JP2019130724A - 脱気装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

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知仁 行本
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Abstract

【課題】簡便な構造であって消耗品交換時に廃棄するものをなるべく減らすことができ、消耗品を効率良く交換可能な脱気モジュールを備える脱気装置を提供する。【解決手段】脱気装置は、脱気装置本体と、前記脱気装置本体に対して着脱可能である脱気モジュール1とを備える。脱気モジュール1は、チャンバ5と、気体透過膜を含む複数の中空糸の束6と、前記中空糸の内部空間と連結するようにチャンバ5内に配置された少なくとも1つの低圧室19a,19bと、低圧室19a,19bに連結された第1管7とを備える。チャンバ5は、前記複数の中空糸の各々の外面に前記第1液体が接触するように前記第1液体を流通させるための流通室18を有する。脱気モジュール1は、第1管7が吸気管として使用される第1モードと、第1管7の内部に熱を供給することによって前記第1液体を加熱する第2モードとを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、脱気装置およびインクジェット記録装置に関するものである。
産業用インクジェット記録装置では、商業目的で印刷物が取り扱われることから、一般消費者向けインクジェット記録装置と比べて、より高い画像品質が要求される。そのためにも、印刷部へ吐出されるインクは、良質な状態で一定品質を保つ必要がある。
インクの品質を決定する一要因として、インク中の溶存気体濃度が挙げられる。ここでいう溶存気体は、主に酸素である。たとえば、インク中の溶存気体濃度が高い場合、印刷物にインクを吐出するインクジェットヘッドのノズル部において、インクに対して正常な圧力が加えられずインクが吐出されないことによる画像欠損、すなわち、いわゆる「ノズル欠」現象が発生する。一方、インクジェットヘッドから吐出可能な程度にインクの粘度を下げるためにはインクを加熱することが求められる。
インク中の溶存気体濃度が高いことによるノズル欠現象を抑制するために、「インクの脱泡および脱気」を行なう脱気モジュールをインクジェット記録装置の内部に設けた構成が知られている。脱気モジュールは、インク中の溶存気体を除去することを目的とした装置である。脱気モジュールの一種として、中空糸膜フィルタによる気体透過膜を用いた脱気モジュールが実用化されている。脱気モジュールを加熱することでインクを低粘度化し、より積極的かつ均一的にインク中の溶存気体濃度を下げ、インクを高品質に保つことができる。
産業用インクジェット記録装置では、たとえばB1サイズのような大型紙への印刷、あるいは、印字速度の向上により、インクジェットヘッドにおけるインク消費量が増加する。これに対応するためにはより多量の高品質なインクを脱気モジュールからインクジェットヘッドへ供給しなければならない。
より多量の高品質なインクを供給するためには、インク流量の増大に対応した脱気モジュールが必要であり、そのためには脱気モジュールの容積の増加が求められる。しかし、脱気モジュールの容積が大きくなった場合、脱気モジュールの熱容量が大きくなるので、従来同様の加熱方式では、脱気モジュールの加熱に長時間を要することになる。
国際公開WO2015/190200号(特許文献1)には、脱気モジュールの内側中央部分に発熱体を設けた構成が記載されている。特許文献1では、発熱体の一例として、SUS製の棒状部材の内部に電熱線を配置した構成が記載されている。特許文献1に記載された装置においては、脱気モジュールの内側からインクを加熱する。
国際公開WO2015/190200号
特許文献1に記載された装置では、脱気モジュールを交換する際には、脱気モジュールの内部に配置された発熱体も含めて交換する必要がある。使用済の脱気モジュールを廃棄する際に発熱体も一緒に廃棄されてしまうので、資源の無駄である。脱気モジュールの交換の度に、発熱体を含む新たな脱気モジュールを用意しなければならないので、脱気モジュールのコストが高くつく。また、発熱体が脱気モジュールの内部にあることにより、発熱体の占有体積分だけ脱気モジュールのサイズが大きくなってしまい、小型化の妨げとなる。
本発明は、簡便な構造であって消耗品交換時に廃棄するものをなるべく減らすことができ、消耗品を効率良く交換可能な脱気モジュールを備える脱気装置およびインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく脱気装置は、第1液体の中の溶存気体を除去する脱気装置であって、脱気装置本体と、上記脱気装置本体に対して着脱可能である脱気モジュールとを備える。上記脱気モジュールは、チャンバと、上記チャンバ内に配置され、気体透過膜を含む複数の中空糸の束と、上記複数の中空糸の各々の内部を低圧にするために上記複数の中空糸の各々の少なくとも一端において上記中空糸の内部空間と連結するように上記チャンバ内に配置された少なくとも1つの低圧室と、上記少なくとも1つの低圧室に連結された第1管とを備える。上記チャンバは、上記複数の中空糸の各々の外面に上記第1液体が接触するように上記チャンバ内に上記第1液体を流通させるための流通室を有する。上記脱気モジュールは、上記第1管が、上記低圧室を減圧するための吸気管として使用される第1モードと、上記第1管の内部に熱を供給することによって上記第1液体を加熱する第2モードとを備える。
本発明によれば、脱気モジュールが第1モードと第2モードとを備え、第1管が吸気管と加熱部とを兼ねているので、簡便な構造であって消耗品交換時に廃棄するものをなるべく減らすことができ、消耗品を効率良く交換可能な脱気モジュールを備える脱気装置とすることができる。
本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェット記録装置の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェット記録装置の内部構造の模式図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェット記録装置に備わるキャリッジの内部構造の模式図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェット記録装置の中でインクが送られて移動する経路の説明図である。 気体透過膜で形成された管によって第1液体中から気体が除去される様子の説明図である。 気体透過膜の一部を拡大したところの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における脱気装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における脱気装置が備える脱気モジュールの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における脱気装置が備える脱気モジュールの第1モードの説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における脱気装置が備える脱気モジュールの第2モードの説明図である。 本発明に基づく実施の形態2における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における脱気装置が備える脱気モジュールから発熱材を取り外した状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における脱気装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態3における脱気装置で、脱気モジュールを脱気装置本体から取り外した状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態5における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における脱気装置が備える脱気モジュールの動作の説明図である。 本発明に基づく実施の形態7における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態8における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態9における脱気装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態10における脱気装置が備える脱気モジュールの近傍の概念図である。 本発明に基づく実施の形態11における脱気装置が備える脱気モジュールの近傍の概念図である。 本発明に基づく実施の形態12における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 図23の一部分の拡大図である。 本発明に基づく実施の形態13における脱気装置が備える脱気モジュールの断面図である。 本発明に基づく実施の形態14における脱気装置が備える脱気モジュールの近傍の概念図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図10を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェット記録装置について説明する。図1は、本実施の形態におけるインクジェット記録装置801の斜視図である。インクジェット記録装置801は、フィーダ部111と、本体112と、デリバリ部113と、インク供給タンク114とを備える。図1では、各部を単純化して模式的に示している。実際には、各部に表示部、操作部が設けられていてもよい。図2には、インクジェット記録装置801の内部構造を模式的に示す。フィーダ部111には、使用前の用紙131が貯蔵されている。本体112には印刷のための機構が内蔵されており、用紙131に対する印刷が行なわれる。印刷のための機構は数種類の胴を含む。数種類の胴には1つの3倍胴120が含まれる。数種類の胴のうち一部の胴は、用紙を挟持することによって搬送する。用紙131は、点線で示す経路に沿って搬送される。経路の途中にはヒータ121a,121bが配置されている。用紙131が3倍胴120の外周に沿って移動する際に、キャリッジ127a,127b,127c,127d(以下、これらを併せて「キャリッジ群」という。)によって印刷が行なわれる。ここで示す例ではキャリッジ群として4つのキャリッジ127a,127b,127c,127dが配置されているが、この場合、4種類のインクが順次用いられる。キャリッジの個数は4以外であってもよい。インクジェット記録装置801は、直接またはネットワークを介してコンピュータに接続された状態で使用される。インクジェット記録装置801は制御部を備える。コンピュータからは用紙に形成すべき画像データが制御部へと送信される。制御部では、受信した画像データに基づき、キャリッジ群の制御が行なわれる。
用紙が送られる経路に沿ってキャリッジ群の後ろ側にミストキャッチャ122が配置されている。ミストキャッチャ122は、インクジェットヘッドからのインク吐出によって発生するミストを捕集する。これによって、画像不良、周辺汚染が抑制される。さらにミストキャッチャ122の後ろにUVLED123およびインラインセンサ124が配置されている。UVLED123は、用紙に対してUV光を照射する。この照射は、用紙に形成されたインク画像を硬化させるためのものである。UV光の照射によって用紙上のインクが硬化することで、用紙上の画像が形成される。インラインセンサ124は、用紙上に形成された画像の色濃度、傾きなどを検査するためのものである。インラインセンサ124は、実際に用紙上に形成された画像情報を読み取るものであり、こうして収集された情報は、画像補正のために利用される。
用紙はいくつかのローラによって導かれた後に、搬送ローラ126a,126bによって、本体112から排出される。デリバリ部113においては、本体112での印刷を終えて本体112から排出された用紙132が一時的に収容される。デリバリ部113には用紙132の取出し口(図示せず)が設けられている。図1に示したインクタンク114には印刷に用いるインクが貯蔵されている。本実施の形態では、インクはUV硬化性のインクである。インクタンク114は、キャリッジ群に対してそれぞれインクを供給する。
(キャリッジ)
キャリッジ群に属するキャリッジのうちの代表としてキャリッジ127aの内部構造を図3に示す。キャリッジ127aは、第1サブタンク61および4つの第2サブタンク62を有する。キャリッジ127aは、4つのインクジェットヘッド64を備える。第2サブタンク62の個数はインクジェットヘッドの個数に対応して設定されている。インクジェットヘッド64の個数は4以外であってもよい。第1サブタンク61は1つのS字形の空間を有する。第2サブタンク62は円柱形の空間を有する。ただし、ここで示す第1サブタンク61および第2サブタンク62の形状および位置関係はあくまで一例として示すものであって、この通りとは限らない。キャリッジ127aは、脱気装置63を備える。
(インクの移動ルート)
インクが送られて移動する経路を図4に示す。インクタンク114から送り込まれてきたインクは各キャリッジの第1サブタンク61に収容される。第1サブタンク61は主にインクを加熱する機能を有する。第1サブタンク61と脱気装置63とは図示しない流路によって接続されている。この流路を通じてインクは第1サブタンク61から脱気装置63へと送られる。インクが脱気装置63に到着した時点では、そのインクには気体が溶存していたり、インクの中に気泡が存在していたりする。脱気装置63は、これらの溶存気体または気泡を取り除くためのものである。脱気装置63の詳細については後述する。脱気装置63で脱気処理を終えたインクは第2サブタンク62に送られる。第2サブタンク62は主にインクの圧力を制御する機能を有する。第2サブタンク62内のインクに対しては、図示しない真空ポンプにより、背圧がかけられる。第2サブタンク62とインクジェットヘッド64との間では、インク流路が連通している。インクジェットヘッド64からの吐出が行なわれないときには、インクはそのまま保持される。画像データに応じてインクジェットヘッド64からインクが吐出される。しばらく経ってもインクジェットヘッド64から吐出されなかったインクは再び第1サブタンク61へと戻される。
(気体透過膜)
脱気装置63では気体透過膜による脱気が行なわれる。図5および図6を参照しつつ、気体透過膜による脱気の原理について説明する。図5では、気体透過膜72で形成された管が示されている。矢印91に示すように管の内部の空気が吸引されており、管の内部は減圧空気73が満たされている。気体透過膜72を液体70と減圧空気73とで挟んだ状態とすることによって、液体70中から気体が除去される。気体透過膜72で形成された管の外側には液体70が存在する。液体70中には気泡71が存在してもよい。液体70中に溶存している気体もあってよい。ここでいう「液体」はインクであってもよくインク以外の液体であっても同様のことが起こる。気体透過膜72の一部を拡大したところを図6に示す。気体透過膜72は、非多孔質の表層72aと、多孔質の支持層72b,72cとを備える。これらは、表層72a、支持層72b、支持層72cの順に積層されている。図6においては、下面が液体70に接する側であり、上面が減圧空気73に接する側である。図5に示すように、気泡71または溶存気体を含んだ液体70が気体透過膜72に触れることで、気泡71または溶存気体のみが減圧空気73側に移動する。気体は分子サイズが小さいので気体透過膜72を通過することができる。液体70自体は分子サイズが大きいので気体透過膜72を通過することができない。このようにして液体70中から気体が除去される。気体透過膜72は、耐薬品性、耐熱性などを有することが求められる。このことから、気体透過膜72の材質としては、たとえばシリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂などが適している。
(脱気装置)
ここからは、本実施の形態における脱気装置63について説明する。図7に示すように、脱気装置63は、脱気装置本体65と脱気モジュール1とを含む。脱気モジュール1のみを単独で取り出したところを図8に示す。図7、図8などでは、説明の便宜のために構造を模式的に表示している。脱気装置63の一連の動作の中で、脱気モジュール1は少なくとも第1モードと第2モードとをとりうる。脱気モジュール1の第1モードの様子を図9に示す。脱気モジュール1の第2モードの様子を図10に示す。
脱気モジュール1は、チャンバ5と、束6を備える。チャンバ5は、低圧室19a,19bと、インクが出入りするための流通室18とを有する。低圧室19aと流通室18との間は、隔壁13によって隔てられている。低圧室19bと流通室18との間は、隔壁14によって隔てられている。低圧室19bと脱気モジュール1の外部との境には弁38が設けられている。束6は、気体透過膜で形成された多数の中空糸の束である。中空糸は管状である。束6に属する中空糸の各々の内部空間は低圧室19a,19bと連通している。束6の少なくとも中間部分は、流通室18の内部を通るように配置されている。束6の端部は流通室18の外にあってもよい。束6の中央を束6と平行に貫通するように液体流通管37が配置されている。液体流通管37はたとえば円筒状である。液体流通管37の外周面には多数の小さな貫通孔があけられている。液体流通管37の内側を通るように第1管7が配置されている。液体流通管37と第1管7とは同心状に配置されていてもよい。液体流通管37の上端において、液体流通管37の内側であって第1管7の外側の部分は、インク入口35である。チャンバ5の外周の少なくとも1ヶ所にはインク出口36が設けられている。
図9では、第1モードとして、矢印94に示すように第1管7を通じて真空引きが行なわれる。第1管7は低圧室19bに連通している。第1モードでは、弁38は閉じられている。液体流通管37の内側で第1管7の外側の空間は、低圧室19a,19bに連通していない。低圧室19aと低圧室19bとは、束6に属する中空糸の各々の内部空間を通じて相互に連通しているので、第1管7から矢印94に示すように真空引きを行なうことにより、低圧室19a,19bおよび各中空糸の内部空間が減圧された状態となる。この状態で、インク入口35からインクが流通室18へと供給される。インクは束6に属する中空糸の外面に触れることにより脱気される。流通室18にあるインクはインク出口36から排出される。
図10では、第2モードとして、矢印92に示すように第1管7から脱気モジュール1内へ熱流体が供給される。熱流体は気体であっても液体であってもよい。熱流体は、たとえば熱せられた水であってもよい。第2モードでは、弁38は開放される。液体流通管37の内側で第1管7の外側の空間にはインクがある。インクは基本的には液体であるが、第2モードの開始時点では粘度が高まった状態であってもよい。第2モードの開始時点ではインクは凝固していてもよい。熱流体は、第1管7の内部を通って低圧室19bに到達し、その後、弁38を通って脱気モジュール1の外へと排出される。熱流体がこのように流れることによって、第1管7の周辺に熱が伝わり、第1管7の周辺にあるインクが温められる。インクが温められることによりインクの粘度が下がる。あるいは、インクが凝固していた場合には、第1管7の熱流体から伝わる熱によって、インクが液状化する。
本実施の形態では、脱気対象となる液体がインクであるものとして説明したが、これはあくまで一例である。脱気対象となる液体は、インク以外の何らかの液体であってもよい。以下では、説明の便宜のため、脱気対象となる液体を「第1液体」と称する。
本実施の形態における脱気装置の構成をまとめると、以下のように表現することができる。脱気装置63は、第1液体の中の溶存気体を除去する脱気装置であって、脱気装置本体65と、脱気装置本体65に対して着脱可能である脱気モジュール1とを備える。脱気モジュール1は、チャンバ5と、チャンバ5内に配置され、気体透過膜を含む複数の中空糸の束6と、前記複数の中空糸の各々の内部を低圧にするために前記複数の中空糸の各々の少なくとも一端において前記中空糸の内部空間と連結するようにチャンバ5内に配置された少なくとも1つの低圧室19a,19bと、前記少なくとも1つの低圧室19a,19bに連結された第1管7とを備える。チャンバ5は、前記複数の中空糸の各々の外面に前記第1液体が接触するようにチャンバ5内に前記第1液体を流通させるための流通室18を有する。脱気モジュール1は、第1管7が、低圧室19a,19bを減圧するための吸気管として使用される第1モードと、第1管7の内部に熱を供給することによって前記第1液体を加熱する第2モードとを備える。前記第1液体は、たとえばインクである。
(作用・効果)
本実施の形態では、脱気モジュール1が第1モードと第2モードとを備え、第1管7が吸気管と加熱部とを兼ねているので、簡便な構造であって消耗品交換時に廃棄するものをなるべく減らすことができ、消耗品を効率良く交換可能な脱気モジュールを備える脱気装置とすることができる。ここでは、第2モードにおいて第1管7の内部に熱を供給する方法として、熱流体を第1管7に流す方法を採用した例を示したが、第2モードにおいて第1管7の内部に熱を供給する方法はこれ以外であってもよい。熱流体を用いることは必須ではない。
ただし、本実施の形態で示したように、第2モードでは、第1管7の内部に熱流体が供給されることが好ましい。この構成を採用することにより、熱の供給が効率良く行なえるからである。
本実施の形態におけるインクジェット記録装置801は、上述の脱気装置63と、インクジェットヘッド64とを備え、前記第1液体は前記インクジェットヘッドから吐出されるためのインクであるので、加熱時間を短縮することができ、小型かつ軽量で交換可能な脱気モジュールを備えるインクジェット記録装置とすることができる。ここで示した脱気装置63を以下の実施の形態で説明する脱気装置に置き換えてインクジェット記録装置を構成した場合も同様である。
(実施の形態2)
(構成)
図11〜図12を参照して、本発明に基づく実施の形態2における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図11に示す。本実施の形態における脱気装置では、第1管7の少なくとも一部は、流通室18の中を通るように配置されている。脱気モジュール1から発熱材を取り外したところを図12に示す。前記第2モードでは、第1管7のうち流通室18の中を通る部分の内部で発熱材10が発熱する。発熱材10は第1管7から抜き取ることができる。発熱材10は一方の端に部分10aを備える。部分10aは、低圧室19bを封止するための栓の役割を果たす。部分10aは、低圧室19bの一方の壁に設けられた開口部を塞ぐ形状を有する。部分10aを引き出すことにより、発熱材10の全体を第1管7から抜き取ることができる。発熱材10は、脱気モジュール1の他の部分に対して着脱可能である。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明したのと同様の効果を奏する。このことは、以下の各実施の形態においても同様であるので、以下の各実施の形態では、実施の形態1と同様の効果については説明を繰り返さない。本実施の形態および以下の各実施の形態では、さらに追加的に得られる効果について説明する。
本実施の形態における脱気装置では、脱気モジュール1の第1管7の中に着脱可能な状態で発熱材10が取り付けられている。第1管7は、インクを発熱材10から隔離する役割を果たしている。本実施の形態では、脱気モジュール1を交換して廃棄する際には、発熱材10を取り外すことができる。取り外した発熱材10は次に使用する新しい脱気モジュール1に差し込んでもよい。発熱材10は繰り返し使用することができるので、無駄に廃棄される部品を少なくすることができる。
(実施の形態3)
(構成)
図13〜図14を参照して、本発明に基づく実施の形態3における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図13に示す。本実施の形態における脱気装置では、発熱材10は脱気装置本体65の一部であり、脱気モジュール1が脱気装置本体65から取り外されたときには、図14に示すように、発熱材10は第1管7の内部から抜き取られる。
(作用・効果)
本実施の形態における脱気装置では、脱気モジュール1の交換を行なう際には、脱気モジュール1を脱気装置本体65から取り外すだけで発熱材10がおのずと脱気装置本体65側に残る。したがって、ユーザは、脱気モジュール1を取り外した後で、脱気モジュール1から発熱材10を取り外す必要がなく、作業の手間を省くことができる。
(実施の形態4)
(構成)
図15を参照して、本発明に基づく実施の形態4における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図15に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7の内部に熱流体を導入することによって第1管7の内部に取りついた異物を排除する第3モードを備える。この脱気モジュール1においては、図15に示すように、低圧室19aと脱気モジュール1の外部との境に弁39が設けられている。第3モードでは、弁39を通じて低圧室19aに熱気を急激に送り込む。これは、弁39の外側に熱気を用意し、弁39を開放することによって実現可能である。ここでいう熱気とは、常温より熱い空気のことを意味する。低圧室19aは大気圧より低い気圧となっているので、弁39を開放することにより、脱気モジュール1の外部から低圧室19a内に熱気が急激に流れ込む。低圧室19aの気圧が高まることにより、中空糸の各々の内部を通じて低圧室19bに熱気が急激に流れ込む。
(作用・効果)
本実施の形態では、中空糸の各々の内部に急激な気流が作り出されるので、中空糸の各々の内部に付着した異物を排除することができる。言い換えれば、中空糸の膜をリフレッシュすることができる。この作業は、中空糸のパージである。特に単なる空気ではなく熱気を用いることにより、中空糸を膨張させることができるので、中空糸の内径が大きくなって熱気が通りやすくなり、その結果、パージによる効果をより高めることができる。
(実施の形態5)
(構成)
図16を参照して、本発明に基づく実施の形態5における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図16に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7の内部に流体を導入することによって第1管7の内部に取りついた異物を排除する第3モードを備え、前記第3モードでは、前記流体を発熱体10によって加熱する。
(作用・効果)
本実施の形態では、第3モードで第1管7の内部に導入する流体が加熱されていなくても、この流体を、熱気モジュール1の内部に配置された発熱体10によって加熱することができる。この場合、熱気を作り出すための加熱装置を熱気モジュール1の外側に用意する必要がなく、好都合である。
(実施の形態6)
(構成)
本発明に基づく実施の形態6における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1の構造は、図10に示したものと同じである。しかし、本実施の形態では、備えるモードが異なる。本実施の形態における脱気装置は、冷間時に、チャンバ5内に付着した前記第1液体の固化物または粘性物を加熱することにより、前記第1液体の固化物または粘性物に流動性を持たせる加熱モードと、流動性をもった前記第1液体を、前記気体透過膜を通過させることで脱気する脱気モードとを有する。加熱モードは、前記第1液体を流さずに第1管7の周囲のみを加熱する第1加熱モードと、第1管7の周囲の前記第1液体が、脱気するには不十分だが前記気体透過膜の損傷なく移動できる程度に流動性をもつようになってから、脱気するに十分な流動性を得るに至るまでの第2加熱モードとを含む。第2加熱モードにおいては、流通室18に前記第1液体が流される。前記第1液体とは、実施の形態1でも既に述べているように、たとえばインクである。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1加熱モードと第2加熱モードとを備え、第1加熱モードでは第1液体を流していないのに対して、第2加熱モードでは流通室18に第1液体が流される。このような第1加熱モードと第2加熱モードとを組み合わせて運用することにより、温めるべき第1液体の全体の温度が十分に上がる前に部分的に第1液体が過剰昇温することを防ぎつつ全体を温めることができる。第1液体がインクである場合には、加熱後の適温は80℃であり、これより高温になることは好ましくない。第2加熱モードでは第1液体が流されている状態で加熱が行なわれるので、局所的に過度に加熱されて過剰昇温することを回避することができる。
図17に示すように、低圧室19aに弁42を設けた構成であってもよい。前記第3モードでは、第1管7の一方の端を大気圧に解放することとしてもよい。弁42を開放することによって、低圧室19a、中空糸の内部空間を通じて低圧室19bが大気圧に開放される。低圧室19bは第1管7の下端とつながっているので、低圧室19bが大気圧に開放されることは、第1管7の下端が大気圧に開放されたことに他ならない。このようにすることで中空糸の内部に気流を急激に流すことができるので、パージ効果を得ることができる。
(実施の形態7)
(構成)
図18を参照して、本発明に基づく実施の形態7における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図18に示す。本実施の形態では、脱気モジュール1は、第1管7に代えて第1管7iを備える。第1管7iは入口から進むにつれて内径が広くなるようにテーパ状となっている。
(作用・効果)
熱流体として熱気を用いる場合、熱気は、周囲の第1液体を加熱することによって熱を徐々に奪われていく。第1管7を通る熱気は、上流側では十分に高温であっても、下流側では温度が下がっていく。温度が下がっていると、第1液体を十分に温めることができないおそれがある。しかし、本実施の形態では、第1管7がテーパ状であり、入口から進むにつれて内径が広くなっているので、第1管7の下流側では熱気の流速を遅くすることができる。その結果、第1管7の下流側では、単位体積当たりの熱気が第1液体を温める時間を長くすることができる。第1管7は入口から進むにつれて内径だけでなく外径も大きくなっていてよい。下流にいくにつれて第1管7の外径も大きくなっている場合、第1液体と接する外周面の面積も大きくなっていくので、第1液体を効果的に加熱することができる。
(実施の形態8)
(構成)
図19を参照して、本発明に基づく実施の形態8における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1を図19に示す。本実施の形態では、脱気モジュール1は、第1管7に代えて第1管7jを備える。第1管7jはU字形状となっている。第2モードでは、熱流体は、下方から第1管7jを通じてチャンバ5内に進入して上方に向かって進み、チャンバ5の上端近傍で折り返した後は下方に進む。第1管7jは低圧室19bにつながっているので、第1管7jを通過し終えた熱流体は低圧室19bに放出される。熱流体は、低圧室19bから中空糸の各々の内部空間を通じて低圧室19aに移動しうる。低圧室19aに達した熱流体は、弁39から脱気モジュール1の外へと排出される。
(作用・効果)
第1管を熱流体が通るにあたって上流側に比べて下流側では温度が下がる傾向があり、温度が下がっている下流側では加熱効率が低下しがちであるが、本実施の形態では、第1管7jがU字形状となっているので、上流側と下流側との間の温度のばらつきが相殺され、均一な加熱効率で第1液体を加熱することができる。
(実施の形態9)
(構成)
図20を参照して、本発明に基づく実施の形態9における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1およびその近傍の構造を図20に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7の内部を流通する前記熱流体を加圧するコンプレッサ12を備える。コンプレッサ12によって加圧された前記熱流体は引き続き第1管7の内部を流通する。
(作用・効果)
本実施の形態では、脱気装置がコンプレッサ12を備えるので、脱気モジュール1の外に排出された熱流体をコンプレッサ12によって加圧して再び脱気モジュール1の内部に送り込むことができる。脱気モジュール1の外に排出された熱流体も、通常、まだ熱をもっているので、この熱を無駄にせず再利用することができ、その結果、エネルギ効率を高めることができる。
(実施の形態10)
(構成)
図21を参照して、本発明に基づく実施の形態10における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1およびその近傍の構造を図21に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7に代えて第1管7kを備える。第1管7kは複数通りの流路を備え、流路を切り替えることにより、加熱する部位を変更することができる。第1管7kは、複数通りの流路として第1部分7kaと第2部分7kbを含む。この脱気装置は、流路切替機構68を備える。第2モードとして第1管7kを通じて熱流体をチャンバ5内に供給する際には、流路切替機構68の働きにより、流路を第1部分7kaおよび第2部分7kbのうちいずれに設定するか切り替えることができる。ここでは第1管7kの流路の選択肢の数が2つである例を示したが、より多くの選択肢が設けられていてもよい。
(作用・効果)
たとえば熱流体を供給することによりチャンバ5内の流通室18の中心線近傍にあるインクが必要温度まで温まったとしても、流通室18の外周近傍にあるインクはまだ十分温まっていないという状況が生じうる。すなわち、流通室18内の部位によって温まり具合の偏りが生じ、熱勾配が生じうる。本実施の形態では、第1管7kは複数通りの流路を備え、流路を切り替えることにより、加熱する部位を変更することができるので、温まり方が十分でない部位を選択して重点的に加熱することができる。図21に示した例では、流通室18の中心線近傍にあるインクを特に重点的に温めたい場合には、流路切替機構68の働きにより、熱流体が第1部分7kaを流れるように設定すればよい。流通室18の外周近傍にあるインクを特に重点的に温めたい場合には、流路切替機構68の働きにより、熱流体が第2部分7kbを流れるように設定すればよい。本実施の形態では、必要に応じて流路を切り替えることにより、熱勾配の発生を抑え、流通室18の全体を均一に昇温させることが容易となる。
(実施の形態11)
(構成)
図22を参照して、本発明に基づく実施の形態11における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1およびその近傍の構造を図22に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7に振動を付与する振動付与部69を備える。振動付与部69は、電気信号などによって振動を発生する装置であってもよい。振動付与部69は、回転する歯車が第1管7に当接して第1管7を振動させるものであってもよい。振動付与部69は、回転する何らかの部材が他の部材に当接することによって振動を発生させ、この振動が第1管7に伝わるように配置された構造であってもよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、脱気装置が振動付与部69を備えることによって第1管7に振動を付与することができるので、第1管7に熱流体を通す際に、第1管7を通じて第1管7の周辺にあるインクに振動を与えることができる。このように振動を与えながら加熱することにより、インクが局所的に昇温することを抑制し、なるべく均一に昇温させることができる。
(実施の形態12)
(構成)
図23を参照して、本発明に基づく実施の形態12における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1の構造を図23に示す。この脱気装置は、第1管7に代えて第1管7nを備える。図23の一部を拡大したところを図24に示す。第1管7nの外周面は螺旋状の凸部43を有する。凸部43は、液体流通管37の内部に収まっている。
(作用・効果)
本実施の形態における脱気装置では、第1管7nの外周面に螺旋状の凸部43が設けられているので、液体流通管37の内部では、インクに凸部43に沿って回転する流れが生じやすくなる。インクにこのような回転する流れが生じることによりインクが攪拌され、インクの昇温がより均一に行なわれる。
(実施の形態13)
(構成)
図25を参照して、本発明に基づく実施の形態13における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1の構造を図25に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1管7を取り囲むように配置された液体流通管37を備え、第1管7と液体流通管37とは可撓性部材40を介して接合されている。可撓性部材40は、隔壁14の延長上に配置されている。可撓性部材40は、液体流通管37の内部空間と低圧室19bとを隔てるように配置されている。
(作用・効果)
室温まで冷やされて固着したインクを脱気可能な温度まで温めるには大量の熱流体が必要となる。大量の熱流体を第1管7に一気に流入させた際には、第1管7がヒートショックを受け、熱膨張により急激な体積変化を生じる。仮に第1管7と液体供給管37との間の連結部を、可変性の乏しい材料で形成した場合、急激な熱変形に追従できずに、連結部と第1管7との間、または、連結部と液体供給管37との間に破損が生じる可能性がある。本実施の形態では、連結部を可撓性部材40によって形成しているので、連結部は柔軟に変形することができる。したがって、第1管7の熱変形に対して連結部が変形して追従することができ、その結果、破損を防ぐことができる。
(実施の形態14)
(構成)
図26を参照して、本発明に基づく実施の形態14における脱気装置について説明する。この脱気装置が備える脱気モジュール1の構造を図26に示す。本実施の形態における脱気装置は、第1液体の入口および出口の少なくとも一方に冷却装置41を備える。ここでは一例として、第1液体がインクであるものとして説明しているが、第1液体はインク以外の液体であってもよい。冷却装置41はたとえば冷媒を流す管であってもよい。この場合、冷媒は液体であっても気体であってもよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、インクの入口および出口の少なくとも一方に冷却装置41を備えているので、インクを冷却することができる。インクは温度が下がることによって固着しうる。脱気モジュール1を交換する際には、冷却装置41の働きによってインクを意図的に固着させ、インクが脱気モジュール1からこぼれないようにすることができる。このようにすることで、作業者にとっては、脱気モジュール1を交換する際にインクがこぼれることを気にする必要がなくなり、交換作業の負担が軽減する。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 脱気モジュール、5 チャンバ、6 束、7,7i,7j,7k,7n 第1管、7ka 第1部分、7kb 第2部分、10 発熱材、10a 部分、12 コンプレッサ、18 流通室、19a,19b 低圧室、35 インク入口、36 インク出口、37 液体流通管、38,39 弁、40 可撓部材、41 冷却装置、42 弁、43 凸部、61 第1サブタンク、62 第2サブタンク、63 脱気装置、64 インクジェットヘッド、65 脱気装置本体、66 吸引管、67 インク供給管、68 流路切替機構、69 振動付与部、70 液体、71 気泡、72 気体透過膜、72a 表層、72b,72c 支持層、73 減圧空気、91,92,93,94,95,96,97 矢印、111 フィーダ部、112 本体、113 デリバリ部、114 インク供給タンク、120 3倍胴、121a,121b ヒータ、122 ミストキャッチャ、123 UVLED、124 インラインセンサ、126a,126b 搬送ローラ、127a,127b,127c,127d キャリッジ、131 (使用前の)用紙、132 (印刷後の)用紙、801 インクジェット記録装置。

Claims (17)

  1. 第1液体の中の溶存気体を除去する脱気装置であって、
    脱気装置本体と、
    前記脱気装置本体に対して着脱可能である脱気モジュールとを備え、
    前記脱気モジュールは、
    チャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、気体透過膜を含む複数の中空糸の束と、
    前記複数の中空糸の各々の内部を低圧にするために前記複数の中空糸の各々の少なくとも一端において前記中空糸の内部空間と連結するように前記チャンバ内に配置された少なくとも1つの低圧室と、
    前記少なくとも1つの低圧室に連結された第1管とを備え、
    前記チャンバは、前記複数の中空糸の各々の外面に前記第1液体が接触するように前記チャンバ内に前記第1液体を流通させるための流通室を有し、
    前記脱気モジュールは、前記第1管が、前記低圧室を減圧するための吸気管として使用される第1モードと、前記第1管の内部に熱を供給することによって前記第1液体を加熱する第2モードとを備える、脱気装置。
  2. 前記第2モードでは、前記第1管の内部に熱流体が供給される、請求項1に記載の脱気装置。
  3. 前記第1管の少なくとも一部は、前記流通室の中を通るように配置されており、前記第2モードでは、前記第1管のうち前記流通室の中を通る部分の内部で発熱材が発熱し、前記発熱材は前記第1管から抜き取ることができる、請求項1に記載の脱気装置。
  4. 前記発熱材は前記脱気装置本体の一部であり、前記脱気モジュールが前記脱気装置本体から取り外されたときには、前記発熱材は前記第1管の内部から抜き取られる、請求項3に記載の脱気装置。
  5. 前記第1管の内部に熱流体を導入することによって前記第1管の内部に取りついた異物を排除する第3モードを備える、請求項2に記載の脱気装置。
  6. 前記第1管の内部に流体を導入することによって前記第1管の内部に取りついた異物を排除する第3モードを備え、前記第3モードでは、前記流体を前記発熱体によって加熱する、請求項3に記載の脱気装置。
  7. 冷間時に、前記チャンバ内に付着した前記第1液体の固化物または粘性物を加熱することにより、前記第1液体の固化物または粘性物に流動性を持たせる加熱モードと、
    流動性をもった前記第1液体を、前記気体透過膜を通過させることで脱気する脱気モードとを有し、
    前記加熱モードが、
    前記第1液体を流さずに前記第1管の周囲のみを加熱する第1加熱モードと、
    前記第1管の周囲の前記第1液体が、脱気するには不十分だが前記気体透過膜の損傷なく移動できる程度に流動性をもつようになってから、脱気するに十分な流動性を得るに至るまでの第2加熱モードとを含み、
    前記第2加熱モードにおいては、前記流通室に前記第1液体が流される、請求項1から6のいずれかに記載の脱気装置。
  8. 前記第3モードでは、前記第1管の一方の端を大気圧に開放する、請求項5に記載の脱気装置。
  9. 前記第1管は入口から進むにつれて内径が広くなるようにテーパ状となっている、請求項2に記載の脱気装置。
  10. 前記第1管がU字形状となっている、請求項2に記載の脱気装置。
  11. 前記第1管の内部を流通する前記熱流体を加圧するコンプレッサを備え、前記コンプレッサによって加圧された前記熱流体は引き続き前記第1管の内部を流通する、請求項2に記載の脱気装置。
  12. 前記第1管は複数通りの流路を備え、流路を切り替えることにより、加熱する部位を変更することができる、請求項2に記載の脱気装置。
  13. 前記第1管に振動を付与する振動付与部を備える、請求項2に記載の脱気装置。
  14. 前記第1管の外周面は螺旋状の凸部を有する、請求項1から13のいずれかに記載の脱気装置。
  15. 前記第1管を取り囲むように配置された液体流通管を備え、前記第1管と前記液体流通管とは可撓性部材を介して接合されている、請求項1から14のいずれかに記載の脱気装置。
  16. 前記第1液体の入口および出口の少なくとも一方に冷却装置を備える、請求項1から15のいずれかに記載の脱気装置。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載の脱気装置と、
    インクジェットヘッドとを備え、前記第1液体は前記インクジェットヘッドから吐出されるためのインクである、インクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023219126A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 Dic株式会社 化学分析装置
WO2023219124A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 Dic株式会社 化学分析装置
WO2023219123A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 Dic株式会社 化学分析装置
WO2023219125A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 Dic株式会社 化学分析装置

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