JP2019131322A - 長尺物引出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法が様々な長尺物巻設体に対して、一台の装置でもって対応(使用)できる長尺物引出装置を提供する。【解決手段】円環状ターン輪2上に設置して用いられ、3本〜8本のアーム4を有する放射状本体と、この本体に対して起立自在に設けられる保持杆8とを、備え、この保持杆8は、アーム4に対してラジアル方向無段階に位置決めされ、しかも、水平姿勢のままとした上記保持杆8によって、上記アーム4の長さを延長するように構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、長尺物引出装置に関する。
一般住宅や事務所等の建物内の電気配線工事に於て、種々の電線が使用され、電線巻設体(ドーナツ状電線巻回体)についても、内径・外径が大小様々なものが使用される。また、PF管,CD管等の可撓性のプラスチックチューブも、電気配線工事及びその他の工事の現場で使用されているが、それ等の巻設体も、内径・外径が大小相違した様々のものがある。
上記工事の現場で、これ等の長尺物巻設体(ドーナツ状長尺物巻回体)から、長尺物を引き出すために、ターンテーブルと一体化されて、上面に、起伏自在な門型線材から成る一対の枠部材に、長尺物巻設体を外嵌状にセットして、長尺物を引出す装置が公知である(特許文献1参照)。
あるいは、直方体型の筐体(収納箱)内に、長尺物巻設体を収納し、上面蓋板の中央の引出窓部から、長尺物を引き出す装置が公知である(特許文献2参照)。
特開2002−60143号公報 特開2002−370866号公報
従来公知の上述の長尺物引出装置は、外径・内径・高さの各寸法が予め決まっている長尺物巻設体について使用するのであるならば、軽量で、コンパクトで使い易く、問題がない。
しかしながら、電気配線工事及びその他の工事の現場では、既述の如く、長尺物巻設体の内径・外径の寸法が種々雑多であり、特許文献1,2のような従来の長尺物引出装置では、使用が困難な場合があり、特に、極めて大径の長尺物巻設体から長尺物の引出しを行う必要が、時偶生じることがあり、従来の引出装置は、全く対応できなかった。つまり、そのように極めて大径の長尺物巻設体については、静止床面に載置して人力で廻さねばならなかった。
しかも、時偶必要となる、極めて大径の長尺物巻設体用の引出装置は、その外径寸法が過大となって、不使用時に保管場所をとり、現場への運搬も面倒であった。
そこで、本発明は、円環状ターン輪の上に設置され鉛直状軸心廻り回転自在であって、載置された長尺物巻設体から長尺物を引出し自在な長尺物引出装置に於て;3本〜8本のアームを一体放射状に有すると共に上記長尺物巻設体が載置される放射状本体と;該放射状本体の上記アームから鉛直状に起立して、上記長尺物巻設体の孔内周面に対応して該長尺物巻設体のラジアル方向位置決めをする保持杆と;を具備し;上記アームの横断面形状は、底辺部と、左右鉛直辺部と、該鉛直辺部の上端に連設された係止用内鍔部とを、有し、かつ、上方開口蟻溝状凹溝を有し;さらに、上記保持杆は、その基端に起立用係止片部を一体に有し、水平又は傾斜姿勢から鉛直姿勢に起立させてゆくと、該起立用係止片部は上記アームの上記係止用内鍔部を上方へ弾性変形させつつ係止して、上記保持杆は上記アームに対してラジアル方向無段階位置決め自在に構成され、しかも、上記アームの外端からラジアル外方へ水平延伸状として上記凹溝に保持された水平姿勢の上記保持杆をもって上記アームの長さを延長するアーム延長部材に、兼用して、大径の長尺物巻設体を載置するように構成したものである。
また、上記保持杆は、上記基端に水平保持用係止片部を一体に有し、傾斜姿勢から水平姿勢に倒してゆくと、該水平保持用係止片部は上記アームの上記係止用内鍔部を上方へ弾性変形させつつ係止し、上記保持杆は上記アーム延長部材としてラジアル方向無段階位置決め固定自在に構成されている。
また、上記保持杆は上記傾斜姿勢にて、上記水平保持用係止片部が上記係止用内鍔部から遊離して、上記アームに沿ってラジアル方向に移動自在であるように構成する。
本発明に係る長尺物引出装置によれば、内径・外径・高さ寸法が、大小様々な長尺物巻設体に対応可能となる。特に、極めて大径の長尺物巻設体であっても、載置可能となり、その巻設体の軸心と、引出装置の鉛直状軸心とが、少し偏在(偏心)したとしても、従来のように床面に載置させるよりも、はるかにスムーズな引出しが行い得る。
即ち、内径・外径・高さ寸法が、相違した(ドーナツ状の)長尺物巻設体を、安定した姿勢をもって保持しつつ、回転し、長尺物が、スムーズかつ確実に引き出しでき、電気配線工事等の工事を能率良く行い得る。さらに、特に大径の前記巻設体以外に使用するとき、及び、保管の際や運搬の際は、回転外径が小さくコンパクトである。しかも、部品が兼用されて、構造の簡素化、軽量化、取り扱いの容易性を図ることができる。
本発明の実施の一形態を示す使用状態の斜視図である。 平面図である。 図2のA3 −O−B3 断面矢視図である。 アームの4つの実施例を示す横断面図である。 アームに対する保持杆の姿勢変化と作用を説明する要部説明側面断面図である。 アームに対する保持杆の姿勢変化と作用を説明する要部説明正面断面図である。 大径の巻設体を載置させるためアームの長さを延長した状態を示す平面図である。 要部側面断面図である。 アームに対して保持杆を起立姿勢とした要部側面断面図である。 図8のC10−C10断面図である。 図9のC11−C11断面図である。 本発明の他の実施形態を示し、アームに対する保持杆の姿勢変化と作用を説明する傾斜姿勢として移動している状態の要部説明側面断面図である。 鉛直姿勢となるように起立させてゆく途中を示す要部説明側面断面図である。 鉛直姿勢を示す要部説明側面断面図である。 傾斜姿勢から水平姿勢に倒してゆく途中を示す要部説明側面断面図である。 水平姿勢を示す要部説明側面断面図である。 図12の矢印C17方向から見た矢視図である。 図13の矢印C18方向から見た矢視図である。 図14の矢印C19方向から見た矢視図である。 図12の矢印C20方向から見た矢視図である。 図15の矢印C21方向から見た矢視図である。 図16の矢印C22方向から見た矢視図である。 長尺体について説明するための要部拡大断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に於て、10は、長尺物10Cがドーナツ状(束状)に巻かれた長尺物巻設体であり、Zは、この長尺物巻設体10が載置された本発明に係る長尺物引出装置であって、この長尺物引出装置Zは、円環状ターン輪2の上に設置して使用される。本発明に係る引出装置に使用される長尺物10Cとは、電線,ケーブル,可撓性チューブ等であり、可撓性チューブとしては、図23に縦断面にて示すように、凹凸の無いもの(図23(A)参照)、(螺旋状又は独立凹溝・凸条を有する)凹凸波型の場合(図23(B)(C)参照)が挙げ得る。特に、合成樹脂製の可撓性チューブとして、PF管やCD管も含まれる。
この円環状ターン輪2は、図3に示すように、多数の鋼球(ボール)21と、これを上下から包囲状として、上方リング22・下方リング23によって組立てられている。
また、この円環状ターン輪2は、ターンテーブル等とも一般に呼ばれることもあり、床面等の載置面に、水平状に設置され、本発明に係る長尺物引出装置Zは、円環状ターン輪2の上に設置されて、鉛直状軸心L2 廻りに回転自在である。
図1〜図6に示す実施の形態に於て、3本〜8本のアーム4を一体放射状に有する放射状本体5を備え、この放射状本体5の上にドーナツ状(束状)の長尺物巻設体10が載置される。なお、放射状本体5のアーム4の本数は、図例では3本を示す。好ましくは、4本〜6本である。3本未満では、長尺物巻設体10を安定姿勢で保持することができない。また、8本を越せば、不必要に重量が大きくなる。
8は、本体5のアーム4から鉛直状に起立して、長尺物巻設体10の孔内周面10Aに対応して、長尺物巻設体10のラジアル方向位置決めをする保持杆である。具体例では、この保持杆8は基端以外は、角パイプ状である。
そして、図4に示したように、アーム4の横断面形状は、底辺部41と、左右鉛直辺部42,42と、該鉛直辺部42,42の上端に連設された係止用内鍔部43とを、一体に有する角型である。しかも、上方開口蟻溝状凹溝46が、形成されていると言うことができる。
なお、図4(A),図5,図6に示した実施例では、内鍔部43は、内方下傾状として、設けられている。これを、図4(B)に示したように、内方水平状として内鍔部43を形成することも可能である。また、図4(C)に示す如く、内鍔部43を倒立L字型とするも好ましい。さらに、図4(D)に示す如く、内鍔部43は倒立L字型であって、かつ、その下端43Aを側外方へ折畳んで2重壁部43Wとして、(後述する)下方から上方向への係止外力に対する剛性(強度)をアップするように形成するのも望ましい(図17〜図22参照)。そして、図4(A)〜(D)のいずれも凹溝45は上方開口蟻溝状である。
さらに、保持杆8は、その基端9に起立保持用の係止片部11を(溶接等によって)一体に有する。図5と図6に示すように、アーム4に対して、そのラジアル外方端開口部から、保持杆8をその基端9から水平状に保ちつつ挿入してゆく(図5(A)の矢印Q参照)。次に、アーム4の所望の位置で挿入を止めて、図5(B)の矢印M方向に保持杆8を起立させる。つまり、保持杆8の先端が、ラジアル内方向かつ上方に向かって、起立(揺動)させてゆく。
このような起立(揺動)に伴って、図5(B)と図6(B)に示すように、起立保持用の係止片部11は、アーム4の係止用内鍔部43,43に対して押上力F11を付与する。これによって内鍔部43,43は上方へ弾性変形する(図6(B)の矢印M43参照)。
このようにして、図6(A)の水平姿勢から、図6(B)の矢印M43方向への内鍔部43,43の弾性変形を経て、図6(C)の鉛直姿勢では、内鍔部43,43の弾性変形M43によって、内鍔部43,43から弾発的反力F43が付与され、保持杆8は鉛直姿勢を維持する。しかも、保持杆8を鉛直姿勢に立設(起立)させ得るアーム4のラジアル方向位置は、任意に(自由に)決め得る。つまり、無段階に位置決め自在である。なお、図5(B)(C)及び図6(B)(C)に示すように、起立途中及び鉛直姿勢にあっては、常に、保持杆8の下端部8Eは、アーム4の底辺部41に圧接する。
しかも、図1からも判る如く、長尺物巻設体10の孔内周面10Aは、保持杆8を、その上端をラジアル内方向へ倒さんとする力を与えるので、図5(C)の状態からは保持杆8はラジアル内方向へは倒れることがない。しかも、保持杆8の基端9は、底辺部41と係止用内鍔部43により、下方と上方から強く圧接状態(引掛り状態)となって、保持杆8はラジアル内方向へ不意に位置ずれ(移動)せず、そのラジアル内方位置を、維持できる。
次に、図7〜図11に於て、保持杆8の使用の方法について説明すると、保持杆8を、水平姿勢のままで、(又は、後述の図12の場合は傾斜姿勢のままで、)アーム4の外端開口部45から差込んで、該保持杆8をもって、上記アーム4の長さを延長するアーム延長部材50に、兼用する。
ところで、保持杆8の基端9には前述の起立保持用の係止片部11が一体に付設されており、図7に於て、アーム延長部材50(保持杆8)の先端寄りに下方向の荷重(外力)が作用して、図8の矢印M8 方向のモーメントが加わった際、アーム4の内鍔部43,43に係止して、上方へ飛び出すことを防止する係止片12が、保持杆8の端面8Gに溶接等で固着されている。
また、水平姿勢の保持杆8に於て、基端寄りからラジアル方向の中間にわたって、図8と図10に示すように、左右の内鍔部43,43の上面に(スライド可能に)乗り上げて、保持杆8のラジアル方向の中間から先端にわたって、下方傾斜状となるのを阻止する幅広帯板13が付設されている。
そして、図3に示すように、アーム4は、円環状ターン輪2の上面に、載置・分離自在として、載置され、ボルト等の連結具を使用していないので、円環状ターン輪2の軸心L2 と、放射状本体5の軸心とが位置ずれを生じたり、場合によっては、長尺物10Cを強く引出すときに、放射状本体5と長尺物巻設体10が、円環状ターン輪2に対して水平に滑って、脱落する虞もある。しかしながら、本発明では、図3に示す如く、円環状ターン輪2の外周縁2Gに係止可能な(倒立L字型の)位置決め突片6が下方向に突設されている。
なお、図3では、各アーム4に2個以上の位置決め突片6,6を配設して、種々相違する汎用の円環状ターン輪2に対応できるようにしている。
次に、図1,図2,図7に示すように、放射状本体5は、平面視に於ける中心位置に、有底状の短円筒部15が溶接等で一体に設けられている。
この短円筒部15の有底状とは、完全に閉じる円底板の他に、貫孔を有する円底板を用いる場合も好ましい。
この短円筒部15に(図1,図2,図3等に示した)パイプ材16を上方から差込可能であって、図1に例示したように、長尺物巻設体10の孔内周面10Aが大きい内径のものでは、保持杆8を適用することで、省略できるが、長尺物巻設体10の孔内周面10Aの内径が小さ目のものに対しては、上記パイプ材16が、ラジアル方向位置ずれを防ぐ役目をなす。
起立姿勢の保持杆8を使用して長尺物巻設体10の位置決めを行う(位置ずれを阻止する
)場合には、このパイプ材16を取去っても良い。
そして、図7に示すように、保持杆8をもってアーム延長部材50として、放射状本体5のアーム4の長さを十分に延長することで、(極めて)大径の長尺物巻設体10を、軸心L2
廻りに回転可能として、載置できる。(極めて)大径の長尺物巻設体10は、短径の長尺物巻設体10よりも、その鉛直状軸心が傾いたり、横倒しにくいため、図1に示した起立状の保持杆8が無くとも、比較的安定して放射状本体5───延長されたアーム4───の上に載置保持された状態を維持し、スムーズに巻設体10から長尺物10Cを引出す(繰出す)ことができるのである。
言い換えると、アーム4の外端からラジアル外方へ水平延伸状として凹溝46に保持された、水平姿勢の保持杆8をもって、放射状本体5のアーム外端を包絡する外端包絡線の径を十分に増加させて、大径の長尺物巻設体10を載置(保持)できる。そして、従来のように、そのような大径の長尺物巻設体10を固定した床面に載置して引出さねばならない場合に比べて、著しく軽快に長尺物10Cを人力で容易に引出してゆくことが可能となる。
次に、図12〜図22に於て、他の実施形態を示す。
図12と、図12の右方向から矢印C17のように見た図17、及び、図12の左方向から矢印C20のように見た図20に於て、保持杆8は、基端9に、前述の図5,図6の実施形態と同様の作用をなす、起立保持用係止片部11を有しているが、さらに、水平保持用係止片部31をも有する。
具体的には、図12に示すように、起立保持用係止片部11と水平保持用係止片部31とは直角板片をもって(一体物にて)形成する。起立保持用係止片部11は、保持杆8の下端の一側面に対応し、水平保持用係止片部31は下端部8Eに当接して、固着される。図12では、小さな×××印をもって示した溶接にて、上記直角板片が固着される。各係止片部11,31は外形が凸型の板片部にて構成するのが好ましい。
図12に示した保持杆8の傾斜姿勢では、両係止片部11,31は矢印Q1 ,Q2 方向に移動可能である。つまり、傾斜姿勢の保持杆8の両係止片部11,31は、アーム4の係止用内鍔部43を押圧せず(フリー状態として)矢印Q1 ,Q2 方向───つまり、引出装置のラジアル方向───に移動可能である。
図12(図17,図20)に示すように、傾斜姿勢にて矢印Q1 ,Q2 の方向に無段階で移動してきた保持杆8を、所望位置で停止し、次に、図13(図18)の矢印M方向へ起立させてゆけば、矢印F11にて示すように内鍔部43を上方へ押上げ、内鍔部43に弾性変形を生じさせて、図14(図19)に示すように鉛直(起立)姿勢にて停止する(固定される)。矢印F43は、内鍔部43が係止片部11を弾発的に押圧する力(反力)を示す。
このように、保持杆8をアーム4に対して、ラジアル方向に無段階で、固定して、鉛直状姿勢に強固に保持可能である。
なお、図19に示す係止状態(起立保持状態)で、係止用内鍔部43は2重壁部43Wであって、下端43Aの肉厚が大きいため、係止状態での面圧が低くなり、安定して矢印F43方向の押圧力を発揮し、かつ、下端43Aの傷付き(摩耗)も発生しにくい。
次に、保持杆8をアーム延長部材50として、使用したい場合、図12(図17,図20)に示すように、傾斜姿勢にて矢印Q1 ,Q2 の方向に無段階で移動して、所望位置で停止させ、次に、図15の矢印M50方向へ倒してゆく(傾斜姿勢から水平姿勢に倒してゆく)。この矢印M50方向に倒すことによって、水平保持用係止片部31は、アーム4の内鍔部43を上方へ弾性変形させつつ押上げ、(図15,図21に示す矢印F31にて示す押圧力にて弾性変形させ、)図16及び図22に示すように水平姿勢にて固定(係止)される。矢印F43は、内鍔部43が係止片部31を弾発的に押圧する力(反力)を示す。
このように、アーム延長部材50をアーム4に対して、ラジアル方向に無段階で、固定して、不意にアーム全長が変化しないように、保持する。
また、(図示省略したが)放射状本体5のアーム4の本数を6本とすると共に、その内、一つ飛びの3本にはアーム延長部材50を、(図7に示したように)ラジアル外方へ水平延伸状として保持し、かつ、上記6本のアーム4の内の残りの3本は図1,図3等に示す如く、保持杆8を鉛直状に起立して、長尺物巻設体10の孔内周面10Aに対向させるように構成するも、自由であり、そのように構成すれば、特に、大径の長尺物巻設体10を水平状に安定姿勢で保持しつつ、ラジアル方向に位置ずれ(芯振れ)することをも防止して、一層安定姿勢かつ芯振れなしに維持しながら、スムーズに長尺物10Cを引出してゆくことが可能となる。
なお、アーム4の本数を8本として、その内、一つ飛びに4本をアーム延長部材50を付加し、残りの4本には保持杆8を鉛直状に起立させるように、構成することも、自由である(図示省略)。
本発明は、以上詳述したように、円環状ターン輪2の上に設置され鉛直状軸心L2 廻り回転自在であって、載置された長尺物巻設体10から長尺物10Cを引出し自在な長尺物引出装置に於て;3本〜8本のアーム4を一体放射状に有すると共に上記長尺物巻設体10が載置される放射状本体5と;該放射状本体5の上記アーム4から鉛直状に起立して、上記長尺物巻設体10の孔内周面10Aに対応して該長尺物巻設体10のラジアル方向位置決めをする保持杆8と;を具備し;上記アーム4の横断面形状は、底辺部41と、左右鉛直辺部42,42と、該鉛直辺部42,42の上端に連設された係止用内鍔部43とを、有し、かつ、上方開口蟻溝状凹溝46を有し;さらに、上記保持杆8は、その基端9に起立用係止片部11を一体に有し、水平又は傾斜姿勢から鉛直姿勢に起立させてゆくと、該起立用係止片部11は上記アーム4の上記係止用内鍔部43を上方へ弾性変形させつつ係止して、上記保持杆8は上記アーム4に対してラジアル方向無段階位置決め自在に構成され、しかも、上記アーム4の外端からラジアル外方へ水平延伸状として上記凹溝46に保持された水平姿勢の上記保持杆8をもって上記アーム4の長さを延長するアーム延長部材50に、兼用して、大径の長尺物巻設体10を載置するように構成したので、放射状本体5はアーム4を一体放射状に有し、強度も大きく軽量化を図り得ると共に耐久性も優れる。特に、保持杆8がアーム4に対してラジアル方向無段階位置決め自在であることで、長尺物巻設体10の外径・内径・高さが大小種々のものに対して、柔軟に対応できて至便である。しかも、全体が軽量かつコンパクトとなる。
また、円環状ターン輪2の上面に、この長尺物引出装置Zを設置するので、設置・分離自在であって、持運びも容易である。
そして、内鍔部43,43を弾性変形させつつ、基端9の係止片部11が、起立姿勢に切換わる。
そして、保持杆8の基端9は、水平から起立姿勢へ切換わる際に、アーム4の内鍔部43,43を弾性変形させつつ係止状態となるので、一旦起立姿勢となった保持杆8は、がたつかずに安定して、その姿勢及びラジアル方向位置を維持する。
また、保持杆8の起立すべきアーム4のラジアル方向位置を、迅速・簡単に変更・調整できるので、孔内周面10Aの内径寸法が大小相違する(各種長尺物を各々巻いた)長尺物巻設体10について、本発明に係る一個の引出装置をもって、次々と連続して、室内配線工事等を実施可能となる。
特に、保持杆8をアーム延長部材50に簡単に流用できるので、部品点数も増えず、簡便に、大径の長尺物巻設体10をも載置して回転しつつ繰出すことができる。しかも、大径の長尺物巻設体10は、全体の高さ寸法に比べて、外径寸法が極めて大きいので、保持杆8無しでも、延長アーム上に、安定して載置状態を保持しつつ、長尺物10Cをスムーズに引出し(繰出し)できる。このように、長尺物巻設体10の径寸法の大小が広範囲のものに対して、本引出装置が使用可能となる。
また、上記保持杆8は、上記基端9に水平保持用係止片部31を一体に有し、傾斜姿勢から水平姿勢に倒してゆくと、該水平保持用係止片部31は上記アーム4の上記係止用内鍔部43を上方へ弾性変形させつつ係止し、上記保持杆8は上記アーム延長部材50としてラジアル方向無段階位置決め固定自在に構成されているので、アーム延長状態(図7参照)において、アーム延長部材50が不意に、ラジアル方向に移動しない。従って、大径の長尺物巻設体を、一層確実に載置保持できる。つまり、長尺物繰出作業が(不意にストップすることがなくなって、)スムーズに(連続的に)行うことが可能となる。
また、上記保持杆8は上記傾斜姿勢にて、上記水平保持用係止片部31が上記係止用内鍔部43から遊離して、上記アーム4に沿ってラジアル方向に移動自在であるので、保持杆8のラジアル方向位置の変更を容易迅速に行い得る。さらに、保持杆8を起立状に立てて使用する場合(図1参照)と、アーム延長部材50として使用する場合(図7参照)とに、迅速かつ容易に、切換わることが可能となる。
2 円環状ターン輪(ターンテーブル)
2G 外周縁
4 アーム
5 放射状本体
6 位置決め突片
8 保持杆
9 基端
10 長尺物巻設体
10A 孔内周面
10C 長尺物
11 係止片部
15 短円筒部
16 パイプ材
31 (水平保持用)係止片部
41 底辺部
42 鉛直辺部
43 係止用内鍔部
45 外端開口部
46 凹溝
50 アーム延長部材
2 鉛直状軸心
Z 長尺物引出装置

Claims (3)

  1. 円環状ターン輪(2)の上に設置され鉛直状軸心(L2 )廻り回転自在であって、載置された長尺物巻設体(10)から長尺物(10C)を引出し自在な長尺物引出装置に於て、
    3本〜8本のアーム(4)を一体放射状に有すると共に上記長尺物巻設体(10)が載置される放射状本体(5)と、
    該放射状本体(5)の上記アーム(4)から鉛直状に起立して、上記長尺物巻設体(10)の孔内周面(10A)に対応して該長尺物巻設体(10)のラジアル方向位置決めをする保持杆(8)と、
    を具備し、
    上記アーム(4)の横断面形状は、底辺部(41)と、左右鉛直辺部(42)(42)と、該鉛直辺部(42)(42)の上端に連設された係止用内鍔部(43)とを、有し、かつ、上方開口蟻溝状凹溝(46)を有し、
    さらに、上記保持杆(8)は、その基端(9)に起立用係止片部(11)を一体に有し、水平又は傾斜姿勢から鉛直姿勢に起立させてゆくと、該起立用係止片部(11)は上記アーム(4)の上記係止用内鍔部(43)を上方へ弾性変形させつつ係止して、上記保持杆(8)は上記アーム(4)に対してラジアル方向無段階位置決め自在に構成され、しかも、上記アーム(4)の外端からラジアル外方へ水平延伸状として上記凹溝(46)に保持された水平姿勢の上記保持杆(8)をもって上記アーム(4)の長さを延長するアーム延長部材(50)に、兼用して、大径の長尺物巻設体(10)を載置するように構成したことを特徴とする長尺物引出装置。
  2. 上記保持杆(8)は、上記基端(9)に水平保持用係止片部(31)を一体に有し、傾斜姿勢から水平姿勢に倒してゆくと、該水平保持用係止片部(31)は上記アーム(4)の上記係止用内鍔部(43)を上方へ弾性変形させつつ係止し、上記保持杆(8)は上記アーム延長部材(50)としてラジアル方向無段階位置決め固定自在に構成されている請求項1記載の長尺物引出装置。
  3. 上記保持杆(8)は上記傾斜姿勢にて、上記水平保持用係止片部(31)が上記係止用内鍔部(43)から遊離して、上記アーム(4)に沿ってラジアル方向に移動自在である請求項2記載の長尺物引出装置。
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