JP2019141171A - 繰出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】棒状内容物を操出し、繰下げ可能にする操出容器において、棒状内容物の繰下げ端まで繰下げられた中皿体が回転操作筒の側の回り止め孔に食い込むオーバーランの発生を抑制可能にすること。【解決手段】中皿体40の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒30の操作筒部内に収納された繰出容器であって、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周に、螺旋筒の繰下げ回転に伴なう連れ回り方向で、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの回り止め孔32と係合するストッパ部46が付設されたもの。【選択図】図2

Description

本発明は棒状化粧料等の繰出容器に関する。
従来の繰出容器として、特許文献1に記載の如く、容器本体と、容器本体内に回転不能かつ軸方向に移動不能に嵌着され、内周にめねじ部が設けられた螺旋筒と、容器本体内に挿入されるとともに、螺旋筒の外周に回転自在かつ軸方向に移動不能に嵌着される嵌着筒部、及び該嵌着筒部から上方に延在される操作筒部とを備えた回転操作筒と、回転操作筒の操作筒部内に回り止めされて上下動可能に収納される中皿部と、中皿部の底部の下面から下方に延在されて螺旋筒のめねじ部に螺合する作動軸部とを備えた中皿体とを有し、中皿体の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に収納されたものがある。
この操出容器では、容器本体を回転操作筒に対して回転させることにより、容器本体内に嵌着されている螺旋筒と中皿体の作動軸部とが螺合し、中皿体の中皿部を回転操作筒の操作筒部内で上下動させ、中皿部に保持した棒状内容物を該操作筒部から外に繰出し、繰下げて使用可能にする。
このとき、この操出容器の回転操作筒における嵌着筒部の内周上端には、中皿体における作動軸部の非円形の外周が螺旋筒の回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で、係合可能に挿入される非円形の回り止め孔が形成されている。これにより、中皿体を回転規制可能にし、中皿体の中皿部を回転させずに上下動させ得ることとしている。
ところが、この操出容器にあっては、溶融した剤が回転操作筒の操作筒部の内周及び中皿体の中皿部に直接的に流し込まれて上述の棒状内容物が成形される等により、中皿体の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に隙間なく密着し、又は微小隙間を介して収納されるものがある。この場合、棒状内容物の繰下げ時に、棒状内容物が回転操作筒における操作筒部の内周に貼り付き、該棒状内容物の下端部の側を保持している中皿部が該棒状内容物に引張力を及ぼすと、該棒状内容物がその中間部を軸方向に引張られて破断するおそれがある。
一方、特許文献2に記載の操出容器にあっては、容器本体に対する回転操作筒の回転方向を規制し、棒状内容物の繰下げを阻止するラチェット機構を採用することにより、上述の棒状内容物の繰下げ時に起こり得る破断の防止を図っている。
特開2014-188260号公報 特開2016-189977号公報
しかしながら、特許文献2に記載のラチェット機構を採用した操下げ不能な操出容器では、棒状内容物を操出し過ぎたときに、該棒状内容物を回転操作筒の操作筒部内に戻せないという不都合がある。
そこで、繰下げ可能な操出容器において、棒状内容物の繰下げ時における破断を防止するため、中皿体の作動軸部に螺合する螺旋筒の内周に設けられるめねじ部のねじピッチを小さくし、棒状内容物の繰下げ速度を緩やかにすることで、該棒状内容物の破断を防止することが考えられる。
ところが、螺旋筒の内周に設けられるめねじ部のねじピッチを小さくすると、棒状内容物を繰下げ端にまで繰下げたとき、螺旋筒に対する下死点に到達した中皿体の作動軸部に大きな回転方向トルクが作用し、該中皿体における作動軸部の非円形の外周が、回転操作筒における嵌着筒部の内周上端に形成してある非円形の回り止め孔の孔面に食い込むまでオーバーランし易くなる。中皿体の非円形の外周が回転操作筒の側の非円形の回り止め孔に食い込む現象は、中皿体の構成材料(例えばPP樹脂)が回転操作筒の構成材料(例えばABS樹脂)より軟質であって、中皿体の非円形の外周の角部等が回転操作筒の側の非円形の回り止め孔の孔面に当たって凹み変形したり、削られることによって引き起こされる。回転操作筒の側の上記回り止め孔に強く食い込んだ中皿体の作動軸部は、その食い込みを解消して棒状内容物の操出方向に回転することが困難になり、棒状内容物の再操出しが困難になるという問題点がある。
本発明の課題は、棒状内容物を操出し、繰下げ可能にする操出容器において、棒状内容物の繰下げ端まで繰下げられた中皿体が回転操作筒の側の回り止め孔に食い込むオーバーランの発生を抑制可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、容器本体と、容器本体内に回転不能かつ軸方向に移動不能に嵌着され、内周にめねじ部が設けられた螺旋筒と、容器本体内に挿入されるとともに、螺旋筒の外周に回転自在かつ軸方向に移動不能に嵌着される嵌着筒部と、嵌着筒部から上方に延在される操作筒部とを備えた回転操作筒と、回転操作筒の操作筒部内に回り止めされて上下動可能に収納される中皿部と、中皿部の底部の下面から下方に延在されて螺旋筒のめねじ部に螺合する作動軸部とを備えた中皿体とを有し、中皿体の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に収納され、容器本体及び螺旋筒を中皿体に対して操出し回転又は繰下げ回転させることで該棒状内容物を操出し又は繰下げ可能にする繰出容器であって、回転操作筒における嵌着筒部の内周上端には、中皿体における作動軸部の非円形の外周が螺旋筒の回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で係合可能に挿入される非円形の回り止め孔が形成され、中皿体における作動軸部の非円形の外周に、螺旋筒の繰下げ回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で、回転操作筒における嵌着筒部の回り止め孔と係合するストッパ部が付設されたものである。
本発明によれば、棒状内容物を操出し、繰下げ可能にする操出容器において、棒状内容物の繰下げ端まで繰下げられた中皿体が回転操作筒の側の回り止め孔に食い込むオーバーランの発生を抑制できる。
図1は操出容器を示す断面図である。 図2は図1の蓋体を取外した状態のII-II線に沿う模式断面図である。 図3は図1の蓋体を取外した状態のIII-III線に沿う模式断面図である。 図4は図1のIV-IV線に沿う模式断面図である。 図5は螺旋筒を示す半断面図である。 図6は回転操作筒を示し、(A)は半断面図、(B)は(A)の底面図である。 図7は中皿体を示し、(A)は半断面図、(B)は(A)のB-B線に沿う半断面図、(C)は(A)の底面図、(D)は(A)のD-D線に沿う断面図である。 図8は変形例1を示す模式断面図である。 図9は変形例2を示す模式断面図である。 図10は変形例3を示す模式断面図である。
図1に示した操出容器100は、口紅、リップクリームもしくはスティックアイシャドー等の化粧料、薬剤又は糊等の棒状内容物が収納され、該棒状内容物を操出し、繰下げ可能にする。
操出容器100は、図1乃至図4に示す如く、容器本体10と、容器本体10内に嵌着される螺旋筒20と、容器本体10内に挿入されるとともに、螺旋筒20の外周に嵌着される回転操作筒30と、棒状内容物を保持し、回転操作筒30内に上下動可能に収納されるとともに、螺旋筒20に螺合する中皿体40とを有して完成品となる。
尚、本実施形態の操出容器100は、螺旋筒20と回転操作筒30と中皿体40とを有し、容器本体10を有さない中間品として構成されるものも含む。
容器本体10は、図1に示す如く、有底筒状体からなり、該筒状体の縮径された上部外周に蓋体50が着脱可能にされている。
容器本体10の内周には、下端部に、螺旋筒20を回転不能に嵌着させる内向きローレット部11が形成され、下端側中間部に、螺旋筒20を軸方向に移動不能に嵌着させる係合凹部12が形成されている。
螺旋筒20は、図5に示す如く、容器本体10内に回転不能かつ軸方向に移動不能に嵌着され、内周にめねじ部25が設けられている。
即ち、螺旋筒20の外周には、上端側中間部に、回転操作筒30の係合凹部31に係合する係合凸部21が形成され、下端側中間部に、容器本体10の係合凹部12に係合する係合凸部22が形成され、下端部に、容器本体10の内向きローレット部11に係合する外向きローレット部23が形成されている。螺旋筒20の外周の係合凸部21と係合凸部22の間には、更に、回転操作筒30の下端面を支えるフランジ部24が形成されている。
また、螺旋筒20の内周の上端部には、上端から長さaの範囲で、中皿体40と螺合するめねじ部25が設けられている。
回転操作筒30は、図6に示す如く、容器本体10内に挿入されるとともに、螺旋筒20の外周に回転自在かつ軸方向に移動不能に嵌着される嵌着筒部30Aと、嵌着筒部30Aから上方に延在されて手指等で把持して操作される操作筒部30Bとを備える。
即ち、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの内周の下部には、螺旋筒20の係合凸部21と回転自在に係合する係合凹部31が形成されている。
ここで、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの内周上端には、非円形の回り止め孔32が形成されている。即ち、嵌着筒部30Aの1つの直径線を挟んで線対称状に相対する一対の規制板33が設けられ、両規制板33の相対する直線部33Aと該嵌着筒部30Aの規制板33以外の内周面とが囲むトラック状楕円形の開口を、上述の回り止め孔32としている。
中皿体40は、図7に示す如く、回転操作筒30の操作筒部30B内に回り止めされて上下動可能に収納される中皿部40Aと、中皿部40Aの底部41の下面から下方に延在されて螺旋筒20のめねじ部25に螺合する作動軸部40Bとを備える。
中皿体40における作動軸部40Bの外周には、非円形の外周42が形成されている。即ち、本実施形態では、作動軸部40Bの1つの直径線を挟んで線対称状に相対する一対の円弧部42Aと、各円弧部42Aの端部を結んだ相対する一対の直線部42Bとからなるトラック状楕円形の外周を、上述の外周42としている。そして、作動軸部40Bの外周42における円弧部42Aの外周には、螺旋筒20のめねじ部25に螺合する、下端から1周分程度の範囲に渡る下端おねじ状凸部43と、おねじ状凸部43の上端からめねじ部25の長さa以上の長さbを介した位置から、上端付近までの範囲に渡るおねじ部44とが設けられている。円弧部42Aの外周のおねじ状凸部43とおねじ部44との間には、長さbの空転空間部45が形成されている。
このようにして、回転操作筒30への中皿体40の組立て時には、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42が、螺旋筒20の回転に伴なう該螺旋筒20との連れ回り方向で、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの内周上端に形成した非円形の回り止め孔32に係合可能に挿入される。これにより、中皿体40は、回転操作筒30の操作筒部30B内に回り止めされて上下動可能に収納され得るものになる。
しかるに、操出容器100にあっては、図2に示す如く、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42に、螺旋筒20の繰下げ回転に伴なう該螺旋筒20との連れ回り方向で、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの内周上端に設けた非円形の回り止め孔32の直線部33Aと係合するストッパ部46が付設される。
本実施形態のストッパ部46は、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42の相対する一対の各円弧部42Aの上から視た左右両端部のそれぞれ(左端部が繰上げ回転方向端になり、右端部が繰下げ回転方向端になる)から径方向の外方に張り出された突起状の左右の張り出し部46A、46Bからなるものとした。
本実施形態の操出容器100にあっては、容器本体10、螺旋筒20及び回転操作筒30をABS樹脂等の比較的硬質な樹脂材料から成形し、中皿体40をPP樹脂等の比較的軟質な樹脂材料から成形することが好ましい。中皿体40を比較的軟質な樹脂材料から構成することにより、中皿体40と螺旋筒20との螺合摺動性の確保、中皿体40の成形安定性の向上及び低コスト化等を実現できる。
以下、操出容器100の組立て手順について説明する。
(1)容器本体10に螺旋筒20を挿入し、容器本体10の内向きローレット部11と螺旋筒20の外向きローレット部23とを係合させるとともに、係合凹部12と係合凸部22を係合させることで、螺旋筒20が容器本体10内に回転不能かつ軸方向に移動不能に嵌着される。
(2)回転操作筒30の上方から中皿体40を挿入する。このとき、中皿体40の作動軸部40Bにおける非円形の外周42の下端部を回転操作筒30の非円形の回り止め孔32に挿入し、容器本体10及び螺旋筒20を上から視て右回転させながら、該中皿体40の作動軸部40Bにおける下端おねじ状凸部43を螺旋筒20のめねじ部25に螺合する。これにより、螺旋筒20が回転しながら中皿体40に対して上昇していき、やがて、螺旋筒20のめねじ部25と中皿体40の下端おねじ状凸部43との螺合が外れ、めねじ部25は中皿体40の空転空間部45に位置する。
(3)容器本体10及び螺旋筒20を更に回転させていくと、螺旋筒20のめねじ部25に中皿体40のおねじ部44が螺合し、螺旋筒20が回転とともに中皿体40に対して上昇していき、螺旋筒20の上端が回転操作筒30の嵌着筒部30Aの内周に挿入されていく。
(4)最後に、螺旋筒20の上端側中間部の係合凸部21が回転操作筒30の嵌着筒部30Aの係合凹部31に係合するとともに、回転操作筒30の嵌着筒部30Aの下端面が螺旋筒20のフランジ部24に当接して、該螺旋筒20の回転操作筒30及び中皿体40に対する回転が止められ、螺合による上昇も止められ、操出容器100が組み上がる。
このとき、図1に示す如く、中皿体40の中皿部40Aが回転操作筒30の操作筒部30Bの内周下端部付近にあるとともに、螺旋筒20のめねじ部25が中皿体40の作動軸部40Bのおねじ部44の上端付近に止められている。
(5)棒状内容物の溶融した剤を、回転操作筒30の操作筒部30B及び中皿体40の中皿部40Aに直接的に流し込んで成形する。これにより、中皿体40の中皿部40Aに保持された棒状内容物が、回転操作筒30の操作筒部30B内に収納された操出容器100が形成される。
操出容器100を構成する容器本体10に蓋体50が被着されて、閉蓋される。
操出容器100にあっては、蓋体50を容器本体10から外した後、容器本体10及び螺旋筒20を上から視て操出し回転方向に左回転させることで、螺旋筒20のめねじ部25と、中皿体40のおねじ部44との螺合により、中皿体40を回転操作筒30内で上昇させ、中皿体40に保持してある棒状内容物を回転操作筒30の操作筒部30Bから外に操出して使用できる。
容器本体10及び螺旋筒20を上から視て繰下げ回転方向に右回転させることで、中皿体40を回転操作筒30内で下降させ、中皿体40に保持してある棒状内容物を回転操作筒30の操作筒部30B内に繰下げて保管できる。
尚、容器本体10及び螺旋筒20の左回転によって棒状内容物の操出しを繰返し、中皿体40を回転操作筒30及び螺旋筒20に対して更に上昇させていき、螺旋筒20のめねじ部25と中皿体40のおねじ部44との螺合が外れ、めねじ部25が作動軸部40Bの空転空間部45に入ると、めねじ部25が作動軸部40Bに対して空転し、中皿体40が上昇しなくなる。空転空間部45の長さbが、めねじ部25の長さaより大きくなっているため、容器本体10及び螺旋筒20を左回転しても、めねじ部25が上記空転を続け、中皿体40が螺旋筒20及び回転操作筒30から外れることを防止できる。
従って、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)操出容器100において、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42に、螺旋筒20の繰下げ回転に伴なう連れ回り方向で、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの回り止め孔32と係合するストッパ部46が付設された。これにより、回転操作筒30の回転操作によって棒状内容物が繰下げ端にまで繰下げられ、該棒状内容物を保持している中皿体40が螺旋筒20に対する下死点に到達したとき、中皿体40の作動軸部40Bの非円形の外周42に付設してあるストッパ部46の回転する進み方向端が、回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32の孔面と係合する。よって、中皿体40の側の非円形の外周42が該回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32に食い込むオーバーランを制止できる。
(b)中皿体40の作動軸部40Bに螺合する螺旋筒20の内周に設けられるめねじ部25のねじピッチを小さくし、棒状内容物の繰下げ速度を緩やかにすることで、該棒状内容物の繰下げ時に起こり得る破断を防止可能としている操出容器100において、螺旋筒20に対する下死点に到達した中皿体40の作動軸部40Bにその小ねじピッチの故に大きな回転方向トルクが作用し得るときにも、上述(a)によって中皿体40の側の非円形の外周42が回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32に食い込むオーバーランの発生を抑制できる。
これにより、繰下げ可能な操出容器100において、繰下げ時における棒状内容物の破断の発生を防止しながら、中皿体40が回転操作筒30の側の回り止め孔32に食い込むオーバーランの発生を抑制できる。
(c)前記ストッパ部46が、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42から径方向の外方に突設された張り出し部46A、46Bからなる。従って、張り出し部46A、46Bからなるストッパ部46は、中皿体40における作動軸部40Bの回転中心に対し、当該張り出し部46A、46Bの張り出し分だけ増大化した回転半径をなす。これにより、螺旋筒20に対する下死点に到達した中皿体40の作動軸部40Bに作用する回転方向トルクに起因し、該中皿体40の側に設けたストッパ部46を構成する張り出し部46A、46Bが回転操作筒30の側の回り止め孔32の直線部33Aからなる孔面に当たる力は、上記張り出し部46A、46Bの回転半径の増大化分だけ低減する。よって、この回転操作筒30の側の回り止め孔32の直線部33Aからなる孔面に当たる力に基づく該ストッパ部46の変形や割れを確実に軽減し、回転操作筒30の回り止め孔32への中皿体40の食い込みを確実に抑制できる。
尚、本実施形態のストッパ部46は、中皿体40における作動軸部40Bの非円形の外周42の相対する一対の各円弧部42Aのそれぞれに設けた左右各2個の張り出し部46A,46Bからなるものとされた。回転操作筒30の上から視て繰下げ回転方向になる右回転の回転操作によって棒状内容物が繰下げ端にまで繰下げられたとき、その回転進み方向側となる右側の2個の張り出し部46B、46Bのみが回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32の直線部33Aと同時に係合するものになる。このとき、右側の2個の張り出し部46B、46Bだけでなく、左側の2個の張り出し部46A、46Aも付設したことにより、中皿体40の樹脂成形断面を左右線対称状にし、結果として、当該樹脂成形断面における樹脂の冷却速度を当該断面の各部において均等にする等、中皿体40の樹脂成形精度を向上できる。
(d)前記ストッパ部46が、前記回り止め孔32の複数か所に同時に係合する複数個(本実施形態では2個)の張り出し部46B、46Bからなる。従って、螺旋筒20に対する下死点に到達した中皿体40の作動軸部40Bに作用する回転方向トルクに起因し、該中皿体40の側に設けたストッパ部46を構成する各張り出し部46B、46Bのそれぞれが回転操作筒30の側の回り止め孔32の直線部33Aからなる孔面に当たる力は、該ストッパ部46を構成する複数の張り出し部46B、46Bのそれぞれに分担されて低減する。よって、この回転操作筒30の側の回り止め孔32の直線部33Aからなる孔面に当たる力に基づく該張り出し部46B、46Bの変形や割れを確実に軽減し、回転操作筒30の回り止め孔32への中皿体40の食い込みを確実に抑制できる。
(e)前記棒状内容物が、溶融した剤が回転操作筒30の操作筒部30Bの内周及び中皿体40の中皿部40Aに直接的に流し込まれて成形されるとき、中皿体40の中皿部40Aに保持された棒状内容物は回転操作筒30の操作筒部30B内に隙間なく密着して収納される。従って、その密着の故に繰下げ時における棒状内容物の破断を生じ易い操出容器100において、前述(b)の如くに、螺旋筒20の内周に設けられるめねじ部25のねじピッチを小さくすることで繰下げ時における棒状内容物の破断を防止するともに、中皿体40の側の非円形の外周42が回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32に食い込むオーバーランの発生を抑制することの効果が顕著になる。
図8は、前述した図2の中皿体40のストッパ部46に代わる変形例1のストッパ部60を、該中皿体40における非円形の外周42における相対する一対の各円弧部42Aの上から視て、螺旋筒20の繰下げ回転に伴なう連れ回り方向の回転進み方向側となる右側に位置する端部にのみ設けた突起状の張り出し部61によって形成したことにある。変形例1のストッパ部60による場合にも、中皿体40における非円形の外周42から径方向の外方に突設された複数の張り出し部61の存在により、ストッパ部46による前述(c)、(d)と同様の作用効果を奏する。
図9は、前述した図2の中皿体40におけるストッパ部46に代わる変形例2のストッパ部70を、該中皿体40の非円形の外周42において、相対する一対の各円弧部42Aの円弧の全長範囲において、径方向の外方に突設させた円弧板状の2個の張り出し部71によって形成したことにある。回転操作筒30の上から視て右回転の回転操作によって棒状内容物が繰下げ端にまで到達したとき、2個の張り出し部71の回転進み方向端が回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32の直線部33Aと同時に係合するものになる。従って、変形例2のストッパ部70による場合にも、中皿体40における非円形の外周42から径方向の外方に突設された複数の張り出し部71の存在により、ストッパ部46による前述(c)、(d)と同様の作用効果を奏する。また、ストッパ部70を備えた中皿体40の樹脂成形断面が左右線対称状をなすことから、中皿体40の樹脂成形精度も向上できる。
図10は、前述の図2の中皿体40におけるストッパ部46に代わる変形例3のストッパ部80を、該中皿体40における非円形の外周42において、相対する一対の各直線部42Bの中央部から径方向の外方に突設された突起状の2個の張り出し部81によって形成したことにある。2個の張り出し部81は、回転操作筒30における嵌着筒部30Aの内周上端に設けられた相対する一対の規制板33の直線部33Aにおける中央部に設けた係合凹部33Bに係入される。回転操作筒30の上から視て右回転の回転操作によって棒状内容物が繰下げ端にまで到達したとき、2個の張り出し部81の回転進み方向端が回転操作筒30の側の非円形の回り止め孔32の係合凹部33Bと同時に係合するものになる。従って、変形例3のストッパ部80による場合にも、中皿体40における非円形の外周42から径方向の外方に突設された複数の張り出し部81の存在により、張り出し部46による前述(c)、(d)と同様の作用効果を奏する。また、ストッパ部80を備えた中皿体40の樹脂成形断面が左右線対称状をなすことから、中皿体40の樹脂成形精度も向上できる。
尚、本発明は、予め成形済の棒状内容物が中皿体の中皿部に嵌合されて保持され、この棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に微小隙間を介して収納される操出容器にも適用できる。
本発明によれば、棒状内容物を操出し、繰下げ可能にする操出容器において、棒状内容物の繰下げ端まで繰下げられた中皿体が回転操作筒の側の回り止め孔に食い込むオーバーランの発生を抑制できる。
100 操出容器
10 容器本体
20 螺旋筒
25 めねじ部
30 回転操作筒
30A 嵌着筒部
30B 操作筒部
32 回り止め孔
40 中皿体
40A 中皿部
40B 作動軸部
42 非円形の外周
44 おねじ部
46 ストッパ部
46A、46B 張り出し部
60 ストッパ部
61 張り出し部
70 ストッパ部
71 張り出し部
80 ストッパ部
81 張り出し部

Claims (5)

  1. 容器本体と、
    容器本体内に回転不能かつ軸方向に移動不能に嵌着され、内周にめねじ部が設けられた螺旋筒と、
    容器本体内に挿入されるとともに、螺旋筒の外周に回転自在かつ軸方向に移動不能に嵌着される嵌着筒部と、嵌着筒部から上方に延在される操作筒部とを備えた回転操作筒と、
    回転操作筒の操作筒部内に回り止めされて上下動可能に収納される中皿部と、中皿部の底部の下面から下方に延在されて螺旋筒のめねじ部に螺合する作動軸部とを備えた中皿体とを有し、
    中皿体の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に収納され、容器本体及び螺旋筒を中皿体に対して操出し回転又は繰下げ回転させることで該棒状内容物を操出し又は繰下げ可能にする繰出容器であって、
    回転操作筒における嵌着筒部の内周上端には、中皿体における作動軸部の非円形の外周が螺旋筒の回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で係合可能に挿入される非円形の回り止め孔が形成され、
    中皿体における作動軸部の非円形の外周に、螺旋筒の繰下げ回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で、回転操作筒における嵌着筒部の回り止め孔と係合するストッパ部が付設された繰出容器。
  2. 内周にめねじ部が設けられた螺旋筒と、
    螺旋筒の外周に回転自在かつ軸方向に移動不能に嵌着される嵌着筒部と、嵌着筒部から上方に延在される操作筒部とを備えた回転操作筒と、
    回転操作筒の操作筒部内に回り止めされて上下動可能に収納される中皿部と、中皿部の底部の下面から下方に延在されて螺旋筒のめねじ部に螺合する作動軸部とを備えた中皿体とを有し、
    中皿体の中皿部に保持された棒状内容物が回転操作筒の操作筒部内に収納され、螺旋筒を中皿体に対して操出し回転又は繰下げ回転させることで該棒状内容物を操出し又は繰下げ可能にする繰出容器であって、
    回転操作筒における嵌着筒部の内周上端には、中皿体における作動軸部の非円形の外周が螺旋筒の回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で係合可能に挿入される非円形の回り止め孔が形成され、
    中皿体における作動軸部の非円形の外周に、螺旋筒の繰下げ回転に伴なう該螺旋筒との連れ回り方向で、回転操作筒における嵌着筒部の回り止め孔と係合するストッパ部が付設された繰出容器。
  3. 前記ストッパ部が、中皿体における作動軸部の非円形の外周から径方向の外方に突設された張り出し部からなる請求項1又は2に記載の繰出容器。
  4. 前記ストッパ部が、前記回り止め孔の複数か所に同時に係合する複数の張り出し部からなる請求項3に記載の繰出容器。
  5. 前記棒状内容物は、溶融した剤が回転操作筒の操作筒部の内周及び中皿体の中皿部に直接的に流し込まれて成形された請求項1乃至4のいずれかに記載の繰出容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102080025B1 (ko) * 2018-12-05 2020-02-21 재단법인 한국탄소융합기술원 전기적 표면처리를 이용한 고강도 탄소섬유 및 이의 제조방법

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