JP2019134221A - 圧電薄膜共振器、フィルタおよびデュプレクサ - Google Patents

圧電薄膜共振器、フィルタおよびデュプレクサ Download PDF

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Abstract

【課題】圧電膜からの放熱性を向上させること。【解決手段】基板と、前記基板上に設けられた下部電極と、前記下部電極上に設けられ、厚膜部と前記厚膜部より薄い薄膜部とを有する圧電膜と、前記厚膜部を挟み前記下部電極と対向する領域である共振領域が形成されるように設けられた上部電極と、前記共振領域の外に位置する前記薄膜部上から前記下部電極上にかけて設けられ、前記薄膜部の表面の少なくとも一部に接する金属層と、を備える圧電薄膜共振器。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電薄膜共振器、フィルタおよびデュプレクサに関する。
圧電薄膜共振器を用いた弾性波デバイスは、例えば携帯電話等の無線機器のフィルタおよびデュプレクサとして用いられている。圧電薄膜共振器は、圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する構造を有している。圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する領域が共振領域である。上部電極の外側の圧電膜を除去することが知られている(例えば特許文献1)。
下部圧電膜と上部圧電膜との間に挿入膜を挿入し、下部圧電膜の輪郭を上部圧電膜の輪郭より外側に位置するように圧電膜を設け、下部圧電膜上に挿入膜を介し下部電極に接続する金属層を設けることが知られている(例えば特許文献2)。
特開2007−300430号公報 特開2017−158161号公報
特許文献1のように上部電極の外側の圧電膜を除去することで、弾性波エネルギーが共振領域から漏洩することを抑制できる。これにより、Q値等を向上できる。特許文献2のように、下部圧電膜上に挿入膜を介し金属層を設けることで、挿入膜が下部圧電膜から剥がれることを抑制できる。
しかしながら、特許文献2では、圧電膜と金属層との間に挿入膜または保護膜等の絶縁膜が設けられている。これにより、圧電膜から金属層への放熱が妨げられる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、圧電膜からの放熱性を向上させることを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた下部電極と、前記下部電極上に設けられ、厚膜部と前記厚膜部より薄い薄膜部とを有する圧電膜と、前記厚膜部を挟み前記下部電極と対向する領域である共振領域が形成されるように設けられた上部電極と、前記共振領域の外に位置する前記薄膜部上から前記下部電極上にかけて設けられ、前記薄膜部の表面の少なくとも一部に接する金属層と、を備える圧電薄膜共振器である。
上記構成において、前記金属層は、前記薄膜部の直上の少なくとも一部と接する構成とすることができる。
上記構成において、前記金属層は、前記薄膜部の側面の少なくとも一部と接する構成とすることができる。
上記構成において、前記下部電極が前記共振領域から外側にかけて設けられた領域において、前記金属層は前記薄膜部の表面の少なくとも一部に接する構成とすることができる。
上記構成において、前記下部電極下に空隙が形成され、平面視において前記薄膜部の外周は前記空隙の外周の外側に位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記圧電膜に挿入された挿入膜を備え、前記圧電膜は下部圧電膜と下部圧電膜上に設けられた上部圧電膜とを有し、前記挿入膜は、前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に設けられ、前記厚膜部は前記下部圧電膜と前記上部圧電膜とから形成され、前記薄膜部は前記下部圧電膜から形成され前記上部圧電膜を含まない構成とすることができる。
上記構成において、前記圧電膜を覆う絶縁膜を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁膜は、前記金属層と前記薄膜部との間に設けられていない構成とすることができる。
本発明は、上記圧電薄膜共振器を含むフィルタである。
本発明は、上記フィルタを含むデュプレクサである。
本発明によれば、圧電膜からの放熱性を向上させることができる。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)および図1(c)は、図1(a)のA−A断面図である。 図2は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の各層の位置関係を示す平面図である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例1を示す断面図(その1)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例1を示す断面図(その2)である。 図5(a)から図5(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例2を示す断面図(その1)である。 図6(a)から図6(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例2を示す断面図(その2)である。 図7(a)および図7(b)は、シミュレーションを行ったそれぞれ比較例1および実施例1の断面形状を示す図、図7(c)は、シミュレーション結果を示す図である。 図8(a)および図8(b)は、それぞれ比較例2および実施例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図9(a)および図9(b)は、それぞれ実施例1の変形例1および2に係る圧電薄膜共振器を示す断面図である。 図10(a)および図10(b)は、それぞれ実施例1の変形例3および4に係る圧電薄膜共振器を示す断面図である。 図11(a)および図11(b)は、それぞれ実施例1の変形例5および6に係る圧電薄膜共振器を示す断面図である。 図12(a)は、実施例2の圧電薄膜共振器の断面図、図12(b)は、実施例2の変形例1の圧電薄膜共振器の断面図である。 図13は、実施例3に係るデュプレクサの回路図である。 図14(a)は、実施例3における送信フィルタの平面図および断面図、図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。
以下図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)および図1(c)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(b)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器、図1(c)は例えばラダー型フィルタの並列共振器の断面図を示している。
図1(a)および図1(b)に示すように、直列共振器Sでは、基板10上に下部電極12が設けられている。基板10の平坦主面と下部電極12との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成されている。ドーム状の膨らみとは、例えば空隙30の周辺では空隙30の高さが小さく、空隙30の内部ほど空隙30の高さが大きくなるような形状の膨らみである。基板10は例えばSi(シリコン)基板である。下部電極12は下層12aと上層12bとを含んでいる。下層12aおよび上層12bは例えばそれぞれCr(クロム)膜およびRu(ルテニウム)膜である。
下部電極12上に、圧電膜14が設けられている。圧電膜14は例えば(002)方向を主軸とする窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム膜である。圧電膜14を挟み下部電極12と対向する共振領域50を形成するように圧電膜14上に上部電極16が設けられている。共振領域50は、楕円形状を有し、厚み縦振動モードの弾性波が共振する領域である。上部電極16は下層16aおよび上層16bを含んでいる。下層16aおよび上層16bは例えばそれぞれRu膜およびCr膜である。
圧電膜14は、厚膜部15aと厚膜部15aより薄い薄膜部15bとを有する。共振領域50における圧電膜14は厚膜部15aである。共振領域50から下部電極が引き出される領域の圧電膜14は薄膜部15bである。
上部電極16、厚膜部15aの側面の一部および薄膜部15bの上面の一部に保護膜24が形成されている。保護膜24は例えば酸化シリコン膜である。共振領域50内の積層膜18は、下部電極12、圧電膜14、上部電極16および保護膜24を含む。保護膜24は周波数調整膜として機能してもよい。
下部電極12および上部電極16上に金属層22および22aが設けられている。金属層22および22aは下部電極12および上部電極16と接し、配線および/またはパッドとして機能する。金属層22および22aは例えばAu(金)層である。Au層下にTi層またはW層等の下地膜が設けられていてもよい。金属層22は、薄膜部15bの上面から下部電極12にかけて設けられている。金属層22は薄膜部15bの上面および側面と接している。
図1(a)のように、下部電極12には犠牲層をエッチングするための導入路33が形成されている。犠牲層は空隙30を形成するための層である。導入路33の先端付近は圧電膜14で覆われておらず、下部電極12は導入路33の先端に孔部35を有する。
図1(a)および図1(c)を参照し、並列共振器Pの構造について説明する。並列共振器Pは直列共振器Sと比較し、上部電極16の下層16aと上層16bとの間に、Ti(チタン)層からなる質量負荷膜20が設けられている。その他の構成は直列共振器Sの図1(b)と同じであり説明を省略する。
直列共振器Sと並列共振器Pとの共振周波数の差は、質量負荷膜20の膜厚を用い調整する。直列共振器Sと並列共振器Pとの両方の共振周波数の調整は、保護膜24の膜厚を調整することにより行なう。
2GHzの共振周波数を有する圧電薄膜共振器の場合、下部電極12のCr膜からなる下層12aの膜厚は100nm、Ru膜からなる上層12bの膜厚は230nmである。AlN膜からなる圧電膜14の膜厚は1200nmである。上部電極16のRu膜からなる下層16aの膜厚は230nm、Cr膜からなる上層16bの膜厚は50nmである。酸化シリコン膜からなる保護膜24の膜厚は50nmである。Ti膜からなる質量負荷膜20の膜厚は100nmである。各層の膜厚は、所望の共振特性を得るため適宜設定することができる。
基板10としては、Si基板以外に、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等を用いることができる。下部電極12および上部電極16としては、RuおよびCr以外にもAl(アルミニウム)、Ti、Cu(銅)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)またはIr(イリジウム)等の単層膜またはこれらの積層膜を用いることができる。例えば、上部電極16の下層16aをRu、上層16bをMoとしてもよい。
圧電膜14は、窒化アルミニウム以外にも、ZnO(酸化亜鉛)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PbTiO3(チタン酸鉛)等を用いることができる。また、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、共振特性の向上または圧電性の向上のため他の元素を含んでもよい。例えば、添加元素として、Sc(スカンジウム)、2族元素もしくは12族元素と4族元素との2つの元素、または2族元素もしくは12族元素と5族元素との2つの元素を用いることにより、圧電膜14の圧電性が向上する。このため、圧電薄膜共振器の実効的電気機械結合係数を向上できる。2族元素は、例えばCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)またはSr(ストロンチウム)である。12族元素は例えばZn(亜鉛)である。4族元素は、例えばTi、Zr(ジルコニウム)またはHf(ハフニウム)である。5族元素は、例えばTa、Nb(ニオブ)またはV(バナジウム)である。さらに、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、B(ボロン)を含んでもよい。
保護膜24としては、酸化シリコン膜以外にも窒化シリコン膜または窒化アルミニウム等を用いることができる。質量負荷膜20としては、Ti以外にも、Ru、Cr、Al、Cu、Mo、W、Ta、Pt、RhもしくはIr等の単層膜を用いることができる。また、例えば窒化シリコンまたは酸化シリコン等の窒化金属または酸化金属からなる絶縁膜を用いることもできる。質量負荷膜20は、上部電極16の層間(下層16aと上層16bとの間)以外にも、下部電極12の下、下部電極12の層間、上部電極16の上、下部電極12と圧電膜14との間または圧電膜14と上部電極16との間に形成することができる。質量負荷膜20は、共振領域50を含むように形成されていれば、共振領域50より大きくてもよい。
図2は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の各層の位置関係を示す平面図である。図2に示すように、共振領域50から上部電極16が引き出される引き出し領域52において、共振領域50の外周60は下部電極12の外周により規定される。共振領域50から下部電極12が引き出される引き出し領域54において、共振領域50の外周60は上部電極16の外周により規定される。引き出し領域54において共振領域50を囲むように薄膜部15bが設けられている。下部電極12の外周64は、薄膜部15bの外周65の外側に位置している。薄膜部15bおよび下部電極12と重なるように金属層22が設けられている。金属層22の内周62は共振領域50の外周60と薄膜部15bの外周65との間に位置している。金属層22の外周66は下部電極12の外周64の外側に位置している。金属層22の外周66は薄膜部15bの外周65と下部電極12の外周64の間に設けられていてもよい。
図1(b)および図1(c)のように、圧電膜14の厚膜部15aの上部の外周は上部電極16の外周より内側に位置している。これにより、Q値を向上できる。厚膜部15aの上部の外周は、上部電極16の外周と一致していてもよいし、上部電極16の外周より外側に位置していてもよい。圧電膜14の厚膜部15aの上部の側面に保護膜24が被覆していない。これは、上部電極16が圧電膜14の側面に対しオーバハングしているためである。圧電膜14の保護の観点から圧電膜14は保護膜24から露出しないことが好ましい。
[実施例1の製造方法例1]
図3(a)から図4(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例1を示す断面図である。図3(a)に示すように、平坦主面を有する基板10上に空隙を形成するための犠牲層38を形成する。犠牲層38の膜厚は、例えば10〜100nmであり、MgO、ZnO、GeまたはSiO等のエッチング液またはエッチングガスに容易に溶解できる材料から選択される。その後、犠牲層38を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。犠牲層38の形状は、空隙30の平面形状に相当する形状であり、例えば共振領域50となる領域を含む。次に、犠牲層38および基板10上に下部電極12として下層12aおよび上層12bを形成する。犠牲層38および下部電極12は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い成膜される。その後、下部電極12を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。下部電極12は、リフトオフ法により形成してもよい。
図3(b)に示すように、下部電極12および基板10上に圧電膜14を、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。圧電膜14上に上部電極16を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。上部電極16は、リフトオフ法により形成してもよい。
図1(c)に示す並列共振器Pにおいては、下層16aを形成した後に、質量負荷膜20を、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。質量負荷膜20を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。その後、上層16bを形成する。
図3(c)に示すように、上部電極16および圧電膜14上に所望形状のマスク層44を形成する。マスク層44は例えばフォトレジストであり、フォトリソグラフィ法を用い形成する。マスク層44をマスクに圧電膜14の一部をエッチング法を用い除去する。これにより、圧電膜14に厚膜部15aおよび薄膜部15bが形成される。圧電膜14がサイドエッチングされると、厚膜部15aの外周は上部電極16の外周より内側に位置する。
図4(a)に示すように、マスク層44を、例えば有機洗浄法またはアッシング法により除去する。上部電極16および圧電膜14上に所望形状のマスク層46を形成する。マスク層46は例えばフォトレジストであり、フォトリソグラフィ法を用い形成する。マスク層46をマスクに圧電膜14の一部をエッチング法を用い除去する。これにより、下部電極12が露出する。
図4(b)に示すように、マスク層46を例えば有機洗浄法またはアッシング法を用い除去する。保護膜24を例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。上部電極16がオーバハングしているため、厚膜部15aの側面上部に保護膜24は形成されない。
図4(c)に示すように、保護膜24を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。露出した下部電極12および上部電極16に接するようにそれぞれ金属層22および22aを、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。その後、金属層22および22aを、例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。金属層22および22aは、リフトオフ法により形成してもよい。
その後、孔部35および導入路33(図1(a)参照)を介し、犠牲層38のエッチング液を下部電極12の下の犠牲層38に導入する。これにより、犠牲層38が除去される。犠牲層38をエッチングする媒体としては、犠牲層38以外の共振器を構成する材料をエッチングしない媒体であることが好ましい。特に、エッチング媒体は、エッチング媒体が接触する下部電極12がエッチングされない媒体であることが好ましい。下部電極12、圧電膜14および上部電極16の積層膜18の応力を圧縮応力となるように設定しておく。これにより、犠牲層38が除去されると、積層膜18が基板10の反対側に基板10から離れるように膨れる。下部電極12と基板10との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成される。以上により、実施例1に係る圧電薄膜共振器が作製される。
[実施例1の製造方法例2]
図5(a)から図6(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法例2を示す断面図である。図5(a)に示すように、図3(a)と同様に基板10上に犠牲層38および下部電極12を形成する。
図5(b)に示すように、下部電極12および基板10上に下部圧電膜14aを成膜する。下部圧電膜14aの成膜方法は図3(b)の圧電膜14の成膜方法と同じである。下部圧電膜14a上に加工用膜26を例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。加工用膜26を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。加工用膜26はリフトオフ法を用い形成してもよい。加工用膜26は、圧電膜14をエッチングするときにエッチングされにくい材料からなり、例えば酸化シリコン膜である。
図5(c)に示すように、加工用膜26および下部圧電膜14a上に上部圧電膜14bを成膜する。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとから圧電膜14が形成される。図3(b)と同様に圧電膜14上に上部電極16を形成する。上部電極16を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。
図6(a)に示すように、圧電膜14を例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。このとき、加工用膜26がマスクとなり加工用膜26下の圧電膜14が残存し薄膜部15bが形成される。例えば圧電膜14が窒化アルミニウム膜であり、加工用膜26が酸化シリコン膜の場合、リン酸系のエッチング溶液を用いることで、加工用膜26に対し圧電膜14を選択的にエッチングできる。
図6(b)に示すように、加工用膜26を例えばエッチング法を用い除去する。図4(b)と同様に保護膜24を成膜する。図6(c)に示すように、図4(c)と同様に、保護膜24を所望形状にパターニングする。下部電極12および上部電極16に接する金属層22および22aを形成する。その後、犠牲層38を除去することで、実施例1に係る圧電薄膜共振器が作成される。
実施例1の製造方法例2では、加工用膜26を設けることで、薄膜部15bの膜厚の製造ばらつきを抑制できる。
[シミュレーション]
2次元の有限要素法を用いたシミュレーションを行った。図7(a)および図7(b)は、シミュレーションを行ったそれぞれ比較例1および実施例1の断面形状を示す図、図7(c)は、シミュレーション結果を示す図である。図7(a)に示すように、比較例1では、基板10および空隙30上に下部電極12が設けられている。空隙30上の下部電極12上に圧電膜14が設けられている。圧電膜14は下部電極12のみにより基板10に支持されている。圧電膜14上に上部電極16が設けられている。上部電極16の端に対し圧電膜14の端は内側に位置している。基板10上の下部電極12上に金属層22が設けられている。金属層22の端は空隙30の端の内側に位置している。
共振領域50の中心68がミラー界面条件となる。共振領域50の幅をW1、空隙30の幅をW2、上部電極16と圧電膜14のオフセット幅をW3、および金属層22と基板10のオフセット幅をW4とする。圧電膜14の厚さをT1とする。
図7(b)に示すように、実施例1では、圧電膜14の薄膜部15bが共振領域50から基板10上まで延伸している。金属層22の内端は薄膜部15bの上面上に位置している。薄膜部15bと空隙30のオフセット幅をW5とする。薄膜部bの厚さをT2とする。その他の構成は図7(a)と同じである。
シミュレーションに用いた各材料および寸法は以下である。
下部電極12:膜厚が100nmのCr膜および膜厚が190nmのRu膜
厚膜部15a:膜厚T1が1260nmのAlN膜
薄膜部15b:膜厚T2が630nmのAlN膜
上部電極16:膜厚が230nmのRu膜および膜厚が30nmのCr膜
幅W1:40μm
幅W2:47μm
幅W3:0.2μm
幅W4:2μm
幅W5:3μm
図7(c)に示すように、シミュレーションの結果、比較例1と実施例1とでは電気機械結合係数kは7.12であり同じである。実施例1の反共振周波数におけるQ値Qaは比較例1のQaより大きい。実施例1のように、共振領域50の外側の空隙30上の下部電極12上に薄膜部15bを設ける。薄膜部15bの上面にから下部電極12にかけて金属層22を設ける。これにより、Q値を向上できる。また、金属層22が薄膜部15b上に設けられているため、圧電膜14の下部電極12からの剥離を抑制できる。
[比較例2と実施例1の比較]
図8(a)および図8(b)は、それぞれ比較例2および実施例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図8(a)に示すように、比較例2では、圧電膜14の薄膜部15bの上面および側面が保護膜24に覆われている。これにより金属層22と薄膜部15bとの間に保護膜24が設けられる。矢印55のように、共振領域50において発生した熱は圧電膜14の薄膜部15bを介し伝導する。保護膜24は例えば酸化シリコン膜等の絶縁膜であり、熱伝導率が圧電膜14および金属層22より低い。このため、圧電膜14から金属層22への熱伝導が妨げられる。これにより、下部電極12と上部電極16との間に大電力の高周波信号が加わると共振領域50の温度が上昇してしまう。よって、圧電薄膜共振器の耐電力性が低下する。
また、比較例2では、金属層22と保護膜24との界面、保護膜24と圧電膜14との界面、保護膜24と下部電極12との界面が存在する。圧電膜14、保護膜24、金属層22および下部電極12は、異なる材料であり、界面の種類が多くなると、密着性の弱い界面における剥離の危険性が増大する。
図8(b)に示すように、実施例1では、薄膜部15bの上面および側面と金属層22とが接する。これにより、矢印56のように、共振領域50において発生した熱は薄膜部15bから金属層22に効率的に伝導し、金属層22から基板10に至る。これにより、下部電極12と上部電極16との間に大電力の高周波信号が加わっても共振領域50の温度上昇が抑制される。よって、圧電薄膜共振器の耐電力性を向上できる。
また、実施例1では、比較例2における3つの界面に対応する界面は金属層22と圧電膜14との界面である。このように、比較例2に比べ界面の種類を少なくできる。これにより、金属層22と圧電膜14との界面の密着性を向上させればよく、界面からの剥離の危険性を抑制できる。
[実施例1の変形例1および2]
図9(a)および図9(b)は、それぞれ実施例1の変形例1および2に係る圧電薄膜共振器を示す断面図である。図1(b)および図8(b)では、薄膜部15b上において保護膜24と金属層22とは重ならず、かつ保護膜24と金属層22との間に隙間は存在しない。
図9(a)に示すように、実施例1の変形例1では、領域74のように、薄膜部15b上の一部において保護膜24と金属層22とが重なり、薄膜部15bの他の一部において金属層22が薄膜部15bに接している。保護膜24と金属層22とを一部重ねることで、保護膜24と金属層22との位置合わせがずれた場合であっても、薄膜部15bが露出することを抑制できる。
図9(b)に示すように、実施例1の変形例2では、領域75のように、薄膜部15b上において保護膜24と金属層22との間に隙間が存在している。保護膜24と金属層22とを離間させることで、保護膜24と金属層22との位置合わせがずれた場合も、保護膜24は金属層22と薄膜部15bとの間に位置しない。よって、図8(b)において説明したように、熱伝導性を向上しかつ界面の種類を削減することができる。
[実施例1の変形例3および4]
図10(a)および図10(b)は、それぞれ実施例1の変形例3および4に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図10(a)に示すように、実施例1の変形例3では、圧電膜14は下部圧電膜14aと下部圧電膜14a上に設けられた上部圧電膜14bとを有する。厚膜部15aは下部圧電膜14aおよび上部圧電膜14bから形成され、薄膜部15bは下部圧電膜14aから形成される。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入膜28が挿入されている。挿入膜28は、共振領域50の中央領域に設けられておらず、外周に沿った外周領域にリング状に設けられている。挿入膜28は、上部電極16の引き出し領域52および下部電極12の引き出し領域54において、共振領域50内から外にかけて設けられている。薄膜部15bの上面において挿入膜28は金属層22に重ならないように設けられている。挿入膜28上に保護膜24が設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図10(b)に示すように、実施例1の変形例4では、上部電極16の引き出し領域52において共振領域50内に挿入膜28が設けられている。下部電極12の引き出し領域54において挿入膜28は共振領域50内に設けられておらず、共振領域50の外の薄膜部15bの上面に設けられている。その他の構成は実施例1の変形例3と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例5および6]
図11(a)および図11(b)は、それぞれ実施例1の変形例5および6に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図11(a)に示すように、実施例1の変形例5では、上部電極16の引き出し領域52において共振領域50内に挿入膜28が設けられている。下部電極12の引き出し領域54において挿入膜28は設けられていない。その他の構成は実施例1の変形例3と同じであり説明を省略する。
図11(b)に示すように、実施例1の変形例6では、上部電極16の引き出し領域52において挿入膜28が設けられていない。下部電極12の引き出し領域54において共振領域50の外の薄膜部15bの上面に挿入膜28が設けられている。その他の構成は実施例1の変形例3と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例3から6のように、下部電極12から上部電極16との間に挿入膜28が設けられていてもよい。挿入膜28は、共振領域50の中央領域には設けられていない。挿入膜28は例えば酸化シリコン膜等の絶縁膜またはAl膜等の金属膜であり、圧電膜14より音響インピーダンスが小さい。これにより、Q値を向上できる。
実施例1およびその変形例によれば、厚膜部15aを挟み下部電極12と上部電極16とが対向する領域が共振領域50であり、薄膜部15bは共振領域50の外に位置する。金属層22は、共振領域50の外に位置する薄膜部15b上から下部電極12上にかけて設けられている。これにより、Q値を向上できる。また圧電膜14が下部電極12から剥がれることを抑制できる。さらに、金属層22は、薄膜部15bの表面の少なくとも一部に接する。これにより、共振領域50からの放熱性が向上し耐電力性を向上できる。
金属層22は、薄膜部15bの上面(直上)の少なくとも一部と接していればよい。また、金属層22は、薄膜部15bの側面の少なくとも一部と接していればよい。
図2のように、下部電極12が共振領域50から外側にかけて設けられた領域54において、金属層22は、薄膜部15bの表面の少なくとも一部に接する。これにより、放熱性をより向上できる。
下部電極12下に空隙30が形成され、平面視において薄膜部15bの外周は空隙30の外周の外側に位置する。これにより、下部電極12の機械的強度を向上することができる。
圧電膜14を覆う保護膜24(絶縁膜)が設けられている。これにより圧電膜14を保護できる。保護膜24は、金属層22と薄膜部15bとの間に設けられていない。これにより、共振領域50からの放熱性が向上する。また、保護膜24と他の材料との界面の種類が減るため膜剥がれを抑制できる。
実施例1の変形例3から6のように、挿入膜28は、下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に設けられている。厚膜部15aは下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとから形成されている。薄膜部15bは下部圧電膜14aから形成され上部圧電膜14bを含まない。これにより、厚膜部15aおよび薄膜部15bを簡単に形成できる。なお、挿入膜28は、温度補償膜であり、共振領域50の中央領域を含む全体に設けられていてもよい。このように、挿入膜28は共振領域50の少なくとも一部に設けられていていることが好ましい。
実施例2およびその変形例1は、空隙の構成を変えた例である。図12(a)は、実施例2の圧電薄膜共振器の断面図、図12(b)は、実施例2の変形例1の圧電薄膜共振器の断面図である。図12(a)に示すように、実施例2では、基板10の上面に窪みが形成されている。下部電極12は、基板10上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、基板10の窪みに形成されている。空隙30は共振領域50を含むように形成されている。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。空隙30は、基板10を貫通するように形成されていてもよい。なお、下部電極12の下面に絶縁膜が接して形成されていてもよい。すなわち、空隙30は、基板10と下部電極12に接する絶縁膜との間に形成されていてもよい。絶縁膜としては、例えば窒化アルミニウム膜を用いることができる。
図12(b)に示すように、実施例2の変形例1では、共振領域50の下部電極12下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの高い膜31aと音響インピーダンスの低い膜31bとが交互に設けられている。膜31aおよび31bの膜厚は例えばそれぞれほぼλ/4(λは弾性波の波長)である。膜31aと膜31bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1およびその変形例において、実施例2と同様に空隙30を形成してもよく、実施例2の変形例1と同様に空隙30の代わりに音響反射膜31を形成してもよい。
実施例1およびその変形例並びに実施例2のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において空隙30が基板10と下部電極12との間に形成されているFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)でもよい。また、実施例2の変形例1のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において下部電極12下に圧電膜14を伝搬する弾性波を反射する音響反射膜31を備えるSMR(Solidly Mounted Resonator)でもよい。
共振領域50が楕円形状の例を説明したが、他の形状でもよい。例えば、共振領域50は、四角形または五角形等の多角形でもよい。
実施例3はデュプレクサの例である。図13は、実施例3に係るデュプレクサの回路図である。図13に示すように、デュプレクサは、送信フィルタ40および受信フィルタ42を備えている。送信フィルタ40は、共通端子Antと送信端子Txとの間に接続されている。受信フィルタ42は、共通端子Antと受信端子Rxとの間に接続されている。共通端子Antとグランドとの間には、整合回路としてインダクタL1が設けられている。送信フィルタ40は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ42は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。インダクタL1は、送信フィルタ40を通過した送信信号が受信フィルタ42に漏れず共通端子Antから出力されるようにインピーダンスを整合させる。
送信フィルタ40は、ラダー型フィルタである。送信端子Tx(入力端子)と共通端子Ant(出力端子)との間に1または複数の直列共振器S1からS4が直列に接続されている。送信端子Txと共通端子Antとの間に1または複数の並列共振器P1からP3が並列に接続されている。並列共振器P1からP3のグランド側は共通にインダクタL2を介し接地されている。直列共振器、並列共振器およびインダクタ等の個数や接続は所望の送信フィルタ特性を得るため適宜変更可能である。直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3の少なくとも1つを実施例1から2およびその変形例の圧電薄膜共振器とすることができる。
図14(a)は、実施例3における送信フィルタの平面図および断面図、図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。図14(a)および図14(b)に示すように、実施例1に係る圧電薄膜共振器を同一基板10に形成し、ラダー型フィルタとすることができる。圧電膜14に開口36が形成されている。開口36を介し下部電極12と電気的に接続することができる。その他の構成は、実施例2の変形例2と同じであり説明を省略する。各共振器S1からS4およびP1からP3の共振領域50の大きさおよび形状は、適宜変更可能である。
受信フィルタ42は、ラダー型フィルタでもよく、多重モードフィルタでもよい。送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方をラダー型フィルタまたはラティス型フィルタとすることができる。また、送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方の少なくとも1つの共振器を実施例1から2およびその変形例の圧電薄膜共振器とすることができる。
マルチプレクサとしてデュプレクサを例に説明したがトリプレクサまたはクワッドプレクサでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電膜
14a 下部圧電膜
14b 上部圧電膜
15a 厚膜部
15b 薄膜部
16 上部電極
22、22a 金属層
24 保護膜
28 挿入膜
30 空隙
31 音響反射膜
50 共振領域
52、54 領域

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた下部電極と、
    前記下部電極上に設けられ、厚膜部と前記厚膜部より薄い薄膜部とを有する圧電膜と、
    前記厚膜部を挟み前記下部電極と対向する領域である共振領域が形成されるように設けられた上部電極と、
    前記共振領域の外に位置する前記薄膜部上から前記下部電極上にかけて設けられ、前記薄膜部の表面の少なくとも一部に接する金属層と、
    を備える圧電薄膜共振器。
  2. 前記金属層は、前記薄膜部の直上の少なくとも一部と接する請求項1に記載の圧電薄膜共振器。
  3. 前記金属層は、前記薄膜部の側面の少なくとも一部と接する請求項1に記載の圧電薄膜共振器。
  4. 前記下部電極が前記共振領域から外側にかけて設けられた領域において、前記金属層は前記薄膜部の表面の少なくとも一部に接する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  5. 前記下部電極下に空隙が形成され、平面視において前記薄膜部の外周は前記空隙の外周より外側に位置する請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  6. 前記圧電膜に挿入された挿入膜を備え、
    前記圧電膜は下部圧電膜と下部圧電膜上に設けられた上部圧電膜とを有し、
    前記挿入膜は、前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に設けられ、
    前記厚膜部は前記下部圧電膜と前記上部圧電膜とから形成され、前記薄膜部は前記下部圧電膜から形成され前記上部圧電膜を含まない請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  7. 前記圧電膜を覆う絶縁膜を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  8. 前記絶縁膜は、前記金属層と前記薄膜部との間に設けられていない請求項7に記載の圧電薄膜共振器。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器を含むフィルタ。
  10. 請求項9に記載のフィルタを含むデュプレクサ。
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