JP2019131342A - 調速機及びエレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】調速機ロープとカバー部との接触による調速機ロープ又はカバー部の擦過を抑えつつ、カバー部の孔から張りプーリ側への異物の侵入を防止することができるカバー部を備える調速機及びその調速機を備えるエレベーターを提供する。【解決手段】調速機プーリと張りプーリ20との間に配置され、ガバナロープ14を挿通する孔を有し、張りプーリ20の上面側を被覆可能なカバー部とを備え、カバー部の孔の周縁には、孔とガバナロープ14との間の隙間において、孔の周縁からガバナロープ側に延在するようブラシ体が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗りかごの昇降速度を監視する調速機、及びこの調速機を備えたエレベーターに関するものである。
エレベーターには、一般に、乗りかごの上昇速度を常時監視して、乗りかごの昇降速度が定格速度を超えて所定の過速度状態に陥った乗りかごを非常停止させるための安全装置として調速機が備えられている。調速機は、昇降路上側に配置される調速機プーリと、昇降路下側において調速機プーリと対向する位置に配置され、ウェイトが設けられた張りプーリと、調速機プーリと張りプーリとに巻き架けられた無端状のガバナロープとを備える。このような調速機では、調速機プーリの回転速度を検出することによって乗りかごの昇降速度を監視している。
特許文献1には、調速機において、張りプーリがケース内に収納された構成が開示されている。このように、張りプーリをケース等のカバー部で覆うことで、張りプーリ側に異物が混入するのを防ぐことができる。
WO2016/042611号公報
ところで、張りプーリを覆うような構成のカバー部には、調速機ロープが挿通される孔が形成されているが、この孔から異物等が張りプーリ側に侵入することを防ぐため、調速機ロープと孔の周縁との隙間をできるだけ小さくしたいという要望がある。一方、孔の周縁と調速機ロープとが接触して調速機ロープ、又は、カバー部が損傷することを防ぎたいという要望がある。
そこで、本発明の目的は、調速機ロープとカバー部との接触による調速機ロープ又はカバー部の擦過を抑えつつ、カバー部の孔から張りプーリ側への異物の侵入を防止することができるカバー部を備える調速機を提供することにある。また、本発明の目的は、その調速機を備えたエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の調速機は、乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する無端状のガバナロープと、ガバナロープにおける上下方向の上側折り返し部が巻き掛けられた調速機プーリと、ガバナロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられた張りプーリとを備える。また、調速機は、調速機プーリと張りプーリとの間に配置され、ガバナロープを挿通する孔を有し、張りプーリの上面側を被覆可能なカバー部を備える。そして、カバー部の孔の周縁には、孔とガバナロープとの間の隙間において、孔の周縁からガバナロープ側に延在するようブラシ体が設けられている。
また、本発明のエレベーターは、上述した調速機を備える。
本発明によれば、調速機ロープとカバー部との接触による調速機ロープ又はカバー部の擦過を抑えつつ、カバー部の孔から張りプーリ側への異物の侵入を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーターの構成例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーターにおける調速機の要部の構成を示す概略図であり、張りプーリを側面から見た図である。 カバー部、張りプーリ、ガバナウェイトを上面から見た図である。 カバー部を構成するブラシ部の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーターにおける調速機の要部の構成を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る調速機の要部を示した概略構成図である。 経年変化によりガバナロープに伸びが生じたときの張りプーリの様子を示す図である。 張りプーリと張りプーリに固定されたガバナウェイト及びカバー部とが傾いた場合における、孔とガバナロープとの位置関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態に係る調速機及び調速機を備えるエレベーターの一例を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は以下の順で説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
1.第1の実施形態(ガバナウェイトにカバー部を取り付ける例)
1−1.エレベーターの構成
1−2.調速機の要部の構成
2.第2の実施形態(ガイドレールにカバー部を取り付ける例)
3.第3の実施形態(張りプーリがガイドレールに回動可能に取り付けられている例)
1.第1の実施形態
1−1.エレベーターの構成
まず、第1の実施形態に係るエレベーターの構成について説明する。図1は、本実施形態のエレベーター1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路108内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる乗りかご103と、主ロープ105と、釣合おもり107と、巻上機101と、調速機10とを備えている。また、エレベーター1は、非常止め装置104と、ガイドレール106とを備えている。なお、昇降路108は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室100が設けられている。また、昇降路108の底部には、ピット109が設けられている。
乗りかご103は、昇降路108内に配置されている。乗りかご103には、不図示のスライダが設けられている。スライダは、昇降路108に設置された一対のガイドレール106に摺動可能に係合する。そして、乗りかご103は、ガイドレール106に沿って昇降路108内を昇降する。以下、乗りかご103が昇降する方向を昇降方向とする。また、乗りかご103の上端部には、主ロープ105が接続されている。
主ロープ105の一端は、乗りかご103に接続され、主ロープ105の他端は、釣合おもり107の上部に接続されている。また、主ロープ105は、巻上機101に巻き掛けられている。巻上機101は、機械室100に設置されている。巻上機101の近傍には、主ロープ105が装架される反らせ車102が設けられている。そして、巻上機101が駆動することで、乗りかご103及び釣合おもり107が昇降路108内を昇降する。
非常止め装置104は、乗りかご103に設けられている。非常止め装置104は、後述するガバナロープ14に接続される作動レバー111、及び、作動レバー111の作動によりガイドレール106を把持するくさび部(図示を省略する)を備えている。非常止め装置104では、作動レバー111の動作により、くさび部がガイドレール106を把持する。これにより、乗りかご103の昇降動作が停止する。
調速機10は、調速機プーリ11と、張りプーリ20と、ガバナロープ14と、ガバナウェイト21とを備える。調速機プーリ11は、機械室100に配置され、張りプーリ20と、ガバナウェイト21とは、ピット109に配置されている。
ガバナロープ14は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。ガバナロープ14における上下方向の上側折り返し部は、調速機プーリ11に巻き掛けられている。また、ガバナロープ14における上下方向の下側折り返し部は、張りプーリ20に巻き掛けられている。さらに、ガバナロープ14の軸方向の中途部には、非常止め装置104を構成する作動レバー111が接続されている。
ガバナロープ14は、乗りかご103の昇降動作に合わせて、調速機プーリ11と張りプーリ20との間を循環移動する。そのため、ガバナロープ14の移動速度と、乗りかご103の昇降速度は互いに連動している。そして、調速機10では、ガバナロープ14の移動速度、すなわち、調速機プーリ11又は張りプーリ20の回転速度から乗りかご103の昇降速度を検出する。
ガバナウェイト21は、張りプーリ20の回転軸に直交する方向における張りプーリ20の側面側に配置されており、支持部23(図2参照)により、張りプーリ20に固定されている。ガバナウェイト21は、ガバナロープ14に所定の張力を付与する重量を有する。ガバナウェイト21の重量は、乗りかご103の昇降行程などの条件に応じて任意に設定されるものである。
カバー部30は、調速機プーリ11と張りプーリ20との間において、張りプーリ20の上下方向における上方を覆うように設けられている。カバー部30の構成については後で詳述する。
調速機10は、乗りかご103の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(通常は定格速度の1.3倍を超えない速度)に達すると、巻上機を駆動する駆動装置の電源及びこの駆動装置を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。
また、調速機10は、乗りかご103の下降速度が第1過速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、乗りかご103に設けられた作動レバー111を作動させて非常止め装置104を動作させる。これにより、乗りかご103の昇降動作が機械的に停止される。
1−2.調速機の要部の構成
次に、調速機10の要部の構成について説明する。図2は、カバー部30、張りプーリ20、ガバナウェイト21を含む調速機10の要部の構成を示す概略図であり、張りプーリ20を側面から見た図である。また、図3は、カバー部30、張りプーリ20、ガバナウェイト21を上面から見た図である。また、図4は、カバー部30を構成するブラシ部32の概略構成図である。
ガバナウェイト21は、支持部23により張りプーリ20に支持されている。支持部23は、長方形状の板状部材で構成されており、一方の端部がボルト24によりガバナウェイト21に固定されており、他方の端部が張りプーリ20の回転軸25に取り付けられ、張りプーリ20を回転可能に支持している。
カバー部30は、カバー部本体31と、ブラシ部32とを備える。カバー部本体31は、昇降路108の上下方向において、張りプーリ20の上面を覆う大きさに構成された上面部31aと、張りプーリ20の回転面に平行な両側面に設けられた一対の側面部31bとを備える。上面部31aは、矩形状に形成された平板部材で構成され、ガバナロープ14を挿通する2つの孔31c(図3)を備える。孔31cは、それぞれ、張りプーリ20の回転面に沿う方向に長い長孔で構成されている。また、孔31cの、張りプーリ20の回転軸25方向における幅は、張りプーリ20の回転軸25方向における厚みよりも若干広く形成されている。
側面部31bは、張りプーリ20を挟む両側において、張りプーリ20の上部側を一部覆う板状部材で構成されており、上面部31aと一体に構成されている。なお、本実施形態では、側面部31bは、張りプーリ20の上部側を一部のみを覆う形状に構成されているが、カバー部30を構成する側面部31bの形状はこれに限られるものではなく、張りプーリ20の回転面側の側面を全て覆う大きさに構成されていてもよい。
ブラシ部32は、図4に示すようにブラシ取り付け板33と、ブラシ体34とで構成されており、カバー部本体31の上面部31aに設けられた2つの孔31cのそれぞれに対して一つずつ設けられている。ブラシ取り付け板33は、カバー部本体31の上面部31aに設けられた31c孔と同形状の孔33aを備える板状部材で構成されており、カバー部本体31の上面部31aに載置されボルト等で固定されている。
ブラシ体34は、ブラシ取り付け板33の孔33aの周縁において、孔33aの径方向、すなわち、孔33aに挿通されるガバナロープ14に向かう方向に延在するように埋め込まれた複数本の繊維状の部材で構成されている。この繊維状の部材を構成する材料としては、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ゴム材などの材料が挙げられる。このようなブラシ体34が孔33aの周縁に密に埋め込まれ固定されている。
また、ブラシ体34は、ガバナロープ14が静止している状態において、ガバナロープ14に接触しない長さに構成されている。また、ブラシ体34は、ガバナロープ14が揺れた場合に、ガバナロープ14と孔33a(31c)の周縁との接触を回避すると共に、ブラシ体34がガバナロープ14を擦過しない程度の剛性及び長さに調節されている。
そして、カバー部30は、図示を省略する固定部によってガバナウェイト21及び張りプーリ20を支持する支持部23に固定されている。これにより、カバー部30は、ガバナウェイト21と一体に移動する。
以上の構成を有する調速機10では、カバー部30がガバナウェイト21に固定されているため、カバー部30とガバナウェイト21とは一体に動く。そして、本実施形態では、乗りかご103の昇降に同期してガバナロープ14が移動しているときに、建屋の揺れ等によりガバナロープ14に振動が生じると、ガバナロープ14はブラシ部32のブラシ体34先端に当接する。これによってガバナロープ14の孔33a(31c)に対する位置が規制される。これにより、孔33a(31c)の周縁にガバナロープ14が直接摺接することが防止される。
ところで、カバー部30の孔33a(31c)にガバナロープ14が接触することによるカバー部30又はガバナロープ14の擦過を防ぐため、カバー部30の孔33a(31c)の周縁とガバナロープ14との隙間に可撓性の板状部材を緩衝部材として挿入することも考えられる。しかしながら、このような可撓性の板状部材は比較的容易に擦過してしまい、早期交換が必要になるという課題がある。また、破損した板状部材の隙間から異物が張りプーリ20側に侵入する恐れがある。
これに対し、本実施形態では、ガバナロープ14がブラシ体34に当接する際に、ブラシ体34を構成する複数本の繊維状の部材の先端部がガバナロープ14に対して点接触することから、ガバナロープ14及びカバー部30にかかる力が分散される。これにより、ガバナロープ14及びカバー部30の擦過を抑えることができる。
また、通常時において、ブラシ体34により孔33a(31c)の大部分が塞がれていることから、昇降路108の上方から落下する異物や、塵埃が孔33a(31c)を通って張りプーリ20に付着するのを防ぐことができる。
本実施形態では、カバー部30に設けられる孔33a(31c)を長孔としたが、これに限られるものではない。カバー部30に対するガバナロープ14の振動幅を許容する内径を有する孔であればよく、例えば真円状であってもよい。
2.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態に係る調速機について説明する。図5は、本実施形態の調速機の要部を示した概略構成図である。図5において、図2に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。また、本実施形態における調速機が設けられるエレベーターの全体構成は、図1と同様であるので重複説明を省略する。
本実施形態の調速機は、カバー部40において、カバー部本体31をガイドレール106に固定する点で第1の実施形態と異なる。調速機のその他の構成は、第1の実施形態と同様であるので重複説明を省略する。
本実施形態では、カバー部40を昇降路108内に固定するための固定部41が、昇降路108のピット109の床面に平行に延在するように配置された支持ブラケット43に固定されている。支持ブラケット43は、細長い板状部材で構成されており、近傍に位置するガイドレール106に固定されている。また、支持ブラケット43は、昇降路108内において、張りプーリ20と調速機プーリ11との間にカバー部40を固定することができる位置に配置されている。カバー部40は、その固定部41が支持ブラケット43にボルト42で固定されることによって、昇降路108内の張りプーリ20と調速機プーリ11との間に固定されている。
本実施形態では、カバー部40はガイドレール106に固定された支持ブラケット43に固定されているため、張りプーリ20の振動時や、ガバナロープ14の非常停止時において張りプーリ20が跳ね上がった場合にも、昇降路108内に固定された状態となる。このため、カバー部40は、張りプーリ20の振動時や、ガバナロープ14の非常停止時において張りプーリ20が跳ね上がった場合において、張りプーリ20と接触しない位置に固定されている。
本実施形態における調速機においても、カバー部40の孔33a(31c)(図3参照)と、ガバナロープ14との間の隙間にブラシ体34(図3参照)が設けられている。これにより、ガバナロープ14が振動した場合にも、ガバナロープ14がカバー部40の孔33a(31c)の周縁に接触することによるガバナロープ14及びカバー部40の擦過を抑制することができる。そして、本実施形態においても、カバー部40により、昇降路108上方から落下する異物や塵埃が張りプーリ20に付着するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、カバー部40をガイドレール106に固定された支持ブラケット43に固定する構成としているため、調速機プーリ11と張りプーリ20との間の所望の位置に配置することができる。なお、本実施形態では、調速機プーリ11と張りプーリ20との間にカバー部40を一つ設ける構成としたが、同様のカバー部40を、調速機プーリ11と張りプーリ20との間に複数設ける構成としてもよい。これにより、より確実に、昇降路108上方からの落下物が張りプーリ20に接触するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、カバー部40をガイドレール106に固定された支持ブラケット43に固定する構成としたが、これに限られるものではなく、昇降路108内の他の構造物に固定する構成としてもよい。
3.第3の実施形態(張りプーリがガイドレールに回動可能に取り付けられている例)
次に、本発明の第3の実施形態に係る調速機について説明する。図6は、本実施形態の調速機の要部を示した概略構成図である。図6において、図2に対応する部分には同一符号を付し重複説明を省略する。また、本実施形態における調速機が設けられるエレベーターの全体構成は、図1と同様であるので重複説明を省略する。
本実施形態の調速機は、張りプーリ20及びガバナウェイト21がガイドレール106に回動可能に取り付けられている点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態では、図6に示すように、張りプーリ20が、ブラケット51及び支持バー50を介して近接するガイドレール106に支持されている。
ブラケット51は、一端が、ガイドレール106にレールクリップ52によって固定されており、他端が、支持バー50の一端を支持している。また、支持バー50は、一端が、ブラケット51の他端に、支持ピン53を介して回動自在に支持されており、他端が、支持部23に固定されると共に、張りプーリ20の回転軸25に取り付けられ、張りプーリ20を回転可能に支持している。すなわち、本実施形態では、支持バー50、支持バー50に取り付けられている張りプーリ20、ガバナウェイト21、及びカバー部30は、ブラケット51に対して、支持ピン53を回動軸として一体に回動する構成となっている。なお、本実施形態では、支持バー50と支持部23を別部材で構成しているが、一体に形成してもよい。
図7は、経年変化によりガバナロープ14に伸びが生じたときの張りプーリ20の様子を示す図である。本実施形態では、張りプーリ20と、張りプーリ20に固定されたガバナウェイト21及びカバー部30は、ガイドレール106に固定されたブラケット51に対して回動可能に支持されている。このため、ガバナロープ14に伸びが生じた場合、図7に示すように、張りプーリ20と、張りプーリ20に固定されたガバナウェイト21及びカバー部30は下方向に移動する。このように、ガバナロープ14の伸びによって、張りプーリ20と、張りプーリ20に固定されたガバナウェイト21及びカバー部30には傾きが生じる。
図8は、図7に示すように張りプーリ20と張りプーリ20に固定されたガバナウェイト21及びカバー部30とが傾いた場合における、孔33aとガバナロープ14との位置関係を示した図である。本実施形態では、孔33aが長孔であり、長孔は、その延在方向が張りプーリ20の支持ピン53を中心軸とした回動方向と平行に設けられている。このため、張りプーリ20と張りプーリ20に固定されたガバナウェイト21及びカバー部30とが傾いて、図8に示すように、孔33aにおけるガバナロープ14の通過位置が変化した場合にも、孔33aとガバナロープ14との干渉を回避することができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベーター、10…調速機、11…調速機プーリ、14…ガバナロープ、20…張りプーリ、21…ガバナウェイト、23…支持部、25…回転軸、30,40…カバー部、31…カバー部本体、31c…孔、32…ブラシ部、33a…孔、34…ブラシ体、41…固定部、100…機械室、101…巻上機、102…そらせ車、105…主ロープ、106…ガイドレール、108…昇降路、109…ピット、111…作動レバー

Claims (5)

  1. エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視する調速機において、
    前記乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する無端状のガバナロープと、
    前記ガバナロープにおける上下方向の上側折り返し部が巻き掛けられた調速機プーリと、
    前記ガバナロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられた張りプーリと、
    前記調速機プーリと前記張りプーリとの間に配置され、前記ガバナロープを挿通する孔を有し、前記張りプーリの上面側を被覆可能なカバー部とを備え、
    前記カバー部の前記孔の周縁には、前記孔と前記ガバナロープとの間の隙間において、前記孔の周縁から前記ガバナロープ側に延在するようブラシ体が設けられている
    調速機。
  2. 前記張りプーリに固定され、前記ガバナロープに所定の張力を付与するガバナウェイトを備え、
    前記カバー部は、前記ガバナウェイトに固定されている
    請求項1に記載の調速機。
  3. 前記カバー部は、前記乗りかごが昇降する昇降路内に配置されたガイドレールに固定されている
    請求項1に記載の調速機。
  4. 一端が、支持ピンを回動軸として回動可能に昇降路内に取り付けられ、他端が前記張りプーリを回転可能に支持する支持バーを有し、
    前記孔は、延在方向が、前記支持バー及び張りプーリの回動方向と平行となるように設けられた長孔である
    請求項1に記載の調速機。
  5. 乗りかごの昇降速度を監視する調速機を備えるエレベーターにおいて、
    前記調速機は、
    前記乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する無端状のガバナロープと、
    前記ガバナロープにおける上下方向の上側折り返し部が巻き掛けられた調速機プーリと、
    前記ガバナロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられた張りプーリと、
    前記調速機プーリと前記張りプーリとの間に配置され、前記ガバナロープを挿通する孔を有し、前記張りプーリの上面側を被覆可能なカバー部とを備え、
    前記カバー部の前記孔の周縁には、前記孔と前記ガバナロープとの間の隙間において、前記孔の周縁から前記ガバナロープ側に延在するようブラシ体が設けられている
    エレベーター。
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