JP2019137335A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニング角度が大きい場合における乗員の背面方向からの衝突時に、傷害値を軽減可能な車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート10は、車幅方向を軸に傾動可能なシートバック14と、シートバック14の水平方向への傾動に伴い、シートバック14から遠い側がシートバック14に近い側に対して相対的に乗員Pの頭部H側に向けて突出するヘッドレスト16と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。
特許文献1には、車両の後突時にシートバックに掛かる荷重を利用してヘッドレストを車両の上前方に傾動させることで乗員の鞭打ちを低減するヘッドレストを備えた車両用シートが開示されている。
一方、特許文献2には、自動運転モードと手動運転モードとを切り替え可能な車両用運転支援装置において、手動運転モードにおけるリクライニング角度よりも自動運転モードにおけるリクライニング角度が大きくなるように制御される点が開示されている。
特開2006−56358号公報 WO2015/011866号公報
ここで、特許文献2の車両用運転支援装置を備えた車両において、特許文献1の車両用シートを適用させた場合、シートバックを倒した安楽姿勢で車両が後突すると、次のような問題が生じる。例えば、シートバックのリクライニング角度が大きい場合、シートバックが受ける荷重が不足するためヘッドレストを十分に傾動させることができない。また、ヘッドレストが傾動した場合であっても、ヘッドレストが傾いただけでは後突時において頭部を受け止めきれず、頭部が斜め後方へ逃げてしまい、天井等との二次衝突の可能性がある。
上記事実を考慮し、本発明はリクライニング角度が大きい場合における乗員の背面方向からの衝突時に、傷害値を軽減可能な車両用シートの提供を目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両用シートは、車幅方向を軸に傾動可能なシートバックと、前記シートバックの水平方向への傾動に伴い、前記シートバックから遠い側が前記シートバックに近い側に対して相対的に乗員の頭部側に向けて突出するヘッドレストと、を備えている。
請求項1記載の発明は、例えば、乗員が車両前方を向くように車両に設置されている車両用シートに適用される。この場合、車両用シートのヘッドレストはシートバックの後傾に伴い、シートバックから遠い側がシートバックに近い側に対して相対的に乗員の頭部側に向けて突出し、車両後方側に乗員の頭部の受け部が生じる。これにより、ヘッドレストは乗員の頭部を包むことができ、後突時において頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。なお、乗員が車両後方を向いて着座するシートに適用した場合は前突時において頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。
本発明はリクライニング角度が大きい場合における乗員の背面方向からの衝突時に、傷害値を軽減することができる。
第1の実施形態に係る車両用シートであって、乗員が着座した状態を示す車両幅方向から見た側面図である。 第1の実施形態に係る車両用シートであって、シートバックが水平方向に傾動した場合のヘッドレストの作動状態を示す図1に対応する側面図である。 第2の実施形態に係る車両用シートのヘッドレストの要部を拡大して示す拡大側面図である。 第3の実施形態に係る車両用シートのヘッドレストの要部を拡大して示す拡大側面図である。 第4の実施形態に係る車両用シートのヘッドレストの要部を拡大して示す拡大側面図である。
図1〜図5を用いて本発明の各実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、図中の矢印FRは、車両用シートのシート前方(車両前方)を示し、矢印UPはシート上方(車両上方)を示している。また、車両用シートにおける各部の位置関係を説明する場合、特に説明がない限り、図1に示すシートバックが起立した状態を基準に説明する。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、第1の実施形態に係る車両用シートであるシート10は、乗員Pが車両前方を向くように車両に設置されている。このシート10は、乗員Pが着座するシートクッション12と、乗員Pの背中を支持するシートバック14とを含んで構成されている。また、シートバック14には、乗員Pの頭部Hを支持するヘッドレスト16が接続されている。
シートクッション12は、骨格部材となるシートクッションフレーム12Aにクッション材が取り付けられて構成されている。また、シートクッションフレーム12Aはフロアに設けられた左右一対のシートレール(図示省略)に固定されている。これにより、シート10は車両前後方向に移動可能に支持されている。
シートバック14は、骨格部材となるシートバックフレーム14Aにクッション材が取り付けられて構成されている。シートバック14は、シートクッション12のシート後方側に傾動可能に支持されている。詳しくは、シートクッションフレーム12Aのシート後方端部におけるシート幅方向両端にはリクライニングロッド12Bが渡されており、シートバックフレーム14Aがリクライニングロッド12Bに回転可能に支持されている。つまり、シートバック14は、車幅方向に有する軸を中心に傾動可能とされている。
ヘッドレスト16は、シートバック14のシート上方側に設けられるものである。このヘッドレスト16は、シート幅方向を長手方向として延在し、シート前後方向に扁平とされた樽型形状とされている。また、ヘッドレスト16は、発泡ウレタンにより形成されたクッション材が布材やレザー等により形成された表皮材に被われることにより構成されている。
ヘッドレスト16は、シート下方側、換言するシートバック14に近い側に設けられた基部16Aと、車両上方側、換言するシートバック14から遠い側に設けられた傾動部16Bと、を備えている。基部16Aはヘッドレスト16の下部の略半分を占めており、傾動部16Bはヘッドレスト16の上部の略半分を占めている。
基部16Aにはシートバック14に向けて延出し、かつシート幅方向に対を成すヘッドレストステー18が設けられている。ヘッドレストステー18はシートバックフレーム14Aに固定される一対のホルダ14Bにそれぞれ挿入されており、これにより、ヘッドレスト16はシートバック14に対してヘッドレストステー18の軸方向に移動可能に支持されている。
また、ヘッドレスト16のシート上下方向略中央にはシート幅方向を軸とするヘッドレストロッド16Cが設けられている。このヘッドレストロッド16Cは傾動部16Bに固定されると共に、基部16Aに対しては回動可能に支持されている。図2に示されるように、傾動部16Bは、ヘッドレストロッド16Cを軸に基部16Aに対してシート前後方向に傾動する。この傾動部16Bは、後述する作動機構20により傾動する。
図1に示されるように、作動機構20は、ヘッドレスト16において傾動部16Bを傾動させる機構であって、シートバック14からヘッドレスト16にかけて設けられている。この作動機構20は、シートバック14の軸であるリクライニングロッド12Bと、傾動部16Bの軸であるヘッドレストロッド16Cと、リクライニングロッド12B及びヘッドレストロッド16Cを接続するワイヤ22と、を備えている。なお、本実施形態のヘッドレストステー18は中空のパイプであって、ワイヤ22はヘッドレストステー18の内部に挿通されている。
ここで、シート10を車両左方側から見た場合、ワイヤ22は、シートクッションフレーム12Aに固定されるリクライニングロッド12Bに対して反時計回りに巻き付けられている。また、シート10を車両左方側から見た場合、ワイヤ22は、傾動部16Bに固定されるヘッドレストロッド16Cに対して時計回りに巻き付けられている。そして、本実施形態では、傾動部16Bが常にシート後方側に傾動するように押圧されており、ワイヤ22は弛むことが無いように張力を受けている。
以上のように構成される作動機構20では、リクライニング角度が増すようにシートバック14が後傾する、つまり水平方向に傾動すると、ワイヤ22はリクライニングロッド12Bに巻き付けられる。すなわち、シートバック14を基準とするとワイヤ22はリクライニングロッド12Bに巻き取られる。これにより、ワイヤ22はリクライニングロッド12B側に引っ張られる(図2矢印参照)。
一方、作動機構20では、リクライニング角度が減ずるようにシートバック14が前傾、つまり起立すると、ワイヤ22はリクライニングロッド12Bから解かれる。すなわち、シートバック14を基準とすると張力を受けているワイヤ22はリクライニングロッド12Bから引き出される。これにより、ワイヤ22はヘッドレストロッド16C側に送り出される(図1参照)。
(作用効果)
次に、本実施形態に係るシート10の作用及び効果について説明する。
図1はシートバック14が起立した運転姿勢を示し、図2はシートバック14が水平方向に傾動した安楽姿勢を示している。図1に示す運転姿勢から図2に示す安楽姿勢に移行する際、シート10は次のように作動する。まず、シートバック14が後傾すると、ワイヤ22はシートクッションフレーム12Aに固定されるリクライニングロッド12Bに巻き取られ、シートバック14の内部において相対的にリクライニングロッド12B側に移動する。一方、ヘッドレスト16においてはワイヤ22がシートバック14側に引っ張られるため、ワイヤ22がシート前方から巻き付けられたヘッドレストロッド16Cはシートバック14と反対方向に回転する。これにより、ヘッドレストロッド16Cが支持される傾動部16Bはシートバック14及び基部16Aに対してシート前方に傾動する。つまり、傾動部16Bは乗員Pの頭部H側に突出する。
これに対して、図2に示す安楽姿勢から図1に示す運転姿勢からに移行する場合は、上記と逆の動作となる。すなわち、シートバック14の前傾に応じてワイヤ22はヘッドレストロッド16C側に送り出されるため、傾動部16Bはシートバック14及び基部16Aに対してシート後方に傾動する。
以上、傾動部16Bの基部16Aに対するシート前方への傾動により、図2に示されるようにヘッドレスト16ではシート後方側に頭部Hの受け部が生じる。これにより、ヘッドレスト16は乗員Pの頭部Hを包むことができる。
本実施形態のシート10は自動運転が行われる車両に適用することができる。ここで、自動運転の高度化に伴い、全ての乗員が車両の移動時にリクライニングを倒した安楽姿勢を取れるようになる可能性がある。ところで、従来の車両用シートのように、ヘッドレストが傾動した場合であっても傾いただけでは、ヘッドレストは後突時において頭部を受け止めきれず、頭部が斜め後方へ逃げてしまう。したがって、従来の技術では後突時における傷害値の改善に限界があった。これに対して、本実施形態のシート10では、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、ヘッドレスト16は乗員Pの頭部Hを包むように変形する。つまり本実施形態によれば、安楽姿勢における後突時において、頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。
なお、本実施形態では、作動機構20にワイヤ22を使用したが、ワイヤ22に代えて独立したモータを使用してもよい。この場合、シートバック14の傾動に連動させてモータを駆動することにより傾動部16Bを傾動させることができる。
また、本実施形態では、シートバック14の傾動する角度に応じて、傾動部16Bを傾動させているがこの限りではない。例えば、予め設定されたリクライニング角度を超えた場合に傾動部16Bを傾動させてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のシート10は、ヘッドレスト及び作動機構の構造が第1の実施形態と相違する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、説明については割愛する。
図3に示されるように、第2の実施形態のヘッドレスト116は、シート下方側、換言するシートバック14に近い側に設けられた基部116Aと、シート上方側、換言するシートバック14から遠い側に設けられた突出部116Bと、を備えている。基部116Aはヘッドレスト116の下部の略4/5の範囲を占めており、突出部116Bはヘッドレスト116の上部の略1/5の範囲を占めている。この突出部116Bは、基部116Aに対してシート前方に摺動可能に形成されている。
本実施形態の作動機構120は、ヘッドレスト116において突出部116Bを乗員Pの頭部H側であるシート前方に突出させる機構であって、シートバック14からヘッドレスト116にかけて設けられている。この作動機構120は、シートバック14の軸であるリクライニングロッド12B(図1参照)と、基部116Aに設けられたヘッドレストロッド116C(図3参照)と、リクライニングロッド12B及びヘッドレストロッド116Cを接続するワイヤ22と、を備えている。また、作動機構120は、ヘッドレストロッド116Cが挿入されるピニオン116Dと、突出部116Bの下面に設けられ、かつピニオン116Dと係合するラック116Eと、を備えている。さらに、作動機構120は、ワイヤ22を案内するプーリ124を備えている。なお、本実施形態では、ワイヤ22が弛むことが無いよう、突出部116Bは常にシート後方側に押圧されている。
ここで、シート10を車両左側から見た場合、ワイヤ22は、基部116Aに回転可能に支持されているヘッドレストロッド116Cに対して時計回りに巻き付けられている。そのため、シートバック14が後傾した場合、ワイヤ22がシートバック14側に引っ張られることによりヘッドレストロッド116C及びピニオン116Dは反時計回りに回転し、ラック116Eと共に突出部116Bがシート前方に突出する(図3の矢印及び二点鎖線参照)。
また、シートバック14が起立した場合、ワイヤ22がシートバック14から送り出されることによりヘッドレストロッド116C及びピニオン116Dは時計回りに回転し、ラック116Eと共に突出部116Bがヘッドレスト116に格納される。
なお、図3はヘッドレスト116自体が傾動していないように図示されているが、ヘッドレスト116がシートバック14と共に傾動するのは勿論である。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、ヘッドレスト116は乗員Pの頭部Hを包むように変形する。すなわち、第1の実施形態と同様に、安楽姿勢における後突時において、頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。
なお、本実施形態では、作動機構120にワイヤ22を使用したが、ワイヤ22に代えて独立したモータを使用してもよい。この場合、シートバック14の後傾に連動させてモータを駆動することにより突出部116Bを突出させることができる。
また、本実施形態では、シートバック14の傾動する角度に応じて、突出部116Bを突出させているがこの限りではない。例えば、予め設定されたリクライニング角度を超えた場合に突出部116Bを突出させてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のシート10は、ヘッドレスト及び作動機構の構造が第1及び第2の実施形態と相違する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、他の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、説明については割愛する。
図4に示されるように、第3の実施形態のヘッドレスト216は、シート10を車両左側から見た断面が逆L字状となる基部216Aと、基部216Aのシート前方側かつ下方側の凹み部216Bに設けられた可動部216Dと、を備えている。この可動部216Dは、凹み部216Bに対してシート後方に摺動可能に形成されている。
また、ヘッドレスト216は、可動部216Dをシート前方に押圧する押圧部材であるスプリング216Eを備えている。ここで、基部216Aは凹み部216Bのシート上方側がシート前方に突出する突出部216Cを備えている。そのため、ヘッドレスト216において、可動部216Dはシート前方の端部に位置しているときは、突出部216Cと同一面を成すが、可動部216Dがシート後方に摺動されることで、突出部216Cは相対的にシート前方である頭部H側に向けて突出する。
本実施形態の作動機構220は、ヘッドレスト216において可動部216Dをシート後方に摺動させる機構であって、シートバック14からヘッドレスト216にかけて設けられている。この作動機構220は、シートバック14の軸であるリクライニングロッド12B(図1参照)と、リクライニングロッド12B及び可動部216Dを接続するワイヤ22(図4参照)と、を備えている。また、作動機構220は、ワイヤ22を案内するプーリ224を備えている。
本実施形態では、シートバック14が後傾した場合、ワイヤ22がシートバック14側に引っ張られることにより可動部216Dはシート後方に摺動する(図4の矢印及び二点鎖線参照)。また、シートバック14が起立した場合、ワイヤ22がシートバック14から送り出されると共に、スプリング216Eの押圧力により可動部216Dはシート前方に摺動する。
第3の実施形態によれば、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、シート下方側の可動部216Dがシート後方に摺動することで、シート上方側の突出部216Cが相対的に頭部H側に向けて突出する。第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、ヘッドレスト216は乗員Pの頭部Hを包むように変形する。すなわち、第1の実施形態と同様に、安楽姿勢における後突時において、頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。
なお、本実施形態では、作動機構220にワイヤ22を使用したが、ワイヤ22に代えて独立したモータを使用してもよい。この場合、シートバック14の後傾に連動させてモータを駆動することにより可動部216Dをシート後方に摺動させることができる。
また、本実施形態では、シートバック14の傾動する角度に応じて、可動部216Dをシート後方に摺動させているがこの限りではない。例えば、予め設定されたリクライニング角度を超えた場合に可動部216Dをシート後方に摺動させてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態のシート10は、ヘッドレスト及び作動機構の構造が第1〜第3の実施形態と相違する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、他の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、説明については割愛する。
図5に示されるように、第4の実施形態のヘッドレスト316は、シート10を車両左側から見た断面が逆L字状となる基部316Aと、基部316Aのシート前方側かつ下方側の凹み部316Bに設けられた可動部316Dと、を備えている。この可動部316Dは、凹み部316Bに対してシート後方に摺動可能に形成されている。
また、凹み部316Bには、作動機構320を構成する後述するブラダ326がシート前後方向において基部316Aと可動部316Dとの間に設けられている。ここで、基部316Aは凹み部316Bのシート上方側がシート前方に突出する突出部316Cを備えている。そのため、ヘッドレスト316において、可動部316Dはシート前方の端部に位置しているときは、突出部316Cと同一面を成すが、可動部316Dがシート後方に摺動されることで、突出部316Cは相対的にシート前方である頭部H側に向けて突出する。
本実施形態の作動機構320は、ヘッドレスト316において可動部316Dをシート後方に摺動させる機構であって、シートバック14からヘッドレスト316にかけて設けられている。この作動機構320は、シートバック14内に設けられるポンプ322及びバルブ324と、ヘッドレスト316内に設けられる空気袋であるブラダ326と、と備えている。また、作動機構320は、ポンプ322からバルブ324経てブラダ326に至るまでの流路を形成するホース328を備えている。
本実施形態では、運転姿勢において、ブラダ326がポンプ322の作動により膨らむことにより、可動部316Dは突出部316Cと同一面を成している。一方、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、バルブ324が開き可動部316Dがシート後方に摺動することで、シート上方側の突出部316Cは相対的にシート前方に向けて突出する(図5の矢印及び二点鎖線参照)。
以上、第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、シートバック14が後傾して安楽姿勢となった場合、ヘッドレスト316は乗員Pの頭部Hを包むように変形する。すなわち、第3の実施形態と同様に、安楽姿勢における後突時において、頭部の離脱が抑制されるため、傷害値は軽減される。
なお、本実施形態では、シートバック14の傾動する角度に応じて可動部316Dをシート後方に摺動させても、予め設定されたリクライニング角度を超えた場合に可動部316Dをシート後方に摺動させても、何れの形態を採ることができる。
(補足)
上述した各実施形態のシート10は、乗員Pが車両前方向を向いて着座する場合における後突時に有効であるが、乗員Pが車両後方を向いて着座するシートに適用した場合は前突時において有効となる。
なお、第1〜第3の実施形態では、リクライニングロッド12Bに対して直接、ワイヤ22を巻き付けた作動機構を採用しているが、これに限らない。例えば、作動機構では、リクライニングロッド12Bに連動して回転するドラムにワイヤ22を巻き付けてもよいし、リクライニングロッド12Bに連動して作動するリンクの先端にワイヤ22を接続してもよい。
また、各実施形態ではヘッドレストのシート上方側をシート下方側に対して相対的に突出させることで乗員Pの頭部Hを包むように変形させたが、さらに変形させて、例えば、乗員Pの顔面まで覆うように変形させてもよい。これにより、寝顔を隠したり、日差しを遮けたりすることが可能となる。つまり、ヘッドレスト上部の意匠次第で、安楽姿勢における傷害値の軽減のみならず、プライベート空間創出のための仕切りとの両立が可能となる。
10 シート(車両用シート)
14 シートバック
16 ヘッドレスト
16A 基部(シートバックに近い側)
16B 傾動部(シートバックから遠い側)
116 ヘッドレスト
116A 基部(シートバックに近い側)
116B 突出部(シートバックから遠い側)
216 ヘッドレスト
216C 突出部(シートバックから遠い側)
216D 可動部(シートバックに近い側)
316 ヘッドレスト
316C 突出部(シートバックから遠い側)
316D 可動部(シートバックに近い側)
P 乗員
H 頭部

Claims (1)

  1. 車幅方向を軸に傾動可能なシートバックと、
    前記シートバックの水平方向への傾動に伴い、前記シートバックから遠い側が前記シートバックに近い側に対して相対的に乗員の頭部側に向けて突出するヘッドレストと、
    を備える車両用シート。
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