JP2019137854A - 蓄熱材組成物 - Google Patents

蓄熱材組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019137854A
JP2019137854A JP2019019226A JP2019019226A JP2019137854A JP 2019137854 A JP2019137854 A JP 2019137854A JP 2019019226 A JP2019019226 A JP 2019019226A JP 2019019226 A JP2019019226 A JP 2019019226A JP 2019137854 A JP2019137854 A JP 2019137854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
storage material
material composition
heat
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019019226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7266282B2 (ja
Inventor
直達 矢野
Naotatsu Yano
直達 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yano Giken Co Ltd
Original Assignee
Yano Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yano Giken Co Ltd filed Critical Yano Giken Co Ltd
Publication of JP2019137854A publication Critical patent/JP2019137854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266282B2 publication Critical patent/JP7266282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能とする蓄熱材組成物の提供。【解決手段】所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末とを含有する。前記黒鉛粉末の濃度が、全蓄熱材組成物に対して1.0重量%〜10.0重量%である。又、本発明に係る蓄熱材組成物は、所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末と、親水性の増粘剤とを含有する。又、前記増粘剤の濃度が、全蓄熱材組成物に対して0.1重量%〜5.0重量%である。迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄熱材組成物に関する。
従来より、所定の温度範囲における固体と液体との間の相変化(固液相変化)を利用して蓄熱(熱吸収)及び放熱(熱放出)を行う蓄熱材(潜熱蓄熱材、顕熱蓄熱材、蓄熱資材等)が知られている。蓄熱材は、例えば、多くの冷熱や温熱を必要とする建物(住宅やオフィスビル等)の冷暖房設備や工場の排熱回収設備等の様々な分野に幅広く利用されている。
蓄熱材に関する技術として、例えば、特開平11−323319号公報(特許文献1)には、酢酸ナトリウム3水塩に、相分離防止材として親水性フュームドシリカ、親水性フュームドアルミナ及びカルシウム塩を配合した潜熱蓄熱材組成物が開示されている。これにより、長期に亘って融解−凝固のヒートサイクルを繰り返しても相分離が起こらないとしている。
又、特開2000−63810号公報(特許文献2)には、一般式CaCl・nHO(ここでnは4.5〜6.5)の組成を有する塩化カルシウム水和物100重量部に対し、多価アルコール10〜35重量部と、アルカリ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物(但し、塩化ストロンチウムと塩化バリウムを除く)の一種又は複数の1〜30重量部と、塩化ストロンチウム及び/または塩化バリウム0.1〜20重量部とを混合し、更に必要に応じてアタパルジャイト、ワラストナイト、セピオライトなどの繊維状鉱物の一種又は複数の0.1〜20重量部を混合してなる潜熱蓄熱材組成物が開示されている。これにより、凝固点が比較的低温領域(5〜25℃)にあり、空調用冷暖房システムの蓄熱材として使用できるとしている。
又、特開2015−218212号公報(特許文献3)には、潜熱蓄熱物質(イ)を主成分とし、融点調整剤(ロ)、微細結晶生成作用および過冷却防止作用および増粘作用を有する相分離防止剤(ハ)および/または微細結晶生成作用を有する融点調整剤(ロ’)、過冷却防止剤(ニ)を必須成分として所定量配合した潜熱蓄熱材組成物であって、潜熱蓄熱物質と融点調整剤、相分離防止剤、過冷却防止剤を所定量配合して溶融混合冷却して得られる潜熱蓄熱材組成物が開示されている。これにより、常温−常圧下で柔軟性ないし流動性を有する微細な粒子の集合体を主成分として構成し、相分離せず、過冷却現象が発生せず、優れた蓄熱〜放熱を安定して繰り返すことができ、流動可能な熱搬送媒体としても利用できるとしている。
又、特開2016−108535号公報(特許文献4)には、糖アルコールと、過冷却安定化剤と、を含有し、過冷却安定化剤は、(i)20℃の水100mLに対する溶解度が9g以上であり、かつ、1価のアニオンである塩、(ii)塩をモノマーとするポリマー、又は(iii)20℃の水100mLに対する溶解度が9g以上であるアルコールをモノマーとする、7000〜400万の分子量を有するポリマーである、蓄熱材組成物が開示されている。これにより、室温又は室温に近い温度で過冷却状態を安定的に保つことができるとしている。
本出願人は、例えば、再表2007/099798号公報(特許文献5)で、主成分として塩化カルシウムを含有する蓄熱材組成物であって、核形成材として塩化ストロンチウムと塩化バリウムとを含有し、且つ増粘材としてセルロース系材料を含有する蓄熱材組成物を開示している。これにより、常温を超えるような高温状態に何度も晒されるような条件下においても、劣化し難く、高い耐久性と耐熱性を有するとしている。
特開平11−323319号公報 特開2000−63810号公報 特開2015−218212号公報 特開2016−108535号公報 再表2007/099798号公報
上述した固液相変化を利用した蓄熱材組成物では、通常、熱伝導率が全体として低いため、周囲環境からの蓄熱や周囲環境への放熱が迅速に行われ難く、蓄熱・放熱に時間が掛かるという課題がある。そのため、蓄熱材組成物の熱伝導率の低さを補うために、例えば、表面積が広い容器に蓄熱材組成物を収容して、周囲環境に対して蓄熱材組成物の表面積を広げる対策が行われるが、この場合、容器の形状が限定されるという課題がある。
一方、熱伝導率を高める方法として、熱伝導率が高い粒子を添加する方法が考えられるが、単純に粒子を蓄熱材組成物中に添加しても、粒子が蓄熱材組成物と分離して沈殿するという課題がある。
これらの課題に対して、上述した特許文献1−5に記載の技術では解決することは出来ない。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能とする蓄熱材組成物を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄熱材組成物は、所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末とを含有する。前記黒鉛粉末の濃度が、全蓄熱材組成物に対して1.0重量%〜10.0重量%である。又、本発明に係る蓄熱材組成物は、所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末と、親水性の増粘剤と、を含有する。又、前記増粘剤の濃度が、全蓄熱材組成物に対して0.1重量%〜5.0重量%である。
本発明によれば、迅速な固液の相変化を実現するとともに、繰り返し使用を可能となる。
実施例1−4と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表である。 5回目のヒートサイクルにおける実施例1−4と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表である。 5回目のヒートサイクルにおける実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 26回目のヒートサイクルにおける実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表である。 5回目のヒートサイクルにおける実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 10回目のヒートサイクルにおける実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 実施例13−14と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表である。 15回目のヒートサイクルにおける実施例13−14と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 実施例13におけるヒートサイクル前の初期と55回目のヒートサイクル後と120回目のヒートサイクル後の試験管写真と、実施例14におけるヒートサイクル前の初期と30回目のヒートサイクル後と80回目のヒートサイクル後の試験管写真とである。 比較例1−5の蓄熱材組成物の成分表である。 1回目のヒートサイクルにおける比較例1−5の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。 5回目のヒートサイクルにおける比較例1−5の蓄熱材組成物の温度変化のグラフである。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、を含有する通常の蓄熱材組成物では、熱伝導率が低いため、蓄熱や放熱の速度が低かった。又、熱伝導率が高い粒子を添加しても、蓄熱材組成物(水溶液)の比重が粒子の比重と異なるため、添加後の粒子が直ぐに沈殿し、蓄熱材組成物の熱伝導率の改善に繋がらなかった。
本発明者は、長年、上述の蓄熱材組成物について研究しており、蓄熱材組成物(水溶液)の比重が約1.5であること、金属を凌駕する熱伝導率を有する素材として黒鉛が存在すること{黒鉛の熱伝導率は約2000W/(m・K)、銅の熱伝導率は約400W/(m/K)}、黒鉛粉末の比重が約2.0であることに着目し、後述する実施例に基づいて、本発明を完成させたのである。
即ち、本発明に係る蓄熱材組成物は、所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末とを含有する。これにより、迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能となる。
つまり、黒鉛粉末の比重が蓄熱材組成物の比重に近いため、蓄熱材組成物に黒鉛粉末を添加すると、黒鉛粉末が蓄熱材組成物中に均一に分散し、蓄熱材組成物全体の熱伝導率を高める。上述のように、黒鉛粉末の熱伝導率は、金属の熱伝導率を凌駕する程、高いため、蓄熱材組成物の蓄熱・放熱の速度を速める。
尚、他の熱伝導性粉末、例えば、四酸化三鉄(Fe)等では、熱伝導性粉末の比重が蓄熱材組成物の比重とかけ離れるため、蓄熱材組成物の蓄熱・放熱の速度を向上させる効果は無い。
又、高温(約60℃)から低温(約0℃)へ下げた後に再度高温へ上げるヒートサイクルにおいて、蓄熱材組成物の融解と凝固を繰り返しても、黒鉛粉末が固液相変化材への熱伝導の媒体となり、蓄熱材組成物の蓄熱・放熱が安定して行われ、過冷却現象を抑える。そのため、長期間の繰り返し使用も可能となる。
ここで、固液相変化材の種類に特に限定は無いが、例えば、塩化カルシウム、酢酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム等を挙げることが出来る。塩化カルシウムとは、周囲の環境の温度が変化することで、蓄熱材組成物中において、塩化カルシウム6水和物結晶(固体)と塩化カルシウム水液体(液体)との間を相変化する成分である。蓄熱材組成物の塩化カルシウムは、無水物(CaCl)やその水和物{CaCl・nHO(n=1〜6)}を採用することが出来る。特に、塩化カルシウム二水和物は比較的入手し易く、好ましい。尚、蓄熱材組成物に添加される水の量は、塩化カルシウム6水和物の生成に必要な量であり、他の成分の添加による水の量の変化等により若干変動するが、1モルのCaClに対して6モル程度である。又、水の量は、塩化カルシウムとして水和物を用いた場合には、その水和物中の結晶水も含めて6モル程度である。
尚、他の固液相変化材についても、相変化の温度範囲が異なるものの、所定の温度範囲において、塩化カルシウムと同様の相変化を行い、蓄熱及び放熱を生じさせる。これらの種類の固液相変化材は適宜組み合わせても良い。
又、核形成材は、上述のように塩化ストロンチウムを主成分とする。ここで、核形成材には、塩化ストロンチウムの他の成分を含有しても良く、例えば、塩化バリウム、硫化バリウムを含有しても構わない。特に、塩化ストロンチウム、塩化バリウム、硫化バリウムを含有する場合、例えば、それぞれの無水物(SrCl・BaCl・BaS)を用いても良いし、これらの化合物の水和物を用いても良い。又、その他の核形成材として、リン酸水素二ナトリウム12水和物(NaHPO・12HO)やフライアッシュを含有しても構わない。
ここで、黒鉛粉末における黒鉛の種類に特に限定は無いが、例えば、鱗状黒鉛、土状黒鉛、人造黒鉛、コークス、膨張黒鉛、球状黒鉛、特殊処理黒鉛、球状黒鉛、炭素繊維(カーボンファイバー)、カーボンナノチューブ等を挙げることが出来る。又、黒鉛粉末は、固液相変化材を含む水溶液中での分散性を向上させるために、親水性表面処理を施されると、好ましい。これらの種類の黒鉛粉末は適宜組み合わせても良い。
又、黒鉛粉末の平均粒子径に特に限定は無いが、例えば、平均粒子径が5μm〜20μmであると好ましく、平均粒子径が5μm〜15μmであると更に好ましい。
又、黒鉛粉末の濃度が高い程、蓄熱材組成物中の黒鉛粉末が相互に接触して、黒鉛粉末のネットワークを形成し、蓄熱材組成物全体の熱伝導率を高めるため、好ましいが、黒鉛粉末の濃度が高すぎると、固液相変化材の融解と凝固に支障をきたす。そのため、例えば、黒鉛粉末の濃度は、全蓄熱材組成物に対して1重量%〜10重量%であると好ましい。
更に、本発明に係る蓄熱材組成物は、所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末と、親水性の増粘剤とを含有する。このように、親水性増粘剤を添加することで、蓄熱材組成物中の水と親和し、蓄熱材組成物全体の粘度を増加させ、蓄熱材組成物の比重と黒鉛粉末の比重に微少な差異があるとしても、蓄熱材組成物中の黒鉛粉末の偏析を抑え、黒鉛粉末を全体に分散させた状態で固定することが可能となる。そのため、蓄熱材組成物全体の熱伝導率を高い状態に保つことが可能となり、固液相変化材の固液相変化を迅速化し、固液相変化材の融解及び凝固の速度を速める。
ここで、増粘剤は、親水性であれば、増粘剤の種類に特に限定は無いが、例えば、PEG/PPG等の水溶性コポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒプロメロース(メチルヒドロキシエチルセルロース)等のヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロース誘導体、セルロースナノファイバー、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸塩等の架橋型アクリル酸系水溶性ポリマー、キサンタンガム、デュータンガム、多糖体、ポリアクリル酸ナトリウム、微粉末シリカ、シリカフラワー、珪藻土微粉末、グリセリン、寒天等を挙げることが出来る。これらの種類の増粘剤は適宜組み合わせても良い。
又、増粘剤は、蓄熱材組成物中の水と親和してネットワークを形成し、粘度を増加させるため、増粘剤の濃度は低くても効果を有するが、増粘剤の濃度が高すぎると、固液相変化材の融解と凝固に支障をきたす。そのため、例えば、増粘剤の濃度は、全蓄熱材組成物に対して0.1重量%〜3.0重量%であると好ましく、0.1重量%〜2.0重量%であると更に好ましい。
又、蓄熱材組成物には、必要に応じて、融点調整材が適宜添加される。ここで、融点調整材とは、固液相変化材の凝固点(融点)を降下させ、潜熱発生温度を変化させる降下剤を意味し、例えば、臭化アンモニウム(NHBr)、塩化アンモニウム(NHCl)等を挙げることが出来る。具体的には、塩化カルシウム6水和物の潜熱発生温度は、その凝固点の約30℃であるが、蓄熱材の使用目的等に応じて、例えば、その凝固点を、20℃前後等、約30℃より低い温度に低下させたい場合がある。そのような場合、蓄熱材組成物に融点調整材を添加することで、蓄熱材組成物の固液相変化材の凝固点を意図的に低下させて、蓄熱材の使用目的に適合させることが出来る。融点調整材の濃度に特に限定は無く、例えば、全蓄熱材組成物に対して1.0重量%〜20.0重量%に設定される。
又、蓄熱材組成物の使用方法に特に限定は無いが、例えば、蓄熱材組成物を容器に充填・密封した物を蓄熱資材として使用する方法を挙げることが出来る。蓄熱材組成物の熱伝導率が高いため、容器の形状に特に限定は無く、例えば、板状、円柱状等、用途に合わせて適宜設計変更可能である。
又、蓄熱材組成物の用途に特に限定は無く、例えば、冷暖房設備、工場の排熱回収設備、ビニールハウス等の農業関連設備、端末装置、携帯端末装置等の電子機器等の蓄熱資材として用いることが出来る。蓄熱資材の利用方法としては、昼間の周囲環境から蓄熱し、夜間の周囲環境へ放熱することで、熱エネルギーの有効利用を図ることが出来る。
以下に、本発明における実施例、比較例等を具体的に説明するが、本発明の適用が本実施例などに限定されるものではない。
<実施例1>
固液相変化材(塩化カルシウム二水和物)(CaCl・2HO)を50.7重量%、融点調整剤(臭化アンモニウム)(NHBr)を10.0重量%、水を24.0重量%、主に塩化ストロンチウム(SrCl)を含有する核形成材を14.2重量%、黒鉛粉末(平均粒子径10.3μm、鱗状黒鉛A)を1.0重量%にして調整した蓄熱材組成物を実施例1の蓄熱材組成物とした。融点調整剤の添加により、蓄熱材組成物の凝固点(融点)を18℃に設定した。
<実施例2>
実施例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を3.0重量%に変更する以外は、実施例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例2の蓄熱材組成物とした。
<実施例3>
実施例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を5.0重量%に変更する以外は、実施例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例3の蓄熱材組成物とした。
<実施例4>
実施例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を10.0重量%に変更する以外は、実施例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例4の蓄熱材組成物とした。
<比較例1>
実施例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を比較例1の蓄熱材組成物とした。尚、図1には、実施例1−4と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表を示す。
<評価方法>
実施例1−4と、比較例1の蓄熱材組成物について、各蓄熱材組成物の周囲温度を所定の時間で約60℃から約0℃まで下げた(冷却)後に、再び約0℃から60℃まで上げる(加熱)操作のヒートサイクルを所定回数繰り返すことで、各蓄熱材組成物の温度変化を測定した。
<評価結果>
図2には、5回目のヒートサイクルにおける実施例1−4と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図2に示すように、ヒートサイクルの冷却時において、実施例1−4の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、単位時間当たりの冷却温度が大きく、冷却速度が速くなっていることが理解される。更に、黒鉛粉末の濃度が高くなる程、冷却速度を示すグラフの傾きが急になっていることが理解される。
又、比較例1の蓄熱材組成物では、周囲温度の冷却において、過冷却現象が現れているのに対し、実施例1−4の蓄熱材組成物では、過冷却現象が抑えられていることが理解される。又、黒鉛粉末の濃度が高くなる程、過冷却現象を示すピークがなだらかになっていることが理解される。
一方、ヒートサイクルの加熱時において、実施例1−4の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、単位時間当たりの加熱温度が大きく、加熱速度が速くなり、グラフの立ち上がりが早くなっていることが理解される。更に、黒鉛粉末の濃度が高くなる程、グラフの立ち上がりが早くなっていることが理解される。
<実施例5>
固液相変化材(塩化カルシウム二水和物)(CaCl・2HO)を49.9重量%、融点調整剤(臭化アンモニウム)(NHBr)を10.0重量%、水を23.6重量%、主に塩化ストロンチウム(SrCl)を含有する核形成材を14.0重量%、黒鉛粉末(平均粒子径10.3μm、鱗状黒鉛A)を1.0重量%、親水性増粘剤(PEG/PPGの水溶性コポリマー、ポリマーA)を1.5重量%にして調整した蓄熱材組成物を実施例1の蓄熱材組成物とした。融点調整剤の添加により、蓄熱材組成物の凝固点(融点)を18℃に設定した。
<実施例6>
実施例5の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を3.0重量%に変更する以外は、実施例5と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例6の蓄熱材組成物とした。
<実施例7>
実施例5の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を5.0重量%に変更する以外は、実施例5と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例7の蓄熱材組成物とした。
<実施例8>
実施例5の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の濃度を10.0重量%に変更する以外は、実施例5と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例8の蓄熱材組成物とした。尚、図3には、実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表を示す。
<評価方法>
実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物について、上述と同様に、ヒートサイクルを所定回数繰り返すことで、各蓄熱材組成物の温度変化を測定した。
<評価結果>
図4には、5回目のヒートサイクルにおける実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図4に示すように、ヒートサイクルの冷却時において、実施例5−8の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、冷却速度が速いことと、過冷却現象が抑えられていることが確認出来た。又、ヒートサイクルの加熱時において、実施例5−8の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、加熱速度が速いことと、グラフの立ち上がりが早いことが確認出来た。特に、親水性増粘剤の添加により、親水性増粘剤を添加していない場合と比較して、冷却速度の向上と過冷却現象の抑制と加熱速度の向上が見られた。
図5には、26回目のヒートサイクルにおける実施例5−8と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図5に示すように、実施例5−8の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、冷却速度及び加熱速度が速くなっていることが理解される。26回目のヒートサイクルでは、実施例5−8の蓄熱材組成物の過冷却現象が見られるものの、26回目のヒートサイクルでも、5回目のヒートサイクルとほぼ同じ傾向であることが理解される。これにより、蓄熱材組成物に黒鉛粉末を添加することで、迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能となることが分かった。
<実施例9>
固液相変化材(塩化カルシウム二水和物)を43.9重量%、融点調整剤(臭化アンモニウム)を10.0重量%、水を20.8重量%、主に塩化ストロンチウム(SrCl)を含有する核形成材を12.3重量%、黒鉛粉末(平均粒子径11.0μm、鱗状黒鉛B)を10.0重量%、親水性増粘剤(PEG/PPGの水溶性コポリマー、ポリマーA)を1.5重量%にして調整した蓄熱材組成物を実施例9の蓄熱材組成物とした。
<実施例10>
実施例9の蓄熱材組成物において、黒鉛粉末を黒鉛粉末(平均粒子径10.3μm、鱗状黒鉛A)に変更し、増粘剤を他の増粘剤(ヒプロメロース、ポリマーB)に変更する以外は、実施例9と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例10の蓄熱材組成物とした。
<実施例11>
実施例9の蓄熱材組成物において、黒鉛粉末を黒鉛粉末(平均粒子径11.2μm、人造黒鉛A)に変更する以外は、実施例9と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例10の蓄熱材組成物とした。
<実施例12>
実施例9の蓄熱材組成物において、黒鉛粉末を黒鉛粉末(平均粒子径10.3μm、鱗状黒鉛A)に変更する以外は、実施例9と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例12の蓄熱材組成物とした。尚、図6には、実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表を示す。
<評価方法>
実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物について、上述と同様に、ヒートサイクルを所定回数繰り返すことで、各蓄熱材組成物の温度変化を測定した。
<評価結果>
図7には、5回目のヒートサイクルにおける実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図7に示すように、ヒートサイクルの冷却時において、実施例9−12の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、冷却速度が速いことと、過冷却現象が抑えられていることが再現出来た。更に、黒鉛粉末の種類が変更され、増粘剤の種類が変更されても、同様の作用効果があった。
一方、ヒートサイクルの加熱時において、実施例9−12の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、加熱速度が速いことと、グラフの立ち上がりが早くなることが再現出来た。
図7には、10回目のヒートサイクルにおける実施例9−12と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図7に示すように、実施例9−12の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、冷却速度及び加熱速度が速くなることが再現出来た。又、10回目のヒートサイクルでも、5回目のヒートサイクルとほぼ同じ傾向であることが確認出来た。
<実施例13>
固液相変化材(塩化カルシウム二水和物)を47.9重量%、融点調整剤(臭化アンモニウム)を10重量%、水を22.7重量%、主に塩化ストロンチウム(SrCl)を含有する核形成材を13.4重量%、黒鉛粉末(平均粒子径10.3μm、鱗状黒鉛A)を5.0重量%、親水性増粘剤(キサンタンガム、ポリマーC)を1.0重量%にして調整した蓄熱材組成物を実施例13の蓄熱材組成物とした。
<実施例14>
実施例13の蓄熱材組成物において、増粘剤を他の増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ポリマーD)に変更する以外は、実施例13と同様にして調整した蓄熱材組成物を実施例14の蓄熱材組成物とした。尚、図9には、実施例13−14と、比較例1の蓄熱材組成物の成分表を示す。
<評価方法>
実施例13−14と、比較例1の蓄熱材組成物について、上述と同様に、ヒートサイクルを所定回数繰り返すことで、各蓄熱材組成物の温度変化を測定した。尚、約60℃から約0℃までの冷却時間は1時間とし、約0℃で11時間放置後に、再度、約0℃から約60℃までの加熱時間は1時間とし、約60℃で11時間放置後に冷却するヒートサイクルを繰り返した。
<評価結果>
図10には、15回目のヒートサイクルにおける実施例13−14と、比較例1の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図10に示すように、ヒートサイクルの冷却時において、実施例13−14の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、冷却速度が速いことと、過冷却現象が抑えられていることが再現出来た。更に、黒鉛粉末の種類が変更され、増粘剤の種類が変更されても、同様の作用効果があった。
一方、ヒートサイクルの加熱時において、実施例13−14の蓄熱材組成物では、比較例1の蓄熱材組成物と比較して、加熱速度が速いことと、グラフの立ち上がりが早くなることが再現出来た。
<評価方法>
実施例13−14の蓄熱材組成物について、試験管に入れて、ヒートサイクルを繰り返し、黒鉛粉末の沈降の度合いを試験管の透け具合で確認した。
<評価結果>
図11には、実施例13におけるヒートサイクル前の初期と55回目のヒートサイクル後と120回目のヒートサイクル後の試験管写真と、実施例14におけるヒートサイクル前の初期と30回目のヒートサイクル後と80回目のヒートサイクル後の試験管写真とを示す。図11に示すように、実施例13−14の蓄熱材組成物では、ヒートサイクルを数十回以上繰り返したとしても、黒鉛粉末が沈降せずに、試験管の背面から照らした光が黒鉛粉末により遮られていることが理解される。これにより、親水性増粘剤の添加により、黒鉛粉末の沈降が著しく抑制され、その結果、冷却速度の向上と過冷却現象の抑制と加熱速度の向上とに繋がると推測される。
<比較例2>
比較例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、黒鉛粉末の代わりに、熱伝導性粉末{四酸化三鉄(Fe)}を1.0重量%添加したこと以外は、比較例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を比較例2の蓄熱材組成物とした。
<比較例3>
比較例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、熱伝導性粉末の濃度を5.0重量%に変更する以外は、比較例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を比較例3の蓄熱材組成物とした。
<比較例4>
比較例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、熱伝導性粉末の濃度を10.0重量%に変更する以外は、比較例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を比較例4の蓄熱材組成物とした。
<比較例5>
比較例1の蓄熱材組成物において、融点調整剤の濃度を固定し、固液相変化材と水と核形成材とのそれぞれの比率を同じにして、熱伝導性粉末の濃度を20.0重量%に変更する以外は、比較例1と同様にして調整した蓄熱材組成物を比較例5の蓄熱材組成物とした。尚、図12には、比較例1−5の蓄熱材組成物の成分表を示す。
<評価方法>
比較例1−5の蓄熱材組成物について、各蓄熱材組成物の周囲温度を所定の時間で約40℃から−4℃まで下げた(冷却)後に、再び−4℃から40℃まで上げる(加熱)操作のヒートサイクルを所定回数繰り返すことで、各蓄熱材組成物の温度変化を測定した。
<評価結果>
図13には、1回目のヒートサイクルにおける比較例1−5の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図13に示すように、ヒートサイクルの冷却時及び加熱時において、比較例1−5の蓄熱材組成物では、ほぼ同一の温度曲線を描いており、熱伝導性粉末の作用効果が全く無いことが理解される。
図14には、5回目のヒートサイクルにおける比較例1−5の蓄熱材組成物の温度変化のグラフを示す。図14に示すように、5回目のヒートサイクルでも、1回目のヒートサイクルとほぼ同じ温度曲線であり、熱伝導性粉末の作用効果が全く無いことが理解される。
これにより、蓄熱材組成物に黒鉛粉末と親水性増粘剤とを添加することで、迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能となることが分かった。
本発明における実施例、比較例等では、蓄熱材組成物の凝固点(融点)が18℃となるように、融点調整剤として臭化アンモニウムを添加して、評価を行ったが、融点調整剤を添加しなくても、同様の作用効果を有する。本発明では、蓄熱材組成物の凝固点が18℃に限定する必要は無く、他の凝固点であっても、同様の作用効果を有する。
以上のように、本発明に係る蓄熱材組成物は、様々な分野における蓄熱資材に有用であり、迅速な蓄熱・放熱を可能とするとともに、安定的に繰り返し使用を可能な蓄熱材組成物として有効である。

Claims (4)

  1. 所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末とを含有する蓄熱材組成物。
  2. 所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末とを含有し、
    前記黒鉛粉末の濃度が、全蓄熱材組成物に対して1.0重量%〜10.0重量%である
    蓄熱材組成物。
  3. 所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末と、親水性の増粘剤とを含有する蓄熱材組成物。
  4. 所定の温度範囲において固体と液体との間で相変化を行う固液相変化材と、水と、塩化ストロンチウムを主成分とする核形成材と、黒鉛粉末と、親水性の増粘剤とを含有し、
    前記増粘剤の濃度が、全蓄熱材組成物に対して0.1重量%〜5.0重量%である
    蓄熱材組成物。
JP2019019226A 2018-02-07 2019-02-06 蓄熱材組成物 Active JP7266282B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018019719 2018-02-07
JP2018019719 2018-02-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019137854A true JP2019137854A (ja) 2019-08-22
JP7266282B2 JP7266282B2 (ja) 2023-04-28

Family

ID=67693257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019019226A Active JP7266282B2 (ja) 2018-02-07 2019-02-06 蓄熱材組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7266282B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021147408A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 矢崎総業株式会社 蓄熱材組成物
JP2021161228A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社カネカ 無機系潜熱蓄熱材組成物
WO2022158484A1 (ja) * 2021-01-25 2022-07-28 株式会社カネカ 無機系潜熱蓄熱材組成物
WO2023159996A1 (zh) * 2022-02-28 2023-08-31 华南理工大学 一种水合盐热化学储热复合材料及其制备方法与应用
US11970652B1 (en) 2023-02-16 2024-04-30 Microera Power Inc. Thermal energy storage with actively tunable phase change materials

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5774381A (en) * 1980-10-27 1982-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Heat-accumulating material
JPS61166879A (ja) * 1985-01-07 1986-07-28 Kubota Ltd 蓄熱材組成物
JPS6462382A (en) * 1987-09-01 1989-03-08 Kubota Ltd Heat storage material composition
JP2003322409A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 蓄熱槽、熱利用装置及びその熱利用方法
CN102085468A (zh) * 2009-12-04 2011-06-08 中国科学院大连化学物理研究所 一种流化床用预流化剂
WO2012108343A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 株式会社豊田中央研究所 化学蓄熱体およびその製造方法
CN103337613A (zh) * 2013-07-04 2013-10-02 奇瑞汽车股份有限公司 一种硅碳复合材料及其制备方法、锂离子电池
CN106978144A (zh) * 2017-03-20 2017-07-25 新奥泛能网络科技股份有限公司 一种复合相变材料及其制备方法和一种建筑材料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5774381A (en) * 1980-10-27 1982-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Heat-accumulating material
JPS61166879A (ja) * 1985-01-07 1986-07-28 Kubota Ltd 蓄熱材組成物
JPS6462382A (en) * 1987-09-01 1989-03-08 Kubota Ltd Heat storage material composition
JP2003322409A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 蓄熱槽、熱利用装置及びその熱利用方法
CN102085468A (zh) * 2009-12-04 2011-06-08 中国科学院大连化学物理研究所 一种流化床用预流化剂
WO2012108343A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 株式会社豊田中央研究所 化学蓄熱体およびその製造方法
CN103337613A (zh) * 2013-07-04 2013-10-02 奇瑞汽车股份有限公司 一种硅碳复合材料及其制备方法、锂离子电池
CN106978144A (zh) * 2017-03-20 2017-07-25 新奥泛能网络科技股份有限公司 一种复合相变材料及其制备方法和一种建筑材料

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
XIANG LI ET.AL, APPLIED THERMAL ENGINEERING, vol. 102, JPN6022042391, 23 March 2016 (2016-03-23), GB, pages 38 - 44, ISSN: 0004897679 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021147408A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 矢崎総業株式会社 蓄熱材組成物
JP7168604B2 (ja) 2020-03-16 2022-11-09 矢崎総業株式会社 蓄熱材組成物
JP2021161228A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社カネカ 無機系潜熱蓄熱材組成物
JP7419140B2 (ja) 2020-03-31 2024-01-22 株式会社カネカ 無機系潜熱蓄熱材組成物
WO2022158484A1 (ja) * 2021-01-25 2022-07-28 株式会社カネカ 無機系潜熱蓄熱材組成物
WO2023159996A1 (zh) * 2022-02-28 2023-08-31 华南理工大学 一种水合盐热化学储热复合材料及其制备方法与应用
US11970652B1 (en) 2023-02-16 2024-04-30 Microera Power Inc. Thermal energy storage with actively tunable phase change materials

Also Published As

Publication number Publication date
JP7266282B2 (ja) 2023-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019137854A (ja) 蓄熱材組成物
Wang et al. Preparation and thermal properties of sodium acetate trihydrate as a novel phase change material for energy storage
Li et al. Preparation and thermal energy storage studies of CH3COONa· 3H2O–KCl composites salt system with enhanced phase change performance
Purohit et al. Inorganic salt hydrate for thermal energy storage application: A review
JP6279784B1 (ja) 潜熱蓄熱材組成物、及び潜熱蓄熱槽
JP2015218212A (ja) 新規な潜熱蓄熱材組成物
Sun et al. A review on thermal energy storage with eutectic phase change materials: Fundamentals and applications
US10767093B2 (en) Phase change compositions
CA2959955C (en) Composition for thermal storage and heat transfer applications
WO2019172260A1 (ja) 蓄熱材組成物及び建築物の冷暖房用の蓄熱システム
JP2022052747A (ja) 蓄熱材組成物
JP2020026465A (ja) 蓄熱材組成物及び建築物の冷暖房用の蓄熱システム
JP4830639B2 (ja) 潜熱蓄熱材
Kundu et al. Performance enhancement with inorganic phase change materials for the application of thermal energy storage: A critical review
JP5044539B2 (ja) 蓄熱材組成物
JP2006131856A (ja) 潜熱蓄冷熱材組成物
JP7419140B2 (ja) 無機系潜熱蓄熱材組成物
JPH1180721A (ja) リン酸水素二ナトリウム7水塩を用いる蓄熱材
JP2012201810A (ja) 蓄熱材組成物
JP2022052748A (ja) 蓄熱材組成物
JP2007277443A (ja) 蓄熱剤及び蓄熱性溶液
JPH11323320A (ja) 潜熱蓄熱材組成物
JP2022188452A (ja) 蓄熱材組成物、及び建築物の冷暖房用の蓄熱システム
JP5691862B2 (ja) 蓄熱剤
JPH0554518B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7266282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150