JP2019134026A - 発光装置、車両用照明装置、および車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】逆ボンディング接続を行う場合であっても断線の発生を抑制することができる発光装置、車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。【解決手段】実施形態に係る発光装置は、パッドを有する配線パターンが設けられた基板と;前記基板の前記配線パターンが設けられた面に設けられ、上面に電極を有する発光素子と;前記パッドと接続された立ち上がり部と、前記電極に接続された延在部と、を有するワイヤーと;を具備している。前記立ち上がり部は、前記基板の上方に向けて延びている。平面視において、前記延在部の少なくとも一部は、前記立ち上がり部と前記パッドとの接続位置と、前記延在部と前記電極との接続位置とを結ぶ線分と重なっていない。【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、発光装置、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
ソケットと、ソケットの一方の端部に設けられ、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を有する発光装置と、を備えた車両用照明装置がある。
発光ダイオードを有する車両用照明装置は、軽自動車などの普及車にまで採用が拡大しており、着実に搭載車両の数が増加している。発光ダイオードを有する車両用照明装置の普及が進むにつれ車両用照明装置の小型化および薄型化が望まれている。例えば、普通車、または軽自動車などの比較的小型な車両においては、限られた車両サイズの中で車室内空間を確保する必要がある。そのため、車両用灯具、ひいては車両用照明装置の小型化および薄型化が望まれている。
発光ダイオードを有する車両用照明装置は、軽自動車などの普及車にまで採用が拡大しており、着実に搭載車両の数が増加している。発光ダイオードを有する車両用照明装置の普及が進むにつれ車両用照明装置の小型化および薄型化が望まれている。例えば、普通車、または軽自動車などの比較的小型な車両においては、限られた車両サイズの中で車室内空間を確保する必要がある。そのため、車両用灯具、ひいては車両用照明装置の小型化および薄型化が望まれている。
この場合、発光装置の小型化および薄型化を図れば、車両用照明装置の小型化および薄型化を図ることができる。
そのため、発光装置においては、チップ状の発光ダイオードが基板の上に実装され、ワイヤーボンディング法により発光ダイオードと配線パターンとがワイヤーを介して電気的に接続されている。また、チップ状の発光ダイオードおよびワイヤーを保護するために、発光ダイオードおよびワイヤーを覆う樹脂製の封止部が設けられている。
この様な構成を有する発光素子とすれば、発光装置の小型化および薄型化、ひいては車両用照明装置の小型化および薄型化を図ることができる。
そのため、発光装置においては、チップ状の発光ダイオードが基板の上に実装され、ワイヤーボンディング法により発光ダイオードと配線パターンとがワイヤーを介して電気的に接続されている。また、チップ状の発光ダイオードおよびワイヤーを保護するために、発光ダイオードおよびワイヤーを覆う樹脂製の封止部が設けられている。
この様な構成を有する発光素子とすれば、発光装置の小型化および薄型化、ひいては車両用照明装置の小型化および薄型化を図ることができる。
ここで、一般的には、発光ダイオードの電極側が所謂ファーストボンディング側とされ、基板の配線パターン側が所謂セカンドボンディング側とされる。しかしながらこの様にすると、ワイヤーの高さが高くなり発光装置のさらなる薄型化が図れなくなる。
この場合、基板の配線パターン側をファーストボンディング側とし、発光ダイオードの電極側をセカンドボンディング側とする所謂逆ボンディング接続とすれば、ワイヤーの高さを低くすることができる。
しかしながら、逆ボンディング接続を行うと、封止部が熱膨張あるいは熱収縮した際にワイヤーの断線が発生しやすくなるという新たな課題が生じる。
そこで、逆ボンディング接続を行う場合であっても断線の発生を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
この場合、基板の配線パターン側をファーストボンディング側とし、発光ダイオードの電極側をセカンドボンディング側とする所謂逆ボンディング接続とすれば、ワイヤーの高さを低くすることができる。
しかしながら、逆ボンディング接続を行うと、封止部が熱膨張あるいは熱収縮した際にワイヤーの断線が発生しやすくなるという新たな課題が生じる。
そこで、逆ボンディング接続を行う場合であっても断線の発生を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、逆ボンディング接続を行う場合であっても断線の発生を抑制することができる発光装置、車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
実施形態に係る発光装置は、パッドを有する配線パターンが設けられた基板と;前記基板の前記配線パターンが設けられた面に設けられ、上面に電極を有する発光素子と;前記パッドと接続された立ち上がり部と、前記電極に接続された延在部と、を有するワイヤーと;を具備している。前記立ち上がり部は、前記基板の上方に向けて延びている。平面視において、前記延在部の少なくとも一部は、前記立ち上がり部と前記パッドとの接続位置と、前記延在部と前記電極との接続位置とを結ぶ線分と重なっていない。
本発明の実施形態によれば、逆ボンディング接続を行う場合であっても断線の発生を抑制することができる発光装置、車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本実施の形態に係る発光装置20は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用照明装置1に用いることができる。車両用照明装置1としては、例えば、ルームランプ、マップランプ、読書灯などの車室内照明装置を例示することができる。また、車両用照明装置1としては、例えば、自動車の車室外照明装置を例示することができる。自動車の車室外照明装置は、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL:Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などとすることができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
本実施の形態に係る発光装置20は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用照明装置1に用いることができる。車両用照明装置1としては、例えば、ルームランプ、マップランプ、読書灯などの車室内照明装置を例示することができる。また、車両用照明装置1としては、例えば、自動車の車室外照明装置を例示することができる。自動車の車室外照明装置は、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL:Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などとすることができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
(車両用照明装置1および発光装置20)
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1および発光装置20を例示するための模式斜視図である。
図2は、車両用照明装置1の模式分解図である。
図3は、図1における車両用照明装置1のA−A線断面図である。
図1〜図3に示すように、車両用照明装置1には、ソケット10、発光装置20、給電部30、および伝熱部40が設けられている。
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1および発光装置20を例示するための模式斜視図である。
図2は、車両用照明装置1の模式分解図である。
図3は、図1における車両用照明装置1のA−A線断面図である。
図1〜図3に示すように、車両用照明装置1には、ソケット10、発光装置20、給電部30、および伝熱部40が設けられている。
ソケット10は、装着部11、バヨネット12、フランジ13、および放熱フィン14を有する。
装着部11は、フランジ13の、放熱フィン14が設けられる側とは反対側に設けられている。装着部11の外形形状は、柱状とすることができる。装着部11の外形形状は、例えば、円柱状とすることができる。装着部11は、フランジ13側とは反対側の端面に開口する凹部11aを有する。
装着部11は、フランジ13の、放熱フィン14が設けられる側とは反対側に設けられている。装着部11の外形形状は、柱状とすることができる。装着部11の外形形状は、例えば、円柱状とすることができる。装着部11は、フランジ13側とは反対側の端面に開口する凹部11aを有する。
また、装着部11には、少なくとも1つのスリット11bが設けられている。スリット11bは、装着部11の外側面と装着部11の内側面(凹部11aの側壁面11a2)との間を貫通している。また、スリット11bの一方の端部は、装着部11の、フランジ13側とは反対側の端面に開口している。スリット11bの内部には、基板21の角部が設けられる。そのため、基板21の位置決めができる。また、基板21の平面形状を大きくすることができるので、基板21上に実装する素子の数を増加させることができる。あるいは、装着部11の外形寸法を小さくすることができるので、装着部11の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
バヨネット12は、装着部11の外側面に複数設けられている。複数のバヨネット12は、車両用照明装置1の外側に向けて突出している。複数のバヨネット12は、フランジ13と対峙している。複数のバヨネット12は、車両用照明装置1を車両用灯具100の筐体101に取り付ける際に用いられる。複数のバヨネット12は、ツイストロックに用いられる。
フランジ13は、板状を呈している。フランジ13は、例えば、円板状を呈したものとすることができる。フランジ13の外側面は、バヨネット12の外側面よりも車両用照明装置1の外方に設けられている。
放熱フィン14は、フランジ13の、装着部11が設けられる側とは反対側の面に設けられている。放熱フィン14は、平板状を呈したものとすることができる。放熱フィン14は、1つ以上設けられていればよい。複数の放熱フィン14を設ける場合には、複数の放熱フィン14は、互いに平行となるように設けることができる。
また、ソケット10には、孔10aと、孔10aに接続された孔10bが設けられている。孔10aの内部には絶縁部32が設けられている。孔10bには、シール部材105aを有するコネクタ105が挿入される。
発光装置20において発生した熱は、主に、伝熱部40、装着部11、およびフランジ13を介して放熱フィン14に伝わる。放熱フィン14に伝わった熱は、主に、放熱フィン14から外部に放出される。発光装置20において発生した熱を外部に伝えることを考慮して、ソケット10は高い熱伝導率を有する材料から形成することが好ましい。高い熱伝導率を有する材料は、例えば、アルミニウム合金などの金属、高熱伝導性樹脂などとすることができる。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン(Nylon)等の樹脂に、無機材料を用いたフィラーを混合させたものである。無機材料を用いたフィラーは、例えば、酸化アルミニウムや炭素などを用いたフィラーとすることができる。高熱伝導性樹脂を用いてソケット10を形成すれば、発光装置20において発生した熱を効率よく放熱することができ、且つ、軽量化を図ることができる。
発光装置20は、ソケット10の一方の端部に設けられている。
発光装置20は、基板21、発光素子22、抵抗23、制御素子24、および封止部26を有する。
基板21は、平板状を呈している。基板21の平面形状は、例えば、四角形とすることができる。基板21の材料や構造には特に限定はない。例えば、基板21は、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁性材料で被覆する場合には、絶縁性材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。発光素子22の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものなどを例示することができる。また、基板21は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
発光装置20は、基板21、発光素子22、抵抗23、制御素子24、および封止部26を有する。
基板21は、平板状を呈している。基板21の平面形状は、例えば、四角形とすることができる。基板21の材料や構造には特に限定はない。例えば、基板21は、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁性材料で被覆する場合には、絶縁性材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。発光素子22の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものなどを例示することができる。また、基板21は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
また、基板21の表面には、パッド21a1を有する配線パターン21aが設けられている。配線パターン21aは、例えば、銀を主成分とする材料から形成することができる。配線パターン21aは、例えば、銀や銀合金から形成することができる。ただし、配線パターン21aの材料は、銀を主成分とする材料に限定されるわけではない。配線パターン21aは、例えば、銅を主成分とする材料などから形成することもできる。
少なくとも1つの発光素子22が、基板21の、ソケット10側とは反対側の面(基板21の配線パターン21aが設けられた面)に設けられている。発光素子22は、基板21の上に設けられている。発光素子22は、基板21の表面に設けられた配線パターン21aと電気的に接続されている。発光素子22は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
以下においては、複数の発光素子22が設けられる場合を例示する。複数の発光素子22は、互いに直列接続することができる。また、複数の発光素子22は、抵抗23と直列接続されている。
発光素子22は、チップ状の発光素子とすることができる。チップ状の発光素子22は、COB(Chip On Board)により実装されている。この様にすれば、狭い領域に多くの発光素子22を設けることができる。そのため、発光装置20の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
発光素子22は、チップ状の発光素子とすることができる。チップ状の発光素子22は、COB(Chip On Board)により実装されている。この様にすれば、狭い領域に多くの発光素子22を設けることができる。そのため、発光装置20の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
発光素子22は、上部電極型の発光素子、または上下電極型の発光素子とすることができる。そのため、発光素子22の光の出射面(上面)には、1つ、または2つの電極が設けられている。以下においては、一例として、上部電極型の発光素子、すなわち、光の出射面に2つの電極が設けられた発光素子を例に挙げて説明する。
発光素子22は、ワイヤー21bにより配線パターン21aと電気的に接続されている。発光素子22と配線パターン21aとは、例えば、ワイヤーボンディング法により電気的に接続することができる。
なお、ワイヤー21bに関する詳細は後述する。
発光素子22は、ワイヤー21bにより配線パターン21aと電気的に接続されている。発光素子22と配線パターン21aとは、例えば、ワイヤーボンディング法により電気的に接続することができる。
なお、ワイヤー21bに関する詳細は後述する。
発光素子22の光の出射面は、車両用照明装置1の正面側に向けられている。発光素子22は、主に、車両用照明装置1の正面側に向けて光を出射する。
発光素子22の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
発光素子22の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
抵抗23は、基板21の、ソケット10側とは反対側の面に設けられている。抵抗23は、基板21の上に設けられている。抵抗23は、基板21の表面に設けられた配線パターン21aと電気的に接続されている。抵抗23は、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図2に例示をした抵抗23は、膜状の抵抗器である。
膜状の抵抗器の材料は、例えば、酸化ルテニウム(RuO2)とすることができる。膜状の抵抗器は、例えば、スクリーン印刷法および焼成法を用いて形成することができる。抵抗23が膜状の抵抗器であれば、抵抗23と基板21との接触面積を大きくすることができるので、放熱性を向上させることができる。また、複数の抵抗23を一度に形成することができる。そのため、生産性を向上させることができ、また、複数の抵抗23における抵抗値のばらつきを抑制することができる。
ここで、発光素子22の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、アノード端子とグランド端子との間の印加電圧を一定にすると、発光素子22から照射される光の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子22から照射される光の明るさが所定の範囲内に収まるように、抵抗23により、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。この場合、抵抗23の抵抗値を変化させることで、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。
抵抗23が膜状の抵抗器の場合には、抵抗23の一部を除去すれば、抵抗値を増加させることができる。例えば、抵抗23にレーザ光を照射すれば抵抗23の一部を容易に除去することができる。抵抗23が表面実装型の抵抗器やリード線を有する抵抗器などの場合には、発光素子22の順方向電圧特性に応じて適切な抵抗値を有する抵抗23を選択する。抵抗23の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子22の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
制御素子24は、基板21の、ソケット10側とは反対側の面に設けられている。制御素子24は、基板21の上に設けられている。制御素子24は、基板21の表面に設けられた配線パターン21aと電気的に接続されている。制御素子24は、逆方向電圧が発光素子22に印加されないようにするため、および、逆方向からのパルスノイズが発光素子22に印加されないようにするために設けられている。
制御素子24は、例えば、ダイオードとすることができる。制御素子24は、例えば、表面実装型のダイオードや、リード線を有するダイオードなどとすることができる。図2に例示をした制御素子24は、表面実装型のダイオードである。
制御素子24は、例えば、ダイオードとすることができる。制御素子24は、例えば、表面実装型のダイオードや、リード線を有するダイオードなどとすることができる。図2に例示をした制御素子24は、表面実装型のダイオードである。
その他、発光素子22に関する断線の検出や、誤点灯防止などのために、プルダウン抵抗を設けることもできる。また、配線パターン21aや膜状の抵抗器などを覆う被覆部を設けることもできる。被覆部は、例えば、ガラス材料を含むものとすることができる。
封止部26は、基板21の、ソケット10側とは反対側の面に設けられている。封止部26は、基板21の上に設けられている。封止部26は、パッド21a1、ワイヤー21b、および発光素子22を覆っている。封止部26は、扁平な形態を有するものとすることができる(図5(a)を参照)。例えば、封止部26の上面はほぼ平坦な面とすることができる。扁平な形態を有する封止部26とすれば、封止部26の厚みを薄くすることができるので、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
封止部26は、透光性を有する材料から形成することができる。封止部26は、例えば、基板21の上に樹脂を供給することで形成することができる。樹脂の供給は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。樹脂は、例えば、シリコーン樹脂などとすることができる。
封止部26は、透光性を有する材料から形成することができる。封止部26は、例えば、基板21の上に樹脂を供給することで形成することができる。樹脂の供給は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。樹脂は、例えば、シリコーン樹脂などとすることができる。
封止部26には、蛍光体を含めることができる。また、発光素子22の光の出射面に波長変換シートを設けることもできる。波長変換シートは、透光性を有する樹脂シートの内部に粒状の蛍光体を分散させたものとすることができる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)とすることができる。ただし、蛍光体の種類は、車両用照明装置1の用途などに応じて所望の発光色が得られるように適宜変更することができる。
給電部30は、給電端子31および絶縁部32を有する。
給電端子31は、棒状体とすることができる。給電端子31は、凹部11aの底面11a1から突出している。給電端子31は、複数設けられている。複数の給電端子31は、所定の方向に並べて設けることができる。複数の給電端子31は、絶縁部32の内部に設けられている。複数の給電端子31は、絶縁部32の内部を延び、絶縁部32の発光装置20側の端面、および絶縁部32の放熱フィン14側の端面から突出している。複数の給電端子31の発光装置20側の端部は、配線パターン21aと半田付けされている。複数の給電端子31の放熱フィン14側の端部は、孔10bの内部に露出している。孔10bの内部に露出する複数の給電端子31には、コネクタ105が嵌め合わされる。給電端子31は、導電性を有する。給電端子31は、例えば、銅合金などの金属から形成することができる。なお、給電端子31の数、形状、配置、材料などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
給電端子31は、棒状体とすることができる。給電端子31は、凹部11aの底面11a1から突出している。給電端子31は、複数設けられている。複数の給電端子31は、所定の方向に並べて設けることができる。複数の給電端子31は、絶縁部32の内部に設けられている。複数の給電端子31は、絶縁部32の内部を延び、絶縁部32の発光装置20側の端面、および絶縁部32の放熱フィン14側の端面から突出している。複数の給電端子31の発光装置20側の端部は、配線パターン21aと半田付けされている。複数の給電端子31の放熱フィン14側の端部は、孔10bの内部に露出している。孔10bの内部に露出する複数の給電端子31には、コネクタ105が嵌め合わされる。給電端子31は、導電性を有する。給電端子31は、例えば、銅合金などの金属から形成することができる。なお、給電端子31の数、形状、配置、材料などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
前述したように、ソケット10は熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。ところが、熱伝導率の高い材料は導電性を有している場合がある。例えば、炭素からなるフィラーを含む高熱伝導性樹脂などは、導電性を有している。そのため、絶縁部32は、給電端子31と、導電性を有するソケット10との間を絶縁するために設けられている。また、絶縁部32は、複数の給電端子31を保持する機能をも有する。なお、ソケット10が絶縁性を有する高熱伝導性樹脂(例えば、セラミックスからなるフィラーを含む高熱伝導性樹脂など)から形成される場合には、絶縁部32を省くことができる。この場合、ソケット10が複数の給電端子31を保持する。
絶縁部32は、給電端子31とソケット10との間に設けられている。絶縁部32は、絶縁性を有している。絶縁部32は、絶縁性を有する樹脂から形成することができる。絶縁部32は、例えば、PETやナイロンなどから形成することができる。絶縁部32は、ソケット10に設けられた孔10aの内部に設けられている。
伝熱部40は、板状を呈している。伝熱部40の平面形状は、例えば、四角形とすることができる。伝熱部40の側部40bには接合部40cを設けることができる。接合部40cは、伝熱部40の側部40bから外側に突出している。伝熱部40には4つの側部40bがあるが、接合部40cは4つの側部40bの少なくとも2つに設けられていればよい。例えば、図2に例示をしたように、伝熱部40の3つの側部40bのそれぞれに接合部40cを設けることができる。接合部40cの基板21側の面40caは、伝熱部40の基板21側の面40aよりもフランジ13側に設けられている。接合部40cの面40caには、凹部11aの底面11a1から突出する保持部11a3が接触している。例えば、凹部11aの底面11a1から突出する凸部の頂部を超音波溶融させることで、逆L字状の保持部11a3を形成し、保持部11a3と接合部40cの面40caとを接触させることができる。伝熱部40は、熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。伝熱部40は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの金属から形成することができる。接合部40cは、例えば、プレス成形法を用いて形成することができる。
伝熱部40の面40aと、基板21との間には接着部10cが設けられている。すなわち、基板21は、伝熱部40の面40aに接着されている。接着部10cは、接着剤が硬化することで形成されたものとすることができる。接着剤の種類には特に限定はないが、熱伝導率の高い接着剤とすることが好ましい。例えば、接着剤は、無機材料を用いたフィラーが混合された接着剤とすることができる。無機材料は、熱伝導率の高い材料(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス)とすることが好ましい。接着剤の熱伝導率は、例えば、0.5W/(m・K)以上、10W/(m・K)以下とすることができる。
伝熱部40の面40dと、凹部11aの底面11a1との間には、熱伝導グリス(放熱グリス)からなる層、または前述した接着剤からなる層(接着部10c)を設けることができる。熱伝導グリスの種類には特に限定はないが、例えば、変性シリコーンに、無機材料を用いたフィラーが混合されたものとすることができる。無機材料は、熱伝導率の高い材料(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス)とすることが好ましい。熱伝導グリスの熱伝導率は、例えば、1W/(m・K)以上、5W/(m・K)以下とすることができる。なお、伝熱部40の面40dと、凹部11aの底面11a1との間に接着部10cを設ける場合には、接合部40cおよび保持部11a3を省くことができる。また、伝熱部40は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて設けることができる。
次に、ワイヤー21bについてさらに説明する。
図4(a)、(b)は、比較例に係るワイヤー121bを例示するための模式図である。
図4(a)は模式側面図、図4(b)は模式平面図である。
図4(a)、(b)に示すように、ワイヤー121bの第1の端部は配線パターン21aのパッド21a1と接続され、第2の端部は発光素子22の電極22aと接続されている。また、ワイヤー121bの立ち上がり部121b1は、パッド21a1と接続されている。この様な形態を有するワイヤー121bは、ワイヤーボンディング法により、配線パターン21aのパッド21a1においてファーストボンディングを行った後、発光素子22の電極22aにおいてセカンドボンディングを行うことで形成することができる。すなわち、ワイヤー121bは、逆ボンディング接続を行うことで形成されている。
図4(a)、(b)は、比較例に係るワイヤー121bを例示するための模式図である。
図4(a)は模式側面図、図4(b)は模式平面図である。
図4(a)、(b)に示すように、ワイヤー121bの第1の端部は配線パターン21aのパッド21a1と接続され、第2の端部は発光素子22の電極22aと接続されている。また、ワイヤー121bの立ち上がり部121b1は、パッド21a1と接続されている。この様な形態を有するワイヤー121bは、ワイヤーボンディング法により、配線パターン21aのパッド21a1においてファーストボンディングを行った後、発光素子22の電極22aにおいてセカンドボンディングを行うことで形成することができる。すなわち、ワイヤー121bは、逆ボンディング接続を行うことで形成されている。
ここで、発光素子22の電極22aにおいてファーストボンディングを行った後、配線パターン21aのパッド21a1においてセカンドボンディングを行う正ボンディング接続を行うと、ワイヤー121bの立ち上がり部121b1は、電極22aの上に設けられる。そのため、ワイヤー121bの高さが発光素子22の厚み分高くなる。
前述した逆ボンディング接続を行えば、ワイヤー121bの高さを低くすることができるので、封止部26の厚みを薄くすることができる。封止部26の厚みが薄くなれば、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
また、延在部121b2が、発光素子22の電極22aと接続されている。
図4(b)に示すように、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、延在部121b2は、立ち上がり部121b1とパッド21a1との接続位置と、延在部121b2と電極22aとの接続位置とを結ぶ線分21cと重なっている。そのため、延在部121b2が延びる方向は、後述する応力F1の方向または応力F2の方向とほぼ平行となる。
また、延在部121b2が、発光素子22の電極22aと接続されている。
図4(b)に示すように、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、延在部121b2は、立ち上がり部121b1とパッド21a1との接続位置と、延在部121b2と電極22aとの接続位置とを結ぶ線分21cと重なっている。そのため、延在部121b2が延びる方向は、後述する応力F1の方向または応力F2の方向とほぼ平行となる。
ここで、発光装置20(車両用照明装置1)の点灯と消灯が繰り返されると、発熱と放熱が繰り返されることになる。また、自動車に設けられる車両用照明装置1の場合には、環境温度が−40℃から85℃の間で変化する場合がある。そのため、封止部26に熱膨張と熱収縮が繰り返し発生し、図4(a)、(b)に示すような熱収縮による応力F1または熱膨張による応力F2が発生する。発生した応力F1または応力F2は、ワイヤー121bに加わることになる。
この場合、立ち上がり部121b1が延びる方向は、応力F1の方向または応力F2の方向と交差する。そのため、応力F1または応力F2が立ち上がり部121b1に加わった際に、立ち上がり部121b1は応力F1の方向または応力F2の方向に動く(撓む)ことができるので、応力を緩和させることができる。その結果、立ち上がり部121b1の断線が抑制される。
これに対して、延在部121b2が延びる方向は、応力F1の方向または応力F2の方向とほぼ平行となる。そのため、応力F1または応力F2が延在部121b2に加わった際に、延在部121b2は動く(撓む)ことができないので延在部121b2の断線が発生するおそれがある。
また、封止部26は基板21に密着しているため、封止部26の変形量は基板21から離れるほど大きくなる。そのため、延在部121b2に作用する応力F1、F2は、立ち上がり部121b1に作用する応力F1、F2よりも大きくなる。その結果、延在部121b2の断線がさらに発生しやすくなる。
また、封止部26は基板21に密着しているため、封止部26の変形量は基板21から離れるほど大きくなる。そのため、延在部121b2に作用する応力F1、F2は、立ち上がり部121b1に作用する応力F1、F2よりも大きくなる。その結果、延在部121b2の断線がさらに発生しやすくなる。
図5(a)、(b)は、本実施の形態に係るワイヤー21bを例示するための模式図である。
図5(a)は模式側面図、図5(b)は模式平面図である。
図6は、ワイヤー21bの模式斜視図である。
図5(a)、(b)および図6に示すように、ワイヤー21bは、逆ボンディング接続により接続されている。すなわち、ワイヤー21bの立ち上がり部21b1は、パッド21a1に接続されている。ワイヤー21bの延在部21b2は、電極22aに接続されている。立ち上がり部21b1は、基板21の上方(基板21の表面から離れる方向)に向けて延びている。
また、延在部21b2は、発光素子22の上面(光の出射面)、および、基板21の配線パターン21aが設けられた面の少なくともいずれかとほぼ平行となるようにすることが好ましい。この様にすれば、ワイヤー21bの高さをさらに低くすることができるので、封止部26の厚みを薄くすることができる。そのため、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
この場合、「ほぼ平行」とは、発光素子22の上面および、基板21の配線パターン21aが設けられた面の少なくともいずれかに対する傾きが+8°以内となることである。
図5(a)は模式側面図、図5(b)は模式平面図である。
図6は、ワイヤー21bの模式斜視図である。
図5(a)、(b)および図6に示すように、ワイヤー21bは、逆ボンディング接続により接続されている。すなわち、ワイヤー21bの立ち上がり部21b1は、パッド21a1に接続されている。ワイヤー21bの延在部21b2は、電極22aに接続されている。立ち上がり部21b1は、基板21の上方(基板21の表面から離れる方向)に向けて延びている。
また、延在部21b2は、発光素子22の上面(光の出射面)、および、基板21の配線パターン21aが設けられた面の少なくともいずれかとほぼ平行となるようにすることが好ましい。この様にすれば、ワイヤー21bの高さをさらに低くすることができるので、封止部26の厚みを薄くすることができる。そのため、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
この場合、「ほぼ平行」とは、発光素子22の上面および、基板21の配線パターン21aが設けられた面の少なくともいずれかに対する傾きが+8°以内となることである。
本実施の形態に係るワイヤー21bにおいては、図5(b)および図6に示すように、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、延在部21b2の少なくとも一部は、立ち上がり部21b1とパッド21a1との接続位置と、延在部21b2と電極22aとの接続位置とを結ぶ線分21cと重なっていない。そのため、延在部21b2が延びる方向は、応力F1の方向または応力F2の方向と交差する。この様にすれば、応力F1または応力F2が延在部21b2に加わった際に、延在部21b2は延在部21b2が延びる方向と交差する方向に動く(撓む)ことができるので、応力を緩和させることができる。その結果、延在部21b2の断線が抑制される。
ここで、ワイヤー21bの断面寸法(太さ)Dは、30μm程度とすることができる。
ワイヤー21bの材料は、金、銅、アルミニウムなどとすることができる。
また、図5(b)および図6に示すように、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、立ち上がり部21b1とパッド21a1との接続位置と、延在部21b2と電極22aとの接続位置との間の距離Lは、300μm以上、1000μm以下とすることができる。
図5(a)および図6に示すように、ワイヤー21bの高さ(基板21の面からワイヤー21bの最も高い部分までの距離)Hは、発光素子22の厚みよりも若干長い程度(例えば、200μm程度)とすることができる。
ワイヤー21bの材料は、金、銅、アルミニウムなどとすることができる。
また、図5(b)および図6に示すように、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、立ち上がり部21b1とパッド21a1との接続位置と、延在部21b2と電極22aとの接続位置との間の距離Lは、300μm以上、1000μm以下とすることができる。
図5(a)および図6に示すように、ワイヤー21bの高さ(基板21の面からワイヤー21bの最も高い部分までの距離)Hは、発光素子22の厚みよりも若干長い程度(例えば、200μm程度)とすることができる。
また、本発明者の得た知見によれば、平面視において(発光素子22を光の出射側から見て)、ワイヤー21bの、線分21cから最も離れた部分の外面と、線分21cとの間の距離Sが小さくなると延在部21b2の断線が発生しやすくなる。
表1は、距離Sと延在部21b2の断線との関係を例示するための表である。
表1は、−40℃〜85℃の熱サイクル試験を行った結果である。
ワイヤー21bの断面寸法(太さ)Dは、30μmとした。
ワイヤー21bの材料は、金とした。
距離Lは、500μm程度とした。
表1は、距離Sと延在部21b2の断線との関係を例示するための表である。
表1は、−40℃〜85℃の熱サイクル試験を行った結果である。
ワイヤー21bの断面寸法(太さ)Dは、30μmとした。
ワイヤー21bの材料は、金とした。
距離Lは、500μm程度とした。
図7(a)〜(c)、および図8(a)、(b)は、ワイヤー21bの接続手順を例示するための模式工程図である。
まず、図7(a)に示すように、ワイヤー21bの先端にボール21baを形成する。例えば、ボンディングツール201の先端からワイヤー21bを所定の長さ引き出し、ワイヤー21bの先端と放電電極との間に放電を生じさせてボール21baを形成する。
まず、図7(a)に示すように、ワイヤー21bの先端にボール21baを形成する。例えば、ボンディングツール201の先端からワイヤー21bを所定の長さ引き出し、ワイヤー21bの先端と放電電極との間に放電を生じさせてボール21baを形成する。
次に、図7(b)に示すように、ボンディングツール201によりボール21baをパッド21a1に押し付け、ボンディングツール201を介して超音波振動をボール21baに加えてワイヤー21bの第1の端部をパッド21a1に接続する。すなわち、パッド21a1においてファーストボンディングを行う。
次に、図7(c)に示すように、ボンディングツール201を上方且つ水平方向に移動させて、立ち上がり部21b1を形成する。
次に、図7(c)に示すように、ボンディングツール201を上方且つ水平方向に移動させて、立ち上がり部21b1を形成する。
次に、図8(a)に示すように、ワイヤー21bの第2の端部を電極22aに接続する。例えば、ボンディングツール201を電極22aに向けて移動させ、ボンディングツール201によりワイヤー21bを電極22aに押し付け、ボンディングツール201を介して超音波振動をワイヤー21bに加えてワイヤー21bの第2の端部を電極22aに接続する。
続いて、図8(b)に示すように、ボンディングツール201の先端でワイヤー21bを切断して延在部21b2を形成する。
以上のようにして、立ち上がり部21b1と延在部21b2を形成することができる。
以上のようにして、立ち上がり部21b1と延在部21b2を形成することができる。
図9(a)〜(c)は、電極22aの数および配置と、パッド21a1の配置を例示するための模式平面図である。
前述した発光素子22は、上面に2つの電極を有する上部電極型の発光素子である。本実施の形態に係る発光素子は、図9(a)〜(c)の示すように、上面に1つの電極を有する上下電極型の発光素子とすることもできる。
また、電極22aが上面の角部に設けられる場合を例示したが、電極22aの位置はこれに限定されるわけではない。例えば、上面の辺の中央近傍に電極22aを設けることもできるし、図9(b)に示すように上面の中央近傍に電極22aを設けることもできる。 また、パッド21a1の位置は、発光素子22の近傍に設けられていれば特に限定はない。例えば、図9(a)、(b)に示すように上面の辺に直交する方向にパッド21a1を設けることもできるし、図9(c)に示すように上面の辺と直交しない方向にパッド21a1を設けることもできる。
前述した発光素子22は、上面に2つの電極を有する上部電極型の発光素子である。本実施の形態に係る発光素子は、図9(a)〜(c)の示すように、上面に1つの電極を有する上下電極型の発光素子とすることもできる。
また、電極22aが上面の角部に設けられる場合を例示したが、電極22aの位置はこれに限定されるわけではない。例えば、上面の辺の中央近傍に電極22aを設けることもできるし、図9(b)に示すように上面の中央近傍に電極22aを設けることもできる。 また、パッド21a1の位置は、発光素子22の近傍に設けられていれば特に限定はない。例えば、図9(a)、(b)に示すように上面の辺に直交する方向にパッド21a1を設けることもできるし、図9(c)に示すように上面の辺と直交しない方向にパッド21a1を設けることもできる。
図10(a)は、他の実施形態に係る封止部26を例示するための模式断面図である。 図5(a)に例示をした封止部26は扁平な形態を有しているが、封止部26の形態はこれに限定されるわけではない。
例えば、封止部26の上面は凹状の曲面であってもよいし、図10(a)に示すように凸状の曲面であってもよい。
ただし、扁平な形態を有する封止部26とすれば、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
例えば、封止部26の上面は凹状の曲面であってもよいし、図10(a)に示すように凸状の曲面であってもよい。
ただし、扁平な形態を有する封止部26とすれば、発光装置20の薄型化、ひいては車両用照明装置1の薄型化を図ることができる。
図10(b)は、枠部25を例示するための模式断面図である。
図10(b)に示すように、枠部25は、基板21の、配線パターン21aが設けられた面に設けられている。枠部25は、基板21の上に設けられている。枠部25は、基板21に接着されている。枠部25は、例えば、環状形状を有し、内側に少なくとも1つの発光素子22が配置されている。例えば、枠部25は、複数の発光素子22を囲んでいる。枠部25が設けられる場合には、封止部26は枠部25の内側に設けられる。この場合、封止部26は、枠部25の内側を覆うように設けられる。
枠部25は、樹脂から形成することができる。樹脂は、例えば、PBT(polybutylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、PET、ナイロン、PP(polypropylene)、PE(polyethylene)、PS(polystyrene)などの熱可塑性樹脂とすることができる。また、樹脂に酸化チタンなどの粒子を混合して、発光素子22から出射した光に対する反射率を向上させることができる。また、枠部25は、例えば、白色の樹脂から形成することもできる。枠部25の内壁面は、基板21から離れるに従い枠部25の中心軸から離れる方向に傾斜する傾斜面とすることができる。枠部25の内壁面が傾斜面となっていれば、発光素子22から出射した光の一部は、枠部25の内壁面で反射されて、車両用照明装置1の前面側に向けて出射する。すなわち、枠部25は、封止部26の形成範囲を規定する機能と、リフレクタの機能とを有するものとすることができる。
枠部25を設ければ、形成される封止部26の形態を安定させることができる。ただし、枠部25を省けば、発光装置20の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
図10(b)に示すように、枠部25は、基板21の、配線パターン21aが設けられた面に設けられている。枠部25は、基板21の上に設けられている。枠部25は、基板21に接着されている。枠部25は、例えば、環状形状を有し、内側に少なくとも1つの発光素子22が配置されている。例えば、枠部25は、複数の発光素子22を囲んでいる。枠部25が設けられる場合には、封止部26は枠部25の内側に設けられる。この場合、封止部26は、枠部25の内側を覆うように設けられる。
枠部25は、樹脂から形成することができる。樹脂は、例えば、PBT(polybutylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、PET、ナイロン、PP(polypropylene)、PE(polyethylene)、PS(polystyrene)などの熱可塑性樹脂とすることができる。また、樹脂に酸化チタンなどの粒子を混合して、発光素子22から出射した光に対する反射率を向上させることができる。また、枠部25は、例えば、白色の樹脂から形成することもできる。枠部25の内壁面は、基板21から離れるに従い枠部25の中心軸から離れる方向に傾斜する傾斜面とすることができる。枠部25の内壁面が傾斜面となっていれば、発光素子22から出射した光の一部は、枠部25の内壁面で反射されて、車両用照明装置1の前面側に向けて出射する。すなわち、枠部25は、封止部26の形成範囲を規定する機能と、リフレクタの機能とを有するものとすることができる。
枠部25を設ければ、形成される封止部26の形態を安定させることができる。ただし、枠部25を省けば、発光装置20の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
(車両用灯具)
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
図11は、車両用灯具100を例示するための模式部分断面図である。
図11に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素部103、シール部材104、およびコネクタ105が設けられている。
筐体101は、装着部11を保持する。筐体101は、一方の端部側が開口した箱状を呈している。筐体101は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成することができる。筐体101の底面には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分が挿入される取付孔101aが設けられている。取付孔101aの周縁には、装着部11に設けられたバヨネット12が挿入される凹部が設けられている。なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
図11に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素部103、シール部材104、およびコネクタ105が設けられている。
筐体101は、装着部11を保持する。筐体101は、一方の端部側が開口した箱状を呈している。筐体101は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成することができる。筐体101の底面には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分が挿入される取付孔101aが設けられている。取付孔101aの周縁には、装着部11に設けられたバヨネット12が挿入される凹部が設けられている。なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付ける際には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分を取付孔101aに挿入し、車両用照明装置1を回転させる。すると、取付孔101aの周縁に設けられた嵌合部にバヨネット12が保持される。この様な取り付け方法は、ツイストロックと呼ばれている。
カバー102は、筐体101の開口を塞ぐようにして設けられている。カバー102は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー102は、レンズなどの機能を有することもできる。
カバー102は、筐体101の開口を塞ぐようにして設けられている。カバー102は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー102は、レンズなどの機能を有することもできる。
光学要素部103には、車両用照明装置1から出射した光が入射する。光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光の反射、拡散、導光、集光、所定の配光パターンの形成などを行う。例えば、図11に例示をした光学要素部103はリフレクタである。この場合、光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光を反射して、所定の配光パターンが形成されるようにする。
シール部材104は、フランジ13と筐体101の間に設けられている。シール部材104は、環状を呈するものとすることができる。シール部材104は、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。
車両用照明装置1が車両用灯具100に取り付けられた際には、シール部材104は、フランジ13と筐体101との間に挟まれる。そのため、シール部材104により、筐体101の内部空間が密閉される。また、シール部材104の弾性力により、バヨネット12が筐体101に押し付けられる。そのため、車両用照明装置1が、筐体101から脱離するのを抑制することができる。
コネクタ105は、孔10bの内部に露出している複数の給電端子31の端部に嵌め合わされる。コネクタ105には、図示しない電源などが電気的に接続されている。そのため、コネクタ105を給電端子31の端部に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光素子22とが電気的に接続される。また、コネクタ105は、段差部分を有している。そして、シール部材105aが、段差部分に取り付けられている。シール部材105aは、孔10bの内部に水が侵入するのを防ぐために設けられている。シール部材105aを有するコネクタ105が孔10bに挿入された際には、孔10bが水密となるように密閉される。シール部材105aは、環状を呈するものとすることができる。シール部材105aは、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。コネクタ105は、例えば、接着剤などを用いてソケット10側の要素に接着することもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車両用照明装置、10 ソケット、11 装着部、20 発光装置、21 基板、21a 配線パターン、21a1 パッド、21b ワイヤー、21b1 立ち上がり部、21b2 延在部、21c 線分、22 発光素子、22a 電極、26 封止部、30 給電部、100 車両用灯具、101 筐体
Claims (8)
- パッドを有する配線パターンが設けられた基板と;
前記基板の前記配線パターンが設けられた面に設けられ、上面に電極を有する発光素子と;
前記パッドと接続された立ち上がり部と、前記電極に接続された延在部と、を有するワイヤーと;
を具備し、
前記立ち上がり部は、前記基板の上方に向けて延び、
平面視において、前記延在部の少なくとも一部は、前記立ち上がり部と前記パッドとの接続位置と、前記延在部と前記電極との接続位置とを結ぶ線分と重なっていない発光装置。 - 平面視において、前記ワイヤーの、前記線分から最も離れた部分の外面と、前記線分との間の距離は、150μm以上である請求項1記載の発光装置。
- 平面視において、前記立ち上がり部と前記パッドとの接続位置と、前記延在部と前記電極との接続位置と、の間の距離は、300μm以上、1000μm以下である請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記延在部は、前記発光素子の前記上面、および、前記基板の前記配線パターンが設けられた面の少なくともいずれかとほぼ平行である請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記パッド、前記ワイヤー、および前記発光素子を覆う封止部をさらに具備し、
前記封止部は扁平な形態を有している請求項1〜4のいずれか1つに記載の発光装置。 - ソケットと;
前記ソケットの一方の端部に設けられた請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置と;
を具備した車両用照明装置。 - 前記ソケットは、高熱伝導性樹脂を含む請求項6記載の車両用照明装置。
- 請求項6または7に記載の車両用照明装置と;
前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
を具備した車両用灯具。
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JP2021197307A (ja) * | 2020-06-17 | 2021-12-27 | 東芝ライテック株式会社 | 車両用照明装置、および車両用灯具 |
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- 2018-01-30 JP JP2018013841A patent/JP2019134026A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021197307A (ja) * | 2020-06-17 | 2021-12-27 | 東芝ライテック株式会社 | 車両用照明装置、および車両用灯具 |
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