JP2019130519A - 噴霧ノズルのカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】噴霧ノズルにおいて、風の影響を受けることによる液体の細かな粒子の飛散を抑制することにある。【解決手段】カバー1は、カバー本体11の外面からカバー本体11外側へと立ち上がるブレード13を設け、このブレード13は、末広がり部15の長円状の断面形の長軸CLに沿って、取付部17を挟んで設けている。この構成により、風がカバー本体11の長円状断面の長手方向と交差する方向に当たるような場合、気流は、カバー本体11を越える際に、カバー本体11の外面からブレード13及びブレード13の複数のリブ25に沿って流れ、ブレード13の外縁を越えて、カバー本体11及びブレード13の風下側に流れる。この際、カバー本体11及びブレード13の風下側では、気流が乱れて渦状をなす。この渦状をなした気流によって、混合流体の細かな粒子がカバー本体11及びブレード13側に引き戻され、カバー本体11及びブレード13の風下側の近傍に留まらせる。【選択図】図1

Description

本発明は、液体を霧状に噴射する噴霧ノズルのカバーに関するものである。
従来から、液体を霧状に散布する際、液体を霧状に噴射する噴霧ノズルにカバーを装着して、噴霧作業が行われている。例えば、特許文献1には、畝間の雑草を除草するために、除草剤を噴霧する噴霧ノズルを覆うようにして、カバーとしてのフード部が設けらたものが開示されている。このフード部は、噴霧ノズルの噴射口から霧状に噴射された除草剤の飛散を防止するものである。
特許第5037967号
しかしながら、特許文献1に記載された噴霧ノズルを覆うフード部では、噴霧ノズルから噴霧された除草剤の細かな粒子がフード部から外部に噴射された際、風の影響によって飛散して、畝に植えられた作物にも付着していまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、噴霧ノズルにおいて、風の影響を受けることによる液体の細かな粒子の飛散を抑制することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の態様を例示するものであり、本発明の多様な構成要素の理解を容易にするために、項分けして説明するものである。以下の各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、本発明を実施する最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加した態様についても、本発明の一態様になり得るものである。
(1)液体を霧状に噴霧する噴霧ノズルのカバーであって、少なくとも前記噴霧ノズルの噴射口の周囲を覆う筒状のカバー本体と、該カバー本体の外面から該カバー本体外側へと立ち上がるブレードとを備え、前記カバー本体は、前記噴霧ノズルが固定される取付部を備える基端から、開口が形成された先端に向けて、長円状断面を維持しつつ、少なくとも前記長円状断面の長手方向に拡径する末広がり部を有し、前記ブレードは、前記末広がり部の長円状の断面形の長軸に沿って、前記取付部を挟んで一対設けられている噴霧ノズルのカバー(請求項1)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、少なくとも噴霧ノズルの噴射口の周囲を覆う筒状のカバー本体を備えている。この構成により、筒状のカバー本体によって、噴霧ノズルの噴射口が覆われるので、液体が噴霧ノズルの噴霧口から噴霧された後、噴霧口近傍の範囲では風の影響を受けずに、液体がカバー本体の外部へと噴射されるものとなる。又、このカバー本体は、噴霧ノズルが固定される取付部を備える基端から、開口が形成された先端に向けて、長円状断面を維持しつつ、少なくとも長円状断面の長手方向に拡径する末広がり部を有することで、当該形状のカバーの内部空間において、上記作用を発揮するものとなる。
又、本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、カバー本体の外面からカバー本体外側へと立ち上がるブレードを備え、このブレードは、末広がり部の長円状の断面形の長軸に沿って、取付部を挟んで一対設けられている。この構成により、風がカバー本体の長円状断面の長手方向と交差する方向に当たるような場合、気流は、カバー本体の末広がり部を越える際に、カバー本体の外面からブレードに沿って流れ、ブレードの外縁を越えて、カバー本体及びブレードの風下側(すなわち、風を受ける面(風上側)に対して反対側の面)に流れる。この際、カバー本体及びブレードの風下側では、気流が乱れて渦状をなす。この渦状をなした気流によって、液体の細かな粒子がカバー本体及びブレード側に引き戻され、液体の細かな粒子をカバー本体及びブレードの風下側の近傍に留まらせるものとなる。
(2)上記(1)項において、前記ブレードの外縁は、前記カバー本体の先端から基端に向けて、前記末広がり部よりも急傾斜をなして、前記カバー本体外側へと立ち上がる噴霧ノズルのカバー(請求項2)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、ブレードの外縁が、カバー本体の先端から基端に向けて、末広がり部よりも急傾斜をなして、カバー本体外側へと立ち上がるように形成することにより、カバー本体の基端側では風を受ける面積が増える。その結果、ブレードの面積に応じて、カバー本体及びブレードの風下側で生じる渦状の気流の領域が広くなり、液体の細かな粒子をカバー本体及びブレード側の後方に引き戻す作用が生じる範囲が広がるものとなる。
(3)上記(1)又は(2)項において、前記末広がり部は、前記取付部に固定される前記噴霧ノズルから噴霧される液体の噴霧パターンに対応した末広がり形状をなしている噴霧ノズルのカバー(請求項3)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、末広がり部が、噴霧ノズルから噴霧される液体の噴霧パターンに対応した末広がり形状をなすことにより、噴霧ノズルから所定の噴霧パターンで噴霧された液体がカバー本体の内面に接触することを防ぎ、液体を無駄無く安定的に噴霧するものとなる。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1項において、前記噴霧ノズルが、基端から先端に延びる流路が形成されたノズルホルダと、該ノズルホルダの先端側に配置され、液体を噴射するスリットが形成された先噴板と、前記ノズルホルダの先端に前記先噴板を保持するノズルキャップと、前記先噴板と前記ノズルホルダとの間に配置され、前記流路から液体を受け、前記先噴板の前記スリットへと案内する複数の案内流路が形成された整流中子と、前記ノズルホルダの基端側に配置され、液体を前記ノズルホルダの前記流路に供給するピンホールが形成されたオリフィス板と、該オリフィス板よりも前記ノズルホルダの基端側に配置され、液体が流れる流路が形成されたオリフィス中子とを備え、前記先噴板には、下流側に向けて筋状に突出する筋状絞り部が形成され、該筋状絞り部を横切る態様で前記スリットが形成されており、前記整流中子には、前記先噴板の前記スリットに向けて先端幅が縮小する態様で整流突起部が形成され、かつ、該整流突起部を構成する壁面が前記複数の案内流路を構成する壁面の下流側に配置され、前記オリフィス板には、下流側へ向けてドーム状に突出するドーム状絞り部が形成され、該ドーム状絞り部の頂部に前記ピンホールが形成されている噴霧ノズルのカバー(請求項4)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、上述の噴霧ノズルの構成により、液体が、オリフィス中子の流路及びオリフィス板のピンホールを通って、ノズルホルダの流路に供給される。そして、ノズルホルダの流路から流れる液体は、整流中子の複数の案内流路を介して、先噴板のスリットに向かって案内されて、スリットから噴霧されるものとなる。この噴霧ノズルにおいて、先噴板に下流側に向けて筋状に突出する筋状絞り部が形成され、この筋状絞り部にスリットが形成されていることで、整流中子の案内流路を流れる液体は、筋状絞り部に集まり、筋状絞り部のスリットを介して、噴霧ノズルの外部へと噴霧される。しかも、整流中子には、筋状絞り部に形成されたスリットに向けて先端幅が縮小する整流突起部が形成されていることから、整流中子の案内流路を通過してスリットに向かう液体は、整流突起部を構成する壁面に沿って案内され、案内流路を構成する壁面の下流側に配置された筋状絞り部に向けて円滑に流れる。そして、液体は、筋状絞り部と整流突起部との間の間隙を流れて、筋状絞り部に形成されたスリットから噴霧される。その際、スリットから噴霧された液体は、風の影響を受け易い微細な粒子の割合や、拡散し難い粒子径の大きな粒子の割合を少なくし、噴霧に適した粒子で噴霧ノズルの外部へと噴霧するものとなる。更に、上述の噴霧ノズルの構成により、オリフィス板への液体の供給は、オリフィス板よりも流路の上流側に位置するオリフィス中子の流路を介してオリフィス板へと供給され、オリフィス板に形成された下流側へ向けてドーム状に突出するドーム状絞り部のドームの頂に液体が集まり、ドーム状絞り部の頂部に形成されたピンホールからノズルホルダの流路に向かって円滑に流れるものとなる。
(5)上記(4)項において、前記ノズルホルダの前記流路は、下流側で分岐しており、分岐した各々の前記流路の下流側に前記先噴板と、前記ノズルキャップと、前記整流中子とが配置されている噴霧ノズルのカバー(請求項5)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、ノズルホルダの流路が下流側で分岐することで、分岐した各方向において上記(4)項の噴霧ノズルのカバーで得られるものと同等の作用を得て、混合流体を互いに異なる方向に同時に散布するものとなる。
(6)上記(4)又は(5)項において、前記オリフィス中子の前記流路は、前記ノズルホルダの前記流路の延長方向軸に対して傾斜している噴霧ノズルのカバー。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、上述のオリフィス中子の構成により、オリフィス中子の流路がノズルホルダの流路の延長方向軸に対して傾斜するように形成されていることで、流路を通った液体は、流路通過前の流れ状態の如何にかかわらず、流路によって流れ方向が矯正され、オリフィス中子の下流側で旋回流となる。この旋回流は、オリフィス板のドーム状絞り部のドーム内においても維持され、オリフィス板のピンホールからノズルホルダの流路へと流れる液体の流れが整流されることで、流路における液体と空気との混合状態を安定させるものとなる。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれか1項において、前記末広がり部には、前記ブレードを着脱可能に保持する保持部を備える噴霧ノズルのカバー(請求項5)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、末広がり部には、ブレードを着脱可能に保持する保持部を備えることにより、必要に応じて、破損、形状変更等に対応して、ブレードの着脱や交換を可能とするものとなる。
(8)上記(1)乃至(7)のいずれか1項において、前記カバー本体は、透明である噴霧ノズルのカバー(請求項6)。
本項に係る噴霧ノズルのカバーにおいて、カバー本体は、透明であることにより、作業者がカバー本体の内部を視認し、噴霧された液体の噴霧パターンを確認することができ、噴霧圧力に応じて、作業者が適宜噴霧圧力を調整するよう促すものとなる。
本発明によれば、噴霧ノズルにおいて、風の影響を受けることによる液体の細かな粒子の飛散を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る噴霧ノズルのカバーの斜視図である。 図1に示す噴霧ノズル及び噴霧ノズルのカバーの断面図である。 図1に示す噴霧ノズルのカバーの分解図である。 図2に示すカバーの末広がり部の長円状断面の短手方向に沿う噴霧ノズルの断面図である。 図4に示す噴霧ノズルの部分断面図であり、(a)は、A−A線に沿う断面図であり、(b)は、B−B線に沿う断面図である。 図2に示す噴霧ノズルから噴霧される液体の噴霧パターンを模式的に示した図であり、(a)は、適正圧力で液体を噴霧した噴霧パターンを示す図であり、(b)は、高圧力で液体を噴霧した噴霧パターンを示す図である。 図1に示す噴霧ノズルのカバーに風速2mの風が当たった状態における、気流及び液体粒子の散布状態を示した図であり、(a)は、気流を示す図であり、(b)は、液体粒子の散布状態を示す図である。 従来の噴霧ノズルのカバーに風速2mの風が当たった状態における、気流及び液体粒子の散布状態を示した図であり、(a)は、気流を示す図であり、(b)は、液体粒子の散布状態を示す図である。
本発明の一実施形態に係る噴霧ノズルのカバーの構成を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明おいて、便宜上、図1〜図3及び図6におけるカバー1の下側端を先端11a(下流側)と定義するとともに上側端を基端11b(上流側)と定義する。同様に、図4及び図5における下側端を基端(上流側)と定義するとともに上側端を先端(下流側)と定義する。更に、図7及び図8における右側が風上側であり、左側が風下側である。
又、以下の説明では、空気と薬液(液体)との混合流体を噴霧ノズル3から噴霧する場合について説明する。
図1〜図3に示すように、カバー1は、噴霧ノズル3を覆い、この噴霧ノズル3から噴霧された混合流体中の小さな粒子の、風の影響による飛散を防止するものである。このカバー1は、カバー本体11と、ブレード13とを備えている。又、カバー1に対し、噴霧ノズル3が、後述するプレート31及び連結部材33を介して、締結具43によって連結されている。
カバー本体11は、透明材料により構成され、少なくとも噴霧ノズル3の先噴板59(噴射口)の周囲を覆うように概略筒状をなし、末広がり部15と、取付部17と、保持部19と、補強リブ23とを備え、先端が開口21となっている。末広がり部15は、基端11bから先端11aに向けて、長円状断面を維持しつつ、少なくとも長円状断面の長手方向に拡径している(図2参照)。具体的には、末広がり部15は、取付部17に固定される噴霧ノズル3から噴霧される混合流体の噴霧パターン(後述参照)に対応した末広がり形状をなしている。又、末広がり部15は、平面視において、略円状の基端11b側から先端11a側へと近づくほど、長円状の長手方向の長さが増大するようにして、長円状に形状が遷移する態様で末広がり部15の長円状断面が長手方向に拡径されている。この長円状は、図示の例では、長方形の長手方向端部を半円にしたような形状となっているが、適宜楕円形もしくはそれに近い形状へと変更してもよい。取付部17は、先端11aから基端11bに向かって縮径された略円筒状をなしており、内部に噴霧ノズル3が取付けられている。又、取付部17の基端側の端面は、半径方向外側から内側に向かって登り傾斜するように縮径され、供給管67を挿通する開口17a及び締結具43を挿通する複数の挿通孔17b,17b(本実施形態では、2つ)が形成されている(図3参照)。保持部19は、末広がり部15の長円状断面の長手方向に沿って延びる一対のリブであり、カバー本体11の基端から先端に至るようにして設けられている。保持部19を構成する一対のリブは、ブレード13を挟んで保持するに適した所定の間隔をおいて設けている。補強リブ23は、末広がり部15の短手方向の外周面の周方向に延びるように設けられ(本実施形態では、末広がり部15の長手方向両側面に1つづつの合計2つ)、末広がり部15を補強するものである。
ブレード13は、透明材料により構成され、末広がり部15の長円状の断面形の長軸CL(便宜上、先端11aを通る長軸を図1及び図2に示す。)に沿って、取付部17を挟んで、保持部19に着脱可能に一対設けられている。このブレード13の外縁13oeは、カバー本体11の先端11aから基端11bに向けて、末広がり部15よりも急傾斜をなしている(図1及び図2参照)。又、ブレード13の両面には、複数のリブ25(本実施形態では、4つ)が形成されている。この複数のリブ25は、図2及び図3に示すように、外縁13oeから内縁13ie(図3参照)近傍まで延びるように形成されている。
ここで、プレート31(図2及び図3参照)は、カバー本体11の取付部17の基端側の内端面に倣った形状をなし、供給管67を挿入する開口31a及び締結具43を挿通する挿通孔31b(本実施形態では、2つ)が形成されている(図3参照)。連結部材33は、カバー1と噴霧ノズル3とを連結するものであり、流路35を備え、フィルタ37と、リング部材39と、Oリング41とが装着されている。流路35は、ノズルホルダ51の第1ノズルホルダ52の流路77(図4参照)及び供給管67の流路67a(図1及び図3参照)と連通されている。フィルタ37は、薬液内の固形物をろ過するものであり、連結部材33の下流側に設けられている。リング部材39は、供給管67から供給されて薬液の圧力によって、フィルタ37が流路35内から脱落を防止するためのものであり、フィルタ37よりも連結部材33の下流側に設けられている。Oリング41は、供給管67と連結部材33との間の液漏れを防ぐものであり、連結部材33の上流側に設けられている。
次に、噴霧ノズル3の構成を図3〜図5に基づいて詳細に説明する。
図3に示すように、噴霧ノズル3は、ノズルホルダ51と、整流中子53と、オリフィス板55と、オリフィス中子57と、先噴板59と、ノズルキャップ61と、Oリング63と、連結具65とを備えている。この噴霧ノズル3は、プレート31及び連結部材33を介して、締結具43によって、カバー1に取付けられている。
ノズルホルダ51は、基端側が連結部材33を介して供給管67に連結されており、第1ノズルホルダ52と、第2ノズルホルダ54とから構成されている。この第1ノズルホルダ52は、流路77と、空気の導入路79と、大径部83と、収納部84と、を備えている。又、第1ノズルホルダ52の先端側の外周部には、円錐台状をなして、基端側に向かうにしたがい径方向外側に突出する第1環状係止部86が形成されている。第1ノズルホルダ52の基端側の外周部には、その外周部から径方向外側に広がるフランジ部73が形成されている。この第1ノズルホルダ52は、第2ノズルホルダ54にいわゆるムリバメ、すなわち、第1ノズルホルダ52の先端側を第2ノズルホルダ54の接続部90(後述参照)の内周部に圧入した際、第1ノズルホルダ52の第1環状係止部86が第2ノズルホルダ54の第2環状係止部88(後述参照)によって弾性変形し、第1ノズルホルダ52が所定の位置まで圧入されることで、第1環状係止部86の形状が弾性復帰して、第1環状係止部86と第2環状係止部88とが係合し、第2ノズルホルダ54に連結される。
第1ノズルホルダ52の流路77は、収納部84に連通しており、ノズルホルダ51の先端側に向かって軸方向に延びている。導入路79は、第1ノズルホルダ52の外壁部から流路77と収納部84との連通位置に向かって開口するように、複数形成されている(本実施形態では2つ)。この導入路79は、オリフィス板55のピンホール97(すなわち、オリフィス板55の頂、後述参照)より下流側に位置するものである。大径部83は、第1ノズルホルダ52の基端側に設けられ、オリフィス板55及びオリフィス中子57が収納されている。収納部84は、大径部83より第1ノズルホルダ52の先端側に設けられ、流路77と連通し、オリフィス板55のドーム状絞り部95(後述参照)が収納されている。
第2ノズルホルダ54は、第1ノズルホルダ52の先端側の外周部に接続される接続部90と、この接続部90から二股に分岐して形成された第1分岐流路94及び第2分岐流路96を有する分岐部92と、を備えている。第2ノズルホルダ54の接続部90の内周部には、第1環状係止部86のムリバメ時に第1環状係止部86の弾性変形を促すと共に、ムリバメ完了時に、第1環状係止部86に係合するための、径方向内側に帯状に一定径で突出する第2環状係止部88(図4及び図5(b)参照)が形成されている。又、接続部90の内周部には、第1環状係止部86を収容するための、第1環状係止部86と相補的な形状を有するテーパ部98(図5(b)参照)が形成されている。
分岐部92の第1分岐流路94及び第2分岐流路96は、所定の角度で分岐し、それぞれが第1ノズルホルダ52の流路77に連通されている。分岐部92は、その先端側の外周部にノズルキャップ61の雌ねじ部111と螺合する雄ねじ部69が形成されている。又、分岐部92は、整流中子53の一対の第2の位置決め突起部93,93(後述参照)を挿入する位置決め穴81(本実施形態では2つ)が形成されている。この位置決め穴81は、一対の第2の位置決め突起部93,93を挿入可能な深さ、かつ、嵌合可能な直径で形成されている。分岐部92の先端側には、整流中子53、Oリング63、先噴板59及びノズルキャップ61が装着されている。
整流中子53は、略平板状をなしており、第2ノズルホルダ54の分岐部92の先端側の端面上に配置されている(図4及び図5(a)参照)。この整流中子53は、案内流路85(図5(a)参照)を備え、下流側の表面に整流突起部87及び一対の第1の位置決め突起部89,89(図5(a)参照)が形成され、上流側の表面に隆起部91及び一対の第2の位置決め突起部93,93(図4参照)が形成されている。案内流路85は、第1分岐流路94及び第2分岐流路96を流れる混合流体を先噴板59のスリット107(後述参照)に案内するものであり、複数形成されている(本実施形態では2つ)。整流突起部87は、正面視山形状、すなわち、先噴板59のスリット107に向けて先端幅が縮小する突起部である(図5(a)参照)。この整流突起部87は、上流側の表面の略中央に配置され、整流突起部87の壁面が複数の案内流路85,85を構成する壁面の下流側に配置されている。一対の第1の位置決め突起部89,89は、先噴板59の筋状絞り部105(後述参照)に向けて延び、平面視で案内流路85,85及び整流突起部87と直列になるように配置されている(図4及び図5(a)参照)。隆起部91は、第1分岐流路94及び第2分岐流路96に対向するように、略中央から第1分岐流路94及び第2分岐流路96の軸方向に向かって延びており、案内流路85,85との間に配置されている(図5(a)参照)。一対の第2の位置決め突起部93,93は、略円柱状であり、複数形成され(本実施形態では2つ)、整流中子53の上流側の表面から第1分岐流路94及び第2分岐流路96の軸方向に沿って延びている。
オリフィス板55は、ドーム状をなしており、第1ノズルホルダ52の導入路79よりも上流に位置し、第1ノズルホルダ52の大径部83に設けられている(図4参照)。このオリフィス板55は、ドーム状絞り部95を備え、このドーム状絞り部95は、収納部84に収納されている。このドーム状絞り部95の頂部には、上流側から薬液を受けて収納部84内に薬液を供給するピンホール97が形成されている。
オリフィス中子57は、略円板状をなしており、オリフィス板55よりも上流に位置し、第1ノズルホルダ52のの大径部83に設けられている(図5(b)参照)。このオリフィス中子57は、外周面に薬液流路99(流路)及び第1突起部101(図4参照)が形成され、上流側の表面に第2突起部103が形成されている。薬液流路99は、第1ノズルホルダ52の流路77の延長方向軸に対して傾斜するよう形成され(図4の破線参照)、周方向に180°間隔を置いて設けられている。第1突起部101は、外周の一部から径方向外側に向けて延びており(図4参照)、オリフィス中子57を第1ノズルホルダ52の大径部83に装着した後、オリフィス中子57が大径部83から脱落を防止するためのものである。第2突起部103には、オリフィス中子57を取外す際に、使用者が指を引掛けるための引掛け部103a(図4及び図5(b)参照)が形成されている。
先噴板59は、略円板であり、第2ノズルホルダ54の分岐部92の先端側に配置されている。この先噴板59は、筋状絞り部105と、スリット107と、を備えている。筋状絞り部105は、下流側に向けて筋状に突出し、整流中子53の一対の第1の位置決め突起部89,89と係合する係合部105aが形成されている。スリット107は、筋状絞り部105の長手方向の略中央において、筋状絞り部105を横切るようにして、筋状絞り部105の延長方向と直交する方向に少なくとも筋状絞り部105の頂点部分を分断する態様で形成されている。
ノズルキャップ61は、略円筒状をなしており、第2ノズルホルダ54の分岐部92の先端に先噴板59を保持するものである。このノズルキャップ61には、第1分岐流路94及び第2分岐流路96を流れる混合流体の圧力によって、先噴板59がノズルキャップ61から抜けないように、先端側の内周部から径方向内側に延びる環状の突起部109が形成されている(図4及び図5(a)参照)。又、ノズルキャップ61の内周部には、第2ノズルホルダ54の雄ねじ部69に螺合する雌ねじ部111が形成されている(図3及び図4参照)。又、第2ノズルホルダ54の先端側の端面と先噴板59との間に、かつ、整流中子53の外周部を取り囲むようにしてOリング63が配置され、このOリング63により、第2ノズルホルダ54と先噴板59との間の液漏れを防いでいる。
連結具65は、略円筒状をなしており、第1ノズルホルダ52と連結部材33とを連結させるものである。この連結具65には、供給管67を流れる薬液の圧力によって、第1ノズルホルダ52が連結具65から抜けることのないように、先端側の内周部から径方向内側に延びて、第1ノズルホルダ52のフランジ部73に当接する環状の突起部113が形成されている(図4参照)。又、連結具65の内周部には、連結部材33の雄ねじ部45(図3参照)に螺合する雌ねじ部115が形成されている。
次に、本発明の一実施形態に係るカバー1を装着した噴霧ノズル3における混合流体の流れについて、以下に説明する。
まず、薬液タンク(図示せず)等から供給され、供給管67を流れる薬液は、連結部材33の流路35及びフィルタ37を通過した後、第1ノズルホルダ52の大径部83に向かって流込む(図5(b)の矢印a参照)。続いて、薬液は、オリフィス中子57の薬液流路99を通過して、オリフィス板55のドーム状絞り部95内へと流れる(図4及び図5(b)の矢印b参照)。このとき、薬液は、薬液流路99を通過することで、旋回流となって、ドーム状絞り部95内に流込む(図4及び図5(b)の矢印c参照)。そして、薬液がオリフィス板55のピンホール97を通過し、第1ノズルホルダ52の収納部84内に流込む。この際、薬液は、流路77と収納部84との連通位置で、導入路79から導入された空気と混同されながら、流路77に流れて行く(図4及び図5(b)の矢印d参照)。しかも、ピンホール97を通過した薬液は、旋回流を維持しながら収納部84内に流込むため、導入路79から収納部84へと導入される空気の流れが安定し、噴霧ノズル3から噴霧される泡状粒子の粒子径やその噴霧パターンの安定化に寄与するものとなる。
そして、流路77を流れる混合流体は、第2ノズルホルダ54の分岐部92の第1分岐流路94及び第2分岐流路96に、各々分岐して流入する(図4の矢印e参照)。そして、第1分岐流路94及び第2分岐流路96を各々流れる混合流体は、整流中子53の案内流路85,85を通過する。このとき、混合流体が整流中子53の隆起部91に衝突することで、混合流体の流れ方向が変化し、案内流路85,85へと導かれる(図5(a)の矢印f参照)。そして、案内流路85,85を流れる混合流体は、整流突起部87と先噴板59の筋状絞り部105との間隙を通過し(図5(a)の矢印g参照)、スリット107を介して二方向に噴霧される(図4及び図5(a)の矢印h参照)。ここで、混合流体の噴霧圧力を適正圧に調整することで(図6(a)の破線参照)、先噴板59のスリット107を介して噴霧された混合流体は、カバー本体11の末広がり部15の内面に接触せずに、混合流体がカバー1の開口21から外部に噴霧される。
なお、上述のごとく噴霧ノズル3から混合流体を噴霧する際、混合流体の噴霧圧力が適正圧よりも高いとき(図6(b)の破線参照)、先噴板59のスリット107を介して噴霧された混合流体は、より広範囲に噴霧され、カバー本体11の末広がり部15の内面に一部が接触しながら、カバー1の開口21から外部に噴霧される。この場合、作業者は、透明なカバー本体11を介して、その内部における混合流体の噴霧パターンを確認することが可能となり、混合流体の噴霧圧力を適正圧へと調整することを促すこととなる。
上記構成を有する一実施形態の噴霧ノズル3のカバー1及び噴霧ノズル3によれば、次の作用効果を得ることが可能となる。
まず、噴霧ノズル3のカバー1において、筒状のカバー本体11によって、噴霧ノズル3が覆われるので、混合流体が噴霧ノズル3の先噴板59から噴霧された後、先噴板59近傍の範囲では風の影響を受けずに、混合流体がカバー本体11の外部へと噴射されることとなる。又、このカバー本体11は、噴霧ノズル3が固定される取付部17を備える基端11bから、開口21が形成された先端11aに向けて、長円状断面を維持しつつ、少なくとも長円状断面の長手方向に拡径する末広がり部15を有することで、当該形状のカバー1の内部空間において、上記作用を発揮することが可能となる。
又、噴霧ノズル3のカバー1において、カバー本体11の外面からカバー本体11外側へと立ち上がるブレード13を備え、このブレード13は、末広がり部15の長円状の断面形の長軸CLに沿って、取付部17を挟んで一対設けられているので、風がカバー本体11の長円状断面の長手方向と交差する方向に当たるような場合、気流は、カバー本体11の末広がり部15を越える際に、カバー本体11の外面からブレード13及びブレード13の複数のリブ25に沿って流れ、ブレード13の外縁13oeを越えて、カバー本体11及びブレード13の風下側に流れる。この際、カバー本体11及びブレード13の風下側では、気流が乱れて渦状をなす(図7(a)参照)。この渦状をなした気流によって、混合流体の細かな粒子がカバー本体11及びブレード13側に引き戻され、混合流体の細かな粒子をカバー本体11及びブレード13の風下側の近傍に留まらせることが可能となる。
更に、噴霧ノズル3のカバー1において、ブレード13の外縁13oeが、カバー本体11の先端から基端に向けて、末広がり部15よりも急傾斜をなして、カバー本体11外側へと立ち上がるように形成することにより、カバー本体11の基端側では風を受ける面積が増える。その結果、ブレード13の面積に応じて、カバー本体11及びブレード13の風下側で生じる渦状の気流の領域が広くなり、混合流体の細かな粒子をカバー本体11及びブレード13側の後方に引き戻す作用が生じる範囲を広げることが可能となる。
又、噴霧ノズル3のカバー1において、末広がり部15が、噴霧ノズル3から噴霧される混合流体の噴霧パターンに対応した末広がり形状をなすことにより、噴霧ノズル3から所定の噴霧パターンで噴霧された混合流体がカバー本体11の内面に接触することを防ぎ、混合流体を無駄無く安定的に噴霧することが可能となる。
又、噴霧ノズル3において、上述の噴霧ノズル3における混合流体の流れにより、先噴板59のスリット107から噴霧された液体は、風の影響を受け易い微細な粒子の割合や、拡散し難い粒子径の大きな粒子の割合を少なくし、噴霧に適した粒子で噴霧ノズル3の外部へと噴霧することが可能となる。
又、噴霧ノズル3において、上述のオリフィス中子57の構成により、オリフィス中子57の薬液流路99を通過する薬液が旋回流となるので、オリフィス板55のピンホール97から第1ノズルホルダ52の流路77へと流れる液体の流れが整流されて、流路77と収納部84との連通位置における薬液と空気との混合状態を安定させることが可能となる。
又、噴霧ノズル3のカバー1において、ブレード13を着脱可能に保持する保持部19を備えることにより、必要に応じて、破損、形状変更等に対応して、ブレード13の着脱や交換が可能となる。
又、噴霧ノズル3のカバー1において、カバー本体11は、透明であることにより、作業者がカバー本体11の内部を視認し、噴霧された混合流体の噴霧パターンを確認することができ、噴霧圧力に応じて、作業者が適宜噴霧圧力を調整することを促すものとなる。
なお、一実施形態に係る噴霧ノズル3のカバー1において、カバー本体11及びブレード13は、透明であるが、カバー本体11の内部を視認することができる範囲内で透明度を調整してもよい。
又、噴霧ノズル3のカバー1において、作業者が散布する範囲を変更したいときに、又は、風向きが変わったときに、カバー1を回転させることで、連結部材33によって連結された噴霧ノズル3も回転され、カバー本体11及びブレード13の位置角度を適宜変更することができる構造となっている。
又、一実施形態に係る噴霧ノズル3のカバー1において、ブレード13の外縁13oeは、カバー本体11の先端11aから基端11bに向けて、末広がり部15よりも急傾斜をなしているが、この傾斜角度を適宜変更してもよく、より複雑な他の形状に形成してもよい。
又、一実施形態に係る噴霧ノズル3のカバー1において、ブレード13の両面には、4つのリブ25が形成されているが、リブ25の数を適宜変更してもよく、又、リブ25を備えないブレード(すなわち、板状のブレード)であってもよい。
又、一実施形態に係る噴霧ノズル3のカバー1において、ブレード13は、末広がり部15の長円状の断面形の長軸CLに沿って、取付部17を挟んで、保持部19に着脱可能に一対設けられているが、ブレード13の枚数は、適宜変更してもよい。又、ブレード13は、末広がり部15に対して垂直に設けられているが、例えばブレード13が風上側又は風下側に傾くように設けてもよく、この傾き角度を適宜変更してもよい。
更に、図示の例では、カバー1が装着される噴霧ノズル3は、混合流体を二方向に噴霧する噴霧ノズル3であるが、噴霧ノズルの噴霧口を一頭口とし、混合流体を一方向に噴霧するものであってもよい。
以下、本発明の一実施形態に係るカバー1が装着された噴霧ノズル3による混合流体の粒子の散布状態を、実験例に基づき説明する。
なお、本実験例の条件として、カバー本体11の長円状断面の長手方向と交差する方向から風速2mの風を当てることとする。又、混合流体の散布状態は、高速度カメラによって撮影することとし、気流の流跡線は、1秒当たり1000枚の画像から構成する。
その結果、カバー本体11及びブレード13の風下側に発生した渦流によって(図7(a)参照)、カバー本体11及びブレード13の風下側に引き戻され(図7(b)参照)、この風下側に混合流体の細かな粒子が留まることが確認された。このように、本発明の実施例によれば風の影響を受けることによる液体の細かな粒子の飛散を抑制することが明らかとなった。
一方、比較例として、従来のカバー121(具体的には、ブレード備えないカバー121)が装着された噴霧ノズル3による混合流体の粒子の散布状態を確認した。なお、比較例の条件は、上述の実験例と同様である。
その結果、カバー本体11及びブレード13の風下側では、層流となっているので(図8(a)参照)、混合流体の細かな粒子が気流に乗って、飛散されてしまうことが確認された(図8(b)参照)。
1…カバー、3…噴霧ノズル、11…カバー本体、13…ブレード、15…末広がり部、17…取付部、21…開口

Claims (7)

  1. 液体を霧状に噴霧する噴霧ノズルのカバーであって、
    少なくとも前記噴霧ノズルの噴射口の周囲を覆う筒状のカバー本体と、該カバー本体の外面から該カバー本体外側へと立ち上がるブレードとを備え、
    前記カバー本体は、前記噴霧ノズルが固定される取付部を備える基端から、開口が形成された先端に向けて、長円状断面を維持しつつ、少なくとも前記長円状断面の長手方向に拡径する末広がり部を有し、
    前記ブレードは、前記末広がり部の長円状の断面形の長軸に沿って、前記取付部を挟んで一対設けられていることを特徴とする噴霧ノズルのカバー。
  2. 前記ブレードの外縁は、前記カバー本体の先端から基端に向けて、前記末広がり部よりも急傾斜をなして、前記カバー本体外側へと立ち上がることを特徴とする請求項1に記載の噴霧ノズルのカバー。
  3. 前記末広がり部は、前記取付部に固定される前記噴霧ノズルから噴霧される液体の噴霧パターンに対応した末広がり形状をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の噴霧ノズルのカバー。
  4. 前記噴霧ノズルが、基端から先端に延びる流路が形成されたノズルホルダと、該ノズルホルダの先端側に配置され、液体を噴射するスリットが形成された先噴板と、前記ノズルホルダの先端に前記先噴板を保持するノズルキャップと、前記先噴板と前記ノズルホルダとの間に配置され、前記流路から液体を受け、前記先噴板の前記スリットへと案内する複数の案内流路が形成された整流中子と、前記ノズルホルダの基端側に配置され、液体を前記ノズルホルダの前記流路に供給するピンホールが形成されたオリフィス板と、該オリフィス板よりも前記ノズルホルダの基端側に配置され、液体が流れる流路が形成されたオリフィス中子とを備え、
    前記先噴板には、下流側に向けて筋状に突出する筋状絞り部が形成され、該筋状絞り部を横切る態様で前記スリットが形成されており、
    前記整流中子には、前記先噴板の前記スリットに向けて先端幅が縮小する態様で整流突起部が形成され、かつ、該整流突起部を構成する壁面が前記複数の案内流路を構成する壁面の下流側に配置され、
    前記オリフィス板には、下流側へ向けてドーム状に突出するドーム状絞り部が形成され、該ドーム状絞り部の頂部に前記ピンホールが形成されている噴霧ノズルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の噴霧ノズルのカバー。
  5. 前記ノズルホルダの前記流路は、下流側で分岐しており、分岐した各々の前記流路の下流側に前記先噴板と、前記ノズルキャップと、前記整流中子とが配置されていることを特徴とする請求項4に記載の噴霧ノズルのカバー。
  6. 前記末広がり部には、前記ブレードを着脱可能に保持する保持部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の噴霧ノズルのカバー。
  7. 前記カバー本体は、透明であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の噴霧ノズルのカバー。
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