JP2019138305A - 変速機の油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、このような変速機では、変速機に供給する供給圧が目標圧となるように、目標圧と実圧との差分に基づくフィードバック制御を行っている。
すなわち、電動オイルポンプが停止状態(OFF状態)から駆動状態(ON状態)となった直後は、オイル供給量が急増して供給圧が目標圧を上回る場合がある。
そして、このように供給圧が目標圧を上回った場合、フィードバック制御により供給圧を目標圧に近付くように低下させる。このとき、供給圧と目標圧との差分が大きい程、フィードバック制御による供給圧の低下量が大きくなり、この場合、供給圧が逆に目標圧を下回るアンダシュートが生じるおそれがあった。そして、このように供給圧が目標圧を下回るアンダシュートが生じると、変速機において十分なトルク伝達を行えずに変速制御品質が低下するおそれがある。
(実施の形態1)
実施の形態1の変速機の油圧制御装置の構成を説明する。
実施の形態1の変速機の油圧制御装置は、車両のベルト式無段変速機CVTの油圧供給源である後述するメカオイルポンプ77(第一オイルポンプ)と、電動オイルポンプ79(第二オイルポンプ)とによる油圧の供給を制御するものである。
リバースブレーキ32は、シフト操作によりRレンジ位置が選択された時に変速機コントロールバルブ71から供給されるリバースブレーキ圧Prbにより締結される。なお、フォワードクラッチ31とリバースブレーキ32は、シフト操作によりNレンジ位置が選択された時には、フォワードクラッチ圧Pfc、リバースブレーキ圧Prbの供給が停止されて解放される。
なお、メカオイルポンプ77は、エンジン1により回転駆動される。また、電動オイルポンプ79は、電動モータ78により回転駆動される。そして、変速機コントロールバルブ71は、メカオイルポンプ77の吐出オイルが電動オイルポンプ79に向かわないようにする逆止弁機能および電動オイルポンプ79の吐出オイルがメカオイルポンプ77に向かわないようにする逆止弁機能を備える。
セカンダリ圧ソレノイドバルブ74は、セカンダリ圧室46へのセカンダリ圧Psecを調圧する。
クラッチ/ブレーキ圧ソレノイドバルブ75は、フォワードクラッチ31へのフォワードクラッチ圧Pfcと、リバースブレーキ32へのリバースブレーキ圧Prbと、を調圧する。
トルクコンバータ圧ソレノイドバルブ76は、トルクコンバータ2へのトルクコンバータ圧Ptcを調圧する。なお、各ソレノイドバルブ72,73,74,75,76は、CVTコントロールユニット8から出力される指令値によって調圧される。
ライン圧制御では、スロットル開度などに応じた目標ライン圧を得る指令値をライン圧ソレノイドバルブ72に出力する。なお、このライン圧制御では、フィードフォワード制御を実行する。
図1に戻り、変速制御部8aは、前述のスロットル開度(APO)などに応じた目標ライン圧を得るのにあたり、電動オイルポンプ79の駆動を制御するポンプ切替部8bを備える。
CVTコントロールユニット8の変速制御部8aには、フィードバック補正部8cおよびフィードバック補正規制部8dが含まれる。
すなわち、フィードバック補正部8cは、セカンダリ圧Psecの目標圧と、セカンダリ圧センサ82が検出するセカンダリ圧Psecの実圧との差分を求め、この差分を抑えるようにセカンダリ圧Psecの指令圧に補正値FBcv(図4、図5参照)を加算する。
以下に、このフィードバック制御規制部が実行する処理の流れを図3のフローチャートに基づいて説明する。
次に、本実施の形態1の作用の説明に先立ち、本実施の形態1の変速機の油圧制御装置の解決課題を、比較例に基づいて説明する。
そして、t01の時点で、メカポンプ(77)による供給圧が不足し、電動オイルポンプ(79)の駆動を開始している。このとき、電動オイルポンプ(79)の駆動開始直後に、電動オイルポンプ(79)によるオイル供給量が急増するため、過渡的にライン圧過多となる。これにより、セカンダリ圧Psecの実圧も目標圧(フィードバック前指示圧)を上回る。
次に、実施の形態1の変速機の油圧制御装置の作用を説明する。
図5は、比較例と同様に電動オイルポンプ79を非駆動状態から駆動状態に切り替えた場合の実施の形態1の動作を示すタイムチャートである。
このタイムチャートでは、t0の時点で、ライン圧PLの上昇要求が発生し、ライン圧PLの上昇を開始する。
そして、比較例と同様に電動オイルポンプ79のオイル供給量が加わることで、t1の時点からライン圧PLが急上昇し、その実圧が目標圧を上回るとともに、セカンダリ圧Psecも実圧が目標圧(フィードバック前指示圧)を上回る。
したがって、セカンダリ圧Psecのフィードバック前指示圧にフィードバック制御による補正値FBcvを加算すること無くフィードバック後指示圧を出力する。この場合、フィードバック後指示圧は、目標圧(フィードバック前指示圧)と同圧となる。
したがって、フィードバック制御の許可後は、フィードバック制御により高精度で実圧を目標圧に向けて制御する。
以下に、実施の形態1の変速機の油圧制御装置の効果を列挙する。
1)実施の形態1の変速機の油圧制御装置は、
変速機(ベルト式無段変速機)CVTと、
変速機CVTの油圧供給源として設けられ、エンジン(走行用駆動源)1により駆動されるメカオイルポンプ(第一オイルポンプ)77、および、エンジン1とはとは異なる駆動源である電動モータ78に駆動される電動オイルポンプ(第二オイルポンプ)79と、
変速機CVTの変速に関する制御を行う変速制御部8aと、
変速制御部8aに含まれ、変速に際し、電動オイルポンプ79の駆動状態を切り替えるポンプ切替部8bと、
変速制御部8aに含まれ、変速機CVTへの供給油圧を、目標圧と実圧との差分に基づいて、フィードバック制御するフィードバック補正部8cと、
変速制御部8aは、電動オイルポンプ79の駆動状態を切り替えた時には、切り替えた時点から所定の間(設定時間Tlim)、フィードバック制御を規制するフィードバック補正規制部8dと、を備える。
したがって、電動オイルポンプ79の駆動切換直後のオイル供給量の変化に対応してフィードバック制御を実行することにより生じる不具合を抑制し、制御品質を向上できる。
変速制御部8aのフィードバック補正規制部8dは、フィードバック制御の規制時にフィードバック制御を禁止する。
したがって、電動オイルポンプ79の駆動切換直後のオイル供給量の変化に対応するフィードバック制御による補正量を0とすることにより、過剰な補正を無くし、制御品質を確実に向上できる。
変速制御部8aのフィードバック補正規制部8dは、フィードバック制御の規制は、電動オイルポンプ79の駆動状態(ON)から非駆動状態(OFF)へ切り替えた時には行うことなく、電動オイルポンプ79の非駆動状態(OFF)から駆動状態(ON)へ切り替えた時に行う。
したがって、電動オイルポンプ79の非駆動状態(OFF)から駆動状態(ON)に切り替えた直後の、供給圧の目標圧に対して実圧が低下するアンダシュートの発生を抑制できる。これにより、供給圧不足による変速機CVTの滑りの発生を抑制し、制御品質の向上を図ることができる。
また、電動オイルポンプ79の駆動状態(ON)から非駆動状態(OFF)へ切替時には、メカオイルポンプ77のオイル供給量が足りている状況であるため、フィードバック補正の規制を行わなくても、オイル供給量不足を原因とした制御品質の低下は生じない。
変速制御部8aのフィードバック補正規制部8dは、実圧の変化率が所定値(変化率閾値Prlim)未満になると、規制を解除する。
したがって、制御品質の低下を招くような実圧の変化が生じる場合にフィードバック制御の規制を行い、不要なフィードバック制御の規制を行い、逆に、フィードバック制御の規制による実圧の目標圧に対する追従性を悪化させるのを抑制できる。
フィードバック補正部8cによるフィードバック制御の対象として、ベルト式無段変速機CVTのセカンダリ圧Psecが含まれる。
したがって、電動オイルポンプ79の駆動状態の切り替え時におけるセカンダリ圧Psecのフィードバック制御に基づくベルト滑りなどの不具合の発生を抑制できる。
また、変速機としてもベルト式無段変速機に限定されるものではなく、ギア機構を用いた有段の変速機であってもよい。そして、この変速機に対する供給圧であれば、フィードバック制御およびその規制の対象とすることができる。
8a 変速制御部
8b ポンプ切替部
8c フィードバック補正部
8d フィードバック制御規制部
77 メカオイルポンプ(第一オイルポンプ)
78 電動モータ(走行用駆動源とは異なる駆動源)
79 電動オイルポンプ(第二オイルポンプ)
CVT ベルト式無段変速機(変速機)
FBcv 補正値
Prlim 変化率閾値
Psec セカンダリ圧(供給圧)
Tlim 設定時間
Claims (5)
- 変速機と、
前記変速機の油圧供給源として設けられ、走行用駆動源により駆動される第一オイルポンプ、および、前記走行用駆動源とは異なる駆動源に駆動される第二オイルポンプと、
前記変速機の変速に関する制御を行う変速制御部と、
前記変速制御部に含まれ、変速に際し、前記第二オイルポンプの駆動状態を切り替えるポンプ切替部と、
前記変速制御部に含まれ、前記変速機への供給油圧を、目標圧と実圧との差分に基づいて、フィードバック制御するフィードバック制御部と、
を備え、
前記変速制御部は、前記第二オイルポンプの駆動状態を切り替えた時には、切り替えた時点から所定の間、前記フィードバック制御を規制する変速機の油圧制御装置。 - 請求項1に記載の変速機の油圧制御装置において、
前記変速制御部は、前記フィードバック制御の規制時に前記フィードバック制御を禁止する変速機の油圧制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の変速機の油圧制御装置において、
前記変速制御部は、前記フィードバック制御の規制は、前記第二オイルポンプの駆動状態から非駆動状態へ切り替えた時には行うことなく、前記第二オイルポンプの非駆動状態から駆動状態へ切り替えた時に行う変速機の油圧制御装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の変速機の油圧制御装置において、
前記変速制御部は、前記実圧の変化率が所定値未満になると、前記規制を解除する変速機の油圧制御装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変速機の油圧制御装置において、
前記フィードバック制御部による前記フィードバック制御の対象として、前記変速機としての無段変速機のセカンダリ圧が含まれる変速機の油圧制御装置。
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JP2016183762A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | ジヤトコ株式会社 | 車両用油圧制御装置 |
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