JP2019138356A - 螺旋状進退作動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒状構造体の伸縮ストロークの増大、帯材の収納部のコンパクト化、並びに、筒状構造体の剛性の向上のうちの少なくとも一つを図ることのできる螺旋状進退作動装置を実現する。【解決手段】本発明に係る螺旋状進退作動装置1は、帯材10A,10Bが軸線10xの周りに螺旋状に巻回された態様に保持された筒状構造体10と、前記帯材10A,10Bを前記巻回された態様となるように案内する案内構造6と、前記筒状構造体10の基部から引き出された前記帯材10A,1Bを渦巻状に収納する収納部11A,11Bと、前記収納部11Bに配置される帯材10Bに振動を印加する振動印加構造13,14と、を具備する。【選択図】 図1
Description
本発明は螺旋状進退作動装置に関する。
従来から、帯材を螺旋状に巻回して筒状構造体を構成し、帯材の巻回量を増減することにより筒状構造体の長さを可変に構成した螺旋状進退作動装置が知られている(以下の特許文献1〜4を参照)。このような螺旋状進退作動装置は、ロボットに搭載されるなど、伸縮動作が必要であるとともに収縮時にコンパクト性が要求される種々の場面で利用されている。
ところで、上記の螺旋状進退作動装置に対しては、種々の場面での活用が期待されていることから、筒状構造体の伸縮ストロークをさらに長くできないか、或る程度の伸縮ストロークを確保した上で、帯材の収納部のサイズ(高さや直径)をさらに小さくできないか、などといった要求がある。このような筒状構造体の伸縮ストロークの増大と帯材の収納部のコンパクト化とは、帯材の幅を増大させると収納部の高さが大きくなり、帯材の長さを増大させると収納部の直径が大きくなるため、相互にトレードオフの関係にある。
また、上記の螺旋状進退作動装置の伸縮ストロークを長くすると、筒状構造体の横方向の位置精度が低下しやすくなるため、筒状構造体の横方向の剛性を高めることが要求される場合がある。さらに、上記の螺旋状進退作動装置の軸線方向の推力を大きくしたいという要求もあるが、このためには、筒状構造体の軸線方向の剛性をさらに高める必要がある。ところが、筒状構造体の横方向や軸線方向の剛性を高めようとすると、帯材の厚み、筒状構造体の半径、筒状構造体の軸線方向の帯材の重なり量を増大させたり、螺旋角を小さくしたりする必要があるため、伸縮ストロークの増大が困難になり、また、収納部のコンパクト化も困難になる。
そこで、本発明の課題は、相互に関連する、筒状構造体の伸縮ストロークの増大、帯材の収納部のコンパクト化、並びに、筒状構造体の剛性の向上のうちの少なくとも一つを図ることのできる螺旋状進退作動装置を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の螺旋状進退作動装置は、帯材が軸線の周りに螺旋状に巻回された態様に保持された筒状構造体と、前記帯材を前記巻回された態様となるように案内する案内構造と、前記筒状構造体の基部から引き出された前記帯材を渦巻状に収納する収納部と、を具備する。このとき、第1の発明では、前記収納部に配置される前記帯材に振動を印加する振動印加構造を具備することが好ましい。ここで、当該振動印加構造により印加される振動の方向は、前記筒状構造体の前記軸線の方向若しくは前記軸線の周りの回転方向であることが望ましい。
本発明において、前記収納部を前記軸線の周りに回転可能に支持する支持構造をさらに具備することが好ましい。この場合において、第1の発明では、前記収納部への前記帯材の出入りの態様に対応して前記収納部の前記軸線の周りの回転を補助する回転補助構造を具備することが好ましい。前記回転補助構造は、前記収納部に対する当接部位を周面とし、回転可能に軸支される補助ローラと、該補助ローラを回転駆動する原動機とを含むことが望ましい。特に、当該補助ローラは、上記振動印加構造を構成するために、前記当接部位となる前記周面の位置を回転により変動させる偏心構造を備えることが望ましい。特に、前記補助ローラは、前記偏心構造を備えるローラ本体と、前記当接部位を形成し、前記ローラ本体に対して回動可能に装着される当接リングとを有することが望ましい。
本発明において、上記筒状構造体における前記帯材の螺旋形状は、直交座標系(x,y,z)では、θを媒介変数、a,bを定数とすると、以下の式で表すことができる。
x=acosθ,y=asinθ,z=bθ
また、円筒座標系(r,φ,z)では、以下の式となる。
r=a,z=bθ
さらに、曲率κは、κ=a/(a2+b2)で表わされ、捩率τは、τ=b/(a2+b2)であらわされる。
上記筒状構造体における前記帯材の螺旋形状に関し、螺旋周期(ねじに見立てた場合のリードに相当する)はL1=2πbとなり、螺旋角(ねじに見立てた場合のリード角に相当する)をβ1とすると、tanβ1=L1/πaとなる。
x=acosθ,y=asinθ,z=bθ
また、円筒座標系(r,φ,z)では、以下の式となる。
r=a,z=bθ
さらに、曲率κは、κ=a/(a2+b2)で表わされ、捩率τは、τ=b/(a2+b2)であらわされる。
上記筒状構造体における前記帯材の螺旋形状に関し、螺旋周期(ねじに見立てた場合のリードに相当する)はL1=2πbとなり、螺旋角(ねじに見立てた場合のリード角に相当する)をβ1とすると、tanβ1=L1/πaとなる。
本発明において、前記案内構造は、前記帯材を螺旋状に案内する案内方向を備えることが好ましい。この案内方向の螺旋形状は、直交座標系(x,y,z)では、φを媒介変数、c,dを定数とすると、以下の式で表すことができる。
x=ccosφ,y=csinφ,z=dφ
また、円筒座標系(r,φ,z)では、以下の式となる。
r=c,z=dφ
前記案内構造の螺旋形状に関し、案内経路の螺旋周期(リード)はL2=2πdとなり、螺旋角(リード角)をβ2とすると、tanβ2=L2/πcとなる。
x=ccosφ,y=csinφ,z=dφ
また、円筒座標系(r,φ,z)では、以下の式となる。
r=c,z=dφ
前記案内構造の螺旋形状に関し、案内経路の螺旋周期(リード)はL2=2πdとなり、螺旋角(リード角)をβ2とすると、tanβ2=L2/πcとなる。
本発明では、前記帯材の被案内部と前記案内構造との間の係合態様は、前記被案内部が前記案内構造に係合した状態でその案内方向に沿って案内されるように構成されていればよい。前記案内構造は、前記帯材の被案内部の構造に応じて、種々の態様を採ることができる。ここで、後述する実施形態のように、前記帯材がその延在方向に沿って離散的に配列された複数の前記被案内部を備え、前記案内構造が上記案内方向に沿って連続的に延在するように構成されていてもよいが、上記帯材が上記延在方向に沿って連続的に延長形状とされた前記被案内部を備え、上記案内構造がその案内方向に沿って離散的に配列された複数の係合部位を備えていてもよい。また、上記螺旋周期L1=L2、上記螺旋角β1=β2である場合には、各帯材の被案内部は前記案内方向に沿った螺旋状に案内される。このとき、上記帯材は、前記帯材の延在方向に沿って伸びる連続的な延長形状の被案内部を備えることもでき、或いは、当該延在方向に沿って離散的に配列された複数の被案内部を備えていてもよい。
本発明において、前記筒状構造体は、上記特許文献に開示されるように、単独の前記帯材で構成される場合、前記帯材と前記帯材以外の部材とにより構成される場合もあり得る。しかし、前記筒状構造体は、複数の前記帯材が相互に接続されることにより構成されることが好ましい。このとき、前記複数の帯材は、前記被案内部により相互に接続されることが望ましい。例えば、第1の前記帯材に第1の接続部として前記被案内部(例えば突起)が設けられ、第2の前記帯材には前記第1の接続部に接続される第2の接続部として上記被案内部に係合可能な係合部(例えば凹部若しくは孔部)が設けられ、前記被案内部と前記係合部の係合により上記第1の帯材と上記第2の帯材が接続された状態で、前記被案内部が前記案内構造により上記案内方向に案内されることが望ましい。
本発明において、上記筒状構造体は、前記帯材の隣接する縁部同士が重なり合う態様で接続可能な接続構造を有することが好ましい。ここで、複数の前記帯材が相互に上記接続構造により接続されることで前記筒状構造体が保持されることが望ましい。このとき、2つの前記帯材が相互に接続されることにより前記筒状構造体が構成されることが望ましい。ただし、3以上の前記帯材を相互に接続させることにより上記筒状構造体が形成されることが望ましい場合もある。2以上の帯材を互いに内外から重ねて接続することにより、筒状構造体の剛性を確保しつつ、軸線方向に一定の筒径を備えた構造体を形成することができるため、つるまきばねのように軸線方向に単調に増減する筒径を備えた構造体とする必要がなくなる。
本発明において、前記筒状構造体を前記軸線の周りに回転駆動する第1の回転駆動構造と、前記案内構造を前記軸線の周りに回転駆動する第2の回転駆動構造との少なくとも一方を備えることが好ましい。ここで、上記第1の回転駆動構造は、前記筒状構造体の内側に配置され、前記筒状構造体に対して内側から前記軸線の周りの回転方向に係合することが望ましい。また、前記第1の回転駆動構造と前記第2の回転駆動構造は、前記軸線の周りに同軸に構成されることが望ましい。さらに、前記案内構造は、前記筒状構造体の内側と外側の双方から前記筒状構造体を案内することが望ましい。
本発明において、前記筒状構造体を前記軸線に沿って並進駆動する並進駆動構造を備えることが好ましい。この並進駆動構造は、前記筒状構造体の内側と外側のいずれに配置されていてもよいが、前記筒状構造体の内側を通過する伝動経路を含むことが望ましい。
この発明によれば、筒状構造体の伸縮ストロークの増大、帯材の収納部のコンパクト化、並びに、筒状構造体の剛性の向上を容易化することのできる螺旋状進退作動装置を実現することができる。
次に、添付図面を参照して本発明の螺旋状進退作動装置の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1〜図3を参照して、本発明に係る螺旋状進退作動装置の第1実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の螺旋状進退作動装置1の全体構成を模式的に示す概略構成断面図である。ベース2には、内側軸体3が回転可能に軸支されている。内側軸体3は、図示例では、筒状に構成された伝動部3aと、この伝動部3aの先端に取り付けられた係合部3bと、伝動部3aの基端に設けられた入力部3cとを備える。入力部3cは図示例では歯車状に構成され、モータなどの原動機4の出力軸4aに取り付けられた駆動歯車5と噛合し、駆動力を受ける。これらの構造は、後述する筒状構造体10を回転駆動するための上記第1の回転駆動構造を構成する。係合部3bの外周面には筒状構造体10に対して軸線10xの周りの回転方向に係合可能に構成される係合構造3dが設けられる。この係合構造3dは、図示例では、後述する接続突起10aに係合する縦溝で構成される。係合部3bの係合構造3dと筒状構造体10との係合範囲は、後述する案内筒体6の案内範囲から外れた(図示上方の)位置に設定される。
図1は、第1実施形態の螺旋状進退作動装置1の全体構成を模式的に示す概略構成断面図である。ベース2には、内側軸体3が回転可能に軸支されている。内側軸体3は、図示例では、筒状に構成された伝動部3aと、この伝動部3aの先端に取り付けられた係合部3bと、伝動部3aの基端に設けられた入力部3cとを備える。入力部3cは図示例では歯車状に構成され、モータなどの原動機4の出力軸4aに取り付けられた駆動歯車5と噛合し、駆動力を受ける。これらの構造は、後述する筒状構造体10を回転駆動するための上記第1の回転駆動構造を構成する。係合部3bの外周面には筒状構造体10に対して軸線10xの周りの回転方向に係合可能に構成される係合構造3dが設けられる。この係合構造3dは、図示例では、後述する接続突起10aに係合する縦溝で構成される。係合部3bの係合構造3dと筒状構造体10との係合範囲は、後述する案内筒体6の案内範囲から外れた(図示上方の)位置に設定される。
第1の回転駆動構造により、内側軸体3が軸線10xの周りに回転すると、係合部3bの係合構造3dにより接続突起10dである被案内部を介して筒状構造体10が軸線10xの周りに回転駆動される。これにより、上記被案内部が案内構造(案内溝6a)に沿って案内されることで、筒状構造体10は回転しながら軸線10xの方向に伸縮動作する。筒状構造体10は、螺旋状に巻回された帯材10Aと10Bが相互に接続された状態で構成され、その先端は、固定部10pにより連結保持される。ここで、筒状構造体10では、帯材10Aは内周側に配置され、帯材10Bは外周側に配置される態様で、軸線10xの方向に相互にずれた位置関係で相互に一部(上縁部と下縁部)が重ね合されている。
内側軸体3の外周には、案内筒体6が内側軸体3と同軸に回転可能に軸支される。案内筒体6は、後述する筒状構造体10に対して内側から係合する内側案内部材6Aと、筒状構造体10に対して外側から係合する外側案内部材6Bとを備える。本実施形態においては、内側案内部材6Aの外周面と、外側案内部材6Bの内周面との間に隙間が形成され、この隙間に帯材10Aと10Bが引き込まれて、螺旋状の案内方向に沿って案内されることにより、筒状構造体10が構成される。このとき、帯材10Aは内周側において、帯材10Bは外周側において、軸線方向に相互にずれた位置に配置されることで、上下の縁部が相互に重ね合された状態で後述する接続構造により保持される。
帯材10Aには、その延在方向に複数の接続孔10aが配列されてなる列が上縁近傍と下縁近傍のそれぞれにおいて設けられる。帯材10Bには、その延在方向に配列された複数の接続突起10bが上縁近傍と下縁近傍のそれぞれにおいてその内面上に突出するように設けられる。帯材10Bの接続突起10bは、帯材10Aの外周側から上記接続孔10aを挿通可能となるように構成される。帯材10A,10Bは、弾性を有する金属製であることが好ましいが、多少の弾性を備えているものであれば、合成樹脂、紙、木などで構成してもよい。
図示例では、内側案内部材6Aの外周面には螺旋状の案内溝6aが形成される。この案内溝6aは、帯材10Aの接続孔10aに挿通された帯材10Bの接続突起10bを収容可能となるように構成される。これにより、案内筒体6は、筒状構造体10を軸線10xの周りの螺旋に沿って案内可能に構成される。一方、外側案内部材6Bの内周面には、上記接続突起10bの取付部の帯材10Bの外面上にある小突起10c(図2参照)を回避するための螺旋状の回避溝6bが形成される。また、外側案内部材6Bは、図5に示すように、開口部6da,6dbを通して、筒状構造体10の伸長時において帯材10A,10Bを巻き込む帯材巻き込み部材としても機能する。
なお、内側案内部材6Aの外周面と外側案内部材6Bの内周面により構成される案内構造は、帯材10Aと10Bに設けられた被案内部の構成に応じて形成される。このため、上記外周面と内周面のいずれに案内構造を設けてもよく、両方に案内構造を設けてもよい。また、上記の被案内部は、図示例のように帯材10Aと10Bとを接続する接続構造(接続孔10aや接続突起10b)そのものである必要もなく、当該接続構造とは別に帯材10Aと10Bの少なくとも一方に設けられたものであってもよい。
本実施形態では、案内筒体6の内側案内部材6Aと外側案内部材6Bは固定され、図示例では歯車状の回転駆動力の入力部6cを備える。この入力部6cは、案内筒体6の外周の基部側に形成され、モータなどの原動機7の出力軸7aに取り付けられた駆動歯車8と噛合する。これらの構造は、案内構造を回転駆動するための上記第2の回転駆動構造を構成する。この第2の回転駆動構造により、案内筒体6が回転すると、案内溝6aの回転によって接続突起10dである被案内部を介して筒状構造体10が内側軸体3の係合部3bの係合構造3dの縦溝に沿って上下に移動し、この上下移動に応じて、筒状構造体10の基部(案内筒体6の中間部、すなわち、上方領域と下方領域の間の領域)では、帯材10A,10Bの接続若しくは分離が行われる。
上記第1の回転駆動構造と、上記第2の回転駆動構造とを同時に作動させることにより、上記とは異なる態様で動作させることができる。例えば、筒状構造体10の軸線10xの周りの回転と案内構造(案内筒体6)の回転の向きを同じ向きとすることにより、上記第1の回転駆動構造のみで駆動したときの筒状構造体10を軸線10xの周りの回転速度に対してより遅い速度で軸線10xの方向に伸縮させたりすることができる。このとき、筒状構造体10と案内構造の回転量を所定の対応量とする(図示例では等しくする)ことにより、筒状構造体10を軸線10xの周りに回転させながら、軸線10xの方向には伸縮しないようにすることができる。また、筒状構造体10の軸線10xの周りの回転と案内構造(案内筒体6)の回転の向きを逆向きとすることにより、上記第1の回転駆動構造のみで駆動したときの回転速度に対してより早い速度で筒状構造体10を軸線10xの方向に伸縮させることができる。
上記案内筒体6の外周側には、上記帯材10Aを収容する第1の収納部11Aと、上記帯材10Bを収容する第2の収納部11Bとが設けられる。これらの収納部11A,11Bの収納空間は、それぞれ、軸線10xの周りを取り巻くように(図示例では環状に)構成される。また、収納部11A,11Bは、それぞれ、軸線10xの周りに回転可能な状態で支持される。図示例では、収納部11A,11Bの外周部を支持する支持ローラ12A、12Bが設けられる。支持ローラ12A,12Bは、それぞれ、垂直な軸線周りに回転自在に軸支される。なお、支持ローラ12A,12Bは、図中では各収納部11A,11Bにつき一つずつ図示されるが、各収納部11A,11Bが軸線10xの周りを回転可能に支持されるように、複数(好ましくは3つ以上)の支持ローラが設置されることが好ましい。なお、各収納部11A,11Bの外周面に当接するローラ面を備えた別の案内ローラを設けてもよい。支持ローラ12A,12Bや上記案内ローラなどの支持構造は、収納部11A,11Bを上下方向に完全には拘束しない態様で支持することが好ましい。
ここで、第1の収納部11Aは、第2の収納部11Bよりも筒状構造体10の基部側に配置される。ここで、図5に示すように、上記案内筒体6の外側案内部材6Bには、第1の収納部11Aの内周側に対応する基部側(下方領域)に帯材10Aを通過させるスリット状の開口部6daを備え、第2の収納部11Bの内周側に対応する反基部側(上方領域)に帯材10Bを通過させるスリット状の開口部6dbを備えている。帯材10A,10Bは、収納部11A,11Bの内部では、図2に示すように渦巻状に巻回された状態で収容される。一方、上記案内筒体6の隙間内では、帯材10Aと10Bが螺旋状に案内されて相互に接続されることで筒状になり、案内筒体6よりも先端側には筒状構造体10が構成される。なお、筒状構造体10の先端では固定部10pにより帯材10Aと10Bが固定されている。
原動機13の出力軸13aは補助ローラ14に接続されている。補助ローラ14は、上記第2の収納部11Bの底面11dに接触可能な位置に設置される。補助ローラ14は、上記出力軸13aが接続された偏心位置14x(水平軸)の周りに回転可能に構成されたローラ本体14aと、このローラ本体14aの外周面に対して緩く装着された当接リング14bとを備える。この当接リング14b(の周面)は、上記収納部11Bの底面11dに当接可能に構成される。また、当接リング14bは、ローラ本体14aに対してその周りに回動可能に装着される。当接リング14bとしては、ゴムなどのような、収納部11Bの底面11dやローラ本体14aに対して或る程度の摩擦力を生ずる素材により構成されることが好ましい。このように当接リング14bがローラ本体14aに対して回転可能に装着されることにより、当接リング14bのうちの底面11c,11dに当接する部分(ローラ本体14aの偏心により出力軸13aからの距離が大きな外周領域に配置される部分)が徐々に移動し得るので、当接リング14bの当接部分が固定されることによる局部的な摩耗を防止できる。
上記原動機13が稼働することにより、補助ローラ14は出力軸13aの周りに回転し、これによって偏心位置14xの周りに回転するローラ本体14aの外周面上に配置された当接リング14bが収納部11Bの底面11dに当接したり当該底面11dから離反したりする。これにより、原動機13及び補助ローラ14により構成される振動印加構造は、収納部11Bを介してその内部にある帯材10Bに上下方向の振動を与えることができる。また、原動機13及び補助ローラ14は回転補助構造をも構成する。すなわち、当接リング14bが収納部11Bの底面に対して或る程度の摩擦力を有することにより、収納部11Bに対して軸線10xの周りの回転力を与えることもできる。収納部11A,11Bは、筒状構造体10の伸縮に応じた帯材10A,10Bの収納部11A,11Bに対する出入りに対応して、帯材10A,10Bと収納部11A,11Bの内面11a,11bなどとの間の摩擦力により、軸線10xの周りに回転し得る。このとき、上記補助ローラ14は、収納部11Bの上記の自律的な回転を補助し、帯材10Bの収納部11B内における収納態様を改善する。
図2は、収納部11B内の帯材10Bの収納態様を示す説明図である。図2(a)及び(b)は、帯材10Bが収納部11B内へ導入される過程で、収納部11Bの内部の外周にある内周面11bに押し付けられた状態で渦巻状に巻き付けられ、徐々に内側に配置されていく様子を示す。ここで、上記補助ローラ14を作動させることにより、収納部11Bを介して帯材10Bが上下方向の振動を受けたり、回転力を補助されたりすることにより、帯材10B同士や帯材10Bと収納部11Bの間の引っ掛かりが解除され、帯材10Bの弾性復元力(直線状に戻ろうとする力)が発揮されて、帯材10Bは、図2(a)に示すように、先端部分が収納部11bの上記内面11bの一部(周縁の内周面)に密着し、十分に広がった状態で高密度で渦巻状に巻回される。これにより、より長い帯材10Bを収納部11B内に格納でき、また、同じ長さの帯材10Bを格納する場合には、より小さな直径の収納部11Bとすることができる。
一方、図2(b)は、従来の螺旋状進退作動装置や、本実施形態の上記補助ローラ14を動作させずに用いた場合における帯材10Bの収納部11B内への格納状態を示す。この場合には、帯材10B同士の引っ掛かりなどにより、帯材10Bの途中で渦巻状の巻回部分が乱れて、帯材10Bの間に隙間が形成されることがある。これにより、収納部11Bに帯材10Bの全体を収納できなくなったり、帯材10Bを完全に収納するために収納部11Bの直径を増大させる必要が生じたりする。このような事態は、帯材10A,10Bが長くなったり、帯材10A,10Bの弾性復元力が小さかったり、帯材10A,10B同士や帯材10A,10Bと収納部11A,11Bの内面11a,11bとの間に引っ掛かりが生じやすかったりする場合に起こりやすい。また、収納部11A,11Bが帯材10A,10Bの出入りに応じて回転できない場合(収納部11A,11Bが回転可能に支持されていない場合)にも、上記事態は生じやすい。
上記原動機13や補助ローラ14による収納部11Bに対する振動の印加や回転の補助は、帯材10Bの弾性復元力による広がり状態への移行や、接続突起10dなどによる帯材10B同士の引っ掛かりを解除するなど、収納部11B内における帯材11Bの渦巻状の収納状態を改善する。上記の振動の印加は、帯材10Bの収納部11Bに対する引っ掛かりや帯材10B同士の引っ掛かりを解除し、帯材10Bが本来所有する弾性復元力を発揮させて、高密度の収納態様を実現する。また、収納部11Bへの回転力の補助は、帯材10Bの収納に伴う収納部11Bの円滑な回転動作を助けることにより、帯材10Bと収納部11Bとの間や帯材10B同士の引っ掛かり(摩擦)に起因する帯材10Bの変形を軽減させて、高密度の収納態様を実現する。したがって、上記の振動の印加や回転の補助は、いずれか一方のみでもよい。例えば、図示例の構造に基づいて説明すれば、上記補助ローラ14の当接リング14bと収納部11Bの底面11dとの間を低摩擦としたり、ローラ本体14aと当接リング14bとの間を低摩擦としたりすることにより、原動機13及び補助ローラ14を振動印加構造としてのみ用いることができる。一方、上記補助ローラ14の偏心量を実質的になくすことにより、原動機13及び補助ローラ14を回転補助構造としてのみ用いることができる。ただし、振動の印加は、収納部11Bの回転可能な支持状態があれば、帯材11Bの変形が抑制されるために効果的であり、その上にさらに収納部11Bの回転が補助されれば、回転による帯材11Bの変形がさらに抑制されるために、より効果的である。
また、上記振動印加構造による振動の方向は、帯材11Bの収納態様を改善するうえでは、図示例の上下方向や、軸線10xの周りの回転方向が最も有効であると考えられる。しかし、上記振動の方向は、帯材11Bの弾性復元力を補助できればよいため、上記に限らず、水平方向や傾斜方向であっても構わない。さらに、振動を印加する場合には、収納部11Bが回転可能に支持されず、固定されていても構わない。ただし、本実施形態のように収納部11Bが軸線10xの周りに回転可能に支持されることにより、帯材10Bの収納部11B内への出入りに伴って収納部11Bが自律的に回転するため、帯材10Bと内面11bとの間の摩擦による図2(b)のような収納態様の悪化が抑制されるし、また、振動の印加による収納態様の改善がさらに容易化される。
特に、帯材10Bの長さが増大すると収納部11Bの内径も増大するため、帯材10Bの弾性復元力による収納部11Bの収納空間の外周側への円滑な広がり動作を行う力や収納部11Bを自律的に回転させる力が低下するので、上記の振動の印加や回転の補助はさらに有効である。上述のいずれの場合でも、帯材10Bの長さの増大や収納部11Bのコンパクト化を図ることができる。また、帯材の長さの増大は筒状構造体10の伸縮ストロークの増大を容易化する。さらに、帯材の長さの増大は、筒状構造体10の伸縮ストロークを犠牲にして、帯材同士の重なり量を増大させたり螺旋構造のリード角を低下させたりすることにより、筒状構造体10の横方向や軸方向の剛性を高めることも容易化する。
回転補助構造は、収納部が回転可能に支持されていることにより帯材の出入りに応じて自律回転し得る場合には、その回転動作或いは回転トルクを補助する程度の作動状態でよい。したがって、実際の収納部の回転速度が帯材の出入り速度に対応する値よりも小さくても構わない。もっとも、回転補助構造は、帯材の出入り速度に対応する収納部の回転速度を実現する態様で回転を補助するように作動することが好ましい。この場合に、上記の帯材の出入り速度に対応する回転速度となるように収納部を強制的に回転駆動するものであってもよい。また、回転補助構造においては、収納部に対する帯材の出入りの向きに応じて補助する回転力の向きが設定される。上記の補助する回転力、回転速度、回転力若しくは回転の向きは、図示しない制御部によって制御されることが好ましい。この制御部は、第1の回転駆動構造や第2の回転駆動構造に対する制御量に基づいて、或いは、筒状構造体10の上下動や帯材10A,10Bの出入り量を何らかの検出器により検出したその検出値に基づいて、回転補助構造に対する制御量を定めることが望ましい。もっとも、第1の回転駆動構造や第2の回転駆動構造、或いは、筒状構造体10や他の機械的動作部分に接続されることにより、機械的に収納部の回転が補助されるように構成してもよい。
上記の振動印加構造や回転補助構造は、図示例のように収納部11Bの代わりに、或いは、収納部11Bとともに、収納部11Aに設けることができる。ただし、本実施形態では、帯材10Aは接続孔10aを備えるだけであるのに対して、帯材10Bが接続突起10bや小突起10cを備えるため、帯材10Bの方が帯材10Aよりも引っ掛かりやすく、収納態様が乱れやすいため、収納部11Bに上記構造を適用している。
図3は、この第1実施形態の螺旋状進退作動装置1の筒状構造体10における帯材10A、10Bの螺旋形状と、上記案内筒体6の上記内側案内部材6Aの案内溝6aの螺旋形状との関係を模式的に示す説明図である。本実施形態では、相互に接続されて筒状構造体10を構成する帯材10A,10Bは、いずれも、螺旋角β1(ねじのリード角に相当する。)と螺旋周期L1(ねじのリードに相当する。)の螺旋形状に沿って形成される。ここで、帯材10Aと10Bの接続構造(接続孔10aと接続突起10b)は、それぞれ、各帯材10A,10Bの中心線10Axと10Bxの両側に二列に配列される。図示例では、上記接続構造の配列方向は中心線10Ax,10Bxと平行である。そして、各列の接続構造(図示例では接続突起10d)がそれぞれ帯材10A,10Bの被案内部とされ、それぞれの被案内部が案内構造(図示例では案内溝6a)に案内される。
一方、案内構造(案内溝6a)は、螺旋角β2=β1、螺旋周期L2=L1の螺旋形状に沿って形成される。ただし、上述のように各帯材10A,10Bに2列の被案内部が設けられることにより、案内構造の螺旋形状は2条構造(2条ねじに相当する。)となっている。図示例の場合、2条構造は等間隔に構成され、案内構造の螺旋形状はピッチP2=L2/2となるように形成される。なお、一般的には、案内構造は、帯材10A,10Bに対応したものであれば、1条或いは3条以上の構造を有していてもよい。
上記のように、筒状構造体10における帯材10A,10Bの螺旋形状と、案内構造(案内溝6a)の螺旋形状とを同一にすることにより、案内構造に沿って帯材10A,10Bを延在させることができる。このため、筒状構造体10の伸縮動作時に帯材10A,10Bに加わる負荷が延在方向(中心線10Ax,10Bxに沿った方向)やこれと直交する方向に加わり易くなるから、接続構造に負担がかかりにくく、筒状構造体10の変形も生じにくいため、安定した動作を実現でき、耐久性も向上できる。
(第2実施形態)
図4(a)は、第5実施形態の螺旋状進退作動装置1vを模式的に示す概略構造断面図である。この実施形態では、係合構造3vdを備える係合部3vbを有する内側軸体3v、内側案内部材6Avと外側案内部材6Bvを備える案内筒体6v、3つの帯材10Av,10Bv,10Cvからなり固定部10vpを備える筒状構造体10v、上記各帯材に対応する収納部11Av,11Bv,11Cv、原動機4v及び伝動ベルト5vを含む第1の回転駆動構造、原動機7v及び伝動ベルト8vを含む第2の回転駆動構造を備えている。案内筒体6vの内側案内部材6Avと外側案内部材6Bvは別々に回転可能に構成される。内側案内部材6Avには上記伝動ベルト8vが架設された入力部6vcが設けられる。また、この入力部6vcと噛合する入力部9vaを備える変速歯車9vを有する。変速歯車9vは出力部9vbを備え、この出力部9vbは上記外側案内部材6Bvに設けられた入力部6vdに噛合する。上記各収納部11Av,11Bv,11Cvは、支持構造12vにより、軸線10vxの周りに回転可能に支持される。
図4(a)は、第5実施形態の螺旋状進退作動装置1vを模式的に示す概略構造断面図である。この実施形態では、係合構造3vdを備える係合部3vbを有する内側軸体3v、内側案内部材6Avと外側案内部材6Bvを備える案内筒体6v、3つの帯材10Av,10Bv,10Cvからなり固定部10vpを備える筒状構造体10v、上記各帯材に対応する収納部11Av,11Bv,11Cv、原動機4v及び伝動ベルト5vを含む第1の回転駆動構造、原動機7v及び伝動ベルト8vを含む第2の回転駆動構造を備えている。案内筒体6vの内側案内部材6Avと外側案内部材6Bvは別々に回転可能に構成される。内側案内部材6Avには上記伝動ベルト8vが架設された入力部6vcが設けられる。また、この入力部6vcと噛合する入力部9vaを備える変速歯車9vを有する。変速歯車9vは出力部9vbを備え、この出力部9vbは上記外側案内部材6Bvに設けられた入力部6vdに噛合する。上記各収納部11Av,11Bv,11Cvは、支持構造12vにより、軸線10vxの周りに回転可能に支持される。
本実施形態は、基本的に上記第1実施形態とは、筒状構造体10vが3つの帯材10Av,10Bv,10Cvにより構成される点が異なる。ここで、帯材10Avと10Bvにはそれぞれ延在方向に沿った3列の接続孔10va,10vbが形成される。また、帯材10Cvには、上記接続孔10va,10vbに対して外周側から内周側へ向けて貫通可能な、延在方向に沿った3列の接続突起10vcが形成される。図4(b)及び(c)に示すように、筒状構造体10vは、3つの帯材10Av,10Bv,10Cvが上記3列の接続構造の1列分ずつ幅方向(図示上下方向)にずれる態様で相互に重なった状態で接続され、所定の螺旋角β1及び螺旋周期L1を備える螺旋状に巻回されることにより形成される。ここで、案内筒体6vの案内構造(案内溝6va)の螺旋形状を螺旋角β2及び螺旋周期L2とすると、図示例では、螺旋角β1=β2、螺旋周期L1=L2、案内構造のピッチP2=L2/3である。なお、案内筒体6vに設けられる案内構造(案内溝6va)は、図3に示されるように、帯材の螺旋形状と同様の螺旋角β2及び螺旋周期L2を備えている。
本実施形態では、3つの帯材10Av,10Bv,10Cvを内外に重ねるとともに、接続構造による接続箇所を増加させることによって、筒状構造体10vの軸線方向及び横方向の剛性を高めることができる。このような帯材の重ね枚数の増加や重ね領域の増大、帯材同士の接続箇所の増加(各接続領域における複数列の接続箇所)は、上記の他の実施形態にも同様に適用することができる。このとき、帯材の接続態様としては、例えば、帯材10Bvに内面と外面の両側へ突出する接続突起を形成し、帯材10Avと10Cvにそれぞれ接続突起を貫通させる接続孔を設けてもよいなど、上記の構成には限定されない。
この第2実施形態では、第1実施形態と同様に第1の回転駆動構造と第2の回転駆動構造が設けられる。ただし、原動機4vと7vはいずれもベース2に対して上方、すなわち、筒状構造体10vが構成され、伸縮動作する側に配置される。これにより、各回転駆動構造、案内構造(案内筒体6vなど)、各収納部11Av〜11Cvを格納する筐体(ケース、或いは、ハウジング)15vのサイズ(特に高さ)を抑制することができる。また、本実施形態では、筐体15vの高さが低い割に、筒状構造体10vの伸縮ストロークを長く取ることができるという利点がある。しかも、上記の帯材に関する構造により、伸縮ストロークを長くしても筒状構造体10vの剛性を十分に確保できる。
第2実施形態では、第1実施形態において説明した振動印加構造や回転補助構造を図示していないが、第2実施形態においても、第1実施形態において示した振動印加構造と回転補助構造の少なくとも一方を、少なくともいずれか一つの収納部に対応して設けることができる。
図6は、異なる実施形態において、筒状構造体10を構成する帯材10A,10Bの螺旋状の巻回態様と、収納部内における帯材10A,10Bの渦巻状の収納態様との間の移行領域における帯材10A,10Bに対する案内手段(帯材移行領域ガイド構造)を示す説明図である。図5に示すように、帯材の巻き込み部材として設けられる外側案内部材6Bに形成するスリット状の開口部6da、6dbを斜めに形成することで、帯材10A,10Bの上縁を外周側へ湾曲させることにより、螺旋状の巻回態様と渦巻状の収納態様との間の帯材の螺旋角の差異を吸収し易くすることができる。ただし、筒状構造体10を構成するときの帯材の巻回態様における螺旋角β1が大きい場合には、図6に示すように、螺旋角がβ1の巻回態様から螺旋角が0の収納態様に変化する移行領域において案内ローラ6fなどの案内手段を用いて帯材10A,10Bを案内することにより、円滑な移行態様を実現できる。ここで、上記領域における帯材10A,10Bの延在方向の変化する経路に沿って複数の案内ローラ6fを配列するようにしてもよい。なお、上記帯材手段は、図示のように帯材の下縁を支持するものに限らず、下縁の代わりに、或いは、下縁とともに、上縁、内面、外面のいずれを支持するものであってもよい。また、複数のローラなどの離散的な案内手段に限らず、湾曲した案内レール、帯材が通過可能な湾曲した案内通路などの連続的な案内手段により構成されていてもよい。
なお、本発明の方法及び装置は、上述の図示例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態や上記異なる実施形態の各部の構成を、支障のない限り相互に置換することにより、新たな実施形態として再構成することができる。
1…螺旋状進退作動装置、2…ベース、3…内側軸体、3a…伝動部、3b…係合部、3c…入力部、3d…係合構造、4…原動機、4a…出力軸、5…駆動歯車、6…案内筒体、6A…内側案内部材、6B…外側案内部材、6a…案内溝、6b…回避溝、6c…入力部、6da,6db…開口部、6e…外周リング、6f…案内ローラ、7…原動機、8…駆動歯車、10…筒状構造体、10x…軸線、10p…固定部、10A,10B…帯材、10a…接続孔、10b…接続突起、11A,11B…収納部、11a,11b…内周面、11c,11d…底面、12A,12B…支持ローラ、13…原動機、13a…出力軸、14…補助ローラ、14a…ローラ本体、14b…当接リング、15v…筐体
Claims (8)
- 帯材が軸線の周りに螺旋状に巻回された態様に保持された筒状構造体と、
前記帯材を前記巻回された態様となるように案内する案内構造と、
前記筒状構造体の基部から引き出された前記帯材を渦巻状に収納する収納部と、
前記収納部に配置される前記帯材に振動を印加する振動印加構造と、
を具備する螺旋状進退作動装置。 - 前記収納部を前記軸線の周りに回転可能に支持する支持構造をさらに具備する、
請求項1に記載の螺旋状進退作動装置。 - 前記収納部への前記帯材の出入りの態様に対応して前記収納部の前記軸線の周りの回転を補助する回転補助構造をさらに具備する、
請求項2に記載の螺旋状進退作動装置。 - 前記回転補助構造は、前記収納部に対する当接部位を周面とし、回転可能に軸支される補助ローラと、該補助ローラを回転駆動する原動機とを含む、
請求項3に記載の螺旋状進退作動装置。 - 前記振動印加構造は、前記当接部位となる前記周面の位置を回転により変動させる前記補助ローラの偏心構造により構成される、
請求項4に記載の螺旋状進退作動装置。 - 前記補助ローラは、前記偏心構造を備えるローラ本体と、前記当接部位を形成し、前記ローラ本体に対して回動可能に装着される当接リングと、を有する、
請求項5に記載の螺旋状進退作動装置。 - 帯材が軸線の周りに螺旋状に巻回された態様に保持された筒状構造体と、
前記帯材の前記巻回された態様を維持する状態で案内する案内構造と、
前記筒状構造体の基部から引き出された前記帯材を渦巻状に収納する収納部と、
前記収納部を前記軸線の周りに回転可能に支持する支持構造と、
前記収納部への前記帯材の出入りの態様に対応して前記収納部の前記軸線の周りの回転を補助する回転補助構造と、
を具備する螺旋状進退作動装置。 - 前記回転補助構造は、前記収納部に対する当接部位を周面とし、回転可能に軸支される補助ローラと、該補助ローラを回転駆動する原動機とを含む、
請求項7に記載の螺旋状進退作動装置。
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JP2018021082A JP2019138356A (ja) | 2018-02-08 | 2018-02-08 | 螺旋状進退作動装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021173392A (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-01 | トヨタ自動車株式会社 | 伸縮機構及び移動体 |
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US20210341040A1 (en) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Extension/contraction mechanism and mobile body |
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