ガリカローズ、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる1種以上である(1)又は(2)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(4)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスが水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスである(1)〜(3)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(5)トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドが、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼにより酵素加水分解した酵素加水分解物である(1)〜(4)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(6)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを50〜400質量部の比率で含有する(1)〜(5)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
本発明の組成物は、生体の産生するMMPの産生量を抑制する作用を有している。またコラーゲンペプチドによるコラーゲン産生促進効果を併せ持つため、皮膚の老化を抑制し、関節炎などによる関節の変形や炎症を抑制する。また本発明の組成物は、原料とする成分の食経験が長く、安全性が確認されているため、飲食品として経口で摂取することができる。
MMP産生抑制試験の結果を示すグラフである。 低分子コラーゲンとバラつぼみエキスの併用によるMMP産生抑制作用を確認した試験結果のグラフである。
本発明は、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物に関する。
本発明の組成物について説明する。
本発明の組成物にあっては、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドの相乗作用によってMMPの産生を抑制する。
バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみは、どのような品種から採取したものでもかまわないが、園芸種として大量に栽培されているものが産業上好ましい。このようなものとして特にガリカローズ(Rosa gallica)、ドッグローズ(Rosacanina)、アポテカリーズローズ(Rosa gallica officinalis)、スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)、ダマスクバラ(Rosa damascena trigintipetala)、セイヨウバラ(Rosa centifolia)及びハマナシ(Rosa rugosarubra)が好ましい。
例えば、バラ科バラ属の植物の花弁又はつぼみを生のまま又は乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより本発明のエキスを得ることができる。抽出に用いる溶媒としては、水、親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒を室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール等の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数2〜4の多価アルコール、及びこれら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
この場合、抽出処理は、室温乃至還流加熱下で、任意の装置を用いて行うことができる。例えば、抽出溶媒を満たした処理槽にバラ科植物のつぼみ(又は花弁)を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、濾過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を溜去し、乾燥することにより赤褐色のバラエキスが得られる。抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜90℃で30分〜2時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜2時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであればそのまま配合して本発明の有効成分として用いることができる。特許文献5には具体的な製造方法が開示されており、これにしたがって本発明に適したエキスを得ることができる。
このようにして得られるバラ科植物のエキスは、原料に由来する好ましい風味を有しており、そのまま本発明に利用可能であるが、必要に応じて、脱色等を目的とする精製を施し、配合用途に応じて、アルコールその他の有機溶媒の溶液又は水溶液として利用することができる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物のエキスは、必要によりデキストリンやシクロデキストリンを添加して粉末化することもできる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物のエキスは、市販されているものを使用することができる。本発明に適した、ガリカローズのつぼみのエキスの噴霧乾燥品である「ローズバッツエキスパウダーMF」を例示できる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物エキスは、ポリフェノールとして5質量%以上含有し、好ましくは10〜80質量%、特に好ましくは10〜20質量%含有するものである。
コラーゲンペプチドは、トリペプチドを含有し、通常一般のコラーゲンと称するものとは区別されるものである。さらに詳しくは、アミノ酸配列がGly−X−Y(X、Yはアミノ酸)であるペプチドを含有するものが好ましく、特に好ましくはアミノ酸配列がGly−Pro−Hypのペプチドを含有するものである。トリペプチドを5質量%以上含有するものが好ましく、さらに好ましくはトリペプチドを7〜30質量%含有するものであり、特に好ましくは、10〜20質量%を含有するものである。
本発明に用いるコラーゲンペプチドは、豚、ウシなどの動物由来、魚由来いずれも使用可能である。
本発明に用いるコラーゲンペプチドは、主にコラーゲン又はゼラチンを酵素加水分解して製造することができる。コラーゲン又はゼラチン加水分解物は、既に市販されているが、これらの酵素的に加水分解されたコラーゲンの多くは、分子量の分布範囲が2000〜80000である。これらの加水分解物は水に対する分散性の向上を目的とするものである。これに対して本発明で用いるコラーゲン加水分解物は、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼによって酵素加水分解して得られるもので、特定の有効成分として上記のアミノ酸配列であるGly−Pro−Hypのペプチドを主とする分子量で約400以下のペプチドを含むことが特徴である。このようなコラーンゲペプチドとしては、市販されているものを使用することができる。市販されているもので、本発明に使用可能なものとしては、ゼライス株式会社が販売する「HACP−01」を例示することができる。また特許文献2に開示された方法に従って、本発明に適したコラーゲンペプチドを調製することもできる。
本発明にあっては、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドの相乗作用によってMMPの産生を抑制する。このような相乗効果を得るためには、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドが、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、コラーゲンペプチドを1〜10000質量部、好ましくは、10〜1000質量部、特に好ましくは50〜400質量部の比率で含有する組成物とする。
この組成物を飲食品に添加する場合、添加量は、0.01質量%以上、好ましくは0.5〜95質量%、特に好ましくは5〜90質量%である。医薬品又は化粧品とする場合、症状及び対象とする年齢や、体重、投与する剤形によって異なるため一義的に配合量を決定できないが、1質量%以上含有することで、MMPの産生を抑制することができる。
食品としては、通常の食品の他、栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品等として、例えば、錠剤、カプセル、パウダー等のような形態が好ましい。
その他、ジュースのような飲料、ゼリーに配合することもできる。
医薬品用途において、投与に関しては、有効成分を経口摂取、非経口摂取の場合、直腸内投与、注射等の投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥製剤、外用剤等が挙げられる。これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤等の添加剤を適宜添加することも可能である。
本発明の組成物を化粧品とする場合、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料に常用される、各種の成分を適宜配合することができる。このような配合可能なその他の成分としては、本発明の目的を妨げない限り特に限定されず、例えば、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、色材、アルコール類、紫外線防止剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤、有機酸、無機塩類、酵素、酸化防止剤、安定剤、防腐剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤等の薬剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、収斂剤、清涼剤、香料、色素、水が挙げられる。
本発明の組成物を含む化粧料の形態は特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、ファンデーション等の形態でスキンケア化粧料やメーキャップ化粧料、マッサージ化粧料、パック化粧料に用いることができる。また、本発明の組成物は、薬事法の言う化粧品、医薬部外品、医薬品等に含まれる製品とすることができる。乳液、クリーム、ローションのようなスキンケア製品、軟膏等に用いられる。特に限定されるものではないが、その剤型は水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水―油2層系、水―油―粉末3層系等、幅広い剤型を取り得る。
以下に本発明の組成物を用いたMMP産生抑制試験例を示し、本発明を具体的に説明する。
<試験1> MMP産生抑制試験
バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとして、丸善製薬株式会社が販売しているローズバッツエキスパウダーMFを用いた。またコラーゲンペプチドとして、ゼライス株式会社が販売するトリペプチドを10〜20質量%含有するHACP−01を用いた。
(1)試験方法
・使用細胞
正常ヒト皮膚繊維芽細胞(NHDF)(ロンザジャパン株式会社)
・使用サンプル
コラーゲンペプチド(HACP−01:ゼライス株式会社:トリペプチド10〜20質量%含有品)、バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF:丸善製薬株式会社:ポリフェノール10〜20質量%含有品)を試験サンプルとした。
1)細胞培養
細胞は37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で培養を行った。培地は非働化したウシ胎児血清(FBS)(Hyclone laboratories)10%、penicilin−Streptmycin(Sigma Aldrich)1%を添加したDMEM,high glucose(life technologies)を用いた。以降、この培地を基礎培地と表記する。通常培養には10cmまたは15cmディッシュを用い、継代時の細胞剥離には0.05%Trypsin−EDTA(Sigma Aldrich)を使用した。
2)サンプル調製
各サンプルは培地で溶解した。UVA照射前は基礎培地を用い、UVA照射後はFBS不含基礎培地を用いた。
サンプルの最終濃度
バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF) 6.25(μg/mL)
コラーゲンペプチド(HACP−01) 500(μg/mL)
コラーゲンペプチド(HACP−01) 1000(μg/mL)
併用 各濃度の組合せ
下記の表1に示す添加濃度で試験を実施した。
3)細胞の形態観察
形態観察には倒立型システム顕微鏡(OLYMPUS IX70)を用いて行った。
4)MMP産生抑制作用の確認試験
24wellプレートに細胞を2×10cells/mL/500μL/wellで播種した。1日前培養の後、サンプル入り基礎培地500μLと交換して1日培養した。
その後、ハンクス平衡塩溶液(HBSS,calcium,magnesium,no phenol red、Thermo Fisher SCIENTIFIC)500μLに置換し、蓋を取ったディッシュをUVA照射ランプの下に一列に置いて15J/cm照射した(約159分)。照射後、HBSSを取り除き、サンプル入りのFBS不含基礎培地500μLと交換して2日間培養した。培養上清を回収し、−80度中に保存した。培養上清回収後、ディッシュを500μLのPhosphate Buffered Saline(和光純薬株式会社)で3回洗浄し、0.1N水酸化ナトリウム溶液200μLで細胞を懸濁し、タンパク定量に用いた。
上清を15000×g,10分遠心し、その上清を用いて培地中に分泌されたMMP−1量を「Human Total MMP−1(R&D SYSTEMS)」を用いて測定した。細胞懸濁液は10000×g,10分遠心し、その上清を用いて「Pierce BCA Protein Assay kit」(Thermo SCIENTIFIC)を用いてタンパク量を測定した。培地中MMP−1量は細胞タンパク量で補正した。
(2)試験結果
結果を図1に示す。
コラーゲンペプチド(HACP−01)はMMP−1の産生を抑制しなかった。一方バラつぼみエキス6.25μg添加により、MMP−1産生量は88%に減少した。
バラつぼみエキスによるMMP産生抑制作用は、コラーゲンペプチドの添加によって顕著に増強された。すなわちコラーゲンペプチド500μgを併用するとMMP−1産生量は23%に減少し、コラーゲンペプチド1000μgを併用するとMMP−1産生量は18%に減少した。なお、各試験群において、コラーゲンペプチド及びバラつぼみエキスの添加は、細胞の生育や形態には影響しないことをWST−8アッセイ(CellCountingKit−8、株式会社同仁化学研究所)と顕鏡観察により確認している。
以上の試験結果から、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有する組成物は、細胞の生育に影響を及ぼさずにMMPの産生を抑制することが明らかとなった。またバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドの配合比は、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対してコラーゲンペプチドを50〜400質量部含むように調製することが効果的であるものと考えられた。
<試験2>
コラーゲンペプチドに含有されているトリペプチド及びトリペプチドの含有量が5%未満のコラーゲン加水分解ペプチドを用いたMMP産生抑制試験
コラーゲンペプチドのMMP産生抑制作用を確認した。
(1)試験方法
・使用細胞
細胞株:正常ヒト皮膚繊維芽細胞(NHDF)(ロンザジャパン株式会社)
・試験試料
ローズバッツエキスパウダーMF(以下「バラつぼみ」丸善製薬株式会社)低分子コラーゲン(平均分子量5000、トリペプチド含量5質量%以下、ゼライス社)を試験試料とした。
1)細胞培養
細胞は37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で培養を行った。培地は非働化したウシ胎児血清(FBS)(Hyclone laboratories)10%、penicilin−Streptmycin (Sigma Aldrich)1%を添加したDMEM,high glucose,liquid (DMEM)(life technologies)を用いた。以降、この培地を基礎培地と表記する。通常培養には10cmディッシュに細胞を起こしたのちコンフルエント時に0.05%Trypsin−EDTA(Sigma Aldrich)、にて剥離し15cmディッシュに継代を行った。
2)サンプル調製
サンプルは培地で溶解した。培養は基礎培地を用い、サンプル添加時(UVA照射前後)はFBSを含まない基礎培地を用いた。
試験サンプルの培地中最終濃度
バラつぼみエキス 6.25, 12.5μg/mL
低分子コラーゲン 1000μg/mL
併用 各濃度の組合せ
3)細胞の形態観察
細胞形態観察には倒立型システム顕微鏡(OLYMPUS IX70)を用いて行った。
4)MMP産生抑制作用確認試験
24wellプレートに細胞を2×10cells/mL/500μL/wellで播種した。1日間前培養の後、サンプル入りFBSを含まない基礎培地500μLと交換して1日間培養した。その後、ハンクス液(HBSS,calcium,magnesium,no phenol red、Thermo Fisher SCIENTIFIC)500μLに置換し、蓋を取ったディッシュをUVA照射ランプの下に一列に置いて15J/cm2照射した(約159分)。照射後、ハンクス液を取り除き、サンプル入りのFBSを含まない基礎培地500μLと交換して2日間培養した。上清を回収し、−80度中に保存した。上清回収後、ディッシュを500μLのPhosphate Buffered Saline(和光純薬株式会社)で3回洗浄し、0.1N NaOH 200μLで細胞を懸濁し、タンパク定量に用いた。
上清を10000×g,10分遠心し、その上清を用いて培地中に分泌されたMMP−1量をHuman Tltal MMP−1(R&D SYSTEMS,DY901B)を用いて測定した。細胞懸濁液は10000×g,10分遠心し、その上清を用いてPierce BCA Protein Assay kit(Thermo SCIENTIFIC)を用いてタンパク量を測定した。培地中MMP−1量は細胞タンパク量で補正した。
(2)試験結果
下記表2に各試験試料の添加濃度と、無添加の場合のMMP−1産生量を100としたMMP−1の産生率を示す。また図2にMMP−1産生率のグラフを示す。
低分子コラーゲンはMMP−1の産生を抑制しなかった。一方バラつぼみエキス6.25μg添加により、MMP−1産生量は57%に減少し、12.5μg添加により50%に減少した。
しかしバラつぼみエキスによるMMP−1産生抑制作用は、低分子コラーゲンの添加によって殆ど増強されなかった。
なお、各試験群において低分子コラーゲン及びバラつぼみエキスの添加は、細胞の生育や形態には影響しないことをWST−8アッセイ(CellCountingKit−8、株式会社同仁化学研究所)と顕鏡観察により確認している。
以上の<試験1>、<試験2>の結果から、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有する組成物は、細胞の生育に影響を及ぼさずにMMP−1の産生を抑制することが明らかとなった。この作用は、トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドに特有であって、低分子コラーゲンには確認できなかった。
飲料に配合した処方
コラーゲンペプチド(ゼライス株式会社)6g、ローズバッツエキス(丸善製薬株式会社)0.01g、ビタミンC300mgを用い、常法によりドリンク剤を製造した。
参考製造例1
バラ科バラ属の植物のつぼみのエキスの製造例
バラのつぼみ(Rosa gallica officinalis)300gに50重量%エタノールを2000mL加え、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50重量%エタノール1500mLを加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液2を得た。得られた抽出液1、2を合わせて減圧下で濃縮、乾燥させて粉末エキス100gを得た(収率33.3%)。
参考製造例2
バラ科バラ属の植物のつぼみのエキスの製造例
バラのつぼみ(Rosa centifolia)300gに水2000mLを加え、90℃にて1時間抽出を行った後、濾紙にて濾過し、抽出液を得た。得られた抽出液を減圧下で濃縮、乾燥させて、製造例2の粉末エキス100gを得た(収率33.3%)。
参考製造例3
コラーゲンペプチドの製造例
コラーゲンタンパクとして、ウシ真皮より調製したゼラチン30gを蒸留水300mLに加温溶解し、0.45μmのフィルターで滅菌濾過した。
このゼラチン30gを蒸留水300mLに加温溶解した。コラゲナーゼタイプI(Worthington Biochemical Corp.)300mgを加え、アンモニア水にてpHを7.5に調整した後37℃で1時間放置した。反応終了後、反応液を100℃で3分間加熱しコラゲナーゼを失活させ、次いで0.45μmのフィルターで滅菌濾過した。この濾液をCDP−0とした。この濾液CDP−0を蒸留水で平衡化したSephadex LH−20(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)によるゲル濾過を行い2つの画分(CDP−1,CDP−2)に分け、それぞれを凍結乾燥した。それぞれのピークをSuperdex Peptide HR10/30(Pharmacia)を用いて、0.3M NaClを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝溶液(pH7.2)を溶出液に用いて分子量を求めたところ、CDP−1が約12000〜500に分布し、CDP−2が約350だった。CDP−2の約50%がGly−Pro−Hypであった。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物であって、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを50〜400質量部の比率で含有する、マトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物(化粧品を除く)。
(2)コラーゲンペプチドが、トリペプチドを10〜20質量%含有するものである(1)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(3)バラ科バラ属の植物が、ガリカローズ、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる1種以上である(1)又は(2)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(4)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスが水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスである(1)〜(3)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
(5)トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドが、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼにより酵素加水分解した酵素加水分解物である(1)〜(4)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。

Claims (6)

  1. バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
  2. コラーゲンペプチドが、トリペプチドを10〜20質量%含有するものである請求項1に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
  3. バラ科バラ属の植物が、ガリカローズ、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる1種以上である請求項1又は2に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
  4. バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスが水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスである請求項1〜3のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
  5. トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドが、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼにより酵素加水分解した酵素加水分解物である請求項1〜4のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
  6. バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、トリペプチド5質量%以上を含むコラーゲンペプチドを50〜400質量部の比率で含有する請求項1〜5のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ産生抑制用組成物。
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