JP2020017093A - 車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びguiプログラム - Google Patents

車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びguiプログラム Download PDF

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康則 笹崎
Yasunori SASAZAKI
康則 笹崎
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Abstract

【課題】 ラジアルメニュー(広義には、複数の項目が環状に配置されることが許容される環状メニュー)を広範囲に表示し、メニューの項目に視線を合わせる場合においても、ユーザーの有効視野を広く保つことができる車両用メニュー表示制御装置等を提供することを目的とする。【解決手段】車両用メニュー表示制御装置は、制御処理部620と、制御処理部620の制御の下でメニューの画像を生成する画像生成処理部650と、を有するメニュー画像生成部22と、生成されたメニュー画像の表示処理を行うメニュー表示処理部24と、を有し、制御処理部620は、ユーザーによって選択装置200が操作されて、第m階層(mは1以上の自然数)の操作メニューに含まれる複数の項目を表示させる場合に、表示装置10の、所定の表示領域の外側において、所定の表示領域の形状を定める輪郭線に沿って配置することによって表示させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用メニュー表示制御装置、車載機器操作システム、及びGUIプログラム等に関する。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)は、マウスなどのポインティングデバイスを使用して、直感的にコンピュータを操作できるようにしたヒューマンインターフェース技術の一種であり、従来、GUIを用いて表示装置にメニューを表示し、所望の項目を選択できるようにすることが知られている。
車両用ポインティングデバイス(選択装置)を用いて、ユーザーが、ブラインド操作で、メニューの項目を選択できるようにした車載機器操作システムについては、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1には、ユーザーが中心点を中心とした円弧(楕円弧)の軌跡をたどって、軌跡の特定の位置に手を移動させることで、その軌跡上の手の位置に応じた、円環状に配置されたアイコンを迅速に指定できる、ラジアルメニューを用いた車載機器操作システムが示されている。
特開2015−93550号公報
ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)を用いてラジアルメニューを表示する場合、ラジアルメニューは円形で表示されることから、表示領域(表示面積)には限界があり、一方、表示すべき項目数は増える傾向にあり、この場合、各項目が小さく表示されることは否めない。言い換えれば、表示を読み取るために、ユーザーが視線を集中させると有効視野が狭くなり、周囲の状況の認識の観点からは不利となる場合があるのは否めない。この点で、改善の余地がある。
本発明は、ラジアルメニュー(広義には、複数の項目が環状に配置されることが許容される環状メニュー)を広範囲に表示し、メニューの項目に視線を合わせる場合においても、ユーザーの有効視野を広く保つことができる車両用メニュー表示制御装置等を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、車両用メニュー表示制御装置は、
階層構造を有するメニューの表示を制御する車両用メニュー表示制御装置と、前記メニューを、所定の表示領域内において表示する表示装置と、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、を有する車載機器操作システムに用いられる前記車両用メニュー表示制御装置であって、
前記メニューの画像の生成を制御する制御処理部と、前記制御処理部の制御の下で前記メニューの画像を生成する画像生成処理部と、を有するメニュー画像生成部と、
生成されたメニュー画像の表示処理を行うメニュー表示処理部と、
を有し、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、第m階層(mは1以上の自然数)の操作メニューに含まれる複数の項目を表示させる場合に、前記表示装置の、前記所定の表示領域の外側において、前記所定の表示領域の形状を定める輪郭線に沿って配置することによって表示させる。
第1の態様では、例えば、表示領域が四角形(一例であり、広義には多角形)であれば、第m階層のメニューの各項目は、その四角形の外側において、例えば、その四角形に接する外枠を構成するように、4つの辺(言い換えれば、四角形の表示領域を他の領域と区画する境界線)の各々に沿って配置することができる。
例えば、表示装置としてHUD装置を用いる場合、表示領域を、ウインドシールド(フロントガラス等)上において、かなり広く設けることも可能であり、よって、その表示領域の外側にて、例えば、外枠を構成するように、複数の項目を配置することで、第m階層の項目の表示に関して、かなり広範囲にわたる環状の配置(表示領域が四角形なら四角環状であり、多角形ならば多角環状である)を実現することができる。
従来のように、ラジアルメニューの上位階層の項目を、局所的な円形の内部に収める表示形式と異なり、第1の態様では、表示装置の表示領域の外側にて、例えば、外枠を構成するかのように項目を配置することで、広範囲にわたる環状の表示が可能となり(但し、必ず環状の表示が成立する必要はなく、少なくとも2以上の項目が、表示領域の外形(境界線)に沿って配置されればよい)、項目の表示範囲が、従来に比べて格段に広がり、ユーザーは、従来のように、局所的な円の内部を注視しなくても、上位階層の項目を、容易に、かつ、前方の実景の視認性を低下させることなく、認識することができる。
各項目が、広範囲にわたって配置されることから、1つの項目の表示領域が拡大されて見易くなる。この点は、例えば、ユーザーの視線(視点)の位置を検出する技術を用いた
アイコンタクトによる項目選択を採用する上でも有利となる。
言い換えれば、ラジアルメニュー(広義には、複数の項目が環状に配置されることが許容される環状メニュー)を広範囲に表示することで項目の視認性が向上し、また、メニューの項目に視線を合わせる場合においても、ユーザーの有効視野を広く保つことができ、よって、安全運転にも適した新規な車両用メニュー表示制御装置が実現される。
第1の態様に従属する第2の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、前記第m階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の1つの項目が選択され、その選択された項目に関連付けられた複数の項目を含む第(m+1)階層の操作メニューを表示させる場合に、
弧と、前記弧の両端を結ぶ直線と、によって外形が定まる閉じた図形の内部領域が、前記直線上の一点である原点を通る放射状の直線によって区画され、区画された領域に項目が配置されてなるラジアルメニュー形式の画像を、前記所定の表示領域の内側の、前記選択された項目の位置に対応する位置に、かつ前記直線が、前記輪郭線の側にあるようにして配置することによって表示させる。
第2の態様では、第m階層の複数の項目の内の1つが選択されると、表示領域(先に記載したとおり、例えば、四角形である)の内側の、その選択された項目に対応する位置にて、複数の下位項目を含むラジアルメニューが表示される。このラジアルメニューは、一種の、ポップアップ型のメニュー(ユーザーの操作位置から飛び出すようにして現れる形式のメニュー)ということができる。
このラジアルメニューは、直線と弧によって外形が定義される閉じた図形であり、例えば、半円や半楕円(厳密な幾何学に拘泥せずに、これらに近似する図形も含むものとして広義に解釈する)の内側の領域を、直線(円の直径、楕円の長軸や短軸に相当する)上に設けられる一点(これを、便宜上、原点と称する)を通る直線で、例えば、複数の扇形の領域に区画し、各区画に、各項目を配置して得られる形式のメニュー表示である。
このラジアルメニューを、上記の直線(円の直径、楕円の長軸や短軸に相当する)が、上記の表示領域の外形(例えば四角形等の側に位置するようにして配置する。
例えば、好ましくは、第m階層の選択された項目の表示領域の外形を構成する一辺が、表示領域の外形である上記の四角形等に接しており(その箇所を接触箇所と称する))、上記のラジアルメニューにおける上記の直線が、その接触箇所に接している、という、無駄のない、コンパクトな位置関係とする。
このような表示とすると、上位階層である第m階層で選択された項目の近傍に(好ましくは、その項目の表示領域に接して)、複数の下位項目を含むラジアルメニューが表示されることになり、上位階層にて選択された項目に関連して、複数の下位項目が表示されているのである、という階層関係を、ユーザーは直感的に理解することができる。
また、上位階層である第m階層で選択された項目の表示領域は広く取ることが可能であることから、その項目に対応して表示されるラジアルメニューの表示領域も広く確保することができる。よって、ラジアルメニューに含まれる各項目の表示領域の面積を広くとることができる。
なお、ラジアルメニューの外形として、円や楕円の全部ではなく、その一部を利用する形状(半円や半楕円)とすることで、上記のとおり、上位/下位の各項目が互いに接するような、コンパクトな表示とすることが可能となる。また、その半円や半楕円に収まるように、例えば、項目数を限定することで、1つの項目についての、必要な表示領域を確実に確保することができる。
第1又は第2に従属する第3の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の1つの項目が選択され、その選択された項目に関連付けられた複数の項目を含む第(m+2)階層の操作メニューを表示させる場合に、
第(m+2)階層の操作メニューとして、前記第(m+1)階層の操作メニューと同様のラジアルメニュー形式の画像を生成させ、そのラジアルメニュー形式の画像を、前記第(m+1)階層の操作メニューと同様の配置にて、前記第(m+1)階層の操作メニューに上書きすることによって表示させる。
第3の態様では、第(m+2)階層のラジアルメニューは、第(m+1)階層のラジアルメニューに上書きする(言い換えれば、第(m+1)階層のラジアルメニューを、第(m+2)階層のラジアルメニューに置換する)ことによって表示する。
言い換えれば、更に下位の階層のラジアルメニュー(環状メニュー)を表示する場合、直近の階層のラジアルメニュー(環状メニュー)の上に、上書きして表示を行うものであり、これによって、ユーザーは、視線を移動させることなく、更に下位の階層の項目を見ることができる。よって、階層構造をもつメニューを、見易く表示することができる。
第2又は第3の態様に従属する第4の態様において、
前記閉じた図形が、円を直径で2分割して得られる半円、又は、楕円を、長軸あるいは短軸で2分割して得られる半楕円であり、
前記選択装置が、前記閉じた図形における前記円、又は前記楕円の円周に対応する外形を備える部分を有し、前記ユーザーによる前記選択装置の操作が、前記外形に沿って前記ユーザーの身体の一部を動かし、所定の選択動作を行うものである場合に、
前記ユーザーが、前記外形を備える部分の、前記半円、又は前記半楕円に対応しない領域において前記所定の選択動作を行い、そのことを示す信号が前記選択装置から発出されると、前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、前記第(m+1)階層の操作メニューが表示されている場合は、前記第m階層の操作メニューに戻させ、前記第(m+2)階層の操作メニューが表示されている場合は、前記第(m+1)階層の操作メニューに戻させる。
第4の態様では、選択装置(操作装置)における、ユーザーの操作に係る部分が、「円」、又は「楕円」の外形(但し、円、又は楕円に近似する形状も含むものとする)を有し、一方、第(m+1)、第(m+2)の各階層で表示されるラジアルメニューの外形が、「半円」、又は「半楕円」の外形を有している。
言い換えれば、選択装置(操作装置)における、ユーザーの操作に係る部分(平面視で、上記の外形の内側の領域)は、ラジアルメニューに対応する部分(ラジアルメニューの半円、半楕円に対応する領域)と、ラジアルメニューに対応しない部分(ラジアルメニューの半円、半楕円には対応しない領域)と、を含む。
ここで、ユーザーが、ユーザーの操作に係る部分における上記外形に沿って、身体の一部を動かし、所定の選択動作(例えば、指の押圧によるスイッチの押下動作)を行い、そのとき、その操作が、ラジアルメニューに対応しない部分(領域)での操作であったときは、そのとき表示されているラジアルメニューを、1つ前の階層の表示に戻す表示処理がなされる。
これによって、ユーザーは、選択装置(操作装置)とラジアルメニューとを、図形認識に基づいて対応付けしつつ、選択装置を直感的に操作して、1つ前の階層に容易に戻すことができ、従って、車載機器操作システムの操作性が向上する。
第3の態様に従属する第5の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記第m階層の操作メニューにおいて第1の項目が選択された結果として、前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記ラジアルメニュー形式の画像が、前記所定の表示領域の内側の、前記第1の項目の位置に対応する位置において表示されている状態で、
前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の第2の項目が選択された結果として、前記第(m+2)階層の操作メニューを表示させる場合に、
前記第2の項目を、前記第1の項目の表示に代えて、選択履歴項目として表示させる。
第5の態様では、第(m+1)階層のラジアルメニューから、第(m+2)階層のラジアルメニューに移行(ラジアルメニュー画像を上書き)する際、第(m+1)階層にて選択された項目(第2の項目)を、表示領域の外側に配置されている、第m階層にて選択された項目(第1の項目)の表示領域に退避させて、選択履歴項目(履歴表示)として残すことにする。
これによって、第(m+2)階層のラジアルメニューが表示されたときに、そのラジアルメニューは、第(m+1)階層にて選択された「第2の項目」についての下位項目であることが一目でわかり、従って、ユーザーは、表示されているメニューの階層関係(1つ前の階層と現在の階層との関係)を直感的に認識することができる。よって、例えば、階層が深化したとしても、ユーザーが迷って不安を感じることが抑制され、本発明の、階層化されたメニュー表示の利便性が向上する。
第2の態様に従属する第6の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記第m階層の操作メニューにおいて第1の項目が選択された結果として、前記第(m+1)階層の操作メニューを表示する際に、前記第m階層の操作メニューの、前記第1の項目以外の項目の視認性を、前記第1の項目の視認性よりも低下させる。
第6の態様では、上位の項目群(表示領域の外側にて、表示領域の境界線に沿って、例えば環状に配置されている項目群)の中から1つの項目(第1の項目)が選択されて、その結果として下位の項目(ラジアルメニュー)が、表示領域の内側で、かつ第1の項目に対応する位置に表示されるときに、選択されなかった上位の項目(第1の項目以外の項目)については、視認性を低下させた表示(例えば、透過表示:透過性を増した表示)とする。
例えば、HUD装置を用いてメニューを表示しているとき、その表示は、ウインドシールド(フロントガラス等の、光の透過性と反射性を兼ね備えた部材)を介して、虚像としてユーザーに認識(表示)されるが、ユーザーは、ウインドシールド(フロントガラス等)を介して、例えば前方の実景も見なければならず、このとき、選択されなかった上位の項目が、同じ視認性(例えば同じ輝度)が維持されたままで表示されていると、場合によっては、それらが、実景の視認の妨げの要因になる場合もあり得ることから、第6の態様では、選択されなかった第m階層の項目(言い換えれば、今回の選択に関連しない第m階層の項目)については、選択された項目よりも視認性を低下させる(例えば、表示輝度を低下させる、透過性を高くする、彩度を変える、色を変える、表示にかかる文字を太字から細字に変える等の処理を行う)。これによって、ユーザーによる、実景の視認性を向上させることができる。
第2又は第3の態様に従属する第7の態様において、
前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
前記ラジアルメニュー形式の画像に含まれる項目数の上限を5とする。
弧状に表示される(弧に沿って配置される)項目数の上限を5にすることによって、各項目を大きく表示することができ、従って、車両を運転しているユーザーであっても、必要な視認性を保つことが可能である。
第8の態様において、車載機器操作システムは、
第1乃至第7の何れか1つの態様に記載の車両用メニュー表示制御装置と、
前記メニューを表示する表示装置と、
ユーザーの操作に応じて、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を発生させる選択装置と、
前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、
を有する。
第8の態様によれば、例えば、車両を運転中の運転者等が、ブラインド操作で、快適に車載機器を操作可能な、車載機器操作システムを実現することができる。
第8の態様に従属する第9の態様において、
前記表示装置として、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置を使用する。
第9の態様によれば、HUD装置の表示領域(HUD表示領域)の外側において、そのHUD表示領域を規定する仮想的な境界線に沿って項目を表示し、何れか1つの項目が選択されると、HUD表示領域の内側で、かつその選択された項目に対応する位置に、例えば、半円や半楕円(これに近い形状のものを含む)の外形をもつラジアルメニュー(言い換えれば、複数の項目を環状に配置することが許容される環状メニュー)を表示する、新規なHUDシステム(HUD装置を用いた車載機器操作システム)を構築することができる。
HUD装置の広い表示領域を有効に活用して、ラジアルメニュー(環状メニュー)をより広範囲に表示し、項目を注視した時においても、ユーザーの有効視野をより広く保つことができることから、車両の運行を妨げる可能性が十分に低減され、より使い勝手のよいHUDシステムが実現される。
第10の態様において、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラムは、コンピュータを、第1乃至第7の何れか1つに記載の車両用メニュー表示制御装置として動作させる。
第10の態様によれば、車両用表示に適した操作メニューの表示制御を、ソフトプログラムを用いて、簡易な構成にて実現することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
車載機器操作システムの構成例を示す図である。 図2(A)は、選択装置(車載機器操作システムに用いられるポインティングデバイス)の外観を示す図、図2(B)は、図2(A)におけるA−A線に沿う断面構造を示す図である。 図3(A)は、図1の車載機器操作システムにおける、制御装置及び車両用メニュー表示制御装置(表示制御装置)の、より具体的な構成例を示す図、図3(B)は、メニュー画像生成部の構成例を示す図、図3(C)は、表示装置の構成の一例を示す図である。 図4(A)は、メニュー表示における、第m階層(mは1以上の自然数:ここではm=1)の項目表示の一例例を示す図、図4(B)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例を示す図、図4(C)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の他の例を示す図である。 図5(A)は、メニュー表示における、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニュー表示の例)を示す図、図5(B)は、第(m+2)階層(ここでは第3階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニューに上書きされた第2のラジアルメニューの例)を示す図である。 図6(A)は、メニュー表示における、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニュー表示の例)を示す図、図6(B)は、第(m+2)階層(ここでは第3階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニューに第2のラジアルメニューを上書きし、かつ、第(m+1)階層において選択された項目を、選択履歴項目として残す例)を示す図、図6(C)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の他の(第1のラジアルメニューを表示し、かつ、選択されなかった第m階層の項目の視認性を低下させる例)を示す図である。 車両用表示制御処理の主要な手順の一例を示すフローチャートである。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1を参照する。図1は、車載機器操作システムの全体の構成例を示す図である。
車載機器操作システムは、表示装置10と、入出力I/F30(入出力インターフェース)と、制御装置20(後述するが、表示制御装置(図3(A)の符号21)と、処理実行装置(図3(A)の符号26)と、を含んでいる)と、信号インターフェース(信号I/F)40、50と、ハンドル(例えばステアリングホイール)3に設けられ、ユーザー(ここでは運転者とする)が指(手)で操作可能な選択装置(入力装置、操作装置、あるいはポインティングデバイスと言うこともできる)200と、ユーザーの視線を検出する視線検出部301及び音声検出部302(これらは、例えば、選択装置200を使用せずにメニューの項目を選択する場合に用いられるものであり、これらも選択装置として機能する)と、制御装置20の外部機器(車載機器)400としての、各種のECU(車載ECU401、ナビ(ナビゲーション)ECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405を含み、これらはバスBUSを介して入出力I/F30に接続されている)と、を有する。
表示装置10は、実像及び虚像の画像の少なくとも一方を表示可能であり、ここでは、例えば、虚像を表示するHUD(ヘッドアップディスプレイ)装置を搭載するものとし、このHUD装置によって、ウインドシールド(フロントガラス等)2の表示領域101(図中、破線の四角で示される虚像表示可能領域)内に虚像を表示する。具体的には、例えば、ウインドシールド2の下方から表示光を照射し、表示光の一部がウインドシールド2で反射してユーザーの目に向かい、ユーザーの前方に虚像が表示される。
図1では、虚像としてのメニュー(操作メニュー)500(V)が表示されている。なお、符号500(V)の「(V)」は、虚像であることを示している。なお、以下の説明では、単に、メニュー(操作メニュー)500と称する場合もある。
図1に示されるメニュー500(V)は、第m階層(mは1以上の自然数)のメニュー表示である。表示装置10の表示領域(以下、「HUD表示領域」と称する場合がある)は四角形(一例であり、広義には多角形)の領域であり、第m階層のメニューの各項目A〜Fは、その四角形の外側において、例えば、その四角形に接する外枠を構成するように、4つの辺(左辺、右辺、上辺、下辺:言い換えれば、四角形の表示領域を他の領域と区画する境界線)の各々に沿って配置されている。この点については、後述する。
なお、表示装置10は、インストルパネル内又はインストルパネル上に設けられる表示パネル等の表示器であってもよく、HUD装置と表示器とが併用されるものであってもよい。
また、メニュー(操作メニュー)500(V)の表示処理において、必要に応じて、外部機器(車載機器)400から入力される各種の情報を用いることができる。
なお、外部機器(車載機器)400(車載ECU401、ナビECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405)は、外部機器情報を、バスBUSを介して入出力I/F30に送る。
ここで、車載(車両)ECU401は、車両1の走行モード(ECOモード、SPORTモード)、平均燃費、走行可能距離(航続可能距離)、水温、油温などを出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3(A)の符号21)は、上記の情報に基づき、車両1の走行モードを示したり、選択されることで走行モードを変更可能とする画像(選択画像)を表示したり、平均燃費、走行可能距離(航続可能距離)、水温、油温等を表示したりする。1つの項目が選択された場合には、さらに、車両1に関する詳細情報に関する項目をメニュー500(V)に表示してもよい。
ナビECU402は、次の分岐路の方向及び分岐路までの距離に関する情報や、車両1の経路付近に位置するオススメの経由地に関する施設情報や、これを経由した場合にロスする時間などの情報を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3(A)の符号21)は、上記の情報に基づき、例えば、次の分岐路の方向及び分岐路までの距離、経路案内のオン/オフを切り替える画像、オススメの経由地に関する施設情報、及び経由地を設定する画像等の少なくとも1つをメニューとして表示することができる。
オーディオECU403は、オススメの音楽に関する情報などを出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3(A)の符号21)は、上記の情報に基づき、オススメの音楽(オーディオ)に関する情報や、楽曲を選択するための画像をメニューとして表示することができる。
空調ECU404は、現在の空調状態に関する情報等を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3(A)の符号21)は、上記の情報に基づき、現在の空調状態に関する情報や、空調状態を変更可能とする画像を表示することができる。
外部通信部405は、着信状態やメール受信情報など、車両1の外部からの情報を出力可能である。制御装置20に含まれる表示制御装置(図3(A)の符号21)は、上記の情報に基づき、着信があること、メール受信があることを示す情報、電話を受話する又はメールを音声で読ませることが可能な画像等をメニューとして表示することができる。
次に、図2(A)及び図2(B)を参照する。図2(A)は、選択装置(車載機器操作システムに用いられるポインティングデバイス)の外観を示す図、図2(B)は、図2(A)におけるA−A線に沿う断面構造を示す図である。
ここでは、選択装置(入力装置、あるいは操作装置と称することもある)200が、図1において示したメニュー500(ラジアルメニュー)における項目を選択することに用いられることを想定して説明する。
図2(A)に示されるように、選択装置(ポインティングデバイス)200は、ステアリングホイール3に配設され、ユーザーの指(ここでは、例えば親指とする)の位置(言い換えれば、操作位置C)を検出する円環状の操作位置検出部210と、この操作位置検出部210と一体となって設けられ、操作位置検出部210が親指で押されることで、ユーザーによって選択(決定)がなされたことを検出する決定操作検出部220(220a〜220d、220x)と、リターン処理を行うときに使用されるリターンスイッチ230と、を有する。
なお、上記の例では、選択装置200の操作を指(手)で行っているが、ユーザーの、その他の身体部位を用いてもよい。
選択装置200は、ユーザーの親指等が操作面に触れた位置(操作位置C)を検出するタッチセンサであり、図2(B)に示すように、表面カバー211と、センサシート212と、スペーサ213と、を備える。選択装置200は、ユーザーが、親指等でその操作面上を触れる操作(以下、タッチ操作という)あるいは所定の軌跡を描くようになぞる操作(以下、ジェスチャ操作という)を行った際に、ユーザーの親指等が操作面に触れている位置(操作位置C)を検出し、ユーザーによる選択(決定)がなされると、その選択(決定)を検出して、例えば、選択(決定)がなされたことを示す信号(選択信号、言い換えれば選択(決定)検出信号)を出力する。
選択装置200における表面カバー211は、合成樹脂等の遮光性の絶縁材料によってシート状に形成され、凸状断面の立体形状が、中心点Qを中心とする円の円周に沿って連続的に形成された凸部(凸領域)211a(図2(A)において、放射状の模様が付された領域)と、凸部(凸領域)211aに連接する比較的平坦な平坦部(平坦領域)211bと、を有する。凸部(凸領域)211aは、山状の断面(凸状断面)を有し、その山(凸形状)は、中心点Qに向かう方向(内側)に長く、その反対方向である外側に短い輪郭線(稜線)を有する。その山(凸形状)が、中心点Qを中心とする円の円周に沿って、連続的に設けられることで凸部(凸領域)211aが構成される。
また、図2(B)に記載されるように、表面カバー211における凸部(凸領域)211aの下には、センサシート212が設けられており、これらを含む部分によって、上記の操作位置検出部210が構成される。ユーザーは、例えば、上記の凸部(凸領域)211aの、長手方向(中心点Qに向かう方向であり、言い換えれば内側方向)の斜面を指の触感で認識することにより、操作位置検出部210上における指のおおよその位置を認識することができ、選択装置200を見なくても、選択装置200を操作することができる。言い換えれば、ブラインド操作が可能となる。なお、上記の凸部(凸領域)211aが設けられない場合も想定され得るが、この場合でも、ユーザーが、中心点Qを中心とした円の円周に沿って手(指)の位置を移動させた場合、ユーザーは、自身が移動させた手(指)の軌跡(指等がタッチセンサの操作面に接触した位置の時間的変遷の跡)を知覚できることから、ユーザーは、自身の手の位置が、円の円周上のおおよそどの位置にあるかの見当をつけることができる。したがって、この場合でも、ブラインド操作が可能である。
センサシート212は、少なくとも凸部(凸領域)211aに対応する表面カバー211の裏面側において、中心点Qを中心とする円の円周に沿って配設され、ユーザーの指の操作位置Cを検出して、制御装置20(表示制御装置21)に、ユーザーの指等の操作位置Cに関する情報(操作位置の情報、あるいは操作位置を示す信号)を出力する。センサシート212は、例えば、絞り加工により表面カバー211と一体成形されることで、表面カバー211と同様の形状に加工される(図2(B)参照)。このように一体成形されることで、表面カバー211とセンサシート212は、一枚のシートのようになり、上記の凸部(凸領域)211aの段差形状は、その一枚のシートの曲がった部分(盛り上がった部分)で構成されることになる。また、このように一体成形されることで、表面カバー211の裏面とセンサシート212の表面とが当接する。これにより、表面カバー211の段差形状に対応して、センサシート212の検出部が配置されることになる。このように表面カバー211の段差形状に対応してセンサシート212の検出部が配置されているため、ユーザーの指等の移動が、凸部(凸領域)211a等の段差形状を有した操作面上で行われるものであっても、例えば表示制御装置21が、ユーザーの指の位置を検出することが可能である。
スペーサ213は、センサシート212の裏面側に位置し、一体成形された表面カバー211とセンサシート212の形状に合わせて形成され、ユーザーの指等によって、表面カバー211が表側から押圧された際に、上記の形状を保持する部材である。
決定操作検出部220(220a〜220d、200x)は、操作位置検出部210の裏面側に複数(図2(B)の例では5個)設けられる。決定操作検出部220(220a〜220d、220x)は、制御装置20(表示制御装置21を含む)と電気的に接続されており、ユーザーが、操作位置検出部210の操作面(表面カバー211の凸部(凸領域))211aを押下する操作(以下、押下操作という)を行うと、決定操作検出部220(220a〜220d、220x)が押され、これによって、ユーザーによって選択(決定)がなされたことが検出され、選択(決定)がなされたことを示す信号(選択信号、言い換えれば選択(決定)検出信号)が出力される。出力された選択(決定)検出信号は、制御装置20(表示制御装置21を含む)に送られる。表示制御装置21は、送られてきた選択(決定)検出信号に基づき、例えば、メニュー500(ラジアルメニュー)に含まれる複数の項目のうちのどの項目が選択されたかを判定し、その選択に応じた操作メニュー画像を生成し、表示装置10に表示する。これによって、選択された項目の内容に応じて、操作メニューの表示が切り替えられる。
リターンスイッチ230は、操作位置検出部210及び決定操作検出部220とは離れた位置にあるスイッチである。ユーザーが、リターンスイッチ230の操作面を押下する(言い換えれば、押下操作がなされる)と、制御装置20内の表示制御装置21にリターン信号が送信される。表示制御装置21は、リターンスイッチ230からのリターン信号に基づき、メニュー500の表示を、直近の過去の操作メニュー画像に戻す。言い換えれば、直前の表示への切り替えが行われる。
次に、図3(A)〜図3(C)を参照する。図3(A)は、図1の車載機器操作システムにおける、制御装置及び車両用メニュー表示制御装置(表示制御装置)の、より具体的な構成例を示す図、図3(B)は、メニュー画像生成部の構成例を示す図、図3(C)は、表示装置の構成の一例を示す図である。
図3(A)において、制御装置20は、表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21と、処理実行装置26と、を有し、必要に応じて、記憶装置(不図示)に、動作ルーチンファイル27が記憶される。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、メニュー画像生成部22と、メニュー表示処理部24と、を有しており、必要に応じて、記憶装置(不図示)内にメニューファイル25が記憶される。
上記の制御装置20の各構成は、例えば、記憶装置(不図示)に格納されているOS(オペレーティングシステム)等に搭載されるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラムに従ってCPUやMPU(コンピュータ:不図示)が動作することで実現することができる。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21におけるメニュー画像生成部22は、メニュー画像(操作メニュー画像)を生成する。例えば、予め用意されている複数のメニューファイル25の中から使用可能なものを取り出し(読み出し)、必要な情報を画像合成で組み込むことで、複数の操作項目を含むメニュー(操作メニュー)の画像を生成する。但し、これに限定されるものではなく、記憶部(不図示)に予め記憶された配列、又は記憶部(不図示)に記憶されたプログラムにより定められた配列に従って、複数の項目を配置する(項目を画像合成する)ことで、メニュー(操作メニュー)の画像を生成してもよく、あるいは、レンダリングにより画像を生成してもよい。生成された画像は、画像RAM(不図示)等に、一旦、蓄積される。
なお、表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、外部機器400(車載ECU401、ナビECU402、オーディオECU403、空調ECU404、外部通信部(通信機器)405等)からの情報を使用して画像を生成することができ、あるいは、その情報を使用せずに、記憶部(不図示)に予め記憶された画像データのみに基づき画像を生成してもよい。これによって、例えば、図1で示したメニュー500(ラジアルメニュー)(V)の元となる画像(元画像)を生成することができる。
表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)21は、具体的には、例えば、階層構造を有すると共に、1つの階層の画像に複数の操作項目が含まれるメニューの表示を制御するものであり、上述のとおり、メニューの画像を生成するメニュー画像生成部22と、生成されたメニューの画像の表示処理を行うメニュー表示処理部24と、を有する。
図3(A)におけるメニュー表示処理部24は、画像RAM(不図示)等から、生成された画像(画像データ)を読み出し、データ形式を整えたり、表示に必要な情報を付加したりし、その結果として得られた画像データを表示装置10に送る。
表示される車両用メニューは、例えば階層構造を有しており、選択された1つの項目に関連付けされた下位階層のメニューがある場合は、その下位階層のメニューが順次、表示される。下位階層のない項目が選択されると、例えば、メニュー画像生成部22から処理実行装置26に、最終的に選択された項目の内容を示す情報が送られる。処理実行装置26は、例えば、動作ルーチンファイル27を参照して、実行すべき処理の具体的な内容を示すデータを取得し(但し、この動作は不要な場合もあり得る)、取得したデータを、入出力I/F30及びバスBUSを経由して、外部機器(車載機器)400に送る。これによって、ユーザーによって選択された項目に関連付けられている処理が実行される。
また、図3(A)における制御装置20あるいは表示制御装置21(これらは、ハードウエアとしてCPU等(不図示)と、各種プログラムを格納する記憶装置(不図示)とを有する)は、種々の要因で生じる割り込み要求に対応することが可能である。
外部機器400の動作に起因して発生する割り込み要求は、例えば、車両に搭載される各種のECU(電子制御ユニット:図1の符号401〜405)が情報を発出することで生じ得る。この場合は、例えば、その情報が、制御装置20内のCPU等のハードウエアに伝えられ、CPU等が、例えばOS(オペレーティングシステム:GUIを含んでおり、図3(A)の表示制御装置21に対応する)に指令を送ることで、ハードウエア割り込みが生じ得る。
また、割り込み要求は、例えば、ユーザーが、車両用のポインティングデバイス(選択装置200)を介さずに、音声で指示を発出したり、目のまばたきや瞳の移動等(アイコンタクト動作)によって指示を発出したりすることによっても生じ得る。この場合は、音声認識ソフトやアイコンタクト認識ソフト等が、OS(GUIを含んでおり、図3(A)の表示制御装置21に相当する)に指令を送ることで、ソフトウエア割り込みが生じ得る。このように、図3(A)の制御装置20(あるいは表示制御装置21)は、ハードウエア割り込み、ソフトウエア割り込みのいずれにも対処することが可能である。
なお、図3(A)では、信号インターフェース(信号I/F)としては、選択装置(入力装置あるいは操作装置)200からの選択信号を処理する信号I/F40、音声検出部302からの音声信号(音声による指令等)を処理する信号I/F50、の2つを記載している。
信号I/F40は、選択信号処理用の入出力処理プログラムに従って動作する選択信号処理用インターフェース部(不図示)を有する。また、信号I/F50は、音声認識プログラムに従って動作する音声認識処理用インターフェース部(不図示)を有する。
次に、図3(B)に示されるように、メニュー画像生成部22は、選択装置200からの位置信号及び選択信号に基づいて、ユーザーによってどの項目が選択されたのかを判定する項目判定部600と、その選択が最終選択であるか否かを判定する最終選択判定部610と、選択された項目を選択履歴として記憶する選択履歴記憶部630と、表示制御処理を実行する制御処理部620と、メニューの表示形式(表示態様)を決定する表示形式決定部640(ここでは、階層化された小項目群を格納している階層化された小項目群格納部642を有するものとする)と、制御処理部620の制御の下でメニュー画像を生成する画像生成処理部650と、HUD表示領域(図1の符号101)の座標情報等を保持しているHUD表示領域情報保持部660と、を有する。
なお、項目判定部600、最終選択判定部610、選択履歴記憶部630、表示形式決定部640、HUD表示領域情報保持部660は、制御処理部620内に設けてもよい。各部は、制御処理部620の管理下にあることから、実質的に、制御処理部620に備わった機能ブロックとみることもできる。
制御処理部620は、1つの項目が選択されて、その選択された項目が最終選択ではなかった場合、その選択された項目の情報を選択履歴記憶部630に記憶させる。選択された項目が上位階層の項目(大項目)であった場合は、表示形式決定部640の階層化された小項目群格納部642から、選択された大項目に対応する、次に表示するべき小項目群の情報を読み出し、画像生成処理部650に指示して、その小項目群を表示させ、また、例えば、選択履歴記憶部630を参照して直近の選択にかかる項目の情報を読み出し、画像生成処理部650に送る。
画像生成処理部650は、例えば、表示形式決定部640が決定する表示形式(表示態様)に基づいて、メニュー表示に用いる画像を合成し、その画像を、メニュー画像として記憶部(不図示)に、一時的に記憶する。図3(A)で示したメニュー表示処理部24は、メニュー画像を記憶部(不図示)から読み出して、表示装置10に表示する。
制御処理部620は、画像生成処理部650を制御して、例えば、後述する図4(A)〜図4(C)、図5(A)、図5(B)、図6(A)〜図6(C)に示されるようなメニュー表示を実現させる。
次に、図3(C)を参照する。図3(C)に示されるように、表示装置10は、虚像の画像を表示するHUD装置501、及び実像の画像を表示する表示器601の少なくとも一方を含むことができる。なお、HUD装置501は光源503を有しており、例えば、この光源503の光強度が、画像データに基づいて画素単位で変調されることで、スクリーン(不図示)上に画像が表示され、その画像の表示光が、投射光学系(不図示)を介して、図1のウインドシールド(光の一部を透過し、一部を反射する性質をもつ部材)1に投射されることで、例えば、図1で示したメニュー500(V)が表示される。
次に、図4〜図6を参照して、本発明を、メニューの表示制御に適用した場合の具体例について説明する。まず、図4を参照する。図4(A)は、メニュー表示における、第m階層(mは1以上の自然数:ここではm=1)の項目表示の一例例を示す図、図4(B)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例を示す図、図4(C)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の他の例を示す図である。
図4(A)の例では、第m階層(mは1以上の自然数)のメニュー403に属する各項目A〜Fは、四角形(これに限定されるものではなく、広義には多角形)である表示領域(HUD表示領域)101の外側において、例えば、その四角形に接する外枠を構成するように、4つの辺(左辺、右辺、上辺、下辺:言い換えれば、四角形の表示領域を他の領域と区画する境界線)の各々に沿って配置されている。
先に図1で示したように、例えば、表示装置10としてHUD装置を用いる場合、表示領域(HUD表示領域)101を、ウインドシールド(フロントガラス等)2上において、かなり広く設けることも可能である。よって、その表示領域(HUD表示領域)101の外側にて、例えば、外枠を構成するように、第m階層のメニュー403の複数の項目A〜Fを配置することで、第m階層の項目の表示に関して、かなり広範囲にわたる環状の配置とすることができる。
ここで、図4(A)の例では、表示領域が四角形であることから、四角環状の配置となる。仮に、表示領域(HUD表示領域)101が多角形であるならば、多角環状の配置を実現することができる。但し、必ず、環状の配置が成立しなければいけない、というわけではなく、図4(A)のような、閉じた図形の各辺に沿った項目の配置(環状の項目配置が許容されるような配置)が行なわれる、ということであり、少なくとも2つの項目が配置されていればよいものとする。
また、図4(A)の例にて、例えば、下側に位置する項目D、Eが表示されることで、前方の道路の路面が見えにくくなることが懸念されるときは、項目D、Eについては表示しない、という場合も有る。言い換えれば、前方の実景の視認性を優先させて、項目A〜Fの表示や配置については、適宜、変更、変形がなし得る。
図4(A)は、従来のように、ラジアルメニューの上位階層の項目を、局所的な円形の内部に収める表示形式と異なり、表示装置の表示領域の外側にて、例えば、外枠を構成するかのように項目を配置することで、広範囲にわたる環状の表示が可能となり、項目の表示範囲が、従来に比べて格段に広がり、ユーザーは、従来のように、局所的な円の内部を注視しなくても、上位階層の項目を、容易に、かつ、前方の実景の視認性を低下させることなく、認識することができる。
各項目が、広範囲にわたって配置されることから、1つの項目の表示領域が拡大されて見易くなる。この点は、例えば、ユーザーの視線(視点)の位置を検出する技術を用いた
アイコンタクトによる項目選択を採用する上でも有利となる。
言い換えれば、ラジアルメニュー(広義には、複数の項目が環状に配置されることが許容される環状メニュー)を広範囲に表示することで項目の視認性が向上し、また、メニューの項目に視線を合わせる場合においても、ユーザーの有効視野を広く保つことができ、よって、安全運転にも適した新規な車両用メニュー表示制御装置が実現される。
図4(B)は、第(m+1)階層のメニュー410における項目の配置例を示している。ユーザーによって、選択装置200が操作されて、図4(A)に示される第m階層のメニュー403における複数の項目(A〜F)の内の1つの項目(ここでは、項目A)が選択されると、その選択された項目(項目A)に関連付けられた複数の項目を含む第(m+1)階層のメニュー410が表示される。
図4(B)に示されるように、第(m+1)階層のメニュー410は、弧(ここでは半楕円の周に相当する)と、弧の両端を結ぶ直線(ここでは、半楕円の長軸に相当する)と、によって外形が定まる閉じた図形(ここでは半楕円(略半楕円を含む))の内部領域が、直線(半楕円の長軸)上の一点である原点を通る放射状の直線によって区画され、区画された領域に項目が配置されてなるラジアルメニュー形式の画像を、表示領域(HUD表示領域)101の内側の、選択された項目(項目A)の位置に対応する位置(図4(B)の場合、項目Aの直下の位置)に、かつ、直線(半楕円の長軸)が、表示領域(HUD表示領域)101の外形を定める輪郭線の側にあるようにして配置されて表示される。
メニュー410(ラジアルメニュー)は、一種の、ポップアップ型のメニュー(ユーザーの操作位置から飛び出すようにして現れる形式のメニュー)ということができる。
メニュー410(ラジアルメニュー)は、半円の外形であってもよい。なお、半円、半楕円等については、厳密な幾何学に拘泥せずに、これらに近似する図形も含むものとして広義に解釈するものとする。
図4(B)の例では、第m階層の選択された項目(項目A)の表示領域が四角形(厳密には台形(対向する一対の辺が平行である四辺形))であり、その四角形を構成する一辺(ここでは、表示領域101側の辺)が、表示領域(HUD表示領域)101の外形である四角形に接しており(その箇所を接触箇所と称する))、メニュー410(ラジアルメニュー)における直線(半楕円の長軸)が、その接触箇所に接している、という、無駄のない、コンパクトな位置関係となっている。
このような表示とすると、上位階層である第m階層(図4(A))で選択された項目(項目A)の近傍に(好ましくは、その項目の表示領域に接して)、複数の下位項目を含むメニュー410が表示されることになり、上位階層にて選択された項目(項目A)に関連して、複数の下位項目(メニュー410に属する項目)が表示されているのである、という階層関係を、ユーザーは直感的に理解することができる。
また、上位階層である第m階層で選択された項目の表示領域は広く取ることが可能であることから、その項目に対応して表示されるラジアルメニューの表示領域も広く確保することができる。よって、ラジアルメニューに含まれる各項目の表示領域の面積を広くとることができる。
なお、ラジアルメニューの外形として、円や楕円の全部ではなく、その一部を利用する形状(半円や半楕円)とすることで、上位/下位の各項目が互いに接するような、コンパクトな表示とすることが可能となる。また、その半円や半楕円に収まるように、例えば、項目数を限定することで、1つの項目についての、必要な表示領域を確実に確保することができる。なお、図4(B)のメニュー410(ラジアルメニュー)では、項目数の上限が5に設定されている。これによって、車両1を運転しているユーザーであっても、必要な視認性を保つことが可能である。但し、上記の上限値は固定ではなく、例えば、ユーザー設定によって、適宜、変更することが可能である。
図4(C)は、項目Cが選択された場合に表示されるメニュー410(ラジアルメニュー)の例を示している。項目Cの表示領域(台形)は縦長であることから、半楕円の外形を有するメニュー410は、縦方向に延びるようにして配置(半楕円の長軸が縦方向に延在するように配置)される。図4(C)におけるメニュー410においても、1つの項目の表示面積が小さくなりすぎないように、項目数の上限が5に設定されている。これによって、車両1を運転しているユーザーであっても、必要な視認性を保つことが可能である。但し、上記の上限値は固定ではなく、例えば、ユーザーによる設定によって、適宜、変更することが可能である。
次に、図5を参照する。図5(A)は、メニュー表示における、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニュー表示の例)を示す図、図5(B)は、第(m+2)階層(ここでは第3階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニューに上書きされた第2のラジアルメニューの例)を示す図である。
図5(A)には、第(m+1)階層(ここでは第2階層)のメニュー410(ラジアルメニュー)が示されている。ここで、ユーザーによって、選択装置200が操作されて、例えば、メニュー410に含まれる5つの項目(下位項目、あるいは小項目)の内の、「TEMP(温度)」という項目が選択されたとする。
この場合、メニュー表示は、図5(A)から図5(B)へと遷移する。図5(B)には、第(m+2)階層(ここでは第3階層)のメニュー410が示されている。図5(B)のメニュー410には、図5(A)で選択された「TEMP(温度)」という項目に関連する、「24℃、25℃、26℃、27℃、28℃」の5つの項目(更に下位の項目、あるいは更なる小項目)が示されている。
ここで、図5(B)のメニュー410の画像は、図5(A)の第(m+1)階層と同様のラジアルメニュー形式の画像であり、その項目の配置形式についても、第(m+1)階層の操作メニューと同様の配置形式である。そして、図5(B)のメニュー410は、図5(A)のメニュー410に上書きされて(言い換えれば、置換されて)表示されている。
言い換えれば、更に下位の階層のラジアルメニュー(環状メニュー)を表示する場合(図5(B)の場合)、直近の階層のラジアルメニュー(環状メニュー:図5(A))の上に、上書きして表示を行うものであり、これによって、ユーザーは、視線を移動させることなく、更に下位の階層の項目を見ることができる。よって、階層構造をもつメニューを、見易く表示することができる。
次に、図5(B)の表示から、図5(A)の表示に戻る場合について説明する。上述のとおり、メニュー410(ラジアルメニュー)は、半円、又は半楕円の外形を有するものであり、一方、先に図2(A)を用いて説明した選択装置200は、平面視で円形のタッチセンサ(タッチセンサ部分)を有しており、図2(A)で説明したとおり、ユーザーは、例えば時計回り(図2(A)のC方向)に指を動かし、指でタッチセンサを押下することで選択を行うと、図2(A)における決定操作検出部220(220a〜220d、220x)が、その指による押下動作を検出して、検出信号を制御装置20(の表示制御装置21)へと発出(送信)する構成となっている。
直近の階層へと戻るキーとしては、リターンキー(図2(A)の符号230)が用意されているが、このリターンキー230を用いなくても、ユーザーが、円形のタッチセンサの、ラジアルメニューの外形である半円、あるいは半楕円に対応しない領域において、所定の選択動作(指による押下動作)を行うことで、1つ前の階層のメニューに戻すことができる。
ここで、図5(A)、(B)に示されるメニュー410(ラジアルメニュー)は、楕円を長軸に沿って2分割した場合の、下半分のみの半楕円であり、上半分は欠如している。従って、図2(A)の円形のタッチセンサにおいて、メニュー410(下半分の半楕円)に対応しない、「上半分の半円の箇所(時計で言えば、9時〜3時までの箇所)が、「メニュー410の外形である半円、あるいは半楕円に対応しない領域」となる。
言い換えれば、ユーザーが、円形のタッチセンサの、ラジアルメニューの外形である半円、あるいは半楕円に対応しない領域において、所定の選択動作(指による押下動作)を行うと、そのことを示す信号が選択装置200から発出され、これを受けて、図3(A)、図3(B)で示したメニュー画像生成部22における制御処理部620は、第(m+1)階層の操作メニューが表示されている場合は、第m階層の操作メニューに戻させ、第(m+2)階層の操作メニューが表示されている場合は、第(m+1)階層の操作メニューに戻させる、という直近の上位階層への戻し処理を実行する。
これによって、ユーザーは、選択装置(操作装置)200とメニュー410(ラジアルメニュー)とを、図形認識に基づいて対応付けしつつ、選択装置200を直感的に操作して、1つ前の階層に容易に戻すことができ、従って、車載機器操作システムの操作性が向上する。また、リターンキー230を用いる場合は、指を円形のタッチセンサから離す必要があるが、上記の方法によれば、指を離す必要がなく、より迅速で効率的な戻り処理が実現される。
次に、図6を参照する。図6(A)は、メニュー表示における、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニュー表示の例)を示す図、図6(B)は、第(m+2)階層(ここでは第3階層)の項目表示の一例(第1のラジアルメニューに第2のラジアルメニューを上書きし、かつ、第(m+1)階層において選択された項目を、選択履歴項目として残す例)を示す図、図6(C)は、第(m+1)階層(ここでは第2階層)の項目表示の他の(第1のラジアルメニューを表示し、かつ、選択されなかった第m階層の項目の視認性を低下させる例)を示す図である。
図6(A)は、先に説明した図5(A)と同じである。図6(A)において、メニュー410における「TEMP(温度)」という項目が選択される。このとき、選択された項目について、例えば、項目の外形の色を変える、輝度を変える、点滅させる、といった表示態様の変更(強調表示、あるいはハイライト表示)を行うことで、選択された項目を、ユーザーにはっきりと認識(確認)させることができる。
図6(B)において、メニュー410(ラジアルメニュー)については、図5(B)と同じであるが、図6(B)では、第m階層で選択された「項目A」という「第1の項目」の表示が、第(m+1)階層で選択された「TEMP」という「第2の項目」の表示に置換されている。第2の項目が、第1の項目の表示に代えて、選択履歴項目として表示される、ということになる。
言い換えれば、第(m+1)階層のラジアルメニューから、第(m+2)階層のラジアルメニューに移行(ラジアルメニュー画像を上書き)する際、第(m+1)階層にて選択された項目(第2の項目)を、表示領域の外側に配置されている、第m階層にて選択された項目(第1の項目)の表示領域に退避させて、選択履歴項目(履歴表示)として残すことにする。
これによって、第(m+2)階層のメニュー410(図6(B))が表示されたときに、そのラジアルメニューの項目(27℃〜28℃)は、第(m+1)階層(図6(A))にて選択された「第2の項目(TEMP)」についての下位項目であることが一目でわかり、従って、ユーザーは、表示されているメニューの階層関係(1つ前の階層と現在の階層との関係)を直感的に認識することができる。よって、例えば、階層が深化したとしても、ユーザーが迷って不安を感じることが抑制され、本発明の、階層化されたメニュー表示の利便性が向上する。
次に、図6(C)を参照する。図6(C)では、第m階層において、項目Aが選択されたとき、選択されなかった項目B〜Fについては、例えば、透過性を増す処理を行って、視認性を低下させる処理が実行される。
例えば、HUD装置を用いてメニューを表示しているとき、その表示は、ウインドシールド(フロントガラス等の、光の透過性と反射性を兼ね備えた部材)2を介して、虚像としてユーザーに認識(表示)されるが、ユーザーは、ウインドシールド(フロントガラス等)2を介して、例えば前方の実景(道路等)も見なければならず、このとき、選択されなかった上位の項目が、同じ視認性(例えば同じ輝度)が維持されたままで表示されていると、場合によっては、それらが、実景の視認の妨げの要因になる場合もあり得る。
そこで、図6(C)の例では、選択されなかった第m階層の項目(言い換えれば、今回の選択に関連しない第m階層の項目:項目B〜F)については、選択された項目(項目A)よりも視認性を低下させる(例えば、表示輝度を低下させる、透過性を高くする、彩度を変える、色を変える、表示にかかる文字を太字から細字に変える等の処理を行う)。これによって、ユーザーによる、実景の視認性を向上させることができる。
次に、図7を参照する。図7は、車両用表示制御処理の主要な手順の一例を示すフローチャートである。
ユーザーによって選択装置200の操作がなされると(ステップS1にてYのとき)は、第m階層の項目(少なくとも2つの項目)を、表示領域(HUD表示領域)101の外側において、その表示領域を定義する輪郭線(多角形の辺の内の、少なくとも2辺)に沿って表示する(ステップS2)。
次に、予め、ユーザー設定による小項目数(メニュー410に含まれる項目数)の上限値が設定されているかが判定され(ステップS3)、Yのときは、そのユーザー設定による項目数を上限として設定し(ステップS4)、Nのときは、「5」を上限値として設定する(ステップS5)。
次に、ステップS2にて表示した複数の項目の中から、ユーザーによって1つが選ばれると(ステップS6)、その選択された項目に隣接して(好ましくは、図4(A)、(B)で示されるように、その選択された項目に接して)、ラジアルメニュー形式による複数の項目(下位項目)を表示し、このとき、必要に応じて、図6(C)で示されるように、選択された項目以外の項目(選択に関連しない項目)の視認性を低下させる(ステップS7)。
ユーザーによって項目が選択されると(ステップS8でYのとき)、その選択が最終選択であるか、言い換えれば、次に表示する下位項目が無いかが判定される(ステップS9)。
ステップS9でYのときは、ステップS14に移行し、最終選択項目を表示した後(但し、これは省略してもよい)、第m階層のメニューに戻る。
ステップS9でNのときは、第(m+2)階層の複数の小項目(ラジアルメニュー)を、第(m+1)階層の複数の小項目(ラジアルメニュー)に上書きして表示し、また、必要に応じて、第(m+1)階層で選択された項目を、第m階層の、ステップS6の選択に係る項目の表示領域に、選択履歴項目として表示する(ステップS10)。
ユーザーによって項目が選択されると(ステップS11でYのとき)、その選択が最終選択であるか、言い換えれば、次に表示する下位項目が無いかが判定される(ステップS12)。
ステップS12でYのときは、ステップS14に移行し、最終選択項目を表示した後(但し、これは省略してもよい)、第m階層のメニューに戻る。
ステップS12でNのときは、第(m+k)階層(k≧3)のラジアルメニューを直近のラジアルメニューに上書き表示し、必要に応じて、ステップS11にて選択された項目を、選択履歴項目として表示する。下位階層が存在する場合には、以降、ステップS11〜S12が繰り返し実行される。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、ラジアルメニュー(広義には、複数の項目が環状に配置されることが許容される環状メニュー)を広範囲に表示し、メニューの項目に視線を合わせる場合においても、ユーザーの有効視野を広く保つことができる車両用メニュー表示が可能なメニュー表示制御装置を提供することができる
また、例えば、本実施形態にかかる車両用メニュー表示制御装置と、表示装置と、選択装置と、処理実行装置とを用いることで、車両を運転中の運転者等が、ブラインド操作で、快適に車載機器を操作可能な、車載機器操作システムを実現することができる。
また、表示装置として、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置を使用することで、HUD装置の表示領域(HUD表示領域)の外側において、そのHUD表示領域を規定する仮想的な境界線に沿って項目を表示し、何れか1つの項目が選択されると、HUD表示領域の内側で、かつその選択された項目に対応する位置に、例えば、半円や半楕円(これに近い形状のものを含む)の外形をもつラジアルメニュー(言い換えれば、複数の項目を環状に配置することが許容される環状メニュー)を表示する、新規なHUDシステム(HUD装置を用いた車載機器操作システム)を構築することができる。
この場合、HUD装置の広い表示領域を有効に活用して、ラジアルメニュー(環状メニュー)をより広範囲に表示し、項目を注視した時においても、ユーザーの有効視野をより広く保つことができることから、車両の運行を妨げる可能性が十分に低減され、より使い勝手のよいHUDシステムが実現される。
第10の態様において、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラムは、コンピュータを、第1乃至第7の何れか1つに記載の車両用メニュー表示制御装置として動作させる。
また、本発明の実施形態にかかるGUIプログラムを使用することにより、車両用表示に適した操作メニューの表示制御を、ソフトプログラムを用いて、簡易な構成にて実現することができる。
なお、本明細書において、車両とは、例えば自動車、電車、飛行機、船舶等の「乗り物」を示す用語として広義に解釈し、又、メニューという用語も、例えば「複数の選択肢を含む表示」というように、広義に解釈するものとする。
また、上記の説明では、第(m+1)階層、第(m+2)階層のメニューをラジアルメニューと称しているが、「ラジアルメニュー」は広義に解釈するものとする。また、上記の説明におけるラジアルメニューは、選択された項目に対応して表示される、一種のポップアップメニューでもあり、例えば、選択された項目に対応して飛び出してくるような、吹出し形式の表示であっても、その内部の領域が複数の領域に区画されて、各区画に2以上の項目の各々が配置されていれば、その表示も、ラジアルメニューとして把握することができる。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・車両、10・・・表示装置、20・・・制御装置、21・・・表示制御装置(車両用メニュー表示制御装置)、22・・・メニュー画像生成部、24・・・・メニュー表示処理部、26・・・処理実行装置、30・・・入出力I/F(入出力インターフェース)、40、50・・・・信号インターフェース(信号I/F)、200・・・選択装置(入力装置、操作装置、車両用ポインティングデバイス)、210・・・(円環状の)操作位置検出部(タッチセンサ部)、211a・・・円の円周に沿って連続的に形成された凸部(凸領域)、230・・・リターンキー(リターンアイコン)、302・・・音声検出部、403・・・第m階層のメニュー(環状メニュー)、410・・・メニュー(例えば第(m+1)階層、第(m+2)階層のメニューであり、広義には環状メニュー)、501・・・HUD装置、600・・・項目判定部、610・・・最終選択判定部、620・・・制御処理部、621・・・項目数・サイズ調整部、630・・・選択履歴記憶部、640・・・表示形式(表示態様)決定部、642・・・階層化された小項目群格納部、650・・・画像生成処理部、660・・・HUD表示領域情報保持部。

Claims (10)

  1. 階層構造を有するメニューの表示を制御する車両用メニュー表示制御装置と、前記メニューを、所定の表示領域内において表示する表示装置と、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を、ユーザーの選択動作に応じて発生させる選択装置と、前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、を有する車載機器操作システムに用いられる前記車両用メニュー表示制御装置であって、
    前記メニューの画像の生成を制御する制御処理部と、前記制御処理部の制御の下で前記メニューの画像を生成する画像生成処理部と、を有するメニュー画像生成部と、
    生成されたメニュー画像の表示処理を行うメニュー表示処理部と、
    を有し、
    前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、第m階層(mは1以上の自然数)の操作メニューに含まれる複数の項目を表示させる場合に、前記表示装置の、前記所定の表示領域の外側において、前記所定の表示領域の形状を定める輪郭線に沿って配置することによって表示させる、
    ことを特徴とする車両用メニュー表示制御装置。
  2. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、前記第m階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の1つの項目が選択され、その選択された項目に関連付けられた複数の項目を含む第(m+1)階層の操作メニューを表示させる場合に、
    弧と、前記弧の両端を結ぶ直線と、によって外形が定まる閉じた図形の内部領域が、前記直線上の一点である原点を通る放射状の直線によって区画され、区画された領域に項目が配置されてなるラジアルメニュー形式の画像を、前記所定の表示領域の内側の、前記選択された項目の位置に対応する位置に、かつ前記直線が、前記輪郭線の側にあるようにして配置することによって表示させる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  3. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記ユーザーによって前記選択装置が操作されて、前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の1つの項目が選択され、その選択された項目に関連付けられた複数の項目を含む第(m+2)階層の操作メニューを表示させる場合に、
    第(m+2)階層の操作メニューとして、前記第(m+1)階層の操作メニューと同様のラジアルメニュー形式の画像を生成させ、そのラジアルメニュー形式の画像を、前記第(m+1)階層の操作メニューと同様の配置にて、前記第(m+1)階層の操作メニューに上書きすることによって表示させる、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  4. 前記閉じた図形が、円を直径で2分割して得られる半円、又は、楕円を、長軸あるいは短軸で2分割して得られる半楕円であり、
    前記選択装置が、前記閉じた図形における前記円、又は前記楕円の円周に対応する外形を備える部分を有し、前記ユーザーによる前記選択装置の操作が、前記外形に沿って前記ユーザーの身体の一部を動かし、所定の選択動作を行うものである場合に、
    前記ユーザーが、前記外形を備える部分の、前記半円、又は前記半楕円に対応しない領域において前記所定の選択動作を行い、そのことを示す信号が前記選択装置から発出されると、前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、前記第(m+1)階層の操作メニューが表示されている場合は、前記第m階層の操作メニューに戻させ、前記第(m+2)階層の操作メニューが表示されている場合は、前記第(m+1)階層の操作メニューに戻させる、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  5. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記第m階層の操作メニューにおいて第1の項目が選択された結果として、前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記ラジアルメニュー形式の画像が、前記所定の表示領域の内側の、前記第1の項目の位置に対応する位置において表示されている状態で、
    前記第(m+1)階層の操作メニューにおける前記複数の項目の内の第2の項目が選択された結果として、前記第(m+2)階層の操作メニューを表示させる場合に、
    前記第2の項目を、前記第1の項目の表示に代えて、選択履歴項目として表示させる、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  6. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記第m階層の操作メニューにおいて第1の項目が選択された結果として、前記第(m+1)階層の操作メニューを表示する際に、前記第m階層の操作メニューの、前記第1の項目以外の項目の視認性を、前記第1の項目の視認性よりも低下させる、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  7. 前記メニュー画像生成部における前記制御処理部は、
    前記ラジアルメニュー形式の画像に含まれる項目数の上限を5とする、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の車両用メニュー表示制御装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置と、
    前記メニューを表示する表示装置と、
    ユーザーの操作に応じて、前記メニューに含まれる1つの項目を選択するための選択信号を発生させる選択装置と、
    前記ユーザーによって最終的に選択された項目に対応する、車載機器の操作処理を実行する処理実行装置と、
    を有する車載機器操作システム。
  9. 前記表示装置として、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置を使用する、ことを特徴とする、請求項8に記載の車載機器操作システム。
  10. コンピュータを、請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両用メニュー表示制御装置として動作させる、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)プログラム。
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