JP6553790B1 - コラーゲン産生促進用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】コラーゲン産生促進用組成物の提供。【解決手段】バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有するコラーゲン産生促進用組成物。コラーゲンペプチドがトリペプチドを5質量%以上含有する前記組成物。【効果】前記組成物は生体コラーゲン産生の機能を促進する作用を有している。またバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスの有する抗菌性や抗ウイルス作用をあわせ持つため、感染症の防御や、感染予後体力回復のための飲食品としても使用可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、生体のコラーゲン産生を促進するための新規な組成物に関する。
コラーゲンは線維芽細胞から細胞外に分泌されるタンパク質である。コラーゲンは、生体における種々の結合組織に、力学的な強度を与えるのに役立っており、腱の主成分はコラーゲン繊維がきちんとすきまなく配列したもので、非常に強い力に耐える。また、皮膚においては、真皮の乾燥重量のうち約70%をコラーゲンが占めているといわれ、皮膚の弾力性や柔軟性を維持するのに重要な役割を果たしている。また、コラーゲンがそれに接する細胞に対して、増殖、分化シグナルを与えるための情報伝達の働きも担っていることがわかってきている。コラーゲンには種々のタイプが存在することが知られており、30種以上のタイプが報告されている。なかでもコラーゲンの線維性を構成する基本のタイプがI型コラーゲンであり、生体の主要構成成分である。脊椎動物では85%〜90%と最も大量に存在するコラーゲンであり、骨に大量に含まれ、骨に弾力性を持たせる働きをしている。また皮膚の真皮にも非常に多く、I型コラーゲンの太い線維にて皮膚の強さを生み出す働きがある。
近年、皮膚の弾力性や、シワの改善を目的としてコラーゲンやコラーゲンの加水分解物を経口摂取することが行われており、「美容ドリンク」や「美肌飲料」などの名称でコラーゲンやコラーゲンの加水分解物を含む飲料が市販されている。これらの飲料は、1回当たりコラーゲン換算で900〜10000mgを摂取することが効果的であるといわれている。
経口摂取したコラーゲンやコラーゲンペプチドがどのような作用機序で皮膚の弾力性やシワの改善に働くのか、詳細な機構は明らかになっていないが、一部のペプチドが、コラーゲンを経口摂取すると血液中に出現することが知られている。そしてそのペプチドが線維芽細胞のI型コラーゲンの産生を促進することも知られている。
特許文献1には、コラーゲンをコラゲナーゼで酵素分解した際に得られるGly−Pro−Hypの構造を有するトリペプチド(コラーゲントリペプチド)が生体コラーゲン合成促進作用を有し、これを含むコラーゲン加水分解物をコラーゲン合成促進剤として利用する技術が記載されている。
特許文献2には、前記のコラーゲントリペプチドとフラボノイドの一種であるシリマリンとリンゴ抽出物が、コラーゲンと線維芽細胞からなるコラーゲンゲルを収縮させ、シワ改善に用いることができることが記載されている。
特許文献3には、Gly−Pro−Hyp、Gly−His−Lys、Lys−Thr−Thr−Lys−Ser、またはGly−Glu−Pro−Argの構造を有するコラーゲン由来のペプチドがシリビンと相乗的にI型コラーゲンの産生を促進することが記載されている。
特許文献4では、コラーゲンを経口摂取した直後に血液中に出現する複数のトリペプチド又はジペプチドを合成して、Ala−Hyp−Gly、Pro−Hyp−Gly、Pro−Hyp、Leu−Hyp、Ala−Hypのジペプチドまたはトリペプチドが培養マウス線維芽細胞に対してコラーゲン合成を促進することを確認して、その結果に基づき、皮膚コラーゲン産生促進剤として利用することを提案している。
特許文献5にはGly−Pro、Pro−Gly、Pro−Hyp、Hyp−Gly、Gly−Hypのいずれかの配列を有するジペプチドを有効成分とするコラーゲン産生促進剤が記載されている。
このように、これまでの研究開発から、コラーゲンタンパク質の加水分解物やコラーゲンペプチド、アミノ酸など多くの物質がコラーゲン産生促進作用を有することが明らかとなっており、引き続き有用な物質の探索が行われている。
一方、バラ科バラ属の植物の花弁又はつぼみのエキスに様々な作用が見いだされている。そして、これを化粧品や健康食品に配合できることも知られている。特許文献6には、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる少なくとも1種のバラ科バラ属の植物のつぼみ又は花弁を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られた抽出物を有効成分とする抗菌作用組成物や飲食品が記載されている。
特許文献7には、特許文献6と同様の抽出物であって、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる少なくとも1種のバラ科植物のつぼみ又は花弁を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られた抽出物が記載されている。そして、この抽出物に抗インフルエンザウィルス作用を見いだし、これを有効成分とする抗インフルエンザウィルス剤及びこれを配合した飲食品の発明が記載されている。
特許第3802721号公報 特許第5572406号公報 特許第4033877号公報 特許第4995155号公報 特開2016−169199号公報 特許第4633226号公報 特開2002−145790号公報
本発明者は、特許文献1から5に開示されたコラーゲンペプチドのコラーゲン産生促進機能の増強に注目している。種々の物質やエキスの作用を検討したところ、バラ科バラ属の植物の花弁及び/またはつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを組み合わせた組成物に強いコラーゲン産生促進作用を見いだし、本発明をなした。
バラ科バラ属の植物の花弁及び/またはつぼみのエキスにコラーゲンペプチドの作用を増強するという知見は、従来技術には見いだせない新規な発見である。この結果に基づき本発明をなした。
すなわち、本発明は、コラーゲン産生促進作用を有する、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有する新規な組成物を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチドを10〜20質量%含有するコラーゲンペプチドを含有するコラーゲン産生促進用組成物であって、有効成分としてバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、トリペプチドを10〜20質量%含有するコラーゲンペプチドを40〜640質量部の比率で含有するコラーゲン産生促進組成物。
(2)バラ科バラ属の植物が、ガリカローズ、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる1種以上である(1)に記載の組成物。
(3)バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスが水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスである(1)または(2)に記載の組成物。
(4)コラーゲンペプチドが、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼにより酵素分解した酵素分解物である(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。
本発明の組成物は、生体コラーゲン産生の機能を促進する作用を有している。またバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスの有する抗菌性や抗ウイルス作用をあわせ持つため、感染症の防御や、感染予後体力回復のための飲食品としても使用可能である。また本発明の組成物は、原料とする成分の食経験が長く、安全性が確認されているため、飲食品として経口で摂取することができる。
コラーゲン産生促進試験の結果を示すグラフである。 低分子コラーゲンによるコラーゲン産生促進試験結果を示すグラフである。
本発明は、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有するコラーゲン産生促進用組成物に関する。
本発明の組成物について説明する。
バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみは、どのような品種から採取したものでもかまわないが、園芸種として大量に栽培されているものが産業上好ましい。このようなものとして特にガリカローズ(Rosa gallica)、ドッグローズ(Rosa canina)、アポテカリーズローズ(Rosa gallicaofficinalis)、スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)、ダマスクバラ(Rosa damascena trigintipetala)、セイヨウバラ(Rosa centifolia)及びハマナシ(Rosa rugosarubra)が好ましい。
例えば、バラ科バラ属の植物の花弁又はつぼみを生のまま又は乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。抽出に用いる溶媒としては、水又は親水性有機溶媒及びこれらの混合液を室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール等の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数2〜4の多価アルコール、及びこれら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
この場合、抽出処理は、室温乃至還流加熱下で、任意の装置を用いて行うことができる。例えば、抽出溶媒を満たした処理槽にバラ科植物のつぼみ(又は花弁)を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、濾過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を溜去し、乾燥することにより赤褐色のバラエキスが得られる。抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜90℃で30分〜2時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜2時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであればそのまま配合して本発明の有効成分として用いることができる。特許文献6には具体的な製造方法が開示されており、これにしたがって本発明に適したエキスを得ることができる。
このようにして得られるバラ科植物のエキスは、原料に由来する好ましい風味を有しており、そのまま本発明に利用可能であるが、必要に応じて、脱色等を目的とする精製を施し、配合用途に応じて、アルコールその他の有機溶剤の溶液又は水溶液の形として利用することができる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物のエキスは、必要によりデキストリンやシクロデキストリンを添加して、噴霧乾燥などの乾燥手段で粉末化することもできる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物のエキスは、市販されているものを使用することができる。本発明に適した、バラのつぼみのエキスの噴霧乾燥品である丸善製薬株式会社製の「ローズバッツエキスパウダーMF」を例示できる。
本発明に用いるバラ科バラ属の植物エキスは、ポリフェノールを5質量%以上含有し、好ましくは10〜80質量%、特に好ましくは10〜20質量%含有するものである。
コラーゲンペプチドは、トリペプチドを含有し、通常一般のコラーゲンと称するものとは区別されるものである。さらに詳しくは、アミノ酸配列がGly−X−Y(X,Yはアミノ酸)であるペプチドを含有するものが好ましく、特に好ましくはアミノ酸配列がGly−Pro−Hypを含有するものが好ましい。またコラーゲンペプチド中のトリペプチド含量は5質量%以上が好ましく、さらに好ましくは10質量%以上であり、特に好ましくは10〜20質量%である。
本発明に用いるコラーゲンペプチドは、豚、ウシなどの動物由来、魚由来いずれも使用可能である。
本発明に用いるコラーゲンペプチドは、主にコラーゲン又はゼラチンを酵素加水分解して製造することができる。コラーゲン又はゼラチン加水分解物は、既に市販されているが、これらの酵素的に加水分解されたコラーゲンの多くは、分子量の分布範囲が2000〜80000である。これらの加水分解物は水に対する分散性の向上を目的とするものである。これに対して本発明で用いるコラーゲン加水分解物は、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼによって加水分解して得られるもので、特定の有効成分として上記のアミノ酸配列であるGly−Pro−Hypのペプチドを主とする分子量約400以下のペプチドを含むことが特徴である。このようなコラーンゲペプチドとしては、市販されているものを使用することができる。市販されているもので、本発明に使用可能なものとしては、ゼライス株式会社が販売する「HACP−01」を例示することができる。また特許文献1に開示された方法に従って、本発明に適したコラーゲンペプチドを調製することができる。
本発明にあっては、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドの相乗作用によってコラーゲン産生を促進する。このような相乗効果を得るためには、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドが、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し40〜640質量部含有する組成物とする。
この組成物を飲食品に添加する場合、 添加量は、0.01質量%以上、好ましくは0.5〜95質量%、特に好ましくは5〜90質量%である。医薬品又は化粧品とする場合、症状及び対象とする年齢や、体重、投与する剤形によって異なるため一義的に配合量を決定できない。
食品としては、通常の食品の他、栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品等として、例えば、錠剤、カプセル、パウダー等のような形態が好ましい。その他、ジュースのような飲料、ゼリーに配合することもできる。
医薬品用途において、投与に関しては、有効成分を経口投与、非経口摂取の場合、直腸内投与、注射等の投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体と混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥製剤、外用剤等が挙げられる。これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。上記の医薬品用担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤等の添加剤を適宜添加することも可能である。
以下に本発明の組成物を用いたコラーゲン産生促進試験例を示し、 本発明を具体的に説明する。
(1)試験試料(サンプル)
バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとして、丸善製薬株式会社が販売しているローズバッツエキスパウダーMFを用いた。またコラーゲンペプチドとして、コラーゲントリペプチドが10〜20質量%含まれているゼライス株式会社製のコラーゲンペプチドHACP−01を用いた。
(2)試験方法
1)使用細胞
正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF:ロンザジャパン株式会社)
2)試験試料(サンプル)
コラーゲンペプチド(HACP−01:ゼライス株式会社:コラーゲントリペプチド10〜20質量%含有品)、バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF:丸善製薬株式会社:ポリフェノール10〜20質量%含有品)を試験試料(サンプル)とした。
3)細胞培養
細胞は37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で培養を行った。培地は非働化したウシ胎児血清(FBS)(Hyclone laboratories)10%、penicilin−Streptmycin(Sigma Aldrich)1%を添加したダルベッコ改変イーグル培地(高グルコース含有、life technologies)を用いた。以降、この培地を基礎培地と表記する。通常培養には10cmまたは15cmディッシュを用い、継代時の細胞剥離には0.05%Trypsin−EDTA(Sigma Aldrich)を使用した。
(3)サンプル調製
各サンプルは培地で溶解した。UVA照射前は基礎培地を用い、UVA照射後はFBS不含基礎培地を用いた。
サンプルの最終濃度
バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF) 6.25、12.5、25、50(μg/mL)
コラーゲンペプチド(HACP−01) 2000、4000、8000(μg/mL)
併用 各濃度の組合せ
下記の表1に示す添加濃度で試験を実施した。
(4)細胞の形態観察
形態観察には倒立型システム顕微鏡(OLYMPUS IX70)を用いて行った。
(5)コラーゲン産生量の確認試験
24wellプレートに細胞を1×10 cells/500μL/wellで播種した。1日前培養した後、サンプル入り基礎培地500μLと交換して1日培養した。その後、ハンクス平衡塩溶液(HBSS、カルシウム・マグネシウム含有、フェノールレッド不含)500μLに置換し、蓋を取ったディッシュをUVA照射ランプの下に一列に置いて12J/cm照射した(約132分)。照射後、HBSSを取り除き、サンプル入りのFBS不含基礎培地500μLと交換して2日間培養した。培地を回収し、−80℃中に保存した。培地回収後、ディッシュを500μLのリン酸緩衝生理食塩水で3回洗浄し、0.1Nの水酸化ナトリウム溶液200μLで懸濁し、細胞を回収した。
回収した培地は4℃、10,000×gで10分間遠心し、その上清中のI型コラーゲン量をCollagen Type I, Human, ELISA Kit(株式会社エーセル)を用いて測定した。細胞懸濁液は4℃、10,000×gで10分間遠心し、その上清中のタンパク量をPierce BCA Protein Assay kit (Thermo Fisher SCIENTIFIC)を用いて測定した。培地中のI型コラーゲン量は細胞タンパク量で補正した。
(6)試験結果
コラーゲンペプチドとバラつぼみエキスによるI型コラーゲン産生効果を図1に示す。
なお、コラーゲンペプチドとバラつぼみエキスによるコラーゲン産生能の相乗効果については以下の基準で判定した。

相乗効果:理論値<実測値
理論値=(A/D−1)×100+(B/D−1)×100
実測値=(C/D−1)×100

A:バラつぼみエキス単独添加によるI型コラーゲン産生量
B:コラーゲンペプチド単独添加によるI型コラーゲン産生量
C:バラつぼみエキスとコラーゲンペプチドの併用によるI型コラーゲン産生量
D:コントロール群(無添加サンプル)のI型コラーゲン産生量

さらに、コラーゲンペプチドとバラつぼみエキスの併用効果の検定には、得られた測定結果について二元配置分散分析法(繰り返しあり)を用いた。以上の測定結果と併用効果の判定表を、下記の表2に示す。
図1から、コラーゲンペプチドとバラつぼみエキスの併用により、I型コラーゲンの産生量が顕著に上昇したことが確認できた。
表2に示すように、すべてのコラーゲンペプチドとバラつぼみエキス併用群は、有意にコラーゲン産生を促進したと評価できる。また、二元配置分散分析において有意に差が認められたものに関しては判定を◎とした。また、このときのコラーゲンペプチドとバラつぼみエキスの配合比率は、表1からバラつぼみエキス1質量部に対してコラーゲンペプチドを40〜640質量部の範囲において、コラーゲン産生を促進することがわかった。 なお、細胞観察の結果、各試験群においてコラーゲンペプチド及びバラつぼみエキスの添加は、細胞の生育や形態には影響しないことをWST−8アッセイ(CellCountingKit−8、株式会社同仁化学研究所)と顕鏡観察により確認している。
以上の試験結果の解析から、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドを含有する組成物は、細胞の生育に影響を及ぼさずにコラーゲン産生を促進することがわかった。またバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとコラーゲンペプチドの配合比は、バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対してコラーゲンペプチドを40〜640質量部を含むように調製することが効果的であるものと考えられた。
<比較試験例>
本発明の効果を正しく理解するために、比較試験例としてコラーゲントリペプチド含有量が5質量%未満の低分子コラーゲンを用いた試験を同様にして実施した。
(1)試験試料(サンプル)
バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとして、丸善製薬株式会社が販売
しているローズバッツエキスパウダーMFを用いた。
またコラーゲントリペプチドの含有量が5質量%未満の低分子コラーゲン(平均分子量5000)を用いた。
(2)試験方法
1)使用細胞
正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF:ロンザジャパン株式会社)
2)試験試料(サンプル)
低分子コラーゲン(ゼライス株式会社)、バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF:丸善製薬株式会社:ポリフェノール10〜20質量%含有品)を試験試料(サンプル)とした。
3)細胞培養
細胞は37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下で培養を行った。培地は非働化したウシ胎児血清(FBS)(Hyclone laboratories)10%、penicilin−Streptmycin(Sigma Aldrich)1%を添加したダルベッコ改変イーグル培地(高グルコース含有、life technologies)を用いた。通常培養には10cmまたは15cmディッシュを用い、継代時の細胞剥離には0.05%Trypsin−EDTA(Sigma Aldrich)を使用した。
(3)サンプル調製
各サンプルは培地で溶解した。UVA照射前は基礎培地を用い、UVA照射後はFBS不含基礎培地を用いた。
サンプルの最終濃度
バラつぼみエキス(ローズバッツエキスパウダーMF) 6.25、12.5、25(μg/mL)
低分子コラーゲン 2000、8000(μg/mL)
併用 各濃度の組合せ
下記の表3に示す添加濃度で試験を実施した。
(4)細胞の形態観察
形態観察には倒立型システム顕微鏡(OLYMPUS IX70)を用いて行った。
(5)コラーゲン産生量の確認試験
24wellプレートに細胞を1×10cells/500μL/wellで播種した。1日前培養した後、サンプル入り基礎培地500μLと交換して1日培養した。その後、ハンクス平衡塩溶液(HBSS、カルシウム・マグネシウム含有、フェノールレッド不含)500μLに置換し、蓋を取ったディッシュをUVA照射ランプの下に一列に置いて12J/cm照射した(約132分)。照射後、HBSSを取り除き、サンプル入りのFBS不含基礎培地500μLと交換して2日間培養した。培地を回収し、−80℃中に保存した。培地回収後、ディッシュを500μLのリン酸緩衝生理食塩水で3回洗浄し、0.1Nの水酸化ナトリウム溶液200μLで懸濁し、細胞を回収した。
回収した培地は4℃、10,000×gで10分間遠心し、その上清中のI型コラーゲン量をCollagen Type I,Human,ELISA Kit(株式会社エーセル)を用いて測定した。細胞懸濁液は4℃、10,000×gで10分間遠心し、その上清中のタンパク量をPierce BCA Protein Assay kit (Thermo Fisher SCIENTIFIC)を用いて測定した。培地中のI型コラーゲン量は細胞タンパク量で補正した。
(6)試験結果
バラつぼみエキスと低分子コラーゲンによるI型コラーゲン産生効果を、表4及び図2に示す。
またバラつぼみエキスと低分子コラーゲンによるコラーゲン産生能の相乗効果については以下の基準で判定した。

相乗効果:相加効果の理論値<実測値
相加効果の理論値=(A/D−1)×100+(B/D−1)×100
実測値=(C/D−1)×100

A:バラつぼみエキス単独添加によるI型コラーゲン産生量
B:低分子コラーゲン単独添加によるI型コラーゲン産生量
C:バラつぼみエキスと低分子コラーゲンの併用によるI型コラーゲン産生量
D:コントロール群(無添加サンプル)のI型コラーゲン産生量
判定結果を表5に示す。
図2、及び表4、5から、コラーゲンペプチドとバラつぼみエキスの併用によって、I型コラーゲンの産生量が相乗的に増加しないことが確認できた。
表5において示すように、バラつぼみエキス6.25μg/ml、低分子コラーゲン8000μg/mlの組み合わせでは、相加効果の理論値<実測値の結果となった。しかし、実測値286.67%に対して相加効果理論値は276.64%と、その効果はごくわずかであり、その他の組み合わせはいずれも実測値のほうが理論値より小さいことから、低分子コラーゲンとバラつぼみエキス併用による相乗効果群は、統計学的な有意差は認められなかった。
飲料に配合した処方
コラーゲンペプチド(ゼライス株式会社)6g、バラつぼみエキス(丸善製薬株式会社
)0.01g、ビタミンC300mg を用い、常法によりドリンク剤を製造した。
参考製造例1
バラ科バラ属の植物のつぼみのエキスの製造例
バラのつぼみ(Rosa gallicaofficinalis)300gに50重
量%エタノールを2000mL加え、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後
、濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50重量%エタノール1500mL
を加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出
液2を得た。得られた抽出液1、2を合せて減圧下で濃縮、乾燥させて粉末エキス100
gを得た(収率33.3%)。
参考製造例2
バラ科バラ属の植物のつぼみのエキスの製造例
バラのつぼみ(Rosa centifolia)300gに水2000mLを加え、
90℃にて1時間抽出を行った後、濾紙にて濾過し、抽出液を得た。得られた抽出液を減
圧下で濃縮、乾燥させて、製造例2の粉末エキス100gを得た(収率33.3%)。
参考製造例3
コラーゲンペプチドの製造例
コラーゲンタンパクとして、ウシ真皮より調製したゼラチン30gを蒸留水300ml
に加温溶解し、0.45μmのフィルターで滅菌ろ過した。
このゼラチン30gを蒸留水300mlに加温溶解した。コラゲナーゼタイプI(Wo
rthington Biochemical Corp.)300mgを加え、アンモ
ニア水にてpHを7.5に調整した後37℃で1時間放置した。反応終了後、反応液を1
00℃で3分間加熱しコラゲナーゼを失活させ、次いで0.45μmのフィルターで滅菌
ろ過した。このろ液をCDP−0とした。このろ液CDP−0を蒸留水で平衡化したSe
phadex LH−20(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)によりゲルろ過し、2
つの画分(CDP−1,CDP−2)に分け、それぞれを凍結乾燥した。それぞれのピー
クをSuperdex Peptide HR10/30(GEヘルスケア・ジャパン株
式会社)に供し、0.3M NaClを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝溶液(pH7
.2)を溶出液に用いて分子量を求めたところ、CDP−1が約12000〜500に分
布し、CDP−2が約350だった。CDP−2の約50%がGly−Pro−Hypで
あった。

Claims (4)

  1. バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスとトリペプチドを10〜20質量%含有するコラーゲンペプチドを含有するコラーゲン産生促進用組成物であって、有効成分としてバラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキス1質量部に対し、トリペプチドを10〜20質量%含有するコラーゲンペプチドを40〜640質量部の比率で含有するコラーゲン産生促進組成物。
  2. バラ科バラ属の植物が、ガリカローズ、ドッグローズ、アポテカリーズローズ、スイートブライヤー、ダマスクバラ、セイヨウバラ及びハマナシから選ばれる1種以上である請求項1に記載の組成物。
  3. バラ科バラ属の植物の花弁及び/又はつぼみのエキスが水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液により抽出処理して得られたエキスである請求項1または2に記載の組成物。
  4. コラーゲンペプチドが、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼにより酵素分解した酵素分解物である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
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