JP2019142711A - 吊り下げ支持機具および搬送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
かような金属板や金属線材を搬送する際は、一般的にこれら金属板や金属線材などの搬送物をコイル形状または筒形状(以下、総称してコイル状と称する)にした後にクレーン等により吊り上げて運搬される。
すなわち、上記した特許文献1〜5を含む自動式の鍵吊具における構成においては、たしかに手動式に比して危険性は低減されており利便性が向上している点で有利である。
このように既存の技術においては、より簡易な構成で利便性の高くそれでいて危険性も低減された鍵吊具は未だ具現化されておらず、かようなニーズを満たす鍵吊具が依然として強く希求されているといった課題を有している。
本発明の実施形態にかかる吊り下げ支持機具100の詳細な構造について、図1〜図7を適宜参照しながら説明する。
本実施形態の吊り下げ支持機具100は、後述する搬送アーム40によって被搬送物を吊り下げて移動することで被搬送物を所望の場所へ搬送する機能を備えている。
また、被搬送物としてはこれらの材料がコイル状に巻かれた形態の他、外形的に筒状を呈する搬送物であれば搬送アーム40で吊り下げ支持できるので、かような搬送物も本実施形態の搬送物として適用してもよい。
アーム基体10は、外部の昇降装置(不図示)によって鉛直方向(Z方向、重力方向)に移動可能なように構成されている。かような外部の昇降装置としては、例えば天井クレーンやジブクレーンあるいは橋型クレーンに代表される公知の各種のクレーンが例示できるが、アーム基体10を鉛直方向に移動可能であればクレーン以外の他の公知の昇降装置であってもよい。
図1、2及び5などから明らかなとおり、アーム基体10は、互いに対向する一対の板材からなり、アーム接続部11、カム部材連結部12、昇降装置連結部13などを含んで構成されている。なおアーム基体10の材質としては、公知の構造用鋼材など硬質の金属材料が適用できる。本実施形態では八角形状の板材を用いたが、この形状に限られず例えば六角形状など他の矩形状でもよいし、鉛直方向に長い小判型など楕円状であってもよい。
なお、同図に示すとおり、カム部材20はスペーサー12bを介してカム部材連結部12において固定される形態であってもよいが、当該スペーサー12bは適宜省略してもよい。
図1、3及び7などから明らかなとおり、カム部材20は、上記したアーム基体10の底部(鉛直方向の下方側)から垂下して設けられる板状体であり、当該アーム基体10とともに鉛直方向に沿って下降または上昇する機能を有している。
より具体的に本実施形態のカム部材20は、平面視で主面を見た場合に鍵状となるごとき金属の板材で構成されている。かようなカム部材20の具体的な材質に特に制限はないが、強度をある程度確保する観点から、上記したアーム基体10と同様な材質であってもよい。
また、図1に示すとおり、本実施形態のカム部材20は、当該カム部材20の鉛直方向への移動をガイドするガイド壁24を有していてもよい。典型的には、カム部材20を挟むように、一対のガイド壁24が水平フレーム30の上面に固定設置されることが好ましい。これにより、アーム基体10の下方への移動に伴うカム部材20の鉛直方向への移動に対して両サイドに位置する搬送アーム40の開閉動作が左右均一となるようスムーズに行われることとなる。
図1〜4および6などから明らかなとおり、水平フレーム30は、水平方向に延在する横孔31が形成されるとともに、後述する規制手段32により水平方向(Y方向、水平フレーム30が延在する方向)に沿う姿勢となるよう付勢された回動カムピン33を備えている。図2などからも明らかなとおり、本実施形態の水平フレーム30は、断面が凹状の一対の板材が互いの底部を対向させる形で構成されている。かような水平フレーム30の材質としては、例えば上記したアーム基体10などと同様の鋼材など種々の金属材料が適用できる。
また、図4(b)から明らかなとおり、回動カムピン33は、回転軸部33bを中心に回転が可能であり、その先端33aが鉛直方向に移動可能なカム部材20の側面と接触することや第一段部21や第二段部22を乗り越えることなどが可能なように設置される。
なお側方ガイド35の水平フレーム30底面における設置位置は、上記した載置部34と同様に、図示の設置位置に限られず搬送対象となる被搬送物の幅に応じて適宜変更してもよい。
図1〜3及び6などから明らかなとおり、搬送アーム40は、上記したアーム基体10を基点に旋回可能であり、横孔31の内に配置されて水平方向(Y方向、水平フレーム30が延在する方向)に移動が可能な突起部材41を備えている。
より詳細に本実施形態における搬送アーム40は、突起部材41、アーム基体接続部42、フック体43などを含んで構成されている。
以上述べた構造によって、本実施形態の突起部材41は横孔31内を水平方向(Y方向)に沿って移動可能となるように構成されている。
これにより、被搬送物をフック体43で引っかける際に被搬送物へ傷がついてしまうことを抑制できる。
次に図8〜14を適宜参照して、本実施形態における被搬送物の搬送方法について説明する。本実施形態における被搬送物の搬送方法では、回動カムピン33の先端33aとカム部材20の各領域(傾斜領域20a、ピン固定領域20b、ピン退避領域20c)との位置関係に応じて、搬送アーム40の開度が変化する点にも主とした特徴がある。
以下、被搬送物の一例として円孔が中心に形成されたコイル状搬送物Pを例にして説明を継続する。また、説明の簡素化のため、横穴31上にカバーされるスペーサー31hは、その図示を省略する。しかしながら本実施形態ではスペーサー31hの孔形状の方が横孔31の孔形状よりも小さいため、突起部材41のY方向に関する移動範囲は実質的にスペーサー31hで規定される点に留意する。
まずステップ1においては、上記した本実施形態の吊り下げ支持機具100を被搬送物まで移動させる。より具体的には、例えばクレーンなどの外部の昇降装置で昇降装置連結部13を介して吊り下げ支持機具100を持ち上げて被搬送物下まで移動させる。
なお本実施形態では、この回動カムピン33が「第1の体勢」にあるときの搬送アーム40の開いた具合を、「第1開度状態」と定義する。
このとき吊り下げ支持機具100においては、図10に示すごとく、いったん吊り下げ支持機具100の載置部34が被搬送物の上に着地するが、その後でカム部材20が水平フレーム30に対して相対的にさらに降下する。このとき、搬送アーム40の開度具合は、上記した「第1開度状態」よりも開いた状態となる。
換言すれば、回動カムピン33が上記した「第2の態勢」となるとき、且つ、突起部材41が横孔31のうち最も水平フレーム30の中央から離れた位置(外側端部側)にあるとき、搬送アーム40は「第1開度状態」よりも開いた状態となる。
換言すれば、回動カムピン33が上記した「第2の態勢」となり且つ突起部材41が横孔31のうち最も水平フレーム30の中央側(内側端部側)にあるとき、搬送アーム40は上述の「第1開度状態」よりも閉じた状態にあると言える。
次いでステップ5では、上記のとおり搬送アーム40で被搬送物を吊り下げ支持しつつ目的地まで被搬送物を移動させる。
このように本実施形態では、搬送アーム40でコイル状搬送物をフックした後で吊り下げ支持機具100でコイル状搬送物を吊り上げて所望の目的地まで搬送する。
すなわち、まずステップ6では、吊り下げ支持機具100を目的の場所で降下させて被搬送物を地上に載置する。より具体的には、例えば上記したクレーンを用いている場合には、当該クレーンによって吊り下げ支持機具100を介して被搬送物を載置する。
最後にステップ8においては、吊り下げ支持機具100をクレーンなどで上昇させて被搬送物上から撤収する。これにより被搬送物を所望の目的地へ搬送する作業が完了する。
さらには、装置を駆動するための駆動源の数が低減されるため装置重量も軽量化されるだけに留まらず、メンテナンス頻度も高くならず作業者は簡易な操作で比較的安全に操縦することが可能となる。
10 アーム基体
11 アーム接続部
12 カム部材連結部
13 昇降装置連結部
20 カム部材
21 第一段部
22 第二段部
23 上端連結部
24 ガイド壁
30 水平フレーム
31 横孔
32 規制手段
33 回動カムピン
34 載置部
35 側方ガイド
36 ガイド接続部
40 搬送アーム
41 突起部材
42 アーム基体接続部
43 フック体
44 ガイド接続部
Claims (10)
- 鉛直方向に移動可能なアーム基体と、
前記アーム基体の底部から垂下して設けられ、当該アーム基体とともに鉛直方向に沿って下降または上昇するカム部材と、
水平方向に延在する横孔が形成されるとともに、規制手段により前記水平方向に沿う姿勢となるよう付勢された回動カムピンを備えた水平フレームと、
前記アーム基体を基点に旋回可能であり、前記横孔の内に配置されて前記水平方向に移動が可能な突起部材を備えた搬送アームと、を含み、
前記回動カムピンが前記カム部材の鉛直方向の移動を規制し、且つ、前記横孔が前記突起部材の移動を規制することで、前記搬送アームの開度が維持されることを特徴とする吊り下げ支持機具。 - 前記搬送アームは前記水平フレームの中央を基準に対称となるよう複数配置されると共に、前記横孔および前記突起部材も前記搬送アームの数に対応して複数配置されている請求項1に記載の吊り下げ支持機具。
- 前記回動カムピンは、前記カム部材を挟むように複数配置されている請求項1又は2に記載の吊り下げ支持機具。
- 前記カム部材は、前記鉛直方向に関して下端側から順に傾斜領域、ピン固定領域およびピン退避領域を有し、
前記回動カムピンの先端と前記カム部材の各領域との位置関係に応じて、前記搬送アームの開度が変化する請求項1〜3のいずれか一項に記載の吊り下げ支持機具。 - 前記回動カムピンの先端が前記ピン固定領域に位置するときは、前記回動カムピンの先端が前記水平フレームとの固定点より鉛直方向下側となって前記カム部材の移動を禁止する第1の体勢となり、
前記回動カムピンの先端が前記ピン退避領域又は前記傾斜領域に位置するときは、前記回動カムピンは前記水平方向に沿う姿勢となって前記カム部材の移動を阻害しない第2の体勢となる請求項4に記載の吊り下げ支持機具。 - 前記回動カムピンが前記第1の態勢となるとき、前記搬送アームは開いた第1開度状態であり、
前記回動カムピンが前記第2の態勢となり且つ前記突起部材が前記横孔のうち最も前記水平フレームの中央側にあるとき、前記搬送アームは前記第1開度状態よりも閉じた状態である請求項5に記載の吊り下げ支持機具。 - 前記回動カムピンが前記第2の態勢となるとき、且つ、前記突起部材が前記横孔のうち最も前記水平フレームの中央から離れた位置にあるとき、前記搬送アームは前記第1開度状態よりも開いた状態である請求項5又は6に記載の吊り下げ支持機具。
- 前記規制手段は、一端が前記水平フレームに固定されると共に、他端が前記回動カムピンと接続された弾性部材を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の吊り下げ支持機具。
- 前記回動カムピンの前記水平フレームにおける固定点と、前記規制手段の前記水平フレームにおける固定点とは、前記鉛直方向に関する高さが実質的に同じである請求項1〜8のいずれか一項に記載の吊り下げ支持機具。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の吊り下げ支持機具を用いてコイル状搬送物を搬送する搬送方法であって、
前記回動カムピンが前記カム部材の鉛直方向の移動を規制し、且つ、前記横孔が前記突起部材の移動を規制することで、前記搬送アームを開いた状態で移動させる工程と、
前記コイル状搬送物の上に前記吊り下げ支持機具を載置した後に更に前記カム部材を降下させて前記回動カムピンによる前記カム部材の移動規制を解除する工程と、
前記回動カムピンが前記カム部材の鉛直方向の移動を規制しない状態で前記アーム基体を上昇させて前記搬送アームで前記コイル状搬送物をフックする工程と、
前記搬送アームで前記コイル状搬送物をフックした後で前記吊り下げ支持機具で前記コイル状搬送物を吊り上げて搬送する工程と、
を含むことを特徴とする搬送方法。
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CN111923062A (zh) * | 2020-08-11 | 2020-11-13 | 温州大学 | 一种多自由度的锌锭扒渣机器人 |
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JPS61154282U (ja) * | 1985-03-15 | 1986-09-25 |
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