JP2019130313A - 頸椎固定具 - Google Patents

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久美子 庄川
Kumiko Shokawa
久美子 庄川
春美 藤井
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春美 藤井
敦朗 古賀
Atsuro Koga
敦朗 古賀
森 和美
Kazumi Mori
和美 森
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【課題】常に着用する頸椎固定具は吸水性のよい材質であるので、入浴・シャワー時には適していない。そこで、本発明は、入浴・シャワー時や災害現場(特に雨が降っているような場合)に、安心して一時的に着用することができる、撥水性があって廃棄し易くて軽い頸椎固定具を提供することを目的とする。【解決手段】 固定帯1を患者Cの首に巻き付けて使用される頸椎固定具100であって、固定帯1が独立気泡の発泡プラスチックからなる。【選択図】図3

Description

本発明は固定帯を患者の首に巻き付けて使用される頸椎固定具に関する。
鞭打ちの患者等に使用される物に、頸椎固定具がある。この頸椎固定具は、入院中の患者であれば、常に着用しておく必要がある。そのため、頸部をしっかりと固定できる強度が要求されるのは勿論ではあるが、発汗、かぶれなどによる不快感を防止するために、また頸椎の手術後では褥瘡や傷口からの感染を予防するために、通気性や吸水性のよい物や肌触りのよい物や軽量など、常時着用する場合に少しでも快適に着用できるよう様々な改良が行われている。
また、首周りの大きさや長さには個人差があることから、個人差に対応できるよう顎を支える部位を面ファスナーで位置調整できるようにした特許文献1の頸椎固定具が知られている。この特許文献1の頸椎固定具の材質として、軟質合成樹脂材の発泡ウレタン樹脂が用いられている。また、特許文献1の頸椎固定具は、使用時には伸縮性布地のカバーを被せることが好ましい、という物である。
また、特許文献2には、良好な通気性を維持するために複数の開口(1m当たりの開口率が10〜65%)が形成される頸椎固定具が記載されている。また、特許文献2の頸椎固定具は、上縁部、下縁部に緩衝材を用いる構成となっている。また、特許文献2の頸椎固定具は、その材質について段落0008に様々なものが記載れており、その際の観点として、再利用性が述べられていることから、長期間の使用を想定する頸椎固定具となっている。
また、特許文献3には、応急処置用の頸椎固定具として、図22〜25に紙製の段ボールからなるシート状部材を使った頸椎固定具が記載されている。
特開平8−187256号公報 特許第4431706号公報 特開2016−106876号公報(図22〜図25)
フィラデルフィア頚部カラー-全ての医療製品メーカー-MedicalExpoインターネット(http://www.medicalexpo.com/ja/seizomoto-iryo/kiwado-5511.html)
特許文献1、2に記載されているような頸椎固定具や、快適性をアピールして市販されているような頸椎固定具は、入院患者のように常に頸部を固定しておく必要がある人にとって、日常使用するには非常に適している。
ところで、患者であっても当然ながら入浴を行う。自宅療養の軽い鞭打ちの患者であれば、入浴の際に一時的に頸椎固定具を外したとしても大きな問題はないかもしれない。しかしながら、頸部の手術等を行い入院しているような患者であれば、入浴の際であっても一時的に頸椎固定具を外すことは好ましくない。何故なら、頸椎固定具を外した状態で入浴・シャワーを行うことは、首に負担が掛かることから、危険が伴う。特にシャワーでは無意識に頭を前にもたげようとするので危険である。そこで、頸椎固定具を付けたままでの入浴・シャワーが考えられる。
しかしながら、特許文献1のように軟質合成樹脂材の発泡ウレタン樹脂は、連続した多数の気泡を有していることから、通気性がよい一方吸水性もよい物となっている。従って、入浴の際に用いると、吸水して重くなってしまうという問題がある。
また、特許文献2のような良好な通気性を維持するために複数の開口を設けている頸椎固定具や、緩衝材を別途用いる頸椎固定具は、製造コストが増加してしまう。そのため、入浴のような場合には、衛生面から、使い捨てでの使用を想定した場合に、高価な物となってしまう。また、特許文献2のような頸椎固定具は、常時着用を想定した物なので、入浴時にそのまま着用すると、入浴後に取り外して濡れた頸椎固定具を乾燥させる手間がかかってしまうという問題がある。また、特許文献2の頸椎固定具は、段落0008において、材質について様々なものが記載されているが、材質によっては特許文献1と同様に吸収性を備える頸椎固定具となり、入浴時に重くなってしまうという問題がある。
つまり、特許文献1、2のように、従来の頸椎固定具は、常時着用する場合の快適性を考慮しているが、入浴時のような濡れる環境に対応できる物ではなく、そもそも入浴の際等、一時的な使用を想定する発想を全く持っていなかった。
また、特許文献3の頸椎固定具は、応急処置用ということで一時的な使用を想定した物ではあるが、段ボールのような紙製であることから、この頸椎固定具も濡れる環境に対応できる物ではなかった。また、特許文献3の頸椎固定具は、撥水加工を施すことも記載されているが、当然撥水加工の工程が必要となり、また、段ボール断面からの浸水を防ぐことはできない。つまり、特許文献3の頸椎固定具においても、入浴時のような濡れる環境に対応できる物ではなく、そもそも入浴の際の一時的な使用を想定する発想を全く持っていなかった。
このように、従来の頸椎固定具は、濡れる環境に対応できる物でなかった。従って、本発明者においても、入院患者の入浴の際には、一時的な使用に非特許文献1に記載されている頸椎固定具を用いていた。しかし、この頸椎固定具は、着脱の作業が大変なことから、患者自身で着脱するのが難しかった。また、あくまでも入浴の際の一時的な使用に用いていたが、高額なことから、使い捨てとするには高額であり、再利用しようとするには衛生面を考慮した上で拭いたり乾燥させたりという手間も必要であり、また、保管や携帯が大変であり、また、廃棄し難いという問題があった。
本発明は、濡れる環境での使用に対応できる頸椎固定具を提供することを目的とする。特に、入浴・シャワー時や災害現場(特に激しい雨が降っているような場合)の使用に適するように、安価で使い捨てが可能であり、廃棄し易い頸椎固定具を提供する。また、入浴・シャワーのような一時的な使用を想定した頸椎固定具では、保管時にできるだけ場所をとらなく、また、携帯し易い物が望ましい。そのため、コンパクトな頸椎固定具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の頸椎固定具は、固定帯を患者の首に巻き付けて使用される頸椎固定具であって、前記固定帯が独立気泡の発泡プラスチックからなることを特徴とする
固定帯が、連続気泡の発泡プラスチックでなく独立気泡の発泡プラスチックであることから内部への浸水がないので、入浴・シャンプー時や雨の降っているような災害現場等、濡れる環境での一時的な使用に適している。また、発泡プラスチックスであることから軽くて適度な弾性も備えているので、安心して使用することができる。また、柔らかいので、容易に切断することができ、使用済みの頸椎固定具を廃棄し易い。また、独立気泡の発泡プラスチックのシートから頸椎固定具を形成すれば、金型は型抜きのみでよいので非常に安価となる。
また、本発明の頸椎固定具においては、前記固定帯に切断部が設けられていることが好ましい。これにより、折り曲げて、あるいはより小さく丸めてコンパクトに保管しておくことができたり、携帯したり、容易に廃棄することができる。
また、本発明の頸椎固定具においては、前記切断部は顎の位置に設けられていることが好ましい。これにより、頸椎固定具が首に装着されるときに、切断部を顎に合わせることで位置決めをすることができる。
また、本発明の頸椎固定具においては、前記固定帯に開口部が設けられていることが好ましい。これにより、この頸椎固定具は、使用用途が更に多様になり、とくに災害現場における救命での使用に非常に適したものとなる。
図1Aは実施形態1の頸椎固定具の外観の要部を示す平面図であり、図1Bは図1Aの部分断面を含む正面図であり、図1Cは図1Aの底面図である。 図2Aは実施形態2の頸椎固定具の使用状態を示す斜視図であり、図2Bは折りたたまれた状態を示す平面図であり、図2Cは図2Bの正面図であり、図2Dは図2Bの底面図である。 実施形態1の頸椎固定具のシャワー状態を示す図である。 実施形態2の頸椎固定具の平面図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
[実施形態1]
図1、図2を用いて頸椎固定具100を説明する。頸椎固定具100は、患者Cの首に巻き付けられて頸椎を支える帯状の固定帯1と、巻き付けられた固定帯1の両端を結合させる結合手段となる一対の面ファスナー雄2と面ファスナー雌3と、面ファスナー雄2と面ファスナー雌3を固定帯1に固着させる総計10個の両面カシメ4とからなる。
固定帯1は、独立気泡の発泡プラスチックからなり、頸椎を固定しおくための硬さや装着時の使用感を考慮し、具体的には無架橋高発泡ポリエチレンからなる物である。そして固定帯1は、この無架橋高発泡ポリエチレンを所定の厚みH(例えばH=11mm)のシートを帯状にくり抜いたものである。なお、無架橋高発泡ポリエチレンとしては、例えば積水化学工業株式会社のライトロン(登録商標)が適しており、本実施形態では、二枚重ねのライトロン(登録商標)を使用している。
また、図1Aに示すように固定帯1は、顎に対応する位置の顎部1aが両端よりも上下に広くて下方にわずか下がっている。そして、図1Bに示すように顎部1aの裏面1c側には、全幅にわたって1つの切り込みである切断部11が、設けられている。なお、固定帯1の厚みHが11mmのときの切断部11の深さは4〜5mmであればよく、残された厚みΔHは6mm〜7mmとなっており、本実施形態における二枚重ねのライトロン(登録商標)では、接合部11cまでには切断が達しないようになっている。
結合手段を構成する面ファスナー雄2のフック面21は、雄面やA面とも呼ばれ、鍵状のフックが外糸の縫合により形成されている。また、結合手段を構成する面ファスナー雌3のループ面31は、雌面やB面とも呼ばれ、輪状のループが外糸の縫合により形成されている。フック面21とループ面31が合わさると、フックがループに掛かることにより面ファスナー雄2と面ファスナー雌3が結合する。この結合は、所定以上の剥離力で外れる。なお、結合手段は、ボタンやフック等、面ファスナー雄2と面ファスナー雌3以外で構成することも可能である。
面ファスナー雄2と面ファスナー雌3は、四角形状となっており、患者Cの首の太さの違いに対応できるよう、面ファスナー雄2が面ファスナー雌3よりも横幅が広くなっている。面ファスナー雄2が固定帯1の一端の表面1b側に6個の両面カシメ4で固着され、面ファスナー雌3が固定帯1の他端の裏面1c側に4個の両面カシメ4で固着される。
両面カシメ4は、カシメ雄41とカシメ雌42の対となっており、圧入によりカシメ雄41とカシメ雌42が結合される。両面カシメ4が圧入された状態では、固定帯1が圧縮され、また面ファスナー雄2のフック面21や面ファスナー雌3のループ面31が撓む。このため、両面カシメ4は、固定帯1、面ファスナー雄2、面ファスナー雌3の表面から突出しないようになっている。これにより、患者Cは、使用時に両面カシメ4による違和感がない。また、表面が柔らかい面ファスナー雌3が裏面になっているために、装着時に面ファスナー雌3が首に触れても痛くはない。
図2Aに示すように、固定帯1の表面1bの面ファスナー雄2と裏面1cの面ファスナー雌3が合わさって結合することにより、頸椎固定具100がループ状となって首に嵌められる。この時、頸椎固定具100の厚みで頭を支えることで頸椎を固定することとなる。
また、頸椎固定具100は、固定帯1に切断部11が設けられているため、装着時に患者Cはこの切断部11を目印として、切断部11が顎の位置になるように位置決めすることができる。そして、頸椎固定具100の両端を首の後ろで合わせると面ファスナー雄2と面ファスナー雌3が結合するので、頸椎固定具100の装着が簡単に完成する。したがって、患者C一人だけでも頸椎固定具100の装着が容易である。また、装着後においては、患者の皮膚側に面ファスナー雄2、面ファスナー雌3が触れることはないので、患者Cにとって頸椎固定具100は、使用時の違和感が少ない。なお、頸椎固定具100は、装着時の目印として、表面1bの顎部1aに文字や記号を付しておくことも可能である。このような構成のであれば、例えば、鏡を見ながら頸椎固定具100を装着する場合に、表面1bの顎部1aのこの目印をもとにして位置決めをすることができる。
また、頸椎固定具100は、切断部11が設けられているので、図2B〜図2Dに示すように、切断部11が設けられている裏面から山折りで折り曲げることができる。これにより、頸椎固定具100は、折り畳まれることでコンパクトになる。このように、頸椎固定具100をコンパクトにできることで、保管や宿泊外出や突然の雨に備えての携帯に優れている。特に、入院中の患者Cであれば、ポケットに頸椎固定具100を収容して院内の入浴場所へ移動することもできる。また、病院内の売店での販売や、頸椎固定具100のセット販売(例えば3個セット)としても適している。また、災害時の使用を想定した保管では、コンパクト化によるメリットが大きい。
頸椎固定具100の固定帯1の材質は、無架橋高発泡ポリエチレンであり、気泡が連続しない独立気泡となっている。従って、例えば、図3のようにシャワー状態であっても固定帯1に水が浸透することはない。従って、頸椎固定具100を水か掛かるような時(たとえば、入浴・シャワーや雨の降っているような災害現場などの時)に、一時的な頸椎固定具として使用することができる。
つまり、常時着用を想定した従来の頸椎固定具は、濡れる環境での使用を想定した物ではなかったので、仮に濡れる環境で使用してしまうと、そのまま使い続けるには、濡れた後拭いたり乾燥させたりという手間が必要となってしまう。一方、本実施形態の頸椎固定具100は、濡れる環境での一時的な使用に特化した物となっている。従って、入浴時や災害時、或は、頸椎を固定した状態でのプール内のリハビリ等にも使用することができる。
また、入浴場・シャワー場は汚れを落とす場であるので、付着した水を拭き取って再使用するのではなく、使い捨てにすることが好ましい。この点、頸椎固定具100は、独立気泡の発泡プラスチックのシートをくり抜いて、顎部1aに切断部11を設け、両端に面ファスナー雄2と面ファスナー雌3を固定しただけである。従って、もし金型を必要としてもくり抜き型のみであるので、射出成型の金型と比較してはるかに安価であり、使い捨てに適している。常時着用を想定する市販の頸椎固定具は、一般的に数千円で販売されており、一万以上の高価な物もあるが、頸椎固定具100は数百円で販売できるような商品として提供することもできる。
また、このように、非常に安価に提供できる頸椎固定具100は、濡れる環境での一時的な使用だけでなく、例えば、飛行機での移動や、鉄道での移動において、首への負担を減らすため一時的に頸椎を固定しておく使い捨ての頸椎固定具としても利用できる。
また、使い捨てとするには多くの予備の頸椎固定具が必要であるが、頸椎固定具100はコンパクトにすることができるので、その保管が容易である。さらに、頸椎固定具100はコンパクトであり、切断も容易な無架橋高発泡ポリエチレンであるので、使用後の頸椎固定具を廃棄し易い。なお、本実施形態の固定帯1の材質は、無架橋高発泡ポリエチレンであったが、他の独立気泡のプラスチックでもよい。
また、上述の切断部11は、顎部1aの1箇所のみであったが、複数箇所でもよい。例えば、切断部11を3箇所設ければ4つ折りが可能となる。また、切断部11を更に多数設ければ頸椎固定具100を丸めることも可能となる。また、切断方向を縦向きに限定するものでもなく、斜め方向や横方向もありうる。
また、固定帯1に設けた切断部11の効果は、上述の装着時の位置合わせ目印として利用や、コンパクト化だけでなく、使用後に廃棄するとき、頸椎固定具100の切断を容易にする効果もある。特に、病院等での使用を想定すると、細かく切断して捨てられるので、ゴミの減量化にもつながる。
また、切断部11は、V字カットでもよい。単なる切り込みのみの場合は、頸椎固定具100が首に巻かれたときに、切断部11の裏面1c側の切断されている部分に圧縮力が掛かる。このため、切断部11の表面1b側に大きな引っ張り力が掛かる。そこで、切断部1をV字カットにすることによって、切断部11の裏面1c側の切断されている部分に圧縮力が掛からないようにすれば、切断部11の表面1b側の引っ張り力を小さくすることができる。また、V字カットにすれば、首への装着を軽い力でできるようになるので、コンパクト化の目的だけでなく、装着を容易にするためにV字カットを複数箇所設けてもよい。
また、頸椎固定具100を吊り下げることができるように、フックや孔などを頸椎固定具100に設けてもよい。このように頸椎固定具100を吊り下げられる構成としておくことで、濡れた場合に乾燥させて再度使用することもできる。特に、自宅で使用する場合には、何度か使用したいと思う使用者もいることから、このような使用者に対して、頸椎固定具100は、より使いやすい物となる。
また、頸椎固定具100の固定帯1は、無架橋高発泡ポリエチレンを帯状にくり抜いたものであるが、使用時の通気性を多少考慮して、一緒に貫通孔を何ヶ所か設けてもよい。しかしながら、頸椎固定具100は、あくまでも一時的に使用するものであり、特に濡れる環境での使用を想定した物である。従って、通気性を考慮する必要性は低く、また、貫通孔を増やし過ぎると使用時の強度が不足するおそれもあるため、貫通孔はできるだけ設けないことが望ましい。
[実施形態2]
他方、例えば気管切開を行い、気道を確保されているような方もいる。このような方も気管切開のチューブを挿入して生活されていることから、災害で被災された場合に、頸椎固定が必要なこともある。
このような場合での使用を想定した実施形態2の頸椎固定具100Aについて図を用いて説明する。図4は、本実施形態の頸椎固定具100Aの平面図である。なお、実施形態1と同様の構成については同じ符号を付すとともに説明を省略する。
頸椎固定具100Aは、固定帯1Aの顎部1aに、開口部6が設けれている。この開口部6は、気管切開された方が装着しているチューブのサイズよりも大きな大きさとなっている。そして、頸椎固定具100Aを装着した時、この開口部6を介して気管切開のチューブが露出することになる。
また、この頸椎固定具100Aの開口部6は、気管切開のチューブを露出させるためだけでなく、この開口部6に指を入れて頸動脈の計測に使用することもできる。なお、頸動脈を計測するためだけに、開口部6を設けることもできる。この場合の開口部6は、頸動脈の位置により適した位置に設けることができる。また、開口部6の形状については、図4に示す形状に限定されるものではなく、矩形状の開口形状等でも構わない。
そして、開口部6は、必ずしも固定帯1Aに最初から貫通孔として設けておく必要はない。例えば、頸椎固定具100Aは、固定帯1Aに開口部6の形状に合わせたミシン目を設けておき、必要な場合にミシン目に沿って刳り貫くことで貫通する開口部6を備える構成にしても構わない。このような構成であれば、開口部6による頸椎固定具100Aの強度低下を防ぐことができる。このように本実施形態の頸椎固定具100Aは、災害現場における救命での使用にも非常に適している。
以上のように、本発明の頸椎固定具は、固定帯を患者の首に巻き付けて使用される頸椎固定具であって、固定帯が独立気泡の発泡プラスチックからなっている。このような本発明の頸椎固定具においては、例えば、固定帯の内側に保冷材を収容しておく収容部を設けておくことで、保冷材による熱中症対策を兼ねて使用することもできる。また、収容部に懐炉を入れて温めることもできる。また、頸椎固定具の災害時での使用を想定した場合には、固定帯に直接メモ書きできるようにしておくことが好ましい。
また、本発明の頸椎固定具を子供や高齢者に使用する場合も考えられる。このように子供や高齢者に使用する場合、実施形態1のような面ファスナー雄2と面ファスナー雌3からなる結合手段では、自分自身で簡単に取り外してしまうおそれがある。従って、子供や高齢者に使用するような場合であれば、頸椎固定具の結合手段は、自分自身では簡単に取り外すことができないよう、紐で結んだりするような構成を採用することもできる。
また、本発明の頸椎固定具は、人間への使用に限定されるものではなく、犬などの動物用として使用すること可能である。
100、100A:頸椎固定具
1、1A:固定帯
1a:顎部
1b:表面
1c:裏面
11:切断部
2:面ファスナー雄
3:面ファスナー雌
6:開口部

Claims (4)

  1. 固定帯を患者の首に巻き付けて使用される頸椎固定具であって、
    前記固定帯が独立気泡の発泡プラスチックからなることを特徴とする頸椎固定具。
  2. 前記固定帯に切断部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の頸椎固定具。
  3. 前記切断部は顎の位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の頸椎固定具。
  4. 前記固定帯に開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の頸椎固定具。
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