JP2019132654A - 走行支援装置、走行支援システム、注意地点抽出方法及びプログラム - Google Patents

走行支援装置、走行支援システム、注意地点抽出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】時間に対する天気の変化に起因する注意地点を迂回又は通知などの対象に含めることができる走行支援装置、走行支援システム、注意地点抽出方法及びプログラムを提供する。【解決手段】走行支援装置100は、注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部41と、注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部42と、対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部43と、注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部44とを備え、注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、通過予定日時よりも前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の天気に基づき対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである。【選択図】図1

Description

本発明は、走行支援装置、走行支援システム、注意地点抽出方法及びプログラムに関する。
従来、車両用の走行支援システムにおいて、運転時に注意を要する地点(以下「注意地点」という。)を迂回した走行経路を探索したり、又は車両が注意地点に接近したことを運転者に通知したりする技術が開発されている。
例えば、特許文献1記載のカーナビゲーションシステムは、車両の走行中にいわゆる「急ハンドル」又は「急ブレーキ」などが発生した地点を検出して、当該検出された地点を注意地点として登録するものである。これにより、次回以降の経路探索において当該登録された注意地点を迂回した走行経路を探索したり、又は次回以降の経路案内において車両が当該登録された注意地点に接近したことを運転者に通知したりすることが可能となる。
特開2009−145060号公報
特許文献1記載のカーナビゲーションシステムは、車両が過去に走行したことのない走行経路における注意地点については迂回又は通知などの対象に含めることができないという問題があった。また、車両が過去に走行したことのある走行経路であっても、前回走行した後に新たに発生した注意地点については迂回又は通知などの対象に含めることができないという問題があった。
例えば、近年、いわゆる「ゲリラ豪雨」などの異常気象が頻発しており、各地域における時間に対する天気の変化が大きくなっている。かかる天気の変化に起因して、新たな注意地点が発生したり、一度発生した注意地点が消滅したりしている。特許文献1記載のカーナビゲーションシステムは、かかる天気の変化に起因して新たに発生した注意地点を迂回又は通知などの対象に含めることができないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、時間に対する天気の変化に起因する注意地点を迂回又は通知などの対象に含めることができる走行支援装置、走行支援システム、注意地点抽出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の走行支援装置は、車両用の走行支援装置であって、注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部と、注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部と、対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部と、注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部とを備え、注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、通過予定日時よりも前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の天気に基づき対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、時間に対する天気の変化に起因する注意地点を迂回又は通知などの対象に含めることができる。
本発明の実施の形態1に係る走行支援装置が車載情報機器に設けられている状態を示すブロック図である。 注意地点抽出処理の対象となる地域の一例を示す説明図である。 注意地点抽出処理の対象となる地域の他の例を示す説明図である。 図4Aは、本発明の実施の形態1に係る走行支援装置が設けられている車載情報機器のハードウェア構成を示すブロック図である。図4Bは、本発明の実施の形態1に係る走行支援装置が設けられている車載情報機器の他のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る走行支援装置の動作を示すフローチャートである。 注意地点抽出処理の具体例を示すフローチャートである。 注意地点抽出処理の他の具体例を示すフローチャートである。 注意地点抽出処理の他の具体例を示すフローチャートである。 注意地点抽出処理の他の具体例を示すフローチャートである。 注意地点抽出処理の他の具体例を示すフローチャートである。 経路探索処理の具体例を示すフローチャートである。 経路探索処理の他の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る走行支援装置による表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る走行支援装置による他の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る走行支援装置が車載情報機器に設けられている状態を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る走行支援装置による表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る走行支援装置による他の表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る走行支援装置による他の表示画面の一例を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る走行支援装置が車載情報機器に設けられている状態を示すブロック図である。図1を参照して、実施の形態1の走行支援装置100について、車両1内の車載情報機器2に設けられている例を中心に説明する。
道路交通情報受信機3は、例えば、FM(Frequency Modulation)多重放送受信機、電波ビーコン受信機及び光ビーコン受信機により構成されている。道路交通情報受信機3は、VICS(登録商標。Vehicle Information and Communication System。)又はDSRC(Dedicated Short Range Communications)などにより配信された道路交通情報を受信するものである。
無線通信機4は、データ通信用の送信機及び受信機により構成されている。無線通信機4は、インターネットに接続することにより、図示しないサーバ装置により配信された天気予報情報、天気履歴情報、地図情報及び道路交通情報などを受信するものである。
情報更新部21は、無線通信機4により受信された天気予報情報を用いて、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報を更新するものである。情報更新部21は、無線通信機4により受信された天気履歴情報を用いて、天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報を更新するものである。情報更新部21は、無線通信機4により受信された地図情報及び道路交通情報受信機3又は無線通信機4により受信された道路交通情報を用いて、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースを更新するものである。
すなわち、地図データベースは、地図情報と道路交通情報とを関連付けてなるものである。天気予報情報記憶部31、天気履歴情報記憶部32及び地図データベース記憶部33により、記憶装置30の要部が構成されている。
ここで、天気予報情報は、地域毎(例えば市区町村毎)かつ時間帯毎(例えば1時間毎)の気温、湿度、降雨量、降雪量、雲量、風向及び風速などの予測値を含むものである。天気履歴情報は、地域毎(例えば市区町村毎)かつ時間帯毎(例えば1時間毎)の気温、湿度、降雨量、降雪量、雲量、風向及び風速などの実測値を含むものである。
地図情報は、階層状のデータ構造を有しており、地図画像の生成及び表示に用いられる情報(以下「表示用情報」という。)並びに走行経路の探索に用いられる情報(以下「探索用情報」という。)などにより構成されている。地図情報のデータ構造には、公知の種々のデータ構造を用いることができるものであり、詳細な説明は省略する。地図情報は、道路に関する情報(以下「道路情報」という。)に加えて、水域に関する情報(以下「水域情報」という。)、標高に関する情報(以下「標高情報」という。)及び施設に関する情報(以下「施設情報」という。)などを含むものである。
道路交通情報は、渋滞に関する情報(以下「渋滞情報」という。)、交通障害に関する情報(以下「交通障害情報」という。)、交通規制に関する情報(以下「交通規制情報」という。)及び交通量に関する情報(以下「交通量情報」という。)などを含むものである。
地図データベースには、各道路区間における現在の交通障害の発生状況を示す交通障害情報に加えて、各道路区間における過去の交通障害の発生状況の履歴を示す交通障害情報も含まれている。地図データベースには、各道路区間における現在の交通規制の発生状況を示す交通規制情報に加えて、各道路区間における過去の交通規制の発生状況の履歴を示す交通規制情報も含まれている。地図データベースには、各道路区間における現在の交通量を示す交通量情報に加えて、各道路区間における過去の交通量の履歴を示す交通量情報も含まれている。
GPS(Global Positioning System)受信機5は、図示しないGPS衛星により送信されたGPS信号を受信するものである。自立航法センサ6は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ及び車速センサなどにより構成されている。
自車位置情報生成部22は、GPS受信機5により受信されたGPS信号を用いて、いわゆる「衛星航法」により車両1の現在位置(以下「自車位置」という。)を算出するものである。または、自車位置情報生成部22は、自立航法センサ6による検出値を用いて、いわゆる「自立航法」により自車位置を算出するものである。自車位置情報生成部22は、当該算出された自車位置を示す情報(以下「自車位置情報」という。)を生成するものである。
なお、自車位置情報生成部22は、衛星航法及び自立航法の両方を実行することにより自車位置を算出するものであっても良い。また、自車位置情報生成部22は、地図データベース内の地図情報を用いて、いわゆる「マップマッチング」により当該算出された自車位置を補正して、当該補正された自車位置を示す自車位置情報を生成するものであっても良い。また、自車位置情報は、自車位置を示す情報に加えて車両1の進行方向を示す情報を含むものであっても良い。
カメラ7は、車外撮像用の可視光カメラ又は赤外線カメラにより構成されている。温湿度センサ8は、温度センサ及び湿度センサにより構成されており、車両1の車外温度及び車外湿度を検出するものである。
周囲天気情報生成部23は、カメラ7による撮像画像及び温湿度センサ8による検出値を用いて、車両1の周囲の天気を示す情報(以下「周囲天気情報」という。)を生成するものである。
具体的には、例えば、周囲天気情報生成部23は、カメラ7による撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、車両1の周囲における降雨の有無、車両1の周囲における降雪の有無、及び車両1の周囲における霧の発生の有無などを判定する。周囲天気情報生成部23は、これらの判定結果を周囲天気情報に含める。また、周囲天気情報生成部23は、温湿度センサ8による検出値を用いて、車両1の周囲における気温及び車両1の周囲における湿度を算出する。周囲天気情報生成部23は、当該算出された気温及び湿度を周囲天気情報に含める。
図1に示す例において、車両1は電気自動車(Electric Vehicle,EV)又はプラグインハイブリッド自動車(Plug−in Hybrid Vehicle,PHV)などであり、駆動用バッテリ9を有している。また、車両1は太陽光発電システム10を有しており、駆動用バッテリ9は太陽光発電システム10にて発電された電力により充電自在である。
電池残量情報生成部24は、駆動用バッテリ9による出力電圧値などを用いて、駆動用バッテリ9の電池残量を示す情報(以下「電池残量情報」という。)を生成するものである。
以下、走行支援装置100の要部について説明する。
ナビゲーション機能部45は、自車位置情報生成部22により生成された自車位置情報及び地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースなどを用いて、自車位置から目的地までの走行経路を探索するものである。この目的地は、目的地設定用の画面が表示装置11に表示された状態にて、操作入力装置12に入力された操作により設定されたものである。
具体的には、例えば、地図データベース内の探索用情報は、道路網内の各結節点に対応するノード、道路網内の各道路区間に対応するリンク、並びに、各ノード及び各リンクに設定された通過コストなどを示すものである。ナビゲーション機能部45は、地図データベース内の道路交通情報を用いて通過コストを適宜補正して、いわゆる「ダイクストラ法」により自車位置から目的地までの走行経路を探索する。ダイクストラ法による走行経路の探索方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。
また、ナビゲーション機能部45は、自車位置情報生成部22により生成された自車位置情報及び地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースなどを用いて、当該探索された走行経路を案内する制御を実行するものである。
具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、地図データベース内の表示用情報を用いて自車位置を含む所定範囲(この範囲は表示対象となる地図の縮尺に応じたものとなる。)の地図画像を生成して、当該生成された地図画像を表示装置11に表示させる。ナビゲーション機能部45は、地図画像における自車位置に対応する位置に、車両1に対応する三角形状のアイコン画像を表示させる。ナビゲーション機能部45は、自車位置に応じて車両1の右左折などを案内する画像を適宜生成して、当該生成された画像を表示装置11に表示させる。ナビゲーション機能部45は、自車位置に応じて車両1の右左折などを案内する音声を適宜生成して、当該生成された音声を音声出力装置13に出力させる。画像表示及び音声出力による走行経路の案内については公知の種々の方法を用いることができるものであり、詳細な説明は省略する。
表示装置11は、例えば、車載情報機器2と一体型の液晶ディスプレイ又は有機EL()ディスプレイなどにより構成されている。操作入力装置12は、例えば、表示装置11と一体型のタッチパネル、車載情報機器2と一体型のハードウェアキー、車両1のハンドルと一体型のリモートコントローラー、独立したリモートコントローラー、又は音声認識装置などにより構成されている。音声出力装置13は、例えば、車載情報機器2と一体型のスピーカー又は車両1の車室内に設けられたスピーカーなどにより構成されている。
要否判定部41は、注意地点を抽出する処理(以下「注意地点抽出処理」という。)の実行要否を判定するものである。
具体的には、例えば、要否判定部41は、ナビゲーション機能部45にて車両1の目的地が設定されたとき、注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定する。以下、車両1の目的地が設定されたという条件を「第1条件」という。
また、例えば、要否判定部41は、自車位置情報生成部22により生成された自車位置情報を所定の時間間隔にて取得する。要否判定部41は、自車位置情報などを用いて、車両1が自車位置を含む地域(以下「現在地域」という。)と現在地域に隣接している地域(以下「隣接地域」という。)との境界部に接近したことを検出する。具体的には、例えば、要否判定部41は、自車位置から現在地域と車両1に対する前方の隣接地域との境界部までの最短距離を算出して、当該算出された最短距離が所定距離(例えば1キロメートル)以下になったことを検出する。要否判定部41は、車両1が現在地域と隣接地域との境界部に接近したことが検出されたとき、注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定する。以下、車両1が現在地域と隣接地域との境界部に接近したことが検出されたという条件を「第2条件」という。
また、例えば、要否判定部41は、周囲天気情報生成部23により生成された周囲天気情報を所定の時間間隔にて取得する。要否判定部41は、前回の注意地点抽出処理が実行されたときの周囲天気情報に対する最新の周囲天気情報の変化量を算出して、当該算出された変化量が所定量(以下「基準変化量」という。)以上になったとき、注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定する。以下、周囲天気情報の変化量が基準変化量以上になったという条件を「第3条件」という。
対象地域設定部42は、要否判定部41により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定される度毎に、注意地点抽出処理の対象となる地域(以下「対象地域」という。)を設定するものである。
具体的には、例えば、対象地域設定部42は、第1条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、自車位置と目的地間を繋いだ直線が通る1個以上の地域を対象地域に設定する。図2に、この場合における対象地域の一例を示す。図2に示す例において、対象地域設定部42は、自車位置(すなわち車両1の出発地S)と目的地G間の直線SLが通る4個の地域A1〜A4を対象地域に設定する。
また、例えば、対象地域設定部42は、第2条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、現在地域を対象地域に設定する。また、対象地域設定部42は、第3条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、車両1に対する前方の隣接地域を対象地域に設定する。
一例として、図3に示す如く、ナビゲーション機能部45は走行経路TRを案内する制御を実行中であり、車両1は地域A2内を走行中であるものとする。このとき、第2条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、対象地域設定部42は走行中の地域A2を対象地域に設定する。他方、第3条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、対象地域設定部42は、走行中の地域A2に対する次の地域A3を対象地域に設定する。
なお、図2及び図3に示す地域A1〜A4の各々は、天気予報情報及び天気履歴情報の単位となる地域(以下「単位地域」という。)に対応するものである。したがって、これらの地域(すなわち対象地域の候補となる地域)の形状は円形に限定されるものではなく、天気予報情報及び天気履歴情報の単位(例えば市区町村)に応じた形状であれば良い。また、通常、互いに隣接する単位地域間は重畳しないものである。
通過予定日時算出部43は、対象地域設定部42により対象地域が設定される度毎に、車両1が個々の対象地域を通過する予定の日時(以下「通過予定日時」という。)を算出するものである。
具体的には、例えば、通過予定日時算出部43は、第1条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、自車位置から各対象地域内の所定の地点(以下「基準地点」という。例えば、各対象地域の中心部に対応する地点である。)までの直線距離に基づき各対象地域の通過予定日時を算出する。すなわち、通過予定日時算出部43は、個々の対象地域毎に、直線距離の値が大きいほど通過予定日時を遅い日時に設定する。
また、例えば、通過予定日時算出部43は、第2条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、自車位置から車両1に対する前方の隣接地域内の基準地点までの直線距離に基づき当該隣接地域の通過予定日時を算出する。すなわち、通過予定日時算出部43は、直線距離の値が大きいほど通過予定日時を遅い日時に設定する。
また、例えば、通過予定日時算出部43は、第3条件により注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定された場合、現在の日時と略同一の日時を通過予定日時に設定する。
注意地点抽出部44は、通過予定日時算出部43により通過予定日時が算出される度毎に、注意地点抽出処理を実行するものである。
各回の注意地点抽出処理は、個々の対象地域毎に、通過予定日時よりも前の日時から通過予定日時までの期間に亘る当該対象地域の天気に基づき、当該対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである。各回の注意地点抽出処理には、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報、天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベース、及び電池残量情報生成部24により生成された電池残量情報などが用いられる。各回の注意地点抽出処理の具体例については、図6のフローチャートを参照して後述する。
ここで、ナビゲーション機能部45は、注意地点抽出部44により注意地点抽出処理が実行される度毎に、この注意地点抽出処理の結果を用いて自車位置から目的地までの走行経路を探索する機能を有している。以下、注意地点抽出部44による注意地点抽出処理の結果を用いて自車位置から目的地までの走行経路を探索する処理を「経路探索処理」という。経路探索処理の具体例については、図7のフローチャートを参照して後述する。
通常、第1条件による注意地点抽出処理の結果を用いた経路探索処理は、車両1の出発時に出発地から目的地までの走行経路を探索する処理、いわゆる「初回」の経路探索処理となる。他方、第2条件又は第3条件による注意地点抽出処理の結果を用いた経路探索処理は、車両1の走行中に案内対象の走行経路を修正する処理、いわゆる「リルート」の経路探索処理となる。
要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45により、走行支援装置100の要部が構成されている。情報更新部21、自車位置情報生成部22、周囲天気情報生成部23、電池残量情報生成部24、記憶装置30及び走行支援装置100により、車載情報機器2の要部が構成されている。
次に、図4を参照して、車載情報機器2の要部のハードウェア構成について説明する。
図4Aに示す如く、車載情報機器2はコンピュータにより構成されており、プロセッサ51及びメモリ52,53を有している。天気予報情報記憶部31、天気履歴情報記憶部32及び地図データベース記憶部33の機能は、メモリ53により実現される。メモリ52には、情報更新部21、自車位置情報生成部22、周囲天気情報生成部23、電池残量情報生成部24、要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45の機能に対応するプログラムが記憶されている。メモリ52に記憶されているプログラムをプロセッサ51が読み出して実行することにより、情報更新部21、自車位置情報生成部22、周囲天気情報生成部23、電池残量情報生成部24、要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45の機能が実現される。
プロセッサ51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)などを用いたものである。メモリ52,53は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク又は光磁気ディスクなどを用いたものである。
なお、図4Bに示す如く、情報更新部21、自車位置情報生成部22、周囲天気情報生成部23、電池残量情報生成部24、要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45の機能は専用の処理回路54により実現されるものであっても良い。処理回路54は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)などを用いたものである。
また、情報更新部21、自車位置情報生成部22、周囲天気情報生成部23、電池残量情報生成部24、要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45のうちの一部の機能がプロセッサ51及びメモリ52により実現され、かつ、残余の機能が処理回路54により実現されるものであっても良い。
次に、図5のフローチャートを参照して、走行支援装置100の動作について説明する。
まず、ステップST1にて、要否判定部41は、注意地点抽出処理の実行要否を判定する。すなわち、要否判定部41は、第1条件〜第3条件のうちのいずれかの条件が満たされたとき、注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定する。第1条件〜第3条件の具体例は上記のとおりであるため、再度の説明は省略する。
ステップST1の判定結果が「要」になったとき(ステップST2“YES”)、ステップST3にて、対象地域設定部42は、注意地点抽出処理の対象地域を設定する。対象地域の設定方法の具体例は上記のとおりであるため、再度の説明は省略する。
次いで、ステップST4にて、通過予定日時算出部43は、ステップST3で設定された対象地域の通過予定日時を算出する。このとき、ステップST3で複数個の地域が対象地域に設定された場合、通過予定日時算出部43は個々の対象地域毎に通過予定日時を算出する。通過予定日時の算出方法の具体例は上記のとおりであるため、再度の説明は省略する。
次いで、ステップST5にて、注意地点抽出部44は、ステップST3で設定された対象地域における注意地点を抽出する処理、すなわち注意地点抽出処理を実行する。このとき、ステップST3で複数個の地域が対象地域に設定された場合、注意地点抽出部44は個々の対象地域毎に注意地点抽出処理を実行する。注意地点抽出処理の具体例については、図6のフローチャートを参照して説明する。
次いで、ステップST6にて、ナビゲーション機能部45は、ステップST5の注意地点抽出処理の結果を用いて自車位置から目的地までの走行経路を探索する処理、すなわち経路探索処理を実行する、経路探索処理の具体例については、図7のフローチャートを参照して後述する。
次に、図6のフローチャートを参照して、注意地点抽出処理の具体例について説明する。注意地点抽出部44は、各回のステップST5にて、図6Aに示す処理、図6Bに示す処理、図6Cに示す処理、又は、図6Dに示す処理のうちの少なくとも一つを実行する。または、注意地点抽出部44は、各回のステップST5にて、図6Eに示す処理を実行する。ただし、図6Eに示す処理は、車両1に駆動用バッテリ9及び太陽光発電システム10が設けられている場合にのみ実行される。
まず、ステップST11にて、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時において霧による視界不良の発生が予測される道路区間を抽出する。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報及び天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報のうち、通過予定日時に対する1日前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の気温、湿度及び降雨量を示す情報を取得する。また、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の道路情報及び水域情報を取得する。この道路情報は、対象地域内の各道路区間の位置及び形状などを示すものであり、この水域情報は、対象地域内の各水域の位置などを示すものである。
注意地点抽出部44は、通過予定日時に対する前日における降雨の有無、通過予定日時に対する前日の夜間における気温低下の有無、通過予定日時に対する当日の朝における気温が閾値以下であるか否か、各道路区間の形状、及び、各道路区間と各水域との位置関係などに基づき、通過予定日時において車両1の運転に影響を与える程度に濃い霧(例えば視程が1キロメートル未満となる霧)の発生が予測される道路区間を抽出する。
ステップST11の処理により少なくとも1個の道路区間が抽出された場合(ステップST12“YES”)、ステップST13にて、注意地点抽出部44は、ステップST11で抽出された1個以上の道路区間の各々を注意地点に設定する。また、注意地点抽出部44は、これらの注意地点の各々の注意レベルを設定して、当該設定された注意レベルを注意地点抽出処理の結果に含める。注意レベルは、例えば、「大」「中」「小」の三段階の値により表されるものである。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の標高情報を取得する。注意地点抽出部44は、道路情報及び標高情報などを用いて、注意地点に設定された各道路区間が平野部を通るものであるか峠を通るものであるかを判定する。注意地点抽出部44は、注意地点に設定された道路区間のうち、平野部を通る道路区間の注意レベルを例えば「小」に設定するとともに、峠を通る道路区間の注意レベルを例えば「中」に設定する。
また、ステップST21にて、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、水溜りによるスリップ事故、洪水による通行止め又は土砂崩れによる通行止めの発生が予測される道路区間を抽出する。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報のうち、対象地域における過去の降雨量を示す情報を取得する。また、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の交通障害情報及び交通規制情報を取得する。この交通障害情報は、対象地域内の各道路区間における過去の交通障害(スリップ事故を含む)の発生状況の履歴を示すものであり、この交通規制情報は、対象地域内の各道路区間における過去の交通規制(洪水による通行止め及び土砂崩れによる通行止めを含む)の発生状況の履歴を示すものである。
注意地点抽出部44は、対象地域内の各道路区間におけるスリップ事故の発生日時に対する所定期間(例えば1日)前の日時から当該発生日時までの期間に亘る降雨量の変化に基づき、各道路区間におけるスリップ事故の発生の予兆となる降雨量の時間変化パターンを抽出する。また、注意地点抽出部44は、対象地域内の各道路区間における洪水による通行止めの発生日時に対する所定期間(例えば1週間)前の日時から当該発生日時までの期間に亘る降雨量の変化に基づき、各道路区間における洪水による通行止めの発生の予兆となる降雨量の時間変化パターンを抽出する。また、注意地点抽出部44は、対象地域内の各道路区間における土砂崩れによる通行止めの発生日時に対する所定期間(例えば1週間)前の日時から当該発生日時までの期間に亘る降雨量の変化に基づき、各道路区間における土砂崩れによる通行止めの発生の予兆となる降雨量の時間変化パターンを抽出する。
注意地点抽出部44は、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報及び天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報のうち、通過予定日時に対する所定期間(例えば1週間)前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の降雨量を示す情報を取得する。注意地点抽出部44は、当該取得された情報が示す降雨量と上記抽出された時間変化パターンとを比較することにより、水溜りによるスリップ事故、洪水による通行止め又は土砂崩れによる通行止めの発生が予測される道路区間を抽出する。
ステップST21の処理により少なくとも1個の道路区間が抽出された場合(ステップST22“YES”)、ステップST23にて、注意地点抽出部44は、ステップST21で抽出された1個以上の道路区間の各々を注意地点に設定する。また、注意地点抽出部44は、これらの注意地点の各々の注意レベルを設定して、当該設定された注意レベルを注意地点抽出処理の結果に含める。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、水溜りによるスリップ事故の発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「小」に設定する。また、注意地点抽出部44は、洪水による通行止め又は土砂崩れによる通行止めの発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「大」に設定する。
なお、対象地域内の交通障害情報には対象地域内の各道路区間における現在の交通障害の発生状況も含まれており、対象地域内の交通規制情報には対象地域内の各道路区間における現在の交通規制の発生状況も含まれている。そこで、注意地点抽出部44は、これらの情報を用いて、対象地域に含まれる道路区間のうちの交通障害又は交通規制が発生している道路区間を抽出して、当該抽出された道路区間を注意地点に含めるものであっても良い。この場合、注意地点抽出部44は、交通障害情報が示す各交通障害の内容並びに交通規制情報が示す各交通規制の内容及び原因に応じて、各注意地点の注意レベルを設定するものであっても良い。
また、ステップST31にて、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時において雨による視界不良の発生が予測される道路区間を抽出する。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報のうち、通過予定日時における対象地域の降雨量を示す情報を取得する。注意地点抽出部44は、通過予定日時における対象地域の降雨量が所定量(「第1基準降雨量」という。)以上である場合、対象地域内の全ての道路区間において視界不良が発生すると予測する。すなわち、この場合の視界不良は豪雨に起因する視界不良である。
また、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の交通量情報を取得する。この交通量情報は、対象地域内の各道路区間における過去の交通量の履歴を示すものである。
注意地点抽出部44は、通過予定日時が夜間であり、かつ、通過予定日時における対象地域の降雨量が所定量(以下「第2基準降雨量」という。第2基準降雨量は第1基準降雨量よりも小さい値である。)以上かつ第1基準降雨量未満である場合、交通量情報を用いて、通過予定日時における対象地域内の各道路区間の交通量を予測する。注意地点抽出部44は、当該予測された交通量が所定量(以下「基準交通量」という。)以上の道路区間において視界不良が発生すると予測する。すなわち、この場合の視界不良は、対向車に設けられたヘッドライトによる照射光の水滴反射に起因するものである。
ステップST31の処理により少なくとも1個の道路区間が抽出された場合(ステップST32“YES”)、ステップST33にて、注意地点抽出部44は、ステップST31で抽出された1個以上の道路区間の各々を注意地点に設定する。また、注意地点抽出部44は、これらの注意地点の各々の注意レベルを例えば「中」に設定して、当該設定された注意レベルを注意地点抽出処理の結果に含める。
また、ステップST41にて、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、積雪によるスリップ事故又は雪崩による通行止めの発生が予測される道路区間を抽出する。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報のうち、対象地域における過去の気温及び降雪量などを示す情報を取得する。また、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の交通障害情報及び交通規制情報を取得する。この交通障害情報は、対象地域内の各道路区間における過去の交通障害(スリップ事故を含む)の発生状況の履歴を示すものであり、この交通規制情報は、対象地域内の各道路区間における過去の交通規制(雪崩による通行止めを含む)の発生状況の履歴を示すものである。
注意地点抽出部44は、対象地域内の各道路区間におけるスリップ事故の発生日時に対する所定期間(例えば1日)前の日時から当該発生日時までの期間に亘る気温及び降雪量などの変化に基づき、各道路区間におけるスリップ事故の発生の予兆となる気温及び降雪量などの時間変化パターンを抽出する。また、注意地点抽出部44は、対象地域内の各道路区間における雪崩による通行止めの発生日時に対する所定期間(例えば1週間)前の日時から当該発生日時までの期間に亘る気温及び降雪量などの変化に基づき、各道路区間における雪崩による通行止めの発生の予兆となる気温及び降雪量などの時間変化パターンを抽出する。
注意地点抽出部44は、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報及び天気履歴情報記憶部32に記憶されている天気履歴情報のうち、通過予定日時に対する所定期間(例えば1週間)前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の気温及び降雪量などを示す情報を取得する。注意地点抽出部44は、当該取得された情報が示す気温及び降雪量などと上記抽出された時間変化パターンとを比較することにより、積雪によるスリップ事故又は雪崩による通行止めの発生が予測される道路区間を抽出する。
ステップST41の処理により少なくとも1個の道路区間が抽出された場合(ステップST42“YES”)、ステップST43にて、注意地点抽出部44は、ステップST41で抽出された1個以上の道路区間の各々を注意地点に設定する。また、注意地点抽出部44は、これらの注意地点の各々の注意レベルを設定して、当該設定された注意レベルを注意地点抽出処理の結果に含める。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、積雪によるスリップ事故の発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「小」に設定する。また、注意地点抽出部44は、雪崩による通行止めの発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「大」に設定する。
なお、対象地域内の交通障害情報には対象地域内の各道路区間における現在の交通障害の発生状況も含まれており、対象地域内の交通規制情報には対象地域内の各道路区間における現在の交通規制の発生状況も含まれている。そこで、注意地点抽出部44は、これらの情報を用いて、対象地域に含まれる道路区間のうちの交通障害又は交通規制が発生している道路区間を抽出して、当該抽出された道路区間を注意地点に含めるものであっても良い。この場合、注意地点抽出部44は、交通障害情報が示す各交通障害の内容並びに交通規制情報が示す各交通規制の内容及び原因に応じて、各注意地点の注意レベルを設定するものであっても良い。
また、ステップST51にて、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時において太陽光発電システム10による発電量が所定量(以下「基準発電量」という。)未満になると予測される道路区間を抽出する。
具体的には、例えば、注意地点抽出部44は、天気予報情報記憶部31に記憶されている天気予報情報のうち、通過予定日時における対象地域の雲量を示す情報を取得する。注意地点抽出部44は、通過予定日時における対象地域の雲量が所定量(「基準雲量」という。)以上である場合、対象地域内の全ての道路区間において太陽光発電システム10による発電量が基準発電量未満になると予測する。
他方、通過予定日時における対象地域の雲量が基準雲量未満である場合、注意地点抽出部44は、地図データベース記憶部33に記憶されている地図データベースのうち、対象地域内の施設情報を取得する。この施設情報は、対象地域内の各施設の位置及び高さなどを示すものである。注意地点抽出部44は、施設情報を用いて、通過予定日時に建物などの影に入る道路区間を抽出する。注意地点抽出部44は、当該抽出された道路区間において太陽光発電システム10による発電量が基準発電量未満になると予測する。
ステップST51の処理により少なくとも1個の道路区間が抽出された場合(ステップST52“YES”)、ステップST53にて、注意地点抽出部44は、ステップST51で抽出された1個以上の道路区間の各々を注意地点に設定する。また、注意地点抽出部44は、これらの注意地点の各々の予測発電量を「小」に設定して、当該設定された予測発電量を注意地点抽出処理の結果に含める。すなわち、予測発電量「小」とは、当該注意地点に対応する道路区間における太陽光発電システム10による予測発電量が基準量未満であることを示すフラグである。
次に、図7のフローチャートを参照して、経路探索処理の具体例について説明する。ナビゲーション機能部45は、各回のステップST6にて、図7Aに示す処理又は図7Bに示す処理を実行する。すなわち、図7Aに示す処理は、直前のステップST5にて図6A〜図6Dに示す処理が実行された場合に実行される。他方、図7Bに示す処理は、直前のステップST5にて図6Eに示す処理が実行された場合に実行される。したがって、図7Bに示す処理は、車両1に駆動用バッテリ9及び太陽光発電システム10が設けられている場合にのみ実行される。
まず、ステップST61にて、ナビゲーション機能部45は、公知のダイクストラ法により自車位置から目的地までの走行経路を探索する。
ステップST61で検索された走行経路に注意レベル「大」の注意地点が含まれており、かつ、当該注意地点の迂回路が存在しない場合(ステップST62“YES”)、ステップST63にて、ナビゲーション機能部45は、これ以上の走行経路の探索が不可能であることを車両1の搭乗者に通知する制御を実行する。
すなわち、注意レベル「大」の注意地点においては、自然災害による通行止めなどの発生が予測される。このため、当該注意地点の迂回路が存在しない場合、ナビゲーション機能部45はこれ以上の走行経路の探索をキャンセルして、目的地までの走行経路の案内をキャンセルするものである。
具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、走行経路の探索が不可能であることを示す画像を表示装置11に表示させたり、又は走行経路の探索が不可能であることを示す音声を音声出力装置13に出力させたりする。このときの画像又は音声は、ステップST61で検索された走行経路に含まれる注意レベル「大」の注意地点に関する情報(例えば、当該注意地点の位置を示す情報及び当該注意地点にて発生が予測される事象を示す情報など)を含むものであっても良い。
ステップST62の条件が満たされていない場合(ステップST62“NO”)、ステップST64にて、ナビゲーション機能部45は、自車位置から目的地までの走行経路であって注意レベル「大」の注意地点を含まない走行経路を探索する。
ステップST64の探索に失敗した場合(ステップST65“YES”)、ステップST63にて、ナビゲーション機能部45は、走行経路の探索に失敗したことを車両1の搭乗者に通知する制御を実行する。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、走行経路の探索に失敗したことを示す画像を表示装置11に表示させたり、又は走行経路の探索に失敗したことを示す音声を音声出力装置13に出力させたりする。
ステップST64の探索に成功したものの(ステップST65“NO”)、ステップST64で検索された走行経路に注意レベル「中」の注意地点が含まれており、かつ、当該注意地点の迂回路が存在しない場合(ステップST66“YES”)、ステップST67にて、ナビゲーション機能部45は、注意レベル「中」の注意地点が含まれている走行経路の案内を開始する。
このとき、ナビゲーション機能部45は、案内対象の走行経路に含まれる注意レベル「中」の注意地点にて発生が予測される事象などを車両1の搭乗者に通知する制御を実行することにより、車両1の搭乗者に注意を促すものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、これらの注意地点の位置及びこれらの注意地点にて発生が予測される事象などを示す情報を含む画像を表示装置11に表示させたり、これらの注意地点の位置及びこれらの注意地点にて発生が予測される事象などを示す情報を含む音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。
また、このとき、ナビゲーション機能部45は、ステップST64の探索により注意レベル「大」の注意地点が迂回されたことを車両1の搭乗者に通知する制御を実行するものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、注意レベル「大」の注意地点が迂回されたこと及び当該迂回された注意地点に関する情報などを含む画像を表示装置11に表示させたり、又は注意レベル「大」の注意地点が迂回されたこと及び当該迂回された注意地点に関する情報など示す音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。
図8に、この場合における画像I1の一例を示す。画像I1に含まれる文章のうち、「○○」は、例えば、当該迂回された注意地点にて発生が予測される交通規制の原因及び内容(洪水による通行止め、土砂崩れによる通行止め又は雪崩による通行止めなど)を示すものであり、「□□」は、例えば、当該迂回された注意地点を含む道路の名称を示すものである。
ステップST66の条件が満たされていない場合(ステップST66“NO”)、ステップST68にて、ナビゲーション機能部45は、自車位置から目的地までの走行経路であって注意レベル「中」の注意地点を含まない走行経路を探索する。すなわち、ナビゲーション機能部45は、注意レベル「大」の注意地点を含まず、かつ、注意レベル「中」の注意地点を含まない走行経路を探索する。
ステップST68の探索に失敗した場合(ステップST69“YES”)、ステップST63にて、ナビゲーション機能部45は、走行経路の探索に失敗したことを車両1の搭乗者に通知する制御を実行する。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、走行経路の探索に失敗したことを示す画像を表示装置11に表示させたり、又は走行経路の探索に失敗したことを示す音声を音声出力装置13に出力させたりする。
ステップST68の探索に成功したものの(ステップST69“NO”)、ステップST68で検索された走行経路に注意レベル「小」の注意地点が含まれており、かつ、当該注意地点の迂回路が存在しない場合(ステップST70“YES”)、ステップST71にて、ナビゲーション機能部45は、注意レベル「小」の注意地点が含まれている走行経路の案内を開始する。
このとき、ナビゲーション機能部45は、案内対象の走行経路に含まれる注意レベル「小」の注意地点にて発生が予測される事象などを車両1の搭乗者に通知する制御を実行することにより、車両1の搭乗者に注意を促すものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、これらの注意地点の位置及びこれらの注意地点にて発生が予測される事象などを示す情報を含む画像を表示装置11に表示させたり、これらの注意地点の位置及びこれらの注意地点にて発生が予測される事象などを示す情報を含む音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。
また、このとき、ナビゲーション機能部45は、ステップST64,ST68の探索により注意レベル「大」「中」の注意地点が迂回されたことを車両1の搭乗者に通知する制御を実行するものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、注意レベル「大」「中」の注意地点が迂回されたこと及び当該迂回された注意地点に関する情報などを含む画像を表示装置11に表示させたり、又は注意レベル「大」「中」の注意地点が迂回されたこと及び当該迂回された注意地点に関する情報など示す音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。この場合における画像の具体例は図8に示すものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
ステップST70の条件が満たされていない場合(ステップST70“NO”)、ステップST68で探索された走行経路は、注意レベル「大」「中」「小」のいずれの注意地点も含まないものである。または、ステップST68で探索された走行経路は、注意レベル「小」の注意地点を含むものの、当該注意地点の迂回路が存在するものである。そこで、ステップST72にて、ナビゲーション機能部45は、注意地点を含まない走行経路の案内を開始する。
また、ステップST81にて、ナビゲーション機能部45は、公知のダイクストラ法により自車位置から目的地までの走行経路を探索する。
次いで、ステップST82にて、ナビゲーション機能部45は、電池残量情報生成部24により生成された電池残量情報を取得する。この電池残量情報は、駆動用バッテリ9の現在の電池残量を示すものである。
次いで、ステップST83にて、ナビゲーション機能部45は、ステップST81で探索された走行経路の経路距離と、ステップST82で取得された電池残量情報が示す電池残量に基づき、仮に現在の電池残量のみにより車両1が自車位置から目的地まで走行した場合に電欠が発生する可能性があるか否かを判定する。換言すれば、ナビゲーション機能部45は、現在の電池残量のみにより目的地に到達可能であるか否かを判定する。
ステップST83で電欠発生の可能性があると判定された場合(ステップST83“YES”)、ステップST84にて、ナビゲーション機能部45は、自車位置から目的地までの走行経路であって予測発電量「小」の注意地点を迂回した走行経路について再探索する。
ステップST84の探索に失敗した場合(ステップST85“YES”)、ステップST86にて、ナビゲーション機能部45は、走行中に電欠が発生する可能性があることを車両1の搭乗者に通知する制御を実行する。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、走行中に電欠が発生する可能性があることを示す情報を含む画像を表示装置11に表示させたり、又は走行中に電欠が発生する可能性があることを示す音声を音声出力装置13に出力させたりする。これにより、車両1の搭乗者に注意を促すことができる。
なお、ナビゲーション機能部45は、ステップST83で電欠発生の可能性があると判定されたタイミングにて、走行中に電欠が発生する可能性があることを車両1の搭乗者に通知する制御を実行するものであっても良い。すなわち、ナビゲーション機能部45の処理は、ステップST83“YES”の場合、ステップST86に進むものであっても良い。
また、ナビゲーション機能部45は、車両1の目的地が設定されていない状態にて、自車位置を含む所定範囲の地図画像及び車両1に対応するアイコン画像を表示装置11に表示させる機能を有するものであっても良い。ナビゲーション機能部45が当該機能を実行しているとき、第1条件が満たされることはないため、要否判定部41は、第2条件又は第3条件が満たされたとき、注意地点抽出処理の実行が「要」であると判定するものであっても良い。また、この場合、ナビゲーション機能部45は、注意地点抽出処理の結果を用いて、車両1が注意地点に接近したとき(例えば、自車位置から車両1に対する前方の注意地点までの距離が所定距離(この距離は表示対象となる地図の縮尺に応じたものとなる。)以下になったとき)、当該注意地点にて発生が予測される事象を車両1の運転者に通知するものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、当該注意地点にて発生が予測される事象に関する情報を含む画像を表示装置11に表示させたり、又は当該注意地点にて発生が予測される事象に関する情報を含む音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。
図9に、この場合における画像I2の一例を示す。図中「(案内図)」の領域には、当該注意地点にて発生が予測される事象(すなわち霧による視界不良)に関する各種情報を示すテキスト及びイメージなどが表示される。
また、ナビゲーション機能部45は、走行経路の案内中に車両1が注意地点に接近したとき、当該注意地点にて発生が予測される事象を車両1の運転者に通知するものであっても良い。具体的には、例えば、ナビゲーション機能部45は、当該注意地点にて発生が予測される事象に関する情報を含む画像を表示装置11に表示させたり、又は当該注意地点にて発生が予測される事象に関する情報を含む音声を音声出力装置13に出力させたりするものであっても良い。この場合における画像の具体例は図9に示すものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
また、注意地点抽出部44は、ステップST5にて、図6A〜図6Dに示す処理と図6Eに示す処理との両方を実行するものであっても良い。この場合、ナビゲーション機能部45は、ステップST6にて、図7Aに示す処理と図7Bに示す処理とを組み合わせて実行するものであっても良い。例えば、ナビゲーション機能部45は、ステップST72に次いで、車両1に駆動用バッテリ9及び太陽光発電システム10が設けられている場合にのみ、ステップST82〜ST86の処理を実行するものであっても良い。
また、注意地点抽出処理は、通過予定日時よりも前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の天気に基づき当該対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものであれば良く、図6A〜図6Eを参照して説明した具体例に限定されるものではない。
例えば、注意地点抽出部44は、図6B又は図6Dを参照して説明した方法と同様の方法により、対象地域に含まれる道路区間のうち、横風による横転事故又は強風による通行止めの発生が予測される道路区間を抽出して、当該抽出された道路区間を注意地点に設定するものであっても良い。注意地点抽出部44は、横風による横転事故の発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「小」に設定するとともに、強風による通行止めの発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「大」に設定するものであっても良い。
また、例えば、注意地点抽出部44は、図6Cを参照して説明した方法と同様の方法により、対象地域に含まれる道路区間のうち、雪による視界不良(より具体的には吹雪に起因する視界不良)の発生が予測される道路区間を抽出して、当該抽出された道路区間を注意地点に設定するものであっても良い。注意地点抽出部44は、雪による視界不良の発生が予測される道路区間の注意レベルを例えば「中」に設定するものであっても良い。
また、通過予定日時算出部は、自車位置から対象地域内の個々の道路区間までの経路距離又は直線距離などに基づき、車両1が対象地域内の個々の道路区間を通過する予定の日時を通過予定日時として算出するものであっても良い。注意地点抽出部44は、個々の道路区間毎に算出された通過予定日時を用いて注意地点抽出処理を実行するものであっても良い。
また、走行支援装置100は、図示しないスマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)又はPND(Portable Navigation Device)などの車両1に持ち込み自在な携帯情報端末に設けられているものであっても良い。また、走行支援装置100は、車載情報機器2又は当該携帯情報端末と通信自在な図示しないサーバ装置に設けられているものであっても良い。
そのほか、要否判定部41、対象地域設定部42、通過予定日時算出部43、注意地点抽出部44及びナビゲーション機能部45の各々は、車載情報機器2、当該携帯情報端末又は当該サーバ装置のうちのいずれかに設けられているものであれば良い。すなわち、車載情報機器2、当該携帯情報端末又は当該サーバ装置のうちのいずれか二以上により、車両1用の走行支援システムが構成されているものであっても良い。また、走行支援システムが当該サーバ装置を含むものである場合、記憶装置30は当該サーバ装置に設けられているものであっても良い。
以上のように、実施の形態1の走行支援装置100は、車両1用の走行支援装置100であって、注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部41と、注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部42と、対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部43と、注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部44とを備え、注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、通過予定日時よりも前の日時から通過予定日時までの期間に亘る対象地域の天気に基づき対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである。これにより、時間に対する天気の変化に起因する注意地点を迂回又は通知などの対象に含めることができる。
また、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時に霧による視界不良の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出する。図6Aを参照して説明した方法により、霧による視界不良の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出することができる。
また、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時に雨による視界不良の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出する。図6Cを参照して説明した方法により、雨による視界不良の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出することができる。
また、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時に交通障害又は交通規制の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出する。図6B又は図6Dを参照して説明した方法により、交通障害又は交通規制の発生が予測される道路区間を注意地点として抽出することができる。
また、注意地点抽出部44は、対象地域に含まれる道路区間のうち、通過予定日時に太陽光発電システム10による発電量が基準発電量未満になると予測される道路区間を注意地点として抽出する。車両1が駆動用バッテリ9を有する車種である場合、図6Eを参照して説明した方法により、太陽光発電システム10による発電量の減少が予測される道路区間を注意地点として抽出することができる。
また、注意地点抽出部44は、個々の注意地点毎に注意レベルを設定して、当該設定された注意レベルを注意地点抽出処理の結果に含める。これにより、注意レベルを走行経路の探索などに用いることが可能となる。
また、走行支援装置100は、注意地点抽出処理の結果を用いて車両1用の走行経路を探索するナビゲーション機能部45を備える。図7を参照して説明した方法により、例えば注意地点を含まない走行経路の探索が可能となる。
また、要否判定部41は、ナビゲーション機能部45にて車両1の目的地が設定されたとき、注意地点抽出処理の実行が要であると判定する。これにより、いわゆる「初回」の経路探索用に注意地点抽出処理を実行することができる。
また、要否判定部41は、車両1の自車位置を示す情報(自車位置情報)を取得して、車両1が自車位置を含む地域(現在地域)と当該地域に隣接している地域(離接地域)との境界部に接近したとき、注意地点抽出処理の実行が要であると判定する。これにより、車両1の目的地が設定されていない状態にて車両1が走行している場合であっても、注意地点抽出処理を適切なタイミングにて実行することができる。
また、要否判定部41は、車両1の周囲の天気を示す情報(周囲天気情報)を取得して、当該取得された情報(周囲天気情報)の変化量が基準変化量以上になったとき、注意地点抽出処理の実行が要であると判定する。これにより、車両1の目的地が設定されていない状態にて車両1が走行している場合であっても、注意地点抽出処理を適切なタイミングにて実行することができる。また、天気予報情報及び天気履歴情報は情報更新部21により随時更新されるものであるところ、車両1の周囲の天気が大きく変化したとき、最新の天気予報情報及び天気履歴情報を用いて注意地点抽出処理を再度実行することができる。すなわち、車両1の周囲の天気に応じた注意地点の更新が可能となる。
また、対象地域は、天気予報情報及び天気履歴情報の単位地域に対応する地域である。これにより、注意地点抽出処理に適した範囲の地域を対象地域に設定することができる。
また、通過予定日時算出部43は、車両1が対象地域内の基準地点を通過する予定の日時を通過予定日時として算出する。個々の対象地域毎に1個の通過予定日時を算出することにより、注意地点抽出処理を簡単にして処理負荷を低減することができる。
また、通過予定日時算出部43は、車両1が対象地域内の個々の道路区間を通過する予定の日時を通過予定日時として算出する。個々の対象地域毎に複数個の通過予定日時を算出することにより、注意地点抽出処理の精度を向上することができる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る走行支援装置が車載情報機器に設けられている状態を示すブロック図である。図10を参照して、実施の形態2の走行支援装置100aについて、車両1内の車載情報機器2に設けられている例を中心に説明する。なお、図10において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
ナビゲーション機能部45aは、図1に示すナビゲーション機能部45と同様の機能を有している。すなわち、ナビゲーション機能部45aは、注意地点抽出処理の結果を用いて自車位置から目的地までの走行経路を探索する機能、及び当該探索された走行経路を案内する制御を実行する機能などを有している。これに加えて、ナビゲーション機能部45aは、以下のような画面を表示装置11に表示させる機能を有している。
まず、ナビゲーション機能部45aは、表示装置11に地図画像を表示させているとき、当該地図画像における注意地点に設定された道路区間に対応する部位に重畳して、当該道路区間が注意地点であること示す画像を表示させる。このときの地図画像は、車両1の目的地が設定されていない状態にて表示される地図画像であっても良く、又は車両1の目的地が設定されている状態(すなわちナビゲーション機能部45aが走行経路を案内する制御を実行している状態)にて表示される地図画像であっても良い。
例えば、図11に示す如く、ナビゲーション機能部45aは、注意地点に設定された個々の道路区間に沿う帯状の画像I3〜I6を表示させる。これらの画像I3〜I6は、対応する注意地点にて発生が予測される事象に応じて表示態様が異なるものであっても良く、又は対応する注意地点に設定された注意レベルに応じて表示態様が異なるものであっても良い。図11に示す例において、3個の画像I3〜I5は実線により表されており、1個の画像I6は点線により表されている。
また、ナビゲーション機能部45aは、操作入力装置12に入力された操作により画像I3〜I6のうちのいずれかの画像が選択されたとき、当該選択された画像に対応する注意地点に関する詳細情報を示す画像(以下「詳細情報画像」という。)を表示させる。
例えば、タッチパネル、ハードウェアキー又はリモートコントローラーにより表示画面内の地図がスクロールされて画像I6が表示画面の中心部に配置されたとき、ナビゲーション機能部45aは、この画像I6が選択されたものとみなして、図12に示す如く指状のカーソル画像I7を表示させる。
次いで、ナビゲーション機能部45aは、図13に示す如く、当該選択された画像I6に対応する注意地点の詳細情報画像I8を表示させる。図中、詳細情報画像I8における「道路注意情報」の下欄には、例えば、当該注意地点を含む道路の名称、当該注意地点の注意レベル、当該注意地点を含む地域の通過予定時刻、当該注意地点にて発生が予測される事象、及び、当該事象に対する対処方法などを示すテキスト及びイメージなどが表示される。
なお、詳細情報の表示対象となる注意地点の選択方法は、表示画面内の地図のスクロールに限定されるものではない。例えば、選択用の専用の画面(例えば注意地点のリスト画面)が表示装置11に表示された状態にて、操作入力装置12に入力された操作により選択されるものであっても良い。または、操作入力装置12が音声認識装置により構成されており、いわゆる「音声入力」により選択されるものであっても良い。
そのほか、走行支援装置100aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。例えば、ナビゲーション機能部45aは、車両1に持ち込み自在な携帯情報端末、又は車載情報機器2若しくは当該携帯情報端末と通信自在なサーバ装置に設けられているものであっても良い。車載情報機器2、当該携帯情報端末又は当該サーバ装置のうちのいずれか二以上により、車両1用の走行支援システムが構成されているものであっても良い。
以上のように、実施の形態2の走行支援装置100aにおいて、ナビゲーション機能部45aは、注意地点に関する情報を含む画像(詳細情報画像)を表示装置11に表示させる機能を有する。これにより、注意地点の詳細情報を車両1の搭乗者に知らせることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 車両、2 車載情報機器、3 道路交通情報受信機、4 無線通信機、5 GPS受信機、6 自立航法センサ、7 カメラ、8 温湿度センサ、9 駆動用バッテリ、10 太陽光発電システム、11 表示装置、12 操作入力装置、13 音声出力装置、21 情報更新部、22 自車位置情報生成部、23 周囲天気情報生成部、24 電池残量情報生成部、30 記憶装置、31 天気予報情報記憶部、32 天気履歴情報記憶部、33 地図データベース記憶部、41 要否判定部、42 対象地域設定部、43 通過予定日時算出部、44 注意地点抽出部、45,45a ナビゲーション機能部、51 プロセッサ、52 メモリ、53 メモリ、54 処理回路、100,100a 走行支援装置。

Claims (22)

  1. 車両用の走行支援装置であって、
    注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部と、前記注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部と、前記対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部と、前記注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部と、を備え、
    前記注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、前記通過予定日時よりも前の日時から前記通過予定日時までの期間に亘る前記対象地域の天気に基づき前記対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである
    ことを特徴とする走行支援装置。
  2. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に霧による視界不良の発生が予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項1記載の走行支援装置。
  3. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に雨による視界不良の発生が予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項1記載の走行支援装置。
  4. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に交通障害又は交通規制の発生が予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項1記載の走行支援装置。
  5. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に水溜りによるスリップ事故、洪水による通行止め又は土砂崩れによる通行止めの発生が予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項4記載の走行支援装置。
  6. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に積雪によるスリップ事故又は雪崩による通行止めの発生が予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項4記載の走行支援装置。
  7. 前記注意地点抽出部は、前記対象地域に含まれる道路区間のうち、前記通過予定日時に太陽光発電システムによる発電量が基準発電量未満になると予測される道路区間を前記注意地点として抽出することを特徴とする請求項1記載の走行支援装置。
  8. 前記注意地点抽出部は、個々の前記注意地点毎に注意レベルを設定して、当該設定された注意レベルを前記注意地点抽出処理の結果に含めることを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  9. 前記注意地点抽出処理の結果を用いて前記車両用の走行経路を探索するナビゲーション機能部を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  10. 前記ナビゲーション機能部は、前記注意地点に関する情報を含む画像を表示装置に表示させる機能を有することを特徴とする請求項9記載の走行支援装置。
  11. 前記要否判定部は、前記ナビゲーション機能部にて前記車両の目的地が設定されたとき、前記注意地点抽出処理の実行が要であると判定することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の走行支援装置。
  12. 前記対象地域設定部は、前記車両の自車位置と目的地間の地域を前記対象地域に設定することを特徴とする請求項11記載の走行支援装置。
  13. 前記要否判定部は、前記車両の自車位置を示す情報を取得して、前記車両が前記自車位置を含む地域と当該地域に隣接している地域との境界部に接近したとき、前記注意地点抽出処理の実行が要であると判定することを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  14. 前記対象地域設定部は、前記自車位置を含む地域に隣接している地域を前記対象地域に設定することを特徴とする請求項13記載の走行支援装置。
  15. 前記要否判定部は、前記車両の周囲の天気を示す情報を取得して、当該取得された情報の変化量が基準変化量以上になったとき、前記注意地点抽出処理の実行が要であると判定することを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  16. 前記対象地域設定部は、前記車両の自車位置を含む地域を前記対象地域に設定することを特徴とする請求項15記載の走行支援装置。
  17. 前記対象地域は、前記天気予報情報及び前記天気履歴情報の単位地域に対応する地域であることを特徴とする請求項1から請求項16のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  18. 前記通過予定日時算出部は、前記車両が前記対象地域内の基準地点を通過する予定の日時を前記通過予定日時として算出することを特徴とする請求項1から請求項17のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  19. 前記通過予定日時算出部は、前記車両が前記対象地域内の個々の道路区間を通過する予定の日時を前記通過予定日時として算出することを特徴とする請求項1から請求項17のうちのいずれか1項記載の走行支援装置。
  20. 車両用の走行支援システムであって、
    注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部と、前記注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部と、前記対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部と、前記注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部と、を備え、
    前記注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、前記通過予定日時よりも前の日時から前記通過予定日時までの期間に亘る前記対象地域の天気に基づき前記対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである
    ことを特徴とする走行支援システム。
  21. 車両用の走行支援装置又は走行支援システムによる注意地点抽出方法であって、
    注意地点抽出処理の実行要否を判定するステップと、前記注意地点抽出処理の対象地域を設定するステップと、前記対象地域の通過予定日時を算出するステップと、前記注意地点抽出処理を実行するステップと、を備え、
    前記注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、前記通過予定日時よりも前の日時から前記通過予定日時までの期間に亘る前記対象地域の天気に基づき前記対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである
    ことを特徴とする注意地点抽出方法。
  22. 車両用のコンピュータを、注意地点抽出処理の実行要否を判定する要否判定部と、前記注意地点抽出処理の対象地域を設定する対象地域設定部と、前記対象地域の通過予定日時を算出する通過予定日時算出部と、前記注意地点抽出処理を実行する注意地点抽出部と、として機能させるためのプログラムであって、
    前記注意地点抽出処理は、天気予報情報及び天気履歴情報を用いて、前記通過予定日時よりも前の日時から前記通過予定日時までの期間に亘る前記対象地域の天気に基づき前記対象地域における注意地点を抽出する処理を含むものである
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11300970B2 (en) 2018-12-19 2022-04-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Weather guidance system and weather guidance program
JP7282994B1 (ja) * 2023-02-16 2023-05-29 章史 葛西 緊急通行規制判断支援システムおよびプログラム、道路管理方法

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