JP2019139892A - 全固体二次電池およびその製造方法 - Google Patents

全固体二次電池およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019139892A
JP2019139892A JP2018020579A JP2018020579A JP2019139892A JP 2019139892 A JP2019139892 A JP 2019139892A JP 2018020579 A JP2018020579 A JP 2018020579A JP 2018020579 A JP2018020579 A JP 2018020579A JP 2019139892 A JP2019139892 A JP 2019139892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
powder
secondary battery
laminate
state secondary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018020579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7133316B2 (ja
Inventor
健児 岡本
Kenji Okamoto
健児 岡本
英之 福井
Hideyuki Fukui
英之 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2018020579A priority Critical patent/JP7133316B2/ja
Priority to PCT/JP2019/002977 priority patent/WO2019155940A1/ja
Publication of JP2019139892A publication Critical patent/JP2019139892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133316B2 publication Critical patent/JP7133316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/105Pouches or flexible bags
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0561Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of inorganic materials only
    • H01M10/0562Solid materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0564Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
    • H01M10/0565Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • H01M10/0585Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】電池性能の低下を防止し得る全固体二次電池およびその製造方法を提供する。【解決手段】粉体積層体3を備える全固体二次電池1である。粉体積層体3は、正極粉体層4および負極粉体層6と、正極粉体層4および負極粉体層6の間に配置された固体電解質層5とを有する。全固体二次電池1は、固体電解質層5の外周に配置され、粉体積層体3の少なくとも固体電解質層5の外側面30を内側に押圧する絶縁性の押圧部材9を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、全固体二次電池およびその製造方法に関する。
通常、全固体二次電池は、正極粉体層および負極粉体層と、これら正極粉体層および負極粉体層の間に配置された固体電解質層とを備える。前記正極粉体層、固体電解質層および負極粉体層からなる粉体積層体は、粉体の材料を加圧することで形成されるとともに、その外周を絶縁部材で覆われる。このように、全固体化した全固体二次電池は、液体を使用しないので、安全性が向上するという長所を有する。
全固体二次電池の固体電解質層は、粉体の材料を加圧することで形成されるので、充放電に伴って膨張収縮する。この膨張収縮によって、外周の絶縁部材との間に空隙が多くなり、内部短絡が生じる。この問題を解消するものとして、固体電解質層と絶縁部材(例えば、電気絶縁性の筒枠)との密着性を向上させる密着性向上領域を有する全固体二次電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−193728号公報
ところで、前記特許文献1には、その課題として記載されているように、電気絶縁層の筒枠と固体電解質層との空隙による内部短絡を抑制することを目的とした全固体二次電池が開示されている。すなわち、この全固体二次電池は、粉体積層体(具体的には固体電解質層)の側面に形成される空隙を抑制しようとしている。しかしながら、前記特許文献1に記載の全固体二次電池は、粉体積層体の外部に形成される空隙を考慮しているものの、粉体積層体の内部を考慮していない。このため、前記全固体二次電池は、振動や衝撃などを受けると、前記粉体積層体の内部が崩れることで、電池性能が低下する虞がある。特に、粉体積層体の中でも、固体電解質層の内部が崩れると、この傾向が顕著である。
したがって、前記特許文献1に記載の全固体二次電池では、振動や衝撃などを受けると、粉体積層体の内部、特に固体電解質層の内部が崩れることで、電池性能が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、電池性能の低下を防止し得る全固体二次電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の発明に係る全固体二次電池は、粉体積層体を備える全固体二次電池であって、
前記粉体積層体が、
正極粉体層および負極粉体層と、
前記正極粉体層および負極粉体層の間に配置された固体電解質層とを有し、
前記固体電解質層の外周に配置され、前記粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧する絶縁性の押圧部材をさらに備えるものである。
また、第2の発明に係る全固体二次電池は、第1の発明に係る全固体二次電池における押圧部材が、正極粉体層および/または負極粉体層の外周に配置され、前記正極粉体層および/または負極粉体層の外側面を内側に押圧するものである。
加えて、第3の発明に係る全固体二次電池は、第1または第2の発明に係る全固体二次電池において、粉体積層体の外側面に接する絶縁性の繊維状部材をさらに備え、当該繊維状部材が繊維状の材料を含むものであり、
押圧部材が、前記繊維状部材を介して、前記粉体積層体の外側面を内側に押圧するものである。
また、第4の発明に係る全固体二次電池は、第1または第2の発明に係る全固体二次電池における押圧部材が、粉体積層体の外側面に接する繊維状の材料を含むものである。
また、第5の発明に係る全固体二次電池の製造方法は、第1乃至第4のいずれかの発明に係る全固体二次電池の製造方法であって、
押圧部材が、粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧する弾性部材であり、
前記弾性部材を前記固体電解質層の外周に配置する工程と、
前記粉体積層体および弾性部材を当該粉体積層体の厚さ方向に押圧することで、当該弾性部材に固体電解質層の外側面を内側に押圧させる工程とを具備する方法である。
また、第6の発明に係る全固体二次電池の製造方法は、第1乃至第4のいずれかの発明に係る全固体二次電池の製造方法であって、粉体積層体および押圧部材を配置する工程と、
粉体積層体および押圧部材を配置する工程と、
前記粉体積層体および押圧部材を、袋状の可撓性を有する外装体に収納する工程と、
前記外装体を吸引してから密封することで、当該外装体の内部と外部との圧力差により、前記押圧部材に粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧させる工程とを具備する方法である。
前記全固体二次電池およびその製造方法によると、押圧部材が粉体積層体における少なくとも固体電解質層の外側面を内側に押圧するので、当該粉体積層体における少なくとも固体電解質層の内部が崩れにくく、結果として電池性能の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る全固体二次電池の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る全固体二次電池の一部切欠き断面斜視図である。 同全固体二次電池における押圧部材として外圧を利用した部材である場合の断面図である。 同全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、電池体をラミネートパックに収納する工程を示す。 本発明の実施の形態2に係る全固体二次電池の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る全固体二次電池の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。 本発明の実施の形態5に係る全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。 本発明の実施の形態6に係る全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。 本発明の実施の形態7に係る全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。 本発明の実施の形態8に係る全固体二次電池の製造方法を示す断面図であり、押圧部材として弾性部材を配置する工程を示す。 同製造方法を示す断面図であり、加圧する工程を示す。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る全固体二次電池およびその製造方法について、図面に基づき説明する。
まず、前記全固体二次電池の構成について説明する。
図1および図2に示すように、この全固体二次電池1は、粉体積層体3を具備する。この粉体積層体3は、正極粉体層4および負極粉体層6と、前記正極粉体層4および負極粉体層6の間に配置された固体電解質層5とを有する。また、前記全固体二次電池1は、必要に応じて、前記粉体積層体3をその厚さ方向から挟み込むように配置された正極集電体2および負極集電体7と、正極集電体2および負極集電体7の間で且つ前記粉体積層体3の外方に配置された絶縁部材8とを具備する。
前記正極集電体2は正極粉体層4に接するように配置され、前記負極集電体7は負極粉体層6に接するように配置される。なお、前記正極集電体2、負極集電体7および前記絶縁部材8は、必須の構成ではないが、正極粉体層4および負極粉体層6を保護する部材にもなるので、全固体二次電池1に具備されることが好ましい。
前記粉体積層体3は、空隙なく粉体で構成され、つまり粉体で密に構成される。このような粉体積層体3は、例えば、粉体の材料を加圧することで形成される。図1および図2に示すように、前記粉体積層体3の外側面30は、粉体積層体3の厚さ方向に沿って形成され、言い換えれば、当該厚さ方向と略平行(製作上の誤差を含む)で且つ連続的に形成される。
ここで、前記粉体積層体3の外周に空隙があれば、当該粉体積層体3が外側面30から当該空隙に崩れて、正負極の短絡が発生する原因となる。これを防止するために、前記全固体二次電池1は、前記粉体積層体3の外周で且つ前記正極粉体層4、固体電解質層5および負極粉体層6に亘って配置された絶縁性の押圧部材9を具備する。この押圧部材9は、前記粉体積層体3の外周に配置されているのであれば、必ずしも当該粉体積層体3に接している必要はない。しかしながら、前記押圧部材9は、前記正極粉体層4、固体電解質層5および負極粉体層6に亘っている必要がある。言い換えれば、前記押圧部材9は、前記正極粉体層4をその厚さ方向に直交する方向に延長した位置から、前記負極粉体層6をその厚さ方向に直交する方向に延長した位置まで、至っている必要がある。
また、前記粉体積層体3は、内側に押圧されない状態の場合、振動や衝撃などを受けると、崩れやすくなる。これを防止するために、前記押圧部材9に、前記粉体積層体3の外側面30を内側に押圧させる。ここで、前記押圧部材9による前記外側面30の押圧は、図1および図2に示すような直接的なものに限られず、図7(後述する)に示すような他の部材11を介する間接的なものでもよい。
以下、本発明の要旨である前記押圧部材9について詳細に説明する。
前記押圧部材9は、前記粉体積層体3の外周で且つ前記正極粉体層4、固体電解質層5および負極粉体層6に亘って配置され、前記外側面30を粉体積層体3の内側に押圧するものであればよく、例えば、弾性部材9、および/または、外圧を利用する部材が挙げられる。
前記押圧部材9が弾性部材9である場合、前記外側面30の押圧には、当該弾性部材9の弾力が利用される。この弾性部材9の弾力、具体的には当該弾性部材9が粉体積層体3の内側に拡張または移動しようとする力で、前記外側面30を押圧する。例えば、前記弾性部材9は、前記厚さ方向に圧縮されることで当該厚さ方向に直交する方向に拡張しようとする力、すなわち、ポアソン効果による力で、前記外側面30を押圧するものでもよい。好ましい弾性部材9は、前記外側面30に全面で接するとともに、当該外側面30の全面を押圧するものである。これにより、前記粉体積層体3は、振動や衝撃などを受けても、崩れにくくなる。なお、前記押圧部材9が弾性部材9である場合、より適切に当該弾性部材9が外側面30を押圧するためにも、当該弾性部材9は、弾性係数が20MPa以下であることが好ましい。
また、図3に示すように、前記押圧部材9が外圧Fを利用する部材である場合、前記全固体二次電池1は、前記粉体積層体3、前記正極集電体2および負極集電体7、前記絶縁部材8、並びに、前記押圧部材9(これらをまとめて以下では電池体2,3,7〜9という)の他に、ラミネートパック10(袋状の可撓性を有する外装体の一例である)も具備する。このラミネートパック10は、その内部に、前記電池体2,3,7〜9を収納し、当該内部が真空ポンプPなどにより吸引されるとともに、密封されている。このため、前記ラミネートパック10は、その内部と外部との圧力差Fにより、外部から大気圧などの圧力(つまり外圧F)を受けるようにされている。当該外圧Fは、図2に示す押圧部材9を介して、前記粉体積層体3の外側面30を内側に押圧している。言い換えれば、図3に示す押圧部材9は、ラミネートパック10の内部と外部との圧力差Fにより、前記粉体積層体3の外側面30を内側に押圧するものである。なお、前記押圧部材9が外圧Fを利用する部材である場合、外圧Fを前記粉体積層体3の外側面30に十分に伝えるためにも、当該部材は、弾性係数が2MPa以下など極めて低い弾性部材であることが好ましい。
次に、上記全固体二次電池1の主要構成部材の材料について説明する。
正極集電体2および負極集電体7としては、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、ステンレス鋼、チタン(Ti)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)、インジウム(In)、リチウム(Li)、錫(Sn)、これらの合金等からなる薄板状体並びに箔状体、または各種材料を成膜したものが用いられる。ここで、薄板状体および箔状体は、その厚さが5μm〜100μmの範囲内のものである。さらに、正極集電体2および負極集電体7は、粉体から構成される粉体積層体3との密着性向上の観点から、その表面に粗化処理が施されたものであることが好ましい。粗化処理とは、エッチングなどで表面粗さを大きくする処理である。また、絶縁部材8には、PETフィルムなどの高分子材料でできた絶縁シートが用いられる。
また、正極粉体層4および負極粉体層6は、電子の授受を行うために粒子間に電子伝導パスを確保する正極活物質および負極活物質とイオン伝導性を有する固体電解質とを所定の割合で混合した混合材からなる層である。このように正極活物質および負極活物質にリチウムイオン伝導性を有する固体電解質を混合することにより、電子伝導性に加えてイオン伝導性を付与し、粒子間にイオン伝導パスを確保することができる。なお、正極粉体層4および負極粉体層6は、正極活物質および負極活物質のみからなる層としてもよい。
正極粉体層4に適した正極活物質としては、リチウムイオンの挿入離脱が可能なものであればよく、特に限定されない。例えば、リチウム・ニッケル複合酸化物(LiNi1−x)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、リチウム・ニッケル・コバルト・アルミニウム複合酸化物(LiNi0.8Co0.15Al0.05、NCA系層状酸化物)、マンガン酸リチウム(スピネル型マンガン酸リチウムLiMnなど)、Li過剰の複合酸化物(LiMnO−LiMO)などの酸化物の他、酸化物以外の化合物も挙げられる。酸化物以外の化合物としては、例えば、オリビン系化合物(LiMPO)、硫黄含有化合物(LiSなど)などが挙げられる。なお、上記式中、Mは遷移金属を示す。正極活物質は、一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて使用できる。高容量が得られ易い観点からは、Co、NiおよびMnからなる群より選択される少なくとも一種を含むリチウム含有酸化物が好ましい。リチウム含有酸化物は、さらにAlなどの典型金属元素を含んでもよい。
また、上記正極活物質は、レート特性の改善の観点から、活物質表面をコーティング材で被覆しても良い。コーティング材としては、具体的には、LiTi12、LiTaO、LiNbO、LiAlO、LiZrO、LiWO、LiTiO、Li、LiPO、LiMoO、LiBOやアルミナ(Al)、炭素(C)などが挙げられる。
一方、負極粉体層6に適した負極活物質としては、負極活物質とリチウムイオン伝導性固体電解質との混合合材、あるいは負極活物質が単独で用いられる。負極活物質としては、リチウムイオンを挿入および脱離することができる限り、特に制限されず、全固体電池で使用される公知の負極活物質が利用できる。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを挿入および脱離可能な炭素質材料の他、リチウムイオンを挿入および脱離可能な金属や半金属の単体、合金、または化合物などが挙げられる。炭素質材料としては、黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛など)、ハードカーボン、非晶質炭素などが例示できる。金属や半金属の単体、合金としては、リチウム金属や合金、Si単体などが挙げられる。化合物としては、例えば、酸化物、硫化物、窒化物、水化物、シリサイド(リチウムシリサイドなど)などが挙げられる。酸化物としては、チタン酸化物、ケイ素酸化物などが挙げられる。負極活物質は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。例えば、ケイ素酸化物と炭素質材料とを併用してもよい。
固体電解質は、有機系のポリマー電解質(有機固体電解質とも言う)、無機系の無機固体電解質などに大別されるが、固体電解質として、いずれを用いても構わない。また、無機固体電解質は、酸化物系の材料および硫化物系の材料に大別されるが、いずれを用いても構わない。さらに、無機固体電解質においては、結晶性または非晶質のもののうちから適宜選択することができる。すなわち、固体電解質は、有機化合物、無機化合物またはこれらの混合物からなる材料から適宜選択することができる。具体的には、固体電解質として用いることのできる材料としては、例えば、リチウムイオン伝導性固体電解質や、イオン伝導性が他の無機化合物よりも高いことが知られている硫化物系無機固体電解質である。固体電解質として用いることのできる材料としては、他に、Li−SiO、Li−SiO−Pなどのリチウム含有金属酸化物(金属は一種以上)、Li1−zなどのリチウム含有金属窒化物、LiS−P系、LiS−SiS系、LiS−B系、LiS−GeS系、LiS−SiS−LiI系、LiS−SiS−LiPO系、LiS−Ge系、LiS−GeS−P系、LiS−GeS−ZnS系などのリチウム含有硫化物系ガラス、およびPEO(ポリエチレンオキシド)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、リン酸リチウム(LiPO)、リチウムチタン酸化物などのリチウム含有遷移金属酸化物が挙げられる。無機固体電解質としては、硫化物(硫化物系無機固体電解質)が好ましい。硫化物としては、例えば、LiSと、周期表第13族元素、第14族元素、および第15族元素からなる群より選択された少なくとも一種の元素を含む一種または二種以上の硫化物とを含むものが好ましい。周期表第13〜15族元素としては、特に限定されるものではないが、例えば、P、Si、Ge、As、Sb、Al等を挙げることができ、P、Si、Geが好ましく、特にPが好ましい。また、これらの元素(特に、P)とLiとを含む硫化物も好ましい。また、固体電解質層5に適した固体電解質は、正極粉体層4および負極粉体層6で用いられる固体電解質と同一または異なるものであってもよい。
正極活物質、負極活物質および固体電解質としては、上述した材料に限られず、電池の分野において一般的なものも用いることができる。
絶縁性の押圧部材9としては、特に限定されないが、例えば上述したように弾性部材9が採用される。このような弾性部材9には、ゴムまたはエラストマーなどである。
以下、前記全固体二次電池1の製造方法について図4〜図6に基づき説明する。
まず、押圧部材9が弾性部材9の場合について説明する。
図4に示すように、予め、正極集電体2(または負極集電体7)の上面に粉体積層体3および絶縁部材8を配置しておく。ここで、粉体積層体3は、既に厚さ方向に加圧されたものでもよく、後に厚さ方向に加圧されることを予定した当該加圧される前のものでもよい。次いで、正極集電体2(または負極集電体7)の上面で且つ粉体積層体3の外周に、弾性部材9を配置する。この弾性部材9は、後に厚さ方向に加圧されることにより、ポアソン効果による力で、粉体積層体3の外側面30を内側に押圧することになる。この力が適切になるよう、厚さ方向に加圧される前の前記弾性部材9の厚さと、当該弾性部材9の材質とが決定される。厚さ方向に加圧される前の前記弾性部材9は、例えば、図4に示すように、前記粉体積層体3よりも厚い。また、前記弾性部材9は、粉体積層体3の外周に配置されるに際して、当該粉体積層体3の外側面30を擦れることにより崩さないためにも、当該粉体積層体3に接しないように配置されることが好ましい。その後、図5に示すように、粉体積層体3および弾性部材9の上に負極集電体7(または正極集電体2)を配置して、正極集電体2および負極集電体7を互いに接近する方向で加圧する。この加圧により、弾性部材9は、厚さ方向に圧縮されるが、ポアソン効果により厚さ方向に直交する方向に拡張しようとし、この拡張しようとする力で、粉体積層体3の外側面30の全面を内側に押圧する。
次に、押圧部材9が外圧Fを利用する部材の場合について説明する。
正極集電体2および負極集電体7の間に、粉体積層体3、押圧部材9および絶縁部材8を配置して、電池体2,3,7〜9を構成する。この時点で、押圧部材9は、必ずしも前記粉体積層体3の外側面30を押圧している必要は無い。次いで、図6に示すように、電池体2,3,7〜9を、ラミネートパック10の内部に収納する。そして、ラミネートパック10の内部を真空ポンプPなどにより吸引しながら、当該ラミネートパック10を密封する。これにより、図3に示すように、当該ラミネートパック10が、その内部と外部との圧力差Fにより、外部から大気圧などの圧力(つまり外圧F)を受ける。この外圧Fのうち、厚さ方向に直交する方向の圧力が、押圧部材9を介して、粉体積層体3を内側に押圧する。
このように、前記全固体二次電池1およびその製造方法によると、正極粉体層4から負極粉体層6に亘る押圧部材9が粉体積層体3の外側面30を内側に押圧するので、当該粉体積層体3の内部が崩れにくく、結果として電池性能の低下を防止することができる。また、正極粉体層4から負極粉体層6に亘る押圧部材9が粉体積層体3の外周に配置されているので、当該粉体積層体3が外側面30から崩れることによる正負極の短絡を防止することができる。
特に、押圧部材9として粉体積層体3の外側面30を全面で押圧する弾性部材9を使用することにより、粉体積層体3の収縮に追随して当該弾性部材9が拡張するので、粉体積層体3の外周に空隙が発生せず、結果として、当該粉体積層体3が外側面30から崩れることによる正負極の短絡を一層防止することができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る全固体二次電池1は、図7に示すように、押圧部材9および粉体積層体3の間に配置された絶縁性の繊維状部材11を具備するものである。
以下、前記実施の形態1と異なる部分である繊維状部材11に着目して説明するとともに、前記実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る全固体二次電池1の繊維状部材11は、繊維状の材料を含み、粉体積層体3の外側面30に接するとともに、押圧部材9の内周に配置される。前記繊維状部材11は、その繊維状の材料により粉体を絡め得る部材である。このため、前記全固体二次電池1は、粉体積層体3の外側面30が崩れても、崩れた粉体が繊維状部材11に絡まるので、正負極の短絡には繋がらない。前記押圧部材9は、前記粉体積層体3に接しないが、前記繊維状部材11を介して、粉体積層体3を押圧する。
絶縁性の繊維状部材11としては、特に限定されないが、例えばガラスファイバー、アルミナ繊維または海綿状の部材(スポンジ)などが採用される。
本発明の実施の形態2に係る全固体二次電池1の製造方法は、前記実施の形態1に係る全固体二次電池1の製造方法において、粉体積層体3の外周に押圧部材9を配置する工程を、粉体積層体3の外周に押圧部材9および繊維状部材11を配置する工程に置き換えた方法である。
このように、本実施の形態2に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態1と同様の効果を奏する上に、粉体積層体3の外側面30が崩れても、崩れた粉体が繊維状部材11に絡まるので、粉体積層体3が外側面30から崩れることによる正負極の短絡を一層防止することができる。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3に係る全固体二次電池1は、図8に示すように、押圧部材91が前記実施の形態2に係る繊維状部材11の機能も備えるものである。
以下、前記実施の形態1および2と異なる部分である押圧部材91に着目して説明するとともに、前記実施の形態1および2と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態3に係る全固体二次電池1の押圧部材91は、図8に示すように、粉体積層体3の外側面30に接するとともに、少なくとも当該外側面30に接する部分が繊維状の材料を含むものである。当然ながら、前記押圧部材91は、図8に示すように、全てが繊維状の材料であってもよい。
このように、本実施の形態3に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態2と同様の効果を奏する上に、別途の繊維状部材11を具備する必要がないので、前記実施の形態2よりも簡素な構成にすることができる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4に係る全固体二次電池1は、図10に示すように、押圧部材9が粉体積層体3のうち固体電解質層5のみを押圧する弾性部材9である。
以下、前記実施の形態1と異なる部分である弾性部材9およびその周辺に着目して説明するとともに、前記実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態4に係る全固体二次電池1の製造方法では、図9に示すように、正極集電体2(または負極集電体7)の上面で且つ粉体積層体3の外周に、上下を上外周部材16および下外周部材14に挟まれた弾性部材9を配置する。これら上外周部材16および下外周部材14は、樹脂またはセラミックなどである。前記弾性部材9は、後に厚さ方向に加圧されることにより、ポアソン効果による力で、粉体積層体3における固体電解質層5の外側面30を内側に押圧することになる。この力が適切になるよう、厚さ方向に加圧される前の前記弾性部材9の厚さと、当該弾性部材9の材質とが決定される。厚さ方向に加圧される前の前記弾性部材9は、例えば、図9に示すように、前記固体電解質層5よりも厚い。また、前記弾性部材9は、粉体積層体3の外周に配置されるに際して、当該粉体積層体3の外側面30を擦れることにより崩さないためにも、当該粉体積層体3に接しないように配置されることが好ましい。その後、図10に示すように、粉体積層体3および上外周部材16の上に負極集電体7(または正極集電体2)を配置して、正極集電体2および負極集電体7を互いに接近する方向で加圧する。この加圧により、弾性部材9は、厚さ方向に圧縮されるが、ポアソン効果により厚さ方向に直交する方向に拡張しようとし、この拡張しようとする力で、粉体積層体3における固体電解質層5の外側面30の全面を内側に押圧する。
このように、本実施の形態4に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態1と同様の効果を奏する上に、弾性部材9の量をより少なくすることができる。
[実施の形態5]
本発明の実施の形態5に係る全固体二次電池1は、図11および図12に示すように、前記実施の形態4において、下外周部材14を使用しない代わりに、下外周部材14に相当する位置まで絶縁部材8を内側に突出させたものである。これ以外については、本発明の実施の形態5は前記実施の形態4と同一である。
勿論、下外周部材14ではなく、上外周部材16を使用しない代わりに、上外周部材16に相当する位置まで絶縁部材8を内側に突出させたものでもよい。
このように、本実施の形態5に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態4と同様の効果を奏する上に、下外周部材14または上外周部材16が不要になるので、部品点数を少なくすることができる。
[実施の形態6]
本発明の実施の形態6に係る全固体二次電池1は、図13および図14に示すように、前記実施の形態4において、上外周部材16を使用しない代わりに、上外周部材16に相当する位置までの厚さを弾性部材9が有するものである。これ以外については、本発明の実施の形態6は前記実施の形態4と同一である。
勿論、上外周部材16ではなく、下外周部材14を使用しない代わりに、下外周部材14に相当する位置までの厚さを弾性部材9が有するものでもよい。
このように、本実施の形態6に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態4と同様の効果を奏する上に、上外周部材16または下外周部材14が不要になるので、部品点数を少なくすることができる。
[実施の形態7]
本発明の実施の形態7に係る全固体二次電池1は、図15および図16に示すように、押圧部材9が粉体積層体3の正極粉体層4および負極粉体層6と固体電解質層5とを異なる力で押圧する弾性部材9である。
以下、前記実施の形態1と異なる部分である弾性部材9に着目して説明するとともに、前記実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態7に係る全固体二次電池1の製造方法では、図15に示すように、正極集電体2(または負極集電体7)の上面で且つ粉体積層体3の外周に配置される弾性部材9は、上部96および下部94と、中部95とからなる。前記上部96および下部94と、前記中部95とで弾性係数が異なる材質を用いることにより、図16に示すように、製造された全固体二次電池1において、正極粉体層4および負極粉体層6と固体電解質層5とが、異なる力で弾性部材9に押圧される。具体的に説明すると、上部96および下部94は、中部95の弾性係数よりも高い弾性係数の材質が用いられることで、中部95よりも小さな力で負極粉体層6および正極粉体層4を押圧する。言い換えれば、中部95は、上部96および下部94の弾性係数よりも低い弾性係数の材質が用いられることで、上部96および下部94よりも大きな力で固体電解質層5を押圧する。
このように、本実施の形態7に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、内部が崩れることでより大きな電池性能の低下に繋がる固体電解質層5を、正極粉体層4および負極粉体層6よりも大きな力で押圧するので、電池性能の低下を効果的に防止することができる。
[実施の形態8]
本発明の実施の形態8に係る全固体二次電池1は、図17および図18に示すように、押圧部材9が粉体積層体3の正極粉体層4および負極粉体層6と固体電解質層5とを異なる力で押圧する弾性部材9であるが、その構成が前記実施の形態7と異なるものである。
以下、前記実施の形態7と異なる部分である弾性部材9に着目して説明するとともに、前記実施の形態7と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態8に係る全固体二次電池1の製造方法では、図17に示すように、正極集電体2(または負極集電体7)の上面で且つ粉体積層体3の外周に配置される弾性部材9は、正極粉体層4および負極粉体層6を押圧することになる部分で断面が幅狭であり、固体電解質層5を押圧することになる部分で断面が幅広である。これにより、図18に示すように、製造された全固体二次電池1において、弾性部材9により、正極粉体層4および負極粉体層6が、固体電解質層5よりも小さな力で押圧される。言い換えれば、製造された全固体二次電池1において、弾性部材9により、固体電解質層5が、正極粉体層4および負極粉体層6よりも大きな力で押圧される。
このように、本実施の形態8に係る全固体二次電池1およびその製造方法によると、前記実施の形態7と同様の効果を奏する上に、弾性部材9の上部96および下部94が不要になるので、部品点数を少なくすることができる。
ところで、前記実施の形態1〜3では、押圧部材9が正極粉体層4から負極粉体層6に亘って粉体積層体3の外周に配置されているとして説明したが、少なくとも固体電解質層5の外周に配置されて、少なくとも固体電解質層5を内側に押圧していればよい。勿論、押圧部材9が粉体積層体3の多くの部分を押圧すれば、その分だけ粉体積層体3の内部が一層崩れにくく、結果として電池性能の低下を一層防止することができる。
また、前記実施の形態1〜8では、正極集電体2、負極集電体7および絶縁部材8が配置されるとして説明したが、全固体二次電池1として成立するのであれば、これらが配置されない構成でもよい。絶縁部材8が配置されない構成の場合、絶縁性の押圧部材9が絶縁部材8を兼ねるために、当該押圧部材9は、図1〜図3、図7および図8における符号8の領域まで占めるものであることが好ましい。
また、前記実施の形態1〜8の全固体二次電池1は、図2に平面視が矩形状であるとして示したが、これに限定されるものではない。例えば、平面視が多角形状であっても、円形状であってもよい。
また、前記実施の形態1〜8では、袋状の可撓性を有する外装体の一例としてラミネートパック10について説明したが、これに限定されるものではなく、袋状の可撓性を有する外装体であればよい。
また、前記実施の形態1〜8は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、上述した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。前記実施の形態1〜8で説明した構成のうち「課題を解決するための手段」での第1の発明として記載した構成以外については、任意の構成であり、適宜削除および変更することが可能である。
1 全固体二次電池
2 正極集電体
3 粉体積層体
4 正極粉体層
5 固体電解質層
6 負極粉体層
7 負極集電体
8 絶縁部材
9 押圧部材
10 ラミネートパック
11 繊維状部材
14 下外周部材
16 上外周部材
30 外側面

Claims (6)

  1. 粉体積層体を備える全固体二次電池であって、
    前記粉体積層体が、
    正極粉体層および負極粉体層と、
    前記正極粉体層および負極粉体層の間に配置された固体電解質層とを有し、
    前記固体電解質層の外周に配置され、前記粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧する絶縁性の押圧部材をさらに備えることを特徴とする全固体二次電池。
  2. 押圧部材が、正極粉体層および/または負極粉体層の外周に配置され、前記正極粉体層および/または負極粉体層の外側面を内側に押圧するものであることを特徴とする請求項1に記載の全固体二次電池。
  3. 粉体積層体の外側面に接する絶縁性の繊維状部材をさらに備え、当該繊維状部材が繊維状の材料を含むものであり、
    押圧部材が、前記繊維状部材を介して、前記粉体積層体の外側面を内側に押圧するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の全固体二次電池。
  4. 押圧部材が、粉体積層体の外側面に接する繊維状の材料を含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の全固体二次電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の全固体二次電池の製造方法であって、
    押圧部材が、粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧する弾性部材であり、
    前記弾性部材を前記固体電解質層の外周に配置する工程と、
    前記粉体積層体および弾性部材を当該粉体積層体の厚さ方向に押圧することで、当該弾性部材に固体電解質層の外側面を内側に押圧させる工程とを具備することを特徴とする全固体二次電池の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の全固体二次電池の製造方法であって、
    粉体積層体および押圧部材を配置する工程と、
    前記粉体積層体および押圧部材を、袋状の可撓性を有する外装体に収納する工程と、
    前記外装体を吸引してから密封することで、当該外装体の内部と外部との圧力差により、前記押圧部材に粉体積層体における固体電解質層の外側面を内側に押圧させる工程とを具備することを特徴とする全固体二次電池の製造方法。



JP2018020579A 2018-02-08 2018-02-08 全固体二次電池およびその製造方法 Active JP7133316B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018020579A JP7133316B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 全固体二次電池およびその製造方法
PCT/JP2019/002977 WO2019155940A1 (ja) 2018-02-08 2019-01-29 全固体二次電池およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018020579A JP7133316B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 全固体二次電池およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019139892A true JP2019139892A (ja) 2019-08-22
JP7133316B2 JP7133316B2 (ja) 2022-09-08

Family

ID=67548089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018020579A Active JP7133316B2 (ja) 2018-02-08 2018-02-08 全固体二次電池およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7133316B2 (ja)
WO (1) WO2019155940A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090736A1 (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 株式会社村田製作所 固体電池

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0513102A (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体電気化学素子の製造法
JP2000106154A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体電池およびその製造法
WO2010131321A1 (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 トヨタ自動車株式会社 固体電池の製造方法及び固体電池
JP2012069248A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Hitachi Zosen Corp 全固体電池の製造方法
WO2012164723A1 (ja) * 2011-06-02 2012-12-06 トヨタ自動車株式会社 全固体電池の製造方法
JP2016152204A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 固体電池及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0513102A (ja) * 1991-07-03 1993-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体電気化学素子の製造法
JP2000106154A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体電池およびその製造法
WO2010131321A1 (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 トヨタ自動車株式会社 固体電池の製造方法及び固体電池
JP2012069248A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Hitachi Zosen Corp 全固体電池の製造方法
WO2012164723A1 (ja) * 2011-06-02 2012-12-06 トヨタ自動車株式会社 全固体電池の製造方法
JP2016152204A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 固体電池及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090736A1 (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 株式会社村田製作所 固体電池
JPWO2020090736A1 (ja) * 2018-10-29 2021-09-09 株式会社村田製作所 固体電池
JP7156387B2 (ja) 2018-10-29 2022-10-19 株式会社村田製作所 固体電池
JP7380759B2 (ja) 2018-10-29 2023-11-15 株式会社村田製作所 固体電池

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019155940A1 (ja) 2019-08-15
JP7133316B2 (ja) 2022-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7037676B2 (ja) 二次電池及び電子機器
KR102508379B1 (ko) 전고체 2차전지 및 그 제조방법
KR102643977B1 (ko) 이차 전지를 가지는 전자 기기
CN110073539B (zh) 全固态二次电池及其制造方法
JP6856042B2 (ja) 全固体電池
JP6576072B2 (ja) 全固体二次電池の製造方法
JP6863299B2 (ja) 全固体電池
CN104054208A (zh) 非水电解质二次电池的制造方法
WO2020013295A1 (ja) 全固体二次電池の製造設備
JP6324296B2 (ja) 全固体二次電池
JP2020136261A (ja) 全固体電池積層体
KR102645090B1 (ko) 전지 구조체, 및 이의 제조방법
JP6920347B2 (ja) 全固体電池の製造方法および製造装置
WO2019155940A1 (ja) 全固体二次電池およびその製造方法
JP7040331B2 (ja) 直列積層型全固体電池の製造方法
JP7091933B2 (ja) 積層型電池の製造方法
JP2020161298A (ja) 積層電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7133316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150