JP2019137846A - 接着剤配合物 - Google Patents

接着剤配合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019137846A
JP2019137846A JP2019017355A JP2019017355A JP2019137846A JP 2019137846 A JP2019137846 A JP 2019137846A JP 2019017355 A JP2019017355 A JP 2019017355A JP 2019017355 A JP2019017355 A JP 2019017355A JP 2019137846 A JP2019137846 A JP 2019137846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
weight
parts
rubber
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019017355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7211623B2 (ja
Inventor
直純 森
Naozumi Mori
直純 森
剛 浦谷
Takeshi URATANI
剛 浦谷
朋幸 眞子
Tomoyuki Masako
朋幸 眞子
道男 宮崎
Michio Miyazaki
道男 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sakai Chemical Industry Co Ltd
Publication of JP2019137846A publication Critical patent/JP2019137846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7211623B2 publication Critical patent/JP7211623B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物であって、金属酸化物を実質的に配合することなく、金属基材とゴム基材の接着力、および、液安定性が良好な接着剤配合物を提供すること。【解決手段】クロロスルホン化ポリエチレン100重量部、エポキシ当量90〜270のエポキシ化合物10〜50重量部、及びポリニトロソ化合物2〜30重量部を含有し、金属酸化物の含有量が前記クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して0〜5重量部であることを特徴とする接着剤配合物。【選択図】なし

Description

本発明は、金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物に関する。
金属基材とゴム基材を接着させるために使用される接着剤組成物としては、塩素化ポリオレフィンやニトロソ化合物を利用したものが知られている(例えば特許文献1〜3を参照)。
塩素化ポリオレフィンのなかでもクロロスルホン化ポリエチレンは、金属基材との接着性が良く、金属用プライマーとして広く使用されている塩化ゴムの他、各種ゴム基材に対する接着性も良好であるから、上記用途で使用される接着剤組成物の主成分として好適である。
しかしながらクロロスルホン化ポリエチレンにおいてはポリマー中のクロロ基由来の酸成分が塩化水素として遊離することがあり、これが基材を劣化させる原因になる場合がある。このため接着剤中からの酸性ガス遊離を防ぐため、接着剤組成物に受酸剤を配合することが行なわれている。
例えば特許文献1では、クロロスルホン化ポリエチレンに、ニトロソ化合物、及び、受酸剤として酸化亜鉛または酸化マグネシウム等の金属酸化物を配合した接着剤組成物が開示されている。
特許第3046848号公報 特許第2927369号公報 特公昭36−687号公報
しかし、特許文献1に記載のように受酸剤として酸化マグネシウムを配合すると、酸化マグネシウムと塩化水素が反応して塩化マグネシウムが生成し、これが水溶性であるため、接着剤の耐水性を悪化させる要因となる。また、受酸剤として酸化亜鉛を配合すると、酸化亜鉛と塩化水素が反応して塩化亜鉛が生成し、これがクロロスルホン化ポリエチレンの劣化を促進すると言われており、接合物の耐久性低下が懸念される。さらに、二塩基性亜リン酸鉛をはじめとする酸化鉛は優れた特性を持つものの、健康に対する有害性の懸念があるため、使用が制限されている。
また、多くの場合、酸化亜鉛や酸化マグネシウムは接着剤溶液中でクロロスルホン化ポリエチレンのゲル化を促進し、接着剤溶液の安定性を悪化させる傾向があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物であって、金属酸化物を実質的に配合することなく、金属基材とゴム基材の接着力、および、液安定性が良好な接着剤配合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記した課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、接着剤配合物に対して、金属酸化物を実質的に配合することなく、代わりに、特定範囲のエポキシ当量を示すエポキシ化合物を配合することで、金属酸化物配合による不利益を被ることなく、金属基材とゴム基材の接着力、および、液安定性を良好にすることができることを見出して本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物であって、クロロスルホン化ポリエチレン100重量部、エポキシ当量90〜270のエポキシ化合物10〜50重量部、及びポリニトロソ化合物2〜30重量部を含有し、金属酸化物の含有量が前記クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して0〜5重量部であることを特徴とする接着剤配合物である。
本発明によれば、金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物であって、金属基材とゴム基材の接着力、および、液安定性の双方が良好な接着剤配合物を提供することができる。本発明の接着剤配合物は、金属酸化物を実質的に配合していないので、耐水性と耐熱性も良好なものとなる。そのため、本発明の接着剤配合物を用いて得た金属−ゴム積層体(金属基材とゴム基材の接着積層体)は、耐水性および/または耐熱性が求められる用途においても好適に使用することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の接着剤配合物は、少なくとも、クロロスルホン化ポリエチレン100重量部、エポキシ当量90〜270のエポキシ化合物10〜50重量部、及び、ポリニトロソ化合物2〜30重量部含有するものである。キシレン等の有機溶剤に溶解または分散されたものが好ましい。
本発明の接着剤配合物が含有するクロロスルホン化ポリエチレンは、市販されているものを使用することができるが、23℃で測定される25%トルエン溶液粘度が100〜3000mP・sを示すものが、有機溶媒に溶解するにあたって取り扱いやすいため好ましい。しかし、溶解液の安定性が良好で塗工方法に適していればその限りではない。
クロロスルホン化ポリエチレンと共に、これ以外のゴム成分及び/又は樹脂成分を配合しても良い。このような成分を配合する場合、その配合量は、クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して0重量部以上100重量部以下であることが好ましく、90重量部以下がより好ましく、80重量部以下がさらに好ましい。そのような成分としては特に限定されないが、ハロゲンを含むゴム成分及び/又は樹脂成分が好ましく、具体的には、塩化ゴム、ハロゲン化ポリオレフィン、ポリクロロプレン、ハロゲン化ポリクロロプレン等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、1分子中に二つ以上のエポキシ基を有する化合物であって、エポキシ当量が90〜270(g/当量)を示す化合物を配合する。エポキシ当量が上記範囲より低いものは、エポキシ化合物を配合することによる効果が得られにくく、一方、エポキシ当量が上記範囲より高いものは、受酸剤としてのエポキシ化合物を多量に配合する必要が生じ、接着力低下の原因となる。前記エポキシ当量の範囲は、130〜250が好ましく、150〜230がより好ましく、170〜220がさらに好ましい。本願において、エポキシ当量は、JIS K7236(2001)に従って測定される値である。
エポキシ化合物の具体例としては特に限定されないが、例えば、グリシジルエーテル型エポキシ化合物、グリシジルアミン型エポキシ化合物、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化油、分子内に3個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物等が挙げられる。前記多官能エポキシ化合物としては、例えば、分子内に3個以上のエポキシ基を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。また、上述したエポキシ化合物の変性体も使用することができ、そのような変性体としてはキレート変性エポキシ化合物が挙げられる。
このうち、グリシジルエーテル型エポキシ化合物、分子内に3個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物、エポキシ化ポリブタジエンが好ましい。なかでも、分子内に3個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を使用する場合、接着剤配合物に配合するエポキシ化合物全量を100重量%として、そのうちの20〜100重量%(好ましくは30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%)を該多官能エポキシ化合物が占めるように使用することが好ましい。また、エポキシ化ポリブタジエンを使用する場合、接着剤配合物に配合するエポキシ化合物全量を100重量%として、そのうちの20〜100重量%(好ましくは30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%)をエポキシ化ポリブタジエンが占めるように使用することが好ましい。このようにエポキシ化合物として前記多官能エポキシ化合物またはエポキシ化ポリブタジエンを使用することにより、接着剤を長期間保存した後で使用する場合における接着力が向上するという利点がある。
本発明の接着剤配合物における前記エポキシ化合物の配合量は、クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して10〜50重量部である。エポキシ化合物の配合量が上記範囲より少なくなると、クロロスルホン化ポリエチレンからの酸成分遊離を防ぐことが難しくなり、また、エポキシ化合物の配合量が上記範囲より多くなると、金属基材とゴム基材の接着力が低下する。前記エポキシ化合物の配合量は20〜45重量部がより好ましく、30〜40重量部がさらに好ましい。
ポリニトロソ化合物とは、少なくとも2つのニトロソ基を含有する化合物であって、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル等の芳香環を有する化合物が好ましい。より具体的には、ポリニトロソ化合物は、1〜3個の芳香環を有し、2〜6個のニトロソ基を有する化合物である。好ましくは、ジニトロソ芳香族化合物、特にジニトロソベンゼン、または、ジニトロソナフタレンであり、より好ましくは、メタ−またはパラ−ジニトロソベンゼン、または、メタ−またはパラ−ジニトロソナフタレンである。なかでも、パラ−ジニトロソベンゼンが好ましい。芳香環上の水素原子はアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アリールアミン、アミノ、ハロゲン、等の基で置換されていてもよい。
本発明で使用するポリニトロソ化合物は、上述したポリニトロソ化合物がポリマーを形成しているものであってもよい。本発明では、特に、ポリ−パラ−ジニトロソベンゼンを使用するのが好ましい。
本発明の接着剤配合物におけるポリニトロソ化合物の配合量は、クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して2〜30重量部である。ポリニトロソ化合物の配合量が上記範囲より少なくなったり多くなったりすると、金属基材とゴム基材の接着力が低下する。前記ポリニトロソ化合物の配合量は5〜25重量部がより好ましく、10〜20重量部がさらに好ましい。
本発明の接着剤配合物は、金属酸化物配合による接着剤配合物の安定性低下を回避するため、金属酸化物を実質的に配合しないものである。本発明でいう金属酸化物には、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛が含まれる。しかし、本発明の接着剤配合物は、安定性の低下が実質的に問題とならない範囲で、少量の金属酸化物を含有するものであってもよい。この観点から、本発明の接着剤配合物における金属酸化物の含有量は、前記クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して0〜5.0重量部であることが好ましく、0〜3.0重量部であることがより好ましく、0〜2.0重量部であることがさらに好ましく、0〜1.0重量部であることがよりさらに好ましく、0〜0.5重量部であることが特に好ましい。金属酸化物の配合量が上記範囲より多くなると、接着剤配合物の安定性が低下し、保存中に溶液のゲル化が進行してしまい、接着剤として塗工することが困難になる。
本発明の接着剤配合物は、未加硫ゴムと圧着して加熱することで金属基材とゴム基材を接着するために使用されるものであるため、加硫剤、及び/又は、加硫促進剤を含有することが好ましい。これにより、本発明の接着剤配合物を使用する際の加硫温度の低下や、加硫時間の短縮など接着条件を調整することが可能になる。加硫剤、加硫促進剤としては、ゴムの加硫に使用されている一般的なものを適宜使用することができ、特に限定されない。具体的には、加硫剤としては、硫黄、有機過酸化物等が挙げられる。加硫促進剤としては、m−フェニレンジマレイミド、4,4′−ビスマレイミドジフェニルメタン、ポリフェニルメタンマレイミド等のマレイミド化合物、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチラウム系加硫促進剤、p−キノンジオキシムをはじめとするニトロソ化合物の誘導体、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィドをはじめとするジスルフィド化合物等が挙げられる。
本発明の接着剤配合物は有機溶剤に溶解または分散されたものであることが好ましい。そのような有機溶剤としては、接着剤に通常使用される溶媒を適宜使用することができるが、具体的には、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等が挙げられる。これらの有機溶媒のうち複数の溶媒を混合して使用してもよい。この有機溶媒の配合量を調節することで、塗工に適した粘度に調節すればよい。
また、本発明の接着剤配合物には、接着剤に通常使用される添加剤を適宜配合することができる。そのような添加剤としては、カーボンブラック、シリカ等の無機フィラーや、可塑剤、顔料、染料、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、補強剤等が挙げられる。
本発明の接着剤配合物は、プライマーを金属基材の被接着面に塗工し、形成されたプライマー層の上に接着剤を塗工し、形成された未硬化状態の接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、接着剤の硬化反応とゴムの加硫反応を進行させることで、金属基材とゴム基材を接着させ、金属基材とゴム基材の接着積層体を得るプロセスにおいて、前記接着剤として使用されるものである。
金属基体を構成する金属は特に限定されないが、例えば、鉄、鋼、鉛、アルミニウム、銅、黄銅、ニッケル、亜鉛等が挙げられる。
また、金属基体に接着するゴムは、天然ゴム、合成ゴムのいずれであってもよい。合成ゴムとしてはポリクロロプレン、ポリブタジエン、ネオプレン、ブチルゴム、臭素化ブチルゴム等が挙げられる。また、ゴムは、カーボンブラック、シリカ等の無機フィラーや加硫剤、加硫促進剤等の、一般的な添加剤が配合されたものが好ましい。
本発明におけるプライマー(下塗り)としては、金属基材に対する接着剤層の接着を実現するものであれば特に限定されないが、例えば、塩化ゴムを含有するものが好ましい。具体的には、塩化ゴム及び液状レゾール型フェノール樹脂をメチルエチルケトン等の有機溶剤に希釈したプライマーを用いることができる。
プライマーまたは接着剤の塗工は、スプレー、刷毛等で行なうことができる。塗工後、室温で有機溶媒を十分に揮発させるか、または、100℃以下の温度に加温して有機溶媒を揮発させて、乾燥させることが好ましい。
未加硫ゴムの圧着および加熱処理は、熱プレス装置を用いて実施することができる。ゴムの加硫が充分に進行する加熱条件(例えば、加熱温度は140℃〜200℃、望ましくは150〜170℃、加熱時間は6分〜60分間)で加温および加圧することで、ゴムの加硫反応と接着剤の硬化反応を進行させて、金属基材とゴム基材の接着積層体を得ることができる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<接着試験>
接着試料の作成、および、引張試験は、JIS K−6256−2:90°剥離試験に準拠して行った。詳細は以下のとおりである。
被着体:
(1)未加硫ゴム:天然ゴム100.00重量部、カーボンブラック40.00重量部、ステアリン酸2.00重量部、ノクラックAD−F 1.00重量部、酸化亜鉛三種3.00重量部、ノクセラーCZ−G 0.60重量部、硫黄2.15重量部
(2)金属板:SPCC 粒度24ブラスト処理鋼板、サイズ25×60×1.6mm。
手順:
(1)金属板の片面にプライマーを塗布し、乾燥する。塗布量:約70g/m、乾燥条件:60℃×10分。プライマーとしては、塩化ゴム/フェノール樹脂系金属用プライマーP−U−650(坂井化学工業(株)製)を使用する
(2)プライマー塗布面に接着剤を塗布し、乾燥する。塗布量:約90g/m、乾燥条件:60℃×10分
(3)金型内に、接着剤塗布面を上にして金属板を配置し、接着剤塗布面の上から未加硫ゴムを圧着した状態で熱プレスにて150℃×12分間加熱し、未加硫ゴムと接着剤を硬化させて接着積層体を形成する
(4)接着積層体を、接着部位に負荷がかからないよう注意深く金型から取り外す
(5)23℃×24時間養生後、引張速度50mm/minにて90°剥離試験を行う。
評価:
接着力が15kN/m以上で、かつ破壊状態がゴム破壊であれば○と評価し、上記以外であれば×と評価する。
<液安定性試験>
接着剤を40℃でオーブン中に静置して4週後の粘度が初期の粘度に対し±50%の範囲内で、かつ、4週後の接着力が初期の接着力に対し±10%の範囲内であれば、○と評価し、ゲル化していれば×と評価する。
実施例および比較例で使用した接着剤の配合成分の詳細は以下のとおりである。
クロロスルホン化ポリエチレン:TOSO−CSM TS−340(東ソー(株)製)、塩素含有量:43重量%、25%トルエン溶液粘度(23℃):350mPa・s
塩素化ポリエチレン:エラスレン402NA(昭和電工(株)製)
エポキシ化合物1:JER−828(三菱ケミカル(株)製)、エポキシ当量184〜194g/当量、グリシジルエーテル型エポキシ
エポキシ化合物2:JER−152(三菱ケミカル(株)製)、エポキシ当量172〜178g/当量、多官能フェノールノボラック型エポキシ樹脂
エポキシ化合物3:NISSO−PB JP−100(日本曹達(株)製)、エポキシ当量190〜210g/当量、エポキシ化ポリブタジエン
バルノックDNB(大内新興化学(株)製)、25%ポリ−p−ジニトロソベンゼン
カーボンブラック:HTC #S SRF (新日化カーボン(株)製)
シリカ:AEROSIL 200(日本アエロジル(株)製)
酸化亜鉛:酸化亜鉛三種(正同化学工業(株)製)
加硫剤混合物1:p−キノンジオキシム/ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド/ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド/m−フェニレンジマレイミド=25/25/25/25混合物
加硫剤混合物2:ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド/ポリフェニルメタンマレイミド=50/50混合物
加硫剤混合物3:テトラエチルチウラムジスルフィド/ポリフェニルメタンマレイミド=50/50混合物
(実施例1)
クロロスルホン化ポリエチレン 15重量部、塩素化ポリエチレン5重量部に、カーボンブラック4重量部、シリカ5重量部、加硫剤混合物 8重量部 、エポキシ化合物1 3重量部、ポリニトロソ化合物を25重量%含むバルノックDNB 4重量部(ポリニトロソ化合物の量としては1重量部)を添加し、オープンロール混練機を用いて混練して、得られた配合物をキシレン156重量部に溶解し、実施例1の接着剤配合物を得た。
得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。実施例1の接着剤配合物は接着力、液安定性いずれも良好であった。
(実施例2)
エポキシ化合物1 3重量部を、エポキシ化合物1 1.5重量部、エポキシ化合物2 1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例2の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。実施例2の接着剤配合物は接着力、液安定性いずれも良好であった。
(実施例3)
エポキシ化合物1 3重量部を、エポキシ化合物1 1.5重量部、エポキシ化合物3 1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例3の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。実施例3の接着剤配合物は接着力、液安定性いずれも良好であった。
(実施例4)
エポキシ化合物1 3重量部を、エポキシ化合物3 3重量部に変更し、加硫剤混合物1 8重量部を加硫剤混合物2 6重量部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例4の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。実施例4の接着剤配合物は接着力、液安定性いずれも良好であった。
(実施例5)
加硫剤混合物2 6重量部を加硫剤混合物3 6重量部に変更した以外は実施例4と同様にして実施例5の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。実施例5の接着剤配合物は接着力、液安定性いずれも良好であった。
(比較例1)
エポキシ化合物1を配合せず、金属酸化物の1種である酸化亜鉛6重量部を配合した以外は実施例1と同様にして比較例1の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。比較例1の接着剤配合物は接着力は良好であったが、液安定性は不良であった。
(比較例2)
エポキシ化合物1を配合しなかった以外は実施例1と同様にして比較例2の接着剤配合物を得た。得られた接着剤配合物について接着力、および液安定性を評価した。得られた結果を表1に示す。比較例2の接着剤配合物は液安定性は良好であったが、接着力は不良であった。
Figure 2019137846
本発明の接着剤配合物は、金属基材とゴム基材の接着力が良好であって、かつ、液安定性も良好であることから、金属基材とゴム基材の接着剤として広範な領域で利用可能である。

Claims (3)

  1. 金属基材にプライマーを塗工してプライマー層を形成し、次いで該プライマー層の上に接着剤を塗工して接着剤層を形成した後、該接着剤層の上に未加硫ゴムを圧着して加熱し、金属基材とゴム基材を接着するプロセスで使用される接着剤配合物であって、
    クロロスルホン化ポリエチレン100重量部、
    エポキシ当量90〜270のエポキシ化合物10〜50重量部、及び
    ポリニトロソ化合物2〜30重量部を含有し、
    金属酸化物の含有量が前記クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に対して0〜5重量部であることを特徴とする接着剤配合物。
  2. 前記エポキシ化合物100重量%のうち、分子内に3個以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物が20〜100重量%を占める、請求項1に記載の接着剤配合物。
  3. 前記エポキシ化合物100重量%のうち、エポキシ化ポリブタジエンが20〜100重量部%を占める、請求項1に記載の接着剤配合物。
JP2019017355A 2018-02-05 2019-02-01 接着剤配合物 Active JP7211623B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018006 2018-02-05
JP2018018006 2018-02-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019137846A true JP2019137846A (ja) 2019-08-22
JP7211623B2 JP7211623B2 (ja) 2023-01-24

Family

ID=67693262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019017355A Active JP7211623B2 (ja) 2018-02-05 2019-02-01 接着剤配合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7211623B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021522371A (ja) * 2018-04-23 2021-08-30 ディディピー スペシャリティ エレクトロニック マテリアルズ ユーエス,エルエルシー 水系ワンコート接着剤組成物
CN115216249A (zh) * 2021-09-10 2022-10-21 宁波普力通化学有限公司 一种织物纤维粘接用的热硫化胶粘剂

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4992188A (ja) * 1972-06-12 1974-09-03
EP0431762A2 (en) * 1989-12-04 1991-06-12 Lord Corporation One coat rubber-to-metal bonding adhesive
JPH04348180A (ja) * 1990-11-30 1992-12-03 Nok Corp 加硫接着剤配合物
JPH07502064A (ja) * 1991-12-10 1995-03-02 ロード コーポレーション クロロスルホン化ポリエチレンを基材とした水性接着剤
JPH08502307A (ja) * 1992-10-05 1996-03-12 ロード コーポレーション ワンコート型ゴム−金属接着剤
JP2008503616A (ja) * 2004-06-16 2008-02-07 ロード コーポレーション 接着剤組成物、金属表面およびゴムに金属接着剤を接着する方法
JP2008121016A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Rohm & Haas Co エラストマー用水性接着剤
JP2008150589A (ja) * 2006-11-15 2008-07-03 Rohm & Haas Co エラストマー用接着剤

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4992188A (ja) * 1972-06-12 1974-09-03
EP0431762A2 (en) * 1989-12-04 1991-06-12 Lord Corporation One coat rubber-to-metal bonding adhesive
JPH04108884A (ja) * 1989-12-04 1992-04-09 Lord Corp ワン・コート型ゴムー金属結合用接着剤
JPH04348180A (ja) * 1990-11-30 1992-12-03 Nok Corp 加硫接着剤配合物
JPH07502064A (ja) * 1991-12-10 1995-03-02 ロード コーポレーション クロロスルホン化ポリエチレンを基材とした水性接着剤
JPH08502307A (ja) * 1992-10-05 1996-03-12 ロード コーポレーション ワンコート型ゴム−金属接着剤
JP2008503616A (ja) * 2004-06-16 2008-02-07 ロード コーポレーション 接着剤組成物、金属表面およびゴムに金属接着剤を接着する方法
JP2008121016A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Rohm & Haas Co エラストマー用水性接着剤
JP2008150589A (ja) * 2006-11-15 2008-07-03 Rohm & Haas Co エラストマー用接着剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021522371A (ja) * 2018-04-23 2021-08-30 ディディピー スペシャリティ エレクトロニック マテリアルズ ユーエス,エルエルシー 水系ワンコート接着剤組成物
JP7324775B2 (ja) 2018-04-23 2023-08-10 ディディピー スペシャルティ エレクトロニック マテリアルズ ユーエス,エルエルシー 水系ワンコート接着剤組成物
CN115216249A (zh) * 2021-09-10 2022-10-21 宁波普力通化学有限公司 一种织物纤维粘接用的热硫化胶粘剂
CN115216249B (zh) * 2021-09-10 2023-11-24 宁波普力通化学有限公司 一种织物纤维粘接用的热硫化胶粘剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP7211623B2 (ja) 2023-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10005935B2 (en) Adhesive for rubber bonding
JP4873573B2 (ja) 接着剤組成物、金属表面およびゴムに金属接着剤を接着する方法
JP4242771B2 (ja) 耐熱性エポキシ接着剤フィルム
JP2782119B2 (ja) ワンコート型ゴム−金属接着剤
CN1074922A (zh) 含有稳定化酚醛树脂的水基胶粘剂组合物
JP2019137846A (ja) 接着剤配合物
JP4064831B2 (ja) エラストマを接合させるための水性接着剤組成物
JP3046848B2 (ja) ポリクロロプレンをベースにした接着剤系
US11279795B2 (en) Curable composition
JPH02110182A (ja) 接着剤組成物
JP2006281741A (ja) 鋼板補強シート
JP6905046B2 (ja) 金属にゴムを結合するための改善された接着剤組成物
HUT68229A (en) Aqueons adhesives based on chlorosulfonated polyethylene
JP2010077364A (ja) 金属・ゴム接着シート及びその製造方法
JPH04348180A (ja) 加硫接着剤配合物
JPH04108884A (ja) ワン・コート型ゴムー金属結合用接着剤
JP7324775B2 (ja) 水系ワンコート接着剤組成物
WO2019130656A1 (ja) 電子写真機器用導電性ロール
JP2000119615A (ja) 水性接着剤組成物
JP2000053939A (ja) 水性接着剤組成物
JP3615470B2 (ja) 制振接着ゴム組成物
JP2005272712A (ja) 硬化性組成物
RU2761551C1 (ru) Полимерная клеевая композиция праймера для крепления низкомодульных резин к металлу
JP2018177886A (ja) 熱剥離性接着剤組成物
JP2016056259A (ja) エポキシ樹脂系接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7211623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150