JP2019133170A - 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ - Google Patents

低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ Download PDF

Info

Publication number
JP2019133170A
JP2019133170A JP2019035727A JP2019035727A JP2019133170A JP 2019133170 A JP2019133170 A JP 2019133170A JP 2019035727 A JP2019035727 A JP 2019035727A JP 2019035727 A JP2019035727 A JP 2019035727A JP 2019133170 A JP2019133170 A JP 2019133170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
acrylate
fiber
refractive index
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2019035727A
Other languages
English (en)
Inventor
ロバートソン ビッカム スコット
Robertson Bickham Scott
ロバートソン ビッカム スコット
クマール ミシュラ スニグダラジ
Kumar Mishra Snigdharaj
クマール ミシュラ スニグダラジ
オカンポ マニュエラ
Ocampo Manuela
オカンポ マニュエラ
ダイアナ パターソン ジョアン
Diana Patterson Joan
ダイアナ パターソン ジョアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2019133170A publication Critical patent/JP2019133170A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02004Optical fibres with cladding with or without a coating characterised by the core effective area or mode field radius
    • G02B6/02009Large effective area or mode field radius, e.g. to reduce nonlinear effects in single mode fibres
    • G02B6/02014Effective area greater than 60 square microns in the C band, i.e. 1530-1565 nm
    • G02B6/02019Effective area greater than 90 square microns in the C band, i.e. 1530-1565 nm
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02395Glass optical fibre with a protective coating, e.g. two layer polymer coating deposited directly on a silica cladding surface during fibre manufacture
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/028Optical fibres with cladding with or without a coating with core or cladding having graded refractive index
    • G02B6/0281Graded index region forming part of the central core segment, e.g. alpha profile, triangular, trapezoidal core
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/036Optical fibres with cladding with or without a coating core or cladding comprising multiple layers
    • G02B6/03616Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference
    • G02B6/03622Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference having 2 layers only
    • G02B6/03627Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference having 2 layers only arranged - +

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】大きな有効面積および低い曲げ損失を有する光ファイバを提供する。【解決手段】光導波路ファイバ10は、4.8μm≦r1≦10μmの範囲の半径r1と、相対屈折率パーセントプロファイルΔ1(r)は、−0.15%≦Δ1MAX≦0.2%の範囲の最大値Δ1MAXを有するコア12、クラッド20、クラッドを囲み且つ直接隣接し、約0.20MPa未満のin situ弾性率および190μm未満の外径を有する第1のコーティング22、第1コーティングを囲み且つ直接隣接し、約1500MPa超のin situ弾性率を有する第2のコーティング24とを備える。ファイバが、1550nmの波長において130μm2超の有効面積および1550nmの波長において0.4dB/km未満のワイヤメッシュドラムマイクロベンド損失を示すように、相対屈折率パーセントプロファイルΔ1(r)ならびに第1および第2コーティングが構成される。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年3月28日に出願された米国仮特許出願第61/806,005号(その内容に依拠し、その全体において参照により本明細書に組み込む)の米国法典第35編第119条下の優先権の利益を主張する。
本開示は概して、光ファイバに関し、特に、大きな有効面積および低いマイクロベンド損失を有する光ファイバに関する。
光増幅器技術および波長分割多重技術は典型的に、長距離のための高出力伝送を提供する電気通信システムにおいて必要とされる。高出力および長距離の定義は、ビット速度、ビットエラー率、多重化方式、およびおそらく光増幅器が規定される特定の電気通信システムに関連してのみ意味がある。高出力および長距離の定義に影響を与えている、当業者に公知のさらに別の要因がある。しかしながら、大抵の目的では、高出力は、約10mWよりも大きい光出力である。高出力システムはしばしば、自己位相変調、四波混合、相互位相変調、および非線形散乱プロセスなどの非線形光学効果の難点があり、それらの全てが、高出力システムにおいて信号の低下を引き起こし得る。いくつかの用途において、1mW以下の光出力レベルは非線形効果に影響されやすいため、非線形効果は依然として、低出力システムにおいて重要な問題になる場合がある。さらに、減衰などの他の光ファイバ特質が、信号の低下の要因になる。
概して、大きな有効面積(Aeff)を有する光導波路ファイバは、自己位相変調、四波混合、相互位相変調、および非線形散乱プロセスなど、信号を低下させる非線形光学効果を低減する。しかしながら、光導波路ファイバの有効面積を増加させることによって、典型的に、マクロベンドによるおよびマイクロベンドによる損失の増加をもたらし、それは、ファイバによる信号伝送を減衰させる。低いマイクロベンド損失の必要性は、長い伝送距離について(例えば100km以上)および再生器、増幅器、送信器および/または受信器間の間隔が大きいシステムにおいてますます重要になっている。大きな有効面積(Aeff)ならびに低い曲げ損失を有する光ファイバを開発することが望ましい。
本開示は、大きな有効面積(Aeff)および低い曲げ損失を有する光ファイバを提供する。
本ファイバは、コア領域と、クラッド領域と、コーティングとを備えてもよい。コア領域は、中央コア領域と、周囲コア領域とを備えてもよい。クラッド領域は、第1の屈折率を有する内部クラッド領域と、第2の屈折率プロファイルを有する外部クラッド領域とを備えてもよい。コーティングは、クラッドを囲む第1コーティングと、第1コーティングを囲む第2コーティングとを備えてもよい。第1コーティングのin situ弾性率は、第2コーティングのin situ弾性率よりも低くてよい。
中央コア領域の半径rは、2μm以下であってもよい。周囲コア領域の外半径rは、4μm〜10μmであってもよい。内部クラッド領域の外半径rは、16μm〜30μmであってもよい。
コアおよびクラッド領域のために使用される材料には、シリカ、アルカリ金属またはアルカリ土類金属で改質されたシリカ、および/またはドープされたシリカなどが含まれる。コア領域は、Geを含有しないシリカを含有してもよい。中央コア領域は、Geを含有しないシリカを含有してもよく、周囲コアは、ドープされたシリカを含有してもよい。周囲コア領域は、第1のドーパントを有するシリカを含有する第1の領域と、第2のドーパントを有するシリカを含有する第2の領域とを含有してもよい。周囲コア領域は、第1の濃度で第1のドーパントを有するシリカを含有する第1の領域と、第2の濃度で前記第1のドーパントを有するシリカを含有する第2の領域とを含有してもよい。ドーパントは、高純度シリカに対してコア領域の屈折率を増加または減少させるように作用する元素を含有してもよい。代表的なドーパントには、ハロゲン化物(例えばCl、Br、F)、金属(例えばAl、Ti、遷移金属)、Ge、およびPなどが含まれる。これらのドーパントまたは他のドーパント、例えばアルカリ金属(例えばK、Na)を使用して、高純度シリカに対してコア領域の粘度を改良してもよい。
クラッドは、コア領域の屈折率よりも小さい屈折率を有してもよい。クラッドは、内部クラッド領域と外部クラッド領域とを備えてもよく、そこで内部クラッド領域の屈折率は、外部クラッド領域の屈折率よりも小さい。
光ファイバのコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1550nmでの0.195dB/km未満の減衰、1550nmでの12.4μm超のモードフィールド直径および/または1530nm未満のケーブルカットオフ波長をもたらすように選択されてもよい。1550nmでのモードフィールド直径は13.2μm超、または13.6μm超、または13.8μm超であってもよい。
第1コーティングは、短いゲル化時間を有する硬化性第1組成物から選択されてもよい。硬化性第1組成物は、アクリレート、置換アクリレート、またはビニル置換アミドモノマーを含有してもよい。硬化性第1組成物はオリゴマーをさらに含有してもよい。オリゴマーはウレタンアクリレートオリゴマーであってもよい。ウレタンアクリレートオリゴマーはイソシアネート基を含有してもよい。ウレタンアクリレートオリゴマーは単一のイソシアネートを含有してもよい。ウレタンアクリレートオリゴマーはイソシアネート基とアルコール基とを含有してもよい。
第1コーティングのin situ弾性率は、0.2MPa未満、または0.15MPa未満、または0.12MPa未満、または0.10MPa未満であってもよい。
第1コーティングのin situガラス転移温度(T)は、−20℃未満、または−30℃未満、または−40℃未満、または−45℃未満であってもよい。
第1コーティングの外径は、195μm未満、または190μm未満、または185μm未満、または180μm未満であってもよい。
第2コーティングは、1個または複数個のアルケン基を含有してもよい1つ以上のアルケンモノマーを含有する硬化性第2組成物から形成されてもよい。代表的なアルケンモノマーには、アクリレート、置換アクリレート、アルキルアクリレート、アルコール系アクリレート、ビニル置換アミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、および酸エステルなどが含まれる。アルケンモノマーは、ポリアクリレートまたはアルコキシル化ポリアクリレートであってもよい。
第2コーティングは、第1コーティングよりも高いin situ弾性率を有してもよい。第2コーティングのin situ弾性率は、1200MPa超、または1400MPa超、または1500MPa超、または1600MPa超であってもよい。
第2コーティングの外径は、250μm未満、または240μm未満であってもよい。
前述の特質の1つ以上を有する光ファイバは、低い曲げ損失をさらに示す場合がある。光ファイバは、ワイヤメッシュドラム試験によって測定されたときに1550nmの波長において0.4dB/km未満、または0.3dB/km未満、または0.2dB/km未満、または0.1dB/km未満のマイクロベンド損失を1550nmの波長において示す場合がある。
光ファイバが、以下の特徴:
4μm≦r≦10μmの範囲の半径rと、高純度シリカに対して測定されて%で表わされる、−0.15%≦Δ1MAX≦0.1%の範囲の最大値Δ1MAXを有する相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)とを有するコアと、
クラッドと、
前記クラッドを囲み且つ直接隣接し、0.2MPa未満のin situ弾性率および−40℃未満のin situガラス転移温度を有する第1コーティングと、
前記第1コーティングを囲み且つ直接隣接し、1200MPa超のin situ弾性率を有する第2コーティングと
の1つ以上を含んでもよく、
前記光導波路ファイバが、1550nmの波長において12.4μm超のモードフィールド直径および1550nmの波長において0.4dB/km未満のワイヤメッシュドラムマイクロベンド損失を示すように前記相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)ならびに前記第1および第2コーティングが構成される。
中央コア領域、第1の周囲コア領域、第2の周囲コア領域、およびクラッド領域を有するファイバの断面図である。 Δ0MAX=Δ1MAX、Δ1MIN=Δ2MAX、およびΔ3MIN=Δ3MAXである実施形態において図1の設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを図示する。 >0、Δ0MAX>Δ1MAX、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである実施形態において図1の設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを図示する。 =0、Δ1MAXがファイバの中心においてまたはその近くで起こり、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである実施形態において図1の設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを図示する。 >0、Δ1MAXがr<rで起こり、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである実施形態において図1の設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを図示する。 試料ファイバの屈折率プロファイルを図示する。
本明細書において典型的な実施形態のさらに別の特徴および利点は以下の詳細な説明に示され、部分的に、当業者にはその説明から容易に明らかであり、もしくは以下の詳細な説明、要約書、請求の範囲、ならびに添付した図面などを含めて、本明細書において説明されるように実施形態を実施することによって認識される。
前述の一般的な説明および典型的な実施形態の以下の詳細な説明は両方とも、特許請求の範囲されるように開示の範囲の性質と特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図するものであることは理解されるはずである。添付した図面は、典型的な実施形態のさらなる理解を提供するために与えられ、本願明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、開示の選択された典型的な実施形態を示し、説明と共に、典型的な実施形態の原理および作用を明らかにするのに役立つ。図面に示される特徴は、本開示の選択された典型的な実施形態を説明し、必ずしも適切な尺度で描かれていない。
本明細書中で用いられる選択された用語の説明がここに提供される。
「屈折率プロファイル」は、屈折率または相対屈折率とファイバ半径との間の関係である。
「相対屈折率パーセント」は、
Figure 2019133170
として定義され、上式中、n(r)は、特に断りがない限り、ファイバの中心線から半径方向距離rでのファイバの屈折率であり、nは1.444であり、1550nmの波長でのシリカの屈折率である。本明細書中で用いられるとき、特に断りがない限り、相対屈折率はΔ(または「デルタ」)またはΔ%(または「デルタ%)によって表わされ、その値は、「%」の単位で示される。
導波管ファイバの「色分散」は、特に記載しない限り、「分散」と称され、材料の分散、導波管の分散、および多モード分散の総計である。シングルモード導波管ファイバの場合、多モード分散はゼロである。2モード方式の分散値は、多モード分散がゼロであるものとする。ゼロ分散波長(λ)は、分散がゼロの値を有する波長である。分散スロープは、波長に対する分散の変化率である。
「有効面積」は、
Figure 2019133170
として定義され、上式中、f(r)は導波光の電場の横成分である。本明細書中で用いられるとき、「有効面積」または「Aeff」は特に記載しない限り、1550nmの波長での有効面積を指す。
用語「α−プロファイル」は、「%」の単位であるΔ(r)を用いて表わされる相対屈折率プロファイルを指し、そこでrは、ファイバの中心線に対する半径であり、以下の式に従う。
Figure 2019133170
上式中、rはΔ(r)が最大である点であり、rはΔ(r)%がゼロである点であり、rはr≦r≦rの範囲であり、そこでΔ(r)は上に定義される通りであり、rはα−プロファイルの初期点であり、rはα−プロファイルの最終点であり、αは実数であるべき指数である。
モードフィールド直径(MFD)はPetermann II方法を使用して測定され、
Figure 2019133170
から決められ、上式中、f(r)は導波光の電場分布の横成分であり、rはファイバの半径方向位置である。
導波管ファイバの曲げ耐性は、指定された試験条件下で、引き起こされた減衰によって測定され得る。マイクロベンド損失を測定するためのワイヤメッシュドラム試験およびマクロベンド損失を測定するためのマンドレルラップ試験などの様々な試験を使用して、曲げ損失を評価する。マイクロベンド損失は、短い長さスケール(例えば1mm以下)で起こるファイバに対する摂動(例えば応力、歪み、力)によって生じた導波光の強さの損失を表わす。マクロベンド損失は、長い長さスケール(例えば5mm以上)で起こるファイバに対する摂動(例えば応力、歪み、力)によって生じた導波光の強さの損失を表わす。
ワイヤーメッシュで覆われたドラムのマイクロベンド試験(WMCD)において、直径400mmのアルミニウムドラムにワイヤーメッシュが巻き付けられる。メッシュは、伸長させずに強く巻き付けられ、孔、たるみ、または損傷がないのがよい。ワイヤーメッシュ材料は、耐蝕性タイプ304ステンレス鋼製織ワイヤーメッシュから製造され、以下の特性:メッシュ/線インチ(2.54cm):165×165、ワイヤー直径:0.0019インチ(0.0048cm)、開口幅(widthopening):0.0041インチ(0.0104cm)、および孔面積%:44.0を有した。導波管ファイバの指定された長さ(750m)が、80(+/−1)グラムの張力を適用しながら0.050cmの巻取りピッチのワイヤメッシュドラム上に1m/sにおいて巻き取られる。指定された長さのファイバの端部をテープで止めて張力を維持し、ファイバの交差はない。光ファイバの減衰は、選択された波長(典型的に1200〜1700nmの範囲内、例えば、1310nmまたは1550nmまたは1625nm)において測定される。参照減衰は、平滑なドラム上に巻き取られる光ファイバについて測定される。減衰(dB/km単位)の増加は、導波管のワイヤーメッシュで覆われたドラムの、選択された波長での減衰である。
マンドレルラップ試験において、ファイバが、指定された直径を有するマンドレルの周りに巻き付けられ、曲げによる減衰の増加が定量される。マンドレルラップ試験において減衰はdB/回転の単位で表わされ、そこで1回転は、マンドレルの周りのファイバの一回りを指す。
標準2mファイバカットオフ試験、FOTP−80(EIA−TIA−455−80)によってファイバカットオフを測定し、「2mファイバカットオフ」または「測定されたカットオフ値」としても公知の「ファイバカットオフ波長」をもたらすことができる。FOTP−80標準試験を実施して、制御された量の曲げを使用して高次のモードを取り除くか、またはファイバのスペクトル応答をマルチモードファイバのスペクトル応答に正規化する。
ケーブルカットオフ波長、または「ケーブルカットオフ」(「22メートルカットオフ」としても公知である)は典型的には、ケーブル環境のより高レベルの曲げおよび機械圧のために、測定されたファイバカットオフ値よりも低い。実際のケーブル条件は、EIA−445光ファイバ試験法(Fiber Optic Test Procedures)に記載されたケーブルカットオフ試験によって近似され得るが、これはEIA−TIAファイバーオプティックス標準(Fiber Optics Standards)(Electronics Industry Alliance−−Telecommunications Industry Association Fiber Optics Standards、より一般的にはFOTPとして知られている)の一部である。ケーブルカットオフの測定は、EIA−455−170 Cable Cutoff Wavelength of Single−mode Fiber by Transmitted Power(送信電力によるシングルモードファイバのケーブルカットオフ波長)、または「FOTP−170」に記載されている。本明細書において特に記載しない限り、光学的性質(例えば分散、分散スロープ等々)はLP01モードについて報告される。
本開示は、低い減衰損失および低いマイクロベンド損失を有する大きな有効面積のファイバを提供する。本ファイバは、コア、コアを囲むクラッド、クラッドを囲む第1コーティング、および第1コーティングを囲む第2コーティングを備えてもよい。コアは、中央コア領域と1つ以上の周囲の環状領域とを備えてもよい。コアの屈折率プロファイルは、ファイバのための大きな有効面積を維持しながら減衰損失を最小にするように設計されてもよい。第1および第2コーティングは、コアおよびクラッドの機械的結着性を保護するように、且つ外部的な機械的撹乱がファイバ内で誘導される光の特性に及ぼす効果を最小にするように選択されてもよい。第1および第2コーティングは、曲げおよびその他の摂動力(perturbing forces)による損失を最小にすることを確実にする場合がある。本開示の選択された実例となる実施形態が、ここで詳細に参照される。可能なときは常に、同じ参照符号は、図面全体にわたり、同じかまたは同様の部分を指すために使用される。
典型的な光ファイバが図1に示される。光導波路ファイバ10は、コア12、内部クラッド18、外部クラッド20、第1コーティング22、および第2コーティング24を備える。図1において、コア12は、中央コア領域14および第1のコア領域16を備える。しかしながら、コア12から中央コア領域14を除いてもよい。第1のコア領域16、内部クラッド領域18、外部クラッド領域20、第1コーティング22、および第2コーティング24は環状であってもよい。
コアおよびクラッドはシリカ系ガラスであり、任意選択によりアップドーパントまたはダウンドーパントを含有してもよい。シリカ系ガラスは、アルカリまたはアルカリ土類元素によって改質されたシリカガラスであってもよい。ドーピングまたは組成変更は、減衰および/または曲げ損失の低減を促進するようにコアおよびクラッド領域にわたる屈折率プロファイルの制御を提供する場合がある。コアはGeを含有しなくてもよい。
コア12は、1550nmの波長での有効面積が90μm超、または120μm超、または130μm超、または135μm超、または140μm超、または150μm超であるファイバをもたらす場合がある。
コア12の相対屈折率パーセントプロファイルは、12≦α≦100の範囲、または12≦α≦20の範囲、または4≦α≦12の範囲、または1≦α≦12の範囲、または1≦α≦6の範囲のα値を有するα−プロファイルであってもよい。より大きいα値(例えば、>20)は、プラズマ化学蒸着(PCVD)などの方法によって達成されてもよい。
中央コア領域14は中心線から半径方向に外に半径rまで延在してもよく、最大相対屈折率パーセント、Δ0MAXを有する相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)を有してもよい。第1のコア領域16は外半径rまで延在してもよく、最小相対屈折率パーセントΔ1MIN、および最大相対屈折率パーセントΔ1MAXを有する相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)を有してもよい。内部クラッド領域18は、第1のコア領域16に直接隣接していてもよい。内部クラッド領域18は半径rまで延在してもよく、最大相対屈折率パーセントΔ2MAXおよび最小相対屈折率パーセントΔ2MINを有する相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)を有してもよい。外部クラッド領域20はコア12を囲み、相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)を有してもよい。
本明細書において使用されるときは常に、半径rおよび相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は中央コア領域14を指し、半径rおよび相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は第1のコア領域16を指し、半径rおよび相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は内部クラッド領域18を指し、半径rおよび相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)はクラッド20を指す。半径方向位置r、r、r、およびrは、それぞれ領域14、16、18、および20の最外半径を指す。
本開示によるファイバの典型的な屈折率プロファイル(相対屈折率Δ対半径)は、図2A〜2Dに図示される。図2Aは、Δ0MAX=Δ1MAX、Δ1MIN=Δ2MAX、およびΔ3MIN=Δ3MAXである設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを示す。図2Bは、r>0、Δ0MAX>Δ1MAX、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを示す。図2Cは、r=0、Δ1MAXがファイバの中心においてまたはその近くで起こり、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを示す。図2Dは、r>0、Δ1MAXがr<rで起こり、Δ1MIN=Δ2MAXおよびΔ3MIN=Δ3MAXである設計を有するファイバの典型的な相対屈折率プロファイルを示す。
中央コア領域14は、0μm≦r≦2μmの範囲であってもよい半径rを有する。中央コア領域14の相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は、−0.2%≦Δ(r)≦0.2%、または−0.2%≦Δ(r)≦0.1%、または−0.1%≦Δ(r)≦0.15%、または−0.1%≦Δ(r)≦0.1%、または−0.1%≦Δ(r)≦0.05%、または−0.1%≦Δ(r)≦0%、または−0.075%≦Δ(r)≦0%であるようなΔ(r)であってもよい。Δ0MAXは、ファイバの中心線においてまたはその近くで生じてもよい。
第1のコア領域16は、4μm≦r≦10μmの範囲であってもよい半径rを有する。半径rは、Δ(r)=Δ3maxである中心線(r=0)から半径方向に外に向かう第1の半径として定義されてもよい。第1のコア領域16の相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は、Δ0MAX≧Δ1MAXおよび/またはΔ1MIN≦−0.1%、または−0.1%≦Δ1MAX≦0%および/または−0.3%≦Δ1MIN≦−0.1%、または−0.3%≦Δ1MIN≦−0.2%、または−0.27%≦Δ1MIN≦−0.23%、または−0.15%≦Δ1MAX≦0.1%、−0.15%≦Δ1MAX≦0.2%であるようなΔ(r)であってもよい。r=0であるとき、第1のコア領域16は、ファイバの中央部分を完全に占める。
内部クラッド領域18は、16μm≦r≦30μm、または20μm≦r≦30μmの範囲であってもよい半径rを有する。半径rは、Δ(r)=Δ3maxである中心線(r=0)から半径方向に外に向かう第2の半径(r>r)として定義されてもよい。比r/rは、0.2≦r/r≦0.3であるような比であってもよい。内部クラッド領域18の相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は、−0.7%≦Δ2MIN≦−0.27%、または−0.5%<Δ2MIN<−0.27%、または−0.4%<Δ2MIN<−0.27%、またはΔ2MIN<Δ1MINおよび/またはΔ2MAX=Δ1MINであるような相対屈折率パーセントプロファイルであってもよい。例えば、Δ2MINは、−0.29%、−0.3%、−0.35%、−0.38%、−0.4%、−0.47%、−0.5%、またはその間の任意の数値であってもよい。内部クラッド領域は、ファイバ屈折率プロファイルの屈折率低減領域、溝領域、またはモート領域とみなされてもよい。
負の相対屈折率プロファイルを達成するために、内部クラッド領域18は、ダウンドープされるかまたは組成変更されてもよい。適したダウンドーパントには、フッ素およびホウ素などがある。ダウンドーパントはフッ素であってもよく、内部クラッド領域18は、0.1〜2重量%のフッ素、または0.1〜1.6重量%のフッ素、または0.4〜2重量%のフッ素がドープされてもよい。
外部クラッド領域20の相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は、全てのr>rについてΔ(r)≧Δ2MIN、またはΔ2MIN≦Δ(r)≦Δ2MIN+0.2%、または−0.4%≦Δ3MIN≦−0.2%、または−0.4%≦Δ3MIN≦−0.3%、または−0.4%≦Δ3MAX≦−0.2%、または−0.3%≦Δ3MAX≦−0.2%であるような相対屈折率パーセントプロファイルであってもよい。
本開示による屈折率パーセントプロファイルについてのさらなる情報は、米国特許第8,315,495号明細書(その開示内容をこれによりその全体において本明細書に組み込む)に見出すことができる。
コア12、内部クラッド領域18、および/または外部クラッド領域20は、ダウンドーパントとしてFを含有してもよい。第1のコア領域16および内部クラッド領域18に存在しているFの濃度は、中央コア領域14に存在しているフッ素の量を超えていてもよい。また、コア12は、アルカリがK、Na、Li、Cs、および/またはRbである、少なくとも1つのアルカリ金属酸化物改質剤を含有してもよい。コア12は、例えば、Kが20重量ppm〜1000重量ppmの量でKOを含有してもよい。また、ファイバ10は塩素を含有してもよい。用語「ppm」は、特に別記しない限り、重量百万分率、または重量ppmを指し、重量%の測定値は、10,000で乗じることによってppmに変換され得る。
光ファイバ10のコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1550nmの波長λにおいて、0.195dB/km以下、または0.175dB/km以下、または0.170dB/km以下、または0.165dB/km以下の減衰をもたらすように選択されてもよい。1550nmでの減衰値は、例えば、0.150dB/km、0.155dB/km、0.160dB/km、0.165dB/km、または0.170dB/kmなどである。
また、光ファイバ10のコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1550nmの波長において12.4μm超、または13.2μm超、または13.6μm超、または13.8μm超のモードフィールド直径をもたらすように選択されてもよい。
また、光ファイバ10のコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1530nm未満、または1500nm未満、または1475nm未満、または1450nm未満のケーブルカットオフ波長をもたらすように選択されてもよい。
また、本開示の光ファイバのコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1550nmでの減衰、モードフィールド直径、およびケーブルカットオフ波長の指定された値のいずれかの1つ以上の組合せを提供するように選択されてもよい。実例として、本開示の光ファイバのコアおよびクラッド領域にわたる相対屈折率プロファイルは、1550nmでの0.195dB/km未満の減衰および1550nmでの12.4μm超のモードフィールド直径をもたらすように選択されてもよい。ファイバは、さらにまたは任意選択により、例えば、1530nm未満のケーブルカットオフ波長を有してもよい。
本ファイバの第1コーティングは、第2コーティングよりも低い弾性率を有してもよい。第1コーティングは、硬化性オリゴマーを含有する第1組成物から形成されてもよい。また、硬化性第1組成物は、モノマー、重合開始剤、および1つ以上の添加剤を含有してもよい。本明細書において特に断りがないかまたは含意される限り、硬化性第1組成物中の特定の成分の重量パーセント(重量%)は、添加剤を含有しない主成分に基づいて硬化性第1組成物中に存在している成分の量を指す。概して、モノマー、オリゴマー、および開始剤の重量パーセントは合計100%になる。存在しているとき、添加剤の量は本明細書において、モノマー、オリゴマー、および開始剤の組み合わせられた量に対して百分率(pph)の単位で記載される。例えば、1pphの量で存在している添加剤は、組み合わせられたモノマー、オリゴマー、および開始剤100g当たり1gの量で存在している。
硬化性第1組成物のオリゴマーは、ウレタンアクリレートオリゴマー、または1個または複数のイソシアネート基を含有するウレタンアクリレートオリゴマー、または1個または複数の脂肪族イソシアネート基を含有するウレタンアクリレートオリゴマー、または単一のイソシアネート基を含有するウレタンアクリレートオリゴマー、または単一の脂肪族イソシアネート基を含有するウレタンアクリレートオリゴマーであってもよい。
オリゴマーはアクリレート末端オリゴマーであってもよい。第1硬化性組成物に使用するための好ましいアクリレート末端オリゴマーには、Dymax Oligomers&Coatingsから入手可能なBR3731、BR3741、BR582およびKWS4131、ポリエーテルウレタンアクリレートオリゴマー(例えば、Sartomer Companyから入手可能なCN986)、ポリエステルウレタンアクリレートオリゴマー(例えば、CN966およびSartomer Companyから入手可能なCN973、およびDymax Oligomers&Coatingsから入手可能なBR7432)、ポリエーテルアクリレートオリゴマー(例えば、Rahn AGから入手可能なGENOMER3456)、およびポリエステルアクリレートオリゴマー(例えば、Cytec Industries Inc.から入手可能なEBECRYL80、584および657)などが含まれる。他のオリゴマーは、米国特許第4,609,718号明細書、米国特許第4,629,287号明細書および米国特許第4,798,852号明細書(その開示内容をそれらの全体において参照により本明細書に組み入れる)に記載されている。
第1硬化性組成物のオリゴマーは、約4000g/モル以上の数平均分子量(Mn)を有する軟質ブロックを含有してもよい。このようなオリゴマーの例は、米国特許出願第09/916,536号明細書(その開示内容をその全体において参照により本明細書に組み入れる)に記載されている。オリゴマーは柔軟な主鎖、低い多分散度を有することができ、および/または低い架橋結合密度の硬化コーティングを提供することができる。
オリゴマーを単独で、または組み合わせて使用してコーティング性を制御してもよい。第1硬化性組成物の全オリゴマー含有量は、約5重量%〜約95重量%、または約25重量%〜約65重量%、または約35重量%〜約55重量%であってもよい。
第1硬化性組成物のモノマー成分は、低粘度調合物を提供するために、および/または第1コーティングの屈折率を増加させるためにオリゴマーと相溶性であるように選択されてもよい。また、モノマーは、減少したゲル化時間および低弾性率を有する硬化性組成物をもたらすように選択されてもよい。第1硬化性組成物は、単一のモノマーまたはモノマーの組合せを含有してもよい。モノマーには、エチレン性不飽和化合物、エトキシ化アクリレート、エトキシ化アルキルフェノールモノアクリレート、プロピレンオキシドアクリレート、n−プロピレンオキシドアクリレート、イソプロピレンオキシドアクリレート、一官能性アクリレート、一官能性脂肪族エポキシアクリレート、多官能性アクリレート、多官能性脂肪族エポキシアクリレート、およびそれらの組合せが含まれてもよい。モノマー成分は、一般式R−R−O−(CHCHCH−O)−COCH=CH(式中、RおよびRが脂肪族、芳香族、または両方の混合物であり、n=1〜10である)、またはR−O−(CHCHCH−O)−COCH=CH(式中、Rが脂肪族または芳香族であり、n=1〜10である)を有する化合物を含有してもよい。代表的な例には、エチレン性不飽和モノマー、例えばラウリルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR335、BASFから入手可能なAGEFLEX FA12、およびIGM Resinsから入手可能なPHOTOMER4812)、エトキシ化ノニルフェノールアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR504およびIGM Resinsから入手可能なPHOTOMER 4066)、カプロラクトンアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR495、およびDow Chemicalから入手可能なTONE M−100)、フェノキシエチルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR339、BASFから入手可能なAGEFLEX PEA、およびIGM Resinsから入手可能なPHOTOMER4035)、イソオクチルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR440およびBASFから入手可能なAGEFLEX FA8)、トリデシルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR489)、イソボルニルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR506およびCPS Chemical Co.から入手可能なAGEFLEX IBOA)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR285)、ステアリルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR257)、イソデシルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR395およびBASFから入手可能なAGEFLEX FA10)、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.から入手可能なSR256)、エポキシアクリレート(例えば、Sartomer Companyから入手可能なCN120、およびCytec Industries Inc.から入手可能なEBECRYL3201および3604)、ラウリルオキシグリシジルアクリレート(例えば、Sartomer Companyから入手可能なCN130)およびフェノキシグリシジルアクリレート(例えば、Sartomer Companyから入手可能なCN131)およびそれらの組合せが含まれる。
また、第1硬化性組成物のモノマー成分は、多官能性(メタ)アクリレートを含有してもよい。本明細書中で用いられるとき、用語「(メタ)アクリレート」は、アクリレートまたはメタクリレートを意味する。多官能性(メタ)アクリレートは、1分子中2つ以上の重合性(メタ)アクリレート部分を有する(メタ)アクリレートである。多官能性(メタ)アクリレートは、1分子中3つ以上の重合性(メタ)アクリレート部分を有してもよい。多官能性(メタ)アクリレートの例には、ジペンタエリトリトールモノヒドロキシペンタアクリレート(例えば、IGM Resinsから入手可能なPHOTOMER4399)、アルコキシル化を有するおよび有さないメチロールプロパンポリアクリレート、例えばトリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(例えば、IGM ResinsのPHOTOMER4355)、アルコキシル化グリセリルトリアクリレート、例えばプロポキシル化が3以上であるプロポキシ化グリセリルトリアクリレート(例えば、IGM ResinsのPHOTOMER4096)、およびアルコキシル化を有するおよび有さないエリトリトールポリアクリレート、例えばペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.(Westchester,Pa.)から入手可能なSR295)、エトキシ化ペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR494)、およびジペンタエリトリトールペンタアクリレート(例えば、IGM ResinsのPHOTOMER4399、およびSartomer Company,Inc.のSR399)などが含まれる。多官能性(メタ)アクリレートは、第1硬化性組成物中に0.05〜15重量%、または0.1〜10重量%の濃度で存在していてもよい。
第1硬化性組成物のモノマー成分は、N−ビニルアミド、例えばN−ビニルラクタム、またはN−ビニルピロリジノン、またはN−ビニルカプロラクタムを含有してもよい。N−ビニルアミドモノマーは、第1硬化性組成物中に0.1〜40重量%、または2〜10重量%の濃度で存在していてもよい。
硬化性第1コーティング組成物は、1つ以上の一官能性(メタ)アクリレートモノマーを5〜95重量%、または0〜75重量%、または40〜65重量%の量で含有してもよい。硬化性第1コーティング組成物は、1つ以上の一官能性脂肪族エポキシアクリレートモノマーを5〜40重量%、または10〜30重量%の量で含有してもよい。
第1硬化性組成物のモノマー成分は、ヒドロキシ官能性モノマーを含有してもよい。ヒドロキシ官能性モノマーは、(メタ)アクリレートなどの他の反応性官能基の他にヒドロキシ側基部分を有するモノマーである。ヒドロキシル側基を含有するヒドロキシ官能性モノマーに例には、カプロラクトンアクリレート(Dow ChemicalからTONE M−100として入手可能)、ポリ(アルキレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、例えばポリ(エチレングリコール)モノアクリレート、ポリ(プロピレングリコール)モノアクリレート、およびポリ(テトラメチレングリコール)モノアクリレート(それぞれMonomer,Polymer&Dajac Labsから入手可能)、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート(それぞれAldrichから入手可能)などが含まれる。
ヒドロキシ官能性モノマーは、光ファイバへの第1コーティングの接着性を改良するために十分な量で存在していてもよい。ヒドロキシ官能性モノマーは、第1硬化性組成物中に約0.1重量%〜約25重量%の量で、または約5重量%〜約8重量%の量で存在していてもよい。ヒドロキシ官能性モノマーの使用により、光ファイバへの第1コーティングの十分な接着性のために必要な接着促進剤の量を減少させてもよい。また、ヒドロキシ官能性モノマーの使用により、第1コーティングの親水性を増加させる傾向がある場合がある。ヒドロキシ官能性モノマーは、米国特許第6,563,996号明細書(その開示内容をその全体において参照により本明細書に組み入れる)により詳細に記載されている。
第1硬化性組成物の全モノマー含有量は、約5重量%〜約95重量%、または約30重量%〜約75重量%、または約40重量%〜約65重量%であってもよい。
第1硬化性組成物中に存在しているモノマーは、5〜95重量%、または25〜65重量%または35〜55重量%の量の1つ以上の二官能性ウレタンオリゴマーと共に0.1〜40重量%または2〜10重量%の濃度のN−ビニルアミドモノマーを含有してもよい。
第1コーティング組成物は、約5〜95重量%の量の1つ以上の一官能性(メタ)アクリレートモノマーと、約0.1〜40重量%の量のN−ビニルアミドモノマーと、ポリオールおよびイソシアネートを含有し、約5〜95重量%の量で存在している1つ以上の二官能性ウレタンアクリレートオリゴマーとを含有してもよい。オリゴマー中のポリオールはポリプロピレングリコールであってもよく、イソシアネートは脂肪族ジイソシアネートであってもよい。
第1コーティング組成物は、約40〜65重量%の量の1つ以上の一官能性(メタ)アクリレートモノマーと、約2〜10重量%の量のN−ビニルアミドモノマーと、約35〜60重量%の1つ以上のポリプロピレングリコール系二官能性ウレタンアクリレートオリゴマーとを含有してもよい。
第1コーティングのガラス転移温度は、低温でのファイバのマイクロベンド性能に影響を与える場合がある。第1コーティングが、コートされた光ファイバの最低予想使用温度よりも低いガラス転移温度を有することが望ましい場合がある。第1コーティングのガラス転移温度は15℃以下、または25℃以下、または30℃以下であってもよい。
第1コーティングは、第2コーティングよりも低い弾性率を有してもよい。低い弾性率は、ファイバの外部が曲げられるかまたは外力に供せられるときに生じる内部応力を効率的に散逸させることによって第1コーティングがコアおよびクラッドを保護することを可能にする場合がある。第1コーティングのin situ弾性率は、0.50MPa以下、または0.25MPa以下、または0.20MPa以下、または0.19MPa以下、または0.18MPa以下、または0.17MPa以下、または0.16MPa以下、または0.15MPa以下であってもよい。
また、第1硬化性組成物は、重合開始剤、酸化防止剤、および当業者に周知のその他の添加剤を含有してもよい。
重合開始剤によって第1組成物の硬化に伴う重合プロセスの開始を促進して、第1コーティングを形成してもよい。重合開始剤には、熱開始剤、化学開始剤、電子線開始剤、および光開始剤などを含めてもよい。多くの(メタ)アクリレート系コーティング調合物について、ケトン光開始添加剤および/またはホスフィンオキシド添加剤などの光開始剤が使用されてもよい。本開示の第1コーティングの光形成において使用されるとき、光開始剤は、急速な紫外線硬化をもたらすために十分な量において存在している。
適した光開始剤には、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(例えば、BASFから入手可能なIRGACURE 184))、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(例えば、BASFから入手可能な市販のブレンドIRGACURE 1800、1850、および1700)、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(例えば、BASFから入手可能なIRGACURE 651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(IRGACURE 819)、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(BASF(Munich,Germany)から入手可能なLUCIRIN TPO)、エトキシ(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(BASFから入手可能なLUCIRIN TPO−L)、およびそれらの組合せが含まれる。
第1硬化性組成物の光開始剤成分は、単一の光開始剤または2つ以上の光開始剤の組合せからなってもよい。第1硬化性組成物の全光開始剤含有量は約10重量%まで、または約0.5重量%〜約6重量%であってもよい。
モノマー、オリゴマー、および重合開始剤の他に、第1硬化性組成物は、他の添加剤、例えば接着促進剤、強度増強剤、反応性稀釈剤、酸化防止剤、触媒、安定剤、蛍光増白剤、特性強化添加剤、アミン協力剤、蝋、滑剤、および/またはスリップ剤を含有してもよい。いくつかの添加剤は、重合プロセスを制御するように機能する場合があり、それによって、第1硬化性組成物から形成される重合生成物の物理的性質(例えば、弾性率、ガラス転移温度)に影響を与える場合がある。他の添加剤が、第1硬化性組成物の重合生成物の結合性に影響を与える場合がある(例えば、解重合または酸化崩壊に対して保護する)。例えば、米国特許第6,326,416号明細書および米国特許第6,539,152号明細書(その開示内容を参照により本明細書に組み入れる)に記載されているように、第1硬化性組成物はキャリアを含有してもよい。
第1硬化性組成物中に接着促進剤を含有することが望ましい場合がある。接着促進剤は、クラッドへの第1コーティングおよび/または第1組成物の接着性を促進し得る化合物である。適した接着促進剤には、アルコキシシラン、有機チタネート、およびジルコネートなどが含まれる。代表的な接着促進剤には、3−メルカプトプロピル−トリアルコキシシラン(例えば、Gelest(Tullytown,Pa.)から入手可能な3−MPTMS)、ビス(トリアルコキシシリルエチル)ベンゼン、アクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン(例えば、Gelestから入手可能な(3−アクリルオキシプロピル)−トリメトキシシラン)、メタクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、ビニルトリアルコキシシラン、ビス(トリアルコキシシリルエチル)ヘキサン、アリルトリアルコキシシラン、スチリルエチルトリアルコキシシラン、およびビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼン(United Chemical Technologies(Bristol,Pa.)から入手可能)などが含まれる。米国特許第6,316,516号明細書(その開示内容をその全体において参照により本明細書に組み入れる)を参照のこと。
接着促進剤は、第1組成物中に約0.02pph〜約10pph、または約0.05pph〜4pph、または約0.1pph〜約2pph、または約0.1pph〜約1pphの量で存在していてもよい。
また、米国特許出願公開第2003/0077059明細書(その開示内容をその全体において参照により本明細書に組み入れる)に記載されているように、第1コーティング組成物は、強度増強剤を含有してもよい。代表的な強度増強剤には、メルカプト官能性化合物、例えばN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−システインメチルエステル、ペンタエリトリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、(3−メルカプトプロピル)−トリメトキシシラン、(3−メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、およびドデシルメルカプタンなどが含まれる。強度増強剤は、第1硬化性組成物中に約1pph未満の量、または約0.5pph未満の量、または約0.01pph〜約0.1pphの量で存在していてもよい。
代表的な酸化防止剤は、チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル)−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネート](例えば、BASFから入手可能なIRGANOX 1035)である。
第1硬化性組成物中に蛍光増白剤を含有することが望ましい場合がある。代表的な蛍光増白剤には、TINOPAL OB(BASFから入手可能)、Blankophor KLA(Bayerから入手可能)、ビスベンゾオキサゾール化合物、フェニルクマリン化合物、およびビス(スチリル)ビフェニル化合物などが含まれる。蛍光増白剤は、第1硬化性組成物中に0.005pph〜0.3pphの濃度で存在していてもよい。
また、第1硬化性組成物中にアミン協力剤を含有することが望ましい場合がある。代表的なアミン協力剤には、トリエタノールアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、トリエチルアミン、およびメチルジエタノールアミンなどが含まれる。アミン協力剤は、0.02pph〜0.5pphの濃度で存在していてもよい。
第2コーティングは、ファイバを機械的損傷および外部環境から保護するように設計される。第2コーティングは、1つ以上のモノマーを含有する硬化性第2組成物から形成されてもよい。モノマーはエチレン性不飽和化合物を含有してもよい。また、硬化性第2組成物は、本明細書においてより完全に記載される1つ以上のオリゴマー、1つ以上の重合開始剤、および1つ以上の添加剤を含有してもよい。
本明細書において特に断りがないかまたは含意される限り、硬化性第2組成物中の特定の成分の重量パーセント(重量%)は、添加剤を含有しない主成分に基づいて硬化性第2組成物中に存在している成分の量を指す。概して、モノマー、オリゴマー、および開始剤の重量パーセントは合計100%になる。存在しているとき、添加剤の量は本明細書において、モノマー、オリゴマー、および開始剤の組み合わせられた量に対して百分率(pph)の単位で記載される。例えば、1pphの量で存在している添加剤は、組み合わせられたモノマー、オリゴマー、および開始剤100g当たり1gの量で存在している。
コストを低減するために、第2組成物のオリゴマー含有量を最少にしてもよい。本技術分野に公知の一般的な第2組成物に対して、本開示の第2組成物のオリゴマー含有量は特に低い。オリゴマーは少量成分として存在しているかまたは本開示の第2組成物に全く存在していなくてもよい。オリゴマーは、約3重量%以下の量、または約2重量%以下の量、または約1重量%以下の量で第2組成物中に存在していてもよい。また、第2組成物がオリゴマーを含有していなくてもよい。
硬化性第2組成物のモノマー成分は1つ以上のモノマーを含有してもよい。1つ以上のモノマーが第2組成物中に50重量%以上の量、または約75重量%〜約99重量%の量、または約80重量%〜約99重量%の量または約85重量%〜約98重量%の量で存在していてもよい。
硬化性第2組成物のモノマー成分はエチレン性不飽和化合物を含有してもよい。エチレン性不飽和モノマーは一官能性または多官能性であってもよい。官能基は、重合性基および/または架橋を促進するかまたは可能にする基であってもよい。2つ以上のモノマーの組合せにおいて、成分モノマーは、一官能性、多官能性、または一官能性および多官能性化合物の組合せであってもよい。エチレン性不飽和モノマーの適した官能基には、限定しないが、(メタ)アクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、酸エステル、およびそれらの組合せなどが含まれる。
典型的な一官能性エチレン性不飽和モノマーには、限定しないが、ヒドロキシアルキルアクリレート、例えば2−ヒドロキシエチル−アクリレート、2−ヒドロキシプロピル−アクリレート、および2−ヒドロキシブチル−アクリレート、長鎖および短鎖アルキルアクリレート、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、へプチルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、ウンデシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクタデシルアクリレート、およびステアリルアクリレート、アミノアルキルアクリレート、例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、および7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレート、アルコキシアルキルアクリレート、例えばブトキシエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR339)、およびエトキシエトキシエチルアクリレート、単環式および多環式芳香族または非芳香族アクリレート、例えばシクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジシクロペンタエジンアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、ボミルアクリレート、イソボルニルアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR423)、テトラヒドロフィウルフリル(fiurfuryl)アクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR285)、カプロラクトンアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR495)、およびアクリロイルモルホリン、アルコール系アクリレート、例えばポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキシポリプロピレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、および様々なアルコキシル化アルキルフェノールアクリレート、例えばエトキシ化(4)ノニルフェノールアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4066)、アクリルアミド、例えばジアセトンアクリルアミド、イソブトキシメチルアクリルアミド、N,N’−ジメチル−アミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,Nジエチルアクリルアミド、およびt−オクチルアクリルアミド、ビニル化合物、例えばN−ビニルピロリドンおよびN−ビニルカプロラクタム、および酸エステル、例えばマレイン酸エステルおよびフマル酸エステルなどが含まれる。上に長鎖および短鎖アルキルアクリレートに関して、短鎖アルキルアクリレートは6個以下の炭素を有するアルキル基であり、長鎖アルキルアクリレートは7個以上の炭素を有するアルキル基である。
最も適したモノマーは市販されているかまたは本技術分野に公知の反応スキームを使用して容易に合成される。例えば、上に記載された一官能性モノマーの大部分は、適切なアルコールまたはアミドとアクリル酸または塩化アクリロイルとを反応させることによって合成され得る。
重合性部分として機能することに加えて、他の目的のために一官能性エチレン性不飽和モノマーが硬化性第2組成物中に含有されてもよい。一官能性モノマー成分は、例えば、硬化生成物が水を吸収し、他のコーティングの材料に付着するかまたは応力下で挙動する度合に影響を与える場合がある。
代表的な多官能性エチレン性不飽和モノマーには、限定しないが、アルコキシル化ビスフェノールAジアクリレート、例えばアルコキシル化度が2以上であるエトキシ化ビスフェノールAジアクリレートなどが含まれる。第2組成物のモノマー成分は、2〜約30の範囲のエトキシ化度を有するエトキシ化ビスフェノールAジアクリレート(例えばSartomer Company,Inc.West Chester,Pa.から入手可能なSR349およびSR601およびIGM Resinsから入手可能なPhotomer 4025およびPhotomer 4028)、またはプロポキシル化度が2以上、例えば、2〜約30の範囲であるプロポキシ化ビスフェノールAジアクリレート、アルコキシル化を有するおよび有さないメチロールプロパンポリアクリレート、例えばエトキシ化度が3以上、例えば、3〜約30の範囲であるエトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4149、およびSartomer Company,Inc.のSR499)、プロポキシル化度が3以上、例えば、3〜30の範囲であるプロポキシ化−トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4072およびSartomerのSR492)、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4355)、アルコキシル化グリセリルトリアクリレート、例えばプロポキシル化度が3以上であるプロポキシ化グリセリルトリアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4096およびSartomerのSR9020)、アルコキシル化を有するおよび有さないエリトリトールポリアクリレート、例えばペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.(West Chester,Pa.)から入手可能なSR295)、エトキシ化ペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR494)、およびジペンタエリトリトールペンタアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 4399、およびSartomer Company,Inc.のSR399)、適切な官能性イソシアヌレートとアクリル酸または塩化アクリロイルとを反応させることによって形成されたイソシアヌレートポリアクリレート、例えばトリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(例えば、Sartomer Company,Inc.のSR368)およびトリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレート、アルコキシル化を有するおよび有さないアルコールポリアクリレート、例えばトリシクロデカンジメタノールジアクリレート(例えば、CD406、Sartomer Company,Inc.)およびエトキシ化度が2以上、例えば、約2〜30の範囲であるエトキシ化ポリエチレングリコールジアクリレート、アクリレートをビスフェノールAジグリシジルエーテル等に添加することによって形成されたエポキシアクリレート(例えば、IGM ResinsのPhotomer 3016)、および単環式および多環式芳香族または非芳香族ポリアクリレート、例えばジシクロペンタエジンジアクリレートおよびジシクロペンタンジアクリレートを含有してもよい。
第2組成物は、オリゴマー成分を含有してもしなくてもよい。上述したように、存在している場合、オリゴマーは、第2組成物中に少量成分として存在している。1つ以上のオリゴマーが第2組成物中に存在していてもよい。第2組成物中に含有されてもよいオリゴマーの1つの種類は、エチレン性不飽和オリゴマーである。使用されるとき、適したオリゴマーは、一官能性オリゴマー、多官能性オリゴマー、または一官能性オリゴマーと多官能性オリゴマーとの組合せであってもよい。存在している場合、第2組成物のオリゴマー成分は、脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、尿素、ウレア(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステルおよびポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル化アクリルオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマー、およびメラミン(メタ)アクリレートオリゴマーまたはそれらの組合せを含有してもよい。
第2組成物のオリゴマー成分は、二官能性オリゴマーを含有してもよい。二官能性オリゴマーは、以下の式(I)の構造:
−R−[ジイソシアネート−R−ジイソシアネート]−R−F (I)
[式中、Fが独立に、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または本技術分野に公知の他の官能基などの反応性官能基であってもよく、Rが、独立に、−C2−12O−、−(C2−4−O)−、−C2−12O−(C2−4−O)−、−C2−12O−(CO−C2−5O)−、または−C12O−(CO−C2−5NH)−(nが、1〜30の整数、例えば、1〜10である)を含有してもよく、Rがポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ尿素、またはそれらの組合せであってもよく、mが1〜10の整数、例えば、1〜5である]を有してもよい。式(I)の構造において、ジイソシアネート部分は、イソシアネートとRおよび/またはRとの反応から形成された残基であってもよい。用語「独立に」は本明細書において、各々のFが別のFと異なり、同じことが各々のRについて言えることを示すために使用される。
硬化性第2組成物のオリゴマー成分は、多官能性オリゴマーを含有してもよい。多官能性オリゴマーは、以下に示される式(II)、式(III)、または式(IV)の構造:
多イソシアネート−(F−R−F (II)
ポリオール−[(ジイソシアネート−R−ジイソシアネート)−R−F (III)
多イソシアネート−(R−F (IV)
[式中、Fは独立に、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または本技術分野に公知の他の官能基などの1〜3個の官能基を表わしてもよく、Rが−C2−12O−、−(C2−4−O)−、−C2−12O−(C2−4−O)−、−C2−12O−(CO−C2−5O)−、または−C2−12O−(CO−C2−5NH)−(nが1〜10の整数、例えば、1〜5である)を含有することができ、Rがポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ尿素またはそれらの組合せであってもよく、xが1〜10の整数、例えば、2〜5であり、mが1〜10の整数、例えば、1〜5である]を有してもよい。式(II)の構造において、多イソシアネート基は、多イソシアネートとRとの反応から形成される残基であってもよい。同様に、式(III)の構造中のジイソシアネート基は、ジイソシアネートの、Rおよび/またはRへの結合後に形成される反応生成物であってもよい。
ウレタンオリゴマーは、脂肪族または芳香族ジイソシアネートを二価ポリエーテルまたはポリエステル、最も典型的にはポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールと反応させることによって調製されてもよい。耐湿オリゴマーは同様の方法で合成されてもよいが、ただし、主に飽和したおよび主に無極性の脂肪族ジオールを優先して極性ポリエーテルまたはポリエステルグリコールは避けられる。これらのジオールには、エーテルまたはエステル基を実質的に含有しなくてもよい約2〜250個の炭素原子のアルカンまたはアルキレンジオールを含めてもよい。
例えば、合成の間にジアミンまたはポリアミンをジオールまたはポリオールの代わりに用いることによってポリ尿素の元素が、これらの方法によって調製されたオリゴマーに導入されてもよい。合成において使用されるジアミンまたはポリアミンが十分に無極性であり飽和していて、システムの耐湿性を損なわないようにするなら、第2コーティング組成物中に小さい比率のポリ尿素が存在することは、コーティング性能に有害ではないと考えられる。
また、第2コーティング組成物は、ガラスファイバまたは第1層または他の層で予めコートされたガラスファイバにそれを適用した後に第2組成物の重合(硬化)を促進する重合開始剤を含有してもよい。この組成物中で使用するために適した重合開始剤には、熱開始剤、化学開始剤、電子線開始剤、マイクロ波開始剤、化学線開始剤、および光開始剤などを含めてもよい。多くのアクリレート系コーティング調合物については、光開始剤、例えば公知のケトン光開始剤および/またはホスフィンオキシド添加剤を用いてもよい。組成物中で使用されるとき、光開始剤は、急速な紫外線硬化をもたらすために十分な量で存在していてもよい。光開始剤は、約0.5重量%〜約10重量%、または約1.5重量%〜約7.5重量%の範囲の量、または約3重量%の量で存在していてもよい。
光開始剤の量は、放射線硬化を促進して、コーティング組成物の早期ゲル化を引き起こさずに適度な硬化速度をもたらすように調節される。望ましい硬化速度は、約90%超、または95%超のコーティング組成物の硬化を引き起こすために十分な速度であってもよい)。用量対弾性率の曲線で測定されるとき、約25〜35μmのコーティング厚の硬化速度は、例えば、1.0J/cm未満または0.5J/cm未満である場合がある。
適した光開始剤には、限定しないが、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(例えばLucirin TPO)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(例えばBASFから入手可能なIrgacure 184)、(2,6−ジエトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(例えば市販のブレンドとしてBASFのIrgacure 1800、1850、および1700)、2,2−ジメトキシl−2−フェニルアセトフェノン(例えば、BASFのIrgacure 651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(例えば、BASFのIrgacure 819)、(2,4,6−トリイエチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(例えば、市販のブレンドとしてBASFのDarocur 4265)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(例えば、市販のブレンドとしてBASFのDarocur 4265)およびそれらの組合せなどが含まれる。
上述の成分の他に、第2コーティング組成物は任意選択により、添加剤または添加剤の組合せを含有することができる。代表的な添加剤には、限定しないが、酸化防止剤、触媒、潤滑剤、低分子量非架橋性樹脂、接着促進剤、および安定剤などが含まれる。添加剤は、重合プロセスを制御するように機能する場合があり、それによって、組成物から形成される重合生成物の物理的性質(例えば、弾性率、ガラス転移温度)に影響を与える場合がある。添加剤は、組成物の重合生成物の結合性に影響を与える場合がある(例えば、解重合または酸化崩壊に対して保護する)。
第2組成物は、酸化防止剤としてチオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル)−4−ヒドロキシヒドロシンナマート(例えば、BASFから入手可能なIrganox 1035)を含有してもよい。第2組成物は、アクリル化酸接着促進剤(例えばEbecryl170(UCB Radcure(SmyrnaGa.)から入手可能)を含有してもよい。第2コーティングの材料に使用するための他の適した材料ならびにこれらの材料の選択に関連した問題は本技術分野に公知であり、米国特許第4,962,992号明細書および5,104,433号明細書(その開示内容を参照により本明細書に組み入れる)に記載されている。
オリゴマー含有量が低い場合でも、本開示の第2組成物は、高い引張強さおよび高弾性率(ヤング率)を有する第2コーティングの材料をもたらす場合がある。第2コーティングは、第1コーティングよりも高い弾性率および高いガラス転移温度を有してもよい。硬化されたロッドの形態で作製されるとき、本開示の第2組成物の重合生成物の引張強さは、少なくとも50MPaである場合がある。硬化されたコーティングロッド上で測定されるとき、第2組成物の硬化生成物の弾性率は、約1400MPa〜約2200MPaの範囲、または約1700MPa〜約2100MPaの範囲である場合がある。第2コーティングのin situ弾性率は、1200MPa以上、または1500MPa以上、または1800MPa以上である場合がある。
高弾性率第2コーティングは機械的損傷に対してファイバをより良く保護し、より良いマイクロベンド性能を提供する場合がある。しかしながら、延伸塔での高弾性率第2コーティングの高速加工は、ファイバ性能を最終的に損なう第2コーティングのフラットスポットおよび風による点欠陥(WIPD)などの欠陥を延伸プロセスが生じさせる傾向が大きくなるため、課題になる場合がある。
オリゴマーを含有しないコーティングを開発する間に、他の成分を変更せずに調合物からオリゴマーを除くことによって、約2000MPaの弾性率を有する第2コーティングが得られることが見出された。このような第2コーティングは、延伸塔内で高速で加工することが難しい場合がある。したがって、官能基の間に長い柔軟な(例えばエトキシ化)鎖を有するモノマーを含有する第2組成物を調合することによってオリゴマーを除く効果を補償することが望ましい場合がある。長い柔軟な鎖は架橋の間の距離を増加させる場合があり、架橋結合密度を減少させる場合があり、最終的に、硬化した第2コーティングの弾性率を低下させる場合がある。このようなモノマーの予想される欠点は、それらが低めのガラス転移温度(Tg)を有することがあり、硬化した第2コーティングのTgを低下させる傾向があることである。低いTgを有する第2コーティングは、低いTgが、適用時に軟質すぎる材料をもたらす場合があり、高速で加工する間に欠陥を招く場合があるため、望ましくない場合がある。より高めのTgの第2コーティングは室温においてより硬質である場合があり、光ファイバにより良い機械的保護を提供する場合がある。しかしながら、Tgが非常に高い場合、コーティングが非常に剛性であるため加工する間にファイバにより欠陥を生じやすくする場合がある。
本開示の第2コーティングは、高速延伸塔内で欠陥を生じずにファイバを加工することを可能にしながら光ファイバに十分な機械的保護および曲がりに影響されにくさをもたらす適度なTgを有する第2コーティングを達成するように設計されてもよい。第2コーティング組成物の硬化生成物から作製された硬化ロッドのTgは、少なくとも約50℃であってもよい。第2コーティングのガラス転移温度は、少なくとも50℃、または少なくとも55℃、または少なくとも60℃、または55℃〜65℃であってもよい。
第2組成物はオリゴマー成分を含有しなくてもよく、モノマー成分は、エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、エトキシ化(30)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、およびエポキシジアクリレートモノマーを含有してもよい。エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約50重量%〜約90重量%、または約60重量%〜約80重量%、またはおよび約70重量%〜約75重量%の範囲の量で存在していてもよい。エトキシ化(30)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約20重量%、または約7重量%〜約15重量%、または約8重量%〜約12重量%の範囲の量で存在していてもよい。エポキシジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約25重量%、または約10重量%〜約20重量%、または約12重量%〜約18重量%の範囲の量で存在していてもよい。
第2組成物はオリゴマー成分を含有しなくてもよく、モノマー成分は、エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、およびエポキシジアクリレートモノマーを含有してもよい。エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約30重量%〜約80重量%、または約40重量%〜約70重量%、または約50重量%〜約60重量%の範囲の量で存在していてもよい。エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約10重量%〜約50重量%、または約20重量%〜約40重量%、または約25重量%〜約35重量%の範囲の量で存在していてもよい。エポキシジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約25重量%、または約10重量%〜約20重量%、または約12重量%〜約18重量%の範囲の量で存在していてもよい。
第2組成物はオリゴマー成分を含有しなくてもよく、モノマー成分は、エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、エトキシ化(30)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、およびエポキシジアクリレートモノマーを含有してもよい。エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約40重量%〜約80重量%、または約60重量%〜約70重量%の範囲の量で存在していてもよい。エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約1重量%〜約30重量%、または約5重量%〜約10重量%の範囲の量で存在していてもよい。エトキシ化(30)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約20重量%の範囲の量、または約10重量%の量で存在していてもよい。エポキシジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約25重量%の範囲の量、または約15重量%の量で存在していてもよい。
第2組成物はオリゴマー成分を含有しなくてもよく、モノマー成分は、エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、トリプロピレングリコールジアクリレートモノマー、エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマー、およびエポキシジアクリレートモノマーを含有してもよい。エトキシ化(10)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約10重量%〜約50重量%の範囲の量で存在していてもよい。トリプロピレングリコールジアクリレートモノマーは、約5重量%〜約40重量%の量で存在していてもよい。エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレートモノマーは、約10重量%〜約55重量%の量で存在していてもよい。エポキシジアクリレートモノマーは、約15重量%までの量で存在していてもよい。
第2組成物は、約40重量%〜80重量%のエトキシ化(4)ビスフェノールAモノマー、約0重量%〜約30重量%のエトキシ化(ethoxylkated)(10)ビスフェノールAモノマー、約0重量%〜約25%重量%のエトキシ化(30)ビスフェノールAモノマー、約5重量%〜18重量%のエポキシアクリレート、約0重量%〜10重量%のトリシクロデカンジメタノールジアクリレートモノマー、約0.1重量%〜40%の1つ以上の光開始剤、約0重量pph〜5重量pphのスリップ剤、および0重量pph〜約5重量pphの酸化防止剤を含んでもよい。第2組成物は3%以下のオリゴマー、または1%以下のオリゴマーをさらに含んでもよく、またはオリゴマーを含有しなくてもよい。エポキシアクリレートはエポキシアクリレートモノマーであってもよい。エポキシアクリレートはビスフェノールAエポキシジアクリレートであってもよい。エポキシアクリレートは未改質エポキシアクリレートであってもよく、例えば、脂肪酸、アミン、酸、または芳香族官能基で改質されていないエポキシアクリレートであってもよい。このような組成物は、45℃での粘度が少なくとも約3ポアズである場合があり、硬化されたとき、約1400MPa〜約2100MPaのヤング率を示す場合がある。組成物は、少なくとも約55℃のガラス転移温度を示す場合がある。モノマー成分は、少なくとも10個のアルコキシ基を有するアルコキシル化ビスフェノールAジアクリレートモノマーを含有してもよい。
延伸塔などによる従来の方法を使用して、第1および第2硬化性組成物がクラッドの外面にコーティングとして適用されてもよい。延伸法において、特別に作製された円筒形ガラス光ファイバプレフォームを局部的且つ対称的に約2000℃の温度まで加熱する。プレフォームは、それを炉内に送り込んで通すことによって加熱されてもよい。プレフォームが加熱されるとき、ガラス光ファイバが溶融材料から延伸されてもよい。第1および第2硬化性組成物は、プレフォームから延伸された後に、例えば冷却の直後などにガラスファイバに適用されてもよい。次に、硬化性組成物を硬化して、コートされた光ファイバを製造してもよい。硬化方法は、使用されているコーティング組成物および重合開始剤の性質に応じて、熱的、化学的、または放射線によるものであってもよく、例えばガラスファイバ上の適用された硬化性組成物を紫外線、化学線、マイクロ波放射線、または電子線に露光することによるものであってもよい。延伸プロセスの後に第1硬化性組成物と第2硬化性組成物との両方を順に適用することがしばしば有利である。移動するガラスファイバに硬化性組成物の二層を適用する方法は、米国特許第4,474,830号明細書および米国特許第4,585,165号明細書(その開示内容を参照により本明細書に組み入れる)に開示されている。第1硬化性組成物を適用および硬化して第1コーティング材料を形成してから、第2硬化性組成物を適用および硬化して第2コーティングを形成してもよい。
本開示による代表的なファイバを製造し、その選択された利点を実証するために試験した。ファイバは、図1に示されるタイプであり、半径rおよび屈折率パーセントプロファイルΔを有する中央コア領域と、外半径rおよび屈折率パーセントプロファイルΔを有する第1のコア領域と、外半径rおよび屈折率パーセントプロファイルΔを有する内部クラッド領域と、外半径rおよび屈折率パーセントプロファイルΔを有する外部クラッド領域と、外半径rを有する第1コーティングと、外半径rを有する第2コーティングとを備える。
中央コア領域、第1のコア領域、内部クラッド領域および外部クラッド領域は、ファイバの全てに共通していた。ファイバの1つについて中央コア領域、第1のコア領域、内部クラッド領域、外部クラッド領域にわたる屈折率プロファイルおよび半径方向位置r、r、およびrを図3に示す。ファイバの各々が、62.5μmの外部クラッド半径rを有した。プロファイルは、この実施例のために作製されたファイバの全てについて実質的に同じであった。
ファイバコーティング
ファイバを従来の延伸方法で作製した。延伸の間、硬化性第1および第2組成物を適用し、紫外線で硬化した。延伸装置は、組成物を硬化してコーティングを製造するために2個の第2紫外線ランプと1個の第1紫外線ランプとを備えていた。一連の14個のファイバ試料を作製し、試験した。第1および/または第2コーティングの厚さおよび/または組成物を一連のファイバ試料において変化させて、コーティング特性がファイバの光学的および機械的性能に及ぼす効果を評価した。ファイバは、1〜14の範囲の試料番号によって本明細書に記載される。ファイバ1〜6および11〜14は、本開示による第1または第2コーティングを備える実例となるファイバである。ファイバ7〜10は、先行技術からのコーティングを備える比較用ファイバである。
第1コーティングのための代表的な硬化性組成物A〜Hを以下に示す。硬化性組成物Iは、既存の市販の調合物をベースとした比較用組成物である。
Figure 2019133170
Photomer 4003は、IGM Resinsから入手可能なエトキシ化ノニルフェノールアクリレートである(現在はPhotomer 4066として入手可能)。Photomer 4096は、IGM Resinsから入手可能なプロポキシ化ノニルフェノールアクリレートである。BR3741は、Dymax Oligomers and Coatingsから入手可能な脂肪族ポリエーテルウレタンアクリレートオリゴマーである。N−ビニルカプロラクタムは、ISP Technologies,Inc.から入手可能である。カプロラクトンアクリレートは、Sartomerから入手可能な一官能性アクリレート(SR495)である。IRGACURE 819は、BASFから入手可能な光開始剤である。TPOは、BASFから入手可能な光開始剤である。IRGANOX 1035は、BASFから入手可能な酸化防止剤である。(3−アクリルオキシプロピル)トリメトキシシランは、Gelestから入手可能な接着促進剤である。ペンタエリトリトールメルカプトプロピオネートは、Aldrichから入手可能である。UVITEXOBは、BASFから入手可能な蛍光増白剤である。オリゴマーとモノマーとを少なくとも10分間にわたって60℃に一緒にブレンドした。次に、光開始剤と添加剤とを添加し、ブレンディングを1時間続けた。最後に、接着促進剤を添加し、ブレンディングを30分間続けた。得られた溶液を最終的にファイバに適用し、紫外線硬化して第1コーティングを形成した。
第2コーティングのための代表的な硬化性組成物J〜Lを以下に示す。組成物Mは、既存の市販の調合物をベースとした比較用組成物である。
Figure 2019133170
SR601/Photomer 4028は、SartomerまたはIGM Resinsから入手可能なエトキシ化(4)ビスフェノールAモノマーである。CD9038は、Sartomerから入手可能なエトキシ化(30)ビスフェノールAモノマーである。Photomer 3016は、IGM Resinsから入手可能なエポキシジアクリレートモノマーである。SR602は、Sartomerから入手可能なエトキシ化(10)ビスフェノールAモノマーである。KWS4131は、Dymax Oligomers and Coatingsから入手可能なポリエーテル−ウレタンジアクリレートオリゴマーである。IRGACURE 184は、BASFから入手可能な光開始剤である。TPOは、BASFから入手可能な光開始剤である。DC190は、Dow Corningから入手可能な流体スリップ剤である。IRGANOX 1035は、BASFから入手可能な酸化防止剤である。この実施例のファイバに適用される第2組成物は、市販のブレンディング装置を使用して、記載された成分によって調製された。モノマー成分を秤量し、加熱されたケットル内に導入し、約50℃〜65℃の範囲内の温度で一緒にブレンドした。均質な混合物が得られるまでブレンディングを続けた。次に、光開始剤を秤量し、ブレンドする間に均質な溶液中に導入した。最後に、残りの成分を秤量し、ブレンドする間に溶液中に導入した。均質な溶液が再び得られるまでブレンディングを続けた。最後に均質な溶液をファイバに適用し、紫外線で硬化して第2コーティングを形成した。
試験方法
第1in situ弾性率
6インチ(15.24cm)のファイバ試料をこの測定のために使用した。6インチ(15.24cm)の試料の中央から1インチ(2.54cm)の部分を窓状に被覆除去し、イソプロピルアルコールで拭った。試料は、試料がグルーで接着される10mm×5mmのアルミニウムタブを備えた試料ホルダ/位置調整台上に載せられた。2つのタブの間に5mmの間隙を開けて10mmの長さを水平に置くように2つのタブを設定した。ファイバをタブに差し渡して試料ホルダ上に水平に置いた。ファイバのコートされた端部を一方のタブ上に配置し、タブ間の5mm間隔に中程まで伸ばし、被覆除去されたガラスを5mmの間隙のもう一方の半分にわたして、他方のタブ上に配置した。試料を一列に並べ、次に、動かして場所を開けて、グルーの小さな点が、5mmの間隙に最も近い各々のタブの半分に適用されるようにした。次に、ファイバをタブの上に戻し、中央に置いた。次に、グルーがファイバにちょうど触れるまで位置調整台を上げた。次に、コートされた端部を引っ張ってグルー中に通し、タブ間の5mmの間隙内の試料の大部分が被覆除去されたガラスであるようにした。コートされた端部のまさしくその先端がタブ上のグルーの範囲の外に延在していて、測定される領域が露出したままであるようにした。試料を乾燥させた。タブに固定されたファイバの長さを5mmに切り落とした。グルーに埋め込まれたコートされた長さ、(タブ間の)埋め込まれていない長さ、および端面の第1直径を測定した。
Rheometrics DMTA IVを使用して9e−6 1/sの定歪で45分間にわたって室温(約21℃)において測定を実施した。ゲージ長さは15mmであった。力および長さの変化を記録し、第1弾性率の計算のために使用した。試料を調製するために、15mmの締付け長さを妨げるであろう一切のエポキシをタブから除去して、ファイバとの接触がないことを確実にし、且つ試料を直接にクランプに固定することを確実にした。計測器の力を完全にゼロにすると、コートされていない端部を下側のクランプ(測定プローブ)に取り付けた。ファイバのコートされた端部を含むタブを下側の(固定された)クランプに取り付けた。次に、試験を実施し、分析を終えると試料を取り出した。
ファイバのチューブ分離試料の作製
0.0055ミラーストリッパー(miller stripper)が、コートされたファイバの端部から約1インチ(2.54cm)をしっかり固定した。ファイバのこの1インチ(2.54cm)の領域を液体窒素流に投入し、3秒間保持した。次に、ファイバを液体窒素流から取り出し、急速に被覆除去した。次に、ファイバの被覆除去された端部を検査した。コーティングがガラス上に残っている場合、試料を再び調製した。結果として第1および第2コーティングを有する中空チューブが得られた。被覆除去されていないファイバの端面からガラス、第1および第2コーティングの直径を測定する。
第2in situ弾性率
ファイバのチューブ分離試料を11mmの試料ゲージ長さでRheometrics DMTA IV計測器を使用して試験した。幅、厚さ、および長さを定量し、計測器のオペレーティングソフトウェアに入力情報として提供した。試料を載せ、以下のパラメータを使用して周囲温度(21℃)でタイムスイーププログラムを使用して試験した:
周波数:1Rad/秒
歪み:0.3%
合計時間=120秒
時間/測定=1秒
初期静的力=15.0[g]
静的力>動的力=10.0[%]差。
終了すると、最後の5つのE’(貯蔵弾性率)データポイントを平均した。各々の試料を3回試験して(各々の試験に対して新しい試料を使用)合計15のデータポイントを得た。3回の試験の平均値を記録した。
結果
この実施例のファイバ試料の各々に適用されるコーティング調合物を以下に記載する。選択された第1および第2コーティングのin situ弾性率を定量し、同様に記録する。第1コーティングの外径rおよび第2コーティングの外径rを同様に記録する。ファイバの第1コーティングのガラス転移温度は直接には測定されなかった。第2コーティングを使用せず同じ第1コーティング調合物を使用して行なわれた別個の試験に基づいて第1組成物FおよびIの予想ガラス転移温度は、それぞれ−55℃および−45℃であった。
Figure 2019133170
実例となるファイバ1〜6および12〜14の各々のいくつかの性能特質を測定し、比較用ファイバ7〜10の性能と比較した。測定された性能特質には、1550nmの波長でのモードフィールド直径(MFD)、減衰、ワイヤードラムメッシュ試験によって測定したときの1550nmの波長でのマイクロベンド損失、ケーブルカットオフ波長、1550nmの波長での有効面積(Aeff)、1550nmの波長での分散、および20mmのマンドレルおよび32mmのマンドレルを使用してマンドレルラップ試験によって測定したときの1550nmの波長でのマクロベンド損失などが含まれた。結果の一覧を以下に示す。
Figure 2019133170
Figure 2019133170
結果は、実例となるファイバ1〜6および11〜14が、同様のAeffおよび同様のモードフィールド直径を維持しながら比較用ファイバ7〜10よりもかなり低い1550nmでのマイクロベンド損失を提供することを示す。薄い第1コーティングを有する本開示の範囲内のファイバの著しい性能にも注目すべきである。例えば、ファイバ3、11、および12は、175μm未満の外径を有する第1コーティングを有し、より厚い第1コーティングを有する比較用ファイバ(例えばファイバ7および8)よりも低いマイクロベンド損失をもたらす。比較用ファイバの第1コーティングの厚さが、実例となるファイバ3、11、および12と同等のレベルまで低減されるとき、かなり高めのマイクロベンド損失が観察された(ファイバ9および10(それらは第1コーティングの179μmの外径を有する)をファイバ3、11、および12と比較されたい)。
実例となるファイバが薄い第1コーティングによってマイクロベンド損失を抑えることができることは、少なくとも2つの利点を提供する。先ず、(第2コーティングの外径によって測定されたときの)所与のファイバの全直径に対して、第1コーティングをより薄くすると、より厚い第2コーティングの使用が可能になる。より厚い第2コーティングは、より大きい機械的結着性および耐破壊性をもたらす。第2に、所与の第2コーティングの厚さに対して、第1コーティングをより薄くすると、より小さいファイバの全直径をもたらす。より小さいファイバの直径は、複数のファイバが集成されるときにより緊密な束を可能にするため、有利である。
説明によって網羅される所期の趣旨および範囲から逸脱することなく、典型的な実施形態に対する様々な改良形態および変更形態が実施できることは当業者には明らかであろう。したがって、典型的な実施形態によって網羅される範囲は、添付された特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲に合致する全ての改良形態および変型形態に及ぶものとする。

Claims (1)

  1. 4.8μm≦r≦10μmの範囲の半径rと、高純度シリカに対して測定されて%で表わされる相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)とを有するコアであって、前記相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)は、−0.15%≦Δ1MAX≦0.2%の範囲の最大値Δ1MAXを有するものであるコアと、
    クラッドと、
    前記クラッドを囲み且つ直接隣接し、約0.20MPa未満のin situ弾性率および190μm未満の外径を有する第1コーティングと、
    前記第1コーティングを囲み且つ直接隣接し、約1500MPa超のin situ弾性率を有する第2コーティングと
    を備えた光導波路ファイバにおいて、
    前記光導波路ファイバが、1550nmの波長において130μm超の有効面積および1550nmの波長において0.4dB/km未満のワイヤメッシュドラムマイクロベンド損失を示すように、前記相対屈折率パーセントプロファイルΔ(r)ならびに前記第1および第2コーティングが構成されていることを特徴とする、光導波路ファイバ。
JP2019035727A 2013-03-28 2019-02-28 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ Abandoned JP2019133170A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361806005P 2013-03-28 2013-03-28
US61/806,005 2013-03-28

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016505485A Division JP2016519333A (ja) 2013-03-28 2014-03-17 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019133170A true JP2019133170A (ja) 2019-08-08

Family

ID=50680175

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016505485A Pending JP2016519333A (ja) 2013-03-28 2014-03-17 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ
JP2019035727A Abandoned JP2019133170A (ja) 2013-03-28 2019-02-28 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016505485A Pending JP2016519333A (ja) 2013-03-28 2014-03-17 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9057814B2 (ja)
EP (1) EP2979119B1 (ja)
JP (2) JP2016519333A (ja)
CN (1) CN105229507B (ja)
WO (1) WO2014168739A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9057814B2 (en) * 2013-03-28 2015-06-16 Corning Incorporated Large effective area fiber with low bending losses
US9383511B2 (en) * 2013-05-02 2016-07-05 Corning Incorporated Optical fiber with large mode field diameter and low microbending losses
JP6459215B2 (ja) * 2014-05-14 2019-01-30 住友電気工業株式会社 光ファイバ及び光ファイバの評価方法
JP6873056B2 (ja) * 2015-06-17 2021-05-19 コーニング インコーポレイテッド 再コーティング済み光ファイバ及び光ファイバの再コーティング方法
US20170097465A1 (en) * 2015-06-30 2017-04-06 Corning Incorporated Optical fiber with large effective area and low bending loss
RU2736023C2 (ru) * 2015-12-22 2020-11-11 Корнинг Инкорпорейтед Легированное бромом оптическое волокно
US10126495B2 (en) * 2016-06-29 2018-11-13 Corning Incorporated Coated low loss optical fiber with small diameter
WO2018020287A1 (en) * 2016-07-29 2018-02-01 Draka Comteq France Reduced diameter optical fiber and manufacturing method
CN108802896B (zh) * 2017-04-26 2024-03-08 中天科技光纤有限公司 一种光纤及其制备方法
CN110944957B (zh) 2017-06-02 2022-07-08 科思创(荷兰)有限公司 光纤用耐热性可辐射固化涂料
US11073660B2 (en) 2017-09-15 2021-07-27 CommScope Connectivity Belgium BVBA Heat treatment of fiber to improve cleaving
WO2019090218A1 (en) 2017-11-03 2019-05-09 Dsm Ip Assets, B.V. Water-blocking systems including fibers coated with liquid radiation curable sap compositions
CN112400127B (zh) 2018-04-30 2023-05-23 康宁股份有限公司 小直径低衰减光纤
JP2021523397A (ja) 2018-04-30 2021-09-02 コーニング インコーポレイテッド 小外径低減衰光ファイバ
WO2019212801A1 (en) 2018-04-30 2019-11-07 Corning Incorporated Small diameter low attenuation optical fiber
US11927798B2 (en) * 2018-05-16 2024-03-12 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber
WO2019231491A1 (en) 2018-06-01 2019-12-05 Dsm Ip Assets, B.V. Radiation curable compositions for coating optical fiber and the coatings produced therefrom
WO2020046865A1 (en) 2018-08-30 2020-03-05 Dsm Ip Assets, B.V. Radiation curable compositions for coating optical fiber
EP3867207A1 (en) 2018-12-03 2021-08-25 Ms Holding B.V. Filled radiation curable compositions for coating optical fiber and the coatings produced therefrom
EP3896502A4 (en) 2018-12-13 2022-01-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. OPTICAL FIBER
US11036000B2 (en) * 2019-01-16 2021-06-15 Corning Incorporated Optical fiber cable with high fiber count
EP3923045A4 (en) * 2019-02-05 2022-11-16 Furukawa Electric Co., Ltd. OPTICAL FIBER
JP2020148946A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 住友電気工業株式会社 光ファイバ
JP2022533793A (ja) 2019-05-24 2022-07-25 コベストロ (ネザーランズ) ビー.ヴィー. 強化された高速加工性を備えた光ファイバーをコーティングするための放射線硬化性組成物
EP3976544A1 (en) 2019-05-24 2022-04-06 Covestro (Netherlands) B.V. Radiaton curable compositions for coating optical fiber with enhanced high-speed processability
US11194107B2 (en) 2019-08-20 2021-12-07 Corning Incorporated High-density FAUs and optical interconnection devices employing small diameter low attenuation optical fiber
CN112526668A (zh) * 2019-10-30 2021-03-19 斯特里特技术有限公司 超小径光纤
US11506835B2 (en) * 2019-11-25 2022-11-22 Corning Incorporated Optical fiber with low macrobend loss at large bend diameter
WO2021141721A1 (en) * 2020-01-07 2021-07-15 Corning Incorporated Reduced radius optical fiber with high mechanical reliability
CN115190871A (zh) * 2020-01-17 2022-10-14 康宁股份有限公司 具有低损耗和微弯曲敏感度的涂层直径减小的氯掺杂二氧化硅光纤
WO2021187514A1 (ja) * 2020-03-18 2021-09-23 古河電気工業株式会社 光ファイバ心線、光ファイバケーブル及び光ファイバテープ心線
WO2021231083A1 (en) 2020-05-12 2021-11-18 Corning Incorporated Reduced diameter single mode optical fibers with high mechanical reliability
CN115777077A (zh) 2020-06-30 2023-03-10 科思创(荷兰)有限公司 光纤涂料的粘度指数改进剂
EP4260108A1 (en) 2020-12-11 2023-10-18 Corning Incorporated Low moat volume single mode ultra-low loss fiber
WO2023228743A1 (ja) * 2022-05-26 2023-11-30 住友電気工業株式会社 光ファイバ

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4474830A (en) 1982-12-29 1984-10-02 At&T Bell Laboratories Multiple coating of fibers
DE3426937C1 (de) 1984-07-21 1986-01-09 Danfoss A/S, Nordborg Einrichtung zum Festlegen der Ein- und Ausschaltperioden eines Brenners einer Warmwasser-Heizungsanlage
US4629287A (en) 1985-02-25 1986-12-16 Desoto, Inc. Ultraviolet curable buffer coatings for optical fiber
US4609718A (en) 1985-05-08 1986-09-02 Desoto, Inc. Ultraviolet curable buffer coatings for optical glass fiber based on long chain oxyalkylene diamines
US4798852A (en) 1985-10-29 1989-01-17 Desoto, Inc. Ultraviolet curable coatings for optical glass fiber
US4962992A (en) 1989-05-15 1990-10-16 At&T Bell Laboratories Optical transmission media and methods of making same
US5104433A (en) 1989-05-15 1992-04-14 At&T Bell Laboratories Method of making optical fiber
WO2000062106A1 (fr) 1999-04-13 2000-10-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fibre optique et systeme de communication optique comprenant celle-ci
US6326416B1 (en) 1999-04-29 2001-12-04 Corning Incorporated Coating composition for optical fibers
US6316516B1 (en) 1999-04-29 2001-11-13 Corning Incorporated Coating composition for optical fibers
KR100730872B1 (ko) 1999-12-30 2007-06-20 코닝 인코포레이티드 팬던트 히드록실 관능기를 갖는 모노머를 포함하는 1차코팅제 조성물로 제조된 광섬유
US6775451B1 (en) * 1999-12-30 2004-08-10 Corning Incorporated Secondary coating composition for optical fibers
AU3262001A (en) 1999-12-30 2001-07-16 Corning Incorporated Composition containing tackifier and method of modifying time-sensitive rheological properties of optical fiber coating
US20030077059A1 (en) 2001-03-13 2003-04-24 Ching-Kee Chien Optical fiber coating compositions
KR101066281B1 (ko) * 2003-08-29 2011-09-20 코닝 인코포레이티드 알칼리 금속 산화물을 함유하는 광섬유, 및 그 제조 방법및 장치
US7844155B2 (en) * 2007-05-07 2010-11-30 Corning Incorporated Optical fiber containing alkali metal oxide
JP5469064B2 (ja) * 2007-07-20 2014-04-09 コーニング インコーポレイテッド 大モード面積光ファイバ
ES2480190T3 (es) * 2007-11-09 2014-07-25 Draka Comteq B.V. Fibra óptica resistente a microcurvatura
US8315495B2 (en) 2009-01-30 2012-11-20 Corning Incorporated Large effective area fiber with Ge-free core
CN102193140B (zh) * 2010-02-26 2015-03-04 住友电气工业株式会社 光纤及包含光纤的光通信系统
US8655133B2 (en) 2010-02-26 2014-02-18 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber and optical communication system including same
JP5974488B2 (ja) * 2011-04-15 2016-08-23 住友電気工業株式会社 光ファイバおよび光ファイバ母材
WO2013018093A1 (en) * 2011-08-01 2013-02-07 Nova Measuring Instruments Ltd Monitoring system and method for verifying measurements in patterned structures
JP2013032241A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ母材製造方法
BR112014003901A2 (pt) * 2011-08-19 2017-03-14 Corning Inc fibra ótica de perda de curvatura baixa
KR20140060509A (ko) * 2011-09-16 2014-05-20 코닝 인코포레이티드 모드 분할 멀티플렉싱용 소수 모드 광 섬유
JP6136261B2 (ja) * 2012-01-23 2017-05-31 住友電気工業株式会社 光ファイバ
US9057814B2 (en) * 2013-03-28 2015-06-16 Corning Incorporated Large effective area fiber with low bending losses

Also Published As

Publication number Publication date
US20140294355A1 (en) 2014-10-02
WO2014168739A1 (en) 2014-10-16
JP2016519333A (ja) 2016-06-30
CN105229507A (zh) 2016-01-06
EP2979119B1 (en) 2021-03-10
US9057814B2 (en) 2015-06-16
CN105229507B (zh) 2018-11-09
EP2979119A1 (en) 2016-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019133170A (ja) 低い曲げ損失を有する大きな有効面積のファイバ
JP6475694B2 (ja) 大きいモードフィールド直径および低いマイクロベンド損失を有する光ファイバ
JP7000470B2 (ja) 小さい直径の光ファイバ
US11187853B2 (en) Small outer diameter low attenuation optical fiber
US11181686B2 (en) Small diameter low attenuation optical fiber
CN112400127A (zh) 小直径低衰减光纤
JP2022522975A (ja) 多数のファイバを有する光ファイバケーブル
JP4958360B2 (ja) 光ファイバのための2次被覆組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190401

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20200120