JP2019133329A - 車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びguiプログラム - Google Patents

車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びguiプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 メニューの表示状態が、非表示状態又は準非表示状態であるときに、割り込み要求があった場合における、ユーザーの誤った項目の選択を防止する。【解決手段】 メニューの画像の生成を制御する制御処理部610と、メニューの画像を生成する画像生成処理部650と、を有するメニュー画像生成部22と、生成されたメニュー画像の表示処理を行う表示処理部24と、を有し、制御処理部610は、割り込み要求に係るメニューの画像の生成を優先的に実行させると共に、非表示状態の場合は、割り込み要求に係るメニューの画像(項目数が1以上である)を生成させ、準非表示状態の場合は、割り込み要求に係るメニューの画像(準非表示状態で表示されていた項目の項目数をj(jは1以上の自然数)とするとき、項目数がk(kはjよりも大きい自然数)である)を生成させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びGUIプログラム等に関する。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)は、マウスなどのポインティングデバイスを使用して、直感的にコンピュータを操作できるようにしたヒューマンインターフェース技術の一種であり、従来、GUIを用いて表示装置にメニューを表示し、所望の項目を選択できるようにすることが知られている。
車載ポインティングデバイス(選択装置)を用いて、ユーザーが、ブラインド操作で、メニューの項目を選択できるようにした車載機器操作システムについては、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2004−345549号公報
メニューの表示を、車載表示装置(例えば、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置、インストルメントパネルに設けられる液晶ディスプレイ等の表示器、複合計器板に設けられる表示部等)を用いて行う場合、そのメニュー表示が、他の表示(例えば、車両の安全運行に資する情報の表示等)と干渉する場合が想定され得る。この場合は、例えば、他の表示のレイアウトの自由度が制限されてしまう。また、ユーザー(車両の運転者等)の、前方の実景の視認性を低下させる場合も想定され得る。
この対策の一つとしては、メニューの表示は常時行わず、必要のないときは、メニューを「非表示状態」とする、あるいは、表示される項目数が通常表示に比べて削減された「準非表示状態」とすることが考えられる。
但し、この場合には、以下の課題が生じることを本発明者らは認識した。例えば、ユーザーによる車載ポインティングデバイス(選択装置)の操作(選択動作)とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求を、GUIが受け付けたとき、メニューが「非表示状態」あるいは「準非表示状態」であった場合は、ユーザーが知らない間にメニューが変更される(あるいは、そうなる可能性が高くなる)という事態が生じる。
ここで、ユーザーが、直近のメニューの表示の記憶を頼りに、車載ポインティングデバイス(選択装置)を操作(例えば押下)して、項目のポインティング(選択動作)を行った場合、メニューが切り替わっていることから、ユーザーの選択位置と項目との対応関係は正確なものとはならず、従って、ユーザーの意に沿わない項目の選択(言い換えれば、誤った項目の選択)が行われることになる。
上記の特許文献1では、この問題については何ら言及されておらず、その対策についての示唆もない。
本発明は、メニューの表示状態が、「非表示状態」又は「準非表示状態」であるときに、割り込み要求があった場合における、ユーザーの誤った項目の選択を防止することを目的とする。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、車両用メニュー表示制御装置は、
メニューの表示を制御する車両用メニュー表示制御装置と、前記メニューを表示する表示装置と、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、を有する車載機器操作システムに用いられる前記車両用メニュー表示制御装置であって、
前記メニューの画像の生成を制御する制御処理部と、前記制御処理部の制御の下で前記メニューの画像を生成する画像生成処理部と、を有するメニュー画像生成部と、
生成されたメニュー画像の表示処理を行う表示処理部と、
を有し、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記ユーザーの前記選択動作とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求を受け付けた場合、前記画像生成処理部を制御して、前記割り込み要求に係るメニューの画像の生成を優先的に実行させると共に、
前記割り込み要求を受け付けたときに、前記表示装置における表示状態が、前記メニューをまったく表示しない非表示状態であった場合は、前記割り込み要求に係るメニューの画像(項目数が1以上である)を生成させ、
前記割り込み要求を受け付けたときに、表示される項目数が通常表示に比べて削減されている準非表示状態であった場合は、前記割り込み要求に係るメニューの画像(前記準非表示状態で表示されていた項目の項目数をj(jは1以上の自然数)とするとき、項目数がk(kはjよりも大きい自然数)である)を生成させる。
第1の態様では、ユーザーの選択動作とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求が生じ、そのとき、メニューが「非表示状態」あるいは「準非表示状態」であった場合に、割り込み要求に係るメニューを優先的に表示するが、その際、可能ならば項目数を減らして、他の表示との干渉や前方の視認性の低下を抑制するという大原則には配慮しつつ、「表示する項目の数が、直前の状態よりも必ず多くなるようにする」という規則の下で、表示を行うこととする。
言い換えれば、メニューが「非表示状態」であったときは、変更後のメニュー(項目数は1以上)が優先的に表示される。この場合は、項目の表示が0である状態から、少なくとも1つの項目(変更後のメニューに含まれる項目)が表示される状態に変化することから、ユーザーは、その変化に気づき、そして、表示された項目を見て、直近の過去で表示されていたメニューの項目とは違うことを認識することで、メニューが変更されたことを知ることができる。また、表示する項目の数を抑制することで、他の表示との干渉や実景の視認性の低下といった事態も生じにくくなる。
メニューが「準非表示状態」であったときも同様である。但し、割り込み要求が生じる前の表示における、表示されている項目数がj(jは1以上の自然数)であったとき、変更後のメニューの項目の表示を同数(j個)とすると、ユーザーは、項目数が同じであることから、項目(の内容)が変更されたことには気がつかないことが想定され得る。そこで、割り込み要求に係るメニューの項目を表示するときは、k個(kはjよりも大きい自然数)の項目を表示することとし、直前の表示における項目数(j個)よりも多い項目を表示することで、表示の変化が、ユーザーに印象づけられることになる。ユーザーがその変化に気づけば、その変化後の項目を見ることで、メニュー変更があったことを認識することができる。また、表示する項目の数を抑制することで、他の表示との干渉や実景の視認性の低下といった事態も生じにくくなる。
このように、割り込み要求に起因するメニューの変更が、項目数の変化によって(言い換えれば、項目数が必ず増えて表示されることによる視覚的変化を伴って)、ユーザーに効果的に報知される。よって、メニューの表示状態が、「非表示状態」又は「準非表示状態」であるときに、割り込み要求があった場合でも、ユーザーの誤った項目の選択(過去の表示の記憶を頼りにした選択)を、確実に防止することが可能である。
第1の態様に従属する第2の態様において、
前記割り込み要求は、前記車両用メニュー表示制御装置の外部にある外部機器の動作に起因して発生する割り込み要求、又は、前記ユーザーの、前記選択装置を介さずに行う行為に起因して発生する割り込み要求であってもよい。
第2の態様によれば、種々の要因で生じる割り込み要求に対応することができる。外部機器の動作に起因して発生する割り込み要求は、例えば、車両に搭載される各種のECU(電子制御ユニット)が情報を発出することで生じ得る。この場合は、その情報がCPU(中央処理装置)等のハードウエアに伝えられ、CPU等が、例えばOS(オペレーティングシステム)に指令を送ることで、ハードウエア割り込みが生じる。
また、割り込み要求は、例えば、ユーザーが、車両用のポインティングデバイス(選択装置)を介さずに、音声で指示を発出したり、目のまばたきや瞳の移動等(アイコンタクト動作)によって指示を発出したりすることによっても生じ得る。この場合は、音声認識ソフトやアイコンタクト認識ソフト等が、OSに指令を送ることで、ソフトウエア割り込みが生じる。本態様によれば、ハードウエア割り込み、ソフトウエア割り込みのいずれにも対処することが可能である。
第1又は第2の態様に従属する第3の態様において、
前記表示装置が、前記非表示状態、又は前記準非表示状態となる直前にて、前記表示装置に表示されていたメニューを旧メニューとし、前記割り込み要求に係るメニューを新メニューとする場合において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記新メニューの画像を生成するに際し、
前記新メニューに含まれる項目と、前記旧メニューに含まれる項目との間で、一致するものが1つも無い場合は、新メニューに含まれるすべての項目で構成される新メニューの画像を生成させ、
新メニューが、旧メニューに含まれる複数の項目のうちの一部の項目を、新たな項目で置換することで構成される場合は、
前記新たな項目のみを含む新メニューの画像を生成させる、
又は、
前記新たな項目と、旧メニューに含まれていた、前記新たな項目で置換されない項目のうちの少なくとも1つの項目と、を含み、前記新たな項目で置換されない項目のうちの少なくとも1つの項目の位置が、前記旧メニューにおける位置と同じであり、かつ、項目数が旧メニューの項目数よりも少ない新メニューの画像を生成させる、
又は、
前記新たな項目と、旧メニューに含まれていた、前記新たな項目で置換されない項目のうちの、置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つの項目と、を含み、前記置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つの項目の位置が、前記旧メニューにおける位置と同じであり、かつ、項目数が旧メニューの項目数よりも少ない新メニューの画像を生成させるようにしてもよい。
第3の態様では、割り込み要求に係るメニューの表示に際し、表示する項目を適切に調整することで、表示する項目の数を減らし(よって、他の表示との干渉等が抑制される)、その一方、直近の過去に表示されていたメニューには含まれていなかった「新たな項目(表示の優先度が高いと考えられる項目である)」については、確実にユーザーに報知することが可能となり、また、ユーザーに与える視覚的な違和感を低減しつつ報知することが可能となる。
ここで、非表示状態、又は準非表示状態となる直前にて、表示装置に表示されていたメニュー(の画面)を「旧メニュー(の画面)」と称し、割り込み要求に係るメニュー(の画面)を「新メニュー(の画面)」と称することとする。
例えば、新旧の各メニュー間で、一致する項目が一つもない場合は、新メニューの内容を的確に報知するべく、新メニューに含まれる全項目を含む新メニューを表示するのが好ましい。
また、新メニューが、旧メニューに含まれる複数の項目のうちの一部の項目を、新たな項目で置換することで構成される場合(言い換えれば、新たな項目と、旧メニューに含まれていた項目と、が混在して構成されるメニューであるとき)においては、「新たな項目のみ」を含む新メニューを表示することができる。この場合は、「新たな項目(表示の優先度が高い項目)」を明確化し、かつ、項目数を最小化して、他の表示との干渉や実景の視認性を低下させるといった事態が生じにくくすることが可能である。
また、「新たな項目」に加えて、旧メニューに含まれていた項目のうちの少なくとも1つも表示する場合には、ユーザーは、旧メニューに含まれていた項目と「新たな項目」との相対的位置関係から、過去の記憶に基づき、旧メニューの項目のうちのどの項目が「新たな項目」で置換されたのかを直観的に把握し易くなる。
また、旧メニューに含まれていた項目の少なくとも1つを、新メニューに含ませる場合に、旧メニューにおける位置をそのまま踏襲して、同じ位置に配置して表示することで、ユーザーが記憶する旧メニューのイメージが大きく損なわれることがなく、よって、ユーザーに違和感を生じさせる可能性が低減される。
また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
また、旧メニューに含まれていた項目のうちの、置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つを、旧メニューでの位置と同じ位置に配置して表示してもよい。この場合は、ユーザーは、「新たな項目」に隣接して配置されている、旧メニューと共通する項目との相対的位置関係から、過去の記憶に基づき、旧メニューにおけるどの項目が「新たな項目」によって置換されたのかを、直観的に把握し易くなる(その可能性が高められる)。また、旧メニューの配置が踏襲されていることから、視覚的な違和感も効果的に低減される。また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
このように、本態様によれば、表示する項目数を減少させて、極力、他の表示との干渉や前方の視認の妨げとならないように配慮しつつ、また、ユーザーに視覚的な違和感が生じないように配慮しつつ、新メニューの内容(特に、表示の優先度が高い「新たな項目」の内容)を、ユーザー(例えば、車両を運転している運転者)に、短時間で効果的に報知することができる、という格別の効果を得ることができる。
第1乃至第3の何れか1つの態様に従属する第4の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、前記割り込み要求を受け付けた時点から所定時間が経過すると、前記画像生成処理部を制御して、前記割り込み要求に係るメニュー(前記新メニュー)の画像を、前記非表示状態又は前記準非表示状態に対応した画像としてもよい。
第4の態様では、所定時間経過後に、表示を、「非表示状態」又は「準非表示状態」とすることで、他の表示との干渉や実景の視認性を低下させるといった事態が生じない(あるいは、十分に抑制される)ようにすることができる。
第1乃至第4の何れか1つの態様に従属する第5の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記画像生成処理部が生成する前記メニューの画像は、原点を有し、前記原点から外側に向かう複数の放射状の直線によって、前記メニューの表示領域が区画されてなるラジアルメニューの画像としてもよい。
第5の態様では、操作メニューの表示形式として、ラジアルメニュー形式を採用する。ラジアルメニューは、円を細分化する(例えば、扇形や楔(くさび)形の領域に分割する)ことで、多数の項目を、コンパクトにバランスよく配置することができる。近年、IOT(物のインターネット)の活用によって、例えば、車両の運転者(ユーザー)が、車両を運転しながら、例えば、自宅の電気製品や給湯機器等の動作を制御することも可能となってきており、今後、メニューに表示する項目の数は、ますます増えるものと予測される。ラジアルメニューを利用した表示形式は、今後、活用の場が広がるものと考えられる。
第6の態様において、車載機器操作システムは、
第1乃至第5の何れか1つの態様の車両用メニュー表示制御装置と、
メニューを表示する表示装置と、
前記メニューに含まれる複数の項目のうちの1つを選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、
前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、
を有する。
第6の態様によれば、例えば、車両を運転中の運転者等が、ブラインド操作で、快適に車載機器を操作可能な、車載機器操作システムを実現することができる。
第7の態様において、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラムは、コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置として動作させる。
第7の態様によれば、車両用表示に適した操作メニューの表示制御を、ソフトプログラムを用いて、簡易な構成にて実現することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1は、車載機器操作システムの構成例を示す図である。 図2(A)は、選択装置(車載機器操作システムに用いられるポインティングデバイス)の外観を示す図、図2(B)は、図2(A)におけるA−A線に沿う断面構造を示す図である。 図3(A)は、図1の車載機器操作システムにおける、制御装置及び車両用メニュー表示制御装置(表示制御装置)の、より具体的な構成例を示す図、図3(B)は、メニュー画像生成部の構成例を示す図、図3(C)は、表示装置の構成例を示す図である。 図4(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図4(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(全項目の表示画面)を示す図(右側の図)である。 図5(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図5(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(全項目の表示画面)を示す図(右側の図)である。 図6(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図6(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(新たな項目のみの表示画面)を示す図(右側の図)である。 図7(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図7(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(新たな項目と、直前のメニューでの隣接項目とを含む表示画面)を示す図(右側の図)である。 図8は、ユーザーによって通常の項目選択がなされた場合の表示について説明するための参考的な図であり、図8(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図8(B)は、項目Aに関連付けられた下位項目が表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)である。 図9は、ユーザーによって通常の項目選択がなされた場合の表示について説明するための参考的な図であり、図9(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図9(B)は、項目Bに関連付けられた下位項目が表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)である。 図10は、割り込み要求の発生前における、通常処理ルーチンに従う表示制御処理(車両用メニュー表示制御処理)の主要な手順の一例(画面を非表示状態、又は準非表示状態とする処理を含む例)を示すフローチャートである。 図11は、割り込み要求があった場合の処理ルーチンに従う表示制御処理(車両用メニュー表示制御処理)の主要な手順の一例を示すフローチャートである。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1を参照する。図1は、車載機器操作システムの全体の構成例を示す図である。
車載機器操作システムは、表示装置10と、入出力I/F30(入出力インターフェース)と、制御装置20(後述するが、表示制御装置(図3の符号21)と、処理実行装置(図3の符号26)と、を含んでいる)と、信号インターフェース(信号I/F)40、50と、ハンドル(例えばステアリングホイール)3に設けられ、ユーザー(ここでは運転者とする)が指(手)で操作可能な選択装置(入力装置)200と、ユーザーの視線を検出する視線検出部301及び音声検出部302(これらは、例えば、選択装置200を使用せずにメニューの項目を選択する場合に用いられる)と、制御装置20の外部機器(車載機器)400としての、各種のECU(車載ECU401、ナビ(ナビゲーション)ECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405を含み、これらはバスBUSを介して入出力I/F30に接続されている)と、を有する。
表示装置10は、実像及び虚像の画像の少なくとも一方を表示可能であり、ここでは、例えば、虚像を表示するHUD(ヘッドアップディスプレイ)装置を搭載するものとし、このHUD装置によって、ウインドシールド(フロントガラス等)2の虚像表示領域101(図中、破線の四角で示される虚像表示可能領域)内に虚像を表示する。
図1では、虚像としてのラジアルメニュー(ラジアル操作メニュー)500(V)が表示されている。なお、符号500(V)の「(V)」は、虚像であることを示している。
また、符号502は、ユーザーの指(手)の動き(選択装置200が検出する)に応じて位置が変化するポインタ(ここでは、時計の針のように、時計回りあるいは反時計回りに移動する)である。このポインタは、ラジアルメニュー(ラジアル操作メニュー)500(V)に含まれる複数の項目(操作項目)のうちの1つをポイント(指定)する機能をもつ。
なお、表示装置10は、インストルパネル内又はインストルパネル上に設けられる表示パネル等の表示器であってもよく、HUD装置と表示器とが併用されるものであってもよい。
ラジアルメニュー500(V)の表示処理において、必要に応じて、外部機器(車載機器)400から入力される各種の情報を用いることができる。
なお、外部機器(車載機器)400(車載ECU401、ナビECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405)は、外部機器情報を、バスBUSを介して入出力I/F30に送る。
ここで、車載(車両)ECU401は、車両1の走行モード(ECOモード、SPORTモード)、平均燃費、走行可能距離(航続可能距離)、水温、油温などを出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3の符号21)は、上記の情報に基づき、車両1の走行モードを示したり、選択されることで走行モードを変更可能とする画像(選択画像)を表示したり、平均燃費、走行可能距離(航続可能距離)、水温、油温等を表示したりする。1つの項目が選択された場合には、さらに、車両1に関する詳細情報に関する項目をラジアルメニュー500内に表示してもよい。
ナビECU402は、次の分岐路の方向及び分岐路までの距離に関する情報や、車両1の経路付近に位置するオススメの経由地に関する施設情報や、これを経由した場合にロスする時間などの情報を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3の符号21)は、上記の情報に基づき、例えば、次の分岐路の方向及び分岐路までの距離、経路案内のオン/オフを切り替える画像、オススメの経由地に関する施設情報、及び経由地を設定する画像等の少なくとも1つをメニューとして表示することができる。
オーディオECU403は、オススメの音楽に関する情報などを出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3の符号21)は、上記の情報に基づき、オススメの音楽(オーディオ)に関する情報や、楽曲を選択するための画像をメニューとして表示することができる。
空調ECU404は、現在の空調状態に関する情報等を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3の符号21)は、上記の情報に基づき、現在の空調状態に関する情報や、空調状態を変更可能とする画像を表示することができる。
外部通信部405は、着信状態やメール受信情報など、車両1の外部からの情報を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3の符号21)は、上記の情報に基づき、着信があること、メール受信があることを示す情報、電話を受話する又はメールを音声で読ませることが可能な画像等をメニューとして表示することができる。
次に、図2を参照する。図2(A)は、選択装置(車載機器操作システムに用いられるポインティングデバイス)の外観を示す図、図2(B)は、図2(A)におけるA−A線に沿う断面構造を示す図である。
ここでは、選択装置(入力装置、あるいは操作装置と称することもある)200が、図1において示したラジアルメニュー500における項目を選択することに用いられることを想定して説明する。
図2(A)に示されるように、選択装置(ポインティングデバイス)200は、ステアリングホイール3に配設され、ユーザーの指(ここでは、例えば親指とする)の位置(言い換えれば、操作位置C)を検出する円環状の操作位置検出部210と、この操作位置検出部210と一体となって設けられ、操作位置検出部210が親指で押されることで、ユーザーによって選択(決定)がなされたことを検出する決定操作検出部220と、リターン処理を行うときに使用されるリターンスイッチ230と、を有する。
なお、上記の例では、選択装置200の操作を指(手)で行っているが、ユーザーの、その他の身体部位を用いてもよい。
選択装置200は、ユーザーの親指等が操作面に触れた位置(操作位置C)を検出するタッチセンサであり、図2(B)に示すように、表面カバー211と、センサシート212と、スペーサ213と、を備える。選択装置200は、ユーザーが、親指等でその操作面上を触れる操作(以下、タッチ操作という)あるいは所定の軌跡を描くようになぞる操作(以下、ジェスチャ操作という)を行った際に、ユーザーの親指等が操作面に触れている位置(操作位置C)を検出し、ユーザーによる選択(決定)がなされると、その選択(決定)を検出して、例えば、選択(決定)がなされたことを示す信号(選択信号、言い換えれば選択(決定)検出信号)を出力する。
選択装置200における表面カバー211は、合成樹脂等の遮光性の絶縁材料によってシート状に形成され、凸状断面の立体形状が、中心点Qを中心とする円の円周に沿って連続的に形成された凸部(凸領域)211a(図2(A)において、放射状の模様が付された領域)と、凸部(凸領域)211aに連接する比較的平坦な平坦部(平坦領域)211bと、を有する。凸部(凸領域)211aは、山状の断面(凸状断面)を有し、その山(凸形状)は、中心点Qに向かう方向(内側)に長く、その反対方向である外側に短い輪郭線(稜線)を有する。その山(凸形状)が、中心点Qを中心とする円の円周に沿って、連続的に設けられることで凸部(凸領域)211aが構成される。
また、図2(B)に記載されるように、表面カバー211における凸部(凸領域)211aの下には、センサシート212が設けられており、これらを含む部分によって、上記の操作位置検出部210が構成される。ユーザーは、例えば、上記の凸部(凸領域)211aの、長手方向(中心点Qに向かう方向であり、言い換えれば内側方向)の斜面を指の触感で認識することにより、操作位置検出部210上における指のおおよその位置を認識することができ、選択装置200を見なくても、選択装置200を操作することができる。言い換えれば、ブラインド操作が可能となる。なお、上記の凸部(凸領域)211aが設けられない場合も想定され得るが、この場合でも、ユーザーが、中心点Qを中心とした円の円周に沿って手(指)の位置を移動させた場合、ユーザーは、自身が移動させた手(指)の軌跡(指等がタッチセンサの操作面に接触した位置の時間的変遷の跡)を知覚できることから、ユーザーは、自身の手の位置が、円の円周上のおおよそどの位置にあるかの見当をつけることができる。したがって、この場合でも、ブラインド操作が可能である。
センサシート212は、少なくとも凸部(凸領域)211aに対応する表面カバー211の裏面側において、中心点Qを中心とする円の円周に沿って配設され、ユーザーの指の操作位置Cを検出して、制御装置20(表示制御装置21)に、ユーザーの指等の操作位置Cに関する情報(操作位置の情報、あるいは操作位置を示す信号)を出力する。センサシート212は、例えば、絞り加工により表面カバー211と一体成形されることで、表面カバー211と同様の形状に加工される(図2(B)参照)。このように一体成形されることで、表面カバー211とセンサシート212は、一枚のシートのようになり、上記の凸部(凸領域)211aの段差形状は、その一枚のシートの曲がった部分(盛り上がった部分)で構成されることになる。また、このように一体成形されることで、表面カバー211の裏面とセンサシート212の表面とが当接する。これにより、表面カバー211の段差形状に対応して、センサシート212の検出部が配置されることになる。このように表面カバー211の段差形状に対応してセンサシート212の検出部が配置されているため、ユーザーの指等の移動が、凸部(凸領域)211a等の段差形状を有した操作面上で行われるものであっても、例えば表示制御装置21が、ユーザーの指の位置を検出することが可能である。
スペーサ213は、センサシート212の裏面側に位置し、一体成形された表面カバー211とセンサシート212の形状に合わせて形成され、ユーザーの指等によって、表面カバー211が表側から押圧された際に、上記の形状を保持する部材である。
決定操作検出部220は、操作位置検出部210の裏面側に複数(図2(B)の例では5個)設けられる。決定操作検出部220は、制御装置20(表示制御装置21を含む)と電気的に接続されており、ユーザーが、操作位置検出部210の操作面(表面カバー211の凸部(凸領域))211aを押下する操作(以下、押下操作という)を行うと、決定操作検出部220が押され、これによって、ユーザーによって選択(決定)がなされたことが検出され、選択(決定)がなされたことを示す信号(選択信号、言い換えれば選択(決定)検出信号)が出力される。出力された選択(決定)検出信号は、制御装置20(表示制御装置21を含む)に送られる。表示制御装置21は、送られてきた選択(決定)検出信号に基づき、例えば、ラジアルメニュー500に含まれる複数の項目のうちのどの項目が選択されたかを判定し、その選択に応じた操作メニュー画像を生成し、表示装置10に表示する。これによって、選択された項目の内容に応じて、操作メニューの表示が切り替えられる。
リターンスイッチ230は、操作位置検出部210及び決定操作検出部220とは離れた位置にあるスイッチである。ユーザーが、リターンスイッチ230の操作面を押下する(言い換えれば、押下操作がなされる)と、制御装置20内の表示制御装置21にリターン信号が送信される。表示制御装置21は、リターンスイッチ230からのリターン信号に基づき、ラジアルメニュー500の表示を、直近の過去の操作メニュー画像に戻す。言い換えれば、直前の表示への切り替えが行われる。
次に、図3を参照する。図3(A)は、図1の車載機器操作システムにおける、制御装置及び車両用メニュー表示制御装置(表示制御装置)の、より具体的な構成例を示す図、図3(B)は、メニュー画像生成部の構成例を示す図、図3(C)は、表示装置の構成例を示す図である。図3において、図1と共通する部分には同じ符号が付されている(この点は以下の図面でも同様である)。
図3(A)において、制御装置20は、表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21と、処理実行装置26と、を有し、必要に応じて、記憶装置(不図示)に、動作ルーチンファイル27が記憶される。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、メニュー画像生成部22と、メニュー表示処理部24と、を有しており、必要に応じて、記憶装置(不図示)内にメニューファイル25が記憶される。
上記の制御装置20の各構成は、例えば、記憶装置(不図示)に格納されているOS(オペレーティングシステム)等に搭載されるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラムに従ってCPUやMPU(コンピュータ:不図示)が動作することで実現することができる。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21におけるメニュー画像生成部22は、操作メニュー画像を生成する。例えば、予め用意されている複数のメニューファイル25の中から使用可能なものを取り出し(読み出し)、必要な情報を画像合成で組み込むことで、複数の操作項目を含むメニュー(操作メニュー)の画像を生成する。但し、これに限定されるものではなく、記憶部(不図示)に予め記憶された配列、又は記憶部(不図示)に記憶されたプログラムにより定められた配列に従って、複数の項目を配置する(項目を画像合成する)ことで、メニュー(操作メニュー)の画像を生成してもよく、あるいは、レンダリングにより画像を生成してもよい。生成された画像は、画像RAM(不図示)等に、一旦、蓄積される。
なお、表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、外部機器400(車載ECU401、ナビECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405)からの情報を使用して画像を生成することができ、あるいは、その情報を使用せずに、記憶部(不図示)に予め記憶された画像データのみに基づき画像を生成してもよい。これによって、例えば、図1で示したラジアルメニュー500(V)の元となる画像(元画像)を生成することができる。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、具体的には、例えば、階層構造を有すると共に、1つの階層の画像に複数の操作項目が含まれるメニューの表示を制御するものであり、上述のとおり、メニューの画像を生成するメニュー画像生成部22と、生成されたメニューの画像の表示処理を行うメニュー表示処理部24と、を有する。
図3(A)におけるメニュー表示処理部24は、画像RAM(不図示)等から、生成された画像(画像データ)を読み出し、データ形式を整えたり、表示に必要な情報を付加したりし、その結果として得られた画像データを表示装置10に送る。
表示される車両用メニューは、例えば階層構造を有しており、選択された1つの項目に関連付けされた下位階層のメニューがある場合は、その下位階層のメニューが順次、表示される。下位階層のない項目が選択されると、例えば、メニュー画像生成部22から処理実行装置26に、最終的に選択された項目の内容を示す情報が送られる。処理実行装置26は、例えば、動作ルーチンファイル27を参照して、実行すべき処理の具体的な内容を示すデータを取得し(但し、この動作は不要な場合もあり得る)、取得したデータを、入出力I/F30及びバスBUSを経由して、外部機器(車載機器)400に送る。これによって、ユーザーによって選択された項目に関連付けられている処理が実行される。
次に、割り込み要求処理について説明する。図3(A)における制御装置20あるいは
表示制御装置21(これらは、ハードウエアとしてCPU等(不図示)と、各種プログラムを格納する記憶装置(不図示)とを有する)は、種々の要因で生じる割り込み要求に対応することが可能である。
外部機器400の動作に起因して発生する割り込み要求は、例えば、車両に搭載される各種のECU(電子制御ユニット:図1の符号401〜405)が情報を発出することで生じ得る。この場合は、例えば、その情報が、制御装置20内のCPU等のハードウエアに伝えられ、CPU等が、例えばOS(オペレーティングシステム:GUIを含んでおり、図3(A)の表示制御装置21に対応する)に指令を送ることで、ハードウエア割り込みが生じ得る。
また、割り込み要求は、例えば、ユーザーが、車両用のポインティングデバイス(選択装置200)を介さずに、音声で指示を発出したり、目のまばたきや瞳の移動等(アイコンタクト動作)によって指示を発出したりすることによっても生じ得る。この場合は、音声認識ソフトやアイコンタクト認識ソフト等が、OS(GUIを含んでおり、図3(A)の表示制御装置21に相当する)に指令を送ることで、ソフトウエア割り込みが生じ得る。このように、図3(A)の制御装置20(あるいは表示制御装置21)は、ハードウエア割り込み、ソフトウエア割り込みのいずれにも対処することが可能である。
なお、図3(A)では、信号インターフェース(信号I/F)としては、選択装置(入力装置あるいは操作装置)200からの選択信号を処理する信号I/F40、音声検出部302からの音声信号(音声による指令等)を処理する信号I/F50、の2つを記載している。
信号I/F40は、選択信号処理用の入出力処理プログラムに従って動作する選択信号処理用インターフェース部(不図示)を有する。また、信号I/F50は、音声認識プログラムに従って動作する音声認識処理用インターフェース部(不図示)を有する。
次に、図3(B)を参照する。図3(B)に示されるように、メニュー画像生成部22は、割り込み要求を検出する割り込み検出部600と、表示制御処理を実行する制御処理部610と、時間を計測するタイマー620と、表示状態が非表示状態であること(あるいは準非表示状態であること)をフラグを立てること等によって記憶する非表示/準非表示記憶部630と、割り込み要求に係るメニューの表示態様を決定する表示態様決定部640(表示するべき項目を決定する表示項目決定部642を含む)と、制御処理部610の制御の下でメニュー画像を生成する画像生成処理部650と、割り込み要求に対応するための割り込み処理用アプリケーション660と、を有する。
図3(B)の制御処理部610は、ユーザーの選択動作とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求を受け付けた場合、画像生成処理部650を制御して、割り込み要求に係るメニューの画像の生成を優先的に実行させる。また、割り込み要求を受け付けたときに、表示装置10における表示状態が、メニューをまったく表示しない非表示状態であると判定される場合(この判定は、非表示/準非表示記憶部630を参照することで可能となる)は、割り込み要求に係るメニューの画像(項目数が1以上である)を生成させ、また、割り込み要求を受け付けたときに、表示される項目数が通常表示に比べて削減されている準非表示状態であると判定される場合(この判定は、非表示/準非表示記憶部630を参照することで可能となる)は、割り込み要求に係るメニューの画像(ここで準非表示状態で表示されていた項目の項目数をj(jは1以上の自然数)とするとき、項目数がk(kはjよりも大きい自然数)である)を生成させる。
言い換えれば、制御処理部610は、ユーザーの選択動作とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求が生じ、そのとき、メニューが「非表示状態」あるいは「準非表示状態」であった場合に、割り込み要求に係るメニューを優先的に表示するが、その際、可能ならば項目数を減らして、他の表示との干渉や前方の視認性の低下を抑制するという大原則には配慮しつつ、「表示する項目の数が、直前の状態よりも必ず多くなるようにする」という規則の下で、表示を行わせる。
これによって、割り込み要求に起因するメニューの変更が、項目数の変化によって(言い換えれば、項目数が必ず増えて表示されることによる視覚的変化を伴って)、ユーザーに効果的に報知される。よって、メニューの表示状態が、「非表示状態」又は「準非表示状態」であるときに、割り込み要求があった場合でも、ユーザーの誤った項目の選択(過去の表示の記憶を頼りにした選択)を、確実に防止することが可能である。
また、図3(B)の制御処理部610は、割り込み要求に係るメニュー画像の生成に際し、項目を適切に調整することで、項目の数を減らし(よって、他の表示との干渉等が抑制される)、その一方、直近の過去に表示されていたメニューには含まれていなかった「新たな項目(表示の優先度が高いと考えられる項目である)」については、確実にユーザーに報知できるようにしてもよい。
ここで、非表示状態、又は準非表示状態となる直前にて、表示装置に表示されていたメニュー(の画面)を「旧メニュー(の画面)」と称し、割り込み要求に係るメニュー(の画面)を「新メニュー(の画面)」と称することとする。
例えば、新旧の各メニュー間で、一致する項目が一つもない場合は、新メニューの内容を的確に報知するべく、新メニューに含まれる全項目を含む新メニューを表示するのが好ましい。
また、新メニューが、旧メニューに含まれる複数の項目のうちの一部の項目を、新たな項目で置換することで構成される場合(言い換えれば、新たな項目と、旧メニューに含まれていた項目と、が混在して構成されるメニューであるとき)においては、「新たな項目のみ」を含む新メニューを表示することができる。この場合は、「新たな項目(表示の優先度が高い項目)」を明確化し、かつ、項目数を最小化して、他の表示との干渉や実景の視認性を低下させるといった事態が生じにくくすることが可能である。
また、「新たな項目」に加えて、旧メニューに含まれていた項目のうちの少なくとも1つも表示する場合には、ユーザーは、旧メニューに含まれていた項目と「新たな項目」との相対的位置関係から、過去の記憶に基づき、旧メニューの項目のうちのどの項目が「新たな項目」で置換されたのかを直観的に把握し易くなる。
また、旧メニューに含まれていた項目の少なくとも1つを、新メニューに含ませる場合に、旧メニューにおける位置をそのまま踏襲して、同じ位置に配置して表示することで、ユーザーが記憶する旧メニューのイメージが大きく損なわれることがなく、よって、ユーザーに違和感を生じさせる可能性が低減される。
また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
また、旧メニューに含まれていた項目のうちの、置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つを、旧メニューでの位置と同じ位置に配置して表示してもよい。この場合は、ユーザーは、「新たな項目」に隣接して配置されている、旧メニューと共通する項目との相対的位置関係から、過去の記憶に基づき、旧メニューにおけるどの項目が「新たな項目」によって置換されたのかを、直観的に把握し易くなる(その可能性が高められる)。また、旧メニューの配置が踏襲されていることから、視覚的な違和感も効果的に低減される。また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
このように、図3(B)の制御処理部610によって、メニュー画像の生成処理が制御されることによって、表示する項目数を減少させて、極力、他の表示との干渉や前方の視認の妨げとならないように配慮しつつ、また、ユーザーに視覚的な違和感が生じないように配慮しつつ、新メニューの内容(特に、表示の優先度が高い「新たな項目」の内容)を、ユーザー(例えば、車両を運転している運転者)に、短時間で効果的に報知することができる、という格別の効果を得ることができる。
次に、図3(C)を参照する。図3(C)に示されるように、表示装置10は、虚像の画像を表示するHUD装置501、及び実像の画像を表示する表示器601の少なくとも一方を含むことができる。なお、HUD装置501は光源502を有しており、例えば、この光源502の光強度が、画像データに基づいて画素単位で変調されることで、スクリーン(不図示)上に画像が表示され、その画像の表示光が、投射光学系(不図示)を介して、図1のウインドシールド(光の一部を透過し、一部を反射する性質をもつ部材)1に投射されることで、例えば、図1で示したラジアルメニュー500(V)が表示される。
次に、図4を参照する。図4(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)であり、図4(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(全項目の表示画面)を示す図(右側の図)である。なお、ここでは、メニューの表示は、HUD装置を用いて虚像として表示されるものとし、また、メニューは、ラジアルメニューであるものとする(これらの点は、図5〜図9の例でも同様である。但し、これらは一例であり、これらの例に限定されるものではない)。
図4(A)の右側の図のとおり、虚像表示領域101には、メニュー画像(例えば図1で示したラジアルメニュー500のようなメニューを構成可能な画像)は表示されていない。言い換えれば、図3(B)の制御処理部610が通常処理ルーチンを実行しているときに、他の表示との干渉や前方の視認性低下等を抑制するべく、メニュー画像が、非表示態様(これを「第1の態様」と称することもできる)の画像510とされている、ということである。
図4(A)の左側の図のとおり、非表示状態となる直前のメニュー画像は、メニュー全体の外形(ここでは、点Qを中心とする円)の内部に、同形状で同サイズの4つの部分円環(点Aを中心とする円環を四等分して得られるものである)が設けられると共に、上側の領域に「ItemA(項目A)」、右側の領域に「ItemB(項目B)」、下側の領域に「ItemC(項目C)」、左側の領域に「ItemD(項目D)」が配置されたラジアルメニュー画像となっている。
図4(A)の左側の図において、符号211aは、先に図2を用いて説明したとおり、選択装置200における円環状の操作位置検出部210に対応した、円環状の凸部(凸領域)を示している。また、符号αは、円環状の凸部(凸領域)上における位置を示している。図4(A)の左側の図では、位置αは、ラジアルメニューの「ItemA(項目A)」に対応している。
ここで、割り込み要求が生じると、メニュー画像は、図4(B)の左側の図に示されるように、メニュー画像は、点Pを中心とする円環を3等分し、上側の領域に「ItemE(項目E)」、右下側の領域に「ItemF(項目F)」、左下側の領域に「ItemG(項目G)」が配置されたメニュー画像に変更される。なお、割り込み要求に係るメニュー画像は、割り込み要求に係るメニューを表示するための「第2の態様」のメニュー画像520と称することもできる。
変更後のメニュー(新メニュー)に含まれる項目(項目E〜G)は、変更前のメニュー(旧メニュー)に含まれる項目(項目A〜D)とは一致しない(一致する項目が1つもない)ことから、変更内容を的確にユーザーに伝えるために、図4(B)の右側の図のように、新メニューの全体(全項目A〜Dを含む)を表示する。
なお、図4(B)の右側の図に示される新メニューは、外形が、原点(ここではP)を中心とする円であり、原点Pから外側に向かう複数の放射状の直線(ここでは部分的な直線である)によって、円の内部の表示領域が区画されてなるラジアルメニューであり、この点は、旧メニューと同様である。
図4(B)の左側の図からわかるように、位置αは、ItemE(項目E)に対応しており、図4(A)の左側の図における対応関係とは異なっている。ユーザーが、この対応関係の変化を知ることなく、直近の過去のメニュー(旧メニュー)の記憶を頼りにして項目の選択を行うと、誤った項目を選択してしまうことから、図4(B)の右側に示されるように、変更後のメニュー(全項目E〜Gを含む新メニュー)を表示して、変更後のメニューの全内容をユーザーに報知する。これによって、直近の過去の記憶を頼りにした、誤った項目の選択が確実に防止される。
また、図4(A)の右側の図では、表示装置10(ここでは虚像表示領域101)における表示は、非表示状態(第1の態様)であり、一方、図4(B)の右側の図では、「新たな項目E〜G」を含む新メニュー(項目数は3である)が表示されており(言い換えれば、第2の態様の表示状態とされており)、項目数は、「0」から「3」へと変化している。よって、ユーザーは、項目数の増加による視覚的な変化によって、メニューに変化があったことを直観的に知ることができる(よって、見逃しが生じにくい)。そして、その新メニューを見ることで、メニューが完全に刷新されて、新たなメニューとされたことを認識する。このとき、ラジアル形式の表示である点には変化がないことから、ユーザーに、視覚的な違和感を生じさせることがない。
次に、図5を参照する。図5(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図5(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(全項目の表示画面)を示す図(右側の図)である。
図5は、基本的には図4と同じであるが、図5(A)における表示状態が、「準非表示態様」となっている(言い換えれば、ItemA(項目A)のみが表示される第1の態様のメニュー画像510となっている)点で、図4とは異なっている。図4との相違点があるのは、図4(A)の右側の図のみであり、他の図については、図4と同じである。
図5においても、図4と同様の効果を得ることができる。言い換えれば、図5の例においても、変更後のメニュー(全項目E〜Gを含む新メニュー)が表示されて、変更後のメニューの全内容がユーザーに報知される。これによって、直近の過去の記憶を頼りにした、誤った項目の選択が確実に防止される。
また、図5(A)における旧メニューの項目数は「1」であり、図5(B)における新メニューの項目数は「3」であり、旧メニューから新メニューへの切り替えに際して、項目数は増加している。よって、ユーザーは、項目数の増加による視覚的な変化によって、メニューに変化があったことを直観的に知ることができる(よって、見逃しが生じにくい)。そして、その新メニューを見ることで、メニューが完全に刷新されて、新たなメニューとされたことを認識する。このとき、ラジアル形式の表示である点には変化がないことから、ユーザーに、視覚的な違和感を生じさせることがない。
次に、図6を参照する。図6(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図6(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(新たな項目のみの表示画面)を示す図(右側の図)である。
図6(A)は、図4(A)と同じである。但し、図6の例では、図6(B)の左側の図からもわかるように、割り込みが生じた後のメニュー(新メニュー)に含まれる項目は、ItemE(項目A)、ItemB(項目B)、ItemC(項目C)、ItemD(項目D)であり、新たな項目は、「ItemE(項目E)」のみであり、他の項目については、割り込みが生じる前のメニュー(旧メニュー)と共通する。
言い換えれば、新メニューは、旧メニューの4つの項目A〜Dのうちの、項目Aを、項目Eに置換して構成されるものであり、項目B〜Dについては、配置位置(レイアウト)には変更がない。
よって、ここでは、図4(B)の右側の図のように、置換された項目(変更があった項目)である、新たな項目「ItemE(項目E)」のみを表示する(言い換えれば、そのような新メニューの画像を生成する)こととしている。
これによって、表示する項目数を最小化して、他の表示との干渉や前方の視認性低下等を抑制する効果を高めつつ、変更があった新たな項目については、確実にユーザーに認識させることができる。
また、新たな項目「ItemE(項目E)」は、旧メニューにおける、置換された項目(被置換項目)である「ItemA(項目A)」の位置と同じ位置に配置される。よって、ユーザーは、直近の過去の記憶に基づいて、「ItemA(項目A)」が、「ItemE(項目E)」に置換されたのである、という事実を、違和感なく知ることができる。
また、図6の例でも、割り込みの前後の項目数の変化は、「0」から「1」への変化であり、項目数の増加によって、ユーザーは、メニューに変更があったことを直観的に知ることができる(よって、見逃しが生じない)。
次に、図7を参照する。図7(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図7(B)は、割り込み要求に係るメニューが表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面(新たな項目と、直前のメニューでの隣接項目とを含む表示画面)を示す図(右側の図)である。
図7(A)は、図6(A)と同じであり、また、図7(B)の左側の図も、図6(B)の右側の図と同じである。但し、図7の例では、図7(B)の右側の図に示されるように、新たな項目である「ItemE(項目E)」のみならず、旧メニューにおいて、被置換項目である「ItemA(項目A)」に隣接されていた「ItemB(項目B)」と「ItemD(項目D)」も、新メニューに含めて表示する。
なお、これは、好ましい表示態様の一つであり、より広義には、また、「新たな項目」に加えて、旧メニューに含まれていた項目のうちの少なくとも1つを含めて表示すればよい、ということになる。
図7の例では、ユーザーは、旧メニューに含まれていた項目であるItemB(項目B)及びItemD(項目D)と、新たな項目であるItemE(項目E)との相対的位置関係から、過去の記憶に基づき、旧メニューの項目のうちの「ItemA(項目A)」が、新たな項目である「ItemE(項目E)」で置換されている、ということを、直観的に把握することができる。
また、旧メニューに含まれていた項目であるItemB(項目B)及びItemD(項目D)の位置は、旧メニューと同じであり、被置換項目であるItemA(項目A)及び新たな項目であるItemE(項目E)との相対的位置関係は、同じに保たれている。よって、上述のとおり、相対的位置関係に基づいて、ユーザーは新メニューにおける新たな項目を容易に把握できる。また、ユーザーが記憶する旧メニューのイメージが大きく損なわれることがなく、よって、ユーザーに違和感を生じさせる可能性も低減される。
特に、置換された項目(被置換項目)に隣接していた項目ItemB(項目B)、項目ItemD(項目D)を2つとも表示し、それらを同じ位置に配置することで、ユーザーは、ItemA(項目A)が、新たな項目であるItemE(項目E)によって置換されたのである、ということを、より直観的に把握し易くなる(その可能性が高められる)。
また、旧メニューの配置が踏襲されていることから、視覚的な違和感も効果的に低減される。また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
また、新メニューの項目数は、旧メニューの項目数よりも少ないことから、新メニューに空白(項目表示がない領域)を設けることができ、他の表示との干渉(他の表示を圧迫すること)や前方の視認性の低下等を抑制することができる。
このように、本実施形態のメニュー表示によれば、表示する項目数を減少させて、極力、他の表示との干渉や前方の視認の妨げとならないように配慮しつつ、また、ユーザーに視覚的な違和感が生じないように配慮しつつ、新メニューの内容(特に、表示の優先度が高い「新たな項目」の内容)を、ユーザー(例えば、車両を運転している運転者)に、短時間で効果的に報知することができる、という格別の効果を得ることができる。
次に、図8、図9を参照する。図8は、ユーザーによって通常の項目選択がなされた場合の表示について説明するための参考的な図であり、図8(A)は、メニューが非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図8(B)は、項目Aに関連付けられた下位項目が表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)である。また、図9は、ユーザーによって通常の項目選択がなされた場合の表示について説明するための参考的な図であり、図9(A)は、メニューが準非表示状態であるときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)、図9(B)は、項目Bに関連付けられた下位項目が表示されているときの、メニューに含まれる項目と選択装置での選択位置との対応関係を仮想的に示す図(左側の図)、及び表示画面を示す図(右側の図)である。
図8(A)では、メニューが非表示状態であるときに、ユーザーの指の押下によって、ItemA(項目A)が選択される。この場合は、図8(B)のように、ItemA(項目A)に関連付けられた下位項目Aa、Ab、Ac、Adが表示されることになる。
図9(A)では、メニューが準非表示状態であるときに、ユーザーの指の押下によって、ItemB(項目B)が選択される。この場合は、図9(B)のように、ItemB(項目B)に関連付けられた下位項目Ba、Bb、Bc、Bdが表示されることになる。
次に、図10を参照する。図10は、割り込み要求の発生前における、通常処理ルーチンに従う表示制御処理(車両用メニュー表示制御処理)の主要な手順の一例(画面を非表示状態、又は準非表示状態とする処理を含む例)を示すフローチャートである。
車載機器操作システムがオンされると、通常処理ルーチンが開始される。まず、機器情報が取得され(ステップS1)、ラジアルメニューが構築され(ステップS2)、初期メニューが表示装置10に表示される(ステップS3)。
続いて、選択装置(車両用ポインティングデバイス)200からの位置信号(ユーザーの指の位置を示す信号)が取得され(ステップS4)、位置信号が示す位置にポインタ(図1の符号502)が表示される(ステップS5)。
ここで、ユーザーの指による押下動作がなされて選択信号が発生すると、その選択信号が取得され(ステップS6でYの場合)、その選択信号に対応した項目が選択される。その選択された項目に関連付けられた下位項目が無い場合(ステップS7でYの場合)は、その選択が最終選択である、ということになり、その項目に対応する処理が実行されると共に、初期メニューの表示に復帰する(ステップS8)。なお、ステップS6でNの場合は、ステップS10に移行する。また、ステップS7でNの場合は、選択された項目に関連付けられた下位階層の項目(次階層のメニュー項目)が表示される(ステップS9)。
続いて、所定時間にわたって継続表示がなされたかが判定され(ステップS10)、Yの場合は、表示装置10の画面は、「表示状態」から、「非表示状態」又は「準非表示状態」に移行する(ステップS11)。これによって、メニュー表示と他の表示との干渉(メニュー表示が他の表示を圧迫すること)、あるいは前方の実景の視認性の低下等が抑制される。なお、ステップS10でNの場合は、ステップS4に戻る。
この後、ユーザーが再び選択装置200を指で操作し、この結果として位置信号が発生した場合には、その位置信号が取得され(ステップS12でYの場合)、これに伴い、表示装置10の画面は、「非表示状態」又は「準非表示状態」から「表示状態」に復帰する(ステップS13)。なお、ステップS12でNの場合は、ステップS11に戻る。
次に、図11を参照する。図11は、割り込み要求があった場合の処理ルーチンに従う表示制御処理(車両用メニュー表示制御処理)の主要な手順の一例を示すフローチャートである。
図10の通常処理ルーチンの実行中に、外部機器(各種ECU等)からの割り込み要求や、音声認識ソフトやアイコンタクト認識ソフト等からの割り込み要求があった場合には、図11の割り込み要求があった場合の処理ルーチンが実行される。
図11において、割り込み要求が検出されると(ステップS20でYの場合)、表示装置10の画面が、非表示状態(表示項目数が0である状態)であるかが判定され(ステップS21)、ここで、Nの場合は、続いて、準非表示状態(表示項目数がj個)であるかが判定される(ステップS25)。なお、ステップS25におけるjは、旧メニューに含まれる全項目数をsとするとき、1≦j<sを満足する自然数である。なお、この点については、図面では簡略化して記載している。
ステップS21でYの場合(非表示状態である場合)は、ステップS22で、新メニューが、旧メニューの全項目を変更するものであるか否かが判定され(ステップS22)、Yの場合は、新メニューの全項目(項目数は1以上)が表示される(ステップS23)。具体的には、例えば、表示態様が、先に説明した図4(A)の第1の態様から、図4(B)の第2の態様へと変化する。ステップS22にて、Nの場合は、ステップS24に移行する。
ステップS24では、旧メニューの変更されるべき項目を、対応する新メニューの項目(新たな項目)で置換し、その新メニューの項目(項目数は1以上)のみを表示する(但し、好ましくは、その変更の前後で、項目の表示領域の位置とサイズに変更無し)という表示態様(例えば、図6(A)、(B))としてもよく、又は、旧メニューの変更されるべき項目を、対応する新メニューの項目(新たな項目)で置換し、かつ、旧メニューにおける、置換された項目以外の複数の項目の内の一部を含めて表示(好ましくは、変更の前後で、項目の表示領域の位置とサイズに変更無し)という表示態様(例えば、図7(A)、(B)の場合であり、また例えば、図7(B)の右側の図で「ItemE(項目E)」に加えて「ItemC(項目C)」を表示するような場合)としてもよく、又は、旧メニューの変更されるべき項目を、対応する新メニューの項目(新たな項目)で置換し、かつ、旧メニューにおける、置換された項目に隣接する項目の少なくとも1つを含めて表示(好ましくは、変更の前後で、項目の表示領域の位置とサイズに変更無し)という表示態様(例えば、図7(A)、(B))としてもよい。
ステップS25でYの場合(表示装置の画面が「準非表示状態」である場合)は、新メニューが、旧メニューの全項目を変更するものであるか否かが判定され(ステップS26)、Yの場合は、新メニューの全項目(項目数≧(j+1))が表示される(ステップS27)。
また、ステップS25でNの場合は、現在、通常表示されているメニュー表示が、割り込み要求に係る通常のメニュー表示(全項目を含む表示となるのが一般的である)に切り替えられる(ステップS28)。
また、ステップS26でNの場合は、ステップS29に移行する。ステップS29は、ステップS24とほとんど同じであるが、最初の処理例にて、「項目数≧(j+1)」となっている点で異なり、また、2番目、3番目の処理例にて、「項目数は、(j+1)以上で、かつ全項目数未満」となっている点で異なる。
図11のフローチャートに従って(言い換えれば、所定規則に従って)メニュー画像の生成処理が行われることによって、「他の表示との干渉や前方の視認性の低下の抑制」と、「変更後のメニューの、ユーザーへの正確な報知」とを両立させることができる。
このように、本発明によれば、メニューの表示状態が、非表示状態又は準非表示状態であるときに、割り込み要求があった場合における、ユーザーの誤った項目の選択を防止することができる。また、他の表示との干渉や前方の視認性の低下を抑制する、という、車両用表示装置に求められる条件も満足することができる。
なお、図11のフローチャートでは示していないが、割り込み要求を受け付けた時点から所定時間が経過すると、割り込み要求に係るメニュー(新メニュー)の画像は、他の表示との干渉等の抑制のために、非表示状態又は準非表示状態に対応した画像とするのが好ましい。
本発明は、上記の例に限定されるものではなく、種々、変形、応用が可能である。例えば、先に示した図6、図7の例では、「ItemA(項目A)」が、「ItemE(項目E)」で置換されるが、ここで、「ItemE(項目E)」は、例えば、複数の小項目Ea、Eb、Ecで構成されていてもよい。それらの小項目Ea〜Ecを含んで1つの大項目である「ItemE(項目E)」が構成されるのであり、例えば、「ItemA(項目A)」の全体の表示領域の形状、位置、サイズ等が、「ItemE(項目E)」の全体の表示領域の形状、位置、サイズ等と同じであれば、仮に、項目Eが複数の小項目からなる場合であっても、その置換がなされた場合、ユーザーには違和感が生じず、その置換があったことを認識できるものと考えられる。よって、このような場合も本発明の範囲に含まれる。
また、割り込み要求に係るメニュー(新メニュー)を表示する際、新メニューの表示態様を、旧メニューの表示態様とは異ならせてもよく、また、新メニューであることを報知するためのアイコン等を付加してもよい。
また、新メニューにおける「新たな項目(旧メニューにはなかった項目)」については、色を変える等の表示態様の変更によって強調表示をしてもよく、また、「新たな項目」であることを報知するためのアイコン等を付加してもよい。これによって、ユーザーは、「新たな項目」であること(及びその内容)を、より容易に認識できるようになる。
なお、本明細書において、車両とは、例えば自動車、電車、飛行機、船舶等の「乗り物」を示す用語として広義に解釈し、又、メニューという用語も、例えば「複数の選択肢を含む表示」というように、広義に解釈するものとする。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・車両、10・・・表示装置、20・・・制御装置、21・・・表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)、22・・・メニュー画像生成部、24・・・・メニュー表示処理部、26・・・処理実行装置、30・・・入出力I/F(入出力インターフェース)、40、50・・・・信号インターフェース(信号I/F)、200・・・選択装置(入力装置、操作装置、車両用ポインティングデバイス)、210・・・(円環状の)操作位置検出部、211a・・・円の円周に沿って連続的に形成された凸部(凸領域)、302・・・音声検出部、500・・・ラジアルメニュー、502・・・ポインタ、510・・・第1の表示態様(非表示状態又は準非表示状態)のメニュー表示、520・・・第2の表示態様(割り込み要求に係るメニューを表示する状態)のメニュー表示、600・・・割り込み検出部、610・・・制御処理部、620・・・タイマー、630・・・非表示/準非表示記憶部、640・・・表示態様決定部、642・・・表示項目決定部、650・・・画像生成処理部、660・・・割り込み処理用アプリケーション、α・・・選択装置上の位置。

Claims (7)

  1. メニューの表示を制御する車両用メニュー表示制御装置と、前記メニューを表示する表示装置と、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、を有する車載機器操作システムに用いられる前記車両用メニュー表示制御装置であって、
    前記メニューの画像の生成を制御する制御処理部と、前記制御処理部の制御の下で前記メニューの画像を生成する画像生成処理部と、を有するメニュー画像生成部と、
    生成されたメニュー画像の表示処理を行う表示処理部と、
    を有し、
    前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記ユーザーの前記選択動作とは別の要因に基づいて発生する割り込み要求を受け付けた場合、前記画像生成処理部を制御して、前記割り込み要求に係るメニューの画像の生成を優先的に実行させると共に、
    前記割り込み要求を受け付けたときに、前記表示装置における表示状態が、前記メニューをまったく表示しない非表示状態であった場合は、前記割り込み要求に係るメニューの画像(項目数が1以上である)を生成させ、
    前記割り込み要求を受け付けたときに、表示される項目数が通常表示に比べて削減されている準非表示状態であった場合は、前記割り込み要求に係るメニューの画像(前記準非表示状態で表示されていた項目の項目数をj(jは1以上の自然数)とするとき、項目数がk(kはjよりも大きい自然数)である)を生成させる、
    ことを特徴とする車両用メニュー表示制御装置。
  2. 前記割り込み要求は、前記車両用メニュー表示制御装置の外部にある外部機器の動作に起因して発生する割り込み要求、又は、前記ユーザーの、前記選択装置を介さずに行う行為に起因して発生する割り込み要求である、ことを特徴とする、請求項1に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  3. 前記表示装置が、前記非表示状態、又は前記準非表示状態となる直前にて、前記表示装置に表示されていたメニューを旧メニューとし、前記割り込み要求に係るメニューを新メニューとする場合において、
    前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記新メニューの画像を生成するに際し、
    前記新メニューに含まれる項目と、前記旧メニューに含まれる項目との間で、一致するものが1つも無い場合は、新メニューに含まれるすべての項目で構成される新メニューの画像を生成させ、
    新メニューが、旧メニューに含まれる複数の項目のうちの一部の項目を、新たな項目で置換することで構成される場合は、
    前記新たな項目のみを含む新メニューの画像を生成させる、
    又は、
    前記新たな項目と、旧メニューに含まれていた、前記新たな項目で置換されない項目のうちの少なくとも1つの項目と、を含み、前記新たな項目で置換されない項目のうちの少なくとも1つの項目の位置が、前記旧メニューにおける位置と同じであり、かつ、項目数が旧メニューの項目数よりも少ない新メニューの画像を生成させる、
    又は、
    前記新たな項目と、旧メニューに含まれていた、前記新たな項目で置換されない項目のうちの、置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つの項目と、を含み、前記置換された項目に隣接していた項目の少なくとも1つの項目の位置が、前記旧メニューにおける位置と同じであり、かつ、項目数が旧メニューの項目数よりも少ない新メニューの画像を生成させる、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  4. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、前記割り込み要求を受け付けた時点から所定時間が経過すると、前記画像生成処理部を制御して、前記割り込み要求に係るメニュー(前記新メニュー)の画像を、前記非表示状態又は前記準非表示状態に対応した画像とする、ことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  5. 前記メニュー画像生成部における前記画像生成処理部が生成する前記メニューの画像は、原点を有し、前記原点から外側に向かう複数の放射状の直線によって、前記メニューの表示領域が区画されてなるラジアルメニューの画像である、ことを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置と、
    メニューを表示する表示装置と、
    前記メニューに含まれる複数の項目のうちの1つを選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、
    前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、
    を有する車載機器操作システム。
  7. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置として動作させる、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラム。
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