JP2019140727A - 信号生成装置、送電装置、および非接触給電システム - Google Patents

信号生成装置、送電装置、および非接触給電システム Download PDF

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Abstract

【課題】非接触給電システムにおいて、伝送効率の低下を抑えつつ、音鳴りを抑制する。【解決手段】本発明の代表的な実施の形態に係る、共振回路(4)を有する非接触給電システム(300)において送電のための制御信号(VC)を所定の周期(T0)毎に生成する信号生成装置(1)は、前記非接触給電システムにおいて送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、前記共振回路に基づく結合状態(伝送距離)に対応する周波数の第1信号(V1)を前記制御信号として生成するとともに前記第1信号と異なる第2信号(V2)を前記制御信号として生成し、前記所定の周期において前記制御信号として前記第1信号を生成する第1期間(T1)と前記制御信号として前記第2信号を生成する第2期間(T2)との比率を、受電側で必要な電力に基づいて決定することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、信号生成装置、送電装置、および非接触給電システムに関し、例えば、共振回路を用いた非放射の非接触給電技術において、送電側のスイッチングを制御するための信号を生成する信号生成装置、当該信号生成装置を備えた送電装置、および当該送電装置を搭載した非接触給電システムに関する。
従来、送電装置から受電装置に非接触で電力を伝送する非接触給電システムにおいて、送電側(一次側)と受電側(二次側)にそれぞれ共振回路を設け、一次側および二次側の共振回路の結合に基づく共振周波数に応じて送電側のスイッチング周波数を制御して送電電力を制御する技術(PFM制御)が知られている。
近年、放射型の非接触給電システムにおいて、パルス幅変調(PWM)を用いて電力伝送を行う技術が知られている(特許文献1参照)。この技術によれば、非接触給電システムにおいて伝送効率を低下させることなく送電電力の制御が可能となる。
特表2017−509297号公報
非放射の非接触給電システムにおいて、ある結合条件(伝送距離)と負荷条件の際に伝送効率が最適となる周波数が存在する。しかしながら結合条件(伝送距離)と負荷条件が決定した際、出力電圧(電力)の制御を行う必要があるため、必ずしも伝送効率が最適となる周波数を選択することができない。すなわち、入力パラメータが結合条件(伝送距離)と負荷条件の2つであるのに対して、制御パラメータが周波数の1つであることから、伝送効率が最適となる周波数に制御することができない虞がある。
また、非接触給電システムにおけるPWM制御は、バースト制御として捉えることができる。バースト制御は、低電力時の効率改善手法として有効である。しかしながら、高電力時に非接触給電システムにおいてバースト制御を行う場合、出力リプルの増加や所謂音鳴りの問題などのバースト制御における短所が顕著に表れるようになる。特に非放射による非接触給電システムにおいて共振周波数は放射型と比較して可聴域に近い低周波帯(100kHz帯)をとることが多く、また結合を強くするために磁性体を用いることも多いため、更に顕著に表れることとなる。
すなわち、PWM制御を行う非放射の非接触給電システムでは、送電装置側または受電装置側の共振回路を構成するコイルおよびキャパシタの電流の不連続や電圧の出力リプルの増大に起因してコイルおよびキャパシタの物理的な振動が発生し、音響的なノイズが発生する虞がある。音鳴り等の問題は、伝送電力が極めて小さい場合は電圧電流の変動が少ないために音鳴り等の発生も小さく許容できる場合が多いが、伝送電力が大きくなるほど許容できなくなる。例えば、伝送電力が5W〜20Wの場合、音鳴り等の問題は無視できないと考えられる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、非接触給電システムにおいて、伝送効率の低下を抑えつつ、音鳴りを抑えることにある。
本発明の代表的な実施の形態に係る、共振回路を有する非接触給電システムにおいて送電のための制御信号を所定の周期毎に生成する信号生成装置は、前記非接触給電システムにおいて送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、前記共振回路に基づく結合状態に対応する周波数の第1信号を前記制御信号として生成するとともに前記第1信号と異なる第2信号を前記制御信号として生成し、前記所定の周期において前記制御信号として前記第1信号を生成する第1期間と前記制御信号として前記第2信号を生成する第2期間との比率を、受電側で必要な電力に基づいて決定することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、非接触給電システムにおいて、伝送効率の低下を抑えつつ、音鳴りを抑えることが可能となる。
実施の形態1に係る非接触給電システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る非接触給電システムの送電装置に搭載される信号生成装置の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1に係る信号生成装置における各信号のタイミングチャートである。 実施の形態1に係る非接触給電システムによる電力の伝送効率の推定値の一例を示す図である。 実施の形態2に係る非接触給電システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る非接触給電システムの送電装置に搭載される信号生成装置の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態2に係る信号生成装置における各信号のタイミングチャートである。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る、共振回路(4)を有する非接触給電システム(300,300A)において送電のための制御信号(VC1,VC1A,VC2,VC2A,VC,VCA)を所定の周期(T0)毎に生成する信号生成装置(1,1A)は、前記非接触給電システムにおいて送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、前記共振回路に基づく結合状態に対応する周波数の第1信号(V1,V1A)を前記制御信号として生成するとともに前記第1信号と異なる第2信号(V2,ローレベルの信号)を前記制御信号として生成し、前記所定の周期において前記制御信号として前記第1信号を生成する第1期間(T1)と前記制御信号として前記第2信号を生成する第2期間(T2)との比率を、受電側で必要な電力に基づいて決定することを特徴とする。
〔2〕上記信号生成装置(1)において、前記第2信号は、周波数(f2)が一定の信号であってもよい。
[3]上記信号生成装置(1)において、前記第2信号は論理レベルが固定された信号であってもよい。
〔4〕上記信号生成装置(1)において、周波数が前記共振回路に基づく結合状態により伝送効率が最大となるようにパルス周波数変調された前記第1信号を生成する第1信号生成部(11)と、前記第2信号を生成する第2信号生成部(12)と、受電側で必要な電力に応じてパルス幅変調された第3信号を生成する第3信号生成部(13)と、前記第3信号が第1論理レベルである場合に前記第1信号を前記制御信号として出力し、前記第3信号が第2論理レベルである場合に前記第2信号を前記制御信号として出力する信号出力部(14)と、を有していてもよい。
〔5〕上記信号生成装置(1A)において、前記第2信号は論理レベルが固定された信号であって、前記所定の周期において、前記第1信号と前記第2信号を前記制御信号として非周期的に出力するとともに、受電側で必要な電力に基づいて、前記所定の周期において前記第1信号を前記制御信号として出力する回数を変化させてもよい。
〔6〕上記信号生成装置(1A)において、周波数が前記共振回路に基づく結合状態により伝送効率が最大となるようにパルス周波数変調された前記第1信号(V1A)を生成する変調信号生成部(11A)と、前記所定の周期よりも短い周期毎に第1論理レベルまたは第2論理レベルとなるランダム信号(VR)を生成するランダム信号生成部(13A)と、前記第1論理レベルである前記ランダム信号が生成された場合に前記第1信号を前記制御信号(VC1A,VC2A,VCA)として出力し、前記第2論理レベルであるランダム信号が生成された場合に論理レベルが固定された前記制御信号(VC1A,VC2A,VCA)を出力する信号出力部(14A)と、を有し、前記ランダム信号生成部は、受電側で必要な電力に応じて、前記所定の周期において前記第1論理レベルの前記ランダム信号を出力する回数を変化させてもよい。
〔7〕本発明の代表的な実施の形態に係る送電装置(100)は、上記信号生成装置(1,1A)と、送電用コイル(L1)と、前記制御信号に基づいて前記送電用コイルに電力を供給する電力供給部(2)とを有することを特徴とする。
〔8〕本発明の代表的な実施の形態に係る非接触給電システム(300)は、上記送電装置(100)と、受電用コイル(L2)およびキャパシタ(C2)を含む前記共振回路(4)を有する受電装置(200)とを備えることを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
≪実施の形態1≫
図1は、本発明の実施の形態1に係る非接触給電システムの構成を示す図である。
非接触給電システム300は、例えば、電磁誘導を用いた非放射の結合共振型ワイヤレス給電システムであって、送電装置100および受電装置200を備えている。
送電装置100は、信号生成装置1、電力供給部2、および送電回路3とを有する。
信号生成装置1は、送電のための制御信号VC1,VC2を所定の周期毎に生成する装置である。制御信号VC1,VC2は、後述するスイッチSW1,SW2のオン・オフをそれぞれ制御するための2値信号である。制御信号VC1,VC2は、一方が第1論理レベル(例えばハイレベル)であるときに、他方が第2論理レベル(例えばローレベル)になる関係を有する。すなわち、制御信号VC1は、制御信号VC2の反転信号である。
以下、制御信号VC1と制御信号VC2を総称して制御信号VCと表記する場合がある。
なお、信号生成装置1の詳細な構成については後述する。
送電回路3は、電力供給部2から供給された電力を非接触で受電装置200に伝送するための回路である。送電回路3は、磁界結合用の送電用コイルL1と、送電電力を大きくとるためにインピーダンスを小さくするためのキャパシタC1とを有する。送電回路3は、送電用コイルL1とキャパシタC1とによって共振回路を構成している。図1には、送電回路3が、送電用コイルL1とキャパシタC1とを直列に接続した直列共振回路である場合を一例として示している。
電力供給部2は、信号生成装置1によって生成された制御信号VCに基づいて送電回路3に電力を供給する回路である。電力供給部2は、電源部20と電力変換部21とを有する。
電源部20は、電力を発生させる機能部であり、例えば直流電源である。
電力変換部21は、信号生成装置1によって生成された制御信号VCに基づいて電源部20から発生した直流電力を交流電力に変換し、送電回路3に供給する機能部である。
電力変換部21は、2つのスイッチSW1,SW2を有する。例えば、スイッチSW1とスイッチSW2とは直列に接続され、ハーフブリッジ回路を構成している。スイッチSW1,SW2は、トランジスタ(例えば、電界効果トランジスタ)である。
スイッチSW1は、制御信号VC1によって制御され、スイッチSW2は、制御信号VC2によって制御される。例えば、スイッチSW1は、制御信号VC1がハイレベルであるときにオンし、制御信号VC1がローレベルであるときにオフする。同様に、スイッチSW2は、制御信号VC2がハイレベルであるときにオンし、制御信号VC2がローレベルであるときにオフする。したがって、スイッチSW1とスイッチSW2は、交互にオン・オフ動作を行うことになる。
受電装置200は、受電回路4、整流回路5、出力キャパシタCout、および負荷6を有する。
受電回路4は、送電装置100から伝送された電力(交流電力)を受電するための回路である。受電回路4は、受電用コイルL2と、力率を改善するためのキャパシタC2とを有する。受電回路4は、受電用コイルL2とキャパシタC2とによって共振回路を構成している。図1には、受電回路4が、受電用コイルL2とキャパシタC2とを直列に接続した直列共振回路である場合を一例として示している。
送電回路3と受電回路4とは、受電用コイルL2と送電用コイルL1とが電磁的に結合することによって送電回路3から受電回路4へ電力を伝送するとともに、キャパシタC2によって受電用コイルL2の無効電力を補償して伝送効率の低下を抑制する。
整流回路5は、受電回路4によって受け取った交流電力を整流して出力する回路である。整流回路5は、例えば、ダイオードをブリッジ接続した全波整流回路によって構成されている。出力キャパシタCoutは、整流回路5によって整流された電圧を平滑する平滑化容量である。負荷6は、整流回路5および出力キャパシタCoutによって受電回路4からの受電電力を整流および平滑化した直流電力に基づいて動作する。
非接触給電システム300において、送電装置100は、電力の伝送効率を最適化するための変調と、受電装置200側の負荷6に供給する電力を最適化するための変調とを行って電力を受電装置200に伝送する多重変調制御方式の電力伝送回路である。具体的には、送電装置100の信号生成装置1が制御信号VCを生成し、制御信号VCによってスイッチSW1,SW2を駆動することにより、上述の多重変調制御を実現する。以下、信号生成装置1について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係る非接触給電システム300の送電装置100に搭載される信号生成装置1の機能ブロック構成を示す図である。
信号生成装置1は、非接触給電システム300において送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、共振回路(送電回路3および受電回路4)に基づく結合状態に対応する周波数の第1信号V1を制御信号VC(VC1,VC2)として生成するとともに第1信号と異なる第2信号V2を制御信号VCとして生成し、所定の周期T0において制御信号VCとして第1信号を生成する第1期間T1と制御信号VCとして第2信号を生成する第2期間T2との比率を、受電側で必要な電力に基づいて決定する。
具体的に、信号生成装置1は、非接触給電システム300において送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、第1期間T1にパルス周波数変調された第1信号V1を制御信号VCとして生成するとともに第2期間T2(=T0−T1)に一定の周波数f2の第2信号V2を制御信号VCとして生成し、所定の周期T0毎に、第1期間T1と第2期間T2との比率を受電側で必要な電力に基づいて変化させる。
信号生成装置1は、図2に示すように、第1信号生成部11、第2信号生成部12、第3信号生成部13、および信号出力部14を有する。信号生成装置1を構成するこれらの機能部は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラム処理装置やクロック発生回路等の種々の回路を組み合わせることによって実現される。
第1信号生成部11は、第1信号V1として、共振回路の結合状態(伝送距離)に基づく伝送効率が最大となるようにパルス周波数変調(Pulse Frequency Modulation:PFM)された変調信号V1を生成する。具体的に、第1信号生成部11は、送電装置100側の共振回路としての送電回路3と受電装置200側の共振回路としての受電回路4との結合状態(伝送距離)および負荷定数に基づいて伝送効率が最適となるように周波数f1を決定し、決定した周波数f1の周期信号(例えば2値信号)を変調信号V1として生成する。変調信号V1は、例えば、周波数f1、デューティ比50%の2値信号である。
第2信号生成部12は、第2信号V2として、一定の周波数の変調信号V2を生成する。変調信号V2は、周波数が一定の周期信号であってもよく、例えば、周波数f2、デューティ比50%の2値信号である。ここで、周波数f2は、所望の伝送電力および伝送効率に基づいて決定すればよい。例えば、1Wの伝送電力を送電するときに所定の伝送効率となるように変調信号V2の周波数f2を設定すればよい。
なお、第2信号V2は、周期信号に限定されず、論理レベルが固定された信号(ローレベル信号)であってもよい。
第3信号生成部13は、第3信号V3として、受電側で必要な電力に応じてパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)された変調信号V3を生成する。ここで、変調信号V3の周波数f3は、変調信号V2の周波数f2よりも小さく、変調信号V1の周波数f1よりも十分に小さい。
具体的に、第3信号生成部13は、受電装置200の負荷6に必要な電力(要求電力)の増加に応じてパルス幅が広くなる周波数f3の2値信号を生成し、変調信号V3として出力する。
第3信号生成部13は、受電装置200側の出力電圧の情報を取得して、変調信号V3を生成する。受電装置200側の出力電圧の情報の取得方法としては、送電用コイルL1に流れる電流のピーク値の大きさを判定することにより受電装置200側の出力電圧を推定する方法や、送電側と受電側にそれぞれ通信回路を設ける方法を例示することができる。後者の方法の場合、例えば、受電装置200側に負荷6の電圧を検知して送電装置100に送信する情報送信部を設けるとともに、送電装置100側に送信部から受信した検知結果を受信する情報受信部を設ける。そして、第3信号生成部13が、情報受信部で受信した検知結果に基づいて変調信号V3を生成する。
信号出力部14は、変調信号V3の論理レベルに応じて、変調信号V1および変調信号V2の何れか一方を選択し、選択した信号に基づいて制御信号VCを生成する。
図3は、実施の形態1に係る信号生成装置1における各信号のタイミングチャートである。
図3には、変調信号V1、変調信号V2、変調信号V3、制御信号VC1、および制御信号VC2の波形が示されている。なお、図示の容易化のために、図3において、変調信号V1の周波数を一定とし、変調信号V3のデューティ比を一定(50%)として図示している。また、図3において、変調信号V2の周波数f2=2×f3としている。
図3に示すように、信号出力部14は、変調信号V3の周期T0において変調信号V3が第1論理レベル(例えばハイレベル)となる第1期間T1に、変調信号V1の反転信号を制御信号VC1として出力するとともに、変調信号V1を制御信号VC2として出力する。また、信号出力部14は、変調信号V3の周期T0において変調信号V3が第2論理レベル(例えばローレベル)となる第2期間T2に、変調信号V2を制御信号VC1として出力するとともに、変調信号V2を反転した信号を制御信号VC2として出力する。
このように、信号生成装置1は、PFMによって制御された周波数f1の変調信号V1と、固定の周波数f2の変調信号V2とをそれぞれ生成し、PWM制御によって変調信号V1を制御信号VCとして出力する第1期間T1と変調信号V2を制御信号VCとして出力する第2期間T2の比率を変化させる。
上述したように、従来の特許文献1に開示されたPWMによる制御信号によって電力供給部2のスイッチSW1,SW2のオン・オフを切り替えるスイッチング制御を行った場合、送電回路3に電流が流れる期間と電流が流れない期間が周期的に発生して音鳴りが生じ得る。これに対し、信号生成装置1によれば、送電回路3に連続的に電流を流すことができるので、共振回路を構成するコイル(L1、L2)やキャパシタ(C1、C2)による音鳴りを軽減することが可能となる。
すなわち、図3に示すように、PWM周期T0における第1期間T1にPFMの変調信号V1で電力供給部2のスイッチング制御を行い、PWM周期T0における第2期間T2に固定の周波数f2の変調信号V2で電力供給部2のスイッチング制御を行う。これにより、送電回路3に電流が流れる期間と電流が流れない期間とが周期的に発生せず、送電回路3に連続的に電流を流すことができるので、共振回路を構成するコイル(L1、L2)やキャパシタ(C1、C2)による音鳴りを軽減することが可能となる。
また、共振回路(送電回路3および受電回路4)を用いた非接触給電システム300において、回路定数、結合状態(伝送距離)および負荷6が固定である場合、伝送周波数を決定すれば伝送効率が一意に決まる。例えば、変調信号V1が制御信号VCとして出力される第1期間T1における伝送効率η1および伝送電力P1は、負荷6が固定の場合に変調信号V1の周波数f1によって一意に決まり、変調信号V2が制御信号VCとして出力される第2期間T2における伝送効率η2および伝送電力P2は、負荷6が固定の場合に変調信号V2の周波数f2によって一意に決まる。したがって、信号生成装置1によれば、第1期間T1において、送電装置100による送電の伝送効率が最適になるように制御することができる。
なお、第2信号V2がローレベル信号(論理レベルが固定された信号)の場合、第1期間T1および第2期間T2において、送電装置100による送電の伝送効率が最適になるように制御することができる。
また、信号生成装置1によれば、周期T0における第1期間T1と第2期間T2の比率、すなわち変調信号V3のデューティ比を制御することにより、受電装置200側の負荷6に必要な電力を適切に供給することができる。
図4は、実施の形態1に係る非接触給電システム300による電力の伝送効率のシミュレーション結果を示す図である。
図4において、参照符号501は、PWMとPFMとを組み合わせた制御手法を採用した非接触給電システムの、ある結合状態(伝送距離)における伝送効率の推定値を表している。参照符号502は、同結合状態(伝送距離)でのPFMによる制御方法を採用した非接触給電システムの伝送効率の推定値を表している。参照符号503は、同結合状態(伝送距離)での実施の形態1に係る非接触給電システム300の伝送効率の推定値を表している。
図4に示すように、ある結合状態(伝送距離)において、PWMとPFMとを組み合わせた制御方法を採用した非接触給電システム(参照符号501)が最も伝送効率が高くなる。一方、実施の形態1に係る非接触給電システム300は、PFMによって決定した周波数f1の変調信号V1によってスイッチング制御する期間T1と、所定の伝送効率となるように設定された固定の周波数f2の変調信号V2によってスイッチング制御する期間T2との比率を、PWMによって切り替えるので、従来のPFMによる制御手法を採用した非接触給電システム(参照符号502)よりも伝送効率を改善することが可能である。
例えば、変調信号V3のデューティ比が0%、すなわち変調信号V2のみによってスイッチング制御した場合、変調信号V2の周波数f2を従来のPFM制御時の周波数と同じ値に設定すれば、PFM制御を採用した非接触給電システムと同等の性能となる。したがって、実施の形態1に係る非接触給電システム300によれば、PFM制御による制御手法を採用した従来の非接触給電システムよりも伝送効率を改善することが可能となる。
このように、実施の形態1に係る信号生成装置1を適用した非接触給電システム300によれば、伝送効率が最適となるように、負荷6を適切に駆動するために必要な電力を伝送することが可能となる。
以上、実施の形態1に係る信号生成装置1によれば、非接触給電システム300において、伝送効率の低下を抑えつつ、音鳴りを抑制することが可能となる。
≪実施の形態2≫
図5は、本発明の実施の形態2に係る非接触給電システムの構成を示す図である。
実施の形態2に係る非接触給電システム300Aは、信号生成装置1Aの構成が実施の形態1に係る非接触給電システム300の信号生成装置1と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る非接触給電システム300と同様である。
図6は、実施の形態2に係る非接触給電システム300Aの送電装置100Aに搭載される信号生成装置1Aの機能ブロック構成を示す図である。
信号生成装置1Aは、所定の周期T0において、第1信号と、論理レベルが固定された第2信号を制御信号として非周期的に出力するとともに、受電側で必要な電力に基づいて、所定の周期T0において第1信号を制御信号として出力する頻度を変化させる。
具体的に、信号生成装置1Aは、変調信号生成部11A、ランダム信号生成部13A、および信号出力部14Aを有する。信号生成装置1Aを構成するこれらの機能部は、例えば、DSP等のプログラム処理装置やクロック発生回路等の種々の回路を組み合わせることによって実現することができる。
変調信号生成部11Aは、実施の形態1に係る信号生成装置1の第1信号生成部11と同様に、周波数が共振回路の共振周波数に一致するようにパルス周波数変調された変調信号V1Aを生成する。
ランダム信号生成部13Aは、所定の周期(期間T3(<T0))毎に第1論理レベル(例えばハイレベル)または第2論理レベル(例えばローレベル)となるランダム信号VRを生成する。ランダム信号生成部13Aは、周期T0毎に、第1論理レベルのランダム信号VRを出力する回数を、受電側で必要な電力に応じて変化させる。
ここで、T3=T0/n(nは2以上の整数)である。
信号出力部14Aは、ランダム信号VRの論理レベルに応じて、変調信号V1Aを制御信号VC1A,VC2Aとして出力するか否かを切り替える。具体的に、信号出力部14Aは、ランダム信号VRが第1論理レベル(ハイレベル)であるときに変調信号V1Aを制御信号VC1Aとして出力するとともに、変調信号V1Aの反転信号を制御信号VC2Aとして出力し、ランダム信号VRが第2論理レベル(ローレベル)であるときに論理レベルが固定された制御信号VC1A,VC2Aを出力する。
以下、制御信号VC1Aと制御信号VC2Aを総称して制御信号VCAと表記する場合がある。
図7は、実施の形態2に係る信号生成装置1Aにおける各信号のタイミングチャートである。
図7には、変調信号V1A、ランダム信号VR、および制御信号VC1A,VC2Aの波形が示されている。なお、図示の容易化のために、図7において、変調信号V1Aの周波数を一定として図示している。また、図7において、一例として、n=20、すなわちT3=T0/20としている。また、図7において、ランダム信号VRがハイレベルである期間を”1”で表し、ランダム信号VRがローレベルである期間を”0”で表している。
図7に示すように、ランダム信号生成部13Aは、周期T0毎に、第1論理レベル(ハイレベル)のランダム信号VRを出力する回数を、受電側で必要な電力に応じて変化させる。ランダム信号生成部13Aは、先ず、実施の形態1に係る信号生成装置1による変調信号V3の生成方法(PWM)と同様に、受電側で必要な電力に応じて、周期T0のうち第1論理レベル(ハイレベル)のランダム信号VRを出力すべき総時間(m×T3)を決定する。ここで、mは、例えば0以上n以下の整数である。
例えば、ランダム信号生成部13Aは、受電側で必要な電力が大きいほど、総時間(m×T3)が大きくなるように、変数mを決定する。
次に、ランダム信号生成部13Aは、周期T0の間に、第1論理レベル(ハイレベル)のランダム信号VRをランダムにm回出力する。例えば、図7に示すように、受電側で必要な電力、すなわち受電側の負荷率が30%であるときにm=6と決定した場合、ランダム信号生成部13Aは、周期T0(=20×T3)の間に、ハイレベルのランダム信号VRをランダムに6回出力する。この場合、周期T0におけるハイレベルのランダム信号VRとローレベルのランダム信号VRの出現比率は6:14となり、周期T0、デューティ比30%(=100×6/20)のPWM信号を出力している場合と同様となる。
図7に示すように、信号出力部14Aは、ハイレベルのランダム信号VRが出力されている期間T3に変調信号V1Aを制御信号VCAとして出力する。一方、ローレベルのランダム信号VRが出力されている場合には、信号出力部14Aは、スイッチSW1,SW2のスイッチングを停止させるために、論理レベルが固定された制御信号VCAを出力する。例えば、図7に示すように、信号出力部14Aは、ローレベルの制御信号VC1A,VC2Aをそれぞれ出力する。
このように、実施の形態2に係る信号生成装置1Aは、周期T0毎に、制御信号VCAをランダムに出力するとともに、制御信号VCAを出力する総時間(m×T3)を受電側で必要な電力に応じて決定する。
これによれば、スイッチSW1,SW2をスイッチングする期間が周期的ではなくランダムに発生するので、従来の特許文献1に開示されたPWM制御のように送電回路3に電流が流れる期間と電流が流れない期間が周期的に発生しない。これにより、共振回路を構成するコイル(L1、L2)やキャパシタ(C1、C2)による音鳴りを軽減することが可能となる。
また、実施の形態2に係る信号生成装置1Aによれば、PWM制御と同様に、受電装置200側の負荷6に必要な電力に応じてスイッチSW1,SW2をスイッチングする総時間(m×T3)を決定しているので、伝送効率が最適となるように、負荷6を適切に駆動するために必要な電力を伝送することが可能となる。
また、信号生成装置1Aを適用した非接触給電システム300Aによれば、周期T0における期間T2にスイッチング制御を行わないので、実施の形態1に係る信号生成装置1を適用した非接触給電システム300よりもさらに伝送効率を向上させることが可能となる。
以上、実施の形態2に係る信号生成装置1Aによれば、非接触給電システム300において、伝送効率の低下を抑えつつ、音鳴りを抑制することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態において、送電側と受電側に共振回路(送電回路3および受電回路4)をそれぞれ設ける場合を例示したが、これに限られず、受電側のみ共振回路を設けた非接触給電システムに本発明に係る信号生成装置1,1Aを適用してもよい。これによれば、上述した非接触給電システム300,300Aと同様の効果を得ることが可能となる。
1,1A…信号生成装置、2…電力供給部、3…送電回路(共振回路)、4…受電回路(共振回路)、5…整流回路、6…負荷、11…第1信号生成部、12…第2信号生成部、13…第3信号生成部、14…信号出力部、20…電源部、21…電力変換部、11A…変調信号生成部、13A…ランダム信号生成部、14A…信号出力部、100,100A…送電装置、200…受電装置、300,300A…非接触給電システム、C1,C2…キャパシタ、Cout…出力キャパシタ、L1…送電用コイル、L2…受電用コイル、SW1,SW2…スイッチ、V1,V1A…変調信号(第1信号)、V2…変調信号(第2信号)、V3…変調信号、VC,VC1,VC1A,VC2,VC2A,VCA…制御信号、VR…ランダム信号

Claims (8)

  1. 共振回路を有する非接触給電システムにおいて送電のための制御信号を所定の周期毎に生成する信号生成装置であって、
    前記非接触給電システムにおいて送電期間と非送電期間とが非周期的になるように、前記共振回路に基づく結合状態に対応する周波数の第1信号を前記制御信号として生成するとともに前記第1信号と異なる第2信号を前記制御信号として生成し、前記所定の周期において前記制御信号として前記第1信号を生成する第1期間と前記制御信号として前記第2信号を生成する第2期間との比率を、受電側で必要な電力に基づいて決定する
    信号生成装置。
  2. 請求項1に記載の信号生成装置であって、
    前記第2信号は、周波数が一定の信号である
    ことを特徴とする信号生成装置。
  3. 請求項1に記載の信号生成装置であって、
    前記第2信号は論理レベルが固定された信号である
    ことを特徴とする信号生成装置。
  4. 請求項2または3に記載の信号生成装置であって、
    周波数が前記共振回路に基づく結合状態により伝送効率が最大となるようにパルス周波数変調された前記第1信号を生成する第1信号生成部と、
    前記第2信号を生成する第2信号生成部と、
    受電側で必要な電力に応じてパルス幅変調された第3信号を生成する第3信号生成部と、
    前記第3信号が第1論理レベルである場合に前記第1信号を前記制御信号として出力し、前記第3信号が第2論理レベルである場合に前記第2信号を前記制御信号として出力する信号出力部と、を有する
    ことを特徴とする信号生成装置。
  5. 請求項1に記載の信号生成装置において、
    前記第2信号は論理レベルが固定された信号であって、
    前記所定の周期において、前記第1信号と前記第2信号を前記制御信号として非周期的に出力するとともに、受電側で必要な電力に基づいて、前記所定の周期において前記第1信号を前記制御信号として出力する回数を変化させる
    ことを特徴とする信号生成装置。
  6. 請求項5に記載の信号生成装置であって、
    周波数が前記共振回路に基づく結合状態により伝送効率が最大となるようにパルス周波数変調された前記第1信号を生成する変調信号生成部と、
    前記所定の周期よりも短い周期毎に第1論理レベルまたは第2論理レベルとなるランダム信号を生成するランダム信号生成部と、
    前記第1論理レベルである前記ランダム信号が生成された場合に前記第1信号を前記制御信号として出力し、前記第2論理レベルである前記ランダム信号が生成された場合に論理レベルが固定された前記制御信号を出力する信号出力部と、を有し、
    前記ランダム信号生成部は、受電側で必要な電力に応じて、前記所定の周期において前記第1論理レベルの前記ランダム信号を出力する回数を変化させる
    ことを特徴とする信号生成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の信号生成装置と、
    送電用コイルと、
    前記制御信号に基づいて前記送電用コイルに電力を供給する電力供給部とを有する
    送電装置。
  8. 請求項7に記載の送電装置と、
    受電用コイルおよびキャパシタを含む前記共振回路を有する受電装置と、を備える
    非接触給電システム。
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