JP2019140798A - モータ制御装置 - Google Patents

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隆 北嶋
Takashi Kitajima
隆 北嶋
深田 昌生
Masao Fukada
昌生 深田
篤孝 栗原
Atsutaka Kurihara
篤孝 栗原
将司 上田
Shoji Ueda
将司 上田
義樹 山中
Yoshiki Yamanaka
義樹 山中
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Sekigahara Seisakusho Ltd
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Sekigahara Seisakusho Ltd
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Abstract

【課題】大型のモータを用いることなく回転出力部の始動および回転駆動を行うことのできるモータ制御装置を提供する。【解決手段】この装置は、起動モータ24の回転軸24Aと運転モータ25の回転軸25Aとが並列に連結されてそれら起動モータ24および運転モータ25によって回転駆動される回転出力部26や、起動モータ24の回転軸24Aと回転出力部26との間に介設されるワンウェイクラッチ22、運転モータ25の作動制御と起動モータ24の作動制御とを実行するモータ制御部30を有する。回転出力部26を始動させるときにはワンウェイクラッチ22が連結状態になるとともに回転出力部26が起動モータ24によって回転駆動される状態になる。回転出力部26の始動が完了して同回転出力部26が回転しているときには、ワンウェイクラッチ22が解除状態になるとともに、回転出力部26が運転モータ25によって回転駆動された状態になる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの作動を制御するモータ制御装置に関するものである。
近年、回転駆動される回転出力部を有する装置に、駆動源として電動機(以下、モータ)を設けることが多用されている。特許文献1には、検査対象機器としてのベアリングが回転出力部に取り付けられる検査装置であって、ベアリングの検査に際して同ベアリング(詳しくは、回転出力部)を回転駆動するためのモータが設けられた検査装置が開示されている。
特許第609170号公報
ここで、モータによって回転出力部を回転駆動する装置では、回転出力部を始動させるべくモータを起動するときに、同装置における可動部位に静止摩擦力が作用するため、大きなトルク(起動トルク)が必要になる場合がある。
また、モータの起動後において回転出力部が回転しているときには、上記可動部位に動摩擦力が作用するために、比較的小さいトルクでモータを運転することが可能になるものの、回転出力部を適正に回転駆動するためには、ある程度のトルク(運転トルク)が必要になる。
こうしたことから、上記静止摩擦力が大きい装置など、起動トルクと運転トルクとの差が大きい装置では、次のような理由でモータの選定が困難になる。すなわち、上記装置において起動トルクに合わせてモータを選定すると、大型のモータ(例えば、電源電圧が高圧のものや、モータ容量が大きいものなど)が必要になってしまう。その一方で、運転トルクに合わせてモータを選定すると、モータの起動に際してトルクが不足して同モータを起動できなくなるなど、モータを適正に起動することができなくなるおそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型のモータを用いることなく回転出力部の始動および回転駆動を行うことのできるモータ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのモータ制御装置は、低回転領域において大きいトルクを出力可能なタイプの起動モータと、前記起動モータと比べて高い回転速度での運転に適したタイプの運転モータと、前記起動モータの回転軸と前記運転モータの回転軸とが並列に連結されて、それら前記起動モータおよび前記運転モータによって回転駆動される回転出力部と、前記起動モータの回転軸と前記回転出力部との間に介設されて、前記起動モータの回転軸および前記回転出力部を連結する連結状態と同連結を解除する解除状態とを切り替えるクラッチ部と、前記起動モータの作動制御と前記運転モータの作動制御とを実行するモータ制御部と、を有するモータ制御装置であって、前記回転出力部を始動させるときには前記クラッチ部が前記連結状態になるとともに前記回転出力部が前記起動モータによって回転駆動される状態になり、前記回転出力部の始動が完了して同回転出力部が回転しているときには、前記クラッチ部が前記解除状態になるとともに、前記回転出力部が前記運転モータによって回転駆動された状態になる。
上記構成によれば、静止摩擦力が作用するために大きなトルクが必要になる回転出力部の始動時には、低回転領域において大きいトルクを出力可能な起動モータによって回転出力部を回転駆動することができる。しかも、回転出力部の始動が完了して同回転出力部の回転速度が高くなったときには、比較的高い回転速度での運転に適した運転モータによって回転出力部を回転駆動することができる。このように上記構成によれば、タイプの異なる2つのモータ(起動モータおよび運転モータ)を状況に応じて使い分けつつ回転出力部を回転駆動することができるため、1つのモータによって回転出力部を回転駆動する装置と比較して、個々のモータ(起動モータおよび運転モータ)をその運転状況(始動時および始動完了後)に特化した小型なものにすることができる。したがって、大型のモータを用いることなく回転出力部の始動および回転駆動を行うことができる。
上記モータ制御装置において、前記クラッチ部は、前記起動モータに連結された第1回転体と、前記回転出力部に連結された第2回転体と、前記第1回転体から前記第2回転体への回転力の伝達を許容する一方で前記第2回転体から前記第1回転体への回転力の伝達を遮断する断接機構と、を有するワンウェイクラッチであり、前記モータ制御部は、前記起動モータの作動制御および前記運転モータの作動制御を、前記回転出力部を始動させるときには前記第1回転体の回転速度と前記第2回転体の回転速度とが同一になる態様で実行し、前記回転出力部の始動が完了して同回転出力部が回転しているときには前記第1回転体の回転速度よりも前記第2回転体の回転速度が高くなる態様で実行する。
上記構成によれば、回転出力部の始動時には起動モータによって回転出力部を回転駆動する一方で、回転出力部の始動完了時には運転モータによって回転出力部を回転駆動するといった回転出力部の駆動態様の切り替えを、ワンウェイクラッチの機能を通じて自動的に行うことができる。
上記モータ制御装置において、前記起動モータと前記回転出力部との間に減速機が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、減速機が設けられない場合と比較して、低回転領域において回転出力部を回転駆動するトルクを大きくすることができるため、小型の起動モータを用いて回転出力部を始動させることができる。
上記モータ制御装置において、前記モータ制御装置は、前記回転出力部の回転駆動に伴い同回転出力部に負荷が作用する態様で試験対象機器が取り付けられて、前記回転出力部の間欠駆動を実行する耐久試験装置である。
上記構成によれば、静止摩擦力が作用するために大きなトルクが必要になる「回転出力部の始動」と動摩擦力が作用するようになる「回転出力部の運転」とを交互に繰り返し実行する耐久試験装置を、大型のモータを用いることなく運転することができる。
上記モータ制御装置において、前記試験対象機器はスラストベアリングである。
試験対象機器がスラストベアリングである耐久試験装置では、同スラストベアリングの静止摩擦力が大きいため、スラストベアリングの作動(摺動)を開始させるためのモータのトルク(起動トルク)とスラストベアリングの作動中においてその作動を維持するためのモータのトルク(運転トルク)との差が大きくなり易い。上記構成によれば、そうした耐久試験装置を、大型のモータを用いることなく適正に運転することができる。
本発明によれば、大型のモータを用いることなく回転出力部の始動および回転駆動を行うことができる。
一実施形態のモータ制御装置の構造を示す正面図。 スラスト負荷部およびその周辺の分解斜視図。 耐久試験時における回転出力部の回転態様を示すタイミングチャート。 運転サイクル初期における(a)は起動モータの回転速度の推移を示し、(b)は運転モータの回転速度の推移を示し、(c)はワンウェイクラッチの作動状態の推移を示す。 他の実施形態のモータ制御装置の概略構造を示すブロック図。
以下、モータ制御装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、装置本体10の下部ベース11には、ギアボックス21が固定されている。このギアボックス21は、水平方向(図1の左右方向)に延びる2本の入力軸(第1入力軸21Aおよび第2入力軸21B)と、上下方向(図1の上下方向)に延びて各入力軸21A,21Bに常時連結された1本の出力軸21Cとを有している。
ギアボックス21の第1入力軸21Aには、同第1入力軸21Aに近い側から順に、ワンウェイクラッチ22、減速機23、および起動モータ24が直列に連結されている。これらワンウェイクラッチ22、減速機23、および起動モータ24も下部ベース11に固定されている。
起動モータ24は低回転領域において大きいトルクを出力可能なタイプの交流モータである。この起動モータ24としては、具体的には、電源電圧が「440ボルト」、極数が「4」、モータ容量が「132キロワット」のものが採用されている。
減速機23は、減速比が「16」のものであり、起動モータ24の回転軸24Aの回転速度を減速しつつギアボックス21の第1入力軸21A(詳しくは、ワンウェイクラッチ22)に伝達するものである。
ワンウェイクラッチ22は、減速機23に連結される第1回転体としての内輪部22Aと、ギアボックス21の第1入力軸21Aに連結される第2回転体としての外輪部22Bと、それら内輪部22Aおよび外輪部22Bの間に設けられた断接機構22Cとからなる。この断接機構22Cは、内輪部22Aから外輪部22Bへの回転力の伝達を許容する一方で、外輪部22Bから内輪部22Aへの回転力の伝達を遮断するものである。本実施形態では、ワンウェイクラッチ22が、起動モータ24の回転軸24Aおよび回転出力部26(後に詳述する)を連結する連結状態と同連結を解除する解除状態とを切り替えるクラッチ部に相当する。
ギアボックス21の第2入力軸21Bには運転モータ25の回転軸25Aが連結されている。運転モータ25は起動モータ24と比べて高い回転速度での運転に適したタイプの交流モータである。この運転モータ25としては、具体的には、電源電圧「440ボルト」、極数が「4」、モータ容量が「375キロワット」のものが採用されている。運転モータ25は下部ベース11に固定されている。
本実施形態の装置は、起動モータ24の作動制御や運転モータ25の作動制御を実行するモータ制御部30を有している。モータ制御部30は、起動モータ24に接続されたインバータ31と、運転モータ25に接続されたインバータ32と、それらインバータ31,32の作動を制御する電子制御装置33とを有している。各インバータ31,32は低圧(本実施形態では440ボルト)の交流電源装置(図示略)に接続されている。電子制御装置33には、本実施形態の装置の運転開始や運転停止などに際して操作される操作盤34が接続されている。
本実施形態では、運転を開始するべく操作盤34が操作されると、電子制御装置33による起動モータ24(詳しくは、インバータ31)の作動制御と運転モータ25(詳しくは、インバータ32)の作動制御とが実行されて、それら起動モータ24および運転モータ25が予め定められた所定パターンで運転される。
ギアボックス21の出力軸21Cには、連結部41を介して、前記回転出力部26が接続されている。このギアボックス21により、回転出力部26が起動モータ24の回転軸24Aと運転モータ25の回転軸25Aとに並列に連結されて、同回転出力部26がそれら起動モータ24および運転モータ25によって回転駆動される構造になっている。
装置本体10は、下部ベース11よりも上方において水平方向に延びる略平板状の中央ベース12と、中央ベース12よりも上方において水平方向に延びる略平板状の上部ベース13とを有している。回転出力部26は、上下方向に延びる略円柱状をなしており、中央ベース12の上面に固定された略筒状の固定筒部43と上部ベース13に設けられた貫通孔(支持孔13A)とに挿通された状態で配置されている。これにより、回転出力部26は上下方向に相対移動可能な状態、且つ中心線周りに回転可能な状態で装置本体10に支持されている。
上記連結部41は上下方向に延びる外面円柱状をなしている。連結部41の下端部はギアボックス21の出力軸21Cに固定されている。連結部41の上部は略筒状をなしており、その内面には上下方向に延びるスプラインが形成されている。また、回転出力部26の下部の外面にも上下方向に延びるスプラインが形成されている。そして、それらスプラインが係合する態様で、連結部41の上部には回転出力部26の下端部が挿入されている。これにより、連結部41と回転出力部26とが一体回転可能な状態、且つ上下方向に相対移動可能な状態になっている。連結部41の内部には、ギアボックス21の出力軸21Cから回転出力部26に伝達されるトルクを検出するためのトルクセンサ42が設けられている。トルクセンサ42の検出信号は電子制御装置33に取り込まれている。
本実施形態の装置は、試験対象機器(スラストベアリング14)にスラスト方向の荷重(スラスト荷重)やラジアル方向の荷重(ラジアル荷重)を付与した状態で、同スラストベアリング14を作動(摺動)させるための回転出力部26の始動(回転駆動)と停止とを繰り返し実行する耐久試験装置である。
回転出力部26の周辺には、スラストベアリング14を保持するベアリング保持部44と、回転出力部26と一体回転してスラストベアリング14に摺動する摺動体45と、上記ラジアル荷重を付与するためのラジアル負荷部50と、上記スラスト荷重を付与するためのスラスト負荷部60とが設けられている。
ベアリング保持部44は水平方向に延びる板状をなしており、その上部に円環板状のスラストベアリング14を着脱可能な構造になっている。装置本体10の中央ベース12には上方に向けて筒状で突出する固定筒部43が固定されている。上記ベアリング保持部44は、この固定筒部43の上部に変位吸収機構47を介して支持されている。なお、前記回転出力部26は、固定筒部43の内部と中央ベース12の貫通孔12Aとに挿通された状態になっている。また、ベアリング保持部44にスラストベアリング14を取り付けた状態(図1に示す状態)では、同スラストベアリング14にも上記回転出力部26が挿通された状態になる。
上記変位吸収機構47は、固定筒部43の上端に固定される平板状の第1固定部47Aと、ベアリング保持部44の下面に固定される平板状の第2固定部47Bと、それら固定部47A,47Bの間に設けられたスライド機構47Cとを有している。この変位吸収機構47により、装置本体10に支持された回転出力部26とベアリング保持部44に取り付けられたスラストベアリング14との水平方向における相対移動が可能になっている。これにより、スラストベアリング14(詳しくは、ベアリング保持部44)にラジアル荷重を付与する際に、回転出力部26をラジアル方向に移動させない態様でベアリング保持部44を移動させることが可能になるため、回転出力部26の回転中心がラジアル方向にずれることが抑えられる。
上記摺動体45は円環板状をなしている。摺動体45は、その下面とベアリング保持部44に保持されたスラストベアリング14の上面とが摺動する態様で、ベアリング保持部44の上方に設けられている。摺動体45の中央の貫通孔の内面と回転出力部26の外面における同貫通孔に対向する部分とにはそれぞれ、上下方向に延びるスプラインが形成されている。そして、それらスプラインが係合する態様で、摺動体45の貫通孔に回転出力部26が挿入されている。これにより、摺動体45と回転出力部26とが一体回転するようになっている。
また回転出力部26には、摺動体45の上方において同摺動体45に隣接する位置に、円筒状をなす押さえ部48が固定されている。本実施形態では、この押さえ部48の下端に摺動体45の上面が当接しているため、同押さえ部48によって回転出力部26に対する摺動体45の上方への相対移動が規制されている。
上記ラジアル負荷部50はベアリング保持部44の上方に設けられている。具体的には、ベアリング保持部44の上部には上下方向に延びる筒状の周壁51が固定されており、周壁51の上端には同周壁51の上部開口を塞ぐ形状の上壁52が固定されている。本実施形態では、上記ベアリング保持部44、周壁51、および上壁52が外形円柱の容器状になっており、同容器状の部分(容器部53)の内部にスラストベアリング14が固定される構造になっている。また本実施形態では、こうした容器部53が前記変位吸収機構47を介して装置本体10に支持された構造になっている。
またラジアル負荷部50は、容器部53をラジアル方向(回転出力部26の回転中心と直交する方向)に付勢するための油圧式のシリンダ54を有している。シリンダ54のピストン部54Aの先端が容器部53(詳しくは、周壁51)の外面に固定されるとともに、同シリンダ54のシリンダ部54Bが装置本体10に支持されている。このシリンダ54は、ピストン部54Aが水平方向に移動する態様で配置されている。
本実施形態の装置は、油圧ポンプ35と、同油圧ポンプ35および上記シリンダ54を接続する油路36と、同油路36の途中に設けられた切替弁37とを有している。この切替弁37は前記電子制御装置33に接続されている。電子制御装置33は切替弁37の作動制御を実行する。
本実施形態の装置では、油圧ポンプ35を作動させた状態で切替弁37を作動させて、シリンダ54に対する油圧の給排を行うことにより、同シリンダ54の作動状態を変更することができる。そして、このシリンダ54を伸張させることにより、容器部53(スラストベアリング14)がラジアル方向(図1における左側)に付勢されるようになる。このように本実施形態の装置では、切替弁37の作動制御を通じてシリンダ54への供給油圧を調整することにより、容器部53をラジアル方向に付勢する付勢力、ひいてはスラストベアリング14に作用するラジアル荷重を所定範囲(本実施形態では、0〜200キロニュートン)で調節可能になっている。
前記スラスト負荷部60は中央ベース12の下部に取り付けられている。具体的には、回転出力部26の上下方向における中間部分には、保持ベアリング27を介して保持筒部28が取り付けられている。この保持筒部28は、上下方向に延びる略円筒状をなしており、回転出力部26が挿通された状態になっている。保持ベアリング27は、ラジアル荷重およびアキシアル荷重を受けることが可能なアンギュラベアリングであり、保持筒部28の内面と回転出力部26の外面との間に介設されている。この保持ベアリング27により、保持筒部28が回転出力部26に対して上下方向に相対移動不能、且つ、同回転出力部26の中心線周りに相対回転可能になっている。また、保持筒部28には周囲全周にわたって環状で突出するフランジ29が一体に設けられている。そして、このフランジ29の上面と中央ベース12の下面とが対向するように、保持筒部28は配置されている。
また図1および図2に示すように、上記スラスト負荷部60は、前記摺動体45(具体的には、フランジ29)をスラスト方向(回転出力部26の回転中心が延びる方向)に付勢するための油圧式のシリンダ61を複数(本実施形態では、4つ)有している。各シリンダ61のピストン部61Aの先端が中央ベース12の下面に固定されるとともに、各シリンダ61のシリンダ部61Bが保持筒部28のフランジ29に固定されている。各シリンダ61は、ピストン部61Aが上下方向に移動する態様で配置されている。
本実施形態の装置は、上記油圧ポンプ35(図1)を各シリンダ61に接続する油路38と、同油路38の途中に設けられた切替弁39とを有している。切替弁39は前記電子制御装置33に接続されている。電子制御装置33は切替弁39の作動制御を実行する。なお図1には、便宜上、切替弁39に複数のシリンダ61のうちの1つのみが接続された構造を示しているが、実際には切替弁39に対して全てのシリンダ61が並列に接続されている。
本実施形態の装置では、油圧ポンプ35を作動させた状態で切替弁39を作動させて、各シリンダ61に対する油圧の給排を行うことにより、それらシリンダ61の作動状態を変更することができる。そして、各シリンダ61を伸張させることにより、保持筒部28のフランジ29がスラスト方向(図1における下方)に付勢されるようになる。このときには保持筒部28ともども、保持ベアリング27、回転出力部26、および摺動体45が下方に付勢されて、同摺動体45の下面がスラストベアリング14の上面に押し付けられるようになる。本実施形態の装置では、切替弁39の作動制御を通じて各シリンダ61への供給油圧を調整することにより、回転出力部26を下方に付勢する付勢力、ひいてはスラストベアリング14に作用するスラスト荷重を所定範囲(本実施形態では、0〜300キロニュートンの範囲)で調節可能になっている。
さらに図1および図2に示すように、中央ベース12の下面には、上下方向に延びる案内軸62が複数(本実施形態では4つ)固定されている。また保持筒部28のフランジ29には、複数(本実施形態では4つ)の貫通孔(案内孔63)が設けられている。これら案内孔63は上記案内軸62に対応する位置に設けられており、各案内孔63にはそれぞれ案内軸62の先端が挿通された状態になっている。そして、各シリンダ61(図1参照)が作動して保持筒部28および回転出力部26が上下方向に付勢されたときには、中央ベース12に固定された案内軸62と保持筒部28のフランジ29に設けられた案内孔63との係合を通じて、同保持筒部28が摺動体45ともども上下方向に案内されるようになる。
本実施形態の装置は、前述したようにスラストベアリング14の耐久試験を実行する耐久試験装置である。この耐久試験は以下のように実行される。
まず、ベアリング保持部44にスラストベアリング14が取り付けられる。次に、油圧ポンプ35が作動した状態で各シリンダ54,61の作動制御が実行されて、スラストベアリング14に所定のラジアル荷重と所定のスラスト荷重とが作用する状態にされる。そして、耐久試験装置の運転を開始するべく運転者によって操作盤34が操作されると、同耐久試験装置の運転が開始される。
図3に示すように、耐久試験装置の運転では、以下に記載する運転サイクル(時刻t10〜t14)での回転出力部26の回転駆動が複数回(本実施形態では、3000回)だけ繰り返し実行される。なお図3には上記運転サイクルを2回分だけ示している。
上記運転サイクルでは、先ず、回転出力部26を始動させるとともに(時刻t10)、同回転出力部26の回転速度を、所定時間TA(本実施形態では、10秒)で所定速度VA(同1800回転毎分)まで上昇するように一定の加速度で加速させる(時刻t10〜t11)。その後、回転出力部26の回転速度が所定時間TB(同10秒)にわたって所定速度VA一定に維持される(時刻t11〜t12)。その後、回転出力部26の回転を所定時間TC(同20秒)で停止させる態様で、同回転出力部26の回転速度を一定の加速度で減速させる(時刻t12〜t13)。その後、回転出力部26は所定時間TD(同10秒)にわたって回転停止状態のままで維持される(時刻t13〜t14)。
本実施形態では、上述した運転サイクルでの回転出力部26の回転駆動を、起動モータ24および運転モータ25をそれぞれ予め定められた所定の作動サイクルで繰り返し作動させることによって実現している。
図3および図4(a)に示すように、起動モータ24(図4(a))の作動サイクルでは、先ず、回転出力部26を始動するべく、起動モータ24を起動させる(図3の時刻t10、図4の時刻t20)。そして、起動モータ24の回転速度を所定速度VB(本実施形態では、1600回転毎分)になるまでの所定時間TEにわたって一定の加速度で加速させる(図4の時刻t20〜t21)。なお、このときの加速度は、起動モータ24の回転速度を減速機23の減速比で除算した値(=回転速度/減速比)の推移と、回転出力部26(図3)の回転速度の推移とが一致するようになる値が定められている。
その後、起動モータ24の回転速度が所定時間TF(本実施形態では、数百ミリ秒)にわたって所定速度VB一定に維持される(図4の時刻t21〜t22)。その後、起動モータ24の回転を所定時間TGで停止させる態様で、同起動モータ24の回転速度を一定の加速度で減速させる(時刻t22〜t23)。その後、起動モータ24は、次回の運転サイクル(図3参照)が開始されるまでの間(図3における時刻t14までの間)、停止状態のままで維持される(図4の時刻t23以降)。
図4(b)に示すように、運転モータ25の作動サイクルでは、先ず、起動モータ24が起動されてから同起動モータ24の回転速度が所定速度VBになるまでの所定時間TEにおいて、運転モータ25が空転状態にされる(時刻t20〜t21)。
そして、起動モータ24の回転速度が所定速度VBになるタイミングで(時刻t21)、運転モータ25の作動が開始されるとともに、同運転モータ25の回転速度が前記運転サイクル(図3参照)における回転出力部26の回転速度と同一態様で推移するように同運転モータ25は運転される(時刻t21以降)。すなわち、運転モータ25の回転速度は、所定速度VAになるまで一定の加速度で加速された後に、同所定速度VAのままで所定時間TBにわたり維持される(図3の時刻t11〜t12)。そして、所定時間TCで停止させるように一定の加速度で減速された後(時刻t12〜t13)、所定時間TDにわたって停止状態のままで維持される(時刻t13〜t14)。
以下、耐久試験の実行時における本実施形態の装置の具体的な作動態様について説明する。
耐久試験が開始されると、先ずは、初回の運転サイクルでの回転出力部26の回転駆動が実行される。具体的には、起動モータ24が起動される。起動モータ24を起動する際には運転モータ25は空転状態で停止しているため、同起動モータ24が起動されて回転を開始すると(図4の時刻t20)、ワンウェイクラッチ22(図4(c))が自動的に伝達状態になる。そのため、このとき起動モータ24によって回転出力部26が始動(回転駆動)されるようになる。なお本実施形態の装置では、このとき起動モータ24から出力されて回転出力部26に作用する回転トルク(起動トルク)のピーク値が最大で「15000N・m」になる。
その後、一定の加速度で起動モータ24の回転速度が所定速度VBまで加速され、これに伴って回転出力部26の回転速度が所定速度VC(=所定速度VB/減速比)まで加速される。なお、このとき空転状態の運転モータ25の回転軸25Aは、ギアボックス21を介して回転出力部26に連結されているために、同回転出力部26と同期回転している。
そして、回転出力部26の回転速度が所定速度VCになると、起動モータ24の回転速度が所定速度VBのままで保持される一方で、運転モータ25の作動が開始されて、その回転速度が所定速度VCから所定速度VAまで一定の加速度で加速される。これにより、ワンウェイクラッチ22の内輪部22A(起動モータ24側)の回転速度よりも外輪部22B(回転出力部26側)の回転速度が高くなるため、同ワンウェイクラッチ22が自動的に解除状態になる(図4の時刻t21)。
このようにしてワンウェイクラッチ22が解除状態になった後においては、上記回転出力部26は起動モータ24によっては回転駆動されず、運転モータ25のみによって回転駆動されるようになる。なお本実施形態の耐久試験では、ワンウェイクラッチ22が解除状態になっている期間、すなわち起動モータ24の出力トルクが回転出力部26および運転モータ25に伝わらないために回転出力部26や運転モータ25の作動に悪影響を与えることのない期間において起動モータ24が減速されて停止される。
そして、その後においても回転出力部26は運転モータ25によって回転駆動される。具体的には、回転出力部26の回転速度は、所定時間TBにわたって所定速度VA一定で保持された後(図3の時刻t11〜t12)、一定の加速度で減速させて停止されるようになる(同時刻t12〜t13)。なお本実施形態では、運転モータ25によって回転出力部26を所定速度VA一定で回転駆動しているときには、同運転モータ25の出力トルク(運転トルク)が「2000N・m」になる。
運転モータ25の駆動が停止されてから次回の運転サイクルが開始されるまでの期間においては、同運転モータ25および起動モータ24が共に回転停止状態になる(同時刻t13〜t14)。そのため、回転出力部26は回転停止状態で保持される。
本実施形態では、こうした運転サイクルでの回転出力部26の回転駆動が繰り返し実行される。
以下、本実施形態の装置による作用効果について説明する。
本実施形態の装置は、スラストベアリング14の耐久試験装置であり、回転出力部26の運転(回転)に際して同回転出力部26に取り付けられた摺動体45とスラストベアリング14とが摺動する構造になっている。そして、スラストベアリング14の耐久試験では回転出力部26が間欠駆動されることから、スラストベアリング14と摺動体45との摺動面に静止摩擦力が作用するために大きなトルクが必要になる「回転出力部26の始動」と、同摺動面に動摩擦力が作用するようになる「回転出力部26の運転」とが交互に繰り返し実行されるようになる。スラストベアリング14は静止摩擦力が大きいため、スラストベアリング14の作動(詳しくは、回転出力部26と一体の摺動体45の回転)を開始させるためのモータのトルク(起動トルク)と同スラストベアリング14の回転中においてその回転を維持するためのモータのトルク(運転トルク)との差が大きくなり易いと云える。
ここで、一般的なモータは、一瞬であれば定格トルクの3倍程度のトルクを出力可能なことが知られている。本実施形態の装置では、起動トルクが「最大15000N・m」であり運転トルクが「2000N・m」であるため、起動トルクと運転トルクとの比(=起動トルク/運転トルク)が「7.5」になる。したがって、1つのモータで回転出力部26を回転駆動する構造を採用すると、起動トルク(最大15000N・m)に合わせてモータを選定せざるをえなくなるため、モータが大型な特殊品になってしまう。詳しくは、電源電圧が低圧(200ボルト級、400ボルト級)のモータは「375キロワット」以下の容量のものが多いため、「375キロワット」よりも大きい容量のモータが必要になる場合には、電源電圧が高圧(3000ボルト級)のモータを採用したり、モータ容量の大きい特殊仕様のモータを採用したりすることになる。そして、そうした大容量のモータや電源電圧の高いモータを採用する場合には、そのモータ容量や電源電圧に見合う電源ライン(または発電機)を用意したり、高い電源電圧に対応する受電設備を設置したりするなど、多大な費用が発生してしまう。
この点、本実施形態では、回転出力部26を回転駆動するためのモータとして、タイプの異なる2つのモータ(起動モータ24、運転モータ25)が設けられている。
そして、回転出力部26を始動させるときには、ワンウェイクラッチ22が連結状態になって、同回転出力部26が起動モータ24によって回転駆動される状態になる。これにより、静止摩擦力が作用するために大きなトルクが必要になる回転出力部26の始動時には、低回転領域において大きいトルクを出力可能なタイプの起動モータ24によって回転出力部26が回転駆動されるようになる。また、本実施形態では、起動モータ24と回転出力部26との間に減速機23が設けられているため、減速機23が設けられない場合と比較して、低回転領域において回転出力部26を回転駆動するトルクを大きくすることができ、小型の起動モータ24を用いて回転出力部26を始動させることができるようになる。
しかも、回転出力部26の始動が完了して同回転出力部26が回転しているとき、詳しくは回転出力部26の回転速度が前記所定速度VC(図4参照)よりも高くなった後においては、ワンウェイクラッチ22が解除状態になって、回転出力部26が運転モータ25によって回転駆動される状態になる。これにより、回転出力部26の始動が完了して同回転出力部26の回転速度が高くなったときには、比較的高い回転速度での運転に適した運転モータ25によって回転出力部26が回転駆動されるようになる。
このように本実施形態によれば、タイプの異なる2つのモータ(起動モータ24および運転モータ25)を状況(始動時や始動完了後)に応じて使い分けつつ回転出力部26を回転駆動することができる。そのため、起動モータ24を始動時に特化した小型なものにするとともに運転モータ25を始動完了後に特化した小型なものにするといったように、1つのモータによって回転出力部26を回転駆動する装置と比較して、個々のモータをその運転状況に特化した小型なものにすることができる。したがって、大型のモータを用いることなく回転出力部26の始動および回転駆動を行うことができる。
また本実施形態の装置では、減速機23と回転出力部26との間にワンウェイクラッチ22が設けられている。そのため、起動モータ24のみが作動する回転出力部26の始動時においては、ワンウェイクラッチ22が自動的に連結状態になり、同起動モータ24によって回転出力部26が回転駆動されるようになる。その一方で、回転出力部26の始動完了後に運転モータ25の作動が開始されると、ワンウェイクラッチ22が自動的に解除状態になって、運転モータ25によって回転出力部26が回転駆動されるようになる。このように本実施形態によれば、回転出力部26の始動時から始動完了時への回転出力部26の駆動態様の切り替えを、ワンウェイクラッチ22の機能を通じて自動的に行うことができる。これにより、起動モータ24から回転出力部26に伝達される回転力と運転モータ25から回転出力部26に伝達される回転力とが不要に干渉して、それらモータ24,25の運転効率が低下することが抑えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)回転出力部26を始動させるときには、ワンウェイクラッチ22が連結状態になるとともに、同回転出力部26が起動モータ24によって回転駆動される状態になる。しかも、回転出力部26の始動が完了して同回転出力部26が回転しているときには、ワンウェイクラッチ22が解除状態になるとともに、回転出力部26が運転モータ25によって回転駆動された状態になる。これにより、大型のモータを用いることなく回転出力部26の始動および回転駆動を行うことができるようになる。
(2)減速機23と回転出力部26との間にはワンウェイクラッチ22が設けられている。そのため、回転出力部26の始動時から始動完了時への回転出力部26の駆動態様の切り替えを、ワンウェイクラッチ22の機能を通じて自動的に行うことができる。
(3)起動モータ24と回転出力部26との間に減速機23が設けられているために、減速機23が設けられていない場合と比較して小型の起動モータ24を用いて回転出力部26を始動させることができる。
(4)静止摩擦力が作用するために大きなトルクが必要になる「回転出力部26の始動」と動摩擦力が作用するようになる「回転出力部26の運転」とを交互に繰り返し実行する耐久試験装置を、大型のモータを用いることなく運転することができる。
(5)試験対象機器がスラストベアリング14である耐久試験装置を、大型のモータを用いることなく適正に運転することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・起動モータ24として低回転領域において大きいトルクを出力可能なタイプのモータが採用されるとともに、運転モータ25として上記起動モータ24と比べて高い回転速度での運転に適したタイプのモータが採用されるのであれば、各モータ24,25の特性は任意に変更可能である。
・トルクセンサ42を省略することができる。
・回転出力部26の始動のために必要なトルクが得られるのであれば、減速機23を省略してもよい。
・耐久試験に際してスラストベアリング14に付与するスラスト荷重の大きさやラジアル荷重の大きさは任意に変更可能である。また、スラスト荷重およびラジアル荷重のうちの一方のみを付与するようにしてもよい。その他、耐久試験の実行中に、シリンダ61(切替弁39)の作動制御を通じてスラスト荷重を変更したり、シリンダ54(切替弁37)の作動制御を通じてラジアル荷重を変更したりすることも可能である。
・運転モータ25の作動開始時におけるインバータ32の作動制御において、同インバータ32の連れ回り引き込み機能を使用してもよい。
・ワンウェイクラッチ22に代えてクラッチ部としての電磁クラッチを設けるようにしてもよい。この場合には、回転出力部26を始動するときに電磁クラッチを連結状態にするとともに、回転出力部26の始動後において起動モータ24の回転速度が所定速度VBになったときに、運転モータ25の作動を開始することに合わせて、電磁クラッチを解除状態にすればよい。
・回転出力部26の始動に際して起動モータ24の回転速度が所定速度VB未満であるときに、起動モータ24の回転速度を減速機23の減速比で除算した値(=回転速度/減速比)と運転モータ25の回転速度とが同一になるように、同運転モータ25をごく小さいトルクで作動させるようにしてもよい。こうした構成によれば、起動モータ24による回転駆動から運転モータ25による回転駆動への切り替えに際して、運転モータ25(インバータ32)を作動状態で待機させておくことができるため、同インバータ32の制御ラグ(回転速度の検出遅れや、作動制御の実行周期分の作動遅れ)による影響を抑えることができる。そのため、回転出力部26の回転速度に段差状の急変が生じることを抑えて、同回転出力部26の回転速度を円滑に推移するように制御することができる。
・上記実施形態のモータ制御装置は、スラストベアリング14の耐久試験装置に適用することに限らず、モータ駆動式の超重量車両(例えば、最大で数百トンの荷物を運ぶ車両)の駆動装置や、巻き上げ用のモータや移動用のモータを有する超重量物クレーン(例えば最大で数百トンの荷物を取り扱うクレーン)の駆動装置、モータ駆動式のロールクラッシャーの駆動装置などにも適用することができる。こうした構成では、図5に示すように、回転出力部26を駆動対象(超重量車両の車軸や、超重量物クレーンの駆動軸、ロールクラッシャーのロールなど)に接続するようにすればよい。なお、ロールクラッシャーのロールを回転駆動する駆動装置では、破砕物(例えば岩石)が噛み込むなどしてロールの回転が停止したときに、同ロールを一時的に大きいトルクで回転駆動する場合が想定される。こうした装置では、起動トルクと運転トルクとの差が大きくなりやすいために駆動用のモータが大型化しやすい。こうした駆動装置において、大型のモータを用いることなく回転出力部26の始動および回転駆動を行うことが可能になる。
10…装置本体、11…下部ベース、12…中央ベース、12A…貫通孔、13…上部ベース、13A…支持孔、14…スラストベアリング、21…ギアボックス、21A…第1入力軸、21B…第2入力軸、21C…出力軸、22…ワンウェイクラッチ、22A…内輪部、22B…外輪部、22C…断接機構、23…減速機、24…起動モータ、24A…回転軸、25…運転モータ、25A…回転軸、26…回転出力部、27…保持ベアリング、28…保持筒部、29…フランジ、30…モータ制御部、31…インバータ、32…インバータ、33…電子制御装置、34…操作盤、35…油圧ポンプ、36,38…油路、37,39…切替弁、41…連結部、42…トルクセンサ、43…固定筒部、44…ベアリング保持部、45…摺動体、47…変位吸収機構、47A…第1固定部、47B…第2固定部、47C…スライド機構、48…押さえ部、50…ラジアル負荷部、51…周壁、52…上壁、53…容器部、54,61…シリンダ、54A,61A…ピストン部、54B,61B…シリンダ部、60…スラスト負荷部、62…案内軸、63…案内孔。

Claims (5)

  1. 低回転領域において大きいトルクを出力可能なタイプの起動モータと、
    前記起動モータと比べて高い回転速度での運転に適したタイプの運転モータと、
    前記起動モータの回転軸と前記運転モータの回転軸とが並列に連結されて、それら前記起動モータおよび前記運転モータによって回転駆動される回転出力部と、
    前記起動モータの回転軸と前記回転出力部との間に介設されて、前記起動モータの回転軸および前記回転出力部を連結する連結状態と同連結を解除する解除状態とを切り替えるクラッチ部と、
    前記起動モータの作動制御と前記運転モータの作動制御とを実行するモータ制御部と、
    を有するモータ制御装置であって、
    前記回転出力部を始動させるときには前記クラッチ部が前記連結状態になるとともに前記回転出力部が前記起動モータによって回転駆動される状態になり、前記回転出力部の始動が完了して同回転出力部が回転しているときには、前記クラッチ部が前記解除状態になるとともに、前記回転出力部が前記運転モータによって回転駆動された状態になる、モータ制御装置。
  2. 前記クラッチ部は、前記起動モータに連結された第1回転体と、前記回転出力部に連結された第2回転体と、前記第1回転体から前記第2回転体への回転力の伝達を許容する一方で前記第2回転体から前記第1回転体への回転力の伝達を遮断する断接機構と、を有するワンウェイクラッチであり、
    前記モータ制御部は、前記起動モータの作動制御および前記運転モータの作動制御を、前記回転出力部を始動させるときには前記第1回転体の回転速度と前記第2回転体の回転速度とが同一になる態様で実行し、前記回転出力部の始動が完了して同回転出力部が回転しているときには前記第1回転体の回転速度よりも前記第2回転体の回転速度が高くなる態様で実行する
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記起動モータと前記回転出力部との間に減速機が設けられている
    請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御装置は、前記回転出力部の回転駆動に伴い同回転出力部に負荷が作用する態様で試験対象機器が取り付けられて、前記回転出力部の間欠駆動を実行する耐久試験装置である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記試験対象機器はスラストベアリングである
    請求項4に記載のモータ制御装置。
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