JP2019142169A - 印刷装置および印刷制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザごとに印刷の権限が異なる印刷装置において、ユーザに対して適切な印刷処理を実行できる技術を提供すること。【解決手段】MFP1は、受信した印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85が認証DB73に登録されているか否かを特定する処理(S49)と、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85の印刷の権限を特定する処理(S53)とを実行する。MFP1は、特定処理の結果に応じて、印刷ジョブ75の保存(S55)や、印刷ジョブ75の破棄(S51)を実行する。そして、MFP1は、ログイン操作に応じて、ログインユーザと関連付けられた印刷ジョブ75を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、ユーザごとに印刷の権限が異なる印刷装置および印刷制御方法に関するものである。
従来、受信した印刷ジョブに含まれるユーザの識別情報に基づいた処理を実行する印刷装置がある(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載されたプリンタ装置は、予め登録された利用者の識別子が印刷ジョブデータに設定されている場合、通常通りに印刷を実行する。印刷ジョブデータに設定されている利用者の識別子が登録されていない場合は、印刷を実行しない。また、プリンタ装置は、利用者の識別子が印刷ジョブデータに設定されていない場合、予め設定された動作モードに応じて印刷ジョブを実行する。
特開2004−314547号公報
上記したプリンタ装置では、ユーザの登録の可否に応じて処理内容を変更している。しかしながら、この種の印刷装置において、ユーザの登録だけでなく、例えば、印刷装置に対して実行できるユーザの権限を予め設定した場合、設定したユーザの権限に応じた処理を実行する必要がある。また、上記した印刷装置では、予め登録されたユーザの識別情報が印刷ジョブデータに設定されていれば、その印刷ジョブデータを受信すると印刷が実行されるため、他のユーザが印刷装置を操作している場合であっても、印刷物が排出されてしまう。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、ユーザごとに印刷の権限が異なる印刷装置において、ユーザに対して適切な印刷処理を実行できる技術を提供することを目的とする。
本願に係る印刷装置は、ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に応じた前記ユーザからの指令に対し印刷処理を実行可能とするか否かに関する印刷可否情報と、が対応付けられた認証データを保存する記憶部と、通信部と、前記ユーザの操作を受け付ける操作部と、印刷部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記ユーザ識別情報と関連付けられた印刷ジョブを、前記通信部を介して受信する受信処理と、前記受信処理により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されているか否か特定する第1特定処理と、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記認証データにおける前記印刷可否情報を特定する第2特定処理と、前記第1特定処理および前記第2特定処理の結果により、第1特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存し、前記第1特定結果とは異なる第2特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存しない保存処理と、前記ユーザ識別情報によるログイン操作を前記操作部により受け付ける受付処理と、前記ログイン操作において受け付けた前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブであって、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第1印刷処理と、を実行する。
また、本願に係る印刷制御方法は、ユーザ識別情報と関連付けられた印刷ジョブを、通信部を介して受信する受信工程と、前記受信工程により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報について、前記ユーザ識別情報が印刷装置の利用制限に関する認証データに登録されているか否かを特定する第1特定工程と、前記認証データに登録されている印刷の権限に関する印刷可否情報に基づき、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷可否情報を、特定する第2特定工程と、前記第1特定工程および前記第2特定工程の結果により、第1特定結果が得られた前記印刷ジョブを記憶部に保存し、前記第1特定結果とは異なる第2特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存しない保存工程と、前記ユーザ識別情報によるログイン操作を受け付ける受付工程と、前記ログイン操作において受け付けた前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブであって、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに係る画像を印刷部により印刷する印刷工程と、を含む。
本願に係る技術によれば、ユーザ識別情報の登録の有無に関する登録情報および印刷の権限に関する印刷可否情報に応じて、印刷ジョブを記憶部へ保存するか否かを制御する。従って、ユーザの登録状況およびユーザの権限に応じて、不要となる印刷ジョブまで記憶部に保存されてしまうことを抑制できる。また、記憶部に保存された印刷ジョブは、ユーザのログイン操作を受け付けると印刷される。すなわち、ユーザがログイン操作をするまでは印刷物として排出されないため、他のユーザに印刷物を見られることを抑制でき、ユーザに対して適切な印刷処理を提供できる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
MFPの電気的構成を示すブロック図である。 認証DBに保存されるデータを示す図である。 PJLで記述された印刷ジョブの内容を示す図である。 MFPのタッチパネルで表示される画面の状態遷移を示すシーケンス図である。 メイン処理の内容を示すフローチャートである。 印刷/蓄積処理の内容を示すフローチャートである。 印刷/蓄積処理の内容を示すフローチャートである。 アイコン押下後処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本願の印刷装置を具体化した一実施形態であるMFP1について図1を参照しつつ説明する。図1は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
(1.MFPの構成)
MFP1は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能を備える複合機である。図1に示すように、MFP1は、CPU12、RAM13、メモリ15、印刷部16、画像読取部17、FAX通信部18、ユーザインタフェース20、およびネットワークインタフェース24などを備えている。これらのCPU12等は、バス11で互いに接続されている。また、MFP1は、商用電源から電力を供給する電源25を備えている。電源25は、電源コードや電源回路(ブリッジダイオード、平滑化回路など)を備え、商用電源から直流電源を生成し、電源線にてMFP1が備える各部へ電力を供給する。
メモリ15(本発明の記憶部の一例)は、例えば、NVRAMなどの不揮発性メモリである。なお、本願の記憶部は、NVRAMに限らず、揮発性のRAM、ROM、HDD、MFP1に接続される外部記憶装置(USBメモリなど)、あるいはそれらを組み合わせた記憶部でも良い。また、本願の記憶部は、ネットワークインタフェース24を介して接続されるファイルサーバ等でも良い。また、記憶部は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
メモリ15は、制御プログラム71などの各種プログラムを保存している。制御プログラム71は、例えば、MFP1の各部を統括的に制御するプログラムである。CPU12は、制御プログラム71を実行し、実行した処理結果をRAM13に一時的に記憶させながら、バス11で接続された各部を制御する。また、制御プログラム71には、Webサーバとして機能するプログラムであるEWS(Embedded Web Server)プログラムが含まれている。CPU12は、EWSプログラムを実行することで、MFP1をWebサーバとして機能させる。また、本実施形態のメモリ15内には、認証DB(データベースの略)73が構築されている。認証DB73は、後述するように、例えば、MFP1にログインできるログインユーザのユーザ名、各ユーザの権限、各ユーザのメールアドレスを関連付けたデータである(図2参照)。なお、以下の説明では、CPU12で制御プログラム71等を実行するMFP1のことを、単に装置名で記載する場合がある。例えば、「MFP1がタッチパネル21に対する操作入力を受け付ける」という記載は、「MFP1がCPU12で制御プログラム71を実行しタッチパネル21を制御することで、タッチパネル21に対する操作入力を受け付ける」ということを意味する場合がある。
印刷部16は、ヘッド161およびインクカートリッジ162を有する。インクカートリッジ162は、インクを収容する。ヘッド161は、インクカートリッジ162から供給されるインクをシート(紙やOHPなど)に吐出する。これにより、印刷部16は、CPU12の制御に基づいて、インクジェット方式によりシートに画像を印刷する。なお、本願の印刷部16は、インクジェット方式で印刷を行う構成に限らず、他の方式、例えば、電子写真方式で印刷を行う構成でも良い。
画像読取部17は、不図示の原稿台およびCIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge-Coupled Device)等のイメージセンサを備える。画像読取部17は、原稿台に載置された原稿に対してCIS等を移動させ、原稿を読み取り、画像データを生成する。FAX通信部18は、電話回線を介して、他のファクシミリ装置との間でFAXデータの送受信を行う。
ユーザインタフェース20は、タッチパネル21、およびテンキー22などの操作ボタンを有する。タッチパネル21は、例えば、液晶パネル、液晶パネルの背面側から光を照射するLED等の光源、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜等を備えている。ユーザインタフェース20は、CPU12の制御に基づいて、例えば各種の設定画面や装置の動作状態等をタッチパネル21に表示する。また、ユーザインタフェース20は、タッチパネル21やテンキー22に対する操作入力に応じた信号をCPU12へ送信する。なお、本実施形態のMFP1は、表示部と操作部とを兼ねたタッチパネル21を備えているが、特にこれに限らず、表示部とは別に例えばハードウェアキーが操作部として設けられていてもよい。
ネットワークインタフェース24は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースであり、LANケーブル(図示略)を介してルータ29に接続されている。本実施形態のルータ29には、例えば、複数のPC41と、メールサーバ43が接続されている。ユーザは、PC41を操作することで、PC41からMFP1へ印刷ジョブ75を送信する。MFP1は、PC41から受信した印刷ジョブ75に基づいて印刷処理を実行する。また、MFP1は、メールサーバ43から受信したメールを印刷ジョブ75として処理し、メールに添付されたファイルの印刷等を実行する。なお、MFP1へ印刷ジョブ75を送信する装置は、PC41やメールサーバ43に限らず、例えば、MFP1と無線通信が可能な携帯端末でも良い。また、MFP1、PC41、メールサーバ43を接続するネットワークは、有線LANに限らず、例えば、無線LANあるいはWAN(インターネットを含む)でも良い。
次に、メモリ15に記憶する認証DB73について説明する。
図2は、認証DB73に保存されるデータの一例を示している。図2に示すように、認証DB73には、例えば、ユーザ名111、PIN番号113、印刷権限フラグ114、スキャン権限フラグ115、コピー権限フラグ116、メールアドレス117が関連付けられて1つのレコードとして登録されている。本実施形態の認証DB73には、パブリックユーザ(PUBLIC)、「inoue」、「kato」、「hayashi」、「minami」の5つがユーザとして登録されている。ユーザ名111およびPIN番号113は、例えば、MFP1を管理するシステム管理者によって各ユーザに付与される。各ユーザは、このユーザ名111やPIN番号113を用いてMFP1のログイン操作を行う。
また、印刷権限フラグ114、スキャン権限フラグ115、コピー権限フラグ116は、MFP1に対する印刷機能、スキャン機能、コピー機能の実行権限を、各ユーザに付与するか設定するフラグ値である。例えば、図2に示す例では、パブリックユーザやユーザ名「inoue」は、印刷権限、およびスキャン権限を有するが、コピー権限を有していない。
また、各レコードには、ユーザ名111やPIN番号113等と関連付けてメールアドレス117が設定されている。本実施形態のMFP1は、上記したようにメールサーバ43から受信したメールの添付ファイルの印刷等が可能となっている。
システム管理者は、図2に示すユーザの追加や削除、権限の変更、メールアドレス117の登録などを認証DB73に対して行う。例えば、本実施形態のMFP1は、認証DB73の設定をEWSで受付け可能となっている。例えば、システム管理者は、PC41でWebブラウザを操作し、MFP1のEWSにアクセスする。MFP1は、EWSのWebページで受付けた情報に基づいて、認証DB73の設定を実行する。なお、認証DB73の編集方法は、上記したWEBサーバを利用した方法に限らない。例えば、MFP1は、タッチパネル21に対する操作入力に応じて、認証DB73を編集しても良い。また、図2に示す認証DB73のデータ項目は、一例であり、例えば、認証DB73は、FAX機能の実行権限を付与するフラグ値や、各ユーザの印刷枚数を制限する値を有しても良い。
(2.セキュリティ印刷機能と、蓄積印刷機能)
本実施形態のMFP1は、セキュリティ印刷機能と、蓄積印刷機能を備えている。以下の説明では、図1に示すように、セキュリティ印刷機能を実行するための印刷ジョブ75を、セキュリティ印刷用ジョブ75Aと称し、蓄積印刷機能を実行するための印刷ジョブ75を、蓄積印刷用ジョブ75Bと称して説明する。
蓄積印刷機能は、ユーザ名85が設定された印刷ジョブ75をPC41などから受信すると、受信した印刷ジョブ75を蓄積印刷用ジョブ75BとしてMFP1のメモリ15に記憶する。MFP1のタッチパネル21を介してユーザ名およびPIN番号が入力されると、認証DB73に登録されたユーザ名111およびPIN番号113(図2参照)と照合する。照合の結果、認証DB73に登録されたユーザ名111およびPIN番号113と一致すると、入力操作を行ったユーザがMFP1にログインする。ユーザがMFP1にログインすることにより、そのログインしたユーザのユーザ名85が関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bをメモリ15から取得し印刷を開始する。
蓄積印刷機能の設定は、システム管理者が、PC41でWebブラウザを操作し、MFP1のEWSにアクセスすることにより行われる。蓄積印刷機能を実行する旨の設定が行われる場合、MFP1は、PC41等の外部から受信する印刷ジョブ75に対し、本実施形態により説明する蓄積印刷のための各処理を実行する。蓄積印刷機能を実行しない旨の設定が行われる場合、MFP1は、PC41等の外部から印刷ジョブ75を受信すると、メモリ15に記憶させることなく印刷処理を開始する。なお、この場合のメモリ15に記憶させないとは、印刷開始のためのトリガーを別に設けないということであり、印刷処理のために一時的にメモリ15に記憶させる処理は含まない。また、PC41で実行されるプリンタドライバは、PC41にログインするためのユーザのユーザアカウントを印刷ジョブ75に設定し、MFP1へ送信する。また、PC41にログインするためのユーザアカウントと認証DB73に登録されるユーザ名111は同じ文字列が使用されている。
セキュリティ印刷機能とは、パスワードが関連付けられた印刷ジョブ75を一旦MFP1のメモリ15に記憶し、MFP1のタッチパネル21をユーザが操作し、印刷ジョブ75に関連付けられたパスワードを入力することにより印刷ジョブ75の印刷を実行する機能である。PC41は、セキュリティ印刷機能を実行する場合、ジョブ名81とパスワード83を設定したセキュリティ印刷用ジョブ75AをMFP1へ送信する。ジョブ名81は、例えば、PC41で実行されるプリンタドライバによって付与される印刷ジョブ75の名前である。パスワード83は、例えば、PC41で実行されるプリンタドライバの設定画面でユーザにより設定され、セキュリティ印刷用ジョブ75Aと関連付けられた情報(数字や文字など)である。
蓄積印刷機能およびセキュリティ印刷機能は、外部から受信した印刷ジョブ75をメモリ15に蓄積し、MFP1においてユーザが認証情報の入力操作をおこなうことにより印刷を開始する点で共通する。一方、入力する認証情報が、セキュリティ印刷機能では印刷ジョブ75に関連付けられたパスワード83であるが、蓄積印刷機能は認証DB73に登録されたユーザ名111に対応するPIN番号113である点で異なる。また、印刷を開始する印刷ジョブ75が、セキュリティ印刷機能ではユーザにより選択された印刷ジョブ75であるが、蓄積印刷機能では印刷対象となるすべての印刷ジョブ75である点で異なる。
図3は、一例として、PJL(Printer Job Language)で記述された印刷ジョブ75を示している。なお、図3のデータの内容は一例である。図3に示すように、例えば、印刷ジョブ75のヘッダには、ジョブ名81、ユーザ名85、パスワード83、送信時間、記述言語の種類の順に変数(JOB_NAMEなど)を設定するコマンドが記載されている。MFP1は、例えば、受信した印刷ジョブ75のヘッダに設定されたデータに基づいて、その印刷ジョブ75の処理内容を変更する。MFP1は、例えば、パスワード83を示す「JOB_PASSWORD」の変数に有効な値が設定されている場合、受信した印刷ジョブ75にパスワード83が設定されていると判断し、セキュリティ印刷用ジョブ75Aとして扱う。また、MFP1は、例えば、ユーザ名85を示す「PRINT_USER」に有効な値が設定されている場合、受信した印刷ジョブ75にユーザ名85が設定されていると判断する。なお、PJL以外のプリンタ言語についても、同様に、各言語で定義された内容を判断することで、ユーザ名85等の設定状態を検出できる。
図4は、MFP1のタッチパネル21で表示される画面の状態遷移を示している。図4におけるS19〜S29は、MFP1へのログイン操作に係わる処理である。MFP1は、例えば、電源を投入され制御プログラム71を実行しシステムを起動した後、図4の左上に示す待機画面91をタッチパネル21(図1参照)に表示する。MFP1は、FAX機能、コピー機能、スキャン機能などを選択する機能アイコン93を、待機画面91の中央部に表示する。また、MFP1は、現在選択されているユーザ名を表示するユーザ表示欄95を、待機画面91の左上に表示する。電源投入時は、まだ誰もログインしていない状態のため、MFP1は、待機画面91において、ログアウト状態であることを示すパブリックユーザが選択されている状態であることをユーザ表示欄95に表示する。本実施形態のMFP1は、認証DB73に未登録のユーザの印刷ジョブ75を、このパブリックユーザの印刷ジョブ75として処理する。待機画面91が表示された状態では、パブリックユーザに許可された権限(図2参照)に応じた機能(スキャン機能など)を実行できる。なお、MFP1は、現在の時間や日付を示す日時欄97を待機画面91の右下に表示する。また、MFP1は、左右方向へのスクロールが可能であることを示す三角アイコン98を待機画面91の左右両側に表示する。
図4のS19において、パブリックユーザを表示したユーザ表示欄95をユーザがタッチすると、MFP1は、ユーザ選択ウインドウ109をタッチパネル21に表示する。ユーザ選択ウインドウ109には、認証DB73に登録されたユーザ名111が表示される。
認証DB73に登録されたユーザ名111をユーザ選択ウインドウ109に表示した後、ユーザ選択ウインドウ109のいずれかのユーザ名111、例えば「inoue」のユーザ名111をユーザによってタッチされると(S21)、MFP1は、PIN番号113を入力するPIN番号入力ウインドウ121を表示する。MFP1は、PIN番号113を入力するためのテンキー123と、PIN番号入力欄124を、PIN番号入力ウインドウ121に表示する。テンキー123を用いてPIN番号入力欄124にPIN番号113を入力されると、MFP1は、入力されたPIN番号113と、ユーザ選択ウインドウ109で選択されたユーザ名111に関連付けられたPIN番号113(この場合、図2の「inoue」の「1111」)とが一致するか判断する(S23)。MFP1は、PIN番号113が一致すると、ログインを許可する。なお詳細は後述するが、MFP1は、ログインしたユーザと関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bがメモリ15に蓄積されており、かつログインしたユーザに印刷権限が付与されている場合、蓄積した蓄積印刷用ジョブ75Bをすべて印刷する(S23)。また、MFP1は、ログインしたユーザと関連付けられた受信メールの印刷データがメモリ15に蓄積されており、かつログインしたユーザに印刷権限が付与されている場合、蓄積した受信メールの印刷データ(添付ファイルなど)をすべて印刷する(S23)。
MFP1は、ログイン後の第2待機画面91Bを表示する。MFP1は、ログインしたユーザ名(例えば、「inoue」)を、第2待機画面91Bのユーザ表示欄95に表示する。この状態では、ログインしたユーザは、認証DB73で許可されている機能のみを実行できる。従って、MFP1は、認証DB73に設定された権限に基づいてログイン後の機能を制限することで、各ユーザの実行権限を制限する。例えば、コピー権限のないユーザが、コピーの機能アイコン93をタッチしても機能が実行されない。なお、MFP1は、ログインしたユーザが権限を有しない、すなわち、実行できない機能の機能アイコン93を第2待機画面91Bに表示しなくとも良い。
第2待機画面91Bを表示した状態で、ユーザ表示欄95をタッチされると(S25)、MFP1は、ログアウトウインドウ126を表示する。MFP1は、ログアウトを実行するか選択する選択キー125をログアウトウインドウ126に表示する。ログアウトの実行を指示する「YES」の選択キー125をタッチされると(S27)、MFP1は、待機画面91をタッチパネル21に表示する。これにより、ログアウトが完了する。また、MFP1は、第2待機画面91Bを表示する状態のまま一定時間が経過した場合、タッチパネル21の表示を第2待機画面91Bから待機画面91に戻す(S29)。この一定時間は、例えば、30秒〜1分である。
(3.MFP1の作動)
次に、本実施形態のMFP1の作動について、図5〜図8を参照しつつ、説明する。図5は、印刷ジョブ75を処理するメイン処理の流れを示している。MFP1は、例えば、電源を投入され制御プログラム71をCPU12で実行しシステムを起動した後、図5に示すメイン処理を実行する。また、以下の説明では、印刷ジョブ75に基づいた印刷処理について主に説明する。受信メールに基づいた印刷処理については、印刷ジョブ75と同様に実行できるため、その説明を適宜省略する。
なお、本明細書のシーケンス図やフローチャートは、基本的に、プログラム(制御プログラム71など)に記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「受信」、「取得」、「受け付け」、「制御」、「設定」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、ハードウェア制御も含む。
まず、図5のS31において、MFP1のCPU12は、印刷ジョブ75の受信を確認する。後述するように、CPU12は、S41等を実行した後、再度S31を実行する。従って、CPU12は、システムを起動した後、定期的に印刷ジョブ75を受信したか確認する。CPU12は、S31の確認結果に基づいて、印刷ジョブ75の受信を判断する(S33)。CPU12は、印刷ジョブ75を受信したと判断すると(S33:YES)、S35の印刷/蓄積処理を実行する。一方、CPU12は、印刷ジョブ75を受信していないと判断すると(S33:NO)、S37を実行する。なお、例えば、CPU12は、複数の印刷ジョブ75を受信した場合、複数の印刷ジョブ75に対し受信した順番にS31以降の処理を実行する。
S37において、CPU12は、ユーザによってログインされたか判断する。CPU12は、図4のS19〜S23の処理が行われた場合にログインされたと判断する。S37以降において、CPU12は、上記した図4のS19以降の蓄積印刷に係わる処理を実行する。CPU12は、ユーザによってログインされたと判断すると(S37:YES)、メモリ15に蓄積された蓄積印刷用ジョブ75Bのうち、ログインしたユーザと関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bがあるか判断する(S39)。具体的には、メモリ15に蓄積された蓄積印刷用ジョブ75Bのうち、「PRINT_USER」に設定されているユーザ名85が、ログインしたユーザについて認証DB73に登録されているユーザ名111と一致する場合に、ログインしたユーザと関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bがあると判断する。また、メモリ15に蓄積された印刷ジョブ75が、受信メールの場合、認証DB73に登録されたメールアドレス117と一致する送信元メールアドレスの印刷ジョブ75がある場合、ログインしたユーザと関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bがあると判断する。CPU12は、ログインしたユーザの蓄積印刷用ジョブ75Bがあると判断すると(S39:YES)、その蓄積印刷用ジョブ75Bの印刷を印刷部16により実行する(S41)。この場合、メモリ15に蓄積された印刷ジョブすべてがユーザからジョブの選択やパスワードの入力操作を要求することなく自動で印刷が開始される。これにより、ユーザによる操作の煩雑さを解消できる。
CPU12は、S41を実行した後、S31からの処理を再度実行する。また、CPU12は、S37においてユーザによってログインされていない場合(S37:NO)、又はS39においてログインしたユーザと関連付けられた蓄積印刷用ジョブ75Bがない場合(S39:NO)、S31からの処理を実行する。そして、CPU12は、S31において新たな印刷ジョブ75の受信を確認しS33以降の処理を実行する。
(3−1.印刷/蓄積処理)
次に、図6および図7を用いて図5のS35の印刷/蓄積処理の内容について説明する。印刷/蓄積処理が実行される場合、図5のS33において、新規に受信した印刷ジョブ75が存在することとなる(S33:YES)。CPU12は、この新規に受信した印刷ジョブ75を処理対象の印刷ジョブ75としてS43以降の処理を実行する。まず、CPU12は、S43において、処理対象の印刷ジョブ75にユーザ名85およびパスワード83が設定されているか確認する。
次に、S45において、CPU12は、S43の確認結果に基づいて処理対象の印刷ジョブ75にパスワード83が設定されているか否かを判断する。CPU12は、例えば、印刷ジョブ75内の「JOB_PASSWORD」の変数(図3参照)に有効な値が設定されている場合、処理対象の印刷ジョブ75にパスワード83が設定されていると判断する(S45:YES)。CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75にパスワード83が設定されていると判断すると(S45:YES)、図7のS46を実行する。また、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75にパスワード83が設定されていないと判断すると(S45:NO)、処理対象の印刷ジョブ75にユーザ名85が設定されているか否かを判断する(S47)。
CPU12は、例えば、印刷ジョブ75内の「PRINT_USER」の変数(図3参照)に有効な値が設定されている場合、処理対象の印刷ジョブ75にユーザ名85が設定されていると判断し(S47:YES)、S49を実行する。一方、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75にユーザ名85が設定されていないと判断すると(S47:NO)、処理対象の印刷ジョブ75をメモリ15に保存せずに破棄する(S51)。CPU12は、S51を実行すると、印刷/蓄積処理を終了する。例えば、プリンタドライバの種類によっては、印刷ジョブ75にユーザ名85を付与しない可能性がある。あるいは、印刷ジョブ75を送信するシステムの中には、ユーザ名85を設定しないシステムがある。このため、MFP1は、ユーザ名85やパスワード83を設定されていない印刷ジョブ75を受信する可能性がある。そこで、本実施形態のCPU12は、ユーザ名85等を設定されていない印刷ジョブ75を破棄する。これにより、ユーザ名85等が設定されていない印刷ジョブ75が、印刷されずにメモリ15に保存され続け、メモリ15の記憶領域を圧迫するのを未然に防ぐことが可能となる。なお、CPU12は、ユーザ名85等が設定されていない印刷ジョブ75について、メモリ15に蓄積することなく、印刷を実行しても良い。
また、CPU12は、S49において、処理対象の印刷ジョブ75に設定されたユーザ名85が認証DB73に登録されたユーザ名111(図2参照)であるか否かを判断する。図2に示すように、本実施形態の認証DB73には、「PUBLIC」を除き、「inoue」等の4つのユーザ名111が登録されている。従って、CPU12は、S49において認証DB73にアクセスし、処理対象の印刷ジョブ75に設定されたユーザ名85が4つのユーザ名111のいずれかに該当する場合、認証DB73に登録されたユーザ名111であると判断する(S49:YES)。また、印刷ジョブ75が受信メールである場合、送信元のメールアドレスと認証DB73に登録されているメールアドレス117とを判断する。
CPU12は、印刷ジョブ75のユーザ名85が認証DB73に登録されたユーザ名111であると判断すると(S49:YES)、そのユーザに印刷権限が付与されているか否かを判断する(S53)。図2に示すように、本実施形態の認証DB73では、ユーザ名111の「inoue」および「hayashi」のユーザに印刷権限が付与されている(印刷権限フラグ114参照)。従って、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75のユーザ名85が「inoue」又は「hayashi」である場合、ユーザに印刷権限があると判断し(S53:YES)、S55を実行する。ここで、本実施形態のCPU12は、例えば、印刷ジョブ75をメモリ15に保存する際、セキュリティ印刷用ジョブ75Aを保存する記憶領域と、蓄積印刷用ジョブ75Bを保存する記憶領域を異なる記憶領域とする。S55において、CPU12は、例えば、処理対象の印刷ジョブ75を、メモリ15の記憶領域のうち、蓄積印刷用ジョブ75Bを保存するための記憶領域に保存する。S55でメモリ15へ蓄積される印刷ジョブ75は、蓄積印刷用ジョブ75Bとして図5のS41において印刷処理される。CPU12は、S55を実行すると、印刷/蓄積処理を終了する。
また、CPU12は、S53において、ユーザに印刷権限がないと判断すると(S53:NO)、処理対象の印刷ジョブ75を破棄する(S51)。これにより、ユーザに印刷権限がないため、蓄積印刷を実行できずにメモリ15に印刷ジョブ75が蓄積され続け、メモリ15の記憶領域を圧迫することを抑制できる。
また、CPU12は、S49において、処理対象の印刷ジョブ75のユーザ名85が認証DB73に登録されていないと判断すると(S49:NO)、処理対象の印刷ジョブ75をパブリックユーザの印刷ジョブ75として処理する(図7のS57)。図7のS57において、CPU12は、認証DB73のパブリックユーザに印刷権限が付与されているか判断する。
図2に示すように、本実施形態のパブリックユーザには、印刷権限を設定できる。パブリックユーザに印刷権限が付与されている場合(印刷権限フラグ114参照)、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75を印刷するための処理を開始する(S59)。従って、本実施形態のCPU12は、未登録ユーザの印刷ジョブ75をパブリックユーザの印刷ジョブ75として処理し、蓄積せずに即時の印刷処理を開始する。一方で、パブリックユーザに印刷権限が設定されていない場合(S57:NO)、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75をメモリ15に保存せずに破棄し(S61)、印刷/蓄積処理を終了する。これにより、未登録ユーザによる印刷を禁止することで、セキュリティを高めることができる。また、ユーザ名85はあるものの、未登録のユーザ名85を設定された印刷ジョブ75が、印刷されずにメモリ15に蓄積され続け、メモリ15の記憶領域を圧迫することを抑制できる。なお、図2では、パブリックユーザの印刷権限の一例として、「OK(即時印刷)」と記載している。この説明は、蓄積印刷機能において、パブリックユーザの印刷権限が付与されている場合には、蓄積せずに即時印刷することが明確になるための説明として、「(即時印刷)」と記載しているが、認証DB73への登録として、「OK」のみを設定すればよい。また、システム管理者にどのような印刷処理が実行されるかを把握しやすくさせるために、蓄積印刷機能が設定されている場合は「OK(即時印刷)」がわかるような設定画面を表示してもよい。
また、CPU12は、S59において、ユーザがログイン中、および印刷ジョブ75を実行中のうち、少なくとも一方の条件を満たすか否かを判断する。CPU12は、登録ユーザがログイン中、および印刷ジョブ75を実行中のうち、少なくとも一方の条件を満たす場合(S59:NO)、S59の判断処理を繰り返し実行する。ログイン中や印刷処理中に、ユーザ名85が未登録の印刷ジョブ75を実行すると、MFP1の排紙トレイに排出される印刷物が混じる虞がある。その結果、機密文書等が他のユーザに見られる、あるいは持って行かれる虞がある。そこで、本実施形態のCPU12は、ログイン中や印刷ジョブ75の実行中は、ユーザ名85が未登録の印刷ジョブ75を実行しない。これにより、例えば、ユーザがログインしてタッチパネル21を操作している最中や、ログアウトしたものの印刷ジョブ75を実行している最中などに、ユーザ名85が未登録の印刷ジョブ75が実行され印刷物が混じるのを抑制できる。
また、CPU12は、ログイン中および印刷ジョブ75を実行中の両方の条件を満たさない、即ち、ログアウト状態で印刷を実行していない場合(S59:YES)、直前の印刷処理を終了してから一定時間だけ経過したか否かを判断する(S63)。印刷処理が終了してから直ぐに次の印刷処理を開始すると、MFP1から排出された印刷物が混じる虞がある。そこで、本実施形態のCPU12は、印刷処理の終了から一定時間だけ待って、処理対象の印刷ジョブ75の印刷を実行する。これにより、ユーザが印刷物を混同するのをより確実に抑制し、セキュリティを高めることができる。
CPU12は、直前の印刷処理を終了してから一定時間だけ経過した場合(S63:NO)、S67を実行する。また、CPU12は、直前の印刷処理を終了してから一定時間だけ経過していない場合(S63:YES)、一定時間だけ処理を待機して(S65)、S67を実行する。このS65で待機する時間は、例えば、先に印刷を終了した印刷物をユーザが排紙トレイから持ち出すのに必要な時間であり、例えば、5秒〜15秒である。
S67において、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75、すなわち、未登録のユーザ名85が設定された印刷ジョブ75の印刷を実行する。これにより、未登録のユーザ名85が設定された印刷ジョブ75を、パブリックユーザの印刷権限により、蓄積せずに即時に印刷できる。CPU12は、S67を実行した後、印刷/蓄積処理を終了する。
ここで、図4のS29に示すように、本実施形態のMFP1は、例えば、ログイン後の第2待機画面91Bを表示している状態のまま30秒が経過すると、タッチパネル21の表示を第2待機画面91Bから待機画面91に戻す。このため、タイムアウトでログアウトした場合は、上記した印刷終了後の一定時間である5秒〜15秒を経過した可能性が高くなる。従って、ログアウトがタイムアウトに基づく場合、CPU12は、ログアウトの後、一定時間を待たずに(S63:NO)、印刷を開始することとなる(S67)。一方、ログアウトが、タッチパネル21に対する操作に基づく場合、直前の印刷処理を終了してから一定時間だけ経過していない可能性がある。このため、CPU12は、S63の一定時間を判断し、一定時間経過していなければS65で待機することとなる。
また、図6のS45において、CPU12は、処理対象の印刷ジョブ75にパスワード83が設定されていると判断すると(S45:NO)、処理対象の印刷ジョブ75が所定の条件に合致するか否かを判断する(図7のS46)。パスワード83が設定された印刷ジョブ75の中には、例えば、1)ユーザ名85が設定されていないもの、2)ユーザ名85が設定されかつ印刷権限があるもの、3)ユーザ名85が設定されかつ未登録のユーザ名85のもの、4)ユーザ名85が設定されかつ印刷権限がないものがある。CPU12は、これらの条件に基づいて、S46を判断する。
1)の場合、印刷ジョブ75は、ユーザ名85がなく、パスワード83を設定された印刷ジョブ75、すなわち、セキュリティ印刷の対象となるセキュリティ印刷用ジョブ75Aとなる。このため、CPU12は、1)の印刷ジョブ75にユーザ名85が設定されていないと判断すると(S46:NO)、パスワード83の付いたセキュリティ印刷用ジョブ75Aとしてメモリ15に蓄積し(S69)、印刷/蓄積処理を終了する。CPU12は、例えば、処理対象の印刷ジョブ75を、メモリ15の記憶領域のうち、セキュリティ印刷用ジョブ75Aを保存するための記憶領域に保存する。また、2)の場合にも、CPU12は、S69を実行する。この場合、ユーザには印刷権限があるため、セキュリティ印刷の印刷ジョブ75として処理する。また、3)の場合にも、CPU12は、S69を実行する。この場合、蓄積印刷を実行できない未登録ユーザがセキュリティ印刷を実行したい可能性があるため、セキュリティ印刷の印刷ジョブ75として処理する。
一方、4)の場合、印刷ジョブ75にパスワード83やユーザ名85が設定されているものの、そのユーザ名85に印刷権限がない。この場合、システム管理者は、このユーザに対して意図的に印刷を許可していない。このため、そのようなユーザに対してはセキュリティ印刷の実行も許可しないことが好ましい。そこで、CPU12は、印刷権限のない登録ユーザのユーザ名85が設定された印刷ジョブ75を、所定条件に合致するとして(S46:YES)、破棄する(S61)。これにより、システム管理者の意図に沿って印刷処理のセキュリティを確保でき、不要な印刷ジョブ75の蓄積を抑制できる。なお、上記した1)〜4)の判断条件や判断結果は、一例であり、例えば、企業等のセキュリティポリシーやユーザビリティに応じて適宜変更される。例えば、CPU12は、3)ユーザ名85が設定されかつ未登録のユーザ名85の印刷ジョブ75を、破棄しても良い(S61)。これにより、蓄積印刷およびセキュリティ印刷の両方において、未登録ユーザの印刷を禁止することができる。
(3−2.アイコン押下後処理)
次に、図8を用いて、セキュリティ印刷におけるCPU12の処理について説明する。図8は、図4の第1待機画面91Aに示すセキュリティ印刷機能の機能アイコン93Aを押下した後のアイコン押下後処理の内容を示している。例えば、図4のS11において、タッチパネル21に表示された待機画面91を左へスクロールする操作をユーザが行うと、CPU12は、第1待機画面91Aをタッチパネル21に表示する。CPU12は、セキュリティ印刷用の機能アイコン93Aを第1待機画面91Aに表示する。CPU12は、第1待機画面91Aの機能アイコン93Aをタッチされるとジョブ選択ウインドウ101を表示し(図4のS13)、図8に示す処理を開始する。
まず、CPU12は、図8のS71において、図7のS69で蓄積したセキュリティ印刷用ジョブ75Aのジョブ名81の一覧を、タッチパネル21のジョブ選択ウインドウ101に表示する(図4参照)。本実施形態では、CPU12は、図7のS46において、1)のパスワード83のみの印刷ジョブ75だけでなく、2)や3)の場合の印刷ジョブ75もメモリ15に蓄積する(S69)。従って、例えば、パスワード83が設定されかつ印刷権限のあるユーザ名85が設定された印刷ジョブ75なども、セキュリティ印刷用ジョブ75Aとしてジョブ選択ウインドウ101に表示される。なお、CPU12は、図4に示すログイン中の第2待機画面91Bにおいて、画面スクロールによりセキュリティ印刷機能の機能アイコン93Aをタッチされた場合、蓄積しているすべてのセキュリティ印刷用ジョブ75Aをジョブ選択ウインドウ101に表示しても良い。あるいは、CPU12は、S23のログイン操作に応じて、ログインユーザに関連するセキュリティ印刷用ジョブ75Aおよび蓄積印刷用ジョブ75Bをまとめて蓄積印刷しても良い。
次に、CPU12は、ジョブ選択ウインドウ101に表示したジョブ名81のいずれかをタッチされたか判断する(S73)。CPU12は、ジョブ名81をタッチされるまで(S73:NO)、S73の処理を繰り返し実行する。なお、CPU12は、一定時間(例えば、30秒)だけ経過してもジョブ名81を選択されない場合、ジョブ選択ウインドウ101を消して、タッチパネル21の表示を第1待機画面91Aや待機画面91に戻しても良い。
CPU12は、ジョブ選択ウインドウ101のいずれかのジョブ名81をタッチされると(S73:YES、図4のS15)、図4のパスワード入力ウインドウ103をタッチパネル21に表示する(S75)。CPU12は、パスワード入力ウインドウ103を表示した後、パスワード入力ウインドウ103に対するパスワード83の入力を確定したか否かを判断する(S77)。例えば、CPU12は、図4のパスワード入力ウインドウ103を表示した状態で、テンキー22(図1参照)の確定キーを押下されると、パスワード83の入力が確定したと判断する(S77:YES)。CPU12は、パスワード83の入力が確定されるまで(S77:NO)、S77の処理を繰り返し実行する。なお、CPU12は、一定時間だけ経過してもパスワード83の入力が確定しない場合、パスワード入力ウインドウ103を消してジョブ選択ウインドウ101を表示しても良い。
CPU12は、パスワード83の入力が確定すると(S77:YES)、パスワード入力ウインドウ103に入力されたパスワード83と、選択されたセキュリティ印刷用ジョブ75Aのパスワード83とが一致するか判断する(S79、図4のS17)。CPU12は、パスワード83が一致する場合(S79:YES)、セキュリティ印刷用ジョブ75Aの印刷を実行する(S81、図4のS17)。CPU12は、図8の処理を終了し、例えば、印刷中は図4の印刷実行画面107をタッチパネル21に表示し、印刷が終了すると待機画面91をタッチパネル21に表示する。
一方、CPU12は、パスワード83が一致しない場合(S79:NO)、エラーメッセージをタッチパネル21に表示する(S83)。CPU12は、例えば、エラーメッセージを一定時間だけ表示した後、図8の処理を終了し、パスワード入力ウインドウ103を再度表示する。CPU12は、例えば、S75からの処理を再度実行する。このようにして、本実施形態のCPU12は、セキュリティ印刷機能を実行する。
因みに、MFP1は、印刷装置の一例である。CPU12は、制御部の一例である。メモリ15は、記憶部の一例である。タッチパネル21は、操作部の一例である。ネットワークインタフェース24は、通信部の一例である。認証DB73は、認証データの一例である。パスワード83は、認証情報の一例である。ユーザ名85,111は、ユーザ識別情報の一例である。印刷権限フラグ114は、印刷可否情報の一例である。
(4.効果)
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態のMFP1は、ユーザを識別するユーザ名111と、ユーザ名111に応じたユーザからの指令に対し印刷処理を実行可能とするか否かに関する印刷権限フラグ114と、が対応付けられた認証DB73を保存するメモリ15と、ネットワークインタフェース24と、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル21と、印刷部16と、CPU12と、を備える。CPU12は、ユーザ名85と関連付けられた印刷ジョブ75を、ネットワークインタフェース24を介して受信する受信処理(S31)と、受信処理により受信した印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85が認証DB73に登録されているか否かを特定する第1特定処理(S49)と、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85に対応する認証DB73における印刷権限フラグ114を特定する第2特定処理(S53)と、第1特定処理および第2特定処理の結果により、第1特定結果が得られた印刷ジョブ75をメモリ15に保存し(S55)、第1特定結果とは異なる第2特定結果が得られた印刷ジョブ75をメモリ15に保存しない(S51)保存処理と、ユーザ名85によるログイン操作をタッチパネル21により受け付ける受付処理(S23)と、ログイン操作において受け付けたユーザ名85と関連付けられた印刷ジョブ75であって、メモリ15に保存された印刷ジョブ75に係る画像を印刷部16により印刷する第1印刷処理(S23)と、を実行する。
これによれば、ユーザの登録状況およびユーザの権限に応じて、不要となる印刷ジョブ75までメモリ15に保存されてしまうことを抑制できる。また、メモリ15に保存された印刷ジョブ75は、ユーザのログイン操作を受け付けると印刷される。すなわち、ユーザがログイン操作をするまでは印刷物として排出されないため、他のユーザに印刷物を見られることを抑制でき、ユーザに対して適切な印刷処理を提供できる。
(2)また、CPU12は、第1特定結果として、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85の認証DB73における権限として印刷許可が設定されている場合に、印刷ジョブ75を保存する(S53:YES)。また、CPU12は、第2特定結果として、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85が認証DB73に登録されておらず(S49:NO)、かつ認証DB73において未登録ユーザに対する権限として印刷不可が設定されている場合に(S57:NO)、印刷ジョブ75を保存しない(S61)。また、CPU12は、第1特定処理および第2特定処理の結果、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85の認証DB73における権限として印刷不可が設定されている第3特定結果が得られた印刷ジョブ75をメモリ15に保存しない(S51)。また、CPU12は、第1特定処理の結果、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85が認証DB73に登録されておらず(S49:NO)、かつ認証DB73において未登録ユーザに対する権限として印刷可能が設定されている第4特定結果が得られた印刷ジョブ75に係る画像を、ログイン操作を要することなく印刷部16により印刷する第2印刷処理(S67)、を実行する。
これによれば、登録情報および、認証DB73における各ユーザや未登録ユーザの印刷可否情報に基づいて、第1〜第4特定結果の各々に応じた適切な処理を実行できる。
(3)また、CPU12は、第4特定結果が得られた場合、ユーザ名85によるログイン中であるかを判断するログイン判断処理(S59)を実行し、ログイン判断処理において、ユーザ名85によるログイン中であると判断したことに応じて(S59:NO)、第2印刷処理(S67)を実行せず、ユーザ名85によるログイン中でないと判断したことに応じて(S59:YES)、第2印刷処理(S67)を実行する。
ログイン中である場合に、未登録ユーザの印刷ジョブ75の印刷処理を実行しないため、ログイン中にユーザが印刷した印刷物と、未登録ユーザの印刷物が混じることを抑制できる。そして、ユーザが他のユーザの印刷物を持って行くなどの事態の発生を抑制し、印刷物のセキュリティを高めることが可能となる。
(4)また、CPU12は、ログイン判断処理において、ユーザ名85によるログイン中であると判断した場合に(S59:NO)、第4特定結果が得られた印刷ジョブ75を、ログイン中のユーザ名85によるログアウトの後に第2印刷処理(S67)で実行する。また、ログアウトが、タッチパネル21に対する操作に基づく場合(S63:YES)、CPU12は、ログアウトの後、一定時間だけ待ってから印刷を開始する(S65)。また、ログアウトが、タッチパネル21に対する操作を受け付けずに所定時間だけ経過したタイムアウトに基づく場合(S63:NO)、CPU12は、ログアウトの後、一定時間を待たずに印刷を開始する。
タッチパネル21を操作してログアウトする場合、ログアウト直後に印刷物を排出すると、ログアウトしたユーザが、排出された印刷物を自身の印刷物であると勘違いする虞がある。そこで、タッチパネル21の操作に基づくログアウトの場合には、一定時間だけ待ってから第2印刷処理を実行することで、ユーザによる印刷物の混同を抑制できる。また、タイムアウトに基づくログアウトの場合には、一定時間を待たずに第2印刷処理を実行することで、印刷を迅速に開始できる。
(5)また、CPU12は、印刷部16による印刷実行中でない場合に(S59:YES)、印刷が終了してから一定時間経過したか否かを判断する経過時間判断処理(S63)を、実行する。また、CPU12は、ログイン判断処理においてユーザ名85によるログイン中でないと判断された場合(S59:YES)でかつ経過時間判断処理において一定時間だけ経過したと判断された場合に(S63:NO)、第2印刷処理を実行する(S67)。
印刷直後に次の印刷物を排出すると、先に印刷を実行したユーザが、後から排出される印刷物を自身の印刷物であると勘違いしてしまう可能性がある。そこで、未登録ユーザの印刷ジョブ75を、先に実行された印刷の直後に実行せず、一定時間だけ経過してから実行する。これにより、ユーザが印刷物を混同するのを抑制できる。
(6)また、CPU12は、ネットワークインタフェース24を介して受信した印刷ジョブ75であって、ユーザ名85およびパスワード83のうち少なくとも一方を含む印刷ジョブ75をメモリ15に保存する。CPU12は、ログイン操作をタッチパネル21により受け付けたことに応じて、ログイン操作において取得したユーザ名85と関連付けられた印刷ジョブ75であって、パスワード83を含まない蓄積印刷用ジョブ75Bをメモリ15から取得して印刷する(S23)。また、CPU12は、タッチパネル21を介してパスワード83を関連付けられた印刷ジョブ75を選択されたことに応じて(S15)、パスワード83の入力をタッチパネル21で受け付け、パスワード83を含むセキュリティ印刷用ジョブ75Aをメモリ15から取得して印刷する(S17)。
これによれば、パスワード83を含まない蓄積印刷用ジョブ75Bについては、メモリ15に蓄積した後、ログイン操作にともなって印刷できる(蓄積印刷)。また、パスワード83を含むセキュリティ印刷用ジョブ75Aについては、パスワード83の入力を受け付けて印刷できる(セキュリティ印刷)。
(5.変形例)
尚、本願は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、CPU12は、印刷ジョブ75に関連付けられたユーザ名85が認証DB73に登録されていない場合に(S49:NO)、認証DB73における未登録ユーザの印刷の権限を判断したが、未登録ユーザの印刷の権限を判断しなくとも良い。例えば、CPU12は、ユーザ名85が認証DB73に登録されていない場合に(S49:NO)、認証DB73における未登録ユーザの印刷の権限に係わらず、その印刷ジョブ75を破棄しても良い。この場合、認証DB73に登録されていないユーザ名85を設定された印刷ジョブ75を一律にメモリ15に保存しない。これにより、未登録ユーザの印刷ジョブ75がメモリ15に保存され、メモリ15の記憶領域が不必要に消費されることを抑制できる。
また、本願の認証情報は、PIN番号のような数字に限らず、文字などでも良い。また、本願の認証情報による認証は、認証用のカードの情報を用いた認証、指紋などの生体認証でも良い。
また、CPU12は、図7のS59において、ユーザがログイン中、および印刷ジョブ75を実行中のうち、少なくとも一方の条件を満たすか否かを判断したが、どちらか一方のみを判断しても良い。
また、CPU12は、ログイン状態であっても、未登録ユーザの印刷ジョブ75を実行しても良い。
また、CPU12は、印刷が終了してから一定時間を待たずに、未登録ユーザの印刷ジョブ75を実行しても良い。
また、CPU12は、ログイン時に印刷が実行された場合、印刷が完了するまでログアウトできない処理を実行しても良い。
また、MFP1は、ログイン後、さらにタッチパネル21に対する所定操作に応じて、蓄積した蓄積印刷用ジョブ75Bの印刷を実行しても良い。
また、MFP1は、ログイン操作を受け付ける操作部としてタッチパネル21を備えたが、他の方法によりログイン操作できる構成でも良い。例えば、MFP1は、携帯端末から受信したデータに基づいてログインを許可するか判断しても良い。ユーザは、携帯端末でユーザ名85やPIN番号113を入力してMFP1に送信しログイン操作を行っても良い。この場合、携帯端末と通信する通信部は、本願の操作部の一例となる。
また、上記実施形態では、本願の制御部として、所定のプログラムを実行するCPU12を採用したが、これに限らない。例えば、制御部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアで構成してもよい。また、制御部は、例えばソフトウェアによる処理と、ハードウェアによる処理とを併用して動作する構成でもよい。
また、上記実施形態では、本願の印刷装置として複合機であるMFP1を採用したが、これに限らない。本願の印刷装置は、プリント機能のみを有するプリンタ装置でもよい。
1 MFP(印刷装置)、12 CPU(制御部)、15 メモリ(記憶部)、16 印刷部、21 タッチパネル(操作部)、24 ネットワークインタフェース(通信部)、73 認証DB(認証データ)、75 印刷ジョブ、83 パスワード(認証情報)、85,111 ユーザ名(ユーザ識別情報)、114 印刷権限フラグ(印刷可否情報)。

Claims (8)

  1. ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に応じた前記ユーザからの指令に対し印刷処理を実行可能とするか否かに関する印刷可否情報と、が対応付けられた認証データを保存する記憶部と、
    通信部と、
    前記ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    印刷部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記ユーザ識別情報と関連付けられた印刷ジョブを、前記通信部を介して受信する受信処理と、
    前記受信処理により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されているか否かを特定する第1特定処理と、
    前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記認証データにおける前記印刷可否情報を特定する第2特定処理と、
    前記第1特定処理および前記第2特定処理の結果により、第1特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存し、前記第1特定結果とは異なる第2特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存しない保存処理と、
    前記ユーザ識別情報によるログイン操作を前記操作部により受け付ける受付処理と、
    前記ログイン操作において受け付けた前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブであって、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに係る画像を前記印刷部により印刷する第1印刷処理と、
    を実行する、印刷装置。
  2. 前記保存処理は、
    前記第1特定結果として、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報の前記認証データにおける権限として印刷許可が設定されている場合に、前記印刷ジョブを保存し、
    前記第2特定結果として、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されておらず、かつ前記認証データにおいて未登録ユーザに対する権限として印刷不可が設定されている場合に、前記印刷ジョブを保存せず、
    前記第1特定処理および前記第2特定処理の結果、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報の前記認証データにおける権限として印刷不可が設定されている第3特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存せず、
    前記制御部は、
    前記第1特定処理の結果、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されておらず、かつ前記認証データにおいて未登録ユーザに対する権限として印刷可能が設定されている第4特定結果が得られた前記印刷ジョブに係る画像を、前記ログイン操作を要することなく前記印刷部により印刷する第2印刷処理、
    を実行する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第4特定結果が得られた場合、前記ユーザ識別情報によるログイン中であるかを判断するログイン判断処理を実行し、
    前記ログイン判断処理において、前記ユーザ識別情報によるログイン中であると判断したことに応じて、前記第2印刷処理を実行せず、前記ユーザ識別情報によるログイン中でないと判断したことに応じて、前記第2印刷処理を実行する、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、
    前記ログイン判断処理において、前記ユーザ識別情報によるログイン中であると判断した場合に、前記第4特定結果が得られた前記印刷ジョブを、前記ログイン中の前記ユーザ識別情報によるログアウトの後に前記第2印刷処理で実行し、
    前記第2印刷処理は、
    前記ログアウトが、前記操作部に対する操作に基づく場合、前記ログアウトの後、一定時間だけ待ってから印刷を開始し、
    前記ログアウトが、前記操作部に対する操作を受け付けずに所定時間だけ経過したタイムアウトに基づく場合、前記ログアウトの後、前記一定時間を待たずに印刷を開始する、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、
    前記印刷部による印刷実行中でない場合に、印刷が終了してから一定時間経過したか否かを判断する経過時間判断処理を、実行し、
    前記ログイン判断処理において前記ユーザ識別情報によるログイン中でないと判断された場合でかつ前記経過時間判断処理において前記一定時間だけ経過したと判断された場合に、前記第2印刷処理を実行する、請求項3又は請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1特定結果として、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報の前記認証データにおける権限として印刷許可が設定されている場合に、前記印刷ジョブを保存し、
    前記第2特定結果として、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報が前記認証データに登録されていない場合に、前記認証データにおける未登録ユーザの印刷の権限に係わらず、前記印刷ジョブを保存しない、請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、
    前記通信部を介して受信した印刷ジョブであって、前記ユーザ識別情報および認証情報のうち少なくとも一方を含む前記印刷ジョブを前記記憶部に保存し、
    前記ログイン操作を前記操作部により受け付けたことに応じて、前記ログイン操作において取得した前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブであって、前記認証情報を含まない前記印刷ジョブを前記記憶部から取得して印刷し、
    前記操作部を介して前記認証情報を関連付けられた前記印刷ジョブを選択されたことに応じて、前記認証情報の入力を前記操作部で受け付け、前記認証情報を含む前記印刷ジョブを前記記憶部から取得して印刷する、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の印刷装置。
  8. ユーザ識別情報と関連付けられた印刷ジョブを、通信部を介して受信する受信工程と、
    前記受信工程により受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報について、前記ユーザ識別情報が印刷装置の利用制限に関する認証データに登録されているか否かを特定する第1特定工程と、
    前記認証データに登録されている印刷の権限に関する印刷可否情報に基づき、前記印刷ジョブに関連付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記印刷可否情報を、特定する第2特定工程と、
    前記第1特定工程および前記第2特定工程の結果により、第1特定結果が得られた前記印刷ジョブを記憶部に保存し、前記第1特定結果とは異なる第2特定結果が得られた前記印刷ジョブを前記記憶部に保存しない保存工程と、
    前記ユーザ識別情報によるログイン操作を受け付ける受付工程と、
    前記ログイン操作において受け付けた前記ユーザ識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブであって、前記記憶部に保存された前記印刷ジョブに係る画像を印刷部により印刷する印刷工程と、
    を含む、印刷制御方法。
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