JP2019138347A - ダブルワンウェイクラッチ構造及びこれを用いた搬送装置 - Google Patents

ダブルワンウェイクラッチ構造及びこれを用いた搬送装置 Download PDF

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Ikuo Tatsumi
育男 辰巳
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アブドゥラ 馬汗
遼 菊池
Ryo Kikuchi
遼 菊池
収司 武田
Shuji Takeda
収司 武田
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Abstract

【課題】制御が簡単となりかつ製造コストを小さくできる搬送装置及びこれに用いられるダブルワンウェイクラッチ構造を提供する。【解決手段】搬送装置は、基台10の後方に設けられた左駆動輪11及び右駆動輪12と、基台10の前方に設けられた受動自在輪13とを有する。駆動輪11、12の駆動軸11a、12aは軸受11b、12bによって基台10に回転可能に支持されている。DCモータ16の動力軸16aに十字ベルト17及び平行ベルト18を介して接続されたダブルワンウェイクラッチ構造14は、アウタレース14a、インナレース14b、及びミドルレース14cよりなる三重構造をなしている。左駆動輪11の駆動軸11aはミドルレース14cに結合され、右駆動輪12の駆動軸12aはインナレース14bに結合されている。駆動軸12aにはプーリ15が結合されている。【選択図】 図1

Description

本発明はダブルワンウェイクラッチ構造及びこれを用いた搬送装置に関する。
搬送装置たとえば探索ロボット、電動車椅子、運搬車として、ステアリング機能を有する2つの駆動輪によって構成されるものがある。
図7は従来の搬送装置としての探索ロボットを示す図である。
図7において、探索ロボットは、基台100の後方に設けられた左駆動輪(たとえばタイヤ)101及び右駆動輪(たとえばタイヤ)102と、基台100の前方に設けられた受動自在輪(たとえばタイヤ)103とを有する。左駆動輪101の駆動軸101aは軸受101bによって基台100に回転可能に支持され、他方、右駆動輪102の駆動軸102aは軸受102bによって回転可能に支持されている。
左駆動輪101を駆動するために、左DCモータ104の動力軸104aが平行ベルト105を介して左駆動輪101の駆動軸101aに接続され、他方、右駆動輪102を駆動するために、右DCモータ106の動力軸106aが平行ベルト107を介して右駆動輪102の駆動軸102aに接続されている。尚、左DCモータ104はモータ台(軸受)104bを介して基台100に固定され、他方、右DCモータ106はモータ台(軸受)106bを介して基台100に固定されている。
基台100上の左DCモータ104及び右DCモータ106はマイクロコンピュータ等よりなる制御ユニット200に2つの電流供給線301、302によって接続されている。左DCモータ104、右DCモータ106の正転、逆転は電流供給線301、302の電流方向を変化させることによって行われる。これにより、左DCモータ104及び右DCモータ106は個別的に制御され、ステアリング機能をも発揮する。尚、200aは直流電源であり、接地線は省略してある。
図7の探索ロボットの動作を図8を参照して説明する。
直進モード
制御ユニット200により左DCモータ104及び右DCモータ106を共に正転(図7の右方からみて時計回りとする)させると、左駆動輪101及び右駆動輪102は共に正転し、従って、探索ロボットは前進モードとなる。また、制御ユニット200により左DCモータ104及び右DCモータ106を共に逆転(図7の右方からみて反時計回りとする)させると、左駆動輪101及び右駆動輪102は共に逆転し、従って、探索ロボットは後進モードとなる。このように、探索ロボットは前進及び後進の直進モードを行うことができる。
回転モード
次に、制御ユニット200により左DCモータ104及び右DCモータ106を、それぞれ、正転及び逆転させると、左駆動輪101は正転しかつ右駆動輪102は逆転し、従って、探索ロボットは右回転モードとなる。また、制御ユニット200により左DCモータ104及び右DCモータ106を、それぞれ、逆転及び正転させると、左駆動輪101は逆転しかつ右駆動輪102は正転し、従って、探索ロボットは左回転モードとなる。このように、探索ロボットは左右の回転モードを行うことができる。
図7の探索ロボットにおいては、2つのDCモータ104、106によってステアリング機能を有する駆動輪101、102を駆動することによって平面移動を実現できる。
しかしながら、上述の図7に示す従来の搬送装置においては、2つの動力源つまり2つのDCモータ104、106を設けて2つの電流供給線301、302の電流方向を制御するので、制御が複雑であり、また、2つのDCモータ104、106等のために製造コストが大きくなるという課題がある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る搬送装置は、動力軸を有する単一の動力源と、第1の駆動軸を有する第1の駆動輪と、第2の駆動軸を有する第2の駆動輪と、ダブルワンウェイクラッチ構造とを具備し、ダブルワンウェイクラッチ構造は、動力軸に第1の逆回転トルク伝達手段又は第1の回転トルク伝達手段を介して接続されたアウタレースと、アウタレースの内側に設けられ、第2の駆動軸に結合され、動力軸に第2の回転トルク伝達手段又は第2の逆回転トルク伝達手段を介して接続されたインナレースと、アウタレースとインナレースとの間に設けられ、第1の駆動軸に結合されたミドルレースとを具備し、アウタレースの第1の内周部分及びミドルレースの第1の外周部分は、アウタレースの第1の回転方向に回転したときにアウタレースの回転トルクをミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつアウタレースが第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転したときにアウタレースは空転状態となる第1のワンウェイクラッチ要素を構成し、インナレースの第1の外周部分及びミドルレースの第1の内周部分は、インナレースの第1の回転方向に回転したときにインナレースの回転トルクをミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつインナレースが第2の回転方向に回転したときにインナレースは空転状態となる第2のワンウェイクラッチ要素を構成するものである。単一の動力源としては、単一のモータ又は人力によるペダルである。
また、本発明に係るダブルワンウェイクラッチ構造は、第1の入力軸として作用するアウタレースと、アウタレースの内側に設けられ、第2の入力軸として作用するインナレースと、アウタレースとインナレースとの間に設けられ、出力軸として作用するミドルレースとを具備し、アウタレースの第1の内周部分及びミドルレースの第1の外周部分は、アウタレースの第1の回転方向に回転したときにアウタレースの回転トルクをミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつアウタレースが第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転したときにアウタレースは空転状態となる第1のワンウェイクラッチ要素を構成し、インナレースの第1の外周部分及びミドルレースの第1の内周部分は、インナレースの第1の回転方向に回転したときにインナレースの回転トルクをミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつインナレースが第2の回転方向に回転したときにインナレースは空転状態となる第2のワンウェイクラッチ要素を構成するものである。
本発明によれば、単一の動力源により制御が簡単となりかつ製造コストを小さくできる。
本発明に係る搬送装置の第1の実施の形態を示す図である。 図1の搬送装置の動作を説明するための表である。 図1のダブルワンウェイクラッチ機構の詳細な縦断面図である。 図3のIV−IV線横断面図である。 図3のダブルワンウェイクラッチ機構の動作を説明するための表である。 本発明に係る搬送装置の第2の実施の形態を示す図である。 従来の搬送装置を示す図である。 図7の搬送装置の動作を説明するための表である。
図1は本発明に係る搬送装置の第1の実施の形態を示す図である。図1における搬送装置は探索ロボットである。
図1においても、探索ロボットは、基台10の後方に設けられた左駆動輪(たとえばタイヤ)11及び右駆動輪(たとえばタイヤ)12と、基台10の前方に設けられた受動自在輪13とを有する。左駆動輪11の駆動軸11aは軸受11bによって基台10に回転可能に支持され、他方、右駆動輪12の駆動軸12aは軸受12bによって回転可能に支持されている。
左駆動輪11の駆動軸11a及び右駆動輪12の駆動軸12aは同一軸上にダブルワンウェイクラッチ構造14と接続されている。これにより、剛性及び簡潔性を保持する。
ダブルワンウェイクラッチ構造14は、外側に設けられたアウタレース14a、内側に設けられたインナレース14b、及びアウタレース14aとインナレース14bとの間に設けられたミドルレース14cよりなる三重構造をなしており、アウタレース14a、インナレース14bのいずれか1つが正転(図1の右側から見て時計回りとする)したときにミドルレース14cは正転するようになっている。尚、インナレース14bの中心部は空洞であってもよい。
左駆動輪11の駆動軸11aはダブルワンウェイクラッチ機構14のミドルレース14cに結合されている。この場合、駆動軸11aとミドルレース14cとは一体構造とするのが剛性上好ましい。他方、右駆動輪12の駆動軸12aはダブルワンウェイクラッチ機構14のインナレース14bに結合されている。この場合、駆動軸12aとインナレース14bとは一体構造とするのが剛性上好ましい。また、駆動軸12aにはダブルワンウェイクラッチ機構14のアウタレース14aの外径と同一外径を有するプーリ15が結合されている。これにより、DCモータ16の動力軸16aの回転に対してアウタレース14aの回転速度とインナレース14bの回転速度とを同一にする。
左駆動輪11及び右駆動輪12を駆動するために、単一のDCモータ16の動力軸16aはダブルワンウェイクラッチ構造14のアウタレース14aに逆回転トルク伝達手段としての十字ベルト17を介して接続されており、また、回転トルク伝達手段としての平行ベルト18を介してプーリ15に接続されている。尚、DCモータ16はモータ台(軸受)16bを介して基台10に固定されている。従って、ダブルワンウェイクラッチ構造14のアウタレース14aはDCモータ16の動力軸16aの回転方向と反対方向に回転し、他方、プーリ15つまりダブルワンウェイクラッチ構造14のインナレース14bはDCモータ16の動力軸16aの回転方向と同一方向に回転する。
基台10上のDCモータ16はマイクロコンピュータ等よりなる制御ユニット20に電流供給線30によって接続されている。尚、この場合、接地線は省略してある。これにより、DCモータ16の正転、逆転は電流供給線30の電流方向の変化によって制御され、ステアリング機能をも発揮する。尚、20aは直流電源であり、接地線は省略してある。
図1の探索ロボットの動作を図2を参照して説明する。
直進(前進)モード
制御ユニット20によってDCモータ16を正転(図1の右方から見て時計回りとする)させると、プーリ15は平行ベルト18によって正転する。このとき、ダブルワンウェイクラッチ構造14においては、アウタレース14aは十字ベルト17によって逆転し、インナレース14bはプーリ15によって正転し、従って、ミドルレース14cはインナレース14bの正転によって正転する。この結果、ミドルレース14cに結合された駆動軸11aが正転して左駆動輪11は正転し、他方、プーリ15に接続された駆動軸12aが正転して右駆動輪12は正転する。このように、探索ロボットは左駆動輪11の正転及び右駆動輪12の正転によって前進の直進モードとなる。
回転(右回転)モード
制御ユニット20によってDCモータ16を逆転(図1の右方から見て反時計回りとする)させると、プーリ15は平行ベルト18によって逆転する。このとき、ダブルワンウェイクラッチ構造14においては、アウタレース14aは十字ベルト17によって正転し、インナレース14bはプーリ15によって逆転し、従って、ミドルレース14cはアウタレース14aの正転によって正転する。この結果、ミドルレース14cに結合された駆動軸11aが正転して左駆動輪11は正転し、他方、プーリ15に接続された駆動軸12aが逆転して右駆動輪12は逆転する。このように、探索ロボットは左駆動輪11の正転及び右駆動輪12の逆転によって右回転の回転モードとなる。
すなわち、左駆動輪11はDCモータ16の正転、逆転にかかわらず、正転し、他方、右駆動輪12はDCモータ16の正転、逆転に応じて正転、逆転する。これにより、図1の探索ロボットにおいては、単一のDCモータ16によってステアリング機能を有する駆動輪11、12を駆動することによって平面移動を実現できる。
図3は図1のダブルワンウェイクラッチ機構14の詳細な縦断面図である。
図3に示すように、アウタレース14aは第1の入力軸として作用し、インナレース14bは第2の入力軸として作用し、ミドルレース14cは出力軸として作用する。アウタレース14aの内周の一部とミドルレース14cの外周の一部との間に第1のワンウェイクラッチ要素141を構成し、これにより、アウタレース14aの正転をミドルレース14cの正転として伝達し、アウタレース14aの逆転は空転とするようにする。この場合、アウタレース14aの内周の他部とミドルレース14cの外周の他部とは滑り軸受を構成する。他方、インナレース14bの外周の一部とミドルレース14cの内周の一部との間に第2のワンウェイクラッチ要素141を構成し、これにより、インナレース14bの正転をミドルレース14cの正転として伝達し、インナレース14bの逆転は空転とするようにする。この場合、インナレース14bの外周の他部とミドルレース14cの内周の他部とは滑り軸受を構成する。
図3のIV−IV線横断面図である図4を参照して第1、第2のワンウェイクラッチ要素141、142を説明する。
第1のワンウェイクラッチ要素141はカム式であり、ミドルレース14cの外周に設けられた複数の楔型空間141aのそれぞれにローラ141bを設けることによって構成されている。この場合、各楔型空間141aは狭小部141a−1及び広大部141a−2よりなる。従って、アウタレース14a(第1の入力軸)が矢印C1に示すごとく正転すると、ローラ141bは狭小部141a−1に押込まれるので、アウタレース14a(第1の入力軸)がミドルレース14c(出力軸)に連結されてミドルレース14c(出力軸)は正転することになる(図5の動作モードA、C)。この結果、アウタレース14aの回転トルクはミドルレース14cに伝達される。つまり、第1のワンウェイクラッチ要素141は回転トルク伝達状態となる。他方、アウタレース14a(第1の入力軸)が矢印UC1に示すごとく逆転すると、ローラ141bは広大部141a−2において転動するので、アウタレース14a(第1の入力軸)は空転状態となり、ミドルレース14c(出力軸)は回転しない。
第2のワンウェイクラッチ要素142はカム式であり、インナレース14bの外周に設けられた複数の楔型空間142aのそれぞれにローラ142bを設けることによって構成されている。この場合、各楔型空間142aは狭小部142a−1及び広大部142a−2よりなる。従って、インナレース14b(第2の入力軸)が矢印C2に示すごとく正転すると、ローラ142bは狭小部142a−1に押込まれるので、インナレース14b(第1の入力軸)がミドルレース14c(出力軸)に連結されてミドルレース14c(出力軸)は正転することになる(図5の動作モードB、C)。この結果、インナレース14bの回転トルクはミドルレース14cに伝達される。つまり、第2のワンウェイクラッチ要素142は回転トルク伝達状態となる。他方、インナレース14b(第2の入力軸)が矢印UC2に示すごとく逆転すると、ローラ142bは広大部142a−2において転動するので、インナレース14b(第2の入力軸)は空転状態となり、ミドルレース14c(出力軸)は回転しない。
図5の動作モードA、B、Cを参照すると、アウタレース14a(第1の入力軸)及びインナレース14b(第2の入力軸)のいずれか一方が正転すると、ミドルレース14c(出力軸)は正転することが分る。また、図5の動作モードDを参照すると、アウタレース14a(第1の入力軸)及びインナレース14b(第2の入力軸)の両方が逆転すると、ローラ141b、142bは広大部141a−2、142a−2において転動する。この結果、アウタレース14a(第1の入力軸)及びインナレース14b(第2の入力軸)は空転してミドルレース14c(出力軸)は回転しないことが分る。
図2と図5を比較すると、図1の探索ロボットにおいては、十字ベルト17、平行ベルト18によってアウタレース14a(第1の入力軸)及びインナレース14b(第2の入力軸)が互いに反対動作となるので、図5の動作モードA、Bのみが実現し、図5の動作モードC、Dは実現されないことが分る。
尚、図4において、第1のワンウェイクラッチ要素141はミドルレース14cの外周に設けているが、アウタレース14aの内周に設けることもできる。この場合には、楔型空間における狭小部の位置と広大部の位置とは逆となる。同様に、第2のワンウェイクラッチ要素142はインナレース14bの外周に設けているが、ミドルレース14cの内周に設けることもできる。この場合には、楔型空間における狭小部の位置と広大部の位置とは反対となる。さらに、第1、第2のワンウェイクラッチ要素141、142はカム式でない他の形式たとえばスプラグ式を用いることもできる。
また、上述の第1の実施の形態においては、十字ベルト17と平行ベルト18とを交換してもよい。この場合には、DCモータ16が正転のときに、右回転の回転モードとなり、他方、DCモータ16が逆転のときに、前進の直進モードとなる。トルク伝達手段として十字ベルト17及び平行ベルト18を用いたが、他のトルク伝達手段たとえば歯車を用いてもよい。また、電流供給線30の代りにバッテリを積載し、無線によってDCモータ16を制御してもよい。さらに、原子力発電所等においては、無線による制御が不可能な場合があり、また、電流供給線30が絡まることがある。この場合には、回転自在のたわみ軸を有線の電流供給線30として用いることもできる。さらにまた、制御ユニット20の代りに手回し発電機を用いることもできる。この場合には、手回し発電機の手回し方向を変化させることにより電流供給線30の電流方向を変化させることができる。
図6は本発明に係る搬送装置の第2の実施の形態を示す図である。図6においては、人力による搬送装置が示されている。
図6においては、図1のDCモータ16、動力軸16a、モータ台16b、制御ユニット20及び電流供給線30の代りに、人が座るためのサドル16’、サドル16’の下部の動力軸16’a、動力軸16’aの両端のペダル16’R、16’Lを設けてある。また、図1の十字ベルト17及び平行ベルト18の代りに、十字チェーン17’及び平行チェーン18’を設けてある。その他の構成要素は図1の搬送装置の構成要素と同一である。
図6の搬送装置の動作を説明する。
直進(前進)モード
ペダル16’R、16’Lによって動力軸16’aを正転(図6の右方から見て時計回りとする)させると、プーリ15は平行チェーン18’によって正転する。このとき、ダブルワンウェイクラッチ構造14においては、アウタレース14aは十字チェーン17’によって逆転し、インナレース14bはプーリ15によって正転し、従って、ミドルレース14cはインナレース14bの正転によって正転する。この結果、ミドルレース14cに結合された駆動軸11aが正転して左駆動輪11は正転し、他方、プーリ15に接続された駆動軸12aが正転して右駆動輪12は正転する。このように、図6の搬送装置は、図2の直進(前進)モードと同様に、左駆動輪11の正転及び右駆動輪12の正転によって前進の直進モードとなる。
回転(右回転)モード
ペダル16’R、16’Lによって動力軸16’aを逆転(図6の右方から見て反時計回りとする)させると、プーリ15は平行チェーン18’によって逆転する。このとき、ダブルワンウェイクラッチ構造14においては、アウタレース14aは十字チェーン17’によって正転し、インナレース14bはプーリ15によって逆転し、従って、ミドルレース14cはアウタレース14aの正転によって正転する。この結果、ミドルレース14cに結合された駆動軸11aが正転して左駆動輪11は正転し、他方、プーリ15に接続された駆動軸12aが逆転して右駆動輪12は逆転する。このように、図6の搬送装置は図2の回転(右回転)モードと同様に、左駆動輪11の正転及び右駆動輪12の逆転によって右回転の回転モードとなる。
すなわち、図6においても、左駆動輪11は動力軸16’aの正転、逆転にかかわらず、正転し、他方、右駆動輪12は動力軸16’aの正転、逆転に応じて正転、逆転する。これにより、図6の搬送装置においては、単一の動力源であるペダル16’R、16’Lによってステアリング機能を有する駆動輪11、12を駆動することによって平面移動を実現できる。
尚、上述の第2の実施の形態においても、十字チェーン17’と平行チェーン18’とを交換してもよい。この場合には、動力軸16’aが正転のときに、右回転の回転モードとなり、他方、動力軸16’aが逆転のときに、前進の直進モードとなる。
また、上述の第1、第2の実施の形態においては、2つの駆動輪を基台10の後方に設け、受動自在輪を前方に設けているが、2つの駆動輪を前方に設け、受動自在輪を後方に設けてもよい。また、受動自在輪を左右1つづつ設けてもよい。
本発明に係る搬送装置は、原子力発電所等の探索ロボット以外に、電動車椅子、運搬車等に利用できる。
10:基台
11:左駆動輪
11a:駆動軸
11b:軸受
12:右駆動輪
12a:駆動軸
12b:軸受
13:受動自在輪
14:ダブルワンウェイクラッチ構造
14a:アウタレース
14b:インナレース
14c:ミドルレース
15:プーリ
16:DCモータ
16’:サドル
16’R、16’L:ペダル
16a、16’a:動力軸
16b:モータ台
17:十字ベルト
17’:十字チェーン
18:平行ベルト
18’:平行チェーン
20:制御ユニット
30:電流供給線
100:基台
101:左駆動輪
101a:駆動軸
101b:軸受
102:右駆動輪
102a:駆動軸
102b:軸受
103:受動自在輪
104:左DCモータ
104a:動力軸
104b:モータ台
105:平行ベルト
106:右DCモータ
106a:動力軸
106b:モータ台
107:平行ベルト
200:制御ユニット
301、302:電流供給線

Claims (12)

  1. 第1の入力軸として作用するアウタレースと、
    前記アウタレースの内側に設けられ、第2の入力軸として作用するインナレースと、
    前記アウタレースと前記インナレースとの間に設けられ、出力軸として作用するミドルレースと
    を具備し、
    前記アウタレースの第1の内周部分及び前記ミドルレースの第1の外周部分は、前記アウタレースの第1の回転方向に回転したときに前記アウタレースの回転トルクを前記ミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつ前記アウタレースが前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転したときに前記アウタレースは空転状態となる第1のワンウェイクラッチ要素を構成し、
    前記インナレースの第1の外周部分及び前記ミドルレースの第1の内周部分は、前記インナレースの前記第1の回転方向に回転したときに前記インナレースの回転トルクを前記ミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつ前記インナレースが前記第2の回転方向に回転したときに前記インナレースは空転状態となる第2のワンウェイクラッチ要素を構成するダブルワンウェイクラッチ機構。
  2. 前記アウタレースの第2の内周部分及び前記ミドルレースの第2の外周部分は第1の軸受部を構成し、
    前記インナレースの第2の外周部分及び前記ミドルレースの第2の内周部分は第2の軸受部を構成する請求項1に記載のダブルワンウェイクラッチ機構。
  3. 動力軸を有する単一の動力源と、
    第1の駆動軸を有する第1の駆動輪と、
    第2の駆動軸を有する第2の駆動輪と、
    ダブルワンウェイクラッチ構造と
    を具備し、
    前記ダブルワンウェイクラッチ構造は、
    前記動力軸に第1の逆回転トルク伝達手段又は第1の回転トルク伝達手段を介して接続されたアウタレースと、
    前記アウタレースの内側に設けられ、前記第2の駆動軸に結合され、前記動力軸に第2の回転トルク伝達手段又は第2の逆回転トルク伝達手段を介して接続されたインナレースと、
    前記アウタレースと前記インナレースとの間に設けられ、前記第1の駆動軸に結合されたミドルレースと
    を具備し、
    前記アウタレースの第1の内周部分及び前記ミドルレースの第1の外周部分は、前記アウタレースの第1の回転方向に回転したときに前記アウタレースの回転トルクを前記ミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつ前記アウタレースが前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転したときに前記アウタレースは空転状態となる第1のワンウェイクラッチ要素を構成し、
    前記インナレースの第1の外周部分及び前記ミドルレースの第1の内周部分は、前記インナレースの前記第1の回転方向に回転したときに前記インナレースの回転トルクを前記ミドルレースに伝達する回転トルク伝達状態となり、かつ前記インナレースが前記第2の回転方向に回転したときに前記インナレースは空転状態となる第2のワンウェイクラッチ要素を構成する搬送装置。
  4. 前記動力源は前記動力軸に接続された単一のモータを具備する請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記第1、第2の回転トルク伝達手段は平行ベルトであり、
    前記第1、第2の逆回転トルク伝達手段は十字ベルトである請求項4に記載の搬送装置。
  6. さらに、前記モータに電流供給線を介して接続された制御ユニットを具備する請求項4に記載の搬送装置。
  7. 前記電流供給線はたわみ軸を具備する請求項6に記載の搬送装置。
  8. さらに、前記モータに接続された手回し発電機を具備する請求項4に記載の搬送装置。
  9. 前記動力源は前記動力軸に接続されたペダルを具備する請求項3に記載の搬送装置。
  10. 前記第1、第2の回転トルク伝達手段は平行チェーンであり、
    前記第1、第2の逆回転トルク伝達手段は十字チェーンである請求項9に記載の搬送装置。
  11. さらに、前記インナレースに結合され、前記アウタレースの外径と同一の外径を有するプーリを具備し、
    前記動力軸は前記第2の回転トルク伝達手段又は前記第2の逆回転トルク伝達手段及び前記プーリを介して前記インナレースに接続された請求項3に記載の搬送装置。
  12. 前記アウタレースの第2の内周部分及び前記ミドルレースの第2の外周部分は第1の軸受部を構成し、
    前記インナレースの第2の外周部分及び前記ミドルレースの第2の内周部分は第2の軸受部を構成する請求項3に記載の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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