JP2019135346A - 繊維柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明においては、繊維柔軟剤組成物に関し、より詳細には、陽イオン界面活性剤の代わりに、有機酸と増粘用ポリマーを使用し、粘度を制御して有機酸の溶解性を向上させ、洗濯時に衣類に残存する炭酸カルシウムを効果的に除去できる。また、本発明による残香強化用繊維柔軟剤組成物は、人体に有害な陽イオン界面活性剤の代わりに、陽イオン性ポリマーを使用することによって、衣類内の残香を既存繊維柔軟剤より強化させることができる。【解決手段】本発明は、有機酸と増粘用ポリマーを含み、回転用粘度計で25℃、60rpmで測定された粘度が1〜250cPsである繊維柔軟剤組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維柔軟剤組成物に関する。
繊維柔軟剤は、衣類に発生する静電気を防止し、繊維の柔軟性を付与するために家庭で広く使用しており、その使用量が次第に増加している傾向にある。最近、消費者の生活水準が向上し、衛生及び清潔に対する欲求が増加し、より快適な衣生活を追求しようとするにつれて、衣類に発生し得る微生物の増殖防止及び悪臭除去に対する関心が増えている。
一般的に、繊維に発生する湿っぽい臭いは、汗の臭い等の成分である有機化合物が、皮膚常在菌が分解されて生成された不飽和低級脂肪酸及びアンモニア等の揮発性有機化合物と反応するか、洗濯洗剤または繊維柔軟剤の残留成分と反応して発生し得る。特に、梅雨時の場合、室内乾燥時に、乾燥時間が遅延されるため、悪臭菌であるMorxella asloensisに起因して湿っぽい臭いがさらに発生しているものと知られている。
このような湿っぽい臭い等を除去するために、従来、抗菌剤を含む繊維柔軟剤組成物を使用したが、従来の繊維柔軟剤に含まれる抗菌剤は、人体に有害である。最近、合成抗菌剤の使用時に、人体に有害であるという内容が報道され、このような抗菌剤の使用が忌避されていることが現況である。
また、繊維柔軟剤は、1950年代に全世界的に商用化された後、60年以上柔軟成分として陽イオン界面活性剤を使用している「韓国公開特許第10−2007−0090861号」。しかし、近年、このような陽イオン界面活性剤の人体有害性が明らかにされ、これを忌避しようとする欲求が増加している。
また、繊維柔軟剤は、粘度が高ければ、洗濯水で有機酸の拡散(溶解)が遅くなって、充分に有機酸の効力を発揮できないという短所がある。
本発明は、従来の繊維柔軟剤組成物に柔軟成分として含まれた陽イオン界面活性剤を使用せず、有機酸を添加し、且つ、増粘用ポリマーを使用して有機酸の溶解性を向上させ、衣類内に残存する洗剤不溶性成分である炭酸カルシウムの溶解及び除去効果に優れた繊維柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、従来の繊維柔軟剤組成物に通常香キャリアとして含まれた陽イオン界面活性剤を使用せず、陽イオン性ポリマーを使用して、残香を強化させた繊維柔軟剤組成物を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、有機酸と増粘用ポリマーを含み、回転用粘度計で25℃、60rpmで測定された粘度が1〜250cPsである繊維柔軟剤組成物を提供する。
また、本発明は、陽イオン界面活性剤を含まず、陽イオン性ポリマーと;有機酸と;香料とを含む残香強化用繊維柔軟剤組成物を提供する。
本発明による繊維柔軟剤組成物は、有機酸を使用し、且つ、増粘用ポリマーを付加して短い洗い/すすぎ時間に有機酸の溶解性を向上させて、衣類内に残存する洗剤不溶性成分である炭酸カルシウムの溶解及び除去に非常に効果的である。
本発明による繊維柔軟剤組成物は、通常の香キャリアとして作用して、残香に影響を与えながら、人体に有害な陽イオン界面活性剤の代わりに、陽イオン性ポリマー及び有機酸を使用して、人体に有害でなく、既存の陽イオン界面活性剤を使用した繊維柔軟剤より残香を強化させることができる。
本発明は、有機酸と増粘用ポリマーを含み、回転用粘度計で25℃、60rpmで測定された粘度が1〜250cPsである繊維柔軟剤組成物(以下、第1繊維柔軟剤組成物という)に関する。
粘度が高ければ、洗濯水に有機酸の拡散(溶解)が遅くなって、充分に有機酸の効力を発揮できないため、本発明の繊維柔軟剤組成物は、有機酸に増粘用ポリマーを付加して、短い洗い/すすぎ時間に有機酸の溶解性を向上させたものであることを特徴とする。
本発明において有機酸は、洗剤残渣、具体的に炭酸カルシウム除去役目を行う。また、前記有機酸は、柔軟剤本然の(布を柔らかくし、触感を良好にする)役目を行う。
前記有機酸は、例えば、クエン酸、酢酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸または乳酸等を1つ以上使用できるが、特にこれに制限されるものではない。好ましくは、有機酸は、クエン酸であることができる。前記クエン酸は、原材料費のコストが低いため、繊維柔軟剤組成物の生産コストを節減できる。
前記有機酸の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して5〜30重量%、さらに具体的に、10〜25重量%、より具体的に、15〜20重量%で含まれることができる。前記範囲内で優れた炭酸カルシウム除去効果を示すことができる。有機酸の含量が30重量%を超過する場合でも、優れた炭酸カルシウム除去効果を示すが、有機酸の含量が高くなるほど、すすぎ水のpHが低くなるので、30重量%以下で使用することが良い。
本発明の繊維柔軟剤組成物は、有機酸の溶解性を向上させることができるように粘度を調節できる増粘用ポリマーを含む。本発明において、前記増粘用ポリマーとして、カルシウム−カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース/ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カーボポール934(carbopol 934)、カーボポール941(carbopol 941)、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、グアガム、カラギナン、ペクチン、アクリル系ポリマー等を使用できる。好ましくは、アクリル酸ポリマー類及びアクリルコポリマー、アクリル化シリコン系よりなる群から選択された1つ以上のアクリル系ポリマーが良い。
前記増粘用ポリマーの含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.01〜1.2重量%、より具体的に、0.05〜1重量%で含まれることができる。前記範囲内で有機酸の溶解性が向上し、炭酸カルシウム除去効果に優れている。
また、前記増粘用ポリマーは、本発明の繊維柔軟剤組成物の粘度を制御する要因になり、より具体的に、回転型粘度計で25℃、60rpmで測定する場合、粘度は、1〜250cPsであることができる。前記粘度が250cPsを超過した場合、洗い/すすぎ水内で有機酸の拡散溶解性が劣り、衣類内に残存する炭酸カルシウムの除去が容易でないことがある。
本発明による組成物は、有機酸と増粘用ポリマーを使用することによって、陽イオン界面活性剤を含まなくても、洗剤残渣の除去効果に優れ、繊維柔軟剤として容易に使用できる。
一具体例において、本発明による繊維柔軟剤組成物を洗い/すすぎ水に提供する場合、衣類に残存する炭酸カルシウムを完全に除去した。
また、本発明は、陽イオン界面活性剤を含まず、陽イオン性ポリマーと;有機酸と;香料とを含む残香強化用繊維柔軟剤組成物(以下、第2繊維柔軟剤組成物という)に関する。
本発明において陽イオン性ポリマーは、残香を強化させる役目を行う。前記陽イオン性ポリマーは、グルコース系ポリマー、アクリル系ポリマーよりなる群から選択された1つ以上あることができるが、残香強化役目をする陽イオン性ポリマーなら、本発明の効果を阻害しない範囲内で制限なしに使用され得る。前記グルコース系ポリマーは、ポリクオタニウム、グア、スターチ及びローカストビーン系よりなる群から選択された1つ以上あることができるが、これに制限されない。前記アクリル系ポリマーは、アクリル酸ポリマー、アクリルコポリマー及びアクリル化シリコンよりなる群から選択された1つ以上あることができるが、これに制限されない。
前記陽イオン性ポリマーの含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜3重量%、0.2〜2重量%または0.3〜1重量%で含まれることができる。前記範囲内で優れた残香強化役目をし、粘度上昇効果にも効率的である。
本発明において有機酸は、脱臭剤及び洗剤残渣の除去の役目を行う。また、前記有機酸は、柔軟剤本然の(布を柔らかくし、触感を良好にする)役目を行う。このような有機酸の種類は、特に制限されず、例えば、クエン酸、酢酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸及び乳酸よりなる群から選択された1つ以上を含むことができる。特に、クエン酸は、原材料費のコストが低いため、有機酸として使用するに適している。
前記有機酸の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して1〜20重量%、5〜15重量%または8〜12重量%で含まれることができる。前記範囲内で優れた洗濯不溶分成分の洗剤残渣の除去効果を示すことができる。有機酸の含量が20重量%以上でも、優れた洗濯不溶分成分の洗剤残渣の除去効果を示すが、有機酸の含量が高くなるほど、すすぎ水のpHが低くなるため、20重量%以下で使用したことが良い。
本発明において香料は、例えば、フロラール系香料、シトラス系香料等を含むことができるが、そのほか、繊維柔軟剤として使用できるものなら、本発明の効果を阻害しない範囲内で制限なしに使用され得る。前記香料の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜3重量%、0.2〜2重量%または0.3〜1重量%で含まれることができる。前記範囲を脱すれば、残香があまり低いか、あまり高い問題点がある。
本発明の繊維柔軟剤組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)に、酢が追加に使用され得る。
酢は、主成分として酢酸を含有し、酸っぱくて、少し甘味がある調味料であって、酢酸、クエン酸及び各種アミノ酸等、数十種類の有機酸が入っていて、新陳代謝を活発にさせ、体内老廃物を無くすのに役立つだけでなく、強力な防腐剤であり且つ強力な殺菌剤としての役目を行う。また、酢は、洗剤残渣の除去役目を行うことができる。
前記酢の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜10重量%、0.5〜5重量%または1〜3重量%で含まれることができる。前記範囲内で殺菌効果及び洗剤残渣を除去する効果を有する。
本発明による繊維柔軟剤組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)は、前述した組成成分以外に、強力な脱臭の役目を担当する花発酵酢をさらに含むことができる。
前記花発酵酢は、花びらを水洗及び乾燥し、過量の酢及び糖水と混合し、3日〜7日間発酵させて得たものであることができる。
前記酢は、市販の醸造酢であることができ、花びら1重量部に対して5〜30重量部使用することが好ましい。また、前記糖水をブドウ糖、砂糖、果糖、オリゴ糖、または水飴等各種糖を含むものであることができる。前記糖水は、花抽出物をアルコール発酵させる役目をし、花びら1重量部に対して5〜30重量部を使用することが好ましい。
または、前記花発酵酢は、花の原物を滅菌し、100〜150℃で10〜30分間熱水抽出した後、前記の熱水抽出物と種酢及び糖水を混合した後、20〜40℃で72〜96時間発酵過程を経て得ることができる。
前記種酢は、伝統方式で製造された異味、異臭がない醸造酢から分離した野生酢菌を増殖させて発酵させたものを言い、前記種酢は、野生酢酸菌アセトバクター菌(Acetobacter sp.)によって製造され得るものであれば、すべて使用され得る。この際、前記種酢の添加量は、花熱水抽出物100重量%に対して5〜30重量%で添加され得る。前記種酢の添加量が5重量%未満の場合、前記熟成された花熱水抽出物の酢発酵を誘導しにくく、30重量%を超過する場合、添加量に比べて、酢発酵の効率がこれ以上増加しない。
前記糖水をブドウ糖、砂糖、果糖、オリゴ糖、または水飴等各種糖を含むものであることができる。前記糖水は、花熱水抽出物をアルコール発酵させる役目をし、花熱水抽出物100重量%に対して5〜30重量%で添加され得る。
前記方法を通じて製造された花発酵酢は、pHが2.70〜3.30、酸度は、3〜7を有することができる。
前記花発酵酢の製造に使用する花の種類は、制限なしに使用できる。一例として、桃の花、杏の花、アカシアの花、カモミールの花、ジャスミンの花または蓮の花等を使用できる。
前記花発酵酢の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.001〜10重量%、0.05〜5重量%または0.1〜2重量%で含まれることができる。前記範囲内で殺菌作用及び臭いを除去する効果を有する。
また、本発明による繊維柔軟剤組成物(第1または第2繊維柔軟剤組成物)は、内容物の相安定性のためにエタノールをさらに含むことができる。
前記エタノールの含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜10重量%、0.5〜8重量%または1〜7重量%で含まれることができる。前記範囲内で優れた内容物の相安定性効果を有する。
また、本発明による繊維柔軟剤組成物(第1または第2繊維柔軟剤組成物)は、香料を追加に使用できる。前記香料は、例えば、フロラール系香料、シトラス系香料等を含むことができるが、その他、繊維柔軟剤として使用できるものであれば、本発明の効果を阻害しない範囲内で制限なしに使用され得る。前記香料の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.01〜5重量%または0.1〜3重量%で含まれることができる。
また、本発明による繊維柔軟剤組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)は、香可溶化剤を追加に使用でき、香可溶化剤は、発酵酢等による酢臭いを緩和させて、繊維柔軟剤の香り満足度を向上させる。その含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜10重量%または1〜7重量%で含まれることができる。
また、本発明による繊維柔軟剤組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)は、酢臭い等の悪臭除去効果を向上させるために、植物抽出物をさらに含むことができる。前記植物抽出物は、柿の葉、緑茶及び陳皮よりなるグループから選択された1つ以上を含むことができる。
また、本発明による繊維柔軟剤組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)には、本発明の目的範囲内で少量の添加剤がさらに含まれることができる。前記添加剤としては、抗菌効果をさらに向上させるための抗菌成分であることができ、その他、色素、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等であることができる。添加剤の含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.01〜5重量%または0.1〜3重量%で含まれることができる。
また、本発明の組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)は、それぞれの剤形に前記記載した成分以外に、一般的に繊維柔軟剤に配合される油分、水、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、増粘剤、キレート剤、色素、防腐剤等を必要に応じて適宜配合して使用できる。その含量は、特に制限されず、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して55〜90重量%または60〜85重量%で含まれることができる。
本発明による組成物(第1繊維柔軟剤組成物または第2繊維柔軟剤組成物)は、当業界に公知された方法を利用して、粉末化や顆粒化して使用でき、液体状態で製造して使用できる。
実施例1〜6及び比較例1〜2
下記表1の組成及び含量を有する繊維柔軟剤組成物を製造した。
まず、精製水に増粘用ポリマーを入れ、完全溶解時まで撹拌した後、これにクエン酸、花発酵酢及び酢を入れた後、30分間撹拌し、これにエタノール、香料、添加剤をあらかじめ溶解した溶液を投入し、30分撹拌して製造した。
前記添加剤として香可溶化剤(5重量%)と消泡剤(0.05重量%)の混合を使用し、増粘用ポリマーとしては、アクリルコポリマー(BASF社のRheovis FRC)を使用し、有機酸としてクエン酸を使用した。
酢は、醸造酢(天然食品)を使用した。
花発酵酢は、ジャスミンの花びらを水洗し、乾燥した後、花びら1重量部に対して酢15重量部及び糖水15重量部を前記乾燥した花びらと混合し、約7日間自然発酵過程を経て得たもの使用した。
洗濯衣類としてKS K 0905に規定された白色標準綿布(10×10cm)3枚を使用し、使用された洗濯洗剤は、LG生活健康テックを使用した。
Figure 2019135346
実験例1:洗濯後に衣類内に残存する炭酸カルシウムの濃度測定
前記製造された実施例及び比較例の繊維柔軟剤組成物を使用して洗濯後に衣類内に残存する炭酸カルシウムの濃度を測定した。
洗濯実験条件は、韓国環境産業技術院の環境標識認証基準のうちEL306(繊維柔軟剤)内の試験方法に準じ、最後のすすぎ時に組成物の使用量は、0.67mL/Lであった。
洗濯後に衣類内の炭酸カルシウム残留量に対する分析方法は、前記洗濯試験条件で進行された試験布を0.5g分取して、塩酸/フッ酸/硝酸/ホウ酸の混合液で酸処理した後、24時間抽出し、ICP(高周波誘導結合プラズマ)を利用して分析した。
前記衣類内の残存炭酸カルシウム濃度測定結果を下記表2に示した。
また、組成物の粘度は、Brookfield回転型粘度計で25℃、60rpmで測定した。
Figure 2019135346
表2に示されたように、増粘用ポリマー使用含量によって粘度が約250cPsを超過する場合、洗い/すすぎ水内で有効成分の拡散溶解性が劣り、衣類内の残存炭酸カルシウムの除去が容易でないことが分かった。
実施例7〜10
下記表3の組成及び含量を有する繊維柔軟剤組成物を製造した。
まず、精製水に陽イオン性ポリマー、花発酵酢、酢、クエン酸を入れ、30分間撹拌した後、これにエタノール、香料、香可溶化剤及び消泡剤を溶解した溶液を投入し、30分間撹拌し、繊維柔軟剤組成物を製造した。
また、グルコース系ポリマーは、市中で購入可能なポリクオタニウム「DOW Chemical社のPolymer LR30M」を、アクリル系ポリマーは、市中に販売されるアクリルコポリマー「BASF社のRheovis FRC」を使用した。
また、酢は、醸造酢(天然食品)を使用した。
また、花発酵酢は、ジャスミンの花びらを水洗して乾燥した後、花びら1重量部に対して酢15重量部及び糖水15重量部を前記乾燥した花びらと混合し、約7日間自然発酵過程を経て得たものを使用した。
比較例3
繊維柔軟剤組成物の代わりに、指標繊維柔軟剤を使用した。
前記指標繊維柔軟剤組成物は、韓国環境産業技術院の環境標識認証基準のうちEL306(繊維柔軟剤)試験方法のうち指標繊維柔軟剤組成物と同一であった。
比較例4
下記表3の組成及び含量を有する繊維柔軟剤組成物を製造した。
まず、精製水に陽イオン界面活性剤を入れ、30分間撹拌した後、これにエタノール、香料、香可溶化剤及び消泡剤を溶解した溶液を投入し、30分間撹拌し、繊維柔軟剤組成物を製造した。
陽イオン界面活性剤は、TEA Ester Quaternary(INCI Name:dihydrogenated palmoylethyl hydroxyethylmonium methosulfate、active 90%)を使用した。
Figure 2019135346
実験例2:洗濯後の残香強度評価
前記製造された実施例及び比較例の繊維柔軟剤組成物を使用して洗濯後の衣類内の残香強度を評価した。
洗濯衣類としてタオル3枚を使用し、洗濯洗剤は、LG生活健康テックを使用し、洗濯実験条件は、韓国環境産業技術院の環境標識認証基準のうちEL306(繊維柔軟剤)内の試験方法に準じ、最後のすすぎ時に組成物試料の使用量は、0.67mL/Lであり、洗濯後12時間で25℃、20%条件の恒温室で乾燥した。
残香強度評価は、専門モニター要員10人に対して官能評価で進行し、1点が最も残香強度が弱くて、5点が最も残香強度が大きいものと評価した。
前記衣類内の残香強度評価結果を下記表4に示した。
Figure 2019135346
前記表4に示されたように、繊維柔軟剤組成物に香キャリア役目の陽イオン界面活性剤だけが入っていて、香がない比較例3の指標繊維柔軟剤は、乾燥後に香がほとんどない。
一般的な繊維柔軟剤(比較例4)には、香キャリアとして陽イオン界面活性剤が使用され、残香強度がある程度維持された。
しかし、本発明による実施例7〜10組成物は、陽イオン界面活性剤を使用せず、陽イオン性ポリマーを使用しても同等以上の残香強度を示し、残香強度に優れていることを確認できた。

Claims (13)

  1. 陽イオン界面活性剤を含まない、陽イオン性ポリマーと;有機酸と;香料とを含む繊維柔軟剤組成物。
  2. 陽イオン性ポリマーは、グルコース系ポリマー及びアクリル系ポリマーよりなる群から選択された1つ以上である、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  3. グルコース系ポリマーは、ポリクオタニウム、グア、スターチ及びローカストビーン系よりなる群から選択された1つ以上である、請求項2に記載の繊維柔軟剤組成物。
  4. アクリル系ポリマーは、アクリル酸ポリマー、アクリルコポリマー及びアクリル化シリコンよりなる群から選択された1つ以上である、請求項2に記載の繊維柔軟剤組成物。
  5. 陽イオン性ポリマーは、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜3重量%で含まれる、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  6. 有機酸は、クエン酸、酢酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸及び乳酸よりなる群から選択された1つ以上である、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  7. 有機酸は、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して1〜20重量%で含まれる、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  8. 香料は、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜3重量%で含まれる、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  9. 花発酵酢をさらに含む、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  10. 花発酵酢は、桃の花、杏の花、アカシアの花、カモミールの花、ジャスミンの花及び蓮の花よりなるグループから選択された1つ以上の花びらを水洗及び乾燥し、酢及び糖水と混合し、3日〜7日間発酵させて得たものである、請求項9に記載の繊維柔軟剤組成物。
  11. 花発酵酢は、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.001〜10重量%で含まれる、請求項10に記載の繊維柔軟剤組成物。
  12. 酢をさらに含む、請求項1に記載の繊維柔軟剤組成物。
  13. 酢は、繊維柔軟剤組成物100重量%に対して0.1〜10重量%で含まれる、請求項12に記載の繊維柔軟剤組成物。
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