JP2019132020A - 壁構造 - Google Patents
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Abstract
Description
外壁材を有する壁構造として、耐震性・耐火性(防火性)・防音性(遮音性)・断熱性に優れているものが実現されることが望ましい。
前記プレートは、略矩形の外枠を構成する4本と、前記略矩形の対角線をなす2本と、前記略矩形の高さ方向の略中央に幅方向の全幅にわたる1本とが、それぞれ面一になるように接合され、
前記プレートには切り離し部と基端部とで画される所定の領域について前記基端部が前記プレートに接続した状態のまま折り曲げられて形成されるストッパ部が複数設けられ、
前記外壁材の表面には防水用および耐火用の塗料が塗布され、
隣接する前記外壁材の間にコーキング材が設けられ、前記コーキング材を覆うように隣接する前記外壁材の間にわたって目地カバー材が設けられる。
また、ストッパ部により、プレートの表面に凸部を設けて軽量セメントモルタルとの摩擦力を増大させること及びプレートに孔部を設けて当該孔部をセメントが通過して軽量セメントモルタルが一体化するようにしてプレートの軽量セメントモルタルとの摩擦力を増大させることを同時に達成することができ、より耐震性が高められている。
また、コーキング材や目地カバー材により高い防水性が確保されている。
本実施の形態における外壁材10の詳細な構成は、図1(断面図・水平面、特に後述するストッパ部151が存在する箇所を示した。)に示すように、室外側の軽量セメントモルタル11と、室内側の軽量セメントモルタル12と、軽量セメントモルタル11と軽量セメントモルタル12の間にプレート15を配置した構成である。
軽量セメントモルタル11、12の厚み寸法は例えば、9mm〜15mm程度である。軽量セメントモルタル素材により、耐火性(防火性)・防音性(遮音性)・断熱性を高めることに貢献している。
なお、略矩形の対角線をなす2本と、略矩形の高さ方向の略中央に幅方向の全幅にわたる1本の合計3本のプレート15が交差する中央部に、強度強化のために円形や方形の補強プレート17が溶接で固められて配置されていてもよい。
図4(正面図)を参照すると、本実施の形態における壁構造50は、例えば、複数の壁材20(少なくとも室外側の外壁材10と室内側の内壁材を含む。)を数列にわたり横に並べるように連接してなる、建物の壁構造であり、木造の建物にも、鉄骨造等の建物にも適用可能である。壁構造50は、適宜の間隔で上下方向と左右方向に延びる鉄骨T(木柱等であってもよい。)が設置され、その鉄骨Tによる骨組み部分で隣接する壁材20同士が連接するように配置され、鉄骨Tに複数箇所、例えば12か所(図3も参照)をビス留等により固定される。
従来は鉄骨T間にわたされた筋交いが必要であり、作業の邪魔となっていたが、そのような筋交いは不要となっている。
さらに、図5に示すように、上記のコーキング材60などによる目地上を覆うように外壁材10側に、隣接する壁材20同士にわたって、薄い鉄板製等の断面形状が略半楕円形(トンネル状)の耐火性・防水性を有する目地カバー材61を目地カバー止めビス62によるビス止等で取り付ける。目地カバー材61と外壁材10の隙間には防水用の塗料やコーキング剤などが塗布・充填される。目地カバー材61により、雨水の浸入を防止して防水性をより高めることができると共に、コーキング材60は永久的なもので無く経年的に温度や光線等により変化するためそれを防ぎ美化を保ち、さらに、目地カバー材61の色彩・模様により装飾を兼ねることができ、外観の見た目やデザイン性を向上させることができる(図4も参照)。なお、目地カバー材61は、断面形状が略半楕円形の板状体であるので扁平等に変形することで、壁材20の寸法が伸縮することにも対応可能となっている。
また、上下方向の目地カバー材61は、上下方向に接する壁材20同士では、雨水が侵入しないように1本に継がれて、一体化されていることであってもよい。
また、上下方向と左右方向の目地カバー材61同士が交差する地点では、上下方向の目地カバー材61が左右方向の目地カバー材61に若干被さるようにし、一部を切り欠いた上下方向の目地カバー材61を貫通するようにその内部で左右方向の目地カバー材61がジョイントして継がれるようになっている。なお、その交差点にも防水用の塗料やコーキング剤などが塗布・充填される。
一方、目地カバー材61を取り付けてから、外壁材10の表面の全体又は少なくとも一部に、防水用および耐火用の塗料等が初めて、又は再度、塗布されることであってもよい。これにより、さらに防水性および耐火性が向上すると共に、目地カバー材61の両端裾部の出っ張り及び目地カバー止めビス62を隠蔽しつつ軽量セメントモルタル11、12の肌を着色美化することができる。
11、12 軽量セメントモルタル
13 メッシュ状部材
15 プレート
151 ストッパ部
152 空隙
16 壁材止めビス
17 補強プレート
20 壁材
50 壁構造
60 コーキング材
61 目地カバー材
62 目地カバー止めビス
T 鉄骨、木柱
Claims (1)
- メッシュ状部材が組み込まれた軽量セメントモルタルの間に配置される炭素繊維製又は金属製のプレートを備える外壁材を複数有する壁構造であって、
前記プレートは、略矩形の外枠を構成する4本と、前記略矩形の対角線をなす2本と、前記略矩形の高さ方向の略中央に幅方向の全幅にわたる1本とが、それぞれ面一になるように接合され、
前記プレートには切り離し部と基端部とで画される所定の領域について前記基端部が前記プレートに接続した状態のまま折り曲げられて形成されるストッパ部が複数設けられ、
前記外壁材の表面には防水用および耐火用の塗料が塗布され、
隣接する前記外壁材の間にコーキング材が設けられ、前記コーキング材を覆うように隣接する前記外壁材の間にわたって目地カバー材が設けられる
壁構造。
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