JP2019131194A - 飲料缶用保持具 - Google Patents

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正 広山
麻里 岡田
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Abstract

【課題】飲料缶の着脱を容易に行うとともに、保持具を再利用したり繰り返し使用する。【解決手段】本発明の飲料缶等の飲料缶用保持具は、飲料缶の上端部を下方から挿入する挿入空間を備えた本体と、前記挿入空間に挿入された前記飲料缶の上端部を係止して、前記飲料缶を保持する複数の係止部と、前記複数の係止部のいずれかによる前記飲料缶の係止を解除する操作部と、を有することを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、ビール等のアルコール飲料や清涼飲料の飲料缶を複数本保持した状態で持ち運ぶことができ、また、複数本保持した状態で積み重ねることができる飲料缶用保持具に関する。
従来、アルコール飲料や清涼飲料などの飲料缶を複数本まとめて保持して運搬する飲料缶等の飲料缶用保持具が提供されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示される飲料缶用保持具では、飲料缶の上部が、飲料缶用保持具が有する複数の保持部に挿入される。その際、飲料缶の口縁(巻き締め部)が複数の係止片を外方に押圧していき、飲料缶の上部が飲料缶用保持具の保持部に完全に挿入されると、飲料缶の口縁により係止片の外方への押圧が解除される。これを受けて、係止片の各々は、初期位置に復帰して飲料缶の外周面に当接し、同時に飲料缶の口縁の下部に引っ掛かった状態となる。したがって、飲料缶が飲料缶用保持具から逸脱することが防止される。なお、特許文献1の飲料缶用保持具では、飲料缶用保持具に保持された飲料缶を飲料缶用保持具の下方に引っ張ることで、係止片に係止された飲料缶の口縁が係止片を下方に折れ曲がるまで押圧し、係止片から外れる。その結果、飲料缶が飲料缶用保持具から外される。
特許第3020026号公報
しかしながら、特許文献1に開示される飲料缶用保持具では、飲料缶用保持具の下方に位置する飲料缶を引っ張ることで、飲料缶を飲料缶用保持具から取り外す必要があり、飲料缶を飲料缶用保持具から取り外しにくいという問題がある。また、この係止片に対しては射出成形時にヒンジ力に強度を与えているが、上述した動作を行った場合、複数の係止片が塑性変形しやすい。係止片の塑性変形は、係止片の破断や、複数の係止片による飲料缶の保持力を低下させる原因となり、飲料缶用保持具を繰り返し使用することができないという問題がある。
本発明は、飲料缶の着脱を容易に行うとともに、保持具を繰り返し使用することができる飲料缶用保持具を提供することにある。
一つの観点によれば、本発明の飲料缶等の飲料缶用保持具は、飲料缶の上端部が下方から挿入される挿入空間を備えた本体と、前記挿入空間に挿入された前記飲料缶の上端部の周囲を係止して、前記飲料缶を保持する複数の係止部と、前記複数の係止部のいずれかによる前記飲料缶の係止を解除する操作部と、を有することを特徴とする。
また、前記挿入空間の周囲に設けられ、前記複数の係止部の少なくとも1つを有する周壁部を複数有し、前記操作部は、複数の前記周壁部のいずれか1つである第1周壁部の外周面に設けられることを特徴とする。
なお、前記第1周壁部と、前記第1周壁部に対面する周壁部との間に接続され、前記第1周壁部を支持する支持部を有し、前記第1周壁部に設けられる係止部は、前記操作部による係止解除の操作時に生じる前記支持部の弾性変形により前記飲料缶の上端部の周囲との係止を解除することを特徴とする。
この場合、前記第1周壁部を、前記第1周壁部と隣り合う周壁部に対して弾性変形可能に接続する弾性接続部を有し、前記第1周壁部に設けられる係止部は、前記弾性接続部を支点として、前記挿入空間側、又は前記挿入空間とは反対側に移動可能であることが好ましい。
また、前記支持部は、前記第1周壁部と、前記第1周壁部に対面する周壁部との間に接続され、前記第1周壁部を支持するとともに、前記操作部による係止解除の操作時に生じる前記弾性接続部の弾性変形量を抑制することを特徴とする。
なお、前記支持部に設けられ、前記挿入空間に挿入される前記飲料缶により押し当てられることにより前記支持部を弾性変形させるとともに、前記支持部の弾性変形により前記弾性接続部を支点として、前記第1周壁部の係止部を前記挿入空間に挿入された前記飲料缶の上端部の周囲に向けて移動させる被押当部を有することを特徴とする。
本件開示によれば、操作部の操作により、複数の係止片による飲料缶の係止を解除することができるので、係止片の破損や塑性変形等の発生を防止することができ、また、飲料缶の着脱を容易に行うことができる。
本発明の飲料缶等の飲料缶用保持具に、1本の飲料缶を取り付けたときの状態を示す斜視図である。 図1に示す飲料缶用保持具を分解して示す斜視図である。 (a)は本体の平面図、(b)は本体の正面図、(c)は本体の底面図、(d)本体の右側側面図である。 (a)は図3(a)におけるA−A断面図、(b)は図3(a)におけるB−B断面図である。 (a)はカバーの平面図、(b)はカバーの底面図、(c)は図5(a)におけるC−C断面図である。 飲料缶の本体への取り付け及び飲料缶の本体からの取り外しの過程を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は1本の飲料缶を取り付けた状態の飲料缶用保持具を示す斜視図、図2は図1に示す飲料缶用保持具を分解して示す斜視図である。飲料缶用保持具10は、例えば最大2本の飲料缶100を着脱可能に保持でき、また、飲料缶100を取り付けた状態で運搬および陳列できる構造を有する。例えば、飲料缶用保持具10は、2本の飲料缶100を下方に取り付けた状態で、他の飲料缶100を飲料缶用保持具10の上部に載置することができる。なお、2本の飲料缶100を取り付けた飲料缶用保持具10の上部に載置される他の飲料缶100は、他の飲料缶用保持具10に取り付けられた2本の飲料缶100であってもよいし、飲料缶用保持具10に取り付けられていない飲料缶100であってもよい。飲料缶用保持具10に取り付けて保持される飲料缶100としては、上端部の周囲に巻き締め部101がある清涼飲料用の飲料缶や、アルコール飲料用の飲料缶等が挙げられる。
飲料缶用保持具10は、本体21、カバー22及び取手23を有する。本体21、カバー22、取手23の各々は、例えばポリカーボネートなどの合成樹脂を射出成形することで製造される。なお、これら部材は、着色された合成樹脂を射出成形することで製造されてもよいし、透明な合成樹脂を射出成形することで製造されてもよい。
図3及び図4に示すように、本体21は、本体21の剛性を高めるために本体の上面側から底面側に延在する複数の周壁部26,27,28,29,30,31を有する。以下、略円弧状の周壁部26,27を第1周壁部26及び第2周壁部27、略平板状の周壁部28,29を第3周壁部28及び第4周壁部29、周壁部30,31を第5周壁部30及び第6周壁部31と称する。
第1周壁部26及び第2周壁部27は、横断面が略円弧状であり、各周壁部26、27の開口部分が本体21の長手方向の両端側に位置するように配置される。したがって、図3(c)に示す本体21の底面図において、第1周壁部26及び第2周壁部27の横断面形状は、略X字形状となる。
第1周壁部26は、本体21の短手方向における一端部が本体21の長手方向における第3周壁部28の一端側に接続される。また、第1周壁部26は、本体21の短手方向における他端部が本体21の長手方向における第4周壁部29の一端側に接続される。
第2周壁部27は、本体21の短手方向における一端部が本体21の長手方向における第3周壁部28の他端側に接続される。また、第2周壁部27は、本体21の短手方向における他端部が本体21の長手方向における第4周壁部29の他端側に各々接続される。
第3周壁部28及び第4周壁部29は、略平板状であり、本体21の長手方向(飲料缶100の並び方向)に沿う両側に相互に対向して設けられる。第3周壁部28には、本体21の長手方向の両端側に、本体21の内側に向けて本体21の上面に沿って延在する補強部36,39が設けられる。第4周壁部29には、本体21の長手方向の両端側に、本体21の内側に向けて本体21の上面に沿って延在する板状の補強部37,40が設けられる。
第5周壁部30及び第6周壁部31は、本体21の短手方向に沿う両側に相互に対向して設けられる。第5周壁部30は、周壁部26に対面する位置に配置される。第5周壁部30は、本体21の短手方向における一端部が第3周壁部28の一端部に設けた補強部36に接続され、本体21の短手方向における他端部が第4周壁部29の一端部に設けた補強部37に接続される。なお、第5周壁部30は、補強部36,37の厚みよりも薄い厚さに設定された薄肉部61,62を介して、補強部36,37に接続される。薄肉部61,62は、本体21の中心からの距離が互いに同じであり、本体21の長手方向において、同一位置に設けられる。
第6周壁部31は、周壁部27に対面する位置に配置される。第6周壁部31は、本体21の長手方向における一端部が第3周壁部28の他端部に設けた補強部39に、本体21の短手方向における他端部が第4周壁部29の他端部に設けた補強部40に接続される。なお、第6周壁部31は、補強部39,40の厚みよりも薄い厚さに設定された薄肉部63,64を介して補強部39,40に接続される。薄肉部63,64は、本体21の中心からの距離が互いに同じであり、本体21の長手方向において、同一位置に設けられる。
なお、本体21が複数の周壁部を有することで、本体21は、第1周壁部26、第3周壁部28、第4周壁部29及び第5周壁部30で囲まれる内部空間と、第2周壁部27、第3周壁部28、第4周壁部29及び第6周壁部31で囲まれる内部空間とを有する。そして、これら内部空間が、飲料缶100(図1)の巻き締め部101側の上端部が挿入される挿入空間となる。以下、第1周壁部26、第3周壁部28、第4周壁部29及び第5周壁部30で囲まれる内部空間を第1挿入空間33と称する。また、第2周壁部27、第3周壁部28、第4周壁部29及び第6周壁部31で囲まれる内部空間を第2挿入空間34と称する。
ここで、飲料缶100は、内容量に応じて缶の外径が異なる場合がある。したがって、上述した周壁部によって形成される第1挿入空間33及び第2挿入空間34の大きさは、保持する缶の外径に基づいて設定される。
第1周壁部26の周方向における中点近傍には、第1挿入空間33の上端部において、第1挿入空間33の中心に向けて突出する板状の補強部35が設けられる。第3周壁部28において、本体21の長手方向における一端部には、第1挿入空間33の上端部において、第1挿入空間33の中心に向けて突出する板状の補強部36が設けられる。第4周壁部29において、本体21の長手方向における一端部には、第1挿入空間33の上端部において、第1挿入空間33の中心に向けて突出する板状の補強部37が設けられる。同様にして、第2周壁部27の周方向における中点近傍には、第2挿入空間34の上端部において、第2挿入空間34の中心に向けて突出する板状の補強部38が設けられる。第3周壁部28において、本体21の長手方向における他端部には、第2挿入空間34の上端部において、第2挿入空間34の中心に向けて突出する板状の補強部39が設けられる。第4周壁部29において、本体21の長手方向における他端部には、第2挿入空間34の上端部において、第2挿入空間34の中心に向けて突出する板状の補強部40が設けられる。なお、本実施形態では、第1挿入空間33及び第2挿入空間34の上部に、補強部35,36,37,38,39,40を設けることで、本体21の強度及び剛性を高めた構成となっている。
第1周壁部26及び第5周壁部30は、第1挿入空間33への飲料缶100の挿入時に、飲料缶100の巻き締め部101に係止する係止片41,42,43を有する。係止片41,42は、第1周壁部26の周方向における両端部に配置される。係止片41,42は、第1周壁部26において、本体21の底面から上面側に向けて、且つ第1挿入空間33の中心側に向けて延在する形状である。また、係止片43は、本体21の短手方向において、第5周壁部30の中央部分に配置される。係止片43は、第5周壁部30において、本体21の底面から上面側に向けて、且つ第1挿入空間33の中心側に向けて延在する形状である。なお、係止片41,42,43は、例えば横断面が略円形状の第1挿入空間33内において、120°などの一定の角度ピッチで配置される。
第2周壁部27及び第6周壁部31は、第2挿入空間34への飲料缶100の挿入時に、飲料缶100の巻き締め部101に係止する係止片44,45,46を有する。係止片44,45は、第2周壁部27の周方向における両端部に配置される。係止片44,45は、第2周壁部27において、本体21の底面から上面側に向けて、且つ第2挿入空間34の中心側に向けて延在する形状である。また、係止片46は、本体21の短手方向において、第6周壁部31の中央部分に配置される。係止片46は、第6周壁部31において、本体21の底面から上面側に向けて、且つ第2挿入空間34の中心側に向けて延在する形状である。なお、係止片44,45,46は、例えば横断面が略円形状の第2挿入空間34内において、120°などの一定角度ピッチで配置される。
第3周壁部28は、本体21の長手方向における中央部分に係合部47を有する。係合部47は、カバー22の突出片87の内面に設けた係止突起87aと係合する。また、第3周壁部28は、本体21の長手方向における中央部分に、上面から突出するL字状の舌片48を有する。舌片48は、中央に挿通孔48aを有する。挿通孔48aは、取手23の一端側に有する係止部90が挿通される。また、舌片48は、本体21上に載せられるカバー22の位置決め用の突起49を本体21の上面に有する。位置決め用の突起49は、本体21をカバー22に取り付ける際に、カバー22に設けた係合溝85に係合される。
第4周壁部29は、本体21の長手方向における中央部分に係合部51を有する。係合部51は、カバー22の突出片88の内面に設けた係止突起88aと係合する。また、第4周壁部29は、本体21の長手方向における中央部分に、上面から突出するL字状の舌片52を有する。舌片52は、中央に挿通孔52aを有する。挿通孔52aは、取手23の一端側に有する係止部91が挿通される。また、舌片52は、本体21上に載せられるカバー22の位置決め用の突起53を有する。位置決め用の突起53は、本体21をカバー22に取り付ける際に、カバー22に設けた係合溝86に係合される。
なお、本体21の長手方向において、舌片48が有する挿通孔48aと、舌片52が有する挿通孔52aとは、同一位置に配置される。
補強部35と第5周壁部30との間には、例えば板状の支持部材56が配置される。支持部材56は、第5周壁部30を支持するとともに、薄肉部61,62に過剰な外力が働くことを防止することで、薄肉部61,62の破損を防止する。また、薄肉部61,62は、第5周壁部60の移動時に、支持部材56の弾性変形量を抑制する。支持部材56は、本体21の平面視において、補強部35から第1挿入空間33の中心に向けて延出され、第1挿入空間33の中心近傍で二叉に分岐され、第5周壁部30に接続される。つまり、支持部材56は、略Y字形状の部材である。以下、第1挿入空間33の中心近傍から二叉に分岐された各々の片を、分岐片56a,56bと称する。分岐片56a,56bは、第5周壁部30の近傍で下方(本体21の底面側)に折れ曲がり、折れ曲がった先端部が第5周壁部30の両端部近傍の底面側に接続される。
また、補強部38から第6周壁部31との間には、例えば、板状の支持部材57が配置される。支持部材57は、第6周壁部31を支持するとともに、薄肉部63,64に過剰な外力が働くことを防止することで、薄肉部63,64の破損を防止する。また、薄肉部63,64は、第5周壁部60の移動時に、支持部材57の弾性変形量を抑制する。支持部材57は、本体21の平面視において、補強部38から第2挿入空間34の中心に向けて延出され、第2挿入空間34の中心近傍で二叉に分岐され、第6周壁部31に接続される。つまり、支持部材57は、支持部材56と同様に、略Y字形状の部材である。以下、第2挿入空間34の中心近傍から二叉に分岐された各々の片を、分岐片57a,57bと称する。分岐片57a,57bは、第6周壁部31の近傍で下方(本体21の底面側)に折れ曲がり、折れ曲がった先端部が第6周壁部31の両端部近傍の底面側に接続される。
上述した複数の周壁部のうち、第5周壁部30は、本体21の短手方向における中央の底面に押上片66を有する。押上片66は、本体21の第1挿入空間33に保持される飲料缶100を取り外すときに底面側から上面側に向けて押し上げる部材である。押上片66を押し上げると、第5周壁部30が薄肉部61,62を中心として上面側方向に回動し、第5周壁部30が有する係止片43が飲料缶100が有する巻き締め部101の下方から退避される。同様にして、第6周壁部31は、本体21の短手方向における中央の底面に押上片67を有する。押上片67は、本体21の第2挿入空間34に保持される飲料缶100を取り外すときに底面側から上面側に向けて押し上げられる部材である。押上片67を押し上げると、第6周壁部31が薄肉部63,64を中心として上面側方向に回動し、第6周壁部31が有する係止片46が飲料缶100が有する巻き締め部101の下方から退避される。これら押上片66,67は、飲料缶用保持具10から飲料缶100を取り外す際に操作される操作部として機能する。
上述した支持部材56は、二叉に分岐する部分の底面側に被押当部71を有する。被押当部71は、飲料缶100を第1挿入空間33に挿入したときに、挿入される飲料缶100の上端部に設けたプルトップ102(図1)が押し当てられる。挿入される飲料缶100のプルトップ102が被押当部71に押し当てられることで、支持部材56の分岐片56a,56bの被押当部71側が上方に弾性変形する。その結果、第5周壁部30に固定されている分岐片56a,56bの先端側が反力により下方に弾性変形し、第5周壁部30の底面側が飲料缶100の外周に向けて僅かに変形する。これにより、第5周壁部30に設けた係止片43の先端の飲料缶100の巻き締め部101の下部への移動量を大きくすることができ、第1挿入空間33に挿入された飲料缶100を飲料缶用保持具10に確実に保持することができる。同様にして、支持部材57は、二叉に分岐する部分の底面側に被押当部72を有する。被押当部72の機能は、被押当部71の機能と同一であることから、ここでは、その詳細については省略する。被押当部72により、第6周壁部31に設けた係止片46の先端による飲料缶100の巻き締め部101の下部への移動量を大きくすることができ、第2挿入空間34に挿入された飲料缶100を飲料缶用保持具10に確実に保持することができる。
なお、被押当部71の高さ(厚さ)は、係止片41,42,43の高さに依存される。つまり、飲料缶100のプルトップ102を被押当部71に押し当てた状態で、係止片41,42,43の先端が飲料缶100の巻き締め部101の下部に係止できるように、被押当部71の高さや係止片41,42,43の高さ(長さ)が設定される。なお、被押当部72及び係止片44,45,46の高さも同様に設定される。
図1および図5に示すカバー22は、本体21の上面を被覆する部材である。カバー22の上面側には、長手方向に配置した2個の凹部81,82が設けられる。なお、カバー22の説明において、「上面」は、カバー22を本体21に被覆した状態で、本体21と反対側の面を示し、「底面」はカバー22を本体21に被覆した状態で、本体21側の面を示す。凹部81,82は、カバー22において、本体21の第1挿入空間33および第2挿入空間34に対応する位置に設けられる。凹部81,82は、底面に向けて縮径される、平面視円形状の凹部である。凹部81,82は、底面の中央に上方に突出する嵌合台部81a,82aを有する。嵌合台部81a,82aには、カバー22に載置される飲料缶100の底部の凹み部分挿入され、カバー22に載置された飲料缶100の決められた位置に保持する。したがって、嵌合台部81a,82aの直径は、飲料缶100の底部の凹み部分の内径よりも小さく設定される。なお、図1、図2及び図5においては、嵌合台部81a,82aの表面に対して、文字やマークなどを施していない状態を表しているが、射出成形時に嵌合台部81a,82aの表面に文字やマークを施すことも可能である。なお、嵌合台部81a,82aの表面に施す文字やマークは印刷やシールなどであってもよい。
カバー22は、長手方向における2つの凹部81,82の間に、カバー22の上面から隆起する隆起部83,84を有する。隆起部83は、カバー22を本体21に載置したときに、本体21に設けた舌片48が収納される空間を有する。隆起部84は、カバー22を本体21に載置したときに、本体21に設けた舌片52が収納される空間を有する。隆起部83,84は、舌片48,52を収納した状態で、舌片48,52に設けた挿通孔48a,52aと連通する挿通孔83a,84aを有する。カバー22の底面には、本体21の舌片48が有する突起49,及び本体21の舌片52が有する突起53が係合する係合溝85,86を有する。
カバー22は、短手方向の両端部に上面から底面に向けて延出された突出片87,88を有する。突出片87,88は、カバー22の長手方向に延出される板形状である。突出片87,88は、各々の突出片が対峙する面に、本体21の第3周壁部28に設けた係合部47及び第4周壁部29に設けた係合部51に各々係合される係止突起87a,88aを有する。
取手23は、略C字形状の棒状の部材であり、例えば樹脂により形成される。取手23は、両端部分に、係止部90,91を有する。係止部90,91は、先端に向けて縮径される円錐台形状である。なお、係止部90,91の最大径は、取手23の直径よりも大きく設定される。なお、係止部90は、本体21にカバー22が載置された後に、カバー22が有する隆起部83の挿通孔83a、本体21が有する舌片48の挿通孔48aの順で挿通される。同様にして、係止部91は、カバー22が有する隆起部84の挿通孔84a、本体21が有する舌片52の挿通孔52aの順で挿通される。なお、カバー22が載置された本体21に取手23を取り付けると、取手23を広げない限り、取手23は、本体21およびカバー22から取り外せない。
次の本実施形態の作用について説明する。なお、図6については、飲料缶用保持具10においては、本体21のみを記載しているが、実際には、本体21はカバー22や取手23を装着していてもよい。以下、第1挿入空間33に飲料缶100を挿入する場合について説明する。図6(a)に示すように、飲料缶100の上部(巻き締め部101側)は、本体21の底面側から、第1挿入空間33に挿入される。なお、飲料缶100の第1挿入空間33への挿入は、テーブルの上などに置かれた飲料缶100に本体21を被せて、本体21を飲料缶100に向けて押圧することで行われてもよい。
図6(b)に示すように、飲料缶100の上部を第1挿入空間33に挿入すると、飲料缶100の巻き締め部101が、各周壁部が有する係止片41,42,43の先端側に当接される。これら係止片のうち、第1周壁部26に配置された係止片41,42(図示略)は、飲料缶100の巻き締め部101の押圧を受けて第1周壁部26側に弾性変形する。一方、第5周壁部30に配置される係止片43は、弾性変形しながら、飲料缶100の巻き締め部101からの押圧力を第5周壁部30に伝達する。上述したように、第5周壁部30は、支持部材56に接続され、また、第5周壁部30と補強部36との間の薄肉部61及び第5周壁部30と補強部37との間の薄肉部62を弾性接続部として接続されている。したがって、第5周壁部30は、支持部材の56の根本(支持部材56と補強部35とが接続される部分)を支点として弾性変形しながら、薄肉部61,62を支点として、H方向に回動する。その結果、第5周壁部30が薄肉部61,62を支点として回動する際の薄肉部61,62の弾性変形量が抑制される。なお、第5周壁部30の回動時に働く応力は、薄肉部61,62だけでなく支持部材56に分散することになるので、薄肉部61,62が割れる等の不具合を防止することができる。
図6(c)に示すように、飲料缶100は、上面に設けた飲料缶100のプルトップ102が被押当部71に当接されるまで、第1挿入空間33に挿入される。飲料缶100のプルトップ102が被押当部71に当接されるまで、飲料缶100を第1挿入空間33に挿入すると、飲料缶100の巻き締め部101による係止片41,42,43の押圧が解除される。飲料缶100の巻き締め部101による押圧の解除を受けて、係止片41,42は、復帰力によって初期位置(飲料缶100が挿入されていないときの係止片41,42の位置)に復帰する。係止片41,42が初期位置に復帰すると、係止片41,42の先端が飲料缶100の巻き締め部101の下部に引っ掛かり、係止片41,42と飲料缶100の巻き締め部101とが係止された状態となる。すなわち、飲料缶100は、本体21(飲料缶用保持具10)により保持される。
一方、第5周壁部30が有する係止片43も、復帰力によって初期位置に復帰するとともに、第5周壁部30が初期位置に復帰する。例えば飲料缶100のプルトップ102が被押当部71に当接された後も、飲料缶100を挿入させ続けると、上方に押圧される被押当部71により支持部材56の中央部分(二叉に分岐する箇所)が上方に弾性変形する。この弾性変形により、第5周壁部30が、第5周壁部30と補強部36との間の薄肉部61及び第5周壁部30と補強部37との間の薄肉部62を弾性接続部として下方(図6(c)中I方向)に回動する。したがって、第5周壁部30の係止片43は、それ自体に働く復帰力の他、第5周壁部30が移動するときに働く応力により、飲料缶100の巻き締め部101の下部に移動される。したがって、第5周壁部30の係止片43は、飲料缶100の巻き締め部101に確実に係止される。すなわち、第5周壁部30と補強部36との間、及び第5周壁部30と補強部37との間の各々に薄肉部を設けているので、飲料缶100を保持した状態において、本体21の強度不足に起因した飲料缶100の逸脱を防止することができる。
なお、第2挿入空間34に飲料缶100を挿入したときも、第1挿入空間33に飲料缶100を挿入したときと同様の動作となるので、ここでは、その説明を省略する。
飲料缶100が保持された飲料缶用保持具10は、取手23を把持することで持ち上げられて運搬される。飲料缶用保持具10を運搬しているときには、係止片41,42,43が飲料缶100の巻き締め部101を吊り上げている。したがって、飲料缶100が飲料缶用保持具10から逸脱することが確実に防止される。
図6(d)に示すように、飲料缶用保持具10に係止された飲料缶100を取り外すときには、第5周壁部30の外周に設けた押上片66が、J方向(斜め上方)に押し上げられる。押上片66が押し上げられると、支持部材56の分岐片56a,56bの第5周壁部30側の端部が、被押当部71の近傍を支点として上方に弾性変形する。第5周壁部30の両端部は、薄肉部61,62に接続されている。したがって、第5周壁部30は、薄肉部61,62を支点として回動する。このとき、第5周壁部30に働く外力が、薄肉部61,62だけでなく、支持部材56の分岐片56a,56bに分散される。したがって、薄肉部61,62の弾性変形量が抑制され、薄肉部61,62が割れるなどの不具合を防止することができる。
第5周壁部30が回動すると係止片42も回動するので、係止片42の上端部が飲料缶100の巻き締め部101の下部から退避される。これにより、第5周壁部30の係止片43と飲料缶100の巻き締め部101との係止が解除される。その結果、飲料缶100を下方に引き抜くときに、他の係止片41,42と飲料缶100の巻き締め部101との係止状態を解除させやすくなる。その結果、飲料缶100を容易に引き抜くことが可能となる。なお、飲料缶100の飲料缶用保時具からの取り外しは、飲料缶100がテーブルの上などに置かれた状態で、押上片66をJ方向に押し上げることで行われてもよい。
本実施形態では、2本の飲料缶を保持する飲料缶用保持具について説明しているが、飲料缶用保持具が保持する飲料缶の本数は、3本以上としてもよい。例えば保持する飲料缶の本数が偶数であれば、挿入空間を、例えば2×m(m=1,2,3,・・・)となるように配置することも可能である。また、飲料缶の本数が3本から6本の間であれば、例えば本数に合わせた多角形の頂点が挿入空間の中心となるように、各挿入空間を配置することも可能である。
本実施形態に開示される飲料缶用保持具は、1つの飲料缶用保持具により例えば2本の飲料缶を保持する形態である。本実施形態に開示される飲料缶用保持具を複数組み合わせて、より多くの飲料缶を保持して運搬できるようにしてもよい。また、2本の飲料缶を保持して運搬できる飲料缶用保持具の代わりに、1本の飲料缶を保持する飲料缶用保持具を複数組み合わせて、複数本の飲料缶を保持できるようにしてもよい。
本実施形態では、第1挿入空間33及び第2挿入空間34に配置される係止片を3個としているが、各挿入空間に配置される係止片の数は、4個以上であってもよい。
本実施形態では、第1周壁部26及び第2周壁部27に2個の係止片を配置し、第5周壁部30及び第6周壁部31に1個の係止片を配置した場合を説明しているが、第1周壁部26及び第2周壁部27に1個の係止片を配置し、第5周壁部30及び第6周壁部31に2個の係止片を配置してもよい。
本実施形態では、第1挿入空間を形成する複数の周壁部のうちの第5周壁部と、第2挿入空間を形成する複数の周壁部のうちの第6周壁部とに、押上片を各々設けているが、押上片を配置する周壁部は、各挿入空間を構成する複数の周壁部のいずれか1つに限定されるものではない。つまり、挿入空間を構成する周壁部のうち、係止片が配置される周壁部が複数配置される場合には、これら周壁部に押上片を配置する。この場合、押上片が配置される2つ以上の周壁部のいずれか、又は2つ以上の周壁部を全て、本実施形態と同様に上方に押し上げることで、押し上げた係止片を飲料缶の巻き締め部の下方から退避させることができる。
本実施形態では、第5周壁部30を支持する支持部材56、及び第6周壁部31を支持する支持部材57の形状を、被押当部71が設けられる箇所で二叉に分岐させたY字形状としているが、これら支持部材の形状はY字形状に限定される必要はなく、X字形状としてもよい。また、支持部材は、被押当部71が設けられる箇所で二叉に分岐させているが、三つ叉に分岐してもよい。
本実施形態では、飲料缶用保持具は、本体、カバー及び取手を構成部品としているが、本体及び取手のみを構成部品としてもよい。また、本体とカバーとを一体とした構成の飲料缶用保持具としてもよい。なお、本体及びカバーを一体成形品とした場合、射出成形では製造できない場合もある。このような場合には、例えば支持部材を別の構成部品として製造し、本体とカバーとの一体成形品に固着すればよい。
10…飲料缶用保持具、21…本体、22…カバー、23…取手、26…第1周壁部、27…第2周壁部、28…第3周壁部、29…第4周壁部、30…第5周壁部、31…第6周壁部、33…第1挿入空間、34…第2挿入空間、41,42,43,44,45,46…係止片、56,57…支持部材、66,67…押上片、71,72…被押当部、100…飲料缶

Claims (6)

  1. 飲料缶の上端部が下方から挿入される挿入空間を備えた本体と、
    前記挿入空間に挿入された前記飲料缶の上端部の周囲を係止して、前記飲料缶を保持する複数の係止部と、
    前記複数の係止部のいずれかによる前記飲料缶の係止を解除する操作部と、
    を有することを特徴とする飲料缶用保持具。
  2. 請求項1に記載の飲料缶用保持具において、
    前記挿入空間の周囲に設けられ、前記複数の係止部の少なくとも1つを有する周壁部を複数有し、
    前記操作部は、複数の前記周壁部のいずれか1つである第1周壁部の外周面に設けられる
    ことを特徴とする飲料缶用保持具。
  3. 請求項2に記載の飲料缶用保持具において、
    前記第1周壁部と、前記第1周壁部に対面する周壁部との間に接続され、前記第1周壁部を支持する支持部を有し、
    前記第1周壁部に設けられる係止部は、前記操作部による係止解除の操作時に生じる前記支持部の弾性変形により前記飲料缶の上端部の周囲との係止を解除する
    ことを特徴とする飲料缶用保持具。
  4. 請求項3に記載の飲料缶用保持具において、
    前記第1周壁部を、前記第1周壁部と隣り合う周壁部に対して弾性変形可能に接続する弾性接続部を有し、
    前記第1周壁部に設けられる係止部は、前記弾性接続部を支点として、前記挿入空間側、又は前記挿入空間とは反対側に移動可能である
    ことを特徴とする飲料缶用保持具。
  5. 請求項4に記載の飲料缶用保持具において、
    前記支持部は、前記第1周壁部と、前記第1周壁部に対面する周壁部との間に接続され、前記第1周壁部を支持するとともに、前記操作部による係止解除の操作時に生じる前記弾性接続部の弾性変形量を抑制する
    ことを特徴とする飲料缶用保持具。
  6. 請求項5に記載の飲料缶用保持具において、
    前記支持部に設けられ、前記挿入空間に挿入される前記飲料缶により押し当てられることにより前記支持部を弾性変形させるとともに、前記支持部の弾性変形により前記弾性接続部を支点として、前記第1周壁部の係止部を前記挿入空間に挿入された前記飲料缶の上端部の周囲に向けて移動させる被押当部を有する
    ことを特徴とする飲料缶用保持具。
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